JP2003184259A - 外壁ボード継目処理部材とこれを用いた連結外壁材、及び外壁ボード継目処理部材の施用方法、並びに外壁の外装処理方法 - Google Patents

外壁ボード継目処理部材とこれを用いた連結外壁材、及び外壁ボード継目処理部材の施用方法、並びに外壁の外装処理方法

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JP2003184259A JP2001381905A JP2001381905A JP2003184259A JP 2003184259 A JP2003184259 A JP 2003184259A JP 2001381905 A JP2001381905 A JP 2001381905A JP 2001381905 A JP2001381905 A JP 2001381905A JP 2003184259 A JP2003184259 A JP 2003184259A
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和弘 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物(主に一般住宅)の外壁面に取り付け
られる外壁ボードの間に配設されても外壁ボードの表面
より突出することなく、外観上平坦で見栄えの良い外壁
とすることのできる外壁ボード継目処理部材とこれを用
いた連結外壁材、及び外壁ボード継目処理部材の施用方
法、並びに外壁の外装処理方法。 【解決手段】 隣接する外壁ボードの側面間に配設され
る長手方向に沿っての折り曲げまたは折り畳み可能な細
長帯状部材2であって、この細長帯状部材の一方の面
に、外壁ボードの側面へ取り付けるための粘着固定層3
を両方の長手端縁部2aに沿うように離間してそれぞれ
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の外壁面
に取り付けられる外壁ボードの間に配設される外壁ボー
ド継目処理部材とこれを用いた連結外壁材、及び外壁ボ
ード継目処理部材の施用方法、並びに外壁の外装処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁に取り付けられる外壁ボー
ドの継目部分を処理する手段としては、特開平2000
−328752号公報に記載されたような外壁ボード継
目処理部材を用いるものが知られている。
【0003】ここで、上記手段に用いられる外壁ボード
継目処理部材について、図11を参照しながら説明す
る。この図11に示す外壁ボード継目処理部材は、ゴム
弾性を有する素材より形成されている。そして、その構
造は、隣接する外壁ボード105a、105aの間隙に
埋設されるチューブ状部材101と、外壁ボード105
aの各端縁部間表面に跨るように配設されるテープ状部
材102aとが一体化されているものである。
【0004】テープ状部材102aは、チューブ内に達
するスリット103を有し、また、チューブ状部材10
1は、その外面で外壁ボード端縁部と相対向する面のそ
れぞれに、少なくとも一個の鍔状突起部104a、10
4aを有している。
【0005】そして、このように構成した外壁ボード継
目処理部材は、隣接する外壁ボード105a、105a
の間隙にそのテープ状部材102aが両外壁ボードの端
縁部間表面に跨るように配設して埋設し、その後、外壁
ボード継目処理部材を含む外壁ボードの表面に上塗り塗
膜106を施すようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
手段においては、外壁ボード継目処理部材のテープ状部
材102aが両外壁ボードの端縁部間表面に跨るように
配設されてなるものであるため、テープ状部材102a
部分が外壁ボード105aの表面より突出し、外観上見
栄えの良くないものとなってしまう。そして、この表面
突出部は、外壁ボード継目処理部材を含む外壁ボードの
表面に上塗り塗膜106を施すようにしたとしても解消
されず、装飾効果を高めるために施された上塗り塗膜1
06の上からでも外壁ボード幅で外観上目だって確認で
き、折角外観品質向上を目的として施した装飾の効果を
低下させてしまう。
【0007】また、上述の外壁ボード継目処理部材は、
建築物の外壁に取り付け固定された外壁ボード間に配設
することを目的とするものであるため、施工期間の短縮
化や作業を簡略化して効率良く行うことを目的として、
予め工場等で建築物の外壁へ取り付ける前の外壁ボード
を順次継ぎ合わせて連結外壁材とすることに適応するこ
とは非常に困難なものと思われる。
【0008】本発明は、上記の事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、建築物(主に一般住
宅)の外壁面に取り付けられる外壁ボードの間に配設さ
れても外壁ボードの表面より突出することなく、外観上
平坦で見栄えの良い外壁とすることのできる外壁ボード
継目処理部材とこれを用いた連結外壁材、及び外壁ボー
ド継目処理部材の施用方法、並びに外壁の外装処理方法
を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、予め工場等で
建築物の外壁へ取り付ける前の外壁ボードを順次継ぎ合
わせて連結外壁材とすることを可能とし、施工期間の短
縮化や作業の簡略化を効率良く行うようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、外壁ボード継目処理部材の外壁ボードへ
の取付箇所を従来提案されていたものとは異なる特定の
箇所に変更するとともに、外壁ボード継目処理部材の構
造をこれに伴って変更することで、これまで解消されな
かった外観上見栄えの悪い外壁ボードの表面の継目箇所
における突出部の形成を無くすようにした。しかも、取
付箇所の変更と外壁ボード継目処理部材の構造の変更に
伴って、予め工場等で建築物の外壁へ取り付ける前の外
壁ボードを順次継ぎ合わせて連結外壁材とすることも可
能とした。
【0011】すなわち、本発明の外壁ボード継目処理部
材は、隣接する外壁ボードの側面間に配設される長手方
向に沿っての折り曲げまたは折り畳み可能な細長帯状部
材であって、この細長帯状部材の一面側に、外壁ボード
の側面へ取り付けるための粘着固定層を両方の長手端縁
部に沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けてなる構成とし
たものである。
【0012】ここで、長手方向に沿っての折り曲げまた
は折り畳み可能な細長帯状部材としては、折り曲げまた
は折り畳みによって容易に破損することのない柔軟な材
料であれば特に限定されない。したがって、例えば、ア
クリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル、塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂、スチレン・ブタジエンゴムやウレタ
ンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム等の合成ゴム
及びその発砲体、撥水紙や耐水紙、耐湿紙等の合成樹脂
加工紙、化学繊維紙、不織布といった材料からなるシー
ト状部材が適宜選択して用いられる。なお、基材として
の細長帯状部材の厚みは、0.03mmから2.0mm
程度が好ましい。
【0013】また、粘着固定層は、外壁ボードの側面へ
取り付けることが可能な材料からなるものであれば特に
限定されない。したがって、例えば、アクリル樹脂、ポ
リ酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、尿素・ホルムアル
デヒド樹脂、エポキシ樹脂等といった合成樹脂材料から
なる粘着剤が適宜選択して用いられると考えられる。し
かし、施工の際に要する手間等を考慮すれば、予め粘着
固定層を形成し施工の際に要する手間を省くこととす
る、例えば、アクリル樹脂系やポリウレタン系、シリコ
ーン系の感圧性粘着(接着)剤を用いるのが望ましい。
なお、粘着固定層の厚みは、0.03mmから0.15
mm程度で良く、幅は基材としての細長帯状部材の幅に
適応して適宜調整すると良い。
【0014】このように、外壁ボード継目処理部材の外
壁ボードへの取付箇所を、従来のように隣接する外壁ボ
ードの両端縁部表面から隣接する外壁ボードの(両端縁
部)側面へ変更したことで、外壁ボード継目処理部材は
外壁ボードへの取付部も含めて全てが隣接する外壁ボー
ドの側面間に挟まった状態で配設されることとなり、外
壁表面に突出部が現れることを回避することができる。
しかも、基材としての細長帯状部材の構造を折り曲げま
たは折り畳み可能なものとすることにより、温度差や湿
度差によって生じる外壁ボートの伸縮や振動などによる
外壁ボード間隔の変動に対して追従可能なものとするこ
とができる。
【0015】また、他の発明は、上述の外壁ボード継目
処理部材の発明に加えて更に、細長帯状部材を、折り曲
げまたは折り畳み状態に抗する弾性復元力を有してなる
ものとする。
【0016】この折り曲げまたは折り畳み状態に抗して
の弾性復元力は、前述した折り曲げまたは折り畳みによ
って容易に破損することのない柔軟な材料自体の厚みや
硬度の調整によって適宜達成することができる。
【0017】このように、細長帯状部材を、折り曲げま
たは折り畳み状態に抗する弾性復元力を有する細長帯状
部材を基材とした外壁ボード継目処理部材は、常に隣接
する外壁ボード間に突っ張った圧接状態で配設され、外
壁ボードの側面と外壁ボード継目処理部材の粘着固定層
との接触を密にし、両者を確実に取り付けることができ
る。しかも、隣接する外壁ボード間の間隔変化に対して
無理なく伸縮することとなるので、外壁ボードの側面と
外壁ボード継目処理部材の粘着固定層との間に不要な隙
間を生じさせることも無くすことができる。
【0018】また、他の発明は、上述の外壁ボード継目
処理部材の各発明に加えて更に、基材としての細長帯状
部材を、防水性を有してなるものとする。
【0019】このように、細長帯状部材を、防水性を有
してなるものとすることで、外壁ボードの表面に施した
外装塗装膜にひび割れが生じたとしても、雨水の建築物
外壁面(躯体)内部への侵入を防ぐことができる。
【0020】また、他の発明は、上述の外壁ボード継目
処理部材の各発明に加えて更に、細長帯状部材の幅を取
り付ける外壁ボードの厚さの2倍以上とするとともに、
その一面側に設けられた各粘着固定層の幅を取り付ける
外壁ボードの厚さの1/3(3分の1)から1/2(2
分の1)程度とするものである。
【0021】すなわち、例えば、外壁ボードの厚みが1
2mmの場合であれば、細長帯状部材の幅は2倍以上で
あるから2倍とした24mm、各粘着固定層の幅は1/
3から1/2程度であるから4mmから6mm程度とし
た外壁ボード継目処理部材となり、また、外壁ボードの
厚みが5mmの場合であれば、細長帯状部材の幅は2倍
以上であるから2.4倍とした12mm、各粘着固定層
の幅は1/3から1/2程度であるから1.7mmから
2.5mm程度とした外壁ボード継目処理部材となる。
【0022】このように、細長帯状部材の幅や粘着固定
層の幅を一定の値に調整することで、外壁ボード間での
伸縮に寄与する細長帯状部材の非取り付け部分が十分に
確保されて外壁ボード間の間隔変化に対する自由度が大
きくなり、外壁ボード継目処理部材が外壁ボードから離
脱すること無く、両外壁ボード間の間隔変化に対して追
従可能なものとすることができることとなる。そして、
上述した例示に従えば、前者の外壁ボード継目処理部材
は非取り付け部分が12mmであるから、最大12mm
の間隔変化による目地変動に追従可能なものとなり、ま
た、後者の外壁ボード継目処理部材は非取り付け部分が
7mmであるから、最大7mmの間隔変化による目地変
動に追従可能なものとなる。
【0023】また、他の発明は、上述の外壁ボード継目
処理部材の各発明に加えて更に、細長帯状部材の他面側
に、一面側に設けた粘着固定層より弱い粘着力で長手方
向に沿っての折り曲げまたは折り畳み状態を保持する粘
着仮止め層を設けるとするものである。
【0024】このように、一面側に設けた粘着固定層よ
り弱い粘着力で長手方向に沿っての折り曲げまたは折り
畳み状態を保持する粘着仮止め層を設けることで、隣接
する外壁ボードの側面同士の工場や現場での連結に際し
て、外壁ボードの側面間への配設を僅かな隙間でもって
容易に行なうことができる。また、外壁ボード継目処理
部材自体の保管・搬送及び作業を容易に行なうこともで
きる。さらに、工場での外壁ボードの連結後において
は、搬送中に生じる無闇な横ズレを防止することもでき
る。
【0025】なお、長帯状部材の他面側に設けられた粘
着仮止め層は一面側に設けた粘着固定層より弱い粘着力
であるので、外壁ボードの側面間に取り付けられた後、
両外壁ボード間に間隔変化が生じたとしても、上記粘着
仮止め層が破壊されることで間隔変化に対して追従可能
なものとすることができ、外壁ボード継目処理部材自体
の粘着固定層が破壊されて外壁ボードの側面から離脱し
てしまうことはない。
【0026】また、他の発明は、上述の外壁ボード継目
処理部の各発明に加えて更に、細長帯状部材の他面側
に、一面側に設けた粘着固定層より弱い粘着力の粘着仮
止め層を介して施工用摘み片を除去可能に取り付けると
するものである。
【0027】このように、一面側に設けた粘着固定層よ
り弱い粘着力の粘着仮止め層を介して施工用摘み片を除
去可能に取り付けることで、隣接する外壁ボードの側面
同士の工場や現場での連結に際して、この施工用摘み片
を操作することで外壁ボード継目処理部材の配設作業や
その位置決めが行い易くなる。しかも、施工用摘み片を
柔軟な弾性部材とすれば、隣接する外壁ボードの側面同
士の工場や現場での連結に際して、細長帯状部材が外壁
ボードの側面間に圧接状態で配設されることとなり、外
壁ボード継目処理部材の外壁ボードの側面への取り付け
が確実に行われることとなる。なお、施工用摘み片は、
外壁ボード継目処理部材自体の粘着固定層より弱い粘着
力によって取り付けられているので、その後外壁ボード
継目処理部材自体の粘着固定層を破壊させることなく任
意に除去することができる。
【0028】また、他の発明は、建築物の外壁へ取り付
ける前の隣接する外壁ボードの側面間に、上述した各発
明の何れか一の外壁ボード継目処理部材を配設し、少な
くとも2以上の外壁ボードの側面同士を上記外壁ボード
継目処理部材を介して順次継ぎ合わせることにより連結
外壁材とするものである。
【0029】このように、上述した外壁ボード継目処理
部材の各発明の何れか一を用いることで、建築物の外壁
面へ外壁ボードを取り付けることなく、外壁ボードの間
隔変化に対応可能な目地部を形成した連結外壁材とする
ことができる。また、この連結外壁材を建築物の外壁へ
一度に取り付けることで、現場での個々の外壁ボードの
取付作業が無くなり、外壁形成作業全体を効率よく簡略
化することができるものとなる。
【0030】また、他の発明は、建築物の外壁面へ取り
付ける前の外壁ボードを側面同士が対向するように隣接
して配置する。次いで、この外壁ボードの側面間に、一
面側に設けた粘着固定層より弱い粘着力で長手方向に沿
っての折り曲げまたは折り畳み状態を保持する粘着仮止
め層を設けた前述の外壁ボード継目処理部材を配置す
る。その後、互いの外壁ボードが近接するよう隣接する
何れか一方もしくは両方の外壁ボードを押し付けること
により各外壁ボードの側面に外壁ボード継目処理部材の
粘着固定層をそれぞれ取り付けることで、隣接する外壁
ボードの側面間に外壁ボード継目処理部材を配設し、外
壁ボード継目処理部材を隣接する外壁ボードの側面間に
施用するものである。
【0031】このように、長手方向に沿っての折り曲げ
または折り畳み状態を保持する粘着仮止め層を設けた外
壁ボード継目処理部材の場合、外壁ボード継目処理部材
の粘着固定層が外壁ボードの側面と対向する位置に現れ
るので、建築物の外壁へ取り付けられた後の外壁ボード
間への配設を容易に行うことができる。しかも、建築物
の外壁へ取り付ける前の外壁ボードであっても、外壁ボ
ード間にこれを配置して挟み込むようにすることで、現
場で個々に外壁ボードの取付作業を行うことなく、まと
めて外壁ボードの取付作業を行うことのできる継ぎ合わ
された連結外壁材を効率よく容易に製造することができ
る。
【0032】また、他の発明は、建築物の外壁面へ取り
付けた後の隣接する外壁ボード間に、一面側に設けた粘
着固定層より弱い粘着力によって除去可能な施工用摘み
片を取り付けた前述の外壁ボード継目処理部材を設けら
れた施工用摘み片を用いて配設する。次いで、この外壁
ボード継目処理部材における一面側長手端縁部に設けら
れた一方の粘着固定層を隣接する一方の外壁ボード側面
取り付けるとともに、引き続き他方の粘着固定層を隣接
する他方の外壁ボード側面取り付けることで、隣接する
外壁ボードの側面間に外壁ボード継目処理部材を配設
し、外壁ボード継目処理部材を隣接する外壁ボードの側
面間に施用するものである。
【0033】このように、除去可能な施工用摘み片を取
り付けた外壁ボード継目処理部材の場合、隣接する外壁
ボード間へ外壁ボード継目処理部材を配設する作業操作
を行う施工用摘み片が設けられているので、建築物の外
壁へ取り付ける前の外壁ボード間への配設を行うことが
できる。しかも、建築物の外壁へ取り付けられた後の部
分的な外壁ボード間の補修作業であっても、対応して効
率よく容易に行うことができる。
【0034】また、他の発明は、上述した各発明の何れ
か一の外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿って折り
曲げまたは折り畳み状態で隣接する外壁ボードの側面間
に配設する。次いで、長手方向に沿って折り曲げまたは
折り畳みにより形成された外壁ボード継目処理部材の中
空部に柔軟な弾性充填材を充填する。その後、外壁ボー
ド及び外壁ボード継目処理部材の表面に外装塗装を一様
に施すことで、建築物の外壁の外装処理を行うようにす
るものである。
【0035】なお、外装塗装材としては、アクリル・シ
リコン樹脂のように、温度差や湿度差によって生じる外
壁ボートの伸縮や振動などによる外壁ボード間隔の変動
に対して、外壁ボード継目処理部材とともに追従可能と
なるような弾性変形可能な塗膜を形成するものであれ
ば、特に限定されない。
【0036】このように、隣接する外壁ボードの側面間
に配設された外壁ボード継目処理部材により形成された
中空部は弾性充填材により蓋がされたように閉塞される
ので中空部による窪み部が表面に現れることはない。し
かも、その後に外壁表面全体に外装塗装を一様に施すこ
とで、何ら段差が生じること無く、表面に施された外装
塗装の装飾効果が損なわれることのない、外観品質を十
分に高めたものとすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の外壁ボード継目処
理部材に係る実施の形態について、図面に基づき説明す
る。 (第一の実施の形態)図1は、本発明の第一の実施の形
態に係る外壁ボード継目処理部材の構成を示す図であ
り、(A)長手方向に沿って折り曲げる前の部分拡大断
面斜視図、(B)長手方向に沿って折り曲げた状態の部
分拡大断面斜視図である。
【0038】図1(A)に示すように、この実施の形態
の外壁ボード継目処理部材1は、基材となるシート状の
細長帯状部材2の一面側に、外壁ボードの側面へ取り付
けるための粘着固定層3を、両方の長手端縁部2a、2
aに沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けてなる。
【0039】この基材としてのシート状細長帯状部材2
は、折り曲げによって破損することが無く、また、折り
曲げ状態に抗する弾性復元力を有する、防水性の柔軟な
材料からなり、図1(B)に示すように、長手方向に沿
って容易に折り曲げることができる。これにより、外壁
ボード継目処理部材は、外壁ボードへの取付部分も含め
て全てが隣接する外壁ボードの側面間に挟まった状態で
配設され、外壁表面に外壁ボード継目処理部材による突
出部が現れることはない。なお、柔軟な材料としては、
例えば、既述したようなアクリル樹脂やスチレン・ブタ
ジエンゴム等の材料から適宜選択して用いると良い。
【0040】また、シート状細長帯状部材2の大きさ
は、配設する外壁ボードの厚みや大きさによって左右さ
れるが、例えば、外壁ボードの大きさが、縦2m×横
1.5m×厚さ12mmのものであれば、適切な寸法と
して、長さ2m×幅24mm×厚さ1mmとすることが
できる。
【0041】また、粘着固定層3には感圧性粘着剤を用
い、その幅や長さ、厚みは、やはり外壁ボードの厚みや
シート状細長帯状部材2の大きさによって左右される。
そして、上述した例示に従えば、幅6mmでシート状細
長帯状部材2の長手端縁部に沿って長さ2mに亘り、厚
み0.04mm程度として設けると良い。なお、図示し
ないが、粘着固定層3の表面は、使用前には剥離紙によ
り覆われている。
【0042】かかる構成の外壁ボード継目処理部材1
は、図2(A)に示すように、隣接する外壁ボード5−
1、5−2の側面5a−1、5a−2間に長手方向に沿
って折り曲げた状態で配置し、剥離紙を除去した後の粘
着固定層3を外壁ボード2の側面5a−1、5a−2に
取り付けることで、その間に配設される。なお、各外壁
ボードは、釘などによって建築物の木桟等に固定されて
いるものでも良いし、建築物に固定される前のものであ
っても良い。
【0043】また、この外壁ボード継目処理部材1は、
上述のようにシート状細長帯状部材2の大きさや粘着固
定層3の範囲を調整したので、外壁ボード間での間隔変
化に応じて伸長する自由度の大きい非取り付け部分が確
保され、図2(B)に示すように、建築物への固定後に
温度差や湿度差によって生じる外壁ボートの伸縮や振動
などによる外壁ボード間隔の変動に応じて、追従するこ
とができることとなる。したがって、両外壁ボード間の
間隔変化によって、外壁ボード(側面)から外壁ボード
継目処理部材が離脱することもない。
【0044】そして、上述のように外壁ボード5−1、
5−2間に外壁ボード継目処理部材1が配設された建築
物の外壁表面に外装塗装を施す場合は、図3に示すよう
に、外壁ボード継目処理部材1を長手方向に沿って折り
曲げることにより形成された中空部9の表面箇所に、蓋
をするように柔軟な弾性充填材4を充填し、その後、外
壁ボード5−1、5−2及び弾性充填材4の充填を施し
た外壁ボード継目処理部材1の表面に、弾性変形可能な
塗膜を形成する外装塗装6を一様に施すこととする。
【0045】これにより、長手方向に沿って折り曲げた
状態で配設された外壁ボード継目処理部材1によって形
成された中空部9は、弾性充填材4によって蓋がされた
ように閉塞され、その後に外壁表面全体に外装塗装6を
一様に施すことで、表面に施された外装塗装の装飾効果
を損なわせることなく十分に高めたものとすることがで
きる。
【0046】なお、外装塗装6は、弾性変形可能な塗膜
を形成することから外壁ボードの間隔に変動が生じたと
してもこれに応じて追従し、塗膜表面にひび割れ等生じ
ることはないが、万一、外壁ボードの表面に施した外装
塗装膜にひび割れが生じたとしても、防水性を有する基
材としての細長帯状部材2により、雨水の建築物外壁面
(躯体)内部への侵入を防ぐことができる。
【0047】(第二の実施の形態)続いて、本発明の第
二の実施の形態について図4に基づいて説明する。図4
は、本発明の第二の実施の形態に係る外壁ボード継目処
理部材の構成を示す図であり、(A)長手方向に沿って
折り畳む前の全体の断面図、(B)長手方向に沿って折
り畳んだ状態の全体の断面図である。
【0048】図4(A)に示すように、この実施の形態
の外壁ボード継目処理部材11もまた、基材となるシー
ト状の細長帯状部材12の一面側に、外壁ボードの側面
へ取り付けるための粘着固定層13を両方の長手端縁部
12a、12aに沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けて
なる。
【0049】この基材としてのシート状細長帯状部材1
2は、上述した第一の実施の形態と同様に、折り畳むこ
とによって容易に破損することのない薄厚の軟性材料か
らなり、図4(B)に示すように、短手方向に複数設け
られた折曲部17・・17により蛇腹状に折り畳むこと
ができる。なお、薄厚の軟性材料としては、例えば、既
述したようなアクリル樹脂やポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン等の材料から適宜選択して用いると
良い。
【0050】なお、シート状細長帯状部材12の大きさ
は、上述の第一の実施の形態と同様に、配設する外壁ボ
ードの厚みや大きさ等によって左右され、また、粘着固
定層13も、感圧性粘着剤を用いるのが望ましく、シー
ト状細長帯状部材12の大きさによって適宜調製して設
ける。
【0051】かかる構成の外壁ボード継目処理部材11
もまた、図示しないが上述の第一の実施の形態と同様
に、隣接する外壁ボードの側面間に長手方向に沿って折
り畳んだ状態で配置し、剥離紙を除去した後の粘着固定
層を外壁ボードの側面に取り付けることで、その間に配
設される。そして、外壁ボード継目処理部材を長手方向
に沿って折り畳むことにより形成された中空部の表面箇
所に、蓋をするように柔軟な弾性充填材を充填し、その
後、外壁ボード及び弾性充填材の充填を施した外壁ボー
ド継目処理部材の表面に、弾性変形可能な塗膜を形成す
る外装塗装を一様に施すこととする。
【0052】(第三の実施の形態)続いて、本発明の第
三の実施の形態について図5及び図6に基づいて説明す
る。図5は、本発明の第三の実施の形態に係る外壁ボー
ド継目処理部材の構成を示す、長手方向に沿って折り曲
げた状態の全体の断面図であり、図6は、その部分正面
図である。
【0053】この実施の形態にかかる外壁ボード継目処
理部材21は、基本的に上述した第一の実施の形態と同
様の構成を有している。すなわち、基材となるシート状
の細長帯状部材22の一面側に、外壁ボードの側面へ取
り付けるための粘着固定層23を両方の長手端縁部22
a、22aに沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けてな
る。
【0054】そして、本実施の形態にかかる外壁ボード
継目処理部材21は、図5に示すように、更に、細長帯
状部材22の他面側に、一面側に設けた粘着固定層23
よりも弱い粘着力で長手方向に沿っての折り曲げまたは
折り畳み状態を保持する粘着仮止め層28を設けてい
る。
【0055】ここで、粘着固定層よりも弱い粘着力と
は、粘着(接着)剤自体の物性が劣るものの他、図6に
示すように、粘着固定層と同様の粘着(接着)剤を部分
的に用いることで、全体的な粘着力の低下がもたらされ
るようにするものでも良い。
【0056】また、かかる構成の外壁ボード継目処理部
材21もまた、図示しないが前述の第一の実施の形態と
同様に、隣接する外壁ボードの側面間に長手方向に沿っ
て折り曲げた状態で配置し、剥離紙を除去した後の粘着
固定層を外壁ボードの側面に取り付けることで、その間
に配設される。そして、外壁ボード継目処理部材を長手
方向に沿って折り曲げることにより形成された中空部の
表面箇所に、蓋をするように柔軟な弾性充填材を充填
し、その後、外壁ボード及び弾性充填材の充填を施した
外壁ボード継目処理部材の表面に、弾性変形可能な塗膜
を形成する外装塗装を一様に施すこととする。
【0057】なお、細長帯状部材22の他面側に設けら
れた粘着仮止め層28は、外壁ボードの間隔が拡がるこ
とによって容易に破壊される。したがって、外壁ボード
の間隔の変動によって、外壁ボード継目処理部材を外壁
ボードの側面から離脱させることはない。
【0058】(第四の実施の形態)続いて、本発明の第
四の実施の形態について図9に基づいて説明する。図9
は、本発明の第四の実施の形態に係る外壁ボード継目処
理部材を示す、(A)断面図、(B)隣接する外壁ボー
ド間へ配設する状態の部分拡大断面図、(C)隣接する
外壁ボード間への配設を完了した状態の部分拡大断面図
である。
【0059】この実施の形態にかかる外壁ボード継目処
理部材31もまた、基本的に前述した第一の実施の形態
と同様の構成を有している。すなわち、基材となるシー
ト状の細長帯状部材32の一面側に、外壁ボードの側面
へ貼り付けるための粘着固定層33を両方の長手端縁部
32a、32aに沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けて
なる。
【0060】そして、本実施の形態にかかる外壁ボード
継目処理部材31は、図9(A)に示すように、更に、
細長帯状部材32の他面側に、一面側に設けた粘着固定
層33よりも弱い粘着力の粘着仮止め層38を設け、こ
の粘着仮止め層38を介して容易に除去可能となるよ
う、例えば、発泡スチロール材からなる施工用摘み片3
9を取り付ける。なお、粘着固定層よりも弱い粘着力と
は、上述した第三の実施の形態と同様である。
【0061】また、かかる構成の外壁ボード継目処理部
材31の隣接する外壁ボード5−1、5−2の間への施
用方法として、建築物の外壁へ取り付けた後の隣接する
外壁ボード間に外壁ボード継目処理部材を施用する場合
について説明する。
【0062】まず、図示しないが、各外壁ボードを釘な
どによって建築物の木桟等に固定することによりその外
壁へ取り付ける。次いで、図9(B)に示すように、建
築物の外壁へ取り付けた後の隣接する外壁ボード間に、
施工用摘み片39を保持して外壁ボード継目処理部材3
1を押し込むように挿入することで、細長帯状部材32
を長手方向に沿って折り曲げた状態でその側面5a−
1、5a−2間に配置する。
【0063】そして、位置決めが完了したら、この外壁
ボード継目処理部材における一面側長手端縁部に設けら
れた一方の粘着固定層33を、剥離紙の除去後に隣接す
る一方の外壁ボード側面5a−1に取り付けるととも
に、引き続き他方の粘着固定層33を隣接する他方の外
壁ボード側面5a−2に取り付けることで、隣接する外
壁ボードの側面間に外壁ボード継目処理部材31を配設
する。
【0064】なお、外壁ボード継目処理部材31の配設
が完了した後に施工用摘み片39を引っ張ることで、粘
着仮止め層38は容易に破壊され、施工用摘み片39は
細長帯状部材32の他面側から離脱して引き抜かれ、粘
着固定層を有する細長帯状部材からなる基本的な外壁ボ
ード継目処理部材だけが残ることとなる。
【0065】そして、その後は前述した第一の実施の形
態と同様に、外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿っ
て折り曲げることにより形成された中空部の表面箇所
に、蓋をするように柔軟な弾性充填材を充填し、外壁ボ
ード及び弾性充填材の充填を施した外壁ボード継目処理
部材の表面に、弾性変形可能な塗膜を形成する外装塗装
を一様に施すこととする。
【0066】(第五の実施の形態)さらに、本発明の第
五の実施の形態について図10に基づいて説明する。図
10は、本発明の第五の実施の形態に係る外壁ボード継
目処理部材を示す、(A)断面図、(B)隣接する外壁
ボード間へ配設する状態の部分拡大断面図、(C)隣接
する外壁ボード間への配設を完了した状態の部分拡大断
面図である。
【0067】この実施の形態にかかる外壁ボード継目処
理部材41もまた、基本的に前述した第一の実施の形態
と同様の構成を有している。すなわち、基材となるシー
ト状の細長帯状部材42の一面側に、外壁ボードの側面
へ貼り付けるための粘着固定層43を両方の長手端縁部
42a、42aに沿うよう間隔を空けてそれぞれ設けて
なる。
【0068】そして、本実施の形態にかかる外壁ボード
継目処理部材41は、図10(A)に示すように、更
に、細長帯状部材42の他面側に、一面側に設けた粘着
固定層43よりも弱い粘着力の粘着仮止め層48を設
け、この粘着仮止め層48を介して容易に除去可能とな
るよう、例えば、発泡合成ゴムや発泡合成樹脂等の柔軟
な弾性部材からなる施工用摘み片49を、長手方向に沿
っての折り曲げ状態を保持するよう取り付ける。なお、
粘着固定層よりも弱い粘着力とは、やはり上述した第三
の実施の形態と同様である。
【0069】また、かかる構成の外壁ボード継目処理部
材41は、図10(B)に示すように、施工用摘み片4
9を保持して隣接する外壁ボード5−1、5−2の間に
押し込むように挿入することで、細長帯状部材42の長
手方向に沿っての折り曲げ状態を保持したままその側面
5a−1、5a−2間に配置される。
【0070】この際、外壁ボード5−1、5−2の側面
5a−1、5a−2間が、外壁ボード継目処理部材41
における細長帯状部材42の折り曲げ状態幅より多少狭
くても、外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿って折
り曲げることにより細長帯状部材で挟まれることとなる
柔軟な弾性部材からなる施工用摘み片49が圧縮変形す
ることとなるので、何ら問題はない。
【0071】そして、位置決めが完了したら、上述した
第四の実施の形態の外壁ボード継目処理部材の施用方法
と同様に、この外壁ボード継目処理部材における一面側
長手端縁部に設けられた一方の粘着固定層43を、剥離
紙の除去後に隣接する一方の外壁ボード側面5a−1に
取り付けるとともに、引き続き他方の粘着固定層43を
隣接する他方の外壁ボード側面5a−2に取り付けるこ
とで、隣接する外壁ボードの側面間に外壁ボード継目処
理部材41を配設する。
【0072】なお、外壁ボード継目処理部材41の配設
が完了した後に施工用摘み片49を引っ張ることで、粘
着仮止め層48は容易に破壊され、施工用摘み片49は
細長帯状部材42の他面側から離脱して引き抜かれ、粘
着固定層を有する細長帯状部材からなる基本的な外壁ボ
ード継目処理部材だけが残ることとなる。
【0073】そして、その後は前述した第一の実施の形
態と同様に、外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿っ
て折り曲げることにより形成された中空部の表面箇所
に、蓋をするように柔軟な弾性充填材を充填し、外壁ボ
ード及び弾性充填材の充填を施した外壁ボード継目処理
部材の表面に、弾性変形可能な塗膜を形成する外装塗装
を一様に施すこととする。
【0074】次に、本発明の外壁ボード継目処理部材を
用いた連結外壁材に係る実施の形態について、図面に基
づき説明する。図7は、外壁ボード継目処理部材を複数
の外壁ボード間に配設し、継ぎ合わせて連結外壁材とす
る状態を説明する正面図である。この際、外壁ボード継
目処理部材は、前述した本発明の第三の実施の形態に係
るものを用いた。
【0075】図7に示すように、この実施の形態の外壁
ボード継目処理部材を用いた連結外壁材20は、建築物
の外壁へ取り付ける前の隣接する外壁ボード5−1、5
−2・・5−5・・の側面間に、外壁ボード継目処理部
材21を配設し、少なくとも2以上の外壁ボードの側面
同士を、上記外壁ボード継目処理部材21を介して順次
継ぎ合わせるものである。
【0076】そして、連結外壁材20を製造する際の外
壁ボード継目処理部材の施用方法として、第4の外壁ボ
ードと第5の外壁ボードとを継ぎ合わせる場合について
説明する。
【0077】まず、建築物の外壁へ取り付ける前の第4
の外壁ボード5−4と第5の外壁ボード5−5を、その
側面同士が対向するように隣接して配置する。なお、第
4の外壁ボード5−4は、既に第1の外壁ボード5−1か
ら第3の外壁ボード5−3までと一連に連結されてい
る。
【0078】次いで、これらの外壁ボード5−4、5−
5の側面間に、一面側に設けた粘着固定層23より弱い
粘着力で長手方向に沿っての折り曲げまたは折り畳み状
態を保持する粘着仮止め層28を設けた前述の第三の実
施の形態に係る外壁ボード継目処理部材21を配置す
る。
【0079】その後、互いの外壁ボードが近接するよう
第5の外壁ボード5−5を側方から押し付けることによ
り、第1の外壁ボード5−1から第4の外壁ボード5−
4までが一連に連結されたものと第5の外壁ボード5−
5とを継ぎ合わせ、複数の外壁ボードが順次継ぎ合わさ
れた連結外壁材20とすることができる。
【0080】この際、外壁ボード継目処理部材を隣接す
る外壁ボードの側面間に施用した後の継ぎ合わせ状態
は、第3の外壁ボード5−3と第4の外壁ボード5−4
との継ぎ合わせ部を部分的に拡大して示す図8によう
に、外壁ボード継目処理部材21の粘着固定層23が各
外壁ボードの側面に取り付けられ、隣接する外壁ボード
の側面間に外壁ボード継目処理部材21が表面にはみ出
ることなく配設されることとなる。
【0081】なお、本発明は、図面等に基づいて説明し
た実施の形態のものに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で任意に設計変更等ができるも
のであることは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明の外壁ボード継目処
理部材は、隣接する外壁ボード間に配設されても外壁ボ
ードの表面より突出することなく、外観上平坦で見栄え
の良い外壁とすることができる。したがって、外壁ボー
ドとともに外壁ボード継目処理部材の表面に施した外装
塗装の装飾効果を、十分に高めることができることとな
る。
【0083】また、本発明のボード継目処理部材を用い
ることで、予め工場等で建築物の外壁へ取り付ける前の
外壁ボードを順次継ぎ合わせて連結外壁材とすることが
可能となり、施工期間の短縮化や作業の簡略化を効率良
く行うようにすることができることとなる。
【0084】さらに、本発明の外壁ボード継目処理部材
は、工場等で建築物の外壁面へ取り付ける前の隣接する
外壁ボード間に配設することができるとともに、施工用
の摘み片を設けることで、建築物の外壁面へ取り付けた
後の隣接する外壁ボード間においても配設することがで
きるものとなり、現場での外壁の全面的な施工の他に、
外壁の部分的な補修作業にも十分対応することができる
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を示すもので、図1(A)は長手方向に沿
って折り曲げる前の部分拡大断面斜視図、図1(B)は
長手方向に沿って折り曲げた状態の部分拡大断面斜視図
である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を隣接する外壁ボード間に配設した状態を
示すもので、図2(A)は間隔変化前の部分拡大断面
図、図2(B)は間隔変化に対応して追従した状態の部
分拡大断面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を隣接する外壁ボード間に配設し、その
後、外壁表面に外装塗装を施した状態を示す部分拡大断
面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を示すもので、図4(A)は長手方向に沿
って折り畳む前の断面図、図4(B)は長手方向に沿っ
て折り畳んだ状態の断面図である。
【図5】 本発明の第三の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を長手方向に沿って折り曲げた状態の断面
図である。
【図6】 図5に示す本発明の第三の実施の形態に係る
外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿って折り曲げた
状態の部分正面図である。
【図7】 図5に示す本発明の第三の実施の形態に係る
外壁ボード継目処理部材を複数の外壁ボード間に配設
し、継ぎ合わせて連結外壁材とする状態を説明する正面
図である。
【図8】 図7のVIII部分の部分拡大断面図である。
【図9】 本発明の第四の実施の形態に係る外壁ボード
継目処理部材を示すもので、図9(A)は断面図、図9
(B)は隣接する外壁ボード間へ配設する状態の部分拡
大断面図、図9(C)は隣接する外壁ボード間への配設
を完了した状態の部分拡大断面図である。
【図10】 本発明の第五の実施の形態に係る外壁ボー
ド継目処理部材を示すもので、図10(A)は断面図、
図10(B)は隣接する外壁ボード間へ配設する状態の
部分拡大断面図、図10(C)は隣接する外壁ボード間
への配設を完了した状態の部分拡大断面図である。
【図11】 従来技術の外壁ボード継目処理部材を隣接
する外壁ボード間に配設し、その後、外壁表面に外装塗
装を施した状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 外壁ボード継目処理部材 2、12、22、32、42 細長帯状部材 2a、12a、22a、32a、42a 長手端縁部 3、13、23、33、43 粘着固定層 4 弾性充填材 5−1、5−2 外壁ボード 5a−1、5a−2 (外壁ボードの)側面 6 外装塗装 9 中空部 17 折曲部 28、38、48 粘着仮止め層 39、49 施工用摘み片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する外壁ボードの側面間に配設され
    る長手方向に沿っての折り曲げまたは折り畳み可能な細
    長帯状部材であって、この細長帯状部材の一方の面に、
    外壁ボードの側面へ取り付けるための粘着固定層が、両
    方の長手端縁部に沿うように離間してそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とする外壁ボード継目処理部材。
  2. 【請求項2】 前記細長帯状部材は、折り曲げまたは折
    り畳み状態に抗する弾性復元力を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の外壁ボード継目処理部材。
  3. 【請求項3】 前記細長帯状部材は、防水性を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の外壁ボード継
    目処理部材。
  4. 【請求項4】 前記細長帯状部材の幅は外壁ボードの厚
    さの2倍以上であり、各粘着固定層の幅は取り付ける外
    壁ボードの厚さの1/3から1/2であることを特徴と
    する請求項1から3の何れか一項に記載の外壁ボード継
    目処理部材。
  5. 【請求項5】 前記細長帯状部材の他方の面に、前記一
    方の面に設けた粘着固定層より弱い粘着力で、長手方向
    に沿っての折り曲げまたは折り畳み状態を保持する粘着
    仮止め層が設けられていることを特徴とする請求項1か
    ら4の何れか一項に記載の外壁ボード継目処理部材。
  6. 【請求項6】 前記細長帯状部材の他方の面に、粘着固
    定層より弱い粘着力の粘着仮止め層を介して施工用摘み
    片が除去可能に取り付けられていることを特徴とする請
    求項1から5の何れか一項に記載の外壁ボード継目処理
    部材。
  7. 【請求項7】 建築物の外壁へ取り付ける前の隣接する
    外壁ボードの側面間に、請求項1から6の何れか一項に
    記載の外壁ボード継目処理部材を配設し、この外壁ボー
    ド継目処理部材を介して少なくとも2以上の外壁ボード
    の側面同士が継ぎ合わせてなることを特徴とする連結外
    壁材。
  8. 【請求項8】 建築物の外壁面へ取り付ける前の外壁ボ
    ードをその側面同士が対向するよう隣接して配置し、次
    いで、この外壁ボードの側面間に請求項5に記載の外壁
    ボード継目処理部材を配置し、その後、互いの外壁ボー
    ドが近接するように隣接する何れか一方もしくは両方の
    外壁ボードを押し付けることにより各外壁ボードの側面
    に外壁ボード継目処理部材の粘着固定層をそれぞれ取り
    付け、隣接する外壁ボードの側面間に外壁ボード継目処
    理部材を配設することを特徴とする外壁ボード継目処理
    部材の施用方法。
  9. 【請求項9】 建築物の外壁面へ取り付けた後の隣接す
    る外壁ボード間に請求項6に記載の外壁ボード継目処理
    部材をその施工用摘み片を用いて挿入し、次いで、外壁
    ボード継目処理部材に設けられた各粘着固定層をそれぞ
    れに隣接する外壁ボード側面に取り付けて、隣接する外
    壁ボードの側面間に外壁ボード継目処理部材を配設する
    ことを特徴とする外壁ボード継目処理部材の施用方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から6の何れか一項に記載の
    外壁ボード継目処理部材を長手方向に沿って折り曲げま
    たは折り畳み状態で外壁ボードの側面間に配設し、次い
    で、長手方向に沿っての折り曲げまたは折り畳みにより
    形成された外壁ボード継目処理部材の中空部に柔軟な弾
    性充填材を充填し、その後、外壁ボード及び外壁ボード
    継目処理部材の表面に外装塗装を一様に施すことを特徴
    とする外壁の外装処理方法。
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