JP2008144320A - 座部用織編物、並びに座席 - Google Patents

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Takaharu Ichiyanagi
隆治 一柳
Kazuyuki Mori
和之 森
Kenichi Naruse
賢一 成瀬
Tetsushi Oka
哲史 岡
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Abstract

【課題】良好なクッション性を備えつつ、水切り性に優れた座席(サドルを含む)、及び、これに用いる座部用織編物を提供することを目的とする。
【解決手段】熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、織編物における糸で囲まれた目の空隙は、その空隙における面積の重心から該目を構成する糸までの最短距離が1〜8mmの座部用織編物10である。この座部用織編物10を座席20の座部として用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、座席の座部として用いる織編物、及びこれを用いた座席に関するものであり、特に座席が雨等に曝される屋外で使用される場合に好適である。尚上記座席としては、競技場等の観客席に用いられる座席や、ゴルフカート、土木・建築用重機、乗用農機具、ボート、電動車椅子等の座席、またオートバイや自転車といった二輪車のサドルなどが挙げられる。
例えば、ゴルフカートや乗用農機具の座席には、金属や合成樹脂製のフレームにポリウレタンフォーム等のクッション材を取り付け、合成皮革や織編物等のカバー材で覆ったものが一般に用いられている。また例えば自転車のサドルとしては、スプリングをクッションとし、サドル型に成形した鉄板や樹脂製板に薄手のポリウレタンフォームを被覆し、それを更に人工皮革で被覆したもの等が一般に用いられている。
上記ゴルフカートや自転車等は屋外で使用され、雨に曝されることが多々あるが、上記の従来の座席ではその表面に雨水が残り、その上に着座すると衣服が濡れて不快となる問題がある。加えてカバー材が水通過性の織編物であると、雨水がクッション材にまで滲み込み、着座時にこの滲み込んだ雨水が滲み出してきて衣服を濡らすことになる。
このような問題を解消した座席として、特許文献1には、熱可塑性エラストマーからなる連続線状体を曲がりくねらせて形成した三次元ランダムループをクッション材として用い、該クッション材を、熱可塑性エラストマーフィラメントを含む織編物のカバー材で覆ったものが提案されている。
この特許文献1記載の座席に於いては、クッション材が十分なクッション性を有する上、空隙サイズや空隙率が高いので水切り性が良く、蒸れ難い。またカバー材が熱可塑性エラストマーフィラメントを含んでいるから上記クッション材の弾力を損なわず、むしろ補助的に働いて良好なクッション性を発揮する。
実用新案登録第3114879号公報
上記の如く特許文献1に記載の座席は座り心地が良く且つ良好な水切り性を示すが、本発明者らはより一層水切り性に優れた座席を作製するべく鋭意検討した。
本発明の目的は、良好なクッション性を有しつつ、水切り性に優れた座席(サドルを含む)、及びこれに用いる座席用織編物を提供することにある。
本発明に係る座席の座部用織編物は、熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、該織編物における糸で囲まれた目の空隙が、全て、その空隙における面積の重心から該目を構成する糸までの最短距離(以下、空隙重心−糸最短距離と称することがある)が1〜8mmであることを特徴とする(本第1の発明)。
なお上記「糸まで」とは糸の縁までの意味である。上記空隙重心−糸最短距離について具体的に説明すると、例えば図5(a),(b)に示すように、織編物を平面視したとき、その目の空隙S(図にドットで表した範囲)における面積の重心M(空隙平面の重心M)から、この目を構成する糸Fの縁までの距離のうち最短のもの(A)である。織編物の目に大小様々なものがある場合には、いずれの目も空隙重心−糸最短距離(A)が上記1〜8mmであることを要する。また1つの目において、空隙が2以上に分かれている場合には、それぞれの空隙について空隙重心−糸最短距離(A)が上記範囲内であることを要する。
或いは本発明に係る座席の座部用織編物は、該織編物が織物であり、熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、カバーファクターが440〜1000であることを特徴とする(本第2の発明)。尚、織物のカバーファクターは下式(1)によって求めることができる。
K=N1・(D1×9/10)1/2+N2・(D2×9/10)1/2 …(1)
K:カバーファクター
1:2.54cm四方当たりの経糸の糸本数
2:2.54cm四方当たりの緯糸の糸本数
1:経糸の繊度(d tex)
2:緯糸の繊度(d tex)
なお経糸と緯糸の繊度が同じ場合には上記式(1)は下式(2)となる。
K=N・(D×9/10)1/2 …(2)
K:カバーファクター
N:2.54cm四方当たりの糸本数 (即ち、N=経糸本数/2.54cm+緯糸本数/2.54cm)
D:繊度(d tex)
上記の本第1の発明では、織編物の目の大きさを空隙重心−糸最短距離で規定したが、本第2の発明ではカバーファクターによって規定したものである。
また本発明に係る座席の座部用織編物は、該織編物が編物であり、熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、コース密度が1.5〜11.8コース/2.54cm、ウェール密度が1.5〜11.8ウェール/2.54cmの編目密度を示すことを特徴とする(本第3の発明)。本第3の発明では、目の大きさを編目密度によって規定したものである。
或いは本発明に係る座席の座部用織編物は、該織編物が、メッシュを形成する経編物であり、熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、前記経編物におけるメッシュ孔が、全て、そのメッシュ孔における面積の重心から該メッシュ孔を構成する紐状部までの最短距離(以下、メッシュ孔重心−紐状部最短距離と称することがある)が1〜8mmであることを特徴とする(本第4の発明)。
なお上記メッシュを形成する経編物としては、例えばラッセルメッシュ編みが挙げられる。また上記「紐状部まで」とは、編組織のうちの紐状部分(メッシュ孔を形成する紐状部分)を構成する糸の縁までの意味である。上記メッシュ孔重心−紐状部最短距離について具体的に説明すると、例えば図6に示すように、ラッセルメッシュ編みといった経編物を平面視したとき、そのメッシュ孔H(図にドットで表した範囲)における面積の重心M(孔平面の重心M)から、この孔を形成する紐状部Tの縁までの距離のうち最短のもの(B)である。メッシュ孔に大小様々なものがある場合には、いずれのメッシュ孔もメッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)が上記1〜8mmであることを要する。
尚本第1〜4の発明において、上記「熱可塑性エラストマー…モノフィラメントによって実質的に構成され」の「実質的に」とは、熱可塑性エラストマー製モノフィラメントのみによって構成された織編物を代表例としつつ、この他に、本発明の作用,効果を損なうこと無しに、熱可塑性エラストマー製モノフィラメント以外のフィラメントを含んだ織編物も本発明から排除しないという意味である。例えば経糸の10本おき或いは20本おきに熱可塑性エラストマー製モノフィラメント以外のフィラメントを用い、その他を熱可塑性エラストマー製モノフィラメントで構成した織物や、座部の中央を除く部分に熱可塑性エラストマー製モノフィラメント以外のフィラメントを用いた織編物も本発明に包含される。因みに本発明においては、座部用織編物の全フィラメントのうちの80%以上が熱可塑性エラストマー製モノフィラメントであることを要し、好ましくは90%以上である。最も好ましくは熱可塑性エラストマー製モノフィラメント100%で構成されたものである。
本発明(本第1〜4の発明)に係る座部用織編物はいずれも、座席の骨格を構成するフレームに装着して用いるものであり、クッション材を用いずに、本発明の座部用織編物のみで良好なクッション性を発揮させたものである。
従来からクッション材を用いずに織編物によって座部を構成した座席が知られているが、単なる織編物ではクッション性に乏しい為に座り心地があまり良くない。しかし、本発明の座部用織編物は熱可塑性エラストマーからなるモノフィラメントで実質的に構成されており、該熱可塑性エラストマーは良好な伸縮性を備えていることから、別途クッション材を用いなくても該座部用織編物のみで十分なクッション性を発揮し得、座り心地が良い。しかもクッション材を用いないから、座席全体の重量が軽くなり、ゴルフカート等の駆動の負荷を低減することができる。
上記の如く座部用織編物に良好なクッション性を発揮させる為には、上記熱可塑性エラストマーからなるモノフィラメントの径を1.5mm以下とする。径1.5mm超のモノフィラメントを用いた場合は、座部用織編物の、特に織物において生地が硬くなって座り心地を損なう懸念があるからである。より好ましくは径1.0mm以下である。
なお、モノフィラメントを芯鞘構造とし、鞘部に芯部よりも低融点の熱可塑性エラストマーを用い、織編物における糸の交点を熱融着により止めれば、目ずれが防止されて審美性が向上する。
一方、座席として十分な強力を確保した座部用織編物とするという観点から、本発明では上記の如く、モノフィラメントの径を0.15mm以上とし、且つ本第1の発明では空隙重心−糸最短距離を8mm以下、本第2の発明ではカバーファクターを440以上、本第3の発明ではコース密度1.5コース/2.54cm以上、ウェール密度1.5ウェール/2.54cm以上の編目密度とし、本第4の発明ではメッシュ孔重心−紐状部最短距離を8.0mm以下としている。つまりモノフィラメントの太さと目合い(ピッチ)を適切に規定することにより、座席として十分な強力を確保している。
この座席としての強力の観点から、より好ましくはモノフィラメントの径が0.2mm以上であり、更に好ましくは0.3mm以上である。また第1の発明においてより好ましくは空隙重心−糸最短距離が7mm以下、更に好ましくは6mm以下である。第2の発明においてより好ましくはカバーファクターが500以上である。第3の発明においてより好ましい編目密度はコース密度:2.0コース/2.54cm以上、ウェール密度:2.0ウェール/2.54cm以上である。第4の発明においてより好ましいメッシュ孔重心−紐状部最短距離は7mm以下、更に好ましくは6mm以下である。
因みに熱可塑性エラストマー製モノフィラメントが、下記の、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主原料として用いられる芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレングリコールをソフトセグメントとするブロックエーテルエステル系弾性体である場合において、フィラメントの径1.5mmでは289N、径0.5mmでは34N、径0.15mmでは5Nであり、上記の如く空隙重心−糸最短距離が8mm以下となる糸ピッチで配置された織編物において、座席として実用上十分な破断強力を示す。
ところで、一般的に織編物を構成する糸の総繊度が同じでも、モノフィラメントよりもマルチフィラメントの方が当然破断強力は大きくなる。しかし、本発明において敢えてモノフィラメントで構成する理由は、マルチフィラメントでは一本一本の細いフィラメントの間に水が表面張力で付着して、該マルチフィラメントが水を抱き込む様になり、水切り性を損なうことになるからである。これに対し、モノフィラメントではフィラメント自身が水を抱き込まないため水切り性に優れる。従って本発明の座部用織編物としては、該織編物を全てモノフィラメントにより構成することとする。また本発明ではモノフィラメントを2本引揃え(双糸),3本引揃え(三子糸)で構成した織編物を排除するものではないが、水の抱き込み低減の観点からモノフィラメント1本のみ(単糸)で構成した織編物であることが好ましい。なお、紡績糸やカバードヤーンの場合もマルチフィラメントと同様に、糸を構成する繊維の隙間に水を抱き込むことになるので好ましくない。
加えて本発明のモノフィラメントの素材である熱可塑性エラストマーは、吸水性が低いので、フィラメント自身が吸水して座部が湿るということが基本的にない。
そして本第1の発明では上記の如く空隙重心−糸最短距離を1mm以上とし、本第2の発明ではカバーファクターを1000以下とし、本第3の発明では編目密度をコース密度11.8コース/2.54cm以下、ウェール密度11.8ウェール/2.54cm以下とし、本第4の発明ではメッシュ孔重心−紐状部最短距離を1mm以上としているから、織・織目間において水の表面張力よりも重力の方が勝ち、目の間に水が溜まり難く、通り抜け易い。また通気性も良い。この水切り性の観点から、本第1の発明においてより好ましくは空隙重心−糸最短距離が2mm以上であり、更に好ましくは3mm以上である。本第2の発明においてより好ましくはカバーファクターが900以下である。本第3の発明においてより好ましくは編目密度がコース密度9.0コース/2.54cm以下、ウェール密度9.0ウェール/2.54cm以下である。本第4の発明においてより好ましくはメッシュ孔重心−紐状部最短距離が2mm以上であり、更に好ましくは3mm以上である。
尤も本第4の発明に係る織編物(メッシュを形成する経編物)に関しては、モノフィラメントの単糸使いで構成した経編物であっても、そのうちの紐状部(メッシュ孔を形成する紐状部分)においてモノフィラメントが近接して配置されており、この部分に水を抱き込むことがある。しかし本第4の発明の経編物はモノフィラメントで構成されているので、マルチフィラメントや紡績糸,カバードヤーンを用いた織編物に比して、抱き込む水分量はかなり少なく、水切り性の観点において実用上許容される程度である。なお本第1〜3の発明では、モノフィラメントの単糸使いで構成した織編物の場合、モノフィラメント同士が近接する箇所は織目,編目における交点のみとなるので、本第4の発明よりも水切り性に優れる。
更に上記の如くこの水切り性の観点から設定した空隙重心−糸最短距離の下限値(本第1の発明)、カバーファクターの上限値(本第2の発明)、編目密度の上限値(本第3の発明)、メッシュ孔重心−紐状部最短距離の下限値(本第4の発明)は、座部用織編物の風合いにも関与し、斯様に織編物の目を比較的粗にすると共に、使用する繊維素材として熱可塑性エラストマーを用いたことから、該座部用織物を座席に用いたとき、座部にしなやかさがあり、座り心地の良いものとなる。
因みに、従来より座席の座部に織編物を用いたものが知られているが、これを構成する糸として単純にモノフィラメントを用いたものでは、ゴワゴワして風合いの劣るものしか得られない。しかし本発明では上記の様にモノフィラメントの素材や径を規定すると共に、織編物の密度(即ち、本第1の発明では空隙重心−糸最短距離、本第2の発明ではカバーファクター、本第3の発明では編目密度、本第4の発明ではメッシュ孔重心−紐状部最短距離)を比較的粗に規定しているので、これらが綜合された結果、柔軟性があって風合いの良い織編物が得られたのである。
なお椅子型に一体成形した合成樹脂製座席に水抜き孔を設けたものの場合は、水の通り抜けは良いが、クッション性が悪い為に長時間座っていると臀部が痛くなる懸念がある。
本発明で用いるモノフィラメントの断面は、円形の他、楕円形や矩形等であっても良い。但し、星型断面の様に凹部を有する形状であると、この凹部に水が溜まりやすく水切り性を損ねることから、断面は凹部を有しない形状が好ましい。尚本発明において径とは、モノフィラメントが円形断面の場合はその直径を指し、断面が楕円形や矩形等の場合はその最大径を指す。
また本発明においては前記座部用織編物が編物の場合には、編物の構造変形による伸縮性によって、一層クッション性の良好な座席を形成することができる。
本発明においては、前記熱可塑性エラストマーがポリエステル系エラストマーであることが好ましい。ポリエステル系エラストマーは吸水性が非常に低く、水切り性の観点から好ましい素材だからである。またポリエステル系エラストマーはリサイクルが可能である。
本発明で用いるポリエステル系エラストマーモノフィラメントとしては、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主原料として用いられる芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレングリコールをソフトセグメントとするブロックエーテルエステル系弾性体からなる糸であることが好ましい。特にテレフタル酸とエチレングリコール又はテレフタル酸とブタンジオールとからなるテレフタル酸系ポリエステルをハードセグメントとし、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルをソフトセグメントとするものが望ましい。更にポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコールとを共重合させたポリエーテルエステル系弾性糸は、伸長回復性が良好でありより好ましいものとなる。
更に、本発明に係る座席は、上記のような座部用織編物を屋外用座席の座部に用いたものであることを特徴とする。尚、座席としては、ゴルフカートや乗用農機具或いは競技場観客席等で用いられる椅子型の座席の他、二輪車に用いられる鞍型のサドルが挙げられる。
本発明に係る座部用織編物やこれを用いた座席は、織編物自身が良好な伸縮性と高弾発性を有するので、別途クッション材を用いなくとも、該座部用織編物のみで良好なクッション性を示し、座り心地が良い。しかも、水切り性に優れ、座部に水が溜まり難い。従って屋外競技場客席やゴルフカート、二輪車の様に、屋外で使用されて雨等に曝される座席として好適である。またこの様な座席の洗浄にあたっては、水道ホースから水を噴き掛けて表面の汚れを落とすという手法が採用でき、この様な洗浄手法でも座部上に水が残ったり或いは滲み込んだりする心配をしなくて良い。
<実施形態1,2>
図1は本発明(本第1,2の発明)の実施形態1に係る座部用織編物10を示す斜視図である。図2はこの座部用織編物10を用いた本発明の実施形態2に係る座席20の斜視図であり、ゴルフカート用の座席(2人掛け用)である。
上記座部用織編物10は、丸断面中実のポリエステル系エラストマーからなる直径0.46mmのモノフィラメント(単糸)を経糸11・緯糸12に用いた平織物である。上記ポリエステル系エラストマーとして具体的には商品名ダイヤフローラ(登録商標)(東洋紡績(株)製)を用いた。尚商品名ダイヤフローラは、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主原料として用いられる芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレングリコールをソフトセグメントとするブロックエーテルエステル系弾性体からなるフィラメントである。上記座部用織編物10のカバーファクターは605、空隙重心−糸最短距離(A)は1.5mmである。なお経糸11・緯糸12には上記ポリエステル系エラストマー製モノフィラメント(商品名ダイヤフローラ)以外は用いられておらず、即ち該モノフィラメントのみで構成されている。
座席20の骨格は、直径1cmのFRP製ロッドからなるフレーム21により形作られており、座部の幅(W)は90cm、奥行き(L)は40cmとなっている。フレーム21は上記座部用織編物10の端縁を挟める構造になっており、座部用織編物10の周囲部分においてフレーム21を表側から包むようにしつつフレーム21の裏側で座部用織編物10の周囲縁部を挟み込んで固定し、座席20とする。尚座席20にはクッション材は使用されておらず、座部用織編物10とフレーム21のみで構成されている。
上記座部用織編物10はポリエステル系エラストマーのみで構成されているから、伸縮性、弾力性があり、クッション性が良好である。従ってクッション材を用いなくても良好な座り心地を呈する。
また、ポリエステル系エラストマー製の経糸11・緯糸12は吸水性が殆ど無く、またこれら経糸11・緯糸12がモノフィラメントであり、座部用織編物(平織物)10のカバーファクターが605、空隙重心−糸最短距離(A)が1.5mmであるので、水切り性が良く、座面上に水が殆ど残らずに良好に通り抜ける。しかも上記座部用織編物10はエラストマーのみで構成されているから、弾くようにして水を払うことにより一層良好に水切りすることが可能である。
他方、ポリエステル系エラストマーは素材として強度がやや低いものの、上記の如くモノフィラメントの直径が0.46mmで、カバーファクターが605、空隙重心−糸最短距離(A)が1.5mmであり、これら糸の太さと糸ピッチの関係により、座席として十分な強力を示す。
加えて上記座席20はクッション材を用いていない分、軽量となることから、ゴルフカートの駆動への負荷が従来のものより少なくて済む。
<実施形態3>
図3は本発明(本第1,3の発明)の実施形態3に係る座部用織編物30である。該座部用織編物30は、丸断面中実のポリエステル系エラストマーからなる直径0.22mmのモノフィラメント(単糸)のみを用いた編物である。その編目密度はコース密度3.0コース/2.54cmでウェール密度4.0ウェール/2.54cmであり、空隙重心−糸最短距離(A)が1.7mmである。ポリエステル系エラストマーとしては商品名ダイヤフローラ(登録商標)(東洋紡績(株)製)を用いた。
この座部用織編物(編物)30を上記座席20の座部用織編物(平織物)10に換えて用いても良く、この場合も優れた水切り性を発揮する。加えてポリエステル系エラストマーの有する弾力性に加えて、編物であることによる伸縮性によって、より一層クッション性に優れた座席となり、座り心地がより良好となる。
<実施形態4>
実施形態4の座部用織編物(本第4の発明)は、丸断面中実のポリエステル系エラストマーからなる直径0.22mmのモノフィラメント(単糸)のみを用いたラッセルメッシュ編物である。そのメッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)は1.5mmである。ポリエステル系エラストマーとしては商品名ダイヤフローラ(登録商標)(東洋紡績(株)製)を用いた。
上記と同様にこの実施形態4の座部用織編物(ラッセルメッシュ編物)を上記座席20の座部用織編物(平織物)10に換えて用いても良く、この場合も優れた水切り性を発揮する。更にポリエステル系エラストマーの有する弾力性に加えて、ラッセルメッシュ編物であることによる伸縮性によって、より一層クッション性に優れた座席となり、座り心地がより良好となる。
<実施形態5>
図4は本発明の実施形態5に係る座席40を示す斜視図である。上記の図2に示す座席20は背もたれ部が無く座部のみで構成されたものであるが、図4の座席40は背もたれ部を備え付けたものである。座部のフレーム21に実施形態1,3,4の座部用織編物の端縁を挟んで固定する(尚図4の例では、図2の例と違って、座部用織編物でフレーム21を包まずに、フレーム21,22の表側からその内縁嵌合部に座部用織編物の周囲縁部を挟み込む構成となっている)と共に、背もたれ部のフレーム22にも実施形態1,3,4の座部用織編物を取り付けて、良好なクッション性を備え且つ水切り性の良い背もたれ部としても良い。
更に、上記実施形態1,3,4の座部用織編物を二輪車のサドルや競技場の観客席等に用いても勿論良い。
[実験]
以下、本発明に係る座部用織編物及び座席について実験例を通して更に詳しく説明する。
下記表1に示すフィラメント(原糸)、織密度或いは編目密度により構成された座部用織編物(実験例1〜5)を作製した。なお、実験例1〜4におけるポリエステル系エラストマーのモノフィラメント(実験例1〜3及び実験例4の経糸)には黒色の商品名ダイヤフローラ(東洋紡績(株)製)を用いた(モノフィラメントの単糸使い)。椅子型の枠として、上記図2に示す座席20の如く、直径1cmのロッドからなるフレーム(幅W:90cm、奥行きL:40cm)を用いた。実験例1〜5の座部用織編物を縦横共に幅10cm当たり10kgの荷重を掛けて引っ張った状態のままで、上記フレームに端部を挟み込むようにして固定してゴルフカート用座席とした。尚、クッション材は使用しない。またゴルフカートの座席下の構造としては、座席下に通り抜けた水がゴルフカートの外側に排出されるようにした。
これらの座席を屋根付きのゴルフカートに取り付け、座り心地や水切り性の試験を行った。また実験例1〜5の織編物について目付け、引張強さ、破断伸びの試験を行った。
次に試験方法について説明する。
<座り心地の試験方法>
各実験例のゴルフカートを2台準備し、1台に4人が着座してゴルフ場のカート道を20分間連続走行して座り心地を評価し、全被験者の判定結果の平均にて総合判定とした。なお表1中、◎はクッション性が非常に良く、臀部が痛くならず非常に快適な座り心地を呈するものである。○はクッション性が良く、臀部が痛くならず快適な座り心地を呈するものである。×はクッション性に乏しく、臀部がやや痛くなるものである。
<水切り性の試験方法>
各実験例のゴルフカート用座席に対し、バケツに10リットル入った水をかけ、座席の水の通り抜け易さ、座席表面に溜まる水の程度により評価した。なお、表1中、◎は水が座席を非常に簡単に通り抜け、座席面に殆ど水が溜まらないものである。○は水が座席を簡単に通り抜け、座席面の一部に水が溜まるものである。×は水が座席を簡単に通り抜けるものの、座席面の殆どに水が溜まるものである。
<空隙重心−糸最短距離(A)>
空隙重心−糸最短距離(A)に関して、実験例1,2,4,5の織編物は大凡揃った目をしていることから、任意の3箇所の目について測定し、その最大値と最小値を測定結果とした。具体的な測定方法としては、まず実験例1〜5の織編物について拡大写真を撮り、この写真における3箇所の目の空隙(S)を切り取り、この切取片(空隙(S))についてそれぞれ重心(M)を求める。次いでこの重心(M)から切取片の縁まで(即ち、当該目を構成する糸まで)の最短距離を測り、拡大写真撮影にあたっての拡大倍率を勘案して、空隙重心−糸最短距離(A)を求めた。
<メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)>
メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)に関して、実験例3の織編物は大凡揃った目をしていることから、任意の3箇所のメッシュ孔について測定し、その最大値と最小値を測定結果とした。具体的な測定方法としては、まず実験例3の織編物について拡大写真を撮り、この写真における3箇所のメッシュ孔(H)を切り取り、この切取片(メッシュ孔(H))についてそれぞれ重心(M)を求める。次いでこの重心(M)から切取片の縁まで(即ち、当該メッシュ孔を構成する紐状部まで)の最短距離を測り、拡大写真撮影にあたっての拡大倍率を勘案して、メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)を求めた。
<その他の試験>
その他の試験方法(目付け、引張強さ、破断伸び)については、JIS L 1096に基づいて測定した。また織物のカバーファクターについては上記式(1)により求めた。
Figure 2008144320
実験例1〜3の座部用織編物を用いた座席は、適度な伸縮性と高弾発性を示すと共に良好なクッション性を呈し、快適な座り心地であった。また長時間座っていても臀部が痛くなることは無かった。水切り性試験においても水切り性が良好で、座席面に水が殆ど溜まることは無かった。
加えてこれら実験例1〜3での座席を取り付けたゴルフカートを雨の日に使用したところ、座席の上に雨水がかかっても水滴が溜まらず透水し、ズボンが殆ど濡れることが無く快適であった。同様に真夏の日に使用したところ、座席の座部が蒸れることなく快適であった。また、座席に泥が付着して汚れた部分に水道水を吹きかけたところ、汚れを簡単に落とすことができた。
表1に示す様に、実験例1〜3の織編物のタテ方向の引張強さはいずれも460N/5cm以上あるので、体重120kg程度の人間が座っても十分な強力を有している。なお、実験例1〜3の座部用織編物は、黒原着色モノフィラメントのみで構成されているので、光の反射状態が見る角度によって微妙に変化して審美性に優れるものであった。
一方、実験例4の座部用織編物を用いた座席は、経糸に熱可塑性エラストマーモノフィラメントを用いているため、座り心地は良好であるものの、水切り性試験においては、水は簡単には通り抜けず座部に水が溜まった。特に緯糸のポリアミドマルチフィラメントに水が抱き込まれており、タオルで座部を拭いても水をきれいに除去するのが困難であった。
実験例5の座部用織編物を用いた座席は、座り心地の点において、織物が伸びないため硬く感じられ突っ張り感があった。また水切り性試験において、水は簡単には通り抜けずに座部に水が溜まり、タオルで座部を拭いても水をきれいに除去するのが困難であった。
加えて、実験例5での座席を取り付けたゴルフカートを雨の日に使用したところ、座席の雨に濡れた部分は水滴が溜まっており、その部分に腰掛けたところ、ズボンが濡れ不快であった。また、真夏の日に使用したところ、座部にやや蒸れを感じた。
以上、例を挙げて本発明をより具体的に説明したが、本発明はもとより上記例によって制限を受けるものではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することは勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の座部用織編物は良好なクッション性を呈すると共に水切り性に優れることから、屋外で使用されるゴルフカート、土木・建築用重機、乗用農機具、電動車、オートバイ、自転車などの座席に好適である。なお、これら屋外用座席に用いるだけでなく、事務椅子、学童椅子などの屋内用座席に適用しても良い。
本発明の一実施形態に係る座部用織編物を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る座席の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る座部用織編物である。 本発明の他の実施形態に係る座席を示す斜視図である。 空隙重心−糸最短距離(A)を説明するための図であり、(a)は平織物の場合、(b)は平編物の場合を示す。 メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)を説明するための図である。
符号の説明
10、30 座部用織編物
11 経糸
12 緯糸
20,40 座席
21,22 フレーム
A 空隙重心−糸最短距離
B メッシュ孔重心−紐状部最短距離
F 糸(モノフィラメント)
H メッシュ孔
M 重心
S 空隙
T 紐状部

Claims (7)

  1. 座席の座部用の織編物において、
    熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
    該織編物における糸で囲まれた目の空隙は、全て、その空隙における面積の重心から該目を構成する糸までの最短距離が1〜8mmであることを特徴とする座席の座部用織編物。
  2. 座席の座部用の織編物において、
    該織編物が織物であり、
    熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
    カバーファクターが440〜1000であることを特徴とする座席の座部用織編物。
  3. 座席の座部用の織編物において、
    該織編物が編物であり、
    熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
    コース密度が1.5〜11.8コース/2.54cm、ウェール密度が1.5〜11.8ウェール/2.54cmの編目密度を示すことを特徴とする座席の座部用織編物。
  4. 座席の座部用の織編物において、
    該織編物が、メッシュを形成する経編物であり、
    熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
    前記経編物におけるメッシュ孔は、全て、そのメッシュ孔における面積の重心から該メッシュ孔を構成する紐状部までの最短距離が1〜8mmであることを特徴とする座席の座部用織編物。
  5. 前記熱可塑性エラストマーがポリエステル系エラストマーである請求項1〜4のいずれかに記載の座部用織編物。
  6. 前記ポリエステル系エラストマーが、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主原料として用いられる芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレングリコールをソフトセグメントとするブロックエーテルエステル系弾性体である請求項5に記載の座部用織編物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の座部用織編物を、屋外用座席の座部に用いたものであることを特徴とする座席。
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