JP2003203886A - 素子の分離方法及び素子の転写方法 - Google Patents

素子の分離方法及び素子の転写方法

Info

Publication number
JP2003203886A
JP2003203886A JP2002002732A JP2002002732A JP2003203886A JP 2003203886 A JP2003203886 A JP 2003203886A JP 2002002732 A JP2002002732 A JP 2002002732A JP 2002002732 A JP2002002732 A JP 2002002732A JP 2003203886 A JP2003203886 A JP 2003203886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
elements
separating
etching
transferring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002002732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4284911B2 (ja
Inventor
Hideharu Nakajima
英晴 中嶋
Yasuaki Tanaka
泰明 田中
Akihiko Watanabe
秋彦 渡辺
Yoshiyuki Yanagisawa
喜行 柳澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002002732A priority Critical patent/JP4284911B2/ja
Publication of JP2003203886A publication Critical patent/JP2003203886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4284911B2 publication Critical patent/JP4284911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された素子を精度良く且つ確実
に素子分離し、さらに転写することが可能な素子の分離
方法及び転写方法を提供する。また、素子の高密度形成
を可能とすることにより半導体装置を安価に提供可能と
する素子の分離方法及び転写方法を提供する。 【解決手段】 素子形成基板上に形成された複数の素子
を分離する素子の分離方法であって、上記素子形成基板
の上記素子が形成された側と反対側の主面を研削して当
該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、上記素子形成
基板の上記複数の素子間を上記研削が施された研削面側
からエッチングすることにより素子を分離する分離工程
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子の分離方法及
び素子の転写方法に関し、特に微細素子の分離及び転写
に好適な素子の分離方法及び素子の転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子機器等においては、微細な素
子、電子部品、電子デバイス、さらにはそれらをプラス
チックのような絶縁体に埋め込んだ電子部品等を多数配
列することにより構成されたものが広く用いられてい
る。
【0003】例えばアクティブマトリクス駆動の発光ダ
イオード(LED)ディスプレイの画素は、アクティブ
マトリクス駆動用素子(駆動チップ)と各色のLED素
子とにより構成されている。そして、駆動チップとLE
D素子とが同一基板上に配置されるが、駆動素子の厚み
が厚い場合にはLED素子からの発光を効率良く利用す
ることができないため、バルクシリコン基板から作製す
る駆動チップはLED素子の厚みに合わせて数十μm程
度まで薄膜化する必要がある。この駆動チップは、ウエ
ハプロセス工程においては基板厚みが1mm程度あるた
め、これを薄膜化及び画素チップサイズの1mm各以下
にペレタイズする必要がある。ペレタイズするために、
従来は、図20に示すようにプロセス工程の終了したシ
リコン基板101のチップ分離領域に所望の仕上がり厚
さよりやや深い分離溝102を形成した後、当該シリコ
ン基板101を粘着テープ103で支持基板104に貼
り付け、図21に示すようにシリコン基板101の裏面
側より所望の厚みまで当該シリコン基板101を研削す
ることでチップ分割を行ういわゆるDBGプロセスが行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、分離溝の底まで研削が進むと、シリコン基板に
はその主面方向に押される応力が働き、粘着テープの接
着性によってはチップずれが発生してしまうという問題
がある。さらに、この粘着テープのベースフィルムの伸
縮によりチップのピッチがずれてしまい、分離後のチッ
プの転写が正確に行えないという問題もある。また、素
子が微細化された場合には、研削が溝に達したときに粘
着テープの粘着力では、粘着力不足によりチップを確実
に保持することができず、チップが剥離したり、倒れて
しまうという問題がある。
【0005】また、近年、半導体装置に対してその特性
向上や歩留りの向上による低コスト化がより一層求めら
れるようになってきているのに伴い、素子形成時の高密
度化が急務となっている。
【0006】例えば薄膜トランジスタ(TFT)液晶の
場合には、R、G,Bの3色のLEDからなる一画素の
輝度を制御するために、トランジスタ及びキャパシター
等からなる素子が必要となる。現在、大型液晶素子など
では、ガラス基板上にこれらの駆動回路を作り込んでい
る。しかしながら、基板の大面積化により、面内での特
性のばらつきが大きくなり、許容できなくなりつつあ
る。このため、複数の半導体チップを一つのパッケージ
で構成するMCM(Multi-Chip Module)に代表される
ように、駆動回路をシリコン基板上などの他の基板上で
作製した後に所望の基板上に拡大転写する技術が注目さ
れている。
【0007】しかし、TFT素子等の数百μm□サイズ
の素子の場合、従来のダイヤモンド鋸歯等を使用するダ
イシングにより素子分離方法では、ダイヤモンド鋸歯の
厚みが例えば30μm〜40μm程度あるため、素子分
離領域の幅を大きく設定しなければならない。すなわ
ち、ダイシングにおける切断代を確保するため、素子形
成時の素子の高密度化が困難であるという問題がある。
【0008】したがって、本発明は、上述した従来の実
情に鑑みて創案されたものであり、基板上に形成された
素子を精度良く且つ確実に素子分離し、さらに転写する
ことが可能な素子の分離方法及び転写方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、素子の高密度
形成を可能とすることにより半導体装置を安価に提供可
能とする素子の分離方法及び転写方法を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成する本
発明に係る素子の分離方法は、素子形成基板上に形成さ
れた複数の素子を分離する素子の分離方法であって、素
子形成基板の素子が形成された側と反対側の主面を研削
して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、素子形
成基板の複数の素子間を研削が施された研削面側からエ
ッチングすることにより素子を分離する分離工程とを備
えることを特徴とするものである。
【0011】以上のような本発明に係る素子の分離方法
では、素子形成基板を薄厚化した後に、エッチングによ
り素子分離を行うため、素子分離時の素子分離領域が、
例えば5μm程度となり、従来のダイシングにより素子
分離を行う場合と比べて大幅に狭くなる。そして、この
ようなエッチングとしては、例えば塩素系ガスを用いた
プラズマドライエッチングが好適である。
【0012】そして、この素子分離方法では、最終的な
素子分離工程が機械的な切削に因らないため、チッピン
グなどの機械的な切削に起因して素子に悪影響が及ぶこ
とが無く、また、分離工程中に素子が剥離したり倒れた
りすることがないため、素子の品質が保持されたまま確
実に素子分離される。
【0013】また、以上の目的を達成する本発明に係る
素子の転写方法は、素子形成基板上に配列形成された複
数の素子の一部を、転写基板に転写する素子の転写方法
であって、素子形成基板を中間基板に素子と当該中間基
板とが対向するように接着・剥離層により接着する接着
工程と、素子形成基板の中間基板と反対側の主面を研削
して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、素子形
成基板の複数の素子間を研削が施された研削面側からエ
ッチングすることにより素子を分離する分離工程と、分
離された素子を転写基板に転写する転写工程を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0014】以上のような本発明に係る素子の転写方法
では、素子分離を行う際に、素子形成基板を薄厚化した
後にエッチングにより素子分離を行うため、素子分離時
の素子分離領域が、例えば5μm程度となり、従来のダ
イシングにより素子分離を行う場合と比べて大幅に狭く
なる。そして、このようなエッチングとしては、例えば
塩素系ガスを用いたプラズマドライエッチングが好適で
ある。
【0015】また、最終的な素子分離工程は機械的な切
削に因らないため、チッピングなどの機械的な切削に起
因して素子に悪影響が及ぶことが無く、また、分離工程
中に素子が剥離したり倒れたりすることがないため、素
子の品質が保持されたまま確実に素子分離され、品質の
良好な状態で分離された素子が転写される。
【0016】また、以上の目的を達成する本発明に係る
素子の分離方法は、素子形成基板上に形成された複数の
素子を分離する素子の分離方法であって、素子形成基板
の素子が形成された側の主面に素子分離溝を形成する分
離溝形成工程と、素子形成基板の素子分離溝が形成され
た側と反対側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚
みの連結部を残した状態に研削して素子形成基板を薄厚
化する研削工程と、連結部を除去して素子を分離する分
離工程とを備えることを特徴とするものである。
【0017】以上のような本発明に係る素子の分離方法
では、素子形成基板の素子分離溝が形成された側と反対
側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚みの連結部
を残した状態に研削し、その後、連結部を除去して素子
を分離する。したがって、連結部の存在により、素子分
離のプロセスにおいて素子形成基板の主面方向の応力に
起因する不具合の発生が防止される。
【0018】そして、この素子分離方法では、最終的な
素子分離工程が機械的な切削に因らないため、チッピン
グなどの機械的な切削に起因して素子に悪影響が及ぶこ
とが無く、また、分離工程中に素子が剥離したり倒れた
りすることがないため、素子の品質が保持されたまま確
実に素子分離される。
【0019】また、以上の目的を達成する本発明に係る
素子の転写方法は、素子形成基板上に配列形成された複
数の素子の一部を、転写基板に転写する素子の転写方法
であって、素子形成基板の素子を形成した側の主面の素
子間に素子分離溝を形成する分離溝形成工程と、素子形
成基板を中間基板に素子と当該中間基板とが対向するよ
うに接着・剥離層により接着する接着工程と、素子形成
基板の素子分離溝が形成された側と反対側の主面を素子
分離溝の底部に所定の厚みの連結部を残した状態に研削
して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、連結部
を除去して素子を分離する分離工程と、分離された素子
を転写基板に転写する転写工程を備えることを特徴とす
るものである。
【0020】以上のような本発明に係る素子の転写方法
では、素子分離を行う際に、素子形成基板の素子分離溝
が形成された側と反対側の主面を上記素子分離溝の底部
に所定の厚みの連結部を残した状態に研削し、その後、
連結部を除去して素子を分離する。したがって、連結部
の存在により、素子分離のプロセスにおいて素子形成基
板の主面方向の応力に起因する不具合の発生が防止され
る。
【0021】そして、最終的な素子分離工程が機械的な
切削に因らないため、チッピングなどの機械的な切削に
起因して素子に悪影響が及ぶことが無く、また、分離工
程中に素子が剥離したり倒れたりすることがないため、
素子の品質が保持されたまま確実に素子分離され、品質
の良好な状態で分離された素子が転写される。
【0022】また、本発明においては、中間基板として
レーザー光の照射により形状変化を生じないものを用い
るため、レーザ光を用いて素子を剥離する場合において
も中間基板が伸縮することが無く、分離された素子のピ
ッチにずれが生じることが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明
は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0024】まず、第1の実施の形態について説明す
る。本発明に係る素子の分離方法は、素子形成基板上に
形成された複数の素子を分離する素子の分離方法であっ
て、素子形成基板の素子が形成された側と反対側の主面
を研削して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、
素子形成基板の複数の素子間を研削が施された研削面側
からエッチングすることにより素子を分離する分離工程
とを備えるものである。
【0025】また、この素子の分離方法を適用した本発
明に係る素子の転写方法は、素子形成基板上に配列形成
された複数の素子の一部を転写基板に転写する素子の転
写方法であって、素子形成基板を中間基板に素子と当該
中間基板とが対向するように接着・剥離層により接着す
る接着工程と、素子形成基板の中間基板と反対側の主面
を研削して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、
素子形成基板の複数の素子間を研削が施された研削面側
からエッチングすることにより素子を分離する分離工程
と、分離された素子を転写基板に転写する転写工程とを
備えるものである。
【0026】第1の実施の形態では、上記の素子の分離
方法及び素子の転写方法を、素子形成基板であるシリコ
ン基板に形成された素子(アクティブチップ)を転写基
板に転写する場合を例に説明する。
【0027】本発明により素子の分離及び転写を行うに
は、まず、図1に示すように、ウエハプロセス工程が終
了し複数の素子が形成された素子形成基板であるシリコ
ン基板1と中間基板である石英基板とを接着・剥離層に
より接着する。ここでは、接着・剥離層が剥離層3と接
着層4とからなる場合について説明する。まず、シリコ
ン基板1の素子2が形成された側の主面上に樹脂を均一
に塗布することにより例えば厚み10μm程度の剥離層
3を形成する。ここで、剥離層3は、後述するようにレ
ーザー光を照射した際に、アブレーションを起こして素
子を固定材料から剥がす役割をするものである。すなわ
ち、これらの材料をレーザー光で一気に昇華させること
で素子2を固定材料から剥がす役割をするものである。
したがって、剥離層3としては、レーザー光を照射する
ことによりアブレーションを起こしやすい材料を用い
る。また、このときの剥離層3形成後に素子形成基板で
あるシリコン基板1に反りが生じないように低応力の材
料を用いることが好ましい。このような剥離層3を構成
する材料としては、例えばポリイミド、エポキシ、シリ
コン、ビルドアップ材料等を用いることができる。ま
た、剥離層3を形成する際の塗布方法は特に限定される
ものではなく、ローラを用いた方法や、スピンコーター
など、従来公知の方法を用いることができる。
【0028】次に、図2に示すように、剥離層3が形成
されたシリコン基板1の当該剥離層3上に、接着層4と
して両面が粘着面とされた固着テープを積層し、さらに
その上に光透過性材料からなる中間基板として石英基板
5を載置して、素子形成基板であるシリコン基板1と中
間基板である石英基板5とを接着する。ここで、中間基
板は、後述するように剥離層3にレーザー光を照射する
際に、レーザー光が透過可能な光透過性を有し、レーザ
ー光を照射しても延びたり収縮したりする等の形状変化
を生じないものを用いる。このような中間基板として
は、石英基板5の他にも、例えばサファイヤ基板、ある
いは無アルカリ性のガラス等が好適である。また、無ア
ルカリ性のガラスとしては、具体的には、1737(商
品名、コーニング社製)などを用いることができる。
【0029】中間基板として、従来の粘着テープを用い
た場合には、後の工程で接着層13にレーザー光を照射
した際に、粘着テープが焼けて延びたり収縮したりして
しまうため、分離された素子のピッチにずれが生じてし
まい、精度良く転写を行うことができない。この問題
は、素子が微細化されるほど影響が大きくなり、転写精
度を確保することが困難となる。
【0030】しかしながら、本発明においては、中間基
板としてレーザー光を照射しても形状変化を生じないも
のを用いるため、後の工程で素子を分離した際にも素子
が保持されている中間基板が伸縮することが無く、分離
された素子のピッチにずれが生じることが防止されてお
り、精度良く素子の転写を行うことが可能とされる。
【0031】次に、図3に示すように石英基板5に固定
されたシリコン基板1を例えば研磨機6により機械的に
研削して例えば厚み30〜100μm程度に薄厚化す
る。このとき、シリコン基板1は、石英基板5と反対側
の主面、すなわち、素子2が形成された側と反対側の主
面を研削するがシリコン基板1を研削する手段として
は、CMP(Chemical Mechanical
Polishing)やBGAなどを用いることがで
きる。また、本発明においては、シリコン基板1の薄厚
化は、このような機械的な研削に限定されるものではな
く、例えばドライエッチングによりシリコン基板1を全
面的にエッチバックすることによりシリコン基板1を研
削することも可能である。
【0032】次に、薄厚化したシリコン基板1の裏面、
すなわち、上記において研削を施した側の主面に後述す
るドライエッチングにおいて使用するマスクとして、図
4に示すようにSiマスク7を形成する。Siマスク7
を形成するには、例えばスピンコートによりシリコン基
板1の研削を施した側の主面にレジストなどの樹脂材料
を塗布する。次いで、フォトリソグラフィによりパター
ニングして所望の領域、すなわち、素子領域を開口させ
る。そして、パターニングされたレジストをマスクとし
てSiをプラズマCVDにより成膜する。その後、レジ
ストを除去することによりSiマスク7を形成すること
ができる。マスク材料としては、塩素系ガスに耐性を有
するものであれば特に限定されることはなく、Siの他
に例えばSiOやSi等を用いることができる。
【0033】次いで、薄厚化したシリコン基板1の裏
面、すなわち、上記において研削を施した側の主面を、
Siマスク7を用いて塩素系ガス、例えばCClによ
るプラズマドライエッチングを行う。これにより、Si
マスク7が形成されていない部分、すなわち、素子分離
領域のみがエッチングされ、その結果、図5に示すよう
に各素子が分離される。ここで、プラズマドライエッチ
ングに用いる塩素系ガスとしては、CClの他にSi
Cl、Cl等を用いることができる。
【0034】次いで、転写基板である無アルカリガラス
基板8に石英基板5上において素子分離された素子2を
転写する。まず、無アルカリガラス基板8上に素子2を
接着するための接着層9を例えばスクリーン印刷等によ
り塗布して形成する。ここで、転写基板としては、無ア
ルカリガラス等のガラス基板やプラスチック基板等を用
いることができる。また、接着層9は、例えばアクリル
系樹脂等を用いることができる。そして、接着層9を形
成した無アルカリガラス基板8上の所定の位置に石英基
板5を位置合わせし、転写する素子2と接着層8とを対
向させる。その後、図6に示すように、石英基板5の裏
面側、すなわち、シリコン基板1と反対側から、例えば
波長248nmのクリプトンフッ素(KrF)エキシマ
レーザー光を転写する素子2の上部、すなわち転写する
素子2に対応する剥離層3に選択的に照射する。これに
より、剥離層3がKrFエキシマレーザー光で一気に昇
華させることで素子を石英基板5から引きはがす。すな
わち、剥離層3がアブレーションを起こし、素子2は石
英基板5から剥離して無アルカリガラス基板8上に形成
された接着層9により無アルカリガラス基板8に接着さ
れる。以上により、素子分離された素子を中間基板から
転写基板に選択的に転写することができる。
【0035】以上において説明したように、本発明にお
いては、素子形成基板であるシリコン基板1を薄厚化し
た後に素子分離領域のみをドライエッチングして各素子
2を分離する。従来のダイヤモンド鋸歯等を使用するダ
イシングにより素子分離を行う場合、回転砥石鋸歯の厚
みが例えば30μm〜40μm程度あるため、素子分離
領域の幅を大きく設定しなければならず、素子形成基板
における素子の高密度形成が図れなかった。
【0036】しかしながら、本発明においては、エッチ
ングにより素子分離を行うため、素子分離時の素子分離
領域は、例えば5μm程度と、ダイシングにより素子分
離を行う場合と比べて大幅に狭くすることが可能であ
る。その結果、素子形成基板に高密度で素子を形成する
ことが可能となり、素子の低コスト化を図ることが可能
となる。
【0037】また、従来のダイシングによる素子分離の
場合、素子分離時の素子のチッピング、すなわち、素子
の欠けの発生が顕在化する。しかしながら、上述したよ
うに各素子2を分離することにより、従来のダイシング
において問題となっていた素子分離時の素子2のチッピ
ング、すなわち素子周辺部の欠けを防止することがで
き、素子2のチッピングによる不良品の発生を防止する
ことができる。そして、品質の良好な素子を転写するこ
とが可能となる。その結果、歩留まりを向上させること
ができ、生産性を向上させることが可能となるため、素
子の低コスト化を図ることが可能となる。
【0038】また、ダイシングにより素子分離を行う場
合は、チッピング防止のために加工速度を上げることが
できないため、低速加工となり、素子分離プロセスが著
しく長時間化する。しかしながら、本発明においては、
素子形成基板全面を一括して素子分離することができる
ため、素子分離プロセス時間を大幅に短縮することが可
能である。したがって、生産性を向上させることがで
き、素子の低コスト化を図ることが可能となる。
【0039】また、本発明において最終的な素子の分離
は機械的な切削に因らず、素子自体に無理な応力が加わ
ることが無い。このため、素子自体が薄膜化された場合
においても素子分離が素子の品質に影響を与えることは
なく、素子の薄膜化と品質との両立を実現することが可
能となる。
【0040】そして、この素子分離方法では、最終的な
素子分離工程が機械的な切削に因らないため、機械的な
切削により発生するシリコン基板の主面方向の応力によ
り分離工程中に素子が剥離したり倒れたりすることがな
いため、素子の品質が保持されたまま確実に素子分離す
ることが可能とされ、良好な品質の素子を転写すること
が可能となる。そして、この効果は素子が微細化された
場合に特に有効である。
【0041】なお、上記においては素子形成基板がシリ
コン基板1である場合について説明したが、本発明にお
いては、素子形成基板はシリコン基板1に限定されるも
のではなく、例えばIII−V族化合物半導体やII−
VI族化合物半導体からなる層を有するものを用いるこ
とができ、具体的には、GaAs基板、GaP基板、G
aN基板などを例示することができる。
【0042】また、上記においては、接着・剥離層が剥
離層3と接着層4との2層からなる場合について説明し
たが、本発明においては接着・剥離層は、剥離層3と接
着層4との2層からなるものに限定されず、接着・剥離
層は例えば接着剤層単層からなるものであってもよい。
すなわち、図7に示すようにシリコン基板1上に接着・
剥離層として接着剤層10が形成され、当該接着材層1
0によりシリコン基板1が石英基板5に接着された構成
とされても良い。このような構成の場合には、接着・剥
離層である接着材層10にレーザー光を照射すると接着
材層10がレーザー光を吸収してアブレーションを起こ
すことにより剥離可能となるものである。したがって、
接着剤としては、レーザー光を照射することによりアブ
レーションを起こしやすい材料を用いる。このような接
着剤としては、例えばエポキシ系の接着剤を用いること
ができる。
【0043】また、剥離層3にレーザー光を照射する際
には、他の素子にレーザー光が当たらないように専用の
マスクを用いて石英基板5の全面にレーザー光を照射し
ても良い。マスクを用いることにより、確実に転写する
素子にのみレーザー光を照射することができるため、よ
り確実に選択転写を行うことができる。
【0044】また、レーザーブレーションを行う際に剥
離層に照射するレーザー光としては、KrFエキシマレ
ーザー光の他にYAGレーザー光などを用いることがで
きる。
【0045】また、転写基板である無アルカリガラス基
板8上には、上述した接着層9の代わりにシリコン層を
設けておくことによっても、中間基板である石英基板5
から剥離した素子2を確実に捕獲し、素子2の位置ずれ
や素子の損傷を防止して転写することが可能である。
【0046】次に、本発明に係る他の素子の分離方法及
び素子の転写方法について説明する。本発明に係る他の
素子の分離方法は、素子形成基板上に形成された複数の
素子を分離する素子の分離方法であって、素子形成基板
の素子が形成された側の主面に素子分離溝を形成する分
離溝形成工程と、素子形成基板の素子分離溝が形成され
た側と反対側の主面を素子分離溝の底部に所定の厚みの
連結部を残した状態に研削して素子形成基板を薄厚化す
る研削工程と、連結部を除去して素子を分離する分離工
程とを備えるものである。
【0047】また、この素子の転写方法を適用した本発
明に係る素子の転写方法は、素子形成基板上に配列形成
された複数の素子の一部を転写基板に転写する素子の転
写方法であって、素子形成基板の素子を形成した側の主
面の素子間に素子分離溝を形成する分離溝形成工程と、
素子形成基板を中間基板に素子と当該中間基板とが対向
するように接着・剥離層により接着する接着工程と、素
子形成基板の素子分離溝が形成された側と反対側の主面
を素子分離溝の底部に所定の厚みの連結部を残した状態
に研削して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、
連結部を除去して素子を分離する分離工程と、分離され
た素子を転写基板に転写する転写工程とを備えるもので
ある。
【0048】第2の実施の形態では、上記の素子の分離
方法及び素子の転写方法を、素子形成基板であるシリコ
ン基板に形成された素子(アクティブチップ)を転写基
板に転写する場合を例に説明する。
【0049】本発明により素子の分離及び転写を行うに
は、まず、図8に示すように、ウエハプロセス工程が終
了し、薄膜、回路パターン等が形成された素子形成基板
であるシリコン基板11の素子12が形成された側の主
面上に接着・剥離層を形成する。ここでは、接着・剥離
層が剥離層13と接着層15とからなる場合について説
明する。
【0050】ここで、剥離層13は、後述するようにレ
ーザー光を照射した際に、アブレーションを起こして素
子を固定材料から剥がす役割をするものである。すなわ
ち、これらの材料をこれらの材料をレーザー光で一気に
昇華させることで素子12を固定材料から剥がす役割を
するものである。したがって、剥離層13としては、レ
ーザー光を照射することによりアブレーションを起こし
やすい材料を用いる。また、このときの剥離層13形成
後に素子形成基板であるシリコン基板1に反りが生じな
いように低応力の材料を用いることが好ましい。
【0051】このような剥離層13を構成する材料とし
ては、例えばポリイミド、エポキシ、シリコン、ビルド
アップ材料等を用いることができる。また、剥離層13
を形成する際の塗布方法は特に限定されるものではな
く、ローラを用いた方法や、スピンコーターなど、従来
公知の方法を用いることができる。
【0052】また、素子12を後述する中間基板に確実
に接着するため、ゲル状の接着材を用いる。このような
接着剤としては、例えばエポキシ系の接着剤を用いるこ
とができる。接着剤の塗布方法は特に限定されるもので
はなく、ローラを用いた方法や、スピンコーターなど、
従来公知の方法を用いることができる。
【0053】次に、図9に示すように剥離層13が形成
されたシリコン基板11に、素子12を分離するための
素子分離溝14を当該剥離層の上から形成する。ここ
で、シリコン基板の厚みは1mm程度であり、素子分離
溝は例えば100μm程度の深さで形成する。素子分離
溝14の深さは特に限定されるものではなく、素子12
の厚みより大きい値であれば良く、作製される素子12
により適宜設定すればよい。また、シリコン基板11の
素子分離溝14の形成は、例えば回転ブレードにより形
成する方法、シリコン基板1上にレジストを形成してパ
ターニングすることにより素子の分離領域を開口させた
後、例えば水酸化カリウム、硝酸、フッ酸系溶液による
ウエットエッチングにより形成する方法、またはCCl
等によるプラズマドライエッチング法などにより行う
ことができる。
【0054】次に、素子分離溝14が形成されたシリコ
ン基板11上に接着剤を塗布して接着層15を形成す
る。接着剤は、素子分離溝14に入り込まないように選
択的に塗布する。接着剤の塗布方法は特に限定されず、
接着剤の付いたローラをシリコン基板11上で転がすな
ど、公知の方法を用いることができる。ここで、接着剤
は、ゲル状の接着剤を用いる。
【0055】次に、剥離層13、接着層15が形成され
たシリコン基板11上に図10に示すように光透過性材
料からなる中間基板である石英基板16を配し、例えば
200℃の温度で30分の熱処理をすることにより接着
剤を加熱硬化させて図11に示すように石英基板16を
シリコン基板11に接着する。本発明においては、この
ようにゲル状の接着剤を用いて素子形成基板であるシリ
コン基板11を中間基板である石英基板16に接着する
ため、シリコン基板11が確実に石英基板16に接着さ
れる。その結果、後の工程の途中においても分離した素
子12が石英基板16から剥がれたり、また、石英基板
16上において倒れたりすることがない。また、中間基
板としては、光透過性を有し、レーザー光を照射しても
伸びたり収縮したりする等の形状変化を生じないものを
用いる。このような中間基板としては、石英基板16の
他にガラス基板が好適である。ここで、中間基板とし
て、従来の粘着テープを用いた場合には、後の工程で接
着層13にレーザー光を照射した際に、粘着テープが焼
けて延びたり収縮したりしてしまうため、分離された素
子のピッチにずれが生じてしまい、精度良く転写を行う
ことができない。この問題は、素子が微細化されるほど
影響が大きくなり、転写精度を確保することが困難とな
る。
【0056】しかしながら、本発明においては、中間基
板としてレーザー光を照射しても形状変化を生じないも
のを用いるため、後の工程で素子を分離した際にも素子
が保持されている中間基板が伸縮することが無く、分離
された素子のピッチにずれが生じることが防止されてお
り、精度良く素子の転写を行うことが可能とされる。
【0057】次に、図12に示すようにシリコン基板1
1を裏面側から研削して薄厚化する。このとき、シリコ
ン基板11は、先に設けた素子分離溝14の底部に所定
の厚みの連結部17を残した状態に研削する。このよう
に、素子分離溝14の底部に連結部17を残すことによ
り素子12同士が連結された状態が保持されるため、研
削により生じるシリコン基板11の主面方向の応力によ
り素子が剥がれたり、倒れることが防止される。したが
って、接着力の比較的弱い接着剤を用いることも可能と
なり、接着剤の選択の自由度が大きなものとなる。ここ
で、連結部の厚みは一例として例えば、基板の厚みが7
0μm程度の場合には、5μm〜50μm程度とすること
ができるが、特に限定されることはなく、適宜変更可能
である。
【0058】次いで、連結部17を機械的手段に因らず
に除去する。すなわち、石英基板16の裏面、すなわち
上記において研削した側の主面を、例えば塩素系ガスで
あるCClのプラズマドライエッチングによりエッチ
ングする。これにより、図13に示すように素子分離溝
14の底部に残された連結部17が除去され、その結
果、各素子が分離される。ここで、プラズマドライエッ
チングに用いるガスとしては、CClの他にSiCl
、Cl等を用いることができる。
【0059】次いで、転写基板である無アルカリガラス
基板18に石英基板16上において素子分離された素子
12を転写する。まず、無アルカリガラス基板18上に
素子12を接着するための接着層19を例えばスクリー
ン印刷等により塗布して形成する。ここで、転写基板と
しては、無アルカリガラス等のガラス基板やプラスチッ
ク基板等を用いることができる。また、接着層19は、
例えばアクリル系樹脂等を用いることができる。そし
て、接着層19を形成した無アルカリガラス基板18上
の所定の位置に石英基板16を位置合わせし、転写する
素子12と接着層18とを対向させる。その後、図14
に示すように、石英基板16の裏面側、すなわち、シリ
コン基板11と反対側から、例えば波長248nmのク
リプトンフッ素(KrF)エキシマレーザー光を転写す
る素子2の上部、すなわち転写する素子12に対応する
剥離層3に選択的に照射する。これにより、剥離層13
をKrFエキシマレーザー光で一気に昇華させることで
素子12を石英基板16から引き剥がす。すなわち、剥
離層13がアブレーションを起こし、素子12は石英基
板16から剥離して無アルカリガラス基板18上に形成
された接着層19により無アルカリガラス基板18に接
着される。以上により、素子分離された素子を中間基板
から転写基板に選択的に転写することができる。
【0060】以上において説明したように、本発明にお
いては、素子形成基板であるシリコン基板11を薄厚化
する際に所定の厚みの連結部17を残した状態に研削
し、当該連結部をエッチングすることにより連結部17
を除去して素子分離を行う。従来のダイシングによる素
子分離においては、シリコン基板11の主面方向の応力
が発生するため素子が中間基板上から剥がれたり、中間
基板上において倒れたりするという問題があった。そし
て、素子が微細化されるほど素子と中間基板との接着力
を保持することが困難となるため、この問題は、素子が
微細化されるほど顕著となる。
【0061】しかしながら、本発明においては、連結部
17により、薄厚化の研削の際に生じるシリコン基板1
1の主面方向の応力により素子が剥がれたり、倒れたり
することがない。そして、エッチングにより最終的な素
子分離を行うため、シリコン基板11の主面方向の応力
が発生することがなく、素子は中間基板の所定の位置に
接着された状態で素子分離を行うことができる。また、
本発明においては、シリコン基板11を中間基板である
石英基板16に接着する際にゲル状の接着剤を用いてい
るため、粘着テープなどのゾル状の接着剤を用いた場合
と比較して、より確実に素子12を中間基板である石英
基板16に接着することが可能とされ、素子分離の工程
中において素子12が石英基板16から剥がれたり、ま
た、石英基板16上において倒れたりすることがない。
【0062】したがって、本発明においては、素子分離
時にシリコン基板の主面方向の応力に起因する不良品の
発生が防止されている。その結果、歩留まりを向上させ
ることができ、生産性を向上させることが可能となるた
め、素子の低コスト化を図ることが可能となる。そし
て、この効果は素子が微細化された場合に特に有効であ
る。
【0063】また、ダイシングによる素子分離の場合、
回転砥石鋸歯の厚みが例えば30μm〜40μm程度あ
るため、素子分離領域の幅を大きく設定しなければなら
ず、素子形成基板における素子の高密度形成が図れなか
った。しかしながら、本発明においては、最終的な素子
分離をエッチングにより行うため、素子分離溝もエッチ
ングで形成することにより、素子分離時の素子分離領域
を例えば5μm程度と、ダイシングにより素子分離を行
う場合と比べて大幅に狭くすることが可能である。その
結果、素子形成基板に高密度で素子を形成することが可
能となり、素子の低コスト化を図ることが可能となる。
【0064】また、ダイシングにより素子分離を行う場
合は、チッピング防止のために加工速度を上げることが
できないため、低速加工となり、素子分離プロセスが著
しく長時間化する。しかしながら、本発明においては、
素子形成基板全面を一括して素子分離することができる
ため、素子分離プロセス時間を大幅に短縮することが可
能である。したがって、生産性を向上させることがで
き、素子の低コスト化を図ることが可能となる。
【0065】また、本発明における素子の最終的な分離
は機械的な切削に因らず、素子自体に無理な応力が加わ
ることが無い。このため、素子自体が薄膜化された場合
においても素子分離が素子の品質に影響を与えることは
なく、素子の薄膜化と品質との両立を実現することが可
能となる。
【0066】なお、上記においては素子形成基板がシリ
コン基板1である場合について説明したが、本発明にお
いては、素子形成基板はシリコン基板1に限定されるも
のではなく、例えばIII−V族化合物半導体やII−
VI族化合物半導体からなる層を有するものを用いるこ
とができ、具体的には、GaAs基板、GaP基板、G
aN基板などを例示することができる。
【0067】また、上記においては、接着・剥離層が剥
離層13と接着層15との2層からなる場合について説
明したが、本発明においては接着・剥離層は、剥離層1
3と接着層15との2層からなるものに限定されず、接
着・剥離層は例えば接着剤層単層からなるものであって
もよい。すなわち、図15に示すようにシリコン基板1
1上に接着・剥離層として接着剤層20が形成され、当
該接着材層20によりシリコン基板11が石英基板16
に接着された構成とされても良い。このような構成の場
合には、接着・剥離層である接着材層20にレーザー光
を照射すると接着材層10がレーザー光を吸収してアブ
レーションを起こすことにより剥離可能となるものであ
る。したがって、接着剤としては、レーザー光を照射す
ることによりアブレーションを起こしやすい材料を用い
る。このような接着剤としては、例えばエポキシ系の接
着剤を用いることができる。
【0068】また、上記においては、シリコン基板11
の裏面全面をエッチングすることにより連結部17を除
去したが、マスクを設けて連結部17のみをエッチング
して連結部17を除去しても良い。そして、上記におい
ては、ドライエッチングにより連結部17を除去する場
合について説明したが、これに限定されることはなく、
ウエットエッチングにより連結部17を除去することも
可能である。
【0069】また、剥離層3にレーザー光を照射する際
には、他の素子にレーザー光が当たらないように専用の
マスクを用いて石英基板5の全面にレーザー光を照射し
ても良い。マスクを用いることにより、確実に転写する
素子にのみレーザー光を照射することができるため、よ
り確実に選択転写を行うことができる。
【0070】また、レーザーブレーションを行う際に剥
離層に照射するレーザー光としては、KrFエキシマレ
ーザー光の他にYAGレーザー光などを用いることがで
きる。
【0071】また、転写基板である無アルカリガラス基
板18上には、上述した接着層19の代わりにシリコン
層を設けておくことによっても、中間基板である石英基
板16から剥離した素子12を確実に捕獲し、素子12
の位置ずれや素子の損傷を防止して転写することが可能
である。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態では、上述した第2の実施
の形態においてエッチングの代わりにレーザー光を用い
て素子分離する場合について説明する。
【0073】まず、第2の実施の形態と同様にして素子
形成基板であるシリコン基板11を中間基板である石英
基板16に接着し、シリコン基板11の裏面を研削して
図12に示すように連結部17を残した状態で薄厚化す
る。
【0074】次いで、転写基板である無アルカリガラス
基板18上に素子12を接着するための接着層19を例
えばスクリーン印刷等により塗布して形成する。そし
て、接着層19を形成した無アルカリガラス基板18上
の所定の位置に石英基板16を位置合わせし、転写する
素子12と接着層18とを対向させる。その後、図14
に示すように、石英基板16の裏面側、すなわち、シリ
コン基板11において素子12が形成された側から、例
えば波長248nmのクリプトンフッ素(KrF)エキ
シマレーザー光を転写する素子2の上部、すなわち転写
する素子12に対応する剥離層3及び当該素子12を他
の素子と連結している連結部17に選択的に照射する。
これにより、レーザー光が照射された連結部17のシリ
コンが昇華し、除去され、その結果、所望の素子12が
分離される。また、これと同時に、剥離層13をレーザ
ー光で一気に昇華させることにより素子12を石英基板
16から引き剥がす。すなわち、剥離層13がアブレー
ションを起こし、素子12は石英基板16から剥離して
無アルカリガラス基板18上に形成された接着層19に
より無アルカリガラス基板18に接着される。ここで、
照射エネルギーや波長などのレーザー光の照射条件を選
択することにより、シリコンの昇華と剥離層13のアブ
レーションとの双方を同時に生じさせ、上記のように素
子12を転写することができる。以上により、素子分離
された素子を中間基板から転写基板に選択的に転写する
ことができる。
【0075】以上のような方法においても上述した第2
の実施の形態において説明した本発明の効果を得ること
ができ、効率的、且つ確実に素子の分離及び転写を行う
ことができる。さらに、レーザー光の照射のみで素子の
最終的な分離と転写とを行うことができるため、工程を
簡略化することができ、またプロセス時間をさらに短縮
することが可能である。
【0076】また、上記においては、素子の最終的な分
離と転写とを同時に行う場合について説明したが、素子
の最終的な分離と転写とを同時に行わずに、先に連結部
17を除去し、その後に分離された素子12の転写を行
っても良い。この場合には、連結部17を除去する際と
分離された素子12を転写する際とでレーザー光の照射
条件を変えても良い。また、連結部17を除去する際に
は、シリコン基板11の薄厚化のための研削を施した側
からレーザー光を照射しても良い。
【0077】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。第4の実施の形態では、上述した第3の実施の形態
において、素子分離溝14を先に形成し、その後に剥離
層13を形成する場合について説明する。
【0078】まず、図16に示すように素子形成基板で
あるシリコン基板11に素子分離溝14を形成する。そ
して、図17に示すように素子分離溝14が形成された
シリコン基板11上に剥離層13を形成する。このと
き、素子分離溝14に剥離層13の樹脂が入り込まない
ようにする。
【0079】次いで、図18に示すように中間基板であ
る石英基板16の主面にゲル状の接着剤を塗布して接着
層15を形成する。そして、剥離層13が形成されたシ
リコン基板11と、接着層15が形成された石英基板1
6とを剥離層13と接着層15とが対向するように重ね
合わせ、例えば200℃の温度で30分の熱処理をする
ことにより接着剤を加熱硬化させて石英基板16をシリ
コン基板11に接着する。
【0080】次に、図19に示すようにシリコン基板1
1を裏面側から研削して薄厚化する。このとき、シリコ
ン基板11は、先に設けた素子分離溝14の底部に所定
の厚みの連結部17を残した状態に研削する。
【0081】次いで、転写基板である無アルカリガラス
基板18上に素子12を接着するための接着層19を例
えばスクリーン印刷等により塗布して形成する。そし
て、接着層19を形成した無アルカリガラス基板18上
の所定の位置に石英基板16を位置合わせし、転写する
素子12と接着層18とを対向させる。その後、図14
に示すように、石英基板16の裏面側、すなわち、シリ
コン基板11と反対側から、例えば波長248nmのク
リプトンフッ素(KrF)エキシマレーザー光を転写す
る素子2の上部、すなわち転写する素子12に対応する
剥離層3及び当該素子12を他の素子と連結している連
結部17に選択的に照射する。これにより、レーザー光
が照射された連結部17のシリコンが昇華し、除去さ
れ、その結果、所望の素子12が分離される。また、こ
れと同時に、剥離層13がアブレーションを起こし、素
子12は石英基板16から剥離して無アルカリガラス基
板18上に形成された接着層19により無アルカリガラ
ス基板18に接着される。以上により、素子分離された
素子を中間基板から転写基板に選択的に転写することが
できる。
【0082】以上のような方法においても上述した第2
の実施の形態において説明した本発明の効果を得ること
ができ、効率的、且つ確実に素子の分離及び転写を行う
ことが可能である。
【0083】
【発明の効果】本発明に係る素子の分離方法は、素子形
成基板上に形成された複数の素子を分離する素子の分離
方法であって、上記素子形成基板の上記素子が形成され
た側と反対側の主面を研削して当該素子形成基板を薄厚
化する研削工程と、上記素子形成基板の上記複数の素子
間を上記研削が施された研削面側からエッチングするこ
とにより素子を分離する分離工程とを備えるものであ
る。
【0084】以上のような本発明に係る素子の分離方法
では、素子形成基板を薄厚化した後にエッチングにより
素子分離を行うため、素子分離時の素子分離領域を大幅
に狭くすることが可能となる。また、最終的な素子分離
工程が機械的な切削に因らないため、高品質な状態が保
持されたまま確実に素子分離することができる。したが
って、素子形成基板における素子の高密度形成が可能と
なり、もって、半導体装置を安価に提供することが可能
となる。
【0085】また、本発明に係る素子の転写方法は、素
子形成基板上に配列形成された複数の素子の一部を、転
写基板に転写する素子の転写方法であって、上記素子形
成基板を中間基板に上記素子と当該中間基板とが対向す
るように接着・剥離層により接着する接着工程と、上記
素子形成基板の上記中間基板と反対側の主面を研削して
当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、上記素子形
成基板の上記複数の素子間を上記研削が施された研削面
側からエッチングすることにより素子を分離する分離工
程と、上記分離された素子を転写基板に転写する転写工
程とを備えるものである。
【0086】以上のような本発明に係る素子の転写方法
では、素子分離を行う際に、素子形成基板を薄厚化した
後にエッチングにより素子分離を行うため、素子分離時
の素子分離領域を大幅に狭くすることが可能となる。ま
た、最終的な素子分離工程が機械的な切削に因らないた
め、高品質な状態が保持されたまま確実に素子分離する
ことができ、高品質の素子を転写することができる。し
たがって、素子形成基板における素子の高密度形成が可
能となり、もって、半導体装置を安価に提供することが
可能となる。
【0087】また、本発明に係る素子の分離方法は、素
子形成基板上に形成された複数の素子を分離する素子の
分離方法であって、上記素子形成基板の上記素子が形成
された側の主面に素子分離溝を形成する分離溝形成工程
と、上記素子形成基板の上記素子分離溝が形成された側
と反対側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚みの
連結部を残した状態に研削して上記素子形成基板を薄厚
化する研削工程と、上記連結部を除去して素子を分離す
る分離工程とを備えるものである。
【0088】以上のような本発明に係る素子の分離方法
では、素子形成基板の素子分離溝が形成された側と反対
側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚みの連結部
を残した状態に研削し、その後、連結部を除去して素子
を分離する。したがって、連結部の存在により、素子分
離のプロセスにおいて素子形成基板の主面方向の応力に
起因する不具合の発生を防止することができる。また、
最終的な素子分離工程が機械的な切削に因らないため、
高品質な状態が保持されたまま確実に素子分離すること
ができる。したがって、基板上に形成された素子を精度
良く且つ確実に素子分離することが可能となり、もっ
て、半導体装置を安価に提供することが可能となる。
【0089】また、本発明に係る素子の転写方法は、素
子形成基板上に配列形成された複数の素子の一部を、転
写基板に転写する素子の転写方法であって、上記素子形
成基板の上記素子を形成した側の主面の素子間に素子分
離溝を形成する分離溝形成工程と、上記素子形成基板を
中間基板に上記素子と当該中間基板とが対向するように
接着・剥離層により接着する接着工程と、上記素子形成
基板の上記素子分離溝が形成された側と反対側の主面を
上記素子分離溝の底部に所定の厚みの連結部を残した状
態に研削して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程
と、上記連結部を除去して素子を分離する分離工程と、
上記分離された素子を転写基板に転写する転写工程とを
備えるものである。
【0090】以上のような本発明に係る素子の転写方法
では、素子分離を行う際に、素子形成基板の素子分離溝
が形成された側と反対側の主面を上記素子分離溝の底部
に所定の厚みの連結部を残した状態に研削し、その後、
連結部を除去して素子を分離する。したがって、連結部
の存在により、素子分離のプロセスにおいて素子形成基
板の主面方向の応力に起因する不具合の発生が防止する
ことができる。また、最終的な素子分離工程が機械的な
切削に因らないため、高品質な状態が保持されたまま確
実に素子分離することができ、高品質の素子を精度良く
且つ確実に転写することが可能となり、もって、半導体
装置を安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図6】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを説
明する工程図である。
【図10】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図11】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図12】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図13】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図14】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図15】本発明に係る第2の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図16】本発明に係る第4の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図17】本発明に係る第4の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図18】本発明に係る第4の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図19】本発明に係る第4の実施の形態のプロセスを
説明する工程図である。
【図20】従来のDBGプロセスを説明する図である。
【図21】従来のDBGプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 素子、3 剥離層、4 接着
層、5 石英基板、6研磨機、7 Siマスク、8 転
写基板、9 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 秋彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 柳澤 喜行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F004 DA04 DA05 DA13 DB01 DB19 DB20 EA10 EB04 FA08

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子形成基板上に形成された複数の素子
    を分離する素子の分離方法であって、 上記素子形成基板の上記素子が形成された側と反対側の
    主面を研削して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程
    と、 上記素子形成基板の上記複数の素子間を上記研削が施さ
    れた研削面側からエッチングすることにより素子を分離
    する分離工程とを備えることを特徴とする素子の分離方
    法。
  2. 【請求項2】 上記エッチングはドライエッチングであ
    ることを特徴とする請求項1記載の素子の分離方法。
  3. 【請求項3】 上記ドライエッチングは塩素系ガスを用
    いて行うことを特徴とする請求項2記載の素子の分離方
    法。
  4. 【請求項4】 上記塩素系ガスは、SiCl、CCl
    、Clのいずれかであることを特徴とする請求項3
    記載の素子の分離方法。
  5. 【請求項5】 上記研削工程の前に、上記素子形成基板
    を支持基板に上記素子と当該支持基板とが対向するよう
    に接着する接着工程を備えることを特徴とする請求項1
    記載の素子の分離方法。
  6. 【請求項6】 上記分離工程は、上記研削面上にマスク
    を形成するマスク形成工程と、 上記マスクを用いて上記素子形成基板の上記複数の素子
    間を上記研削が施された研削面側からエッチングするエ
    ッチング工程を備えることを特徴とする請求項1記載の
    素子の分離方法。
  7. 【請求項7】 上記素子形成基板は、Si,III−V
    族化合物半導体、II−VI族化合物半導体のいずれか
    よりなる層を有することを特徴とする請求項1記載の素
    子の分離方法。
  8. 【請求項8】 上記III−V族化合物半導体は、Ga
    As、GaP、GaNのいずれかであることを特徴とす
    る請求項7記載の素子の分離方法。
  9. 【請求項9】 素子形成基板上に配列形成された複数の
    素子の一部を、転写基板に転写する素子の転写方法であ
    って、 上記素子形成基板を中間基板に上記素子と当該中間基板
    とが対向するように接着・剥離層により接着する接着工
    程と、 上記素子形成基板の上記中間基板と反対側の主面を研削
    して当該素子形成基板を薄厚化する研削工程と、 上記素子形成基板の上記複数の素子間を上記研削が施さ
    れた研削面側からエッチングすることにより素子を分離
    する分離工程と、 上記分離された素子を転写基板に転写する転写工程とを
    備えることを特徴とする素子の転写方法。
  10. 【請求項10】 上記接着工程において上記素子形成基
    板を光透過性を有する上記中間基板に接着し、且つ上記
    転写工程において、上記接着・剥離層にレーザー光を照
    射して上記素子を上記中間基板から剥離することを特徴
    とする請求項9記載の素子の転写方法。
  11. 【請求項11】 上記レーザー光は、エキシマレーザー
    光またはYAGレーザー光であることを特徴とする請求
    項10記載の素子の転写方法。
  12. 【請求項12】 上記レーザー光を選択的に上記接着・
    剥離層に照射することにより、上記素子を選択転写する
    ことを特徴とする請求項10記載の素子の転写方法。
  13. 【請求項13】 上記光透過性を有する中間基板が石英
    基板、サファイヤ基板、無アルカリガラス基板のいずれ
    かであることを特徴とする請求項10記載の素子の転写
    方法。
  14. 【請求項14】 上記接着・剥離層は、接着層と剥離層
    とが積層してなり、上記剥離層は上記素子に当接して設
    けられ、上記接着層は上記中間基板に当接して設けられ
    ることを特徴とする請求項9記載の素子の転写方法。
  15. 【請求項15】 上記剥離層は少なくともポリイミド、
    エポキシ、シリコンのいずれかを含有して構成されるこ
    とを特徴とする請求項14記載の素子の転写方法。
  16. 【請求項16】 上記エッチングはドライエッチングで
    あることを特徴とする請求項9記載の素子の転写方法。
  17. 【請求項17】 上記ドライエッチングは塩素系ガスを
    用いて行うことを特徴とする請求項16記載の素子の転
    写方法。
  18. 【請求項18】 上記塩素系ガスは、SiCl、CC
    、Clのいずれかであることを特徴とする請求項
    17記載の素子の転写方法。
  19. 【請求項19】 上記分離工程は、上記研削面上にマス
    クを形成するマスク形成工程と、 上記マスクを用いて上記素子形成基板の上記複数の素子
    間を上記研削が施された研削面側からエッチングするエ
    ッチング工程を備えることを特徴とする請求項9記載の
    素子の転写方法。
  20. 【請求項20】 上記素子形成基板は、Si,III−
    V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体のいずれ
    かよりなる層を有することを特徴とする請求項9記載の
    素子の転写方法。
  21. 【請求項21】 上記III−V族化合物半導体は、G
    aAs、GaP、GaNのいずれかであることを特徴と
    する請求項20記載の素子の転写方法。
  22. 【請求項22】 素子形成基板上に形成された複数の素
    子を分離する素子の分離方法であって、 上記素子形成基板の上記素子が形成された側の主面に素
    子分離溝を形成する分離溝形成工程と、 上記素子形成基板の上記素子分離溝が形成された側と反
    対側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚みの連結
    部を残した状態に研削して上記素子形成基板を薄厚化す
    る研削工程と、 上記連結部を除去して素子を分離する分離工程とを備え
    ることを特徴とする素子の分離方法。
  23. 【請求項23】 上記分離工程において、上記連結部に
    レーザー光を照射することにより当該連結部を除去する
    ことを特徴とする請求項22記載の素子の分離方法。
  24. 【請求項24】 上記レーザー光を上記素子形成基板の
    上記素子が形成された側から照射することを特徴とする
    請求項23記載の素子の分離方法。
  25. 【請求項25】 上記レーザー光を上記研削が施された
    研削面側から照射することを特徴とする請求項23記載
    の素子の分離方法。
  26. 【請求項26】 上記分離工程において、上記連結部を
    エッチングすることにより当該連結部を除去することを
    特徴とする請求項22記載の素子の分離方法。
  27. 【請求項27】 上記エッチングはドライエッチングで
    あることを特徴とする請求項26記載の素子の分離方
    法。
  28. 【請求項28】 上記ドライエッチングは塩素系ガスを
    用いて行うことを特徴とする請求項27記載の素子の分
    離方法。
  29. 【請求項29】 上記塩素系ガスは、SiCl、CC
    、Clのいずれかであることを特徴とする請求項
    28記載の素子の分離方法。
  30. 【請求項30】 上記エッチングはウエットエッチング
    であることを特徴とする請求項26記載の素子の分離方
    法。
  31. 【請求項31】 上記分離溝形成工程と上記研削工程と
    の間に、上記素子形成基板を支持基板に上記素子と当該
    支持基板とが対向するように接着する接着工程を備える
    ことを特徴とする請求項22記載の素子の分離方法。
  32. 【請求項32】 上記素子形成基板は、Si,III−
    V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体のいずれ
    かよりなる層を有することを特徴とする請求項22記載
    の素子の分離方法。
  33. 【請求項33】 上記III−V族化合物半導体は、G
    aAs、GaP、GaNのいずれかであることを特徴と
    する請求項32記載の素子の分離方法。
  34. 【請求項34】 素子形成基板上に配列形成された複数
    の素子の一部を、転写基板に転写する素子の転写方法で
    あって、 上記素子形成基板の上記素子を形成した側の主面の素子
    間に素子分離溝を形成する分離溝形成工程と、 上記素子形成基板を中間基板に上記素子と当該中間基板
    とが対向するように接着・剥離層により接着する接着工
    程と、 上記素子形成基板の上記素子分離溝が形成された側と反
    対側の主面を上記素子分離溝の底部に所定の厚みの連結
    部を残した状態に研削して当該素子形成基板を薄厚化す
    る研削工程と、 上記連結部を除去して素子を分離する分離工程と、 上記分離された素子を転写基板に転写する転写工程とを
    備えることを特徴とする素子の転写方法。
  35. 【請求項35】 上記接着工程において上記素子形成基
    板を光透過性を有する上記中間基板に接着し、且つ上記
    転写工程において、上記接着・剥離層にレーザー光を照
    射して上記素子を上記中間基板から剥離することを特徴
    とする請求項34記載の素子の転写方法。
  36. 【請求項36】 上記レーザー光は、エキシマレーザー
    光またはYAGレーザー光であることを特徴とする請求
    項35記載の素子の転写方法。
  37. 【請求項37】 上記レーザー光を選択的に上記接着・
    剥離層に照射することにより、上記素子を選択転写する
    ことを特徴とする請求項35記載の素子の転写方法。
  38. 【請求項38】 上記光透過性を有する中間基板が石英
    基板、サファイヤ基板、無アルカリガラス基板のいずれ
    かであることを特徴とする請求項35記載の素子の転写
    方法。
  39. 【請求項39】 上記接着・剥離層は、接着層と剥離層
    とが積層してなり、上記剥離層は上記素子に当接して設
    けられ、上記接着層は上記中間基板に当接して設けられ
    ることを特徴とする請求項34記載の素子の転写方法。
  40. 【請求項40】 上記剥離層は少なくともポリイミド、
    エポキシ、シリコンのいずれかを含有して構成されるこ
    とを特徴とする請求項39記載の素子の転写方法。
  41. 【請求項41】 上記分離工程において、上記連結部に
    レーザー光を照射することにより当該連結部を除去する
    ことを特徴とする請求項34記載の素子の転写方法。
  42. 【請求項42】 上記レーザー光を上記素子形成基板の
    上記素子が形成された側から照射することを特徴とする
    請求項41記載の素子の転写方法。
  43. 【請求項43】 上記レーザー光を上記研削が施された
    研削面側から照射することを特徴とする請求項41記載
    の素子の転写方法。
  44. 【請求項44】 上記分離工程において、上記連結部を
    エッチングすることにより当該連結部を除去することを
    特徴とする請求項34記載の素子の転写方法。
  45. 【請求項45】 上記エッチングはドライエッチングで
    あることを特徴とする請求項42記載の素子の転写方
    法。
  46. 【請求項46】 上記ドライエッチングは塩素系ガスを
    用いて行うことを特徴とする請求項45記載の素子の転
    写方法。
  47. 【請求項47】 上記塩素系ガスは、SiCl、CC
    、Clのいずれかであることを特徴とする請求項
    46記載の素子の転写方法。
  48. 【請求項48】 上記エッチングはウエットエッチング
    であることを特徴とする請求項42記載の素子の転写方
    法。
  49. 【請求項49】 上記素子形成基板は、Si,III−
    V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体のいずれ
    かよりなる層を有することを特徴とする請求項34記載
    の素子の転写方法。
  50. 【請求項50】 上記III−V族化合物半導体は、G
    aAs、GaP、GaNのいずれかであることを特徴と
    する請求項49記載の素子の転写方法。
JP2002002732A 2002-01-09 2002-01-09 素子の転写方法 Expired - Lifetime JP4284911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002732A JP4284911B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 素子の転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002732A JP4284911B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 素子の転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003203886A true JP2003203886A (ja) 2003-07-18
JP4284911B2 JP4284911B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=27642509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002002732A Expired - Lifetime JP4284911B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 素子の転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4284911B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006186234A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体ウェーハの分割方法、研削装置および半導体ウェーハ分割システム
JP2007129000A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドライエッチング方法
JP2007201404A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Samco Inc プラズマ処理方法及びプラズマ装置
JP2009146923A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 化合物半導体装置の製造方法
JP2009147108A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Denso Corp 半導体チップ及びその製造方法
JP2010153812A (ja) * 2008-12-23 2010-07-08 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 半導体構造を形成する方法およびその半導体構造(半導体基板を薄化する方法)
JP2011119427A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 積層型半導体集積装置の製造方法
WO2011096265A1 (ja) * 2010-02-04 2011-08-11 シャープ株式会社 転写方法および半導体装置の製造方法並びに半導体装置
JP2011243905A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2012033721A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 半導体装置の製造方法
JP2014099619A (ja) * 2006-10-19 2014-05-29 Quantam Global Technologies Llc 基板処理構成部品からの残留物の除去
JP2016225549A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
WO2017076682A1 (de) * 2015-11-02 2017-05-11 Ev Group E. Thallner Gmbh Verfahren zum bonden und lösen von substraten
CN110214368A (zh) * 2019-04-22 2019-09-06 京东方科技集团股份有限公司 转移多个微发光二极管到目标基板的方法、阵列基板、显示设备、以及转移多个微发光二极管到目标基板的转移条
JP2019531603A (ja) * 2016-09-29 2019-10-31 ミュールバウアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 少なくとも部分的に強磁性の電子コンポーネントを支持体から基板へ非接触で引きわたす装置と方法
CN111326469A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 Tdk株式会社 元件阵列的制造装置和特定元件的除去装置
WO2021117341A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 Agc株式会社 積層基板、及びその製造方法
US20210265327A1 (en) * 2018-07-13 2021-08-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Micro-led display and method for manufacturing same
KR20210114489A (ko) 2019-02-25 2021-09-23 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 소자의 제조 방법

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4564351B2 (ja) * 2004-12-28 2010-10-20 パナソニック株式会社 半導体ウェーハの分割方法、研削装置および半導体ウェーハ分割システム
JP2006186234A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体ウェーハの分割方法、研削装置および半導体ウェーハ分割システム
JP2007129000A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドライエッチング方法
JP2007201404A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Samco Inc プラズマ処理方法及びプラズマ装置
JP2014099619A (ja) * 2006-10-19 2014-05-29 Quantam Global Technologies Llc 基板処理構成部品からの残留物の除去
JP2009146923A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 化合物半導体装置の製造方法
JP2009147108A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Denso Corp 半導体チップ及びその製造方法
JP2010153812A (ja) * 2008-12-23 2010-07-08 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 半導体構造を形成する方法およびその半導体構造(半導体基板を薄化する方法)
JP2011119427A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 積層型半導体集積装置の製造方法
US8466041B2 (en) 2009-12-03 2013-06-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for manufacturing lamination type semiconductor integrated device
WO2011096265A1 (ja) * 2010-02-04 2011-08-11 シャープ株式会社 転写方法および半導体装置の製造方法並びに半導体装置
US8685837B2 (en) 2010-02-04 2014-04-01 Sharp Kabushiki Kaisha Transfer method, method for manufacturing semiconductor device, and semiconductor device
JP2011243905A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2012033721A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 半導体装置の製造方法
JP2016225549A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
KR20180075477A (ko) * 2015-11-02 2018-07-04 에베 그룹 에. 탈너 게엠베하 기판을 접합 및 분리하기 위한 방법
JP7193339B2 (ja) 2015-11-02 2022-12-20 エーファウ・グループ・エー・タルナー・ゲーエムベーハー 基板を結合および剥離させる方法
CN108352351A (zh) * 2015-11-02 2018-07-31 Ev 集团 E·索尔纳有限责任公司 用于接合和分开衬底的方法
JP2019501790A (ja) * 2015-11-02 2019-01-24 エーファウ・グループ・エー・タルナー・ゲーエムベーハー 基板を結合および剥離させる方法
KR102653627B1 (ko) 2015-11-02 2024-04-01 에베 그룹 에. 탈너 게엠베하 기판을 접합 및 분리하기 위한 방법
WO2017076682A1 (de) * 2015-11-02 2017-05-11 Ev Group E. Thallner Gmbh Verfahren zum bonden und lösen von substraten
US10468286B2 (en) 2015-11-02 2019-11-05 Ev Group E. Thallner Gmbh Method for the bonding and debonding of substrates
TWI797064B (zh) * 2015-11-02 2023-04-01 奧地利商Ev集團E塔那有限公司 產品與載體基材之接合與去接合之方法及產品基材至載體基材之接合
US11024530B2 (en) 2015-11-02 2021-06-01 Ev Group E. Thallner Gmbh Method for the bonding and debonding of substrates
CN108352351B (zh) * 2015-11-02 2023-03-31 Ev 集团 E·索尔纳有限责任公司 用于接合和分开衬底的方法
JP2019531603A (ja) * 2016-09-29 2019-10-31 ミュールバウアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 少なくとも部分的に強磁性の電子コンポーネントを支持体から基板へ非接触で引きわたす装置と方法
US20210265327A1 (en) * 2018-07-13 2021-08-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Micro-led display and method for manufacturing same
CN111326469A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 Tdk株式会社 元件阵列的制造装置和特定元件的除去装置
CN111326469B (zh) * 2018-12-14 2023-10-20 Tdk株式会社 元件阵列的制造装置和特定元件的除去装置
KR20210114489A (ko) 2019-02-25 2021-09-23 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 소자의 제조 방법
DE112019006915T5 (de) 2019-02-25 2021-11-04 Mitsubishi Electric Corporation Verfahren zur herstellung eines halbleiterelements
US11854856B2 (en) 2019-02-25 2023-12-26 Mitsubishi Electric Corporation Method of manufacturing semiconductor element
CN110214368A (zh) * 2019-04-22 2019-09-06 京东方科技集团股份有限公司 转移多个微发光二极管到目标基板的方法、阵列基板、显示设备、以及转移多个微发光二极管到目标基板的转移条
WO2021117341A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 Agc株式会社 積層基板、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4284911B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4284911B2 (ja) 素子の転写方法
US5972154A (en) Methods of dicing flat workpieces
KR100853410B1 (ko) 소자의 전사방법 및 이를 이용한 소자의 배열방법,화상표시장치의 제조방법
JP2003077940A (ja) 素子の転写方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP3994681B2 (ja) 素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP6956788B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理システム
JP3890921B2 (ja) 素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2009177034A (ja) 半導体パッケージの製造方法
JP2003347524A (ja) 素子の転写方法、素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2003133708A (ja) 電子部品及びその転写方法、回路基板及びその製造方法、並びに表示装置及びその製造方法
JP2003209295A (ja) 電子部品及びその製造方法、これを用いた画像表示装置
JP2003332523A (ja) 素子の転写方法、素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2004119718A (ja) 薄型半導体チップの製造方法
TW201921545A (zh) 基板處理系統及基板處理方法
JP2002343944A (ja) 電子部品の転写方法及び素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP2004219964A (ja) 画素制御素子の選択転写方法、及び、画素制御素子の選択転写方法に使用される画素制御素子の実装装置
KR20210020078A (ko) 반도체 소자 형성 사파이어 기판, 및 상기 반도체 소자 형성 사파이어 기판의 제조 방법, 및 상기 반도체 소자의 전사 방법
JP2003332184A (ja) 素子の転写方法
JP2011142213A (ja) 薄膜電子素子の個片化方法及びその方法により製造された電子素子搭載粘着性シート
JP2002314123A (ja) 素子の転写方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
TWI377614B (en) Method for forming adhesive dies singulated from a wafer
JP2003162231A (ja) 素子の製造方法、素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2009095962A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
WO2020258644A1 (zh) 一种microled芯片的转移方法
US11699677B2 (en) Die-to-wafer bonding utilizing micro-transfer printing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050517

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4284911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term