JP2003191547A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 安価で、しかもプリンタへの用紙セット作業
を容易に行えるするプリンタを提供するものである。 【解決手段】 プリンタ１の用紙を排出する排出口近傍
に第一フィードスイッチ７を設け、さらにプリンタ１の
用紙挿入口２の近傍に第二フィードスイッチ８を設け、
第一フィードスイッチ７および第二フィードスイッチ８
からの入力信号に基づいて用紙搬送を制御し、また、第
一フィードスイッチ７および第二フィードスイッチ８を
論理接続して用紙セット動作を簡易化したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特にプリンタの背
面の用紙挿入口より印字媒体を挿入するプリンタに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】

【従来の技術】プリンタで使用されるラベルは、食品な
どに用いられるような幅の狭いロール状ラベルや物流な
どに用いられる幅広の単位ラベルをジグザグに折り畳ん
で積層したファンフォールド状ラベルがあり、これらラ
ベルの種類によってプリンタへのラベルセット作業が異
なる。幅の狭いロール状ラベルはプリンタ本体内部のラ
ベル供給軸に装填され、一方、幅広のファンフォールド
状ラベルは、プリンタ外部に配置しプリンタ背面の用紙
挿入口より挿入される。このような幅広のファンフォー
ルド状ラベルを使用するプリンタを図４および図５を参
照しながら説明する。図４はプリンタ前面からの斜視図
を示し、図５はプリンタ背面からの斜視図を示してい
る。プリンタ３０はプリンタ本体３１および蓋３２より
構成され、蓋３２はプリンタ本体３１に対して背面に設
けたヒンジ３５を軸に上下方向へ開閉可能とされてお
り、開放することによりプリンタ本体３１内で発生する
用紙ジャムを解除できるようにしている。プリンタ本体
３１には用紙排出口６側であるプリンタ前面に表示部９
や操作スイッチ群７を有し、プリンタ背面には用紙挿入
口２やインタフェースコネクタ２８を有している。スイ
ッチ群７はオンライン切換えスイッチ３３およびフィー
ドスイッチ３４からなりスイッチ群７押下により所定の
動作を行うと共に、表示部９に所定の動作内容を表示す
る。このようなプリンタにて用紙をセットする場合は、
用紙としてのファンフォールド状ラベル１１をプリンタ
背面の用紙挿入口２より挿入し、用紙挿入口から用紙排
出口までの間に形成される用紙搬送路の一定位置まで用
紙を差し込みプリンタ前面に配置されているフィードス
イッチ３４を押下することによって、定位置まで用紙が
搬送される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、用紙排
出口６側であるプリンタ前面にのみフィードスイッチ３
４が配置されているため、用紙セットが非常に面倒であ
った。すなわち、用紙セットのため蓋３２を開放すると
蓋３２がプリンタ本体３１背面のヒンジ３５を軸として
立ち上がって前面側への視界および用紙セット操作の妨
げとなるため、プリンタ側面に回り込み、一方の手で幅
広のファンフォールド状ラベル１１の一端を保持しプリ
ンタ背面の用紙挿入口２より挿入し、用紙搬送路に対し
てファンフォールド状ラベル１１を平行に保持しなが
ら、他方の手でプリンタ前面のフィードスイッチ３４を
押下しなければならない。このため図５に示すようにフ
ァンフォールド状ラベル１１の手で保持されていない他
端側端部がファンフォールド状ラベル１１の自重により
下方に垂れ下がってしまい、用紙搬送路に対して平行に
（適正位置に）用紙セットしづらく用紙ジャムの原因と
なっている。

【０００４】特に２層、３層基材構成の幅広ラベルを使
用した場合には、幅広ラベルの自重が重くなるため、片
手で幅広ラベルを用紙搬送路に対して平行に保持するこ
とがより困難であった。これを解決する方法として、用
紙を自動セットする自動給紙機構をプリンタに搭載する
ことが考えられるが、プリンタのコストアップとなって
しまう。本発明はこのような状況に鑑みてなされたもの
であり、用紙フィードスイッチを用紙挿入口近傍に設け
ることにより容易に用紙セットができるプリンタを提供
するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
用紙を挿入する挿入口と、用紙を排出する排出口とを備
えるプリンタであって、挿入口近傍に用紙搬送入力部を
設けたことを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の発明は、用紙を挿入する挿
入口と、用紙を排出する排出口とを備えるプリンタであ
って、前記排出口近傍に設けた少なくとも第一の用紙搬
送入力部を含む入力部と、前記挿入口近傍に設けた第二
の用紙搬送入力部と、前記第一および第二の用紙搬送入
力部から入力された信号に基づいて用紙搬送を制御する
搬送制御部とを備えたことを特徴とする

【０００７】また、第一の用紙搬送入力部および前記第
二の用紙搬送入力部は論理和接続してあることを特徴と
する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。ただし、図４および図
５と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを
省略する。図１に、本発明の実施形態に係るプリンタの
全体構成図を示す。同図に示すようにプリンタ１は、主
として用紙挿入口２、搬送部３、用紙センサ部４、印字
部５、用紙排出口６、スイッチ群７、第二フィードスイ
ッチ８、表示部９、制御部１０を備えている。

【０００９】用紙挿入口２は、プリンタ外部に配置され
たファンフォールド状ラベル１１をプリンタ内部に挿入
するためのものであり、挿入されたファンフォールド状
ラベル１１は搬送部３へ導かれる。

【００１０】搬送部３は、一対のローラ１２，１２から
構成されておりモータ（図示せず）の駆動によって矢印
方向に回転し、ファンフォールド状ラベル１１を印字部
５方向へ搬送する。

【００１１】用紙センサ部４は、発光部および受光部を
有する反射センサ１３でありファンフォールド状ラベル
１１裏面の識別マーク（図示せず）を検出することによ
り用紙位置を認識するためのものである。

【００１２】印字部５は、印字ヘッド１４およびプラテ
ンローラ１５により構成されており、印字ヘッド１４は
反射センサ１３からの前述識別マーク検出の信号により
所定の位置に用紙を位置決めし印字を行う。プラテンロ
ーラ１５はベルト１６を介して伝達されるモータ１７の
回転力によって回転し、印字ヘッド１４とプラテンロー
ラ１５間にファンフォールド状ラベル１１を挟み込むこ
とによってファンフォールド状ラベル１１を搬送し、用
紙排出口６より排出する。また一対のローラ１２，１２
とプラテンローラ１５は同期回転する。

【００１３】スイッチ群７は、オンライン切換えスイッ
チ３３と第一の用紙搬送入力部としてのフィードスイッ
チ３４からなり、用紙排出口６側のプリンタ前面に位置
している。

【００１４】第二の用紙搬送入力部としての第二フィー
ドスイッチ８は用紙挿入口２から挿入されたファンフォ
ールド状ラベル１１を印字部５側へ搬送するためのスイ
ッチであり、押下すると前記ローラ１２，１２を矢印方
向へ回転する。この第二のフィードスイッチ８は、用紙
挿入口２側のプリンタ背面に配設している。そして第一
の用紙搬送入力部としてのフィードスイッチ３４と第二
の用紙搬送入力部としての第二フィードスイッチ８はい
わゆるＯＲと称する論理和回路により接続されている。
すなわち、プリンタ本体３１前面のフィードスイッチ３
４または背面の第二フィードスイッチ８の何れか一方が
押下されたときに、ローラ１２，１２を回転しファンフ
ォールド状ラベル１１を印字部５側へ搬送するようにな
っている。

【００１５】表示部９はＬＣＤなどのディスプレイであ
り現在の出力状況やプリンタの設定情報などを表示する
ものであり、用紙排出口６側のプリンタ前面に配設して
いる。

【００１６】図２は、図1の実施の形態に係るプリンタ
１の制御部１０の構成を示すブロック図である。

【００１７】制御部１０はＲＯＭ（read only memory）
２１と、このＲＯＭ２１に記憶されている所定の制御プ
ログラムに従って動作すると共に各部を制御するＣＰＵ
（central processing unit）２０と、印字データやコ
マンドなどを一時記憶するＲＡＭ（random access memo
ry）２２と、モータ１７の駆動を制御する搬送制御部２
３と、用紙センサ４から出力される信号によりファンフ
ォールド状ラベル１１の位置を検出する用紙検出部２４
と、受信したコマンドや印字データに基づいて印字ヘッ
ド１２に所望のデータを送り印字を行わせる印字制御部
２５と、インタフェース２８を介して接続されるホスト
コンピュータ２９より受信する印字設定やコマンドなど
を表示部９に表示する表示制御部２６と、入力部として
のスイッチ群７または第二フィードスイッチ８から入力
された指示を制御する入力制御部２７と、これら各部が
接続されるデータバス１９とからなり、インタフェース
２８を介してホストコンピュータ２９より印字データや
コマンドが送られてくると、この受信した印字データや
コマンドに従ってファンフォールド状ラベル１１に印字
を行う。

【００１８】次に図３を参照しながら本発明の一実施形
態に係るプリンタにおける用紙セット動作について説明
する。

【００１９】同図において、プリンタ背面に配置された
ファンフォールド状ラベル１１の先端を引出し、ファン
フォールド状ラベル１１の幅方向両端部を両手で保持
し、プリンタ１の挿入口２より挿入し、両手で保持した
まま一対のローラ１２，１２にファンフォールド状ラベ
ル１１の先端が当接する位置まで挿入する。ファンフォ
ールド状ラベル１１の両端部を両手で保持したまま右手
の人差し指で第二フィードスイッチ８を押下し、一対の
ローラ１２，１２を矢印方向へ回転させる。

【００２０】一対のローラ１２，１２の回転によりファ
ンフォールド状ラベル１１を印字部５方向へ搬送し、反
射センサ１３によりファンフォールド状ラベル１１裏面
の識別マーク（図示せず）が検知され、検出信号を用紙
検出部２４へ送り搬送制御部２３によってモータ１７の
回転を制御する。これによりファンフォールド状ラベル
１１を適正な印字開始位置すなわちファンフォールド状
ラベル１１の先端が印字部５に到達した位置で搬送を停
止し、用紙セットが完了する。以上のように、プリンタ
の用紙挿入口側に第二フィードスイッチを設けたので用
紙セット時において、両手で用紙を保持しながら第二フ
ィードスイッチを押下可能であり、プリンタの蓋開放動
作におけるフィードスイッチ押下の妨げとならないため
用紙セットを容易に行うことができる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、用紙を挿
入する用紙挿入口近傍にフィードスイッチを設けたの
で、蓋を開放してもフィードスイッチ押下作業の邪魔と
ならないので用紙セットを簡易に行うことが可能とな
る。また、プリンタの用紙挿入口より用紙を挿入するプ
リンタの挿入口近傍にフィードスイッチを含むスイッチ
群を設け、かつ用紙排挿入口近傍に第二のフィードスイ
ッチを設け、フィードスイッチおよび第二のフィードス
イッチを論理和接続としたので用紙排出口側または用紙
挿入口側のどちら側のスイッチからも用紙用紙搬送動作
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るプリンタの構成図

【図２】同、プリンタの制御部の構成を示すブロック図

【図３】同、プリンタで用紙セット動作を説明するため
のプリンタ背面の拡大斜視図

【図４】従来のプリンタを示すプリンタ前面の斜視図

【図５】同、プリンタを示すプリンタ背面の斜視図

【符号の説明】

１ プリンタ、２ 用紙挿入口、３ 搬送部、４ 用紙セン
サ、５ 印字部、６ 用紙排出口、７ 入力部（スイッチ
群）、８ 第二の用紙搬送部（第二フィードスイッ
チ）、９ 表示部、１０ 制御部、１１ ファンフォール
ド状ラベル、１２ ローラ、１３ 反射センサ、１４ 印
字ヘッド、１５ プラテンローラ、１６ ベルト、１７
モータ、１９ データバス、２０ ＣＰＵ、２１ ＲＯ
Ｍ、２２ ＲＡＭ、２３搬送制御部、２４ 用紙検出部、
２５ 印字ヘッド制御部、２６ 表示制御部、２７ 入力
制御部、２８ インタフェース、２９ ホストコンピュー
タ、３０ プリンタ、３１ プリンタ本体、３２、蓋 ３
３、 オンライン切換えスイッチ、３４フィードスイッ
チ、３５ ヒンジ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】用紙を挿入する挿入口と、用紙を排出する
   排出口とを備えるプリンタであって、挿入口近傍に用紙
   搬送入力部を設けたことを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】用紙を挿入する挿入口と、用紙を排出する
   排出口とを備えるプリンタであって、前記排出口近傍に
   設けた少なくとも第一の用紙搬送入力部を含む入力部
   と、前記挿入口近傍に設けた第二の用紙搬送入力部と、
   前記第一および第二の用紙搬送入力部から入力された信
   号に基づいて用紙搬送を制御する搬送制御部とを備えた
   ことを特徴とするプリンタ。
3. 【請求項３】前記第一の用紙搬送入力部および前記第二
   の用紙搬送入力部は論理和接続してあることを特徴とす
   る請求項２記載のプリンタ。