JP2003201849A - 可変容量ターボチャージャの制御装置 - Google Patents
可変容量ターボチャージャの制御装置Info
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Abstract
ルベーン開放制御により排気エネルギを無駄に逃がして
しまうのを防止する。 【解決手段】 タービン入口のノズル開度を調節可能な
可変容量ターボチャージャの制御装置において、実際の
エンジンの回転速度及び負荷に基づきノズルの基本開度
目標値を算出し、この基本開度目標値にノズル開度補正
値VNtaを加算してノズルの最終開度目標値を算出す
るものであり、そのノズル開度補正値VNtaの算出に
際し、エンジン負荷変化量ΔAcに、エンジン回転速度
及び圧力比に基づき算出される補正ゲインを乗じ、その
結果値ΔAc1に所定の伝達関数を用いたフィルタ処理
を実行し、そのフィルタ処理後の負荷変化量ΔAc2を
ノズル開度補正値VNta算出のための入力値とする。
Description
に適用される可変容量ターボチャージャの制御装置に係
り、特に、タービン入口のノズルの開度即ち面積を変化
させることにより容量を変化させるタイプの可変容量タ
ーボチャージャの制御装置に関する。
ービン入口の可変ノズルの開度を変化させる可変容量タ
ーボチャージャ(以下「VGT」ともいう)が知られて
いる。そしてこのノズル開度の調節について、タービン
入口に設けられた可動ノズルベーンを開閉させる方法が
一般的である。
ついては、ノズルベーンの角度ないし開度を、アクチュ
エータを用いて、エンジン回転速度及びエンジン負荷に
応じて変化させる。そして実際の制御では、ノズルベー
ン開度や吸気圧力が目標値として設定され、その目標値
が大気圧、吸気温度、水温等により補正される。また一
般的に、過回転やサージングによりVGTが破損するの
を回避するため、目標値に対する制限値が設けられてい
る。
でタービンに流入する排気速度を上昇させることができ
る。よって車両発進時等、エンジン及びターボチャージ
ャが低回転状態から加速する場合において、ノズルベー
ン開度が絞られるよう制御が行われ、少ない排気流量で
できるだけ高いコンプレッサ出口側圧力を得るようにし
ている。一方、エンジン回転速度が高く排気流量が多い
ときは、ノズルベーン開度が増大されるよう制御が行わ
れ、これにより多量の排気エネルギを効率よくタービン
に送ることができる。
ンジン運転状態に応じたマップにより目標値が設定され
ており、併せて実際の値をフィードバックする閉ループ
を構成する場合が多い。特に加速や減速等の過渡時にお
いては、基本マップと切り離して別途目標値を設定した
り、基本マップの値に別途算出した補正値を加えたもの
を目標値として制御が行われる。
速前にエンジンがアイドル運転状態又は低回転・低負荷
定常運転状態になっている場合、通常は排気抵抗を減ら
すためノズルベーン開度は全開である。なお、EGR制
御側の要請でノズルベーン開度が変化していることもあ
る。この状態から加速運転状態に移行すると、実際の吸
気圧が低い状態から急激に高い吸気圧目標値が設定され
るため、ノズルベーン開度は絞られるように制御され
る。これにより通常はタービンへの排気流速が上がり、
ターボチャージャの回転速度が急上昇して即座に吸気圧
が上がり、ターボラグが解消される。
料のみが急激に増大されるとスモーク増加を招くため
(ディーゼルエンジンの場合)、実際の吸気量に見合っ
た燃料噴射量となるように燃料噴射量自体に制限が掛け
られる。従って加速性(特に発進時)を向上させるため
には、吸気圧の上昇を少しでも速めて多量の吸気をいち
早くエンジンに供給し、燃料噴射量を増量できるように
しなければならない。
ャの回転速度が低い状態であるため、直ぐにノズルベー
ン開度が絞られると、これが排気抵抗となってエンジン
回転の立ち上がりが悪化し、却ってコンプレッサ出口圧
(吸気圧)の上昇が遅れることがある。そこで従来、加
速開始直後にノズルベーン開度を一旦基本目標値より大
きくなるよう開放したり、又は一時的な開放状態に保持
して、排気抵抗を減じ、その後マップ通りに絞るように
制御しターボラグを改善する技術が提案されている(特
開2001−173448参照)。
る。通常、ある運転状態からアクセルを戻していくと、
要求される燃料噴射量が減少して、エンジン回転が低下
していくと同時に吸入空気量が減少していく(スロット
ルバルブのないディーゼルエンジンの場合)。VGTは
エンジン回転とエンジン負荷とを入力値としたマップに
より目標値が算出されるので、エンジン回転の低下と共
にノズルベーンは徐々に開放するように制御され、これ
によりタービン回転も低下していく。しかし、コンプレ
ッサ特性から定まるサージラインに近接した条件下にお
ける加速中に、急激なアクセルオフによる減速がある
と、ターボチャージャの回転速度が既にある程度上がっ
ており慣性により減速即低下とはならないため、コンプ
レッサにおいて出口側圧力が高いのに吸入空気量が低い
という事態が生じ、サージング現象が発生する。このサ
ージングによってコンプレッサ及び吸気ダクトから異音
が生じたり圧力比が高い領域下ではコンプレッサ自体が
破損することもある。従って、こういった急激な減速時
に生じる問題についても、減速直後にVGTのノズルベ
ーンを一旦開放したり又は一時的に開放することによっ
て、タービン回転の低下を促し、コンプレッサ出口側圧
力を低下させてサージング現象を抑える手法が提案され
ている(特公平6−72545号公報、特開平10−7
7856号公報参照)。
速、急減速があった場合は、いずれにしてもノズルベー
ン開度を一時的に基本マップ上の制御値に対して補正を
加える、若しくは基本マップと切り離して開放するよう
に制御されることが望ましいが、加速度や減速度のみの
検出値、例えば単位時間当たりのアクセル踏み込み量の
変化量だけに基づいて上記したような一時的な開放を行
うこととすると、例えば以下の問題が生じる。
の間に再度加速した場合には、ターボチャージャ自体の
回転速度が十分高いので、一時的な開放をする必要はな
い(排気抵抗悪化にならない)のに一時的に開放してし
まい、排気エネルギを無駄に逃がしてしまう。
態から加速し(ノズルベーンは一旦絞られエンジン回転
の上昇に合わせて開放へ向かう)、その途中でターボチ
ャージャの回転速度がそれほど上がっていない状態で急
減速したような場合にも、上記制御に基づけば、ノズル
ベーンが急開制御される。ターボチャージャの回転速度
はサージング等の悪影響がない場合はできるだけ加速時
の応答を良くするため高く維持しておいた方がよいの
に、急減速だからといって一律に開放してしまっては、
上記同様に排気エネルギを無駄に逃がしてしまうことに
なる。
され、その目的は、加速や減速等の過渡運転時において
排気エネルギを無駄に逃がすことを防止することにあ
る。
タービン入口のノズルの開度を調節するためのノズル開
度調節手段を有するエンジンの可変容量ターボチャージ
ャの制御装置において、エンジンの回転速度及び負荷並
びに上記ターボチャージャの少なくともコンプレッサ出
口側の圧力を検出する検出手段と、上記エンジンの回転
速度及び負荷の検出値に基づき上記ノズルの基本開度目
標値を算出する基本開度目標値算出手段と、上記エンジ
ン負荷の検出値に基づきエンジン負荷変化量を算出する
負荷変化量算出手段と、少なくとも上記コンプレッサ出
口側圧力の検出値に基づきコンプレッサ出入口側の圧力
比を算出する圧力比算出手段と、上記エンジン回転速度
の検出値及び上記圧力比に基づき補正ゲインを算出する
補正ゲイン算出手段と、上記補正ゲインと上記エンジン
負荷変化量とに基づき補正後負荷変化量を算出する補正
後負荷変化量算出手段と、上記補正後負荷変化量に基づ
きノズル開度補正値を算出するノズル開度補正値算出手
段と、上記基本開度目標値及び上記ノズル開度補正値に
基づき上記ノズルの最終開度目標値を算出する最終開度
目標値算出手段と、上記ノズルの実際開度が上記最終開
度目標値に相当する開度となるように上記ノズル開度調
節手段を作動させる作動手段とを備えたものである。
明において、上記補正後負荷変化量算出手段が、上記補
正ゲインを上記エンジン負荷変化量に乗じて上記補正後
負荷変化量を算出するものであり、上記補正ゲイン算出
手段によって算出される上記補正ゲインが、上記エンジ
ン回転速度の検出値又は上記圧力比が小さくなるにつ
れ、1より小さい値から1を越えた値となるように設定
されるものである。
明において、上記補正ゲイン算出手段によって算出され
る上記補正ゲインが、上記エンジン回転速度の検出値が
所定値以下で且つ上記圧力比が所定値以下のときゼロで
ない値であり、それ以外のときはゼロの値であるもので
ある。
ズルの開度を調節するためのノズル開度調節手段を有す
る可変容量ターボチャージャの制御装置において、エン
ジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージャの
少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出する検出手
段と、上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づ
き上記ノズルの基本開度目標値を算出する基本開度目標
値算出手段と、上記エンジン負荷の検出値に基づきエン
ジン負荷変化量を算出する負荷変化量算出手段と、上記
エンジン負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用いて
フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量を算
出するフィルタ処理実行手段と、そのフィルタ処理後負
荷変化量に基づきノズル開度補正値を算出するノズル開
度補正値算出手段と、上記基本開度目標値及び上記ノズ
ル開度補正値に基づき上記ノズルの最終開度目標値を算
出する最終開度目標値算出手段と、上記ノズルの実際開
度が上記最終開度目標値に相当する開度となるように上
記ノズル開度調節手段を作動させる作動手段とを備えた
ものである。
明において、上記伝達関数が、エンジン回転速度に基づ
き予め定められた時定数を用いるものである。
載の発明において、上記伝達関数が一次遅れ要素の伝達
関数であるものである。
ずれかに記載の発明において、上記最終開度目標値算出
手段が、上記基本開度目標値に上記開度補正値を加えて
上記最終開度目標値を算出するものである。
ズルの開度を調節するためのノズル開度調節手段を有す
る可変容量ターボチャージャの制御装置において、エン
ジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージャの
少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出する検出手
段と、上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づ
き上記ノズルの基本開度目標値を算出する基本開度目標
値算出手段と、上記エンジン負荷の検出値に基づきエン
ジン負荷変化量を算出する負荷変化量算出手段と、少な
くとも上記コンプレッサ出口側圧力の検出値に基づきコ
ンプレッサ出入口側の圧力比を算出する圧力比算出手段
と、上記エンジン回転速度の検出値及び上記圧力比に基
づき補正ゲインを算出する補正ゲイン算出手段と、上記
補正ゲインと上記エンジン負荷変化量とに基づき補正後
負荷変化量を算出する補正後負荷変化量算出手段と、上
記補正後負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用いて
フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量を算
出するフィルタ処理実行手段と、そのフィルタ処理後負
荷変化量に基づきノズル開度補正値を算出するノズル開
度補正値算出手段と、上記基本開度目標値及び上記ノズ
ル開度補正値に基づき上記ノズルの最終開度目標値を算
出する最終開度目標値算出手段と、上記ノズルの実際開
度が上記最終開度目標値に相当する開度となるように上
記ノズル開度調節手段を作動させる作動手段とを備えた
ものである。
ズルの開度を調節するためのノズル開度調節手段を有す
る可変容量ターボチャージャの制御方法において、エン
ジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージャの
少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出するステッ
プと、上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づ
き上記ノズルの基本開度目標値を算出するステップと、
上記エンジン負荷の検出値に基づきエンジン負荷変化量
を算出するステップと、少なくとも上記コンプレッサ出
口側圧力の検出値に基づきコンプレッサ出入口側の圧力
比を算出するステップと、上記エンジン回転速度の検出
値及び上記圧力比に基づき補正ゲインを算出するステッ
プと、上記補正ゲインと上記エンジン負荷変化量とに基
づき補正後負荷変化量を算出するステップと、上記補正
後負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用いてフィル
タ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量を算出する
ステップと、そのフィルタ処理後負荷変化量に基づきノ
ズル開度補正値を算出するステップと、上記基本開度目
標値及び上記ノズル開度補正値に基づき上記ノズルの最
終開度目標値を算出するステップと、上記ノズルの実際
開度が上記最終開度目標値に相当する開度となるように
上記ノズル開度調節手段を作動させるステップとを備え
たものである。
を添付図面に基づいて詳述する。
図である。本実施形態におけるエンジンは車両用ディー
ゼルエンジン、特にコモンレール式燃料噴射装置を備え
たコモンレール式ディーゼルエンジンである。
シリンダヘッド3、ピストン4、吸気ポート5、排気ポ
ート6、吸気弁7、排気弁8、燃料噴射弁としてのイン
ジェクタ9等から構成される。シリンダ2内に燃焼室1
0が形成され、燃焼室10内にインジェクタ9から燃料
が噴射される。ピストン4の頂部にキャビティ11が形
成され、キャビティ11は燃焼室10の一部をなす。イ
ンジェクタ9はシリンダ2と略同軸に位置され、複数の
噴孔から同時に放射状に燃料を噴射する。吸気ポート5
は吸気管12に、排気ポート6は排気管13にそれぞれ
接続される。吸気ポート5と吸気管12とが吸気通路を
なし、排気ポート6と排気管13とが排気通路をなす。
ージャ14が設けられ、排気エネルギを利用して吸気を
過給するようになっている。15がタービン、16がコ
ンプレッサである。タービン入口のノズルの開度(即ち
面積)を調節するため、タービン入口に複数(一つのみ
図示)の可動ノズルベーン35が回動可能に設けられ、
さらにそのノズルベーン35を開閉作動させるためベー
ンアクチュエータ36が設けられる。ノズルベーン35
はその回動動作により全開(最大開度)から全閉(最小
開度)までの任意の位置を取ることができる。アクチュ
エータ36は本実施形態では電気モータを利用する電気
式であるが、例えば吸気負圧を利用する機械式(ダイヤ
フラム等)、又は油圧式等も考えられる。
実際に吸入される吸気流量を検出するための吸気流量検
出手段が設けられる。吸気流量検出手段はここでは吸気
の質量を検出するためのエアマスセンサ17からなって
いる。エアマスセンサ17の上流側にエアクリーナ28
が設けられる。コンプレッサ16の下流側に、コンプレ
ッサ出口側圧力を検出するためのセンサ即ち吸気圧セン
サ37が設けられる。なお本実施形態では省略される
が、コンプレッサ入口側圧力を検出するためのセンサを
追加して設けてもよい。このようなセンサとしては例え
ばコンプレッサ上流側の吸気通路の内圧を検出するも
の、又は大気開放されて大気圧を検出するもの等が考え
られる。吸気圧センサ37の下流側には吸気を冷却する
ためのインタクーラ18が設けられる。
れる。EGR装置19は、吸気管12と排気管13とを
連通するEGR通路としてのEGR管20と、EGR管
20の途中に設けられEGR量を調節するためのEGR
バルブ21と、EGRバルブ21の上流側にてEGRガ
スを冷却するEGRクーラ22とを備える。
され、そのコモンレール24に貯留された噴射圧力相当
の高圧燃料(20〜200MPa)がインジェクタ9に
常時供給されている。コモンレール24には高圧ポンプ
25により加圧圧送された燃料が随時供給される。
ユニット(以下ECUという)26が設けられる。EC
U26は各種センサ類から実際のエンジン運転状態を検
出し、このエンジン運転状態に基づきインジェクタ9、
EGRバルブ21、ベーンアクチュエータ36、及び高
圧ポンプ25からコモンレール24への燃料圧送量を調
節する調量弁(図示せず)等を制御する。前記センサ類
としては前記エアマスセンサ17、吸気圧センサ37の
他、アクセル開度センサ、エンジン回転速度センサ、コ
モンレール圧センサ(いずれも図示せず)等が含まれ、
実際の吸気流量、コンプレッサ出口側圧力、アクセル開
度、エンジン回転速度(具体的にはエンジン回転数)、
エンジンのクランク角、コモンレール圧等がECU26
により検知されるようになっている。
/OFFされる電磁ソレノイドを有し、電磁ソレノイド
がONのとき開状態となって燃料を噴射すると共に、電
磁ソレノイドがOFFのとき閉状態となって燃料噴射を
停止する。ECU26は、主に実際のエンジン回転速度
とアクセル開度とから目標燃料噴射量と目標燃料噴射タ
イミング(時期)とを決定し、実際にそのタイミングが
到来したと同時に、目標燃料噴射量に応じた時間だけ電
磁ソレノイドをONする。目標燃料噴射量が多いほどO
N時間は長期である。
応じて目標コモンレール圧を決定し、実際のコモンレー
ル圧が目標コモンレール圧に近づくようコモンレール圧
をフィードバック制御する。
チャージャ14の制御装置について説明する。
入口のノズル開度を調節することによって容量を変化さ
せる可変容量型である。本実施形態ではそのノズル開度
調節手段としてノズルベーン35が設けられている。し
かしながら、本発明はこれに限定されず、他の方法によ
ってノズル開度を調節するものも可能である。
に、ECU26に予め記憶された図3に示す基本開度目
標値算出マップM1に従って所定時間毎に実行される。
当該マップM1は、エンジン回転速度Neと目標燃料噴
射量Qtとから最適なノズルベーン35の基本開度目標
値VNt0が定まるよう予め実機試験により作成された
ものである。ECU26は、エンジン回転速度センサに
より検出された実際のエンジン回転速度Neと、アクセ
ル開度センサにより検出された実際のアクセル開度Ac
とから、目標燃料噴射量Qtを算出し、さらにそのエン
ジン回転速度Neと目標燃料噴射量Qtとから図3のマ
ップに従って基本開度目標値VNt0を算出する。基本
開度目標値VNt0が大ほどノズルベーン開度は大(開
き側)である。
e及び目標燃料噴射量Qtが最小側となるハッチング領
域Aでノズルベーン開度が最小(全閉)となり、その領
域Aからエンジン回転速度Ne又は目標燃料噴射量Qt
が大となるほどノズルベーン開度が大きくなり、領域B
では最大(全開)となるように、基本開度目標値VNt
0が定められている。
の代用値として用いられる値である。そのような代用値
としては他にアクセル開度Acがある。さらには、車両
側からの要求値である要求トルクも代用値とすることが
可能である。従って「(目標)燃料噴射量」、「アクセ
ル開度」、「要求トルク」はいずれも「エンジン負荷」
と読み替えることができる。なお要求トルクとは、一般
的に、アンチロックブレーキシステムやアンチスキッド
コントロールシステム等によって車両の挙動制御を実行
する車両において、車両制御用コントローラからエンジ
ン制御用コントローラ(本実施形態のECU26に相
当)に出力されるエンジントルク制御用パラメータとし
ての値のことである。
ジンのアイドル運転時にEGR制御側の要請に基づき別
マップ等に従ってノズルベーン開度制御が実行され、ノ
ズルベーン開度を適宜絞ることによってEGR通路20
の上下流側の圧力差を作り出し、十分なEGR量を確保
できるようになっている。そしてノズルベーン開度は専
ら適正なEGR量を得られるような開度に制御される。
制御が行われるとすれば、例えばアイドル運転時でノズ
ルベーン開度がEGR側の要請で所定開度にある状態か
ら、アクセルペダルが踏み込まれ加速状態に移行したと
すると、エンジン回転速度Neが低く且つ目標燃料噴射
量Qtが増大されるケースであるから、図3のマップM
1に従って最小の基本開度目標値VNt0が算出され、
これに伴って実際のノズルベーン開度が最小開度となる
ように、ベーンアクチュエータ36が制御される。これ
によってタービン15に高流速の排気が吹き付けられ、
ターボチャージャ回転速度が急上昇すると共に速やかに
吸気圧が上昇し、ターボラグが解消される。
運転時には以下のようなノズルベーン開度の補正が行わ
れる。
ものである。(a)図は上記マップM1から得られる基
本開度目標値VNt0(即ちノズルベーンの基本開度)
の変化の様子を示し、(b)図はノズルベーンの開度補
正値VNta(即ちノズルベーンの開度補正量)の変化
の様子を示し、(c)図はノズルベーンの最終開度目標
値VNt(即ちノズルベーンの最終的な開度)の変化の
様子を示す。最終開度目標値VNtは、基本開度目標値
VNt0と開度補正値VNtaとの和である。過渡時C
については、開度補正値VNtaが0であり実質的に補
正が行われていない。他方過渡時Dについては、開度補
正値VNtaが正の値であり、ベーン開度増大方向の補
正が行われている。このように過渡状態に応じて補正が
行われたり行われなかったりするのが本発明の特徴であ
る。
ジャ14のコンプレッサ16の特性マップで、実機試験
により得られたものである。横軸が吸気流量Qaであ
り、これはエアマスセンサ17によって検出される吸気
流量(新気量)に相当する。縦軸がコンプレッサ16の
出入口側の圧力比P2/P1である。これは吸気圧セン
サ37で検出されたコンプレッサ出口側圧力P2と、E
CU26に予め記憶された一定値としてのコンプレッサ
入口側圧力P1との比である。なおコンプレッサ入口側
圧力P1は大気圧相当の値である。コンプレッサ入口側
圧力を実測するセンサを設けた場合はその実測値を用い
ても良い。
コンプレッサの運転状態がこのラインより左側の領域
(サージ領域)に入るとサージング現象が発生し好まし
くない。即ち、このサージ領域では、コンプレッサを通
過する流量がインペラの回転速度によって定まる最小許
容流量より小さくなり、コンプレッサの出口側圧力が入
口側圧力より大きくなって逆流現象が生じ、インペラが
激しく振動すると共に、サージノイズを発し、最悪イン
ペラの破損に至ったりするからである。従ってできるだ
けサージ領域に突入しないよう制御が行われるのが望ま
しい。
あり、このラインより上の領域に入るとコンプレッサが
過回転となり耐久上の問題が生じるので、図示しない過
回転防止装置(例えば排気バイパス装置等)により回転
が抑えられる。破線の各数値はエンジン回転数(rp
m)である。各楕円EFはコンプレッサの効率線図で中
心側にいくほど高い効率となる。そして、実線VNで示
されるのは、ノズルベーン開度制御によって達成される
べく目標となるコンプレッサ運転軌跡である。即ちコン
プレッサの運転状態が常に軌跡VNに沿うようにノズル
ベーン開度制御が実行される。この軌跡VNはサージラ
インSG付近を通り、且つ回転上限ラインRMAXから
はやや低圧力比側に離れた位置にある。
中でコンプレッサがの運転状態にあるときに、減速に
よってサージラインSGの左側のの運転状態に変化し
たとすると、サージングが生じ好ましくない。そこでこ
のときは前記したようなノズルベーン開度を一旦開放
(又は一時的に開放)する制御が有効である。即ち、エ
ンジンの加速または高負荷運転中はノズルベーン開度が
絞られ、タービン回転速度が比較的高回転となってお
り、これに伴ってコンプレッサ側でもサージングが生じ
ないような吸気流量及び圧力比状態にある。この状態で
アクセルペダルが急激に戻され、減速状態に入ると、エ
ンジン側では燃料噴射量が減少され回転速度及び吸気流
量が急減されるにも拘わらず、タービン側ではその慣性
により回転速度が落ちきらず高速に維持された状態とな
り、これに伴ってコンプレッサ側でも吸気流量が少ない
状態で圧力比が高い状態となり、サージ領域に突入す
る。そこで減速直後にノズルベーン開度を一旦開放する
制御を行えば、タービンに当たる排気流速が急減される
ため、いわばタービンにブレーキが掛かった状態とな
り、タービン及びコンプレッサの回転速度を急減でき
る。これによりコンプレッサ圧力比を減じることがで
き、サージングを防止できる。
離れた’の運転状態から、減速によってサージライン
SGに近づく’の運転状態に移行しても、’の運転
状態がサージラインSGの右側なのでサージングの問題
は発生せず、一旦開放する制御も実行する必要がない。
しかし、従来の制御によればアクセル開度の変化量等に
応じて一律に一旦開放する制御を行うため、この場合も
制御が実行されてしまう。これだと、排気エネルギを無
駄に逃がしてしまいそのエネルギの有効活用が図れない
と共に、せっかく上昇させたタービン回転を減じてしま
うため、この後再加速があったときに再度タービン回転
を上昇させるのに時間が掛かり、ターボラグを生じさせ
てしまう。
回転がある程度上昇している状態、例えば、車両発進後
でエンジンがアイドル又は低回転・低負荷定常運転状態
を脱している状態で、アクセルペダルが急激に踏み込ま
れ加速状態に入ったとき、従来の制御によれば一律にノ
ズルベーン開度が一旦開放されてしまう。しかし、この
ときは加速直前のエンジン回転数及びタービン入口圧が
既にある程度高まっており、ノズルベーン開度を絞って
も排気抵抗の影響は問題にならない。よって一旦開放す
る制御は逆効果となり、これもやはり無駄に排気エネル
ギを逃がす結果となる。この場合は逆に加速直後にノズ
ルベーン開度を絞る方向に制御してタービン回転の立ち
上がりを速めた方がよい。
で、要は、上述のような一旦開放する制御が必要か否か
を過渡運転時の運転状態に基づいて判断し、不要な場合
はこれを行わず、結果として排気エネルギを無駄に逃が
したり或いは捨て去ることを防止するものである。
ように、本制御では基本開度目標値VNt0に開度補正
値VNtaを加えて最終開度目標値VNtを算出する
が、特に開度補正値VNtaの算出に関し、過渡時の状
態に応じてその値をゼロとしたり開度大側の値としたり
することによって、ノズルベーン開度補正に一定の制限
を加えようというものである。
ーチャートに基づいて説明する。このフローはECU2
6によって所定の制御時間毎に実行される。
ンジン回転数Ne及びコンプレッサ出口側圧力(吸気
圧)P2の検出値を読み込むと共に、エンジン制御側で
算出された目標燃料噴射量Qtの値を読み込む(ステッ
プ101)。このとき実際のコンプレッサ入口側の圧力
P1が検出されていればこれも読み込む。次に、そのエ
ンジン回転数Ne及び目標燃料噴射量Qtに基づき、図
3の基本開度目標値算出マップM1に従って、基本開度
目標値VNt0を算出する(ステップ102)。この後
単位時間当たりのアクセル開度変化量ΔAc、制御上は
アクセル開度Acの微分値を算出する(ステップ10
3)。これは今回のアクセル開度Ac(n)から前回の
アクセル開度Ac(n−1)を減じて得られる値であ
る。そして次に圧力比P2/P1を算出する(ステップ
104)。P1はECU26に予め記憶された一定値で
あるが、検出されている場合はその検出値である。
/P1とに基づき、図6の補正ゲイン算出マップM2に
従って補正ゲインGVNを算出する(ステップ10
5)。そして既に算出されているアクセル開度変化量Δ
Acと、補正ゲインGVNとに基づき、補正後アクセル
開度変化量ΔAc1を算出する(ステップ106)。補
正後アクセル開度変化量ΔAc1は、アクセル開度変化
量ΔAcに補正ゲインGVNを乗じて得られる値であ
る。次に、エンジン回転数Neに基づき、図7の時定数
算出マップM3に従って時定数Tを算出する(ステップ
107)。そして補正後アクセル開度変化量ΔAc1に
基づき、後述の如きフィルタ処理を実行し、フィルタ処
理後アクセル開度変化量ΔAc2を算出する(ステップ
108)。このフィルタ処理後アクセル開度変化量ΔA
c2は、上記時定数Tを用いる予め定められた伝達関数
に従って算出されるものである。
化量ΔAc2に基づき、図8に示すノズルベーン開度補
正値算出マップM4に従ってノズルベーンの開度補正値
VNtaを算出する(ステップ109)。そしてこの開
度補正値VNtaを基本開度目標値VNt0に加算し
て、ノズルベーンの最終開度目標値VNtを算出する
(ステップ110)。これにより本フローを終了し、そ
の最終開度目標値VNtに見合った信号をベーンアクチ
ュエータ36に送出する。すると実際のノズルベーン3
5の開度がその最終開度目標値VNtに相当する開度に
制御される。
分(ステップ103〜109)が図5のブロック線図に
も示されている。補正ゲイン算出マップM2と時定数算
出マップM3とは、加速時と減速時とで二種類用意さ
れ、過渡状態が加速か減速かによっていずれか一方が使
い分けられる。この加速・減速判断については、アクセ
ル開度変化量ΔAc>0のとき加速、アクセル開度変化
量ΔAc<0のとき減速と判断される。アクセル開度変
化量ΔAcの算出(ステップ103)は微分器41によ
って行われ、補正後アクセル開度変化量ΔAc1の算出
(ステップ106)は乗算器42によって行われ、フィ
ルタ処理後アクセル開度変化量ΔAc2の算出(ステッ
プ108)は演算器43によって行われる。これら微分
器41、乗算器42及び演算器43はECU26に具備
される。
の推移状況を表したタイムチャートである。まず、
(a)図に示されるように、ドライバによるアクセル操
作により、アクセル開度Acがゼロの状態から増大され
(加速)、一定時間一定開度に保持された後、再びゼロ
まで減少された(減速)場合を想定する。図示されるよ
うにアクセル開度Acの減少速度は増大速度より大き
い。
ると(b)図に示すようなアクセル開度変化量ΔAcが
得られる。この処理は図10のステップ103及び図5
の微分器41によって行われる。なお従来は、単にこの
アクセル開度変化量ΔAcの絶対値が所定値を越えてい
れば補正を行うようにしていた。
cに補正ゲインGVNを乗じると、(c)図に示すよう
な補正後アクセル開度変化量ΔAc1が得られる。この
処理は図10のステップ106及び図5の乗算器42に
よって行われる。ここで特徴的なのは、加速時の波形で
はピーク値の絶対値が減少されているのに対し、減速時
の波形ではピーク値の絶対値が増大されている点であ
る。なお(b)図から(c)図に移行したときの各波形
の時間的関係は同一に保たれている。
以下に示す。図6のマップM2は、図9に示したコンプ
レッサ特性マップに関連づけて作成されたものであり、
そのマップM2上において、補正ゲインGVNは、エン
ジン回転数Neが(アイドル回転数Nei)≦Ne≦
(所定のしきい値Nes)となる範囲内であって、且つ
圧力比P2/P1がP2/P1≦(所定のしきい値(P
2/P1)s)となる範囲内(これを有効領域という)
では、ゼロでない値が設定され、それ以外の範囲内(こ
れを無効領域という)ではゼロの値が設定される。本実
施形態ではアイドル回転数Neiが約500(rp
m)、エンジン回転数しきい値Nesが約2000(r
pm)であり、圧力比しきい値(P2/P1)sは図9
に示されるように、そのしきい値Nesにおけるエンジ
ン回転数線図が、目標コンプレッサ運転軌跡VNと交わ
ったときの値である。
ジン回転数Ne又は圧力比P2/P1が小さくなるにつ
れ、補正ゲインGVNが1を越えた値から1より小さい
値となるように、補正ゲインGVNの値が設定されてい
る。図示例はエンジン回転数Ne及び圧力比P2/P1
に応じて大、中、小の値が設定されており、例えば大の
とき1.3、中のとき1.0、小のとき0.7である。
以上のマップの性格は加速時、減速時共に共通で数値条
件が若干異なるのみである。
方に基づく。図6のマップM2と図9の特性マップとを
見比べてみると分かるように、有効領域はサージライン
SGを含み且つその周辺の領域となる。そして例えば、
→のように運転状態が変化する減速時には、サージ
ングが生じるので、この場合はノズルベーンを一旦開放
する制御を行う必要がある。つまり過渡運転中の運転状
態が図9の特性マップ上のどの位置にあるかが重要であ
り、現在のエンジン回転数Ne及び圧力比P2/P1が
分かれば、図9の特性マップ上の位置が特定され、サー
ジラインSGに近いかどうかが分かる。そこでサージラ
インSGの左側に向かうほど補正量を増大し、ノズルベ
ーン開度をより開放側に補正するのが有効である。この
ような理由から、図6のマップ上の有効領域において、
低回転又は低圧力比ほど大きな補正ゲインGVNが設定
されている。逆に、サージラインSGから離れた位置で
は、補正量を減少し或いはゼロとし、できるだけノズル
ベーン開度を絞れるような状態にしておいて、排気エネ
ルギを有効利用するのが得策である。この理由から図6
のマップ上の有効領域において、高回転又は高圧力比の
ときは小さな補正ゲインGVNが設定され、無効領域に
おいてはゼロの補正ゲインGVNが設定されている。
のはエンジンがアイドル又は低回転定常運転状態のと
き、即ちエンジン回転数Ne及び圧力比P2/P1が低
いときである。よってアイドル又は低回転定常運転状態
からの加速については、ノズルベーンを一旦開放する制
御が有効であり、それ以外の状態からの加速について
は、ノズルベーンの一時開放制御を中止しできるだけノ
ズルベーン開度を絞れるような状態にしておくのが得策
である。このような理由から図6のマップ上において補
正ゲインGVNが上述のように設定されている。
図に移行したとき、加速時のピーク値の絶対値が減少さ
れたのは、図6のマップから小の補正ゲインGVN(=
0.7)が選択されたからである。他方、減速時のピー
ク値の絶対値が増大されたのは、図6のマップから大の
補正ゲインGVN(=1.3)が選択されたからであ
る。このように、過渡運転中のコンプレッサ特性マップ
上の位置に応じて、アクセル開度変化量ΔAcの絶対値
が強調されて大きくなったり、或いは減少されたりゼロ
になったりするのである。なお後に理解されるがゼロに
なれば補正は行われない。
量ΔAc1にフィルタ処理が実行されると、(d)図に
示すようなフィルタ処理後アクセル開度変化量ΔAc2
が得られる。この処理は図10のステップ108及び図
5の演算器43によって行われる。ここで特徴的なの
は、加速時、減速時共に波形がなまされており、ピーク
値の絶対値が減少されると共に、入力となる補正後アク
セル開度変化量ΔAc1に対し、出力となるフィルタ処
理後アクセル開度変化量ΔAc2が時間的に遅れ、前者
の入力時間に対し後者の出力時間が長くなっている点で
ある。
る。当該処理においては、一次遅れ要素の伝達関数F
(s)=k/(sT+1)が用いられる。この伝達関数
F(s)はある時間関数をラプラス変換して得られるも
のである。kは定数で本実施形態ではk=1である。T
は図7のマップM3から得られる時定数である。
変化量ΔAc1は時間関数であるから、ΔAc1=u
(t)と表すことができる。そしてu(t)をラプラス
変換してU(s)とし、このU(s)にF(s)を乗じ
て出力Y(s)を得る。この出力Y(s)を逆ラプラス
逆変換して得られるy(t)がフィルタ処理後アクセル
開度変化量ΔAc2である。
ジン回転数Neが(アイドル回転数Nei)≦Ne≦
(しきい値Nes)となる範囲内ではゼロでない正の値
が設定され、それ以外の範囲ではゼロの値が設定され
る。そして(a)図の加速時と(b)図の減速時とで最
適な値がそれぞれ個別に設定される。この時定数Tの値
を適宜調節することにより、フィルタ処理後アクセル開
度変化量ΔAc2の出力遅れ時間や出力時間長さを最適
に調節することができる。
処理後アクセル開度変化量ΔAc2に基づき、図8に示
すノズルベーン開度補正値算出マップM4に従って、図
4(e)図に示すようなノズルベーン開度補正値VNt
aが算出される。この処理は図10のステップ109に
よって行われる。
値算出マップM4は、横軸がフィルタ処理後アクセル開
度変化量ΔAc2であり、縦軸がノズルベーン開度補正
値VNtaである。そしてΔAc2が0から所定値ずつ
+側(加速側)と−側(減速側)とに向かう範囲、即ち
x3<ΔAc2<x1の範囲では、開度補正値VNta
はゼロである。なおx3<0,x1>0であり、x3と
x1との絶対値は等しくても異なっても良い。加速側で
は、x1≦ΔAc2≦x2の範囲において、ΔAc2の
増大につれ開度補正値VNtaが大きな増大率で+側
(開側)に増大し、x2<ΔAc2の範囲において、Δ
Ac2の増大につれ開度補正値VNtaが小さな増大率
で+側に増大する。減速側では、ΔAc2≦x3のとき
開度補正値VNtaが+側の一定値をとる。このように
過渡時のノズルベーン開度補正は開側にしか実行されな
い。
加速側の波形は正のしきい値x1に達しないので、
(e)図のように開度補正値VNtaはゼロとなり補正
は行われない。一方、(d)図の減速側の波形は頂部側
約半分が負のしきい値x3を越えているので、その越え
ている時間の間だけ、(e)図のような正の開度補正値
VNtaが現れ、補正が行われる。
は、基本開度目標値VNt0に足し込まれ、その結果ノ
ズルベーンの最終開度目標値VNtが決定され、この値
に見合うように実際のノズルベーン開度が制御される。
図4の例では、減速時のみ、ノズルベーンを一旦開放す
る制御が行われる。
を決定する基本マップは図8に示すノズルベーン開度補
正値算出マップM4である。これに与える入力値は本来
アクセル開度変化量ΔAcであるが、本制御では、その
アクセル開度変化量ΔAcに、補正ゲインGVNの乗算
(図10のステップ106)や、フィルタ処理(図10
のステップ108)を行なって、アクセル開度変化量Δ
Acを補正したものを入力値としている。これによって
いわば入力制限を掛けようというものである。そして入
力があった場合(入力がゼロでない場合)でも、その入
力値の絶対値が所定値未満の場合(x3<ΔAc2<x
1の範囲に相当)、開度補正値VNtaはゼロとなり補
正が行われない。いわば出力制限である。出力制限の考
え方は従来も同様で、むしろ本発明で特徴的なのは入力
制限の方である。
乗算とフィルタ処理とは別個独立した入力値の補正(又
は変更)態様である。従って、本実施形態では両者を行
っているものの、いずれか一方のみを行う変形例が考え
られるし、両者の順番を逆にする変形例も考えられる。
合は、アクセル開度変化量ΔAcに補正ゲインGVNを
乗じて得られる補正後アクセル開度変化量ΔAc1が基
本マップM4に対する入力値(横軸の値)となる。また
フィルタ処理のみ行う場合は、アクセル開度変化量ΔA
cに対して直接フィルタ処理が実行される。両者の順番
を逆にした場合は、フィルタ処理の入力値がアクセル開
度変化量ΔAcとなり、フィルタ処理の出力値としての
フィルタ処理後アクセル開度変化量ΔAc2が補正ゲイ
ンGVNを乗算する対象となり、その乗算後に得られる
補正後アクセル開度変化量ΔAc1が基本マップM4に
対する入力値(横軸の値)となる。
補正ゲインGVNを決定するための図6のマップM2
が、図9に示したコンプレッサ特性マップに関連づけて
作成されたものなので、加速時、減速時ともに現在の運
転状況に即した補正ゲインGVNひいては補正後アクセ
ル開度変化量ΔAc1が得られ、最適な過渡時ベーン開
度補正を行うことができる。即ち、マップM4に対する
入力値の大きさが、補正が必要な状況なら一層増大さ
れ、補正が不必要な状況なら減少され又はゼロとされる
ので、現在の運転状況に見合った最適な補正を行うこと
ができる。
ップM4に対する入力値の時間的長さを調整することが
できる。これにより補正が必要な状況であるほど補正時
間を長くでき、補正が不必要な状況であるほど補正時間
を短くできる。この結果、前記同様、現在の運転状況に
見合った最適な補正を行うことができる。
等のエンジン過渡運転時において、従来のようにエンジ
ン負荷の変化量が一定値を越えたら一律にノズルベーン
開度を補正するのではなく、その変化量を実際の運転状
況を反映させた値に変化させ、その値に基づき補正を行
ったり行わなかったりするので、過渡運転時に一律にノ
ズルベーン開度が一旦開放されるようなことがなく、不
必要なノズルベーン開放を防止し、排気エネルギを無駄
に逃がすことがない。これにより従来に比べターボチャ
ージャを一層有効活用することが可能になる。
ものが可能である。例えばフィルタ処理について、本実
施形態では一次遅れの伝達関数を用いたが、例えばこれ
を二次遅れ等の伝達関数とすることもできる。このとき
例えば時定数Tの二乗又は累乗の値を用い、そのうち幾
つかの時定数Tを選択値とし残りの時定数Tを固定値と
することもできる。また補正ゲイン算出に関し、本実施
形態ではエンジン回転速度と圧力比とから補正ゲインを
算出したが、図9の特性マップよれば吸気流量、圧力比
及びエンジン回転速度の3者のうち2者が決まれば特性
マップ上の位置を特定できることから、吸気流量を用い
て補正ゲインを算出するようにしてもよい。本発明はデ
ィーゼルエンジンのみならず、ガソリンエンジン等他の
形式のエンジンにも適用可能である。
ノズルベーンの開放により排気エネルギを無駄に逃がす
ことが防止され、ターボチャージャの一層の有効活用が
図られるという、優れた効果が発揮される。
る。
ートである。
る。
たタイムチャートである。
る。
本開度目標値) ΔAc アクセル開度変化量(エンジン負荷変化量) P2/P1 コンプレッサ出入口側の圧力比 GVN 補正ゲイン ΔAc1 補正後アクセル開度変化量(補正後負荷変化
量) ΔAc2 フィルタ処理後アクセル開度変化量(フィル
タ処理後負荷変化量) VNta ノズルベーン開度補正値(ノズル開度補正
値) VNt ノズルベーンの最終開度目標値(ノズルの最終
開度目標値) Nes エンジン回転数のしきい値 (P2/P1)s 圧力比のしきい値 T 時定数
Claims (9)
- 【請求項1】 タービン入口のノズルの開度を調節する
ためのノズル開度調節手段を有するエンジンの可変容量
ターボチャージャの制御装置において、 エンジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージ
ャの少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出する検
出手段と、 上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づき上記
ノズルの基本開度目標値を算出する基本開度目標値算出
手段と、 上記エンジン負荷の検出値に基づき単位時間当たりのエ
ンジン負荷変化量を算出する負荷変化量算出手段と、 少なくとも上記コンプレッサ出口側圧力の検出値に基づ
きコンプレッサ出入口側の圧力比を算出する圧力比算出
手段と、 上記エンジン回転速度の検出値及び上記圧力比に基づき
補正ゲインを算出する補正ゲイン算出手段と、 上記補正ゲインと上記エンジン負荷変化量とに基づき補
正後負荷変化量を算出する補正後負荷変化量算出手段
と、 上記補正後負荷変化量に基づきノズル開度補正値を算出
するノズル開度補正値算出手段と、 上記基本開度目標値及び上記ノズル開度補正値に基づき
上記ノズルの最終開度目標値を算出する最終開度目標値
算出手段と、 上記ノズルの実際開度が上記最終開度目標値に相当する
開度となるように上記ノズル開度調節手段を作動させる
作動手段とを備えたことを特徴とする可変容量ターボチ
ャージャの制御装置。 - 【請求項2】 上記補正後負荷変化量算出手段が、上記
補正ゲインを上記エンジン負荷変化量に乗じて上記補正
後負荷変化量を算出するものであり、 上記補正ゲイン算出手段によって算出される上記補正ゲ
インが、上記エンジン回転速度の検出値又は上記圧力比
が小さくなるにつれ、1より小さい値から1を越えた値
となるように設定される請求項1記載の可変容量ターボ
チャージャの制御装置。 - 【請求項3】 上記補正ゲイン算出手段によって算出さ
れる上記補正ゲインが、上記エンジン回転速度の検出値
が所定値以下で且つ上記圧力比が所定値以下のときゼロ
でない値であり、それ以外のときはゼロの値である請求
項2記載の可変容量ターボチャージャの制御装置。 - 【請求項4】 タービン入口のノズルの開度を調節する
ためのノズル開度調節手段を有する可変容量ターボチャ
ージャの制御装置において、 エンジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージ
ャの少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出する検
出手段と、 上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づき上記
ノズルの基本開度目標値を算出する基本開度目標値算出
手段と、 上記エンジン負荷の検出値に基づき単位時間当たりのエ
ンジン負荷変化量を算出する負荷変化量算出手段と、 上記エンジン負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用
いてフィルタ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量
を算出するフィルタ処理実行手段と、 そのフィルタ処理後負荷変化量に基づきノズル開度補正
値を算出するノズル開度補正値算出手段と、 上記基本開度目標値及び上記ノズル開度補正値に基づき
上記ノズルの最終開度目標値を算出する最終開度目標値
算出手段と、 上記ノズルの実際開度が上記最終開度目標値に相当する
開度となるように上記ノズル開度調節手段を作動させる
作動手段とを備えたことを特徴とする可変容量ターボチ
ャージャの制御装置。 - 【請求項5】 上記伝達関数が、エンジン回転速度に基
づき予め定められた時定数を用いるものである請求項4
記載の可変容量ターボチャージャの制御装置。 - 【請求項6】 上記伝達関数が一次遅れ要素の伝達関数
である請求項4又は5記載の可変容量ターボチャージャ
の制御装置。 - 【請求項7】 上記最終開度目標値算出手段が、上記基
本開度目標値に上記開度補正値を加えて上記最終開度目
標値を算出する請求項1乃至6いずれかに記載の可変容
量ターボチャージャの制御装置。 - 【請求項8】 タービン入口のノズルの開度を調節する
ためのノズル開度調節手段を有する可変容量ターボチャ
ージャの制御装置において、 エンジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージ
ャの少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出する検
出手段と、 上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づき上記
ノズルの基本開度目標値を算出する基本開度目標値算出
手段と、 上記エンジン負荷の検出値に基づき単位時間当たりのエ
ンジン負荷変化量を算出する負荷変化量算出手段と、 少なくとも上記コンプレッサ出口側圧力の検出値に基づ
きコンプレッサ出入口側の圧力比を算出する圧力比算出
手段と、 上記エンジン回転速度の検出値及び上記圧力比に基づき
補正ゲインを算出する補正ゲイン算出手段と、 上記補正ゲインと上記エンジン負荷変化量とに基づき補
正後負荷変化量を算出する補正後負荷変化量算出手段
と、 上記補正後負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用い
てフィルタ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量を
算出するフィルタ処理実行手段と、 そのフィルタ処理後負荷変化量に基づきノズル開度補正
値を算出するノズル開度補正値算出手段と、 上記基本開度目標値及び上記ノズル開度補正値に基づき
上記ノズルの最終開度目標値を算出する最終開度目標値
算出手段と、 上記ノズルの実際開度が上記最終開度目標値に相当する
開度となるように上記ノズル開度調節手段を作動させる
作動手段とを備えたことを特徴とする可変容量ターボチ
ャージャの制御装置。 - 【請求項9】 タービン入口のノズルの開度を調節する
ためのノズル開度調節手段を有する可変容量ターボチャ
ージャの制御方法において、 エンジンの回転速度及び負荷並びに上記ターボチャージ
ャの少なくともコンプレッサ出口側の圧力を検出するス
テップと、 上記エンジンの回転速度及び負荷の検出値に基づき上記
ノズルの基本開度目標値を算出するステップと、 上記エンジン負荷の検出値に基づき単位時間当たりのエ
ンジン負荷変化量を算出するステップと、 少なくとも上記コンプレッサ出口側圧力の検出値に基づ
きコンプレッサ出入口側の圧力比を算出するステップ
と、 上記エンジン回転速度の検出値及び上記圧力比に基づき
補正ゲインを算出するステップと、 上記補正ゲインと上記エンジン負荷変化量とに基づき補
正後負荷変化量を算出するステップと、 上記補正後負荷変化量に基づき、所定の伝達関数を用い
てフィルタ処理を実行し、フィルタ処理後負荷変化量を
算出するステップと、 そのフィルタ処理後負荷変化量に基づきノズル開度補正
値を算出するステップと、 上記基本開度目標値及び上記ノズル開度補正値に基づき
上記ノズルの最終開度目標値を算出するステップと、 上記ノズルの実際開度が上記最終開度目標値に相当する
開度となるように上記ノズル開度調節手段を作動させる
ステップとを備えたことを特徴とする可変容量ターボチ
ャージャの制御方法。
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