JP2003206354A - 芳香族ポリエーテルスルホンブロック共重合体の製造法 - Google Patents
芳香族ポリエーテルスルホンブロック共重合体の製造法Info
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Abstract
香族ポリエーテルスルホンブロック共重合体の製造法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 特定のセグメント(a)を有する芳香族
ポリエーテルスルホンプレポリマー(A)と、特定のセ
グメント(b)を有し、かつ、少なくとも1つの末端に
水酸基のアルカリ金属塩を有するプレポリマー(B)と
を溶液中で反応させる製造法、及び、プレポリマー
(A)とプレポリマー(B)との反応温度が120℃か
ら200℃の範囲であることを特徴とする芳香族ポリエ
ーテルスルホンブロック共重合体の製造法。
Description
ム、繊維などの分野で有用な芳香族ポリエーテルスルホ
ンブロック共重合体の製造法に関する。
共重合体の合成法としては、ハロゲン末端を有するプレ
ポリマーと水酸基末端を有するプレポリマーとを反応さ
せる両セグメントとも芳香族ポリエーテルスルホンのブ
ロック共重合体の合成がしられている。しかし、ほとん
どはフッ素末端であるプレポリマーが用いられており、
塩素末端を用いた場合は、エーテル交換反応が生じてラ
ンダム共重合体となり、ブロック共重合体の合成が困難
であることが、例えば、Z. Wangら, Polym. Int., Vol.
50, 249 (2001)などに報告されている。しかし、フッ素
末端プレポリマーを合成するためには、高価な芳香族ジ
フルオロ化合物を多量に用いる必要があった。
マーの末端に特定な基を導入してブロック共重合体を合
成することも行なわれている。例えば、特開昭64−9
230号公報には、末端に活性クロロメチル基を導入し
たプレポリマーを用いた方法が開示されている。また、
Y. Bourgeoisら, Polymer, Vol.37, 5503 (1996)には
は、アミノ末端プレポリマーと酸無水物末端プレポリマ
ーとからイミド結合を生成させる方法が開示されてい
る。しかし、これら方法では、異種の結合基を分子鎖中
に含むこととなり、耐熱性や耐水性が低下する等の点か
ら好ましくない。
に、また、安価に合成できる芳香族ポリエーテルスルホ
ンブロック共重合体の製造法が求められていた。
な異種の結合基を分子鎖中に含まない芳香族ポリエーテ
ルスルホンブロック共重合体の製造法を提供することに
ある。
について鋭意検討を重ねた結果、化学式(1)
れるでセグメント(a)を有する芳香族ポリエーテルス
ルホンプレポリマー(A)と 化学式(2)
基と結合していない芳香環から構成される二価の芳香族
基を、mは、5〜300の整数を表す。]で表されるセ
グメント(b)を有し、かつ、少なくとも1つの末端に
水酸基のアルカリ金属塩を有するプレポリマーとを溶液
中で反応させることによって、芳香族ポリエーテルスル
ホンブロック共重合体を合成することができることを見
い出し、本発明に至った。本発明の製造法は、市販品で
もあるプレポリマー(A)を変性することなく用いるこ
とができる利点を有する。
れるセグメント(a)と 化学式(2)
基と結合していない芳香環から構成される二価の芳香族
基を、mは、5〜300の整数を表す。]で表されるセ
グメント(b)からなる芳香族ポリエーテルスルホンブ
ロック共重合体の製造法において、セグメント(a)を
有する芳香族ポリエーテルスルホンプレポリマー(A)
とセグメント(b)を有し、かつ、少なくとも1つの末
端に水酸基のアルカリ金属塩を有するプレポリマー
(B)とを溶液中で反応させることを特徴とする芳香族
ポリエーテルスルホンブロック共重合体の製造法に関す
る。
プレポリマー(B)との反応温度が120℃から200
℃の範囲であることを特徴とする上記の芳香族ポリエー
テルスルホンブロック共重合体の製造法に関する。
れるセグメント(a)を有する芳香族ポリエーテルスル
ホンである。
(A)は、例えば、R.N.Johnson 他,J.
Polym.Sci.,A−1,Vol.5,2375
(1967)や特公昭46−21458号公報に開示さ
れているように、二価フェノールのジアルカリ金属塩と
芳香族ジハライド類との求核置換反応によって合成する
ことができる。
ロキシフェニル)スルホンを挙げることができる。アル
カリ金属としては、ナトリウム、カリウムなどを挙げる
ことができる。
ス(4−クロロフェニル)スルホン、ビス(2−クロロ
フェニル)スルホン,ビス(2−メチル−4−クロロフ
ェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−クロ
ロフェニル)スルホンなどのクロルスルホンを挙げるこ
とができる。
であり、好ましくは、5〜1000である。
化学工業(株)から「スミカエクセルR」、BASFから「U
LTRASONR」などの名で市販されており、これらも本発明
に使用できる。
基と結合していない芳香環から構成される二価の芳香族
基を、mは、5〜300の整数を表す。]で表されるセ
グメント(b)を有し、かつ、少なくとも1つの末端に
水酸基のアルカリ金属塩を有するプレポリマー(B)で
ある。
であり、前述の化学式(1)で示される芳香族ポリエー
テルスルホンと同様な方法で、芳香族ジハライド類と過
剰の二価フェノールのジアルカリ金属塩との反応によっ
て合成することができる。
香環に電子吸引基が結合していないものであり、例え
ば,ハイドロキノン,レゾルシノール,1,5−ジヒド
ロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、
1,7−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキ
シナフタレン、4,4'−ビフェノール、2,2'−ビフ
ェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(2−ヒドロキシフェニル)エーテル、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、9,9−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどを挙げることが
でき、単独あるいは2種以上を組み合わせて用いても良
い。
ウムなどが挙げられる。
ば、ビス(4−クロロフェニル)スルホン、ビス(2−
クロロフェニル)スルホン,ビス(2−メチル−4−ク
ロロフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4
−クロロフェニル)スルホンなどのクロルスルホンをあ
げることができる。また、ビス(4−クロロフェニル)
ケトンを挙げることができる。ビス(4−クロロフェニ
ル)ケトンを用いた場合のプレポリマーの合成は、例え
ば、特開平10〜120743に記載されているよう
に、前述のクロルスルホンを用いた場合と同様な方法で
行なうことができる。
あり、好ましくは、5〜200である。
ストポリマーズ(株)から「RadelR」の名で市販されて
いるビフェニル構造を有する芳香族ポリエーテルスルホ
ンや「ユーデルR」の名で市販されている芳香族ポリス
ルホン、ビクトレックス・エムシー(株)から「Victre
xR」の名で市販されている芳香族ポリエーテルケトン
を、前述の電子吸引基が芳香環に結合していない二価フ
ェノールのアルカリ金属塩と反応させ、分子量調節およ
び末端基変性することによっても合成することができ
る。
(A)とプレポリマー(B)の溶液を、120℃から2
00℃の範囲で、好ましくは、130℃から195℃の
範囲で、さらに好ましくは140℃から190℃の範囲
で混合し、反応させることによって行なうことができ
る。温度が、120℃より低いと反応が進行し難くな
り、また、200℃より高いとエーテル交換反応が進行
し過ぎランダム共重合体となることから好ましくない。
反応時間は、15分から48時間の範囲であり、これよ
り短いと反応が不十分になり易く、一方、長くなるとエ
ーテル交換反応が進行し過ぎランダム共重合体となるこ
とから好ましくない。
の溶液は、芳香族ポリエーテルスルホンおよびプレポリ
マーの合成された溶液をそのまま用いても良い。また、
両成分とも、あるいは、どちらかの成分が一度単離され
たものを再度、溶媒に溶解したものを用いても良い。
再度溶解した場合は、水酸基をアルカリ金属塩に変換す
る必要がある。ブロック共重合体の合成に用いられる溶
媒としては、両成分を溶解できるものである。例えば、
ジメチルスルホキシド,スルホラン,N-メチル-2-ピロ
リドン,1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン,N,N-ジメ
チルホルムアミド,N,N-ジメチルアセトアミド,ジフェ
ニルスルホンなどの極性溶媒を挙げることができる。
酸基のアルカリ金属塩末端基が過剰となり、必要な分子
量まで増大し難い場合がある。その場合は、ブロック共
重合体合成後、その溶液に、必要量のビス(4−フルオ
ロフェニル)スルホンを添加して、120℃から190
℃の範囲で、15分から48時間反応させることによっ
て、分子量を増大させることが好ましい。このときのビ
ス(4−フルオロフェニル)スルホンの添加量は、末端
基のアンバランス分程度である。例えば、プレポリマー
(B)の合成に使用される芳香族ジハライドのモル数に
対して1/5以下の添加量である。
単離方法は、特に限定されず、例えば、水、アルコール
などの貧溶媒に投入し析出させる、また、残存および生
成した無機塩をろ過することによって除いたのち溶媒を
乾燥するなどの方法を用いることができる。
液粘度(ηsp/c)が、好ましくは、0.1〜5である。
体的に説明する。尚、実施例および比較例中に示した測
定値は以下の方法で測定した。
元粘度)の測定 N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として、0.5g/
dLの濃度で、ウベローデ粘度計を用い、25℃の温度
で測定し、次式を用いて計算した。
間、cは溶液濃度を示す。)
室温で撹拌後、ろ別した。ろ液を、0.01Nの塩酸水溶液
で滴定することによって、消費された水酸化ナトリウム
量を求め、イオン交換容量を算出した。
400WBを用いて測定した。内部標準には、TMSを用いた。
そのスルホン化物のTEM観察結果 撹拌機、水分定量器、温度計、窒素導入管の付いた4つ
口フラスコ中に、ビス(4−クロロフェニル)スルホン
18.6g、4,4'−ビフェノール4.5g、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン10.1gおよび炭酸カリウム1
1.8gを仕込み、ジメチルスルホキシド50mLとトルエ
ン25mLを添加して窒素気流下、加熱、撹拌した。発生
した水をトルエンと共に除去しながら195℃まで昇温
し、その温度で3時間撹拌してポリマー溶液を調整し
た。溶液を多量の水に投入し、白色固体を析出させ、ろ
別した。得られた固体を熱水中で2回、メタノール中で
1回洗浄しコポリマーRP-1を得た。得られたポリマーの
溶液粘度ηsp/cは、0.52であった。
に溶解し、室温で24時間撹拌した。溶液を多量の水に投
入し、白色固体を析出させ、ろ別した。得られた固体を
熱水中で2回、メタノール中で1回洗浄し、ポリマーRP
S-1を得た。この処理により、例えば、特開昭61−4
3630号公報に記載されているように、電子吸引基の
結合していない芳香環のみが選択的にスルホン化され
る。得られたポリマーのイオン交換容量は、1.5 mmo
l/gであった。DMAcに溶解後、流延、乾燥した膜のTE
M観察では、均一な構造が観察された。このことから、
プレポリマーを用いない場合は、ブロック共重合体が製
造できず、また、スルホン化ランダム共重合体では、相
分離構造が観察されないことを確認した。 (参考例1)スルホン化プレポリマー(B)の水溶性の
確認 撹拌機、水分定量器、温度計、窒素導入管の付いた4つ
口フラスコ中に、ビス(4−クロロフェニル)スルホン
7.71g、4,4'−ビフェノール5gおよび炭酸カリウム
4.9gを仕込み、ジメチルスルホキシド50mLとトルエ
ン25mLを添加して窒素気流下、加熱、撹拌した。発生
した水をトルエンと共に除去しながら180℃まで昇温
し、その温度で3時間撹拌してポリマー溶液を調整し
た。溶液を多量の水に投入し、白色固体を析出させ、ろ
別した。得られた固体を熱水中で2回、メタノール中で
1回洗浄しポリマーHP-1を得た。このポリマーHP−1
は、後述する実施例で、プレポリマー(B)に該当する
構造のポリマーである。得られたポリマーの溶液粘度η
sp/cは、0.41であった。
溶解し、室温で24時間撹拌した。溶液を多量の水に投入
したが、析出物は得られなかった。また、1Nの塩酸水
溶液に投入し、析出させて、さらにアセトンで3回洗
浄、乾燥して得られた固体も、水に溶解したことから、
得られたポリマーHPS-1は、水溶性であり、ブロック共
重合体のプレポリマー(B)に基づくセグメントは、ホ
モポリマーならばそのスルホン化物は、水洗工程で除去
されることを確認した。
計、窒素導入管の付いた4つ口フラスコ中に、ビス(4
−クロロフェニル)スルホン75.5g(0.263モル)、
4,4'−ビフェノール50g(0.269モル)および炭酸カ
リウム48gを仕込み、ジメチルスルホキシド400mL
とトルエン50mLを添加して窒素気流下、加熱、撹拌
した。発生した水をトルエンと共に除去しながら180
℃まで昇温し、その温度で3時間撹拌してポリマーa
(プレポリマー(B))溶液を調整した。仕込み比から
求められるポリマーaの繰り返し単位mは、約44であ
る。別に、プレポリマー(A)として、 以下の化学式
で示される構造単位を有する
スルホキシド480mLに溶解した溶液を調整した。H NMRか
ら求められたこのポリマーの繰り返し単位nは、約78で
あった。この溶液をポリマーa溶液に添加し、170℃で、
1.5時間撹拌した。溶液を多量の水に投入し、白色固体
を析出させ、ろ別した。得られた固体を熱水中で2回、
メタノール中で1回洗浄しコポリマーBP−1を得た。
得られたポリマーの溶液粘度ηsp/cは、0.43であった。
100mLに溶解し、室温で24時間撹拌することによ
り、ポリマーa(プレポリマー(B))に基づく成分をス
ルホン化した。溶液を多量の水に投入し、白色固体を析
出させ、ろ別した。得られた固体を熱水中で2回、メタ
ノール中で1回洗浄し、ポリマーBPS−1を得た。得
られたポリマーのイオン交換容量は、1.63 mmol/
gであった。このことは、スルホン化ポリマーa(プレ
ポリマー(B))に基づく成分が、熱水洗浄時に溶解、
除去されなかったことを示し、ポリマーaとプレポリマ
ー(A)とが反応していることを示す。また、DMAcに溶
解後、流延、乾燥した膜のTEM観察で、相分離構造が見
られた。このことは、得られたポリマーBP−1がブロッ
ク共重合体であることを示す。
計、窒素導入管の付いた4つ口フラスコ中に、ビス(4
−クロロフェニル)スルホン42.7g(0.149モル)、
4,4'−ビフェノール28.2g(0.151モル)および炭酸
カリウム27.2gを仕込み、ジメチルスルホキシド240m
Lとトルエン30mLを添加して窒素気流下、加熱、撹拌
した。発生した水をトルエンと共に除去しながら180
℃まで昇温し、その温度で3時間撹拌してポリマーb
(プレポリマー(B))溶液を調整した。仕込み比から
求められるポリマーbの繰り返し単位mは、約55であ
る。別に、スミカエクセル4100G(住友化学)(プレポ
リマー(A)、n=約78)115gを、ジメチルスルホキシ
ド345mLに溶解した溶液を調整した。この溶液をポリマ
ーb溶液に添加し、170℃で、1.5時間撹拌した。溶液を
多量の水に投入し、白色固体を析出させ、ろ別した。得
られた固体を熱水中で2回、メタノール中で1回洗浄し
コポリマーBP−2を得た。得られたポリマーの溶液粘
度ηsp/cは、0.46であった。
100mLに溶解し、室温で24時間撹拌することによ
り、ポリマーb(プレポリマー(B))に基づく成分をス
ルホン化した。溶液を多量の水に投入し、白色固体を析
出させ、ろ別した。得られた固体を熱水中で2回、メタ
ノール中で1回洗浄し、ポリマーBPS−2を得た。得
られたポリマーのイオン交換容量は、1.38 mmol/
gであった。このことは、スルホン化ポリマーb(プレ
ポリマー(B))に基づく成分が、熱水洗浄時に溶解、
除去されなかったことを示し、ポリマーbとプレポリマ
ー(A)とが反応していることを示す。また、DMAcに溶
解後、流延、乾燥した膜のTEM観察で、相分離構造が見
られた。このことは、得られたポリマーBP−2がブロッ
ク共重合体であることを示す。
に調整したスミカエクセル4100Gのジメチルスルホキシ
ド溶液を添加し、170℃で、1.5時間撹拌するまでは実施
例1と同様にしてポリマー溶液を得た。その溶液に、ビ
ス(4−フルオロフェニル)スルホン1.05g(4.1×10
-3モル)添加し、170℃で、1.5時間撹拌した。溶液を多
量の水に投入し、白色固体を析出させ、ろ別した。得ら
れた固体を熱水中で2回、メタノール中で1回洗浄しコ
ポリマーBP−3を得た。得られたポリマーの溶液粘度
ηsp/cは、0.58であった。
100mLに溶解し、室温で24時間撹拌することによ
り、ポリマーa(プレポリマー(B))に基づく成分をス
ルホン化した。溶液を多量の水に投入し、白色固体を析
出させ、ろ別した。得られた固体を熱水中で2回、メタ
ノール中で1回洗浄し、ポリマーBPS−3を得た。得
られたポリマーのイオン交換容量は、1.67 mmol/
gであった。このことは、スルホン化ポリマーa(プレ
ポリマー(B))に基づく成分が、熱水洗浄時に溶解、
除去されなかったことを示し、ポリマーaとプレポリマ
ー(A)とが反応していることを示す。また、DMAcに溶
解後、流延、乾燥した膜のTEM観察で、相分離構造が見
られた。このことは、ビス(4−フルオロフェニル)ス
ルホンの添加、反応後もランダム共重合体とならずに、
得られたポリマーBP−3がブロック共重合体であること
を示す。
テルスルホンブロック共重合体の製造法を提供すること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】化学式(1) 【化1】 [ここで、nは、5〜1500の整数を示す。]で表さ
れるセグメント(a)と 化学式(2) 【化2】 [ここで、D1は、C=OまたはO=S=Oを、Ar1は、電子吸引
基と結合していない芳香環から構成される二価の芳香族
基を、mは、5〜300の整数を表す。]で表されるセ
グメント(b)からなる芳香族ポリエーテルスルホンブ
ロック共重合体の製造法において、セグメント(a)を
有する芳香族ポリエーテルスルホンプレポリマー(A)
とセグメント(b)を有し、かつ、少なくとも1つの末
端に水酸基のアルカリ金属塩を有するプレポリマー
(B)とを溶液中で反応させることを特徴とする芳香族
ポリエーテルスルホンブロック共重合体の製造法。 - 【請求項2】請求項1において、プレポリマー(A)と
プレポリマー(B)との反応温度が120℃から200
℃の範囲であることを特徴とする芳香族ポリエーテルス
ルホンブロック共重合体の製造法。
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