JP2003197544A - 半導体基板及び電界効果型トランジスタ並びにこれらの製造方法 - Google Patents

半導体基板及び電界効果型トランジスタ並びにこれらの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板及び電界効果型トランジスタ並び
にこれらの製造方法において、貫通転位密度を低く、表
面ラフネスも実用レベルまで小さくすること。 【解決手段】 Si基板1と、該Si基板上の第1のS
iGe層2と、該第1のSiGe層上に直接又はSi層
を介して配された第2のSiGe層3とを備え、前記第
1のSiGe層は、膜厚の増加により転位を発生して格
子緩和が生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄い膜厚
であり、前記第2のSiGe層は、表面に向けてGe組
成比が漸次増加するSiGeの傾斜組成層と該傾斜組成
層の上面のGe組成比で傾斜組成層上に配されたSiG
eの一定組成層とを交互にかつ連続したGe組成比で複
数層積層状態にして構成され、前記第2のSiGe層下
面のGe組成比は、前記第1のSiGe層におけるGe
組成比の層中の最大値より低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速MOSFET
等に用いられる半導体基板及び電界効果型トランジスタ
並びにこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、Si(シリコン)基板上にSiG
e(シリコン・ゲルマニウム)層を介してエピタキシャ
ル成長した歪みSi層をチャネル領域に用いた高速のM
OSFET、MODFET、HEMTが提案されてい
る。この歪みSi−FETでは、Siに比べて格子定数
の大きいSiGeによりSi層に引っ張り歪みが生じ、
そのためSiのバンド構造が変化して縮退が解けてキャ
リア移動度が高まる。したがって、この歪みSi層をチ
ャネル領域として用いることにより通常の1.3〜8倍
程度の高速化が可能になるものである。また、プロセス
としてCZ法による通常のSi基板を基板として使用で
き、従来のCMOS工程で高速CMOSを実現可能にす
るものである。
【0003】しかしながら、FETのチャネル領域とし
て要望される上記歪みSi層をエピタキシャル成長する
には、Si基板上に良質なSiGe層をエピタキシャル
成長する必要があるが、SiとSiGeとの格子定数の
違いから、転位等により結晶性に問題があった。このた
めに、従来、以下のような種々の提案が行われていた。
【0004】例えば、SiGeのGe組成比を一定の緩
い傾斜で変化させたバッファ層を用いる方法、Ge(ゲ
ルマニウム)組成比をステップ状(階段状)に変化させ
たバッファ層を用いる方法、Ge組成比を超格子状に変
化させたバッファ層を用いる方法及びSiのオフカット
ウェーハを用いてGe組成比を一定の傾斜で変化させた
バッファ層を用いる方法等が提案されている(U.S.Pate
nt 5,442,205、U.S.Patent 5,221,413、PCT WO98/0085
7、特開平6-252046号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、以下のような課題が残されている。すな
わち、上記従来の技術を用いて成膜されたSiGe層
は、貫通転位密度や表面ラフネスがデバイス及び製造プ
ロセスとして要望されるレベルには及ばない状態であっ
た。例えば、Ge組成比を傾斜させたバッファ層を用い
る場合では、貫通転位密度を比較的低くすることができ
るが、表面ラフネスが悪化してしまう不都合があり、逆
にGe組成比を階段状にしたバッファ層を用いる場合で
は、表面ラフネスを比較的少なくすることができるが、
貫通転位密度が大きくなってしまう不都合があった。ま
た、オフカットウェーハを用いる場合では、転位が成膜
方向ではなく横に抜け易くなるが、まだ十分な低転位化
を図ることができていない。表面ラフネスについても、
近年のLSI等におけるフォトリソグラフィ工程に要求
されるレベルにはまだ至っていない。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、貫通転位密度を低くかつ表面ラフネスも実用レベ
ルまで小さくすることができる半導体基板及び電界効果
型トランジスタ並びにこれらの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
の半導体基板は、Si基板と、該Si基板上の第1のS
iGe層と、該第1のSiGe層上に直接又はSi層を
介して配された第2のSiGe層とを備え、前記第1の
SiGe層は、膜厚の増加により転位を発生して格子緩
和が生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄い膜厚であ
り、前記第2のSiGe層は、表面に向けてGe組成比
が漸次増加するSiGeの傾斜組成層と該傾斜組成層の
上面のGe組成比で傾斜組成層上に配されたSiGeの
一定組成層とを交互にかつ連続したGe組成比で複数層
積層状態にして構成され、前記第2のSiGe層下面の
Ge組成比は、前記第1のSiGe層におけるGe組成
比の層中の最大値より低いことを特徴とする。
【0008】また、本発明の半導体基板の製造方法は、
Si基板上にSiGe層をエピタキシャル成長させた半
導体基板の製造方法であって、前記Si基板上に、第1
のSiGe層をエピタキシャル成長する第1の層形成工
程と、前記第1のSiGe層上に直接又はエピタキシャ
ル成長したSi層を介して第2のSiGe層をエピタキ
シャル成長する第2の層形成工程とを有し、前記第1の
層形成工程は、膜厚の増加により転位を発生して格子緩
和が生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄く前記第1
のSiGe層の膜厚を設定し、前記第2の層形成工程
は、表面に向けてGe組成比を漸次増加させたSiGe
の傾斜組成層をエピタキシャル成長する工程と、前記傾
斜組成層の最終的なGe組成比で傾斜組成層上にSiG
eの一定組成層をエピタキシャル成長する工程とを連続
したGe組成比で複数回繰り返して、Ge組成比が成膜
方向に傾斜をもって階段状に変化する前記第2のSiG
e層を成膜し、該第2のSiGe層下面のGe組成比
は、前記第1のSiGe層におけるGe組成比の層中の
最大値より低いことを特徴とする。また、本発明の半導
体基板は、Si基板上にSiGe層が形成された半導体
基板であって、上記本発明の半導体基板の製造方法によ
り作製されたことを特徴とする。
【0009】これらの半導体基板及び半導体基板の製造
方法では、膜厚の増加により転位を発生して格子緩和が
生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄く第1のSiG
e層の膜厚を設定し、第2のSiGe層下面のGe組成
比を第1のSiGe層におけるGe組成比の層中の最大
値より低くするので、Si基板と第1のSiGe層との
界面及び第1のSiGe層と第2のSiGe層との界面
付近に効率的に転位を集中させることができ、第2のS
iGe層表面の貫通転位密度及び表面ラフネスを低減す
ることができる。すなわち、第1のSiGe層が臨界膜
厚の2倍より薄く成膜されるため、第1のSiGe層成
膜中では膜厚に応じて歪みエネルギーが大きくなるが転
位はほとんど生成しない。次に、第2のSiGe層のエ
ピタキシャル成長を始めると、すでに第1のSiGe層
に歪みエネルギーが蓄積されているため、第2のSiG
e層の膜厚が薄い段階で、転位の生成と成長が、第1の
SiGe層両側の界面及び第2のSiGe層内の第1の
SiGe層側からはじまり、第1のSiGe層及び第2
のSiGe層の格子緩和が始まる。このとき、第2のS
iGe層のGe組成比が第1のSiGe層あるいは前記
Si層との接触面で第1のSiGe層におけるGe組成
比の層中の最大値より低いため、転位は、第1のSiG
e層両側の界面に沿って集中し生成し、第1のSiGe
層両側の界面における転位の生成が、第2のSiGe層
の格子緩和を助け、第2のSiGe層内での転位の生成
や成長が抑制されると共に、第2のSiGe層表面の表
面ラフネスの悪化も抑制される。さらに、第1のSiG
e層は、Si基板表面における水分や酸素成分あるいは
炭素成分といった不純物を除去する層として機能し、S
i基板の表面汚染に起因した欠陥を抑制する効果があ
る。
【0010】なお、第1のSiGe層の成膜中に転位が
生成しはじめると、転位が多方向に成長し始めるため、
転位の成長する方向を抑制することが困難になり、貫通
転位や表面ラフネスを低減させることが難しい。そこ
で、第1のSiGe層の膜厚は、臨界膜厚の2倍を越え
ない範囲で、実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじ
まる膜厚より薄い膜厚に設定する必要がある。同時に、
第1のSiGe層の膜厚は、実際に転位の生成や格子緩
和が顕著にはじまる膜厚に近い膜厚であるほど効果的で
ある。実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜
厚は、成膜の温度条件等によって異なる。そこで、それ
ぞれの成膜条件において、臨界膜厚の2倍を越えない範
囲で、実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜
厚付近で、本発明の効果が効果的に得られる膜厚を選べ
ばよい。
【0011】また、表面に向けてGe組成比が漸次増加
するSiGeの傾斜組成層と該傾斜組成層の上面のGe
組成比で傾斜組成層上に配されたSiGeの一定組成層
とを交互にかつ連続したGe組成比で複数層積層状態に
して第2のSiGe層とするので、第2のSiGe層全
体としてGe組成比が傾斜階段状の層となり、界面にお
いて転位が横方向に走り易くなり、貫通転位が生じ難く
なると共に、界面での組成変化が小さいので、界面での
転位発生が抑制され、傾斜組成層の層内で転位が均等に
発生して、表面ラフネスの悪化を抑制することができ
る。
【0012】本発明者らは、SiGeの成膜技術につい
て研究を行ってきた結果、結晶中の転位が以下のような
傾向を有することがわかった。すなわち、SiGe層を
成膜する際に、成膜中に発生する転位は成膜方向に対し
て斜め方向又は横方向(成膜方向に直交する方向:<1
10>方向)のいずれかに走り易い特性を持っている。
また、転位は層の界面で横方向に走り易いが、組成が急
峻に変化する界面では、上記斜め方向に走り易くなると
共に多くの転位が高密度に発生すると考えられる。
【0013】したがって、Ge組成比を単純な階段状に
して成膜すると、急峻な組成変化となる界面部分で多く
の転位が高密度に生じると共に、転位が成膜方向の斜め
方向に走り易く、貫通転位となるおそれが高いと考えら
れる。また、Ge組成比を単純に緩く傾斜させて成膜す
ると、上記斜め方向に走った転位が横方向に逃げるきっ
かけとなる部分(界面等)が無く、表面にまで貫通して
しまうと考えられる。
【0014】これらに対し、本発明の半導体基板の製造
方法では、表面に向けてGe組成比を漸次増加させたS
iGeの傾斜組成層をエピタキシャル成長する工程と、
前記傾斜組成層の最終的なGe組成比で傾斜組成層上に
SiGeの一定組成層をエピタキシャル成長する工程と
を連続したGe組成比で複数回繰り返して、Ge組成比
が成膜方向に傾斜をもって階段状に変化する前記第2の
SiGe層を成膜するので、傾斜組成層と一定組成層と
が交互に複数段形成されてGe組成比が傾斜階段状の層
となり、転位密度が小さくかつ表面ラフネスが小さいS
iGe層を形成することができる。すなわち、界面にお
いて転位が横方向に走り易くなり、貫通転位が生じ難く
なる。また、界面での組成変化が小さいので、界面での
転位発生が抑制され、傾斜組成層の層内で転位が均等に
発生して、表面ラフネスの悪化を抑制することができ
る。
【0015】さらに、第2のSiGe層の傾斜組成領域
では、転位が均等に生成し、転位同士の絡み合いが起こ
り、傾斜組成領域中の転位密度が減少するとともに、転
位の成長が横方向に誘導されることにより表面領域にお
ける貫通転位密度が減少し、表面ラフネスの悪化も抑制
される効果がある。
【0016】従来の第1のSiGe層がない場合の傾斜
組成領域では、傾斜組成領域の膜厚が所定の膜厚以上に
なり臨界膜厚を越えたときに転位の生成がはじまり、い
ったん転位密度の増加を経た後に、さらに傾斜組成祖領
域を形成した場合に、前記の効果が得られる。すなわ
ち、従来の構造では、傾斜組成領域の上側の一部の領域
においてのみ前記の効果が得られる。一方、第1のSi
Ge層がある本発明の構造では、すでに第1のSiGe
層に歪みエネルギーが蓄積されているため、第2のSi
Ge層の膜厚が薄い段階で、転位の生成が第2のSiG
e層内ではじまるため、第2のSiGe層内の傾斜組成
領域全体で前記の効果が得られ、第2のSiGe層の表
面領域における貫通転位密度が減少し、表面ラフネスの
悪化も抑制される。
【0017】また、本発明の半導体基板は、前記第1の
SiGe層が、Ge組成比xが一定であり、次の関係
式; tc(nm)=(1.9×10-3/ε(x)2)・ln(tc/0.4) ε(x)=(a0+0.200326x+0.026174x2)/a0) a0=0.543nm(a0は、Siの格子定数) を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さである技術が採
用される。また、本発明の半導体基板の製造方法は、前
記第1の層形成工程において、前記第1のSiGe層の
Ge組成比xが一定であり、第1のSiGe層を、次の
関係式; tc(nm)=(1.9×10-3/ε(x)2)・ln(tc/0.4) ε(x)=(a0+0.200326x+0.026174x2)/a0) a0=0.543nm(a0は、Siの格子定数) を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さにする技術が採
用される。
【0018】これらの半導体基板及び半導体基板の製造
方法では、第1のSiGe層のGe組成比が一定である
ため、同じGe組成比で実際に転位の生成や格子緩和が
顕著にはじまる膜厚が最も薄くなり、最も薄い膜厚で本
発明の効果が得られ、成膜に要する時間が短いという利
点がある。また、これらの半導体基板及び半導体基板の
製造方法では、第1のSiGe層を上記関係式を満たす
臨界膜厚(成膜温度にかかわらず、Ge組成比及び格子
定数のみから算出される転位が発生して格子緩和が生ず
る膜厚をいう)tcの2倍未満の厚さにすることによ
り、第1のSiGe層の膜厚を容易に実際に転位の生成
や格子緩和が顕著にはじまる膜厚内に設定することがで
きる。
【0019】すなわち、上記実際に転位の生成や格子緩
和が顕著にはじまる膜厚は成膜温度により変化するた
め、Ge組成比x及び格子定数のみから理論的に求めた
理想的な臨界膜厚tcの2倍未満とすれば、実際に転位
の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚より薄くなり、
本発明の効果を得ることができる。なお、上記臨界膜厚
は、平衡状態で成膜されることを前提にしているため、
成膜温度にかかわらずGe組成比及び格子定数のみで決
定されるが、実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじ
まる膜厚は、平衡状態だけでなく低温成長などの非平衡
状態で成膜された場合も含めたものであり、成膜温度に
応じて決定される。
【0020】本発明の半導体基板は、Si基板上にSi
Ge層が形成された半導体基板であって、上記本発明の
半導体基板の製造方法により作製されたことを特徴とす
る。すなわち、この半導体基板は、上記本発明の半導体
基板の製造方法により作製されているので、表面の貫通
転位が少なく、良好な表面ラフネスを有している。
【0021】また、本発明の半導体基板は、前記第1の
SiGe層のGe組成比xが0.05以上かつ0.3以
下であることが好ましい。また、本発明の半導体基板の
製造方法は、前記第1のSiGe層のGe組成比xが
0.05以上かつ0.3以下であることが好ましい。ま
た、本発明の半導体基板は、Si基板上にSiGe層が
形成された半導体基板であって、上記本発明の半導体基
板の製造方法により作製されたことを特徴とする。
【0022】これらの半導体基板及び半導体基板の製造
方法では、前記第1のSiGe層のGe組成比xが0.
05以上かつ0.3以下であるため、実際に転位の生成
や格子緩和が顕著にはじまる膜厚が薄すぎたり厚すぎた
りすることがなく、適度な厚さの第1のSiGe層で本
発明の効果が効果的に得られる。すなわち、第1のSi
Ge層のGe組成比xが0.05より小さい場合は、実
際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚が厚く
なりすぎるため、第1のSiGe層の成膜に要する時間
が長くなり、しかも、第1のSiGe層の表面ラフネス
が悪化してしまう。
【0023】一方、第1のSiGe層のGe組成比xが
0.3より大きい場合は、ごく薄い膜厚で、実際に転位
の生成や格子緩和が顕著にはじまってしまうため、第1
のSiGe層を制御性よく形成することが難しい。ま
た、前記第1のSiGe層のGe組成比xが0.05以
上かつ0.3以下であれば、実際に転位の生成や格子緩
和が顕著にはじまる膜厚が適度な厚さとなり、第1のS
iGe層両側の界面に沿って転位が集中して生成し、第
1のSiGe層両側の界面における転位の生成が、第2
のSiGe層の格子緩和を助ける効果を効果的に得られ
る。
【0024】本発明の半導体基板は、前記第2のSiG
e層上に直接又は他のSiGe層を介して歪みSi層を
エピタキシャル成長することを特徴とする。本発明の半
導体基板の製造方法は、前記第2のSiGe層上に直接
又は他のSiGe層を介して歪みSi層をエピタキシャ
ル成長する工程を有することを特徴とする。また、本発
明の半導体基板は、Si基板上にSiGe層を介して歪
みSi層が形成された半導体基板であって、上記本発明
の半導体基板の製造方法により作製されたことを特徴と
する。
【0025】これらの半導体基板の製造方法及び半導体
基板では、前記第2のSiGe層上に直接又は他のSi
Ge層を介して歪みSi層がエピタキシャル成長される
ので、欠陥が少なく、表面ラフネスの小さな良質な歪み
Si層が得られ、例えば歪みSi層をチャネル領域とす
るMOSFET等を用いた集積回路用として好適な半導
体基板を得ることができる。
【0026】本発明の電界効果型トランジスタの製造方
法は、SiGe層上にエピタキシャル成長された歪みS
i層にチャネル領域が形成される電界効果型トランジス
タの製造方法であって、上記本発明の歪みSi層を有す
る半導体基板の製造方法により作製された半導体基板の
前記歪みSi層に前記チャネル領域を形成することを特
徴とする。また、本発明の電界効果型トランジスタは、
SiGe層上にエピタキシャル成長された歪みSi層に
チャネル領域が形成される電界効果型トランジスタであ
って、上記本発明の電界効果型トランジスタの製造方法
により作製されたことを特徴とする。
【0027】これらの電界効果型トランジスタの製造方
法及び電界効果型トランジスタは、上記本発明の歪みS
i層を有する半導体基板の製造方法により作製された半
導体基板の歪みSi層にチャネル領域を形成するので、
良質な歪みSi層により高特性な電界効果型トランジス
タを高歩留まりで得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1実施形態
を、図1から図5を参照しながら説明する。
【0029】図1は、本発明の半導体ウェーハ(半導体
基板)Wの断面構造を示すものであり、この半導体ウェ
ーハの構造をその製造プロセスと合わせて説明すると、
まず、CZ法等で引上成長して作製されたp型あるいは
n型Si基板1上に、図1及び図2に示すように、Ge
組成比xが一定(例えばx=0.15)で上述した実際
に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚よりも薄
い厚さ(例えば300nm)の第1のSiGe層2を例
えば減圧CVD法によりエピタキシャル成長する。
【0030】この際、第1のSiGe層2が実際に転位
の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚より薄く成膜さ
れるため、第1のSiGe層2成膜中では膜厚に応じて
歪みエネルギーが大きくなるが転位や格子緩和はほとん
ど発生しない。なお、第1のSiGe層2の厚さは、次
の関係式; tc(nm)=(1.9×10-3/ε(x)2)・ln(tc/0.4) ε(x)=(a0+0.200326x+0.026174x2)/a0) a0=0.543nm(a0は、Siの格子定数) を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さにする。
【0031】次に、第1のSiGe層2上に第2のSi
Ge層3をエピタキシャル成長する。この第2のSiG
e層3は、そのGe組成比yが少なくとも第1のSiG
e層2との接触面で第1のSiGe層2におけるGe組
成比xの層中の最大値より低く設定される。また、第2
のSiGe層3は、Ge組成比xが0からy(例えばy
=0.3)まで成膜方向に傾斜をもって階段状に変化す
るSi1-xGexのステップ傾斜層である。
【0032】次に、第2のSiGe層3上にGe組成比
が一定であるSi1-yGeyの緩和層4をエピタキシャル
成長する。さらに、Ge組成比z(本実施形態ではz=
y)でSi1-zGezの緩和層4上にSiをエピタキシャ
ル成長して歪みSi層5を形成することにより、本実施
形態の歪みSi層を備えた半導体ウェーハWが作製され
る。なお、各層の膜厚は、例えば、第2のSiGe層3
が1.5μm、緩和層4が0.7〜0.8μm、歪みS
i層5が15〜22nmである。
【0033】上記第2のSiGe層3の成膜は、図2か
ら図4に示すように、表面に向けてGe組成比を所定値
まで漸次増加させたSiGeの傾斜組成層3aをエピタ
キシャル成長する工程と、傾斜組成層3aの最終的なG
e組成比で傾斜組成層3a上にSiGeの一定組成層3
bをエピタキシャル成長する工程とを連続したGe組成
比で複数回繰り返して行われる。また、第2のSiGe
層3下面のGe組成比は、第1のSiGe層2上面のG
e組成比以下に設定される。なお、本実施形態では、第
2のSiGe層3のGe組成比をゼロから漸次増加させ
ている。
【0034】例えば、本実施形態では、傾斜組成層3a
及び一定組成層3bのエピタキシャル成長工程を5回繰
り返し行って第2のSiGe層3を形成する。すなわ
ち、1回の傾斜組成層3a及び一定組成層3bのエピタ
キシャル成長工程を1ステップとすると、まず最初のス
テップとして第1の傾斜組成層3aをSi基板1上に、
Ge組成比を0から0.06まで漸次増加させて成長
し、その上にGe組成比が0.06の第1の一定組成層
3bを形成する。次に、第2のステップとして、Ge組
成比0.06の第1の一定組成層3b上に第2の傾斜組
成層3aを、Ge組成比を0.06から0.12まで漸
次増加させて成長し、その上にGe組成比が0.12の
第2の一定組成層3bを形成する。
【0035】そして、第3のステップとして、Ge組成
比0.12の第2の一定組成層3b上に第3の傾斜組成
層3aを、Ge組成比を0.12から0.18まで漸次
増加させて成長し、その上にGe組成比が0.18の第
3の一定組成層3bを形成する。次に、第4のステップ
として、Ge組成比0.18の第3の一定組成層3b上
に第4の傾斜組成層3aを、Ge組成比を0.18から
0.24まで漸次増加させて成長し、その上にGe組成
比が0.24の第4の一定組成層3bを形成する。さら
に、最後のステップとして、Ge組成比0.24の第4
の一定組成層3b上に第5の傾斜組成層3aを、Ge組
成比を0.24から0.3まで漸次増加させて成長し、
その上にGe組成比が0.3の第5の一定組成層3bを
形成する。なお、本実施形態では、各傾斜組成層3a及
び各一定組成層3bの膜厚は、いずれも同じに設定され
ている。
【0036】上記第2のSiGe層3のエピタキシャル
成長を始めると、すでに第1のSiGe層2に歪みエネ
ルギーが蓄積されているため、第2のSiGe層3の膜
厚が薄い段階で、転位の生成と成長が、第1のSiGe
層2両側の界面及び第2のSiGe層3内の第1のSi
Ge層2側からはじまり、第1のSiGe層2及び第2
のSiGe層3の格子緩和が始まる。このとき、第2の
SiGe層3のGe組成比が第1のSiGe層2の接触
面で第1のSiGe層2におけるGe組成比の層中の最
大値より低いため、転位は、第1のSiGe層2両側の
界面2a、2bに沿って集中し生成し、第1のSiGe
層2両側の界面2a、2bにおける転位の生成が、第2
のSiGe層3の格子緩和を助け、第2のSiGe層3
内での転位の生成や成長が抑制されると共に、第2のS
iGe層3表面の表面ラフネスの悪化も抑制される。
【0037】さらに、Ge組成比zが第2のSiGe層
3の最終的なGe組成比と同じ(例えば、zが0.3)
で一定組成比のSiGe緩和層4を所定厚さ(例えば、
0.75μm)だけエピタキシャル成長し、次に、該S
iGe緩和層4上に単結晶Siをエピタキシャル成長し
て歪みSi層5を所定厚さ(例えば、20nm)だけ形
成することにより、本実施形態の半導体ウェーハWが作
製される。なお、上記減圧CVD法による成膜は、例え
ばキャリアガスとしてH2を用い、ソースガスとしてS
iH4及びGeH4を用いている。
【0038】このように本実施形態の半導体ウェーハW
では、実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜
厚より薄く第1のSiGe層2の膜厚を設定し、第2の
SiGe層3のGe組成比yを少なくとも第1のSiG
e層2との接触面で第1のSiGe層2におけるGe組
成比xの層中の最大値より低くするので、Si基板1と
第1のSiGe層2との界面2a及び第1のSiGe層
2と第2のSiGe層3との界面2bに効率的に転位を
集中させることができ、貫通転位密度及び表面ラフネス
を低減すること等ができる。
【0039】また、第1のSiGe層2のGe組成比が
一定であるため、同じGe組成比で実際に転位の生成や
格子緩和が顕著にはじまる膜厚が最も薄くなり、最も薄
い膜厚で本発明の効果が得られ、成膜に要する時間が短
いという利点がある。また、第1のSiGe層2を上記
関係式を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さにするこ
とにより、後述する実験結果に基づいて、第1のSiG
e層2の膜厚を容易に実際に転位の生成や格子緩和が顕
著にはじまる膜厚内に設定することができる。
【0040】また、本実施形態では、第2のSiGe層
3の成膜前にすでに第1のSiGe層2に歪みエネルギ
ーが蓄積されているため、第2のSiGe層3の膜厚が
薄い段階で、転位の生成が第2のSiGe層3内ではじ
まるため、第2のSiGe層3内の傾斜組成領域全体で
前記の効果が得られ、第2のSiGe層3の表面領域に
おける貫通転位密度が減少し、表面ラフネスの悪化も抑
制される。さらに、第1のSiGe層2は、Si基板1
表面における水分や酸素成分あるいは炭素成分といった
不純物を除去する層として機能し、Si基板1の表面汚
染に起因した欠陥を抑制する効果がある。
【0041】また、本実施形態では、第2のSiGe層
3の形成において、表面に向けてGe組成比を漸次増加
させたSiGeの傾斜組成層3aをエピタキシャル成長
する工程と、傾斜組成層3aの最終的なGe組成比で傾
斜組成層3a上にSiGeの一定組成層3bをエピタキ
シャル成長する工程とを連続したGe組成比で複数回繰
り返すので、傾斜組成層3aと一定組成層3bとが交互
に複数段形成されてGe組成比が傾斜階段状の層とな
り、上述したように転位密度が少なくかつ表面ラフネス
が少ないSiGe層を形成することができる。すなわ
ち、本実施形態では、格子緩和に必要な転位を均等に発
生させると共に、転位をできるだけ横方向に走らせて表
面上に貫通して出ないようにSiGe層を成膜すること
ができるので、良好な表面状態を得ることができる。
【0042】次に、本発明の上記半導体ウェーハWを用
いた電界効果型トランジスタ(MOSFET)を、その
製造プロセスと合わせて図5を参照して説明する。
【0043】図5は、本発明の電界効果型トランジスタ
の概略的な構造を示すものであって、この電界効果型ト
ランジスタを製造するには、上記の製造工程で作製した
半導体ウェーハW表面の歪みSi層5上にSiO2のゲ
ート酸化膜6及びゲートポリシリコン膜7を順次堆積す
る。そして、チャネル領域となる部分上のゲートポリシ
リコン膜7上にゲート電極(図示略)をパターニングし
て形成する。
【0044】次に、ゲート酸化膜6もパターニングして
ゲート電極下以外の部分を除去する。さらに、ゲート電
極をマスクに用いたイオン注入により、歪みSi層5及
び緩和層4にn型あるいはp型のソース領域S及びドレ
イン領域Dを自己整合的に形成する。この後、ソース領
域S及びドレイン領域D上にソース電極及びドレイン電
極(図示略)をそれぞれ形成して、歪みSi層5がチャ
ネル領域となるn型あるいはp型MOSFETが製造さ
れる。
【0045】このように作製されたMOSFETでは、
上記製法で作製された半導体ウェーハW上の歪みSi層
5にチャネル領域が形成されるので、良質な歪みSi層
5により高特性なMOSFETを高歩留まりで得ること
ができる。
【0046】次に、本発明に係る第2実施形態につい
て、図6及び図7を参照して説明する。
【0047】第2実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態における第2のSiGe層3では、傾
斜組成層3a及び一定組成層3bの膜厚がそれぞれ同一
に設定されているのに対し、第2実施形態では、図6及
び図7に示すように、傾斜組成層13a及び一定組成層
13bをエピタキシャル成長する工程において、それぞ
れ繰り返す毎に傾斜組成層13a及び一定組成層13b
の厚さを漸次薄くして第2のSiGe層13を形成して
いる点である。なお、第1実施形態では、傾斜組成層3
a及び一定組成層3bのエピタキシャル成長工程を5回
繰り返し行っているが、本実施形態では、傾斜組成層1
3a及び一定組成層13bのエピタキシャル成長工程を
4回繰り返し行って第2のSiGe層13を形成してい
る点でも異なっている。
【0048】すなわち、本実施形態では、傾斜組成層1
3a及び一定組成層13bのエピタキシャル成長工程に
おいて、第1の傾斜組成層13a及び第1の一定組成層
13bを成長した後に、第1の傾斜組成層13a及び第
1の一定組成層13bより薄く第2の傾斜組成層13a
及び第2の一定組成層13bを成長する。さらに、同様
にして第2の傾斜組成層13a及び第2の一定組成層1
3bより薄く第3の傾斜組成層13a及び第2の一定組
成層13bを成長し、最後に第3の傾斜組成層13a及
び第3の一定組成層13bより薄く第4の傾斜組成層1
3a及び第4の一定組成層13bを成長して第2のSi
Ge層13を形成する。
【0049】すなわち、第1の傾斜組成層13a及び第
1の一定組成層13bをl1、第2の傾斜組成層13a
及び第2の一定組成層13bをl2、第3の傾斜組成層
13a及び第3の一定組成層13bをl3、第4の傾斜
組成層13a及び第4の一定組成層13bをl4とする
と、l1>l2>l3>l4となるように積層する。なお、
転位が生じる限界膜厚はGe組成比によって変わるが、
上記各層は、この限界膜厚よりは厚く設定され、格子緩
和に必要な転位を各層で均等に生じるようにしている。
また、各傾斜組成層13aにおけるGe組成比の傾斜
は、それぞれ同じになるように設定されている。
【0050】前述したように、転位はGe組成比が高い
ほど発生し易くなるので、第1実施形態のように同一厚
さで成膜を繰り返した場合、上層ほど転位が多く発生し
てしまうのに対し、本実施形態のように、繰り返す毎に
傾斜組成層13a及び一定組成層13bの厚さを漸次薄
くすることにより、各層でより転位を均等に発生させる
ことができる。
【0051】次に、本発明に係る第3実施形態につい
て、図8を参照して説明する。
【0052】第3実施形態と第1実施形態との異なる点
は、第1実施形態における第1のSiGe層2では、G
e組成比が一定に設定されているのに対し、第3実施形
態では、図8に示すように、第1のSiGe層のGe組
成比xが一定でない点である。例えば、本実施形態の第
1の例は、図8の(a)に示すように、第1のSiGe
層12のGe組成比xをSi基板1との接触面で層中の
最大値とし、Ge組成比xを漸次減少させている。
【0053】すなわち、本実施形態の第1の例では、第
1のSiGe層12の形成工程において、成膜開始時で
はGe組成比xを0.3とし、その後徐々に減少させて
最終的にはGe組成比xをほぼ0まで変化させ、実際に
転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚より薄い所
定厚さ(例えば、350nm)だけ成長させた傾斜組成
層とする。
【0054】本実施形態では、第1のSiGe層12の
Ge組成比xをSi基板1との接触面で層中の最大値と
することにより、成膜時の歪みエネルギーがSi基板1
との界面側に集中することになり、第2のSiGe層3
成膜開始時に生じる格子緩和の際に、第2のSiGe層
3との界面よりもSi基板1との界面に多くの転位を発
生させることができる。これにより、第2のSiGe層
3表面側から離れた位置に転位を集中させることがで
き、第1実施形態と同様に、貫通転位や表面ラフネスを
低減させることが可能になる。
【0055】また、本実施形態の第2の例は、図8の
(b)に示すように、第1のSiGe層22の形成工程
において、成膜開始時ではGe組成比xを0.3とし、
その後徐々に減少させてGe組成比xをほぼ0まで変化
させて所定厚さ(例えば、350nm)成膜した後、さ
らに再びGe組成比xを徐々に増加させて最終的に0.
3まで所定厚さ(例えば、350nm)成膜した組成変
化層としている。
【0056】なお、この第1のSiGe層22の厚さ
も、実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚
より薄く設定する。この第2の例においても、第1のS
iGe層22のGe組成比xがSi基板1及び第2のS
iGe層3との接触面で層中の最大値となるので、第1
実施形態と同様に、Si基板1及び第2のSiGe層3
との界面に多くの転位を発生させることができる。
【0057】また、本実施形態の第3の例は、図8の
(c)に示すように、第1のSiGe層32のGe組成
比xをほぼ0から徐々に増加させて最終的に0.3まで
実際に転位の生成や格子緩和が顕著にはじまる膜厚より
薄い所定厚さ(例えば、350nm)成膜している。
【0058】また、本実施形態の第4の例は、図8の
(d)に示すように、第1のSiGe層42のGe組成
比xをほぼ0から徐々に増加させて0.3まで所定厚さ
(例えば、350nm)成膜し、さらにその後Ge組成
比xを0.3から徐々に減少させてほぼ0まで所定厚さ
(例えば、350nm)成膜している。なお、第1のS
iGe層42の厚さは、実際に転位の生成や格子緩和が
顕著にはじまる膜厚より薄く設定される。
【0059】これらの第4及び第5の例では、いずれも
第1のSiGe層32、42が実際に転位の生成や格子
緩和が顕著にはじまる膜厚より薄い膜厚で形成されるの
で、第2のSiGe層3の成膜時に第1のSiGe層3
2、42の両側の界面に転位が集中的に発生し、貫通転
位や表面ラフネスを低減することができる。なお、第4
及び第5の例では、第1のSiGe層32、42の層中
におけるGe組成比の最大値がSi基板1との界面側に
ないため、第1及び第2実施形態の方が、より貫通転位
及び表面ラフネスの改善効果を得ることができる。
【0060】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0061】例えば、上記各実施形態では、第1のSi
Ge層中において膜厚に対するGe組成比の分布として
5通りの分布としたが、他の分布としても構わない。例
えば、第1のSiGe層をGe組成比が異なる複数のS
iGe層からなる多層膜としても構わない。また、前記
多層膜でSi層を含む多層膜としても構わない。また、
上記各実施形態では、第1のSiGe層内でGe組成比
を変化させる場合、膜厚に対して一定割合で組成を変化
させたが、その割合を一定でなくした構造としても構わ
ない。さらに、第1のSiGe層は、Geを含む層であ
り、歪みエネルギーを蓄積できればよく、これら以外の
いかなるGe組成比の分布であっても構わない。
【0062】また、上記各実施形態では、第2のSiG
e層内でGe組成比を表面に向けて漸次増加させた傾斜
組成層を、膜厚に対して一定割合で組成を変化させた
が、その割合を一定でなくした構造としても構わない。
また、上記各実施形態では、第1のSiGe層上に直接
第2のSiGe層を配したが、Si層を介して第2のS
iGe層を配しても構わない。また、上記各実施形態の
半導体ウェーハの歪みSi層上に、さらにSiGe層を
成膜しても構わない。
【0063】また、上記各実施形態では、MOSFET
用の基板としてSiGe層を有する半導体ウェーハを作
製したが、他の用途に適用する基板としても構わない。
例えば、本発明の半導体基板の製造方法及び半導体基板
を太陽電池や光素子用の基板に適用してもよい。すなわ
ち、上述した各実施形態において、最表面で65%から
100%Geあるいは100%Geとなるように第2の
SiGe層及び第3のSiGe層を成膜し、さらにこの
上にInGaP(インジウムガリウムリン)あるいはG
aAs(ガリウムヒ素)やAlGaAs(アルミニウム
ガリウムヒ素)を成膜することで、太陽電池や光素子用
基板を作製してもよい。この場合、低転位密度で高特性
の太陽電池用基板が得られる。
【0064】
【実施例】次に、本発明に係る半導体基板を実際に作製
した際の貫通転位密度及び表面ラフネスの測定結果を示
す。
【0065】作製した半導体基板は、上記第1実施形態
に対応するものであり、第1のSiGe層2のGe組成
比を0.2とし、第2のSiGe層3の傾斜組成層3a
及び一定組成層3bのエピタキシャル成長工程を5回繰
り返して行った。半導体基板は第1のSiGe層2の膜
厚を変えて複数作製した。なお、比較のために、第2の
SiGe層を、一定組成層を含まない単一の傾斜組成層
としたものも作製した。また、従来技術との比較のため
に、第1のSiGe層がなく、しかも、第2のSiGe
層を、一定組成層を含まない単一の傾斜組成層としたも
の(STD)も作製した。この結果、図9及び図10に
示すように、従来技術(STD)に対して、わずかでも
第1のSiGe層を設けたものは、貫通転位密度及び表
面ラフネスが低くなった。特に、第1のSiGe層が4
00nm以下の領域で低い貫通転位密度及び表面ラフネ
スが得られている。
【0066】第2のSiGe層を、一定組成層を含まな
い単一の傾斜組成層としたものでは、従来技術(ST
D)に比べ、やはり、わずかでも第1のSiGe層を設
けたものは、貫通転位密度及び表面ラフネスが低くなっ
た。この場合も、特に第1のSiGe層が400nm以
下の領域で低い貫通転位密度及び表面ラフネスが得られ
ている。ただし、第1実施形態と比較すれば、貫通転位
密度及び表面ラフネスが悪化しており、第2のSiGe
層を傾斜組成層と一定組成層とからなる傾斜階段状の層
とすることで、貫通転位密度及び表面ラフネスをより効
果的に低減できたことが分かる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
本発明の半導体基板及び半導体基板の製造方法によれ
ば、膜厚の増加により転位を発生して格子緩和が生ずる
膜厚である臨界膜厚の2倍より薄く第1のSiGe層の
膜厚を設定し、表面に向けてGe組成比が漸次増加する
SiGeの傾斜組成層と該傾斜組成層の上面のGe組成
比で傾斜組成層上に配されたSiGeの一定組成層とを
交互にかつ連続したGe組成比で複数層積層状態にして
第2のSiGe層を構成し、第2のSiGe層下面のG
e組成比を、第1のSiGe層におけるGe組成比の層
中の最大値より低くするので、Si基板と第1のSiG
e層との界面及び第1のSiGe層と第2のSiGe層
との界面付近に効率的に転位を集中させることができる
と共に、さらに転位を横方向に走らせて表面上に貫通し
て出ないようにすることができる。したがって、これら
の相乗効果によって、貫通転位密度及び表面ラフネスの
小さい良質な結晶性の基板を得ることができる。
【0068】また、本発明の電界効果型トランジスタ及
び電界効果型トランジスタの製造方法によれば、上記本
発明の半導体基板又は上記本発明の半導体基板の製造方
法により作製された半導体基板の前記歪みSi層に前記
チャネル領域が形成されるので、良質な歪みSi層によ
り高特性なMOSFETを高歩留まりで得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態における半導体基
板を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る第1実施形態における半導体基
板の膜厚に対するGe組成比を示すグラフである。
【図3】 本発明に係る第1実施形態における第2のS
iGe層を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る第1実施形態における第2のS
iGe層の膜厚に対するGe組成比を示すグラフであ
る。
【図5】 本発明に係る第1実施形態におけるMOSF
ETを示す概略的な断面図である。
【図6】 本発明に係る第2実施形態における第2のS
iGe層の膜厚に対するGe組成比を示すグラフであ
る。
【図7】 本発明に係る第2実施形態における第2のS
iGe層を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る第3実施形態の各例における第
1のSiGe層の膜厚に対するGe組成比を示すグラフ
である。
【図9】 本発明に係る第1実施形態に対応する実施例
における第1のSiGe層の膜厚を変えた場合の貫通転
位密度の測定結果を示すグラフである。
【図10】 本発明に係る第1実施形態に対応する実施
例における第1のSiGe層の膜厚を変えた場合の表面
ラフネスの測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 Si基板 2、12、22、32、42 第1のSiGe層 3 第2のSiGe層 3a、13a 傾斜組成層 3b、13b 一定組成層 4 SiGe緩和層 5 歪みSi層 6 SiO2ゲート酸化膜 7 ゲートポリシリコン膜 S ソース領域 D ドレイン領域 W 半導体ウェーハ(半導体基板)
フロントページの続き (72)発明者 山口 健志 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5F045 AA06 AB01 AB10 AB17 AC01 AE01 AF03 BB12 CA05 CA13 DA52 5F052 DA03 DB02 GC01 5F140 AA01 AC28 BA01 BA05 BA17 BA20 BB18 BC12 BE09 BF01 BF04 BG27 BK13

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si基板と、 該Si基板上の第1のSiGe層と、 該第1のSiGe層上に直接又はSi層を介して配され
    た第2のSiGe層とを備え、 前記第1のSiGe層は、膜厚の増加により転位を発生
    して格子緩和が生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄
    い膜厚であり、 前記第2のSiGe層は、表面に向けてGe組成比が漸
    次増加するSiGeの傾斜組成層と該傾斜組成層の上面
    のGe組成比で傾斜組成層上に配されたSiGeの一定
    組成層とを交互にかつ連続したGe組成比で複数層積層
    状態にして構成され、 前記第2のSiGe層下面のGe組成比は、前記第1の
    SiGe層におけるGe組成比の層中の最大値より低い
    ことを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体基板において、 前記第1のSiGe層は、Ge組成比xが一定であり、
    次の関係式; tc(nm)=(1.9×10-3/ε(x)2)・ln(tc/0.4) ε(x)=(a0+0.200326x+0.026174x2)/a0) a0=0.543nm(a0は、Siの格子定数) を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さであることを特
    徴とする半導体基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体基板にお
    いて、 前記第1のSiGe層は、Ge組成比xが0.05以上
    かつ0.3以下であることを特徴とする半導体基板。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の半導
    体基板の前記第2のSiGe層上に直接又は他のSiG
    e層を介して配された歪みSi層を備えていることを特
    徴とする半導体基板。
  5. 【請求項5】 SiGe層上の歪みSi層にチャネル領
    域を有する電界効果型トランジスタであって、 請求項4に記載の半導体基板の前記歪みSi層に前記チ
    ャネル領域を有することを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタ。
  6. 【請求項6】 Si基板上にSiGe層をエピタキシャ
    ル成長させた半導体基板の製造方法であって、 前記Si基板上に、第1のSiGe層をエピタキシャル
    成長する第1の層形成工程と、 前記第1のSiGe層上に直接又はエピタキシャル成長
    したSi層を介して第2のSiGe層をエピタキシャル
    成長する第2の層形成工程とを有し、 前記第1の層形成工程は、膜厚の増加により転位を発生
    して格子緩和が生ずる膜厚である臨界膜厚の2倍より薄
    く前記第1のSiGe層の膜厚を設定し、 前記第2の層形成工程は、表面に向けてGe組成比を漸
    次増加させたSiGeの傾斜組成層をエピタキシャル成
    長する工程と、 前記傾斜組成層の最終的なGe組成比で傾斜組成層上に
    SiGeの一定組成層をエピタキシャル成長する工程と
    を連続したGe組成比で複数回繰り返して、Ge組成比
    が成膜方向に傾斜をもって階段状に変化する前記第2の
    SiGe層を成膜し、 該第2のSiGe層下面のGe組成比を、前記第1のS
    iGe層におけるGe組成比の層中の最大値より低くす
    ることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体基板の製造方法
    において、 前記第1の層形成工程は、前記第1のSiGe層のGe
    組成比xが一定であり、第1のSiGe層を、次の関係
    式; tc(nm)=(1.9×10-3/ε(x)2)・ln(tc/0.4) ε(x)=(a0+0.200326x+0.026174x2)/a0) a0=0.543nm(a0は、Siの格子定数) を満たす臨界膜厚tcの2倍未満の厚さにすることを特
    徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の半導体基板の製
    造方法において、 前記第1のSiGe層は、Ge組成比xが0.05以上
    かつ0.3以下であることを特徴とする半導体基板の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 Si基板上にSiGe層を介して歪みS
    i層が形成された半導体基板の製造方法であって、 請求項6から8のいずれかに記載の半導体基板の製造方
    法により作製された半導体基板の前記第2のSiGe層
    上に直接又は他のSiGe層を介して前記歪みSi層を
    エピタキシャル成長することを特徴とする半導体基板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 SiGe層上にエピタキシャル成長さ
    れた歪みSi層にチャネル領域が形成される電界効果型
    トランジスタの製造方法であって、 請求項9に記載の半導体基板の製造方法により作製され
    た半導体基板の前記歪みSi層に前記チャネル領域を形
    成することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 Si基板上にSiGe層が形成された
    半導体基板であって、 請求項6から8のいずれかに記載の半導体基板の製造方
    法により作製されたことを特徴とする半導体基板。
  12. 【請求項12】 Si基板上にSiGe層を介して歪み
    Si層が形成された半導体基板であって、 請求項9に記載の半導体基板の製造方法により作製され
    たことを特徴とする半導体基板。
  13. 【請求項13】 SiGe層上にエピタキシャル成長さ
    れた歪みSi層にチャネル領域が形成される電界効果型
    トランジスタであって、 請求項10に記載の電界効果型トランジスタの製造方法
    により作製されたことを特徴とする電界効果型トランジ
    スタ。
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