JP2019095666A - ウェハ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のファブリペロー干渉フィルタを効率良く且つ歩留まり良く得ることを可能にするウェハを提供する。【解決手段】ウェハ100は、基板層110と、二次元に配置された複数の第1ミラー部31を有する第1ミラー層220と、二次元に配置された複数の第2ミラー部32を有する第2ミラー層240と、を備える。有効エリアにおいては、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが形成されることで、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aが構成されている。基板層110の外縁に沿い且つ有効エリアを囲むダミーエリアにおいては、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられることで、複数のダミーフィルタ部2Aが構成されている。各ファブリペロー干渉フィルタ部1A及び各ダミーフィルタ部2Aにおいて、少なくとも第2ミラー部32は、第1溝290に囲まれている。【選択図】図7

Description

本発明は、ファブリペロー干渉フィルタを得るためのウェハに関する。
従来のファブリペロー干渉フィルタとして、基板と、基板上において空隙を介して互いに対向する固定ミラー及び可動ミラーと、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2013−506154号公報
上述したようなファブリペロー干渉フィルタは、微細な構造体であるため、ファブリペロー干渉フィルタを製造するに際し、製造効率及び歩留まりの両方を向上させることは困難である。
そこで、本発明は、複数のファブリペロー干渉フィルタを効率良く且つ歩留まり良く得ることを可能にするウェハを提供することを目的とする。
本発明のウェハは、互いに対向する第1表面及び第2表面を有する基板層と、第1表面に二次元に配置された複数の第1ミラー部を有する第1ミラー層と、第1ミラー層上に二次元に配置された複数の第2ミラー部を有する第2ミラー層と、を備え、有効エリアにおいては、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に空隙が形成されることで、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間の距離が静電気力によって変化する複数のファブリペロー干渉フィルタ部が構成されており、基板層の外縁に沿い且つ有効エリアを囲むダミーエリアにおいては、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に中間層が設けられることで、複数のダミーフィルタ部が構成されており、複数のファブリペロー干渉フィルタ部及び複数のダミーフィルタ部のそれぞれにおいて、少なくとも第2ミラー部は、基板層とは反対側に開口する第1溝に囲まれている。
このウェハでは、複数のファブリペロー干渉フィルタになる複数のファブリペロー干渉フィルタ部が有効エリアに設けられている。その一方で、基板層の外縁に沿い且つ有効エリアを囲むダミーエリアに複数のダミーフィルタ部が設けられており、各ダミーフィルタ部では、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に中間層が設けられている。これにより、ウェハ全体の強度が十分に確保される。そのため、例えばウェハから複数のファブリペロー干渉フィルタを切り出す際におけるウェハのハンドリングが容易になる。仮に、各ダミーフィルタ部において、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に空隙が形成されていると、例えば把持具によってウェハのダミーエリアが把持された際に、第2ミラー部が破損し、第2ミラー部の破片がファブリペロー干渉フィルタ部に付着して、ファブリペロー干渉フィルタ部の外観、特性等が劣化するおそれがある。このウェハでは、各ダミーフィルタ部において、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に中間層が設けられているため、そのような事態の発生が抑制される。また、各ファブリペロー干渉フィルタ部において少なくとも第2ミラー部が第1溝に囲まれている。これにより、ウェハから複数のファブリペロー干渉フィルタを切り出す際における歩留まりが向上する。更に、各ダミーフィルタ部において少なくとも第2ミラー部が第1溝に囲まれている。これにより、ダミーエリアにおいて応力が弱められ、ウェハの反りが抑制される。以上により、このウェハは、複数のファブリペロー干渉フィルタを効率良く且つ歩留まり良く得ることを可能にする。
本発明のウェハでは、第1溝は、有効エリア及びダミーエリアにおいて繋がっており、第1ミラー部と第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に基板層の外縁に至っていてもよい。これにより、ウェハから複数のファブリペロー干渉フィルタを切り出す際における歩留まりを更に向上させることができると共に、ウェハの反りをより確実に抑制することができる。
本発明のウェハは、第2表面に設けられた応力調整層を更に備え、応力調整層には、基板層とは反対側に開口する第2溝が形成されており、第2溝は、第1溝に対応するように形成されていてもよい。これにより、ウェハから複数のファブリペロー干渉フィルタを切り出す際における歩留まりを更に向上させることができると共に、ウェハの反りをより確実に抑制することができる。
本発明のウェハでは、複数のファブリペロー干渉フィルタ部及び複数のダミーフィルタ部は、第1ミラー部と第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に基板層の中心を通り且つ互いに直交する第1直線及び第2直線のそれぞれについて対称となるように、配置されていてもよい。これにより、ウェハ全体の反りをより確実に抑制することができる。
本発明のウェハでは、基板層の内部には、第1溝に対応するように改質領域が形成されていてもよい。これにより、改質領域から基板層の厚さ方向に亀裂を伸展させて、ウェハから複数のファブリペロー干渉フィルタを容易に且つ精度良く切り出すことができる。
本発明のウェハは、基板層の第2表面側に貼り付けられたエキスパンドテープを更に備えてもよい。これにより、基板層の内部に改質領域が形成された状態であっても、ウェハを容易にハンドリングすることができる。
本発明のウェハでは、ダミーエリアの一部においては、少なくとも第2ミラー部の一部が除去されることで、ミラー除去部が構成されていてもよい。これにより、例えば、各ファブリペロー干渉フィルタ部に対応する部分において、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間にエッチングによって空隙を形成するために、第2ミラー部に複数の貫通孔を形成する場合に、ミラー除去部に対応する部分において、第2ミラー部の除去状態をモニタすることで、各ファブリペロー干渉フィルタ部に対応する部分において、第2ミラー部に複数の貫通孔を確実に形成することができる。よって、ウェハは、互いに対向する第1ミラー部と第2ミラー部との間に空隙が確実に形成された複数のファブリペロー干渉フィルタ部を備えるものとなる。
本発明のウェハでは、ミラー除去部において、少なくとも第1ミラー部は、第1溝に囲まれていてもよい。これにより、ミラー除去部においても応力が弱められるため、ウェハの反りが抑制される。
本発明のウェハでは、ミラー除去部は、ダミーエリアにおいて基板層の外縁に沿うように複数設けられており、第1溝は、有効エリア及びダミーエリアにおいて繋がっており、第1ミラー部と第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に基板層の外縁に至っていてもよい。これにより、複数のファブリペロー干渉フィルタ部の外側に複数のダミーフィルタ部が配置され、複数のダミーフィルタ部の外側に複数のミラー除去部が配置されることになり、更に、第1溝も繋がり且つ基板層の外縁に至っているため、ウェハ全体の応力バランスが改善され、ウェハの反りがより確実に抑制される。
本発明によれば、複数のファブリペロー干渉フィルタを効率良く且つ歩留まり良く得ることを可能にするウェハを提供することができる。
一実施形態のウェハから切り出されたファブリペロー干渉フィルタの平面図である。 図1に示されるファブリペロー干渉フィルタの底面図である。 図1に示されるIII−III線に沿ってのファブリペロー干渉フィルタの断面図である。 一実施形態のウェハから切り出されたダミーフィルタの断面図である。 一実施形態のウェハの平面図である。 図5に示されるウェハの一部の拡大平面図である。 図5に示されるウェハのファブリペロー干渉フィルタ部及びダミーフィルタ部の断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハからファブリペロー干渉フィルタを切り出す方法を説明するための断面図である。 図5に示されるウェハからファブリペロー干渉フィルタを切り出す方法を説明するための断面図である。 ファブリペロー干渉フィルタを備える光検出装置の断面図である。 変形例のウェハの平面図である。 図17に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。 図17に示されるウェハの製造方法を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[ファブリペロー干渉フィルタ及びダミーフィルタの構成]
一実施形態のウェハの構成の説明に先立って、当該ウェハから切り出されたファブリペロー干渉フィルタ及びダミーフィルタの構成について説明する。
図1、図2及び図3に示されるように、ファブリペロー干渉フィルタ1は、基板11を備えている。基板11は、互いに対向する第1表面11a及び第2表面11bを有している。第1表面11aには、反射防止層21、第1積層体22、中間層23及び第2積層体24が、この順序で積層されている。第1積層体22と第2積層体24との間には、枠状の中間層23によって空隙(エアギャップ)Sが画定されている。
第1表面11aに垂直な方向から見た場合(平面視)における各部の形状及び位置関係は、次の通りである。基板11の外縁は、例えば1辺の長さが数百μm〜数mm程度の矩形状である。基板11の外縁及び第2積層体24の外縁は、互いに一致している。反射防止層21の外縁、第1積層体22の外縁及び中間層23の外縁は、互いに一致している。基板11は、中間層23の外縁よりも空隙Sの中心に対して外側に位置する外縁部11cを有している。外縁部11cは、例えば、枠状であり、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に中間層23を囲んでいる。空隙Sは、例えば円形状である。
ファブリペロー干渉フィルタ1は、その中央部に画定された光透過領域1aにおいて、所定の波長を有する光を透過させる。光透過領域1aは、例えば円柱状の領域である。基板11は、例えば、シリコン、石英又はガラス等からなる。基板11がシリコンからなる場合には、反射防止層21及び中間層23は、例えば、酸化シリコンからなる。中間層23の厚さは、例えば、数十nm〜数十μmである。
第1積層体22のうち光透過領域1aに対応する部分は、第1ミラー部31として機能する。第1ミラー部31は、固定ミラーである。第1ミラー部31は、反射防止層21を介して第1表面11aに配置されている。第1積層体22は、複数のポリシリコン層25と複数の窒化シリコン層26とが一層ずつ交互に積層されることで構成されている。ファブリペロー干渉フィルタ1では、ポリシリコン層25a、窒化シリコン層26a、ポリシリコン層25b、窒化シリコン層26b及びポリシリコン層25cが、この順で反射防止層21上に積層されている。第1ミラー部31を構成するポリシリコン層25及び窒化シリコン層26のそれぞれの光学厚さは、中心透過波長の1/4の整数倍であることが好ましい。なお、第1ミラー部31は、反射防止層21を介することなく第1表面11a上に直接に配置されてもよい。
第2積層体24のうち光透過領域1aに対応する部分は、第2ミラー部32として機能する。第2ミラー部32は、可動ミラーである。第2ミラー部32は、第1ミラー部31に対して基板11とは反対側において空隙Sを介して第1ミラー部31と対向している。第1ミラー部31と第2ミラー部32とが互いに対向する方向は、第1表面11aに垂直な方向に平行である。第2積層体24は、反射防止層21、第1積層体22及び中間層23を介して第1表面11aに配置されている。第2積層体24は、複数のポリシリコン層27と複数の窒化シリコン層28とが一層ずつ交互に積層されることで構成されている。ファブリペロー干渉フィルタ1では、ポリシリコン層27a、窒化シリコン層28a、ポリシリコン層27b、窒化シリコン層28b及びポリシリコン層27cが、この順で中間層23上に積層されている。第2ミラー部32を構成するポリシリコン層27及び窒化シリコン層28のそれぞれの光学厚さは、中心透過波長の1/4の整数倍であることが好ましい。
なお、第1積層体22及び第2積層体24では、窒化シリコン層の代わりに酸化シリコン層が用いられてもよい。また、第1積層体22及び第2積層体24を構成する各層の材料としては、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、フッ化マグネシウム、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、シリコン、ゲルマニウム、硫化亜鉛等が用いられてもよい。また、ここでは、第1ミラー部31の空隙S側の表面(ポリシリコン層25cの表面)と、第2ミラー部32の空隙S側の表面(ポリシリコン層27aの表面)とは、空隙Sを介して直接的に対向している。ただし、第1ミラー部31の空隙S側の表面、及び、第2ミラー部32の空隙S側の表面に、(ミラーを構成しない)電極層、保護層等が形成されていてもよい。この場合、第1ミラー部31と第2ミラー部32とは、それらの層を間に介在させた状態において、空隙Sを介して互いに対向することになる。換言すれば、このような場合であっても、第1ミラー部31と第2ミラー部32との空隙Sを介した対向は実現され得る。
第2積層体24において空隙Sに対応する部分(第1表面11aに垂直な方向から見た場合に空隙Sと重なる部分)には、複数の貫通孔24bが形成されている。各貫通孔24bは、第2積層体24の中間層23とは反対側の表面24aから空隙Sに至っている。複数の貫通孔24bは、第2ミラー部32の機能に実質的に影響を与えない程度に形成されている。複数の貫通孔24bは、エッチングによって中間層23の一部を除去して空隙Sを形成するために用いられる。
第2積層体24は、第2ミラー部32に加えて、被覆部33と、周縁部34と、を更に有している。第2ミラー部32、被覆部33及び周縁部34は、互いに同じ積層構造の一部を有し且つ互いに連続するように、一体的に形成されている。被覆部33は、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に第2ミラー部32を囲んでいる。被覆部33は、中間層23の基板11とは反対側の表面23a、並びに、中間層23の側面23b(外側の側面、つまり、空隙S側とは反対側の側面)、第1積層体22の側面22a及び反射防止層21の側面21aを被覆しており、第1表面11aに至っている。すなわち、被覆部33は、中間層23の外縁、第1積層体22の外縁及び反射防止層21の外縁を被覆している。
周縁部34は、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に被覆部33を囲んでいる。周縁部34は、外縁部11cにおける第1表面11a上に位置している。周縁部34の外縁は、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に基板11の外縁と一致している。周縁部34は、外縁部11cの外縁に沿って薄化されている。すなわち、周縁部34のうち外縁部11cの外縁に沿う部分は、周縁部34のうち外縁に沿う部分を除く他の部分と比べて薄くなっている。ファブリペロー干渉フィルタ1では、周縁部34は、第2積層体24を構成するポリシリコン層27及び窒化シリコン層28の一部が除去されていることで薄化されている。周縁部34は、被覆部33に連続する非薄化部34aと、非薄化部34aを囲む薄化部34bと、を有している。薄化部34bにおいては、第1表面11a上に直接に設けられたポリシリコン層27a以外のポリシリコン層27及び窒化シリコン層28が除去されている。
第1表面11aから非薄化部34aの基板11とは反対側の表面34cまでの高さは、第1表面11aから中間層23の表面23aまでの高さよりも低い。第1表面11aから非薄化部34aの表面34cまでの高さは、例えば100nm〜5000nmである。第1表面11aから中間層23の表面23aまでの高さは、例えば500nm〜20000nmである。薄化部34bの幅(第1表面11aに垂直な方向から見た場合における非薄化部34aの外縁と外縁部11cの外縁との間の距離)は、基板11の厚さの0.01倍以上である。薄化部34bの幅は、例えば5μm〜400μmである。基板11の厚さは、例えば500μm〜800μmである。
第1ミラー部31には、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に光透過領域1aを囲むように第1電極12が形成されている。第1電極12は、ポリシリコン層25cに不純物をドープして低抵抗化することで形成されている。第1ミラー部31には、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に光透過領域1aを含むように第2電極13が形成されている。第2電極13は、ポリシリコン層25cに不純物をドープして低抵抗化することで形成されている。第1表面11aに垂直な方向から見た場合に、第2電極13の大きさは、光透過領域1aの全体を含む大きさであることが好ましいが、光透過領域1aの大きさと略同一であってもよい。
第2ミラー部32には、第3電極14が形成されている。第3電極14は、空隙Sを介して第1電極12及び第2電極13と対向している。第3電極14は、ポリシリコン層27aに不純物をドープして低抵抗化することで形成されている。
一対の端子15は、光透過領域1aを挟んで対向するように設けられている。各端子15は、第2積層体24の表面24aから第1積層体22に至る貫通孔内に配置されている。各端子15は、配線12aを介して第1電極12と電気的に接続されている。各端子15は、例えば、アルミニウム又はその合金等の金属膜によって形成されている。
一対の端子16は、光透過領域1aを挟んで対向するように設けられている。各端子16は、第2積層体24の表面24aから第1積層体22に至る貫通孔内に配置されている。各端子16は、配線13aを介して第2電極13と電気的に接続されていると共に、配線14aを介して第3電極14と電気的に接続されている。端子16は、例えば、アルミニウム又はその合金等の金属膜によって形成されている。一対の端子15が対向する方向と一対の端子16が対向する方向とは、直交している(図1参照)。
第1積層体22の表面22bには、複数のトレンチ17,18が設けられている。トレンチ17は、配線13aにおける端子16との接続部分を囲むように環状に延在している。トレンチ17は、第1電極12と配線13aとを電気的に絶縁している。トレンチ18は、第1電極12の内縁に沿って環状に延在している。トレンチ18は、第1電極12と第1電極12の内側の領域(第2電極13)とを電気的に絶縁している。各トレンチ17,18内の領域は、絶縁材料であっても、空隙であってもよい。
第2積層体24の表面24aには、トレンチ19が設けられている。トレンチ19は、端子15を囲むように環状に延在している。トレンチ19は、端子15と第3電極14とを電気的に絶縁している。トレンチ19内の領域は、絶縁材料であっても、空隙であってもよい。
基板11の第2表面11bには、反射防止層41、第3積層体42、中間層43及び第4積層体44が、この順序で積層されている。反射防止層41及び中間層43は、それぞれ、反射防止層21及び中間層23と同様の構成を有している。第3積層体42及び第4積層体44は、それぞれ、基板11を基準として第1積層体22及び第2積層体24と対称の積層構造を有している。反射防止層41、第3積層体42、中間層43及び第4積層体44は、基板11の反りを抑制する機能を有している。
第3積層体42、中間層43及び第4積層体44は、外縁部11cの外縁に沿って薄化されている。すなわち、第3積層体42、中間層43及び第4積層体44のうち外縁部11cの外縁に沿う部分は、第3積層体42、中間層43及び第4積層体44のうち外縁に沿う部分を除く他の部分と比べて薄くなっている。ファブリペロー干渉フィルタ1では、第3積層体42、中間層43及び第4積層体44は、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に薄化部34bと重なる部分において第3積層体42、中間層43及び第4積層体44の全部が除去されていることで薄化されている。
第3積層体42、中間層43及び第4積層体44には、第1表面11aに垂直な方向から見た場合に光透過領域1aを含むように開口40aが設けられている。開口40aは、光透過領域1aの大きさと略同一の径を有している。開口40aは、光出射側に開口している。開口40aの底面は、反射防止層41に至っている。
第4積層体44の光出射側の表面には、遮光層45が形成されている。遮光層45は、例えばアルミニウム等からなる。遮光層45の表面及び開口40aの内面には、保護層46が形成されている。保護層46は、第3積層体42、中間層43、第4積層体44及び遮光層45の外縁を被覆すると共に、外縁部11c上の反射防止層41を被覆している。保護層46は、例えば酸化アルミニウムからなる。なお、保護層46の厚さを1〜100nm(好ましくは、30nm程度)にすることで、保護層46による光学的な影響を無視することができる。
以上のように構成されたファブリペロー干渉フィルタ1においては、一対の端子15,16を介して第1電極12と第3電極14との間に電圧が印加されると、当該電圧に応じた静電気力が第1電極12と第3電極14との間に発生する。当該静電気力によって、第2ミラー部32が、基板11に固定された第1ミラー部31側に引き付けられ、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離が調整される。このように、ファブリペロー干渉フィルタ1では、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離が静電気力によって変化する。
ファブリペロー干渉フィルタ1を透過する光の波長は、光透過領域1aにおける第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離に依存する。したがって、第1電極12と第3電極14との間に印加する電圧を調整することで、透過する光の波長を適宜選択することができる。このとき、第2電極13は、第3電極14と同電位である。したがって、第2電極13は、光透過領域1aにおいて第1ミラー部31及び第2ミラー部32を平坦に保つための補償電極として機能する。
ファブリペロー干渉フィルタ1では、例えば、ファブリペロー干渉フィルタ1に印加する電圧を変化させながら(すなわち、ファブリペロー干渉フィルタ1において第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離を変化させながら)、ファブリペロー干渉フィルタ1の光透過領域1aを透過した光を光検出器によって検出することで、分光スペクトルを得ることができる。
図4に示されるように、ダミーフィルタ2は、第2積層体24に複数の貫通孔24bが形成されていない点、及び中間層23に空隙Sが形成されていない点で、上述したファブリペロー干渉フィルタ1と相違している。ダミーフィルタ2では、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられている。つまり、第2ミラー部32は、空隙S上に浮いておらず、中間層23の表面23aに配置されている。
[ウェハの構成]
次に、一実施形態のウェハの構成について説明する。図5及び図6に示されるように、ウェハ100は、基板層110を備えている。基板層110は、例えば、直径が150mm又は200mm程度の円板状の形状を呈しており、その一部にオリエンテーションフラットOFが形成されている。基板層110は、例えば、シリコン、石英又はガラス等からなる。以下、基板層110の厚さ方向から見た場合に基板層110の中心を通り且つオリエンテーションフラットOFに平行な仮想直線を第1直線3といい、基板層110の厚さ方向から見た場合に基板層110の中心を通り且つオリエンテーションフラットOFに垂直な仮想直線を第2直線4という。
ウェハ100には、有効エリア101及びダミーエリア102が設けられている。ダミーエリア102は、基板層110の外縁110c(すなわち、ウェハ100の外縁100a)に沿ったエリアである。有効エリア101は、ダミーエリア102の内側のエリアである。ダミーエリア102は、基板層110の厚さ方向から見た場合に有効エリア101を囲んでいる。ダミーエリア102は、有効エリア101に隣接している。
有効エリア101には、二次元に配置された複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aが設けられている。複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aは、有効エリア101の全体に設けられている。ダミーエリア102には、二次元に配置された複数のダミーフィルタ部2Aが設けられている。複数のダミーフィルタ部2Aは、ダミーエリア102のうち一対のエリア102aを除くエリアに設けられている。一方のエリア102aは、オリエンテーションフラットOFに沿ったエリアである。他方のエリア102aは、基板層110の外縁110cのうちオリエンテーションフラットOFとは反対側の部分に沿ったエリアである。有効エリア101とダミーエリア102との境界部分において、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aとダミーフィルタ部2Aとは、隣接している。基板層110の厚さ方向から見た場合に、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの外形とダミーフィルタ部2Aの外形とは、同一である。複数のファブリペロー干渉フィルタ部1A及び複数のダミーフィルタ部2Aは、互いに直交する第1直線3及び第2直線4のそれぞれについて対称となるように、配置されている。なお、複数のダミーフィルタ部2Aは、ダミーエリア102の全体に設けられていてもよい。また、複数のダミーフィルタ部2Aは、ダミーエリア102のうちいずれか一方のエリア102aを除くエリアに設けられていてもよい。
複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aは、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数のファブリペロー干渉フィルタ1になる予定の部分である。複数のダミーフィルタ部2Aは、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数のダミーフィルタ2になる予定の部分である。基板層110の厚さ方向から見た場合に、複数のライン5は、オリエンテーションフラットOFに平行な方向に沿うように延在しており、複数のライン5は、オリエンテーションフラットOFに垂直な方向に沿うように延在している。一例として、基板層110の厚さ方向から見た場合に各フィルタ部1A,2Aが矩形状を呈するときには、各フィルタ部1A,2Aは、二次元マトリックス状に配置され、複数のライン5は、隣り合うフィルタ部1A,1A間、隣り合うフィルタ部1A,2A間、及び隣り合うフィルタ部2A,2A間を通るように格子状に設定される。
図7の(a)は、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの断面図であり、図7の(b)は、ダミーフィルタ部2Aの断面図である。図7の(a)及び(b)に示されるように、基板層110は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の基板11になる予定の層である。基板層110は、互いに対向する第1表面110a及び第2表面110bを有している。基板層110の第1表面110aには、反射防止層210が設けられている。反射防止層210は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の反射防止層21になる予定の層である。基板層110の第2表面110bには、反射防止層410が設けられている。反射防止層410は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の反射防止層41になる予定の層である。
反射防止層210上には、デバイス層200が設けられている。デバイス層200は、第1ミラー層220と、中間層230と、第2ミラー層240と、を有している。第1ミラー層220は、複数の第1ミラー部31を有する層であって、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の第1積層体22になる予定の層である。複数の第1ミラー部31は、反射防止層210を介して基板層110の第1表面110aに二次元に配置されている。中間層230は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の中間層23になる予定の層である。第2ミラー層240は、複数の第2ミラー部32を有する層であって、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の第2積層体24になる予定の層である。複数の第2ミラー部32は、中間層23を介して第1ミラー層220上に二次元に配置されている。
反射防止層410上には、応力調整層400が設けられている。つまり、応力調整層400は、反射防止層410を介して基板層110の第2表面110bに設けられている。応力調整層400は、複数の層420,430,440を有している。層420は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の第3積層体42になる予定の層である。層430は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の中間層43になる予定の層である。層440は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の第4積層体44になる予定の層である。
応力調整層400上には、遮光層450及び保護層460が設けられている。遮光層450は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の遮光層45になる予定の層である。保護層460は、ウェハ100が各ライン5に沿って切断されることで、複数の保護層46になる予定の層である。
図7の(a)に示されるように、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aでは、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが形成されている。つまり、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aでは、中間層23が空隙Sを画定しており、第2ミラー部32が空隙S上に浮いている。各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aには、上述したファブリペロー干渉フィルタ1の構成と同様に、第1電極12、第2電極13、第3電極14、複数の端子15,16、及び開口40a等に関する構成が設けられている。したがって、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aがウェハ100の状態のままであっても、一対の端子15,16を介して各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに電圧が印加されると、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離が静電気力によって変化する。
図7の(b)に示されるように、各ダミーフィルタ部2Aでは、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられる。つまり、ダミーフィルタ部2Aでは、中間層23が空隙Sを画定しておらず、第2ミラー部32が中間層23の表面23aに配置されている。したがって、各ダミーフィルタ部2Aには、上述したダミーフィルタ2の構成と同様に、第1電極12、第2電極13、第3電極14、複数の端子15,16、及び開口40a等に関する構成が設けられているものの、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間の距離は変化しない。なお、各ダミーフィルタ部2Aには、第1電極12、第2電極13、第3電極14、複数の端子15,16(各端子15,16を構成するアルミニウム等の金属膜、各端子15,16を配置するための貫通孔等)及び開口40a等に関する構成が設けられていなくてもよい。
図6及び図7の(a)に示されるように、デバイス層200には、基板層110とは反対側に開口する第1溝290が形成されている。第1溝290は、各ライン5に沿って形成されている。第1溝290は、各ファブリペロー干渉フィルタ部1A及び各ダミーフィルタ部2Aにおいて、第1ミラー部31、中間層23及び第2ミラー部32を囲んでいる。各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aにおいて、第1ミラー部31、中間層23及び第2ミラー部32は、環状に連続する第1溝290によって囲まれている。同様に、各ダミーフィルタ部2Aにおいて、第1ミラー部31、中間層23及び第2ミラー部32は、環状に連続する第1溝290によって囲まれている。隣り合うフィルタ部1A,1A、隣り合うフィルタ部1A,2A、及び隣り合うフィルタ部2A,2Aに着目すると、第1溝290は、一方のフィルタ部の周縁部34及び他方のフィルタ部の周縁部34上の領域に対応している。第1溝290は、有効エリア101及びダミーエリア102において繋がっており、第1ミラー部31と第2ミラー部32とが互いに対向する方向(以下、単に「対向方向」という)から見た場合に基板層110の外縁110cに至っている。なお、第1溝290は、各ファブリペロー干渉フィルタ部1A及び各ダミーフィルタ部2Aにおいて、少なくとも第2ミラー部32を囲んでいればよい。
図7の(b)に示されるように、応力調整層400には、基板層110とは反対側に開口する第2溝470が形成されている。第2溝470は、各ライン5に沿って形成されている。つまり、第2溝470は、第1溝290に対応するように形成されている。ここで、第2溝470が第1溝290に対応するとは、対向方向から見た場合に第2溝470が第1溝290と重なること意味する。したがって、第2溝470は、有効エリア101及びダミーエリア102において繋がっており、対向方向から見た場合に基板層110の外縁110cに至っている。
[ウェハの製造方法]
次に、ウェハ100の製造方法について、図8〜図13を参照して説明する。図8〜図13において、(a)は、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分の断面図であり、(b)は、ダミーフィルタ部2Aに対応する部分の断面図である。
まず、図8に示されるように、基板層110の第1表面110aに反射防止層210を形成すると共に、基板層110の第2表面110bに反射防止層410を形成する。続いて、各反射防止層210,410上に、複数のポリシリコン層及び複数の窒化シリコン層を交互に積層することで、反射防止層210上に第1ミラー層220を形成すると共に、反射防止層410上に層420を形成する。
第1ミラー層220を形成する際には、エッチングによって、反射防止層210の表面が露出するように、第1ミラー層220のうち各ライン5に沿った部分を除去する。また、不純物ドープによって、第1ミラー層220における所定のポリシリコン層を部分的に低抵抗化することで、基板11に対応する部分ごとに、第1電極12、第2電極13及び配線12a,13aを形成する。更に、エッチングによって、基板11に対応する部分ごとに、第1ミラー層220の表面にトレンチ17,18を形成する。
続いて、図9に示されるように、第1ミラー層220上、及び露出した反射防止層210の表面に、中間層230を形成すると共に、層420上に層430を形成する。各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、中間層230は、空隙S(図3参照)に対応する除去予定部50を含んでいる。続いて、エッチングによって、基板層110の第1表面110aが露出するように、中間層230及び反射防止層210のうち各ライン5に沿った部分を除去する。また、当該エッチングによって、基板11に対応する部分ごとに、中間層230のうち各端子15,16(図3参照)に対応する部分に空隙を形成する。
続いて、図10に示されるように、基板層110の第1表面110a側及び第2表面110b側のそれぞれにおいて、複数のポリシリコン層及び複数の窒化シリコン層を交互に積層することで、中間層230上、及び露出した基板層110の第1表面110aに、第2ミラー層240を形成すると共に、層430上に層440を形成する。
第2ミラー層240を形成する際には、ライン5に沿って互いに対向する中間層230の側面230a、第1ミラー層220の側面220a及び反射防止層210の側面210aを、第2ミラー層240で被覆する。また、不純物ドープによって、第2ミラー層240における所定のポリシリコン層を部分的に低抵抗化することで、基板11に対応する部分ごとに、第3電極14及び配線14aを形成する。
続いて、図11に示されるように、エッチングによって、第2ミラー層240が含むポリシリコン層27a(図3参照)(すなわち、最も第1表面110a側に位置するポリシリコン層)の表面が露出するように、第2ミラー層240のうち各ライン5に沿った部分を薄化する。また、当該エッチングによって、基板11に対応する部分ごとに、第2ミラー層240のうち各端子15,16(図3参照)に対応する部分に空隙を形成する。続いて、基板11に対応する部分ごとに、当該空隙に各端子15,16を形成し、各端子15と配線12aとを接続すると共に、各端子16と配線13a及び配線14aのそれぞれとを接続する。
ここまでで、基板層110の第1表面110aに、反射防止層210及びデバイス層200が形成されると共に、デバイス層200に第1溝290が形成される。第1溝290は、デバイス層200が各ライン5に沿って部分的に薄化された領域である。
続いて、図12の(a)に示されるように、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、エッチングによって、第2積層体24の表面24aから除去予定部50に至る複数の貫通孔24bを第2積層体24に形成する。このとき、図12の(b)に示されるように、各ダミーフィルタ部2Aに対応する部分では、複数の貫通孔24bを第2積層体24に形成しない。続いて、図12に示されるように、層440上に遮光層450を形成する。続いて、エッチングによって、反射防止層410の表面が露出するように、遮光層450及び応力調整層400(すなわち、層420,430,440)のうち各ライン5に沿った部分を除去する。また、当該エッチングによって、基板11に対応する部分ごとに、開口40aを形成する。続いて、遮光層450上、露出した反射防止層410の表面、及び開口40aの内面、第2溝470に臨む応力調整層400の側面に、保護層460を形成する。
ここまでで、基板層110の第2表面110bに、反射防止層410、応力調整層400、遮光層450及び保護層460が形成されると共に、応力調整層400に第2溝470が形成される。第2溝470は、応力調整層400が各ライン5に沿って部分的に薄化された領域である。
続いて、図13の(a)に示されるように、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、複数の貫通孔24bを介したエッチング(例えばフッ酸ガスを用いた気相エッチング)によって、中間層230から複数の除去予定部50を一斉に除去する。これにより、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、基板11に対応する部分ごとに、空隙Sを形成する。このとき、図13の(b)に示されるように、各ダミーフィルタ部2Aに対応する部分では、複数の貫通孔24bが第2積層体24に形成されていないため、中間層230に空隙Sが形成されない。
以上により、有効エリア101においては、図7の(a)に示されるように、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが形成されることで、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aが構成される。一方、ダミーエリア102においては、図7の(b)に示されるように、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられることで、複数のダミーフィルタ部2Aが構成される。
[ファブリペロー干渉フィルタの製造方法]
次に、ウェハ100からファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す方法(ファブリペロー干渉フィルタ1の製造方法)について、図14及び図15を参照して説明する。図14及び図15において、(a)は、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分の断面図であり、(b)は、ダミーフィルタ部2Aに対応する部分の断面図である。
まず、図14に示されるように、保護層460上に(すなわち、第2表面110b側に)エキスパンドテープ60を貼り付ける。続いて、第2表面110b側にエキスパンドテープ60が貼り付けられた状態で、エキスパンドテープ60とは反対側からレーザ光Lを照射し、レーザ光Lの集光点を基板層110の内部に位置させつつ、レーザ光Lの集光点を各ライン5に沿って相対的に移動させる。つまり、エキスパンドテープ60とは反対側から、第1溝290において露出したポリシリコン層の表面を介して、基板層110にレーザ光Lを入射させる。
そして、このレーザ光Lの照射によって、各ライン5に沿って基板層110の内部に改質領域7を形成する。改質領域7は、密度、屈折率、機械的強度、その他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域であって、基板層110の厚さ方向に伸展する亀裂の起点となる領域である。改質領域7としては、例えば、溶融処理領域(一旦溶融後再固化した領域、溶融状態中の領域及び溶融から再固化する状態中の領域のうち少なくとも何れか一つを意味する)、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等があり、これらが混在した領域もある。更に、改質領域7としては、基板層110の材料において改質領域7の密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域、格子欠陥が形成された領域等がある。基板層110の材料が単結晶シリコンである場合、改質領域7は、高転位密度領域ともいえる。なお、各ライン5に対して基板層110の厚さ方向に配列される改質領域7の列数は、基板層110の厚さによって適宜調整される。
続いて、図15に示されるように、第2表面110b側に貼り付けられたエキスパンドテープ60を拡張させることで、基板層110の内部に形成された改質領域7から基板層110の厚さ方向に亀裂を伸展させ、各ライン5に沿って基板層110を複数の基板11に切断する。このとき、第1溝290において第2ミラー層240のポリシリコン層が各ライン5に沿って切断されると共に、第2溝470において反射防止層410及び保護層460が各ライン5に沿って切断される。これにより、エキスパンドテープ60上において互いに離間した状態にある複数のファブリペロー干渉フィルタ1及び複数のダミーフィルタ2を得る。
[光検出装置の構成]
次に、ファブリペロー干渉フィルタ1を備える光検出装置10の構成について説明する。図16に示されるように、光検出装置10は、パッケージ71を備えている。パッケージ71は、ステム72と、キャップ73と、を有するCANパッケージである。キャップ73は、側壁74及び天壁75によって一体的に構成されている。ステム72及びキャップ73は、金属材料によって形成されており、互いに気密に接合されている。金属材料によって形成されたパッケージ71において、側壁74の形状は、ライン9を中心線とする円筒状である。ステム72及び天壁75は、ライン9に平行な方向において互いに対向しており、側壁74の両端をそれぞれ塞いでいる。
ステム72の内面72aには、配線基板76が固定されている。配線基板76の基板材料としては、例えば、シリコン、セラミック、石英、ガラス、プラスチック等を用いることができる。配線基板76には、光検出器(光検出部)77、及びサーミスタ等の温度検出器(図示省略)が実装されている。光検出器77は、ライン9上に配置されている。より具体的には、光検出器77は、その受光部の中心線がライン9に一致するように配置されている。光検出器77は、例えば、InGaAs等が用いられた量子型センサ、サーモパイル又はボロメータ等が用いられた熱型センサ等の赤外線検出器である。紫外、可視、近赤外の各波長域の光を検出する場合には、光検出器77として、例えば、シリコンフォトダイオード等を用いることができる。なお、光検出器77には、1つの受光部が設けられていてもよいし、或いは、複数の受光部がアレイ状に設けられていてもよい。更に、複数の光検出器77が配線基板76に実装されていてもよい。温度検出器は、ファブリペロー干渉フィルタ1の温度変化検出できるように、例えばファブリペロー干渉フィルタ1に近接した位置に配置されてもよい。
配線基板76上には、複数のスペーサ78が固定されている。各スペーサ78の材料としては、例えば、シリコン、セラミック、石英、ガラス、プラスチック等を用いることができる。複数のスペーサ78上には、ファブリペロー干渉フィルタ1が例えば接着剤によって固定されている。ファブリペロー干渉フィルタ1は、ライン9上に配置されている。より具体的には、ファブリペロー干渉フィルタ1は、光透過領域1aの中心線がライン9に一致するように配置されている。なお、スペーサ78は、配線基板76に一体的に構成されていてもよい。また、ファブリペロー干渉フィルタ1は、複数のスペーサ78によってではなく、1つのスペーサ78によって支持されていてもよい。
ステム72には、複数のリードピン81が固定されている。より具体的には、各リードピン81は、ステム72との間の電気的な絶縁性及び気密性が維持された状態で、ステム72を貫通している。各リードピン81には、配線基板76に設けられた電極パッド、光検出器77の端子、温度検出器の端子、及びファブリペロー干渉フィルタ1の端子のそれぞれが、ワイヤ82によって電気的に接続されている。なお、光検出器77、温度検出器及びファブリペロー干渉フィルタ1は、配線基板76を介して各リードピン81に電気的に接続されていてもよい。例えば、それぞれの端子と配線基板76に設けられた電極パッドとが電気的に接続され、電極パッドと各リードピン81とがワイヤ82によって接続されていてもよい。これにより、光検出器77、温度検出器、及びファブリペロー干渉フィルタ1のそれぞれに対する電気信号の入出力等が可能である。
パッケージ71には、開口71aが形成されている。より具体的には、開口71aは、その中心線がライン9に一致するようにキャップ73の天壁75に形成されている。ライン9に平行な方向から見た場合に、開口71aの形状は、円形状である。天壁75の内面75aには、開口71aを塞ぐように光透過部材83が配置されている。光透過部材83は、天壁75の内面75aに気密接合されている。光透過部材83は、ライン9に平行な方向において互いに対向する光入射面83a及び光出射面(内面)83b、並びに側面83cを有している。光透過部材83の光入射面83aは、開口71aにおいて天壁75の外面と略面一となっている。光透過部材83の側面83cは、パッケージ71の側壁74の内面74aに接触している。つまり、光透過部材83は、開口71a内及び側壁74の内面74aに至っている。このような光透過部材83は、開口71aを下側にした状態でキャップ73の内側にガラスペレットを配置し、そのガラスペレットを溶融させることで、形成される。つまり、光透過部材83は、融着ガラスによって形成されている。
光透過部材83の光出射面83bには、接着部材85によって、バンドパスフィルタ84が固定されている。つまり、接着部材85は、天壁75の内面75aに接合された光透過部材83を介して、天壁75の内面75aに対してバンドパスフィルタ84を固定している。バンドパスフィルタ84は、光透過部材83を透過した光のうち、光検出装置10の測定波長範囲の光(所定の波長範囲の光であって、ファブリペロー干渉フィルタ1の光透過領域1aに入射させるべき光)を選択的に透過させる(すなわち、当該波長範囲の光のみを透過させる)。バンドパスフィルタ84の形状は、四角形板状である。より具体的には、バンドパスフィルタ84は、ライン9と平行な方向において互いに対向する光入射面84a及び光出射面84b、並びに4つの側面84cを有している。バンドパスフィルタ84は、光透過性材料(例えば、シリコン、ガラス等)によって四角形板状に形成された光透過部材の表面に、誘電体多層膜(例えば、TiO、Ta等の高屈折材料と、SiO、MgF等の低屈折材料との組合せからなる多層膜)が形成されたものである。
接着部材85は、バンドパスフィルタ84の光入射面84aの全領域に配置された第1部分85aを有している。つまり、第1部分85aは、接着部材85のうち、互いに対向する光透過部材83の光出射面83bとバンドパスフィルタ84の光入射面84aとの間に配置された部分である。更に、接着部材85は、ライン9に平行な方向から見た場合にバンドパスフィルタ84の外縁から外側に突出した第2部分85bを有している。第2部分85bは、側壁74の内面74aに至っており、側壁74の内面74aに接触している。また、第2部分85bは、バンドパスフィルタ84の側面84cに接触している。
以上のように構成された光検出装置10においては、外部から、開口71a、光透過部材83及び接着部材85を介して、光がバンドパスフィルタ84に入射すると、所定の波長範囲の光が選択的に透過させられる。バンドパスフィルタ84を透過した光がファブリペロー干渉フィルタ1の光透過領域1aに入射すると、所定の波長範囲の光のうち所定の波長の光が選択的に透過させられる。ファブリペロー干渉フィルタ1の光透過領域1aを透過した光は、光検出器77の受光部に入射して、光検出器77によって検出される。すなわち、光検出器77は、ファブリペロー干渉フィルタ1を透過した光を電気信号に変換して出力する。例えば、光検出器77は、受光部に入射される光の強度に応じた大きさの電気信号を出力する。
[ウェハによる作用及び効果]
ウェハ100は、以下のとおり、複数のファブリペロー干渉フィルタ1を効率良く且つ歩留まり良く得ることを可能にする。
ウェハ100では、複数のファブリペロー干渉フィルタ1になる複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aが有効エリア101に設けられている。その一方で、基板層110の外縁110cに沿い且つ有効エリア101を囲むダミーエリア102に複数のダミーフィルタ部2Aが設けられており、各ダミーフィルタ部2Aでは、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられている。これにより、ウェハ100全体の強度が十分に確保される。そのため、例えばウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際におけるウェハ100のハンドリングが容易になる。また、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aがウェハ100の状態のままであっても、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aがファブリペロー干渉フィルタ1と同様に動作するため、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの各種特性を検査することが可能であるが、そのような検査を実施する際におけるウェハ100のハンドリングも容易になる。仮に、各ダミーフィルタ部2Aにおいて、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが形成されていると、例えば把持具によってウェハ100のダミーエリア102が把持された際に、第2ミラー部32が破損し、第2ミラー部32の破片がファブリペロー干渉フィルタ部1Aに付着して、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの外観、特性等が劣化するおそれがある。ウェハ100では、各ダミーフィルタ部2Aにおいて、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられているため、そのような事態の発生が抑制される。
また、ウェハ100では、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれている。これにより、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際における歩留まりが向上する。仮に、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれていないと、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際にデバイス層200の切断面で膜剥がれ、チッピング等が発生し易くなり、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの外観、特性等が劣化するおそれがある。
また、ウェハ100では、各ダミーフィルタ部2Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれている。仮に、各ダミーフィルタ部2Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれていないと、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙が形成されていないことから各ダミーフィルタ部2Aにおいて応力が溜まり易くなり、その結果、ウェハ100が反るおそれがある。ウェハ100では、各ダミーフィルタ部2Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれているため、ダミーエリア102において応力が弱められ、ウェハ100の反りが抑制される。また、仮に、各ダミーフィルタ部2Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれていないと、ウェハ100から複数のダミーフィルタ2を切り出す際にデバイス層200の切断面で膜剥がれ、チッピング等が発生し易くなり、その結果、それらの破片がファブリペロー干渉フィルタ1に付着して、ファブリペロー干渉フィルタ1の外観、特性等が劣化するおそれがある。ウェハ100では、各ダミーフィルタ部2Aにおいて少なくとも第2ミラー部32が第1溝290に囲まれているため、そのような事態の発生が抑制される。
また、ウェハ100では、第1溝290が、有効エリア101及びダミーエリア102において繋がっており、対向方向から見た場合に基板層110の外縁110cに至っている。これにより、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際における歩留まりを更に向上させることができると共に、ウェハ100の反りをより確実に抑制することができる。
また、ウェハ100では、基板層110の第2表面110bに応力調整層400が設けられており、応力調整層400に、第1溝290に対応するように第2溝470が形成されている。これにより、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際における歩留まりを更に向上させることができると共に、ウェハ100の反りをより確実に抑制することができる。仮に、応力調整層400に、第1溝290に対応するように第2溝470が形成されていないと、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1及び複数のダミーフィルタ2を切り出す際に応力調整層400の切断面で膜剥がれ、チッピング等が発生し易くなり、ファブリペロー干渉フィルタ1の外観、特性等が劣化するおそれがある。ウェハ100では、応力調整層400に、第1溝290に対応するように第2溝470が形成されているため、そのような事態の発生が抑制される。
また、ウェハ100では、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1A及び複数のダミーフィルタ部2Aが、互いに直交する第1直線3及び第2直線4のそれぞれについて対称となるように、配置されている。これにより、ウェハ100全体の反りをより確実に抑制することができる。
なお、ウェハ100の製造方法では、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aがウェハ100の状態のままで、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aにおいて空隙Sが形成される。これにより、空隙Sの形成が個々のチップレベルで実施される場合に比べ、極めて効率良く、第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sを形成することができる。しかも、有効エリア101では、二次元に配置された複数の除去予定部50に対して中間層230のエッチングが同時に実施される等、基板層110内の任意の基板11に対応する部分と、それを囲む周囲の基板11に対応する部分とで、同時にプロセスが進行するため、基板層110の面内での応力の偏りを少なくすることができる。よって、ウェハ100の製造方法によれば、品質の高いファブリペロー干渉フィルタ1を安定して量産することを可能にするウェハ100を得ることができる。
また、レーザ光Lの照射によって、各ライン5に沿って基板層110の内部に改質領域7を形成することで、各ライン5に沿ってウェハ100を切断することは、次の理由により、ファブリペロー干渉フィルタ1を製造する上で極めて有効である。すなわち、レーザ光Lを用いたウェハ100の切断では、水が不要であるため、空隙S上に浮いた第2ミラー部32が水圧によって破損したり、空隙S内に水が浸入してスティッキング(第2ミラー部32が第1ミラー部31に接触して動かなくなる現象)が発生したりすることがない。よって、レーザ光Lを用いたウェハ100の切断は、ファブリペロー干渉フィルタ1を製造する上で極めて有効である。
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。ウェハ100では、基板層110の厚さ方向から見た場合に、ファブリペロー干渉フィルタ部1Aの外形とダミーフィルタ部2Aの外形とが同一でなくてもよい。また、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を切り出す際には、全てのダミーフィルタ部2Aを切り出さなくてもよい(つまり、全てのダミーフィルタ部2Aを個片化しなくてもよい)。
また、図14に示されるように、ウェハ100では、基板層110の内部に、第1溝290に対応するように改質領域7が形成されていてもよい。ここで、改質領域7が第1溝290に対応するとは、対向方向から見た場合に改質領域7が第1溝290と重なること意味し、特には、改質領域7が各ライン5に沿って形成されている状態を意味する。これにより、改質領域7から基板層110の厚さ方向に亀裂を伸展させて、ウェハ100から複数のファブリペロー干渉フィルタ1を容易に且つ精度良く切り出すことができる。この場合、基板層110の第2表面110b側にエキスパンドテープ60が貼り付けられていてもよい。このとき、ウェハ100に貼り付けられたエキスパンドテープ60の外縁部は、環状のフレームによって保持される。これにより、基板層110の内部に改質領域7が形成された状態であっても、ウェハ100を容易にハンドリングすることができる。なお、基板層110の内部に改質領域7が形成されたウェハ100では、改質領域7から不意に亀裂が伸展するおそれがある。ウェハ100では、ダミーエリア102のうち一対のエリア102aに、複数のダミーフィルタ部2A並びに第1溝290及び第2溝470が設けられていないため、亀裂の発生が抑制されると共に、仮に亀裂が進展したとしても亀裂の伸展が一対のエリア102aによって停止させられる。
また、図17に示されるように、ダミーエリア102の一部においてミラー除去部2Xが構成されていてもよい。ミラー除去部2Xは、第2ミラー部32及び中間層23が設けられずに第1ミラー部31の表面が露出させられることで、構成されている(図19の(b)参照)。つまり、ミラー除去部2Xは、第2ミラー部32及び中間層23が設けられていない点で、ダミーフィルタ部2Aと相違している。図17に示されるウェハ100では、基板層110の外縁110cに沿った環状の領域(図17において破線の外側の領域)に複数のミラー除去部2Xが設けられている。なお、ミラー除去部2Xは、第2ミラー部32及び中間層23の全部が除去されることで構成されているものに限定されない。ミラー除去部2Xは、少なくとも第2ミラー部32の一部が除去されることで構成されていてもよい。つまり、ミラー除去部2Xでは、第2ミラー部32における第1ミラー部31とは反対側の表面からの一部が層状に除去されることで、第1ミラー部31上に層が設けられていないか、或いは、第1ミラー部31上の層が薄化されている。
図17に示されるウェハ100では、ダミーエリア102の一部において、少なくとも第2ミラー部32の一部が除去されることで、ミラー除去部2Xが構成されている。これにより、例えば、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分において、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間にエッチングによって空隙Sを形成するために、第2ミラー部32に複数の貫通孔24bを形成する場合に、ミラー除去部2Xに対応する部分において、第2ミラー部32の除去状態をモニタすることで、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分において、第2ミラー部32に複数の貫通孔24bを確実に形成することができる(詳細は後述する)。よって、ウェハ100は、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが確実に形成された複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aを備えるものとなる。
また、図17に示されるウェハ100では、ミラー除去部2Xにおいて、少なくとも第1ミラー部31が第1溝290に囲まれている。これにより、ミラー除去部2Xにおいても応力が弱められるため、ウェハ100の反りが抑制される。
また、図17に示されるウェハ100では、ミラー除去部2Xが、ダミーエリア102において基板層110の外縁110cに沿うように複数設けられており、第1溝290が、有効エリア101及びダミーエリア102において繋がっており、対向方向から見た場合に基板層110の外縁110cに至っている。一例として、複数のミラー除去部2Xは、外縁110cに沿って連続的に並ぶことで、エリアを構成しており、当該エリアは、対向方向から見た場合に、有効エリア101、及びダミーエリア102のうち当該エリアを除くエリアを囲んでいる。これにより、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aの外側に複数のダミーフィルタ部2Aが配置され、複数のダミーフィルタ部2Aの外側に複数のミラー除去部2Xが配置されることになり、更に、第1溝290も繋がり且つ基板層110の外縁110cに至っているため、ウェハ100全体の応力バランスが改善され、ウェハ100の反りがより確実に抑制される。
図17に示されるウェハ100の製造方法の一例について説明する。まず、図8〜図11に示されるように、基板層110の第1表面110aに、反射防止層210及びデバイス層200を形成すると共に、デバイス層200に第1溝290を形成する。ただし、複数のミラー除去部2Xを設ける領域(ここでは、図17において破線の外側の領域)においては、第1電極12、第2電極13、第3電極14、複数の端子15,16(各端子15,16を構成するアルミニウム等の金属膜、各端子15,16を配置するための貫通孔等)及び開口40a等に関する構成を設ける必要はない。
続いて、図18の(a)に示されるように、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、エッチングによって、第2積層体24の表面24aから除去予定部50に至る複数の貫通孔24bを第2積層体24に形成する。その一方で、図18の(b)に示されるように、各ミラー除去部2Xに対応する部分では、マスクを除去しておき、エッチングによって第2積層体24を除去する。このとき、エッチング完了のタイミングを判断するために、各ミラー除去部2Xに対応する部分においてプラズマの発光スペクトル(エッチングされている層の材料に依存した特定波長の発光)をモニタする。
各ミラー除去部2Xに対応する部分においてプラズマの発光スペクトルをモニタするのは、次の理由による。すなわち、各貫通孔24bは、第2ミラー部32の機能に実質的に影響を与えない程度の大きさに形成されるため、各貫通孔24bに対応する部分から放出されるプラズマの発光スペクトルをモニタしても、その強度変化が分かり難い。そこで、同一の第2積層体24が設けられた各ミラー除去部2Xに対応する部分においてプラズマの発光スペクトルをモニタすることで、エッチング完了のタイミングを正確に判断し、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分において第2積層体24に複数の貫通孔24bを精度良く形成することができる。なお、各ダミーフィルタ部2Aに対応する部分では、上述したように、第2積層体24に複数の貫通孔24bを形成しない(図12の(b)参照)。
続いて、図18に示されるように、層440上に遮光層450を形成する。続いて、エッチングによって、反射防止層410の表面が露出するように、遮光層450及び応力調整層400(すなわち、層420,430,440)のうち各ライン5に沿った部分を除去する。また、当該エッチングによって、基板11に対応する部分ごとに、開口40aを形成する。続いて、遮光層450上、露出した反射防止層410の表面、及び開口40aの内面、第2溝470に臨む応力調整層400の側面に、保護層460を形成する。
続いて、図19の(a)に示されるように、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、複数の貫通孔24bを介したエッチング(例えばフッ酸ガスを用いた気相エッチング)によって、中間層230から複数の除去予定部50を一斉に除去する。これにより、各ファブリペロー干渉フィルタ部1Aに対応する部分では、基板11に対応する部分ごとに、空隙Sを形成する。このとき、図19の(b)に示されるように、各ミラー除去部2Xに対応する部分では、第2積層体24が除去されているため、中間層23が除去され、第1ミラー部31の表面が露出する。なお、各ダミーフィルタ部2Aに対応する部分では、上述したように、複数の貫通孔24bが第2積層体24に形成されていないため、中間層230に空隙Sが形成されない(図13の(b)参照)。
以上により、有効エリア101においては、図7の(a)に示されるように、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に空隙Sが形成されることで、複数のファブリペロー干渉フィルタ部1Aが構成される。また、ダミーエリア102においては、図7の(b)に示されるように、互いに対向する第1ミラー部31と第2ミラー部32との間に中間層23が設けられることで、複数のダミーフィルタ部2Aが構成される。更に、ダミーエリア102の一部においては、図19の(b)に示されるように、第2ミラー部32及び中間層23が設けられずに第1ミラー部31の表面が露出させられることで、ミラー除去部2Xが構成される。
1…ファブリペロー干渉フィルタ、1A…ファブリペロー干渉フィルタ部、2…ダミーフィルタ、2A…ダミーフィルタ部、2X…ミラー除去部、3…第1直線、4…第2直線、7…改質領域、23…中間層、31…第1ミラー部、32…第2ミラー部、60…エキスパンドテープ、100…ウェハ、101…有効エリア、102…ダミーエリア、110…基板層、110a…第1表面、110b…第2表面、110c…外縁、220…第1ミラー層、240…第2ミラー層、290…第1溝、400…応力調整層、470…第2溝、S…空隙。

Claims (9)

  1. 互いに対向する第1表面及び第2表面を有する基板層と、
    前記第1表面に二次元に配置された複数の第1ミラー部を有する第1ミラー層と、
    前記第1ミラー層上に二次元に配置された複数の第2ミラー部を有する第2ミラー層と、を備え、
    有効エリアにおいては、互いに対向する前記第1ミラー部と前記第2ミラー部との間に空隙が形成されることで、互いに対向する前記第1ミラー部と前記第2ミラー部との間の距離が静電気力によって変化する複数のファブリペロー干渉フィルタ部が構成されており、
    前記基板層の外縁に沿い且つ前記有効エリアを囲むダミーエリアにおいては、互いに対向する前記第1ミラー部と前記第2ミラー部との間に中間層が設けられることで、複数のダミーフィルタ部が構成されており、
    前記複数のファブリペロー干渉フィルタ部及び前記複数のダミーフィルタ部のそれぞれにおいて、少なくとも前記第2ミラー部は、前記基板層とは反対側に開口する第1溝に囲まれている、ウェハ。
  2. 前記第1溝は、前記有効エリア及び前記ダミーエリアにおいて繋がっており、前記第1ミラー部と前記第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に前記基板層の前記外縁に至っている、請求項1に記載のウェハ。
  3. 前記第2表面に設けられた応力調整層を更に備え、
    前記応力調整層には、前記基板層とは反対側に開口する第2溝が形成されており、
    前記第2溝は、前記第1溝に対応するように形成されている、請求項1又は2に記載のウェハ。
  4. 前記複数のファブリペロー干渉フィルタ部及び前記複数のダミーフィルタ部は、前記第1ミラー部と前記第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に前記基板層の中心を通り且つ互いに直交する第1直線及び第2直線のそれぞれについて対称となるように、配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のウェハ。
  5. 前記基板層の内部には、前記第1溝に対応するように改質領域が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のウェハ。
  6. 前記基板層の前記第2表面側に貼り付けられたエキスパンドテープを更に備える、請求項5に記載のウェハ。
  7. 前記ダミーエリアの一部においては、少なくとも前記第2ミラー部の一部が除去されることで、ミラー除去部が構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のウェハ。
  8. 前記ミラー除去部において、少なくとも前記第1ミラー部は、前記第1溝に囲まれている、請求項7に記載のウェハ。
  9. 前記ミラー除去部は、前記ダミーエリアにおいて前記基板層の外縁に沿うように複数設けられており、
    前記第1溝は、前記有効エリア及び前記ダミーエリアにおいて繋がっており、前記第1ミラー部と前記第2ミラー部とが互いに対向する方向から見た場合に前記基板層の前記外縁に至っている、請求項8に記載のウェハ。
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