JP2001355904A - 熱交換器洗浄装置及び空気調和機 - Google Patents
熱交換器洗浄装置及び空気調和機Info
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Abstract
期的に自動で実施する場合、実際上、洗浄が必要でない
ときにも、実施され、無駄である。 【解決手段】熱交換器が汚れてくると熱交換能力が低下
する。熱交換能力と相関の深い冷媒の状態量に基づいて
洗浄が必要か否かを判断する。冷媒の状態量として、冷
媒の凝縮温度Teと蒸発温度Tcを用い、これらが閾値
T1,T2より低下すると、洗浄指令を出す。空気調和
機の運転停止を待って洗浄を実施する。
Description
塵埃や花粉を除去したり、また細菌、カビ等の発生を抑
制したりするための熱交換器洗浄装置、およびこれを含
む空気調和機に関する。
熱交換器を洗浄するメンテナンス作業は非常に面倒であ
る。そこで、空気調和機内に熱交換器の洗浄機能を組み
込み、メンテナンスを軽減する試みがなされている。洗
浄動作の開始は、ユーザがリモコンのスイッチを操作す
る手動による場合と、例えば日数をカウントしておいて
定期的に自動洗浄を実施する場合がある。
場合、人手を煩わすことなり、面倒である。また、熱交
換器に付着した塵埃等から臭気が発生して始めて洗浄を
実施することになりがちであり、対症療法的となる。一
方、洗浄を定期的に自動で実施する場合、熱交換器があ
まり汚れていなくて洗浄の必要がないときにも、洗浄を
実施することになる。
洗浄液を収容するタンク等に洗浄液を補充する頻度が増
え、メンテナンスが面倒になる。逆に補充回数を減らす
ためには、タンクを大型にする必要がある。本発明は上
記課題に鑑みてなされたものであり、必要なときのみに
洗浄を実施することのできる熱交換器洗浄装置、および
これを含む空気調和機を提供することを目的とする。
を達成するため、本発明は、熱交換器に洗浄液をかけて
洗浄する手段と、熱交換器の熱交換能力に基づいて熱交
換器を洗浄させる自動洗浄モードを有する制御手段とを
備えることを特徴とする熱交換器洗浄装置を提供するも
のである(請求項1)。本構成では、熱交換能力に基づ
き真に洗浄が必要なときのみに熱交換器の洗浄を実施す
ることができる。これにより、熱交換器の熱交換能力を
常に適正に維持することができる。洗浄液をこれを収容
するタンクに補充する頻度を減らすことができ、メンテ
ナンスが軽減される。また、不要に大きなタンクを用い
る必要もない。
て洗浄する手段と、熱交換器を含む冷媒回路に流れる冷
媒の状態量に基づいて熱交換器を洗浄させる自動洗浄モ
ードを有する制御手段とを備えることを特徴とするもの
である(請求項2)。本構成では、熱交換能力に最も相
関の深い冷媒の状態量に基づき、真に洗浄が必要なとき
のみに熱交換器の洗浄を実施することができる。これに
より、熱交換器の熱交換能力を常に適正に維持すること
ができる。洗浄液をこれを収容するタンクに補充する頻
度を減らすことができ、メンテナンスが軽減される。ま
た、不要に大きなタンクを用いる必要もない。
がある(請求項3)。例えば、空気調和機では室温を設
定温度に維持するようにしているので、熱交換器が汚れ
て通過空気との間での熱伝達が悪くなってくる(すなわ
ち、熱交換器の熱交換能力が減衰してくる)と、必然的
に、冷媒の凝縮温度や蒸発温度が低下してくる。したが
って、上記冷媒の状態量は冷媒の凝縮温度および蒸発温
度の少なくとも一方を含んでいれば(請求項5)、洗浄
の必要となる適切なタイミングで洗浄を実施することが
できる。
閾値よりも低く且つ蒸発温度が対応する閾値よりも低い
場合に熱交換器を洗浄させるものであれば(請求項
6)、熱交換能力の減衰をより正確に予測し、より適切
なタイミングで洗浄を実施することができる。上記冷媒
の状態量は冷媒の圧力を含む場合がある(請求項4)。
要するに、エンタルピ変化をみておけば良いので、エン
タルピに関して相関を持つ圧力(凝縮圧力、蒸発圧力)
に基づいても、上記の温度に基づく場合と同様に適切な
洗浄のタイミングを判断することができる。
温度を検出する手段と外気の温度を検出する手段をさら
に備え、これらの手段により検出された空気の温度に基
づいて制御手段が閾値を調整する場合がある(請求項
7)。この場合、より適正に洗浄の要否を判断すること
ができる。また、上記制御手段は手動スイッチからの信
号に応じて洗浄を実施させる手動洗浄モードをさらに有
する場合がある(請求項8)。この場合、手動でも洗浄
を実施できるので好ましい。特に、上記自動洗浄モード
と手動洗浄モードを択一的に切り換える手段をさらに備
えていれば(請求項9)、ユーザの要望に応じて手動と
自動とを切り換えることができる点で好ましい。
かに記載の熱交換器洗浄装置を含む空気調和機を提供す
る場合がある(請求項10)。この場合、小型、安価で
メンテナンス性に優れた空気調和機を実現できる。
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の熱交換器洗浄装置が組み込まれた空気調和機の内
部構成を示す概略断面図である。本実施の形態では熱交
換洗浄装置が室内機としての天井埋設型(カセット型)
の空気調和機1に組み込まれた例に則して説明するが、
これに限定されるものではない。
天井埋設型(カセット型)の室内機からなり、箱状をな
す空気調和機本体としてのケーシング2と、このケーシ
ング2の下面に接続されて天井面21の開口22を覆う
化粧パネル3と、ケーシング2の中央部に配置された遠
心式の送風機4と、この送風機4の周囲下流に配置され
たフィンコイル式の熱交換器5と、熱交換器5の下方に
配置され熱交換器5から落下する液体を受けるドレンパ
ン6と、熱交換器5を洗浄する洗浄装置Aとを備えてい
る。2aはケーシング2の表面を覆う断熱材である。
室外機の熱交換器、圧縮機および膨張弁を循環する冷媒
回路が構成されている。冷房時か暖房時かによって内外
の熱交換器の機能が入れ換わり、一方が凝縮器、他方が
蒸発器として機能する。化粧パネル3の中央部には略矩
形をなす吸込口7が設けられ、この吸込口7の周囲四方
に吹出口8が設けられている。ケーシング3内には、吸
込口7からエアフィルタ9、送風機4および熱交換器5
を介して吹出口8に至る風路10が形成されている。す
なわち、送風機4が駆動されることによって、吸込口7
からエアフィルタ9を通してケーシング2内に吸い込ま
れた空気は、送風機4の遠心方向に吹き出されて熱交換
器5のフィン11間を流れて加熱又は冷却され、吹出口
8を通して室内空間へ吹き出されるようになっている。
送風機4はファン4aとファン4aを駆動するモータ4
bを有している。
まれた空気の温度を検出するサーミスタ等からなる室温
センサである。20は室内機に内蔵される熱交換器5の
冷媒の温度を検出する室内熱交温度センサである。23
は洗浄装置Aの動作を制御する制御部17を内蔵する制
御箱である。図1,図2および図3を参照して、熱交換
器5は互いの間に所定の間隔を設けて平行に並ぶ多数の
フィン11と、これらのフィン11を貫く熱交換用の多
数の冷却管12とを備えている。
を貫くようにして配置される、洗浄する手段としての洗
浄管13を備えており、図3および図4に示すように、
洗浄管13の周面14には、洗浄管13内を流される洗
浄液を熱交換器5の各フィン11に吹き掛ける吹掛け手
段として多数のノズル15が形成されている。ノズル1
5の場合、洗浄管13の周面14に形成した穴の周囲の
一部を切り起こすことにより、容易に形成できる。ま
た、ノズル15の場合、噴射の方向性をもたせ、且つフ
ィン11に対して洗浄液を強く吹き掛けることが可能で
あり、洗浄能力を高くすることができる。
洗浄する手段としての洗浄管13と、洗浄液Lを収容す
るタンク18と、このタンク18から洗浄管13に至る
経路16に設けられ、タンク18から洗浄液Lを汲み上
げて洗浄管13内に圧送するポンプPと、ポンプPを駆
動するモータMの動作を制御する制御部17とを備えて
いる。洗浄管13は冷却管12の一部を閉塞した行き止
まり管として構成されている。冷却管12の一部を用い
て洗浄管13を構成するので、洗浄管13を冷却管12
とは別途に構成する場合と比較して構造を簡素化でき、
また製造コストを安くすることができる。洗浄管13の
一端は上記の経路16を介してポンプPおよびタンク1
8に接続されている。
1の少なくとも上部に配置されていることが好ましい。
というのは、上部に配置すると、フィン11の上部に吹
き掛けられた洗浄液がフィン11を伝わって下部まで達
するし、また、噴射された洗浄液が下向きに拡がる傾向
にあるので、フィン11の上下全体に洗浄液を行き渡ら
せることができるからである。すなわち、洗浄液を効率
的に利用できる。また、洗浄液には抗菌性のある薬剤が
含まれる場合がある。この場合、細菌やカビの発生を効
果的に防止できて好ましい。特に、ドレンパンやドレン
ホース等の排水経路の洗浄に効果があり、排水経路での
臭気やスライムの発生を防止することができる。
室内熱交温度センサ20、並びに、図示しない室外機に
内蔵される外気温度センサ23および室外熱交温度セン
サ24が接続されている。各温度センサ19,20,2
3,24からの検出信号を入力した制御部17は、洗浄
が必要と判断したときに、ポンプPのモータMを駆動さ
せ、洗浄管13に洗浄液Lを圧送して、熱交換器5に対
する洗浄を実施させる。
制御動作について説明する。運転が開始されると、室温
Trおよび外気温Taが入力される(ステップS1)。
次いで、図6に示すエリア判定マップに基づいて複数
(例えば9個)の運転エリアA1,A2,…A9の何れ
の運転エリアに相当するかが判別される。各エリアA
1,A2,…A9にそれぞれ対応して、凝縮温度の閾値
T1および蒸発温度の閾値T2が予め設定されているの
で、判別されたエリアに応じて、閾値T1,T2が決定
される(ステップS2)。なお、このマップは冷房時と
暖房時に応じてそれぞれ異なるタイプのものが設定され
ている。
cが入力され(ステップS3)、凝縮温度Teおよび蒸
発温度Tcが、それぞれ対応する閾値T1およびT2よ
りもともに低いときに、洗浄指令が出される(ステップ
S4,S5)。洗浄指令が出されると、空気調和機1の
運転の停止を待って上記のモータMを駆動して、洗浄が
実施される(ステップS6,S7)。本実施の形態によ
れば、熱交換能力に最も相関の深い冷媒の状態量に基づ
き、真に洗浄が必要なときのみに熱交換器5の洗浄を実
施することができる。これにより、熱交換器5の熱交換
能力を常に適正に維持することができる。洗浄液をこれ
を収容するタンク18に補充する頻度を減らすことがで
き、メンテナンスが軽減される。また、不要に大きなタ
ンク18を用いる必要もなく、小型化を図ることができ
る。
閾値T1よりも低く、且つ検出された蒸発温度Tcが対
応する閾値T2よりも低い場合に、熱交換器5を洗浄さ
せるようにしているので、熱交換能力の減衰をより正確
に予測し、より適切なタイミングで洗浄を実施すること
ができる。しかも、上記の閾値T1,T2を室温Trお
よび外気温Taに基づいて調整するので、より適正に洗
浄の必要なタイミングを判断することができる。
11を貫くようにレイアウトしたので、従来と比較して
小型にすることができる。また、洗浄管13がフィン1
1に近接した位置から洗浄液を吹き掛けるので、洗浄液
が不必要に飛散することがなく、したがって、特に防滴
カバーを設けずとも良く、その結果、部品点数を削減し
て製造コストを安くすることができる。また、小型で安
価な洗浄装置Aを空気調和機1に組み込むことにより、
小型、安価でメンテナンス性に優れた空気調和機1を提
供することができる。
供給する構造を用いているが、本実施の形態では、特に
すすぎ水を供給する構造は設けていない。これは、熱交
換器5の汚れが顕著に露呈するのが、冷房シーズンであ
り、冷房シーズンであれば、熱交換器5の各フィン11
に付着する凝縮水をすすぎ水として利用できるので、別
途にすすぎ水を供給する機構は不必要であるという考え
に基づく。ただし、本発明はすすぎ水を供給する構造を
付加することを妨げる趣旨のものではない。
び蒸発温度Tcの双方を用いて洗浄タイミングを判断し
たが、これに限らず、凝縮温度Teおよび蒸発温度Tc
の何れか一方と対応する閾値T1,T2との比較に基づ
いて、洗浄のタイミングを判断することもできる。ま
た、図5において、上記の凝縮温度Teに代えて凝縮圧
力Peを用い、また、蒸発温度Tcに代えて蒸発圧力P
cを用い、さらに、凝縮温度および蒸発温度の温度の閾
値T1,T2に代えて凝縮圧力および蒸発圧力の閾値P
1,P2を用いて、洗浄のタイミングを判断することも
可能である(図7のブロック図参照)。この場合におい
ても、凝縮圧力Peおよび蒸発圧力Pcの少なくとも一
方と、対応する閾値P1,P2との比較に基づいて、洗
浄タイミングを判断することもできる。なお、凝縮圧力
Peを検出する凝縮圧力センサ25および蒸発圧力Pc
を検出する蒸発圧力センサ26は、室内機の熱交換器5
および室外機の熱交換器(図示せず)にそれぞれ設ける
ことになる。
施の形態を示している。本実施の形態では、空気調和機
1の各種操作キーを装備するリモコン27に、手動の洗
浄スイッチ28を設け、この洗浄スイッチ28からの信
号に応じて洗浄を実施させる手動洗浄モードを設けた点
にある。具体的には、図9に示す流れとなり、図5に示
すフローチャートにステップS8を追加したものとな
る。すなわちステップS4での条件と、洗浄スイッチ2
8がオンされる条件のうち何れか一つが満たされたとき
に、洗浄が実施される。この場合、手動でも洗浄を実施
できるので好ましい。
浄モードを択一的に切り換える手段として、図10に示
すようにリモコン27に切換スイッチ29を追加し、図
111に示すように、切換スイッチ29からの信号によ
って判断して(ステップS1)自動洗浄モードステップ
(ステップS2〜ステップS9)と手動洗浄モード(ス
テップS11,S12,S7〜S9)を切り換えても良
い。ユーザの要望に応じて手動と自動とを切り換えるこ
とができて好ましい。なお、図11のステップS3〜S
9が図5のステップS1〜S7に相当する。また、手動
洗浄モードでは、洗浄スイッチ28のオンに応じて洗浄
指令が出される。
れるものではない。例えば、図5や図9の実施形態では
ステップS4の条件が一度満たされると直ちに洗浄指令
を出していたが、これに限らず、複数回(例えば6回)
満たされて始めて洗浄指令を出すようにしても良い。こ
れは、洗浄指令を出すための条件の検出に万全を期し、
不用意に洗浄を実施することがないようにするすためで
ある。図11のステップS6の条件についても同様であ
る。
ことができる。
む空気調和機の概略断面図である。
である。
フローチャートである。
ロック図である。
示すブロック図である。
ある。
ブロック図である。
を示すブロック図である。
Claims (10)
- 【請求項1】熱交換器に洗浄液をかけて洗浄する手段
(13)と、熱交換器(5)の熱交換能力に基づいて熱
交換器(5)を洗浄させる自動洗浄モードを有する制御
手段(17)とを備えることを特徴とする熱交換器洗浄
装置。 - 【請求項2】熱交換器(5)に洗浄液をかけて洗浄する
手段(13)と、熱交換器(5)を含む冷媒回路に流れ
る冷媒の状態量に基づいて熱交換器(5)を洗浄させる
自動洗浄モードを有する制御手段(17)とを備えるこ
とを特徴とする熱交換器洗浄装置。 - 【請求項3】上記冷媒の状態量(Te,Tc,Pe,P
c)は冷媒の温度(Te,Tc)を含むことを特徴とす
る請求項2記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項4】上記冷媒の状態量(Te,Tc,Pe,P
c)は冷媒の圧力(Pe,Pc)を含むことを特徴とす
る請求項2又は3記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項5】上記冷媒の状態量(Te,Tc,Pe,P
c)は凝縮温度(Te)および蒸発温度(Tc)の少な
くとも一つを含むことを特徴とする請求項2,3又は4
記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項6】上記制御手段(17)は凝縮温度(Te)が対
応する閾値(T1)よりも低く且つ蒸発温度(Tc)が
対応する閾値(T2)よりも低い場合に熱交換器(5) を
洗浄させることを特徴とする請求項5記載の熱交換器洗
浄装置。 - 【請求項7】上記熱交換器(5)を通過する前の空気の
温度を検出する手段(19)と外気の温度を検出する手
段(23)をさらに備え、これらの手段により検出され
た空気の温度(Tr,Ta)に基づいて制御手段(1
7)が閾値(T1,T2)を調整することを特徴とする
請求項6記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項8】上記制御手段(17)は手動の洗浄スイッ
チ(28)からの信号に応じて洗浄を実施させる手動洗
浄モードをさらに有することを特徴とする請求項1ない
し7の何れか一つに記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項9】上記自動洗浄モードと手動洗浄モードを択
一的に切り換える手段(29)をさらに備えることを特
徴とする請求項8記載の熱交換器洗浄装置。 - 【請求項10】熱交換器(5)と、請求項1ないし9の
何れか一つに記載の熱交換器洗浄装置(A)を含むこと
を特徴とする空気調和機。
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JP2000177348A JP3528760B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 熱交換器洗浄装置及び空気調和機 |
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