JP2004116868A - 空気調和機 - Google Patents

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Mitsukuni Sano
佐野 充邦
Tsunetoshi Inoue
井上 常俊
Takeshi Mochizuki
望月 武
Kazuhisa Sato
佐藤 一久
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Abstract

【課題】床面積の小さい小部屋の壁面上部に取付けることができ、据付けスペースがわずかで邪魔にならずにすみ、上方部位からスポット的に快適空調を得られる空気調和機を提供する。
【解決手段】筐体2を洗面台が配置された洗面所や洗濯機等が配置されたサニタリールームあるいはトイレなど床面積が小さく水回り配管を備えた小部屋Rの壁面S上部に取付け可能な寸法形状とし、この筐体内部に圧縮機9と蒸発器10および凝縮器11等の冷凍サイクル構成部品一式を収容し、蒸発器と対向して送風機12を配置し室内空気を蒸発器に送風して熱交換させ蒸発器を空冷式熱交換器とし、水回り配管から水道水を凝縮器に導いて熱交換させ凝縮器を水冷式熱交換器とする冷却水回路Jを具備した。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面所やサニタリールームあるいはトイレなど床面積が小さく、かつ水回り配管を備えた小部屋に取付けられるのに最適な一体型の空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から用いられる一体型空気調和機として、いわゆるウインド型空気調和機や床置き型空気調和機がある。ウインド型空気調和機の場合、本体内部は仕切板を介して機械室と熱交換室に区画され、熱交換室が室内側、機械室が室外側になるよう取付けられる。
熱交換室に吸込み口と吹出し口が開口され、蒸発器と送風機が配置される。機械室に外気吸込み口と吐出口が開口され、圧縮機と凝縮器および送風機が配置される。
【0003】
このような一体型空気調和機であれば、室内機と室外機とに分かれる分離型空気調和機と比較して、据付け作業が比較的簡単で手間がかからず据付けスペースが少なくてすむ。配管や配線が不要で部品費が低減され、メンテナンス作業が容易となるなど種々の長所がある。
その反面、多種類の窓の規格に合う多種類の窓枠用取付け部材を用意する必要があり、管理が煩雑になる。窓の開口部を大幅に閉鎖するので、採光面積が減小して環境的に好ましくない。アルミサッシなどの窓枠構造に空気調和機の重量を支持させるので、建築構造物に悪影響を与えてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、たとえば洗面所、洗濯機等を備えたサニタリールーム、トイレなどの床面積の小さい小部屋を対象とし、小型で据付けスペースは最小限ですみ、必要な運転時間は短時間であるが、スポット的に確実な空調運転をなす空気調和機が要望されている。
そこで、冷凍サイクル構成機器一式を収容し、凝縮器を水冷する冷却水貯溜用タンクを空気調和機本体に一体的に取付け、上記タンクに水道水を供給するための着脱自在のコネクタが設けられた給水ホースを取付けたことを特徴とする空気調和機が提供されるに至った。(たとえば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特許番号 第2549457号公報(特許請求の範囲 請求項1参照)
上記した簡易一体型空気調和機は、運搬可能として洗面所やトイレなどの床面積の小さい小部屋に容易に設置でき、水冷式凝縮器としたので排気ダクトが不用となり、戸外に接した壁等がないトイレにも設置可能となる、とある。
【0006】
しかしながら、上記技術のものは、結果的にいわゆる床置き型の空気調和機を提供することにあって、必要な配置スペースを確保するには困難であり、洗面所やサニタリールームは勿論のこと、トイレ等の床面積の小さい小部屋専用とするには全く不適切である。
そして、床置き型であるから本体の高さ寸法の設定に限界があり、冷房時に冷気が低い位置の吹出し口から吹出される。頭寒足熱の言葉通り、冷気は頭部や顔面に沿うよう導かれることにより快適空調となるが、上記技術のものでは冷気が下半身に当たってしまう。
【0007】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、洗面所やサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面上部に取付けることができ、据付けスペースがわずかで、しかも邪魔にならずにすみ、上方部位からスポット的に快適空調を得られる空気調和機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明の空気調和機は、空気調和機本体を洗面台が配置された洗面所や洗濯機等が配置されたサニタリールームあるいはトイレなど床面積が小さく水回り配管を備えた小部屋の壁面上部に取付け可能な寸法形状とし、この空気調和機本体内部に圧縮機と蒸発器および凝縮器等の冷凍サイクル構成部品一式を収容し、蒸発器と対向して送風機を配置し室内空気を蒸発器に送風して熱交換させ蒸発器を空冷式熱交換器とし、水回り配管から水道水を凝縮器に導いて熱交換させ凝縮器を水冷式熱交換器とする冷却水回路を具備した。
【0009】
また、上記冷却水回路は、凝縮器を収容するとともに水道水を導入し、水道水中に凝縮器を浸漬する水タンクを備える。
また、上記蒸発器の下部に蒸発器の熱交換作用にともなって生成するドレン水を受けるドレンパンを配置し、上記冷却水回路は、凝縮器と熱交換したあとの水を水回り配管における下水道配管に導く排水路を備え、この排水路にドレンパンで受けたドレン水を導くドレン水排出路を接続する。
【0010】
また、上記床面積の小さい部屋はトイレであって、上記冷却水回路は、水回り配管における上水道配管に直接もしくはトイレの洗浄水タンクへの給水路とは分岐して水道水を水タンクへ導くタンク給水路を設け、水タンクとトイレの洗浄水タンクとを連通して水タンクで凝縮器と熱交換したあとの水を洗浄水タンクへ排出案内する排出用水路とを備え、洗浄水タンクへの給水に連動して水タンクへ給水し、給水停止に連動して水タンクへの給水を停止する。
【0011】
また、床面積の小さい部屋をトイレとし、上記冷却水回路は、トイレの洗浄水タンク内の水を汲み上げ凝縮器に導いて熱交換させる水汲み上げ手段と、凝縮器と熱交換した水を再び洗浄水タンクに戻す戻し用水路を備える。
また、床面積の小さい部屋を洗面台を備えた洗面所や洗濯機などが配置されたサニタリールームとし、上記冷却水回路は、水回り配管における上水道配管から水道水を凝縮器に導く給水路と、凝縮器と熱交換した水を水回り配管における下水道配管に導く排水路を備える。
【0012】
このような課題を解決する手段を採用することにより、洗面所やサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面上部に取付けることができ、据付けスペースがわずかで、しかも邪魔にならずにすみ、上方部位からスポット的に快適空調を得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、一部を欠落し内部を露出した簡易一体型の空気調和機の斜視図であり、図2は、空気調和機本体における所定部(熱交換室)の断面図である。
この種の簡易一体型空気調和機は、たとえば洗面所やサニタリールームもしくはトイレなどの、床面積が小さく、かつ水回り配管を備える小部屋Rを取付け対象とすることが最も目的にかなっている。
【0014】
上記水回り配管は、戸外に敷設される上水道本管に接続され住宅内に水道水を導入する上水道配管と、戸外に敷設される下水道本管に接続され使用したあとの水を住宅から導出する下水道配管とからなり、それぞれの配管が上記小部屋の床面下に延出されている。
そして、上水道配管および下水道配管は上記した小部屋に配備される給水器具および排水器具と、それぞれ配管もしくはホース類を介して連通していて、必要に応じて給水ができ円滑に排水される状態にある。
【0015】
なお、風呂場に隣設される脱衣所は、床面積が小さい小部屋であるうえ、上記風呂場に備えられる水回り配管に、風呂場を介して(間接的に)接続できるので、ほとんど取付け条件が整っている。
この簡易一体型空気調和機Mは、上記小部屋Rの壁面S上部に取付けられる据付け板1と、この据付け板に取付け固定される空気調和機本体2とからなる。換言すれば、空気調和機本体1は、上記小部屋の壁面S上部に取付け可能な寸法形状をなす。
【0016】
上記据付け板1は、単純な平板状をなし、周端部が取付けねじなどの取付け具を介して壁面S上部に取付けられる。上記空気調和機本体2は、その背面部aが適宜な手段によって据付け板1に取付けられる。
空気調和機本体2は、上面部b前端から前面部cに亘って断面ほぼ円弧状をなし、両側面部dと下面部eおよび背面部aは平板状に形成される筐体からなっている。したがって、これ以降、空気調和機本体を筐体2と呼ぶ。
【0017】
筐体2内部は仕切板3によって左右に仕切られている。この仕切板3は筐体2内の正面視における左側部寄りの位置にあって、仕切板3の左側筐体2内空間を機械室4、仕切板3の右側筐体2内空間を熱交換室5としている。
すなわち、上記機械室4と上記熱交換室5は、筐体2内部に左右に並んで区画形成されていて、機械室4の空間容量に対して熱交換室5の空間容量が3〜4倍になるよう設計されている。
【0018】
上記機械室4の筐体2周面には開口部が設けられておらず、ほぼ密閉構造となっている。上記熱交換室5に対応する筐体2の上面部bは閉塞されているが、前面部cに吸込み口7が設けられ、下面部eには吹出し口8が設けられる。
上記機械室4内部には、冷凍サイクルを構成する圧縮機9と図示しない膨張弁などが配置される。したがって、これら圧縮機9および膨張弁はほぼ密閉された空間部に収容されることになる。
【0019】
上記熱交換室5内部には、上記圧縮機9とともに冷凍サイクルを構成する蒸発器10と凝縮器11が、後述するようにして前後に対向する状態で配置される。上記蒸発器10の背面側に送風機12が配置され、かつ蒸発器10と送風機12の側方部位に電気部品箱13が配置される。
熱交換室5内部における蒸発器10および送風機12と、上記凝縮器11との相互間に亘って補助仕切板15が介設されていて、蒸発器10と凝縮器11とを互いに熱的に遮断する。
【0020】
したがって、筐体2の閉塞する上面部bに凝縮器11が対向して配置され、前面部cの吸込み口7に蒸発器10が対向して配置され、吹出し口8に送風機12が対向して配置されることになる。
上記蒸発器10は、筐体2の前面部cに沿うよう側面視で湾曲成され、下端部はドレンパン16に嵌め込まれる。上記送風機12は、ファンモータと、このファンモータの回転軸に取付けられるファンとの組み合わせからなる。
【0021】
上記ファンは、通常、横流ファンが用いられていて、横流ファンの軸方向長さは蒸発器10の幅方向寸法と略同一で互いに正対しており、上記ファンモータは蒸発器10の側端面から突出した位置にある。
上記電気部品箱13内には、上記圧縮機9や送風機12などを制御する電気部品や、図示しないリモコンからの信号を受けて必要な制御をなす電気部品および電気回路などが収容される。
【0022】
上記送風機12が駆動されれば、吸込み口7から室内空気が熱交換室5内に吸込まれ、蒸発器10に導かれてから吹出し口8より吹出される送風路Kが形成される。
上記電気部品箱13は蒸発器10の側方部位にあるので、上記送風路Kに導かれる風の一部にさらされる。上記凝縮器11は補助仕切板15によって区画される外側に位置するので、送風機12を駆動することによって形成される送風路Kとは全く関わり合いがない。
【0023】
上記凝縮器11は水タンク17内に収容され、水タンクに集溜している水道水に浸漬状態にある。上記水タンク17は単純に凝縮器11を浸漬すればよいだけなので、合成樹脂材等で簡素な構造ですむ。しかも、据付け時には水タンク17は空の状態であり、据付け作業的に何らの問題もない。
上記凝縮器11は、狭小の間隙を存して並設される多数枚のフィンに冷媒管が蛇行状態で貫通してなるフィンチューブタイプの熱交換器である。凝縮器11から他の冷凍サイクル機器に接続するため、凝縮器11の両側端部から延出される冷媒管は水タンク17の水面から突出して然るべき部位に接続される。
【0024】
一方、上記水タンク17は冷却水回路Jに設けられている。さらに冷却水回路Jとして、上述した水回り配管を構成する上水道配管に接続される給水路19aと、下水道配管に接続される排水路19bを備えている。
なお説明すれば、上記給水路19aは、床面下の上水道配管から分岐して小部屋Rの壁面S裏面側でこの上方部位に延出し、壁面Sと筐体背面部aを貫通して水タンク17の上部に接続される。上記排水路19bは、水タンク17の底部に接続されていて、筐体背面部aと壁面Sを貫通して床面下まで垂下され、下水道配管に接続される。
【0025】
上記給水路19aと排水路19bのいずれにも電磁開閉弁が設けられていて、たとえば水タンク17に集溜される水道水の水温を検知するセンサーの検知信号に応じて同時に開閉するようになっている。
このようにして筐体2内に全ての構成部品が収容される一体型空気調和機であって、図示しない運転スイッチをオンすることにより圧縮機9が駆動され、冷媒が凝縮器11と膨張弁から蒸発器10の順に循環する冷凍サイクル運転がなされる。
【0026】
同時に送風機12が駆動され、送風路Kに沿って室内空気が導かれる。室内空気は蒸発器10に導かれて熱交換し、冷媒の蒸発潜熱を奪われて温度低下し冷気に換わる。この冷気は吹出し口8から吹出され、筐体2の下方部位とその周辺部をスポット的に冷房する。
上記凝縮器11は水タンク17内の水中に浸漬状態にあり、水冷式熱交換器として用いられるので、いわゆる空冷式熱交換器と比較して熱交換効率が向上し、より効果的な空調作用を得られる。
【0027】
なお、上記電気部品箱13は送風路Kの側部に配置されていているので、送風路に導かれる一部の風にさらされる。したがって、電気部品箱13に通気孔を設けておけば、風が通気孔を介して箱内部に導かれ、電気部品類は確実に冷却される。
冷凍サイクル運転にともなって圧縮機9がある程度放熱することは避けられない。ここでは、圧縮機9はほぼ密閉された機械室5内に収容されており、通常用いられる空気調和機と比較して運転時間が短いので、筐体2から外部への熱的悪影響がない。
【0028】
また、冷凍サイクル運転にともない凝縮器11において凝縮熱を放熱するが、この凝縮器11は水冷式熱交換器となっているので送風路K中へ凝縮熱を放熱することがなく、冷気の温度上昇がない。
図3は、上述した一体型空気調和機MをトイレTRの壁面S上部に取付けた状態を模式的に示す斜視図である。
【0029】
たとえば、トイレTRの中に人が入ったことを筐体2に設けられるセンサーが感知して冷凍サイクル運転を開始するとともに、上記送風機12の駆動をなし、トイレの中にいる人に対してスポット的な空調運転を行うようにする。
トイレから人が出たら、上記センサーは再びこれを感知して冷凍サイクル運転と送風機12を停止する制御をなせば、すこぶる使い勝手がよく、快適な空調作用が得られ、しかも省エネ的な運転となる。
【0030】
なお、一体型空気調和機MをトイレTRに取付けることとして説明しているが、洗面所やサニタリールームなど床面積が小さく、かつ水回り配管を備えた小部屋に取付けるのにも最適である。
いずれにしても、水回り配管を利用して凝縮器11を水冷式熱交換器とし、小部屋Rにいる人に集中して冷房作用を行え、併せて、洗面所では化粧鏡の曇り止めをなし、サニタリールームでは湿気の除去に効果がある。
【0031】
図4は、冷却水回路の一部を説明するための図である。説明の都合上、圧縮機9と蒸発器10および凝縮器11を単純に一列に並べた状態で図示しているが、実際の構成は先に図1および図2で説明した通りである。
上記蒸発器10の下部に、蒸発器の熱交換作用にともなって生成するドレン水を受けるドレンパン16が配置されている。このドレンパン16底部には、ドレンパンで受けたドレン水を排出するドレン水排出路18が接続される。
【0032】
一方、上記水タンク17底部には、凝縮器11と熱交換したあとの水を水回り配管における下水道配管に導く排水路19が接続されていて、この排水路の中途部に開閉弁20が設けられる。
そして、上記ドレン水排出路18は、上記排水路19における開閉弁20の下流側に接続されていて、ドレンパン16で受けたドレン水はドレン水排出路18と排水路19を介して下水道配管に排出されることになる。
【0033】
すなわち、本来ならばドレンパン16にドレンホースを接続し、このドレンホースは壁を貫通して戸外へ延出させるようにしなければならず、工事費用が嵩むものであったが、上述の構成にすればドレン水排出路18が短くてすみ、工数低減を図れる。
なお、水タンク17底部に排水路19を接続する代りに、同図に二点鎖線で示すように、水タンク17の上部で収容する水の水位を設定する位置にオーバーフロー管である排水路19Aを備えるようにしてもよい。
【0034】
この場合、上記排水路19Aを設けることにより、上記した開閉弁20を備えることが不要となり、排水路19Aに対するドレン水排出路18の接続位置が任意となる。
そして、水タンク17内に水が集溜され、凝縮器11が水中に浸漬状態になって熱交換するから、上部側に熱交換して温度上昇した水が溜まる。水タンク17に新たに給水される水は、当然、上部に溜まる水よりも温度が低いからタンク底部に下る。新たに給水された分だけ、温度上昇した水がオーバーフロー管である排水路19Aを介して排出される。
【0035】
したがって、凝縮器19は低温の水と熱交換することとなり、この熱交換効率が常に高い状態を保持できる。しかも、先に説明した開閉弁20が不要となり、その分コストの低減に寄与する。
図5は、さらに具体的に冷却水回路Jaを説明するための図である。ここでも小部屋としてトイレTRを適用して説明している。
【0036】
上記冷却水回路Jaは、上記水回り配管における上水道配管21から分岐して設けられる。すなわち、上水道配管21は、図示しない止水栓を介してトイレTRの便器25と一体に設けられる洗浄タンク26内に延出される。この端部には、洗浄タンク26内のフロートの位置に応じて開閉するフロート弁22が設けられている。
さらに、フロート弁22から二股に分岐していて、一方は洗浄タンクの手洗い管28に接続され、他方は冷却水回路Jaを構成するタンク給水路23が接続されている。
【0037】
上記タンク給水路23は、上記水タンク17に連通している。また、水タンク17から洗浄水タンク26に排出用水路24が接続されるが、この排出用水路24は先に説明した排水路19と同一構成であってもよく、オーバーフロー管からなる排水路19Aと同一構成であってもよい。
上記洗浄タンク26側部に設けられる操作レバー27を操作すると、洗浄タンク底部のゴムフロートがタンク洗浄管を開放して、洗浄タンク内の水が一気に便器25内に流出し便器を洗浄する。
【0038】
洗浄水タンク26の水位が下がるとフロートの位置が下がり、所定水位以下になるとゴムフロートがタンク洗浄管を閉成するとともに、フロートがフロート弁22を機械的に開放する。
上水道配管21からフロート弁22を介して手洗い管28とタンク給水路23に水が導かれる。手洗い管28から流出する水は洗浄タンク26内に溜り、一点鎖線矢印に示すように分岐給水管23から流出する水は空気調和機Mの水タンク17内に溜まる。
【0039】
洗浄タンク26の水位が基準の位置に上昇すると、フロートが検知して機械的にフロート弁22を閉成するので、洗浄タンク26と水タンク17への給水が同時に終了する。
したがって、洗浄水タンク26の操作レバー27の操作に連動して、水タンク17内および洗浄水タンク26内の水がそれぞれ入れ替わる。特に、水タンク17内の水が入れ替わることにより、凝縮器11の熱交換作用にともなう水温上昇が抑制され、さらなる熱交換効率の向上を図れる。
【0040】
なお、特に図示しないが、先に説明した洗浄タンク26の手洗い管28を不要として、フロート弁22に直接分岐給水管23を接続するようにしてもよい。この場合、水タンク17に接続される排出用水路24を手洗い管の代用として洗浄タンク26の上部に延出するとよい。
いずれにしても、上述した構成の上記冷却水回路Jaは、トイレTRにおける既存の上水道配管21に対して若干の配管工事を付加すればよく、空気調和機Mにおける複雑な構成が不要で廉価に提供できる。
【0041】
図6は、さらに異なる形態の冷却水回路Jbの詳細を説明するための図である。ここでも小部屋としてトイレTRを適用して説明している。
上記冷却水回路Jbは、上記トイレTRに人が出入りすることを検知するセンサー30(検知手段)と、このセンサーの検知信号にもとづいて洗浄水タンク26内の水を汲み上げ水タンク17に導くポンプ31および汲み上げ水路32(水汲み上げ手段)と、水タンク17内の水を直接、洗浄水タンク26に戻す戻し用水路33とから構成される。
【0042】
すなわち、トイレTRに人が入った状態でセンサー30が検知し冷凍サイクル運転が開始されるとともにポンプ31に駆動信号が送られる。その結果、トイレTRにいる人に対して壁面S上部から集中して冷風が吹出され、スポット的な冷房作用が行われる。
同時に、洗浄水タンク26内の水が水タンク17内に汲み上げられ、かつ同量の水タンク17内の水が洗浄水タンク26に戻される。水タンク17と洗浄水タンク26との間を水が循環し、特に凝縮器11の熱交換作用にともなう水温上昇が抑制され、さらなる熱交換効率の向上を図れる。
【0043】
洗浄水タンク26に設けられる操作レバー27を操作することにより、洗浄水タンク26内の水が便器25に流出して便器を洗浄する。このとき、洗浄水タンク26内の水位が一旦低下するが、ここに収容される上記ポンプ31が露出する状態には至らないよう設定されている。
したがって、トイレTRに人がいる限り、ポンプ31の汲み上げ作用と冷風吹出しは継続して円滑に行われる。洗浄水タンク26の水位が所定水位まで低下すると、再び水タンク17内に水が給水されることは変りがない。
【0044】
トイレTRから人が出ると、上記センサー30が検知して制御部に検知信号を送る。制御部は冷凍サイクル運転とポンプ31の駆動を停止する信号を送るとともに、開閉弁20を閉成する信号を送る。冷風の吹出しが停止し、水タンク17への汲み上げ作用と排水作用が停止する。
このような構成を採用することにより、水回り配管を構成する上水道配管21や下水道配管と直接的に分岐し、もしくは合流する配管工事が不要となり、工事費の削減化に寄与する。
【0045】
そして、結果的に、冷却水回路JbはトイレTRの洗浄水タンク26を介して水回り配管に接続されることになり、水タンク26への冷却水の循環に少しの不具合もない。
図7は、床面積の小さい部屋として、洗面台40を備えた洗面所SRに適用して説明する。なお、洗濯機などが配置されたサニタリールームや、風呂場に隣設される脱衣所であっても、基本的な構成は変りがない。
【0046】
上記洗面所SRにおいて、上記水回り配管における上水道配管21は洗面台40の給水栓41に接続される。また、下水道配管42は洗面台40の洗面ボール底部43に接続される。
上記一体型空気調和機Mは、洗面台40を構成する化粧鏡44の上部の壁面Sに取付けられていて、上記吹出し口8は洗面台40に向かって洗面をなす人に向けられる。
【0047】
凝縮器11は水タンク17の水中に浸漬状態にあり、水タンク17と上水道配管21とは給水路19aで連通され、上水道配管21から水道水を水タンク17に導く。また、水タンク17と下水道配管42とは排水路19bで連通され、凝縮器11と熱交換した水は下水道配管42に排出される。
したがって、洗面台40に対する既存の水回り配管を利用して冷却水回路Jcを構成して、工事費を比較的廉価に抑制できる。洗濯機などが配置されたサニタリールームや、風呂場に隣設される脱衣所であっても同様である。
この他、本発明は要旨を変更しない範囲で種々変形実施可能であることは、勿論である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、洗面所やサニタリールームあるいはトイレなどの床面積の小さい小部屋の壁面上部に取付けることができ、据付けスペースがわずかで、しかも邪魔にならずにすみ、上方部位からスポット的に快適空調を得られるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る、一体型空気調和機を一部欠落して内部を露出した概略の斜視図。
【図2】同実施の形態に係る、一体型空気調和機の概略の斜視図。
【図3】同実施の形態に係る、一体型空気調和機をトイレに取付けた状態の斜視図。
【図4】同実施の形態に係る、冷却水回路の構成の一部を説明する図。
【図5】同実施の形態に係る、さらに異なる冷却水回路の構成を説明する図。
【図6】同実施の形態に係る、さらに異なる冷却水回路の構成を説明する図。
【図7】同実施の形態に係る、一体型空気調和機を洗面所に取付けた状態の正面図。
【符号の説明】
40…洗面台、
SR…洗面所、
TR…トイレ、
R…小部屋、
2…筐体(空気調和機本体)、
9…圧縮機、
10…蒸発器、
11…凝縮器、
12…送風機、
J…冷却水回路、
19a…給水路、
19b…排水路、
17…水タンク、
16…ドレンパン、
19…排水路、
18…ドレン水排出路、
23…タンク給水路、
26…洗浄水タンク、
24…排出用水路、
31…ポンプ、
32…汲み上げ水路、
33…戻し用水路。

Claims (6)

  1. 洗面台が配置された洗面所や、洗濯機等が配置されたサニタリールームあるいはトイレなど、床面積が小さく、かつ水回り配管を備えた小部屋の壁面上部に取付け可能な寸法形状をなす空気調和機本体と、
    この空気調和機本体内部に収容される、圧縮機と蒸発器および凝縮器等の冷凍サイクル構成部品一式と、
    上記蒸発器と対向して配置され、室内空気を蒸発器に送風して熱交換させ、蒸発器を空冷式熱交換器とする送風機と、
    上記水回り配管から水道水を上記凝縮器に導いて熱交換させ、凝縮器を水冷式熱交換器とする冷却水回路と
    を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 上記冷却水回路は、上記凝縮器を収容するとともに水道水を導入し、水道水中に凝縮器を浸漬する水タンクを備えることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 上記蒸発器の下部に、蒸発器の熱交換作用にともなって生成するドレン水を受けるドレンパンが配置され、
    上記冷却水回路は、凝縮器と熱交換したあとの水を上記水回り配管における下水道配管に導く排水路を備え、
    この排水路に、上記ドレンパンで受けたドレン水を導くドレン水排出路が接続されることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 上記床面積の小さい部屋はトイレであって、
    上記冷却水回路は、
    上記水回り配管における上水道配管に直接設けられ、もしくはトイレの洗浄水タンクへの給水路とは分岐して設けられ、水道水を上記水タンクへ導くタンク給水路と、
    上記水タンクとトイレの洗浄水タンクとを連通して設けられ水タンクで凝縮器と熱交換したあとの水を洗浄水タンクへ排出案内する排出用水路とを備え、
    上記洗浄水タンクへの給水に連動して水タンクへ給水され、上記洗浄水タンクに対する給水停止に連動して水タンクへの給水が停止されることを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  5. 上記床面積の小さい部屋はトイレであって、
    上記冷却水回路は、
    上記トイレの洗浄水タンク内の水を汲み上げ上記凝縮器に導いて熱交換させる水汲み上げ手段と、
    凝縮器と熱交換した水を再び洗浄水タンクに戻す戻し用水路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  6. 上記床面積の小さい部屋は、洗面台を備えた洗面所や洗濯機などが配置されたサニタリールームであって、
    上記冷却水回路は、
    上記水回り配管における上水道配管から水道水を上記凝縮器に導く給水路と、凝縮器と熱交換した水を水回り配管における下水道配管に導く排水路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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