JP2008144320A - 座部用織編物、並びに座席 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、織編物における糸で囲まれた目の空隙は、その空隙における面積の重心から該目を構成する糸までの最短距離が1〜8mmの座部用織編物10である。この座部用織編物10を座席20の座部として用いる。
【選択図】図2
Description
K=N1・(D1×9/10)1/2+N2・(D2×9/10)1/2 …(1)
K:カバーファクター
N1:2.54cm四方当たりの経糸の糸本数
N2:2.54cm四方当たりの緯糸の糸本数
D1:経糸の繊度(d tex)
D2:緯糸の繊度(d tex)
K=N・(D×9/10)1/2 …(2)
K:カバーファクター
N:2.54cm四方当たりの糸本数 (即ち、N=経糸本数/2.54cm+緯糸本数/2.54cm)
D:繊度(d tex)
図1は本発明(本第1,2の発明)の実施形態1に係る座部用織編物10を示す斜視図である。図2はこの座部用織編物10を用いた本発明の実施形態2に係る座席20の斜視図であり、ゴルフカート用の座席(2人掛け用)である。
図3は本発明(本第1,3の発明)の実施形態3に係る座部用織編物30である。該座部用織編物30は、丸断面中実のポリエステル系エラストマーからなる直径0.22mmのモノフィラメント(単糸)のみを用いた編物である。その編目密度はコース密度3.0コース/2.54cmでウェール密度4.0ウェール/2.54cmであり、空隙重心−糸最短距離(A)が1.7mmである。ポリエステル系エラストマーとしては商品名ダイヤフローラ(登録商標)(東洋紡績(株)製)を用いた。
実施形態4の座部用織編物(本第4の発明)は、丸断面中実のポリエステル系エラストマーからなる直径0.22mmのモノフィラメント(単糸)のみを用いたラッセルメッシュ編物である。そのメッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)は1.5mmである。ポリエステル系エラストマーとしては商品名ダイヤフローラ(登録商標)(東洋紡績(株)製)を用いた。
図4は本発明の実施形態5に係る座席40を示す斜視図である。上記の図2に示す座席20は背もたれ部が無く座部のみで構成されたものであるが、図4の座席40は背もたれ部を備え付けたものである。座部のフレーム21に実施形態1,3,4の座部用織編物の端縁を挟んで固定する(尚図4の例では、図2の例と違って、座部用織編物でフレーム21を包まずに、フレーム21,22の表側からその内縁嵌合部に座部用織編物の周囲縁部を挟み込む構成となっている)と共に、背もたれ部のフレーム22にも実施形態1,3,4の座部用織編物を取り付けて、良好なクッション性を備え且つ水切り性の良い背もたれ部としても良い。
以下、本発明に係る座部用織編物及び座席について実験例を通して更に詳しく説明する。
各実験例のゴルフカートを2台準備し、1台に4人が着座してゴルフ場のカート道を20分間連続走行して座り心地を評価し、全被験者の判定結果の平均にて総合判定とした。なお表1中、◎はクッション性が非常に良く、臀部が痛くならず非常に快適な座り心地を呈するものである。○はクッション性が良く、臀部が痛くならず快適な座り心地を呈するものである。×はクッション性に乏しく、臀部がやや痛くなるものである。
各実験例のゴルフカート用座席に対し、バケツに10リットル入った水をかけ、座席の水の通り抜け易さ、座席表面に溜まる水の程度により評価した。なお、表1中、◎は水が座席を非常に簡単に通り抜け、座席面に殆ど水が溜まらないものである。○は水が座席を簡単に通り抜け、座席面の一部に水が溜まるものである。×は水が座席を簡単に通り抜けるものの、座席面の殆どに水が溜まるものである。
空隙重心−糸最短距離(A)に関して、実験例1,2,4,5の織編物は大凡揃った目をしていることから、任意の3箇所の目について測定し、その最大値と最小値を測定結果とした。具体的な測定方法としては、まず実験例1〜5の織編物について拡大写真を撮り、この写真における3箇所の目の空隙(S)を切り取り、この切取片(空隙(S))についてそれぞれ重心(M)を求める。次いでこの重心(M)から切取片の縁まで(即ち、当該目を構成する糸まで)の最短距離を測り、拡大写真撮影にあたっての拡大倍率を勘案して、空隙重心−糸最短距離(A)を求めた。
メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)に関して、実験例3の織編物は大凡揃った目をしていることから、任意の3箇所のメッシュ孔について測定し、その最大値と最小値を測定結果とした。具体的な測定方法としては、まず実験例3の織編物について拡大写真を撮り、この写真における3箇所のメッシュ孔(H)を切り取り、この切取片(メッシュ孔(H))についてそれぞれ重心(M)を求める。次いでこの重心(M)から切取片の縁まで(即ち、当該メッシュ孔を構成する紐状部まで)の最短距離を測り、拡大写真撮影にあたっての拡大倍率を勘案して、メッシュ孔重心−紐状部最短距離(B)を求めた。
その他の試験方法(目付け、引張強さ、破断伸び)については、JIS L 1096に基づいて測定した。また織物のカバーファクターについては上記式(1)により求めた。
加えて、実験例5での座席を取り付けたゴルフカートを雨の日に使用したところ、座席の雨に濡れた部分は水滴が溜まっており、その部分に腰掛けたところ、ズボンが濡れ不快であった。また、真夏の日に使用したところ、座部にやや蒸れを感じた。
11 経糸
12 緯糸
20,40 座席
21,22 フレーム
A 空隙重心−糸最短距離
B メッシュ孔重心−紐状部最短距離
F 糸(モノフィラメント)
H メッシュ孔
M 重心
S 空隙
T 紐状部
Claims (7)
- 座席の座部用の織編物において、
熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
該織編物における糸で囲まれた目の空隙は、全て、その空隙における面積の重心から該目を構成する糸までの最短距離が1〜8mmであることを特徴とする座席の座部用織編物。 - 座席の座部用の織編物において、
該織編物が織物であり、
熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
カバーファクターが440〜1000であることを特徴とする座席の座部用織編物。 - 座席の座部用の織編物において、
該織編物が編物であり、
熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
コース密度が1.5〜11.8コース/2.54cm、ウェール密度が1.5〜11.8ウェール/2.54cmの編目密度を示すことを特徴とする座席の座部用織編物。 - 座席の座部用の織編物において、
該織編物が、メッシュを形成する経編物であり、
熱可塑性エラストマーからなる径0.15〜1.5mmのモノフィラメントによって実質的に構成され、
前記経編物におけるメッシュ孔は、全て、そのメッシュ孔における面積の重心から該メッシュ孔を構成する紐状部までの最短距離が1〜8mmであることを特徴とする座席の座部用織編物。 - 前記熱可塑性エラストマーがポリエステル系エラストマーである請求項1〜4のいずれかに記載の座部用織編物。
- 前記ポリエステル系エラストマーが、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主原料として用いられる芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ポリアルキレングリコールをソフトセグメントとするブロックエーテルエステル系弾性体である請求項5に記載の座部用織編物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の座部用織編物を、屋外用座席の座部に用いたものであることを特徴とする座席。
Priority Applications (1)
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JP2006334758A JP2008144320A (ja) | 2006-12-12 | 2006-12-12 | 座部用織編物、並びに座席 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-12-12 JP JP2006334758A patent/JP2008144320A/ja active Pending
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