JP2009147108A - 半導体チップ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ光を用いたダイシング工程により割断する工程を含んだ製造方法により製造される半導体チップであって、半導体チップの割断面から改質領域の微小片が剥離することを防止可能な半導体チップ及びその製造方法を実現する。
【解決手段】 半導体基板21を割断予定ラインに沿い当該半導体基板21の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射してこの集光点に多光子吸収による改質領域Kを形成する改質領域形成工程と、この改質領域形成工程を経た半導体基板21を改質領域Kを起点にして割断予定ラインに沿って厚さ方向に割断して半導体チップ22を得る割断工程と、この割断工程により半導体チップ22に形成された割断面21dを化学気相成長法(CVD法)によって形成されるシリコン窒化膜25により成膜する成膜工程と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体基板をその厚さ方向に割断して製造される半導体チップ及びその製造方法に関する。
近年、半導体集積回路やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を形成したシリコンウェハ(以下、ウェハという)を各々の半導体チップに分離するダイシング工程では、レーザ光を用いたダイシング工程(レーザダイシング)の検討や研究が進められており、例えば、下記特許文献1にレーザによるウェハの加工技術が開示されている。図7は、レーザ光を用いたダイシング工程を示す説明図であって、図7(A)はレーザ光の照射による改質領域形成工程の説明図であり、図7(B)は割断工程の説明図である。
図7(A)に示すように、レーザ光Lを照射するレーザヘッドHは、レーザ光Lを集光する集光レンズCVを備えており、レーザ光Lを所定の焦点距離で集光させることができる。改質領域形成工程では、レーザ光Lの集光点PがウェハWの基板面から深さdの箇所に形成されるように設定したレーザ光照射条件で、ウェハWを割断する割断予定ラインDL上に沿って(図中手前方向)レーザヘッドHを移動させ、レーザ光LをウェハWの基板面側から照射する。これにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路には、多光子吸収による改質領域Kが形成される。
ここで、多光子吸収とは、物質が複数個の同種もしくは異種の光子を吸収することをいう。その多光子吸収により、半導体基板Wの集光点Pおよびその近傍では、光学的損傷という現象が発生する。光学的損傷により、一旦溶融した後に凝固して、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンに変化した数μm程度の大きさの領域である改質領域Kが形成される。
レーザ光Lがパルス波の場合、レーザ光Lの強度は、集光点Pのピークパワー密度(W/cm)で決まり、例えばピークパワー密度が1×108(W/cm)以上でパルス幅が1μs以下の条件で多光子吸収が発生する。レーザ光Lとしては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザによるレーザ光を用いる。そのレーザ光Lの波長は、例えば1064nmの赤外光領域の波長である。
続いて、図7(B)に示すように、半導体基板Wの面内方向(図中矢印Fで示す方向)に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックCを進展させて、半導体基板Wを割断予定ラインDLに沿って割断する。
特許第3408805号公報
ここで、改質領域Kは強度が低下しているため、半導体基板Wの割断時や後の工程において、割断面に露出している改質領域Kの一部が剥離して微小片として飛散するおそれがある。この微小片がチップ上に形成された素子に付着すると、半導体装置の動作不良を招くことから、ウェハから割断分離された半導体チップの歩留まりや品質が低下するという問題があった。
特に、MEMS技術を利用して作製された各種センサ素子(圧電素子や静電容量素子から成る圧力センサ、加速度センサ、超音波センサなど)やマイクロマシンが形成されている場合には、センサ素子やマイクロマシンを構成する可動部に微小片が付着すると、その微小片により可動部の動きが妨げられるため、センサ素子やマイクロマシンの歩留まり低下や品質低下を招くおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、レーザ光を用いたダイシング工程(レーザダイシング)により割断する工程を含んだ製造方法により製造される半導体チップであって、半導体チップの割断面から改質領域の微小片が剥離することを防止可能な半導体チップ及びその製造方法を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の半導体チップの製造方法では、基板面(21a)に素子(23)が形成された半導体基板(21)をその厚さ方向に割断するための割断予定ライン(DL)に沿って、レーザ光(L)を照射するレーザヘッド(31)を前記半導体基板に対して相対移動させながら、前記半導体基板の内部に集光点(P)を合わせてレーザ光を照射し、前記集光点に多光子吸収による改質領域(K)を形成する改質領域形成工程と、この改質領域形成工程を経た前記半導体基板を、前記改質領域を起点にして、前記割断予定ラインに沿って厚さ方向に割断して半導体チップ(22)を得る割断工程と、前記割断工程により前記半導体チップに形成された割断面(21d)を化学気相成長法(CVD法:Chemical Vapor Deposition)により成膜する成膜工程と、を備えることを技術的特徴とする。なお、上記集光点とは、レーザ光が集光した箇所のことである。
請求項1に記載の発明によれば、成膜工程にて半導体チップに形成された上記割断面が化学気相成長法(CVD法)により成膜されるため、半導体チップの割断面から剥離した改質領域が微小片として飛散することを防止することができる。
これにより、半導体チップに微小片が付着することがないため、微小片の飛散による製品の歩留まり低下や品質低下を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体チップの製造方法において、上記成膜工程は割断面を原子層成長法(ALD法:Atomic Layer Deposition)により成膜することを技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明のように、割断面を成膜する方法としてCVD法の一つである原子層成長法(ALD法)を用いることができる。この原子層成長法では被成膜部材の表面に1原子層または1分子層ずつ結晶成長させて成膜するので、割断された半導体チップ間の狭い隙間に位置する割断面であっても確実に成膜することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の半導体チップの製造方法において、前記改質領域形成工程を行う前に、前記基板面に形成された素子の表面に当該素子を前記成膜工程による成膜から保護する保護膜を形成する保護膜形成工程を更に備えることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、改質領域形成工程を行う前に、基板面に形成された素子の表面に当該素子を成膜工程による成膜から保護する保護膜を形成する保護膜形成工程を更に備えている。これにより、素子表面に上記保護膜が形成されるので、素子に対して成膜工程による成膜の影響がある場合にはその影響を排除することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法において、基板面に形成された素子は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により形成された可動部を有する素子であることを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明のように、基板面に形成された素子が、MEMS技術により形成された可動部を有する素子である場合には、可動部に微小片が挟まることにより可動部の動きが妨げられるおそれがないため、素子の性能低下を防止することができるので、本発明を好適に用いることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法によって作製された半導体チップであって、上記割断面が成膜されていることを技術的特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法によって作製された半導体チップであって、その割断面が成膜されているため、当該割断面から微小片が剥離して飛散することがない。
[第1実施形態]
この発明に係る半導体チップ及びその製造方法の第1実施形態について、図を参照して説明する。図1は、この発明の製造方法により割断するウェハの構成例を示す模式図であって、図1(A)は、ウェハの表面の平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)の1B−1B矢視断面拡大図である。図2は、半導体基板にレーザ光の照射を行う割断装置の説明図である。図3は、保護膜形成工程であるシリル化工程によりウェハ表面に保護膜であるシリコン酸化膜が形成された半導体チップの断面説明図である。図4は、割断工程によりウェハを割断して形成された半導体チップの断面説明図である。図5は、化学気相成長法(CVD法)を利用した成膜工程により割断面が成膜された半導体チップの断面説明図である。
なお、いずれの図においても、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
まず、図1(A)に示すようなウェハ20を用意する。ウェハ20には、シリコンからなる薄板円盤形状の半導体基板21が備えられており、その外周の一部には、結晶方位を示すオリエンテーションフラットが形成されている。この半導体基板21の基板面21aには、拡散工程等を経て形成された素子、ここでは、例えば櫛歯状に形成された可動部を有するセンサ素子を構成するMEMS23が碁盤の目のように整列配置されている。
ウェハ20はダイシング工程により割断予定ラインDLに沿ってそれぞれ割断されて半導体チップ22となり、半導体チップ22はマウント工程、ボンディング工程、封入工程等といった各工程を経ることによってパッケージされたICやLSIとして完成する。なお、本第1実施形態では、半導体基板21は、半導体チップ22の支持基板となるシリコン層を形成し得るものである。
半導体基板21は、裏面21bが延伸性を有する樹脂製のシート41に接着され、シート41が張った状態でシート41の外周部が円環状のフレーム42により保持される。例えば、図1(B)に示すように、1B−1Bライン上には、6つの半導体チップ22a〜22fが形成されている。半導体基板21の厚さ方向には7本の割断予定ラインDL1〜DL7が設定されており、後述する改質領域形成工程により割断の起点となる改質領域Kが形成される。
図2に示すように、半導体基板21の割断装置30には、レーザ光Lを照射するレーザヘッド31が設けられている。レーザヘッド31は、レーザ光Lを集光する集光レンズ32を備えており、レーザ光Lを所定の焦点距離で集光させることができる。ここでは、レーザ光Lの集光点Pが半導体基板21の基板面21aから深さdの箇所に形成されるように設定されている。
まず、保護膜形成工程であるシリル化工程を行う。このシリル化工程では、ウェハ20を図略の処理装置内に設置した後、図3に示すように、HMDS(Hexa Methyl DiSilazane)を利用して120度で90秒間シリル化工程を実施してMEMS23の表面を含めたウェハ20の表面に保護膜であるシリコン酸化膜24を形成する。この時、シリコン酸化膜24はウェハ20の表面上に存在するアルコール基(OH)と、HMDS中のシリコン(Si)が結合することにより形成される。これにより、MEMS23の表面に保護膜としてシリコン酸化膜24が形成されるので、後述する成膜工程によりMEMS23に対してシリコン窒化膜25の影響がある場合にはその影響を排除する。
また、上記シリル化工程で使われるシリル化剤(silyalating agent)はヘキサメチルジシラザン(Hexamethyl disilazane)、テトラメチルジシラザン(Tetramethyl disilazane)、ビスジメチルアミノジメチルシラン(bisdimethyl dimethylsilane)、ビスジメチルアミノメチルシラン(bisdimethylamino methylsilane)、ジメチルシリルジメチルアミン(dimethylsilyl dimethylamine)、ジメチルシリルジエチルアミン(dimethyl diethylamine)、トリメチルシリルジメチルアミン(trimethylsilyl dimethylamine)、トリメチルシリルジエチルアミン(trimethylsilyl diethylamine)及びジメチルアミノペンタメチルジシラン(dimethylamino pentamethylsilane)でなされる群からいずれか一つ選択される。
次に、改質領域形成工程を行う。この改質領域形成工程では、ウェハ20を割断装置30に対して所定の位置に設置した後、半導体基板21内部に改質領域Kを形成するため、図1(A)に示す割断予定ラインDLの1つを、ウェハ検出用のレーザ光で走査し、図1(B)に示す外周端部21cを検出し、レーザ光Lの走査範囲を設定する。
そして、図2に示すように、レーザヘッド31を割断予定ラインDLに沿って走査し(紙面垂直方向)、レーザ光Lを基板面21a側から照射することにより、レーザ光Lの集光点Pが走査された深さdの経路に、多光子吸収による改質領域Kが適正に形成される。レーザ光Lの集光点Pの深さdを調整することにより、半導体基板21の厚さの範囲内で任意の深さに任意の層数の改質領域Kを形成することができる。例えば、厚さが比較的厚い場合は、その厚さ方向へ集光点Pを移動させて改質領域Kを厚さ方向に連続状、または複数箇所に形成することにより、半導体基板21の割断を容易にすることができる。
続いて、割断工程を行う。割断工程では、図4に示すように、公知の方法によりシート41を拡張(図中矢印Fで示す方向)して半導体基板21の面内方向に応力を負荷することにより、改質領域Kを起点にして、基板厚さ方向にクラックを進展させる。これにより、半導体基板21を割断予定ラインDLに沿って割断する。割断されて形成された割断面21dには、改質領域Kが露出している。この改質領域Kは、結晶相の変化やマイクロクラックの導入により強度が低下している。
続いて、成膜工程を行う。この成膜工程では、図5に示すように、化学気相成長法(CVD法)により割断面21dを含めた各半導体チップ22の表面をシリコン窒化膜(SiN)25により成膜する。具体的には、各半導体チップ22に割断した後の半導体基板21をシート41に貼り付けた状態で図略の処理装置内に設置して、この半導体基板21を所定の温度(例えば、レーザーCVDシステムを使用する場合は350℃以下、熱CVDシステムを使用する場合は700〜800℃)に昇温した後、所定の反応ガスを当該処理装置内に導入する。反応ガスでは、第一材料ガスとしてSiH、あるいはSi等が、第二材料ガスとしてNHが使用される。
これにより、割断面21dが成膜部材であるシリコン窒化膜25により成膜されるため、改質領域Kが微小片として飛散することを防止することができる。なお、シリコン窒化膜25に代えて、例えば、ポリシリコン(Poly−Si)やシリコン酸化膜により割断面21dを成膜してもよい。
図6は、選択的CVD法を利用した成膜工程により割断面が成膜された半導体チップの断面説明図である。
また、上述した成膜工程において、ウェハ20を所定の温度に昇温することなく、図6に示すように、選択的CVD法として図略のレーザ照射装置によりレーザ光Lを割断面21d近傍に照射して反応ガスを反応させることで、当該割断面21dをシリコン窒化膜25により選択的に成膜してもよい。これにより、各半導体チップ22の表面上をシリコン窒化膜25により成膜することなく、各割断面21dを確実に成膜することができる。
[第1実施形態の効果]
上記成膜工程にて半導体チップ22に形成された上記割断面21dが化学気相成長法(CVD法)によって形成される成膜部材であるシリコン窒化膜25により成膜されるため、半導体チップ22の割断面21dから剥離した改質領域Kが微小片として飛散することを防止することができる。
これにより、半導体チップ22に微小片が付着することがないため、微小片の飛散による製品の歩留まり低下や品質低下を防止することができる。
特に、MEMS23のように基板面に形成された素子がMEMS技術により形成された可動部を有する素子である場合には、可動部に微小片が挟まることにより可動部の動きが妨げられるおそれがないため、素子の性能低下を防止することができるので、本発明を好適に用いることができる。
また、上記改質領域形成工程を行う前に、基板面21aに形成されたMEMS23の表面にシリコン酸化膜24を形成する保護膜形成工程を更に備えている。これにより、MEMS23の表面に保護膜としてシリコン酸化膜24が形成されるので、当該MEMS23に対して成膜工程によるシリコン窒化膜25の影響がある場合にはその影響を排除することができる。
[第2実施形態]
この発明に係る半導体チップ及びその製造方法の第2実施形態について、図を参照して説明する。
本第2実施形態の半導体チップ及びその製造方法は、上記第1実施形態の成膜工程において、化学気相成長法(CVD法)により割断面21dを成膜することに代えて、原子層成長法(ALD法)により割断面21dを成膜する点において上記第1実施形態と異なっている。
本第2実施形態における成膜工程は、以下の工程で行われる。第1実施形態同様に改質領域形成工程まで実施した後、半導体チップ22に割断した後の半導体基板21を、シート41に貼り付けた状態で図略の処理装置内に設置して所定の温度(300〜450℃)に昇温する。次に、例えば図5に示すように、この処理装置内に反応ガスとして気化TMA(トリメチルアルミニウム、Al(CH3))を所定時間導入した後、パージとして、例えば、Nを所定時間導入する。そして、気化HOを所定時間導入した後、パージとしてNを所定時間導入する。このような処理のサイクルを所定回数繰り返し実施する。この繰り返し処理により、割断面21dを含めた各半導体チップ22の表面に存在するアルコール基(OH)が気化TMAと交換反応することによって、当該各半導体チップ22の表面がAl膜26により1分子層ずつ結晶成長するように成膜される。
また、反応ガスとしてアルミニウムクロライド(AlCl)を使用することができる。この場合、半導体基板における蒸着温度を450〜600℃に維持することで、当該各半導体チップ22の表面がAl膜26により1分子層ずつ結晶成長するように成膜される。
[第2実施形態の効果]
上記成膜工程にて半導体チップ22に形成された上記割断面21dが原子層成長法(ALD)により形成されるAl膜26により成膜されるため、半導体チップ22の割断面21dから剥離した改質領域Kが微小片として飛散することを防止することができる。
特に、原子層成長法(ALD)では被成膜部材の表面に1原子層または1分子層ずつ結晶成長させて成膜するので、割断された半導体チップ22間の狭い隙間に位置する割断面21dであっても確実に成膜することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)MEMS23に対して成膜工程によるシリコン窒化膜25の影響がない場合には、上述した保護膜形成工程であるシリル化工程を実施しなくてもよい。
(2)上記各実施形態における成膜工程は、上述した割断工程の実施後に実施することに限らず、割断工程の実施中に当該成膜工程を実施するようにしてもよい。
(3)半導体基板21には、シリコンのみで構成された半導体基板を用いたが、本発明の適用はこれに限られることはなく、例えば、酸化シリコンからなる酸化膜を半導体基板21の基板面21aに形成したものやSOI(Silicon On Insulator)のウェハについて適用することも可能である。
この発明の製造方法により割断するウェハの構成例を示す模式図であって、図1(A)は、ウェハの表面の平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)の1B−1B矢視断面拡大図である。 半導体基板にレーザ光の照射を行う割断装置の説明図である。 保護膜形成工程であるシリル化工程によりウェハ表面に保護膜であるシリコン酸化膜が形成された半導体チップの断面説明図である。 割断工程によりウェハを割断して形成された半導体チップの断面説明図である。 化学気相成長法(CVD法)を利用した成膜工程により割断面が成膜された半導体チップの断面説明図である。 選択的CVD法を利用した成膜工程により割断面が成膜された半導体チップの断面説明図である。 レーザ光を用いたダイシング工程を示す説明図であって、図7(A)はレーザ光の照射による改質領域形成工程の説明図であり、図7(B)は割断工程の説明図である。
符号の説明
20…ウェハ
21…半導体基板
21a…基板面
21b…裏面
21c…外周端部
21d…割断面
22…半導体チップ
23…MEMS(素子)
24…シリコン酸化膜(保護膜)
25…シリコン窒化膜
26…Al
31…レーザヘッド
41…シート
42…フレーム
DL…割断予定ライン
K…改質領域
L…レーザ光
P…集光点

Claims (5)

  1. 基板面に素子が形成された半導体基板をその厚さ方向に割断するための割断予定ラインに沿って、レーザ光を照射するレーザヘッドを前記半導体基板に対して相対移動させながら、前記半導体基板の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、前記集光点に多光子吸収による改質領域を形成する改質領域形成工程と、
    この改質領域形成工程を経た前記半導体基板を、前記改質領域を起点にして、前記割断予定ラインに沿って厚さ方向に割断して半導体チップを得る割断工程と、
    前記割断工程により前記半導体チップに形成された割断面を化学気相成長法により成膜する成膜工程と、
    を備えることを特徴とする半導体チップの製造方法。
  2. 前記成膜工程は、前記割断面を原子層成長法により成膜することを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  3. 前記改質領域形成工程を行う前に、前記基板面に形成された素子の表面に当該素子を前記成膜工程による成膜から保護する保護膜を形成する保護膜形成工程を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体チップの製造方法。
  4. 前記基板面に形成された素子は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により形成された可動部を有する素子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法によって作製された半導体チップであって、前記割断面が成膜されていることを特徴とする半導体チップ。
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