JP2003203696A - フラット配線材用コネクタおよび嵌合部材 - Google Patents

フラット配線材用コネクタおよび嵌合部材

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JP2003203696A JP2002010727A JP2002010727A JP2003203696A JP 2003203696 A JP2003203696 A JP 2003203696A JP 2002010727 A JP2002010727 A JP 2002010727A JP 2002010727 A JP2002010727 A JP 2002010727A JP 2003203696 A JP2003203696 A JP 2003203696A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラット配線材の接続、あるいは取外し作業
時の作業性を向上させる。 【解決手段】 フラットケーブル(フラット配線材)1
7の末端部分にコネクタC22を装着し、該コネクタC
22(嵌合部材)を回路基板に実装されたコネクタC1
4(端子側コネクタ)に嵌合させることにより、ケーブ
ル17の末端部分をコネクタC14に挿入して各導体を
端子に接触させるようにフラット配線材用コネクタを構
成した。コネクタC22には、揺動変位可能な一対の摘
子部78が設けられている。この摘子部78は、コネク
タC22の後端面に対して起立した状態でコネクタC2
2をコネクタC14への嵌合方向と反対側に延長するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平角導体を並設し
たフラットケーブル、リボン電線、FPC(Flexible P
rinted Circuit)等のフラット配線材を回路基板等に電
気的に接続するためのフラット配線材用コネクタおよび
嵌合部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数の端子を並列に収納した
基板用のコネクタ(端子側コネクタ)を回路基板上に実
装する一方、フラットケーブル等のフラット配線材の末
端部分に相手側のコネクタ(配線材側コネクタ)を装着
し、両コネクタを嵌合させることによりフラット配線材
を回路基板に接続するようにしたフラット配線材用コネ
クタは一般に知られている。
【0003】このようなフラット配線材用コネクタにお
いて、前記フラット配線材は、導体が外部露出するよう
にその末端部分が処理されており、この末端部分が配線
材側コネクタに設けられた板状の支持部材上に支持され
ている。そして、両コネクタを嵌合させると、フラット
配線材の末端部分が前記支持部材と共に端子側コネクタ
内に差込まれて各導体に前記端子が接触し、その結果、
フラット配線材の各導体と回路基板上のパターンとが電
気的に接続されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフラット
配線材用コネクタの用途の一つとして、例えば車載用の
オーディオ機器同士の電気的接続が考えられる。
【0005】このような車載用のオーディオ機器は、近
年の車両の多機能化に伴う搭載機器の増加に伴い、限ら
れた狭いスペースにレイアウトされており、そのため、
オーディオ機器の組付けや修理点検の際には、フラット
配線材の抜き差しを狭いスペースで行うことが必要とな
っている。
【0006】ところが、このような狭いスペースでの作
業では、コネクタをしっかりと摘まんだ状態で作業を行
えない場合も多く、フラット配線材の抜き差しが困難な
作業となっている。特に、コネクタが小型の場合には、
この作業が更に困難なものとなる。従って、この問題を
コネクタの構造面から解決することが望まれている。
【0007】なお、フラット配線材用コネクタとして
は、コネクタ同士を嵌合させる上記のタイプ以外に、例
えば、フラット配線材の末端部分を端子側コネクタに直
接挿入し、さらにスライダと称する板状の部材をこの末
端部分に重ね合せて端子側コネクタに挿着することによ
り、フラット配線材の導体部分を端子に接触させるタイ
プもある。この種のフラット配線材用コネクタでは、フ
ラット配線材の抜き差しに際してスライダの挿脱作業が
必要となるが、狭いスペースではスライダをしっかりと
摘まんだ状態で作業を行えない場合があり、コネクタ同
士を嵌合させる上記のコネクタと同様に、フラット配線
材の抜き差しが困難な作業となる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、フラット配線材用コネクタにおいて、フラッ
ト配線材の接続、あるいは取外し作業時の作業性を向上
させることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のフラット配線材用コネクタは、端子を収納
する端子側コネクタと、この端子側コネクタに嵌合させ
る嵌合部材とからなり、前記端子側コネクタにフラット
配線材の末端部分を挿入するとともに前記嵌合部材を端
子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材の
導体部分を前記端子に接触させた状態で保持するフラッ
ト配線材用コネクタにおいて、前記嵌合部材に、収納位
置と使用位置とに変位可能で、かつ前記使用位置におい
て該嵌合部材を前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対
側に延長する摘子部が設けられているものである(請求
項1)。
【0010】このフラット配線材用コネクタによると、
フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際に
は、摘子部を使用位置にセットすることで嵌合部材を摘
まみ易くなる。従って、この摘子部を利用することによ
り狭いスペースであっても作業を速やかに、かつ確実に
行えるようになる。しかも、接続作業等のとき以外は、
摘子部を収納位置に収納してしまえば占有スペースを小
さくすることができるので、他の作業の邪魔になること
もない。
【0011】なお、このフラット配線材用コネクタにお
いては、収納位置から使用位置への前記摘子部の変位操
作に伴って前記嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態
を解除する嵌合解除機構が組込まれているのが好ましい
(請求項2)。
【0012】この構成によると、端子側コネクタから嵌
合部材を取外す際には、摘子部を収納位置から使用位置
に変位させれば、嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状
態が自ずと解除されることとなるので、その後、摘子部
を摘まんで嵌合部材を容易に取外すことが可能となる。
この場合、特に、前記嵌合状態を解除するための操作力
を軽減する倍力機構を嵌合解除機構に組込むようにすれ
ば(請求項3)、少ない操作力で嵌合状態を解除するこ
とが可能となるため、より簡単に作業を行うことができ
るようになる。なお、請求項2に記載の「嵌合状態を解
除する」とは、「完全な嵌合状態」を脱する状態にする
ことを意味するものであって、嵌合状態を完全に解除す
る場合に限らず、半嵌合状態まで解除する場合も含む意
味である。
【0013】具体的には、前記摘子部を前記収納位置と
使用位置とに揺動変位可能に構成し、摘子部にカムを設
けるとともに、端子側コネクタにカムフォロアを設け、
収納位置に摘子部をセットした状態で嵌合部材を端子側
コネクタに嵌合させると、カムがカムフォロアに当接
し、この状態から摘子部を使用位置に変位させると、カ
ムとカムフォロアとが当接したままで該当接位置を支点
として摘子部が揺動変位し、これに伴い嵌合部材と端子
側コネクタとが相対的に嵌合解除方向に変位するように
前記嵌合解除機構を構成することができる(請求項
4)。
【0014】なお、この場合、揺動支点を挟んで一方側
に摘子部本体を、他方側にカムをそれぞれ有した摘子部
を構成するとともに、この摘子部において揺動支点から
摘子部本体の末端までの寸法を揺動支点からカム末端ま
での寸法よりも大きく設定するようにすれば(請求項
5)、倍力機構として所謂梃を嵌合解除機構に組込むこ
とができる。その結果、この倍力機構の作用により嵌合
部材と端子側コネクタとの嵌合状態を少ない操作力で解
除することが可能となる。
【0015】なお、上記嵌合部材とは、フラット配線材
を端子側コネクタに保持するための部材であるが、例え
ば、フラット配線材の末端部分にスライダを重ね合せた
状態で該末端部分と共に端子側コネクタに挿着するタイ
プのフラット配線材用のコネクタでは、このスライダが
嵌合部材に該当する(請求項6)。また、フラット配線
材の末端部分にコネクタ(配線材側コネクタ)を装着
し、該コネクタを端子側コネクタに嵌合させることによ
りフラット配線材を端子側コネクタに挿入させる構成の
フラット配線材用コネクタでは、この配線材側コネクタ
が嵌合部材に該当する(請求項7)。
【0016】なお、嵌合部材が配線材側コネクタからな
り、この配線材側コネクタが、フラット配線材の末端部
分を支持する板状のホルダーと、このホルダーを前記末
端部分と共に挿入した状態で保持するハウジングとを有
するものである場合には、摘子部は、ホルダーを挿入し
た状態で前記挿入口を塞ぐことによりハウジングに対し
てホルダーを脱落不能にロックするロック部材を兼ねて
いるのが好ましい(請求項8)。
【0017】この構成によれば、ロック部材を摘子部と
して兼用した合理的な構成が達成される。
【0018】一方、本発明の嵌合部材は、端子を収納す
る端子側コネクタに嵌合することにより、前記端子側コ
ネクタに挿入されるフラット配線材の末端部分を前記端
子に接触させた状態で保持する嵌合部材において、前記
嵌合部材に、収納位置と使用位置とに変位可能で、かつ
前記使用位置において該嵌合部材を前記端子側コネクタ
への嵌合方向と反対側に延長する摘子部が設けられてい
るものである(請求項9)。
【0019】この嵌合部材によると、フラット配線材の
接続作業、あるいは取外し作業の際には、摘子部を使用
位置にセットすることで嵌合部材を摘まみ易くなる。従
って、この摘子部を利用することにより狭いスペースで
あっても作業を速やかに、かつ確実に行えるようにな
る。しかも、接続作業等のとき以外は、摘子部を収納位
置に収納してしまえば占有スペースを小さくすることが
できるので、他の作業の邪魔になることもない。なお、
嵌合部材とは、上記のようにフラット配線材を端子側コ
ネクタに保持するための部材であるが、例えば、フラッ
ト配線材の末端部分にコネクタ(配線材側コネクタ)を
装着し、該コネクタを端子側コネクタに嵌合させること
によりフラット配線材を端子側コネクタに挿入させる構
成のフラット配線材用コネクタでは、この配線材側コネ
クタが嵌合部材に該当する(請求項16)。
【0020】上記の嵌合部材においては、前記摘子部を
収納位置にロックするロック機構を設けておくのが好ま
しい(請求項10)。
【0021】これによれば、摘子部が不意に使用位置に
変位して他の作業の邪魔になったり、近設される他の部
品等と接触するのを防止することができる。
【0022】摘子部は、収納位置と使用位置とに揺動変
位可能な構成としたり(請求項11)、あるいは収納位
置と使用位置とに亘ってスライド変位する構成とするこ
とができる(請求項14)。
【0023】なお、摘子部を揺動可能に構成する場合に
は、例えば、嵌合部材における前記端子側コネクタへの
嵌合方向と反対側の外壁面に板状の摘子部を設け、該外
壁面に対して伏姿勢となる収納位置と、外壁面に対して
起立姿勢となる使用位置とにわたって摘子部を変位可能
に構成するのが好ましい(請求項12)。これによれ
ば、構造的に簡単な構成で摘子部を設けることができ
る。
【0024】摘子部は一つであっても構わないが、例え
ば、一対の摘子部を設け、これら摘子部が使用位置にお
いて互いに背中合わせとなるように構成するのが好まし
い(請求項13)。
【0025】このようにすれば、両摘子部を同時に摘ん
で作業を行えるので、摘子部に作用する力を分散させる
ことができ強度的に有利となり、その結果、摘子部の耐
久性を高めることが可能となる。
【0026】また、取外し作業をより行い易くするため
に、摘子部には、その表面に滑り止めを形成しておくの
がより好ましい(請求項15)。
【0027】なお、本発明のさらに別のフラット配線材
用コネクタは、端子を収納する端子側コネクタと、この
端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記
端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入する
とともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させるこ
とによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触さ
せた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおい
て、前記嵌合部材として、請求項9乃至16の何れかに
記載の嵌合部材を備えているものである(請求項1
7)。
【0028】このフラット配線材用コネクタによると、
フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際に
摘子部を使用することにより、請求項1に記載のフラッ
ト配線材用コネクタと同様に、狭いスペースでの作業を
速やかに、かつ確実に行えるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0030】図1は、本発明のフラット配線材用コネク
タが適用される車載用オーディオユニットを概略的に示
している。この図において、符号10は前後に開口を有
した筐体で、この筐体10の内部に該ユニットを統括的
に制御するためのメイン基板12、CDプレーヤー1
4、MD(ミニディスク)プレーヤー16及びCS(カセ
ット)プレーヤー18が上から順に並べられて相互に接
近した状態で収納、固定されている。
【0031】各プレーヤー14,16,18は、それぞ
れメディアの挿入口14a,16a,18aを有し、こ
れら挿入口14a,16a,18aが筐体10の正面側
の開口部10aに臨むように筐体10に収納されてい
る。そして、この筐体10がその背面側からインストゥ
ルメントパネル(以下、インパネと略す)内に組付けら
れることにより、各プレーヤー14,16,18の挿入
口14a,16a,18aが車室側に臨む状態で車内に
組付けられ、これにより車室側からのメディアの挿入お
よび取出しが行えるようになっている。なお、筐体10
の正面側には、図示を省略するが、各プレーヤー14,
16,18を操作するための操作部を備えたパネル(エ
スカッションパネル)が組付けられる。
【0032】各プレーヤー14,16,18には、夫々
電気接続用のフラット配線材15,17,19(当実施
形態ではフラットケーブル;以下、ケーブル15,1
7,19と略す)とコネクタC14,C16,C18
(端子側コネクタ)とが設けられており、上述のように
メイン基板12及びプレーヤー14,16,18が上下
に並べて収納された状態で、各プレーヤー14,16,
18のケーブル15,17,19が上側に隣り合うメイ
ン基板12又は各プレーヤー14等のコネクタC12,
C14,C16に夫々接続されることにより、メイン基
板12に対して他のプレーヤー14,16,18が連鎖
状に電気的に接続されるようになっている。
【0033】プレーヤー14,16,18の各コネクタ
C14,C16,C18及びケーブル15,17,19
はいずれも同一の構成を有しており、プレーヤー14,
16,18の順番を入れ替えたり、あるいは何れかのプ
レーヤーを省略した場合でも相互に接続可能に構成され
ている。以下、CDプレーヤー14を例にこれらの構成
について説明する。
【0034】図2,図3及び図4(a)に示すように、
CDプレーヤー14は、その筐体140(図4(a)に
示す)の内部に回路基板Pを有しており、この回路基板
Pの下面に前記コネクタC14を備えている。コネクタ
C14は、基板用コネクタであって、実装されることに
より回路基板Pに固定され、筐体140に形成された開
口部14bを介してCDプレーヤー14の下側に露出し
ている。
【0035】コネクタC14は、その前面側(図4
(a)では左側)にMDプレーヤー16の前記ケーブル
17を接続する部分が構成される一方、後面側には当該
CDプレーヤー14の前記ケーブル15が差込まれた状
態で固定されている。
【0036】詳細に説明すると、コネクタC14はCD
プレーヤー14の幅方向(図4(a)では紙面に直交す
る方向;以下、幅方向という)に細長の雌形のハウジン
グ20を有しており、このハウジング20には、図6に
示すように2つの接続部21A,21Bが幅方向(同図
では上下方向)に区画形成されている。
【0037】各接続部21A,21Bには、夫々複数の
端子収納室22が幅方向に並設されており、各端子収納
室22内に端子24(図4(a)参照;図6では図示省
略)が収納されている。各端子24は、図4(a)に示
すように、端子収納室22の底部に沿って前後方向に延
びる底部24dと、この底部24dの中央部分から前後
両側に向って延びる上下に撓み変位可能な接続用撓み片
24a,24bと、両接続用撓み片24a,24bの間
から上部後方に向って延びる脚部24cとを有してお
り、各端子24の脚部24cが回路基板P上のランド等
(図示省略)にはんだ付けされることによって各端子2
4が基板上の回路に電気的に接続されている。
【0038】ハウジング20の前面側には、各接続部2
1A,21Bに対応するケーブル(MDプレーヤー16
のケーブル17)の差込口26A,26Bが夫々独立し
て設けられており、ケーブル17の接続時には、これら
差込口26A,26Bからケーブル17の後記コネクタ
C22が夫々ハウジング20内に差込まれることによ
り、ケーブル17の各導体が端子24の前面側の接続用
撓み片24aに接触するように構成されている。つま
り、当第1の実施形態では、コネクタC14(C12,
C16,C18)及びコネクタC22により本発明のフ
ラット配線材用コネクタが構成されている。
【0039】なお、各差込口26A,26Bの周囲には
筒型のフード27が形成されており、ケーブル17の接
続時には、このフード27内にケーブル17のコネクタ
C22を嵌合させるようになっている。また、各差込口
26A,26Bの幅方向両端には、図6に示すように、
ケーブル17のコネクタC22を案内するための案内溝
28が形成されている。
【0040】一方、ハウジング20の後面側には、両接
続部21A,21Bに共通する幅方向に細長の差込口3
0が設けられるとともに、この差込口30にスライダ3
2が挿脱可能に支持されている。
【0041】スライダ32は、図3に示すように、ハウ
ジング20の幅方向に延びる細長の部材で、その長手方
向に延びる舌片34を有するとともに、その両端には固
定用のフック36を備えている。スライダ32はケーブ
ル15に重ねた状態で該ケーブル15と共に差込口30
からハウジング20内に差込まれ、前記フック36をハ
ウジング20の側壁に形成された突起38に係止するこ
とによりハウジング20に挿着されるように構成されて
いる。これによってケーブル15をコネクタC14に差
込んだ状態で固定するようになっている。なお、ケーブ
ル15の固定方法については後に詳述する。
【0042】コネクタC14のハウジング20内部に
は、さらに図6に示すように各差込口26A,26Bの
近傍であって、各接続部21A,21Bの両外側に、幅
方向に撓み変形可能な一対の係止片40が夫々設けられ
ている。これらの係止片40は、夫々先端部分(図6で
は左側端部)にフック40aを備えており、各差込口2
6A,26Bからケーブル17の後記コネクタC22が
ハウジング20内に差込まれると、該コネクタC22の
後記係止部60aに係合するように構成されている。
【0043】ケーブル15については、図7〜図9に示
すように、一方側の端部(図7の左側端部)の中央部分
(幅方向中央部分)が切り欠かれることにより該一方側
の端部が分割片44A,44Bに分割された二股構造と
されている。ケーブル15の端末(すなわち分割片44
A,44Bの端末及びこれらと反対側の端末)は処理さ
れて各導体2が露出しているとともに、その端末部分の
裏面にはケーブル端部の撓みを規制する補強板4,6が
夫々積層固定されている。分割片44A,44Bについ
ては、さらに導体2の露出部分よりも後側(図8では右
側)の部分に位置決め板8が補強板4に積層固定されて
いる。
【0044】ケーブル15は、前記分割片44A,44
Bと反対側の端末がコネクタC14の後面側の差込口3
0からハウジング20に差込まれた状態で該コネクタC
14に接続固定されている。具体的には、図4(a)に
示すようにケーブル15の端末が後面側の差込口30か
らハウジング20内に遊嵌状態で差込まれた後、図4
(b)に示すように、スライダ32が差込口30からハ
ウジング20内に差込まれ、これによりスライダ32の
舌片34によりケーブル15aの端末が押し上げられ
て、ケーブル15の導体2が各接続部21A,21Bに
収納された端子24の接続用撓み片24bに接触した状
態で固定されている。そして、この端子24との接触に
より、ケーブル15の各導体2が端子24を介して回路
基板Pの回路に接続されている。なお、ケーブル15の
前記補強板6の幅方向両側には、図7に示すように仮係
止用の突起6aが形成されており、ケーブル15の端末
を差込口30からハウジング20内に遊嵌状態で差込む
際には(図4(a)に示す状態)、この突起6aをハウ
ジング内部の側壁に形成された凹部37に係合させるこ
とにより(図6参照)、スライダ32を差込むまでの
間、ケーブル15をハウジング20に対して仮係止して
おくことができるように構成されている。
【0045】なお、当実施形態のケーブル15では、そ
の中央部分(幅方向中央部分)にも導体2が存在してい
るが、上記の通り分割片44A,44Bを設けるべく一
端側の中央部分を切り欠いていることにより、ケーブル
15の中央部分は、その長手方向に亘ってデッドスペー
スとなっている。そのため、ケーブル15のコネクタC
14への固定側の端末(つまり分割片44A,44Bと
反対側の端末)についても、これに対応して、図7に示
すように中央部分の導体2は除去されている。
【0046】一方、ケーブル15の各分割片44A,4
4Bの端末には、図2及び図3に示すようにコネクタC
22(嵌合部材;配線材側コネクタ)が夫々装着されて
いる。なお、図2及び図3では、ケーブル17にコネク
タC22が装着されているが、上述したようにケーブル
15,17の構成は共通しているため、以下のケーブル
15の説明については、便宜上必要に応じてこれらの図
を使用することにする。
【0047】コネクタC22は、図3及び図10(a)
に示すように、ハウジング50aとホルダー50bとか
ら構成されており、ホルダー50bを分割片44A(4
4B)に重ねた状態で、これをハウジング50aに挿着
することにより、ケーブル15の分割片44A(44
B)の末端に装着されるように構成されている。
【0048】具体的に説明すると、ハウジング50a
は、上記ホルダー50b等を差込むための前後方向(図
10では左右方向)に貫通する幅方向に細長の差込孔5
1を具備した筒状の胴部52を有している。この胴部5
2には、その後端(図10(a)では左端)であってホ
ルダー50bの差込口51aの上部に摘子部を兼ねる薄
板状のロック片54(ロック部材)が設けられている。
このロック片54は、前記差込口51aを開放する開放
位置(図10(a)に示す位置)と前記差込孔51を閉
塞する閉塞位置(収納位置;図10(b))とに亘って
その基端部分を支点として上下方向に揺動(折り曲げ)
可能に設けられており、その途中で例えばロック片54
を略水平な状態(使用位置)とすることにより(図13
参照)、コネクタC14に対する嵌合方向とは反対側
(図4(a)では左側)にコネクタC22を延長するよ
うに構成されている。なお、ロック片54には、その表
面に滑り止め用の突部54aが形成されている。
【0049】また、胴部52の幅方向両端には、一対の
脚部56が設けられており、ロック片54を前記ロック
位置に折畳むと、該脚部56に夫々形成されたフック5
8がロック片54に係合して該ロック片54を閉塞位置
にロックするように構成されている。つまり、このフッ
ク58等により本発明のロック機構が構成されている。
【0050】一方、ホルダー50bは、図11に示すよ
うに平坦な合せ面60を上部に有した板状の部材で、該
合せ面60を介して分割片44A(44B)の裏面(補
強板4)に重ね合せるようになっている。合せ面60の
後方部分(図10(a)では左方部分)には、位置決め
用の凹部62が形成されており、分割片44A(44
B)の位置決め板8をこの凹部62に嵌め合せることに
より分割片44A(44B)とホルダー50bとのズレ
を規制するように構成されている。なお、ホルダー50
bの先端(図10(a)では右端)には、接続時の干渉
による導体2の捲れ等からケーブル15を保護する干渉
防止用のリブ64が幅方向に亘って形成されている。
【0051】コネクタC22の分割片44A(44B)
への装着は、図10(a)に示すように前記合せ面60
を介して分割片44A(44B)の裏面にホルダー50
bを重ね合せ、この状態で分割片44A,44Bをホル
ダー50bと共にその先端側から(すなわちホルダー5
0bのリブ64側から)ハウジング50aの前記差込孔
51に挿入する。そして、ハウジング50aの前記差込
口51aを塞ぐようにロック片54を折り曲げ、さらに
ロック片54を前記両フック58の間に押し込んでロッ
クする。このようにして分割片44A(44B)に対し
て夫々コネクタC22を挿着する。
【0052】このように分割片44A(44B)にコネ
クタC22が挿着された状態では、図10(b)に示す
ように分割片44A(44B)末端の導体2の露出部分
がホルダー50bと共にハウジング50aの胴部52の
反対側に突出した状態で支持される。また、同図に示す
ように、ホルダー50bの裏面に形成されたフック68
がハウジング50aの胴部内底面に形成された係止穴5
2aに係合し、これによりハウジング50aからのホル
ダー50bの脱落が前記ロック片54と共に二重に防止
される。
【0053】なお、コネクタC22の前記ホルダー50
bには、図11に示すように、前記ホルダー50bの幅
方向両側に係止部60aが突設されており、さらに、ホ
ルダー50bの裏面であって、その幅方向両端には前後
方向(図10(a)の左右方向)に延びる突条からなる
一対のガイド66が設けられている。
【0054】以上、CDプレーヤー14を例にコネクタ
C14およびケーブル15等の構成について説明した
が、他のプレーヤー16,18のコネクタC16,C1
8やケーブル17,19等もCDプレーヤー14のコネ
クタC14およびケーブル15と同一の構成とされてい
る。また、メイン基板12に搭載されるコネクタC12
についても、プレーヤー14のコネクタC14と同一構
成のコネクタが実装されている。
【0055】なお、各プレーヤー14,16,18のケ
ーブル15,17,19は、図1に示すように折曲げら
れ、各プレーヤー14,16,18の側面に沿って配索
された状態で各プレーヤー14,16,18の前面側上
部に導出されている。
【0056】上記のようなオーディオユニットを組立て
るには、まずメイン基板12、CDプレーヤー14、M
Dプレーヤー16およびCSプレーヤー18を所定の順
序で筐体10内に固定し、各プレーヤー14,16,1
8のケーブル15,17,19を上側に隣設されるプレ
ーヤー等に接続する。つまり、CDプレーヤー14のケ
ーブル15をメイン基板12のコネクタC12に、MD
プレーヤー16のケーブル17をCDプレーヤー14の
コネクタC14に、CSプレーヤー18のケーブル19
をMDプレーヤー16のコネクタC16に夫々接続す
る。
【0057】例えば、MDプレーヤー16のケーブル1
7をCDプレーヤー14のコネクタC14に接続する場
合には、ケーブル17の各コネクタC22をコネクタC
14の各差込口26A,26Bに対向させ、図4(b)
及び図12(a)に示すように各コネクタC22のホル
ダー50bの突出部分をその先端から差込口26A,2
6Bに夫々差込む。この際、ホルダー50bの前記ガイ
ド66を差込口26A,26Bに形成された案内溝28
に沿って案内しながコネクタC22を差込口26A,2
6Bに差込むようにする。
【0058】このようにすると、図5(a)及び図12
(b)→図5(b)及び図12(c)に示すように各コ
ネクタC22のハウジング50a(胴部52)がコネク
タC14のフード27内に嵌合することとなる。また、
コネクタC22が差込まれるに伴い、ホルダー50bに
形成された係止部60aにコネクタC14内の一対の係
止片40が押し広げられ、ホルダー50bがコネクタC
22の奥端部まで挿入されると、ホルダー50bの各係
止部60aに各係止片40のフック40aが夫々係合し
た状態となり、これによって各コネクタC22がコネク
タC14に嵌合した状態でロックされることとなる。な
お、ホルダー50bの前記係止部60aは、基端部から
先端部に向って先細りの平面視で略台形状に形成されて
おり、従って、当該ロック状態は所謂セミロック状態で
あって、コネクタC22を一定の力以上で引き抜き方向
に引張ると、ロック状態を解除してコネクタC22をコ
ネクタC14から取外すことができるようになってい
る。
【0059】そして、このようにコネクタC22をコネ
クタC14に嵌合させると、ケーブル17の導体2の露
出部分がホルダー50bと共にコネクタC14の接続部
21A,21B内に夫々差込まれ、ケーブル17の各導
体2に対して各端子24の接続用撓み片24aが接触す
ることとなる。そして、この接触により、ケーブル17
の各導体2が端子24を介してCDプレーヤー14の回
路基板Pの回路に接続されるとともに、コネクタC14
の後面側に接続されている当該CDプレーヤー14のケ
ーブル15の各導体2とこのケーブル17の各導体2の
うち対応するもの同士が端子24により中継接続される
こととなる。
【0060】なお、このような各ケーブル15等のメイ
ン基板12等への接続作業において、例えば、コネクタ
C22が小型のコネクタであったり、あるいはスペース
的な制限がある場合には、図13に示すようにコネクタ
C22の前記ロック片54を解除(ロック状態を解除)
し、このロック片54を指先、あるいはラジオペンチ等
で摘まんだ状態で作業を行うことができる。これにより
コネクタC22を摘まみ易くなり、作業を速やかに行う
ことができる。なお、この場合、ロック片54を解除し
ても、ホルダー50bは前記フック68を介してハウジ
ング50aに係合しているので、ホルダー50bがハウ
ジング50aから脱落することはない。
【0061】こうして上下に隣設される各プレーヤー等
のコネクタにケーブル15,17,19を夫々接続する
ことにより、メイン基板12に対して各プレーヤー1
4,16,18を連鎖状に接続することができる。
【0062】以上のようにこのオーディオユニットで
は、上下に配列されたメイン基板12及び各プレーヤー
14,16,18を各プレーヤー14等に設けたケーブ
ル15等により連鎖状に電気的に接続するが、上述した
ように各プレーヤー14等のケーブル15,17,19
の端末を二股構造とし(分割片44A,44Bに分割
し)、各分割片44A,44BにコネクタC22を装着
する一方、相手側コネクタとして上記コネクタC22に
対応する2つの接続部21A,21Bを有したコネクタ
C12,C14,C16,C18を設けているため、ケ
ーブル15等において導体2の数が極めて多い場合で
も、メイン基板12又は各プレーヤー14等に対して各
ケーブル15,17,19を容易に、しかも確実に接続
することができる。すなわち、この構成によれば、ケー
ブル15等の一方側のコネクタC22をまず接続した
後、他方側のコネクタC22を接続するという具合に、
ケーブル15等の接続作業を分割して行うことができる
ため、コネクタC22の接続作業一回当りに必要な操作
力が軽減されることとる。そのため、ケーブル15等に
おいて導体2の数が極めて多い場合でも、このように分
割して接続作業を行うことによって該ケーブル15等を
容易に、かつ確実に接続することができる。
【0063】また、このオーディオユニットでは、コネ
クタC22に摘子部を兼ねるロック片54が設けられて
おり、上述のようにこのロック片54を用いることによ
り摘み代を確保し易くなっているので、コネクタC14
に対するコネクタC22の挿脱作業時には、より確実に
コネクタC22を摘まんだ状態で作業を行うことができ
る。そのため、メイン基板12等に対するケーブル15
等の接続作業、あるいは取外し作業の作業性を向上させ
ることができるという効果がある。特に、各プレーヤー
14,16,18をインパネ内に組付けた後は、作業ス
ペースが著しく制限されるため、修理点検等のためのコ
ネクタC22の挿脱作業が難しくなるが、コネクタC2
2に上記のようなロック片54が設けられていることに
より、狭いスペースでもコネクタC22の挿脱作業を速
やかに行うことが可能となる。
【0064】しかも、コネクタC22の挿脱作業時以外
は、該ロック片54を閉止位置にロックして収納してお
けば占有スペースが小さくなるので、他の作業の邪魔に
なることもない。そのため、例えばコネクタの一部に摘
み代として突起等を固定的に設けることも考えられる
が、この構成に比べると構成が合理的である。
【0065】なお、上記コネクタC22及びコネクタC
14(C12,C16,C18)については、その変形
例として、例えば、ロック片54のロック解除操作に伴
いコネクタC14等に対するコネクタC22の嵌合状態
を解除する嵌合解除機構を組込んだ図15(a)に示す
ような構成を採用してもよい。以下、この例について具
体的に説明する。
【0066】同図に示すコネクタC22には、ハウジン
グ50aとして図14(a)(b)に示すようなハウジ
ング50aが使用されている。このハウジング50aで
は、ロック片54の基端中央部分(幅方向中央部分)は
胴部52に連結されておらず、該中央部分には板状のカ
ム部材55(カム)が延長形成されている。このカム部
材55は、ロック片54の揺動支点(すなわち、胴部5
2への連結部分)を挟んで該ロック片54の本体部分
(図14では揺動支点よりも左側の部分)と反対側に延
びており、その末端には幅方向に延びる断面略円形の摺
動部55aが設けられている。
【0067】そして、コネクタC22をケーブル17の
分割片44A(44B)に装着してロック片54をロッ
クすると、図15(a)に示すようにロック片54の前
記カム部材55が、コネクタC22の上部に真直ぐに立
上がった状態となるようにハウジング50aが構成され
ている。
【0068】なお、図14(b)に示すように、ハウジ
ング50aの前記ロック片54の揺動支点から本体部分
端部までの寸法haは、該揺動支点から摺動部55a
(カム末端)までの寸法hbよりも長く設定されてい
る。
【0069】一方、コネクタC14には、図15(a)
に示すように、ハウジング20の前側(同図では左側)
にカムフォロア29が一体に形成されている。カムフォ
ロア29は、ハウジング20の各フード27の上部に立
上がるように形成されており、その前面(同図では左側
面)には、断面が湾曲凹状に形成された前記カム部材5
5の摺動面29aが形成されている。
【0070】この例のコネクタC14,C22では、コ
ネクタ同士を嵌合させると、図15(b)に示すよう
に、コネクタC22の前記ロック片54のカム部材55
(摺動部55a)がコネクタC14の前記カムフォロア
29(摺動面29a)に当接した状態となる。そして、
この状態から、コネクタC22を取外すべくロック片5
4のロック状態を解除すると、図16(a)に示すよう
に、カムフォロア29の前記摺動面29aにカム部材5
5の前記摺動部55aが当接した状態でこの部分を支点
としてロック片54が揺動(回動)し、この揺動に伴い
コネクタC14に対してコネクタC22が引出し方向
(嵌合解除方向)に移動することとなる。そして、ロッ
ク片54を略水平な状態まで変位させると、図16
(b)に示すようにコネクタC22がコネクタC14か
ら殆ど引出された半嵌合状態となる。
【0071】つまり、嵌合解除機構を組込んだ上記のコ
ネクタ構成によると、ロック片54のロック状態を解除
するだけで、この操作と共にコネクタC14に対するコ
ネクタC22の嵌合状態を解除することができる。しか
も、嵌合解除機構は、上述の通りハウジング50aにお
けるロック片54の揺動支点から本体部分の端部までの
寸法haが該揺動支点から摺動部55aまでの寸法hb
よりも長く設定されることにより所謂梃となっている
(倍力機構が組込まれている)ので、ロック片54のロ
ック解除操作に際しては、この梃の作用により、少ない
操作力でコネクタC14に対するコネクタC22の嵌合
状態を解除することができる。従って、先に説明したコ
ネクタ構成(図2等に示す構成)以上に、ケーブル17
を取外す際の作業性を向上させることができるという効
果がある。
【0072】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0073】図17〜図19及び図21(a)は、上記
コネクタC12,C14,C16,C18及びコネクタ
C22の別の実施形態を示している。なお、第2の実施
形態にかかるコネクタC12等およびコネクタC22の
基本的な構成は第1の実施形態と共通するため、共通す
る部分については同一符号を付して説明を省略し、以
下、コネクタC14を例に、第1の実施形態との相違点
について詳細に説明することにする。
【0074】第2の実施形態に係るコネクタC14(端
子側コネクタ)では、ハウジング20の内部に第1の実
施形態のような係止片40は設けられておらず(図22
(a)参照)、これに代えて、各差込口26A,26B
に対応するフード27の天井部分にコネクタC22をロ
ックするための一対の係止孔27aが夫々形成されてい
る。また、コネクタC22を案内するための案内溝28
もこのハウジング20には設けられていない。
【0075】第2の実施形態に係るコネクタC22(嵌
合部材;配線材側コネクタ)は、ハウジング50aとホ
ルダー50bとから構成されている点で第1の実施形態
のコネクタC22と構成が共通している。しかし、以下
の点で構成が相違している。
【0076】すなわち、第2の実施形態のハウジング5
0aは、図20に示すように後板70a、側板70b及
び天板70cを有した断面L字型の形状とされている。
ハウジング50aの各側板70bの内壁には、前後方向
(図21(a)では左右方向)に延びるホルダー50b
の案内部72が形成され、これら案内部72に、さらに
ホルダー50bをロックするための係止孔74が夫々形
成されている。
【0077】また、後板70aの内壁面には、該内壁面
から幅方向に斜めに延び、かつ互いに交差する撓み変形
可能な一対の圧接バー76が設けられている。
【0078】さらに、後板70aの外壁面には、図17
及び図18に示すように一対の薄板状の摘子部78が設
けられている。これらの摘子部78は、夫々後板70a
の幅方向中央に固定されており、夫々基端部を支点とし
て、後板70aの外壁面に対して伏姿勢となる収納位置
(図17等に示す位置)と、後板70aに対して起立姿
勢となって各摘子部78が互いに背中合わせとなる使用
位置とに亘って揺動変位可能に設けられている(図23
参照)。各摘子部78の先端部分には夫々フック78a
が形成されており、前記使用位置に摘子部78をセット
すると、該フック78aが前記側板70bに形成された
係止孔79を介して側板70bに係合し、これによって
摘子部78が前記収納位置にロックされるように構成さ
れている。つまり、これら係止孔79等により本発明の
ロック機構が構成されている。
【0079】また、ハウジング50aの天板70cの上
面には、図18に示すように、コネクタC14の前記係
止孔27aに対応する突部80が形成されている。
【0080】一方、ホルダー50bは、基本的には第1
の実施形態のものと共通しているが、第2の実施形態で
は、合せ面60の先端にリブ64は設けられていない。
また、ホルダー50b下面のフック68の代わりに、図
18に示すように、ホルダー50bの幅方向外側に夫々
フック63が設けられている。
【0081】なお、第2の実施形態では、図21(a)
に示すように、ケーブル17における位置決め板8の前
後方向の寸法Waがホルダー50bの前記凹部62の前
後方向の寸法Wbよりも短く形成されており、ホルダー
50bに分割片44A(44B)を重ね合せた状態で、
分割片44A(44B)がホルダー50bに対して前後
方向に相対的にスライド変位し得るように構成されてい
る。また、位置決め板8の前端面を凹部62の前端壁に
当接させたときに、同図に示すように、分割片44A
(44B)の先端が合せ面60から前方(同図では右
側)に突出するように補強板4の前後方向の寸法が設定
されるとともに、位置決め板8が分割片44A(44
B)に対して前後方向に位置設定されている。
【0082】コネクタC22の分割片44A(44B)
への装着は、合せ面60を介してホルダー50bを分割
片44A(44B)の裏面に重ね合せ、この状態で分割
片44A(44B)をホルダー50bと共に、その後端
側から前記案内部72に沿ってハウジング50aに挿入
する。そして、ホルダー50b側部の前記フック63を
前記係止孔74に係合させ、これによりホルダー50b
をハウジング50aに対してロックする。このようにし
て分割片44A(44B)に対して夫々コネクタC22
を挿着する。
【0083】このように分割片44A(44B)にコネ
クタC22が装着されると、図21(a)に示すように
分割片44A(44B)末端の導体2の露出部分がホル
ダー50bと共にハウジング50aの前端側に突出した
状態で支持される。また、圧接バー76により分割片4
4A(44B)の先端が補強板4の後側から前方に向っ
て押圧され、位置決め板8の前端面が凹部62の前端壁
に当接して分割片44A(44B)の先端がホルダー5
0bの先端から突出した状態に保持されることとなる。
【0084】以上のように構成されたコネクタC14に
対してケーブル17を接続するには、コネクタC22を
コネクタC14の差込口26A(26B)に対向させ、
図21(a)に示すように、ホルダー50bの先端側か
らコネクタC22を差込口26A(26B)に夫々差込
む。
【0085】このようにすると、図21(b)及び図2
2(a)に示すように各コネクタC22のハウジング5
0aがコネクタC14のフード27内に嵌合し始めると
ともに、まず、分割片44A(44B)の先端がコネク
タC14の奥端部に当接した状態となる。そして、さら
にコネクタC22を差込むと、分割片44A(44B)
に対してハウジング50a及びホルダー50bが相対的
に移動し、さらに、図21(c)及び図22(b)に示
すようにホルダー50bの先端がコネクタC14の奥端
部に当接する位置まで差込むと、ハウジング50aの前
端部分が前記フード27に完全に嵌合した状態となっ
て、前記フック80がフード27の係止孔27aに係合
する。これによってコネクタC22がコネクタC14に
嵌合した状態でロックされることとなる。なお、ホルダ
ー50bの前記突部80は、基端部から先端部に向って
先細りの側面視で略台形状に形成されており(図21
(a)参照)、従って、当該ロック状態は所謂セミロッ
ク状態であって、コネクタC22を一定の力以上で引き
抜き方向に引張ると、ロック状態が解除されてコネクタ
C22をコネクタC14から取外すことができる。
【0086】このようにコネクタC22をコネクタC1
4に嵌合させると、ケーブル17の導体2の露出部分が
ホルダー50bと共にコネクタC14の接続部21A,
21B内に夫々差込まれ、ケーブル17の各導体2に対
して各端子24の接続用撓み片24aが接触することと
なる。また、図21(c)及び図22(b)に示すよう
に、ホルダー50bに対して分割片44A(44B)が
後側に押し戻されることにより各圧接バー76が撓んだ
状態となり、この圧接バー76の弾発力によって分割片
44A(44B)の先端(末端部分)がコネクタC14
の奥端部に向って付勢された状態となる。これによっ
て、ハウジング20の奥端部に確実に先端が当接した状
態で分割片44A(44B)がコネクタC14に保持さ
れることとなる。
【0087】このような第2の実施形態に係るコネクタ
同士の接続作業においても、上述のようにコネクタC2
2に摘子部78が設けられているので、この摘子部78
を用いることにより作業を簡単、かつ確実に行うことが
できる。すなわち、コネクタC22の各摘子部78のロ
ック状態を解除して両摘子部78を図23に示すように
背中合わせに重ね、これら摘子部78を指先、あるいは
ラジオペンチ等で同時に摘まんだ状態でコネクタC22
をコネクタC14等に接続する。これによりコネクタC
22が小型の場合や、狭いスペースの作業であってもコ
ネクタC22を摘み易くなり、ケーブル17の接続作業
を簡単、かつ確実に行うことが可能となる。また、この
ような接続作業のみならず、修理点検時にケーブル17
をコネクタC14から取外す際にも、その作業を簡単、
かつ確実に行うことが可能となる。
【0088】従って、この第2の実施形態のフラット配
線材用コネクタ(つまりコネクタC14及びコネクタC
22)についても、第1の実施形態と同様に、メイン基
板12等に対するケーブル15等の接続作業、あるいは
取外し作業の作業性を向上させることができるという効
果がある。また、第2の実施形態においても、上述のよ
うに摘子部78を収納位置にロックしておくことができ
るので、コネクタC22の挿脱作業時以外は、摘子部7
8を収納位置にロックしておくことで、第1の実施形態
と同様に他の作業の妨げとなることがない。
【0089】なお、この第2の実施形態では、一対の摘
子部78をコネクタC22に設け、各摘子部78を重ね
合わせた状態で同時に摘まんで作業を行えるように構成
されているので、摘子部78の強度的な面で第1の実施
形態に比べて有利であるという効果もある。
【0090】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。
【0091】図24,図25及び図26(a)は、第3
の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示してい
る。なお、第3の実施形態は、上記第1及び第2の実施
形態のオーディオユニットとは無関係のもである。
【0092】これらの図に示すフラット配線材用コネク
タC30(以下、コネクタC30と略す)は、回路基板
Pの下面に実装される基板用のコネクタであって、2本
の同一構成(すなわち導体の数及びそれらのピッチが同
一)のフラットケーブル91A,91B(以下、ケーブ
ル91A,91Bと略す)をそれぞれ回路基板Pに電気
的に接続するとともに、各ケーブル91A,91Bの対
応する導体同士を端子を介して直接中継するように構成
されている。
【0093】このコネクタC30は、同図に示すように
細長のハウジング90を有しており、その内部には、長
手方向に並ぶ多数の端子収納室102が形成され、各端
子収納室102内に端子104が夫々収納されている。
各端子104は、図26(a)に示すように、端子収納
室102の天井部分に沿って前後方向に延びる基部10
4aと、この基部104aの中央部分から下方に延びる
幹部104bと、この幹部104bの下端において前後
方向に夫々延びる接続用撓み片104c,104dと、
前記基部104aの後端部分からハウジング90の外部
上方に向って延びる脚部104eとを有しており、各端
子104の脚部104eが回路基板P上のランド等(図
示省略)にはんだ付けされることによって各端子104
が回路基板Pの回路に電気的に接続されている。
【0094】ハウジング90の前後両側(図26(a)
では左右両側)には差込口90a,90bが設けられ、
これら差込口90a,90bに第1及び第2のスライダ
92,94が挿入されるように構成されている。また、
前側の差込口90aの上側には、第1スライダ92を案
内するための中空状の案内部90cが形成されている。
【0095】第1スライダ92(嵌合部材)は、スライ
ダ本体92aとホルダー92bとから構成されている。
【0096】スライダ本体92aは、図25及び図26
(a)に示すように、差込口90aの長手方向に延びる
板状の舌片110と、これと平行な案内板112を上下
に備えた断面コ字型の部材で、舌片110を前記差込口
90aに、案内板112を前記ホルダー92bと一体に
前記案内部90cに夫々差込むように構成されている。
【0097】ホルダー92bは、板状の挿入部115
と、その後端部分(図26(a)では左側端部)に設け
られて下方に延びる摘子部116とを有した断面L字型
の部材で、挿入部115に前記案内板112を重ね合せ
た状態で、ハウジング90の前記案内部90cに差込む
ように構成されている。
【0098】前記挿入部115の下面には、前記摘子部
116を後壁とする凹部114が形成されており、この
凹部114に案内板112を嵌め込んだ状態で該案内板
112をホルダー92bに重ね合せるようになってい
る。この凹部114は、案内板112を幅方向に拘束す
る一方で、案内板112の前後方向(図26(a)の左
右方向)の移動(スライド変位)を一定範囲内で許容す
るように、その前後方向の寸法Wcが案内板112の前
後方向の寸法Wdよりも大きく設定されている。なお、
挿入部115の幅方向外側には、図25に示すように、
外側に向いたフック118が夫々設けられており、挿入
部115を案内部90cに差込むと、これらフック11
8が該案内部90c内の係合部に係合してホルダー92
bをハウジング90にロックするように構成されてい
る。なお、案内部90c内の係止部は、例えば基端部か
ら先端部に向って先細りの略台形状に形成されており、
従って、当該ロック状態は所謂セミロック状態であっ
て、ホルダー92bを一定の力以上で引き抜き方向に引
張ると、ロック状態が解除されてホルダー92bをハウ
ジング90から取外すことができるようになっている。
【0099】一方、第2スライダ94は、ハウジング長
手方向に延びる板状の舌片120を有しており、該舌片
120を前記差込口90bに差込むように構成されてい
る。また、第2スライダ94の長手方向外側には、フッ
ク122が設けられており、第2スライダ94をハウジ
ング90に差込むと、このフック122がハウジング9
0の側面に形成された係止部90dに係合して第2スラ
イダ94をハウジング90にロックするように構成され
ている。
【0100】なお、各ケーブル91A,91Bは、図2
5及び図26(a)に示すように予め末端部分が処理さ
れて導体3が露出した状態とされ、さらにその上面には
薄板状の補強板7、9が積層状態で夫々取付けられてい
る。
【0101】以上のような構成において、まず、ケーブ
ル91AをコネクタC30に接続するには、図26
(a)に示すように、ケーブル91Aの末端を前側の差
込口90aからハウジング90内に遊嵌状態で挿入し、
その端部をハウジング90の奥側に突き当たるまで挿入
する。そして、この状態で、その挿入側から前記第1ス
ライダ92をハウジング90に挿入する。具体的には、
同図に示すように、案内板112を挿入部115の前記
凹部114に下側から嵌め合せた状態でスライダ本体9
2aをホルダー92bに重ね合せ、この状態でスライダ
本体92aの舌片110を差込口90aに、スライダ本
体92aの案内板112をホルダー92bと一体に前記
案内部90cに夫々差込む。この際、ホルダー92bの
摘子部116を後側から押圧する。
【0102】このようにして舌片110の先端がハウジ
ング90の奥端部に当接する位置までスライダ本体92
aを差込むと、ホルダー92bのフック118がハウジ
ング90内の係合部に係合して第2スライダ94がハウ
ジング90にロックされるとともに、図26(b)に示
すように、スライダ本体92aの舌片110によりケー
ブル91Aの導体3の端末が押し下げられ、これにより
各導体3が端子104の接続用撓み片104cに接触し
た状態となる。
【0103】一方、ケーブル91BをコネクタC30に
接続するには、図26(a)に示すように、ケーブル9
1Bの末端を後側の差込口90bからハウジング90内
に遊嵌状態で挿入し、その端部をハウジング90の奥側
に突き当たるまで挿入する。そして、その挿入側から舌
片120をケーブル91Bに重ね合せた状態で第2スラ
イダ94をハウジング90に挿入する。
【0104】このようにして第2スライダ94の挿入が
完了すると、舌片120の先端がハウジング90の奥端
部に当接して、前記フック122が係止部90dに係合
して第2スライダ94がハウジング90にロックされる
と、前記舌片120によりケーブル91Bの端末が押し
下げられ、これにより各導体3が端子104の接続用撓
み片104dに接触することとなる。
【0105】そして、このようにケーブル91Aの各導
体3が端子104に、ケーブル91Bの各導体3が端子
104にそれぞれ接触することにより、各ケーブル91
A,91Bの導体3が端子104を介して回路基板Pの
回路に接続されるとともに、各ケーブル91A,91B
の対応する導体3同士が端子104を介して中継接続さ
れることとなる。
【0106】このような第3の実施形態に係るコネクタ
C30においても、特に、差込口30の前面側に接続さ
れるケーブル91Aについては、第1スライダ92が上
述のように構成されているため、ケーブル91Aの取外
し作業を簡単、かつ確実に行うことができる。すなわ
ち、ケーブル91Aを取外す際には、摘子部116を摘
まんでこれを後側に引張れば、上述のように案内板11
2の寸法Wd<凹部114の寸法Wcとなっているの
で、その差分だけホルダー92bのみをハウジング90
の後側に容易に引出すことができる(図26(b)の鎖
線に示す状態;使用位置)。そのため、例えばコネクタ
C30が小型のものであったり、狭いスペースの作業で
あっても、この引出されたホルダー92bを利用するこ
とにより第1スライダ92を摘み易くなり、ケーブル9
1Aの取外し作業を簡単、かつ確実に行うことができ
る。
【0107】従って、この第3の実施形態のフラット配
線材用コネクタ(コネクタC30)についても、第1及
び第2の実施形態のコネクタと同様に、ケーブル91A
の取外し作業の作業性を向上させることができるという
効果がある。
【0108】また、第3の実施形態のコネクタC30に
おいても、ケーブル91Aの取外し作業時以外は、図2
6(b)の実線に示すようにスライダ本体92aをハウ
ジング90内に押し込んだ位置(摘子部116をハウジ
ング90側に押し付けた位置;収納位置)にロックして
おけば占有スペースが小さくなるので、他の作業の邪魔
になることもない。
【0109】次に本発明の第4の実施形態について説明
する。
【0110】図27〜図29及び図30(a)は、第4
の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示してい
る。
【0111】これらの図に示すフラット配線材用コネク
タは、フラットケーブル130(以下、ケーブル130
と略す)の端部に装着される配線材側コネクタC42
と、回路基板(図示せず)に実装される基板用コネクタ
C44(端子側コネクタ)とから構成されている。これ
らのコネクタC42,C44の基本的な構成は、図15
に示した第1の実施形態のコネクタC22及びC14等
(嵌合解除機構を組込んだコネクタ)と共通している。
特に、配線材側コネクタC42は、図15に示したコネ
クタC22とほぼ同一の構成を有しているため、配線材
側コネクタC42において第1の実施形態のコネクタC
22と共通する部分については同一符号を付して説明を
省略し、以下相違点について詳細に説明することにす
る。
【0112】配線材側コネクタC42(以下、コネクタ
C42と略す;嵌合部材)は、図28に示すようにハウ
ジング50aとホルダー50bとから構成されており、
ホルダー50bをケーブル130に重ね、これらをハウ
ジング50aに挿着することによりケーブル130の末
端に装着される点で第1の実施形態のコネクタC22と
構成が共通している。しかし、以下の点で第1の実施形
態と構成が相違している。
【0113】すなわち、ホルダー50bには、第1の実
施形態のようなケーブル位置決め用の凹部62や相手側
コネクタ(基板用コネクタC44)との係合部60aは
設けられておらず、その代わりに、合せ面60の幅方向
両端部位にケーブル位置決め用の凸部67がそれぞれ設
けられている。また、合せ面60の先端であってリブ6
4の外側(幅方向外側)にケーブル押え部65がそれぞ
れ設けられ、これらケーブル押え部65と合せ面60と
の間にスリット状の差込部65aが形成されている。
【0114】ケーブル130は、その端末が処理されて
各導体131が露出しているとともに、その端末部分の
裏面にはケーブル端部の撓みを規制する補強板132が
積層固定されている。補強板132の幅方向両端部には
ホルダー50bの前記凸部67に対応する切欠部132
aがそれぞれ形成されている。また、補強板132の先
端であってその幅方向両端部位には固定片132bがそ
れぞれ突設されている。
【0115】ケーブル130へのコネクタC42の装着
は、次のようにして行われる。
【0116】まず、ハウジング50aのロック片54を
開放した状態で差込口51aからケーブル130の末端
部分を差し込むことによりケーブル130をハウジング
50aに通し、この状態で、ケーブル130の裏面にホ
ルダー50bを重ね合わせる。具体的には、補強板13
2の各固定片132bをホルダー50bの前記差込部6
5aにそれぞれ差込み、補強板132の各切欠部132
aをホルダー50bの各凸部67に嵌め合わせながらケ
ーブル130をホルダー50bの合せ面60に重ね合わ
せる。このようにすると凸部67により補強板132の
前後左右の移動が規制され、その結果、ケーブル130
がホルダー50bに対して位置決めされた状態となる。
【0117】次に、この状態でホルダー50bをその後
端側(リブ64の反対側)からハウジング50aの差込
孔51に挿入する。このようにすると、図30(a)に
示すようにホルダー50bの裏面に形成されたフック6
8がハウジング50aの係止穴52aに係合し、ハウジ
ング50aに対してホルダー50bが離脱不能にロック
された状態となる。そして、ハウジング50aの差込口
51aを塞ぐようにロック片54を折り曲げ、さらにロ
ック片54を両フック58の間に押し込んでロックする
ことによりケーブル130へのコネクタC42の装着が
完了する。
【0118】なお、このコネクタC42において、ホル
ダー50bのフック68およびこれに対応するハウジン
グ50aの係止穴52aは、図29に示すようにコネク
タC42の幅方向に間隔を隔てて一対設けられており、
ハウジング50aの各係止穴52aの間には基板用コネ
クタC44に対するフック型の係止部53が形成されて
いる。
【0119】また、ハウジング50aおよびホルダー5
0bの両側部には突条56a,66aが形成されてお
り、ハウジング50aに対してホルダー50bを組付け
ると、図27,29に示すように両突条56a,66a
が協働して前後方向(コネクタ嵌合方向)に延びる案内
部(コネクタC42を基板用コネクタC44に嵌合する
際の案内部)を形成するように構成されている。
【0120】一方、基板用コネクタC44(以下、コネ
クタC44という)は、図27に示すように細長のハウ
ジング140を有しており、その内部には、図30
(a)に示すように、長手方向に並ぶ多数の端子収納室
142が形成され、各端子収納室142内に端子144
が夫々収納されている。各端子144は、前後方向に夫
々延びる接続用撓み片144aと、ハウジング140の
後方上部に向って延びる脚部144bとを有しており、
脚部144bが回路基板上のランド等(図示省略)には
んだ付けされることによって各端子144が回路基板の
回路に電気的に接続されている。
【0121】ハウジング140の前面側には、ケーブル
130の差込口146が設けられるとともに、この差込
口146の周囲に筒型のフード147が一体に形成され
ている。フード147の上部前端には、カム部材55の
摺動面149aを有したカムフォロア149が一体に形
成されている。また、フード147には、その内側面に
コネクタC42の前記案内部(突条56a,66a)に
対応する案内溝147aが形成され、同内底面にはコネ
クタC42のガイド66を案内するためのスリット14
7b及びコネクタC42の前記係止部53に対応する係
止穴147cがそれぞれ形成されている。
【0122】上記のような第4の実施形態の構成におい
て、図30(a)に示すようにコネクタC42をコネク
タC44の差込口146に対向させ、コネクタC42を
ホルダー50bの先端側からコネクタC44のハウジン
グ140(差込口146)に差し込むと、図30(b)
に示すようにコネクタC42のハウジング50aがコネ
クタC44のフード147に嵌合し、ケーブル130の
導体131の露出部分に対して各端子144の接続用撓
み片144aが接触した状態となるとともに、コネクタ
C42の係止部53がフード147の前記係止穴147
cに突入して両コネクタC42、C44のハウジング同
士がロックされた状態となる。また、このように両コネ
クタC42、C44が嵌合すると、コネクタC42のロ
ック片54のカム部材55(摺動部55a)がコネクタ
C44のカムフォロア149(摺動面149a)に当接
した状態となる。
【0123】そして、この状態から、コネクタC42を
取外すべくロック片54のロック状態を解除すると、ロ
ック片54の揺動に伴いコネクタC44からコネクタC
42が引出されることとなる。なお、コネクタC42の
前記係止部53は、例えば基端部から先端部に向って先
細りの略台形状に形成されており、従って、両コネクタ
C42、C44のロック状態は所謂セミロック状態であ
って、上述したようにロック片54のロック解除操作に
よりコネクタC42に引き抜き方向の荷重が作用する
と、ロック状態が解除されてコネクタC44からコネク
タC42が取り外されるととなる。
【0124】このような第4の実施形態のコネクタC4
2,C44によると、上記のようにコネクタC42のハ
ウジング下面に係止部53を形成し、これをコネクタC
44のフード147に係合させるように構成されている
ので、例えば、第1の実施形態のようにホルダー50b
の側面に係止部(60a)を設けているコネクタ構造に
比べると係止部の大きさに対する制約が少ない。そのた
め、比較的大きな係止部53を設けることが可能であ
り、このような大きめの係止部53を設けることにより
コネクタC42,44同士のロック強度を高めることが
できるという効果がある。しかも、これらのコネクタC
42,C44には嵌合解除機構が組み込まれているの
で、上記のようにロック強度を高めるようにしながら
も、ケーブル130を取外す際には、両コネクタC4
2,C44の嵌合ロック状態を比較的容易に解除するこ
とができるという特徴がある。
【0125】次に本発明の第5の実施形態について説明
する。
【0126】図31,図32及び図33(a)は、第5
の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示してい
る。なお、第5の実施形態のフラット配線材用コネクタ
の基本的な構成は、第4の実施形態とほぼ共通している
ため、以下の説明において第4の実施形態と共通する部
分については同一符号を付して説明を省略し、以下相違
点について詳細に説明することにする。
【0127】第5の実施形態にかかるフラット配線材用
コネクタもケーブル130の端部に装着される配線材側
コネクタC42(嵌合部材)と、回路基板(図示せず)
に実装される基板用コネクタC44(端子側コネクタ)
とから構成されている点で第4の実施形態と構成が共通
する。
【0128】しかし、第5の実施形態の各コネクタC4
2,C44には第4の実施形態のような嵌合解除機構は
組み込まれておらず、また両コネクタC42,C44を
嵌合状態にロックする機構が以下の通り第4の実施形態
とは異なっている。
【0129】すなわち、コネクタC42のハウジング5
0aには、第4の実施形態のような係止部53は設けら
れておらず、またロック片54にはカム部材55も設け
られていない。その代わりにハウジング50aの上部に
は、前後方向(コネクタ嵌合方向)に貫通する筒状の案
内部152が一体に形成されているとともに、この案内
部152の内部に、先端フック151を有した操作レバ
ー150が設けられている。
【0130】一方、コネクタC44のハウジング140
には、第4の実施形態のような係止穴147cやカムフ
ォロア149は設けられておらず、その代わりにハウジ
ング140の上面部分に前記案内部152を案内する一
対のリブ155が形成されているとともに、これらリブ
155の間に係止部154が突設されている。
【0131】上記のような第5の実施形態の構成では、
両コネクタC42,C44を嵌合させると、これに伴い
コネクタC42の操作レバー150の先端がコネクタC
44の係止部154に当接して押し上げられ、両コネク
タC42,C44が完全な嵌合状態となると、図33
(b)に示すように操作レバー150の先端フック15
1が係止部154を乗り越えて該係止部154に係合
し、その結果両コネクタC42、C44が嵌合した状態
にロックされることとなる。
【0132】そして、コネクタC42を取外す際には、
ロック片54のロック状態を解除するとともに該ロック
片54を摘み、操作レバー150を揺動操作して係止部
154に対する先端フック151の係合状態を解除して
からコネクタC42を引き抜くことにより、具体的に
は、操作レバー150の後端(先端フック151と反対
側の端部)を押し下げた状態でコネクタC42を引き抜
くことによりコネクタC44からコネクタC42を取外
すことができるようになっている。
【0133】このような第5の実施形態のコネクタC4
2,C44においても、第4の実施形態と同様に、両コ
ネクタC42、C44を係止する部分(先端フック15
1,係止部154)の大きさに対する制約が少ない。従
って、両コネクタC42,C44の嵌合状態を確実にロ
ックする一方で、ケーブル130の取外しの際には、操
作レバー150の揺動操作により両コネクタC42,C
44のロック状態を容易に解除して、コネクタC42を
簡単に取り外すことができるという第4の実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0134】ところで、第1〜第5の実施形態において
説明したフラット配線材用コネクタは、本発明に係るフ
ラット配線材用コネクタの代表的な形態であって、その
具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。
【0135】 第1、第2、第4及び第5の実施形態
においては、いずれも摘子部(ロック片54、摘子部7
8)を薄板状に形成しているが、摘子部は必ずしも薄板
状である必要はなく、例えば棒状であっても構わない。
【0136】 第1、第2、第4及び第5の実施形態
においては、いずれも摘子部(ロック片54、摘子部7
8)が使用位置と収納位置とに亘って揺動可能な構成と
なっているが、スライド変位可能(コネクタC14等と
コネクタC22との嵌合方向にスライド変位可能)な摘
子部を設けるようにしてもよい。
【0137】 第3の実施形態では、スライダ本体9
2aとこれにスライド変位可能に合体されるホルダー9
2bとから第1スライダ92が構成されているが、例え
ば、第1スライダ92をスライダ本体92aに相当する
部材のみからなる単一の構成とし、第1及び第2の実施
形態等のような揺動式の摘子部を設けるようにしてもよ
い。
【0138】 第2の実施形態のコネクタC14等及
びコネクタC22についても、第1実施形態の変形例
(図14,図15に示す例)に示すような嵌合解除機構
を組込むようにしてもよい。
【0139】 第4の実施形態のコネクタC42にお
いて、図34(a)に示すようにロック片54に中空状
の治具差込部分160を形成しておき、指先を使えない
狭いスペースでは、図34(b)に示すようにドライバ
ー等、治具を用いてロック片54のロック状態を解除で
きるように構成してもよい。なお、この構成は第1、第
2及び第5の実施形態についても適用可能である。ま
た、第3の実施形態においてはホルダー92bに治具差
込部を設けるようにすればよい。
【0140】なお、上記各実施形態では、本発明を車載
用オーディオユニットの電気的接続構造等について適用
しているが、本発明は勿論これ以外の電気ユニット等の
電気的接続構造としても適用可能である。
【0141】また、上記実施形態では、フラット配線材
としてフラットケーブル(15,17,19等)を適用
しているが、フラット配線材はフラットケーブルに限ら
れるものではなく、リボン電線、FPC(Flexible Pri
nted Circuit)等のその他のフラット配線材であっても
よい。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフラ
ット配線材用コネクタを用いれば、フラット配線材の接
続作業、あるいは取外し作業の際には、嵌合部材に設け
られた摘子部を使用位置にセットすることで該嵌合部材
を摘まみ易くすることができる。従って、該摘子部を利
用することにより、狭いスペース等でのフラット配線材
の接続作業等をより速やかに、かつ確実に行えるように
なり、該作業の作業性を向上させることができる。しか
も、接続作業等以外のときは、摘子部を収納位置にセッ
トすれば、占有スペースが小さくて済むため他の作業の
邪魔になることもなく合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第
1の実施の形態)が適用される車載用オーディオユニッ
トを示す斜視図(筐体を含む図)である。
【図2】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネク
タ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフ
ラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合
部材;配線材側コネクタ)を示す斜視図である。
【図3】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネク
タ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフ
ラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合
部材;配線材側コネクタ)を示す分解斜視図である。
【図4】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネク
タ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフ
ラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合
部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である
((a)は両コネクタの嵌合前、(b)は両コネクタの
嵌合途中の状態である)。
【図5】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネク
タ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフ
ラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合
部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である
((a)は両コネクタの嵌合途中、(b)は両コネクタ
の嵌合後の状態である)。
【図6】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネク
タ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフ
ラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合
部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である。
【図7】フラットケーブル(フラット配線材)の構成を
示す平面図である。
【図8】フラットケーブル(フラット配線材)の構成を
示す図7のA−A断面図である。
【図9】フラットケーブル(フラット配線材)の構成を
示す図7のB−B断面図である。
【図10】フラットケーブル(フラット配線材)側のコ
ネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断
面図である((a)はフラットケーブルへの挿着前(組
立て前)、(b)はフラットケーブルへの挿着後(組立
て後)の図である)。
【図11】フラットケーブル(フラット配線材)側のコ
ネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を構成するホル
ダーを示す斜視図である。
【図12】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続される
フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌
合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である
((a)は図4(b)に対応する図、(b)は図5
(a)に対応する図、(c)は図5(b)に対応する図
である)。
【図13】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)に、フラットケーブル(フラッ
ト配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネク
タ)を嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図14】第1の実施の形態のフラットケーブル(フラ
ット配線材)側のコネクタ(ハウジングのみ)の変形例
を示す断面図である((a)はハウジングを示す(b)
のC−C断面図、(b)はハウジングを示す平面図であ
る)。
【図15】第1の実施の形態の変形例にかかるコネクタ
(端子側コネクタ、配線材側コネクタ)の構成を示す断
面図である((a)は両コネクタの嵌合前、(b)は両
コネクタの嵌合状態である)。
【図16】第1の実施の形態の変形例にかかるコネクタ
(端子側コネクタ、配線材側コネクタ)の構成を示す断
面図である((a)はロック片を解除し始めた状態、
(b)はロック片を完全に解除した状態である)。
【図17】本発明にかかるフラット配線材用コネクタ
(第2の実施の形態)を示す斜視図(CDプレーヤーの
回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、
このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット
配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)
を示す斜視図)である。
【図18】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続される
フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌
合部材;配線材側コネクタ)を示す斜視図である。
【図19】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続される
フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌
合部材;配線材側コネクタ)を示す図1の分解斜視図で
ある。
【図20】フラットケーブル(フラット配線材)側のコ
ネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を構成するハウ
ジングを示す図である。
【図21】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続される
フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌
合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である
((a)は両コネクタの嵌合し始めの状態、(b)は両
コネクタの嵌合途中の状態、(c)は両コネクタの嵌合
後の状態である)。
【図22】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続される
フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌
合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である
((a)は両コネクタの嵌合途中、(b)は両コネクタ
の嵌合後の状態である)。
【図23】CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネ
クタ(端子側コネクタ)に、フラットケーブル(フラッ
ト配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネク
タ)を嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図24】本発明にかかるフラット配線材用コネクタ
(第3の実施の形態)を示す斜視図である。
【図25】フラット配線材用コネクタを示す分解斜視図
である。
【図26】フラット配線材用コネクタを示す断面図であ
る((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)は
フラット配線材の接続後の状態である)。
【図27】本発明にかかるフラット配線材用コネクタ
(第4の実施の形態)を示す斜視図である。
【図28】フラット配線材用コネクタ(配線材側コネク
タ)を示す分解斜視図である。
【図29】フラット配線材用コネクタ(配線材側コネク
タ)を示す斜視図(下側から見た状態)である。
【図30】フラット配線材用コネクタを示す断面図であ
る((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)は
フラット配線材の接続後の状態である)。
【図31】本発明にかかるフラット配線材用コネクタ
(第5の実施の形態)を示す斜視図である。
【図32】フラット配線材用コネクタ(配線材側コネク
タ)を示す分解斜視図である。
【図33】フラット配線材用コネクタを示す断面図であ
る((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)は
フラット配線材の接続後の状態である)。
【図34】第5の実施形態のフラット配線材用コネクタ
において配線材側コネクタに治具差込部分を設けた例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
2 導体 10 筐体 12 メイン基板 14 CDプレーヤー 15,17,19 フラットケーブル;フラット配線材 16 MDプレーヤー 18 CSプレーヤー 21A,21B 接続部 24 端子 26A,26B 差込口 C12,C14,C16,C18 コネクタ(端子側コ
ネクタ) C22 コネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ) 50a ハウジング 50b ホルダー 54 ロック片(摘子部) 78、116 摘子部 P 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 憲知 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 酒井 義人 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB08 FB16 FB20 FC31 HA05 HB20 HC31 HC40 5E023 AA04 AA10 BB02 BB09 BB23 BB29 CC11 CC30 DD05 DD07 GG02 GG09 GG11 HH08 HH18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を収納する端子側コネクタと、この
    端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記
    端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入する
    とともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させるこ
    とによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触さ
    せた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおい
    て、 前記嵌合部材に、収納位置と使用位置とに変位可能で、
    かつ前記使用位置において該嵌合部材を前記端子側コネ
    クタへの嵌合方向と反対側に延長する摘子部が設けられ
    ていることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフラット配線材用コネ
    クタにおいて、 収納位置から使用位置への前記摘子部の変位操作に伴っ
    て前記嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態を解除す
    る嵌合解除機構が組込まれていることを特徴とするフラ
    ット配線材用コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフラット配線材におい
    て、 前記嵌合解除機構には、前記嵌合状態を解除するための
    操作力を軽減する倍力機構が組込まれていることを特徴
    とするフラット配線材用コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のフラット配線材
    用コネクタにおいて、 前記摘子部は、前記収納位置と使用位置とに揺動変位可
    能に構成され、前記嵌合解除機構は、摘子部に設けられ
    るカムと前記端子側コネクタに設けられるカムフォロア
    とからなり、収納位置に摘子部をセットした状態で前記
    嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させると、前記カムが
    カムフォロアに当接するとともに、この状態から前記摘
    子部を使用位置に変位させると、前記カムとカムフォロ
    アとが当接したままで該当接位置を支点として摘子部が
    揺動変位し、これに伴い嵌合部材と端子側コネクタとを
    相対的に嵌合解除方向に変位させるように構成されてい
    ることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフラット配線材用コネ
    クタにおいて前記摘子部は、その揺動支点を挟んで一方
    側に摘子部本体を、他方側に前記カムをそれぞれ有する
    ものであって、前記揺動支点から摘子部本体の末端まで
    の寸法が前記揺動支点からカム末端までの寸法よりも大
    きく形成されていることを特徴とするフラット配線材用
    コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載のフラッ
    ト配線材用コネクタにおいて、 前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に重ね合せ
    た状態で前記端子側コネクタに挿着されるスライダであ
    ることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5の何れかに記載のフラッ
    ト配線材用コネクタにおいて、 前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に装着され
    る配線材側コネクタであって、該コネクタを前記端子側
    コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子
    側コネクタに挿入することを特徴とするフラット配線材
    用コネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフラット配線材用コネ
    クタにおいて、 前記配線材側コネクタは、フラット配線材の末端部分を
    支持する板状のホルダーと、このホルダーを前記フラッ
    ト配線材の末端部分と共に挿入した状態で保持するハウ
    ジングとを有するものであって、 前記摘子部は、前記ホルダーを挿入した状態で前記挿入
    口を塞ぐことにより前記ハウジングに対してホルダーを
    脱落不能にロックするロック部材を兼ねていることを特
    徴とするフラット配線材用コネクタ。
  9. 【請求項9】 端子を収納する端子側コネクタに嵌合す
    ることにより、前記端子側コネクタに挿入されるフラッ
    ト配線材の末端部分を前記端子に接触させた状態で保持
    する嵌合部材において、 前記嵌合部材に、収納位置と使用位置とに変位可能で、
    かつ前記使用位置において該嵌合部材を前記端子側コネ
    クタへの嵌合方向と反対側に延長する摘子部が設けられ
    ていることを特徴とする嵌合部材。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の嵌合部材において、 前記摘子部を収納位置にロックするロック機構が設けら
    れていることを特徴とする嵌合部材。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の嵌合部材に
    おいて、 前記摘子部は、前記収納位置と使用位置とに揺動変位可
    能に構成されていることを特徴とする嵌合部材。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の嵌合部材におい
    て、 前記摘子部は、板状に形成されて、嵌合部材における前
    記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側の外壁面に設け
    られ、該外壁面に対して伏姿勢となる前記収納位置と、
    外壁面に対して起立姿勢となる前記使用位置とにわたっ
    て変位可能に構成されていることを特徴とする嵌合部
    材。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の嵌合部材におい
    て、 前記使用位置において互いに背中合わせとなる一対の摘
    子部が設けられていることを特徴とする嵌合部材。
  14. 【請求項14】 請求項9又は10に記載の嵌合部材に
    おいて、 前記摘子部は、収納位置と使用位置とに亘ってスライド
    変位するように構成されていることを特徴とする嵌合部
    材。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14の何れかに記載の嵌
    合部材において、 前記摘子部には、その表面に滑り止めが形成されている
    ことを特徴とする嵌合部材。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至15の何れかに記載の嵌
    合部材において、 前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に装着され
    る配線材側コネクタであって、該コネクタを前記端子側
    コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子
    側コネクタに挿入した状態に保持することを特徴とする
    嵌合部材。
  17. 【請求項17】 端子を収納する端子側コネクタと、こ
    の端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前
    記端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入す
    るとともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させる
    ことによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触
    させた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおい
    て、 前記嵌合部材として、請求項9乃至16の何れかに記載
    の嵌合部材を備えていることを特徴とするフラット配線
    材用コネクタ。
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