JP3980359B2 - フラット配線材用コネクタおよび嵌合部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平角導体を並設したフラットケーブル、リボン電線、FPC(Flexible Printed Circuit)等のフラット配線材を回路基板等に電気的に接続するためのフラット配線材用コネクタおよび嵌合部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の端子を並列に収納した基板用のコネクタ(端子側コネクタ)を回路基板上に実装する一方、フラットケーブル等のフラット配線材の末端部分に相手側のコネクタ(配線材側コネクタ)を装着し、両コネクタを嵌合させることによりフラット配線材を回路基板に接続するようにしたフラット配線材用コネクタは一般に知られている。
【0003】
このようなフラット配線材用コネクタにおいて、前記フラット配線材は、導体が外部露出するようにその末端部分が処理されており、この末端部分が配線材側コネクタに設けられた板状の支持部材上に支持されている。そして、両コネクタを嵌合させると、フラット配線材の末端部分が前記支持部材と共に端子側コネクタ内に差込まれて各導体に前記端子が接触し、その結果、フラット配線材の各導体と回路基板上のパターンとが電気的に接続されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなフラット配線材用コネクタの用途の一つとして、例えば車載用のオーディオ機器同士の電気的接続が考えられる。
【0005】
このような車載用のオーディオ機器は、近年の車両の多機能化に伴う搭載機器の増加に伴い、限られた狭いスペースにレイアウトされており、そのため、オーディオ機器の組付けや修理点検の際には、フラット配線材の抜き差しを狭いスペースで行うことが必要となっている。
【0006】
ところが、このような狭いスペースでの作業では、コネクタをしっかりと摘まんだ状態で作業を行えない場合も多く、フラット配線材の抜き差しが困難な作業となっている。特に、コネクタが小型の場合には、この作業が更に困難なものとなる。従って、この問題をコネクタの構造面から解決することが望まれている。
【0007】
なお、フラット配線材用コネクタとしては、コネクタ同士を嵌合させる上記のタイプ以外に、例えば、フラット配線材の末端部分を端子側コネクタに直接挿入し、さらにスライダと称する板状の部材をこの末端部分に重ね合せて端子側コネクタに挿着することにより、フラット配線材の導体部分を端子に接触させるタイプもある。この種のフラット配線材用コネクタでは、フラット配線材の抜き差しに際してスライダの挿脱作業が必要となるが、狭いスペースではスライダをしっかりと摘まんだ状態で作業を行えない場合があり、コネクタ同士を嵌合させる上記のコネクタと同様に、フラット配線材の抜き差しが困難な作業となる。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、フラット配線材用コネクタにおいて、フラット配線材の接続、あるいは取外し作業時の作業性を向上させることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のフラット配線材用コネクタは、端子を収納する端子側コネクタと、この端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入するとともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触させた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおいて、収納位置と使用位置とに変位可能で、かつ前記使用位置において該嵌合部材を前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側に延長する摘子部が前記嵌合部材に設けられ、さらに収納位置から使用位置への前記摘子部の変位操作に伴って前記嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態を解除する嵌合解除機構が組込まれるものであり、前記摘子部は、前記収納位置と使用位置とに揺動変位可能に構成され、前記嵌合解除機構は、摘子部に設けられるカムと前記端子側コネクタに設けられるカムフォロアとからなり、収納位置に摘子部をセットした状態で前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させると、前記カムがカムフォロアに当接するとともに、この状態から前記摘子部を使用位置に変位させると、前記カムとカムフォロアとが当接したままで該当接位置を支点として摘子部が揺動変位し、これに伴い嵌合部材と端子側コネクタとを相対的に嵌合解除方向に変位させるように構成されているものである(請求項1)。
【0010】
このフラット配線材用コネクタによると、フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際には、摘子部を使用位置にセットすることで嵌合部材を摘まみ易くなる。従って、この摘子部を利用することにより狭いスペースであっても作業を速やかに、かつ確実に行えるようになる。しかも、接続作業等のとき以外は、摘子部を収納位置に収納してしまえば占有スペースを小さくすることができるので、他の作業の邪魔になることもない。
【0011】
また、端子側コネクタから嵌合部材を取外す際には、摘子部を収納位置から使用位置に変位させれば、嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態が自ずと解除されることとなるので、その後、摘子部を摘まんで嵌合部材を容易に取外すことが可能となる。なお、請求項1に記載の「嵌合状態を解除する」とは、「完全な嵌合状態」を脱する状態にすることを意味するものであって、嵌合状態を完全に解除する場合に限らず、半嵌合状態まで解除する場合も含む意味である。
【0012】
上記構成の場合、揺動支点を挟んで一方側に摘子部本体を、他方側にカムをそれぞれ有した摘子部を構成するとともに、この摘子部において揺動支点から摘子部本体の末端までの寸法を揺動支点からカム末端までの寸法よりも大きく設定するようにすれば(請求項2)、倍力機構として所謂梃を嵌合解除機構に組込むことができる。その結果、この倍力機構の作用により嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態を少ない操作力で解除することが可能となる。
【0013】
なお、上記嵌合部材とは、フラット配線材を端子側コネクタに保持するための部材であるが、例えば、フラット配線材の末端部分にスライダを重ね合せた状態で該末端部分と共に端子側コネクタに挿着するタイプのフラット配線材用のコネクタでは、このスライダが嵌合部材に該当する(請求項3)。また、フラット配線材の末端部分にコネクタ(配線材側コネクタ)を装着し、該コネクタを端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子側コネクタに挿入させる構成のフラット配線材用コネクタでは、この配線材側コネクタが嵌合部材に該当する(請求項4)。
【0014】
なお、嵌合部材が配線材側コネクタからなり、この配線材側コネクタが、フラット配線材の末端部分を支持する板状のホルダーと、このホルダーを前記末端部分と共に挿入した状態で保持するハウジングとを有するものである場合には、摘子部は、ホルダーを挿入した状態で前記挿入口を塞ぐことによりハウジングに対してホルダーを脱落不能にロックするロック部材を兼ねているのが好ましい(請求項5)。
【0015】
この構成によれば、ロック部材を摘子部として兼用した合理的な構成が達成される。
【0016】
一方、本発明の嵌合部材は、端子を収納する端子側コネクタに嵌合することにより、前記端子側コネクタに挿入されるフラット配線材の末端部分を前記端子に接触させた状態で保持する嵌合部材において、前記嵌合部材に、収納位置と使用位置とに変位可能で、かつ前記使用位置において互いに背中合わせとなって該嵌合部材を前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側に延長する一対の摘子部と、当該摘子部を前記収納位置にロックするロック機構が設けられ、前記摘子部は、板状に形成されて、嵌合部材における前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側の外壁面に設けられ、該外壁面に対して伏姿勢となる前記収納位置と、外壁面に対して起立姿勢となる前記使用位置とにわたって揺動変位可能に構成されているものである(請求項6)。
【0017】
この嵌合部材によると、フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際には、摘子部を使用位置にセットすることで嵌合部材を摘まみ易くなる。従って、この摘子部を利用することにより狭いスペースであっても作業を速やかに、かつ確実に行えるようになる。しかも、接続作業等のとき以外は、摘子部を収納位置に収納してしまえば占有スペースを小さくすることができ、また、摘子部が不意に使用位置に変位して他の作業の邪魔になったり、近設される他の部品等と接触するのを防止することができる。さらに一対の摘子部を同時に摘んで作業を行えるので、摘子部に作用する力を分散させることができ強度的に有利となり、その結果、摘子部の耐久性を高めることが可能となる。なお、嵌合部材とは、上記のようにフラット配線材を端子側コネクタに保持するための部材であるが、例えば、フラット配線材の末端部分にコネクタ(配線材側コネクタ)を装着し、該コネクタを端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子側コネクタに挿入させる構成のフラット配線材用コネクタでは、この配線材側コネクタが嵌合部材に該当する(請求項8)。
【0018】
なお、取外し作業をより行い易くするために、摘子部には、その表面に滑り止めを形成しておくのがより好ましい(請求項7)。
【0019】
一方、本発明のさらに別のフラット配線材用コネクタは、端子を収納する端子側コネクタと、この端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入するとともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触させた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおいて、前記嵌合部材として、請求項6乃至8の何れかに記載の嵌合部材を備えているものである(請求項9)。
【0020】
このフラット配線材用コネクタによると、フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際に摘子部を使用することにより、請求項1に記載のフラット配線材用コネクタと同様に、狭いスペースでの作業を速やかに、かつ確実に行えるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0022】
図1は、本発明のフラット配線材用コネクタが適用される車載用オーディオユニットを概略的に示している。この図において、符号10は前後に開口を有した筐体で、この筐体10の内部に該ユニットを統括的に制御するためのメイン基板12、CDプレーヤー14、MD(ミニディスク)プレーヤー16及びCS(カセット)プレーヤー18が上から順に並べられて相互に接近した状態で収納、固定されている。
【0023】
各プレーヤー14,16,18は、それぞれメディアの挿入口14a,16a,18aを有し、これら挿入口14a,16a,18aが筐体10の正面側の開口部10aに臨むように筐体10に収納されている。そして、この筐体10がその背面側からインストゥルメントパネル(以下、インパネと略す)内に組付けられることにより、各プレーヤー14,16,18の挿入口14a,16a,18aが車室側に臨む状態で車内に組付けられ、これにより車室側からのメディアの挿入および取出しが行えるようになっている。なお、筐体10の正面側には、図示を省略するが、各プレーヤー14,16,18を操作するための操作部を備えたパネル(エスカッションパネル)が組付けられる。
【0024】
各プレーヤー14,16,18には、夫々電気接続用のフラット配線材15,17,19(当実施形態ではフラットケーブル;以下、ケーブル15,17,19と略す)とコネクタC14,C16,C18(端子側コネクタ)とが設けられており、上述のようにメイン基板12及びプレーヤー14,16,18が上下に並べて収納された状態で、各プレーヤー14,16,18のケーブル15,17,19が上側に隣り合うメイン基板12又は各プレーヤー14等のコネクタC12,C14,C16に夫々接続されることにより、メイン基板12に対して他のプレーヤー14,16,18が連鎖状に電気的に接続されるようになっている。
【0025】
プレーヤー14,16,18の各コネクタC14,C16,C18及びケーブル15,17,19はいずれも同一の構成を有しており、プレーヤー14,16,18の順番を入れ替えたり、あるいは何れかのプレーヤーを省略した場合でも相互に接続可能に構成されている。以下、CDプレーヤー14を例にこれらの構成について説明する。
【0026】
図2,図3及び図4(a)に示すように、CDプレーヤー14は、その筐体140(図4(a)に示す)の内部に回路基板Pを有しており、この回路基板Pの下面に前記コネクタC14を備えている。コネクタC14は、基板用コネクタであって、実装されることにより回路基板Pに固定され、筐体140に形成された開口部14bを介してCDプレーヤー14の下側に露出している。
【0027】
コネクタC14は、その前面側(図4(a)では左側)にMDプレーヤー16の前記ケーブル17を接続する部分が構成される一方、後面側には当該CDプレーヤー14の前記ケーブル15が差込まれた状態で固定されている。
【0028】
詳細に説明すると、コネクタC14はCDプレーヤー14の幅方向(図4(a)では紙面に直交する方向;以下、幅方向という)に細長の雌形のハウジング20を有しており、このハウジング20には、図6に示すように2つの接続部21A,21Bが幅方向(同図では上下方向)に区画形成されている。
【0029】
各接続部21A,21Bには、夫々複数の端子収納室22が幅方向に並設されており、各端子収納室22内に端子24(図4(a)参照;図6では図示省略)が収納されている。各端子24は、図4(a)に示すように、端子収納室22の底部に沿って前後方向に延びる底部24dと、この底部24dの中央部分から前後両側に向って延びる上下に撓み変位可能な接続用撓み片24a,24bと、両接続用撓み片24a,24bの間から上部後方に向って延びる脚部24cとを有しており、各端子24の脚部24cが回路基板P上のランド等(図示省略)にはんだ付けされることによって各端子24が基板上の回路に電気的に接続されている。
【0030】
ハウジング20の前面側には、各接続部21A,21Bに対応するケーブル(MDプレーヤー16のケーブル17)の差込口26A,26Bが夫々独立して設けられており、ケーブル17の接続時には、これら差込口26A,26Bからケーブル17の後記コネクタC22が夫々ハウジング20内に差込まれることにより、ケーブル17の各導体が端子24の前面側の接続用撓み片24aに接触するように構成されている。つまり、当第1の実施形態では、コネクタC14(C12,C16,C18)及びコネクタC22により本発明のフラット配線材用コネクタが構成されている。
【0031】
なお、各差込口26A,26Bの周囲には筒型のフード27が形成されており、ケーブル17の接続時には、このフード27内にケーブル17のコネクタC22を嵌合させるようになっている。また、各差込口26A,26Bの幅方向両端には、図6に示すように、ケーブル17のコネクタC22を案内するための案内溝28が形成されている。
【0032】
一方、ハウジング20の後面側には、両接続部21A,21Bに共通する幅方向に細長の差込口30が設けられるとともに、この差込口30にスライダ32が挿脱可能に支持されている。
【0033】
スライダ32は、図3に示すように、ハウジング20の幅方向に延びる細長の部材で、その長手方向に延びる舌片34を有するとともに、その両端には固定用のフック36を備えている。スライダ32はケーブル15に重ねた状態で該ケーブル15と共に差込口30からハウジング20内に差込まれ、前記フック36をハウジング20の側壁に形成された突起38に係止することによりハウジング20に挿着されるように構成されている。これによってケーブル15をコネクタC14に差込んだ状態で固定するようになっている。なお、ケーブル15の固定方法については後に詳述する。
【0034】
コネクタC14のハウジング20内部には、さらに図6に示すように各差込口26A,26Bの近傍であって、各接続部21A,21Bの両外側に、幅方向に撓み変形可能な一対の係止片40が夫々設けられている。これらの係止片40は、夫々先端部分(図6では左側端部)にフック40aを備えており、各差込口26A,26Bからケーブル17の後記コネクタC22がハウジング20内に差込まれると、該コネクタC22の後記係止部60aに係合するように構成されている。
【0035】
ケーブル15については、図7〜図9に示すように、一方側の端部(図7の左側端部)の中央部分(幅方向中央部分)が切り欠かれることにより該一方側の端部が分割片44A,44Bに分割された二股構造とされている。ケーブル15の端末(すなわち分割片44A,44Bの端末及びこれらと反対側の端末)は処理されて各導体2が露出しているとともに、その端末部分の裏面にはケーブル端部の撓みを規制する補強板4,6が夫々積層固定されている。分割片44A,44Bについては、さらに導体2の露出部分よりも後側(図8では右側)の部分に位置決め板8が補強板4に積層固定されている。
【0036】
ケーブル15は、前記分割片44A,44Bと反対側の端末がコネクタC14の後面側の差込口30からハウジング20に差込まれた状態で該コネクタC14に接続固定されている。具体的には、図4(a)に示すようにケーブル15の端末が後面側の差込口30からハウジング20内に遊嵌状態で差込まれた後、図4(b)に示すように、スライダ32が差込口30からハウジング20内に差込まれ、これによりスライダ32の舌片34によりケーブル15aの端末が押し上げられて、ケーブル15の導体2が各接続部21A,21Bに収納された端子24の接続用撓み片24bに接触した状態で固定されている。そして、この端子24との接触により、ケーブル15の各導体2が端子24を介して回路基板Pの回路に接続されている。なお、ケーブル15の前記補強板6の幅方向両側には、図7に示すように仮係止用の突起6aが形成されており、ケーブル15の端末を差込口30からハウジング20内に遊嵌状態で差込む際には(図4(a)に示す状態)、この突起6aをハウジング内部の側壁に形成された凹部37に係合させることにより(図6参照)、スライダ32を差込むまでの間、ケーブル15をハウジング20に対して仮係止しておくことができるように構成されている。
【0037】
なお、当実施形態のケーブル15では、その中央部分(幅方向中央部分)にも導体2が存在しているが、上記の通り分割片44A,44Bを設けるべく一端側の中央部分を切り欠いていることにより、ケーブル15の中央部分は、その長手方向に亘ってデッドスペースとなっている。そのため、ケーブル15のコネクタC14への固定側の端末(つまり分割片44A,44Bと反対側の端末)についても、これに対応して、図7に示すように中央部分の導体2は除去されている。
【0038】
一方、ケーブル15の各分割片44A,44Bの端末には、図2及び図3に示すようにコネクタC22(嵌合部材;配線材側コネクタ)が夫々装着されている。なお、図2及び図3では、ケーブル17にコネクタC22が装着されているが、上述したようにケーブル15,17の構成は共通しているため、以下のケーブル15の説明については、便宜上必要に応じてこれらの図を使用することにする。
【0039】
コネクタC22は、図3及び図10(a)に示すように、ハウジング50aとホルダー50bとから構成されており、ホルダー50bを分割片44A(44B)に重ねた状態で、これをハウジング50aに挿着することにより、ケーブル15の分割片44A(44B)の末端に装着されるように構成されている。
【0040】
具体的に説明すると、ハウジング50aは、上記ホルダー50b等を差込むための前後方向(図10では左右方向)に貫通する幅方向に細長の差込孔51を具備した筒状の胴部52を有している。この胴部52には、その後端(図10(a)では左端)であってホルダー50bの差込口51aの上部に摘子部を兼ねる薄板状のロック片54(ロック部材)が設けられている。このロック片54は、前記差込口51aを開放する開放位置(図10(a)に示す位置)と前記差込孔51を閉塞する閉塞位置(収納位置;図10(b))とに亘ってその基端部分を支点として上下方向に揺動(折り曲げ)可能に設けられており、その途中で例えばロック片54を略水平な状態(使用位置)とすることにより(図13参照)、コネクタC14に対する嵌合方向とは反対側(図4(a)では左側)にコネクタC22を延長するように構成されている。なお、ロック片54には、その表面に滑り止め用の突部54aが形成されている。
【0041】
また、胴部52の幅方向両端には、一対の脚部56が設けられており、ロック片54を前記ロック位置に折畳むと、該脚部56に夫々形成されたフック58がロック片54に係合して該ロック片54を閉塞位置にロックするように構成されている。つまり、このフック58等により本発明のロック機構が構成されている。
【0042】
一方、ホルダー50bは、図11に示すように平坦な合せ面60を上部に有した板状の部材で、該合せ面60を介して分割片44A(44B)の裏面(補強板4)に重ね合せるようになっている。合せ面60の後方部分(図10(a)では左方部分)には、位置決め用の凹部62が形成されており、分割片44A(44B)の位置決め板8をこの凹部62に嵌め合せることにより分割片44A(44B)とホルダー50bとのズレを規制するように構成されている。なお、ホルダー50bの先端(図10(a)では右端)には、接続時の干渉による導体2の捲れ等からケーブル15を保護する干渉防止用のリブ64が幅方向に亘って形成されている。
【0043】
コネクタC22の分割片44A(44B)への装着は、図10(a)に示すように前記合せ面60を介して分割片44A(44B)の裏面にホルダー50bを重ね合せ、この状態で分割片44A,44Bをホルダー50bと共にその先端側から(すなわちホルダー50bのリブ64側から)ハウジング50aの前記差込孔51に挿入する。そして、ハウジング50aの前記差込口51aを塞ぐようにロック片54を折り曲げ、さらにロック片54を前記両フック58の間に押し込んでロックする。このようにして分割片44A(44B)に対して夫々コネクタC22を挿着する。
【0044】
このように分割片44A(44B)にコネクタC22が挿着された状態では、図10(b)に示すように分割片44A(44B)末端の導体2の露出部分がホルダー50bと共にハウジング50aの胴部52の反対側に突出した状態で支持される。また、同図に示すように、ホルダー50bの裏面に形成されたフック68がハウジング50aの胴部内底面に形成された係止穴52aに係合し、これによりハウジング50aからのホルダー50bの脱落が前記ロック片54と共に二重に防止される。
【0045】
なお、コネクタC22の前記ホルダー50bには、図11に示すように、前記ホルダー50bの幅方向両側に係止部60aが突設されており、さらに、ホルダー50bの裏面であって、その幅方向両端には前後方向(図10(a)の左右方向)に延びる突条からなる一対のガイド66が設けられている。
【0046】
以上、CDプレーヤー14を例にコネクタC14およびケーブル15等の構成について説明したが、他のプレーヤー16,18のコネクタC16,C18やケーブル17,19等もCDプレーヤー14のコネクタC14およびケーブル15と同一の構成とされている。また、メイン基板12に搭載されるコネクタC12についても、プレーヤー14のコネクタC14と同一構成のコネクタが実装されている。
【0047】
なお、各プレーヤー14,16,18のケーブル15,17,19は、図1に示すように折曲げられ、各プレーヤー14,16,18の側面に沿って配索された状態で各プレーヤー14,16,18の前面側上部に導出されている。
【0048】
上記のようなオーディオユニットを組立てるには、まずメイン基板12、CDプレーヤー14、MDプレーヤー16およびCSプレーヤー18を所定の順序で筐体10内に固定し、各プレーヤー14,16,18のケーブル15,17,19を上側に隣設されるプレーヤー等に接続する。つまり、CDプレーヤー14のケーブル15をメイン基板12のコネクタC12に、MDプレーヤー16のケーブル17をCDプレーヤー14のコネクタC14に、CSプレーヤー18のケーブル19をMDプレーヤー16のコネクタC16に夫々接続する。
【0049】
例えば、MDプレーヤー16のケーブル17をCDプレーヤー14のコネクタC14に接続する場合には、ケーブル17の各コネクタC22をコネクタC14の各差込口26A,26Bに対向させ、図4(b)及び図12(a)に示すように各コネクタC22のホルダー50bの突出部分をその先端から差込口26A,26Bに夫々差込む。この際、ホルダー50bの前記ガイド66を差込口26A,26Bに形成された案内溝28に沿って案内しながらコネクタC22を差込口26A,26Bに差込むようにする。
【0050】
このようにすると、図5(a)及び図12(b)→図5(b)及び図12(c)に示すように各コネクタC22のハウジング50a(胴部52)がコネクタC14のフード27内に嵌合することとなる。また、コネクタC22が差込まれるに伴い、ホルダー50bに形成された係止部60aにコネクタC14内の一対の係止片40が押し広げられ、ホルダー50bがコネクタC22の奥端部まで挿入されると、ホルダー50bの各係止部60aに各係止片40のフック40aが夫々係合した状態となり、これによって各コネクタC22がコネクタC14に嵌合した状態でロックされることとなる。なお、ホルダー50bの前記係止部60aは、基端部から先端部に向って先細りの平面視で略台形状に形成されており、従って、当該ロック状態は所謂セミロック状態であって、コネクタC22を一定の力以上で引き抜き方向に引っ張ると、ロック状態を解除してコネクタC22をコネクタC14から取外すことができるようになっている。
【0051】
そして、このようにコネクタC22をコネクタC14に嵌合させると、ケーブル17の導体2の露出部分がホルダー50bと共にコネクタC14の接続部21A,21B内に夫々差込まれ、ケーブル17の各導体2に対して各端子24の接続用撓み片24aが接触することとなる。そして、この接触により、ケーブル17の各導体2が端子24を介してCDプレーヤー14の回路基板Pの回路に接続されるとともに、コネクタC14の後面側に接続されている当該CDプレーヤー14のケーブル15の各導体2とこのケーブル17の各導体2のうち対応するもの同士が端子24により中継接続されることとなる。
【0052】
なお、このような各ケーブル15等のメイン基板12等への接続作業において、例えば、コネクタC22が小型のコネクタであったり、あるいはスペース的な制限がある場合には、図13に示すようにコネクタC22の前記ロック片54を解除(ロック状態を解除)し、このロック片54を指先、あるいはラジオペンチ等で摘まんだ状態で作業を行うことができる。これによりコネクタC22を摘まみ易くなり、作業を速やかに行うことができる。なお、この場合、ロック片54を解除しても、ホルダー50bは前記フック68を介してハウジング50aに係合しているので、ホルダー50bがハウジング50aから脱落することはない。
【0053】
こうして上下に隣設される各プレーヤー等のコネクタにケーブル15,17,19を夫々接続することにより、メイン基板12に対して各プレーヤー14,16,18を連鎖状に接続することができる。
【0054】
以上のようにこのオーディオユニットでは、上下に配列されたメイン基板12及び各プレーヤー14,16,18を各プレーヤー14等に設けたケーブル15等により連鎖状に電気的に接続するが、上述したように各プレーヤー14等のケーブル15,17,19の端末を二股構造とし(分割片44A,44Bに分割し)、各分割片44A,44BにコネクタC22を装着する一方、相手側コネクタとして上記コネクタC22に対応する2つの接続部21A,21Bを有したコネクタC12,C14,C16,C18を設けているため、ケーブル15等において導体2の数が極めて多い場合でも、メイン基板12又は各プレーヤー14等に対して各ケーブル15,17,19を容易に、しかも確実に接続することができる。すなわち、この構成によれば、ケーブル15等の一方側のコネクタC22をまず接続した後、他方側のコネクタC22を接続するという具合に、ケーブル15等の接続作業を分割して行うことができるため、コネクタC22の接続作業一回当りに必要な操作力が軽減されることとる。そのため、ケーブル15等において導体2の数が極めて多い場合でも、このように分割して接続作業を行うことによって該ケーブル15等を容易に、かつ確実に接続することができる。
【0055】
また、このオーディオユニットでは、コネクタC22に摘子部を兼ねるロック片54が設けられており、上述のようにこのロック片54を用いることにより摘み代を確保し易くなっているので、コネクタC14に対するコネクタC22の挿脱作業時には、より確実にコネクタC22を摘まんだ状態で作業を行うことができる。そのため、メイン基板12等に対するケーブル15等の接続作業、あるいは取外し作業の作業性を向上させることができるという効果がある。特に、各プレーヤー14,16,18をインパネ内に組付けた後は、作業スペースが著しく制限されるため、修理点検等のためのコネクタC22の挿脱作業が難しくなるが、コネクタC22に上記のようなロック片54が設けられていることにより、狭いスペースでもコネクタC22の挿脱作業を速やかに行うことが可能となる。
【0056】
しかも、コネクタC22の挿脱作業時以外は、該ロック片54を閉止位置にロックして収納しておけば占有スペースが小さくなるので、他の作業の邪魔になることもない。そのため、例えばコネクタの一部に摘み代として突起等を固定的に設けることも考えられるが、この構成に比べると構成が合理的である。
【0057】
なお、上記コネクタC22及びコネクタC14(C12,C16,C18)については、その変形例として、例えば、ロック片54のロック解除操作に伴いコネクタC14等に対するコネクタC22の嵌合状態を解除する嵌合解除機構を組込んだ図15(a)に示すような構成を採用してもよい。以下、この例について具体的に説明する。
【0058】
同図に示すコネクタC22には、ハウジング50aとして図14(a)(b)に示すようなハウジング50aが使用されている。このハウジング50aでは、ロック片54の基端中央部分(幅方向中央部分)は胴部52に連結されておらず、該中央部分には板状のカム部材55(カム)が延長形成されている。このカム部材55は、ロック片54の揺動支点(すなわち、胴部52への連結部分)を挟んで該ロック片54の本体部分(図14では揺動支点よりも左側の部分)と反対側に延びており、その末端には幅方向に延びる断面略円形の摺動部55aが設けられている。
【0059】
そして、コネクタC22をケーブル17の分割片44A(44B)に装着してロック片54をロックすると、図15(a)に示すようにロック片54の前記カム部材55が、コネクタC22の上部に真直ぐに立ち上がった状態となるようにハウジング50aが構成されている。
【0060】
なお、図14(b)に示すように、ハウジング50aの前記ロック片54の揺動支点から本体部分端部までの寸法haは、該揺動支点から摺動部55a(カム末端)までの寸法hbよりも長く設定されている。
【0061】
一方、コネクタC14には、図15(a)に示すように、ハウジング20の前側(同図では左側)にカムフォロア29が一体に形成されている。カムフォロア29は、ハウジング20の各フード27の上部に立ち上がるように形成されており、その前面(同図では左側面)には、断面が湾曲凹状に形成された前記カム部材55の摺動面29aが形成されている。
【0062】
この例のコネクタC14,C22では、コネクタ同士を嵌合させると、図15(b)に示すように、コネクタC22の前記ロック片54のカム部材55(摺動部55a)がコネクタC14の前記カムフォロア29(摺動面29a)に当接した状態となる。そして、この状態から、コネクタC22を取外すべくロック片54のロック状態を解除すると、図16(a)に示すように、カムフォロア29の前記摺動面29aにカム部材55の前記摺動部55aが当接した状態でこの部分を支点としてロック片54が揺動(回動)し、この揺動に伴いコネクタC14に対してコネクタC22が引出し方向(嵌合解除方向)に移動することとなる。そして、ロック片54を略水平な状態まで変位させると、図16(b)に示すようにコネクタC22がコネクタC14から殆ど引出された半嵌合状態となる。
【0063】
つまり、嵌合解除機構を組込んだ上記のコネクタ構成によると、ロック片54のロック状態を解除するだけで、この操作と共にコネクタC14に対するコネクタC22の嵌合状態を解除することができる。しかも、嵌合解除機構は、上述の通りハウジング50aにおけるロック片54の揺動支点から本体部分の端部までの寸法haが該揺動支点から摺動部55aまでの寸法hbよりも長く設定されることにより所謂梃となっている(倍力機構が組込まれている)ので、ロック片54のロック解除操作に際しては、この梃の作用により、少ない操作力でコネクタC14に対するコネクタC22の嵌合状態を解除することができる。従って、先に説明したコネクタ構成(図2等に示す構成)以上に、ケーブル17を取外す際の作業性を向上させることができるという効果がある。
【0064】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0065】
図17〜図19及び図21(a)は、上記コネクタC12,C14,C16,C18及びコネクタC22の別の実施形態を示している。なお、第2の実施形態にかかるコネクタC12等およびコネクタC22の基本的な構成は第1の実施形態と共通するため、共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下、コネクタC14を例に、第1の実施形態との相違点について詳細に説明することにする。
【0066】
第2の実施形態に係るコネクタC14(端子側コネクタ)では、ハウジング20の内部に第1の実施形態のような係止片40は設けられておらず(図22(a)参照)、これに代えて、各差込口26A,26Bに対応するフード27の天井部分にコネクタC22をロックするための一対の係止孔27aが夫々形成されている。また、コネクタC22を案内するための案内溝28もこのハウジング20には設けられていない。
【0067】
第2の実施形態に係るコネクタC22(嵌合部材;配線材側コネクタ)は、ハウジング50aとホルダー50bとから構成されている点で第1の実施形態のコネクタC22と構成が共通している。しかし、以下の点で構成が相違している。
【0068】
すなわち、第2の実施形態のハウジング50aは、図20に示すように後板70a、側板70b及び天板70cを有した断面L字型の形状とされている。ハウジング50aの各側板70bの内壁には、前後方向(図21(a)では左右方向)に延びるホルダー50bの案内部72が形成され、これら案内部72に、さらにホルダー50bをロックするための係止孔74が夫々形成されている。
【0069】
また、後板70aの内壁面には、該内壁面から幅方向に斜めに延び、かつ互いに交差する撓み変形可能な一対の圧接バー76が設けられている。
【0070】
さらに、後板70aの外壁面には、図17及び図18に示すように一対の薄板状の摘子部78が設けられている。これらの摘子部78は、夫々後板70aの幅方向中央に固定されており、夫々基端部を支点として、後板70aの外壁面に対して伏姿勢となる収納位置(図17等に示す位置)と、後板70aに対して起立姿勢となって各摘子部78が互いに背中合わせとなる使用位置とに亘って揺動変位可能に設けられている(図23参照)。各摘子部78の先端部分には夫々フック78aが形成されており、前記使用位置に摘子部78をセットすると、該フック78aが前記側板70bに形成された係止孔79を介して側板70bに係合し、これによって摘子部78が前記収納位置にロックされるように構成されている。つまり、これら係止孔79等により本発明のロック機構が構成されている。
【0071】
また、ハウジング50aの天板70cの上面には、図18に示すように、コネクタC14の前記係止孔27aに対応する突部80が形成されている。
【0072】
一方、ホルダー50bは、基本的には第1の実施形態のものと共通しているが、第2の実施形態では、合せ面60の先端にリブ64は設けられていない。また、ホルダー50b下面のフック68の代わりに、図18に示すように、ホルダー50bの幅方向外側に夫々フック63が設けられている。
【0073】
なお、第2の実施形態では、図21(a)に示すように、ケーブル17における位置決め板8の前後方向の寸法Waがホルダー50bの前記凹部62の前後方向の寸法Wbよりも短く形成されており、ホルダー50bに分割片44A(44B)を重ね合せた状態で、分割片44A(44B)がホルダー50bに対して前後方向に相対的にスライド変位し得るように構成されている。また、位置決め板8の前端面を凹部62の前端壁に当接させたときに、同図に示すように、分割片44A(44B)の先端が合せ面60から前方(同図では右側)に突出するように補強板4の前後方向の寸法が設定されるとともに、位置決め板8が分割片44A(44B)に対して前後方向に位置設定されている。
【0074】
コネクタC22の分割片44A(44B)への装着は、合せ面60を介してホルダー50bを分割片44A(44B)の裏面に重ね合せ、この状態で分割片44A(44B)をホルダー50bと共に、その後端側から前記案内部72に沿ってハウジング50aに挿入する。そして、ホルダー50b側部の前記フック63を前記係止孔74に係合させ、これによりホルダー50bをハウジング50aに対してロックする。このようにして分割片44A(44B)に対して夫々コネクタC22を挿着する。
【0075】
このように分割片44A(44B)にコネクタC22が装着されると、図21(a)に示すように分割片44A(44B)末端の導体2の露出部分がホルダー50bと共にハウジング50aの前端側に突出した状態で支持される。また、圧接バー76により分割片44A(44B)の先端が補強板4の後側から前方に向って押圧され、位置決め板8の前端面が凹部62の前端壁に当接して分割片44A(44B)の先端がホルダー50bの先端から突出した状態に保持されることとなる。
【0076】
以上のように構成されたコネクタC14に対してケーブル17を接続するには、コネクタC22をコネクタC14の差込口26A(26B)に対向させ、図21(a)に示すように、ホルダー50bの先端側からコネクタC22を差込口26A(26B)に夫々差込む。
【0077】
このようにすると、図21(b)及び図22(a)に示すように各コネクタC22のハウジング50aがコネクタC14のフード27内に嵌合し始めるとともに、まず、分割片44A(44B)の先端がコネクタC14の奥端部に当接した状態となる。そして、さらにコネクタC22を差込むと、分割片44A(44B)に対してハウジング50a及びホルダー50bが相対的に移動し、さらに、図21(c)及び図22(b)に示すようにホルダー50bの先端がコネクタC14の奥端部に当接する位置まで差込むと、ハウジング50aの前端部分が前記フード27に完全に嵌合した状態となって、前記フック80がフード27の係止孔27aに係合する。これによってコネクタC22がコネクタC14に嵌合した状態でロックされることとなる。なお、ホルダー50bの前記突部80は、基端部から先端部に向って先細りの側面視で略台形状に形成されており(図21(a)参照)、従って、当該ロック状態は所謂セミロック状態であって、コネクタC22を一定の力以上で引き抜き方向に引張ると、ロック状態が解除されてコネクタC22をコネクタC14から取外すことができる。
【0078】
このようにコネクタC22をコネクタC14に嵌合させると、ケーブル17の導体2の露出部分がホルダー50bと共にコネクタC14の接続部21A,21B内に夫々差込まれ、ケーブル17の各導体2に対して各端子24の接続用撓み片24aが接触することとなる。また、図21(c)及び図22(b)に示すように、ホルダー50bに対して分割片44A(44B)が後側に押し戻されることにより各圧接バー76が撓んだ状態となり、この圧接バー76の弾発力によって分割片44A(44B)の先端(末端部分)がコネクタC14の奥端部に向って付勢された状態となる。これによって、ハウジング20の奥端部に確実に先端が当接した状態で分割片44A(44B)がコネクタC14に保持されることとなる。
【0079】
このような第2の実施形態に係るコネクタ同士の接続作業においても、上述のようにコネクタC22に摘子部78が設けられているので、この摘子部78を用いることにより作業を簡単、かつ確実に行うことができる。すなわち、コネクタC22の各摘子部78のロック状態を解除して両摘子部78を図23に示すように背中合わせに重ね、これら摘子部78を指先、あるいはラジオペンチ等で同時に摘まんだ状態でコネクタC22をコネクタC14等に接続する。これによりコネクタC22が小型の場合や、狭いスペースの作業であってもコネクタC22を摘み易くなり、ケーブル17の接続作業を簡単、かつ確実に行うことが可能となる。また、このような接続作業のみならず、修理点検時にケーブル17をコネクタC14から取外す際にも、その作業を簡単、かつ確実に行うことが可能となる。
【0080】
従って、この第2の実施形態のフラット配線材用コネクタ(つまりコネクタC14及びコネクタC22)についても、第1の実施形態と同様に、メイン基板12等に対するケーブル15等の接続作業、あるいは取外し作業の作業性を向上させることができるという効果がある。また、第2の実施形態においても、上述のように摘子部78を収納位置にロックしておくことができるので、コネクタC22の挿脱作業時以外は、摘子部78を収納位置にロックしておくことで、第1の実施形態と同様に他の作業の妨げとなることがない。
【0081】
なお、この第2の実施形態では、一対の摘子部78をコネクタC22に設け、各摘子部78を重ね合わせた状態で同時に摘まんで作業を行えるように構成されているので、摘子部78の強度的な面で第1の実施形態に比べて有利であるという効果もある。
【0082】
次に本発明の第3の実施形態について説明する。
【0083】
図24,図25及び図26(a)は、第3の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示している。なお、第3の実施形態は、上記第1及び第2の実施形態のオーディオユニットとは無関係のものである。
【0084】
これらの図に示すフラット配線材用コネクタC30(以下、コネクタC30と略す)は、回路基板Pの下面に実装される基板用のコネクタであって、2本の同一構成(すなわち導体の数及びそれらのピッチが同一)のフラットケーブル91A,91B(以下、ケーブル91A,91Bと略す)をそれぞれ回路基板Pに電気的に接続するとともに、各ケーブル91A,91Bの対応する導体同士を、端子を介して直接中継するように構成されている。
【0085】
このコネクタC30は、同図に示すように細長のハウジング90を有しており、その内部には、長手方向に並ぶ多数の端子収納室102が形成され、各端子収納室102内に端子104が夫々収納されている。各端子104は、図26(a)に示すように、端子収納室102の天井部分に沿って前後方向に延びる基部104aと、この基部104aの中央部分から下方に延びる幹部104bと、この幹部104bの下端において前後方向に夫々延びる接続用撓み片104c,104dと、前記基部104aの後端部分からハウジング90の外部上方に向って延びる脚部104eとを有しており、各端子104の脚部104eが回路基板P上のランド等(図示省略)にはんだ付けされることによって各端子104が回路基板Pの回路に電気的に接続されている。
【0086】
ハウジング90の前後両側(図26(a)では左右両側)には差込口90a,90bが設けられ、これら差込口90a,90bに第1及び第2のスライダ92,94が挿入されるように構成されている。また、前側の差込口90aの上側には、第1スライダ92を案内するための中空状の案内部90cが形成されている。
【0087】
第1スライダ92(嵌合部材)は、スライダ本体92aとホルダー92bとから構成されている。
【0088】
スライダ本体92aは、図25及び図26(a)に示すように、差込口90aの長手方向に延びる板状の舌片110と、これと平行な案内板112を上下に備えた断面コ字型の部材で、舌片110を前記差込口90aに、案内板112を前記ホルダー92bと一体に前記案内部90cに夫々差込むように構成されている。
【0089】
ホルダー92bは、板状の挿入部115と、その後端部分(図26(a)では左側端部)に設けられて下方に延びる摘子部116とを有した断面L字型の部材で、挿入部115に前記案内板112を重ね合せた状態で、ハウジング90の前記案内部90cに差込むように構成されている。
【0090】
前記挿入部115の下面には、前記摘子部116を後壁とする凹部114が形成されており、この凹部114に案内板112を嵌め込んだ状態で該案内板112をホルダー92bに重ね合せるようになっている。この凹部114は、案内板112を幅方向に拘束する一方で、案内板112の前後方向(図26(a)の左右方向)の移動(スライド変位)を一定範囲内で許容するように、その前後方向の寸法Wcが案内板112の前後方向の寸法Wdよりも大きく設定されている。なお、挿入部115の幅方向外側には、図25に示すように、外側に向いたフック118が夫々設けられており、挿入部115を案内部90cに差込むと、これらフック118が該案内部90c内の係合部に係合してホルダー92bをハウジング90にロックするように構成されている。なお、案内部90c内の係止部は、例えば基端部から先端部に向って先細りの略台形状に形成されており、従って、当該ロック状態は所謂セミロック状態であって、ホルダー92bを一定の力以上で引き抜き方向に引っ張ると、ロック状態が解除されてホルダー92bをハウジング90から取外すことができるようになっている。
【0091】
一方、第2スライダ94は、ハウジング長手方向に延びる板状の舌片120を有しており、該舌片120を前記差込口90bに差込むように構成されている。また、第2スライダ94の長手方向外側には、フック122が設けられており、第2スライダ94をハウジング90に差込むと、このフック122がハウジング90の側面に形成された係止部90dに係合して第2スライダ94をハウジング90にロックするように構成されている。
【0092】
なお、各ケーブル91A,91Bは、図25及び図26(a)に示すように予め末端部分が処理されて導体3が露出した状態とされ、さらにその上面には薄板状の補強板7、9が積層状態で夫々取付けられている。
【0093】
以上のような構成において、まず、ケーブル91AをコネクタC30に接続するには、図26(a)に示すように、ケーブル91Aの末端を前側の差込口90aからハウジング90内に遊嵌状態で挿入し、その端部をハウジング90の奥側に突き当たるまで挿入する。そして、この状態で、その挿入側から前記第1スライダ92をハウジング90に挿入する。具体的には、同図に示すように、案内板112を挿入部115の前記凹部114に下側から嵌め合せた状態でスライダ本体92aをホルダー92bに重ね合せ、この状態でスライダ本体92aの舌片110を差込口90aに、スライダ本体92aの案内板112をホルダー92bと一体に前記案内部90cに夫々差込む。この際、ホルダー92bの摘子部116を後側から押圧する。
【0094】
このようにして舌片110の先端がハウジング90の奥端部に当接する位置までスライダ本体92aを差込むと、ホルダー92bのフック118がハウジング90内の係合部に係合して第2スライダ94がハウジング90にロックされるとともに、図26(b)に示すように、スライダ本体92aの舌片110によりケーブル91Aの導体3の端末が押し下げられ、これにより各導体3が端子104の接続用撓み片104cに接触した状態となる。
【0095】
一方、ケーブル91BをコネクタC30に接続するには、図26(a)に示すように、ケーブル91Bの末端を後側の差込口90bからハウジング90内に遊嵌状態で挿入し、その端部をハウジング90の奥側に突き当たるまで挿入する。そして、その挿入側から舌片120をケーブル91Bに重ね合せた状態で第2スライダ94をハウジング90に挿入する。
【0096】
このようにして第2スライダ94の挿入が完了すると、舌片120の先端がハウジング90の奥端部に当接して、前記フック122が係止部90dに係合して第2スライダ94がハウジング90にロックされると、前記舌片120によりケーブル91Bの端末が押し下げられ、これにより各導体3が端子104の接続用撓み片104dに接触することとなる。
【0097】
そして、このようにケーブル91Aの各導体3が端子104に、ケーブル91Bの各導体3が端子104にそれぞれ接触することにより、各ケーブル91A,91Bの導体3が端子104を介して回路基板Pの回路に接続されるとともに、各ケーブル91A,91Bの対応する導体3同士が端子104を介して中継接続されることとなる。
【0098】
このような第3の実施形態に係るコネクタC30においても、特に、差込口30の前面側に接続されるケーブル91Aについては、第1スライダ92が上述のように構成されているため、ケーブル91Aの取外し作業を簡単、かつ確実に行うことができる。すなわち、ケーブル91Aを取外す際には、摘子部116を摘まんでこれを後側に引っ張れば、上述のように案内板112の寸法Wd<凹部114の寸法Wcとなっているので、その差分だけホルダー92bのみをハウジング90の後側に容易に引出すことができる(図26(b)の鎖線に示す状態;使用位置)。そのため、例えばコネクタC30が小型のものであったり、狭いスペースの作業であっても、この引出されたホルダー92bを利用することにより第1スライダ92を摘み易くなり、ケーブル91Aの取外し作業を簡単、かつ確実に行うことができる。
【0099】
従って、この第3の実施形態のフラット配線材用コネクタ(コネクタC30)についても、第1及び第2の実施形態のコネクタと同様に、ケーブル91Aの取外し作業の作業性を向上させることができるという効果がある。
【0100】
また、第3の実施形態のコネクタC30においても、ケーブル91Aの取外し作業時以外は、図26(b)の実線に示すようにスライダ本体92aをハウジング90内に押し込んだ位置(摘子部116をハウジング90側に押し付けた位置;収納位置)にロックしておけば占有スペースが小さくなるので、他の作業の邪魔になることもない。
【0101】
次に本発明の第4の実施形態について説明する。
【0102】
図27〜図29及び図30(a)は、第4の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示している。
【0103】
これらの図に示すフラット配線材用コネクタは、フラットケーブル130(以下、ケーブル130と略す)の端部に装着される配線材側コネクタC42と、回路基板(図示せず)に実装される基板用コネクタC44(端子側コネクタ)とから構成されている。これらのコネクタC42,C44の基本的な構成は、図15に示した第1の実施形態のコネクタC22及びC14等(嵌合解除機構を組込んだコネクタ)と共通している。特に、配線材側コネクタC42は、図15に示したコネクタC22とほぼ同一の構成を有しているため、配線材側コネクタC42において第1の実施形態のコネクタC22と共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下相違点について詳細に説明することにする。
【0104】
配線材側コネクタC42(以下、コネクタC42と略す;嵌合部材)は、図28に示すようにハウジング50aとホルダー50bとから構成されており、ホルダー50bをケーブル130に重ね、これらをハウジング50aに挿着することによりケーブル130の末端に装着される点で第1の実施形態のコネクタC22と構成が共通している。しかし、以下の点で第1の実施形態と構成が相違している。
【0105】
すなわち、ホルダー50bには、第1の実施形態のようなケーブル位置決め用の凹部62や相手側コネクタ(基板用コネクタC44)との係合部60aは設けられておらず、その代わりに、合せ面60の幅方向両端部位にケーブル位置決め用の凸部67がそれぞれ設けられている。また、合せ面60の先端であってリブ64の外側(幅方向外側)にケーブル押え部65がそれぞれ設けられ、これらケーブル押え部65と合せ面60との間にスリット状の差込部65aが形成されている。
【0106】
ケーブル130は、その端末が処理されて各導体131が露出しているとともに、その端末部分の裏面にはケーブル端部の撓みを規制する補強板132が積層固定されている。補強板132の幅方向両端部にはホルダー50bの前記凸部67に対応する切欠部132aがそれぞれ形成されている。また、補強板132の先端であってその幅方向両端部位には固定片132bがそれぞれ突設されている。
【0107】
ケーブル130へのコネクタC42の装着は、次のようにして行われる。
【0108】
まず、ハウジング50aのロック片54を開放した状態で差込口51aからケーブル130の末端部分を差し込むことによりケーブル130をハウジング50aに通し、この状態で、ケーブル130の裏面にホルダー50bを重ね合わせる。具体的には、補強板132の各固定片132bをホルダー50bの前記差込部65aにそれぞれ差込み、補強板132の各切欠部132aをホルダー50bの各凸部67に嵌め合わせながらケーブル130をホルダー50bの合せ面60に重ね合わせる。このようにすると凸部67により補強板132の前後左右の移動が規制され、その結果、ケーブル130がホルダー50bに対して位置決めされた状態となる。
【0109】
次に、この状態でホルダー50bをその後端側(リブ64の反対側)からハウジング50aの差込孔51に挿入する。このようにすると、図30(a)に示すようにホルダー50bの裏面に形成されたフック68がハウジング50aの係止穴52aに係合し、ハウジング50aに対してホルダー50bが離脱不能にロックされた状態となる。そして、ハウジング50aの差込口51aを塞ぐようにロック片54を折り曲げ、さらにロック片54を両フック58の間に押し込んでロックすることによりケーブル130へのコネクタC42の装着が完了する。
【0110】
なお、このコネクタC42において、ホルダー50bのフック68およびこれに対応するハウジング50aの係止穴52aは、図29に示すようにコネクタC42の幅方向に間隔を隔てて一対設けられており、ハウジング50aの各係止穴52aの間には基板用コネクタC44に対するフック型の係止部53が形成されている。
【0111】
また、ハウジング50aおよびホルダー50bの両側部には突条56a,66aが形成されており、ハウジング50aに対してホルダー50bを組付けると、図27,29に示すように両突条56a,66aが協働して前後方向(コネクタ嵌合方向)に延びる案内部(コネクタC42を基板用コネクタC44に嵌合する際の案内部)を形成するように構成されている。
【0112】
一方、基板用コネクタC44(以下、コネクタC44という)は、図27に示すように細長のハウジング140を有しており、その内部には、図30(a)に示すように、長手方向に並ぶ多数の端子収納室142が形成され、各端子収納室142内に端子144が夫々収納されている。各端子144は、前後方向に夫々延びる接続用撓み片144aと、ハウジング140の後方上部に向って延びる脚部144bとを有しており、脚部144bが回路基板上のランド等(図示省略)にはんだ付けされることによって各端子144が回路基板の回路に電気的に接続されている。
【0113】
ハウジング140の前面側には、ケーブル130の差込口146が設けられるとともに、この差込口146の周囲に筒型のフード147が一体に形成されている。フード147の上部前端には、カム部材55の摺動面149aを有したカムフォロア149が一体に形成されている。また、フード147には、その内側面にコネクタC42の前記案内部(突条56a,66a)に対応する案内溝147aが形成され、同内底面にはコネクタC42のガイド66を案内するためのスリット147b及びコネクタC42の前記係止部53に対応する係止穴147cがそれぞれ形成されている。
【0114】
上記のような第4の実施形態の構成において、図30(a)に示すようにコネクタC42をコネクタC44の差込口146に対向させ、コネクタC42をホルダー50bの先端側からコネクタC44のハウジング140(差込口146)に差し込むと、図30(b)に示すようにコネクタC42のハウジング50aがコネクタC44のフード147に嵌合し、ケーブル130の導体131の露出部分に対して各端子144の接続用撓み片144aが接触した状態となるとともに、コネクタC42の係止部53がフード147の前記係止穴147cに突入して両コネクタC42、C44のハウジング同士がロックされた状態となる。また、このように両コネクタC42、C44が嵌合すると、コネクタC42のロック片54のカム部材55(摺動部55a)がコネクタC44のカムフォロア149(摺動面149a)に当接した状態となる。
【0115】
そして、この状態から、コネクタC42を取外すべくロック片54のロック状態を解除すると、ロック片54の揺動に伴いコネクタC44からコネクタC42が引出されることとなる。なお、コネクタC42の前記係止部53は、例えば基端部から先端部に向って先細りの略台形状に形成されており、従って、両コネクタC42、C44のロック状態は所謂セミロック状態であって、上述したようにロック片54のロック解除操作によりコネクタC42に引き抜き方向の荷重が作用すると、ロック状態が解除されてコネクタC44からコネクタC42が取り外されることとなる。
【0116】
このような第4の実施形態のコネクタC42,C44によると、上記のようにコネクタC42のハウジング下面に係止部53を形成し、これをコネクタC44のフード147に係合させるように構成されているので、例えば、第1の実施形態のようにホルダー50bの側面に係止部(60a)を設けているコネクタ構造に比べると係止部の大きさに対する制約が少ない。そのため、比較的大きな係止部53を設けることが可能であり、このような大きめの係止部53を設けることによりコネクタC42,44同士のロック強度を高めることができるという効果がある。しかも、これらのコネクタC42,C44には嵌合解除機構が組み込まれているので、上記のようにロック強度を高めるようにしながらも、ケーブル130を取外す際には、両コネクタC42,C44の嵌合ロック状態を比較的容易に解除することができるという特徴がある。
【0117】
次に本発明の第5の実施形態について説明する。
【0118】
図31,図32及び図33(a)は、第5の実施形態に係るフラット配線材用コネクタを示している。なお、第5の実施形態のフラット配線材用コネクタの基本的な構成は、第4の実施形態とほぼ共通しているため、以下の説明において第4の実施形態と共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下相違点について詳細に説明することにする。
【0119】
第5の実施形態にかかるフラット配線材用コネクタもケーブル130の端部に装着される配線材側コネクタC42(嵌合部材)と、回路基板(図示せず)に実装される基板用コネクタC44(端子側コネクタ)とから構成されている点で第4の実施形態と構成が共通する。
【0120】
しかし、第5の実施形態の各コネクタC42,C44には第4の実施形態のような嵌合解除機構は組み込まれておらず、また両コネクタC42,C44を嵌合状態にロックする機構が以下の通り第4の実施形態とは異なっている。
【0121】
すなわち、コネクタC42のハウジング50aには、第4の実施形態のような係止部53は設けられておらず、またロック片54にはカム部材55も設けられていない。その代わりにハウジング50aの上部には、前後方向(コネクタ嵌合方向)に貫通する筒状の案内部152が一体に形成されているとともに、この案内部152の内部に、先端フック151を有した操作レバー150が設けられている。
【0122】
一方、コネクタC44のハウジング140には、第4の実施形態のような係止穴147cやカムフォロア149は設けられておらず、その代わりにハウジング140の上面部分に前記案内部152を案内する一対のリブ155が形成されているとともに、これらリブ155の間に係止部154が突設されている。
【0123】
上記のような第5の実施形態の構成では、両コネクタC42,C44を嵌合させると、これに伴いコネクタC42の操作レバー150の先端がコネクタC44の係止部154に当接して押し上げられ、両コネクタC42,C44が完全な嵌合状態となると、図33(b)に示すように操作レバー150の先端フック151が係止部154を乗り越えて該係止部154に係合し、その結果両コネクタC42、C44が嵌合した状態にロックされることとなる。
【0124】
そして、コネクタC42を取外す際には、ロック片54のロック状態を解除するとともに該ロック片54を摘み、操作レバー150を揺動操作して係止部154に対する先端フック151の係合状態を解除してからコネクタC42を引き抜くことにより、具体的には、操作レバー150の後端(先端フック151と反対側の端部)を押し下げた状態でコネクタC42を引き抜くことによりコネクタC44からコネクタC42を取外すことができるようになっている。
【0125】
このような第5の実施形態のコネクタC42,C44においても、第4の実施形態と同様に、両コネクタC42、C44を係止する部分(先端フック151,係止部154)の大きさに対する制約が少ない。従って、両コネクタC42,C44の嵌合状態を確実にロックする一方で、ケーブル130の取外しの際には、操作レバー150の揺動操作により両コネクタC42,C44のロック状態を容易に解除して、コネクタC42を簡単に取り外すことができるという第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0126】
ところで、第1〜第5の実施形態において説明したフラット配線材用コネクタは、本発明に係るフラット配線材用コネクタの代表的な形態であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0127】
(1)第1、第2、第4及び第5の実施形態においては、いずれも摘子部(ロック片54、摘子部78)を薄板状に形成しているが、摘子部は必ずしも薄板状である必要はなく、例えば棒状であっても構わない。
【0128】
(2)第1、第2、第4及び第5の実施形態においては、いずれも摘子部(ロック片54、摘子部78)が使用位置と収納位置とに亘って揺動可能な構成となっているが、スライド変位可能(コネクタC14等とコネクタC22との嵌合方向にスライド変位可能)な摘子部を設けるようにしてもよい。
【0129】
(3)第3の実施形態では、スライダ本体92aとこれにスライド変位可能に合体されるホルダー92bとから第1スライダ92が構成されているが、例えば、第1スライダ92をスライダ本体92aに相当する部材のみからなる単一の構成とし、第1及び第2の実施形態等のような揺動式の摘子部を設けるようにしてもよい。
【0130】
(4)第2の実施形態のコネクタC14等及びコネクタC22についても、第1実施形態の変形例(図14,図15に示す例)に示すような嵌合解除機構を組込むようにしてもよい。
【0131】
(5)第4の実施形態のコネクタC42において、図34(a)に示すようにロック片54に中空状の治具差込部分160を形成しておき、指先を使えない狭いスペースでは、図34(b)に示すようにドライバー等、治具を用いてロック片54のロック状態を解除できるように構成してもよい。なお、この構成は第1、第2及び第5の実施形態についても適用可能である。また、第3の実施形態においてはホルダー92bに治具差込部を設けるようにすればよい。
【0132】
なお、上記各実施形態では、本発明を車載用オーディオユニットの電気的接続構造等について適用しているが、本発明は勿論これ以外の電気ユニット等の電気的接続構造としても適用可能である。
【0133】
また、上記実施形態では、フラット配線材としてフラットケーブル(15,17,19等)を適用しているが、フラット配線材はフラットケーブルに限られるものではなく、リボン電線、FPC(Flexible Printed Circuit)等のその他のフラット配線材であってもよい。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフラット配線材用コネクタを用いれば、フラット配線材の接続作業、あるいは取外し作業の際には、嵌合部材に設けられた摘子部を使用位置にセットすることで該嵌合部材を摘まみ易くすることができる。従って、該摘子部を利用することにより、狭いスペース等でのフラット配線材の接続作業等をより速やかに、かつ確実に行えるようになり、該作業の作業性を向上させることができる。しかも、接続作業等以外のときは、摘子部を収納位置にセットすれば、占有スペースが小さくて済むため他の作業の邪魔になることもなく合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第1の実施の形態)が適用される車載用オーディオユニットを示す斜視図(筐体を含む図)である。
【図2】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を示す斜視図である。
【図3】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を示す分解斜視図である。
【図4】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は両コネクタの嵌合前、(b)は両コネクタの嵌合途中の状態である)。
【図5】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は両コネクタの嵌合途中、(b)は両コネクタの嵌合後の状態である)。
【図6】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である。
【図7】 フラットケーブル(フラット配線材)の構成を示す平面図である。
【図8】 フラットケーブル(フラット配線材)の構成を示す図7のA−A断面図である。
【図9】 フラットケーブル(フラット配線材)の構成を示す図7のB−B断面図である。
【図10】 フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)はフラットケーブルへの挿着前(組立て前)、(b)はフラットケーブルへの挿着後(組立て後)の図である)。
【図11】 フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を構成するホルダーを示す斜視図である。
【図12】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は図4(b)に対応する図、(b)は図5(a)に対応する図、(c)は図5(b)に対応する図である)。
【図13】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)に、フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図14】 第1の実施の形態のフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(ハウジングのみ)の変形例を示す断面図である((a)はハウジングを示す(b)のC−C断面図、(b)はハウジングを示す平面図である)。
【図15】 第1の実施の形態の変形例にかかるコネクタ(端子側コネクタ、配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は両コネクタの嵌合前、(b)は両コネクタの嵌合状態である)。
【図16】 第1の実施の形態の変形例にかかるコネクタ(端子側コネクタ、配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)はロック片を解除し始めた状態、(b)はロック片を完全に解除した状態である)。
【図17】 本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第2の実施の形態)を示す斜視図(CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を示す斜視図)である。
【図18】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を示す斜視図である。
【図19】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を示す図1の分解斜視図である。
【図20】 フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を構成するハウジングを示す図である。
【図21】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は両コネクタの嵌合し始めの状態、(b)は両コネクタの嵌合途中の状態、(c)は両コネクタの嵌合後の状態である)。
【図22】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)と、このコネクタに接続されるフラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)の構成を示す断面図である((a)は両コネクタの嵌合途中、(b)は両コネクタの嵌合後の状態である)。
【図23】 CDプレーヤーの回路基板に実装されるコネクタ(端子側コネクタ)に、フラットケーブル(フラット配線材)側のコネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)を嵌合させた状態を示す斜視図である。
【図24】 本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第3の実施の形態)を示す斜視図である。
【図25】 フラット配線材用コネクタを示す分解斜視図である。
【図26】 フラット配線材用コネクタを示す断面図である((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)はフラット配線材の接続後の状態である)。
【図27】 本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第4の実施の形態)を示す斜視図である。
【図28】 フラット配線材用コネクタ(配線材側コネクタ)を示す分解斜視図である。
【図29】 フラット配線材用コネクタ(配線材側コネクタ)を示す斜視図(下側から見た状態)である。
【図30】 フラット配線材用コネクタを示す断面図である((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)はフラット配線材の接続後の状態である)。
【図31】 本発明にかかるフラット配線材用コネクタ(第5の実施の形態)を示す斜視図である。
【図32】 フラット配線材用コネクタ(配線材側コネクタ)を示す分解斜視図である。
【図33】 フラット配線材用コネクタを示す断面図である((a)はフラット配線材の接続前の状態、(b)はフラット配線材の接続後の状態である)。
【図34】 第5の実施形態のフラット配線材用コネクタにおいて配線材側コネクタに治具差込部分を設けた例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 導体
10 筐体
12 メイン基板
14 CDプレーヤー
15,17,19 フラットケーブル;フラット配線材
16 MDプレーヤー
18 CSプレーヤー
21A,21B 接続部
24 端子
26A,26B 差込口
C12,C14,C16,C18 コネクタ(端子側コネクタ)
C22 コネクタ(嵌合部材;配線材側コネクタ)
50a ハウジング
50b ホルダー
54 ロック片(摘子部)
78、116 摘子部
P 回路基板
Claims (9)
- 端子を収納する端子側コネクタと、この端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入するとともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触させた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおいて、
収納位置と使用位置とに変位可能で、かつ前記使用位置において該嵌合部材を前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側に延長する摘子部が前記嵌合部材に設けられ、さらに収納位置から使用位置への前記摘子部の変位操作に伴って前記嵌合部材と端子側コネクタとの嵌合状態を解除する嵌合解除機構が組込まれるものであり、
前記摘子部は、前記収納位置と使用位置とに揺動変位可能に構成され、前記嵌合解除機構は、摘子部に設けられるカムと前記端子側コネクタに設けられるカムフォロアとからなり、収納位置に摘子部をセットした状態で前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させると、前記カムがカムフォロアに当接するとともに、この状態から前記摘子部を使用位置に変位させると、前記カムとカムフォロアとが当接したままで該当接位置を支点として摘子部が揺動変位し、これに伴い嵌合部材と端子側コネクタとを相対的に嵌合解除方向に変位させるように構成されていることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。 - 請求項1に記載のフラット配線材用コネクタにおいて
前記摘子部は、その揺動支点を挟んで一方側に摘子部本体を、他方側に前記カムをそれぞれ有するものであって、前記揺動支点から摘子部本体の末端までの寸法が前記揺動支点からカム末端までの寸法よりも大きく形成されていることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。 - 請求項1又は2に記載のフラット配線材用コネクタにおいて、
前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に重ね合せた状態で前記端子側コネクタに挿着されるスライダであることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。 - 請求項1又は2に記載のフラット配線材用コネクタにおいて、
前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に装着される配線材側コネクタであって、該コネクタを前記端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子側コネクタに挿入することを特徴とするフラット配線材用コネクタ。 - 請求項4に記載のフラット配線材用コネクタにおいて、
前記配線材側コネクタは、フラット配線材の末端部分を支持する板状のホルダーと、このホルダーを前記フラット配線材の末端部分と共に挿入した状態で保持するハウジングとを有するものであって、
前記摘子部は、前記ホルダーを挿入した状態で前記挿入口を塞ぐことにより前記ハウジングに対してホルダーを脱落不能にロックするロック部材を兼ねていることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。 - 端子を収納する端子側コネクタに嵌合することにより、前記端子側コネクタに挿入されるフラット配線材の末端部分を前記端子に接触させた状態で保持する嵌合部材において、
前記嵌合部材に、収納位置と使用位置とに変位可能で、かつ使用位置において互いに背中合わせとなって該嵌合部材を前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側に延長する一対の摘子部と、当該摘子部を前記収納位置にロックするロック機構が設けられ、
前記摘子部は、板状に形成されて、嵌合部材における前記端子側コネクタへの嵌合方向と反対側の外壁面に設けられ、該外壁面に対して伏姿勢となる前記収納位置と、外壁面に対して起立姿勢となる前記使用位置とにわたって揺動変位可能に構成されていることを特徴とする嵌合部材。 - 請求項6に記載の嵌合部材において、
前記摘子部には、その表面に滑り止めが形成されていることを特徴とする嵌合部材。 - 請求項6又は7に記載の嵌合部材において、
前記嵌合部材は、フラット配線材の末端部分に装着される配線材側コネクタであって、該コネクタを前記端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材を端子側コネクタに挿入した状態に保持することを特徴とする嵌合部材。 - 端子を収納する端子側コネクタと、この端子側コネクタに嵌合させる嵌合部材とからなり、前記端子側コネクタにフラット配線材の末端部分を挿入するとともに前記嵌合部材を端子側コネクタに嵌合させることによりフラット配線材の導体部分を前記端子に接触させた状態で保持するフラット配線材用コネクタにおいて、
前記嵌合部材として、請求項6乃至8の何れかに記載の嵌合部材を備えていることを特徴とするフラット配線材用コネクタ。
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JP2003203696A (ja) | 2003-07-18 |
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