JP2003184379A - 車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システム - Google Patents

車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システム

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JP2003184379A
JP2003184379A JP2001389532A JP2001389532A JP2003184379A JP 2003184379 A JP2003184379 A JP 2003184379A JP 2001389532 A JP2001389532 A JP 2001389532A JP 2001389532 A JP2001389532 A JP 2001389532A JP 2003184379 A JP2003184379 A JP 2003184379A
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進一 古賀
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隆司 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドア錠の施錠制御を確実に行わせることができ
る車両用施解錠制御装置を提供する。 【解決手段】車両2のドア3aには送信アンテナ22が
設けられている。制御部23のマイコンは、携帯機11
の所有者34が室内に設けられたキースイッチからキー
を抜いてドア3aを開くと、送信アンテナ22から所定
領域A1に対してリクエスト信号を出力させる。マイコ
ンは、ドア3aが閉じられた時点の直前に行われた携帯
機11と施解錠制御装置21との相互通信の結果を3回
分記録する。そして、ドア3aが閉じられた後、該相互
通信が確立していない場合、マイコンは、該記録した結
果のうち1回でも相互通信が確立しているときにはドア
錠を自動的に施錠させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用施解錠制御
装置及び車両用施解錠制御システムに係り、詳しくは機
械鍵を用いることなく車両用ドア錠を施解錠させる装置
及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求めら
れている。従来、こうした操作性の向上を目的として、
例えばスマートエントリ機能を有する車両用施解錠制御
システムが提案されている。スマートエントリ機能と
は、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア
錠を自動的に解錠させ、運転者が車両から離れた際にド
ア錠を自動的に施錠させる機能である。
【0003】例えば図8に示すように、従来の車両用施
解錠制御システム51は、車両52の所有者によって所
持される携帯機53と、車両52内に配設された施解錠
制御装置54とを備えている。
【0004】同図に示すように、施解錠制御装置54
は、車両52の略中央に配設された制御部55と、運転
席ドア52aに設けられた送信部56とを備えている。
制御部55と送信部56とは電気的に接続されている。
そして、制御部55から送信部56に対して送信信号が
出力されたときに、同送信部56から車両周辺の所定領
域A1に対して所定周波数のリクエスト信号が出力され
る。
【0005】携帯機53は、所定領域A1内に侵入して
リクエスト信号を受信すると、所定のIDコードを含む
送信信号(IDコード信号)を送信する。施解錠制御装
置54は、リクエスト信号に応答して送信された携帯機
53からのIDコード信号を受信すると、同IDコード
信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードと
の比較(IDコード照合)を行う。そして、施解錠制御
装置54は、それらIDコード同士が一致したときにド
ア錠を自動的に解錠させる。また、施解錠制御装置54
は、携帯機53からのIDコード信号を受信できなくな
ったときにドア錠を自動的に施錠させる。すなわち、施
解錠制御装置54は、携帯機53との相互通信が確立し
たときにドア錠を自動的に解錠させ、携帯機53との相
互通信が確立しなくなったときにドア錠を自動的に施錠
させるようになっている。よって、携帯機53の所有者
は何ら操作を行うことなくドア錠の施解錠を行うことが
可能となり、車両52の操作性が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用施解錠制御システム51では、ドア52aが開状態か
ら閉状態に変移した場合には、ドア52aが閉じられた
状態で携帯機53と施解錠制御装置54との相互通信が
確立した後に該相互通信が確立しなくなったことを条件
として、ドア錠の施錠制御を行うようになっている。
【0007】ところが、例えば図8(a)に示すように
ドア52aの開状態で携帯機53の所有者57が同ドア
52aに近接し、図8(b)に示すようにその位置でド
ア52aを閉じた際に、携帯機53がリクエスト信号の
出力領域A1外となってしまう場合がある。このため、
そのまま所有者が車両52から離間してもドア錠が施錠
されず、セキュリティ上の問題が生じる。また、ドア錠
が施錠されないことに所有者が気づいた場合には、所有
者は携帯機53を一旦リクエスト信号の出力領域A1内
に位置させるといった煩雑な作業が必要となる。
【0008】こうした不都合を解消するためにリクエス
ト信号の出力強度を高めて出力領域A1をより広範囲に
することが考えられるものの、この対策は電波法上の観
点などから困難である。
【0009】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ドア錠の施錠制御を確実に行わ
せることができる車両用施解錠制御装置及び車両用施解
錠制御システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ドアの周辺に対して
リクエスト信号を出力するリクエスト信号出力手段と、
そのリクエスト信号に応答して送信された携帯機からの
送信信号を受信する受信手段と、前記リクエスト信号の
出力制御を行うとともに、前記携帯機からの送信信号を
受信したときにドア錠を解錠させ、該送信信号を受信で
きなくなったときに該ドア錠を施錠させる制御手段とを
備える車両用施解錠制御装置であって、前記リクエスト
信号出力手段は、ドアの開状態において車外に出力され
るリクエスト信号の出力領域がドアの閉状態における該
出力領域よりも広い領域となるように配設され、前記制
御手段は、ドアが閉じられた後に前記携帯機との相互通
信が確立した場合には、その後前記送信信号を受信でき
なくなったときにドア錠を施錠させ、ドアが閉じられた
後に前記携帯機との相互通信が確立しない場合には、ド
アが閉じられた時点の直前の所定時間内に前記携帯機か
らの送信信号を受信しているときにドア錠を施錠させ、
該所定時間内に該送信信号を受信していないときには解
錠状態を維持させることを要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用施解錠制御装置において、前記所定時間は前
記携帯機と複数回相互通信可能な時間に設定され、前記
制御手段は、ドア閉後に相互通信が確立しない場合に
は、所定時間内に少なくとも1回相互通信が確立したこ
とを条件としてドア錠を施錠させることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の車両用施解錠制御装置において、前
記制御手段は、エンジン始動に用いられるキースイッチ
にキーが装着された状態からキーが抜かれた状態に変移
した場合には、その後ドアが開状態となった時点から前
記リクエスト信号の出力を開始させることを要旨とす
る。
【0013】請求項4に記載の発明では、携帯機と、そ
の携帯機との相互通信に基づいてドア錠の施解錠制御を
行う施解錠制御装置とを備える車両用施解錠制御システ
ムであって、前記携帯機は、前記施解錠制御装置から出
力されるリクエスト信号を受信したときに所定の送信信
号を自動的に送信可能となるように構成され、前記施解
錠制御装置は、ドアの周辺に対して前記リクエスト信号
を出力するリクエスト信号出力手段と、そのリクエスト
信号に応答して送信された携帯機からの送信信号を受信
する受信手段と、前記リクエスト信号の出力制御を行う
とともに、前記携帯機からの送信信号を受信したときに
ドア錠を解錠させ、該送信信号を受信できなくなったと
きに該ドア錠を施錠させる制御手段とを備え、前記リク
エスト信号出力手段は、ドアの開状態において車外に出
力されるリクエスト信号の出力領域がドアの閉状態にお
ける該出力領域よりも広い領域となるように配設され、
前記制御手段は、ドアが閉じられた後に前記携帯機との
相互通信が確立した場合には、その後前記送信信号を受
信できなくなったときにドア錠を施錠させ、ドアが閉じ
られた後に前記携帯機との相互通信が確立しない場合に
は、ドアが閉じられた時点の直前の所定時間内に前記携
帯機からの送信信号を受信しているときにドア錠を施錠
させ、該所定時間内に該送信信号を受信していないとき
には解錠状態を維持させることを要旨とする。
【0014】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜4に記載の発明によると、制御手段は、
ドアが閉じられた後に携帯機との相互通信が確立しない
場合には、ドアが閉じられた時点の直前の所定時間内に
前記携帯機からの送信信号を受信しているときにドア錠
を施錠させるようになっている。そして、ドアが開かれ
ている状態において車外に出力されるリクエスト信号の
出力領域は、ドアが閉じられた状態における該領域より
も広くなるように設定されている。このため、携帯機の
所有者によってドアが閉じられる場合には、通常、ドア
が閉じられるまでに携帯機と施解錠制御装置との相互通
信が確実に行われる。よって、ドアが閉じられた時点で
該相互通信が確立しない場合が生じても、ドア錠を確実
に施錠させることができる。
【0015】また、施解錠制御装置が携帯機からの該送
信信号を該所定時間内に受信していないときには解錠状
態が維持されるようになっている。このため、たとえ携
帯機が車両室内におけるリクエスト信号の出力領域外に
位置した状態でドアが閉じられてもドア錠が施錠されて
しまうことはなく、インロックの発生が防止される。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ドアが閉
じられた時点の直前の所定時間内に携帯機と施解錠制御
装置との相互通信が少なくとも1回でも確立すれば、ド
ア閉後に相互通信が確立しない場合であってもドア錠は
施錠される。このため、たとえ所定時間内に瞬間的に携
帯機がリクエスト信号の出力領域外に移動したとして
も、ドアが閉じられるとドア錠が施錠される。
【0017】請求項3に記載の発明によると、キースイ
ッチにキーが装着された状態からキーが抜かれた状態に
変移した場合、リクエスト信号は、その後にドアが開状
態となった時点から出力される。キースイッチにキーが
装着された状態からキーが抜かれた状態に変移した場
合、ドアが開かれるまで携帯機の所有者は必ず車両室内
に存在しているため、ドアが開かれるまでリクエスト信
号を出力させる必要がない。つまり、携帯機の所有者が
車両室内に確実に存在している場合には施解錠制御を行
う必要がなく、ドアが開かれた時点から施解錠制御が必
要となる。このため、必要なときのみリクエスト信号が
出力され、不要なときにはリクエスト信号が出力されな
いようになり、リクエスト信号を出力するための電力消
費量が低減する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図6に基づき詳細に説明する。図1及び図
2に示すように、車両用施解錠制御システム1は、車両
2の所有者(運転者)によって所持される携帯機11
と、車両2内に配設された施解錠制御装置21とを備え
ている。
【0019】携帯機11は、受信手段としての受信回路
12、送信回路13及びマイクロコンピュータ(マイコ
ン)14を備えている。また、受信回路12には受信ア
ンテナ15が接続され、送信回路13には送信アンテナ
16が接続されている。
【0020】受信回路12はマイコン14に接続され、
施解錠制御装置21から出力されるリクエスト信号を受
信アンテナ15によって受信したときに、その信号をパ
ルス信号に復調してマイコン14に入力する。
【0021】送信回路13はマイコン14に接続され、
同マイコン14から出力されたIDコード信号を所定周
波数(本実施形態では300MHz)の電波に変調し、
送信アンテナ16を介して外部に送信する。
【0022】マイコン14は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであ
る。このマイコン14は、受信回路12からリクエスト
信号が入力されると、所定のIDコードを含む送信信号
(IDコード信号)を送信回路13に対して出力する。
【0023】一方、施解錠制御装置21は、リクエスト
信号出力手段としての送信アンテナ22と、制御部23
とを備えている。図2に示すように、送信アンテナ22
は、運転席ドア3aに配設されている。この送信アンテ
ナ22は、制御部23から出力される所定周波数(ここ
では134kHz)の電波信号からなるリクエスト信号
を、ドア3a周辺の所定領域に出力する。なお、同図に
2点鎖線で示すように、本実施形態においてリクエスト
信号は、運転席ドア3aの車外側と室内側とを含む領域
A1に出力される。また、送信アンテナ22はドア3a
の開閉動作に連動するため、図2(b)に示すドア3a
の開状態において車外に出力されるリクエスト信号の出
力領域が、図2(a)に示すドア3aの閉状態における
該出力領域よりも広くなる。しかも、ドア3aの開閉状
態にかかわらず、リクエスト信号はドア3a周辺に必ず
出力される。
【0024】これに対し、制御部23は車両2の中央部
近辺(本実施形態ではセンターコンソール近辺)に配設
され、送信アンテナ22と電気的に接続されている。図
1に示すように、この制御部23は、送信回路25、受
信回路26及び制御手段としてのマイクロコンピュータ
(マイコン)27を備えている。
【0025】送信回路25はマイコン27に接続され、
同マイコン27から出力されるリクエスト信号を所定周
波数(ここでは134kHz)の電波信号に変調し、そ
の電波信号を前記送信アンテナ22に対して出力する。
すなわち、前記送信アンテナ22は、送信回路25から
出力されたリクエスト信号を前記所定領域A1に対して
出力するようになっている。
【0026】受信回路26は、携帯機11から送信され
たIDコード信号を、受信アンテナ28を介して受信す
る。そして、受信回路26は、該IDコード信号をパル
ス信号に復調するとともに、その信号をマイコン27に
対して出力する。
【0027】マイコン27は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、
不揮発性のメモリ27aを備えている。そして、メモリ
27aには、予め設定された所定のIDコードが記録さ
れている。
【0028】また、マイコン27には、ドアカーテシス
イッチ31、キースイッチ32及びドアロック駆動装置
33が電気的に接続されている。図2に示すように、ド
アカーテシスイッチ31は、運転席ドア3aに設けられ
たスイッチであり、該ドア3aの開閉状態の検出に用い
られるスイッチである。キースイッチ32は、車両室内
においてステアリングの近辺に設けられたエンジン始動
用のスイッチであり、キーを装着可能となっている。そ
して、キースイッチ32は、キーが装着されているとき
にON状態、キーが装着されていないときにOFF状態
となる。ドアロック駆動装置33は、ドア錠を施解錠す
るアクチュエータを備え、入力された電気信号に基づい
て同アクチュエータの駆動制御を行う装置である。
【0029】マイコン27は、ドアカーテシスイッチ3
1及びキースイッチ32のON・OFF状態に応じてリ
クエスト信号を間欠的に出力する。このリクエスト信号
の間欠周期は、ドア3aが全開状態から閉状態に変移す
るために要する時間よりも短く設定されており、本実施
形態においては0.6秒程度に設定されている。また、
リクエスト信号に応答して携帯機11から送信されたI
Dコード信号が受信回路26によって受信された場合、
マイコン27は、そのIDコード信号に含まれるIDコ
ードとメモリ27aに記録されたIDコードとの比較
(IDコード照合)を行う。そして、マイコン27は、
それらIDコード同士が一致したときにドアロック駆動
装置33に対して解錠の旨を示す駆動信号(解錠駆動信
号)を出力してドア錠を解錠させる。また、マイコン2
7は、該IDコード信号を受信できなくなると、ドアロ
ック駆動装置33に対して施錠の旨を示す駆動信号(施
錠駆動信号)を出力してドア錠を施錠させる。
【0030】次に、こうしたマイコン27によって行わ
れる携帯機11との通信制御の詳細な処理を図3及び図
4に示すフローチャートに従って説明する。なお、この
処理はマイコン27を構成するROM内に格納されたプ
ログラムに基づいて所定時間毎に繰り返し実行される。
また、前記プログラムは、ROM以外のコンピュータ読
み出し可能な記録媒体に記録されていてもよい。
【0031】まずステップS1においてマイコン27
は、キースイッチ32がON状態か否かを判断する。そ
して、マイコン27は、キースイッチ32がON状態で
あればここでの処理を一旦終了し、キースイッチ32が
OFF状態であればステップS2の処理へ移行する。
【0032】ステップS2においてマイコン27は、キ
ースイッチ32がON状態からOFF状態に切り換わっ
た後にリクエスト信号を出力したか否かを判断する。つ
まり、マイコン27は、キースイッチ32からキーが抜
かれた後にリクエスト信号を出力したか否かを判断す
る。これによりマイコン27は、リクエスト信号を出力
した場合には、ステップS3の処理へ移行する。
【0033】ステップS3においてマイコン27は、ド
アカーテシスイッチ31のON・OFF状態に基づき、
ドア3aが閉じられているか否かを判断する。これによ
り、マイコン27は、ドア3aが開かれているときには
ここでの処理を一旦終了し、ドア3aが閉じられている
ときにはステップS4の処理へ移行する。そして、マイ
コン27は、ステップS4において送信回路25に対し
てリクエスト信号を出力し、ステップS5の処理へ移行
する。
【0034】ステップS5においてマイコン27は、I
Dコード照合処理を正常に終了したか否かを判断する。
このIDコード照合処理は、リクエスト信号に応答して
送信された携帯機11からのIDコード信号を受信した
か否かを判断するとともに、受信したIDコード信号の
IDコードとメモリ27aに記録されたIDコードとを
比較する処理である。これにより、各IDコード同士が
一致したとき、すなわち携帯機11と施解錠制御装置2
1との相互通信が確立したとき、マイコン27はステッ
プS6の処理へ移行する。同ステップS6においてマイ
コン27は、ドア錠が施錠状態であるか否かを判断す
る。これによりマイコン27は、ドア錠が施錠状態であ
ればステップS7の処理へ移行し、同ステップS7にお
いてドアロック駆動装置33に対して解錠駆動信号を出
力してここでの処理を一旦終了する。このため、ドアロ
ック駆動装置33は、解錠駆動信号に基づいてドア錠を
解錠させる。また、マイコン27は、ステップS6にお
いてドア錠が解錠状態であれば、ステップS7の処理を
行わずにここでの処理を一旦終了する。すなわち、図2
(a)に示すように、ドア錠の施錠状態でリクエスト信
号の出力領域A1内に携帯機11の所有者34が侵入す
ると、携帯機11と施解錠制御装置21との相互通信が
確立してドア錠が自動的に解錠される。そして、該領域
A1内に携帯機11が位置している間は、ドア錠の解錠
状態が維持される。
【0035】一方、ステップS5において携帯機11か
らのIDコード信号を受信できなかったとき、または各
IDコード同士が一致しなかったとき、すなわち携帯機
11と施解錠制御装置21との相互通信が確立しないと
き、マイコン27はステップS8の処理へ移行する。そ
して、ステップS8においてマイコン27は、ドア錠が
解錠状態であるか否かを判断する。これによりマイコン
27は、ドア錠が解錠状態であればステップS9の処理
へ移行し、同ステップS9においてドアロック駆動装置
33に対して施錠駆動信号を出力してここでの処理を一
旦終了する。このため、ドアロック駆動装置33は、施
錠駆動信号に基づいてドア錠を施錠させる。また、マイ
コン27は、ステップS8においてドア錠が施錠状態で
あれば、ステップS9の処理を行わずにここでの処理を
一旦終了する。すなわち、ドア3aが閉じた状態である
とともにドア錠が解錠した状態で、リクエスト信号の出
力領域A1から携帯機11の所有者が離間すると、携帯
機11と施解錠制御装置21との相互通信が確立しなく
なり、ドア錠が自動的に施錠される。
【0036】したがって、携帯機11の所有者は、何ら
操作を行うことなくドア錠の施解錠を行うことができ
る。ところで、マイコン27は、前記ステップS2にお
いてキースイッチ32がON状態からOFF状態に切り
換わった後にリクエスト信号を出力していない場合、図
4に示すステップS10の処理へ移行する。そして、ス
テップS10においてマイコン27は、ドア3aが開状
態であるか否かを判断する。これによりマイコン27
は、ドア3aが閉状態であればここでの処理を一旦終了
し、ドア3aが開状態であればステップS11の処理へ
移行する。同ステップS11においてマイコン27は、
送信回路25に対してリクエスト信号を出力し、ステッ
プS12の処理へ移行する。つまり、キースイッチ32
がON状態からOFF状態に切り換わった後には、ドア
3aが開かれたときにリクエスト信号が出力されるた
め、マイコン27は、車両2の室内に搭乗者が存在する
か否かの判断をステップS2の処理によって行うことが
可能となる。そして、マイコン27は、車両2の室内に
搭乗者が存在すると判断した場合にステップS10以降
の処理を行い、存在すると判断できないときに前記ステ
ップS3以降の処理を行う。
【0037】ステップS12においてマイコン27はI
Dコード照合処理を行い、ステップS13においてその
照合結果(IDコード照合を正常終了したか否かを示す
データ)をRAM等に記録する。詳しくは、図5に示す
ように、マイコン27は、該照合結果を複数回分(本実
施形態では3回分)記録可能になっている。そして、同
図に示すように、新規結果の記録時にマイコン27は、
既に記録された結果のうち最も古い結果(本実施形態で
は3回前結果)を消去して新規結果を記録するようにな
っている。
【0038】続くステップS14においてマイコン27
は、ドア3aが閉じられたか否かを判断する。これによ
りマイコン27は、ドア3aが閉じられていないときに
は再びステップS11の処理へ移行する。すなわち、マ
イコン27は、ドア3aが開かれてから閉じられるまで
の間継続的にIDコード照合処理を行い、その照合結果
を記録するようになっている。
【0039】また、マイコン27は、ドア3aが閉じら
れたときにはステップS15の処理へ移行する。そし
て、ステップS15においてマイコン27は、ドア3a
が閉じられた後のIDコード照合を正常終了したか否か
を判断する。そして、マイコン27は、IDコード照合
を正常終了していない場合にはステップS16の処理へ
移行する。また、マイコン27は、IDコード照合を正
常終了した場合にはステップS18の処理へ移行する。
【0040】ステップS16においてマイコン27は、
ドア3aが閉じられる直前に行なった3回の照合結果の
うち、1回でもIDコード照合を正常終了しているか否
かを判断する。これによりマイコン27は、1回でもI
Dコード照合を正常終了している場合にはステップS1
7の処理へ移行し、同ステップS17においてドアロッ
ク駆動装置33に対して施錠駆動信号を出力してドア錠
を施錠させる。すなわち、マイコン27は、ドア3が閉
じられた後に携帯機11との相互通信を確立できない場
合であっても、ドア3aが閉じられる直前の所定時間
(ここではIDコード照合を3回行う時間(図6に示す
時間Δtに相当))内に携帯機11との相互通信が確立
していれば、ドア錠を施錠させるようになっている。
【0041】ステップS18においてマイコン27は、
RAM等に記録した照合結果を全て消去し、ここでの処
理を一旦終了する。また、マイコン27は、ステップS
16において1回もIDコード照合を正常終了していな
い場合にはステップS19の処理へ移行する。そして、
同ステップS19においてマイコン27は、ドア錠の解
錠状態を維持させつつ、エラー警報を発生させる。な
お、エラー警報は、例えばクラクションを2回鳴らせた
り、ハザードランプやルームランプ等を点灯させたりす
ることなどによって行われる。その後マイコン27は、
ステップS18の処理へ移行する。
【0042】次に、このような処理を行う施解錠制御装
置21の動作態様を、図6に示すタイムチャートに従っ
て説明する。同図にポイントP1で示すように、施解錠
制御装置21は、キースイッチ32及びドアカーテシス
イッチ31がOFF状態にあるとき、リクエスト信号を
出力する。そして、図2(a)に示したリクエスト信号
の出力領域A1内に携帯機11が侵入すると、ポイント
P2で示すように、施解錠制御装置21は、リクエスト
信号に応答して送信された携帯機11からのIDコード
信号を受信する。このため、施解錠制御装置21は、I
Dコード照合が正常に終了すると、ポイントP3で示す
ようにドアロック駆動装置33に対して解錠駆動信号を
出力する。よって、ポイントP4で示すように、ドアロ
ック駆動装置33によってドア錠が解錠される。
【0043】その後、ポイントP5で示すように、ドア
3aが開かれてドアカーテシスイッチ31がON状態に
なると、施解錠制御装置21は、リクエスト信号の出力
を停止する。そして、ポイントP6で示すように、ドア
3aが閉じられてドアカーテシスイッチ31がON状態
になると、施解錠制御装置21は、再びリクエスト信号
を出力する。ポイントP7で示すように、この状態でキ
ーが装着されてキースイッチ32がON状態になると、
施解錠制御装置21はリクエスト信号の出力を停止す
る。
【0044】また、ポイントP8で示すように、キーが
抜かれてキースイッチ32がOFF状態になると、キー
スイッチ32及びドアカーテシスイッチ31はともにO
FF状態になるものの、この場合には施解錠制御装置2
1はリクエスト信号を出力しない。つまり、施解錠制御
装置21は、キースイッチ32がOFF状態になった時
点においては車両室内に携帯機11が存在していると認
識するため、リクエスト信号を出力しない。
【0045】その後、ポイントP9で示すようにドア3
aが開かれてドアカーテシスイッチ31がON状態にな
ると、施解錠制御装置21はリクエスト信号の出力を再
開する。それとともに、施解錠制御装置21は、ポイン
トP10で示すようにドアカーテシスイッチ31がOF
F状態となるまでの時間t1内に行われたIDコード照
合処理のうち、ドアカーテシスイッチ31がOFF状態
となる直前の3回分の照合結果を記録する。そして、ド
ア3aが閉じられてドアカーテシスイッチ31がOFF
状態になった後にIDコード照合が正常に行われない場
合(携帯機11と施解錠制御装置21との相互通信が確
立しない場合)、施解錠制御装置21はそれら照合結果
を参照する。そして、各照合結果のうちIDコード照合
が1回でも正常に終了していれば、ポイントP11で示
すように、施解錠制御装置21はドアロック駆動装置3
3に対して施錠駆動信号を出力する。この場合には、3
回の照合結果のうちIDコード照合が2回正常に終了し
ているため、施解錠制御装置21はドアロック駆動装置
33に対して施錠駆動信号を出力する。よって、ポイン
トP12で示すように、ドアロック駆動装置33によっ
てドア錠が施錠される。なお、この3回の照合結果のう
ち、IDコード照合が1回も正常に終了していない場
合、施解錠制御装置21はドア錠の解錠状態を維持させ
つつ、エラー警報を発生させる。また、ドアカーテシス
イッチ31がOFF状態になった後に携帯機11と施解
錠制御装置21との相互通信が確立した場合、施解錠制
御装置21は、その後相互通信が確立しなくなったとき
にドア錠を施錠させる。
【0046】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)ドア3aが閉じられた後に携帯機11と施解錠制
御装置21との相互通信が確立しない場合には、ドア3
aが閉じられた時点の直前の所定時間内に前記携帯機1
1からのIDコード信号を受信していれば、ドア錠が施
錠される。また、ドア3aが開かれている状態において
車外に出力されるリクエスト信号の出力領域A1は、ド
ア3aが閉じられた状態における該領域よりも広くな
る。このため、携帯機11の所有者によってドア3aが
閉じられる場合には、通常、ドア3aが閉じられるまで
に携帯機11と施解錠制御装置21との相互通信が確実
に行われる。よって、ドア3aが閉じられた時点で該相
互通信が確立しない場合が生じても、ドア錠を確実に施
錠させることができる。
【0047】また、携帯機11からのIDコード信号を
該所定時間内に受信していないときには解錠状態が維持
されるようになっている。このため、たとえ携帯機11
が車両2の室内におけるリクエスト信号の出力領域A1
外に位置した状態でドア3aが閉じられてもドア錠が施
錠されてしまうことはない。よって、インロックを確実
に防止することができる。
【0048】(2)マイコン27は、ドアが閉じられた
時点の直前の3回分のIDコード照合結果を記録するよ
うになっている。そして、それらのうち1回でもIDコ
ード照合が正常に終了していれば、ドア3aが閉じられ
た後に携帯機11と施解錠制御装置21との相互通信が
確立しない場合であってもドア錠は施錠されるようにな
っている。このため、たとえドア3aを閉じる直前に瞬
間的に携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に
移動したとしても、ドア3aを閉じた時点でドア錠を確
実に施錠させることができる。
【0049】(3)キースイッチ32にキーが装着され
た状態からキーが抜かれた状態に変移した場合、リクエ
スト信号は、その後ドア3aが開状態となった時点から
出力される。キースイッチ32にこうした変移が生じた
場合、ドア3aが開かれるまで携帯機11の所有者は必
ず車両室内に存在しているため、ドア3aが開かれるま
でリクエスト信号を出力させる必要がない。つまり、携
帯機11の所有者が車両室内に確実に存在している場合
には施解錠制御を行う必要がなく、ドア3aが開かれた
時点から施解錠制御が必要となる。このため、必要なと
きのみリクエスト信号が出力され、不要なときにはリク
エスト信号が出力されないようになり、リクエスト信号
を出力するための電力消費量を低減させることができ
る。
【0050】(4)携帯機11の所有者が車両2に対し
て車外から近接してドア錠を解錠させたときには、ドア
3aが開かれた時点でリクエスト信号の出力が停止され
る。このため、電力消費量をより低減することができ
る。
【0051】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、施解錠制御装置21の送信アン
テナ22はドア3aに配設されている。しかし、送信ア
ンテナ22は、ドア3aに限らず、例えば図7に示す運
転座席4に配設されてもよい。こうした場合、図7
(a)に示すようなドア3aの閉状態においては、ドア
3aが電波遮蔽物となるため、車外に出力されるリクエ
スト信号の領域が小さくなる。これに対し、図7(b)
に斜線で示すように、ドア3aが開状態になると、ドア
3aによって電波が遮蔽されなくなるため、車外に出力
されるリクエスト信号の領域が大きくなる。よって、ド
ア3aの開閉状態にかかわらず同ドア3aの周辺にリク
エスト信号が確実に出力される。したがって、こうした
場合にも前記実施形態と同等の作用効果を得ることがで
きる。また、ここでは送信アンテナ22を運転座席4に
設けた例を示したが、運転座席4に限らず、ドア3aの
開状態と閉状態とでリクエスト信号の車外に出力される
領域が変化(ドア開の方が広くなるように変化)するよ
うな箇所であればどこに設けてもよい。
【0052】・ 前記実施形態においてマイコン27
は、ドア3aが閉じられた時点の直前の3回分のIDコ
ードの照合結果を記録するようになっている。しかし、
マイコン27は、3回分に限らず、1回分または2回分
だけ記録可能となっていてもよい。また、マイコン27
は、4回分以上の照合結果を記録可能となっていてもよ
い。
【0053】・ 前記実施形態において、キースイッチ
32がON状態からOFF状態に変移したときには、ド
アカーテシスイッチ31がON状態にならないとリクエ
スト信号がされないようになっている。しかし、キース
イッチ32がOFF状態になった時点からリクエスト信
号が出力されるようになっていてもよい。
【0054】・ 前記実施形態では、携帯機11の所有
者が車両2に対して車外から近接してドア錠を解錠させ
たときには、ドア3aが開かれた時点でリクエスト信号
の出力が停止されるようになっている。しかし、こうし
た場合においてもドア3aが開かれたときにリクエスト
信号を出力させ、ドア3aが閉じられた時点の直前の複
数回分のIDコード照合結果をマイコン27に記録させ
るようにしてもよい。そして、ドア3aが閉じられた後
に携帯機11と施解錠制御装置21との相互通信が確立
しない場合には、それら照合結果のうち1回でもIDコ
ード照合が正常に終了しているときにドア錠を施錠させ
るようにしてもよい。
【0055】・ 前記実施形態では、ドア3aが閉じら
れた直後のIDコード照合が正常に終了しない場合に、
マイコン27に記録された照合結果に基づく施錠制御が
行われるようになっている。しかし、ドア3aが閉じら
れた後、複数回連続してIDコード照合が正常に終了し
ない場合に該施錠制御を行わせるようにしてもよい。
【0056】・ 前記実施形態では、施解錠制御装置2
1の送信アンテナ22のみがドア3aに配設されてい
る。しかし、送信回路25を送信アンテナ22とともに
ドア3aに配設するようにしてもよい。
【0057】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1に記載の車両用施解錠制御装置におい
て、前記所定時間は、ドアが全開状態から閉状態に変移
するために要する時間以上に長い時間であるとともに、
前記携帯機と複数回相互通信可能な時間に設定され、前
記制御手段は、ドア閉後に相互通信が確立しない場合に
は、所定時間内に少なくとも1回相互通信が確立したこ
とを条件としてドア錠を施錠させること。この技術的思
想(1)に記載の発明によれば、ドアの全開状態におい
ては相互通信が確立するため、ドアが開状態から閉状態
に変移する間に行われる相互通信が全て確立しない場合
であってもドア錠を確実に施錠させることができる。
【0058】(2) 携帯機と、その携帯機との相互通
信に基づいてドア錠の施解錠制御を行う施解錠制御装置
とを備える車両用施解錠制御システムの施錠制御方法で
あって、ドアが閉じられた後に前記携帯機との相互通信
が確立した場合には、その後に該相互通信が確立しなく
なったときにドア錠を施錠させ、ドアが閉じられた後に
前記相互通信が確立しない場合には、ドアが閉じられた
時点の直前の所定時間内に前記相互通信が確立している
ときにドア錠を施錠させ、該所定時間内に該相互通信が
確立していないときには解錠状態を維持させるようにし
たこと。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、ドア錠の施錠制御を確実に行わせる
ことができる。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、たとえド
アを閉じる直前に瞬間的に携帯機がリクエスト信号の出
力領域外に移動したとしても、ドアを閉じた時点でドア
錠を確実に施錠させることができる。
【0061】請求項3に記載の発明によれば、リクエス
ト信号を出力するための電力消費量を低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用施解錠制御システ
ムの概略構成を示すブロック図。
【図2】(a),(b)は、同実施形態の施解錠制御装
置を搭載した車両の平面図。
【図3】同実施形態の施解錠制御装置によって行われる
処理を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の施解錠制御装置によって行われる
処理を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の施解錠制御装置によって記録され
るIDコード照合結果の記録態様を模式的に示す模式
図。
【図6】同実施形態の施解錠制御装置の動作態様を示す
タイムチャート。
【図7】(a),(b)は、他の実施形態の施解錠制御
装置の搭載例を示す車両の平面図。
【図8】(a),(b)は、従来の施解錠制御装置を搭
載した車両の平面図。
【符号の説明】
1…車両用施解錠制御システム、2…車両、3a…ド
ア、4…運転座席、11…携帯機、21…施解錠制御装
置、22…リクエスト信号出力手段としての送信アンテ
ナ、23…制御部、25…送信回路、26…受信手段と
しての受信回路、27…制御手段としてのマイクロコン
ピュータ(マイコン)、27a…メモリ、31…ドアカ
ーテシスイッチ、32…キースイッチ、33…ドアロッ
ク駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 隆司 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 真鍋 俊一 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 CC20 CC28 DD06 FF27 FF36 HH01 JJ03 KK03 LL01 SS11 TT03 UU02 UU03 VV01 5K048 AA15 BA42 BA52 DB01 EB01 EB03 HA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの周辺に対してリクエスト信号を出
    力するリクエスト信号出力手段と、そのリクエスト信号
    に応答して送信された携帯機からの送信信号を受信する
    受信手段と、前記リクエスト信号の出力制御を行うとと
    もに、前記携帯機からの送信信号を受信したときにドア
    錠を解錠させ、該送信信号を受信できなくなったときに
    該ドア錠を施錠させる制御手段とを備える車両用施解錠
    制御装置であって、 前記リクエスト信号出力手段は、ドアの開状態において
    車外に出力されるリクエスト信号の出力領域がドアの閉
    状態における該出力領域よりも広い領域となるように配
    設され、 前記制御手段は、ドアが閉じられた後に前記携帯機との
    相互通信が確立した場合には、その後前記送信信号を受
    信できなくなったときにドア錠を施錠させ、ドアが閉じ
    られた後に前記携帯機との相互通信が確立しない場合に
    は、ドアが閉じられた時点の直前の所定時間内に前記携
    帯機からの送信信号を受信しているときにドア錠を施錠
    させ、該所定時間内に該送信信号を受信していないとき
    には解錠状態を維持させることを特徴とする車両用施解
    錠制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間は前記携帯機と複数回相互
    通信可能な時間に設定され、前記制御手段は、ドア閉後
    に相互通信が確立しない場合には、所定時間内に少なく
    とも1回相互通信が確立したことを条件としてドア錠を
    施錠させることを特徴とする請求項1に記載の車両用施
    解錠制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、エンジン始動に用いら
    れるキースイッチにキーが装着された状態からキーが抜
    かれた状態に変移した場合には、その後ドアが開状態と
    なった時点から前記リクエスト信号の出力を開始させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両
    用施解錠制御装置。
  4. 【請求項4】 携帯機と、その携帯機との相互通信に基
    づいてドア錠の施解錠制御を行う施解錠制御装置とを備
    える車両用施解錠制御システムであって、 前記携帯機は、前記施解錠制御装置から出力されるリク
    エスト信号を受信したときに所定の送信信号を自動的に
    送信可能となるように構成され、 前記施解錠制御装置は、ドアの周辺に対して前記リクエ
    スト信号を出力するリクエスト信号出力手段と、そのリ
    クエスト信号に応答して送信された携帯機からの送信信
    号を受信する受信手段と、前記リクエスト信号の出力制
    御を行うとともに、前記携帯機からの送信信号を受信し
    たときにドア錠を解錠させ、該送信信号を受信できなく
    なったときに該ドア錠を施錠させる制御手段とを備え、 前記リクエスト信号出力手段は、ドアの開状態において
    車外に出力されるリクエスト信号の出力領域がドアの閉
    状態における該出力領域よりも広い領域となるように配
    設され、 前記制御手段は、ドアが閉じられた後に前記携帯機との
    相互通信が確立した場合には、その後前記送信信号を受
    信できなくなったときにドア錠を施錠させ、ドアが閉じ
    られた後に前記携帯機との相互通信が確立しない場合に
    は、ドアが閉じられた時点の直前の所定時間内に前記携
    帯機からの送信信号を受信しているときにドア錠を施錠
    させ、該所定時間内に該送信信号を受信していないとき
    には解錠状態を維持させることを特徴とする車両用施解
    錠制御システム。
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