JP2011225750A - 平版印刷インキ用樹脂の製造方法、および該樹脂を用いた平版印刷インキおよび印刷物 - Google Patents

平版印刷インキ用樹脂の製造方法、および該樹脂を用いた平版印刷インキおよび印刷物 Download PDF

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Abstract

【課題】顔料分散性に優れた平版印刷インキ用樹脂の製造方法、該樹脂を含有させてなる流動性に優れた平版印刷インキおよび光沢に優れた印刷物の提供。
【解決手段】ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコールを反応させ、さらに、金属化合物を反応させて得られる、酸価5〜45mgKOH/gである平版印刷インキ用樹脂を含有させてなる平版印刷インキおよびこの平版印刷インキを印刷した印刷物。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規にして有用なる平版印刷インキ用樹脂の製造方法、およびその樹脂を含有させてなる平版印刷インキならびに印刷物に関する。さらに詳しくは、インキの流動性、分散安定性に優れた新聞印刷、枚葉印刷、ウェブ印刷、水無し印刷等の平版印刷に好適に用いられる印刷インキを提供し得る樹脂の製造方法、さらに該樹脂を用いた平版印刷インキ、ならびに印刷物に関する。
一般に、平版印刷インキの製造工程は、顔料を一部の樹脂ワニスに分散させてベースインキ化する工程と、残りの樹脂ワニス、溶剤、およびインキ物性のために要求される各種添加剤を添加し、粘度等の性状を調整する工程がある。顔料を分散する工程では3本ロールやサンドミルが使用されるが、分散時間の短縮化および多品種インキへの共通ベースインキ化のために、顔料の高濃度化が望まれている。しかしながら、顔料の高濃度化は、ベースインキの粘度上昇や流動性低下が起こりやすく、作業性が問題となることが多い。このような粘度上昇、流動性低下の問題は顔料分散性を向上させることで解決されることが多い。さらに顔料分散性の向上により、印刷紙面の光沢、鮮明性の向上も期待することができる。
顔料分散性の向上のために顔料分散剤の添加がしばしば検討されている。例えば特許文献1には、炭素数1〜8の脂肪族ジカルボン酸を含有することにより、高濃度に顔料が含有されていても優れた流動性を有する平版印刷インキが開示されている。しかしながら、このようなカルボキシル基を含有する分散剤は、水有り印刷において、湿し水との乳化適性を著しく悪化させ、ドットゲインの肥大、濃度の低下などが引き起こし易く好ましくない。
特許文献2〜4では、顔料の製造中に、顔料に対してロジン金属塩処理を行うことにより、インキ中での分散性を向上させる方法が開示されている。顔料に対してロジン金属塩を直接処理することは、分散性を向上させるには適した方法であるが、顔料の種類、製造方法によってそれぞれ処理方法が異なることから、汎用性が乏しい。
特許文献5では、ロジン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸および多価アルコールとの反応物、およびα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を付加反応させてなる変性石油樹脂、ならびに2種以上の金属化合物を、有機溶剤中で反応させて得られる樹脂酸金属塩を主成分として含有することを特徴とする印刷インキ用バインダーが開示されている。また、特許文献6では、ロジン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸および多価アルコールとの反応物に金属化合物を有機溶剤中で反応させて得られる金属含有バインダー樹脂の製造方法が開示されている。しかし、これらバインダー樹脂は出版グラビアインキ用であり、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸としてフマル酸、マレイン酸のような2塩基酸を使用した高酸価な樹脂であるため、平版印刷インキ用脂肪族炭化水素溶剤への溶解性が劣ったり、水有り印刷での乳化適正が悪化しやすく、平版印刷インキ用途への展開は困難である。
特許文献7〜11では、ロジン変性フェノール樹脂合成時に金属を添加し反応させることより得られる、金属塩を含有するバインダー樹脂の製造方法が開示されている。これらのバインダー樹脂を使用したインキは、鮮明性、高い光沢など良好な印刷品質を提供することができるが、ロジン変性フェノール樹脂はその製造工程でホルムアルデヒドを使用しているため、未反応の、あるいは反応中にガスとして排出されるホルムアルデヒド類を処理する必要があり、また作業時の環境も必ずしも好ましいものではない。
特開平6−16986号公報 特開平7−278459号公報 特開平10−120930号公報 特開2003−89755号公報 特開平6−25581号公報 特開平6−41486号公報 特開平8−41152号公報 特開平11−140364号公報 特開平11−286529号公報 特開2002−173634号公報 特開2004−137441号公報
本発明の課題は、上記問題を解決し、顔料分散性に優れた樹脂、流動性に優れた平版印刷インキ、および光沢に優れた印刷物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコール、さらに金属化合物を反応させて得られる、酸価5〜45mgKOH/gである樹脂を含有させた平版印刷インキは、顔料分散性およびインキ流動性に優れ、この平版印刷インキを使用した印刷物は、その光沢が、向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコールを反応させ、さらに、酸と塩形成しうる金属化合物を反応させてなることを特徴とする酸価5〜45mgKOH/gである平版印刷インキ用樹脂の製造方法に関するものである。
また、本発明は、酸と塩形成しうる金属化合物が、カルシウム、亜鉛、マグネシウムおよびアルミニウムから選ばれる一種類以上の金属を含む化合物であることを特徴とする上記の平版印刷インキ用樹脂の製造方法に関するものである。
さらに、本発明は、上記の平版印刷インキ用樹脂の製造方法により製造された平版印刷インキ用樹脂を含有してなることを特徴とする平版印刷インキに関するものである。
また、本発明は、上記の平版印刷インキを基材上に印刷してなることを特徴とする印刷物に関するものである。
本発明のロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコール、さらに酸と塩形成しうる金属化合物を反応させて得られる、酸価5〜45mgKOH/gの樹脂を用いることにより、顔料分散性が向上し、流動性の優れたインキと光沢の優れた印刷物を提供することができる。また、平版印刷インキ製造時に顔料を高濃度に分散させたベースインキの流動性が向上するため、作業性が改善され、顔料濃度をさらに高濃度化することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について具体的に説明する。本発明の技術的思想を逸脱しない限り、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。初めに、本発明のロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコール、さらに酸と塩形成しうる金属化合物とを反応させて得られる、酸価5〜45mgKOH/gの平版印刷インキ用樹脂について説明する。
なお、酸価は5〜45mgKOH/gがよいが、好ましくは10〜40mgKOH/gがよく、さらに、好ましくは10〜35mgKOH/gがよい。
本発明におけるロジン類とは、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等が挙げられる。共役二重結合の存在するガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンが、不飽和カルボン酸との反応性が良く好ましい。
本発明におけるジシクロペンタジエン系石油樹脂とは、下記一般式(1)で示される5員環化合物を構成成分として含む石油樹脂であれば特に限定されるものではない。
一般式(1)
Figure 2011225750

(式中、Hは水素原子、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表し、mおよびnは0〜6の整数で、m+n=6である。)
ジシクロペンタジエン系石油樹脂は、常法に従ってシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、これらの二〜五量体、共多量体等のごときシクロペンタジエン系単量体単独、またはシクロペンタジエン系単量体と共重合可能な共単量体との混合物を、触媒の存在下あるいは無触媒で熱重合して得られるものである。触媒としてはフリーデルクラフト型のルイス酸触媒、例えば三フッ化ホウ素およびそのフェノール、エーテル、酢酸等との錯体が通常使用される。本発明の炭化水素樹脂におけるシクロペンタジエン系単量体と、それと共重合可能な共単量体との共重合比は、少なくともシクロペンタジエン系単量体が15モル%以上であることが必要である。
使用される共単量体の例としては、エチレン、プロピレン、プロペン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、イソブチレンを酸触媒で二量化して得られるジイソブチレン(2,4,4−トリメチルペンテン−1と2,4,4−トリメチルペンテン−2との混合物)、1−ヘキセン、2−ヘキセン、1−オクテン、2−オクテン、4−オクテン、1−デセン等の炭素数2〜10のオレフィン類、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン(ピペリレン)、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン等の鎖状共役ジエン類、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、イソプロペニルトルエン、p−tert−ブチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等のビニル芳香族類、インデン、メチルインデン、クマロン(ベンゾフラン)、メチルクマロン(2−メチルベンゾフラン)等の芳香族不飽和化合物類等があげられる。
この様なジシクロペンタジエン系石油樹脂としては、新日本石油(株)社製のネオレジンEP−110、ネオレジンEP−140、ネオレジン540、ネオレジン560、丸善石油化学(株)社製のマルカレッツM100A、マルカレッツM600A、マルカレッツM890A、マルカレッツM825A、マルカレッツM845A、マルカレッツM905A、マルカレッツM925A、マルカレッツM510A、マルカレッツM525A、マルカレッツM545A、日本ゼオン(株)社製のクイントン1325、クイントン1345、東邦化学工業(株)社製のトーホーハイレジンPA−140、COPOREX2100等の市販の炭化水素樹脂を例示することができる。
本発明で用いられる多価アルコールは特に限定されることなく、直鎖状、分岐状、環状、飽和、不飽和の2価または3価以上の多価脂肪族アルコール、および芳香族アルコールが挙げられる。
2価アルコールとしては、直鎖状アルキレン2価アルコールであるエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、1,2−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール等が、分岐状アルキレン2価アルコールである2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ−ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ジメチロールオクタン、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール等が、環状アルキレン2価アルコールである1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘプタンジオール、トリシクロデカンジメタノール等を例示することができる。
3価以上の多価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロ−ルプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、ヒドロキシメチルヘキサンジオール、トリメチロールオクタン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ジトリメチロ−ルプロパン、ジペンタエリスリト−ル、ソルビトール、イノシトール、トリペンタエリスリトール等の直鎖状、分岐状および環状多価アルコール等が例示される。
芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、2−フェノキシエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート等が例示される。
多価アルコールは、単独あるいは任意の量比で複数を組み合わせて用いることが可能であり、所望する樹脂の分子量、融点、溶解性に応じて選択することができる。
本発明の金属化合物とは、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、カリウム、カルシウム、チタン、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、またはバリウム等の水酸化物、酸化物、塩化物、酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩、および塩酸塩等が挙げられる。ロジン類と反応性、および顔料に対しての親和性が高いことから、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、および亜鉛から選ばれる金属を含む化合物が好ましい。例として、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、酸化亜鉛、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等が挙げられる。
本発明の平版印刷インキ用樹脂は、上記ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸、多価アルコール、さらに金属化合物を反応させて得られる。ロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂の二重結合とアクリル酸の二重結合が付加反応し、ロジン類とアクリル酸のカルボン酸と、多価アルコールの水酸基とがエステル反応し、さらに残存するカルボン酸が金属化合物と塩を生成するものである。これらの反応は同時に行なっても良く、何れかの反応を先に行なっても良い。例えば、ロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂とアクリル酸を同時に付加反応させた後に、多価アルコールとエステル化し、最後に金属化合物と塩を生成させても良い。またはロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂とアクリル酸を別々に付加反応させた後に、多価アルコールとエステル化し、最後に金属化合物と塩を生成させても良い。またはアクリル酸と多価アルコールをエステル化した後に、ロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂とを付加反応させ、最後に金属化合物と塩を生成させても良い。またはロジン類と金属化合物の塩を形成した後に、ロジン金属塩とジシクロペンタジエン系石油樹脂にアクリル酸を付加反応させ、最後に多価アルコールとエステル化しても良い。これらの反応は、通常150℃から300℃の範囲で行われる。付加反応は、必要に応じて過酸化物を用いることも可能である。過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイドが例示され、全樹脂中、0.01〜10重量%の範囲で使用される。エステル化反応は、必要に応じてエステル化触媒を用いることが可能である。触媒としてはベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機スルホン酸類、硫酸、塩酸等の鉱酸、トリフルオロメチル硫酸、トリフルオロメチル酢酸等の酸類が例示される。上記金属化合物を触媒として作用させることも可能である。これらエステル化触媒は、全樹脂中0.01〜5重量%の範囲で通常使用される。
本発明の平版印刷インキ用樹脂は、良好な顔料分散性を発現し得るロジン変性樹脂の金属塩に、さらにジシクロペンタジエン系石油樹脂を併存させることにより、金属塩化により損なわれやすい乳化特性との両立を図るものである。
ロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂100重量部中、ジシクロペンタジエン系石油樹脂10〜50重量部が好ましい。上記範囲以外では顔料分散性と乳化特性の特性が発現し難く好ましくない。さらに、ロジン類およびジシクロペンタジエン系石油樹脂100重量部に対してアクリル酸は、好ましくは2〜20重量部が反応に供される。また多価アルコールの水酸基1個に対して、ロジン類およびアクリル酸のカルボン酸基が0.9〜1.3個であることが好ましい。上記範囲以外では、好ましい分子量の樹脂が得られ難く好ましくない。金属化合物は樹脂100重量部中、金属として、好ましくは0.05〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部使用される。0.05部未満では良好な顔料分散性が発現し難く、3重量部を超えると乳化特性が劣化し易く好ましくない。また、本発明の平版印刷インキ用樹脂は、アクリル酸以外のカルボン酸基含有化合物および一価アルコールをさらに反応させることも可能であるが、反応に供される全てのカルボン酸基と全ての水酸基の比率は上記範囲であることが好ましい。
上記反応により得られる樹脂は、重量平均分子量が2000〜50000の範囲であることが好ましい。より好ましくは5000〜30000の範囲である。重量平均分子量が2000未満では、インキにした際の乾燥性、乳化特性が不足しやすく好ましくなく、30000を超えると高顔料濃度での流動性が得られ難く、好ましくない。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定された値で示される分子量であり、その数値はポリスチレン換算値である。
さらに、樹脂の酸価は5〜45mgKOH/g、融点は60〜200℃が好ましい。さらに好ましくは、酸価10〜40mgKOH/g、融点100〜200℃がよく、酸価10〜35mgKOH/g、融点100〜200℃がよい。上記範囲以外では、インキにした際の乾燥性、乳化特性が不十分になりやすく好ましくない。
次に、本発明における平版印刷インキとしての使用形態について説明する。本発明における平版印刷インキは、例えば枚葉インキ、ヒートセット輪転インキ、新聞インキ(コールドセット輪転インキ)等の形態において使用される。一般的には、
顔料 5〜30重量%
樹脂 10〜40重量%
炭化水素溶剤 0〜60重量%
植物油 0〜70重量%
乾燥促進剤 0〜 5重量%
その他添加剤 0〜10重量%
からなる組成にて使用される。VOCフリータイプのインキとして使用する際には、上記組成において、炭化水素溶剤を0重量%とする。この際、必要に応じて脂肪酸モノエステル化合物を0〜60重量%含有しても差し支えない。さらに、樹脂としては、上記記載の方法で得られる本発明の樹脂以外に、バインダー樹脂を配合することができ、ロジン変性フェノール、脂肪酸変性アルキッド、石油樹脂、ポリエステルなど平版印刷インキに適用される樹脂であれば、任意に単独または2種類以上を組み合わせて使用できる。
本発明により得られる樹脂は植物油およびまたは炭化水素溶剤およびまたは脂肪酸モノエステルに溶解して調整したワニスとして使用される。弾性を付与するためゲル化剤を添加し、樹脂骨格中に架橋構造を付与したゲルワニスとして使用することも可能である。ゲル化剤としては、一般的には金属錯体が用いられるが、代表的な化合物としてアルミニウム錯体化合物を挙げることができる。その様なアルミニウム錯体化合物としては、環状アルミニウム化合物類、例えば環状アルミニウムオキサイドオクテート(川研ファインケミカル:アルゴマー800A)、環状アルミニウムオキサイドステアレート(川研ファインケミカル:アルゴマー1000S)等、アルミニウムアルコラート類、例えば、アルミニウムエチレート、アルミニウムイソプロピレート(川研ファインケミカル:AIPD)、アルミニウム−sec−ブチレート(川研ファインケミカル:ASPD)、アルミニウムイソプロピレート−モノ−sec−ブチレート(川研ファインケミカル:AMD)等、アルミニウムアルキルアセテート類、例えばアルミニウム−ジ−n−ブトキサイド−エチルアセトアセテート(ホープ製薬:Chelope−A1−EB2)、アルミニウム−ジ−n−ブトキサイド−メチルアセトアセテート(ホープ製薬:Chelope−A1−MB2)、アルミニウム−ジ−iso−ブトキサイド−メチルアセトアセテート(ホープ製薬:Chelope−A1−MB12)、アルミニウム−ジ−iso−ブトキサイド−エチルアセトアセテート(ホープ製薬:Chelope−A1−EB102)、アルミニウム−ジ−iso−プロポキサイド−エチルアセトアセテート(ホープ製薬:Chelope−A1−EP12、川研ファインケミカル:ALCH)、アルミニウム−トリス(エチルアセトアセテート)(川研ファインケミカル:ALCH−TR)、アルミニウム−トリス(アセチルアセトナート)(川研ファインケミカル:アルミキレート−A)、アルミニウム−ビス(エチルアセトアセテート)−モノアセチルアセトナート(川研ファインケミカル:アルミキレートD)等、アルミニウム石鹸、例えばアルミニウムステアレート(日本油脂(株)製)、アルミニウムオレエート、アルミニウムナフテネート、アルミニウムラウレート等、およびアルミニウムアセチルアセトネート等を例示することができる。これらのゲル化剤は、ワニス100重量部に対し、0.1重量%から10重量%の範囲で通常使用され、窒素気流下、160〜270℃で反応させる。
炭化水素溶剤としては、ナフテン系炭化水素溶剤およびまたはパラフィン系炭化水素溶剤が好ましい。ナフテン系炭化水素溶剤およびまたはパラフィン系炭化水素溶剤とは、いわゆるアロマレス(フリー)溶剤といわれる溶剤であり、商業的には、新日本石油(株)製AFソルベント4〜7、0号ソルベントH等、出光興産(株)のスーパーゾルLA35、LA38等、エクソン化学(株)のエクソールD80、D110、D120、D130、D160、D100K、D120K、D130K等、梨樹化学社製D−SOL280、D−SOL300、マギーブラザーズ社製のMagieSol−40、44、47、52、60等を例示することができるが、これらに限定されるものではなく、これらを任意の重量比で混合して用いることも可能である。特に好ましいものは、そのアニリン点が60℃〜110℃の範囲にあるものである。アニリン点が110℃より高い場合は、本発明の樹脂との溶解性に乏しく、オフセットインキにした際の流動性が不十分となり、印刷機上でのインキ転移が劣り転移不良を生じたり、印刷後の被印刷体上でのレベリングが不十分となり光沢不良の原因となる。一方、アニリン点が60℃より低い場合、印刷後のインキ被膜からの溶剤離脱性が悪くなり乾燥不良を生じ、ブロッキング、裏写り等の原因となる。
植物油とは、グリセリンと脂肪酸とのトリグリセリライドにおいて、少なくとも1つの脂肪酸が、炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する脂肪酸であるトリグリセリライドである。例として、アサ実油、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリーブ油、カカオ油、カポック油、カヤ油、カラシ油、キョウニン油、キリ油、ククイ油、クルミ油、ケシ油、ゴマ油、サフラワー油、ダイコン種油、大豆油、大風子油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ニガー油、ヌカ油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ヘントウ油、松種子油、綿実油、ヤシ油、落花生油、脱水ヒマシ油等が挙げられる。本発明において、さらに好適な植物油を挙げるとすれば、そのヨウ素価が少なくとも100以上である植物油が好ましく、さらにヨウ素価が120以上の植物油がより好ましい。ヨウ素価を120以上とすることで、インキ皮膜の酸化重合による乾燥性を高めることができ、特に熱風乾燥機を用いない枚葉印刷方式には有効である。
さらに、本発明においては、天ぷら油等の食用に供された、回収、再生された再生植物油も用いることができる。再生植物油としては、含水率を0.3重量%以下、ヨウ素価を100以上、酸価を3以下として再生処理した油が好ましい。含水率を0.3重量%以下にすることにより水分に含まれる塩分等のインキの乳化挙動に影響を与える不純物を除去することが可能となり、ヨウ素価を100以上として再生することにより、乾燥性、すなわち酸化重合性の良いものとすることが可能となり、さらに酸価が3以下の植物油を選別して再生することにより、インキの過乳化を抑制することが可能となる。回収植物油の再生処理方法としては、濾過、静置による沈殿物の除去、および活性白土等による脱色といった方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
顔料としては、無機顔料および有機顔料を示すことができる。無機顔料としては黄鉛、亜鉛黄、紺青、硫酸バリウム、カドミウムレッド、酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉、ベンガラ等が、有機顔料としては、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系、β−オキシナフトエ酸系アリリド系、アセト酢酸アリリド系、ピラゾロン系等の溶性アゾ顔料、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系アリリド系、アセト酢酸アリリド系モノアゾ、アセト酢酸アリリド系ジスアゾ、ピラゾロン系等の不溶性アゾ顔料、銅フタロシアニンブルー、ハロゲン化(塩素または臭素化)銅フタロシアニンブルー、スルホン化銅フタロシアニンブルー、金属フリーフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドン系、ジオキサジン系、スレン系(ピラントロン、アントアントロン、インダントロン、アントラピリミジン、フラバントロン、チオインジゴ系、アントラキノン系、ペリノン系、ペリレン系等)、イソインドリノン系、金属錯体系、キノフタロン系等の多環式顔料および複素環式顔料等の公知公用の各種顔料が使用可能である。
次に乾燥促進剤としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソペンタン酸、ヘキサン酸、2−エチル酪酸、ナフテン酸、オクチル酸、ノナン酸、デカン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ネオデカン酸、バーサチック酸、セカノイック酸、トール油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ジメチルヘキサノイック酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイック酸、ジメチルオクタノイック酸等の有機カルボン酸の金属塩、たとえばカルシウム、コバルト、鉛、鉄、マンガン、亜鉛、ジルコニウム塩等の公知公用の化合物が使用可能であり、印刷インキ表面および内部硬化を促進するために、これらの複数を適宜併用して使用することもできる。
さらに、本発明の平版印刷インキには、必要に応じてその他の添加剤を使用することが可能である。例えば、耐摩擦剤、ブロッキング防止剤、スベリ剤、スリキズ防止剤としては、カルナバワックス、木ロウ、ラノリン、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の天然ワックス、フィッシャートロプスワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリアミドワックス、およびシリコーン化合物等の合成ワックスを例示することができる。また皮張り防止剤としては、クレゾール、グアヤコール、o−イソプロピルフェノール等フェノール類および、ブチラルドキシム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシム等オキシム類等を挙げることができる。
本発明の平版印刷インキの製造方法としては、常温から100℃の間で、顔料と樹脂ワニスの一部を、ニーダー、三本ロール、アトライター、サンドミル等で練肉、分散する。次いで、残りのインキ成分を三本ロール、ゲートミキサー等で、混合、調整する。
次に具体例をもって、本発明を詳細に説明する。尚、例中「部」および「%」とは、特に断りのない限り、重量部および重量%を示す。樹脂の重量平均分子量は、東ソー社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)HLC8220にて、標準ポリスチレン換算として測定した。また、ベースインキの粒度はJIS−K5600−2−5に準じてグラインドメーターで測定した。
(樹脂製造例1)
撹拌機、還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコに、中国ロジンX(荒川化学工業社製中国ガムロジン)180部、クイントン1325(日本ゼオン社製ジシクロペンタジエン系石油樹脂)を120部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸45部、2,2−ブチルエチル−1,3−プロパンジオール47部、トリメチロールプロパン26部を添加し、170℃1時間、200℃1時間反応させた後に、酸化カルシウム8部、酸化亜鉛4部を添加し、さらに230℃12時間反応させた。酸価27mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)0.7万の樹脂(A1)を得た。
(樹脂製造例2)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国重合ロジン140(荒川化学工業社製中国重合ロジン)270部、クイントン1325を30部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸15部、1,9−ノナンジオール59部、トリメチロールプロパン14部、水酸化カルシウム2部を添加し、170℃1時間、200℃1時間さらに230℃12時間反応させた。酸価17mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)2.7万の樹脂(A2)を得た。
(樹脂製造例3)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国ロジンX240部、クイントン1325を60部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸36部、トリメチロールプロパン55部を添加し、170℃1時間、200℃1時間反応させた後に、水酸化マグネシウム4部、水酸化アルミニウム2部を添加し、さらに230℃12時間反応させた。酸価23mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)1.5万の樹脂(A3)を得た。
(樹脂製造例4)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国重合ロジン140を240部、クイントン1325を60部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸8部、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール55部、トリメチロールプロパン8部を添加し、170℃1時間、200℃1時間反応させた後に、酸化マグネシウム4部、酸化亜鉛2部を添加し、さらに230℃12時間反応させた。酸価18mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)2.1万の樹脂(A4)を得た。
(樹脂製造例5)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国ロジンX300部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸45部、2,2−ブチルエチル−1,3−プロパンジオール62部、トリメチロールパロパン34部を添加し、170℃1時間、200℃1時間反応させた後に、酸化カルシウム9部、酸化亜鉛4部を添加し、さらに230℃12時間反応させた。酸価32mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)0.5万の樹脂(A5)を得た。
(樹脂製造例6)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国重合ロジン140を270部、クイントン1325を30部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。アクリル酸15部、1,9−ノナンジオール67部、トリメチロールプロパン9部、パラトルエンスルホン酸0.4部を添加し、170℃1時間、200℃1時間さらに230℃12時間反応させた。酸価18mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)2.5万の樹脂(A6)を得た。
(樹脂製造例7)
樹脂製造例1と同様の装置に、中国ロジンX240部、クイントン1325を60部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら昇温加熱し、150℃で溶融させた。無水マレイン酸21部、トリメチロールプロパン48部を添加し、170℃1時間、200℃1時間反応ささせた後に、水酸化マグネシウム4部、水酸化アルミニウム2部を添加し、さらに230℃12時間反応させた。酸価48mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)0.7万の樹脂(A7)を得た。
(ワニス製造例1)
樹脂製造例1と同様の装置に、樹脂製造例1で得られた樹脂(A1)を100部、大豆油を50部、AF5(新日本石油製アロマフリー溶剤)を50部、ゲル化剤ALCH(川研ファインケミカル社製エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート)を1部仕込み、窒素気流下190℃1時間反応させ、ワニス(B1)を得た。
(ワニス製造例2〜7)
表1に示した比率にて、ワニス製造例1と同様に反応させ、ワニス(B2〜7)を得た。
Figure 2011225750
[実施例1]
表2に示した配合にて、ワニス製造例1で得られたワニス(B1)、リオノールブルーFG7330(東洋インキ社製藍顔料)、AF5を混合し、ロール温度60℃の3本ロールを用い、粒度が7.5ミクロン以下になるまで練肉し、ベースインキ(C1)を得た。次いで、表3に示した配合にて、ワニス(B6)、大豆油、ナフテン酸マンガンを添加しインキを作製した。
[実施例2〜4、比較例1〜3]
表2に示した配合にて、実施例1と同様に練肉を行い、ベースインキ(C2〜C7)を得た。次いで、表3に示した配合にて、インキを作製した。
Figure 2011225750
Figure 2011225750
実施例および比較例で得られたベースインキの流動性の評価として下記の方法でベースインキの粘度を測定した。結果は表2に示した。次いで得られたインキの印刷適正および印刷物光沢の評価として下記の方法で平版印刷を行った。結果は表3に示した。
(流動性評価)
ベースインキの粘度は、Thermo Haake社製HAAKE RheoStress600にて、25℃、ずり速度117/sで測定した。流動性の指標となるチキソトロピーインデックス値(TI値)は、TI値=(ずり速度5/sでの粘度)/(ずり速度117/sでの粘度)とした。TI値が低いものを流動性が高いと判定する。
(平版印刷試験評価)
三菱重工社製三菱ダイヤI−4枚葉印刷機にて10,000枚/時で用紙を山陽国策社製SKコート 4/6 90kg、印刷版を東レ社製HG−2として各インキ5千枚の印刷試験を行い、印刷物のベタ着肉状態、光沢および地汚れの状態を比較した。湿し水は東洋インキ製造社製アクワマジックNS1.5%の水道水を用いて行い、水巾の下限付近での印刷状態の比較を行うために、水巾の下限値よりも2%高い水ダイヤル値で印刷を行った。光沢は村上色彩技術研究所社製光沢計グロスメーターモデルGM−26にて60°光沢を測定した。結果を表3に示した。
表2に示すように、ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸、多価アルコールおよび金属化合物を反応させてなり酸価が5〜45mgKOH/gである樹脂は顔料分散性が優れるため、当該樹脂を用いた実施例1〜4のインキベースは、TI値が低く、流動性が高いものであった。さらに、表3に示すように実施例1〜4のインキを印刷した印刷物は光沢が優れ、印刷適正も問題ないものであった。一方、ジシクロペンタジエン系石油樹脂を反応させていない樹脂を用いた比較例1のインキおよび、酸価が45mgKOH/gを超える樹脂を用いた比較例3のインキは、乳化適性の悪化のために地汚れが認められた。また、金属化合物を反応させていない樹脂を用いた比較例2のインキはベースインキのTI値が高く、流動性が低く、このインキを印刷した印刷物は光沢に劣るものであった。
本発明に係わる、平版印刷インキ用樹脂は顔料分散性が良好であり、該樹脂を用いたベースインキは流動性に優れるため顔料高濃度化、作業性向上が可能となり、さらにそのインキは着肉性、乳化適性等の平版印刷適性に優れると共に、光沢のある印刷物を提供することが出来る。

Claims (4)

  1. ロジン類、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、アクリル酸および多価アルコールを反応させ、さらに、酸と塩形成しうる金属化合物を反応させてなることを特徴とする酸価5〜45mgKOH/gである平版印刷インキ用樹脂の製造方法。
  2. 酸と塩形成しうる金属化合物が、カルシウム、亜鉛、マグネシウムおよびアルミニウムから選ばれる一種類以上の金属を含む化合物であることを特徴とする請求項1記載の平版印刷インキ用樹脂の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の平版印刷インキ用樹脂の製造方法により製造された平版印刷インキ用樹脂を含有してなることを特徴とする平版印刷インキ。
  4. 請求項3記載の平版印刷インキを基材上に印刷してなることを特徴とする印刷物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT106499A (pt) * 2012-08-13 2014-02-13 Euro Yser Produtos Quimicos S A Processo de produção de resina de colofónia, produto obtido pelo referido processo, e sua utilização
JP2016188273A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 東洋インキScホールディングス株式会社 浸透乾燥型オフセット印刷用インキ組成物

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