JPH0645114U - スライドシール - Google Patents

スライドシール

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JPH0645114U
JPH0645114U JP8811492U JP8811492U JPH0645114U JP H0645114 U JPH0645114 U JP H0645114U JP 8811492 U JP8811492 U JP 8811492U JP 8811492 U JP8811492 U JP 8811492U JP H0645114 U JPH0645114 U JP H0645114U
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JP
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guide surface
seam
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JP8811492U
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善行 藤枝
弘春 持丸
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株式会社日平トヤマ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドベースに案内される運動体と、この
スライドベース間における運動方向と同方向の合せ目の
密封は従来のスライドシールを備えるとスライドシール
の摺動する相手部材が急速に摩耗して密封されなくな
る。 【構成】 テーブル3はスライドベース1の案内面2に
案内されている。テーブル3の側面3bに取付けた側面
スライドシール13はその先端がスライドベース1の側
面に接触している。スライドシール13とスライドベー
ス1の接触面は案内面2に対して傾斜している。従っ
て、スライドシール13は側面6に幅広く接触するので
側面6にスライドシール13による摩耗溝が出来ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスライドシール、特に運動体の運動方向におけるスライドベースと運 動体間の合せ目を密封するスライドシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すように直線の案内面2を有するスライドベース1でテーブル3を移 動させる場合、テーブル3の前後面はスライドシール7を設けて、テーブル3と スライドベース1間の密封を計り、更に図示されないがテーブル3とスライドベ ース1間には案内面2の露出部のあるスライドベース1上面を覆う蛇腹式カバー を設ける。尚、簡易には案内面2のみ密封するワイパーブレードをテーブル3の 前後面に取り付けている。
【0003】 テーブル3とスライドベース1の側面におけるこれらの間の合せ目10を覆う ため、テーブル3に図8のように庇17を設けている。
【0004】 図9は円形のスライドベース101に図示されないが円形の案内面を設け、こ の円形の案内面に回転テーブル103を回転自在に係合してある。この場合も上 記図8と同様に回転テーブル103とスライドベース101間の合せ目10に沿 って回転テーブル103外周を回転テーブル103と一体の庇状にしてスライド ベース101を覆うことが行われている。又、図8と同様に庇を回転テーブル1 03に取り付けて回転テーブル103とスライドベース101間の合せ目を覆う ことが考えられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
スライドベースとテーブルの運動方向の側面の合せ目を庇でもって覆ったとし ても、下方が開放されているため、実際の機械に適用した場合、例えば研削盤で は研削液を用いるので研削液が落下してくるとスライドベース回りの機台上から 飛散した研削液がスライドベースとテーブルの間に浸入し、案内面、案内部材あ るいは送りねじ等を研削液中の微小異物で損傷させる。それを防止するために庇 に代えて、スライドベースかテーブルの何れかの部材にスライドシール18を固 定し、スライドシール18の先端をスライドシール18を固定されなかった部材 (スライドベース1)に摺動させている。処がこのスライドシール18の摺動面 はスライドベース1の案内面2に平行するようにスライドシール18を取り付け ている。そのため、スライドシール18で摺動される部材はスライドシールで削 られて急速に摩耗が進行してスライドベースとテーブル間の密封が不可能となる 。又、図9におけるスライドベース101とテーブル103間への異物浸入を防 止するために環状のスライドシールを設けることが考えられるが同様の現象が生 ずることが考えられる。
【0006】 本考案は案内面に沿って移動する方向の運動体の面とスライドベースの面との 間を密封するスライドシールにおける上記課題を解消し、スライドシールと摺動 する相手部材の摩耗し難いスライドシールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の第1の考案はスライドベースの案内面に案内されて直線運動を行う運 動体とこのスライドベースの間の合せ目の内案内面の方向に平行な合せ目を密封 するシールがスライドベースと運動体の何れかの部材に根本が固定され先端が固 定されていない残りの部材に接触するように前記合せ目に沿って、この合せ目を 覆って配されたスライドシールにおいて、シールの先端が案内面の方向とは異な る傾斜線又は曲線であることを特徴とするスライドシールである。
【0008】 本考案の第2の考案は円形のスライドベースの端面に設けた円形案内面に案内 されて回転運動を行う円形の運動体と、このスライドベースの間の合せ目を密封 するシールがスライドベースと運動体の何れかの部材に根本が固定され先端が固 定されていない残りの部材の外周に接触するように前記合せ目に沿って、この合 せ目を覆って配され、シールの先端の接触摺動面が案内面を含む平面と平行な平 面上とは異なる傾斜面上又は曲面上にあることを特徴とするスライドシールであ る。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に従って説明する。 「実施例1」 図1は斜視図である。スライドベース1には案内面が設けられている。この案 内面は角形の突条となった案内面2であって、運動体としてテーブル3が案内さ れている。案内面2にテーブル3を案内する手段としてはスライドベアリング( ころがり部材循環式)とか摺動部材をテーブルに取り付けるとか、或はテーブル 3が鋳鉄である場合は直接案内面2に接触させる。これらは周知であるので図略 し、これ以上の説明を加えない。テーブル3とスライドベース1間にちり、ほこ り、切屑、研削屑、加工液(研削液、切削液)が浸入しないようにするため案内 面2の両側にある案内面2の根本につづく面4,5及びスライドベース1の側面 6は良好な面粗度に仕上げられている。上記の面4,5とテーブル3下面とは小 すきまがある。テーブル3の運動方向の前面には運動方向を横切る方向に各面2 ,4,5に連続して前面スライドシール7が施されており、運動方向の後面にも 同様なスライドシール7が施されている。図2に示すように該スライドシール7 はテーブル3の端面3aに当接するワイパーブレード8がカバー9で覆われ、カ バー9をテーブル3にねじ11止めされている。ワイパーブレード8はゴム、合 成樹脂であり、その先端8aが前記各面2,4,5に弾力で接することによりテ ーブル3下面とスライドベース1間をテーブル3の前後面において密封している 。ワイパーブレード8は又スライドベース1の側面6にも接しており、これは次 にのべる側面スライドシール部12の端部を密封している。テーブル3の側面3 bには側面スライドシール13がねじ14止めされている。図3に示すように側 面スライドシール13はゴム、合成樹脂製のシール部材15の根本に金属の帯板 の取付板16を一体的に成形してある。このシール部材15の先端15aはスラ イドベース1の側面6に弾力で接している。シール部材15の端面は前述したワ イパーブレード8の背面に沿って接触している。シール部材15の先端15aは 案内面2と平行な線に対して傾いている。
【0010】 前記において、テーブル3のねじ送り装置或は流体圧シリンダによる運動を与 える駆動装置及びこれらのテーブル駆動装置を含めてスライドベース1の各面2 ,4.5,6を保護する蛇腹式カバーの一端がテーブル3の端面に固定され他端 がスライドベース1の端部に固定される(図示されない)。
【0011】 上記構成における作用はテーブル3を案内面2に沿って運動させると側面スラ イドシール13はスライドベース1の側面6と接触摺動する。この摺動部分はシ ール部材15の先端15aがテーブル3の運動方向に対して傾いているから、シ ール部材の先端15aの接触面が画く軌跡は、シール部材15の長手方向両端に おけるこの先端15aの上下差を幅とする面であり、スライドベース1の側面の 格別な摩耗は生じなくなり、テーブル3とスライドベース1間にちり、ほこり、 研削屑、切削屑、研削液、切削液が浸入して摺動面とか摺動部材に損傷を与える ことがなくなり、側面スライドシール部12の耐久性を増す。
【0012】 「実施例2」 図5はシール部材15の先端15aがスライドベース1の側面6に接触した接 触部15b形状を示してある。シール部材15を一つの円弧或は変曲点のない曲 線に作ると図5Aのように接触部15bが円弧又は変曲点のない曲線となる。同 様にして図5Bは接触部15bを波形にし、図5Cは折れ線状としてある。
【0013】 「実施例3」 図6は一部断面で示す斜視図である。この実施例はスライドベース101は円 形であってその上面に円形の案内面102が設けられ、この案内面102に円運 動を行う回転テーブル103が滑合している。スライドベース101の案内面1 02につづくすぐ外側の平面104は回転テーブル103の外周側下面とわずか に隙間をおいている。案内面102は通常V形断面の突条又は条溝である。回転 テーブル103にその根本をねじ114止めされたスライドシール113は共に 円筒形の外周を持つスライドベース101と回転テーブル103の合せ目を外周 から覆うように取り付けられており、スライドシール113はゴム、合成樹脂等 のシール部材115と金属製帯状の取付板116を一体としてある。シール部材 115の先端115aはスライドベース101外周に弾力で接している。
【0014】 上記においてシール部材115の先端115aの接触摺動面が案内面102を 含む平面と平行な平面とは異なる傾斜面、即ち回転テーブル103の回転中心に 斜向する平面又は曲面上にある。
【0015】 回転テーブル103を回転するとスライドシール113も共に回転し、シール 部材115の先端115aはスライドベース101外周の帯状の面を摺動する。 従って直線運動体と同様に回転運動体の回転テーブル103においても全く同効 を奏することが出来る。
【0016】
【考案の効果】
本考案はスライドベースとこのスライドベースに案内される運動体間の運動体 の移動方向の合せ目を密封するスライドシールの先端を運動方向とは異なるよう に傾け或は曲線としたため、スライドシールが摺動する相手部材の摩耗を著しく 低減することが出来、スライドベースと運動体間へ加工液、ちり、ほこり、加工 屑等の浸入しない状態が長期にわたり保たれるのでスライドベースと運動体間の 案内面、案内部材、ねじ送り装置等の部材の損傷を防止し、耐久性を増すことが できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の斜視図である。
【図2】図1におけるテーブル進行方向の前後に設けた
スライドシールの縦断面図である。
【図3】図1におけるテーブル進行方向の側面に設けた
スライドシールの縦断面図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】A,B,Cは夫々が実施例2の側面図である。
【図6】運動体が回転する場合における実施例3の斜視
図である。
【図7】従来例の斜視図である。
【図8】従来例の正面図である。
【図9】従来例の回転運動装置の斜視図である。
【図10】図7の側面図である。
【符号の説明】
1 スライドベース 2 案内面 3 テーブル 6 側面 13 スライドシール

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドベースの案内面に案内されて直
    線運動を行う運動体とこのスライドベースの間の合せ目
    の内案内面の方向に平行な合せ目を密封するシールがス
    ライドベースと運動体の何れかの部材に根本が固定され
    先端が固定されていない残りの部材に接触するように前
    記合せ目に沿って、この合せ目を覆って配されたスライ
    ドシールにおいて、シールの先端が案内面の方向とは異
    なる傾斜線又は曲線であることを特徴とするスライドシ
    ール。
  2. 【請求項2】 円形のスライドベースの端面に設けた円
    形案内面に案内されて回転運動を行う円形の運動体と、
    このスライドベースの間の合せ目を密封するシールがス
    ライドベースと運動体の何れかの部材に根本が固定され
    先端が固定されていない残りの部材の外周に接触するよ
    うに前記合せ目に沿って、この合せ目を覆って配され、
    シールの先端の接触摺動面が案内面を含む平面と平行な
    平面上とは異なる傾斜面上又は曲面上にあることを特徴
    とするスライドシール。
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