JP2006000207A - 立体編物を有する座席 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結するモノフィラメントの連結糸とを有する立体編物をフレームに取り付け、立体編物はタテ方向あるいはヨコ方向のいずれかの方向の5%伸長時の大きい方の応力Aが30〜300N/4cm幅で、他方の5%伸長時の応力Bとの比A/Bが1.1〜15.0となるように設定した。また、表層に表皮材を配置した積層構造を採用した。
【選択図】図4
Description
本発明のクッション構造体に用いる立体編物は、タテまたはヨコ方向の5%伸長時の応力およびその応力比が適切に設定されているため、よこしわが発生しにくく、また、これをクッション材として座席に使用した場合、着座後の底付き感がなく、反発性のある良好なクッション性が得られ、人体のホールド性に優れる。特に、この立体編物を2辺固定式のフレームに張設されて座部および/または背部を形成する座席に使用することにより、幅入りによる形態変化のない安定した座り心地を付与することができる。
実施の形態1.
本発明における立体編物は、表裏二層の編地(表側編地および裏側編地)と該二層の編地を連結するモノフィラメントの連結糸とを有し、該立体編物のタテ方向またはヨコ方向のいずれか大きい方向(A方向)の5%伸長時の応力(A)が30〜300N/4cm幅、好ましくは40〜270N/4cm幅、より好ましくは50〜250N/4cm幅であり、かつ他の方向(B方向)の5%伸長時の応力(B)との比(A/B)が1.1〜15.0、好ましくは1.5〜10.0、より好ましくは2.0〜8.0であることが必要である。なお、ここで、A方向とは、5%伸長時のタテ方向またはヨコ方向の応力の大きい方向を言う。
ここで、応力Aの生じる方向に0.5%以上の伸長とは、フレームに取り付ける前の無張力状態における立体編物表面の応力Aが生じる方向に並ぶ編目50個分の長さ(mm)に対し、フレームに取り付けた後の編目50個分の長さ(mm)が0.5%以上に伸長している状態をいい、下記算出によって設定できる。
K≧(0.5/100×M)+M
K:フレームに固定後の編目50個分の長さ(mm)
M:応力A方向に並ぶ無張力時の編目50個分の長さ(mm)
なお、応力Bの生じる方向については緊張状態あるいは弛ませた状態のどちらであってもよい。応力Aの生じる方向での伸長は5%以下が好ましく、この値を超えると取り付けが困難となる場合がある。伸長は更に好ましくは0.5%以上、4%以下であり、最も好ましくは0.8%以上、3%以下である。
仕上げした立体編物を20cm×4cm(幅)の短冊状にカットした試験片をタテ方向(ウエール列に沿った方向)とヨコ方向(コース列に沿った方向)のものをそれぞれ5枚ずつ採取する。島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、つかみ幅4cm、つかみ間隔10cm、引張り速度50mm/minの条件で、5%まで伸長させた時の引張り応力を求める。タテ方向とヨコ方向を各5回測定し、それぞれの平均値を5%時のタテとヨコの引張り応力とする。この時、5%伸長時の応力の高い方向をA方向とする。
仕上げした立体編物(40cm角)の連結糸をほぼ中央部でカットし、表側と裏側の編地をそれぞれ分離する。
4隅に高さ15cmの足を取付けた下側の金属枠(内側が1辺30cmの四角形に刳り貫いた外側が1辺41cmの四角形で、厚み5mmの金属板)の上面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止めを付与させたものと、上側の金属枠(下側の金属枠と同様で高さ15cmの足がないもの)の下面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止めを付与させたものとの間に、立体編物の表側および裏側の編地を弛まない様に連結糸側を下にして挟み、周囲を万力で固定する。
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、張設した表側編地の中央部を50mm/分の速度で圧縮し、245Nの荷重時の変位を測定して圧縮撓み量(M)(mm)とする。
次式により表側編地の面伸長率(F)と裏側編地の面伸長率(B)を求める。
F(%)={(1502+M2)0.5−150}×100/150
B(%)={(1502+M2)0.5−150}×100/150
上記、面伸長率(F)と(B)の測定に用いた4辺固定式の金属枠と同じ物の2辺(向かい合う側)を取り除いた2辺固定式の金属枠を作製し、立体編物(40cm角)を弛まない様に挟み、2辺を万力で固定する。予め、試料の表面に固定されない両端から50mmの位置にそれぞれ印線を書き込んでおく。
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、張設した表側編地の中央部を50mm/分の速度で圧縮し、245Nの荷重で保持させる。この時、図1に示す幅入り後の変化量(H1 )を測定し、次式により幅入り率(H)を算出する。
H(%)=(H0 −H1 )/300×100
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状の圧縮治具により、剛体面に置いた40cm角、厚みT0 (mm)の立体編物を、10mm/minの速度で245Nの荷重になるまで圧縮し、直ぐに10mm/minの速度で開放する。この際に得られる図2に示す荷重−変位曲線のうち、行き(圧縮)の曲線の立ち上がり部分の略直線領域の傾きを、{荷重P(N)/変位ε(mm)}の式により算出し、圧縮弾性率E(N/mm)とする。
JIS−L−1013の乾熱収縮率試験方法(B法)に準じて測定を行う。この際の乾燥機の温度は150℃とする。
仕上げした立体編物(40cm角)の外観観察により、◎:シワが全くない、○:薄い筋状の跡は見られるが、シワと感じない、△:凹凸感があり、凹みの浅いシワがある、×:凹みが厚みの半分以上であり、深いシワがある、の4段階で相対評価する。表裏どちらの面も評価する。
座部が幅52cm、奥行き47cm、高さ32cmの口型金属パイプ材からなる座席フレーム(背もたれなし)を作製し、幅50cm×奥行き57cmの立体編物((2)の5%伸長時の応力の測定で得たA方向を奥行き方向で使用する)を0.8%伸長させて、座席フレームの前後となる立体編物の2辺をフレームの外側で直角に折り返し、立体編物の折り返した2辺を金属板からなる押さえ部材によりフレームに押さえつけて、1辺に対し4箇所ボルト止めした2辺固定式の座席を作製する。なお、押さえ部材の内側および座席フレームの2辺には、立体編物がスリップしないように40番のサンドペーパーをそれぞれ貼付しておき、ボルトの位置には立体編物に穴を開けておく。その上に体重65Kgの男性が5分間座った後、1分間退席することを10回繰り返す。
<ポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントの製造>
実施例において使用したポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントは以下の方法により製造した。
[η]=lim(ηr−1)/C
C→0
定義中のηrは、純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレート糸またはポリエチレンテレフタレート糸の稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg/100mlで表されるポリマー濃度である。
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用い、表側の編地を形成する筬(L1 、L2 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸をオールインの配列で供給し、連結部を形成する筬(L3 )から参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給し、さらに裏側の編地を形成する筬(L4 、L5 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率5.7%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸をオールインの配列で供給した。
(編組織)
L1 :1211/1011/(オールイン)
L2 :0111/2111/(オールイン)
L3 :3410/4367/(オールイン)
L4 :1110/0001/(オールイン)
L5 :5510/1156/(オールイン)
L6 :2222/0000/(オールイン)
得られた立体編物を2%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例1において、裏側の編地を形成する筬(L4 、L5 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率13.8%のポリエチレンテレフタレート繊維の原糸に、挿入糸(L6 )を参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントを2本引き揃えてタテ方向に挿入した以外は、実施例1と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
得られた立体編物を1%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例2において、以下の編組織に変更した以外は実施例2と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1 :1211/1011/(オールイン)
L2 :0111/2111/(オールイン)
L3 :3410/4367/(オールイン)
L4 :1110/0001/(オールイン)
L5 :7710/1178/(オールイン)
L6 :2222/0000/(オールイン)
得られた立体編物を1%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例2において、表側の編地を形成する筬(L1 )の配列を2イン×2アウトになるように2本ずつ引き揃えで供給し、同様に筬(L2 )の配列を2アウト2インで供給し、以下の編組織に変更した以外は実施例2と同様にした表面メッシュ調の立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1 :0111/3233/4544/3222/(2イン×2アウト)
L2 :4544/3222/0111/3233/(2アウト×2イン)
L3 :3410/4367/(オールイン)
L4 :1110/0001/(オールイン)
L5 :7710/1178/(オールイン)
L6 :2222/0000/(オールイン)
得られた立体編物を0.8%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例4において、表裏の編地を形成する筬(L1 、L2 、L4 、L5 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率5.3%の難燃ポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(167デシテックス/48フィラメント(東洋紡績(株)ハイム)の3本引き揃えインターレース加工糸)に変更した以外は実施例4と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
得られた立体編物を3%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
緯糸挿入装置を装備した10枚筬、14ゲージ、釜間12mmのダブルラッセル編機を用い、表側の編地を形成する筬(L3 、L4 )から500デシテックス/90フィラメント、乾熱収縮率1.8%のポリエチレンテレフタレート繊維の先染め仮撚加工糸(167デシテックス/30フィラメントの3本引き揃えインターレース加工糸:黒色)をオールインの配列で供給し、連結部を形成する筬(L5 )から参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給し、さらに裏側の編地を形成する筬(L7 、L8 )から500デシテックス/90フィラメント、乾熱収縮率1.8%のポリエチレンテレフタレート繊維の先染め仮撚加工糸(167デシテックス/30フィラメントの3本引き揃えインターレース加工糸:黒色)をオールインの配列で供給した。
(編組織)
L3 :1211/1011/(オールイン)
L4 :0111/2111/(オールイン)
L5 :3410/4367/(オールイン)
L7 :1110/0001/(オールイン)
L8 :3310/1134/(オールイン)
得られた立体編物を1.5%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例6において、表側の編地を形成する筬(L3 )の配列を2イン×2アウトになるように2本ずつ引き揃えで供給し、同様に筬(L4 )の配列を2アウト2インで供給し、裏側の編地を形成する筬(L7 、L8 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率13.8%のポリエチレンテレフタレート繊維の原糸に変更し、緯糸挿入糸を2016デシテックス/576フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊維の合燃糸(167デシテックス/48フィラメント12本をZ撚125T/Mの条件でリング撚糸させたもの)を挿入して以下の編組織に変更した以外は実施例6と同様にした表面メッシュ調の立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L3 :0111/3233/4544/3222/(2イン×2アウト)
L4 :4544/3222/0111/3233/(2アウト×2イン)
L6 :3410/4367/(オールイン)
L7 :1110/0001/(オールイン)
L8 :6610/1167/(オールイン)
得られた立体編物を0.8%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に優れ、着座後の幅入りによる違和感がなく安定した座り心地とよこしわが目立たない見栄えの良いものであった。
実施例1において、裏側の編地に挿入されるタテ方向の挿入糸を取り除き、生機の仕上げ時の幅出し率を15%にした以外は実施例1と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
得られた立体編物を2%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りによる違和感が高いため、座り心地の悪いものであった。
実施例6において、表側の編地を形成する筬(L3 、L4 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸を、裏側の編地を形成する筬(L7 、L8 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率5.7%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸を供給し、裏側の編地の毎コースに167デシテックス/48フィラメントのポリトリメチレンテレフタレート繊維を緯糸挿入した以外は実施例6と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
得られた立体編物を1.5%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りによる違和感があるため、座り心地の悪いものであった。
実施例1において、裏側の編地に挿入されるタテ方向の挿入糸を取り除き、以下の組織に変更した以外は実施例1と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
(編組織)
L1 :1211/1011/(オールイン)
L2 :0111/2111/(オールイン)
L3 :3410/4367/(オールイン)
L4 :1110/0001/(オールイン)
L5 :3310/1134/(オールイン)
L6 :2222/0000/(オールイン)
得られた立体編物を3%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りによる違和感が高いため、座り心地の悪いものであった。
実施例6において、表側の編地を形成する筬(L3 、L4 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸を、裏側の編地を形成する筬(L7 、L8 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率13.8%のポリエチレンテレフタレート繊維の原糸を供給し、以下に示す編組織で、緯糸挿入として裏側の編地の毎コースに2016デシテックス/576フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の合燃糸(167デシテックス/48フィラメント12本をZ撚125T/Mの条件でリング撚糸させたもの)に変更した以外は実施例6と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
(編組織)
L3 :2322/1011/(オールイン)
L4 :0111/3222/(オールイン)
L5 :3410/4367/(オールイン)
L7 :1110/0001/(オールイン)
L8 :6610/1167/(オールイン)
得られた立体編物を0.5%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りは小さいものの表面が固くて痛みを感じるため、座り心地の悪いものであった。
比較例4において、裏側の編地を形成する筬(L7 、L8 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸に変更した以外は比較例4と同様にした立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
得られた立体編物を0.5%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りは小さいものの表面が固くて痛みを感じるため、座り心地の悪いものであった。
緯糸挿入装置を装備した10枚筬、14ゲージ、釜間12mmのダブルラッセル編機を用い、表裏の編地を形成する筬(L3 、L4 、L6 、L7 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸をオールインの配列で供給し、連結部を形成する筬(L5 )から参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。
(編組織)
L3 :5655/1011/(オールイン)
L4 :0111/1000/(オールイン)
L5 :3410/4367/(オールイン)
L7 :1110/0001/(オールイン)
L8 :5510/1156/(オールイン)
得られた立体編物を1.2%伸長して張設した座席は、クッション性とホールド性に乏しく、着座後の幅入りは小さいものの表面が固くて若干の痛みを感じるため、座り心地の悪いものであった。
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用い、表側の編地を形成する筬(L2 、L3 )から500デシテックス/144フィラメント、乾熱収縮率5.7%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸をオールインの配列で供給し、連結部を形成する筬(L4 )から参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給し、さらに裏側の編地を形成する筬(L5 、L6 )から1000デシテックス/288フィラメント(500デシテックス/144フィラメントの2本引き揃え)、乾熱収縮率3.3%のポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸を2アウト×2イン(L5 )、2イン×2アウト(L6 )の配列で供給した。
(編組織)
L1 :1111/0000/(オールイン)
L2 :1011/3433/(オールイン)
L3 :1000/0111/(オールイン)
L4 :4367/3410/(オールイン)
L5 :3345/4432/2201/1132/(2アウト×2イン)
L6 :2201/1132/3345/4432/(2イン×2アウト)
得られた立体編物を1.5%伸長して張設した座席は、反発感のあるクッション性はあるものの、着座時の底付き感と幅入りまたはよこしわによる違和感があり、ホールド性に乏しく、座り心地の悪いものであった。更によこしわが残るため、見栄えも悪いものであった。
上述した本発明の実施の形態1にかかる立体編物を適用した座席(薄型シート)Sを図3乃至図6を参照しながら説明する。
4 シートバック、
6 シートクッションフレーム、
8 布ばね、
10 立体編物、
12,26 トリム、
14,16,19 トリム留、
18 係止具、
20 補強パッチ、
22 板材、
24 クッション材、
S 座席(薄型シート)。
Claims (3)
- 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結するモノフィラメントの連結糸とを有する立体編物がフレームに取り付けられた座席であって、
前記立体編物のタテ方向あるいはヨコ方向のいずれかの方向の5%伸長時の大きい方の応力Aが30〜300N/4cm幅であり、他方の5%伸長時の応力Bとの比A/Bが1.1〜15.0であり、表層に表皮材を配置した積層構造であることを特徴とする座席。 - 前記表皮材と前記立体編物との間に繊維構造体、発泡体、粘性体の少なくとも一つを介装したことを特徴とする請求項1に記載の座席。
- 前記表皮材の伸長率を前記立体編物の伸長率より大きく設定したことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の座席。
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