JP2003202125A - 水洗トイレ装置の空調装置と空調装置付水洗トイレ装置 - Google Patents

水洗トイレ装置の空調装置と空調装置付水洗トイレ装置

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JP2003202125A JP2002000350A JP2002000350A JP2003202125A JP 2003202125 A JP2003202125 A JP 2003202125A JP 2002000350 A JP2002000350 A JP 2002000350A JP 2002000350 A JP2002000350 A JP 2002000350A JP 2003202125 A JP2003202125 A JP 2003202125A
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光男 ▲たか▼井
Mitsuo Takai
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智章 北野
Hidehiko Nitta
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄水の節水と装置全体のコンパクト化およ
び凝縮器の効率的な放熱を行えるようした水洗トイレ装
置の空調装置を提供する。 【解決手段】 貯めている洗浄水を便器へ流す水タンク
10と、冷凍サイクルを構成する圧縮機2、凝縮器3、
蒸発器5を有し、トイレ室1を空調する空調装置と、給
水源に通じる給水管12、流量調整手段16を介して流
入する洗浄水により前記凝縮器と熱交換する前記水タン
ク外に配置した熱交換手段13と、前記空調装置の運転
を制御する制御手段7とを備え、前記空調装置および熱
交換手段と制御手段と水タンクとを、吹出し口24付の
ケース14で覆い、前記熱交換手段には前記凝縮器と熱
交換した洗浄水を前記水タンク10へ流す排水路11を
設けたものである。給水管、流量調整手段、熱交換手段
を通じて水タンクに水を給水し、凝縮器との熱交換に新
しい水を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器に水を勢いよ
く流して洗う水洗トイレに、トイレ室等を冷房または暖
房する空調装置を設ける水洗トイレ装置の空調装置と、
この空調装置を用いた水洗トイレ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水洗トイレ装置に設けた空気調和
機は、図4に示すような構成であった。すなわち、冷凍
サイクルを構成する圧縮機31、凝縮器32、蒸発器3
3等を有する空調装置は凝縮器32を、トイレ室34の
角に跨って壁に設け、かつ便器35を洗う水を貯めてい
る水タンク36(ロータンク)に水没させ、圧縮機3
1、蒸発器33、送風ファン37等は一つのケース38
に納めてトイレ室34の壁に設置した構成である。
【0003】そして、圧縮機31の運転により冷媒を凝
縮器32、蒸発器33、圧縮機31と循環させ、トイレ
室34の空気を送風ファン37により蒸発器33で熱交
換させて吹出し口39よりトイレ室34に冷風を送り空
調するとともに、凝縮器32の凝縮熱は水タンク36の
水に放熱してトイレ室34には放出しないように構成し
ている。
【0004】また、水タンク36には前記凝縮熱で加熱
された温水を便器35に導くための通路40に電磁弁4
1を設け、水タンク36の水温を検知する温度検知器4
2の検出信号に基づき前記電磁弁41の開閉頻度を多く
または少なく制御する構成であった。図中、43は便座
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のトイレ用空
気調和機では、凝縮器32を水タンク36内に水没させ
ているため、メンテナンスが困難になるとともに、圧縮
機31、蒸発器33、送風ファン37等はケース38内
に設けて壁に、凝縮器32を水タンク36に別々に取付
けるため装置全体としてまとまりがなく、かつトイレ室
34への設置工事にも手間がかかり、更にトイレ室34
の有効スペースを狭くしていた。
【0006】また、空調運転時に水タンク36の水は、
電磁弁41が温度検知器42の検出信号に基づき開成さ
れ通路40を経て便器35へ流出するまで、凝縮熱で加
熱され水タンク36内で自然対流するだけなので比較的
に速く温度上昇していき、かつ水タンク36内に上下の
温度分布が生じ、凝縮器32の放熱作用が短時間に低下
して冷却能力の低下する恐れと、水タンク36内の水が
通路40を通じて排水され不経済であった。更に、電磁
弁41はトイレの使用者の意思に関係なく、水タンク3
6の水温上昇を検知した温度検知器42の信号に基づい
て開き水が流れるため、用便中に不意に排水が起きた時
は不快感を伴うことが考えられる。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、洗浄水の節水と装置全体のコンパクト化および凝縮
器の効率的な放熱を行えるようした水洗トイレ装置の空
調装置とこの空調装置を備えた水洗トイレ装置を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1に記載の発明は、便器の洗浄時、貯め
ている洗浄水を便器へ流す水タンクと、冷凍サイクルを
構成する圧縮機、凝縮器、蒸発器を有し、トイレ室を空
調する空調装置と、給水源に通じる給水管を介して流入
する洗浄水により前記凝縮器と熱交換する前記水タンク
外に配置した熱交換手段と、前記空調装置の運転を制御
する制御手段とを備え、前記空調装置および熱交換手段
と制御手段と水タンクとを、吹出し口付のケースで覆
い、前記熱交換手段には前記凝縮器と熱交換した洗浄水
を前記水タンクへ流す排水路を設け、この排水路は前記
凝縮器が能力を発揮できる少量の洗浄水を流せるように
構成してなる水洗トイレ装置の空調装置である。
【0009】上記手段によれば、空調装置および熱交換
手段と制御手段と水タンクとは、吹出し口付のケースで
覆うことにより、装置全体がコンパクトになる作用を有
する。また、給水源に通じる給水管からの洗浄水は、直
接に熱交換手段に流入し、それから水タンクに入るの
で、凝縮器は熱交換手段を通り常に入替わる新しい温度
の低い安定した温度の水と熱交換し、かつ少量による節
水および水タンクの補給水にも利用できる作用を有す
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、熱交換手段には
空調装置の運転時および便器の洗浄時に給水してなる水
洗トイレ装置の空調装置で、空調装置の運転時はもちろ
ん、便器の洗浄時にも熱交換手段を洗浄水が通り入替わ
るので、本来の洗浄水以外に便器洗浄の水も加わり、凝
縮器の一層の安定した熱交換と、水タンクの補給水にも
利用できる作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記熱交換手段
に流量調整手段を介して給水してなる水洗トイレ装置の
空調装置で、流量調整手段により熱交換手段を通じて水
タンクに流れる洗浄水の量を調整し、すなわち凝縮器の
能力を発揮できる少量の洗浄水の流量を調整し、空調装
置の空調する温度設定を高低に変化させた場合でも前記
した少量の洗浄水の流量調整により凝縮器の放熱変化に
対応できる作用を有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、流量調整手段を
便器の洗浄時に最大に開いて給水してなる水洗トイレ装
置の空調装置で、便器の洗浄時に流量調整手段が最大に
開いて多量の水を短時間で水タンクに補給できる作用を
有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、水タンクに直接
に給水する直接給水路を設け、少なくとも便器洗浄時に
は前記直接給水路を開放してなるなる水洗トイレ装置の
空調装置で、少なくとも便器洗浄時には直接給水路より
水タンクに洗浄水を流入させるので、水の補給時間を短
くできる作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、上記熱交換手段
と凝縮器を二重管式熱交換器またはプレート積層式熱交
換器で構成してなる水洗トイレ装置の空調装置で、熱交
換手段と凝縮器を二重管式熱交換器またはプレート積層
式熱交換器で構成することにより、効率の高い熱交換作
用と小型化による装置全体のコンパクト化に繋げる作用
を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、便器と、この便
器に設けた便座と、請求項1〜請求項6のいずれかに記
載の水洗トイレ装置の空調装置とを備えた空調装置付水
洗トイレ装置で、コンパクトな空調装置により装置全体
の取り付け工事を容易にするとともに、トイレ室の有効
スペースを確保する作用を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の水洗トイレ装置の空
調装置とこの装置を備えた水洗トイレ装置につき、図面
に従い説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
形態における水洗トイレ装置の空調装置および前記空調
装置を備えた水洗トイレ装置の正面要部を切り欠いて示
す構成図で、図2は同概略斜視図である。トイレ室1を
冷房する空調装置は、冷凍サイクルを構成する圧縮機
2、凝縮器3、減圧器4、フィンチューブ式熱交換器の
蒸発器5等を有し、更にトイレ室1の空気を循環させて
蒸発器5と熱交換させる送風ファン6、この送風ファン
6および圧縮機2に配線して冷房運転を制御するマイク
ロコンピュータ等を主体とする制御手段7を付加してい
る。
【0018】このような空調装置は、便器8に水を流し
て洗う洗浄水を、満水面9まで貯めている縦に細長い扁
平型の水タンク10(ロータンク)に接続した排水路1
1と水道管等の給水源に配管した給水管12とを有し、
給水管12より流入し、排水路11から水タンク10に
流入する洗浄水により前記凝縮器3と熱交換する前記水
タンク10の外に配置した熱交換手段13と、圧縮機
2、凝縮器3、蒸発器5、送風ファン6等を前記水タン
ク10の外側面脇に、制御手段7の基板を前記水タンク
10の下部前面に近接させてそれぞれ設け、これら有機
的に組合せコンパクトに配置した水タンク10と空調装
置の各構成要素を一つの扁平型のケース14にて覆い、
更に便器8に設けた便座15の後部に一体に直立させて
設け、便器8の後端部に取付けている。
【0019】前記凝縮器3と熱交換手段13は、熱交換
率が高く、かつ小型化が可能な二重管式熱交換器、また
は複数枚の板材を積層して板材間に洗浄水の流れる流路
と冷凍サイクルの冷媒が流れる流路を形成したプレート
積層式熱交換器を使用し、この例では水の通る外管13
aと冷凍サイクルの冷媒が通る内管3aから成る二重管
式熱交換器を使用している。
【0020】前記給水管12には、流量調整手段16を
設け、空調装置の運転時、僅かに開いて少量の洗浄水を
熱交換手段13、排水路11を経て水タンク10に流入
させるもので、前記少量とは空調装置が持つ冷房能力を
発揮できる程度の凝縮作用を凝縮器3がする際に発生す
る凝縮熱を充分に放熱できる少水量であって、かつ少水
量および水タンク10に戻して再利用による節水も図る
ものである。
【0021】すなわち、前記流量調整手段16において
空調装置の運転時に常に、給水管12から熱交換手段1
3を経て排水路11から水タンク10へ流す少量の洗浄
水の流れは、給水源の水圧による簡単な構成で得られ、
かつ凝縮器3は熱交換する熱交換手段14内の水が常に
入替わる新しい温度の低い安定した温度の水と熱交換
し、凝縮器3の放熱作用を効率良く行なわせて凝縮器3
の熱による加熱で水が温度上昇して冷却能力が低下する
のを防止している。
【0022】もちろん、前記流量調整手段16は空調装
置を運転していない時は閉じて節水効果を図るととも
に、便器8の洗浄時に最大に開いて給水管12、熱交換
手段13、排水路11を経て水タンク10に給水して、
便器8の洗浄、汚物の排出で使用した洗浄水を短時間に
補給する。また、流量調整手段16は、流量調整を行い
熱交換手段13を通じて水タンク10に流れる洗浄水の
量を調整し、すなわち凝縮器の能力を発揮できる少量の
洗浄水の流量を更に調整し、空調装置の空調する温度設
定を高低に変化させた場合でも前記した少量の洗浄水の
流量調整により熱交換手段13を凝縮器3の放熱変化に
対応できるようにするものである。
【0023】このように開閉と流量調整をする流量調整
手段16は制御手段7に制御され、前記制御手段7は空
調装置の運転操作が行なわれると、その信号を受けて空
調装置の持つ冷房能力を発揮できる程度に凝縮器3が凝
縮作用をする際に発生する凝縮熱を充分に放熱できる僅
かな少水量が流れるように流量調整手段16を、プログ
ラムを実行して開成度合を制御するものである。
【0024】また制御手段7は、便器洗浄時の操作信号
を受けると、先に受けている空調装置の運転による少水
量の開成度に流量調整手段16を制御している指示を中
断し、これに優先して最大に開成するように流量調整手
段16を、格納してあるプログラムを実行して開成度合
を制御するものである。更に制御手段7は、空調装置の
空調する温度設定の高い、低いの操作信号を受け、これ
に対応した流量調整になるように流量調整手段16を、
格納してあるプログラムを実行して開成度合を制御する
ものである。
【0025】前記水タンク10には、一度に多量の洗浄
水を水タンク10から便器8へ流して用便後の汚物の排
出および便器8を洗うため、止水手段17を介して便器
8に通じる排水路18を設けている。前記止水手段17
は、使用者による便器洗浄時の操作信号に基づく制御手
段7の制御により開閉するとともに、空調装置の運転時
の操作信号を受けた制御手段7により、前記流量調整手
段16と同じ開き度合に制御され、給水管12、熱交換
手段13、排水路11を経て水タンク10に流入する少
量水と同じ量を水タンク10から便器8に流すものであ
る。
【0026】局部洗浄装置19は、局部に温水を噴射す
る局部洗浄ノズル20と、前記局部洗浄ノズル20に洗
浄用の温水を送るポンプ21と、このポンプ21により
局部洗浄ノズル20から噴出する洗浄水を温める電気等
の加熱ヒータ22等を有し、前記ケース14の前面下部
に便座15と一体に横長に配置されている。もちろん、
ケース14で前記空調装置、水タンク10等と一緒にカ
バーしてもよいものである。
【0027】23は一例としてケース14の側面下部に
設けた吸気口で、24はケース14の前面上部における
左右両端に設けた吹出し口で、便座15に腰掛けた大人
の使用者の首筋あたりに空調空気を吹出すようにしてあ
る。また、前記吸気口23から吹出し口24に至る流通
経路の最適位置に脱臭装置(図示せず)を付加している
ものである。25は便座15に開閉自在に設けた弁座蓋
で、前記便座15には暖房用の加熱ヒータを設けてい
る。26は送風ファン6の送風ガイドで、吹出し口24
に通じる。27は水道管に通じる配管で、局部洗浄装置
19の温水タンクに接続している。図中の矢印は、空気
と水と冷凍サイクルの冷媒の流れを示す。
【0028】上記実施の形態において、トイレ室1に入
る前、または入ってからスイッチ等で空調装置の運転操
作をすると制御手段7は制御を開始する。すなわち、圧
縮機2、凝縮器3、減圧器4、蒸発器5、圧縮機2の順
に冷媒が循環するとともに、空調装置運転の指示信号を
受けた制御手段7により流量調整手段16および止水手
段17が僅かに開成され、給水圧で水道水が給水管12
から流量調整手段16で調整されて熱交換手段13内に
流れ、更に排水路11を経て水タンク10に少量が流入
する。一方、水タンク10に流入する前記少量水と同じ
量が水タンク10から止水手段17を経て排水路18か
ら便器8に流れる。
【0029】その結果、給水管12から流量調整手段1
6で調整されて熱交換手段13内に水が直接流入し、凝
縮器3は熱交換手段14内の水が常に入替わる温度の低
い新しい安定した温度の水と熱交換し、凝縮器3の放熱
作用を効率良く行なわせて凝縮器3の熱による加熱で水
が温度上昇して冷却能力が低下するのを防止できる。一
方、送風ファン6の回転によりトイレ室1の空気が吸気
口23からケース14内に吸引されるとともに、脱臭装
置を通過して脱臭され、かつ蒸発器5で冷却されて吹出
し口24から冷風が吹出し、便座15に腰掛けた用便中
の使用者の首筋付近およびトイレ室1を空調する。もち
ろん、空調が不必要になればスイッチを操作して制御手
段7により空調装置の運転を停止し、給水管12の流量
調整手段16と、水タンク10の排水路18の止水手段
17を閉じるものである。
【0030】そして、用便後は局部洗浄装置19の運転
をスイッチで操作し制御手段7により制御して局部洗浄
ノズル20から温水を噴射して局部を洗浄する。その後
は、汚物の排出および便器8を洗う操作をスイッチ等で
行うと、この指示信号を受けた制御手段7は先に受けた
空調装置の運転指示の信号に優先して前記便器洗浄の信
号を受けて水タンク10の止水手段17と給水管12の
流量調整手段16を大きく開成させる。そして、水タン
ク10からは多量の洗浄水が一度に排水路18を通って
便器8に流れ汚物が排出され、便器8が洗われる。一
方、水タンク10から多量の洗浄水が便器8に流れ終わ
ると、満水面9が所定位置まで低下した水タンク10
に、大きく開いた流量調整手段16を経て給水管12、
熱交換手段13、排水路11を通じて水道管より新しい
水が満水面9まで補給され給水を停止し、以降前記動作
が繰り返されるとともに、熱交換手段13内を多量に通
過する水に凝縮器3が放熱をするのである。そして、こ
のようにして便器洗浄が終了すると制御手段7は、再び
元の空調装置の運転状態に戻って給水管12の流量調整
手段16と水タンク10の止水手段17との開成度合を
制御する。
【0031】以上のように本実施の形態では、空調装置
の運転中において流量調整手段16の僅かに開いた給水
管12を通じて熱交換手段13、排水路11を経て常に
水タンク10へ少量の洗浄水が流れるので、給水管12
から直接に熱交換手段13内に流入する新しい温度の低
い水が常に入替わり凝縮器3が積極的に熱交換でき、空
調装置の能力低下を防止できるとともに、少量による節
水および水タンク10の補給水にも利用できる。
【0032】また、凝縮器3は水タンク12の外で熱交
換手段14と熱交換する関係にあるため、水タンク内に
凝縮器を水没させた構成よりもメンテナンスが容易にな
り、かつ給水圧で熱交換手段13から水タンク10に水
を流入させる簡単な構成で熱交換を得ることができる。
【0033】また、空調装置および熱交換手段13と
は、水タンク10の外側部脇に、制御手段7は水タンク
10の前面に近接してそれぞれ配置し、そしてこれら有
機的に組合せ配置した水タンク10と空調装置の各構成
要素を一つの扁平型のケース14で覆い便座15の後部
に一体に直立させて設け、便器8の後端部に取付けてい
るので、装置全体のコンパクト化を図ることができると
ともに、トイレ室1の有効スペースを確保でき、かつ電
源、配管を含めた現場、すなわち一般的に広いスペース
の確保が困難なトイレ室1での設置工事を従来のものよ
り遥かに容易に可能にする。
【0034】本実施の形態では、熱交換手段13に空調
装置の運転時および便器8の洗浄時に流量調整手段16
を介して給水するので、空調装置の運転時はもちろん、
便器の洗浄時にも熱交換手段13内を洗浄水が通り入替
わるので、本来の洗浄水以外に便器洗浄の水も加わり、
凝縮器3の一層の安定した熱交換と、水タンク10の補
給水にも利用できる。
【0035】本実施の形態では、熱交換手段13に流量
調整手段16を介して給水しているので、流量調整手段
16により熱交換手段13を通じて水タンク10に流れ
る洗浄水の量を調整し、すなわち凝縮器3の能力を発揮
できる少量の洗浄水の流量を調整し、空調装置の空調す
る温度設定を高く、低く変化させた場合でも前記した少
量の洗浄水の流量調整により凝縮器3の放熱変化に対応
させ、温度制御を容易にすることができる。
【0036】本実施の形態では、流量調整手段16を便
器8の洗浄時に最大に開いて、給水管12、熱交換手段
13、排水路11を経て水タンク10に給水しているの
で、多量の水を短時間で水タンク10に補給できる。
【0037】本実施の形態では、熱交換手段14と凝縮
器3を内管3aと外管14aから成る二重管式熱交換
器、またはプレート積層式熱交換器で構成することがで
きるので、効率の高い熱交換と小型化によるコンパクト
化を図ることができる。
【0038】(実施の形態2)図3は、本発明の水洗ト
イレ装置の空調装置とこの装置を備えた水洗トイレ装置
の正面要部を切り欠いて示す構成図である。本実施の形
態は、水タンクへの水の補給を、直接に行う別回路の直
接給水路を設けた点が実施の形態1の発明と異なり、同
一構成および同一作用効果を奏する部分には同一符号を
付して詳細な説明を省略し、異なる処を中心に説明す
る。
【0039】直接給水路28は、給水管12より流量調
整手段16の上流において分岐して設け、途中に満水面
9より所定位置に水位が下がると浮き29により開き洗
浄水を水タンク10に給水する自動給水弁30を設けて
いる。
【0040】上記実施の形態において、空調装置の運転
と停止および局部洗浄装置19の使用による動作と作用
効果は実施の形態1で説明した通りである。そして、使
用者が用便後に汚物の排出および便器8の洗浄操作をす
ると、この操作信号を受けた制御手段7は止水手段17
を開き、水タンク10の洗浄水が排水路18に多量に流
れて汚物の排出と便器8の洗浄が行なわれる。一方、満
水面9より水位が下がった水タンク10には、自動給水
弁30が開いて直接給水路29より水が満水面まで補給
される。
【0041】以上のように本実施の形態では、水タンク
10に直接に給水する直接給水路28を設け、少なくと
も便器洗浄時には前記直接給水路28の自動給水弁30
を開放して水タンク10に直接に給水するので、実施の
形態1で説明した給水管12、熱交換手段13、排水路
11を通じて水タンク10に洗浄水を流入させる場合よ
り、水の補給時間を短くできる。
【0042】なお、上記実施の形態では、空調装置とし
て周知の冷凍サイクル方式を用いたが、ペルチェー効果
方式の電子冷却素子を用いても良く、その場合は凝縮器
3に代えて電子冷却素子の放熱側を熱交換手段14内で
通る水に接触させるものである。また、上記実施の形態
で空調装置は、トイレ室1を冷房する形態にしている
が、ヒートポンプ式冷凍サイクルでの冷媒の循環を冷房
時と逆にして暖房を行うことも可能である。更に、上記
実施の形態では一例として空調装置の吸気口をケース1
6の側面に設けたが、これに限定されるものではなく、
ケース16の便座等への取付け時に生じるケース16と
の各所隙間の吸気口、臭いの発生源から臭気の全てを吸
い込むため、便器8の弁鉢に向けて開口した吸気口であ
ってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明した実施の形態から明らかなよ
うに本発明は、洗浄水の節水と装置全体のコンパクト化
および凝縮器の効率的な放熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における水洗トイレ装置
の空調装置と同装置を備えた水洗トイレ装置の正面要部
を切り欠いて示す構成図
【図2】同水洗トイレ装置の空調装置の正面要部を切り
欠いて示す概略斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における水洗トイレ装置
の空調装置と同装置を備えた水洗トイレ装置の正面要部
を切り欠いて示す構成図
【図4】従来の技術における水洗トイレ用空気調和機の
設置状態を含む斜視図
【符号の説明】
2 圧縮機 3 凝縮器 5 蒸発器 7 制御手段 8 便器 9 満水面 10 水タンク 11 排水路 12 給水管 13 熱交換手段 14 ケース 15 便座 16 流量調整手段 28 直接給水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 智章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新田 英彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 ZA05 3L050 BA05 3L103 AA05 AA35 AA50 BB41 CC02 CC30 DD12 DD38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の洗浄時、貯めている洗浄水を便器
    へ流す水タンクと、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝
    縮器、蒸発器を有し、トイレ室を空調する空調装置と、
    給水源に通じる給水管を介して流入する洗浄水により前
    記凝縮器と熱交換する前記水タンク外に配置した熱交換
    手段と、前記空調装置の運転を制御する制御手段とを備
    え、前記空調装置および熱交換手段と制御手段と水タン
    クとを、吹出し口付のケースで覆い、前記熱交換手段に
    は前記凝縮器と熱交換した洗浄水を前記水タンクへ流す
    排水路を設け、この排水路は前記凝縮器が能力を発揮で
    きる少量の洗浄水を流せるように構成してなる水洗トイ
    レ装置の空調装置。
  2. 【請求項2】 熱交換手段には空調装置の運転時および
    便器の洗浄時に給水してなる請求項1に記載の水洗トイ
    レ装置の空調装置。
  3. 【請求項3】 熱交換手段には、流量調整手段を介して
    給水してなる請求項1または請求項2に記載の水洗トイ
    レ装置の空調装置。
  4. 【請求項4】 流量調整手段は、便器の洗浄時に最大に
    開いて給水してなる請求項3に記載の水洗トイレ装置の
    空調装置。
  5. 【請求項5】 水タンクに直接に給水する直接給水路を
    設け、少なくとも便器洗浄時には前記直接給水路を開放
    してなる請求項1に記載の水洗トイレ装置の空調装置。
  6. 【請求項6】 熱交換手段と凝縮器を二重管式熱交換器
    またはプレート積層式熱交換器で構成してなる請求項1
    〜請求項5のいずれかに記載の水洗トイレ装置の空調装
    置。
  7. 【請求項7】 この便器に設けた便座と、請求項1〜請
    求項6のいずれかに記載の水洗トイレ装置の空調装置と
    を備えた空調装置付水洗トイレ装置。
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CN111829064A (zh) * 2020-07-15 2020-10-27 陕西三海机电工程有限公司 一种节能机房空调

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