JP2003201763A - 建築用吊下げ具及びその施工治具並びにその施工方法 - Google Patents

建築用吊下げ具及びその施工治具並びにその施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築構造物のH形鋼を介して金属製折板材の
屋根材や壁材が構築できる建築用吊下げ金具と、金属製
折板材が正確に強固に構築できる施工治具と、金属製折
板材の屋根材や壁材の施工が簡易な施工方法とにある。 【解決課題】 左右の鍔部20と垂下部21及び平らな
底部22の長尺な金属材であり、底部22の長手方向に
沿って等間隔に先端が尖鋭部23の複数個の剣先ボルト
24が垂下状に形成され、底部22に等間隔に複数個の
位置決め兼用水抜き穴25,26が設けられている建築
用吊下げ金具1であり、この建築用吊下げ金具1に使用
する施工治具4と施工方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用吊下げ金具
及びその施工治具並びにその施工方法に係り、さらに詳
しく説明すると、建築構造物におけるH形鋼などを介し
て金属製折板材からなる屋根材や壁材が極めて簡易に構
築できる建築用吊下げ金具と、この金属製折板材が正確
に且つ強固に構築でき、使用法も簡便である施工治具
と、さらに、金属製折板材からなる屋根材や壁材の施工
が簡易に行える施工方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築構造物において、例えば、そ
のH形鋼を介して金属製折板材からなる屋根を構築する
には、例えば、図11に示す構築工法が採用されてい
る。この工法は、図示するように建築構造物におけるH
形鋼100のフランジ部101に略U形状の金具体11
0を挟持固定させて、その下部板111に垂下状に設け
たネジ杆112に山座金120とフェルトパッキン12
1を介在させて金属製折板材125の頂面126に設け
たネジ穴127を通した後、さらに、平座金122を介
在させて前記ネジ杆112の下端部にナット123を締
着させ、順次隣の頂面126a・・・を同様に締着させ
ることで、H形鋼100に複数の金属製折板材125か
らなる屋根を設置している(実用新案登録第30138
02号公報参照)。なお、金具体110の素材は、ある
程度の弾性材で構成されており、その開口部113は、
若干開口するように構成されている。
【0003】また、同じ権利者による上記実用新案と同
様な技術思想に基づく略U形状の金具体を基本とする金
具が意匠登録として開示されている(意匠登録第734
823号公報、同734823号の類似1、同第739
866号公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】上記実用新案登録の場合、屋根材の山ピッ
チに位置決めのための墨出しを行う必要があり、手間が
かかる課題があった。また、H形鋼のフランジ部に金具
体を取付けるには、その開口部を挟持させるため、フラ
ンジ部の厚みにより開口部が開かずに金具体を挟持させ
ることができないので、その略U形状の開口部の寸法が
異なる複数の金具体を準備する必要があった。
【0005】さらに、屋根材の取付けは、H形鋼の下面
を基準にするため、歪みやうねりなどが位置決めの際、
直接影響を及ぼしており、屋根材を取付ける際には、微
調整を行う必要があるなどの課題があった。また、梁を
またぐ場合には、この金具体は使用できないし、ケバラ
を使用する場合には、梁を延出させる必要があった。
【0006】一方、意匠登録の場合も上記と同様な課題
があり、これら課題を解決する必要が依然として残って
いった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するためになされたものであり、その目的は、建築
構造物におけるH形鋼を介して金属製折板材からなる屋
根材や壁材が極めて簡易に構築できる構成の建築用吊下
げ金具と、この建築用吊下げ金具を取付けて屋根材や壁
材を構築する際に使用する施工治具として、金属製折板
材が正確、且つ強固に構築でき、その使用法も簡便であ
る治具と、さらに、金属製折板材からなる屋根材や壁材
の構築が簡易に行える施工方法とを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の発明は、左右の鍔部と垂下部及び平らな底部から構
成する長尺な金属材からなる皿状体であって、前記底部
の長手方向に沿って等間隔に先端を尖鋭部とした複数個
の剣先ボルトが下方に向けて垂下状に形成され、前記底
部に等間隔に複数個の位置決め兼用水抜き穴が設けられ
ていることを特徴とする。
【0009】本発明に係る請求項2記載の発明は、少な
くとも一方の鍔部の下面に、皿状体の長手方向の長さ寸
法の1/2を示す刻印が施されていることを特徴とす
る。
【0010】本発明に係る請求項3記載の発明は、平面
から見て左右両端と中央部とに幅広部を備える帯状体で
あって、前記各幅広部の上面に複数個の小突起が形成さ
れると共に、前記左右両端の幅広部に続く幅狭部に等間
隔の位置決め用突起及びボルト逃げ穴とがそれぞれ形成
され、且つ、前記帯状体の下面にハンドルが設けられて
いることを特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項4記載の発明は、金属
製折板材を構築するH形鋼などの取付け面に、長手方向
中心部に沿う横方向の墨出し線とスタート位置を示す墨
出し線と長手方向に沿う横方向の墨出し線とを描く工程
と、前記2つの墨出し線に沿って1本目の建築用吊下げ
金具を配して前記取付け面に溶着させる工程と、続く2
本目の建築用吊下げ金具を1本目の右端側に前記長手方
向の墨出し線に沿わせて配する工程と、隣接し合う1本
目及び2本目との建築用吊下げ金具の端部間の基準点と
施工治具の上面の略中心部とを当接させる工程と、前記
施工治具の各位置決め用突起を1本目及び2本目の各位
置決め兼用水抜き穴と、前記施工治具の各ボルト逃げ穴
を1本目及び2本目の左右の各剣先ボルトにそれぞれ挿
通させる工程と、前記2本目が前記長手方向中心部の墨
出し線に沿っていることを確認した上、2本目の建築用
吊下げ金具を仮止め溶着させる工程と、前記施工治具を
取外して2本目の建築用吊下げ金具を前記取付け面に溶
着させる工程と、各建築用吊下げ金具の剣先ボルトに山
座金やパッキン、平座金、ナットなどを介して金属製折
板材が構築させる工程とからなることを特徴とする。
【0012】本発明に係る請求項5記載の発明は、金属
製折板材を構築するH形鋼などの取付け面に、長手方向
中心部に沿う横方向の墨出し線とスタート位置を示す墨
出し線とを描く工程であって、2本目以降の建築用吊下
げ金具に用いる長手方向中心部に沿う横方向の墨出し線
は、描かずに不要であることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係る建築用吊下げ金具によれば、建築
用吊下げ金具に等間隔に形成させた剣先ボルトを介して
金属製折板材の頂面に等間隔に設けられたネジ穴に山座
金などで締着できるため、建築構造物におけるH形鋼な
どの取付け面に金属製折板材からなる屋根材や壁材の構
築が簡易に行える。また、皿状体構成の建築用吊下げ金
具内に雨水が浸入しても、その底部に複数個の位置決め
兼用水抜き穴が設けられているため、雨水が溜まること
がなくなり、建築用吊下げ金具の腐敗が防げる。
【0014】本発明に係る建築用施工治具によれば、こ
の施工治具には、等間隔に位置決め用突起とボルト逃げ
穴とが形成されていること共に、少なくとも2本目用の
墨出し線が取付け面の長手方向中心部に描いてあるた
め、2本目の建築用吊下げ金具は勿論のこと、3本目以
降も施工治具を使用することにより取付け面に対して正
確に行える。また、施工治具の小突起により建築用吊下
げ金具の横方向のズレが防げるし、この施工治具に幅狭
部を設けたことにより、施工治具の軽量化と施工時の建
築用吊下げ金具に対する仮止め溶接が簡易に行えること
及び幅狭部による建築用吊下げ金具の取付け位置が正確
に真直ぐに延出しているかを作業者が目視でき、従って
正確な金属製折板材の構築ができる。
【0015】本発明に係る建築用施工方法によれば、1
本目の建築用吊下げ金具は、長手方向中心部に沿う墨出
し線とスタート位置を示す墨出し線とを描く工程で、取
付け面に正確に固着できる。2本目は長手方向中心部に
沿う墨出し線と隣接し合う1本目と2本目とに、その位
置決め用突起と位置決め兼用水抜き穴及びボルト逃げ穴
と剣先ボルトとを挿通させると工程などで、建築用吊下
げ金具は同様に取付け面に正確に固着できる。また、3
本目以降は長手方向中心部に沿う墨出し線が、存在しな
くても施工治具を使用ことで同様に取付け面に建築用吊
下げ金具が正確に固着できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明に係る建築用吊下げ
金具の第1例を示す斜視図、図2は、同第1例の裏面を
示す斜視図、図3は同第1例の使用状態を示す斜視図、
図4は、建築用吊下げ金具の第2例を示す斜視図、図5
は、同第2例の使用状態を示す要部断面図、図6は、本
発明に係る施工治具の第1例を示す斜視図、図7(イ)
から(ホ)は、同第1例の使用状態を順次示す説明図、
図8は、図7(ニ)の状態を示す一部断面説明図、図9
は、同施工治具の第2例を順次示す斜視図、図10
(イ)から(ホ)は、同第2例の使用状態を順次示す説
明図である。
【0017】最初に、建築用吊下げ金具1について説明
する。この建築用吊下げ金具1は、図1〜図3に図示す
るように所定の長さを備える長尺な金属材からなる皿状
体2で形成されている。つまり、この皿状体2は、左右
の鍔部20,20と垂下部21,21及び平らな底部2
2を備える断面形状が皿状体2に形成され、底部22に
先端を尖鋭部23としたボルト24(以下、剣先ボルト
と云う)が3個等間隔に、尖鋭部23を下方に向けて垂
下状に設けられている。さらに、底部22の両端から等
間隔に4個の位置決め兼用水抜き穴25,26が設けら
れ、この内、両端の水抜き穴26は、小形状に形成され
ているが、同じ形状の大きさでもよいこと勿論である。
【0018】この皿状体2の材質は、金属材であればよ
く、例えば、亜鉛メッキ鋼板や高耐性圧延鋼材、着色亜
鉛鉄板、溶融アルミニウムメッキ鋼板及び塗装ステンレ
ス鋼板などの金属材が好ましい。
【0019】上記水抜き穴25,26は、4個形成され
ており、図示のように等間隔に設けることが好ましい
が、特に、両端の小形状の水抜き穴26の穴は、必ずし
も円形状の穴に限定されるものではない。また、皿状体
2の中央部を示す目印として、鍔部20の下面201に
刻印27が刻んであるが、必ずしも鍔部20の下面20
1に限定されるものでもなく、図示省略するが、鍔部2
0の下面201から上面200に連続状に続けて刻印2
7してもよい。
【0020】上記建築用吊下げ金具1の使用方法を説明
する。図3に示すようにH形鋼3の下方のフランジ部3
0の下面31に、H形鋼3に構築する屋根の大きさに応
じて複数個の建築用吊下げ金具1をその上面200とフ
ランジ部30の下面31とを当接させ、この鍔部20の
上面200とフランジ部30の下面31との所定個所に
複数個の溶接32,32,…を施して建築用吊下げ金具
1をフランジ部30に固着させることにより、金属製折
板材5が取付けられる。
【0021】詳しくは、建築用吊下げ金具1の剣先ボル
ト24に図示する山座金53とフェルトパッキン54と
を介在させて金属製折板材5の頂面50に設けたネジ穴
55(図示省略)を通した後、平座金56を介在させて
前記剣先ボルト24の下端部にナット56を締着させ、
順次隣の頂面50,50,・・・に同様に剣先ボルト2
4を締着させることで、H形鋼3のフランジ部30の下
面31に固着させた複数個の建築用吊下げ金具1を介し
て金属製折板材5が構築されている。この頂面50のネ
ジ穴55(図示省略)は、予め事前に金属製折板材5の
各頂面50にそれぞれ形成されており、定められた取付
けピッチで穴55が開けられている。
【0022】この建築用吊下げ金具1は、通称88タイ
プと称する三つ山からなる金属製折板構成の屋根材5に
対応させるものであり、図示のように屋根材は、頂面5
0と底面51及び傾斜面52とで形成されている。
【0023】図4及び図5に示す建築用吊下げ金具10
は、上記建築用吊下げ金具1とは剣先ボルト24の数が
異なっており、この例では、皿状体2に2個の剣先ボル
ト24が等間隔に設けてある。また、3個の位置決め兼
用水抜き穴25が形成されており、この水抜き穴25
は、等間隔に設けてあることが好ましい。
【0024】さらに、この皿状体2の中央部を示す目印
として、上記と同様に鍔部20の下面201に刻印27
(図示省略)が刻んであるが、この刻印26の位置は、
鍔部20の下面201に限定されるものでもなく、鍔部
20の下面201から上面200に連続状に続けて刻印
27してもよい。
【0025】この建築用吊下げ金具10は、通称150
タイプと称する二つ山からなる折板構成の金属製折板材
5aに使用される屋根材である。図5に示すように、剣
先ボルト24に山座金53とフェルトパッキン54とを
介在させて金属製折板材5aの頂面50に設けたネジ穴
55を通した後、平座金56を介在させて剣先ボルト2
4の下端部にナット57を締着させて、H形鋼3のフラ
ンジ部30の下面31に建築用吊下げ金具10が固着さ
れている。
【0026】次に、施工治具4について説明する。図6
に示す施工治具4は、上記する88タイプの金属製折板
構成の屋根材5に適用できるものである。つまり、平面
から見て左右両端部と中央部とが幅広部41,42を備
える所定厚みの帯状体43からなり、左右及び中央部の
幅広部41,42の上面に複数個の小突起44,44…
が設けてあり、左右の幅広部41,41の近傍に位置す
る幅狭部45の上面に位置決め用の突起46,46がそ
れぞれ設けてある。また、この左右の幅狭部45,45
の近傍に建築用吊下げ金具1の剣先ボルト24が挿通す
るボルト逃げ穴47,47がそれぞれ設けられている。
48は、下面の中央部に設けられたハンドルであり、こ
のハンドル48の両端部のネジ部には、それぞれナット
480が締着させ、このナット480が小穴49に挿通
させてハンドル48が設けられている。
【0027】さらに、この施工治具4を使用した施工方
法を図7及び図8により説明する。目的とする屋根材を
構築する、例えば、H形鋼3のフランジ部30の下面3
1には、その建築用吊下げ金具1の長手方向中心部に沿
う横方向に延びる墨出し線300(図7のイ)と、建築
用吊下げ金具1のスタート位置を示す縦方向の墨出し線
301(図7のロ)とが描かれている工程が示されてい
る。なお、この墨出し線300及び301を描く順序
は、前記と逆でもよい。なお、このスタート位置には、
建築用吊下げ金具1の端部若しくはこの建築用吊下げ金
具1の刻印27を縦方向の墨出し線301に合致させれ
ばよい。
【0028】そして、この墨出し線300及び301を
スタート位置として、この墨出し線300及び301に
沿わせて建築用吊下げ金具1を、その左端部と中心部と
を墨出し線300及び301に揃えて鍔部20,20の
上面200をフランジ部30の下面31に密に当接さ
せ、この当接部の複数個所に溶接32,32,…を施し
て建築用吊下げ金具1を固着させる(図7のハ)工程が
ある。
【0029】続いて、この固着された建築用吊下げ金具
1の右隣りに、左端部を配するように次の建築用吊下げ
金具1aを作業者が把持して、鍔部20,20の上面2
00とフランジ部30の下面31とを当接させる。そし
て、この左右の建築用吊下げ金具1,1aの隣り合う隣
接部28と、作業者が把持している施工治具4の略中央
部とを合致させて、施工治具4の上面を建築用吊下げ金
具1,1aに重ね合わせ、両位置決め突起体46,46
の先端部を建築用吊下げ金具1,1aのそれぞれ左右の
位置決め兼用水抜き穴25,25に挿通させる。これと
と共に、建築用吊下げ金具1,1aの両剣先ボルト2
4,24を左右のボルト逃げ穴47,47に挿通させ
て、2本目の建築用吊下げ金具1aの取付け位置が墨出
し線301に沿って正確に位置決めされているかを作業
者が目視する工程を行う。
【0030】次に、作業者が正確な位置決めであること
を確認できたら、この施工治具4から露出している鍔部
20の部分に仮止めの溶接32a,32a(図7のニ)
を行う工程がある。その後、施工金具4を建築用吊下げ
金具1,1aから外した後、2本目の建築用吊下げ金具
1aに残る部位に正確な複数個の溶接32,32を施す
(図7のホ)工程を経て、以下同様な作業を繰り返すこ
とにより、目的の建築用吊下げ金具1,1a,…をH形
鋼3のフランジ部30に固着させることができる。な
お、墨出し線301は、1本目及び2本目の建築用吊下
げ金具1,1a用としては必ず必要であるが、3本目以
降には必ずしも必要なものではなく、その使用は任意で
ある。
【0031】このように目的の建築用吊下げ金具1,1
a,…を複数個、H形鋼3のフランジ部30などの取付
け面に正確に固着させた後、この建築用吊下げ金具1,
1a…に突設されている剣先ボルト24,24,…を金
属製折板材5の各頂面50に形成されているネジ穴55
にそれぞれ通した上、山座金53及びフェルトパッキン
54,平座金56,ナット57などを介在させて金属製
折板材5が構築させられる。
【0032】図9に示す施工治具40は、図6に示す施
工治具4と基本的に同じ構成であるため、同じ構成は図
6に示す符号と同じ符号を付し、これと異なる構成を説
明する。この施工治具40は、上記のように通称150
タイプと称する二つ山からなる折板構成の金属製折板材
5aに適用されるものである。つまり、中央部の幅広部
42の両端近傍に位置する左右の幅狭部45,45に位
置決め用突起460,460がそれぞれ設けてあり、上
記施工治具4と異なって、左右の幅広部41の近傍に
は、ボルト逃げ穴47,47がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】次に、上記施工治具40の使用した施工方
法を説明する。この方法は、上記施工治具4と基本的に
同じ構成であるため、同様に同じ構成は同一符号を付し
て構成を説明する。所定の金属製折板材5aを構築する
ために、例えば、H形鋼3のフランジ部30の下面31
には、複数個の建築用吊下げ金具10のスタート位置を
示す縦方向の墨出し線300(図10のイ)と、中央長
手方向に沿う横方向に延びる墨出し線301(図10の
ロ)とが描かれている工程を備えている。
【0034】この墨出し線300及び301に沿わせて
建築用吊下げ金具10の左端部と中心部とを揃えて、鍔
部20,20の上面200がフランジ部30の下面31
に密に当接され、この当接部の複数個所に溶接32,3
2,…を施した建築用吊下げ金具10が固着されている
工程(図10のハ)を備えている。
【0035】この固着された建築用吊下げ金具10の右
隣りに、次の建築用吊下げ金具10aの左端部が配する
ように、鍔部20,20の上面200とフランジ部30
の下面31とを当接させる。この左右の建築用吊下げ金
具10,10aが隣り合う隣接部と、施工治具40の略
中央部とを合致させ、施工治具40の上面と隣接する建
築用吊下げ金具10,10aとを重ね合わせ、その位置
決め突起46,46の先端部を建築用吊下げ金具10,
10aの左右の位置決め兼用水抜き穴25,25にそれ
ぞれ挿通させる。これと共に、建築用吊下げ金具10,
10aの両剣先ボルト24,24に左右のボルト逃げ穴
47,47をそれぞれ挿通させて、次の2本目の建築用
吊下げ金具10の取付け位置が墨出し線301に沿って
正確に位置決めされていることを確認した後、この施工
治具40から露出している次の建築用吊下げ金具10a
の鍔部20,20の部分に仮止めの溶接32a,32a
(図10のニ)を行う工程を備えている。
【0036】その後、施工治具40を建築用吊下げ金具
10,10aから外し、次の2本目の建築用吊下げ金具
10aの残る部位に正確な複数個の溶接32,32(図
10のホ)を施す工程を経て、以下同様な作業を繰り返
すことにより、建築用吊下げ金具10,10a,…がH
形鋼3のフランジ部30に固着させ、上記建築用吊下げ
金具1,1aと同様に金属製折板材5aが構築される工
程を備えている。
【0037】このように施工治具4,40を使用するこ
とにより、金属製折板材からなる屋根材や壁材の施工が
極めて簡易に構築できる施工方法である。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから、次のよ
うな効果がある。本発明に係る建築用吊下げ金具による
と、その建築用吊下げ金具に等間隔に形成させた剣先ボ
ルトで、金属製折板材の屋根材や壁材の頂面に設けられ
たネジ穴を介して山座金やパッキン材などで気密性を保
って締着できるため、建築構造物におけるH形鋼などの
取付け面に屋根材や壁材の構築が簡易に行える。
【0039】本発明に係る建築用吊下げ金具の底部に
は、複数個の位置決め兼用水抜き穴が設けられているか
ら、雨水が浸入しても溜まることがなくなり、建築用吊
下げ金具の腐敗を防ぐことができる。
【0040】本発明に係る建築用施工治具によると、そ
の施工治具には、等間隔に位置決め用突起とボルト逃げ
穴とが形成され、さらに、少なくとも2本目用の墨出し
線が取付け面の長手方向に描いてあるから2本目の建築
用吊下げ金具は勿論のこと、3本目以降も施工治具を使
用することで、取付け面に対して建築用吊下げ金具の取
付けが正確に行える。
【0041】しかも、施工治具の小突起により建築用吊
下げ金具の横方向のズレが防げるから、その施工治具に
幅狭部を設けたことで、施工治具の軽量化や施工時の建
築用吊下げ金具に対する仮止め溶接が簡易に行えるし、
幅狭部による建築用吊下げ金具の取付け位置が正確に真
直ぐに延出しているかを作業者が目視できるから正確な
金属製折板材の構築ができる。
【0042】本発明に係る建築用施工方法によると、1
本目の建築用吊下げ金具は、長手方向中心部に沿う墨出
し線とスタート位置を示す墨出し線とを描く工程を備え
ているから取付け面に正確に建築用吊下げ金具が固着で
きる。
【0043】また、2本目は長手方向中心部に沿う墨出
し線と隣接し合う1本目と2本目とに、その位置決め用
突起と位置決め兼用水抜き穴及びボルト逃げ穴と剣先ボ
ルトとを挿通させると工程などで、建築用吊下げ金具は
同様に取付け面に正確に固着できる。さらに、3本目以
降は長手方向中心部に沿う墨出し線が、存在しなくても
施工治具を使用する工程とで同様に取付け面に正確に建
築用吊下げ金具が固着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建築用吊下げ金具の第1例を示
す斜視図である。
【図2】 同第1例の裏面を示す斜視図である。
【図3】 同第1例の使用状態を示す斜視図である。
【図4】 建築用吊下げ金具の第2例を示す斜視図であ
る。
【図5】 同第2例の使用状態を示す要部断面図であ
る。
【図6】 本発明に係る施工治具の第1例を示す斜視図
である。
【図7】 (イ)から(ホ)は、同第1例の使用状態を
順次示す説明図である。
【図8】 図7(ニ)の状態を示す一部断面説明図であ
る。
【図9】 同施工治具の第2例を順次示す斜視図であ
る。
【図10】(イ)から(ホ)は、同第2例の使用状態を
順次示す説明図である。
【図11】従来の構築工法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建築用吊下げ金具 4 施工治具 20 鍔部 21 垂下部 22 底部 23 尖鋭部 24 剣先ボルト 25,26 位置決め兼用水抜き穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 達志 新潟県三条市大字栗林500番地 株式会社 サカタ製作所内 (72)発明者 岩名 紘司 新潟県三条市大字栗林500番地 株式会社 サカタ製作所内 Fターム(参考) 2E002 FA02 FB08 FB25 JA01 JB02 MA04 MA26 2E108 AA02 BB04 BN06 CC01 GG15 2E174 DA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の鍔部と垂下部及び平らな底部から
    構成する長尺な金属材からなる皿状体であって、 前記底部の長手方向に沿って等間隔に先端を尖鋭部とし
    た複数個の剣先ボルトが下方に向けて垂下状に形成さ
    れ、 前記底部に等間隔に複数個の位置決め兼用水抜き穴が設
    けられていることを特徴とする建築用吊下げ金具。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の鍔部の下面に、 皿状体の長手方向の長さ寸法の1/2を示す刻印が施さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の建築用吊下げ
    金具。
  3. 【請求項3】 平面から見て左右両端と中央部とに幅広
    部を備える帯状体であって、 前記各幅広部の上面に複数個の小突起が形成されると共
    に、前記左右両端の幅広部に続く幅狭部に等間隔に位置
    決め用突起及びボルト逃げ穴とがそれぞれ形成され、 且つ、前記帯状体の下面にハンドルが設けられているこ
    とを特徴とする建築用施工治具。
  4. 【請求項4】 金属製折板材を構築するH形鋼などの取
    付け面に、長手方向中心部に沿う横方向の墨出し線とス
    タート位置を示す墨出し線とを描く工程と、 前記2つの墨出し線に沿って1本目の建築用吊下げ金具
    を配して前記取付け面に溶着させる工程と、 続く2本目の建築用吊下げ金具を1本目の右端側に前記
    長手方向の墨出し線に沿わせて配する工程と、 隣接し合う1本目及び2本目との建築用吊下げ金具の端
    部間の基準点と施工治具の上面の略中心部とを当接させ
    る工程と、 前記施工治具の各位置決め用突起を1本目及び2本目の
    各位置決め兼用水抜き穴と、前記施工治具の各ボルト逃
    げ穴を1本目及び2本目の左右の各剣先ボルトにそれぞ
    れ挿通させる工程と、 前記2本目が前記長手方向中心部の墨出し線に沿ってい
    ることを確認した上、2本目の建築用吊下げ金具を仮止
    め溶着させる工程と、 前記施工治具を取外して2本目の建築用吊下げ金具を前
    記取付け面に溶着させる工程と、 各建築用吊下げ金具の剣先ボルトに山座金やパッキン、
    平座金、ナットなどを介して金属製折板材が構築させる
    工程とからなることを特徴とする建築用施工方法。
  5. 【請求項5】 金属製折板材を構築するH形鋼の取付け
    面に、 長手方向中心部に沿う横方向の墨出し線とスタート位置
    を示す墨出し線とを描く工程であって、 2本目以降の建築用吊下げ金具に用いる長手方向中心部
    に沿う横方向の墨出し線は、描かずに不要であることを
    特徴とする請求項4記載の建築用施工方法。
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