JP2003201045A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JP2003201045A
JP2003201045A JP2002002960A JP2002002960A JP2003201045A JP 2003201045 A JP2003201045 A JP 2003201045A JP 2002002960 A JP2002002960 A JP 2002002960A JP 2002002960 A JP2002002960 A JP 2002002960A JP 2003201045 A JP2003201045 A JP 2003201045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
paper
recording medium
paper feed
feeding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002002960A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Iida
勇次郎 飯田
Takemasa Ishiguro
丈賢 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2002002960A priority Critical patent/JP2003201045A/ja
Publication of JP2003201045A publication Critical patent/JP2003201045A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録紙のスキューを矯正するための手段のコス
トが低く、給紙の速度が高くなるようにする。 【解決手段】記録媒体13を給紙カセットから拾い上げ
る第1の給紙ローラと、該第1の給紙ローラに拾い上げ
られた前記記録媒体13を搬送する第2の給紙ローラ
と、該第2の給紙ローラに対向して配設され、上から2
枚目以下に位置する記録媒体を停止させるリタードロー
ラと、前記第2の給紙ローラを回転させる駆動源の回転
が伝達され、前記第2の給紙ローラによって搬送された
前記記録媒体13を一時停止させた後搬送するレジスト
ローラ26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に使用されるリタード式の給紙装置に
おいては、記録紙が2枚以上給紙されないように、フィ
ードローラに当接するリタードローラが配設されてい
る。
【0003】そして、前記給紙装置は、記録紙を分離部
まで給紙するピックアップローラ、分離部で給紙方向に
給紙するフィードローラ、及び、該フィードローラに当
接するリタードローラを有する。なお、該リタードロー
ラは、給紙方向に対して逆回転するリタードローラ軸に
トルクリミッタを介して取り付けられている。ここで、
該トルクリミッタは、前記リタードローラ軸とリタード
ローラとの間に配設され、リタードローラとフィードロ
ーラとの間に記録紙が2枚以上ある場合に、リタードロ
ーラを給紙方向に対して逆回転させて記録紙が分離され
るようにする。また、リタードローラとフィードローラ
との間に記録紙が1枚ある場合、又は、記録紙がない場
合に、前記トルクリミッタは、リタードローラをフィー
ドローラと同方向に回転させる。
【0004】これにより、給紙カセットからピックアッ
プローラによって給紙された記録紙は、分離部において
1枚ずつ確実に分離されて、画像形成機構へ給紙される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の給紙装置においては、記録紙のスキューを矯正する
ための手段のコストが高くなったり、給紙の速度が低く
なったりしてしまう。
【0006】すなわち、前記従来の給紙装置には記録紙
のスキューを補正するためのレジストローラが配設され
ているが、該レジストローラは、フィードローラとは別
の電動モータによって駆動されるようになっているの
で、コストが高くなってしまう。また、前記フィードロ
ーラを駆動するための電動モータを逆方向に回転させて
レジストローラを駆動する場合には、前記電動モータを
停止させるための減速期間、及び、該電動モータを逆方
向に回転させ始めてからの加速期間が必要とされるの
で、タイムラグが生じて給紙の速度が低くなってしま
う。これは、リタードローラ式の給紙装置だけでなく、
フィードローラ(分離ローラ)と分離片を使用した舌片
分離方式の給紙装置でも同様のことがいえる。
【0007】本発明は、前記従来の給紙装置の問題点を
解決して、記録紙のスキューを矯正するための手段のコ
ストが低く、給紙の速度が高い給紙装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の給
紙装置においては、記録媒体を給紙カセットから拾い上
げる第1の給紙ローラと、該第1の給紙ローラに拾い上
げられた前記記録媒体を搬送する第2の給紙ローラと、
該第2の給紙ローラに対向して配設され、上から2枚目
以下に位置する記録媒体を停止させるリタードローラ
と、前記第2の給紙ローラを回転させる駆動源の回転が
伝達され、前記第2の給紙ローラによって搬送された前
記記録媒体を一時停止させた後搬送するレジストローラ
とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施の形態における
給紙装置の断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に
おける給紙装置の駆動力伝達系を示す図、図3は本発明
の第1の実施の形態における給紙装置の駆動部の構成を
示す断面図である。
【0011】本実施の形態において、給紙装置は、記録
媒体を給紙カセットから拾い上げる第1の給紙ローラ
と、該第1の給紙ローラに拾い上げられた前記記録媒体
を搬送する第2の給紙ローラと、該第2の給紙ローラに
対向して配設され、上から2枚目以下に位置する記録媒
体を停止させるリタードローラと、前記第2の給紙ロー
ラを回転させる駆動源の回転が伝達され、前記第2の給
紙ローラによって搬送された前記記録媒体を一時停止さ
せた後搬送するレジストローラとを有する。
【0012】図1において、11はプリンタ、ファクシ
ミリ、複写機等の画像形成装置に使用される給紙装置で
ある。そして、該給紙装置11は、給紙カセット12内
に積載された記録媒体としての記録紙13を受ける昇降
自在の受板としてのシートレシーブ16を備える。ここ
で、該シートレシーブ16は、図示されない駆動源によ
って回転させられるリフター31によって昇降させられ
る。
【0013】そして、給紙カセット12の給紙方向にお
ける下流側(図1における左側)の端部の上方には、積
載された記録紙13の紙面に平行に、かつ、給紙方向に
直交するように配設されたピックアップローラ軸14、
及び、該ピックアップローラ軸14に回転自在に取り付
けられ、記録紙13に接触する第1の給紙ローラとして
のピックアップローラ15が配設される。なお、前記ピ
ックアップローラ軸14にはピックアップギヤ21(図
2)が取り付けられている。また、前記ピックアップロ
ーラ15は、図示されないスプリングによって、最上に
位置する記録紙13に接触するように下方に付勢されて
いる。
【0014】また、ピックアップローラ15の給紙方向
における下流側にはフィードローラ軸17が配設され
る。そして、該フィードローラ軸17は、図示されない
電動モータ等の駆動源からの回転力が電磁クラッチ28
(図3)を経由して伝達され、給紙のタイミングに合わ
せて駆動される。また、前記フィードローラ軸17に
は、フィードギヤ19が取り付けられるとともに、ワン
ウェイクラッチ付きの第2の給紙ローラとしてのフィー
ドローラ18が取り付けられている。そして、前記駆動
源が駆動すると、フィードローラ18は図1において矢
印で示されるように時計回り方向に回転させられる。す
ると、図2に示されるように、フィードギヤ19に噛
(か)み合う遊星ギヤ20、及び、該遊星ギヤ20に噛
み合うピックアップギヤ21を介して、ピックアップロ
ーラ軸14が回転させられるので、前記ピックアップロ
ーラ15も図1において矢印で示されるように時計回り
方向に回転させられる。また、前記駆動源が駆動しない
時には、前記ワンウェイクラッチの作動によって、フィ
ードローラ18の回転がフィードローラ軸17に伝達さ
れないので、ピックアップローラ15への回転力の伝達
が遮断され、該ピックアップローラ15は回転しない。
【0015】そして、図1に示されるように、フィード
ローラ18の下側には、該フィードローラ18に当接し
てリタードローラ22が配設されている。そのため、フ
ィードローラ18の表面とリタードローラ22の表面と
の摩擦力により、フィードローラ18の表面の回転がリ
タードローラ22に直接伝達されるようになっている。
一方、前記フィードローラ軸17の回転は、図2に示さ
れるように、アイドルギヤ24、リタードギヤ25を介
してリタードローラ軸23に伝達されるようになってい
る。ここで、前記リタードローラ22は、図示されない
トルクリミッタを介して、リタードローラ軸23に取り
付けられているので、所定値以上のトルク、すなわち、
回転力がリタードローラ軸23からリタードローラ22
に伝達されないようになっている。
【0016】そのため、リタードローラ22は、フィー
ドローラ18の表面の回転が直接伝達され、図1におい
て矢印で示されるように反時計回り方向に回転させられ
る。しかし、フィードローラ18の表面とリタードロー
ラ22の表面との間に2枚以上の記録紙13が存在する
ような場合には、フィードローラ18の表面から直接伝
達される回転力が弱まるので、リタードローラ軸23か
らトルクリミッタを介して伝達される所定値の時計回り
方向の回転力によって、リタードローラ22の回転は停
止させられる。
【0017】また、前記フィードローラ18の給紙方向
における下流側にはレジストローラ26が配設され、該
レジストローラ26の図1における左側には、レジスト
ローラ26に押し付けられるピンチローラ27が配設さ
れる。そして、前記レジストローラ26には、図2及び
3に示されるように、電磁クラッチ28の入力ギヤ28
aの回転力がアイドルギヤ29及び電磁クラッチ30を
介して伝達される。また、前記リタードローラ22とレ
ジストローラ26との間に、搬送された記録紙13をレ
ジストローラ26側に導くためのガイドとしての用紙ガ
イド33が配設される。
【0018】ここで、前記レジストローラ26の図1に
おける下側に、図示されない別の給紙装置から搬送され
た記録紙13が通過する用紙搬送路32が形成されてい
る。そして、給紙装置11を複数段重ねた場合、前記レ
ジストローラ26は、下段の給紙装置11から搬送され
て用紙搬送路32を通過する記録紙13のための搬送ロ
ーラを兼ねている。
【0019】次に、前記構成の給紙装置11の動作につ
いて説明する。
【0020】まず、給紙装置11における着脱可能な給
紙カセット12内に記録紙13をセットすると、シート
レシーブ16がリフター31の回動によって、記録紙1
3の上面が適正位置になるように上昇させられ、かつ、
その位置を維持するように制御される。
【0021】続いて、画像形成装置の給紙信号を受ける
と、電磁クラッチ28が励磁され、駆動源の回転力が入
力ギヤ28aを介してフィードローラ軸17に伝達され
ると、フィードローラ18が回転を開始する。同様に、
フィードローラ軸17に回転力が伝達されると、フィー
ドギヤ19、遊星ギヤ20、ピックアップギヤ21、ピ
ックアップローラ軸14を介してピックアップローラ1
5に回転力が伝達され、該ピックアップローラ15が回
転を開始し、記録紙13を拾い上げてフィードローラ1
8側に搬送する。
【0022】ここで、該フィードローラ18とリタード
ローラ22との間に2枚以上の記録紙13が送り込まれ
ると、該記録紙13間の摩擦力が小さいので、フィード
ローラ18の表面から直接伝達される回転力が弱くな
る。そのため、リタードローラ軸23からトルクリミッ
タを介して伝達される反対向きの回転力により、リター
ドローラ22の回転は停止させられる。そして、フィー
ドローラ18に接触する最上に位置する記録紙13が1
枚だけフィードローラ18の回転によって、レジストロ
ーラ26に向けて搬送される。
【0023】そして、前記記録紙13は、所定の搬送距
離だけ搬送(所定の搬送距離:フィードローラ18から
レジストローラ26までの距離よりもわずかに長い距
離。これにより、記録紙13のスキューを補正する。)
されて、レジストローラ26に突き当たったところで電
磁クラッチ28の励磁を止め、搬送を停止する。それに
より、記録紙13がスキューした状態で搬送された場合
でも、記録紙13の先端がレジストローラ26と平行に
揃(そろ)えられ、スキューが補正される。
【0024】また、画像形成装置の図示されない感光体
ドラムの回転にタイミングを合わせて電磁クラッチ30
が励磁され、入力ギヤ28aの回転力がアイドルギヤ2
9を介してレジストローラ26に伝達され、該レジスト
ローラ26が回転を開始する。続いて、記録紙13がレ
ジストローラ26及びピンチローラ27によって感光体
ドラムに向けて搬送されると、該記録紙13の移動に伴
ってフィードローラ18及びピックアップローラ15は
回転させられる。この場合、フィードローラ18はワン
ウェイクラッチ付きであり、かつ、電磁クラッチ28が
励磁していないので、前記フィードローラ18及びピッ
クアップローラ15は記録紙13の移動によって回転さ
せられるようになっている。
【0025】続いて、記録紙13の後端がピックアップ
ローラ15を抜けると、フィードローラ18は記録紙1
3の移動によって回転させられるが、ピックアップロー
ラ15は遊星ギヤ20の働きによって回転しない。した
がって、記録紙13は拾い上げられず、先行の記録紙1
3と次の記録紙13との間に所定の間隔を形成すること
ができる。
【0026】次に、本実施の形態における給紙装置11
を複数段重ねた場合について説明する。
【0027】図4は本発明の第1の実施の形態における
給紙装置を2段重ねた場合を示す断面図である。
【0028】図に示されるように、本実施の形態におけ
る給紙装置11を2段重ねた場合に、上側の給紙装置1
1aの用紙搬送路32は下側の給紙装置11bから給紙
された記録紙13が通る用紙搬送路となる。
【0029】また、下側の給紙装置11bにおける給紙
カセット12からレジストローラ26までの記録紙13
の搬送は、上側の給紙装置11aにおける給紙カセット
12からレジストローラ26までの記録紙13の搬送と
同様である。なお、下側の給紙装置11bにおいて記録
紙13を搬送する場合、上側の給紙装置11aの給紙カ
セット12の各ローラの駆動は、停止した状態になって
いる。
【0030】そして、下側の給紙カセット12のレジス
トローラ26の駆動を開始して記録紙13を所定の搬送
距離だけ搬送(所定の搬送距離:下側のレジストローラ
26から上側のレジストローラ26までの距離よりもわ
ずかに長い距離)し、上側の給紙カセット12のレジス
トローラ26に突き当てられる。ここで、記録紙13の
スキューが補正される。そして、上側の給紙カセット1
2の電磁クラッチ28を励磁し、入力ギヤ28aの回転
力がアイドルギヤ29を経由して、上側のレジストロー
ラ26に伝達され、該上側のレジストローラ26の回転
が開始されて記録紙13が搬送される。
【0031】また、下側の給紙カセット12のレジスト
ローラ26は記録紙13の長さ分の搬送が終了すると、
回転が停止される。なお、記録紙13の長さは、あらか
じめ給紙カセット12に対応させてプリンタ、ファクシ
ミリ、複写機等の画像形成装置本体側が記録紙13の長
さを制御することができるようになっている。
【0032】このように、本実施の形態においては、記
録紙13のスキューを補正するためのレジストローラ2
6は、フィードローラ18と同一の駆動源によって回転
させられるようになっているので、コストを低くするこ
とができる。また、前記駆動源を逆方向に回転させる必
要がないので、タイムラグが生じることがない。そのた
め、記録紙13を給紙する速度が低くなることがない。
【0033】また、記録紙13の後端がピックアップロ
ーラ15を抜けて、フィードローラ軸17が回転しない
ときは、ピックアップローラ15が遊星ギヤ20の働き
によって回転しないようになっているので、記録紙13
は拾い上げられず、先行の記録紙13と次の記録紙13
との間に所定の間隔を形成することができる。
【0034】さらに、リタードローラ軸23とリタード
ローラ22との間にトルクリミッタを配設することによ
って、リタードローラ22とフィードローラ18との間
に記録紙13が2枚以上ある場合でも、記録紙13を1
枚だけに分離して給紙間隔を形成することができるとと
もに、記録紙13が1枚ある又は記録紙13がない場合
には、リタードローラ22には、フィードローラ18の
表面の回転が直接伝達され、図1において矢印で示され
るように反時計回り方向に回転させられるので、フィー
ドローラ軸17の負荷を低減することができる。
【0035】さらに、給紙装置11を複数段重ねた場
合、給紙カセット12から繰り出された記録紙13のス
キューを補正して搬送するレジストローラ26は、給紙
カセット12のフィードローラ18を駆動する駆動源の
回転力を受けて回転し、前記レジストローラ26が他の
給紙カセット12から搬送された記録紙13を搬送す
る。このとき、レジストローラ26を駆動する駆動力は
フィードローラ18に伝達されないようになっている。
そのため、レジストローラ26は別の給紙装置11から
給紙された記録紙13を搬送する搬送ローラを兼ねてい
るので、搬送専用のローラを配設する必要がない。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有
するもの及び同じ動作については、その説明を省略す
る。
【0037】図5は本発明の第2の実施の形態における
給紙装置の断面図、図6は本発明の第2の実施の形態に
おける給紙装置の給紙カセットを引き出した状態を示す
断面図、図7は本発明の第2の実施の形態における給紙
装置のリフターの駆動部の給紙カセットをセットした状
態を示す図、図8は本発明の第2の実施の形態における
給紙装置のリフターの駆動部の給紙カセットを引き出し
た状態を示す図である。
【0038】ところで、前記第1の実施の形態において
は、給紙カセット12は横方向(記録紙13の搬送方向
と直交する方向)に着脱するようになっているので、各
ローラ間に記録紙13が挟まった状態で給紙カセット1
2を着脱してしまうことがないように各ローラを接離す
る機構が必要になる。また、リフター31を上下動させ
るための構成は、給紙カセット12の着脱方向と直交す
る方向になるので、余分なギヤ列等が必要になり、コス
トが高くなってしまう。
【0039】そこで、各ローラを接離する機構を不要に
するために、各ローラの軸方向と直交する方向、すなわ
ち、ギヤ列に対して水平な方向に給紙カセットを抜き出
すような構成とし、さらに、リフターを上下動させるギ
ヤ列を給紙カセットの着脱方向と水平な方向で構成する
ことによって、最小限のギヤ列で構成することができる
給紙装置を提供することを目的とする本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0040】そのために、本実施の形態において、給紙
装置は、記録媒体を拾い上げるピックアップローラと、
該ピックアップローラに拾い上げられた前記記録媒体を
搬送するフィードローラと、該フィードローラによって
搬送された前記記録媒体を一時停止させた後搬送するレ
ジストローラと前記記録媒体が積載される昇降自在な受
板、並びに、前記ピックアップローラ、フィードローラ
及びレジストローラの軸と平行な軸の回りを回転して前
記受板を昇降させるリフターを備え、前記軸に対して直
交する方向にスライドして着脱される給紙カセットとを
有する。
【0041】図5において、41は給紙装置であり、図
6に示されるように、給紙方向に着脱可能に給紙カセッ
ト42が配設される。該給紙カセット42は、リタード
ローラ22、リタードローラ軸23及びリフター43を
備える。
【0042】そして、図7に示されるように、前記リフ
ター43に連結するリフトアップギヤ45、該リフトア
ップギヤ45に噛み合う遊星ギヤ46、該遊星ギヤ46
に噛み合うアイドルギヤ47、該アイドルギヤ47を回
転自在に支持するポスト48、及び、該ポスト48に回
動自在に取り付けられ、かつ、前記遊星ギヤ46を回転
自在に支持するホルダ49を備える。なお、図5におけ
る44は、前記リタードローラ22とレジストローラ2
6との間に配設され、搬送された記録紙13をレジスト
ローラ26側に導くためのガイドとしての用紙ガイドで
ある。
【0043】次に、前記構成の給紙装置41の動作につ
いて説明する。
【0044】まず、給紙カセット42に記録紙13をセ
ットし、給紙装置41に給紙カセット42を挿入する
と、シートレシーブ16はリフター43の回動によっ
て、記録紙13の上面が適正位置になるように上昇させ
られ、その位置を維持するように制御される。この場
合、リフター43は図示されない駆動源から、アイドル
ギヤ47、遊星ギヤ46、リフトアップギヤ45を介し
て反時計回り方向の回動力を受ける。なお、給紙装置4
1から給紙カセット42を抜いた時は、遊星ギヤ46と
リフトアップギヤ45の噛(し)合が解除されるので、
受板としてのシートレシーブ16は一番下に下がる。
【0045】続いて、画像形成装置の給紙信号を受ける
と、電磁クラッチ28(図3)が励磁され、回転力が入
力ギヤ28aを経由してフィードローラ軸17に伝達さ
れると、フィードローラ18が回転を開始する。同様
に、フィードローラ軸17に回転力が伝達されると、フ
ィードギヤ19、遊星ギヤ20、ピックアップギヤ2
1、ピックアップローラ軸14を経由してピックアップ
ローラ15が回転を開始し、該ピックアップローラ15
が記録紙13を拾い上げてフィードローラ18側に搬送
する。
【0046】ここで、前記フィードローラ18とリター
ドローラ22との間に2枚以上の記録紙13が送り込ま
れると、前記リタードローラ22の回転は停止する。そ
して、フィードローラ18に接触する最上に位置する記
録紙13が1枚だけフィードローラ18の回転によっ
て、レジストローラ26に向けて搬送される。そして、
記録紙13がレジストローラ26に突き当たったところ
で電磁クラッチ28の励磁を止め、搬送を停止する。こ
れにより、記録紙13がスキューした状態で搬送された
場合でも、記録紙13の先端がレジストローラ26と平
行に揃えられ、スキューが補正される。
【0047】また、画像形成装置の図示されない感光体
ドラムの回転にタイミングを合わせて電磁クラッチ30
を励磁し、入力ギヤ28aの回転力がアイドルギヤ29
を介してレジストローラ26に伝達され、該レジストロ
ーラ26が回転を開始する。続いて、記録紙13がレジ
ストローラ26及びピンチローラ27によって感光体ド
ラムに向けて搬送されると、該記録紙13の移動に伴っ
てフィードローラ18及びピックアップローラ15は回
転させられる。この場合、フィードローラ18はワンウ
ェイクラッチ付きであり、かつ、電磁クラッチ28が励
磁していないので、前記フィードローラ18及びピック
アップローラ15は記録紙13の移動によって回転させ
られるようになっている。
【0048】続いて、記録紙13の後端がピックアップ
ローラ15を抜けると、フィードローラ18は記録紙1
3の移動によって回転させられるが、ピックアップロー
ラ15は遊星ギヤ20の働きによって回転しない。した
がって、記録紙13は拾い上げられず、先行の記録紙1
3と次の記録紙13との間に所定の間隔を形成すること
ができる。
【0049】このように、本実施の形態においては、給
紙カセット42が給紙方向に着脱可能であるので、給紙
方向が画像形成装置の正面である場合、記録紙13のセ
ット性を向上させることができ、ジャムの解除も容易に
行うことができる。
【0050】また、給紙カセット42を着脱する時、リ
フター43を駆動源から連結及び解除する必要があり、
連結及び解除するための機構が必要になるが、リフター
43を上下動させるギヤ列を給紙カセット42の着脱方
向と水平な方向で構成することによって、最小限のギヤ
列で構成することができ、前記第1の実施の形態の機構
より簡単な構成にすることができる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0052】図9は本発明の第3の実施の形態における
給紙装置の駆動力伝達系を示す図である。
【0053】本実施の形態は、前記第2の実施の形態に
おけるリフター43を上下動させるギヤ列の構成を変更
したものである。
【0054】この場合、図示されないプリンタの給紙カ
セット内には積載された記録紙13を受ける昇降自在の
シートレシーブ16が配設される。本実施の形態におい
ては、駆動源であるモータ88の回転力が、減速ギヤ8
7、ワンウェイクラッチ付き減速ギヤ85、アイドルギ
ヤ90、ワンウェイクラッチ付きアイドルギヤ84、減
速ギヤ82及び減速ギヤ81を介してリフトアップギヤ
45に伝達されるようになっている。これにより、リフ
ター43(図7)が回転させられるので、前記シートレ
シーブ16が上昇させられる。
【0055】また、回転自在なワンウェイ軸86にはワ
ンウェイクラッチ付き減速ギヤ85が取り付けられる。
そして、図において実線で示される矢印の方向がワンウ
ェイクラッチ付き減速ギヤ85のロック方向となってい
るので、ワンウェイ軸86も同時に回転する。また、ア
イドルギヤ90はワンウェイ軸86に固定されている。
さらに、ワンウェイクラッチ付きアイドルギヤ84は、
ポスト89に取り付けられ、実線で示される矢印の方向
がワンウェイクラッチ付きアイドルギヤ84のロック方
向となっているので、シートレシーブ16の位置が保持
される。
【0056】そして、各ローラへの回転力の伝達は電磁
クラッチ28の入力ギヤ28aを介して行われる。ここ
で、駆動源であるモータ88の破線で示される矢印の方
向への回転力は、減速ギヤ87、ワンウェイクラッチ付
き減速ギヤ85、アイドルギヤ83を介して、前記入力
ギヤ28aに伝達される。
【0057】次に、前記構成の給紙装置の駆動部の動作
について説明する。
【0058】まず、シートレシーブ16を上昇させる回
転力の伝達は、前述されたように各ギヤが実線で示され
る矢印の方向に回転することによって行われる。そし
て、この場合、電磁クラッチ28を励磁させなければ、
ピックアップローラ15、フィードローラ18、リター
ドローラ22に回転力は伝達されず、また、電磁クラッ
チ30を励磁させなければ、レジストローラ26に回転
力は伝達されない。
【0059】一方、各ローラを回転させる回転力の伝達
は、前述されたように各ギヤが破線で示される矢印の方
向に回転することによって行われる。そして、この場
合、ワンウェイ軸86は回転しないので、シートレシー
ブ16を上昇させる回転力は伝達されない。
【0060】すなわち、各ローラを回転させることと、
シートレシーブ16を上昇させることとは同時に行うこ
とができないが、一つの駆動源、すなわち、モータ88
で給紙装置のすべてを駆動することができる。
【0061】なお、駆動部の動作以外の本実施の形態に
おける給紙装置の動作については、前記第2の実施の形
態における給紙装置41の動作と同様であるので説明を
省略する。
【0062】このように、本実施の形態においては、一
つの駆動源、すなわち、モータ88で給紙装置のすべて
を駆動することができるので、給紙装置のコストを低く
することができる。
【0063】また、シートレシーブ16を適正位置に保
持する機能を簡素化することができるので、コストを低
くすることができる。
【0064】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜3の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0065】図10は本発明の第4の実施の形態におけ
る給紙装置の断面図、図11は本発明の第4の実施の形
態における用紙ガイドの要部拡大図である。
【0066】ところで、前記第2及び第3の実施の形態
においては、記録紙13の搬送方向に給紙カセット42
を引き出すようになっているので、記録紙13を搬送す
るときに、給紙カセット42と画像形成装置本体側との
隙(すき)間部分に記録紙13が入り込んでしまう。
【0067】そこで、水平方向から垂直方向に記録紙1
3をガイドするガイド部を給紙カセットと共に着脱する
ことができることを目的とする本発明の第4の実施の形
態について説明する。
【0068】この場合、リタードローラ22とレジスト
ローラ26との間に、給紙された記録紙13をレジスト
ローラ26に導くためのガイドとしての用紙ガイド53
が配設される。なお、該用紙ガイド53は給紙カセット
52内に配設される。そして、図11に示されるよう
に、用紙ガイド53には櫛状のリブ53aが、給紙装置
51本体のガイド54には櫛状のリブ54aが形成され
る。
【0069】なお、本実施の形態における給紙装置51
の動作については、前記第2の実施の形態の給紙装置4
1の動作と同様であるので説明を省略する。
【0070】前記第2の本実施の形態においては、用紙
ガイド44の下側の給紙カセット42との隙間に記録紙
13が入り込んでしまう可能性があるが、本実施の形態
においては、給紙カセット52内に用紙ガイド53が配
設されるので、隙間がなく、記録紙13が入り込んでし
まうことがない。
【0071】また、用紙ガイド53には櫛状のリブ53
aが、給紙装置51の本体のガイド54には櫛状のリブ
54aが形成され、前記リブ53aとリブ54aとは互
いにオーバーラップしているので、記録紙13が隙間に
入り込むことがない。
【0072】そして、前記第2の実施の形態と比較し
て、給紙装置51の本体と給紙カセット53との分割ラ
インが上方にシフトしているだけであるので、外観上の
問題もない。
【0073】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜4の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0074】図12は本発明の第5の実施の形態におけ
る第1の給紙装置の断面図、図13は本発明の第5の実
施の形態におけるリタードユニットの断面図である。
【0075】ところで、前記第4の実施の形態において
は、ピックアップローラ15から送り出された記録紙1
3をレジストローラ26に向けて搬送するために配設さ
れた用紙ガイド53に対してリタードローラ22は独立
しているので、前記用紙ガイド53に対するリタードロ
ーラ22の突出量が安定しない。
【0076】そこで、前記第4の実施の形態をリタード
ローラ22の突出量を安定させるように変更した本発明
の第5の実施の形態について説明する。
【0077】この場合、給紙カセット62内のリタード
ユニット66に、ピックアップローラ15から送り出さ
れた記録紙13をレジストローラ26に向けて搬送する
ために、用紙ガイドの用途とリタードローラ軸23を保
持する用途とを兼ねたガイドアーム63が配設される。
そして、該ガイドアーム63は回転支点63aを中心に
回動自在に配設され、リタードローラ22をフィードロ
ーラ18に押し付けるようになっている。なお、前記リ
タードローラ軸23は、2ヶ所の軸受65を介してガイ
ドアーム66によって保持される。
【0078】また、フィードローラ軸17の回転は、ア
イドルギヤ24、リタードギヤ25を介してリタードロ
ーラ軸23に伝達される。そして、前記リタードローラ
22はトルクリミッタ64を介してリタードローラ軸2
3に取り付けられているので、所定値以上のトルク、す
なわち、回転力がリタードローラ軸23からリタードロ
ーラ22に伝達されないようになっている。
【0079】そのため、リタードローラ22は、フィー
ドローラ18の表面の回転が直接伝達され、図12にお
いて矢印で示されるように反時計回り方向に回転させら
れる。しかし、フィードローラ18の表面とリタードロ
ーラ22の表面との間に2枚以上の記録紙13が存在す
るような場合には、フィードローラ18の表面から直接
伝達される回転力が弱まるので、トルクリミッタ64を
介して伝達される所定値の時計回り方向の回転力によっ
て、リタードローラ22の回転は停止する。
【0080】なお、本実施の形態における給紙装置61
の動作については、前記第2の実施の形態の給紙装置4
1の動作と同様であるので説明を省略する。
【0081】ここで、図12に示される給紙装置61に
おいては、リタードローラ22がフィードローラ18に
当接する方向と、ガイドアーム63のフィードローラ1
8への加圧方向とが一致していなので、リタードローラ
22がフィードローラ18に当接する方向に対して垂直
方向の分力が発生する。そのため、ガイドアーム63が
高い剛性を有する必要があり、給紙カセット62の給紙
装置61への固定方法を強固にしなければならない。
【0082】そこで、リタードローラ22がフィードロ
ーラ18に当接する方向と、ガイドアーム63のフィー
ドローラ18への加圧方向とを一致させるようにしても
よい。
【0083】図14は本発明の第5の実施の形態におけ
る第2の給紙装置の断面図である。
【0084】この場合、給紙カセット92内のリタード
ユニット94に、ピックアップローラ15から送り出さ
れた記録紙13をレジストローラ26に向けて搬送する
ために、用紙ガイドの用途とリタードローラ軸23を保
持する用途とを兼ねたガイドアーム93が配設される。
そして、該ガイドアーム93は回転支点93aを中心に
回動自在に配設され、リタードローラ22をフィードロ
ーラ18に押し付けるようになっている。また、前記リ
タードローラ22がフィードローラ18に当接する方向
と、ガイドアーム93の回動支点93aとリタードロー
ラ22の中心とを結んだ線が90〔°〕になるように配
置される。これにより、リタードローラ22がフィード
ローラ18に当接する方向と、ガイドアーム93からフ
ィードローラ18への加圧方向とを一致させることがで
きる。
【0085】なお、前記給紙装置91の動作は前記給紙
装置61の動作と同様である。
【0086】このように、本実施の形態においては、用
紙ガイドの用途とリタードローラ軸23を保持する用途
とを兼ねたガイドアーム63、93が配設されているの
で、該ガイドアーム63、93に対するリタードローラ
22の突出量を一定に保つことができ、安定した分離性
能を得ることができる。
【0087】さらに、リタードローラ22がフィードロ
ーラ18に当接する方向とガイドアーム93からフィー
ドローラ18への加圧方向とを一致させると、リタード
ローラ22の加圧による分力が発生することがなく、給
紙装置91のコストを低くすることができる。
【0088】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜5の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0089】図15は本発明の第6の実施の形態におけ
るリタードユニットの断面図である。
【0090】ところで、保守等でリタードローラ22を
交換する場合、数多くの部品を外さないとリタードロー
ラ22を外すことができないので、画像形成装置の設置
場所での保守作業が極めて困難になってしまう。
【0091】そこで、前記第5の実施の形態をリタード
ローラ22を容易に外すことができるように変更した本
発明の第6の実施の形態について説明する。
【0092】この場合、リタードユニット70に、ピッ
クアップローラ15から送り出された記録紙13をレジ
ストローラ26に向けて搬送するために、用紙ガイドの
用途とリタードローラ軸67を保持する用途とを兼ねた
ガイドアーム68が配設される。そして、該ガイドアー
ム68は回転支点を中心に回動自在に配設され、リター
ドローラ22をフィードローラ18に押し付ける。そし
て、前記リタードローラ軸67は、2ヶ所の軸受65を
介してガイドアーム68によって保持される。また、該
ガイドアーム68には着脱可能なカバー69が配設され
ていて、該カバー69を外し、リタードローラ22を図
14における左側に寄せることによって、リタードロー
ラ22を交換することができる。
【0093】なお、本実施の形態における給紙装置の動
作については、前記第2の実施の形態の給紙装置41の
動作と同様であるので説明を省略する。
【0094】このように、本実施の形態においては、カ
バー69を外すだけでリタードローラ22を交換するこ
とができるので、ユーザが交換することができるレベル
になり、保守性を著しく向上させることができる。
【0095】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜6の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0096】図16は本発明の第7の実施の形態におけ
るガイドアームの断面図、図17は本発明の第7の実施
の形態におけるリタードユニットの断面図である。
【0097】ところで、前記第6の実施の形態において
は、リタードローラ軸67を片持ちにしているので、リ
タードローラ22をフィードローラ18に押し付けた場
合に片当たりが生じる恐れが極めて高くなる。そして、
片当たりが生じると記録紙13を1枚ずつ分離する性能
が極端に低下してしまう。
【0098】そこで、前記第6の実施の形態を片当たり
が生じることがないように変更した本発明の第7の実施
の形態について説明する。
【0099】この場合、リタードユニット73に、ピッ
クアップローラ15から送り出された記録紙13をレジ
ストローラ26に向けて搬送するために、用紙ガイドの
用途とリタードローラ軸71を保持する用途とを兼ねた
ガイドアーム72が配設される。そして、該ガイドアー
ム72は回転支点72aを中心に回動自在に配設され、
リタードローラ22をフィードローラ18に圧接させ
る。前記リタードローラ軸71は、軸受65及び前記リ
タードローラ22の外径より大きい軸受75を介して、
ガイドアーム72によって保持される。また、ガイドア
ーム72には着脱可能なカバー74が配設されていて、
該カバー74を外し、軸受75及びリタードローラ22
を図16における左側に寄せることによって、リタード
ローラ22を交換することができる。
【0100】なお、本実施の形態における給紙装置の動
作については、前記第2の実施の形態の給紙装置41の
動作と同様であるので説明を省略する。
【0101】このように、本実施の形態においては、リ
タードローラ軸71の支持が両持ちとなるので、リター
ドローラ22をフィードローラ18に押し付けた場合に
片当たりが生じる恐れが少なくなる。そのため、安定し
た記録紙13の分離性能を得ることができ、かつ、リタ
ードローラ22の保守性も前記第6の実施の形態と同等
のレベルを確保することができる。
【0102】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜7の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0103】図18は本発明の第8の実施の形態におけ
るフィードローラ及びリタードローラの関係を示す図で
ある。
【0104】ここでは、記録紙の分離及び搬送を安定さ
せることを目的とする実施の形態について説明する。
【0105】そのために、本実施の形態において、給紙
装置は、筒状の弾性体をコアの周囲に備え、記録媒体を
拾い上げるピックアップローラと、製品硬度が材料硬度
と等しくなる厚さの筒状の弾性体をコアの周囲に備え、
記録媒体を搬送するフィードローラとを有する。
【0106】この場合、フィードローラ18の表面の耐
摩耗性よりも優れた耐摩耗性を備えた材質を表面に有す
るリタードローラ95が配設される。
【0107】ここで、図18において一番上に位置する
1枚目の記録紙13が搬送されている時、ピックアップ
ローラ15によって2枚目以下の記録紙13が重なって
送り込まれると、2枚目以下の記録紙13の先端がリタ
ードローラ95に接触することによって、リタードロー
ラ95が回転しない場合がある。この場合、前記一番上
に位置する1枚目の記録紙13とリタードローラ95と
の間で擦(こす)れが生じる。一方、フィードローラ1
8は前記一番上に位置する1枚目の記録紙13を擦るこ
とがない。
【0108】給紙装置において、フィードローラ18は
記録紙13を給紙方向に搬送する力が大きいほど有利で
ある。そのため、本実施の形態においては、フィードロ
ーラ18の表面に硬度が低く、摩擦係数が高い材質を選
択し、前記フィードローラ18の搬送力が大きくなるよ
うになっている。一般に、硬度が低く、摩擦係数が高い
材質は耐摩耗性は低いが、前記フィードローラ18は記
録紙13と擦れて摩耗することがないので、耐摩耗性よ
りも搬送力を重視して、前記フィードローラ18の表面
に硬度が低く、摩擦係数が高い材料が選択されている。
【0109】一方、リタードローラ95は、2枚以上の
記録紙13が重なって送り込まれた場合に下側に位置す
る記録紙13を給紙方向と反対の方向に引き戻す役割が
あるが、引き戻す力はトルクリミッタの伝達するトルク
に依存するので、リタードローラ95の表面の材質はフ
ィードローラ18のように硬度が低く、摩擦係数が高い
ものを選択する必要はない。むしろ、リタードローラ9
5は記録紙13と擦れが生じるので、耐摩耗性を重視す
る方がリタードローラ95の寿命を長くすることができ
る。
【0110】このように、本実施の形態においては、リ
タードローラ95の表面の材質を耐摩耗性がフィードロ
ーラ18より優れたものにすることによって、記録紙1
3を分離する性能を損なうことなく、給紙装置の寿命を
長くすることができる。
【0111】次に、本発明の第9の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜8の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0112】図19は本発明の第9の実施の形態におけ
るフィードローラ、リタードローラ及びピックアップロ
ーラの関係を示す図、図20は本発明の第9の実施の形
態におけるゴム厚とゴム硬度との関係を示す図である。
なお、図20において、横軸にゴム厚を、縦軸にゴム硬
度を採ってある。
【0113】この場合、フィードローラ108は、筒状
のゴム等の弾性体108a及びコア108bを有する。
同様に、ピックアップローラ105は、筒状のゴム等の
弾性体105a及びコア105bを有する。
【0114】そして、前記弾性体108a、105aの
厚さは、材料硬度と製品硬度とが等しくなるように設定
する。例えば、図20に示されるように、弾性体108
a、105aの外径がφ36〔mm〕で、材料硬度が3
0〔度〕のゴム材料から成る場合、製品硬度はゴム厚が
3〔mm〕でゴム硬度は36〔度〕であるが、ゴム厚が
6〔mm〕ではゴム硬度は材料硬度に等しい30〔度〕
になる。
【0115】このように、本実施の形態においては、フ
ィードローラ108の表面の弾性体108aの製品硬度
が材料硬度と等しくなるような厚さを選択することによ
って、ニップ量Lfを最大にすることができるので、最
大のフィード力を得ることができる。
【0116】同様に、ピックアップローラ105の表面
の弾性体105aの製品硬度が材料硬度と等しくなるよ
うな厚さを選択することによって、ニップ量Lpを最大
にすることができるので、ピックアップローラ105の
加圧力を軽減してもフィード力を維持することができ
る。そして、ピックアップローラ105の加圧力を軽減
することができると、重送時のリタードローラ95のリ
バース負荷を軽減することになるので、分離性能を向上
させることができる。
【0117】次に、本発明の第10の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1〜9の実施の形態と同じ構
造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省
略する。
【0118】図21は本発明の第10の実施の形態にお
けるフィードローラ、リタードローラ及びピックアップ
ローラの関係を示す図、図22は本発明の第10の実施
の形態におけるピックアップローラの断面図である。
【0119】ところで、前記第9の実施の形態におい
て、ピックアップローラ105の加圧力が大きすぎる
と、2枚以上の記録紙13が重なって送り込まれた場合
にリタードローラ95のリバース負荷も大きくなってし
まうので、記録紙13を分離する性能が低下してしま
う。一方、ピックアップローラ105の加圧力が小さい
と、フィード力を得ることができない。
【0120】そこで、重送時のリタードローラ95のリ
バース負荷を軽減することができ、フィード力を確保す
ることができる本発明の第10の実施の形態について説
明する。
【0121】この場合、ピックアップローラ115は筒
状のゴム等の弾性体115a及びコア115bによって
構成される。そして、弾性体115aの中央部は、コア
115bとの間に空間が形成され、弾性体115aの表
面は細かいピッチのローレット形状に形成されている。
【0122】また、コア115bには空気穴115cが
形成されていて、弾性体115aとコア115bとの間
の空気を外側に逃がすようになっている。
【0123】このように、本実施の形態においては、ピ
ックアップローラ115のコア115bと弾性体115
aとの間に空間を形成することによって、わずかなピッ
クアップローラ115の加圧力でもニップ量Lpを得る
ことができるので、フィード力を確保することができ
る。
【0124】そして、ピックアップローラ115の加圧
力を軽減することができると、2枚以上の記録紙13が
重なって送り込まれた場合のリタードローラ95のリバ
ース負荷を軽減することになるので、記録紙13を分離
する性能を向上させることができる。また、リタードロ
ーラ95の加圧力が軽減されると、記録紙13間の摩擦
力も軽減することになるので、ピックアップ搬送時の重
送率、すなわち、2枚以上の記録紙13が重なって送り
込まれる率を低減させることができる。
【0125】さらに、ピックアップ搬送時の記録紙13
の重送率が低減すると、一番上に位置する1枚目の記録
紙13が搬送されている時、ピックアップローラ115
によって2枚目以下の記録紙13が重なって送り込まれ
る場合が少なくなる。したがって、該2枚目以下の記録
紙13の先端がリタードローラ95に接触することによ
って、リタードローラ95が回転しないという現象が低
減するので、リタードローラ95の摩耗を軽減すること
ができる。
【0126】次に、本発明の第11の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1〜10の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0127】図23は本発明の第11の実施の形態にお
けるピックアップローラ及び給紙サブローラの配置を示
す図、図24は本発明の第11の実施の形態における給
紙ローラの斜視図、図25は本発明の第11の実施の形
態における給紙サブローラの斜視図、図26は本発明の
第11の実施の形態における給紙サブローラの縦断面
図、図27は本発明の第11の実施の形態における給紙
サブローラの横断面図である。
【0128】ところで、給紙ローラに給紙サブローラを
取り付ける場合があるが、この場合、給紙カセットが記
録紙を押し上げようとする力が分散されてしまうので、
給紙サブローラに十分な搬送力を持たせるためにニップ
幅を増加させる必要がある。しかし、硬度のより軟らか
いゴムを使用してニップ幅を増加させると、軟らかいゴ
ムは摩耗性に関して硬度が高いゴムに比べて劣るので、
削れやすく、ローラ径が小さくなることによって、周速
が低下したり、記録紙の表面が汚れたり、印字機構に悪
影響を及ぼしたりしてしまう。そこで、本実施の形態に
おいては、耐摩耗性に優れた材質のゴムを使用しても、
搬送力の優れた給紙サブローラを使用することができる
ようになっている。
【0129】図23において、151は給紙カセットの
底面、152は用紙サイズを決定し、搬送力の反力によ
る逃げを防止するためのテールガイド、115はピック
アップローラ、155はサブローラとしての給紙サブロ
ーラ、16は記録紙を前記ピックアップローラ115及
び給紙サブローラ155に常に均一な力で押し付けるた
めのシートレシーブである。なお、記録紙13を均一な
力で押し付けるために、シートレシーバ16の下方にば
ね154が配設される。
【0130】また、給紙サブローラ155は、ばね15
4による押付力によって常に記録紙13に接触するよう
になっている。さらに、給紙サブローラ155は、ピッ
クアップローラ115に従動することができるように図
示されないギヤ機構等によって連動される。
【0131】そして、ピックアップローラ115は、シ
ャフト115d、コア115b、及びゴム等の摩擦係数
が高い材質の弾性体115aから成り、給紙サブローラ
155は、シャフト155c、コア155b、及びゴム
等の摩擦係数が高い材質の弾性体155aから成る。な
お、給紙サブローラ155の弾性体155aは、図27
に示されるように、コア155bとの間に空間が形成さ
れ、コア155bの中央部と接触しない構造になってい
る。そして、給紙サブローラ155の材質には、EPD
M(エチレン・プロピレンゴム)を使用する。
【0132】次に、前記構成の給紙サブローラ155の
動作について説明する。
【0133】ピックアップローラ115及び給紙サブロ
ーラ155に、図示されないモータからギヤ等による伝
達機構によって、フィード力F1、F2がそれぞれ伝達
された場合を考える。この場合、ピックアップローラ1
15と記録紙13との摩擦係数をμ3とし、給紙サブロ
ーラ155と記録紙13との摩擦係数をμ4とし、記録
紙13間の摩擦係数をμとし、シートレシーブ16から
の押上力をNとする。すると、ピックアップローラ11
5への押付力はN1、給紙サブローラ155への押付力
はN2となり、記録紙13を搬送するためのフィード力
F1、F2は、 F1=(μ3−μ)×N1 F2=(μ4−μ)×N2 になる。
【0134】このように、本実施の形態においては、空
間が形成されている給紙サブローラ155は下からの押
上力に対して潰(つぶ)れやすい形状になっているの
で、同じ摩擦係数μ4の材料を使用していてもニップ量
が増加し、コア115bと均等な厚さとなっている部分
と比較して搬送力が増加することになる。これにより、
耐摩耗性に優れた材質のゴムを使用しても空間を形成す
ることによって、搬送力にも優れた給紙サブローラ15
5として使用することができる。
【0135】次に、本発明の第12の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1〜11の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0136】図28は本発明の第12の実施の形態にお
けるフィードローラ、リタードローラ及びピックアップ
ローラの関係を示す図である。
【0137】ところで、前記第10の実施の形態におい
ては、ピックアップローラ115によって厚紙の記録紙
13を拾い上げる場合、フィード力を確保するためにピ
ックアップローラ115の加圧力を大きく設定すると、
弾性体115aが撓(たわ)みすぎてコア155bに接
触してしまう。この場合、前記ピックアップローラ11
5が中空化しているメリットを享受することができな
い。したがって、ピックアップローラ115は加圧力が
小さい範囲での使用に限定されてしまう。そこで、本実
施の形態においては、ピックアップローラの加圧力を大
きく設定することができるようになっている。
【0138】この場合、ピックアップローラ125はゴ
ム等の弾性体125a及びコア125bを有する。そし
て、弾性体125aはひだ状に形成され、それぞれの波
とコア125bとの間に空間125cが形成される。
【0139】このように、本実施の形態においては、細
かいピッチで空間125cが形成されているので、弾性
体125aが撓みすぎてコア125bに接触してしまう
ことがなく、フィード力を確保するためにピックアップ
ローラ125の加圧力を大きく設定することができると
ともに、前記第10の実施の形態における効果を持続さ
せることができる。
【0140】次に、本発明の第13の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1〜12の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0141】図29は本発明の第13の実施の形態にお
ける給紙サブローラの斜視図、図30は本発明の第13
の実施の形態における搬送力と連量との関係を示す図で
ある。なお、図において、横軸に連量を、縦軸に搬送力
を採ってある。
【0142】ところで、前記第11の実施の形態におい
ては、給紙サブローラ155に取り付ける弾性体155
aの中央部に空間を形成することによって、ニップ量を
増加させるようになっている。しかし、より大きな搬送
力が必要な場合、給紙サブローラ155の押付力を大き
くすると給紙サブローラ155の中央部が潰れすぎて記
録紙13を搬送することができなくなってしまう。その
ため、押上力が狭い範囲でしか使用することができな
い。そこで、本実施の形態においては、ニップ量を増加
させても搬送力が低下しないようになっている。
【0143】この場合、給紙サブローラ165の弾性体
165aは、波打つようなひだ形状でコア165bに取
り付けられる。例えば、コア165bの直径は14〔m
m〕であり、弾性体165aを取り付けた後の外径は1
8〔mm〕である。そして、給紙サブローラ165の材
質には、EPDMを使用する。
【0144】ここで、前記第11の実施の形態における
給紙サブローラ155(中空ローラ)及び本実施の形態
における給紙サブローラ165(ひだ状ローラ)の搬送
力を従来の給紙サブローラの搬送力と比較する実験を行
ったところ、図30に示されるグラフを得ることができ
た。該グラフから、前記給紙サブローラ155では、8
×11〔インチ〕の所謂レターサイズの連量100〔k
g紙〕の厚紙を搬送することができないのに対し、前記
給紙サブローラ165では連量100〔kg紙〕の厚紙
を搬送することができることが分かる。これは、前記給
紙サブローラ165の場合、記録紙13と接触する部分
だけしか潰れず、他の部分は外径を保ったままなので、
ニップ量が増加しても外径の潰れによる搬送力の低下を
抑制することができるからである。
【0145】このように、図30に示されるグラフか
ら、給紙サブローラ155のような中空ローラは薄い紙
の搬送に適し、給紙サブローラ165のようなひだ状ロ
ーラは、薄い紙から厚い紙まで、広範囲の厚さの紙の搬
送に適していることが分かる。しかし、給紙サブローラ
165のようなひだ状ローラは比較的高価なので、特
に、厚紙を頻繁に搬送する給紙装置に使用することが望
ましい。
【0146】なお、記録紙13を搬送する機構におい
て、摩耗性に優れたゴムを使用してもゴムの取付方法を
中空形状にすることによって、ニップ量が増加し、搬送
力にも優れた給紙サブローラ165を取り付けることが
できる。
【0147】次に、本発明の第14の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1〜13の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0148】図31は本発明の第14の実施の形態にお
けるフィードローラ、リタードローラ、ピックアップロ
ーラ及び給紙サブローラの関係を示す図である。
【0149】この場合、ピックアップローラ105の上
流側に給紙サブローラ130が配設される。該給紙サブ
ローラ130は、前記ピックアップローラ105と同様
に、ゴム等の弾性体130a及びコア130bを有す
る。そして、前記給紙サブローラ130は、図示されな
いギヤ列によってピックアップローラ105からの回転
力が伝達され、両者のローラ径が同じ場合は、ピックア
ップローラ105と同期して回転する。また、前記給紙
サブローラ130は記録紙13を付勢する。
【0150】次に、前記構成の給紙サブローラ130の
動作について説明する。
【0151】まず、ピックアップローラ105によって
記録紙13を拾い上げる場合、ピックアップローラ10
5が滑ったとしても、給紙サブローラ130が補助をす
るようになっているので、記録紙13の不送りの確率を
格段に下げることができる。
【0152】したがって、厚紙、紙粉が出やすい記録紙
13、表面にパウダーが付着している記録紙13、滑り
やすい表面処理が施されている記録紙13等を使用する
場合に有効である。
【0153】そして、ピックアップローラ105だけの
場合の該ピックアップローラ105の加圧力と比較し
て、本実施の形態においては、ピックアップローラ10
5及び給紙サブローラ130のトータルの加圧力を小さ
くしても、フィード性能を確保することができる。した
がって、ピックアップローラ105及び給紙サブローラ
130のトータルの加圧力が軽減すると、重送時のリタ
ードローラ95のリバース負荷も軽減することになるの
で、分離性能を向上させることができる。また、ピック
アップローラ105及び給紙サブローラ130のトータ
ルの加圧力が軽減すると、記録紙13間の摩擦力も軽減
することになるので、ピックアップ搬送時の記録紙13
の重送率を低減させることができる。
【0154】したがって、ピックアップ搬送時に重送率
が低減すると、最上の記録紙13が搬送されていると
き、ピックアップローラ105によって2枚目以下の記
録紙13が重なって給紙されることが少なくなる。その
ため、2枚目以下の記録紙13の先端がリタードローラ
95に接触することによって、リタードローラ95が連
れ回らないという現象が低減するので、リタードローラ
95の摩耗を軽減することができる。
【0155】そして、ピックアップ部にピックアップロ
ーラ105及び給紙サブローラ130の二つのローラが
記録紙13の搬送方向の上流及び下流に配置されている
ので、ピックアップ時に記録紙13がスキューすること
はない。また、ピックアップローラ105によって記録
紙13がスキューする力が働いても、給紙サブローラ1
30がホールドするようになっているので、スキューが
発生しない。したがって、画像形成の精度を確保するこ
とができる。
【0156】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0157】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、給紙装置においては、記録媒体を給紙カセットか
ら拾い上げる第1の給紙ローラと、該第1の給紙ローラ
に拾い上げられた前記記録媒体を搬送する第2の給紙ロ
ーラと、該第2の給紙ローラに対向して配設され、上か
ら2枚目以下に位置する記録媒体を停止させるリタード
ローラと、前記第2の給紙ローラを回転させる駆動源の
回転が伝達され、前記第2の給紙ローラによって搬送さ
れた前記記録媒体を一時停止させた後搬送するレジスト
ローラとを有する。
【0158】この場合、記録紙のスキューを矯正するた
めの手段のコストが低く、給紙の速度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における給紙装置の
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における給紙装置の
駆動力伝達系を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における給紙装置の
駆動部の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における給紙装置を
2段重ねた場合を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における給紙装置の
断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における給紙装置の
給紙カセットを引き出した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における給紙装置の
リフターの駆動部の給紙カセットをセットした状態を示
す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における給紙装置の
リフターの駆動部の給紙カセットを引き出した状態を示
す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における給紙装置の
駆動力伝達系を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における給紙装置
の断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における用紙ガイ
ドの要部拡大図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態における第1の給
紙装置の断面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態におけるリタード
ユニットの断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態における第2の給
紙装置の断面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態におけるリタード
ユニットの断面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態におけるガイドア
ームの断面図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態におけるリタード
ユニットの断面図である。
【図18】本発明の第8の実施の形態におけるフィード
ローラ及びリタードローラの関係を示す図である。
【図19】本発明の第9の実施の形態におけるフィード
ローラ、リタードローラ及びピックアップローラの関係
を示す図である。
【図20】本発明の第9の実施の形態におけるゴム厚と
ゴム硬度との関係を示す図である。
【図21】本発明の第10の実施の形態におけるフィー
ドローラ、リタードローラ及びピックアップローラの関
係を示す図である。
【図22】本発明の第10の実施の形態におけるピック
アップローラの断面図である。
【図23】本発明の第11の実施の形態におけるピック
アップローラ及び給紙サブローラの配置を示す図であ
る。
【図24】本発明の第11の実施の形態における給紙ロ
ーラの斜視図である。
【図25】本発明の第11の実施の形態における給紙サ
ブローラの斜視図である。
【図26】本発明の第11の実施の形態における給紙サ
ブローラの縦断面図である。
【図27】本発明の第11の実施の形態における給紙サ
ブローラの横断面図である。
【図28】本発明の第12の実施の形態におけるフィー
ドローラ、リタードローラ及びピックアップローラの関
係を示す図である。
【図29】本発明の第13の実施の形態における給紙サ
ブローラの斜視図である。
【図30】本発明の第13の実施の形態における搬送力
と連量との関係を示す図である。
【図31】本発明の第14の実施の形態におけるフィー
ドローラ、リタードローラ、ピックアップローラ及び給
紙サブローラの関係を示す図である。
【符号の説明】
11、11a、11b、41、51、61、91 給
紙装置 12、42、52、62、92 給紙カセット 13 記録紙 14 ピックアップローラ軸 15、105、115、125 ピックアップローラ 16 シートレシーブ 17 フィードローラ軸 18、108 フィードローラ 22、95 リタードローラ 26 レジストローラ 28、30 電磁クラッチ 31、43 リフター 33、44、53 用紙ガイド 53a、54a リブ 54 ガイド 63、68、72、93 ガイドアーム 75 軸受 88 モータ 105a、108a、115a、125a、135a、
155a、165a弾性体 105b、108b、115b、125b、135b、
155b、165bコア 130、155、165 給紙サブローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 3/06 350 B65H 3/06 350C 3/52 330 3/52 330D Fターム(参考) 3F102 AA03 AA06 AA10 AA11 AB01 BA02 BB02 DA08 EA01 EC08 3F343 FA01 FA03 FB02 FB03 FC01 FC11 FC21 GA02 GB01 GC01 GD02 GE02 HB03 HC15 JA02 JD04 JD09 JD37 KA02 KB04 KB05 LA16 LB08 LC23 LD04 LD24 LD27 LD29 MB14 MB15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)記録媒体を給紙カセットから拾い
    上げる第1の給紙ローラと、(b)該第1の給紙ローラ
    に拾い上げられた前記記録媒体を搬送する第2の給紙ロ
    ーラと、(c)該第2の給紙ローラに対向して配設さ
    れ、上から2枚目以下に位置する記録媒体を停止させる
    リタードローラと、(d)前記第2の給紙ローラを回転
    させる駆動源の回転が伝達され、前記第2の給紙ローラ
    によって搬送された前記記録媒体を一時停止させた後搬
    送するレジストローラとを有することを特徴とする給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 前記レジストローラは、電磁クラッチに
    よって前記駆動源からの回転が断続的に伝達されて回転
    又は停止する請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記レジストローラは、前記記録媒体の
    先端が突き当たりスキューが補正されるまで停止した後
    回転して前記記録媒体を搬送する請求項1又は2に記載
    の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の給紙ローラは、電磁クラッチ
    によって前記駆動源からの回転が断続的に伝達され、前
    記記録媒体の先端が前記レジストローラに突き当たるま
    で回転した後停止する請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の給紙ローラは、ワンウエイク
    ラッチによって前記駆動源からの回転が一方向に伝達さ
    れる請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記給紙カセット、第1の給紙ローラ、
    第2の給紙ローラ及びレジストローラは複数段配設さ
    れ、最上段のレジストローラは、下段のレジストローラ
    によって搬送された前記記録媒体を一時停止させた後搬
    送する請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 (a)記録媒体を拾い上げる第1の給紙
    ローラと、(b)該第1の給紙ローラに拾い上げられた
    前記記録媒体を搬送する第2の給紙ローラと、(c)該
    第2の給紙ローラによって搬送された前記記録媒体を一
    時停止させた後搬送するレジストローラと、(d)前記
    記録媒体が積載される昇降自在な受板、並びに、前記第
    1の給紙ローラ、第2の給紙ローラ及びレジストローラ
    の軸と平行な軸の回りを回転して前記受板を昇降させる
    リフターを備え、前記軸に対して直交する方向にスライ
    ドして着脱される給紙カセットとを有することを特徴と
    する給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記リフターは、前記第2の給紙ローラ
    を回転させる駆動源の回転が、ギヤ列を介して伝達さ
    れ、回転する請求項7に記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】 前記給紙カセットは、先端に櫛状のリブ
    が形成され、前記第2の給紙ローラによって搬送された
    前記記録媒体を案内するガイドを備える請求項7又は8
    に記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】 前記給紙カセットは、上から2枚目以
    下に位置する記録媒体を停止させるリタードローラを支
    持するとともに前記記録媒体を案内するガイドアームを
    備える請求項7〜9のいずれか1項に記載の給紙装置。
  11. 【請求項11】 前記リタードローラは、片持ち支持さ
    れた軸の自由端側にスライドして着脱可能に取り付けら
    れる請求項10に記載の給紙装置。
  12. 【請求項12】 前記リタードローラは、スライド可能
    な軸受けとともにスライドして着脱可能に取り付けられ
    る請求項10に記載の給紙装置。
  13. 【請求項13】 (a)筒状の弾性体をコアの周囲に備
    え、記録媒体を拾い上げる第1の給紙ローラと、(b)
    製品硬度が材料硬度とほぼ等しくなる厚さの筒状の弾性
    体をコアの周囲に備え、記録媒体を搬送する第2の給紙
    ローラとを有することを特徴とする給紙装置。
  14. 【請求項14】 (a)表面がローレット形状に形成さ
    れた中空の筒状の弾性体をコアの周囲に備え、記録媒体
    を拾い上げる第1の給紙ローラと、(b)製品硬度が材
    料硬度とほぼ等しくなる厚さの筒状の弾性体をコアの周
    囲に備え、記録媒体を搬送する第2の給紙ローラとを有
    することを特徴とする給紙装置。
  15. 【請求項15】 (a)ひだ形状に形成された中空の弾
    性体をコアの周囲に備え、記録媒体を拾い上げる第1の
    給紙ローラと、(b)製品硬度が材料硬度とほぼ等しく
    なる厚さの筒状の弾性体をコアの周囲に備え、記録媒体
    を搬送する第2の給紙ローラとを有することを特徴とす
    る給紙装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の給紙ローラの弾性体よりも
    硬度の高い弾性体を備え、前記第2の給紙ローラに対向
    して配設され、上から2枚目以下に位置する記録媒体を
    停止させるリタードローラをさらに有する請求項13〜
    15のいずれか1項に記載の給紙装置。
  17. 【請求項17】 (a)記録媒体が積載される昇降自在
    な受板、及び、該受板を上昇させるばねを備える給紙カ
    セットと、(b)ひだ形状に形成された中空の弾性体を
    コアの周囲に備え、前記記録媒体を前記給紙カセットか
    ら拾い上げるサブローラと、(c)筒状の弾性体をコア
    の周囲に備え、前記記録媒体を前記給紙カセットから拾
    い上げる第1の給紙ローラとを有することを特徴とする
    給紙装置。
  18. 【請求項18】 前記サブローラは、ひだ形状に形成さ
    れた中空の弾性体をコアの周囲に備える請求項17に記
    載の給紙装置。
JP2002002960A 2002-01-10 2002-01-10 給紙装置 Withdrawn JP2003201045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002960A JP2003201045A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002960A JP2003201045A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 給紙装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003201045A true JP2003201045A (ja) 2003-07-15

Family

ID=27642674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002002960A Withdrawn JP2003201045A (ja) 2002-01-10 2002-01-10 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003201045A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225630A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Oki Data Corp 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置
JP2006315834A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP2006315832A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
US20080118293A1 (en) * 2006-11-21 2008-05-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Of Suwon-Si, Republic Of Korea Image forming apparatus capable of forming a duplex image on one sheet
US7457580B2 (en) 2004-06-28 2008-11-25 Oki Data Corporation Sheet supplying device and image forming apparatus
JP2009269744A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012017169A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP2012082041A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Oki Data Corp 給紙装置
JP2013220867A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Kyocera Document Solutions Inc シート搬送装置、およびこれを備える給紙装置、画像形成装置
US8585039B2 (en) 2010-09-28 2013-11-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP2015110477A (ja) * 2013-11-01 2015-06-18 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
US9394125B2 (en) 2014-11-19 2016-07-19 Oki Data Corporation Print medium feed unit and image formation apparatus
US10053314B2 (en) 2016-02-18 2018-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image reading apparatus
KR101991933B1 (ko) * 2018-04-20 2019-06-21 이재영 사무자동화기기의 급지장치

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225630A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Oki Data Corp 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置
US7457580B2 (en) 2004-06-28 2008-11-25 Oki Data Corporation Sheet supplying device and image forming apparatus
JP4498211B2 (ja) * 2005-05-13 2010-07-07 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
JP2006315834A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP2006315832A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
US20080118293A1 (en) * 2006-11-21 2008-05-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Of Suwon-Si, Republic Of Korea Image forming apparatus capable of forming a duplex image on one sheet
US8718532B2 (en) * 2006-11-21 2014-05-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus capable of forming a duplex image on one sheet
JP2009269744A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4605249B2 (ja) * 2008-05-09 2011-01-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2012017169A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
US8585039B2 (en) 2010-09-28 2013-11-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP2012082041A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Oki Data Corp 給紙装置
US8913947B2 (en) 2010-10-08 2014-12-16 Oki Data Corporation Sheet supply device and medium processing device
JP2013220867A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Kyocera Document Solutions Inc シート搬送装置、およびこれを備える給紙装置、画像形成装置
CN103373615A (zh) * 2012-04-13 2013-10-30 京瓷办公信息系统株式会社 片材运送装置、供纸装置、图像形成装置
JP2015110477A (ja) * 2013-11-01 2015-06-18 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
US9540192B2 (en) 2013-11-01 2017-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
US9394125B2 (en) 2014-11-19 2016-07-19 Oki Data Corporation Print medium feed unit and image formation apparatus
US10053314B2 (en) 2016-02-18 2018-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image reading apparatus
KR101991933B1 (ko) * 2018-04-20 2019-06-21 이재영 사무자동화기기의 급지장치
WO2019203557A1 (ko) * 2018-04-20 2019-10-24 이재영 사무자동화기기의 급지장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003201045A (ja) 給紙装置
JP3571983B2 (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JP2006225075A (ja) 記録装置
EP2093171B1 (en) Paper sheet advancing device
JPH11193141A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
JP2000143000A (ja) 自動給紙装置
JP3483418B2 (ja) ジャム処理機構及び画像形成装置
JP2547978B2 (ja) シート材給送装置
JP2000177874A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP2002293443A (ja) 画像形成装置
JP2000203728A (ja) シ―ト材給送装置及び画像形成装置
JP2001080770A (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP4249050B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP3382425B2 (ja) シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置
JP3615664B2 (ja) 給紙装置
JP2003292184A (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP2000062990A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
KR101991933B1 (ko) 사무자동화기기의 급지장치
JPS6222515Y2 (ja)
JP2007238234A (ja) 給紙装置
JP2000159358A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP3826985B2 (ja) シート供給装置および画像形成装置
JP3833423B2 (ja) 給紙装置
JP2006168918A (ja) 記録装置
JPH11106073A (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405