JP2003191791A - 車両用インサイドミラー - Google Patents

車両用インサイドミラー

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JP2003191791A JP2001394705A JP2001394705A JP2003191791A JP 2003191791 A JP2003191791 A JP 2003191791A JP 2001394705 A JP2001394705 A JP 2001394705A JP 2001394705 A JP2001394705 A JP 2001394705A JP 2003191791 A JP2003191791 A JP 2003191791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーハウジングの第1、第2軸受け部と回
動軸及びレバー軸との関係を挿入だけでよい車両用イン
サイドミラーを提供する。 【解決手段】 ステー4を介して車体に支持されてなる
と共に回動軸6が形成されてなるブラケット5と、レバ
ー軸10が形成されてなる操作レバー11と、回動軸6
が係合されてなる第1軸受け部7及びレバー軸10が係
合されてなる第2軸受け部9が形成されてなるミラーハ
ウジング8とを具備し、操作レバー11がレバー軸10
を介してミラーハウジング8に対して傾動可能に支持さ
れると共に、操作レバー11がブラケット5に対して係
合されて連動可能なる車両用インサイドミラーにおい
て、ミラーハウジング8の第1軸受け部7及び第2軸受
け部9は、回動軸6及びレバー軸10を共にスライドさ
せて係合可能なるように形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用インサイ
ドミラー、特に所謂プリズム形の防眩ミラーを傾動操作
するための操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用インサイドミラーのプリズム形防
眩ミラーの操作機構として、例えば自動車の室内に取り
付けられるインサイドバックミラーは、例えば、実開平
5−46581号公報に示す構造のものがある。かかる
構造における車両用インサイドミラーは、ステーを介し
て車体に支持されてなるブラケットと、該ブラケットに
張り出し形成されてなる回動軸が係合されてなる第1軸
受け部により傾動自在に支承されてなるミラーハウジン
グと、該ミラーハウジングの第2軸受け部に係合されて
なるレバー軸を有する操作レバーとを少なくとも具備
し、前記操作レバーがレバー軸を介してミラーハウジン
グに対して傾動可能に支持されると共に、該操作レバー
の係合部が前記ブラケットに対して係合されて連動可能
なる構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ミラーハウジングの第1、
第2軸受け部に回動軸及びレバー軸を圧入しているた
め、前記第1、第2軸受け部が、破損するおそれがあ
り、かかる破損を防止するために、第1、第2軸受け部
或いは該第1、第2軸受け部を保持するリブそのものを
肉厚にすると、ミラーハウジングにひけが生じてしまう
おそれがある。ひけを防止するために肉厚にすると重く
なり材料費が高くなり、原価が高騰するし、成形時間が
多く必要となるなど、悪循環が生じるおそれがある。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、ミラーハウジングの第1、第
2軸受け部と回動軸及びレバー軸との関係を挿入だけで
よい車両用インサイドミラーを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ステーを介して車体に支持されてなると共に回動軸が形
成されてなるブラケットと、レバー軸が形成されてなる
操作レバーと、前記ブラケットの回動軸が係合されてな
る第1軸受け部及び前記操作レバーのレバー軸が係合さ
れてなる第2軸受け部が形成されてなるミラーハウジン
グとを少なくとも具備し、前記操作レバーがレバー軸を
介してミラーハウジングに対して傾動可能に支持される
と共に、該操作レバーが前記ブラケットに対して係合さ
れて連動可能なる車両用インサイドミラーにおいて、前
記ミラーハウジングの第1軸受け部及び第2軸受け部
は、前記ブラケットの回動軸及び操作レバーのレバー軸
を、係合させる開口がミラー本体側に対して直角な方向
に形成されてなると共にスライドさせて係合可能なるよ
うに形成されてなる。
【0006】請求項1記載の発明によれば、前記ミラー
ハウジングの第1軸受け部及び第2軸受け部は、前記ブ
ラケットの回動軸及び操作レバーのレバー軸を、係合さ
せる開口がミラー本体側に対して直角な方向に形成され
てなると共にスライドさせて係合可能なるように形成さ
れてなるので、操作レバーの操作時に回動軸及びレバー
軸が共にミラー本体側に力が働くがその方向に壁がある
ことにより回動軸及びレバー軸が抜けない。このため、
回動軸及びレバー軸を第1軸受け部及び第2軸受け部に
無理入れ等をする必要が無く、無理入れによる部材変形
のおそれがなく、冬季など比較的寒い季節など撓みにく
い季節でも係合が容易にできる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
車両用インサイドミラーであって、前記ミラーハウジン
グの第1軸受け部及び第2軸受け部は、該ミラーハウジ
ングの背面より立設されたリブの相対向する面に形成さ
れてなる。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記ミラー
ハウジングの背面より立設されたリブの相対向する面
に、第1軸受け部及び第2軸受け部が形成されてなるの
で、第1軸受け部及び第2軸受け部の形成によりリブに
ひけが生じても、ミラーハウジングの背面にはひけが生
じないから、従来のような悪循環は生じないことにな
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の車両用インサイドミラーであって、前記操
作レバー及び前記ブラケットは、共に合成樹脂よりな
り、前記操作レバーの係合部の前後面が平滑状に形成さ
れてなると共に前記ブラケットの被係合部が前後に逆V
字状に形成されてなり、被係合部に対して係合部が面当
たりさせてなる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記操作レ
バーの係合部の前後面が平滑状に形成されてなると共に
前記ブラケットの被係合部が前後に逆V字状に形成され
てなり、被係合部に対して係合部が面当たりさせてなる
ので、操作レバーの切換え操作によっても、操作レバー
の係合部とブラケットの被係合部とが比較的大きな面で
当接することにより衝撃音が発生しない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施形
態を、図1〜図3に基づいて説明する。
【0012】インサイドミラー1は、表面と裏面とが平
行でなく若干のテーパ角を有しているミラー本体2と、
該ミラー本体2を傾動させることによってミラー本体2
の反射率を変化させて防眩ミラーとする操作機構3とよ
りなる。
【0013】前記操作機構3は、ステー4を介して図示
しない車体に支持されてなるブラケット5と、該ブラケ
ット5の上側の左右よりそれぞれ張り出し形成されてな
る回動軸6、6が係合されてなる第1軸受け部7、7に
より傾動自在に支承されてなるミラーハウジング8と、
該ミラーハウジング8の第2軸受け部9、9に係合され
てなるレバー軸10、10を有する操作レバー11とを
少なくとも具備してなる。
【0014】前記ブラケット5は、PP(ポリプロピレ
ン)よりなり、正面視で略方形をなし、前記回動軸6、
6が前記したように上側の左右よりそれぞれ張り出し形
成されてなる。また、前記ブラケット5は、ステー4の
ピボットセンター12を包み込むように形成されてなる
と共に下端部に、被係合部13が前後に逆V字状に形成
されてなる。符号5aは、前記ブラケット5の周囲から
前記ステー4のピボットセンター12に向けて複数形成
されてなる増強用のリブである。符号24は、前記ブラ
ケット5の開口20側に突出した操作部で、前記ミラー
本体2の裏面に宛われ、操作レバー11を動かすこと
で、ミラー本体2を前後動可能なる様にしている。
【0015】前記操作レバー11は、POMよりなり、
正面視でT字状をなし、真ん中に左右幅50ミリメート
ルの係合部14が形成され、該係合部14の自由端部
に、5.5ミリメートルの長さで6ミリメートルの直径
の前記レバー軸10が形成されている。前記係合部14
の中央には、左右幅18ミリメートル、前後幅2ミリメ
ートル、上下幅5.6ミリメートルの平滑状の前後面1
5、15が形成されている。該前後面15,15の下側
には、左右幅が34ミリメートルの貫通孔16が形成さ
れている。前記係合部14の中央からは、左右幅18ミ
リメートル、長さ20ミリメートルのノブ17が垂下さ
れている。ノブ17の前側には、ミラーハウジング8に
形成された切り欠き18から内蔵物が見えないように隠
蔽する隠蔽板19が舌状に突設されている。
【0016】前記ブラケット5の被係合部13は、前後
に90度の逆V字状に形成されている。また、前記操作
レバー11の係合部14には、前記被係合部13内で撓
むことが可能なる貫通孔16が形成されてなる。つま
り、前記ブラケット5の被係合部13に、前記操作レバ
ー11の係合部14の前後面15,15の何れかが面当
たりする際に、係合部14が貫通孔16で肉盗みしてい
る関係で撓むことにより被係合部13との係合を可能に
してると共に、係合部14の前後面15,15の何れか
が、被係合部13に圧接する関係にある。
【0017】そして、操作レバー11を操作することに
よって、レバー軸10を中心にブラケット5を動かせる
ので、ミラーハウジング8が傾動することになり、ミラ
ーハウジング8と一体的に支持されたミラー本体2が傾
動することになる。この際、操作レバー11の係合部1
4の前後面15の何れかは、被係合部13に対して面当
たりさせてなる。
【0018】前記ミラーハウジング8は、PP(ポリプ
ロピレン)よりなり、中央の高さが65.7ミリメート
ル、左右幅が約230ミリメートルの横長方形状に形成
されてなり、前記ミラー本体2及び操作機構3のブラケ
ット5及び操作レバー11の係合部14が収納可能なる
ように箱状をなすと共に前記ミラー本体2の周辺を保持
する開口20が形成されてなる。該開口20側は、車両
の後ろ側を向いて保持されるが、かかる状態で前側を向
く背面21には、前記ピボットセンター12の貫通可能
なる直径27ミリメートルの貫通孔22が中央に形成さ
れ、該貫通孔22を中心に左右に63.2ミリメートル
の位置に前記第1軸受け部7,7及び前記第2軸受け部
9,9を相対向する面に形成されてなるリブ23,23
が形成されてなる。
【0019】前記第1軸受け部7,7及び前記第2軸受
け部9,9は、略J字状をなし、その開口7g,9gが
相対向するように形成されていて、前記ブラケット5の
回動軸6及び操作レバー11のレバー軸10を共に内側
から外側(即ち、ミラーハウジング8の中心8aから離
れる方向)にスライドさせて係合可能なるように、形成
されてなるもので、以下に説明する。
【0020】即ち、前記第1軸受け部7,7は、前記ミ
ラーハウジング8の開口20前縁より18ミリメートル
背面21側に奥まった位置と、該ミラーハウジング8の
上下中央より18ミリメートル上側に偏した位置との交
点7aを中心に半径3ミリメートルの円弧状の第1壁7
b(開口7gを除く)と、該第1壁7bの前記交点7a
と同じ位置の背面21側より下側に6.5ミリメートル
垂下された第2壁7cと、該第2壁7c面に対してミラ
ーハウジング8の開口20前縁側に50度の傾きで延在
されてなる第3壁7dとよりなる。
【0021】前記第2軸受け部9、9は、前記ミラーハ
ウジング8の開口20前縁より20ミリメートル背面2
1側に奥まった位置と、前記交点7aから40.5ミリ
メートル下側に偏した位置との交点9aを中心に半径3
ミリメートルの円弧状の第1壁9b(開口9gを除く)
と、該第1壁9bの前記交点9aと同じ位置の背面21
側より上側に6.5ミリメートル持ち上がった第2壁9
cと、該第2壁9c面に対してミラーハウジング8の開
口20前縁側に50度の傾きで延在されてなる第3壁9
dとよりなる。
【0022】前記交点7aに対して交点9aの位置は、
前記交点7aからの垂線8bに対して角度θ(2度45
分)分背面21側に偏している。符号7e,7f,9f
は、前記第1軸受け部7,7及び前記第2軸受け部9,
9を保持する増強用のリブである。
【0023】この実施形態の構成は、以上よりなるの
で、前記ミラーハウジング8の第1軸受け部7及び第2
軸受け部9は、前記ブラケット5の回動軸6及び操作レ
バー11のレバー軸10を共にスライドさせて係合可能
であるので、無理入れ等による部材変形のおそれがな
く、冬季など比較的寒い季節など撓みにくい季節でも係
合が容易にできる。
【0024】また、前記ミラーハウジング8の第1軸受
け部7及び第2軸受け部9は、開口7g及び9gが相対
向して形成されているので、ノブ17を切り換え操作をす
ると、操作レバー11の係合部14と、ブラケット5の
被係合部13とが折れ曲がるように移動して、ブラケッ
ト5の回動軸6及び操作レバー11のレバー軸10が開
口20側に移動しようとする付勢力が加わるが、第1壁
7b,9bがあることによりブラケット5の回動軸6及
び操作レバー11のレバー軸10が第1軸受け部7及び
第2軸受け部9から抜ける心配が無く、圧入している必
要がなく、成形性が向上することになる。
【0025】また、前記ミラーハウジング8の第1軸受
け部7及び第2軸受け部9は、該ミラーハウジング8の
背面21より立設されたリブ23、23の相対向する面
に形成されてなるので、第1軸受け部7及び第2軸受け
部9の形成により、リブ23,23の裏面側、即ち、第
1軸受け部7及び第2軸受け部9の形成されていない側
の面にひけが生じても、ミラーハウジング8の背面21
にはひけが生じないから、ひけを防止するための従来の
ような悪循環は生じないことになる。
【0026】また、前記操作レバー11の係合部14の
前後面15,15が平滑状に形成されてなると共に前記
ブラケット5の被係合部13が前後に逆V字状に形成さ
れてなり、被係合部13に対して係合部14が面当たり
させてなるので、操作レバー11の切換え操作によって
も、操作レバー11の係合部14の前後面15,15と
ブラケット5の被係合部13とが比較的大きな面で当接
することにより、衝撃音が発生しない。
【0027】前記実施形態は、ステー4を介して図示し
ない車体に支持されてなると説明したが、前記「車体」
は、フロントインサイドルーフパネルやフロントウイン
ドパネル内面などの総称として用いたものである。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記ミラ
ーハウジングの第1軸受け部及び第2軸受け部は、前記
ブラケットの回動軸及び操作レバーのレバー軸を、係合
させる開口がミラー本体側に対して直角な方向に形成さ
れてなると共にスライドさせて係合可能なるように形成
されてなるので、操作レバーの操作時に回動軸及びレバ
ー軸が共にミラー本体側に力が働くがその方向に壁があ
ることにより回動軸及びレバー軸が抜けない。このた
め、回動軸及びレバー軸を第1軸受け部及び第2軸受け
部に無理入れ等をする必要が無く、無理入れによる部材
変形のおそれがなく、冬季など比較的寒い季節など撓み
にくい季節でも係合が容易にできる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、前記ミラー
ハウジングの背面より立設されたリブの相対向する面
に、第1軸受け部及び第2軸受け部が形成されてなるの
で、第1軸受け部及び第2軸受け部の形成によりリブに
ひけが生じても、ミラーハウジングの背面にはひけが生
じないから、従来のような悪循環は生じないことにな
る。
【0030】請求項3記載の発明によれば、前記操作レ
バーの係合部の前後面が平滑状に形成されてなると共に
前記ブラケットの被係合部が前後に逆V字状に形成され
てなり、被係合部に対して係合部が面当たりさせてなる
ので、操作レバーの切換え操作によっても、操作レバー
の係合部とブラケットの被係合部とが比較的大きな面で
当接することにより衝撃音が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る防眩ミラーの操作
機構を示す正面図。
【図2】図1のSA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1のSB−SB線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 「防眩ミラーの操作機構」としてのインサイドミラ
ー 2 ミラー本体 3 操作機構 4 ステー 5 ブラケット 6 回動軸 7 第1軸受け部 8 ミラーハウジング 9 第2軸受け部 10 レバー軸 11 操作レバー 13 被係合部 14 係合部 15 前後面 23 リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステーを介して車体に支持されてなると
    共に回動軸が形成されてなるブラケットと、レバー軸が
    形成されてなる操作レバーと、前記ブラケットの回動軸
    が係合されてなる第1軸受け部及び前記操作レバーのレ
    バー軸が係合されてなる第2軸受け部が形成されてなる
    ミラーハウジングとを少なくとも具備し、前記操作レバ
    ーがレバー軸を介してミラーハウジングに対して傾動可
    能に支持されると共に、該操作レバーが前記ブラケット
    に対して係合されて連動可能なる車両用インサイドミラ
    ーにおいて、 前記ミラーハウジングの第1軸受け部及び第2軸受け部
    は、前記ブラケットの回動軸及び操作レバーのレバー軸
    を、係合させる開口がミラー本体側に対して直角な方向
    に形成されてなると共にスライドさせて係合可能なるよ
    うに形成されてなることを特徴とする車両用インサイド
    ミラー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用インサイドミラ
    ーであって、 前記ミラーハウジングの第1軸受け部及び第2軸受け部
    は、該ミラーハウジングの背面より立設されたリブの相
    対向する面に形成されてなることを特徴とする車両用イ
    ンサイドミラー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両用イ
    ンサイドミラーであって、 前記操作レバー及び前記ブラケットは、共に合成樹脂よ
    りなり、前記操作レバーの係合部の前後面が平滑状に形
    成されてなると共に前記ブラケットの被係合部が前後に
    逆V字状に形成されてなり、被係合部に対して係合部が
    面当たりさせてなることを特徴とする車両用インサイド
    ミラー。
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