JP2003200003A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JP2003200003A JP2002001174A JP2002001174A JP2003200003A JP 2003200003 A JP2003200003 A JP 2003200003A JP 2002001174 A JP2002001174 A JP 2002001174A JP 2002001174 A JP2002001174 A JP 2002001174A JP 2003200003 A JP2003200003 A JP 2003200003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体での油水の処理能力を向上する油水
分離装置を提供する。 【解決手段】 循環経路12に流入する洗浄液(油水)
を予めプレフィルタユニット4で前処理しておくことか
ら、循環経路12の中空糸膜モジュール14では前処理
後の洗浄液を処理すればよく、従来のように前処理をし
ていない洗浄液を濾過するよりも比較的濾過が容易に行
え、処理可能な洗浄液の量が増加し、装置全体での洗浄
液の処理能力の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば洗浄液の再
利用や排水処理を行うために用いられる膜利用型油水分
離手段を利用した油水分離装置に関し、装置全体での油
水の処理能力を向上する技術である。
【0002】
【従来の技術】従来の洗浄液の再利用や排水処理を行う
ために用いられる油水分離装置には、中空糸膜等の限外
濾過膜を利用した膜利用型油水分離手段を採用している
ものがある。
【0003】膜利用型油水分離手段とは、油滴の大きさ
よりもはるかに小さな微細孔を有する膜を透過させて油
水の濾過を行い、油と水を分離して油分の含まない洗浄
液等の濾過対象液を得るものである。
【0004】図6は膜利用型油水分利手段を利用した従
来の油水分離装置の一例である。この油水分離装置は、
洗浄対象となるワークWに付着した汚れや油分を除去す
るもので、洗浄槽101の内部に水と洗剤を主成分とす
る洗浄液Lを入れ、その中にワークWを浸漬して、超音
波や撹拌、揺動といった物理的作用により、汚れや油分
を除去するものである。ここでは、洗浄槽101内に超
音波発信器102を例示した。
【0005】この洗浄槽101の中に次々と連続的にワ
ークWを投入すると、洗浄槽101内の洗浄液Lの油分
濃度が上昇して、ワークWに対する洗浄能力が低下する
ので、排出経路から油分を含む油水としての洗浄液を、
油水分離を行う循環経路103に供給し、この循環経路
103で油水分離を行う。
【0006】循環経路103は、循環経路103内で洗
浄液Lの循環を行う流体搬送手段としてのポンプ104
と、クロスフロー濾過方式により濾過を行う膜利用型油
水分離手段としての中空糸膜モジュール105と、を備
える。
【0007】ここで、中空糸膜モジュール105による
濾過方式であるクロスフロー濾過方式とは、より長期間
連続して運転するために、中空糸膜モジュール105を
濾過対象となる洗浄液の循環経路103中に設け、常に
膜に対して平行の流れをつくって膜表面の汚染や汚れの
堆積等を最小限に予防する方法である。
【0008】また、図6の油水分離装置には、主として
油成分を分離回収する比重差分離手段としての浮上油回
収装置106と、主として異物を分離回収するフィルタ
手段としての循環フィルタ装置107と、を循環経路1
03に対して中空糸膜モジュール105と並列となるよ
うに備える。このため、循環経路103を循環する洗浄
液の一部が浮上油回収装置106及び循環フィルタ装置
107に分流し、油成分及び異物等が取り除かれた後に
再び循環経路103に流入する。
【0009】そして、循環経路103から中空糸膜モジ
ュール105内の中空糸膜の膜表面を透過することで濾
過された膜透過洗浄液は、濾過流体経路108を通って
洗浄槽101へ供給されるようになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の油水分離装置では、中空糸膜モジュー
ルによる処理が比較的低流量でしか行えないことから、
処理可能な洗浄液の量が限られていた。
【0011】また、いくらクロスフロー濾過方式の中空
糸膜モジュールを使用しているといっても、長時間の濾
過によって多数本の中空糸膜の膜が目詰まりを起こすた
め、膜透過洗浄液を逆に処理前側へ流して目詰まりを解
消するための逆洗を行う必要があり、逆洗中は洗浄液の
処理ができなくなって一時的な処理の停止が生じてしま
う。このため、濾過された洗浄液の供給が一時的に停止
してしまう問題等から処理停止時の不足分を補うための
処理能力の向上が求められている。
【0012】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、装置
全体での油水の処理能力を向上する油水分離装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、油水の循環経路と、該循環経路に
配置され、油水を循環させる流体搬送手段と、前記循環
経路に介在してクロスフロー濾過方式により濾過を行う
膜利用型油水分離手段と、を備えた油水分離装置であっ
て、油水の前処理を行い前処理した一部の油水を前記循
環経路へ流入させると共に残りの油水を上流へ戻す単独
で逆洗可能なプレフィルタユニットを備えることを特徴
とする。
【0014】ここで、プレフィルタユニットで行う前処
理とは、クロスフロー濾過方式により濾過を行う膜利用
型油水分離手段の処理(濾過)よりも性能の劣る処理
(濾過)であるが、膜利用型油水分離手段よりも高流量
で処理を行うことができるものである。
【0015】したがって、循環経路に流入する油水を予
めプレフィルタユニットで前処理しておくことから、循
環経路の膜利用型油水分離手段では前処理後の油水を処
理すればよく、従来のように前処理をしていない油水を
濾過するよりも比較的濾過が容易に行え、処理可能な油
水の量が増加し、装置全体での油水の処理能力の向上が
図れる。
【0016】また、プレフィルタユニットは循環経路へ
流入させない前処理した油水をプレフィルタユニットの
上流へ戻すので、膜利用型油水分離手段の逆洗中、すな
わち前処理した油水を循環経路に流入させない間もプレ
フィルタユニットは稼動し続け、前処理を繰り返すこと
で油水の清浄度を徐々に上げることができ、装置全体で
の油水の処理能力の向上が図れる。
【0017】さらに、プレフィルタユニットは単独で逆
洗可能であることから、省メンテナンス化でき、かつ部
品の交換が不要で消耗品を削減することができ、安価で
環境負荷の小さい装置とすることができる。
【0018】前記プレフィルタユニットは、油水の前処
理を行う逆洗可能なプレフィルタ手段と、該プレフィル
タ手段の下流側に配置される逆洗液を溜めておくタンク
と、前記プレフィルタ手段の上流側に設けられる前記プ
レフィルタ手段の濾過時と逆洗時とで異なる2つの油水
の経路と、を有することが好適である。
【0019】これにより、プレフィルタユニットは単独
で逆洗可能となる。
【0020】前記プレフィルタユニットと前記循環経路
との間に、前記膜利用型油水分離手段の逆洗時の透過排
出液を溜めるバッファータンクを備えることが好適であ
る。
【0021】これにより、膜利用型油水分離手段の逆洗
時の透過排出液が循環経路からプレフィルタユニットへ
遡ることがなく、バッファータンクに溜められるので、
膜利用型油水分離手段の逆洗時もプレフィルタユニット
は通常の稼動ができる。
【0022】前記循環経路を循環する油水の一部を分流
させて油成分を取り除く比重差分離手段と、前記循環経
路を循環する油水の一部を分流させて油水の中に含まれ
る異物を取り除くフィルタ手段と、を備えることが好適
である。
【0023】これにより、循環経路を循環する油水の油
分濃度及び異物量を一定範囲内に維持して連続運転がで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0025】図1〜図5を用いて実施の形態に係る油水
分離装置について説明する。図1は実施の形態に係る油
水分離装置の濾過作動状態を示す図である。図2はプレ
フィルタの逆洗作動状態を示す図である。図3は中空糸
膜モジュールの逆洗作動状態を示す図である。図4、図
5は本実施の形態でプレフィルタとして用いられるフィ
ルタを示す図である。
【0026】図1に示す油水分離装置は、膜利用型油水
分利手段を利用している。この油水分離装置は、洗浄対
象となるワークWに付着した汚れや油分を除去するもの
で、洗浄槽1の内部に水と洗剤を主成分とする洗浄液L
を入れ、その中にワークWを浸漬して、超音波や撹拌、
揺動といった物理的作用により、汚れや油分を除去する
ものである。ここでは、洗浄槽1内に超音波発信器2を
例示した。
【0027】この洗浄槽1の中に次々と連続的にワーク
Wを投入すると、洗浄槽1内の洗浄液Lの油分濃度が上
昇して、ワークWに対する洗浄能力が低下するので、排
出経路3から油分を含む油水としての洗浄液を、本発明
に係るプレフィルタユニット4を介して油水分離を行う
循環経路12に供給し、この循環経路12で油水分離を
行う。
【0028】すなわち、本実施の形態の油水分離装置
は、洗浄槽1の下流に前段としてまずプレフィルタユニ
ット4が設けられ、プレフィルタユニット4で前処理し
た一部の洗浄液をさらに下流の後段に設けられた循環経
路12に流入させている。
【0029】プレフィルタユニット4は、洗浄液の前処
理を行い、前処理した一部の洗浄液を循環経路12へ流
入させると共に残りの洗浄液を上流へ戻すものであり、
単独で逆洗可能な構成である。
【0030】本実施の形態では、プレフィルタユニット
4が前処理済みの洗浄液を上流へ戻す先は、図1に示す
ように濾過流体経路17と合流して洗浄槽1へ供給され
るようになっている。このため、プレフィルタユニット
4だけでも多少ではあるが洗浄槽1内の洗浄液の清浄度
を上げている。
【0031】なお、プレフィルタユニット4が前処理済
みの洗浄液を上流へ戻す先は、その他の例としては洗浄
槽1とプレフィルタユニット4との間でもよく、この場
合にはプレフィルタユニット4中の洗浄液に対して前処
理を繰り返すことにより、循環経路12へ流入する洗浄
液の清浄度を予め上げておくことができる。
【0032】プレフィルタユニット4は、洗浄液の前処
理を行う逆洗可能なプレフィルタ手段としてのプレフィ
ルタ5と、プレフィルタ5の下流側に配置されるプレフ
ィルタ5の逆洗時に用いる逆洗液を溜めておくタンクと
しての逆洗タンク6と、プレフィルタ5の上流側に設け
られるプレフィルタ5の濾過時と逆洗時とで異なる2つ
の洗浄液の経路7,8と、2つの洗浄液の経路7,8の
上流に設けられるサクションストレイナー9と、を有す
る。
【0033】プレフィルタ5としては、図4、図5に示
すような逆洗可能なフィルタを用いる。
【0034】図4はプレフィルタ5としてのSMC株式
会社製のリフレッシュフィルタである。リフレッシュフ
ィルタは、リング状のウェーブワッシャ51とプレート
52から構成され、図4(a)に示すように断面円環状
で、図4(b)に示すように濾過時に各プレート52間
のウェーブワッシャ51が圧縮され、形成された濾過レ
ベル相当の隙間にて洗浄液を濾過する。プレート52の
両面には、図4(b)のA部に拡大するように溝部(深
20μm)52aが形成されている。また、リフレッシ
ュフィルタは、図4(c)に示すように逆洗時に逆洗圧
(ここでは逆洗タンク6にエアーが吹き込まれることに
よって生じる)によって圧縮を解除してウェーブワッシ
ャ51にウェーブが生じて隙間が拡開され、付着した異
物を効果的に除去する。
【0035】図5はプレフィルタ5としてのバックフィ
ルタである。バックフィルタは、図5に示すように下向
きの開口53aを有するフィルタバック53を内部に備
え、通常濾過時は図示矢印のように下向きの開口の下か
ら洗浄液を流入させ、フィルタバック53で濾過した洗
浄液を流入口54よりも高い位置にある流出口55から
排出することにより、重い異物Q1を下へ落とし且つ濾
過した軽い異物Q2を上に浮上させてフィルタバック5
3自体に異物が付着しないようにして濾過を行う。ま
た、バックフィルタは、逆洗時には、流出口55から逆
洗液を流入し、最下部の排出口56から排出を行う。
【0036】このように、プレフィルタ5は、逆洗が可
能で、交換の必要のないフィルタを用いての濾過を前処
理として行っている。
【0037】ここで、前処理は、中空糸膜モジュール等
でクロスフロー濾過方式により濾過を行う場合に比して
洗浄液の濾過の清浄性能の点では劣るが、高流量で処理
を行うことができるものである。
【0038】一方、2つの洗浄液の経路のうち濾過時の
経路7には、ポンプ10が配設されており、洗浄液を下
流へ押し流している。
【0039】また、2つの洗浄液の経路のうち逆洗時の
経路8には、メッシュストレイナー付きタンク11が配
設されており、図2に示すように逆洗時の異物捕集を行
い異物をタンク11内に留めることで、プレフィルタ5
の逆洗により洗浄槽1に異物が入り込むことを防止して
いる。
【0040】サクションストレイナー9は、洗浄槽1の
すぐ下流で、ネジ等の巨大異物を吸引してしまうことに
よる破損を防ぐために用いられている。
【0041】以上のプレフィルタユニット4の構成か
ら、プレフィルタ5の逆洗は、図2のように、逆洗タン
ク6からエアーを吹き込み、プレフィルタ4、メッシュ
ストレイナー付きタンク11を介する逆洗時の経路8、
サクションストレイナー9を経て洗浄槽1に逆洗液を送
り込んでおり、プレフィルタユニット4単独でプレフィ
ルタ5の逆洗が可能となっている。
【0042】次に、循環経路12は、循環経路12内で
洗浄液の循環を行う流体搬送手段としてのポンプ13
と、クロスフロー濾過方式により濾過を行う膜利用型油
水分離手段としての中空糸膜モジュール14と、を備え
る。
【0043】ここで、中空糸膜モジュール14による濾
過方式であるクロスフロー濾過方式とは、より長期間連
続して運転するために、中空糸膜モジュール14を濾過
対象となる洗浄液の循環経路12中に設け、常に膜に対
して平行の流れをつくって膜表面の汚染や汚れの堆積等
を最小限に予防する方法である。
【0044】また、循環経路12には、主として油成分
を分離回収する比重差分離手段としての浮上油回収装置
15と、主として異物を分離回収するフィルタ手段とし
ての循環フィルタ装置16と、を循環経路12に対して
中空糸膜モジュール14と並列となるように備える。
【0045】浮上油回収装置15は、内部に極細繊維構
造体のコアレッサーフィルタを備えている。浮上油回収
装置15は、定期的に回収した浮上油を排出経路から除
去する必要がある。
【0046】循環フィルタ装置16は、内部のフィルタ
で異物成分を分離回収する。循環フィルタ装置16は、
内部のフィルタを定期的に交換する必要がある。
【0047】このため、循環経路12を循環する洗浄液
の一部が浮上油回収装置15及び循環フィルタ装置16
に分流し、油成分及び異物等が取り除かれた後に再び循
環経路12に流入する。このようにして、循環経路12
を循環する洗浄液の油分濃度及び異物量を一定範囲内に
維持して連続運転ができるようになっている。
【0048】そして、循環経路12から中空糸膜モジュ
ール14内の中空糸膜の膜表面を透過することで濾過さ
れた膜透過洗浄液は、濾過流体経路17を通って洗浄槽
1へ供給されるようになっている。
【0049】なお、本実施の形態では、プレフィルタユ
ニット4と循環経路12との間に、バッファータンク1
8が設けられている。バッファータンク18は、中空糸
膜モジュール14の逆洗時の透過排出液を溜めるもので
ある。このバッファータンク18上部には、透過排出液
入口配管径に対して絞ったチューブを配設し、エア抜き
として使用する。このバッファータンク18が設けられ
ることで、中空糸膜モジュール14の逆洗時の透過排出
液が循環経路12からプレフィルタユニット4へ遡るこ
とがなく、バッファータンク18に溜められるので、中
空糸膜モジュール14の逆洗時もプレフィルタユニット
4は通常の稼動、すなわち前処理を行い続けることがで
きる。
【0050】つまり、中空糸膜モジュール14の逆洗
は、図3に示すように、濾過流体経路17からエアーを
吹き込み、中空糸膜モジュールを経てバッファータンク
18に逆洗時の透過排出液を送り込んでおり、プレフィ
ルタユニット4とは独立して中空糸膜モジュール14の
逆洗を行うことができるようになっている。
【0051】またここで、プレフィルタユニット4と循
環経路12との間の配管が長く、中空糸膜モジュール1
4の逆洗時の透過排出液がプレフィルタユニット4に戻
らない場合には、バッファータンク18を設けない構成
としても同様の効果を発揮することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、油水の
前処理を行い前処理した一部の油水を循環経路へ流入さ
せると共に残りの油水を上流へ戻す単独で逆洗可能なプ
レフィルタユニットを備えることで、循環経路に流入す
る油水を予めプレフィルタユニットで前処理しておくこ
とから、循環経路の膜利用型油水分離手段では前処理後
の油水を処理すればよく、従来のように前処理をしてい
ない油水を濾過するよりも比較的濾過が容易に行え、処
理可能な油水の量が増加し、装置全体での油水の処理能
力の向上が図れる。
【0053】また、プレフィルタユニットは循環経路へ
流入させない前処理した油水をプレフィルタユニットの
上流へ戻すので、膜利用型油水分離手段の逆洗中、すな
わち前処理した油水を循環経路に流入させない間もプレ
フィルタユニットは稼動し続け、前処理を繰り返すこと
で油水の清浄度を徐々に上げることができ、装置全体で
の油水の処理能力の向上が図れる。
【0054】さらに、プレフィルタユニットは単独で逆
洗可能であることから、省メンテナンス化でき、かつ部
品の交換が不要で消耗品を削減することができ、安価で
環境負荷の小さい装置とすることができる。
【0055】プレフィルタユニットは、油水の前処理を
行う逆洗可能なプレフィルタ手段と、プレフィルタ手段
の下流側に配置される逆洗液を溜めておくタンクと、プ
レフィルタ手段の上流側に設けられるプレフィルタ手段
の濾過時と逆洗時とで異なる2つの油水の経路と、を有
することで、プレフィルタユニットは単独で逆洗可能と
なる。
【0056】プレフィルタユニットと循環経路との間
に、膜利用型油水分離手段の逆洗時の透過排出液を溜め
るバッファータンクを備えることで、膜利用型油水分離
手段の逆洗時の透過排出液が循環経路からプレフィルタ
ユニットへ遡ることがなく、バッファータンクに溜めら
れるので、膜利用型油水分離手段の逆洗時もプレフィル
タユニットは通常の稼動ができる。
【0057】循環経路を循環する油水の一部を分流させ
て油成分を取り除く比重差分離手段と、循環経路を循環
する油水の一部を分流させて油水の中に含まれる異物を
取り除くフィルタ手段と、を備えることで、循環経路を
循環する油水の油分濃度及び異物量を一定範囲内に維持
して連続運転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る油水分離装置の濾過作動状態
を示す図である。
【図2】油水分離装置でプレフィルタの逆洗作動状態を
示す図である。
【図3】油水分離装置で中空糸膜モジュールの逆洗作動
状態を示す図である。
【図4】プレフィルタの例を示す図である。
【図5】プレフィルタの例を示す図である。
【図6】従来技術の油水分離装置を示す図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 超音波発信器 3 排出経路 4 プレフィルタ 4 プレフィルタユニット 5 プレフィルタ 6 逆洗タンク 9 サクションストレイナー 12 循環経路 14 中空糸膜モジュール 15 浮上油回収装置 16 循環フィルタ装置 17 濾過流体経路 18 バッファータンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油水の循環経路と、 該循環経路に配置され、油水を循環させる流体搬送手段
    と、 前記循環経路に介在してクロスフロー濾過方式により濾
    過を行う膜利用型油水分離手段と、を備えた油水分離装
    置であって、 油水の前処理を行い前処理した一部の油水を前記循環経
    路へ流入させると共に残りの油水を上流へ戻す単独で逆
    洗可能なプレフィルタユニットを備えることを特徴とす
    る油水分離装置。
  2. 【請求項2】前記プレフィルタユニットは、油水の前処
    理を行う逆洗可能なプレフィルタ手段と、該プレフィル
    タ手段の下流側に配置される逆洗液を溜めておくタンク
    と、前記プレフィルタ手段の上流側に設けられる前記プ
    レフィルタ手段の濾過時と逆洗時とで異なる2つの油水
    の経路と、を有することを特徴とする請求項1に記載の
    油水分離装置。
  3. 【請求項3】前記プレフィルタユニットと前記循環経路
    との間に、前記膜利用型油水分離手段の逆洗時の透過排
    出液を溜めるバッファータンクを備えることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の油水分離装置。
  4. 【請求項4】前記循環経路を循環する油水の一部を分流
    させて油成分を取り除く比重差分離手段と、前記循環経
    路を循環する油水の一部を分流させて油水の中に含まれ
    る異物を取り除くフィルタ手段と、を備えることを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の油水分離装置。
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