JP2002356399A - 半導体基板と電界効果型トランジスタ並びにSiGe層の形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形成方法と電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

半導体基板と電界効果型トランジスタ並びにSiGe層の形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形成方法と電界効果型トランジスタの製造方法

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JP2002356399A JP2001165694A JP2001165694A JP2002356399A JP 2002356399 A JP2002356399 A JP 2002356399A JP 2001165694 A JP2001165694 A JP 2001165694A JP 2001165694 A JP2001165694 A JP 2001165694A JP 2002356399 A JP2002356399 A JP 2002356399A
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Kazuki Mizushima
一樹 水嶋
Ichiro Shiono
一郎 塩野
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板と電界効果型トランジスタ並びに
SiGe層の形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形
成方法と電界効果型トランジスタの製造方法において、
SiGe層の貫通転位密度を低減すること。 【解決手段】 Si基板1上にSiGe層2、3を備え
た半導体基板であって、前記Si基板が、結晶表面が面
方位(001)面から結晶方位<100>方向に対して
傾斜したオフカット面である基板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速MOSFET
等に用いられる半導体基板と電界効果型トランジスタ並
びに歪みSi層等を形成するために好適なSiGe層の
形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形成方法と電界
効果型トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、Si(シリコン)基板上にSiG
e(シリコン・ゲルマニウム)層を介してエピタキシャ
ル成長した歪みSi層をチャネル領域に用いた高速のM
OSFET、MODFET、HEMTが提案されてい
る。この歪みSi−FETでは、Siに比べて格子定数
の大きいSiGeによりSi層に引っ張り歪みが生じ、
そのためSiのバンド構造が変化して縮退が解けてキャ
リア移動度が高まる。したがって、この歪みSi層をチ
ャネル領域として用いることにより通常の1.5〜8倍
程度の高速化が可能になるものである。また、プロセス
としてCZ法による通常のSi基板を基板として使用で
き、従来のCMOS工程で高速CMOSを実現可能にす
るものである。
【0003】しかしながら、FETのチャネル領域とし
て要望される上記歪みSi層をエピタキシャル成長する
には、Si基板上に良質なSiGe層をエピタキシャル
成長する必要があるが、SiとSiGeとの格子定数の
違いから、転位等により結晶性に問題があった。このた
めに、従来、以下のような種々の提案が行われていた。
【0004】例えば、SiGeのGe組成比を一定の緩
い傾斜で変化させたバッファ層を用いる方法、Ge(ゲ
ルマニウム)組成比をステップ状(階段状)に変化させ
たバッファ層を用いる方法、Ge組成比を超格子状に変
化させたバッファ層を用いる方法及びSiのオフカット
ウェーハを用いてGe組成比を一定の傾斜で変化させた
バッファ層を用いる方法等が提案されている(U.S.Pate
nt 5,442,205、U.S.Patent 5,221,413、PCT WO98/0085
7、特開平6-252046号公報等)。
【0005】上記のうちSiのオフカットウェーハを用
いた技術では、結晶面(001)が結晶方向<110>
に対して傾斜したオフカットを施した基板を用いている
(PCTWO98/00857、S.B.Samavedam and E.A.Fitzgerald,
J.Appl.Phys. Vol.81,3108(1997))。この技術では、S
iGe膜のエピタキシャル成長中に発生する複数の転位
が傾斜方向にのびる際に結晶の段部で並行ではなく斜め
に傾きをもってのびる特性を利用し、転位同士を交差さ
せることにより、転位同士の相互作用で複数の転位を束
ねることができる。このため、傾斜方向の転位が集まっ
て束になり、結果的に表面での貫通転位密度が低減され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、以下のような課題が残されている。すな
わち、上記従来の技術では、ウェーハ表面の貫通転位密
度がまだ高く、トランジスタの動作不良を防ぐために貫
通転位の低減がさらに要望されている。特にSiのオフ
カット基板を用いた上記従来技術では、傾斜方向(すな
わち、結晶の段差方向)では転位が集束されて低減され
るが、傾斜していない方向では転位が並行に走り低減さ
れないため、全体として貫通転位密度の低減効果が低
く、クロスハッチと呼ばれる表面の凹凸の密度も低減し
難かった。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、SiGe層の貫通転位密度をより低減することが
できる半導体基板と電界効果型トランジスタ並びにSi
Ge層の形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形成方
法と電界効果型トランジスタの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
の半導体基板は、Si基板と、該Si基板上のSiGe
層とを備え、前記Si基板は、結晶表面が面方位(00
1)面から結晶方位<100>方向に対して傾斜したオ
フカット面である基板であることを特徴とする。また、
本発明のSiGe層の形成方法は、Si基板上にSiG
e層をエピタキシャル成長する方法であって、前記Si
基板を、結晶表面が面方位(001)面から結晶方位<
100>方向に対して傾斜したオフカット面である基板
とすることを特徴とする。また、本発明の半導体基板
は、Si基板上にSiGe層が形成された半導体基板で
あって、上記本発明のSiGe層の形成方法により前記
SiGe層が形成されていることを特徴とする。
【0009】これらの半導体基板及びSiGe層の形成
方法では、Si基板が、結晶表面が面方位(001)面
から結晶方位<100>方向(すなわち、<110>方
向に対して斜め45°の方向)に対して傾斜したオフカ
ット面である基板とされるので、SiGe層成膜中に発
生する転位が<110>方向にのびる際に、オフカット
の影響により直交する2つの<110>方向の両方に対
して傾きをもち、いずれの方向に走る転位も互いに交差
して集束される。すなわち、傾斜方向及び傾斜していな
い方向のいずれも上記オフカットにより結晶の段部が存
在するため、どちらの方向でも転位同士が並行でなくな
り、交差して転位の束となる。このため、全体的に転位
密度が減少して貫通転位密度をより低減できると共に、
クロスハッチもより減少させることができる。
【0010】本発明の半導体基板は、前記オフカット面
の傾斜角度が10°以下であることが好ましい。また、
本発明のSiGe層の形成方法は、前記オフカット面の
傾斜角度を10°以下にすることが好ましい。
【0011】これらの半導体基板及びSiGe層の形成
方法では、オフカット面の傾斜角度を10°以下とする
ことにより、オフカット角度が大きすぎて結晶特性が大
きく変わってしまうことを防ぐことができる。なお、オ
フカット角度が6°から8°までの範囲内であることが
より好ましい。すなわち、オフカット角度が6°以上で
あれば、転位の交差を効果的に発生させることができ、
またオフカット角度が8°以下であれば、ジャスト基板
(結晶面方位(001)面に対して平行な基板)と同様
の結晶特性を維持することができるためである。
【0012】本発明の半導体基板は、前記SiGe層が
少なくとも一部にGe組成比を表面に向けて漸次増加す
る傾斜組成領域を有することが好ましい。また、本発明
のSiGe層の形成方法は、前記SiGe層のうち少な
くとも一部にGe組成比を表面に向けて漸次増加させた
傾斜組成領域を形成することが好ましい。
【0013】これらの半導体基板及びSiGe層の形成
方法では、SiGe層のうち少なくとも一部がGe組成
比を表面に向けて漸次増加させた傾斜組成領域とされる
ので、傾斜組成領域においてGe組成比が漸次増えるた
めに、SiGe層中の特に表面側で転位の密度を抑制す
ることができ、オフカットしたSi基板による転位集束
効果との相乗効果でさらに貫通転位密度を低減すること
ができる。
【0014】本発明の半導体基板は、上記本発明の半導
体基板の前記SiGe層上に直接又は他のSiGe層を
介して配された歪みSi層を備えていることを特徴とす
る。また、本発明の歪みSi層の形成方法は、Si基板
上にSiGe層を介して歪みSi層を形成する方法であ
って、前記Si基板上のSiGe層を、上記本発明のS
iGe層の形成方法により成膜することを特徴とする。
また、本発明の半導体基板は、Si基板上にSiGe層
を介して歪みSi層が形成された半導体基板であって、
上記本発明の歪みSi層の形成方法により前記歪みSi
層が形成されていることを特徴とする。
【0015】上記半導体基板では、上記本発明の半導体
基板の前記SiGe層上に直接又は他のSiGe層を介
して配された歪みSi層を備え、また上記歪みSi層の
形成方法では、Si基板上のSiGe層を、上記本発明
のSiGe層の形成方法により成膜し、また上記半導体
基板では、上記本発明の歪みSi層の形成方法により歪
みSi層が形成されているので、例えば歪みSi層をチ
ャネル領域とするMOSFET等を用いた集積回路用の
歪みSi層又は半導体基板として好適である。
【0016】本発明の電界効果型トランジスタは、Si
Ge層上の歪みSi層にチャネル領域を有する電界効果
型トランジスタであって、上記本発明の半導体基板の前
記歪みSi層に前記チャネル領域を有することを特徴と
する。また、本発明の電界効果型トランジスタの製造方
法は、SiGe層上にエピタキシャル成長された歪みS
i層にチャネル領域が形成される電界効果型トランジス
タの製造方法であって、上記本発明の歪みSi層の形成
方法により前記歪みSi層を形成することを特徴とす
る。また、本発明の電界効果型トランジスタは、SiG
e層上にエピタキシャル成長された歪みSi層にチャネ
ル領域が形成される電界効果型トランジスタであって、
上記本発明の歪みSi層の形成方法により前記歪みSi
層が形成されていることを特徴とする。
【0017】上記電界効果型トランジスタでは、上記本
発明の半導体基板の前記歪みSi層に前記チャネル領域
を有し、また上記電界効果型トランジスタの製造方法で
は、上記本発明の歪みSi層の形成方法により前記歪み
Si層を形成し、また上記電界効果型トランジスタで
は、上記本発明の歪みSi層の形成方法により前記歪み
Si層が形成されるので、良質な歪みSi層により高特
性な電界効果型トランジスタを高歩留まりで得ることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態
を、図1及び図2を参照しながら説明する。
【0019】図1は、本発明の半導体ウェーハ(半導体
ウェーハ)W0及び歪みSi層を備えた半導体ウェーハ
(半導体ウェーハ)Wの断面構造を示すものであり、こ
の半導体ウェーハW0及び歪みSi層を備えた半導体ウ
ェーハWの構造をその製造プロセスと合わせて説明する
と、まず、図1及び図2に示すように、Si基板1上
に、Ge組成比xが0から0.3まで成膜方向に(表面
に向けて)傾斜をもって漸次増加する傾斜組成層である
第1のSiGe層2を減圧CVD法によりエピタキシャ
ル成長する。なお、上記減圧CVD法による成膜は、キ
ャリアガスとしてH2を用い、ソースガスとしてSiH4
及びGeH4を用いている。
【0020】次に、第1のSiGe層2上に該第1のS
iGe層2の最終的なGe組成比(0.3)で一定組成
層かつ緩和層である第2のSiGe層3をエピタキシャ
ル成長し、半導体ウェーハW0を製作する。これらの第
1のSiGe層2及び第2のSiGe層3は、歪みSi
層を成膜するためのSiGe層として機能する。
【0021】このように傾斜組成層の第1のSiGe層
2を成膜した後に一定組成層の第2のSiGe層3を成
膜するので、第2のSiGe層3中の転位の発生や成長
を抑制することができ、最終的な第2のSiGe層3表
面の転位密度を低減することができる。さらに、この半
導体ウェーハW0の第2のSiGe層3上にSiをエピ
タキシャル成長して歪みSi層4を形成し、歪みSi層
を備えた半導体ウェーハWを作製する。なお、各層の膜
厚は、例えば、第1のSiGe層2が1.5μm、第2
のSiGe層3が0.75μm、歪みSi層4が15〜
22nmである。
【0022】上記Si基板1としては、結晶表面が面方
位(001)面から結晶方位<100>方向、すなわち
<110>方向に対して斜め45°の方向である<10
0>方向に対して傾斜したオフカット面である基板が用
いられる。また、オフカット面の傾斜角度は、10°以
下とし、望ましくは、6°から8°の間に設定する。
【0023】なお、面方位(001)は、(100)及
び(010)と等価である。また、結晶方位<100>
は、[100]、[−100]、[010]、[0−1
0]、[001]及び[00−1]の6結晶方位の総称
であり、<010>及び<001>と等価である。ま
た、結晶方位<110>は、[110]、[101]、
[011]、[−110]、[−101]、[0−1
1]、[1−10]、[10−1]、[01−1]、
[−1−10]、[−10−1]及び[0−1−1]の
総称であり、<011>及び<101>と等価である。
そこで、本発明における(001)及び<100>、<
110>はこれらの総称とする。なお、これらの結晶方
位は、イチバー,ゼロ,ゼロを便宜上[−100]のよ
うに記載している。
【0024】本実施形態では、Si基板1が、結晶表面
が面方位(001)面から結晶方位<100>方向に対
して傾斜したオフカット面である基板とされるので、S
iGe層成膜中に発生する転位が<110>方向に走る
際に、オフカットの影響により直交する2つの<110
>方向の両方に対して傾きをもち、いずれの方向にのび
る転位も転位同士が並行でなくなり、交差して転位の束
となる。このため、全体的に転位密度が減少して貫通転
位密度をより低減できると共に、クロスハッチもより減
少させることができる。
【0025】また、オフカット面の傾斜角度を10°以
下とすることにより、オフカット角度が大きすぎて結晶
特性が大きく変わってしまうことを防ぐことができ、さ
らに、オフカット角度が6°から8°までの範囲内であ
ることにより、転位の交差を効果的に発生させることが
できると共に、ジャスト基板と同様の結晶特性を維持す
ることができる。
【0026】さらに、傾斜組成領域である第1のSiG
e層2においてGe組成比が漸次増えるために、第2の
SiGe層3中の転位の密度を抑制することができ、オ
フカット基板のSi基板1による転位集束効果との相乗
効果でさらに貫通転位密度を低減することができる。
【0027】次に、本発明の上記歪みSi層を備えた半
導体ウェーハWを用いた電界効果型トランジスタ(MO
SFET)を、その製造プロセスと合わせて図3を参照
して説明する。
【0028】図3は、本発明の電界効果型トランジスタ
の概略的な構造を示すものであって、この電界効果型ト
ランジスタを製造するには、上記の製造工程で作製した
歪みSi層を備えた半導体ウェーハW表面の歪みSi層
4上にSiO2のゲート酸化膜5及びゲートポリシリコ
ン膜6を順次堆積する。そして、チャネル領域となる部
分上のゲートポリシリコン膜6上にゲート電極(図示
略)をパターニングして形成する。
【0029】次に、ゲート酸化膜5もパターニングして
ゲート電極下以外の部分を除去する。さらに、ゲート電
極をマスクに用いたイオン注入により、歪みSi層4及
び第2のSiGe層3にn型あるいはp型のソース領域
S及びドレイン領域Dを自己整合的に形成する。この
後、ソース領域S及びドレイン領域D上にソース電極及
びドレイン電極(図示略)をそれぞれ形成して、歪みS
i層4がチャネル領域となるn型あるいはp型MOSF
ETが製造される。
【0030】このように作製されたMOSFETでは、
上記製法で作製された歪みSi層を備えた半導体ウェー
ハW上の歪みSi層4にチャネル領域が形成されるの
で、良質な歪みSi層4により動作特性に優れたMOS
FETを高歩留まりで得ることができる。
【0031】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば、上記実施形態の歪みSi層を備えた半導体ウェー
ハWの歪みSi層上に、さらにSiGe層を備えた半導
体ウェーハも本発明に含まれる。また、第2のSiGe
層上に直接歪みSi層を成膜したが、第2のSiGe層
上にさらに他のSiGe層を成膜し、該SiGe層を介
して歪みSi層をエピタキシャル成長しても構わない。
【0032】また、上記実施形態では、MOSFET用
の基板としてSiGe層を有する半導体ウェーハを作製
したが、他の用途に適用する基板としても構わない。例
えば、本発明のSiGe層の形成方法及び半導体基板を
太陽電池用の基板に適用してもよい。すなわち、上述し
た実施形態のSi基板上に最表面で100%Geとなる
ようにGe組成比を漸次増加させた傾斜組成層のSiG
e層を成膜し、さらにこの上にGaAs(ガリウムヒ
素)を成膜することで、太陽電池用基板を作製してもよ
い。この場合、低転位密度で高特性の太陽電池用基板が
得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
本発明の半導体基板及びSiGe層の形成方法によれ
ば、Si基板が、結晶表面が面方位(001)面から結
晶方位<100>方向に対して傾斜したオフカット面で
ある基板とされるので、直交する2つの<110>方向
のいずれの方向にのびる転位も交差して転位の束とな
り、全体的に転位密度が減少して貫通転位密度をより低
減できると共に、クロスハッチもより減少させることが
できる。
【0034】また、本発明の歪みSi層を備えた半導体
基板及び歪みSi層の形成方法によれば、Si基板上の
SiGe層が、上記本発明のSiGe層の形成方法によ
り成膜され、またSiGe層を有するSi基板が上記本
発明の半導体基板であるので、表面状態が良好なSiG
e層上にSi層を成膜でき、良質な歪みSi層を形成す
ることができる。
【0035】また、本発明の電界効果型トランジスタ及
び電界効果型トランジスタの製造方法によれば、上記本
発明の歪みSi層の形成方法により、チャネル領域とな
る歪みSi層が形成され、又は上記本発明の半導体基板
の前記歪みSi層にチャネル領域が形成されているの
で、良質な歪みSi層により高特性なMOSFETを高
歩留まりで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態における歪みSi層
を備えた半導体基板を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る一実施形態における歪みSi層
を備えた半導体基板の膜厚に対するGe組成比を示すグ
ラフである。
【図3】 本発明に係る一実施形態におけるMOSFE
Tを示す概略的な断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 第1のSiGe層 3 第2のSiGe層 4 歪みSi層 5 SiO2ゲート酸化膜 6 ゲートポリシリコン膜 S ソース領域 D ドレイン領域 W 歪みSi層を備えた半導体ウェーハ(半導体基板) W0 半導体ウェーハ(半導体基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/161 H01L 29/78 301Q 29/778 301B 29/78 29/812 (72)発明者 塩野 一郎 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4G077 AA03 BE05 DB01 ED05 ED06 TK06 5F048 AC03 BA10 BA14 BB05 BD09 5F102 GB01 GC01 GD01 GD10 GJ03 GK09 GL02 GL03 GL09 GQ01 GR01 HC01 5F140 AA01 AC28 BA01 BA05 BA20 BC12 BC19 BF04 BK13

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si基板と、 該Si基板上のSiGe層とを備え、 前記Si基板は、結晶表面が面方位(001)面から結
    晶方位<100>方向に対して傾斜したオフカット面で
    ある基板であることを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体基板において、 前記オフカット面の傾斜角度は10°以下であることを
    特徴とする半導体基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体基板にお
    いて、 前記SiGe層は、少なくとも一部にGe組成比を表面
    に向けて漸次増加する傾斜組成領域を有することを特徴
    とする半導体基板。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の半導
    体基板の前記SiGe層上に直接又は他のSiGe層を
    介して配された歪みSi層を備えていることを特徴とす
    る半導体基板。
  5. 【請求項5】 SiGe層上の歪みSi層にチャネル領
    域を有する電界効果型トランジスタであって、 請求項4に記載の半導体基板の前記歪みSi層に前記チ
    ャネル領域を有することを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタ。
  6. 【請求項6】 Si基板上にSiGe層をエピタキシャ
    ル成長する方法であって、 前記Si基板を、結晶表面が面方位(001)面から結
    晶方位<100>方向に対して傾斜したオフカット面で
    ある基板とすることを特徴とするSiGe層の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のSiGe層の形成方法
    において、 前記オフカット面の傾斜角度を、10°以下にすること
    を特徴とするSiGe層の形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のSiGe層の形
    成方法において、 前記SiGe層のうち少なくとも一部にGe組成比を表
    面に向けて漸次増加させた傾斜組成領域を形成すること
    を特徴とするSiGe層の形成方法。
  9. 【請求項9】 Si基板上にSiGe層を介して歪みS
    i層を形成する方法であって、 前記Si基板上のSiGe層を、請求項6から8のいず
    れかに記載のSiGe層の形成方法により成膜すること
    を特徴とする歪みSi層の形成方法。
  10. 【請求項10】 SiGe層上にエピタキシャル成長さ
    れた歪みSi層にチャネル領域が形成される電界効果型
    トランジスタの製造方法であって、 請求項9に記載の歪みSi層の形成方法により前記歪み
    Si層を形成することを特徴とする電界効果型トランジ
    スタの製造方法。
  11. 【請求項11】 Si基板上にSiGe層が形成された
    半導体基板であって、 請求項6から8のいずれかに記載のSiGe層の形成方
    法により前記SiGe層が形成されていることを特徴と
    する半導体基板。
  12. 【請求項12】 Si基板上にSiGe層を介して歪み
    Si層が形成された半導体基板であって、 請求項9に記載の歪みSi層の形成方法により前記歪み
    Si層が形成されていることを特徴とする半導体基板。
  13. 【請求項13】 SiGe層上にエピタキシャル成長さ
    れた歪みSi層にチャネル領域が形成される電界効果型
    トランジスタであって、 請求項9に記載の歪みSi層の形成方法により前記歪み
    Si層が形成されていることを特徴とする電界効果型ト
    ランジスタ。
JP2001165694A 2001-05-31 2001-05-31 半導体基板と電界効果型トランジスタ並びにSiGe層の形成方法及びこれを用いた歪みSi層の形成方法と電界効果型トランジスタの製造方法 Pending JP2002356399A (ja)

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