JP2003203946A - 半導体チップの実装方法 - Google Patents

半導体チップの実装方法

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JP2003203946A
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    • H01L2924/01Chemical elements
    • H01L2924/01013Aluminum [Al]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板上に半導体チップを迅速に、電気的
にも機械的にも確実に、さらに低コストに、実装可能な
フリップチップ接続方式による半導体チップの実装方法
を提供する。 【解決手段】 配線パターン上の電極領域を覆う熱可塑
性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、その溶融状
態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体ベアチップのバ
ンプを超音波を付与しつつ押し付けることにより、溶融
した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバンプと電極領域と
を接触させる工程と、前記バンプと電極領域とが接触し
た状態において、超音波を継続的に付与することによ
り、バンプと電極領域とを超音波接合させる工程と、前
記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させて、半導体ベア
チップ本体を配線基板上に接着させる工程と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空タグ、物流管
理用ラベル、無人改札用パス等として機能する電磁波読
み取り可能なデータキャリアの製造等に好適な半導体チ
ップの実装方法に係り、特に、配線基板上に半導体ベア
チップをフリップチップ接続方式で低コストに実装可能
とした半導体チップの実装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁波読み取り可能なデータキ
ャリアとしては、例えば、特開平6−243358号公
報に記載された航空タグが知られている。この航空タグ
は、近い将来、空港における顧客荷物の管理等に使い捨
て方式で使用されることが予測され、その際には、例え
ば世界的規模の航空会社の場合、その1社だけでも月産
850万枚と言った膨大の需要が見込まれる。そのた
め、この種の航空タグに関しては、超低コストな大量生
産技術の確立が望まれている。
【0003】同公報に記載された航空タグは、長方形状
を有するPETフィルム製基体の片面に、アンテナコイ
ルとなる渦巻状導体パターンと、送受信回路やメモリ等
となるIC部品を搭載して構成されている。
【0004】アンテナコイルとなる渦巻状導体パターン
を保持する航空タグ本体は、PETフィルムの片面に被
着された銅箔やアルミ箔をエッチング処理にて選択腐食
させることで形成することができる。そのため、公知の
フォトリソ技術によるレジスト形成工程、それに続く湿
式エッチング工程等により、RTR(Roll ToR
oll)による連続生産ラインを容易に実現することが
できる。一方、航空タグ本体に搭載されるべき送受信回
路やメモリ等となる回路部品は半導体集積技術を用いて
1チップ化されている。
【0005】本出願人は、先に、上述の送受信回路やメ
モリ等を構成する半導体ベアチップを、フィルム状の絶
縁性小片(一種の配線基板)に予め実装することでモジ
ュール化を行い、この電子部品モジュールを航空タグ本
体を構成するPETフィルム上に接着することで、航空
タグの生産性を向上させることを提案している。
【0006】ところで、航空タグに接着される上述の電
子部品モジュールのように、高度の薄型化を要求される
電子部品搭載シートにおいては、配線基板上にベアの半
導体チップを直接実装するフリップチップ接続方式に関
する提案が盛んになされている。
【0007】フリップチップ接続方式の一例(以下、第
1従来方式と言う)が図14に示されている。この第1
従来方式にあっては、半導体チップaの底面電極(図示
せず)にあらかじめ接続用の突起状端子(以下、バンプ
と言う)bを形成しておき、このバンプbと配線基板c
上の配線パターンの電極領域dとを位置合わせした後、
両者間をハンダ、導電性ペースト等の接合材eにより接
続するようにしている。
【0008】この第1従来方式にあっては、(1)バン
プbと配線パターンの電極領域dとを接続するための接
合材eの供給、硬化等の工程が複雑であること、(2)
バンプ接続部分の耐湿信頼性や半導体の搭載強度を得る
ため、チップaと基板cとの間にアンダーフィルと呼ば
れる絶縁樹脂fを充填してバンプ接続部分を封止する必
要があること、(3)アンダーフィルとなる絶縁樹脂f
を充填硬化させる工程が必要となること、等のために製
造コストが高くなると言った問題が指摘されている。
【0009】フリップチップ接続方式の他の一例(以
下、第2従来方式と言う)が図15に示されている。こ
の第2従来方式は第1従来方式の問題点を解決するもの
であり、特許第2,586,154号公報で提案されて
いるような、異方導電シートを用いて配線基板上に半導
体ベアチップを実装するものである。
【0010】この第2従来方式にあっては、熱可塑性や
熱硬化性の樹脂中に導電性の微粒子を分散させた異方導
電シートgを半導体ベアチップaと配線基板cとの間に
介在させ、熱圧着によって樹脂を流動させ、バンプbと
配線パターンの電極領域dとの間に挟まれた導電性の微
粒子hによって厚さ方向の電気的接続を得るようにして
いる。
【0011】この方法では、半導体を配線基板上に実装
する際の配線パターンとの位置合わせが比較的ラフに行
える上に、樹脂硬化時間が10〜20秒と短く、アンダ
ーフィル等の封止材を用いる必要がなく、低製造コスト
化が狙えると言った効果がある。その反面、(1)異方
導電シートgは比較的高価であること、(2)その硬化
には200℃以上という高い温度が必要なため、耐熱性
のない基板には用いることができないこと、(3)比較
的短時間ではあるものの、樹脂材の硬化には10〜20
秒を要し、さらなる工程の簡略化、高速化というのは困
難であること、(4)バンプと基板パターン間の電気的
接続は、樹脂材内に分散された導電微粒子の接触により
行うため、接続の信頼性に乏しいこと、等の問題がなお
も指摘されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフリ
ップチップ接続方式における上述の問題点に着目してな
されたものであり、その目的とするところは、配線基板
上に半導体チップを迅速に、電気的にも機械的にも確実
に、さらに低コストに、実装可能なフリップチップ接続
方式による半導体チップの実装方法を提供することにあ
る。
【0013】また、この発明の他の目的とするところ
は、上記の実装方法に好適なフリップチップ接続用配線
基板を提供することにある。
【0014】また、この発明の他の目的とするところ
は、上記の配線基板を簡単かつ低コストに製造可能なフ
リップチップ接続用配線基板の製造方法を提供すること
にある。
【0015】さらに、この発明の他の目的とするところ
は、航空タグ、物流管理用ラベル、無人改札用パス等と
して機能する電磁波読み取り可能なデータキャリアを低
コストに大量生産することが可能な電磁波読み取り可能
なデータキャリアの製造方法を提供することにある。
【0016】本発明のさらに他の目的並びに効果につい
ては、実施の形態の記載等を参照することにより、当業
者であれば容易に理解されるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体チップ
の実装方法は、配線パターン上の電極領域を覆う熱可塑
性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、その溶融状
態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体ベアチップのバ
ンプを超音波を付与しつつ押し付けることにより、溶融
した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバンプと電極領域と
を接触させる工程と、前記バンプと電極領域とが接触し
た状態において、超音波を継続的に付与することによ
り、バンプと電極領域とを超音波接合させる工程と、前
記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させて、半導体ベア
チップ本体を配線基板上に接着させる工程と、を具備す
る。
【0018】ここで、『配線パターン上の電極領域を覆
う熱可塑性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、』
とあることから明らかなように、この発明で使用される
配線基板の配線パターン上の電極領域には、予め熱可塑
性樹脂の被膜が形成されている。この被膜は、配線パタ
ーンの電極領域のみを覆うものであってもよく、また配
線パターン表面の全面を覆うものであってもよい。
【0019】また、ここで『配線パターン上の電極領
域』とは、電子部品の端子等が接続される予定位置を含
む配線パターン上の一定小領域を意味する。この電極領
域には配線パターン上の一般にはランド等と称される部
分が含まれるであろう。
【0020】また、『加熱溶融』とあるのは、熱可塑性
樹脂被膜が加熱されて溶融している状態と加熱されてあ
る程度まで軟化している状態との双方を含む概念を意味
している。さらに、ここで言う『熱可塑性樹脂』は、接
着剤としての良好な特性を有するものであることが好ま
しい。
【0021】そして、このような構成によれば、(1)
バンプと電極領域との接合は超音波による拡散接合であ
るため、確実な電気的導通が図れること、(2)接合部
が樹脂封止されるため、耐湿性が良好となることと、
(3)半導体チップと配線基板とが熱可塑性樹脂の硬化
の際に接着されるため、引っ張り等に対する機械的な実
装強度が高いこと、(4)電気的導通と機械的結合とを
短時間で同時になし得ること、(5)特別な封止乃至接
着工程、並びに、接着材料が不要なため製造コストが低
いこと、(6)基板表面が露出している部分については
熱可塑性樹脂被膜は存在しないから、加熱時に基板表面
が必要以上にべた付くことがないこと、等の作用効果が
得られる。
【0022】また、この発明のフリップチップ接続用配
線基板は、配線パターンの表面がその全面に亘って熱可
塑性樹脂被膜により覆われている。
【0023】このような構成によれば、上述の実装方法
に使用した場合、配線パターンの表面がその全面に亘っ
て熱可塑性樹脂被膜により覆われているので、耐湿性の
良好な封止構造並びに引っ張り強度の高い接着構造が得
られる。
【0024】また、この発明のフリップチップ接続用配
線基板の製造方法は、配線パターンをエッチング処理に
て形成する際に使用されるエッチングマスク材として熱
可塑性樹脂を使用する。
【0025】このような構成によれば、配線パターンの
形成のためのエッチング処理に使用されたエッチングマ
スク材がそのまま導体パターン表面の全面を覆う熱可塑
性樹脂被膜となるため、別途被膜形成工程が不要で手間
が掛からず、低コストに製造できる。
【0026】また、この発明の電磁波読み取り可能なデ
ータキャリアの製造方法は、フィルム状、シート状、乃
至薄板状の絶縁性基体にアンテナコイルを構成する渦巻
状導体パターンを保持させてなるデータキャリア本体
と、フィルム状、シート状、又は薄板状配線基板の配線
パターン上に送受信回路やメモリ等を構成する半導体ベ
アチップを実装してなる電子部品モジュールとを一体化
してなる電磁波読み取り可能なデータキャリアの製造方
法である。
【0027】このデータキャリアの製造方法において、
主たる特徴的な事項は、前記フィルム状、シート状、又
は薄板状配線基板の配線パターン上に半導体ベアチップ
を実装してなる電子部品モジュールを製造する工程にあ
る。
【0028】すなわち、この電子部品モジュールを製造
する工程には、前記配線パターン上の電極領域を覆う熱
可塑性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、その溶
融状態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体ベアチップ
のバンプを超音波を付与しつつ押し付けることにより、
溶融した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバンプと電極領
域とを接触させる工程と、前記バンプと電極領域とが接
触した状態において、超音波を継続的に付与することに
より、バンプと電極領域とを超音波接合させる工程と、
前記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させて、半導体ベ
アチップ本体を配線基板上に接着させる工程と、が含ま
れる。
【0029】そして、このような構成によれば、前述し
た(1)バンプと電極領域との接合は超音波による拡散
接合であるため、確実な電気的導通が図れること、
(2)接合部が樹脂封止されるため、耐湿性が良好とな
ることと、(3)半導体チップと配線基板とが熱可塑性
樹脂の硬化の際に接着されるため、引っ張り等に対する
機械的な実装強度が高いこと、(4)電気的導通と機械
的結合とを短時間で同時になし得ること、(5)特別な
封止乃至接着工程乃至材料が不要なため製造コストが低
いこと、(6)基板表面が露出している部分については
熱可塑性樹脂被膜は存在しないから、加熱時に基板表面
が必要以上にべた付くことがないこと、等の作用効果を
通じて、航空タグ、物流管理用ラベル、無人改札用パス
等として機能する電磁波読み取り可能なデータキャリア
を低コストに大量生産することが可能となる。
【0030】また、この発明の電子部品モジュールの製
造工程に使用される配線基板は、配線パターンの表面が
その全面に亘って熱可塑性樹脂被膜により覆われてい
る。
【0031】このような構成によれば、上述の電子部品
モジュールを製造する工程に使用した場合、配線パター
ンの表面がその全面に亘って熱可塑性樹脂被膜により覆
われているので、耐湿性の良好な封止構造並びに引っ張
り強度の高い接着構造が得られる。
【0032】また、この発明の配線基板の製造方法は、
配線パターンをエッチング処理にて形成する際に使用さ
れるエッチングマスク材として熱可塑性樹脂を使用す
る。
【0033】このような構成によれば、配線パターンの
形成のためのエッチング処理に使用されたエッチングマ
スク材がそのまま導体パターン表面の全面を覆う熱可塑
性樹脂被膜となるため、別途被膜形成工程が不要で手間
が掛からず、低コストに製造できる。
【0034】また、この発明の電磁波読み取り可能なデ
ータキャリアの製造方法は、フィルム状樹脂製基体にア
ンテナコイルを構成する金属箔パターンを保持させてな
るデータキャリア本体と、フィルム状樹脂製基体表面の
アルミ箔配線パターンに送受信回路やメモリ等を構成す
る半導体ベアチップを実装してなる電子部品モジュール
とを一体化して構成される電磁波読み取り可能なデータ
キャリアの製造方法である。
【0035】この電磁波読み取り可能なデータキャリア
の製造方法において、主たる特徴的な事項は、前記フィ
ルム状樹脂製基体表面のアルミ箔配線パターン上に半導
体ベアチップを実装してなる電子部品モジュールを製造
する工程にある。
【0036】すなわち、この電子部品モジュールを製造
する工程には、前記アルミ箔配線パターン上の電極領域
を覆う熱可塑性樹脂被膜を加熱溶融させた状態におい
て、その溶融状態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体
ベアチップのバンプを超音波を付与しつつ押し付けるこ
とにより、溶融した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバン
プと電極領域とを接触させる工程と、前記バンプと電極
領域とが接触した状態において、超音波を継続的に付与
することにより、バンプと電極領域とを超音波接合させ
る工程と、前記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させ
て、半導体ベアチップ本体を配線基板上に接着させる工
程と、が含まれる。
【0037】また、この発明の配線基板は、アルミ箔配
線パターンの表面がその全面に亘って熱可塑性樹脂被膜
により覆われている。
【0038】また、この発明の配線基板の製造方法は、
アルミ箔配線パターンをエッチング処理にて形成する際
に使用されるエッチングマスク材として熱可塑性樹脂を
使用する。
【0039】本発明の好ましい実施の形態では、熱可塑
性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂又はポリエステ
ル系樹脂が使用される。
【0040】このような樹脂を使用することにより、エ
ッチングマスクとしての良好な耐薬品性、並びに、半導
体チップ側の金属バンプと配線パターン側の金属電極領
域との間の良好な接合強度が得られると言う作用効果が
期待される。すなわち、ポリオレフィン系樹脂はNaO
H等のアルカリ性エッチング液に、又ポリエステル系樹
脂はFeCl等の酸性エッチング液に対して良好な耐
性を呈する。しかも、それらの樹脂は、接着性にも優れ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る半導体チ
ップの実装方法の好適な実施の一形態を添付図面に従っ
て詳細に説明する。
【0042】先に述べたように、本発明の半導体チップ
の実装方法は、配線パターン上の電極領域を覆う熱可塑
性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、その溶融状
態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体ベアチップのバ
ンプを超音波を付与しつつ押し付けることにより、溶融
した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバンプと電極領域と
を接触させる工程と、前記バンプと電極領域とが接触し
た状態において、超音波を継続的に付与することによ
り、バンプと電極領域とを超音波接合させる工程と、前
記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させて、半導体ベア
チップ本体を配線基板上に接着させる工程と、を具備す
るものである。
【0043】斯かる実装方法を含む一連の工程の概略が
図1の工程図に示されている。この一連の工程には、金
属箔積層材製造工程(A)、エッチングマスク印刷工程
(B)、配線パターン形成のためのエッチング工程
(C)、超音波実装工程(D)と、接着工程(E)とが
含まれている。以下、それらの工程の詳細を順に説明す
る。
【0044】[金属箔積層材製造工程(A)]この工程
では、フィルム状配線基板の原材をなすAl−PET積
層材1を製造する。このAl−PET積層材1は、例え
ば、25μm厚のPETフィルム2の片面(図では上
面)に、ウレタン系接着剤を介して35μm厚の硬質ア
ルミ箔3を重ね、これを150℃、圧力5kg/cm
の条件で熱ラミネートを経て積層接着させる工程を経て
製造される。
【0045】[エッチングマスク印刷工程(B)]この
工程では、Al−PET積層材1の硬質アルミ箔3の表
面に所要配線パターン形状のエッチングレジストパター
ン4を形成する。このレジストパターン4の形成は、例
えば、150℃程度の温度で溶融するポリオレフィン系
の熱可塑性樹脂製接着剤を、グラビア印刷等の方法によ
って硬質アルミ箔3の表面に厚さ4〜6μm程度塗布す
ることによって行われる。この塗布厚は、搭載されるベ
アチップのバンプサイズ乃至形状に応じて調整すること
が好ましい。
【0046】[エッチング工程(C)]この工程では、
エッチングレジストパターン4から露出するアルミ箔部
分5を従来公知のエッチング処理で除去することによ
り、硬質アルミ箔3からなる配線パターン6を形成す
る。この配線パターン6の形成は、エッチングレジスト
パターン4から露出するアルミ箔部分5を、例えば、エ
ッチング液であるNaOH(120g/l)に温度50
℃の条件にて晒すことによって行われる。このエッチン
グ工程で得られた配線基板7の表面には、硬質アルミ箔
3からなる配線パターン6が出現される。また、この配
線パターン6の表面は、その全面に亘ってエッチングレ
ジストパターン(エッチングマスク)4として使用した
ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂製接着剤により覆われ
ている。換言すれば、この配線パターン6の少なくとも
電極領域(後述する半導体ベアチップのバンプとの接続
予定領域)の表面は熱可塑性樹脂被膜4aにより覆われ
ている。
【0047】[超音波実装工程(D)]この工程では、
超音波を付与しつつ、半導体ベアチップ8を配線基板7
上に実装する。この工程は、配線パターン6上の電極領
域10を覆う熱可塑性樹脂被膜4aを加熱溶融させた状
態において、その溶融状態にある熱可塑性樹脂被膜4a
の上に半導体ベアチップ8のバンプ9を超音波を付与し
つつ押し付けることにより、溶融した熱可塑性樹脂被膜
4aを押し退けてバンプ9と電極領域10とを接触させ
る工程(第1工程)と、バンプ9と電極領域10とが接
触した状態において、超音波を継続的に付与することに
より、バンプ9と電極領域10とを超音波接合させる工
程(第2工程)と、を含んでいる。
【0048】すなわち、半導体ベアチップ8は厚さ15
0μmであって、その底面から接続用の金属端子である
バンプ9を突出させた、いわゆる表面実装型部品として
構成されている。第1の工程では、このバンプ(例えば
金より成る)9は、超音波振動を付加した状態で、15
0℃の加熱により溶融した熱可塑性樹脂被膜4aに押し
当てられる。すると、溶融した熱可塑性樹脂被膜4a
は、バンプ9の超音波振動によりバンプ9の先端位置よ
り押し退けられて除去され、さらにアルミ箔配線パター
ン6表面上の酸化物層等も振動により機械的に除去され
る。その結果、バンプ9と電極領域10とが接触させら
れる。第2の工程では、その後、さらに振動による摩擦
熱によりバンプ9と配線パターン6の電極領域10とが
加熱され、金原子がアルミ箔内に拡散した金属融着部が
形成されて両者の超音波接合が完了する。
【0049】以上の第1並びに第2の工程は、半導体ベ
アチップ8を所定位置に配置した後、例えば、負荷圧力
0.2kg/mm下で、振動数63KHzの超音波振
動を数秒程度加えることにより完了される。
【0050】この超音波実装工程のより詳細が図2の工
程図に示されている。同図(a)に示される位置決め工
程では、それぞれ真空吸着機能を有する超音波ホーン1
1とヒータテーブル兼用アンビル12とを上下に対向配
置した状態において、超音波ホーン11には矢印11a
に示されるようにベアチップ8を吸着保持させ、またヒ
ータテーブル兼用アンビル12には矢印12aに示され
るように配線基板7を吸着保持させる。この状態におい
て、超音波ホーン11とヒータテーブル兼用アンビル1
2とを水平方向へと相対移動させつつ、ベアチップ8側
のバンプ9と配線基板7側の配線パターン6の電極領域
10との位置決めを行い、同時にヒータテーブル兼用ア
ンビル12によって配線基板7を150°Cに加熱す
る。
【0051】同図(b)に示される熱可塑性樹脂接着剤
の除去工程では、超音波ホーン11とヒータテーブル兼
用アンビル12とによって、矢印vに示されるように、
超音波振動(63.5KHz、2W)を付与しつつ、矢
印Pに示されるように、負荷圧力(0.1〜0.3Kg
f)により、ベアチップ8のバンプ9を加熱溶融状態に
ある熱可塑性樹脂接着剤(熱可塑性樹脂被膜)4aに押
し当てることにより、溶融した熱可塑性樹脂被膜4aを
押し退けてバンプ9と電極領域10とを接触させる。
【0052】同図(c)に示される超音波接合工程で
は、さらに超音波振動vを継続的に付与することによ
り、金属間の拡散接合を進行させて、バンプ9と電極領
域10とを超音波接合させる。
【0053】再び、図1に戻って、説明を続ける。 [接着工程(E)]この工程では、配線基板に付与され
た150℃の加熱を除去することにより、溶融した熱可
塑性樹脂被膜4aを自然冷却又は強制冷却により再硬化
させて、半導体ベアチップ8本体と配線パターン6との
間を接着させる。すなわち、半導体ベアチップ8の底面
と配線基板7との間に満たされた溶融状態にある熱可塑
性樹脂被膜4aが冷却固化されて、半導体ベアチップ8
と配線基板7とが強固に接着固定されるのである。
【0054】以上の工程(A)〜(E)を経て完成され
た実装構造が図3に示されている。同図に示されるよう
に、この実装構造によれば、(1)バンプ9と電極領域
10との接合は超音波による拡散接合であるため、確実
な電気的導通が図れること、(2)バンプ9と電極領域
10との接合部が樹脂封止されるため、耐湿性が良好と
なること、(3)半導体チップ8と配線基板7とが熱可
塑性樹脂被膜4aの硬化の際に接着されるため、引っ張
り等に対する機械的な実装強度が高いこと、(4)電気
的導通と機械的結合とを短時間で同時になし得ること、
(5)特別な封止乃至接着工程、並びに、接着材料が不
要なため製造コストが格段に低いこと、(6)基板表面
が露出している部分については熱可塑性樹脂被膜は存在
しないから、加熱時に基板表面が必要以上にべた付くこ
とがないこと、等の作用効果が得られる。
【0055】本実施形態の樹脂被膜を用いた実装方法の
場合における半導体ベアチップ8と配線パターン6との
間の接合強度を、超音波接合のみを用いた場合における
それと比較して図4に示す。同図から明らかなように、
本発明実装方法の場合には、超音波接合のみの場合に比
較して、2〜3倍のもの強力な接合強度が得られた。こ
れは、半導体チップ8と配線基板7とが熱可塑性樹脂被
膜4aの硬化の際に接着されるためであることは、言う
までもない。
【0056】尚、上記の実施形態では、積層材1を構成
する樹脂基材としてPETフィルム2を使用したが、P
ETフィルムの代わりにポリイミドフィルム等を使用す
ることもできる。
【0057】また、エッチングレジストパターン4の材
質としては、ポリオレフィン系樹脂の代わりにポリエス
テル系の熱可塑性樹脂を用いることもできる。但し、そ
の場合には、エッチング液としては、酸系のFeCl
を用いることとなる。
【0058】また、図1(C)に示される配線基板7
は、配線パターン6の表面がその全面に亘って熱可塑性
樹脂被膜4aにより覆われているものであって、フリッ
プチップ接続用配線基板として一般化することができ
る。
【0059】そして、このような構成によれば、上述の
実装方法に使用した場合、配線パターン6の表面がその
全面に亘って熱可塑性樹脂被膜4aにより覆われている
ので、耐湿性の良好な封止構造並びに引っ張り強度の高
い接着構造が得られる。すなわち、配線パターン6上の
電極領域10付近に位置する熱可塑性樹脂被膜4aは主
として超音波接合部の封止作用に寄与する一方、電極領
域以外の部分に位置する熱可塑性樹脂被膜4aは半導体
チップ8本体と配線基板7との接着作用に寄与する。
【0060】また、図1(B),(C)に示される配線
基板の製造方法は、換言すれば、配線パターンをエッチ
ング処理にて形成する際に使用されるエッチングマスク
材として熱可塑性樹脂を使用するものであって、フリッ
プチップ接続用配線基板の製造方法として一般化するこ
とができる。
【0061】そして、このような構成によれば、配線パ
ターンの形成のためのエッチング処理に使用されたエッ
チングマスク材がそのまま導体パターン表面の全面を覆
う熱可塑性樹脂被膜となるため、別途被膜形成工程が不
要で手間が掛からず、低コストに製造できる。
【0062】最後に、この実施形態にかかる半導体チッ
プの実装方法の作用効果をまとめて記述する。すなわ
ち、以上の実装方法によれば、 (1)配線パターンの形成工程において、エッチング加
工で用いた絶縁性レジストを別工程で剥離する必要がな
く、低コスト化できる。
【0063】(2)さらに、熱可塑性樹脂からなる絶縁
性レジストが半導体チップの直下で接着剤として働き、
超音波による半導体の実装強度を補強できる。
【0064】(3)また、バンプ周辺を樹脂材により封
止でき、バンプ接続部の耐湿信頼性を向上できる。
【0065】(4)従来方法で必要としていた、上記目
的をもった樹脂材が不要であり、材料コストの低下が図
れる。
【0066】(5)超音波振動によるバンプ、配線パタ
ーン間の金属の拡散接合により、確実な端子間接続が得
られる。
【0067】(6)超音波接合、熱可塑性樹脂の溶融、
硬化は1〜2秒以内で実行でき、製造時間の短縮が図れ
る。
【0068】次に、図5〜図10を参照しつつ、本発明
にかかるデータキャリアの製造方法の一実施形態につい
て説明する。なお、このデータキャリアは、航空タグ、
物流管理用ラベル、無人改札用パス等として機能する電
磁波読み取り可能なものである。そして、このデータキ
ャリアは、フィルム状樹脂製基体にアンテナコイルを構
成する金属箔パターンを保持させてなるデータキャリア
本体と、フィルム状樹脂製基体表面のアルミ箔配線パタ
ーンに送受信回路やメモリ等を構成する半導体ベアチッ
プを実装してなる電子部品モジュールとを一体化して構
成される。
【0069】データキャリアの実施形態の一例が図5に
示されている。同図に示されるように、このデータキャ
リアDCは、25μm厚のPET(ポリエチレンテレフ
タレート)製基体101の片面に、10μm厚の銅箔製
渦巻き状導体パターン(アンテナコイルに相当)102
を保持させてなるデータキャリア本体100と、70μ
m厚のガラスエポキシ製小片201にベアチップIC2
02を図では下面側に実装してなる電子部品モジュール
200とを有する。そして、電子部品モジュール200
は、その小片201が、渦巻状導体パターン102を構
成する周回導体束102aを跨ぐ(換言すれば交差す
る)ようにしてデータキャリア本体100上に搭載さ
れ、かつ渦巻状導体パターン102との電気的接続は、
渦巻状導体パターン102の内周側端子パッド103と
外周側端子パッド104とにおいて行われる。
【0070】電子部品モジュール200の実装構造の一
例が図6の拡大断面図に示されている。図5並びに図6
に示されるデータキャリア本体100並びに電子部品モ
ジュール200の製造方法は、以下に順次詳細に説明さ
れる。
【0071】アンテナコイルを構成する渦巻状導体パタ
ーン102の製造工程の一例が図7に示されている。同
図を参照して、PETフィルム製基体101の片面にア
ンテナコイルとなる渦巻状導体パターン102を形成す
る際の工程を説明する。
【0072】(工程A)まず、最初に、Cu−PET積
層基材301を用意する。一例として25μm厚のPE
Tフィルム302の片面に、ウレタン系接着剤を介して
10μm厚の銅箔303を重ね、これを150℃、圧力
5kg/cmの条件で熱ラミネートを経て積層接着さ
せる。これにより、PETフィルム302の表面に銅箔
303が接着されたCu−PET積層材301が完成す
る。
【0073】(工程B)次に、Cu−PET積層材30
1の銅箔303の表面上に渦巻形状のエッチングレジス
トパターン304を形成する。すなわち、コイルの特性
として必要なL値、Q値を得るターン数、線幅、ピッ
チ、内外周をもつ渦巻形状に、例えばオフセット印刷法
を用いて絶縁性のエッチングレジストインクを銅箔30
3上に印刷する。このときのレジストインクとしては、
熱又は活性エネルギー線で硬化するタイプのものを使用
する。活性エネルギー線としては紫外線または電子線を
使用し、紫外線を用いる場合にはレジストインクに光重
合剤を入れて使用する。
【0074】(工程C)次に、Cu−PET積層材30
1の銅箔303の表面上における、電子部品モジュール
200の電極との電気的導通接続を行う位置に、導電性
インクで必要電極形状の導電性エッチングレジストパタ
ーン305a,305b(図5の103,104)を形
成する。このレジストパターン305a,305bの形
成は前記工程と同様のオフセット印刷にて行い、レジス
トインクとしては、120℃、20分程度の熱処理で硬
化する熱硬化性導電接着剤を用いる。尚、この工程に於
ける導電性インクの印刷は、一般的に実施されるスクリ
ーン印刷法を用いてもよく、またインク材として、例え
ばAg粒子と熱可塑性接着剤の混合物に光重合剤を入れ
たもの、あるいはハンダペースト等を用いてもよい。
【0075】(工程D)次に、エッチングレジストパタ
ーン304,305a,305bから露出する銅箔部分
306を従来公知のエッチングを行うことにより除去
し、アンテナコイルとなる渦巻状導体パターン(図5に
おける102)を形成する。このエッチング処理に際し
ては、エッチング液としてFeCl(120g/l)
を50℃の条件にて使用し銅箔303を除去する。この
後、一般的には前記工程Bに於いて形成したエッチング
レジストを除去しないと、電子部品を回路上、すなわち
アンテナコイルを構成する渦巻状パターン上に実装する
ことはできないが、本発明においては先の工程Cで説明
したように導電性のレジストパターン305a,305
bがあり、この位置に電子部品を実装することによりエ
ッチングレジストを除去する必要がない。すなわち、本
発明によりエッチングレジストの剥離工程を省くことが
でき、さらに絶縁性インクで形成したエッチングレジス
ト304が銅箔製回路パターン表面の絶縁性保護層とし
ても機能するという効果もある。
【0076】(工程E)最後に、本実施形態に於いては
後述する電子部品モジュールの凸部(ポッティング部4
11)が挿入可能な透孔307をプレス加工する。以上
によりPETフィルム製基体302(101)の片面に
アンテナコイルとなる渦巻状導体パターン308(10
2)が保持されたデータキャリア本体100が完成す
る。
【0077】次に、電子部品モジュール200の作成工
程の一例が図8に示されている。なお、図8に示される
内容は、最終工程でベアチップ408をポッティング4
11で樹脂封止すること、並びに、データキャリア本体
100との接続用電極部分に導電性レジスト412を配
置することを除き、先に図1を参照して説明した内容と
同一である。
【0078】[金属箔積層材製造工程(A)]この工程
では、フィルム状配線基板の原材をなすAl−PET積
層材401を製造する。このAl−PET積層材401
は、例えば、25μm厚のPETフィルム402の片面
(図では上面)に、ウレタン系接着剤を介して35μm
厚の硬質アルミ箔403を重ね、これを150℃、圧力
5kg/cmの条件で熱ラミネートを経て積層接着さ
せる工程を経て製造される。
【0079】[エッチングマスク印刷工程(B)]この
工程では、Al−PET積層材401の硬質アルミ箔4
03の表面に所要配線パターン形状のエッチングレジス
トパターン404を形成する。このレジストパターン4
04の形成は、例えば、150℃程度の温度で溶融する
ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂製接着剤を、グラビア
印刷等の方法によって硬質アルミ箔403の表面に厚さ
4〜6μm程度塗布することによって行われる。この塗
布厚は、搭載されるベアチップのバンプサイズ乃至形状
に応じて調整することが好ましい。加えて、この工程で
は、データキャリア本体100の端子パッド部分305
a,305bとの接続部分に所要電極パターン形状の導
電性エッチングレジストパターン412a,412bを
配置する。このレジストパターン412a,412bの
形成は前記工程と同様のオフセット印刷にて行い、レジ
ストインクとしては、120℃、20分程度の熱処理で
硬化する熱硬化性導電接着剤を用いる。尚、この工程に
於ける導電性インクの印刷は、一般的に実施されるスク
リーン印刷法を用いてもよく、またインク材として、例
えばAg粒子と熱可塑性接着剤の混合物に光重合剤を入
れたもの、あるいはハンダペースト等を用いてもよい。
【0080】[エッチング工程(C)]この工程では、
エッチングレジストパターン404から露出するアルミ
箔部分405を従来公知のエッチング処理で除去するこ
とにより、硬質アルミ箔403からなる配線パターン4
06を形成する。この配線パターン406の形成は、エ
ッチングレジストパターン4から露出するアルミ箔部分
405を、例えば、エッチング液であるNaOH(12
0g/l)に温度50℃の条件にて晒すことによって行
われる。このエッチング工程で得られた配線基板407
の表面には、硬質アルミ箔403からなる配線パターン
406が出現される。また、この配線パターン406の
表面は、その全面に亘ってエッチングレジストパターン
(エッチングマスク)404として使用したポリオレフ
ィン系の熱可塑性樹脂製接着剤により覆われている。換
言すれば、この配線パターン406の少なくとも電極領
域(後述する半導体ベアチップのバンプとの接続予定領
域)の表面は熱可塑性樹脂被膜404aにより覆われて
いる。
【0081】[超音波実装工程(D)]この工程では、
超音波を付与しつつ、半導体ベアチップ408を配線基
板407上に実装する。この工程は、配線パターン40
6上の電極領域410を覆う熱可塑性樹脂被膜404a
を加熱溶融させた状態において、その溶融状態にある熱
可塑性樹脂被膜404aの上に半導体ベアチップ408
のバンプ409を超音波を付与しつつ押し付けることに
より、溶融した熱可塑性樹脂被膜404aを押し退けて
バンプ409と電極領域410とを接触させる工程(第
1工程)と、バンプ409と電極領域410とが接触し
た状態において、超音波を継続的に付与することによ
り、バンプ409と電極領域410とを超音波接合させ
る工程(第2工程)と、を含んでいる。
【0082】すなわち、半導体ベアチップ408は厚さ
150μmであって、その底面から接続用の金属端子で
あるバンプ409を突出させた、いわゆる表面実装型部
品として構成されている。第1の工程では、このバンプ
(例えば金より成る)409は、超音波振動を付加した
状態で、150℃の加熱により溶融した熱可塑性樹脂被
膜404aに押し当てられる。すると、溶融した熱可塑
性樹脂被膜404aは、バンプ409の超音波振動によ
りバンプ409の先端位置より押し退けられて除去さ
れ、さらにアルミ箔配線パターン406表面上の酸化物
層等も振動により機械的に除去される。その結果、バン
プ409と電極領域410とが接触させられる。第2の
工程では、その後、さらに振動による摩擦熱によりバン
プ409と配線パターン406の電極領域410とが加
熱され、金原子がアルミ箔内に拡散した金属融着部が形
成されて両者の超音波接合が完了する。
【0083】以上の第1並びに第2の工程は、半導体ベ
アチップ8を所定位置に配置した後、例えば、負荷圧力
0.2kg/mm下で、振動数63KHzの超音波振
動を数秒程度加えることにより完了される。
【0084】[接着工程(E)]この工程では、配線基
板に付与された150℃の加熱を除去することにより、
溶融した熱可塑性樹脂被膜404aを自然冷却又は強制
冷却により再硬化させて、半導体ベアチップ408本体
と配線パターン406との間を接着させる。すなわち、
半導体ベアチップ408の底面と配線基板407との間
に満たされた溶融状態にある熱可塑性樹脂被膜404a
が冷却固化されて、半導体ベアチップ408と配線基板
407とが強固に接着固定されるのである。しかるの
ち、半導体ベアチップ408は、必要に応じて、公知の
手法により樹脂封止されて、ポッティング部411が形
成される。
【0085】次に、電子部品モジュール200を、その
絶縁性小片201が、渦巻状導体パターン102を構成
する周回導体束102aを跨ぐようにしてデータキャリ
ア本体100上に搭載し、かつ渦巻状導体パターンとの
電気的接続を、渦巻状導体パターン102の内周側と外
周側とに分離して別個に行う手順を、図9を参照して説
明する。
【0086】(工程A)まず、電子部品モジュール20
0の電子部品搭載面とデータキャリア本体100の導電
パターン形成面とが対向するようにし、かつ電子部品モ
ジュール200が、渦巻状導体パターン102を構成す
る周回導体束102aを跨ぐ(換言すれば、交差する)
ようにして、電子部品モジュール200をデータキャリ
ア本体100上に搭載する。このとき、電子部品である
ベアチップ408を覆うポッティング部411は、デー
タキャリア本体100側に開けられた孔307に受け入
れられる。さらに、電子部品モジュール200側におい
て、ベアチップ408のバンプ409,409へ導通す
る一対のアルミ箔領域406,406の電極領域となる
導電性レジスト領域412a,412bは、データキャ
リア本体100側において、一対の導電性レジストパタ
ーン305a,305bの真上に位置される。つまり、
電子部品モジュール200側の銅箔領域406,406
とデータキャリア本体100側の導電性レジストパター
ン305a,305bとは導電性レジスト領域412,
412を介して相対峙することとなる。
【0087】(工程B)次に、温度160℃で加熱した
圧子501a,501bを電子部品モジュール200上
から、特に、一対の導電性レジストパターン305a,
305bの真上部に負荷圧力21.7kg、時間20秒
間押し当てる。このとき、熱可塑性接着剤被膜である導
電性レジストパターンが局部的に軟化溶融して、電子部
品モジュール200の端子領域406,406へ導通す
る導電性レジスト領域412a,412bとデータキャ
リア本体100側の導電性レジストパターン305a,
305bとが接着固定される。他方、熱可塑性樹脂被膜
404a部分は絶縁を保ったまま電子部品モジュール2
00とデータキャリア本体100との接合に利用でき、
さらに渦巻状導体パターン102の表面のエッチングレ
ジスト304が絶縁材として残留しているため、電子部
品モジュール200の絶縁性基材小片402(201)
上の配線パターン(図示せず)が、渦巻状導体パターン
102の内外周を結ぶジャンパー部材を兼ねることとな
る。その結果、従来構造のように、ジャンパ部材や裏面
配線パターン等を使用せずとも、渦巻状導体パターン1
02とベアチップ408との電気的接続が可能となる。
【0088】次に、図10〜図12を参照しつつ、本発
明にかかるデータキャリアの製造方法の他の一実施形態
について説明する。なお、このデータキャリアも、航空
タグ、物流管理用ラベル、無人改札用パス等として機能
する電磁波読み取り可能なものである。そして、このデ
ータキャリアは、図5を参照して説明した先の例と同様
に、フィルム状樹脂製基体にアンテナコイルを構成する
金属箔パターンを保持させてなるデータキャリア本体
と、フィルム状樹脂製基体表面のアルミ箔配線パターン
に送受信回路やメモリ等を構成する半導体ベアチップを
実装してなる電子部品モジュールとを一体化して構成さ
れる。
【0089】アンテナコイルを構成する渦巻状導体パタ
ーン102(図5)の製造工程の一例が図10に示され
ている。同図を参照して、PETフィルム製基体101
(図5)の片面にアンテナコイルとなる渦巻状導体パタ
ーン102(図5)を形成する際の工程を説明する。
【0090】(工程A)まず、最初にCu−PET積層
基材1を用意する。一例として25μm厚のPETフィ
ルムの片面に、ウレタン系接着剤を介して10μm厚の
銅箔を重ね、これを150℃、圧力5kg/cmの条
件で熱ラミネートを経て積層接着させる。これにより、
PETフィルム602(101)の表面に銅箔603が
被着されたCu−PET積層材601が完成する。
【0091】(工程B)次に、Cu−PET積層材60
1の銅箔603の表面に渦巻形状並びに端子部形状のエ
ッチングレジストパターン604を形成する。すなわ
ち、コイルの特性として必要なL値、Q値を得るターン
数、線幅、ピッチ、内外周をもつ渦巻形状に、例えばオ
フセット印刷法を用いて絶縁性のエッチングレジストイ
ンキをCu箔上に印刷する。このときのレジストインキ
としては、熱又は活性エネルギー線で硬化するタイプの
ものを使用する。活性エネルギー線としては紫外線また
は電子線を使用し、紫外線を用いる場合にはレジストイ
ンキに光重合剤を入れて使用する。
【0092】(工程C)上記工程により形成されたエッ
チングレジストパターン604から露出するCu箔部分
603aを従来公知のエッチング法にて除去することに
より、アンテナコイルを構成する渦巻状導体パターン6
05並びに内外周の端子パッド606a,606b形成
する。このエッチング処理に際しては、エッチング液と
してFeCl(120g/l)を50℃の条件にて使
用し、必要な銅箔部分(Cu)を除去する。
【0093】この後、一般的には前記工程(B)に於い
て形成した絶縁性のエッチングレジスト604を除去し
ないと、電子部品を回路上、すなわちコイルに実装する
ことはできないが、本発明においては接合予定部位60
6a,606bに位置するエッチングレジストは後述す
る接合の際に超音波による機械的摩擦によって除去され
るため、絶縁性のレジスト604を除去する必要がなく
なる。すなわち、本発明によれば、エッチングレジスト
604の剥離工程を省略でき、さらにエッチングレジス
ト604が銅製導体パターン605表面の絶縁性保護層
として使用できるという効果が得られる。
【0094】次に、電子部品モジュール200の作成工
程の一例が図11に示されている。
【0095】[金属箔積層材製造工程(A)]この工程
では、フィルム状配線基板の原材をなすAl−PET積
層材701を製造する。このAl−PET積層材701
は、例えば、25μm厚のPETフィルム702の片面
(図では上面)に、ウレタン系接着剤を介して35μm
厚の硬質アルミ箔703を重ね、これを150℃、圧力
5kg/cmの条件で熱ラミネートを経て積層接着さ
せる工程を経て製造される。
【0096】[エッチングマスク印刷工程(B)]この
工程では、Al−PET積層材701の硬質アルミ箔7
03の表面に所要配線パターン形状のエッチングレジス
トパターン704を形成する。このレジストパターン7
04の形成は、例えば、150℃程度の温度で溶融する
ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂製接着剤を、グラビア
印刷等の方法によって硬質アルミ箔703の表面に厚さ
4〜6μm程度塗布することによって行われる。この塗
布厚は、搭載されるベアチップのバンプサイズ乃至形状
に応じて調整することが好ましい。
【0097】[エッチング工程(C)]この工程では、
エッチングレジストパターン704から露出するアルミ
箔部分705を従来公知のエッチング処理で除去するこ
とにより、硬質アルミ箔703からなる配線パターン7
06を形成する。この配線パターン706の形成は、エ
ッチングレジストパターン704から露出するアルミ箔
部分705を、例えば、エッチング液であるNaOH
(120g/l)に温度50℃の条件にて晒すことによ
って行われる。このエッチング工程で得られた配線基板
707の表面には、硬質アルミ箔703からなる配線パ
ターン706が出現される。また、この配線パターン7
06の表面は、その全面に亘ってエッチングレジストパ
ターン(エッチングマスク)704として使用したポリ
オレフィン系の熱可塑性樹脂製接着剤により覆われてい
る。換言すれば、この配線パターン706の少なくとも
電極領域(後述する半導体ベアチップのバンプとの接続
予定領域)の表面は熱可塑性樹脂被膜704aにより覆
われている。
【0098】[超音波実装工程(D)]この工程では、
超音波を付与しつつ、半導体ベアチップ708を配線基
板707上に実装する。この工程は、配線パターン70
6上の電極領域710を覆う熱可塑性樹脂被膜704a
を加熱溶融させた状態において、その溶融状態にある熱
可塑性樹脂被膜704aの上に半導体ベアチップ708
のバンプ709を超音波を付与しつつ押し付けることに
より、溶融した熱可塑性樹脂被膜704aを押し退けて
バンプ709と電極領域710とを接触させる工程(第
1工程)と、バンプ709と電極領域710とが接触し
た状態において、超音波を継続的に付与することによ
り、バンプ709と電極領域710とを超音波接合させ
る工程(第2工程)と、を含んでいる。
【0099】すなわち、半導体ベアチップ708は厚さ
150μmであって、その底面から接続用の金属端子で
あるバンプ709を突出させた、いわゆる表面実装型部
品として構成されている。第1の工程では、このバンプ
(例えば金より成る)709は、超音波振動を付加した
状態で、150℃の加熱により溶融した熱可塑性樹脂被
膜704aに押し当てられる。すると、溶融した熱可塑
性樹脂被膜704aは、バンプ709の超音波振動によ
りバンプ709の先端位置より押し退けられて除去さ
れ、さらにアルミ箔配線パターン706表面上の酸化物
層等も振動により機械的に除去される。その結果、バン
プ709と電極領域710とが接触させられる。第2の
工程では、その後、さらに振動による摩擦熱によりバン
プ709と配線パターン706の電極領域710とが加
熱され、金原子がアルミ箔内に拡散した金属融着部が形
成されて両者の超音波接合が完了する。
【0100】以上の第1並びに第2の工程は、半導体ベ
アチップ8を所定位置に配置した後、例えば、負荷圧力
0.2kg/mm下で、振動数63KHzの超音波振
動を数秒程度加えることにより完了される。
【0101】[接着工程(E)]この工程では、配線基
板に付与された150℃の加熱を除去することにより、
溶融した熱可塑性樹脂被膜704aを自然冷却又は強制
冷却により再硬化させて、半導体ベアチップ708本体
と配線パターン706との間を接着させる。すなわち、
半導体ベアチップ708の底面と配線基板707との間
に満たされた溶融状態にある熱可塑性樹脂被膜704a
が冷却固化されて、半導体ベアチップ708と配線基板
707とが強固に接着固定されるのである。しかるの
ち、半導体ベアチップ708は、必要に応じて、公知の
手法により樹脂封止されて、ポッティング部711が形
成される。以上で、電子部品モジュール707が完成す
る。
【0102】次に、電子部品モジュール707をデータ
キャリア607上に実装してアンテナコイルと電気的に
接続する工程を図12に従って説明する。この工程は、
超音波溶接技術を用いて行われる。
【0103】(工程A)まず、電子部品モジュール70
7をデータキャリア本体607の上に、電子部品側の接
合予定部位708a,708bとデータキャリア本体側
の接合予定部位である端子パッド606a,606bと
が向かい合う整合状態で搭載する。
【0104】(工程B)次いで、一体に降下する一対の
圧子801,802を電子部品モジュール707の接合
予定部位708a,708bの直上部に負荷圧力P
(0.2kg/mm )、振動数V(40kHz)の
超音波振動を付加しながら時間T(0.5秒間)程度押
し当てる。なお、803,804は圧子9,10と対向
配置されたアンビルである。
【0105】一般に溶接とは、結合しようとする金属の
表面の原子相互間に引力が働き合うような距離(数オン
グストローム)に原子を接近させ、しかも面全体の原子
が秩序ある配列をとって接触することによって生じる。
ところが通常、金属の表面は酸化物、吸着ガス等の薄い
表面層によって覆われているため、その下地の清浄な金
属原子の接近が妨げられ、十分な結合力を生じない。
【0106】そこで本超音波接合法では、上記したよう
な方法による超音波振動によって金属表面層を除去し、
さらに原子振動を盛んにして原子を拡散させることで、
電子部品モジュールの端子及びアンテナコイル側の端子
を接着固定している。
【0107】さらに、本法は上記したように金属の表面
層を超音波振動により除去して接合を実現する原理に基
づくものであり、図12の工程(B)により導体パター
ンの端子パッド606a,606b上に形成された絶縁
性エッチングレジスト704を剥離しないままこの接合
工程を実施しても、電子部品モジュール707側とデー
タキャリア本体607側との間に十分な電気的並びに機
械的接合特性が得られる。以上の工程により本発明に係
るフィルム状データキャリアDC(図5参照)が完成さ
れる。
【0108】なお、以上説明した実施形態において、例
えば、圧子801,802と対向するアンビル803,
804の端面に融着部形状に対応する多数の凹凸を設け
る一方、圧子801,802の押圧時間を調整すること
で、突部に対応して金属の塑性流動を局部的に生じさ
せ、金属層が除去された部分から臨む樹脂層同士を超音
波振動により融着させることができる。特に、このよう
な金属融着と樹脂融着とを併用する場合には、電子部品
モジュールの機械的な接着強度が格段向上するため、デ
ータキャリアが航空タグや物流管理用ラベル等のような
手荒な扱いを受けやすいものであるときに有効である。
【0109】こうして完成したフィルム状データキャリ
アは、読み取り媒体として電磁界を用いていることか
ら、読み取りに際する距離的並びに方向的な制約をさほ
ど受けることがなく、具体的には、読み取りの方向性に
制約を受けることなく100〜1000mmの距離か
ら、半導体内に記憶されたデータを確実に読み取ること
ができる。
【0110】本実施形態で製造されるフィルム状データ
キャリアの耐湿試験結果(温度85°C,湿度85%)
を図13に示す。同図に示されるように、耐湿試験25
0時間経過後の通信距離の変動は±10%以内であり、
バンプ接続部分の耐湿信頼性としては十分な値が得られ
ることが確認された。
【0111】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、配線基板上に半導体チップを迅速に、電気的
にも機械的にも確実に、さらに低コストに、実装可能な
フリップチップ接続方式による半導体チップの実装方法
を提供することができる。
【0112】また、この発明によれば、航空タグ、物流
管理用ラベル、無人改札用パス等として機能する電磁波
読み取り可能なデータキャリアを低コストに大量生産す
ることが可能な電磁波読み取り可能なデータキャリアの
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実装方法を説明する工程図である。
【図2】超音波実装工程の詳細を示す説明図である。
【図3】本発明方法による実装構造の断面図である。
【図4】半導体チップと配線パターンとの接合強度を表
にして示す図である。
【図5】データキャリアの一例を示す正面図である。
【図6】データキャリア本体と電磁部品モジュールとの
積層部の断面図である。
【図7】データキャリア本体の製造工程を示す工程図で
ある。
【図8】電子部品モジュールの製造工程を示す工程図で
ある。
【図9】電子部品モジュールのデータキャリア本体への
搭載工程を示す工程図である。
【図10】データキャリア本体の製造工程を示す図であ
る。
【図11】電子部品モジュールの製造工程を示す図であ
る。
【図12】電子部品モジュールのデータキャリア本体へ
の搭載工程を示す工程図である。
【図13】本発明が適用されたフィルム状データキャリ
アの耐湿試験結果を表にして示す図である。
【図14】フリップチップ接続の第1従来方式を示す図
である。
【図15】リップチップ接続の第2従来方式を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,401,701 Al−PET積層基材 2,402,702 PETフィルム 3,403,703 アルミ箔 4,404,704 熱可塑性樹脂製のエッチン
グレジストパターン 5,405,705 レジストパターンの存在し
ない部分 6,406,706 アルミ箔配線パターン 7,407,707 配線基板 8,408,708 半導体ベアチップ 9,409,709 バンプ 10,410,710 配線パターン上の電極領域 11,801,802 超音波ホーン 12,803,804 ヒータテーブル兼超音波ア
ンビル DC データキャリア 100 データキャリア本体 101 PET製基体 102 渦巻状導体パターン 102a 周回導体束 103 内周側端子パッド 104 外周側端子パッド 200 電子部品モジュール 201 絶縁性小片 202 ベアチップ 411,711 ポッティング部 412 導電性レジスト領域 501a,501b 圧子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線パターン上の電極領域を覆う熱可塑
    性樹脂被膜を加熱溶融させた状態において、その溶融状
    態にある熱可塑性樹脂被膜の上に半導体ベアチップのバ
    ンプを超音波を付与しつつ押し付けることにより、溶融
    した熱可塑性樹脂被膜を押し退けてバンプと電極領域と
    を接触させる工程と、 前記バンプと電極領域とが接触した状態において、超音
    波を継続的に付与することにより、バンプと電極領域と
    を超音波接合させる工程と、 前記溶融した熱可塑性樹脂を冷却固化させて、半導体ベ
    アチップ本体を配線基板上に接着させる工程と、 を具備する半導体チップの実装方法。
  2. 【請求項2】 配線パターンの表面がその全面に亘って
    熱可塑性樹脂被膜により覆われている、フリップチップ
    接続用配線基板。
  3. 【請求項3】 配線パターンをエッチング処理にて形成
    する際に使用されるエッチングマスク材として熱可塑性
    樹脂を使用する、フリップチップ接続用配線基板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン
    系樹脂が使用される、請求項1に記載の半導体チップの
    実装方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系
    樹脂が使用される、請求項1に記載の半導体チップの実
    装方法。
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