JP2003191362A - クッション材として好適な積層構造体 - Google Patents

クッション材として好適な積層構造体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】充分な耐へたり性を有するとともに長時間の着
座時にも蒸れ感がなく、各種座席に用いることができる
積層構造体を提供すること。 【解決手段】熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラメン
トを一部に配してなる織編物と、300dtex以上の連続
線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々
のループを互いに溶融状態で接触せしめて、接触部の大
部分を融着させてなる三次元ランダムループ接合構造体
からなる多孔体または繊維集合体からなるクッション材
が積層されてなる125Paの圧力で通気した際の、通
気度が30〜700cc/cm2・secの積層構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用したときの蒸
れ感が少なく、かつ最適なクッション性能を有するシー
トに関し、クッション材、椅子張り地、各種座席に用い
られるものである。
【0002】
【従来の技術】椅子などの家具およびベッド、自動車・
電車を始めとする輸送機器などのクッション材には、従
来、ウレタンフォーム、ポリエステル繊維詰綿やポリエ
ステル繊維を接着した樹脂綿や固綿などが使用されてい
る。クッションとしての快適な性能を得るために、クッ
ション性の異なるものを複合したり、クッション成形時
に二重構造にするなど工夫されたものが多く用いられて
いる。これらのクッション材はいずれも嵩張ったり、小
容積でのクッション性の良いものを得ることができない
という問題があった。また、着座時の快適性には、その
通気度が強く影響するが、ウレタンフォーム、ポリエス
テル繊維詰綿やポリエステル繊維を接着した樹脂綿や固
綿などの従来のクッション材では、通気性を上げるに
は、限界があった。
【0003】また、発泡−架橋型ウレタンはクッション
材としての耐久性は良好だが、透湿透水性に劣り蓄熱性
があるため蒸れやすく、かつ、熱可塑性では無いためリ
サイクルが困難となり焼却される場合、焼却炉の損傷が
大きく、かつ、有毒ガス除去に経費が掛かる。このため
埋め立てされることが多くなったが、地盤の安定化が困
難なため埋め立て場所が限定され経費も高くなっていく
問題がある。また、加工性は優れるが製造中に使用され
る薬品の公害問題などもある。また、熱可塑性ポリエス
テル接着詰綿では繊維間が固定されていないため、使用
時形態が崩れたり、繊維が移動して、かつ、捲縮のへた
りで崇高性の低下や弾力性の低下が問題になる。
【0004】ポリエステル繊維を接着剤で接着した樹脂
綿、例えば接着剤にゴム系を用いたものとして特開昭6
0−11352号公報、特開昭61−141388号公
報、特開昭61−141391号公報等がある。又、架
橋性ウレタンを用いたものとして特開昭61−1377
32号公報等がある。これらのクッション材は耐久性に
劣り、且つ、熱可塑性でなく、単一組成でもないためリ
サイクルも出来ない等の問題、及び加工性の煩雑さや製
造中に使用される薬品の公害問題などもある。
【0005】ポリエステル硬綿、例えば特開昭58−3
1150号公報、特開平2−154050号公報、特開
平3−220354号公報等があるが、用いている熱接
着繊維の繊維成分が脆い非晶性のポリマーを用いるため
(例えば特開昭58−136828号公報、特開平3−
249213号公報等)接着部分が脆く、使用中に接着
部分が簡単に破壊されて形態や弾力性が低下するなどの
耐久性に劣る問題がある。改良法として、交絡処理する
方法が特開平4−245965号公報等で提案されてい
るが、接着部分の脆さは解決されず弾力性の低下が大き
い問題がある。また、加工時の煩雑さもある。更には接
着部分が変形しにくくソフトなクッション性を付与しに
くい問題もある。このため、接着部分を柔らかい、且つ
変形しても回復するポリエステルエラストマーを用いた
熱接着繊維が特開平4−240219号公報で、同繊維
を用いたクッション材がWO−91/19032号公報
で提案されている。この繊維構造物に使われる接着成分
のポリエステルエラストマーは融点を低くする為に、ハ
ードセグメントの酸成分にテレフタル酸を50〜80モ
ル%含有し、ソフトセグメントとしてのポリアルキレン
グリコールの含有量が30〜50重量%を含有させ、他
の酸成分組成として特公昭60−1404号公報に記載
された繊維と同様にイソフタル酸等を含有し非晶性が増
加させて融点を180℃以下にし、且つ低溶融粘度とし
て熱接着部分の形成を良くしてアメーバー状の接着部を
形成しているが塑性変形しやすいため耐熱抗圧縮性が低
下する問題点がある。
【0006】土木工事用に使用する熱可塑性のオレフィ
ン網状体が特開昭47−44839号公報に開示されて
いる。しかし、細い繊維から構成したクッションとは異
なり表面が凸凹でタッチが悪く、素材がオレフィンのた
め耐熱耐久性が著しく劣りクッション材には使用ができ
ないものである。また、塩化ビニールを使った網状構造
体が玄関マット用などに提案されているが、塑性変形し
やすく、且つ燃焼時に有毒なハロゲン化水素が発生する
等クッション材には不適当な構造体である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記問題
点を解決し、耐熱性、耐久性、クッション性に優れ、か
つ通気性が大きく蒸れ難いクッションにでき、リサイク
ルも容易な積層構造体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段、即ち本発明は、下記の構成からなる。 1.熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラメントを一部
に配してなる織編物と、多孔体または繊維集合体からな
るクッション材が積層されてなることを特徴とする積層
構造体。 2.多孔体または繊維集合体が熱可塑性弾性樹脂からな
ることを特徴とする第1記載の積層構造体。 3.クッション材が300dtex以上の連続線状体を曲が
りくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互
いに溶融状態で接触せしめて、接触部の大部分を融着さ
せてなる三次元ランダムループ接合構造体であり、見掛
密度が0.005〜0.20g/cm3で、かつ、70
℃の残留歪(%)が35%以下であることを特徴とする
第1記載の積層構造体。 4.織編物を表層に、クッション材が裏層に配置されて
なることを特徴とする第1記載の積層構造体。 5.125Paの圧力で通気した際の、通気度が30〜
700cc/cm2・secであることを特徴とする第1記載
の積層構造体。 6.織編物が、少なくとも経糸または緯糸いずれか一方
に、100dtex以上6000dtex以下の熱可塑
性弾性樹脂からなるモノフィラメントを用いてなること
を特徴とする第1記載の積層構造体。 7.熱可塑性弾性樹脂が、熱可塑性ポリエステルブロッ
ク共重合体であることを特徴とする第1記載のクッショ
ン材。
【0009】本発明においては、従来からクッション材
として用いられている多孔体または繊維集合体からなる
クッション材へ、熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラ
メントを一部に配してなる織編物を積層することが必要
である。従来のクッション材のように多孔体または繊維
集合体からなるものや、さらにそれらに表被材を積層し
た構成では、特に長時間の着座使用の際、座部および背
部の雰囲気が高温高湿となり、使用者に蒸れ感を与えて
しまうのに対し、熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラ
メントを一部に配してなる織編物を積層することによ
り、熱や湿気を放出する微小空間が生じ、その不快な蒸
れ感を格段に改善できるからである。
【0010】また、積層する織編物へは、モノフィラメ
ントを一部に用いる必要がある。モノフィラメントを用
いることにより、熱や湿気を放出するための微小空間を
織編物に与えることができるためである。また、モノフ
ィラメントを用いると、摩擦に対する抵抗性が少なくな
り耐久性に優れる。モノフィラメントの好ましい繊度は
100 dtex以上6000 dtex以下である。100dtex未満では摩
擦に対する抵抗性が少なく、耐久性が十分に得られない
可能性があり、6000 dtexを超えると織編物製造上の取
扱いが難しくなる。より好ましい繊度の範囲は300dtex
以上3000dtex以下である。
【0011】また、本発明に用いる織編物の組織は、経
編み(シングルラッセル、ダブルラッセル、トリコッ
ト)、緯編み、平織、綾織、朱子織、からみ織など種々
の織編組織から選択することができるが、これらに限定
されるものではない。
【0012】また、本発明に係わる織編物へは、モノフ
ィラメントのみを用いる必要はなく、例えばポリエステ
ル糸など他のマルチフィラメント糸と組み合わせても良
い。例えば、用いるポリエステル糸として、無加工のも
のを使用しても、ループ加工糸や仮撚加工糸を使用して
も、また、両者を混合して使用してもかまわない。ま
た、マルチフィラメント糸は原着糸や先染糸を用いるこ
ともできる。ポリエステル糸を使用することは、織編物
を構成する糸がすべてポリエステル系となり、リサイク
ルが容易となることから好ましい。
【0013】また本発明に用いる織編物には、難燃性お
よび耐光性を付与する必要があるならば、難燃剤および
耐光剤を含有させた糸を用いたり、あるいは、難燃剤お
よび耐光剤を織編物に付与することができる。弾性糸に
ついては原料樹脂に混合する難燃剤として、メラミンシ
アヌレートを添加したり、燐化合物を付与する方法が知
られているが、特にこれに限定されるものではない。ま
た、耐光剤も、カーボンブラックなどの添加による耐光
処方を用いることができるが、特にこれに限定されるも
のではない。
【0014】本発明に係わる織編物に使用する弾性糸
に、色彩を付与する必要があるならば、染料や顔料を含
有させても良い。顔料としては、フタロシアニン系有機
顔料やカーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛など無
機顔料を添加する方法が知られているが、特にこれに限
定されるものではない。顔料を含む原着糸を使用するこ
とにより、染色の手間を省くことができる。
【0015】また本発明に係わる織り編物に配するモノ
フィラメントの原料として熱可塑性弾性樹脂を用いるこ
とが必要である。熱可塑性弾性樹脂を用いることにより
クッション材として要求される弾性回復性が得られるた
めである。
【0016】また、多孔体または繊維集合体が熱可塑性
弾性樹脂からなるものであれば、積層構造体としての弾
性回復性が良好となり、座り心地や長時間あるいは繰り
返し使用時の耐久性に優れるため好ましい。
【0017】本発明における熱可塑性弾性樹脂として
は、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフイン
系エラストマーなどから任意に選ぶことができる。熱可
塑性弾性樹脂とすることで、再溶融により再生が可能と
なるため、リサイクルが容易となる効果もある。熱可塑
性弾性樹脂中でも特に、熱可塑性ポリエステルブロック
共重合体であると、織編物の一部に他のポリエステル糸
などを配した場合も、同系列の素材であるため、廃棄時
の分別の必要性がなく好ましい。
【0018】本発明に用いるポリエステル系エラストマ
ーとしては、熱可塑性ポリエステルをハードセグメント
とし、ポリアルキレンジオールをソフトセグメントとす
るポリエステルエーテルブロック共重合体、または、脂
肪族ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステ
ルエーテルブロック共重合体が例示できる。ポリエステ
ルエーテルブロック共重合体のより具体的な事例として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2・6ジ
カルボン酸、ナフタレン2・7ジカルボン酸、ジフェニ
ル4・4′ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、1・
4シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸、琥珀酸、アジピン酸、セバチン酸、ダイマー酸等の
脂肪族ジカルボン酸または、これらのエステル形成性誘
導体などから選ばれたジカルボン酸の少なくとも1種
と、1・4ブタンジオール、エチレングリコール、トレ
メチレングリコール、テトレメチレングリコール、ペン
タメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等の
脂肪族ジオール、1・1シクロヘキサンジメタノール、
1・4シクローキサンジメタノール等の脂環族ジオー
ル、またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ば
れたジオール成分の少なくとも1種、および平均分子量
が約300〜5000のポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、エチレンオキシドープロピレンオキシド共重合体等
のポリアルキレンジオールのうち少なくとも1種から構
成される三元ブロック共重合体である。ポリエステルエ
ステルブロック共重合体としては、上記ジカルボン酸と
ジオール及び平均分子量が約300〜3000のポリラ
クトン等のポリエステルジオールのうち少なくとも各1
種から構成される三元ブロック共重合体である。熱接着
性、耐加水分解性、伸縮性、耐熱性等を考慮すると、ジ
カルボン酸としてはテレフタル酸、または、及びナフタ
レン2・6ジカルボン酸、ジオール成分としては1・4
ブタンジオール、ポリアルキレンジオールとしてはポリ
テトラメチレングリコールの三元ブロック共重合体また
は、ポリエステルジオールとしてポリラクトンの三元ブ
ロック共重合体が特に好ましい。特殊な例では、ポリシ
ロキサン系のソフトセグメントを導入したものも使うこ
とができる。また、上記ポリエステルエラストマーは単
独または2種類以上混合して使用できる。更には、ポリ
エステルエラストマーに非エラストマー成分をブレンド
されたもの、共重合したもの等も本発明に使用できる。
【0019】ポリアミド系エラストマーとしては、ハー
ドセグメントにナイロン6、ナイロン66、ナイロン6
10、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12等
及びそれらの共重合ナイロンを骨格とし、ソフトセグメ
ントには、平均分子量が約300〜5000のポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、エチレンオキシドープロピレン
オキシド共重合体等のポリアルキレンジオールのうち少
なくとも1種から構成されるブロック共重合体を単独ま
たは2種類以上混合して用いてもよい。更には、非エラ
ストマー成分をブレンドされたもの、共重合したもの等
も本発明に使用できる。
【0020】ポリウレタン系エラストマーとしては、通
常の溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等)の存在または不存在下に、(A)数平均分子量1
000〜6000の末端に水酸基を有するポリエーテル
及び又はポリエステルと(B)有機ジイソシアネートを
主成分とするポリイソシアネートを反応させた両末端が
イソシアネート基であるプレポリマーに、(C)ジアミ
ンを主成分とするポリアミンにより鎖延長したポリウレ
タンエラストマーを代表例として例示できる。(A)の
ポリエステル、ポリエーテル類としては、平均分子量が
約1000〜6000、好ましくは1300〜5000
のポリブチレンアジペート共重合ポリエステルやポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、エチレンオキシドープロピレ
ンオキシド共重合体等のポリアルキレンジオールが好ま
しく、(B)のポリイソシアネートとしては、従来公知
のポリイソシアネートを用いることができるが、ジフェ
ニルメタン4・4′ジイソシアネートを主体としたシソ
シアネートを用い、必要に応じ従来公知のトリイソシア
ネート等を微量添加使用してもよい。(C)のポリアミ
ンとしては、エチレンジアミン、1・2プロピレンジア
ミン等公知のジアミンを主体とし、必要に応じて微量の
トリアミン、テトラアミンを併用してもよい。これらの
ポリウレタン系エラストマーは単独又は2種類以上混合
して用いてもよい。
【0021】また、本発明において熱可塑性弾性樹脂か
らなるモノフィラメントを一部に配してなる織編物と積
層する相手素材として、300dtex以上の連続線状体を
曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループ
を互いに溶融状態で接触せしめて、接触部の大部分を融
着させてなる三次元ランダムループ接合構造体であり、
見掛密度が0.005〜0.20g/cm3で、かつ、
70℃の残留歪(%)が35%以下であること特長とす
るクッション材を用いることが好ましい。
【0022】本発明の連続線状体の繊度は300dtex以
下では強度が低くなり反発力が低下するので好ましくな
い。本発明の連続線状体の好ましい繊度は反発力の得ら
れる400dtex以上100000dtex以下であり、10
0000dtex以上では線状体の構成本数が少なくなり圧
縮特性が悪くなるので使用部分が限定される場合があ
る。より好ましくは500〜50000dtexである。断
面形状は特に限定されないが、細い繊度の連続線状体と
する場合、異形断面や中空断面は反発力が向上するので
好ましい。
【0023】また、本発明の連続線状体が形成する三次
元ランダムループが接触部で大部分が互いに融着した網
状構造体の見掛密度は0.005g/cm3 以上0.2
0g/cm3 以下である。見掛密度が0.005g/c
3 未満では、反発力が失われるのでクッション材に不
適当であり、0.20g/cm3 を越えると弾発性が強
くなり、座り心地が悪くなるので、クッション材には不
適当なものとなる。本発明の好ましい見掛密度は0.0
05〜0.10g/cm3 、より好ましくは0.01〜
0.05g/cm3 である。なお、本発明の連続線状体
はクッション材に使用するため、座席に座った場合の嵩
保持性と弾発性を保持でき、通気性を保持して快適な座
り心地を満たす圧縮時の見掛密度として、100g/c
2 の荷重下での0.03g/cm3 〜0.25g/c
3 の嵩高性を有するものが好ましく、0.05g/c
3 〜0.20g/cm3 の嵩高性を有するものが特に
好ましい。本発明の網状構造を形成する三次元ランダム
ループの好ましい平均直径は50mm以下である。
【0024】また、クッション材として充分な耐久性を
与えるには、上述の三次元ランダムループ接合構造体の
70℃の残留歪(%)が35%以下である必要がある。
【0025】また、本発明では、熱可塑性弾性樹脂から
なるモノフィラメントを一部に配してなる織編物を表層
に、多孔体または繊維集合体からなるクッション材が積
層されてクッション層を裏層に用いることが好ましい。
熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラメントを一部に配
してなる織編物を表層に用いることにより、従来蒸れ易
いと言われていた多孔体または繊維集合体が直接人体に
触れることがなくなり、さらに織編物が形成する微小空
間により長時間着座使用時の温度や湿度の上昇を低減で
きるからである。尚、ここでいう表層とは、積層構造体
の中で、着座の際、人体に触れる側のこと、裏層とは、
人体とは直接触れない側のことを意味する。
【0026】また、本発明の積層構造体は、125Pa
の圧力で通気した際の、通気度が、30〜700cc/
cm2・secである必要がある。クッション材としては、通
気度が30cc/cm2・sec未満であると、長時間着座し
た際に蒸れ感を生じ易く、また、一旦湿気を帯びると容
易に乾燥しないので衛生面にも問題を生じる。一方、通
気度が700cc/cm2・secを超えると空気の流動が頻
繁に生じ易くなり、保温の面から問題を生ずる。通気度
のより好ましい範囲は、150〜400cc/cm2・sec
である
【0027】本発明による積層構造体は、鉄道車輌、自
動車、船舶、一般家庭、事務などの座席のシートとして
適用できるが、一般家庭、宿泊施設、病院、鉄道車輌、
船舶などで用いる寝具、枕などの用途においても有用で
ある。無論、用途との関係で要求性能に合うべき他の素
材と組み合わせで用いることもでき、本発明の性能を低
下させない範囲で加工を施し、形状を付与することもで
きる。更に、製品化させる任意の段階で難燃化、防虫抗
菌化、耐熱化、撥水撥油化、着色、芳香性などの機能を
薬剤添加などにより付与することも可能である。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
本発明は実施例によって特に制限されるものではない。
なお、実施例において用いた測定方法は下記のとおりで
ある。
【0029】(通気度)JIS L 1096(通気性、A法、
フラジール形法)に準拠し、フラジール形試験機を用
い、差圧125Pa時に試験片を通過する空気量を測定し
た。
【0030】(蒸れ感)40cm角のフレームにサンプ
ルを固定したモデル椅子へ10人のモニターへ座っても
らい、その蒸れ感を判定した。28℃、75%RHの室
内にて着座姿勢で、1時間経過後の蒸れ感を以下の通り
判定し、その平均により、総合判定とした。 [評価] 蒸れ感を感じず快適である→○、蒸れ感を感じ
ないが保温性に欠ける→△、蒸れを感じる→×
【0031】(へたり性)作成したシート試料をシート
フレームにセットして、28℃、75%R室内に被験者
を着座させ(被験者10名)、始めの状態と着座して4
時間後の状態でシート試料厚さの変化を測し、以下のよ
うにランク付けした。 ○:体の臀部におけるシート試料の厚さの変化が5mm
以下である。 △:体の臀部におけるシート試料の厚さの変化が5〜1
0mmである。 ×:体の臀部におけるシート試料の厚さの変化が15m
m以上である。
【0032】(実施例1) (織編物の作成)緯糸として融点222℃のポリエーテル
エステル系エラストマーを芯成分、融点182℃のポリエ
ーテルエステル系エラストマーを鞘成分とし、その重量
比率が芯:鞘=80:20である2080dtexの弾性糸を2
0本/inch、経糸として830dtexポリエステルマルチフィ
ラメント糸を28本/inchの密度とした平織りの織物を作
成した。この織物の経糸および緯糸の交点を目止めする
ため、200℃で1分間の乾熱処理を行なった。熱処理後の
織物は、低融点ポリエーテルエステル系エラストマーが
織物の経糸および緯糸の交点部分に接着固化しているこ
とを確認した。 (ウレタンフォームの作成)ベンジリックエーテル型フ
ェノール樹脂(約14重量%)とエチレンジアミン系ポ
リオール(約30重量%)と有機スズ系ウレタン化触媒
ならびに分子中にイソシアネート基と反応する官能基を
有する三級アミン系ウレタン化触媒(併せて約2重量
%)とシリコン系発泡剤と水(併せて約1重量%)の予
備攪拌物にポリメチレンポリフェニルイソシアネート
(約53重量%)を加えた後に激しく攪拌して発泡装置
により発泡した厚さ5cm、幅100cm、長さ100
cmの嵩密度100kg/m3のフォーム材を得た。 (積層構造体のおよび評価用モデル椅子の作成)前述のよ
うに作成した織物を40cm角のフレームに張設固定し
た。このフレームは、4本の脚により、地上45cmの
高さに位置するよう設置した。また、フレームに張設固
定した織物から下層へ向かって5cmの間隔を保って設
置したベニヤ板製の土台の上へ、前述のように作成した
ウレタンフォームを積載した。このようにして、織物お
よびウレタンフォームからなる積層構造体を座席へ組み
込んだモデル椅子を作成した。このようにして作成した
積層構造体からなるモデル椅子の通気度、蒸れ感、へた
り性を評価した。
【0033】(実施例2) (繊維集合体の作成)極限粘度0.63g/dl(溶
媒:フェノール/テトラクロロエタン=6/4)のポリ
エチレンテレフタレートを紡糸温度275℃で溶融し、
孔径1.0mmのノズルから吐出し、巻き取りローラー
にて紡速1300m/minで巻き取って得た線状体を
三段階の延伸工程にて延伸し、繊度2.5dtexの線
状体を得た。更に、これらの線状体をクリンパーにて機
械捲縮加工を行い、イーストマンカッターにて切断し長
さ64mmの短繊維としたものをカード機にて開繊し、
積層したものをニードルパンチ機で交絡させて厚さ50
mm、目付2500g/m2の繊維集合体を得た。 (積層構造体のおよび評価用モデル椅子の作成)実施例1
にて作成した織物を40cm角のフレームに張設固定し
た。このフレームは、4本の脚により、地上45cmの
高さに位置するよう設置した。また、フレームに張設固
定した織物から下層へ向かって5cmの間隔を保って設
置したベニヤ板製の土台の上へ、前述のように作成した
繊維集合体を積載した。このようにして、織物および繊
維集合体からなる積層構造体を座席へ組み込んだモデル
椅子を作成した。このようにして作成した積層構造体か
らなるモデル椅子の通気度、蒸れ感、へたり性を評価し
た。
【0034】(実施例3) (三次元ランダムループ接合体の作成)融点200℃の
ポリエーテルエステル系エラストマーを幅50cm、長
さ5cmのノズル有効面に孔径0.5mmのオリフィス
を孔間ピッチ5mm間隔で配列したノズルより、240
℃で溶融して、単孔吐出量を1.0g/分にて吐出さ
せ、ノズル面50cm下に冷却水を配し、幅60cmの
ステンレス製エンドレスネットを平行に5cm間隔で一
対の引取りコンベアを水面上に一部出るように配した上
に引取り、接触部分を融着させつつ、両面を挟み込みつ
つ毎分1mの速度で70℃に加熱した冷却水中へ引込み
固化させつつ、疑似結晶化処理した後、所定の大きさに
切断して三次元ランダムループ接合体を得た。尚、得ら
れた三次元ランダムループ接合体の繊度、ループの平均
直径および厚みは4770dtex、7.5mm、および5
cmであった。 (積層構造体のおよび評価用モデル椅子の作成)実施例1
にて作成した織物を40cm角のフレームに張設固定し
た。このフレームは、4本の脚により、地上45cmの
高さに位置するよう設置した。また、フレームに張設固
定した織物から下層へ向かって5cmの間隔を保って設
置したベニヤ板製の土台の上へ、前述のように作成した
三次元ランダムループ接合体を積載した。このようにし
て、織物および三次元ランダムループ接合体からなる積
層構造体を座席へ組み込んだモデル椅子を作成した。こ
のようにして作成した積層構造体からなるモデル椅子の
通気度、蒸れ感、へたり性を評価した。
【0035】(比較例1) (クッション材の作成)実施例1で作成したウレタンフォ
ームとポリエチレンテレフタレート製のマルチフィラメ
ントのみからなる表被材を組み合わせてクッション材を
得た。具体的には、実施例1で作成したウレタンフォー
ムの上層からポリエチレンテレフタレート製のマルチフ
ィラメントのみからなる表被材を被せ、表被材をウレタ
ンフォームの裏側まで巻き込んだ状態で、裏側における
表被材の端末を縫製処理し、クッション材を作成した。 (評価用モデル椅子の作成)4本の脚により固定され、
地上40cmの高さに位置する40cm角のベニヤ板製
の土台へ前述のようにして得られたクッション材を積載
することによりモデル椅子を作成した。このようにして
作成したモデル椅子の通気度、蒸れ感、へたり性を評価
した。
【0036】(比較例2) (クッション材の作成)実施例2で作成した繊維集合体と
ポリエチレンテレフタレート製のマルチフィラメントの
みからなる表被材を組み合わせてクッション材を得た。
具体的には、実施例2で作成した繊維集合体の上層から
ポリエチレンテレフタレート製のマルチフィラメントの
みからなる表被材を被せ、表被材を繊維集合体の裏側ま
で巻き込んだ状態で、裏側における表被材の端末を縫製
処理し、クッション材を作成した。 (評価用モデル椅子の作成)4本の脚により固定され、
地上40cmの高さに位置する40cm角のベニヤ板製
の土台へ前述のようにして得られたクッション材を積載
することによりモデル椅子を作成した。このようにして
作成したモデル椅子の通気度、蒸れ感、へたり性を評価
した。
【0037】実施例および比較例にて作成したモデル椅
子の評価結果を表1に示した。表1の評価結果より以下
のことが言える。すなわち、実施例1〜3では、いずれ
も通気度、蒸れ感、へたり性とも優れており、クッショ
ン材として極めた優れた性能を有する。一方、比較例1
では、へたり性は良好であるものの、通気度が非常に低
く、蒸れ感が感じられるため、特に高温・高湿度下での
長時間の使用の際は、不快感を感じると考えられる。ま
た、比較例2では、通気性も低く、へたり性も不良であ
る(試料の厚さの変化が大きい)ことから、クッッショ
ン材としては、快適性および耐久性の点で問題があると
考えられる。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の積層構造体は、充分な耐へたり
性を有するとともに長時間の着座時にも蒸れ感がなく、
各種座席に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK41B AK51 AL02B BA02 DG04A DG06B DG12A DG13A DG19A DG20 DJ00B DJ01 GB81 JA13B JB16A JB16B JD02 JK07B JK20B YY00 YY00B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラメン
    トを一部に配してなる織編物と、多孔体または繊維集合
    体からなるクッション材が積層されてなることを特徴と
    する積層構造体。
  2. 【請求項2】多孔体または繊維集合体が熱可塑性弾性樹
    脂からなることを特徴とする請求項1記載の積層構造
    体。
  3. 【請求項3】クッション材が300dtex以上の連続線状
    体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のル
    ープを互いに溶融状態で接触せしめて、接触部の大部分
    を融着させてなる三次元ランダムループ接合構造体であ
    り、見掛密度が0.005〜0.20g/cm3で、か
    つ、70℃の残留歪(%)が35%以下であることを特
    徴とする請求項1記載の積層構造体。
  4. 【請求項4】織編物を表層に、クッション材が裏層に配
    置されてなることを特徴とする請求項1記載の積層構造
    体。
  5. 【請求項5】125Paの圧力で通気した際の、通気度
    が30〜700cc/cm2・secであることを特徴とする
    請求項1記載の積層構造体。
  6. 【請求項6】織編物が、少なくとも経糸または緯糸いず
    れか一方に、100dtex以上6000dtex以下
    の熱可塑性弾性樹脂からなるモノフィラメントを用いて
    なることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。
  7. 【請求項7】熱可塑性弾性樹脂が、熱可塑性ポリエステ
    ルブロック共重合体であることを特徴とする請求項1記
    載のクッション材。
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