JPH11106073A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH11106073A
JPH11106073A JP9277209A JP27720997A JPH11106073A JP H11106073 A JPH11106073 A JP H11106073A JP 9277209 A JP9277209 A JP 9277209A JP 27720997 A JP27720997 A JP 27720997A JP H11106073 A JPH11106073 A JP H11106073A
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JP
Japan
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roller
paper
sheet
feed roller
feed
Prior art date
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Application number
JP9277209A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Suga
勉 須賀
Akihiko Shimazu
明彦 嶋津
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)給紙装置における用紙重送防止手段に
おいて、単位面積当たりの摩耗量が少なく、耐久性に優
れ、新規のものと交換するサイクルが長い捌き手段を提
供する。(2)フィードローラ、捌きローラに付着した
紙粉等を除去して長期に安定した用紙送りを達成する。 【解決手段】 (1)給紙装置は、正回転駆動されるフ
ィードローラ2と、用紙pを介してフィードローラ2に
圧接して回動する捌きベルト3Cと、捌きベルト3Cを
フィードローラ2の回転中心に向けて押圧する押圧手段
とから成る。(2)給紙装置は、捌きローラ3に圧接し
て回転するとともに捌きローラ3表面の動摩擦係数μよ
り大きい動摩擦係数μを有するクリーニングローラ16
を備え、このクリーニングローラ16により捌きローラ
3の表面に付着した紙粉等を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリ、プリンタ等の画像形成装置におけるシート状記
録用紙の給紙装置や、画像読取装置等に付設される自動
原稿送り装置における原稿用紙の給紙装置等として用い
られる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やファクシミリやプリ
ンタ等の装置においては、用紙トレイや給紙カセットや
用紙スタッカーなどに堆積されたシート状用紙を、最上
位または最下位から順次1枚ずつ取り出し、画像記録部
等に送る給紙装置が設けてある。
【0003】一般に、この種のシート状用紙の給紙装置
は、特開昭62−105834号、特開昭63−574
47号各公報に示されるように、送り出しローラの前方
にフィードローラと捌きローラとが互いに圧接して設け
られ、送り出されたシート状用紙をフィードローラと捌
きローラとの間に挿通することによって捌いて1枚ずつ
給送するようになっている。
【0004】図8は、従来の捌きローラ方式の給紙装置
の断面図を示す。その給紙過程は、まず、レバー21の
揺動により可動底板22上に積載された用紙pの上面が
設定位置まで上昇し、給紙信号によりピックアップロー
ラ1とフィードローラ2が回転を開始する。所定圧P1
で用紙上面に圧接させたピックアップローラ1は、用紙
pをフィードローラ2と捌きローラ(リバースローラ)
3とのニップ位置に送り込んだ後、用紙面から解除され
る。捌きローラ3はトルクリミッタ6を介して用紙pに
進行方向と逆方向に駆動されていて、加圧スプリング8
による初期圧でフィードローラ2に圧接されている。捌
きローラ3はフィードローラ2と直接接触したとき(ニ
ップ間に用紙pがないとき)、又は用紙pが1枚ニップ
間に送り込まれたとき、トルクリミッタ6がリミットト
ルクを超えて滑り、フィードローラ2に従動回転する。
しかし、用紙pが2枚以上ニップ間に送り込まれた場
合、リミットトルクが用紙間の摩擦力に打ち勝って、捌
きローラ3を逆回転させ、下側の用紙pを押し戻し多数
枚送りを防止している。
【0005】このような給紙装置を図9及び図10に示
す例に従って説明する。図9は給紙装置の斜視図、図1
0(a)は給紙装置の重送防止手段の平面図、図10
(b)は該給紙装置の正面図である。
【0006】従来の給紙装置においては、これらの図に
示されるように、用紙トレイに堆積される用紙pの上に
ピックアップローラ1が圧接されるような状態で設けら
れ、そのピックアップローラ1の回転によって、用紙p
が送り出される。
【0007】ピックアップローラ1に続いて、フィード
ローラ2と捌きローラ3とを対向して設けた用紙捌き機
構が設けられ、用紙pが重送(多数枚送り)された場合
に、その重送された用紙の最上位の1枚の用紙のみを送
り出し、それより下の用紙pを停止または戻すような機
構が設けられている。
【0008】この方式は、一般に摩擦分離ローラ方式と
呼ばれているもので、多くの給紙装置において実用され
ている。
【0009】上記用紙捌き機構において、フィードロー
ラ2は、図示しない駆動源から歯車Z1,歯車Z2を介
して駆動軸4と一体に駆動回転される。捌きローラ3
は、トルクリミッタ6を備えたトルクリミッタ軸7に固
定された歯車Z7に接続している。支持軸5は加圧アー
ム部材(支持体)9に軸支され、回転自在になってい
る。この加圧アーム部材9は複写機等のフレームの固定
部との間に設けた加圧スプリング(バネ部材)8によっ
てバネ付勢されていて、フィードローラ2に対して捌き
ローラ3を押圧するように構成している。
【0010】歯車Z7は中間歯車Z6を介して歯車Z5
に接続している。歯車Z5の軸10の他端には歯車Z4
が一体になっていて、中間二段歯車Z3B,Z3Aを介
して歯車Z2に接続している。これら歯車列によって、
駆動源から歯車Z1,歯車Z2を介してトルクリミッタ
軸7に動力伝達されている。
【0011】この給紙装置の給紙過程で、先ず用紙pの
上面位置が設定位置まで上昇し、給紙信号によりピック
アップローラ1とフィードローラ2が回転開始する。所
定圧で用紙上面に圧接されたピックアップローラ1は、
用紙pをフィードローラ2と捌きローラ3とのニップ位
置に送り込んだのち、紙面より解除される。
【0012】捌きローラ3は、前記歯車列Z2,Z3
(A,B),Z4,Z5,Z6,Z7とトルクリミッタ
6を介して用紙pの進行方向と逆に駆動されていて、前
記加圧アーム9のスプリング8の加圧力でフィードロー
ラ2に圧接している。捌きローラ3は、フィードローラ
2と直接接触したとき、(ニップ間に用紙がないと
き)、または用紙pが1枚ニップ間に送り込まれたと
き、トルクリミッタ6がリミットトルクを越えてすべ
り、フィードローラ2に従動回転する。しかし、用紙p
が2枚以上ニップ間に送り込まれた場合、リミットトル
クが用紙間の摩擦力に打ち勝って、捌きローラ3を逆回
転させ、下側の用紙の押し戻し重送(多数枚送り)を防
止している。図6〜図8において、各回転体に記された
実線矢印は、用紙が重送していないときの回転方向を示
し、破線矢印は、用紙重送時の回転方向を示す。
【0013】図10(b)に示すように、フィードロー
ラ2に対する捌きローラ3の押圧力は、捌きローラ3を
揺動可能に支持する加圧アーム部材9の揺動支点軸10
を介して加圧スプリング8の加圧力によっている。揺動
支点軸10の位置は、通常、用紙pの搬送経路を避ける
ため、例として図10(b)に示す位置に設定される。
【0014】また、捌きローラ3の駆動力は、駆動源か
ら歯車列を介して駆動回転力を伝達している。捌きロー
ラ方式の重送防止装置は、一般に駆動伝達系の途中にト
ルクリミッタ6が連結されている。用紙pを介して捌き
ローラ3に作用する力と、トルクリミッタ6の力の大小
の関係で、捌きローラ3の正逆回転方向が変化し、この
作用により用紙pの重送を防止している。駆動力は捌き
ローラ3を用紙pの搬送方向と逆方向へ回転させる力と
して伝達される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)従来のリバースローラ方式の用紙重送防
止手段では、リバースローラ(捌きローラ)3の摩耗
が、フィードローラ2、ピックアップローラ1等の他の
ローラに比べて大きく、そのため耐久性に劣り、新規の
捌きローラと交換するサイクルが短いという欠点があ
る。即ち、捌きローラ3の表面が摩耗すると、外径が減
少して捌きローラ3の押圧荷重の減少、表面の動摩擦係
数の低下による給紙条件の変化から用紙pの分離不良や
給送不良等の不具合を発生する。
【0016】(第2の課題)従来のリバースローラ方式
の用紙重送防止手段では、用紙pの累積給送枚数が増大
するにしたがって、用紙pから発生する紙粉がフィード
ローラ2、捌きローラ3の表面に付着し次第に堆積して
ゆく。これにより、フィードローラ2、捌きローラ3の
動摩擦係数が低下して、用紙給送不良や重送等の不具合
を発生する。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な従来の給紙装置の問題点を改善して、(1)捌きロー
ラの耐久寿命を延長することを目的とし、また、(2)
フィードローラ2、捌きローラ3の表面に付着する紙粉
を除去することにより、安定した用紙送りを実現するこ
とを目的とする。
【0018】上記目的を達成する本発明の給紙装置は、
給紙部に堆積された複数枚の用紙から1枚の用紙を分離
して給送する給紙装置において、正回転駆動されるフィ
ードローラと、用紙を介して前記フィードローラに圧接
して回動する捌きベルトと、前記捌きベルトを前記フィ
ードローラの回転中心に向けて押圧する押圧手段とを有
することを特徴とするものである(請求項1)。
【0019】また、上記目的を達成する本発明の給紙装
置は、給紙部に堆積された複数枚の用紙から1枚の用紙
を分離して給送する給紙装置において、正回転駆動され
るフィードローラと、逆回転駆動され用紙を介して前記
フィードローラに圧接して回転する捌き部材と、前記捌
き部材を前記フィードローラの回転中心に向けて押圧す
る押圧手段と、前記捌き部材に圧接して回転するクリー
ニングローラとを有し、前記クリーニングローラは、前
記捌き部材表面の動摩擦係数より大きい動摩擦係数を有
することを特徴とするものである(請求項3)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による給紙装置の実
施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】図1は自動原稿送り装置DFを備えたデジ
タル画像形成装置の全体構成図である。
【0022】画像形成装置本体は、画像読み取り部A、
画像形成部B、画像処理部C、画像書き込み部D、カセ
ット給紙部E、手差し給紙部F、自動両面コピー給紙部
(ADU)G、大容量給紙部(LCT)Hを備えてい
る。
【0023】上記の装置の給紙部には、図示の重送防止
手段(捌きローラ方式の重送防止装置)が設けてある。
即ち、自動原稿送り装置DFに用紙重送防止手段K1、
カセット給紙部Eに用紙重送防止手段K2,K3、手差
し給紙部Fに用紙重送防止手段K4、自動両面コピー給
紙部Gに用紙重送防止手段K5、大容量給紙部に用紙重
送防止手段K6,K7がそれぞれ設けてある。これらの
用紙重送防止手段は、何れもほぼ同一の構造をなす。
【0024】図2はこの発明の給紙装置の第1の実施の
形態を示す斜視図、図3は用紙重送防止手段の正面図で
ある(請求項1及び2)。なお、これらの図に使用され
ている符号について、図8〜図10と同じ機能を有する
部分には同符号を付している。
【0025】この第1の実施の形態の用紙重送防止手段
は、正回転駆動されるフィードローラ2、用紙pを介し
てフィードローラ2に圧接して逆回転駆動される駆動ロ
ーラ3Aと従動ローラ3Bに巻回された捌きベルト(捌
き手段)3Cと、捌きベルト3Cをフィードローラ2の
回転中心に向けて押圧する押圧手段とから成る。
【0026】上記用紙重送防止手段において、フィード
ローラ2は、図示しない駆動源から歯車Z1,歯車Z2
を介して駆動軸4と一体に駆動回転される。捌きベルト
3Cを回動させる駆動ローラ3Aは、トルクリミッタ6
を備えたトルクリミッタ軸7に固定された歯車Z7に接
続している。支持軸5は加圧アーム部材(支持体)9に
軸支され、回転自在になっている。この加圧アーム部材
9は複写機等のフレームの固定部との間に設けた加圧ス
プリング(バネ部材)8によってバネ付勢されていて、
フィードローラ2に対して捌きベルト3Cを押圧するよ
うに構成している。
【0027】歯車Z7は中間歯車Z6を介して歯車Z5
に接続している。歯車Z5の揺動支点軸10の他端には
歯車Z4が一体になっていて、中間二段歯車Z3B,Z
3Aを介して歯車Z2に接続している。これら歯車列に
よって、駆動源から歯車Z1,歯車Z2を介してトルク
リミッタ軸7に動力伝達されている。
【0028】この給紙装置の給紙過程で、先ず用紙pの
上面位置が設定位置まで上昇し、給紙信号によりピック
アップローラ1とフィードローラ2が回転開始する。所
定圧で用紙上面に圧接されたピックアップローラ1は、
用紙pをフィードローラ2と捌きベルト3Cとのニップ
位置に送り込んだのち、紙面より解除される。
【0029】捌きベルト3Cは、前記歯車列Z2,Z3
A,Z3B,Z4,Z5,Z6,Z7とトルクリミッタ
6を介して用紙pの進行方向と逆に駆動されていて、前
記加圧アーム9の加圧スプリング8の加圧力でフィード
ローラ2に圧接している。
【0030】正常の給紙過程では、駆動ローラ3A及び
捌きベルト3Cが図示の実線矢印方向に回転して、トル
クリミッタ6がリミットトルクで空転するところまで、
リミットトルクが蓄積される。
【0031】駆動ローラ3Aの支持軸5及びトルクリミ
ッタ軸7は、加圧アーム9に支持され、揺動支点軸10
を中心にして揺動可能である。
【0032】駆動ローラ3Aは捌きベルト3Cを介し
て、加圧スプリング(引張りバネ)8の加圧力でフィー
ドローラ2に圧接している。フィードローラ2に対する
駆動ローラ3Aの押圧力は、加圧スプリング8の加圧力
によって付勢されている。
【0033】従動ローラ3Bの軸は加圧スプリング(引
張りバネ)14の加圧力によって下方に付勢されてい
る。
【0034】次に、重送された用紙pが送られてくる
と、リミットトルクが用紙間の摩擦力に打ち勝って駆動
ローラ3A及び捌きベルト3Cは図示の破線矢印方向に
逆回転する。このようにしてフィードローラ2の順回転
と捌きベルト3Cの逆回転によって、フィードローラ2
に接する最上位の用紙pだけがフィードローラ2と捌き
ベルト3Cとのニップ位置を通過して給送され、下位の
用紙pは捌きベルト3Cによって押し戻されて、重送が
防止される。
【0035】捌きベルト3Cのフィードローラ2に圧接
する外周全長は、従来の捌きローラ3の外周面長に比し
て長いから、単位面積当たりの摩耗が著しく減少する。
【0036】次に、従来の捌きローラ3と本発明の捌き
ベルト3Cとの摩耗量の比較した測定結果の実施例を説
明する。
【0037】図4は、捌きローラ3を使用した図8〜1
0に示す従来の用紙重送防止手段における捌きローラ3
の摩耗量の変化を示す図である。従来の用紙重送防止手
段の構成条件を下記に示す。
【0038】実験機 図1に示すデジタル画像形成装置 フィードローラ2、捌きローラ3とも 寸法 外径φ24mm、内径φ18mm、幅30mm 材料 エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、JIS
ゴム硬度35° ローラの押圧荷重 300gf 通紙紙種 55kg紙、A4判サイズ 上記の構成条件で連続コピーを行った結果、捌きローラ
3の摩耗量の変化を図4に示す。
【0039】捌きローラ3の摩耗量は、捌きローラ3の
重量を所定コピー枚数毎に測定して、重量%の減少によ
り得られる。10万コピー後には、捌きローラ3の重量
%の減少率は約97.2%であった。このとき、捌きロ
ーラ3の外径はφ24.00mmからφ23.85mm
に減少し、EPDMゴム層の厚さでは3.00mmから
2.93mm(摩耗量0.07mm)に減少した。
【0040】図5は、捌きベルト3Cを使用した図2、
図3に示す本発明の用紙重送防止手段における捌きベル
ト3Cの摩耗量の変化を示す図である。本発明の用紙重
送防止手段の構成条件を下記に示す。
【0041】実験機 図1に示すデジタル画像形成装置
の改造機 フィードローラ2 寸法 外径φ24mm、内径φ18mm、幅30mm 材料 エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ゴム硬
度35° 捌きベルト3C ベルト周長 175.9mm(従来の捌きローラ3の周
長の約2倍) 幅30mm、厚さ1mm 駆動ローラ3Aに巻回したときの外側の曲率半径 12
mm 材料 エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、JIS
ゴム硬度35° ローラの押圧荷重 300gf 通紙紙種 55kg紙、A4判サイズ 上記の構成条件で連続コピーを行った結果、捌きベルト
3Cの摩耗量の変化を図5に示す。
【0042】捌きベルト3Cの摩耗量は、捌きベルト3
Cの重量を所定コピー枚数毎に測定して、重量%の減少
により得られる。10万コピー後には、捌きベルト3C
の重量%の減少率は約97.5%であり、捌きローラ3
の場合の重量%の減少率97.2%とほぼ同じであっ
た。このとき、捌きベルト3CのEPDMゴム層の厚さ
では1.00mmから0.97mmに減少し(摩耗量
0.03mm)、この厚さ方向の摩耗量0.03mm
は、捌きローラ3の場合の摩耗量0.07mmに比し
て、約1/2である。
【0043】上述のように、捌きローラ3を捌きベルト
3Cに変更することにより、周長が約2倍になり、ゴム
層の厚さの減少量(摩耗量)は半減する。即ち、周長と
摩耗量とは反比例する。したがって、捌きベルト3Cの
周長が長ければ長いほど、厚さ方向の摩耗量が少なく、
捌きベルト3Cの耐久性が向上する。
【0044】捌きローラ3の外径を大型化することによ
り、摩耗量を減少する効果が得られるが、装置のスペー
スの関係で実際にはそれほど大きな捌きローラ3は実現
できない。本発明による捌きベルト3Cは、スペースを
有効に使い、周長を長くすることで、捌きベルト3Cの
耐久性が著しく向上する。
【0045】図6はこの発明の給紙装置の第2の実施の
形態を示す正面図である(請求項3及び4)。なお、図
面に使用されている符号について、図8〜図10と同じ
機能を有する部分には、同符号を付している。
【0046】この用紙重送防止手段は、正回転駆動され
るフィードローラ2と、逆回転駆動され用紙pを介して
フィードローラ2に圧接する捌き部材(以下、捌きロー
ラ3と称す)、該捌きローラ3をフィードローラ2の回
転中心に向けて押圧する押圧手段と、フィードローラ2
に圧接して回転するとともにフィードローラ2の表面の
動摩擦係数μ1より大きい動摩擦係数μ2を有する上ク
リーニングローラ(紙粉取りローラ)15と、捌きロー
ラ3に圧接して回転するとともに捌きローラ3の表面の
動摩擦係数μ3より大きい動摩擦係数μ4を有する下ク
リーニングローラ(紙粉取りローラ)16とから構成さ
れている。
【0047】上クリーニングローラ15はフィードロー
ラ2に圧接して従動回転するが、駆動回転するフィード
ローラ2から歯車又はベルトを介して駆動回転するよう
にしてもよい。また、下クリーニングローラ16は捌き
ローラ3に圧接して従動回転するが、駆動回転する捌き
ローラ3から歯車又はベルトを介して駆動回転するよう
にしてもよい。
【0048】上クリーニングローラ15の動摩擦係数
を、μ2>μ1に設定し、押圧して回転させることによ
り、フィードローラ2に付着した紙粉を上クリーニング
ローラ15に転移、付着させることができる。同様に、
下クリーニングローラ16の動摩擦係数を、μ4>μ3
に設定し、押圧して回転させることにより、捌きローラ
3に付着した紙粉を下クリーニングローラ16に転移、
付着させることができる。
【0049】フィードローラ2、捌きローラ3からクリ
ーニングローラへの紙粉の付着状況を実験により確認し
た結果を、以下に示す。
【0050】通紙紙種 55kg紙、A4判サイズ、 通紙回数 4万枚 上記各ローラの動摩擦係数μの一実施例を下記に示す。
【0051】 フィードローラ2 μ1=1.4 上クリーニングローラ15 μ2=1.8 捌きローラ3 μ3=1.4 下クリーニングローラ16 μ4=1.8 通紙実験の結果、目視観察で、μ2=1.8の上クリー
ニングローラ15及びμ4=1.8の下クリーニングロ
ーラ16に紙粉が大量に付着し、μ1=1.4のフィー
ドローラ2及びμ3=1.4の下クリーニングローラ1
6には、紙粉の付着が極めて少なかった。また、動摩擦
係数μを4万枚通紙前後で測定した結果、動摩擦係数μ
=1.8の上クリーニングローラ15と下クリーニング
ローラ16とは、μ=1.5まで低下したのに対して、
μ=1.4のフィードローラ2と捌きローラ3の動摩擦
係数は、μ=1.4のままで変化はなかった。以上のこ
とから、動摩擦係数μの高いクリーニングローラ15,
16に紙粉が多く付着することが判った。これにより、
フィードローラ2、捌きローラ3に付着した紙粉は、ク
リーニングローラ15,16に効果的に転移、付着させ
ることができる。
【0052】尚、本実施例では、捌き部材としてローラ
を用いたが、これはローラに限られるものではなく、第
1の実施例の様なベルト形状のものであっても構わな
い。
【0053】図7はこの発明の給紙装置の第3の実施の
形態を示す正面図である(請求項5)。なお、図面に使
用されている符号について、図6と同じ機能を有する部
分には、同符号を付している。
【0054】この用紙重送防止手段は、前記上クリーニ
ングローラ15の外周面にクリーニングブレード17を
圧接し、クリーニングローラ15に付着した紙粉等をク
リーニングブレード17により除去するものである。
【0055】上クリーニングローラ15の外周面に紙粉
等が大量に付着し、飽和してしまうと、上クリーニング
ローラ15はフィードローラ2に付着する紙粉等を転移
して付着することができなくなり、フィードローラ2の
動摩擦係数μ1が低下して、給紙不良や重送等の不具合
が発生する。
【0056】クリーニングブレード17は、上クリーニ
ングローラ15上に付着した紙粉等を除去して、上クリ
ーニングローラ15の外周面をリフレッシュして動摩擦
係数μ1を初期状態に維持することにより、フィードロ
ーラ2に付着した紙粉を安定して除去することができ
る。
【0057】同様にして、下クリーニングローラ16の
外周面にクリーニングブレード18を圧接し、下クリー
ニングローラ16に付着した紙粉等をクリーニングブレ
ード18により除去する。クリーニングブレード18
は、下クリーニングローラ16上に付着した紙粉等を除
去して、下クリーニングローラ16の外周面をリフレッ
シュして動摩擦係数μ3を初期状態に維持することによ
り、捌きローラ3に付着した紙粉を安定して除去するこ
とができる。
【0058】なお、図6、図7において、本発明の用紙
重送防止手段は、捌きローラ3にクリーニングローラ1
6を圧接した構成であるが、本発明は、これに限定され
るものではなく、用紙pと摩擦して正逆転する捌きロー
ラ3にのみクリーニングローラ16を圧接して、捌きロ
ーラ3に付着した紙粉を除去するようにしてもよい。
【0059】この発明の給紙装置は、図1に示す各種給
紙部に適用して有効なばかりでなく、ファクシミリやプ
リンタ等における一般の給紙装置のリバースローラ方式
による用紙重送防止手段に適用可能である。
【0060】
【発明の効果】この発明の給紙装置は、以下の効果を奏
する。
【0061】(1)本発明の請求項1による捌きベルト
方式の用紙重送防止手段は、従来の捌きローラに比べ
て、単位面積当たりの摩耗量が少なく、耐久性に優れ、
新規のものと交換するサイクルが長い利点がある。即
ち、捌きベルトの表面の摩耗量が少なく、外径の減少も
少ないから、捌きベルトの用紙への押圧荷重、捌きベル
ト表面の動摩擦係数の変化が少なく、用紙pの分離不良
や給送不良等の不具合が解消され、安定した用紙送りが
達成される。
【0062】(2)本発明の請求項2による用紙重送防
止手段の捌きベルトは、長期間使用して分離性が低下し
たとき、駆動ローラと従動ローラとの間に巻回、張架さ
れた捌きベルトを容易に交換することができるから、メ
ンテナンスを迅速容易に実施できる。また、捌きベルト
のみの交換で済むから、交換部品費用も安価である。
【0063】(3)本発明の請求項3及び4による用紙
重送防止手段は、フィードローラ及び/又は捌き部材に
圧接して回転するとともに、フィードローラ及び捌き部
材表面の動摩擦係数より大きい動摩擦係数を有するクリ
ーニングローラを設けることにより、フィードローラ及
び捌き部材表面はこの動摩擦係数の差によりリフレッシ
ュされるから、付着した紙粉等がクリーニングローラに
より除去され、安定した用紙送りが達成される。
【0064】(4)本発明の請求項5による捌きローラ
方式の用紙重送防止手段は、クリーニングローラに付着
した紙粉等をクリーニングブレードにより除去するもの
であるから、クリーニングローラは常にクリーニングブ
レードによりリフレッシュされ、フィードローラ及び捌
きローラ表面に付着した紙粉等はクリーニングローラに
より除去され、安定した用紙送りが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の給紙装置を備えたデジタル画像形成
装置の全体構成図。
【図2】この発明の給紙装置の実施の形態を示す斜視
図。
【図3】この発明の給紙装置の用紙重送防止手段の正面
図。
【図4】この発明の給紙装置の捌きローラの摩耗量の変
化を示す図。
【図5】捌きベルトの摩耗量の変化を示す図。
【図6】この発明の給紙装置の第2の実施の形態を示す
正面図。
【図7】この発明の給紙装置の第3の実施の形態を示す
正面図。
【図8】従来の捌きローラ方式の給紙装置の断面図。
【図9】従来の給紙装置の要部斜視図。
【図10】従来の給紙装置の重送防止手段の平面図及び
正面図。
【符号の説明】
1 ピックアップローラ(送り出し手段) 2 フィードローラ 3 捌きローラ(捌き部材、リバースローラ) 3A 駆動ローラ 3B 従動ローラ 3C 捌きベルト(捌き部材) 5 支持軸 6 トルクリミッタ 8,14 加圧スプリング(バネ部材) 9 加圧アーム部材(支持体) 10 揺動支点軸 15 上クリーニングローラ(紙粉取りローラ) 16 下クリーニングローラ(紙粉取りローラ) 17,18 クリーニングブレード K1〜K7 用紙重送防止手段 p 用紙 μ1,μ2,μ3,μ4 動摩擦係数

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部に堆積された複数枚の用紙から1
    枚の用紙を分離して給送する給紙装置において、正回転
    駆動されるフィードローラと、用紙を介して前記フィー
    ドローラに圧接して回動する捌きベルトと、前記捌きベ
    ルトを前記フィードローラの回転中心に向けて押圧する
    押圧手段とを有することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記捌きベルトは、駆動ローラと従動ロ
    ーラに巻回されていることを特徴とする請求項1に記載
    の給紙装置。
  3. 【請求項3】 給紙部に堆積された複数枚の用紙から1
    枚の用紙を分離して給送する給紙装置において、正回転
    駆動されるフィードローラと、逆回転駆動され用紙を介
    して前記フィードローラに圧接して回転する捌き部材
    と、前記捌き部材を前記フィードローラの回転中心に向
    けて押圧する押圧手段と、前記捌き部材に圧接して回転
    するクリーニングローラとを有し、前記クリーニングロ
    ーラは、前記捌き部材表面の動摩擦係数より大きい動摩
    擦係数を有することを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードローラに圧接して回転し、
    前記フィードローラの動摩擦係数より大きい動摩擦係数
    を有するクリーニングローラを有することを特徴とする
    請求項3に記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニングローラの外周面にクリ
    ーニングブレードを圧接し、前記クリーニングローラに
    付着した紙粉等を前記クリーニングブレードにより除去
    することを特徴とする請求項3又は4に記載の給紙装
    置。
JP9277209A 1997-10-09 1997-10-09 給紙装置 Pending JPH11106073A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7209700B2 (en) 2004-02-23 2007-04-24 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning unit
US7711285B2 (en) 2003-10-02 2010-05-04 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning device for an image forming apparatus

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