JP2004244832A - 建築用防水シートおよび該建築用防水シートを用いたサッシ枠の取付方法 - Google Patents

建築用防水シートおよび該建築用防水シートを用いたサッシ枠の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開口部を構成している鉄骨や木桟とサッシ枠との隙間や、鉄骨や木桟と外壁材との隙間など、複数の部材間を長期にわたり安定に防水でき、しかも、サッシ枠などの部材の位置決めおよび微調整や、部材の取り外しも容易に行える防水シートおよびサッシ枠取付方法を提供する。
【解決手段】基材フィルム11の一方の面11aに粘着層12が形成された建築用防水シート10Aであって、前記基材フィルム11の他方の面11bは、離型処理されている。前記粘着層12は、ブチルゴムであることが好ましい。また、被取付部に、この建築用防水シート10Aの前記粘着層12における前記基材フィルム11との非接触面を貼着する防水シート貼着工程と、貼着された前記建築用防水シート10Aを介して前記サッシ枠を取り付けるサッシ枠取付工程とにより、上記課題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物躯体の開口部を防水するために好適な建築用防水シートと、この建築用防水シートを使用したサッシ枠の取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物躯体の開口部には、通常、窓枠用などのサッシ枠が取付けられるが、この際、開口部を構成している鉄骨や木桟とサッシ枠との隙間や、鉄骨や木桟と外壁材との隙間などには防水処理がなされ、ここから雨水、結露水などが侵入しないようにされている。
防水処理方法としては、隙間をコーキングするなどシーリング材でシールする方法や、隙間にガスケットを挿入して塞ぐ方法などがある。また、ブチルゴムなどからなる粘着層を備えた防水テープ(例えば特許文献1〜4参照。)を使用して防水処理する方法もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−49311号公報
【特許文献2】
特開平8−74336号公報
【特許文献3】
特開平9−12986号公報
【特許文献4】
特開平9−118861号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、隙間をシーリング材でシールする場合には、施工者によってシーリング材の塗布量や技術レベルが異なるために、施工状態や防水性に違いが出る場合があった。また一般に、開口部は鉄骨や木桟から構成され、サッシ枠はアルミニウムなどの金属からなり、互いに材質が異なるため、鉄骨や木桟とサッシ枠とがそれぞれ外気温度の変化、風、地震などの自然条件によって、異なる膨張率および収縮率で膨張・収縮したり、動いたりして、シーリング材が切れたり剥がれたりするという問題があった。
また、ガスケットは、防水しようとする隙間に凹凸があれば、ガスケットを挿入しても若干の隙間が生じてしまい十分には防水できず、凹凸がない場合でもガスケットは押出成形体であるために、しだいに押出時の長さ方向に収縮し、長期の使用中には隙間を生じてしまうという問題があった。
【0005】
一方、粘着性が高く防水性に優れたブチルゴムなどの粘着層を有する防水テープを隙間に貼着する方法では、シーリング材やガスケットを使用した場合に生じる問題を解決でき、長期にわたって高い防水性を達成することができる。しかしながら、このような粘着性の高い防水テープの場合、これを後からきれいに剥がすことが難しく、例えばこのような防水テープにより防水処理されたサッシ枠をリフォームなどで取り外す必要が生じた場合には、サッシ枠を容易に取り外すことができなかった。また、粘着層とサッシ枠や取付部とが一旦接触してしまうと、粘着層の高い粘着性により、その後にサッシ枠の取付位置を微調整することは困難であり、施工性に劣るものであった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、開口部を構成している鉄骨や木桟とサッシ枠との隙間や、鉄骨や木桟と外壁材との隙間など、複数の部材間を長期にわたり安定に防水でき、しかも、サッシ枠などの部材の位置決めおよび微調整や、部材の取り外しも容易に行える防水シートを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築用防水シートは、基材フィルムの一方の面に粘着層が形成された建築用防水シートであって、前記基材フィルムの他方の面は、離型処理されていることを特徴とする。
前記粘着層は、ブチルゴムからなることが好ましい。
前記基材フィルムは、厚さ30〜100μmの無延伸ポリプロピレンフィルムであることが好ましい。
前記粘着層における前記基材フィルムとの非接触面には、該粘着層から剥離可能な剥離シートが設けられ、該剥離シートは、分断線により複数に分割されていることが好ましい。
本発明のサッシ枠の取付方法は、建築物の被取付部にサッシ枠を取り付ける方法であって、前記被取付部に、前記建築用防水シートの前記粘着層における前記基材フィルムとの非接触面を貼着する防水シート貼着工程と、貼着された前記建築用防水シートを介して前記サッシ枠を取り付けるサッシ枠取付工程とを有することを特徴とする。
また、特に建築用防水シートが、分断線により複数に分割された剥離シートを有するものである場合には、その建築用防水シートを、前記剥離シートが外側になるように前記分断線から折り曲げ、折り曲げられた箇所から露出した前記粘着層を、前記被取付部の所定位置に貼着して該建築用防水シートの貼着位置を位置決めした後、前記剥離シートを剥離し、露出した粘着層を前記被取付部に貼着する防水シート貼着工程と、貼着された前記建築用防水シートを介して前記サッシ枠を取り付けるサッシ枠取付工程とを有する方法でサッシ枠を取り付けることが好ましい。
また、前記防水シート貼着工程後に、前記基材フィルムの前記離型処理された面と前記サッシ枠との間に粘着性防水部材を配置して、前記サッシ枠取付工程を行うことが好ましい。
また、前記粘着性防水部材はブチルゴムテープからなり、少なくとも一方の面には、長手方向に沿う複数の溝が形成されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態例を挙げて詳細に説明する。
[建築用防水シート]
(第1実施形態例)
図1は本発明の建築用防水シート(以下、防水シートという。)の一例を示す斜視図である。この例の防水シート10Aは、基材フィルム11の一方の面11aに、粘着層12が形成され、基材フィルム11の他方の面、すなわち、粘着層12が形成されていない側の面11bには離型処理が施されている。この防水シート10Aは、詳しくは後述するが、例えば建築物の開口部を構成している鉄骨や木桟などの柱部材や外壁材などに、その粘着層12が貼着され、防水のために使用されるものである。この例の防水シート10Aは、図中Wで示す幅が54mmで、長さ(図中左右方向)が任意であるテープ状に形成されている。
【0009】
ここで、基材フィルム11上に形成される粘着層12としては、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、水添系のSIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)、水添系のSBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)などを使用できるが、特に粘着性に優れ水の侵入を確実に阻止でき、耐候性、耐熱性、耐火性なども良好で、かつ、安価であることから、ブチルゴムを使用することが好ましい。図示例の粘着層12は、ブチルゴムからなり、厚さ0.6mmに形成されている。
【0010】
基材フィルム11としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、無可塑ポリ塩化ビニルや、各種ポリマーアロイおよびエンジニアリングプラスチックなど、各種樹脂フィルムを使用できるが、柔軟性と強度と弾性とを併せ持つことから、無延伸ポリプロピレンフィルムが好ましい。また、出隅部や入隅部など凹凸のある部位に防水シート10Aを使用する場合であっても、防水シート10Aがその部位の形状に追従しやすい点から、基材フィルムの厚さは30〜100μmであることが好ましい。特にこのような厚さのCPPフィルムを基材フィルム11として使用すると、凹凸のある部位に防水シート10Aを貼着する場合でも、基材フィルム11が粘着層12とともに伸び、凹凸に沿って密着するため好ましい。なお、図1の例では基材フィルムとして、厚さ50μmのCPPフィルムを使用している。また、CPPフィルムは、例えば、50モル%以上、好ましくは70モル%以上のプロピレン単位を有する結晶混合物を、配向させることなく、無延伸状態で均一な厚みにフィルム化することにより得られる。
【0011】
防水シート10Aにおいて基材フィルム11の他方の面、すなわち、粘着層12が形成されていない側の面11bに施される離型処理は、各種公知の方法でなされればよいが、特にシリコーン系離型剤を面11bに塗布した後、例えば120℃、3分間などの条件で焼き付け処理を行い、シリコーン系の離型面を形成する方法が好ましい。
このように離型処理を行うと、後述するように、この面11bにブチルゴムテープなどの粘着性防水部材を付着させた場合、強く密着するが、一旦密着した粘着性防水部材を剥がす必要が生じた場合には、容易に剥がすことができる。
【0012】
(第2実施形態例)
図2は本発明の防水シートの他の一例を示す斜視図であり、この防水シート10Bは、図1の防水シート10Aの粘着層12において、基材フィルム11と接触していない方の面、すなわち基材フィルム11との非接触面12aの側に、粘着層12から剥離可能な剥離シート13が設けられたものである。また、この剥離シート13には、テープ状の防水シート10Bの長さ方向(図中左右方向)に連続した直線状の切れ目からなる1本の分断線14が設けられ、剥離シート13は、この分断線14により2つの剥離シート片13a,13bに分割されている。なお、この例で分断線14は、剥離シート13を幅方向に3:10に分断するように設けられ、符号13aで示される剥離シート片の幅が、符号13bで示される剥離シート片13bの幅よりも小さくなっている。
また、図示例においては、基材フィルム11、粘着層12、剥離シート13は、いずれも同じ幅となっているが、ここで粘着層12の幅を、基材フィルム11および剥離シート13の幅より若干小さくしてもよい。このようにすると、防水シート10Bの取り扱い中などに粘着層12がはみ出るなどして、他の物品に粘着してしまうことがないし、剥離シート13を剥離しやすくなる。
【0013】
剥離シート13としては特に制限はなく、一般の粘着テープなどに用いられるクラフト離型紙など公知のものが使用できる。また、基材フィルム11、粘着層12としては、第1実施形態例(図1)の防水シート10Aについて例示したものを同様に使用でき、本実施形態例においても、粘着層12は厚さ0.6mmのブチルゴムからなり、基材フィルム11には、厚さ50μmのCPPフィルムが使用されている。また、分断線14は、この例では連続した切れ目から形成されているが、ミシン目などの断続した切れ目から形成されていてもよい。
なお、以下、このような防水シート10Bについて、剥離シート13が剥がされたものについても符号10Bで示す場合がある。
【0014】
(第3実施形態例)
図3は本発明の防水シートのさらに他の例であり、縦125mm×横135mmの長方形に形成されたものである。
この防水シート10Cは、図2の例の場合と同様に、基材フィルム11、粘着層12、剥離シート13が順次積層した構成であって、基材フィルム11において粘着層12が形成されていない側の面11bには離型処理が施されているが、上記大きさの長方形に形成されている点と、剥離シート13に分断線14が2本設けられている点で第2実施形態例(図2)とは異なっている。
【0015】
この例において分断線14は、直線状の第1の分断線14aと、この第1の分断線14aに対して直交する直線状の第2の分断線14bとからなっていて、剥離シート13は4つの剥離シート片13a,13b,13c,13dに分割されている。
なお、図示のようにこの例で第1の分断線14aは、防水シート10Cを横方向に6:11に分割する位置に設けられ、第2の分割線14bは、防水シート10Cを縦方向に7:18に分割するように設けられている。また、この例で各分断線14a,14bは連続した切れ目から形成されているが、ミシン目などの断続した切れ目から形成されていてもよい。
なお、以下、このような防水シート10Cについて、剥離シート13が剥がされたものについても符号10Cで示す場合がある。
【0016】
[サッシ枠の取付方法]
次に、以上例示した防水シート10A〜10Cに代表される本発明の防水シートの使用方法について、防水シートを建築物躯体の開口部に貼着して防水処理(防水シート貼着工程)し、その後、その開口部に窓枠用のサッシ枠を取り付ける(サッシ枠取付工程)場合を例示して説明する。なお、窓枠用のサッシ枠は、通常、サッシ上枠、サッシ下枠、サッシ左枠、サッシ右枠からなり、それぞれサッシの被取付部である開口部上端、開口部下端、開口部左端、開口部右端に、ビスなどの固定部材で固定され、取り付けられる。
【0017】
(防水シート貼着工程)
まず、はじめに、開口部下端に防水処理する方法について説明する。
(1)開口部下端の防水処理
図4は開口部下端の一部と開口部左端の一部を主に示す斜視図である。図中、符号20は外壁材、符号30は合板などの野地板、符号40a,40b,40cは木桟(柱部材)である。また、野地板30のうち、以下、開口部下端、開口部左端、開口部上端、開口部右端を構成している部分をそれぞれ開口部下枠31、開口部左枠32、開口部上枠、開口部右枠という。
【0018】
まず第1に、外壁材20の上端面20aから、開口部下枠31、開口部左枠32、図示略の開口部右枠、木桟40aにかけて、図5のように図2の防水シート10Bを貼着する。
具体的には、図6に示すように、図2の防水シート10Bを、剥離シート13が外側になるように分断線14から2つに折り曲げる。すると、分断線14により剥離シート13が分割され、折り曲げられた箇所(剥離シート片13a,13b同士の間)から、粘着層12が分断線14に沿う直線状に露出する。そこで、この直線状に露出した粘着層12を、外壁材20の上端面20aと開口部下枠31との境界線35に沿って押圧、貼着し、防水シート10Bの貼着位置を位置決めする。
なお、この際、防水シート10Bにおける幅の小さな方の剥離シート片13a側が外壁材20の上端面20a側となり、幅の大きな方の剥離シート片13b側が開口部下枠31の外表面31a側に位置するように防水シート10Bを配置する。
【0019】
ついで、まず、幅の小さい方の剥離シート片13aを粘着層12から剥離して、露出した粘着層12を外壁材20の上端面20aに接触させ、基材フィルム11側から十分に転圧し、貼着する。その後、幅の大きい方の剥離シート片13bも粘着層12から剥離して、露出した粘着層12を開口部下枠31の外表面31aから上端面31b、さらには木桟40aにかけて接触させ、基材フィルム11側から十分に転圧し、貼着する。
このようにして、図5および図7の縦断面図に示すように、外壁材20の上端面20aから開口部下枠31、開口部左枠32、図示略の開口部右枠、木桟40aにかけて、防水シート10Bを貼着することによって、外壁材20と開口部下枠31との境界線35、さらには、開口部下枠31と木桟40aとの隙間への水の侵入を防止することができる。また、野地板30であり木材からなる開口部下枠31への水の浸透も防止し、開口部下枠31の腐食を防止することができる。
なお、この際、防水シート10Bの図5中における左端側と図示略の右端側には、必要に応じて適当な箇所にカッタなどで切り込みを入れ、開口部左枠32の外表面32aおよび開口部右枠の外表面に、防水シート10Bの左端側および右端側が容易に立ち上がるようにしてもよい。
【0020】
第2に、図8に示すように、図3の防水シート10Cを開口部下端と開口部左端とに跨るよう貼着する。なお、図8中、先に貼着した防水シート10Bの図示は省略している。
具体的には、まず防水シート10Cを、剥離シート13が外側になるように第1の分断線14aから2つに折り曲げ、さらに剥離シート13が外側になるように第2の分断線14bから折り曲げ、図9に示す状態とする。すると、これら分断線14a,14bにより剥離シート13が分割され、折り曲げられた箇所から、粘着層12が露出する。
ついで、粘着層12のうち、第1の分断線14aと第2の分断線14bとの交点から露出した部分12aを、図10に示すように、3つの木桟40a,木桟40b,木桟40cにより形成される入隅部36に突き当てつつ、第2の分断線14bから露出した直線状の粘着層12を、木桟40aと木桟40cとの境界線37に沿って押圧、貼着し、防水シート10Bの貼着位置を位置決めする。
ついで、防水シート10Cにおける最も大きな面積の剥離シート片13dを剥離して、露出した粘着層12を木桟40aの上端面40a’に押圧、貼着し、ついで、剥離シート片13cを剥離し、露出した粘着層12を木桟40cに押圧、貼着し、ついで、剥離シート片13bを剥離し、露出した粘着層12を木桟40bに押圧、貼着する。
なお、この際、防水シート10Bの剥離シート片13aに対応する部分の粘着層12および基材フィルム11は不要であるので、必要に応じてカッタなどで切り取ってしまうことが好ましい。
また、図10中においても先に貼着した防水シート10Bの図示は省略している。
【0021】
その後、最も大きな面積の剥離シート片13dを剥離することにより露出した粘着層12において、木桟40a,40cには貼着しきれず、延出した部分を、開口部下枠31の外表面31aおよび開口部左枠32の外表面32aにまで拡げ、貼着し、図8の状態とする。
この際、防水シート10Cには、カッタなどで適宜切り込みを入れ、開口部下枠31の外表面31aおよび開口部左枠32の外表面32aにまで貼着するようにしてもよいが、この例の防水シート10Cの基材フィルム11は、厚さ50μmのCPPフィルムからなるため、引張力を与えることにより粘着層12を形成しているブチルゴムとともに容易に伸びる。よって、カッタなどの切り込みを入れなくても、開口部下枠31の外表面31aおよび開口部左枠32の外表面32aにまで確実に貼着できる。
このようにして図8に示すように、図3の防水シート10Cを開口部下端と開口部左端とに跨るよう貼着することによって、木桟40aと木桟40cとの境界線37、開口部下枠31の上端面31bと木桟40aとの隙間、開口部左枠32と木桟40cとの隙間、各木桟40a,40b,40c間の隙間への水の侵入を防止することができる。また、このように防水シート10Cを貼着した部分からは、開口部下枠31、開口部左枠32、木桟40a,40b,40cへ水が浸透せず、腐食を防止できる。
【0022】
また、詳細は略すが、第3に、図8〜図10を示して説明した方法と同じ要領で、図3の防水シート10Cを開口部下端と図示略の開口部右端とにも跨るよう貼着する。
【0023】
第4に、図11に示すように、幅が125mmと幅広にされ、分断線が防水シートの幅を3:10で分断する位置に設けられた以外は図2の例の防水シート10Bと同様の構成の図示略の防水シート10B’を用意し、開口部下端に貼着する。なお、ここで防水シート10B’の長さは、開口部の開口幅よりも数ミリ短い長さにカットしておく。また、ここで先に貼着された防水シート10B,10Cの図示は略す。
具体的には、図6に示した方法と同じ要領で、用意した防水シート10B’を分断線から折り曲げ、露出した直線状の粘着層を木桟40aと木桟40bとの境界線38に沿って押圧、貼着し、防水シート10B’の貼着位置を位置決めする。ついで、まず木桟40b側を貼着し、その後、木桟40aから開口部下枠31にかけて貼着することにより、図11の状態とする。このように防水シート10B’を貼着することにより、木桟40a,40bの境界線38や、木桟40aと開口部下枠31との隙間を防水でき、さらに、木桟40aへの水の浸透も防止できる。
なお、この際、防水シート10B’における幅の小さな方の剥離シート片側が木桟40b側となり、幅の大きな方の剥離シート片側が木桟40a側に位置するように防水シート10B’を配置する。
以上のように4枚の防水シートを使用することにより、開口部下端を防水処理することができる。また、このような防水処理においては、特に防水シートとして、分断線14により複数に分割された剥離シート13を備えたものを使用し、図6、図10に示すようにして貼着することにより、上述したように位置決めが容易にできる他、符号35,36,37,38で示される各境界線や入隅部など、従来の防水シートでは密着させ難く、シートが浮いてしまいがちであった箇所にも、粘着層12をしっかりと隙間なく密着させることができる。
また、図12に、開口部下端の幅方向の中央部における縦断面図を示す。
【0024】
(2)開口部左端および右端の防水処理
図13に示すように開口部左枠32に、幅が80mmと幅広にされた以外は図1の例の防水シート10Aと同様の構成の図示略の防水シート10A’を用意し、開口部左枠32に貼着する。また、図示は略すが同様に開口部右枠にも同じ防水シート10A’を貼着する。なお、ここで防水シート10A’の長さは、開口部の高さよりも数ミリ短い長さにカットしておく。また、図13においても、これ以前に貼着された防水シート10B,10B’10Cの図示は略している。
【0025】
(3)開口部上端の防水処理
次に図示は略すが、図5〜7に示した方法と同じ要領で、開口部上端にも図2の防水シート10Bを貼着する。すなわち、図示略の外壁材の下端面から、開口部上枠、開口部左枠、開口部右枠、木桟にかけて、防水シート10Bを貼着する。
【0026】
以上(1)〜(3)に説明した各防水処理を行うことにより、防水シート貼着工程が終了し、サッシ上枠、下枠、左枠、右枠が取り付けられる開口部の全周にわたって、基材フィルム11が、離型処理された面が外側に向いた状態で貼着された状態となる。
【0027】
(サッシ枠取付工程)
以上説明したようにサッシ枠の被取付部である開口部上端、開口部下端、開口部右端、開口部左端に防水シート10A’,10B,10B’,10Cを貼着し、防水シート貼着工程を行った後、サッシ上枠、サッシ下枠、サッシ左枠、サッシ右枠をビスなどで固定し取り付ける、サッシ枠取付工程を行う。
図14に、サッシ下枠50を開口部下端の被取付部に取り付けた状態を示す。
なお、このように防水シート10B,10B’’,10Cが貼着された上に直接各サッシ枠を配置し、ビスで固定するだけでも、ある程度の防水は可能である。すなわち、防水シート10A’,10B,10B’,10Cの貼着により、雨水や結露水が各木桟40a,40b,40c、野地板30などの木材に浸透しなくなる。また、サッシ枠の内側には凸部が適宜存在している場合が多く、この凸部が取付工程により防水シート10A’,10B,10B’,10Cの粘着層12に食い込むことにより、サッシ枠内側への水分の侵入をも抑制することができる。
しかしながら、防水シート貼着工程後に、貼着された防水シート10A’,10B,10B’,10Cの離型処理された面と各サッシ枠との間に、別途、粘着性防水部材を配置し、サッシ取り付けることにより、防水性をより確実なものとすることができる。
【0028】
粘着性防水部材としては、ブチルゴムなどの粘着性物質からなるものが挙げられ、例えば、図15に示すようなブチルゴムテープ60が好ましく使用できる。このブチルゴムテープ60は、断面が略円形であって直径が1mmの複数の線状体61が平行に引き揃えられ互いに接合して形成されたものであって、隣り合う線状体61同士の間に溝61aが形成された状態となっている。
このように長手方向に沿う複数の溝61aが形成されていると、これらがそれぞれ止水溝として作用し、外部からの雨水をこれらの溝に保持することができ、雨水などの浸入をより確実に防ぐことができる。また、溝が形成されておらず、全面が平坦な場合にくらべて、小さな転圧力で確実に対象物に粘着することもできる。さらに、全面が平坦な場合には、これと対象物との間に空気が残存しやすくなり、その結果、密着性や止水性が低下する場合がある。しかしながら、このような溝61aが形成されていると、空気は溝61aを通じて抜けやすく、かつ、溝61a同士の間の凸状部は確実に対象物に密着するため、密着性が優れる。また、溝61aがあると粘着層11の表面積が大きくなるため、ブチルゴムテープ60を成形した後の放熱が促進され、蓄熱による変形を防止できる。
【0029】
ブチルゴムテープ60としては、溝61aが両面に形成されたものが好ましく、このようなものの他の例としては図16に示すものが挙げられるが、いずれか一面にのみ形成されたものであってもよく、例えば図17に示すようなものが例示できる。
さらに、粘着性防水部材には、ブチルゴム以外のアクリルゴム、ウレタンゴム、水添系のSIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)、水添系のSBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)などを使用してもよいが、特に粘着性に優れ水の侵入を確実に阻止でき、耐候性、耐熱性、耐火性なども良好で、かつ、安価であることから、ブチルゴムを使用することが好ましい。
【0030】
このようなブチルゴムテープ60などの粘着性防水部材を、サッシ枠における防水シート10A’,10B,10B’,10Cとの接触面に長さ方向に沿ってあらかじめ貼着した後、建築物躯体の開口部に貼着された防水シート10A’,10B,10B’,10Cの基材フィルム11における離型処理された面に、サッシ枠を取り付けることにより、防水がより完全なものとなる。
さらに、ここで開口部に貼着されている防水シート10A’,10B,10B’,10Cは、粘着性防水部材と接触する面が離型処理された面となっているため、一旦サッシ枠を取り付けた後、リフォーム時などにおいてサッシ枠を取り外す必要が生じた場合でも、粘着性防水部材が防水シート10A’,10B,10B’,10Cから容易、かつ、きれいに剥がれる。例えば、ここで防水シート10B,10B’’,10Cに離型処理がなされていないと、粘着性防水部材が防水シートに強固に粘着し、サッシ枠を取り外すことは困難となる。特に、粘着性防水部材の材質が上述のようにブチルゴムである場合には、その傾向が大きい。また、このように離型処理されていると、サッシ枠を取り付ける際に、粘着性防水部材と基材フィルム11における離型処理された面とが一旦接触し、粘着してしまっても、容易にサッシ枠を取り外して取付位置を微調整でき、施工性に優れる。
【0031】
なお、ブチルゴムテープ60のような粘着性防水部材は、すべてのサッシ枠、すなわちサッシ上枠、サッシ左枠、サッシ右枠、サッシ下枠を取り付ける際に全周にわたって使用しても良いが、例えばサッシ下枠を取り付ける際に使用しないことで、サッシ上枠、サッシ左枠、サッシ右枠の中に結露水や暴風雨の際の雨水などが侵入してしまった場合であっても、その水がサッシ下枠から排出されやすくなる。また、同じ理由から、サッシ下枠の全長ではなく、一部にのみ粘着性防水部材を使用することにより、粘着性防水部材が使用されていない箇所から水が排出されやすくすることができる。粘着紙防水部材の使用箇所は、求められる防水性に応じて適宜設定すればよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の防水シートを使用することによって、開口部を構成している鉄骨や木桟とサッシ枠との隙間や、鉄骨や木桟と外壁材との隙間など、複数の部材間を長期にわたり安定に防水できる。しかも、より高い防水性を達成するために粘着性防水部材などと組み合わせて使用した場合でも、サッシ枠などの部材の位置決めおよび微調整が容易にできるとともに、リフォーム時などにおいて取り付けてあるサッシ枠などの部材を取り外すことも容易に行え、施工性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例の防水シートを示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態例の防水シートを示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態例の防水シートを示す斜視図である。
【図4】本発明の防水シートが貼着される建築物躯体の開口部の一部(下端の一部と開口部左端の一部)を主に示す斜視図である。
【図5】開口部の一部に図2の防水シートが貼着された状態を示す斜視図である。
【図6】防水シート貼着工程において、図2の防水シートを分断線から折りまげ、貼着する方法を説明する説明図である。
【図7】図5の縦断面図である。
【図8】開口部の一部に第3実施形態例の防水シートが貼着された状態を示す斜視図である。
【図9】防水シート貼着工程において、図3の防水シートを分断線から折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図10】図9の折り曲げられた防水シートを、開口部の一部に貼着する方法を説明する説明図である。
【図11】開口部の一部に他の防水シートが貼着された状態を示す斜視図である。
【図12】開口部の一部に防水シートが貼着された縦断面図である。
【図13】開口部の一部に、防水シートが貼着された状態を示す斜視図である。
【図14】開口部下端にサッシ枠が取り付けられた状態を示す縦断面図である。
【図15】粘着性防水部材の一例を示す斜視図である。
【図16】粘着性防水部材の他の例を示す斜視図である。
【図17】粘着性防水部材のさらに他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10A,10B,10B’,10B’’,10C (建築用)防水シート
11 基材フィルム
12 粘着層
13 剥離シート
14 分断線

Claims (8)

  1. 基材フィルムの一方の面に粘着層が形成された建築用防水シートであって、
    前記基材フィルムの他方の面は、離型処理されていることを特徴とする建築用防水シート。
  2. 前記粘着層は、ブチルゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の建築用防水シート。
  3. 前記基材フィルムは、厚さ30〜100μmの無延伸ポリプロピレンフィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の建築用防水シート。
  4. 前記粘着層における前記基材フィルムとの非接触面には、該粘着層から剥離可能な剥離シートが設けられ、
    該剥離シートは、分断線により複数に分割されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の建築用防水シート。
  5. 建築物の被取付部にサッシ枠を取り付ける方法であって、
    前記被取付部に、請求項1ないし4のいずれかに記載の建築用防水シートの前記粘着層における前記基材フィルムとの非接触面を貼着する防水シート貼着工程と、
    貼着された前記建築用防水シートを介して前記サッシ枠を取り付けるサッシ枠取付工程とを有することを特徴とするサッシ枠の取付方法。
  6. 建築物の被取付部にサッシ枠を取り付ける方法であって、
    請求項4に記載された建築用防水シートを、前記剥離シートが外側になるように前記分断線から折り曲げ、折り曲げられた箇所から露出した前記粘着層を、前記被取付部の所定位置に貼着して該建築用防水シートの貼着位置を位置決めした後、前記剥離シートを剥離し、露出した粘着層を前記被取付部に貼着する防水シート貼着工程と、
    貼着された前記建築用防水シートを介して前記サッシ枠を取り付けるサッシ枠取付工程とを有することを特徴とするサッシ枠の取付方法。
  7. 前記防水シート貼着工程後に、前記基材フィルムの前記離型処理された面と前記サッシ枠との間に粘着性防水部材を配置して、前記サッシ枠取付工程を行うことを特徴とする請求項5または6に記載のサッシ枠の取付方法。
  8. 前記粘着性防水部材はブチルゴムテープからなり、少なくとも一方の面には、長手方向に沿う複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のサッシ枠の取付方法。
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