JPH0790946A - コンクリートパネルのシーリング用材及びシーリング工法 - Google Patents

コンクリートパネルのシーリング用材及びシーリング工法

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JPH0790946A
JPH0790946A JP20731893A JP20731893A JPH0790946A JP H0790946 A JPH0790946 A JP H0790946A JP 20731893 A JP20731893 A JP 20731893A JP 20731893 A JP20731893 A JP 20731893A JP H0790946 A JPH0790946 A JP H0790946A
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JP
Japan
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sealing
sealing material
concrete panel
adhesive
release
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JP20731893A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurihara
政幸 栗原
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KURIHARA SANGYO KK
Original Assignee
KURIHARA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートパネルの建込み作業を妨げるこ
となく、雨水等をパネル内に通さない確実なシーリング
を実現する。また、施工時に剥離材を容易に引剥せるよ
うにし、もって施工を簡単にする。 【構成】 シーリング用材1は、長尺四角棒状のシーリ
ング用材本体2を備え、該本体2は弾性を有する発泡E
PDMにより目地幅より幅広に形成されている。シーリ
ング用材本体2の一側面及び他側面にはそれぞれ第一粘
着材3及び第二粘着材4が付着され、これらの粘着材に
は例えば厚さ0.5〜3.0mmのブチルゴムが使用さ
れている。一側面の第一粘着材3には第一剥離材5が引
剥し可能に添着され、他側面の第二粘着材4には第二剥
離材6が引剥し可能に添着されている。第二剥離材6の
端部には、その端部を手前側へ折り曲げてなる引剥用リ
ップ7が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートパネルの
シーリング用材及びシーリング工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルとい
う。)の目地のシーリングは、図16に示すような、弾
性を有する長尺状のバックアップ材本体51と、その一
側面に付着された粘着材52と、その粘着材52に添着
された剥離紙53とを備えたバックアップ材50を使用
し、図17〜図19に示すような工法で行われていた。
【0003】すなわち、剥離紙53を粘着材52から剥
し、図17に示すように、先に建込んだ一方のALCパ
ネル55の端面に、バックアップ材50の一側面を粘着
材52により貼着する。続いて、図18に矢印で示すよ
うに、前記バックアップ材50の他側面に、後に建込む
ALCパネル56の端面を当接させる。そして、図19
に示すように、バックアップ材50を目地底として生じ
たALCパネル55,56の両端面間の目地57にシー
ル材58を充填する。
【0004】ところが、前記シール材58の充填作業は
面倒であり、多くの手間、時間、コスト等がかかるとい
う問題があった。また、シール材58は目地57に完全
に充填されるとは限らず、シール材58とALCパネル
55,56の端面との間に隙間ができ、図19に矢印で
示すように、この隙間からパネル外の雨水等が浸入する
ことがあった。このような場合、バックアップ材50の
一側面は、粘着材52により一方のALCパネル55の
端面に貼着しているので、前記雨水等をパネル内に通さ
ない。しかし、バックアップ材50の他側面は、他方の
ALCパネル56の端面に当接しているだけなので、前
記雨水等をパネル内に通すことがあった。
【0005】上記の問題は、バックアップ材50の他側
面にも粘着材を付着させれば解決できるように思われる
が、従来はそれができなかった。なぜなら、バックアッ
プ材50の他側面にも粘着材を付着させると、その粘着
材に、後に建込む他方のALCパネル56の端面が少し
触れただけで粘着してしまうため、その建込み作業が難
しくなるとか、粘着したバックアップ材50が連れ動い
て破損するとかという問題があったからである。
【0006】上記の問題に対応した技術として、実開平
4−20506号公報に開示された粘着剤入りパッキン
が知られている。図20に示すように、このパッキン6
0は、支柱部61と対のリップ62と剥離フィルム63
付き剥離用片64とによって囲まれた収納部65に粘着
剤66を充填してなり、これを一対のパネル67,68
の間に押し込むように挿入し、その後、剥離用片64を
パッキン本体から剥離除去して、粘着剤66をパネル6
7,68の端面に接合するという工法をとるものであ
る。このパッキン60及び工法によれば、リップ62と
粘着剤66とにより水密・気密に密閉できる効果があ
る。
【0007】ところが、一対のパネル67,68の間に
挿入したパッキン60の剥離用片64を抓んで剥離する
のは極めて困難であり、同公報の開示の範囲では、現実
に施工することはできなかった。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解決し、コン
クリートパネルの建込み作業を妨げることなく、雨水等
をパネル内に通さない確実なシーリングを実現できると
ともに、施工時に剥離材を容易に引剥すことができ、も
って簡単に施工できる新規なコンクリートパネルのシー
リング用材及びシーリング工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一のシーリング用材は、弾性を有する長
尺状のシーリング用材本体と、前記シーリング用材本体
の一側面及び他側面にそれぞれ付着された第一粘着材及
び第二粘着材と、前記第一粘着材及び第二粘着材にそれ
ぞれ添着された第一剥離材及び第二剥離材と、前記第二
剥離材の一部から手前側又は奥側へ延設された引剥用リ
ップとを備えた構成とした。
【0010】本発明の第二のシーリング用材は、弾性を
有する長尺状のシーリング用材本体と、前記シーリング
用材本体の一側面及び他側面にそれぞれ付着された第一
粘着材及び第二粘着材と、前記第一粘着材及び第二粘着
材にそれぞれ添着された第一剥離材及び第二剥離材と、
前記第一剥離材及び第二剥離材のそれぞれの一部から手
前側又は奥側へ延設された引剥用リップとを備えた構成
とした。
【0011】これらのシーリング用材において、シーリ
ング用材本体の材質としては、発泡ゴム、発泡樹脂、ゴ
ム、樹脂、金属等を例示でき、樹脂、金属等を使用する
場合にはその形状を円筒状、U字状等にして弾性をもた
せればよい。粘着材の材質としては、ブチルゴム、樹脂
系粘着材等を例示できる。剥離材の材質は、コンクリー
トパネルが摺っても破損しない強度と、後述する引剥し
が可能な柔軟性とを有していることが好ましく、合成樹
脂、紙、布等を例示できる。但し、第一のシーリング用
材における第一剥離材の材質は、通常の剥離性を有して
いれば何でもよく、例えば安価な紙等で足りる。引剥用
リップは、剥離材の端部を手前側又は奥側へ折り曲げて
なるものでもよいし、剥離材とは別体に形成して第二剥
離材の一部に接続したものでもよい。
【0012】次に、本発明の第一のシーリング工法は、
上記第一のシーリング用材を使用し、前記シーリング用
材から第一剥離材を剥し、隣接させて建込む二つのコン
クリートパネルのうち先に建込んだ第一コンクリートパ
ネルの端面に、前記シーリング用材を第一粘着材により
貼着する工程と、前記シーリング用材の第二剥離材に、
後に建込む第二コンクリートパネルの端面を当接させる
工程と、前記引剥用リップを引張ることにより、前記シ
ーリング用材から第二剥離材を引剥して除去し、第二コ
ンクリートパネルの端面にシーリング用材を第二粘着材
により貼着する工程とを含む構成とした。
【0013】また、本発明の第二のシーリング工法は、
上記第二のシーリング用材を使用し、隣接させて建込ん
だ第一コンクリートパネル及び第二コンクリートパネル
の両端面間に前記シーリング用材を介装し、第一剥離材
及び第二剥離材に該両端面を当接させる工程と、前記引
剥用リップを引張ることにより、前記シーリング用材か
ら第一剥離材及び第二剥離材を引剥して除去し、第一コ
ンクリートパネル及び第二コンクリートパネルの両端面
にシーリング用材を第一粘着材及び第二粘着材により貼
着する工程とを含む構成とした。
【0014】これらのシーリング工法において、前記シ
ーリング用材を第一コンクリートパネル及び第二コンク
リートパネルの両端面間の正面縁よりやや奥に位置さ
せ、シーリング用材を目地底として生じた第一コンクリ
ートパネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の目
地にシール材を充填することができる。シール材は特定
のものに限定されないが、ゴム状の弾性シール材が一般
的であり、アクリル系、シリコン系、ポリサルファイド
系、ポリウレタン系等を例示できる。
【0015】また、前記シーリング用材を第一コンクリ
ートパネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の正
面縁に位置させ、シーリング用材、第一コンクリートパ
ネル及び第二コンクリートパネルの各正面に連続した塗
装を施すこともできる。
【0016】
【作用】本発明の第一のシーリング用材又は第一のシー
リング工法によれば、シーリング用材の第二剥離材に、
後に建込む第二コンクリートパネルの端面を当接させる
際、該第二コンクリートパネルの端面が第二剥離材に粘
着しないので、その建込み作業を容易に行える。また、
第二コンクリートパネルの建込み位置を容易に調節で
き、その調節時にシーリング用材が連れ動いて破損する
こともない。また、第二剥離材は引剥用リップの存在に
より手前側又は奥側から容易に引張ることができ、第二
コンクリートパネルとの間から容易に除去できる。そし
て、シーリング用材の両側面が第一及び第二粘着材によ
り第一及び第二コンクリートパネルの両端面に貼着する
ので、雨水等をパネル内に通さない。
【0017】また、本発明の第二のシーリング用材又は
第二のシーリング工法によれば、シーリング用材の第二
剥離材に、後に建込む第二コンクリートパネルの端面を
当接させる際、該第二コンクリートパネルの端面が第二
剥離材に粘着しないので、その建込み作業を容易に行え
る。また、第二コンクリートパネルの建込み位置を容易
に調節でき、その調節時にシーリング用材が連れ動いて
破損することもない。また、第二剥離材は引剥用リップ
の存在により手前側又は奥側から容易に引張ることがで
き、第二コンクリートパネルとの間から容易に除去でき
る。そして、シーリング用材の両側面が第一及び第二粘
着材により第一及び第二コンクリートパネルの両端面に
貼着するので、雨水等をパネル内に通さない。
【0018】さらに、前記シーリング用材を第一コンク
リートパネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の
正面縁よりやや奥に位置させ、シーリング用材を目地底
として生じた第一コンクリートパネル及び第二コンクリ
ートパネルの両端面間の目地にシール材を充填すれば、
シーリング用材にシール材が加わるので、前記の雨水等
の遮断がより完全になる。
【0019】また、前記シーリング用材を第一コンクリ
ートパネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の正
面縁に位置させ、シーリング用材、第一コンクリートパ
ネル及び第二コンクリートパネルの各正面に連続した塗
装を施せば、シーリング用材のみによりシーリングを図
ることができるので、面倒なシール材の充填作業が不要
になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明をALCパネルのシーリング用
材及びシーリング工法に具体化した実施例について、図
面を参照して説明する。
【0021】まず、図1に示す第一実施例のシーリング
用材1は、長尺四角棒状のシーリング用材本体2を備
え、該本体2は弾性を有する発泡EPDM(エチレン・
プロピレンゴム)により、後述する目地幅(例えば10
mm)より幅広(例えば20mm)に形成されている。
シーリング用材本体2の一側面及び他側面にはそれぞれ
第一粘着材3及び第二粘着材4が付着され、これらの粘
着材には例えば厚さ0.5〜3.0mmのブチルゴムが
使用されている。一側面の第一粘着材3には第一剥離材
5が引剥し可能に添着され、該第一剥離材5には公知の
剥離紙が使用されている。
【0022】他側面の第二粘着材4には第二剥離材6が
引剥し可能に添着され、該第二剥離材6には、ALCパ
ネルが摺っても破損しない強度と後述する引剥しが可能
な柔軟性とを有する合成樹脂テープが使用されている。
また、第二剥離材6の端部には、その端部を手前側へ折
り曲げてなる引剥用リップ7が設けられており、従って
第二粘着材4の端部は露出している。
【0023】次に、ALCパネルの目地のシーリング
は、上記シーリング用材1を使用し、図2〜図5に示す
ような工法で行われる。以下、工程順に詳述する。
【0024】まず、シーリング用材1から第一剥離材5
を剥し、隣接させて建込む二つのALCパネルのうち先
に建込んだ第一ALCパネル11の端面に、図2に示す
ように、シーリング用材1を第一粘着材3により貼着す
る。
【0025】次に、図3に示すように、前記シーリング
用材1の第二剥離材6に、後に建込む第二ALCパネル
12の端面を当接させる。シーリング用材1はその弾性
に抗して幅が狭まる。この当接作業は、第二剥離材6が
第二粘着材4に添着された状態のまま行うので、第二A
LCパネル12の端面は第二剥離材6に触れても粘着せ
ずに滑り、容易に建込み作業を行うことができる。ま
た、ALCパネル12の建込み位置を容易に調節でき、
その調節時にシーリング用材1が連れ動いて破損するこ
ともない。この当接作業後は、第二剥離材6の引剥用リ
ップ7がパネル外にとび出した状態となる。
【0026】続いて、図4に示すように、引剥用リップ
7を引張ることにより、シーリング用材1の第二粘着材
4から第二剥離材6を引剥して、第二ALCパネル12
との間から除去する。このとき、第二剥離材6は引剥用
リップ7の存在により手前側から容易に引張ることがで
き、また、第二剥離材6は柔軟性を有しているので容易
に除去できる。このように第二剥離材6を除去すれば、
当然、第二ALCパネル12の端面にシーリング用材1
が第二粘着材4により貼着する。同図は、シーリング用
材1を第一ALCパネル11及び第二ALCパネル12
の両端面間の正面縁よりやや奥に位置させた場合を示し
ている。
【0027】そして、図5に示すように、前記シーリン
グ用材1を目地底とするALCパネル11,12の両端
面間の目地にシール材14を充填する。シール材14に
は例えばアクリル系を使用する。但し、このシール材1
4は必ずしも完全に目地13に充填されるとは限らず、
シール材14とALCパネル11,12の端面との間に
隙間ができ、同図に矢印で示すように、この隙間からパ
ネル外の雨水等が浸入することがある。しかし、本実施
例によれば、シーリング用材1の両側面が第一及び第二
粘着材3,4により第一及び第二ALCパネル11,1
2の両端面に貼着しているので、前記雨水等をパネル内
に通さない。なお、シール材14、第一及び第二ALC
パネル11,12の各正面には、通常、塗装(図示略)
を施す。
【0028】上記第一実施例はシーリング用材1をシー
ル材14のバックアップ材として使用する工法であっ
た。これに対し、図6は第一実施例のシーリング工法の
変更例を示し、シーリング用材1を第一及び第二ALC
パネル11,12の両端面の正面縁に位置させ、前記シ
ール材の充填は行わないようにしたものである。そし
て、シーリング用材1の正面に塗装下地としてのプライ
マ処理(図示略)を行った後、シーリング用材1、第一
及び第二ALCパネル11,12の各正面に連続した塗
装15を施して完了とする。なお、この変更例を採用す
る場合、シーリング用材本体2は非通水性又は難通水性
であることが好ましく、従って、該本体2が発泡体の場
合、独立発泡が好ましい。一方、上記第一実施例のシー
リング工法を採用する場合、シーリング用材本体2は通
水性でもよく、従って、該本体2が発泡体の場合、独立
発泡を潰して柔軟性を高めたものでもよい。
【0029】この変更例によれば、面倒なシール材の充
填作業が不要になるので、シーリング工法に要する手
間、時間、コスト等を大幅に削減でき、資源の節約にも
貢献できる。
【0030】次に、図7に示す第二実施例のシーリング
用材21は、シーリング用材本体と第二剥離材において
のみ第一実施例と相違する。すなわち、本実施例のシー
リング用材本体22は発泡EPDMにより長尺円筒状に
形成され、その外径は目地幅より幅広に形成されてい
る。また、第二剥離材26は強化紙が使用されている。
27は引剥用リップである。なお、第一実施例と同様の
部材については、図に共通の符号を付して重複説明を避
ける。
【0031】このシーリング用材21も、上記第一実施
例又はその変更例と同様のシーリング工法に使用するこ
とができる。すなわち、図8は、第二剥離材26をシー
リング用材21と第二ALCパネル12との間から除去
する工程を示し、シーリング用材本体22はALCパネ
ル11,12に挾まれて楕円形に変形している。この工
程後、目地にシール材を充填すればよい。また、図9
は、シーリング用材21、第一及び第二ALCパネル1
1,12の各正面に連続した塗装15を施した状態を示
している。
【0032】次に、図10に示す第三実施例のシーリン
グ用材31も、シーリング用材本体と第二剥離材におい
てのみ第一実施例と相違する。すなわち、本実施例のシ
ーリング用材本体32は金属薄板により断面変形U字状
に形成され、目地幅より幅広に形成されている。また、
第二剥離材36は表面の平滑な布が使用されている。3
7は引剥用リップである。なお、第一実施例と同様の部
材については、図に共通の符号を付して重複説明を避け
る。
【0033】このシーリング用材31も、上記第一実施
例又はその変更例と同様のシーリング工法に使用するこ
とができる。すなわち、図11は、第二剥離材36をシ
ーリング用材31と第二ALCパネル12との間から除
去する工程を示し、シーリング用材本体32はALCパ
ネル11,12に挾まれて幅狭に変形している。この工
程後、目地にシール材を充填すればよい。
【0034】続いて、図12はシーリング用材の他の実
施例を示し、(a)の第四実施例のシーリング用材41
は発泡EPDMよりなる丸棒状のシーリング用材本体4
2を備えたもの、(b)の第五実施例のシーリング用材
51は発泡EPDMよりなる半丸棒状のシーリング用材
本体52を備えたもの、(c)の第六実施例のシーリン
グ用材61は発泡EPDMよりなる半円筒状のシーリン
グ用材本体62を備えたものである。また、(d)の第
七実施例のシーリング用材71は合成樹脂又は金属製の
薄板よりなる断面U字状のシーリング用材本体72を備
えたもの、(e)の第八実施例のシーリング用材81は
合成樹脂又は金属製の薄壁よりなる円筒状のシーリング
用材本体82を備えたものである。これらのシーリング
用材の他の部材は第一実施例と同様であり、シーリング
工法も同様である。
【0035】次に、図13及び図14は第一実施例の変
更例を示し、シーリング用材1の引剥用リップ7の長さ
を数十cm〜十数mと長くしたものである。こうするこ
とにより、図13に示すように、第一ALCパネル11
及び第二ALCパネル12の近傍に障害物16等があっ
て、シーリング用材1付近まで手を伸ばせないようなと
きでも、長くとび出した引剥用リップ7を遠方から引張
ることにより、剥離材(図示略)を容易に引剥すことが
できる。また、図14に示すように、複数のシーリング
用材1の引剥用リップ7を一箇所に束ねて遠方から引張
ることにより、複数の剥離材(図示略)を同時に引剥す
こともできる。
【0036】図15も第一実施例の変更例を示し、その
シーリング用材1は、第一剥離材5の端部にも引剥用リ
ップ7が手前側へ延設されている点においてのみ、第一
実施例と相違している。また、そのシーリング工法は、
隣接させて建込んだ第一ALCパネル11及び第二AL
Cパネル12の両端面間にシーリング用材1を介装し、
第一剥離材5及び第二剥離材6に該両端面を当接させた
後、両剥離材5,6の引剥用リップ7を引張ることによ
り、シーリング用材1から両剥離材5,6を引剥して除
去し、両ALCパネル11,12の両端面にシーリング
用材1を第一粘着材3及び第二粘着材4により貼着する
というものである。この変更例によっても、第一実施例
と同様の効果が得られる。
【0037】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば非発泡のコンクリートパネルのシーリング
に具体化する等、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜
変更して具体化することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る請求項
1、2、3又は4記載のシーリング用材又はシーリング
工法によれば、コンクリートパネルの建込み作業を妨げ
ることなく、雨水等をパネル内に通さない確実なシーリ
ングを実現できるとともに、施工時に剥離材を容易に引
剥すことができ、もって簡単に施工できるという優れた
効果を奏する。
【0039】さらに、請求項5記載のシーリング工法に
よれば、前記の雨水等の遮断がより完全になる。
【0040】また、請求項6記載のシーリング工法によ
れば、面倒なシール材の充填作業が不要になり、シーリ
ング工法に要する手間、時間、コスト等を大幅に削減で
き、資源の節約にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のシーリング用材を示す斜
視図である。
【図2】同実施例のシーリング工法における第一ALC
パネルへのシーリング用材の貼着工程を示し、(a)は
正面図、(b)は断面図である。
【図3】同じく第二ALCパネルの建込み工程を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図4】同じくシーリング用材からの第二剥離材の除去
工程を示し、(a)は正面図、(b)は同(a)のIV
b−IVb線断面図、(c)は同(a)のIVc−IV
c線断面図である。
【図5】同じく目地へのシール材の充填工程を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図6】同実施例の変更例のシーリング工法を示す断面
図である。
【図7】第二実施例のシーリング用材を示す斜視図であ
る。
【図8】同実施例のシーリング工法におけるシーリング
用材からの第二剥離材の除去工程を示し、(a)は正面
図、(b)は同(a)のVIII b−VIII b線断面図、
(c)は同(a)のVIII c−VIII c線断面図であ
る。
【図9】同実施例の変更例のシーリング工法を示す断面
図である。
【図10】第三実施例のシーリング用材を示す斜視図で
ある。
【図11】同実施例のシーリング工法におけるシーリン
グ用材からの第二剥離材の除去工程を示し、(a)は正
面図、(b)は同(a)のXIb−XIb線断面図、
(c)は同(a)のXIc−XIc線断面図である。
【図12】他の実施例のシーリング用材を示す断面図で
ある。
【図13】第一実施例の変更例のシーリング用材及びシ
ーリング工法を示す正面図である。
【図14】同変更例の別の用法を示す正面図である。
【図15】第一実施例の別の変更例を示し、(a)は正
面図、(b)は同(a)のXVb−XVb線断面図、
(c)は同(a)のXVc−XVc線断面図である。
【図16】従来例のシーリング用材を示す斜視図であ
る。
【図17】従来例のシーリング工法における一方のAL
Cパネルへのシーリング用材の貼着工程を示し、(a)
は正面図、(b)は断面図である。
【図18】同じく他方のALCパネルの建込み工程を示
し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図19】同じく目地へのシール材の充填工程を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図20】従来例のパッキンを示し、(a)はパッキン
の断面図、(b)はそのシーリング工法の斜視図であ
る。す断面図である。
【符号の説明】
1 シーリング用材 2 シーリング
用材本体 3 第一粘着材 4 第二粘着材 5 第一剥離材 6 第二剥離材 7 引剥用リップ 11 第一ALC
パネル 12 第二ALCパネル 13 目地 14 シール材 15 塗装 21 シーリング用材 22 シーリン
グ用材本体 26 第二剥離材 27 引剥用リ
ップ 31 シーリング用材 32 シーリン
グ用材本体 36 第二剥離材 37 引剥用リ
ップ 41 シーリング用材 42 シーリン
グ用材本体 51 シーリング用材 52 シーリン
グ用材本体 61 シーリング用材 62 シーリン
グ用材本体 71 シーリング用材 72 シーリン
グ用材本体 81 シーリング用材 82 シーリン
グ用材本体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一のシーリング用材は、弾性を有する長
尺状のシーリング用材本体と、前記シーリング用材本体
の一側面及び他側面にそれぞれ付着された第一粘着材及
び第二粘着材と、前記第一粘着材及び第二粘着材にそれ
ぞれ添着された第一剥離材及び第二剥離材と、前記第二
剥離材の一部から延設された引剥用リップとを備えた構
成とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明の第二のシーリング用材は、弾性を
有する長尺状のシーリング用材本体と、前記シーリング
用材本体の一側面及び他側面にそれぞれ付着された第一
粘着材及び第二粘着材と、前記第一粘着材及び第二粘着
材にそれぞれ添着された第一剥離材及び第二剥離材と、
前記第一剥離材及び第二剥離材のそれぞれの一部から延
された引剥用リップとを備えた構成とした。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する長尺状のシーリング用材本
    体と、前記シーリング用材本体の一側面及び他側面にそ
    れぞれ付着された第一粘着材及び第二粘着材と、前記第
    一粘着材及び第二粘着材にそれぞれ添着された第一剥離
    材及び第二剥離材と、前記第二剥離材の一部から手前側
    又は奥側へ延設された引剥用リップとを備えたコンクリ
    ートパネルのシーリング用材。
  2. 【請求項2】 弾性を有する長尺状のシーリング用材本
    体と、前記シーリング用材本体の一側面及び他側面にそ
    れぞれ付着された第一粘着材及び第二粘着材と、前記第
    一粘着材及び第二粘着材にそれぞれ添着された第一剥離
    材及び第二剥離材と、前記第一剥離材及び第二剥離材の
    それぞれの一部から手前側又は奥側へ延設された引剥用
    リップとを備えたコンクリートパネルのシーリング用
    材。
  3. 【請求項3】 弾性を有する長尺状のシーリング用材本
    体と、前記シーリング用材本体の一側面及び他側面にそ
    れぞれ付着された第一粘着材及び第二粘着材と、前記第
    一粘着材及び第二粘着材にそれぞれ添着された第一剥離
    材及び第二剥離材と、前記第二剥離材の一部から手前側
    又は奥側へ延設された引剥用リップとを備えたコンクリ
    ートパネルのシーリング用材を使用し、 前記シーリング用材から第一剥離材を剥し、隣接させて
    建込む二つのコンクリートパネルのうち先に建込んだ第
    一コンクリートパネルの端面に、前記シーリング用材を
    第一粘着材により貼着する工程と、 前記シーリング用材の第二剥離材に、後に建込む第二コ
    ンクリートパネルの端面を当接させる工程と、 前記引剥用リップを引張ることにより、前記シーリング
    用材から第二剥離材を引剥して除去し、第二コンクリー
    トパネルの端面にシーリング用材を第二粘着材により貼
    着する工程とを含むコンクリートパネルのシーリング工
    法。
  4. 【請求項4】 弾性を有する長尺状のシーリング用材本
    体と、前記シーリング用材本体の一側面及び他側面にそ
    れぞれ付着された第一粘着材及び第二粘着材と、前記第
    一粘着材及び第二粘着材にそれぞれ添着された第一剥離
    材及び第二剥離材と、前記第一剥離材及び第二剥離材の
    それぞれの一部から手前側又は奥側へ延設された引剥用
    リップとを備えたコンクリートパネルのシーリング用材
    を使用し、 隣接させて建込んだ第一コンクリートパネル及び第二コ
    ンクリートパネルの両端面間に前記シーリング用材を介
    装し、第一剥離材及び第二剥離材に該両端面を当接させ
    る工程と、 前記引剥用リップを引張ることにより、前記シーリング
    用材から第一剥離材及び第二剥離材を引剥して除去し、
    第一コンクリートパネル及び第二コンクリートパネルの
    両端面にシーリング用材を第一粘着材及び第二粘着材に
    より貼着する工程とを含むコンクリートパネルのシーリ
    ング工法。
  5. 【請求項5】 前記シーリング用材を第一コンクリート
    パネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の正面縁
    よりやや奥に位置させ、シーリング用材を目地底として
    生じた第一コンクリートパネル及び第二コンクリートパ
    ネルの両端面間の目地にシール材を充填することを特徴
    とする請求項3又は4記載のコンクリートパネルのシー
    リング工法。
  6. 【請求項6】 前記シーリング用材を第一コンクリート
    パネル及び第二コンクリートパネルの両端面間の正面縁
    に位置させ、シーリング用材、第一コンクリートパネル
    及び第二コンクリートパネルの各正面に連続した塗装を
    施すことを特徴とする請求項3又は4記載のコンクリー
    トパネルのシーリング工法。
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