JP2003196986A - 不揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消去方法

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JP2003196986A JP2001394406A JP2001394406A JP2003196986A JP 2003196986 A JP2003196986 A JP 2003196986A JP 2001394406 A JP2001394406 A JP 2001394406A JP 2001394406 A JP2001394406 A JP 2001394406A JP 2003196986 A JP2003196986 A JP 2003196986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各メモリセルに対して消去前書き込みによる
ストレス印加を低減して、メモリセルの信頼性を改善で
きる不揮発性半導体メモリ装置のデータ消去方法を提供
すること。 【解決手段】 各メモリセルに対して、消去前書き込み
を行うステップ(S21,S22)と、消去を行うステ
ップ(S23,S24)とを有する。消去前書き込みを
行うときの電圧印加条件を通常の書き込みを行うときの
電圧印加条件よりも緩和して、上記消去前書き込み後の
メモリセルのしきい値電圧分布を、通常の書き込み後の
メモリセルのしきい値電圧分布とは実質的に異ならせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は不揮発性半導体メ
モリ装置およびそのデータ消去方法に関する。なお、不
揮発性半導体メモリ装置は、典型的にはフラッシュメモ
リを指す。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリ装置として最も一
般的に用いられているフラッシュメモリセルは、図1に
示すように、基板(ウエル)10の表面に互いに離間し
て形成されたソース11、ドレイン12を備え、これら
のソース・ドレイン間の基板10上に順に形成されたト
ンネル酸化膜13、フローティングゲートFG、層間絶
縁膜14、コントロールゲートCGを備えている。
【0003】このタイプのフラッシュメモリの動作原理
について述べる。書き込み(「プログラム」とも呼ばれ
る。)時は、下の表1中に示す電圧条件のように、コン
トロールゲートCGにVpp(例えば9V)を印加し、
ソースを基準電圧Vss(例えば0V)、ドレインに5
Vの電圧を印加する。なお、実際に書き込みを行うセル
のドレインには5Vを印加するが、書き込みを行わない
セルのドレインには0Vを印加する。これにより、チャ
ネル層では、多くの電流がながれ、ドレインサイドの電
界が高い部分で、ホットエレクトロンが発生し、フロー
ティングゲートFGに電子が注入され、図2中に示す書
き込み状態の分布のようにしきい値電圧が上昇する。
【0004】
【表1】
【0005】また、消去(「イレース」とも呼ばれ
る。)時は、図3に示すように、コントロールゲートC
GにVnn(例えば−9V)、ソースにVpe(例えば
6V)を印加し、ソースサイドでフローティングゲート
FGから電子を引き抜いて、図2中に示す消去状態の分
布のようにしきい値電圧を低下させる。図3中に示すよ
うに、この消去時には、BTBT(Band To B
and Tunneling)電流が流れる。この電流
が発生すると同時にホットホール、ホットエレクトロン
が発生する。このうち、ホットエレクトロンはドレイン
に流れてしまうが、一方、ホットホールは、トンネル酸
化膜側へ引かれ、トンネル酸化膜内にトラッップされ
る。この現象が一般的に、信頼性を悪化させると言われ
ている。
【0006】読み出し時は、表1中に示す電圧条件のよ
うに、ドレインに1Vを印加し、コントロールゲートC
Gに5Vを印加する。メモリセルのしきい値電圧が低い
場合、つまり消去状態である場合は、セルに電流が流れ
るので、そのメモリセルのデータは”1”と判定され
る。一方、メモリセルのしきい値電圧が高い場合、つま
り書き込み状態である場合は、セルに電流がながれない
ので、そのメモリセルのデータは”0”と判定される。
【0007】このような動作原理を用いて、書き込み、
消去、読み出しが行われているが、実際のデバイスで
は、消去は、比較的大きな単位で、例えば64kB(キ
ロバイト)というようなブロック単位で行われる。この
際、その消去されるべきブロック内のメモリセルは、書
き込み状態のものもあれば、消去状態のものもあるた
め、これら異なるしきい値電圧をもつメモリセルを一括
して適切に消去できるように、本出願人は先に、図4に
示すようなデータ消去方法を提案した(特開平9−32
0282号公報)。
【0008】図4から分かるように、消去後のしきい値
電圧分布をできるだけコンパクトなものにし、過消去
(しきい値電圧が0V以下になることをいう。「オーバ
ーイレース」とも呼ばれる。)をなくすため、まず通常
のチャネルホットエレクトロンによる書き込み(消去前
書き込み)を行う(S1)。これにより、一旦全てのセ
ルをしきい値電圧5V以上の書き込み状態としている。
このとき、例えば電源が5Vのデバイス(5V電源版)
では、メモリセル8個を同時に行うことが可能である。
1つのメモリセルの書き込み時間が2μsとすると、こ
の動作にかかる時間は以下の通りである。 2μs×64×1024×8÷8=131ms である。この値は、図4中の全処理の実行に要する時間
(これを「トータルのデータ消去時間」と呼ぶ。)を6
00msとすると、その約20%占めることになる。
【0009】なお、書き込みに必要な電圧は内部で電源
からチャージポンプ回路を用いて昇圧して生成されてい
るため、電源電圧が低い3V電源版となると、チャージ
ポンプからの電流供給能力が減少してしまうため、1セ
ル当たりの書き込み電流が大きいチャネルホットエレク
トロンを用いる書き込み方式では、同時に書き込みがで
きるセル数が制限されていく。5V電源版では8個のメ
モリセルを同時に書き込めたが、3V電源版では同時に
書き込めるメモリセル数は4個と制限される。これによ
り、消去前書き込みに要する時間は2倍(つまり、26
2ms)となる。この問題は、電源電圧の低電圧化が進
むにつれて、さらに顕著となる。
【0010】次に、消去前書き込みが正常に行われたか
否かのベリファイ(これを「消去前書き込み後ベリファ
イ」と呼ぶ。)を行う(S2)。すなわち、メモリセル
のしきい値電圧が5.0V以上であるかどうかを8ビッ
ト単位で検証する。この場合も、メモリセル8個単位で
行われるので、 100ns×64×1024×8÷8=6.6ms 程度かかることになる。
【0011】次に、実際の消去、つまり消去パルス印加
を行う(S3)。このとき、ブロック一括で消去パルス
を印加する。なお、前記したようにBTBT電流が発生
し、比較的大きな電流が流れる。このパルス印加時間の
トータルは300ms程度であり、トータルのデータ消
去時間の約50%を占める。1セル当たりの消費電流
は、消去がFNトンネリング現象を用いて行われること
から、BTBT電流を加味しても10nA程度である。
したがって、 10nA×64×1024=10nA×64kB=5.
24mA となる。
【0012】ここで、消去パルス印加時間を減少させる
ためには、ソースに印加する電圧を高くすればよい。し
かしながら、ソースの電圧を高めるとBTBT電流が多
くなり、トンネル酸化膜にトラップされるホールが増加
し、しきい値電圧が変動して信頼性が劣化する。結果と
して、ソースの電圧は、これ以上高めることができず、
消去パルス印加時間の短縮には限界がある。
【0013】最後に、消去が正常に行われたか否かのベ
リファイ(これを「消去後ベリファイ」と呼ぶ。)を行
う(S4)。すなわち、メモリセルのしきい値電圧が
3.0V以下であるかどうかを検証する。
【0014】このように、一般的なフラッシュメモリで
は、ア)トータルのデータ消去時間が長くかかること、
イ)消費電流が多いことが問題になる。上記ア)のトー
タルのデータ消去時間が長くかかる原因は、全メモリセ
ルについて行う消去前書き込みに時間がかかること、消
去前書き込み後ベリファイに時間がかかること、また、
消去パルス印加時間の短縮に限界があることにある。上
記イ)の消費電流が多い原因は、消去前書き込みがチャ
ネルホットエレクトロンによるため、1セル当たりの書
き込み電流のピーク値が500μAと非常に多くの電流
を消費していること、また、消去パルス印加時にBTB
T電流が流れることにある。
【0015】そこで、図1に示した構造を持つメモリセ
ルに対して、消去前書き込みにFN(ファウラ−ノーデ
ハイム(Fowler−Nordheim))トンネル
現象を用いて一括で書き込む方式が提案されている(特
開平6−96592号公報と特願2000−02577
9号)。書き込み、消去、消去前書き込み、読み出しに
用いられる各モードの電圧条件は、次の表2に示すよう
なものである(特願2000−025779号)。
【0016】
【表2】
【0017】表2から分かるように、消去前書き込み
時、コントロールゲートCGに正の高電圧(例えば9
V)、基板(ウエル)10に負の高電圧(例えば−7
V)を印加することで、基板表面のチャネル層とフロー
ティングゲートFGとの間に高電界を発生させ、チャネ
ル層から電子をフローティングゲートFGへ注入する。
この方式では、消去前書き込みにFNトンネル現象を用
いることから、1セル当たりに消費される電流は10p
Aと非常に小さい。したがって、1ブロック同時に消去
が可能である。
【0018】この方式では、図5に示すように、消去コ
マンドが入力されると、消去後のしきい値電圧をできる
だけコンパクトなものにし、過消去をなくすため、まず
消去前書き込みを行う(S11)。この場合、表2中に
示した消去前書き込みモードの電圧条件の通りにメモリ
セルに電圧を印加し、チャネル領域からのFNトンネリ
ング現象を用いた書き込みを行って、しきい値電圧を高
める。
【0019】次に、消去前書き込み後ベリファイを行う
(S12)。この場合は、書き込みが行われたメモリセ
ルのしきい値電圧とリファレンスセル(しきい値電圧5
Vのもの)のしきい値電圧とを比較し、もし、書き込み
が行われたメモリセルのしきい値電圧が1つでも5V以
下であれば、再度しきい値電圧を高めるためにパルス印
加を行う。全てのメモリセルのしきい値電圧が5V以上
になると、パルス印加を終了する。これにより、図6に
示すように、一旦全てのセルをしきい値電圧5V以上の
書き込み状態としている。
【0020】次に、実際の消去、つまり消去パルス印加
を行う(S13)。この場合は、表2中に示した消去モ
ードの電圧印加条件のように、ゲートに負の電圧(−9
V)、ソースに正の電圧(6V)を印加して、メモリセ
ルのしきい値電圧を低下させる。続いて、消去後ベリフ
ァイを行う(S14)。この場合は、消去が行われたメ
モリセルのしきい値電圧とリファレンスセル(しきい値
電圧3Vのもの)のしきい値電圧とを比較し、もし、消
去が行われたメモリセルのしきい値電圧が1つでも3V
以上であれば、再度しきい値電圧を低下させるためにパ
ルス印加を行う。ブロック内の全てのメモリセルのしき
い値電圧が3V以下になると、パルス印加を終了する。
【0021】なお、下の表4に、上述の各ベリファイお
よび読み出しで用いられるリファレンスセルのしきい値
電圧をまとめて示している。
【0022】一方、このFNトンネリング現象を用いた
消去パルス印加としては、上記したようなソースサイド
消去を行うのではなく、表3に示すような電圧条件(ゲ
ートに負の電圧−9V、ウエルに正の電圧7Vを印加)
でチャネル消去を行っても良い。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】このように消去前書き込みにFNトンネル
現象を用いた場合、1メモリセル当たりの書き込み電流
が少ないので、同時に書き込めるメモリセルの個数が大
幅に増大する。したがって、消去前書き込みに要する時
間が大幅に短くなり、トータルのデータ消去時間を20
ms程度と短くすることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
消去のための処理開始前に既に消去状態にあったメモリ
セルに対して、消去前書きこみパルスを印加してしきい
値電圧を5V以上とすることは、それらのメモリセルに
余分なストレスを印加することになる。フラッシュメモ
リのデータ保持特性は基本的に確率で論じられることか
ら、メモリセルに対するストレス印加はできるだけ少な
い方が望ましい。
【0027】そこで、この発明の課題は、各メモリセル
に対して消去前書き込みによるストレス印加を低減し
て、メモリセルの信頼性を改善できる不揮発性半導体メ
モリ装置およびそのデータ消去方法を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の不揮発性半導体メモリ装置のデータ消去
方法は、電気的に情報の書き込みおよび消去可能な浮遊
ゲート電界効果トランジスタからなるメモリセルが行列
状のアレイを形成するように配置された不揮発性半導体
メモリ装置のデータ消去方法であって、上記各メモリセ
ルに対して、消去前書き込みを行うステップと、消去を
行うステップとを有し、上記消去前書き込みを行うとき
の電圧印加条件を通常の書き込みを行うときの電圧印加
条件よりも緩和して、上記消去前書き込み後のメモリセ
ルのしきい値電圧分布を、通常の書き込み後のメモリセ
ルのしきい値電圧分布とは実質的に異ならせることを特
徴とする。
【0029】ここで「電圧印加条件」には、印加電圧の
値のほか、印加電圧のパルス幅も含まれる。
【0030】また、「消去前書き込み」とは、続いて消
去を行うことを予定した書き込みを意味し、「通常の書
き込み」とは、続いて消去行うことを予定しない書き込
みを意味する。
【0031】この発明の不揮発性半導体メモリ装置のデ
ータ消去方法では、消去前書き込みを行うときの電圧印
加条件を通常の書き込みを行うときの電圧印加条件より
も緩和して、上記消去前書き込み後のメモリセルのしき
い値電圧分布を、通常の書き込み後のメモリセルのしき
い値電圧分布とは実質的に異ならせている。例えば、各
メモリセルがそれぞれ書き込み状態では高しきい値電
圧、消去状態では低しきい値電圧を有する仕様になって
いる場合は、消去前書き込みを行うときの電圧印加条件
を通常の書き込みを行うときの電圧印加条件よりも緩和
して、上記消去前書き込み後のメモリセルのしきい値電
圧分布を、通常の書き込み後のメモリセルのしきい値電
圧分布よりも低くする。このようにした場合、各メモリ
セルに対して消去前書き込みによるストレス印加を低減
できる。したがって、メモリセルの信頼性を改善するこ
とができる。
【0032】一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の
データ消去方法は、上記消去前書き込みを行うステップ
および上記消去を行うステップを、それぞれ消去前書き
込み検証用、消去検証用のリファレンスセルのしきい値
電圧を参照して、処理対象となった各メモリセルのしき
い値電圧を検証しながら実行し、上記消去前書き込み検
証用リファレンスセルのしきい値電圧を、上記消去検証
用リファレンスセルのしきい値電圧または読み出し用の
リファレンスセルのしきい値電圧と同一に設定すること
を特徴とする。
【0033】この一実施形態の不揮発性半導体メモリ装
置のデータ消去方法では、上記消去前書き込みを行うス
テップおよび上記消去を行うステップを、それぞれ消去
前書き込み検証用、消去検証用のリファレンスセルのし
きい値電圧を参照して、処理対象となった各メモリセル
のしきい値電圧を検証しながら実行する。したがって、
確実にデータ消去を行うことができる上、過消去を発生
させることもない。しかも、上記消去前書き込み検証用
リファレンスセルのしきい値電圧を、上記消去検証用リ
ファレンスセルのしきい値電圧または読み出し用のリフ
ァレンスセルのしきい値電圧と同一に設定するので、消
去前書き込み検証用リファレンスセルと消去検証用リフ
ァレンスセルのしきい値電圧または読み出し用のリファ
レンスセルとを共通にして、リファレンスセル数の増加
を抑えることができる。したがって、不揮発性半導体メ
モリ装置を構成するチップの面積増大を防止できる。ま
た、消去前書き込み検証用リファレンスセルをセットす
るためのテスト時間を別途設ける必要が無いので、テス
ト時間の増加を防止できる。
【0034】一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の
データ消去方法は、上記消去前書き込みを、ファウラ−
ノーデハイム現象を用いて行うことを特徴とする。
【0035】この一実施形態の不揮発性半導体メモリ装
置のデータ消去方法では、上記消去前書き込みを、ファ
ウラ−ノーデハイム現象を用いて行うので、チャネルホ
ットエレクトロンによる場合に比して書き込み電流が小
さくなる。したがって、実際に、消去前書き込み後のメ
モリセルのしきい値電圧分布を、通常の書き込み後のメ
モリセルのしきい値電圧分布よりも低くすることができ
る。
【0036】また、この発明の不揮発性半導体メモリ装
置は、電気的に情報の書き込みおよび消去可能な浮遊ゲ
ート電界効果トランジスタからなるメモリセルが行列状
のアレイを形成するように配置された不揮発性半導体メ
モリ装置であって、データ消去のために、上記各メモリ
セルに対して、消去前書き込みを行う手段と、消去を行
う手段とを有し、上記消去前書き込みを行う手段が用い
る電圧印加条件は通常の書き込みを行う手段が用いる電
圧印加条件よりも緩和されており、上記消去前書き込み
後のメモリセルのしきい値電圧分布が、通常の書き込み
後のメモリセルのしきい値電圧分布とは実質的に異なる
ことを特徴とする。
【0037】ここで「電圧印加条件」には、印加電圧の
値のほか、印加電圧のパルス幅も含まれる。
【0038】また、「消去前書き込み」とは、続いて消
去を行うことを予定した書き込みを意味し、「通常の書
き込み」とは、続いて消去行うことを予定しない書き込
みを意味する。
【0039】この発明の不揮発性半導体メモリ装置で
は、消去前書き込みを行う手段が用いる電圧印加条件は
通常の書き込みを行う手段が用いる電圧印加条件よりも
緩和されている。これにより、上記消去前書き込み後の
メモリセルのしきい値電圧分布が、通常の書き込み後の
メモリセルのしきい値電圧分布とは実質的に異なる。例
えば、各メモリセルがそれぞれ書き込み状態では高しき
い値電圧、消去状態では低しきい値電圧を有する仕様に
なっている場合は、消去前書き込みを行う手段が用いる
電圧印加条件は通常の書き込みを行う手段が用いる電圧
印加条件よりも緩和されて、上記消去前書き込み後のメ
モリセルのしきい値電圧分布が、通常の書き込み後のメ
モリセルのしきい値電圧分布よりも低くなる。このよう
にした場合、各メモリセルに対して消去前書き込みによ
るストレス印加を低減できる。したがって、メモリセル
の信頼性を改善することができる。
【0040】一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置
は、上記消去前書き込みを行う手段および上記消去を行
う手段は、それぞれ消去前書き込み検証用、消去検証用
のリファレンスセルのしきい値電圧を参照して、処理対
象となった各メモリセルのしきい値電圧を検証するよう
になっており、上記消去前書き込み検証用リファレンス
セルのしきい値電圧が、上記消去検証用リファレンスセ
ルのしきい値電圧または読み出し用のリファレンスセル
のしきい値電圧と同一であることを特徴とする。
【0041】この一実施形態の不揮発性半導体メモリ装
置では、上記消去前書き込みを行う手段および上記消去
を行う手段は、それぞれ消去前書き込み検証用、消去検
証用のリファレンスセルのしきい値電圧を参照して、処
理対象となった各メモリセルのしきい値電圧を検証しな
がら上記消去前書き込み、消去を行う。したがって、確
実にデータ消去を行うことができる上、過消去を発生さ
せることもない。しかも、上記消去前書き込み検証用リ
ファレンスセルのしきい値電圧が、上記消去検証用リフ
ァレンスセルのしきい値電圧または読み出し用のリファ
レンスセルのしきい値電圧と同一であるから、消去前書
き込み検証用リファレンスセルと消去検証用リファレン
スセルのしきい値電圧または読み出し用のリファレンス
セルとを共通にして、リファレンスセル数の増加を抑え
ることができる。したがって、不揮発性半導体メモリ装
置を構成するチップの面積増大を防止できる。また、消
去前書き込み検証用リファレンスセルをセットするため
のテスト時間を別途設ける必要が無いので、テスト時間
の増加を防止できる。
【0042】一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置
は、上記消去前書き込みを、ファウラ−ノーデハイム現
象を用いて行うことを特徴とする。
【0043】この一実施形態の不揮発性半導体メモリ装
置では、上記消去前書き込みを、ファウラ−ノーデハイ
ム現象を用いて行うので、チャネルホットエレクトロン
による場合に比して書き込み電流が小さくなる。したが
って、実際に、消去前書き込み後のメモリセルのしきい
値電圧分布を、通常の書き込み後のメモリセルのしきい
値電圧分布よりも低くすることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の不揮発性半導体
メモリ装置およびそのデータ消去方法を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0045】(第1実施形態)図7は、不揮発性半導体
メモリ装置のための第1実施形態のデータ消去方法のア
ルゴリズムを示している。このデータ消去方法は、概し
て言って、図1に示した構造のメモリセルを有するフラ
ッシュメモリに対して、図5に示したデータ消去方法と
同様に、FNトンネル現象を用いた消去前書き込み(S
21)、消去前書き込み後ベリファイ(S22)、FN
トンネル現象を用いた消去パルス印加(S23)、およ
び消去後ベリファイ(S24)を実行する。このデータ
消去方法が図5に示したデータ消去方法と異なるのは、
消去前書き込み後のベリファイに用いるリファレンスセ
ル(消去前書き込み検証用リファレンスセル)のしきい
値電圧が通常の書き込み後のベリファイに用いるリファ
レンスセルのしきい値電圧(5V)と異なる点である。
下の表5に、各ベリファイおよび読み出しで用いられる
リファレンスセルのしきい値電圧をまとめて示してい
る。表5から分かるように、消去前書き込み検証用リフ
ァレンスセルのしきい値電圧を、通常の書き込み後のベ
リファイに用いるリファレンスセルのしきい値電圧(5
V)よりも低い4Vに設定している。
【0046】
【表5】
【0047】詳しくは、消去コマンドが入力されると、
消去後のしきい値電圧をできるだけコンパクトなものに
し、過消去をなくすため、まず消去前書き込みを行う
(S21)。この場合、表2中に示した消去前書き込み
モードの電圧条件の通りにメモリセルに電圧を印加す
る。すなわち、コントロールゲートCGに9V、基板
(ウエル)に−7Vを印加する。これにより、チャネル
領域からのFNトンネリング現象を用いた書き込みを行
って、しきい値電圧を高める。
【0048】ここで、この消去前書き込みのパルス幅は
100μsとする。図8は、この消去前書き込みパルス
の印加による典型的なメモリセルのしきい値電圧Vt
(mV)の変化(書き込み特性)を示している。なお、
図8では、トータルのパルス印加時間をストレス印加時
間と表して横軸にとっている。この図8から分かるよう
に、典型的なメモリセルはトータルのパルス印加時間
(ストレス印加時間)が300μsになると、しきい値
電圧が4Vを超える。書き込み特性の遅いメモリセル
は、典型的なメモリセルよりも約5倍程度遅いと考えら
れるので、300μs×5倍=1500μs、すなわち
パルス回数約15回程度で、消去前書き込みが終了す
る。
【0049】図9は、この消去前書き込み後のメモリセ
ルのしきい値電圧分布を示している。この図9から分か
るように、ブロック内には、通常の書き込みによるしき
い値電圧5V〜6Vのメモリセル(図9中の分布1)
と、今回の消去前書き込みによるしきい値電圧4V〜5
Vのメモリセル(図9中の分布2)とが混在している。
【0050】次に、消去前書き込み後ベリファイを行う
(S22)。この場合は、書き込みが行われたメモリセ
ルのしきい値電圧と消去前書き込み検証用リファレンス
セルのしきい値電圧(4V)とを比較し、もし、書き込
みが行われたメモリセルのしきい値電圧が1つでも4V
以下であれば、再度しきい値電圧を高めるためにパルス
印加を行う。全てのメモリセルのしきい値電圧が4V以
上になると、パルス印加を終了する。
【0051】次に、実際の消去、つまり消去パルス印加
を行う(S23)。この場合は、表2中に示した消去モ
ードの電圧印加条件のように、ゲートに負の電圧(−9
V)、ソースに正の電圧(6V)を印加して、メモリセ
ルのしきい値電圧を低下させる。続いて、消去後ベリフ
ァイを行う(S24)。この場合は、消去が行われたメ
モリセルのしきい値電圧と消去検証用リファレンスセル
のしきい値電圧(3V)とを比較し、もし、消去が行わ
れたメモリセルのしきい値電圧が1つでも3V以上であ
れば、再度しきい値電圧を低下させるためにパルス印加
を行う。ブロック内の全てのメモリセルのしきい値電圧
が3V以下になると、パルス印加を終了する。
【0052】ここで、この消去のパルス幅は100μs
とする。図10は、この消去パルスの印加による典型的
なメモリセルのしきい値電圧Vt(mV)の変化(消去
特性)を示している。なお、図10では、トータルのパ
ルス印加時間をストレス印加時間と表して横軸にとって
いる。この図10から分かるように、同一のメモリセル
については、この消去パルス印加前にしきい値電圧が4
Vにある場合と5Vにある場合とでは、トータルのパル
ス印加時間が増えるにつれて、しきい値電圧が低下しな
がら互いに接近し、トータルのパルス印加時間が0.0
5ms程度になると、しきい値電圧が同程度となる。こ
のことから、消去パルス印加後の特性は、図2中に示す
消去状態の分布と一致し、消去パルス印加および消去後
ベリファイ(S23,S24)が完了すると、全てのメ
モリセルのしきい値電圧が3V以下になると言える。し
たがって、このデータ消去方法によって、確実にデータ
消去を行うことができる上、過消去を発生させることも
ない。
【0053】上述のように、このデータ消去方法では、
消去前書き込みを、この消去前書き込み後のしきい値電
圧が通常の書き込み後のしきい値電圧(5V)よりも低
くなる条件、つまり従来に比して緩和された条件(しき
い値電圧が4V程度になる条件)で行っているので、消
去前書き込みによるストレスの印加を低減できる。した
がって、不揮発性半導体メモリ装置の信頼性を改善する
ことができる。しかも、確実にデータ消去を行うことが
できる上、過消去を発生させることもない。
【0054】図14に、一実施形態のフラッシュメモリ
110の主な回路ブロックを示す。メモリセルは、少な
くとも、本来のデータを格納するメモリセルアレイ(デ
ータ領域)111と、リファレンスセルアレイ112
(書き込み検証用リファレンスセル、消去検証用リファ
レンスセル、読み出し動作用リファレンスセル等)から
なる。
【0055】図15に、上記メモリセルアレイ(データ
領域)111の1ブロック分のアレイの一例を示す。一
般的なフラッシュメモリと同様に、このようなブロック
が複数個集まって、メモリセルアレイ111を構成して
いる。ブロック内では、フローティングゲートトランジ
スタからなるメモリセルが行列状に配列され、ワード線
WL0にはm個のメモリセルのコントロールゲートCG
が接続されている。以下、ワード線WL1〜WLn−1
も同様である。また、ビット線BL0にはn個のメモリ
セルのドレインが接続されている。以下、ビット線BL
1〜BLm−1も同様である。同一ブロック内の各メモ
リセルのソースSは共通化され、共通ソース線SLに接
続されている。
【0056】図14中に示すように、ワード線WLを駆
動するため、データ領域メモリセル用のワード線電圧供
給回路部114Aが設けられている。ワード線電圧供給
回路部114Aは、制御回路部117からの制御信号及
びアドレス信号を基にワード線を選択して、表2もしく
は表3のような電圧に昇圧してワード線を駆動する。ま
た、共通ソース線SLを駆動するため、データ領域メモ
リセル用の共通ソース線電圧供給回路部115Aは、制
御回路部117からの制御信号及びアドレス信号を基
に、同一ブロック内のソースを共通化してなる共通ソー
ス線SLを選択して、表2もしくは表3のような電圧に
昇圧して共通ソース線SLを駆動する。
【0057】リファレンスセルアレイ112及びデータ
保護用メモリセルアレイも基本的には、データ領域メモ
リセルアレイ111と同じセルで構成されている。リフ
ァレンスセルアレイ112用にも、ワード線電圧供給回
路部114B、ソース線電圧供給回路部115Bが設け
られている。これらのワード線電圧供給回路部114
B、ソース線電圧供給回路部115Bは、制御回路部1
17からの制御信号に基づき、表2もしくは表3のよう
な電圧に昇圧して各々の線を駆動している。
【0058】また、ビット線電圧供給回路/センスアン
プ回路部116Aは、制御回路部117からの制御信号
とアドレス信号を基に、データ領域メモリセルアレイ1
11のビット線を選択して、表2もしくは表3のような
電圧に昇圧してビット線を駆動すると共に、書き込み
時、消去時、読み出し時はビット線を流れる電流を、別
に設置されているリファレンスセルアレイ112内の書
き込み検証用、消去検証用、読み出し動作用各々のリフ
ァレンスセルに流れる電流と比較してセンスアンプ回路
で判定し、検証もしくはデータ読出しを行っている。こ
れらリファレンスセルアレイ112を駆動するワード線
電圧供給回路部114B、ソース線電圧供給回路部11
5B、及びビット線電圧供給回路/センスアンプ回路部
116Bも基本的には、先のデータ領域メモリセルアレ
イ111を駆動するワード線電圧供給回路部114A、
ソース線電圧供給回路部115A、及びビット線電圧供
給回路/センスアンプ回路部116Aと同じ回路構成で
ある。
【0059】図16に、この第1実施形態のデータ消去
方法を実施するのに適したビット線電圧供給回路/セン
スアンプ回路部116(116A,116Bを含む。)
とリファレンスセルアレイ112の構成を模式的に示
す。この図16では、1ビット線Bitj分のデータ領
域メモリセルと対応する1ビット線分のセンスアンプ回
路116A(Bitj)とリファレンスセルアレイ11
2について詳細に示している。なお、116A(Bit
j)′はその1ビット線分のビット線電圧供給回路部を
示している。
【0060】リファレンスセルアレイ112には、読み
出し用リファレンスセルCell_R、書き込み検証用
リファレンスセルCell_P、消去検証用リファレン
スセルCell_E及び消去前書き込み検証用リファレ
ンスセルCell_EPが設けられている。各リファレ
ンスセルは、この図では省略されているが、他のビット
線に対応する分と共用化されている。これらリファレン
スセルのコントロールゲートCGが共通化され、1つの
ワード線WLrefとしてワード線電圧供給回路部11
4(図14中の114B)と接続されている。一方、こ
れらリファレンスセルのソース線は共通化され、先の共
通ソース線電圧供給回路部115Bと接続されている。
各リファレンスセルのしきい値電圧値は、予め書き込み
を行うことによって、表5のように設定されている。
【0061】この実施形態では、消去前書き込み検証用
リファレンスセルCell_EPを設け、そのしきい値
電圧をCell_Pのしきい値電圧(5V)より、低い
値(4V)に設定している。消去前書き込みのベリファ
イを、この消去前書き込み検証用リファレンスセルCe
ll_EPに流れる電流と、検証するデータ領域のメモ
リセルに流れる電流を比較することで、さらに書き込み
パルスを印加するか否かを決め、その検証するデータ領
域のメモリセルのしきい値電圧が4V以上になるように
書き込みパルスを印加していく。消去前書き込みパルス
印加電圧は、例えば、表3に記載のように設定して、消
去を行うべき全てのメモリセル(ブロック単位)に対し
て、FNトンネル現象を用いたチャネル書き込みを実施
する。消去前書き込みパルスは、消去を行うべき全ワー
ド線(ブロック単位)に正の高電圧(例えば、9V)を
印加し、ビット線にオープンにし、ソースには基準電圧
(例えば、0V)を印加し、P型基板(ウェル)には負
電圧(例えば、―7V)を印加する。これにより、FN
トンネル現象によりチャネル層からトンネル酸化膜を介
して、フローティングゲートFGに電子が注入されるこ
とでメモリセルのしきい値電圧が上昇する。
【0062】一旦消去前書き込みパルスを印加した後、
消去前書き込みベリファイを実施する。消去前書き込み
ベリファイは、ベリファイすべきメモリセルが接続され
ているビット線(図16でではBitj)を選択するた
め、ビット線選択信号CSELjをハイレベルにしてビ
ット線選択トランジスタTjをオンにする。ベリファイ
を行わない他のビット線選択トランジスタはオフにして
いる(ここでは、8ビット単位でベリファイを行ってい
るが、説明を容易にするため、1ビットを代表して説明
する。)。メモリセルのしきい値電圧を検証するには、
予め書き込みが行われて所定のしきい値電圧になってい
る消去前書き込み検証用リファレンスメモリセルCel
l_EPのしきい値電圧(例えば、4.0V)と比較を
行う。消去前書き込み検証用リファレンスセルCell
_EPにつながるMOSトランジスタTepをONさせ
るため、選択信号RSEL_EPをハイレベルにして、
Cell_EPを選択する。リファレンスセル用ワード
線WLref及びベリファイするメモリセルのコントロ
ールゲートCGが接続されているワード線WLiには、
正電圧(例えば、5V)が印加される。また、データ領
域メモリセル及びリファレンスセルにつながるビット線
では、ベリファイ時(読み出し時)、メモリセルへのデ
ィスターブを考慮して、ドレインバイアス回路DBC及
びドレインバイアス参照回路DBC_Refにより、メ
モリセルへ接続されるノードBL_MEM及びBL_R
efが1V以下になるように制限されている。そして、
データ領域メモリセル及びリファレンスセル双方に配置
されている負荷回路LOADを介して電源Vccより電
流を、ベリファイするメモリセルと消去前書き込み検証
用リファレンスセルCell_EPに供給する。データ
領域メモリセルアレイ111内の選択されたメモリセル
では、書き込みもしくは消去状態に応じて電流が流れ
る。ここで、選択されたデータ領域メモリセルのしきい
値電圧が、しきい値電圧が4.0V以上になっていれ
ば、ノードBL_MEMを流れる電流は、リファレンス
セル側のノードBL_Refを流れる電流より少なくな
る。この電流値の違いは、センスアンプS/Aの入力段
のノードSAIN及びSAIN_Refで電圧値の違い
に変換されて、センスアンプS/Aに入力される。この
場合は、負荷回路LOADによる電圧降下により、VS
AINがVSAIN_Refより高い電圧となる。従っ
て、センスS/Aは、ハイレベル“1”を出力する(メ
モリセルのデータを“0”と識別する。)。消去すべき
全メモリセル(ブロック単位)のしきい値電圧が4.0
V以上と判定されれば、消去前書き込みは完了する。一
方、データ領域メモリセルアレイ111内の選択された
メモリセルのしきい値電圧が4.0V以下であれば、負
荷回路LOADによる電圧降下により、VSAINがV
SAIN_Refより低い電圧となる。従って、センス
アンプS/Aは、ロウレベル“0”を出力する(メモリ
セルのデータを“1”と識別する。)。センスアンプの
出力からロウレベルが検出されると、まだ、全てのメモ
リセルが消去前書き込み状態となっていないと判定し、
再度、消去前書き込みパルスを印加する。そして、再
度、ベリファイを実施する。消去すべきメモリセル全て
のしきい値電圧が4.0V以上となるまで、この消去前
書き込みパルス印加とベリファイを交互に繰り返す。
【0063】消去前書き込みが完了すると、消去パルス
(イレースパルス)を印加する。消去(イレース)動作
は、消去すべき全ワード線(ブロック単位)には負電圧
(例えば、−9V)を印加し、ドレイン及びソースはオ
ープンにし、P型基板(ウェル)には正の高電圧(例え
ば、7V)を印加する。これにより、FNトンネル現象
によりフローティングゲートFGからトンネル酸化膜を
介してチャネル層に電子が放出されることでメモリセル
のしきい値電圧が下降する。消去状態を検証するベリフ
ァイは、リファレンスセルCell_E(しきい値電圧
3.0V)を選択して、先の消去前書き込みと同じよう
に、消去パルスが印加されたメモリセルに流れる電流と
リファレンスセルCell_Eに流れる電流とを比較し
て行う。そして、消去パルス及び消去後ベリファイを繰
り返しながら、消去すべき全データ領域メモリセル(ブ
ロック単位)のしきい値電圧が3.0V以下になるまで
処理を続けて、終了する。
【0064】(第2実施形態)これまに述べたように、
第1実施形態では、消去前書き込み検証用リファレンス
セルとして、予めしきい値電圧が4Vにセットされたフ
ラッシュメモリセルを用いた。しかし、実デバイスへの
適用を考えると、新たにしきい値電圧の違うリファレン
スセルを追加することは望ましいことではない。しきい
値電圧を4Vにセットするために、テスト時間が延びる
などの問題点が生じるからである。
【0065】そこで、この第2実施形態では、消去前書
き込み検証用リファレンスセルとして、消去検証用リフ
ァレンスセルと同じものを用いることとした。次の表6
に、各リファレンスセルのしきい値電圧をまとめて示し
ている。
【0066】
【表6】
【0067】図11は、この場合のデータ消去方法のア
ルゴリズムを示している。このデータ消去方法は、概し
て言って、図1に示した構造のメモリセルを有するフラ
ッシュメモリに対して、FNトンネル現象を用いた消去
前書き込み(S31)、消去前書き込み後ベリファイ
(S32)、FNトンネル現象を用いた消去パルス印加
(S33)、および消去後ベリファイ(S34)を実行
する。このデータ消去方法の特徴は、消去前書き込み検
証用リファレンスセルのしきい値電圧が、第1実施形態
での消去前書き込み検証用リファレンスセルのしきい値
電圧(4V)と異なり、3Vに設定されている点にあ
る。
【0068】詳しくは、消去前書き込み(S31)で
は、図8から分かるように、典型的なメモリセルはトー
タルのパルス印加時間(ストレス印加時間)が40μs
になると、しきい値電圧が3Vを超える。書き込み特性
の遅いメモリセルは、典型的なメモリセルよりも約5倍
程度遅いと考えられるので、 40μs×5倍=200μs 、すなわち、第1実施形態と同様にパルス幅が100μ
sという条件下では、パルス回数約2回程度で、消去前
書き込みが終了する。
【0069】なお、書き込みが速過ぎて、しきい値電圧
が高くなり過ぎる場合は、パルス印加電圧を例えばゲー
ト電圧−9V、基板(ウエル)電圧7V等に低減しても
良い。
【0070】消去前書き込みおよび消去前書き込み後ベ
リファイ(S31,S32)が完了すると、メモリセル
のしきい値電圧分布は図12に示すようなものとなる。
すなわち、ブロック内には、通常の書き込みによるしき
い値電圧5V〜6Vのメモリセル(図12中の分布1)
と、今回の消去前書き込みによるしきい値電圧3V〜4
Vのメモリセル(図12中の分布2)とが混在してい
る。
【0071】次に、図13は、消去パルス印加(S3
3)による典型的なメモリセルのしきい値電圧Vt(m
V)の変化(消去特性)を示している。なお、図13で
は、トータルのパルス印加時間をストレス印加時間と表
して横軸にとっている。この図13から分かるように、
同一のメモリセルについては、この消去パルス印加前に
しきい値電圧が3Vにある場合と5Vにある場合とで
は、トータルのパルス印加時間が増えるにつれて、しき
い値電圧が低下しながら互いに接近し、トータルのパル
ス印加時間が0.1ms程度になると、しきい値電圧が
同程度となる。このことから、消去パルス印加後の特性
は、図2中に示す消去状態の分布と一致し、消去パルス
印加および消去後ベリファイ(S33,S34)が完了
すると、全てのメモリセルのしきい値電圧が3V以下に
なると言える。したがって、このデータ消去方法によっ
て、確実にデータ消去を行うことができる上、過消去を
発生させることもない。
【0072】上述のように、このデータ消去方法では、
消去前書き込みを、この消去前書き込み後のしきい値電
圧が通常の書き込み後のしきい値電圧(5V)よりも低
くなる条件、つまり従来に比して緩和された条件(しき
い値電圧が3V程度になる条件)で行っているので、消
去前書き込みによるストレスの印加を低減できる。した
がって、不揮発性半導体メモリ装置の信頼性を改善する
ことができる。しかも、確実にデータ消去を行うことが
できる上、過消去を発生させることもない。また、消去
前書き込み検証用リファレンスセルをセットするための
テスト時間も増加することはない。
【0073】なお、消去前書き込み検証用リファレンス
セルとして、消去検証用リファレンスセルの代わりに、
読み出し動作用リファレンスセルと同じものを用いても
良い。この場合の消去前書き込み検証用リファレンスセ
ルのしきい値電圧は、読み出し用リファレンスセルのし
きい値電圧と同じ3.5Vになる。これに伴って、消去
前書き込み後のメモリセルのしきい値電圧(図12中の
分布2)は3.5V〜4.5V付近にシフトする。しか
し、消去パルス印加後の特性は、図2中に示す消去状態
の分布と一致し、消去パルス印加および消去後ベリファ
イ(S33,S34)が完了すると、全てのメモリセル
のしきい値電圧が3V以下になる。
【0074】図17に、この第2実施形態のデータ消去
方法を実施するのに適したビット線電圧供給回路/セン
スアンプ回路部116(116A,116Bを含む。)
とリファレンスセルアレイ112の構成を模式的に示
す。この図17では、1ビット線Bitj分のデータ領
域メモリセルと対応する1ビット線分のセンスアンプ回
路116A(Bitj)とリファレンスセルアレイ11
2について詳細に示している。なお、簡単のため、図1
6中の構成要素と対応する構成要素には、同一の符号を
付している。
【0075】リファレンスセルアレイ112には、読み
出し用リファレンスセルCell_R、書き込み検証用
リファレンスセルCell_P、消去検証用兼消去前書
き込み検証用リファレンスセルCell_E/EPが設
けられている。つまり、消去前書き込み検証用リファレ
ンスセルCell_EPと、消去検証用リファレンスセ
ルをCell_Eとが兼用されている。
【0076】この図17中の回路の動作は、消去前書き
込み検証用リファレンスセルCell_EPと、消去検
証用リファレンスセルをCell_Eとが兼用される点
を除いて、図16中の回路の動作と基本的には同じであ
るため、説明は省略する。
【0077】以上に述べたように、本発明は、電源の低
電圧化及び、大容量化に対応して、消去後のしきい値電
圧分布をコンパクトにするため、消去前書き込みが行わ
れる不揮発性半導体メモリ装置の信頼性向上に有効であ
る。従って、本発明は、例えばメモリセルアレイの構成
の異なるNAND型、AND型、NOR型、ACT(A
symmetrical Contactless T
ransistor)型メモリセルアレイ等にも、容易
に適用可能である。
【0078】また、書き込み、消去、読み出し時の印加
電圧は、あくまで一例である。例えば、消去時、ワード
線に負電圧を印加する例で説明しているが、基準電圧0
Vを印加する方式でも勿論良い。また、これまでの説明
は、“1”値、“0”値の2値を記憶する不揮発性半導
体メモリ装置について説明を行っているが、4値、8値
のような多値を記憶する不揮発性半導体メモリ装置で
も、同様に適用できることは言うまでもない。また、本
実施例では、FNトンネル現象を用いたチャネル消去前
書き込み及びチャネル消去を例に挙げて説明したが、チ
ャネルホットエレクトロンを用いた書き込み方式や、F
Nトンネル現象を用いたドレインサイドでの書き込み
や、ソースサイドを用いた消去方式でも適用可能であ
る。
【0079】また、本発明は消去前書き込みをFNトン
ネル現象を用いて行うことで、1セル当たり、非常に小
さい消費電流で行うことができることから、ブロック単
位での消去前書き込みを行うことができ、消去前書き込
みに要する時間を大きく短縮することができる。また、
消去前書き込みを、FNトンネル現象を用いてチャネル
層からトンネル酸化膜領域を介してフローティングゲー
トFGに電子を注入させることで行い、消去を、FNト
ンネル現象を用いてフローティングゲートFGから上記
トンネル酸化膜領域を介してチャネル層に電子を放出さ
せて行うので、上記トンネル酸化膜内にトラップされた
ホールを放出することができる等、不揮発性半導体メモ
リ装置の信頼性向上に寄与する。
【0080】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の不
揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消去方法によ
れば、各メモリセルに対して消去前書き込みによるスト
レス印加を低減して、メモリセルの信頼性を改善するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フラッシュメモリの一般的なメモリセルの構
造を示す図である。
【図2】 一般的なフラッシュメモリの書き込み状態、
消去状態のしきい値電圧分布を示す図である。
【図3】 消去時のバイアス印加の仕方を模式的に示す
図である。
【図4】 従来のフラッシュメモリのデータ消去方法の
アルゴリズムを示す図である。
【図5】 従来のフラッシュメモリの別のデータ消去方
法のアルゴリズムを示す図である。
【図6】 図5のデータ消去方法による消去前書き込み
後のしきい値電圧分布を示す図である。
【図7】 本発明の第1実施形態のフラッシュメモリの
データ消去方法のアルゴリズムを示す図である。
【図8】 図7のデータ消去方法により消去前書き込み
パルス印加がなされたメモリセルのしきい値電圧の変化
を示す図である。
【図9】 図7のデータ消去方法による消去前書き込み
後のしきい値電圧分布を示す図である。
【図10】 図7のデータ消去方法により消去パルス印
加がなされたメモリセルのしきい値電圧の変化特性を示
す図である。
【図11】 本発明の第2実施形態のフラッシュメモリ
のデータ消去方法のアルゴリズムを示す図である。
【図12】 図11のデータ消去方法による消去前書き
込み後のしきい値電圧分布を示す図である。
【図13】 図11のデータ消去方法により消去パルス
印加がなされたメモリセルのしきい値電圧の変化特性を
示す図である。
【図14】 本発明の第1、第2実施形態のデータ消去
方法を実行するフラッシュメモリの概略構成を示す図で
ある。
【図15】 上記フラッシュメモリのメモリセルアレイ
(1ブロック分)の構成を示す図である。
【図16】 上記フラッシュメモリの第1実施形態のデ
ータ消去方法を実行するのに適したビット線電圧供給回
路/センスアンプ回路部の構成を模式的に示す図であ
る。
【図17】 上記フラッシュメモリの第2実施形態のデ
ータ消去方法を実行するのに適したビット線電圧供給回
路/センスアンプ回路部の構成を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
111 データ領域メモリセルアレイ 112 リファレンスセルアレイ 114,114A,114B ワード線電圧供給回路部 115,115A,115B 共通ソース線電圧供給回
路部 116,116A,116B ビット線電圧供給回路/
センスアンプ回路部 117 制御回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792 H01L 29/78 371 Fターム(参考) 5B025 AA01 AB01 AD04 AD05 AD07 AE08 5F083 EP02 EP23 ER02 ER03 ER05 ER09 ER16 ER22 ER30 GA21 ZA20 5F101 BA01 BB02 BB05 BC02 BC11 BE02 BE05 BE07 BF03 BH26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に情報の書き込みおよび消去可能
    な浮遊ゲート電界効果トランジスタからなるメモリセル
    が行列状のアレイを形成するように配置された不揮発性
    半導体メモリ装置のデータ消去方法であって、 上記各メモリセルに対して、消去前書き込みを行うステ
    ップと、消去を行うステップとを有し、 上記消去前書き込みを行うときの電圧印加条件を通常の
    書き込みを行うときの電圧印加条件よりも緩和して、上
    記消去前書き込み後のメモリセルのしきい値電圧分布
    を、通常の書き込み後のメモリセルのしきい値電圧分布
    とは実質的に異ならせることを特徴とする不揮発性半導
    体メモリ装置のデータ消去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置のデータ消去方法において、 上記消去前書き込みを行うステップおよび上記消去を行
    うステップを、それぞれ消去前書き込み検証用、消去検
    証用のリファレンスセルのしきい値電圧を参照して、処
    理対象となった各メモリセルのしきい値電圧を検証しな
    がら実行し、 上記消去前書き込み検証用リファレンスセルのしきい値
    電圧を、上記消去検証用リファレンスセルのしきい値電
    圧または読み出し用のリファレンスセルのしきい値電圧
    と同一に設定することを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リ装置のデータ消去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置のデータ消去方法において、 上記消去前書き込みを、ファウラ−ノーデハイム現象を
    用いて行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置
    のデータ消去方法。
  4. 【請求項4】 電気的に情報の書き込みおよび消去可能
    な浮遊ゲート電界効果トランジスタからなるメモリセル
    が行列状のアレイを形成するように配置された不揮発性
    半導体メモリ装置であって、 データ消去のために、上記各メモリセルに対して、消去
    前書き込みを行う手段と、消去を行う手段とを有し、 上記消去前書き込みを行う手段が用いる電圧印加条件は
    通常の書き込みを行う手段が用いる電圧印加条件よりも
    緩和されており、上記消去前書き込み後のメモリセルの
    しきい値電圧分布が、通常の書き込み後のメモリセルの
    しきい値電圧分布とは実質的に異なることを特徴とする
    不揮発性半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置において、 上記消去前書き込みを行う手段および上記消去を行う手
    段は、それぞれ消去前書き込み検証用、消去検証用のリ
    ファレンスセルのしきい値電圧を参照して、処理対象と
    なった各メモリセルのしきい値電圧を検証するようにな
    っており、 上記消去前書き込み検証用リファレンスセルのしきい値
    電圧が、上記消去検証用リファレンスセルのしきい値電
    圧または読み出し用のリファレンスセルのしきい値電圧
    と同一であることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置のためのデータ消去方法において、 上記消去前書き込みを、ファウラ−ノーデハイム現象を
    用いて行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置
    のためのデータ消去方法。
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