JP2003184880A - 直動装置 - Google Patents
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- JP2003184880A JP2003184880A JP2001383405A JP2001383405A JP2003184880A JP 2003184880 A JP2003184880 A JP 2003184880A JP 2001383405 A JP2001383405 A JP 2001383405A JP 2001383405 A JP2001383405 A JP 2001383405A JP 2003184880 A JP2003184880 A JP 2003184880A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スライダの動きに伴って案内レールの転動体転
動溝及び平面部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に排
除できる直動装置を提供することにある。 【解決手段】側面に軸方向に沿って転動体転動溝を有す
る案内レール11と、案内レール11の転動体転動溝1
2と対向する転動体転動溝を有し、前記両転動体転動溝
間に転動自在に介装した転動体を介して案内レール11
の軸方向に相対移動するスライダ13と、スライダ13
の軸方向の両端部に設けられ、案内レール及び転動体転
動溝と摺動するシール部材17とからなる直動装置にお
いて、シール部材17に案内レール11の軸線方向に対
して角度を持ったシール面17cを設けたことを特徴と
する。
動溝及び平面部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に排
除できる直動装置を提供することにある。 【解決手段】側面に軸方向に沿って転動体転動溝を有す
る案内レール11と、案内レール11の転動体転動溝1
2と対向する転動体転動溝を有し、前記両転動体転動溝
間に転動自在に介装した転動体を介して案内レール11
の軸方向に相対移動するスライダ13と、スライダ13
の軸方向の両端部に設けられ、案内レール及び転動体転
動溝と摺動するシール部材17とからなる直動装置にお
いて、シール部材17に案内レール11の軸線方向に対
して角度を持ったシール面17cを設けたことを特徴と
する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、工作機
械、産業用機械等に用いられる直動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械としてのマシニングセンタや産
業用機械としてのロボット等においては、ワークテーブ
ル等の直進移動を円滑に行わせるために、リニアガイド
が用いられている。 【0003】リニアガイドは、両側面に軸方向に沿って
転動体転動溝を有する案内レールと、この案内レールに
嵌合するスライダとからなり、このスライダの内面に案
内レールの転動体転動溝と対向する転動体転動溝を設
け、前記両転動体転動溝間に多数の転動体を転動自在に
介装し、転動体を介してスライダが案内レールの軸方向
に相対移動するようになっている。 【0004】ところで、リニアガイドをマシニングセン
タ等の工作機械に採用した場合、切削屑や切削屑を含む
冷却液に晒される環境下で使用され、産業用機械に採用
した場合においても、木屑、粉塵等に晒される厳しい環
境下で使用されることが多い。 【0005】従って、前述のような厳しい環境下で使用
された場合、スライダの内部に切削屑や粉塵が転動体転
動溝の内部に侵入し、木屑が潤滑剤を吸収し、潤滑性能
が確保できなくなるとともに、スライダの直進移動にお
ける両者間の摺接抵抗に影響を及ぼすことになる。 【0006】そこで、リニアガイドにおいては、スライ
ダの軸方向の両端部にエンドキャップを介してサイドシ
ールが設けられ、このサイドシールは、案内レール及び
転動体転動溝と摺動し、塵埃や異物がスライダの内部に
侵入するのを防止している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、サイドシール
を設けただけでは転動体転動溝やスライダの内部に塵埃
や異物が侵入するのを完全に防止することはできず、従
来においては、例えば、特開2000−266048号
公報に示すように、エンドキャップにシール具を設けて
いる。このシール具は、板状のシール具上の面外方向に
突起を設けた3次元的シールであり、シール性を低下さ
せることなく、スライダの動きに対応して塵埃や異物を
転動体転動溝に蓄積させずに転動溝から外部に排除でき
るようになっている。 【0008】しかし、特開2000−266048号公
報に示す、シール具は、転動体転動溝のみに摺動するも
のであり、案内レールの平面部に付着した木屑、塵埃、異
物等を外部に完全に排除することはできない。 【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、案内レール及び転動
体転動溝に付着した木屑、塵埃、異物等をスライダの動き
に対応して外部に完全に排除することができ、潤滑性能
を確保できる直動装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、側面に軸方向に沿って転動体転動溝を
有する案内レールと、前記案内レールの転動体転動溝と
対向する転動体転動溝を有し、前記両転動体転動溝間に
転動自在に介装した転動体を介して前記案内レールの軸
方向に相対移動するスライダと、前記スライダの軸方向
の両端部に設けられ、前記案内レール及び転動体転動溝
と摺動するシール部材とからなる直動装置において、前
記シール部材に前記案内レールの軸線方向に対して角度
を持ったシール面を設けたことを特徴とする直動装置に
ある。 【0011】前記構成によれば、スライダの両端部に設
けたシール部材が案内レール及び転動体転動溝と摺動し
てシール性を確保するとともに、シール部材に案内レー
ルの軸線方向に対して角度を持ったシール面を持ってい
るために、スライダの動きに伴って案内レールの転動体
転動溝及び平面部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に
排除できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。 【0013】図1及び図2はリニアガイドの第1の実施
形態を示し、図1(a)は平面図、(b)は側面図、図2
(a)は図1のA−A線に沿う断面図、(b)は図1の
B−B線に沿う断面図である。リニアガイド10の軸方
向の延びる案内レール11の両側面には2条の転動体転
動溝12が案内レール11の軸方向に設けられている。
この案内レール11にはこれを跨いだ状態で、スライダ
13が嵌合されている。スライダ13の内面には案内レ
ール11の転動体転動溝12と対向する2条の転動体転
動溝14が設けられている。 【0014】案内レール11とスライダ13の転動体転
動溝12と14との間には鋼球からなる多数の転動体1
5が転動自在に介装され、転動体15を介して案内レー
ル11の軸方向にスライダ13が相対移動するようにな
っている。 【0015】スライダ13の軸方向の両端部にはエンド
キャップ16が設けられている。エンドキャップ16の
スライダ13に対面する側には転動体15が転動自在な
円弧状の湾曲路(図示しない)が設けられ、この湾曲路
の両端開口は案内レール11とスライダ13の転動体転
動溝12、14と連通し、転動体循環通路が形成されて
いる。 【0016】また、エンドキャップ16の外側にはシー
ル部材17が重ね合わせた状態で固定されている。シー
ル部材17は、金属または合成樹脂材料からなり、スラ
イダ13の両端部から案内レール11の延長方向に突出
し、平面視で、略正三角形状をなしている。 【0017】従って、シール部材17の先端部17aは
案内レール11の幅方向の中心部に位置し、その先端部
17aから基端部17bに向かって幅が拡開する傾斜
面、つまり案内レール11の軸線に対して角度を持った
シール面17c,17cが形成されている。シール面1
7c,17cの先端部側は案内レール11の上面に接触
しているとともに、基端部側は案内レール11の側面に
接触し、さらに転動体転動溝12の内面に接触する凸部
17dが設けられている。 【0018】そして、案内レール11に対するスライダ
13の直進運動に伴ってシール部材17のシール面17
c,17cが案内レール11の上面及び側面と摺動し、
凸部17dが案内レール11の転動体転動溝12の内面
と摺動するようになっている。 【0019】従って、案内レール11に嵌合されたスラ
イダ13は転動体転動溝12,14を転動する転動体1
5を介して案内レール11の軸線方向に直進移動する
が、スライダ13の両端部に設けられたシール部材17
が案内レール11の上面及び側面、さらに案内レール1
1の転動体転動溝12の内面と摺動してシール性を確保
する。 【0020】これと同時に、案内レール11の平面部及
び転動体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異
物等は、シール面17c,17cの傾斜面によって掬い
上げて外部、特に案内レール11の両側に排除すること
ができる。従って、切削屑や切削屑を含む冷却液に晒さ
れる環境下で使用された場合においても、スライダ13
の内部に切削屑や粉塵等の異物が転動体転動溝12,1
4の内部に侵入することはなく、常に潤滑性能を確保
し、スライダ13を円滑に直進移動させることができ
る。 【0021】図3は第2の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0022】本実施形態は、スライダ13の両端部に設
けたシール部材18の先端側に片側傾斜の傾斜面、つま
り案内レール11の軸線に対して角度を持ったシール面
18aが形成されている。 【0023】シール部材18の下面は案内レール11の
上面に接触しているとともに、シール面18aの基端部
側の凸部18bは案内レール11の転動体転動溝12の
内面に接触し、スライダ13の直進運動に伴ってシール
部材18のシール面18aが案内レール11の上面、凸
部18bが案内レール11の転動体転動溝12の内面と
摺動するようになっている。 【0024】従って、第1の実施形態と同様の作用があ
り、案内レール11の平面部及び転動体転動溝12の内
面に付着している木屑、塵埃、異物等は、シール面18a
の傾斜面によって掬い上げて外部、特に案内レール11
の片側に排除することができる。 【0025】図4は第3の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1,2の実施形態と同
一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0026】本実施形態は、スライダ13の両端部に設
けたシール部材18の先端側に片側傾斜の傾斜面、つま
り案内レール11の軸線に対して角度を持ったシール面
18aが形成されている。さらに、シール面18aには
案内レール11の上面に対して傾斜する傾斜面18cが
形成されている。 【0027】シール部材18の下面は案内レール11の
上面に接触しているとともに、シール面18aの基端部
側の凸部18bは案内レール11の転動体転動溝12の
内面に接触し、スライダ13の直進運動に伴ってシール
部材18のシール面18aが案内レール11の上面、凸
部18bが案内レール11の転動体転動溝12の内面と
摺動するようになっている。 【0028】従って、第1,2の実施形態と同様の作用
があり、案内レール11の平面部及び転動体転動溝12
の内面に付着している木屑、塵埃、異物等は、シール面1
8a及び傾斜面18cによって掬い上げて外部、特に案
内レール11の片側に及び上方へ排除することができ
る。 【0029】図5は第4の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0030】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17のシール面17c,17cを曲率
半径の大きい弧面17e,17eとしたものであり、作
用及び効果は第1の実施形態と同様であり、説明を省略
する。 【0031】図6は第5の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0032】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17の上面に、その先端部17aから基
端部17bに向かって漸次上り勾配の傾斜面17fを設
けたものである。 【0033】従って、案内レール11の平面部及び転動
体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異物等
は、シール面18a及び傾斜面17fによって掬い上げ
て外部、特に案内レール11の両側及び上方へ排除する
ことができる。 【0034】図7は第6の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0035】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17の先端部17aを平坦面に形成す
るとともに、先端部17aから基端部17bに向かって
漸次上り勾配の傾斜面17fを設けたものである。 【0036】従って、案内レール11の平面部及び転動
体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異物等
は、シール面18a及び傾斜面17fによって掬い上げ
て外部、特に案内レール11の両側及び上方へ排除する
ことができる。 【0037】前記実施形態においては、案内レールの上
角部と側面に転動体転動溝を設けた場合について説明し
たが、側面に2条の転動体転動溝を設けた案内レールの
場合には、シール部材に2条の転動体転動溝に対応して
凸部を設ければよい。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スライダの両端部に設けたシール部材が案内レール
及び転動体転動溝と摺動してシール性を確保するととも
に、シール部材に案内レール及びスライダの軸線方向に
対して角度を持ったシール面を持っているために、スラ
イダの動きに伴って案内レールの転動体転動溝及び平面
部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に排除できるとい
う効果がある。
械、産業用機械等に用いられる直動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械としてのマシニングセンタや産
業用機械としてのロボット等においては、ワークテーブ
ル等の直進移動を円滑に行わせるために、リニアガイド
が用いられている。 【0003】リニアガイドは、両側面に軸方向に沿って
転動体転動溝を有する案内レールと、この案内レールに
嵌合するスライダとからなり、このスライダの内面に案
内レールの転動体転動溝と対向する転動体転動溝を設
け、前記両転動体転動溝間に多数の転動体を転動自在に
介装し、転動体を介してスライダが案内レールの軸方向
に相対移動するようになっている。 【0004】ところで、リニアガイドをマシニングセン
タ等の工作機械に採用した場合、切削屑や切削屑を含む
冷却液に晒される環境下で使用され、産業用機械に採用
した場合においても、木屑、粉塵等に晒される厳しい環
境下で使用されることが多い。 【0005】従って、前述のような厳しい環境下で使用
された場合、スライダの内部に切削屑や粉塵が転動体転
動溝の内部に侵入し、木屑が潤滑剤を吸収し、潤滑性能
が確保できなくなるとともに、スライダの直進移動にお
ける両者間の摺接抵抗に影響を及ぼすことになる。 【0006】そこで、リニアガイドにおいては、スライ
ダの軸方向の両端部にエンドキャップを介してサイドシ
ールが設けられ、このサイドシールは、案内レール及び
転動体転動溝と摺動し、塵埃や異物がスライダの内部に
侵入するのを防止している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、サイドシール
を設けただけでは転動体転動溝やスライダの内部に塵埃
や異物が侵入するのを完全に防止することはできず、従
来においては、例えば、特開2000−266048号
公報に示すように、エンドキャップにシール具を設けて
いる。このシール具は、板状のシール具上の面外方向に
突起を設けた3次元的シールであり、シール性を低下さ
せることなく、スライダの動きに対応して塵埃や異物を
転動体転動溝に蓄積させずに転動溝から外部に排除でき
るようになっている。 【0008】しかし、特開2000−266048号公
報に示す、シール具は、転動体転動溝のみに摺動するも
のであり、案内レールの平面部に付着した木屑、塵埃、異
物等を外部に完全に排除することはできない。 【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、案内レール及び転動
体転動溝に付着した木屑、塵埃、異物等をスライダの動き
に対応して外部に完全に排除することができ、潤滑性能
を確保できる直動装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、側面に軸方向に沿って転動体転動溝を
有する案内レールと、前記案内レールの転動体転動溝と
対向する転動体転動溝を有し、前記両転動体転動溝間に
転動自在に介装した転動体を介して前記案内レールの軸
方向に相対移動するスライダと、前記スライダの軸方向
の両端部に設けられ、前記案内レール及び転動体転動溝
と摺動するシール部材とからなる直動装置において、前
記シール部材に前記案内レールの軸線方向に対して角度
を持ったシール面を設けたことを特徴とする直動装置に
ある。 【0011】前記構成によれば、スライダの両端部に設
けたシール部材が案内レール及び転動体転動溝と摺動し
てシール性を確保するとともに、シール部材に案内レー
ルの軸線方向に対して角度を持ったシール面を持ってい
るために、スライダの動きに伴って案内レールの転動体
転動溝及び平面部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に
排除できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。 【0013】図1及び図2はリニアガイドの第1の実施
形態を示し、図1(a)は平面図、(b)は側面図、図2
(a)は図1のA−A線に沿う断面図、(b)は図1の
B−B線に沿う断面図である。リニアガイド10の軸方
向の延びる案内レール11の両側面には2条の転動体転
動溝12が案内レール11の軸方向に設けられている。
この案内レール11にはこれを跨いだ状態で、スライダ
13が嵌合されている。スライダ13の内面には案内レ
ール11の転動体転動溝12と対向する2条の転動体転
動溝14が設けられている。 【0014】案内レール11とスライダ13の転動体転
動溝12と14との間には鋼球からなる多数の転動体1
5が転動自在に介装され、転動体15を介して案内レー
ル11の軸方向にスライダ13が相対移動するようにな
っている。 【0015】スライダ13の軸方向の両端部にはエンド
キャップ16が設けられている。エンドキャップ16の
スライダ13に対面する側には転動体15が転動自在な
円弧状の湾曲路(図示しない)が設けられ、この湾曲路
の両端開口は案内レール11とスライダ13の転動体転
動溝12、14と連通し、転動体循環通路が形成されて
いる。 【0016】また、エンドキャップ16の外側にはシー
ル部材17が重ね合わせた状態で固定されている。シー
ル部材17は、金属または合成樹脂材料からなり、スラ
イダ13の両端部から案内レール11の延長方向に突出
し、平面視で、略正三角形状をなしている。 【0017】従って、シール部材17の先端部17aは
案内レール11の幅方向の中心部に位置し、その先端部
17aから基端部17bに向かって幅が拡開する傾斜
面、つまり案内レール11の軸線に対して角度を持った
シール面17c,17cが形成されている。シール面1
7c,17cの先端部側は案内レール11の上面に接触
しているとともに、基端部側は案内レール11の側面に
接触し、さらに転動体転動溝12の内面に接触する凸部
17dが設けられている。 【0018】そして、案内レール11に対するスライダ
13の直進運動に伴ってシール部材17のシール面17
c,17cが案内レール11の上面及び側面と摺動し、
凸部17dが案内レール11の転動体転動溝12の内面
と摺動するようになっている。 【0019】従って、案内レール11に嵌合されたスラ
イダ13は転動体転動溝12,14を転動する転動体1
5を介して案内レール11の軸線方向に直進移動する
が、スライダ13の両端部に設けられたシール部材17
が案内レール11の上面及び側面、さらに案内レール1
1の転動体転動溝12の内面と摺動してシール性を確保
する。 【0020】これと同時に、案内レール11の平面部及
び転動体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異
物等は、シール面17c,17cの傾斜面によって掬い
上げて外部、特に案内レール11の両側に排除すること
ができる。従って、切削屑や切削屑を含む冷却液に晒さ
れる環境下で使用された場合においても、スライダ13
の内部に切削屑や粉塵等の異物が転動体転動溝12,1
4の内部に侵入することはなく、常に潤滑性能を確保
し、スライダ13を円滑に直進移動させることができ
る。 【0021】図3は第2の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0022】本実施形態は、スライダ13の両端部に設
けたシール部材18の先端側に片側傾斜の傾斜面、つま
り案内レール11の軸線に対して角度を持ったシール面
18aが形成されている。 【0023】シール部材18の下面は案内レール11の
上面に接触しているとともに、シール面18aの基端部
側の凸部18bは案内レール11の転動体転動溝12の
内面に接触し、スライダ13の直進運動に伴ってシール
部材18のシール面18aが案内レール11の上面、凸
部18bが案内レール11の転動体転動溝12の内面と
摺動するようになっている。 【0024】従って、第1の実施形態と同様の作用があ
り、案内レール11の平面部及び転動体転動溝12の内
面に付着している木屑、塵埃、異物等は、シール面18a
の傾斜面によって掬い上げて外部、特に案内レール11
の片側に排除することができる。 【0025】図4は第3の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1,2の実施形態と同
一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0026】本実施形態は、スライダ13の両端部に設
けたシール部材18の先端側に片側傾斜の傾斜面、つま
り案内レール11の軸線に対して角度を持ったシール面
18aが形成されている。さらに、シール面18aには
案内レール11の上面に対して傾斜する傾斜面18cが
形成されている。 【0027】シール部材18の下面は案内レール11の
上面に接触しているとともに、シール面18aの基端部
側の凸部18bは案内レール11の転動体転動溝12の
内面に接触し、スライダ13の直進運動に伴ってシール
部材18のシール面18aが案内レール11の上面、凸
部18bが案内レール11の転動体転動溝12の内面と
摺動するようになっている。 【0028】従って、第1,2の実施形態と同様の作用
があり、案内レール11の平面部及び転動体転動溝12
の内面に付着している木屑、塵埃、異物等は、シール面1
8a及び傾斜面18cによって掬い上げて外部、特に案
内レール11の片側に及び上方へ排除することができ
る。 【0029】図5は第4の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0030】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17のシール面17c,17cを曲率
半径の大きい弧面17e,17eとしたものであり、作
用及び効果は第1の実施形態と同様であり、説明を省略
する。 【0031】図6は第5の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0032】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17の上面に、その先端部17aから基
端部17bに向かって漸次上り勾配の傾斜面17fを設
けたものである。 【0033】従って、案内レール11の平面部及び転動
体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異物等
は、シール面18a及び傾斜面17fによって掬い上げ
て外部、特に案内レール11の両側及び上方へ排除する
ことができる。 【0034】図7は第6の実施形態を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図であり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。 【0035】本実施形態は、第1の実施形態の変形例で
あり、シール部材17の先端部17aを平坦面に形成す
るとともに、先端部17aから基端部17bに向かって
漸次上り勾配の傾斜面17fを設けたものである。 【0036】従って、案内レール11の平面部及び転動
体転動溝12の内面に付着している木屑、塵埃、異物等
は、シール面18a及び傾斜面17fによって掬い上げ
て外部、特に案内レール11の両側及び上方へ排除する
ことができる。 【0037】前記実施形態においては、案内レールの上
角部と側面に転動体転動溝を設けた場合について説明し
たが、側面に2条の転動体転動溝を設けた案内レールの
場合には、シール部材に2条の転動体転動溝に対応して
凸部を設ければよい。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スライダの両端部に設けたシール部材が案内レール
及び転動体転動溝と摺動してシール性を確保するととも
に、シール部材に案内レール及びスライダの軸線方向に
対して角度を持ったシール面を持っているために、スラ
イダの動きに伴って案内レールの転動体転動溝及び平面
部に付着した木屑、塵埃、異物等を外部に排除できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリニアガイドの第1の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図2】同実施形態を示し、(a)は図1のA−A線に
沿う断面図、(b)は図1のB−B線に沿う断面図。 【図3】この発明のリニアガイドの第2の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図4】この発明のリニアガイドの第3の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図5】この発明のリニアガイドの第4の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図6】この発明のリニアガイドの第5の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図7】この発明のリニアガイドの第6の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【符号の説明】 10…リニアガイド 11…案内レール 12,14…転動体転動溝 13…スライダ 15…転動体 17…シール部材 17c…シール面
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図2】同実施形態を示し、(a)は図1のA−A線に
沿う断面図、(b)は図1のB−B線に沿う断面図。 【図3】この発明のリニアガイドの第2の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図4】この発明のリニアガイドの第3の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図5】この発明のリニアガイドの第4の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図6】この発明のリニアガイドの第5の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【図7】この発明のリニアガイドの第6の実施形態を示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。 【符号の説明】 10…リニアガイド 11…案内レール 12,14…転動体転動溝 13…スライダ 15…転動体 17…シール部材 17c…シール面
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 側面に軸方向に沿って転動体転動溝を有
する案内レールと、前記案内レールの転動体転動溝と対
向する転動体転動溝を有し、前記両転動体転動溝間に転
動自在に介装した転動体を介して前記案内レールの軸方
向に相対移動するスライダと、前記スライダの軸方向の
両端部に設けられ、前記案内レール及び転動体転動溝と
摺動するシール部材とからなる直動装置において、前記
シール部材に前記案内レールの軸線方向に対して角度を
持ったシール面を設けたことを特徴とする直動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001383405A JP2003184880A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 直動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001383405A JP2003184880A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 直動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003184880A true JP2003184880A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27593460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001383405A Pending JP2003184880A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 直動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003184880A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012070486A1 (ja) * | 2010-11-24 | 2012-05-31 | 東芝機械株式会社 | 保護部材、案内装置、駆動装置、型締装置、及び、射出装置 |
JP2016040112A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-24 | 東芝機械株式会社 | 開閉装置、成形装置および固定盤 |
WO2023286278A1 (ja) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Dmg森精機株式会社 | 直動ガイドおよび工作機械 |
-
2001
- 2001-12-17 JP JP2001383405A patent/JP2003184880A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012070486A1 (ja) * | 2010-11-24 | 2012-05-31 | 東芝機械株式会社 | 保護部材、案内装置、駆動装置、型締装置、及び、射出装置 |
JP2016040112A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-24 | 東芝機械株式会社 | 開閉装置、成形装置および固定盤 |
WO2023286278A1 (ja) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Dmg森精機株式会社 | 直動ガイドおよび工作機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20071016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071018 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080304 |