JP2001302999A - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

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JP2001302999A
JP2001302999A JP2000119109A JP2000119109A JP2001302999A JP 2001302999 A JP2001302999 A JP 2001302999A JP 2000119109 A JP2000119109 A JP 2000119109A JP 2000119109 A JP2000119109 A JP 2000119109A JP 2001302999 A JP2001302999 A JP 2001302999A
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Tetsuo Oike
哲夫 大池
Eiji Hinishi
英二 日西
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Nichiei Kako KK
Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
Nichiei Kako KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要さずに貼ることができる壁紙を提供
すること。また、被貼着面との間に空気が溜まらずに逃
げやすい壁紙を提供すること。 【解決手段】 建築物の内装に用いられる壁紙である。
表面シート体1の裏面側に、粘着層2が積層されてお
り、粘着層2には、四角錐台状の突隆部4…が多数配設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装等に
用いられる(粘着剤が予め塗布された)壁紙に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に使用されてきた壁紙は、壁紙を
貼る施行時に、水性エマルジョン系の接着剤を壁紙の裏
面側に塗布し、水分をある程度乾燥させて、壁(被貼付
面)に貼り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記の壁紙及びその施行方法では、接着剤の乾燥する時
間のタイミングを計る必要があり。かつ、再接着可能な
時間内に貼り上げること、空気が間に溜まらないように
貼ること、隙間無く貼ること等、施工作業に専門的技術
(熟練)を要していた。
【0004】本発明の目的は、壁紙を貼る際に、空気が
被貼着面(壁)との間に溜まることなく、容易に熟練を
要さず、作業ができ、さらに、壁紙の長手方向の端縁部
が確実に(剥がれにくいように)貼ることが可能であっ
て、かつ、順次貼ってゆく隣り合う壁紙の端縁部間に隙
間無く、簡単に貼り付けることが可能な壁紙を提供する
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、建築物の内装等に用いられる壁紙に於て、
表面シート体の裏面側に粘着層が積層されており、該粘
着層は、一辺が1mm〜10mm,高さが3μm〜 100μmの
四角錐台状突隆部を、 0.1mm〜1mmの間隔に配設するた
めの連続網状溝が、裏面全体に形成されている。また、
四角錐台状突隆部の各辺が、壁紙長手方向に対し、30°
〜60°の斜め方向に配設されている。また、剥離フィル
ム体が粘着層の裏面に積層され、かつ、該剥離フィルム
体は、壁紙長手方向に平行に、両端縁部から10mm〜 100
mmの位置において切り目線が形成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を詳説する。
【0007】図1の要部拡大断面図、図2の要部平面
図、図3の要部拡大斜視図に於て、本発明に係る壁紙の
実施の一形態を示し、この壁紙Aは、建築物(住宅)の
内装,扉・障子の室内面の装飾,その他の用途に使用さ
れるものである。
【0008】この壁紙Aは、図1に示すように、表面シ
ート体1と、粘着層2と、剥離フィルム体3とを、順次
積層して構成される。なお、図1では表面シート体1を
下位に置いて(天地逆に)図示している。
【0009】また、図2と図3は、上述の図1における
剥離フィルム体3を剥離した状態───即ち、粘着層2
が露出した状態───を示す。
【0010】そして、表面シート体1の裏面1a側に積
層されている粘着層2は、一辺Bが1mm〜10mm,高さH
が3μm〜 100μmの四角錐台状突隆部4…を、裏面2
a全体に格子状に有する。
【0011】さらに具体的に説明すれば、 0.1mm〜1mm
の間隔Cに、上記突隆部4…を配設するために、格子状
かつ連続網状の溝5が、裏面2a全体に形成されてい
る。言い換えると、この連続網状溝5の各溝部底部の幅
寸法は、上記間隔Cと同一寸法に設定されている。
【0012】なお、図1〜図3では、連続網状溝5は格
子状(格子型)であるが、これを、一列飛び(又は一行
飛び)に、上下方向(又は左右方向)へずらせて、突隆
部4…を千鳥状に配設するも、好ましい(図示省略)。
【0013】次に、図4と図5に示す他の実施の形態に
於て、前述の図2と比較すれば明らかな如く、四角錐台
状突隆部4…の各辺が、壁紙長手方向L(図4では矩形
の長辺に沿った方向、あるいは、図示省略のロール状で
あればその長尺長手方向を指す)に対し、30°〜60°の
斜め方向に配設されている。言い換えると、30°≦θ 1
≦60°、30°≦θ2 ≦60°となるように、傾斜角度θ
1 ,θ2 を設定して、傾斜状に配設される。
【0014】なお、図4と図5の場合にあっても、各突
隆部4の一辺Bと高さHの各寸法、及び、溝間隔Cの寸
法等は、図1〜図3の場合と同様である。そして、図
4,図5に於ても、各突隆部4…の配置を、千鳥状に変
更することも、自由である。
【0015】なお、図1で明らかなように、剥離フィル
ム体3には、予め、エンボス加工等によって、多数の小
凹窪6…を形成しておき、これに粘着剤を平坦状均一に
塗布乾燥し、表面シート体1を貼合した後、又は、表面
シート体1の裏面1aに粘着剤を平坦状均一に塗布して
積層した後に、上記多数の小凹窪6…のある剥離処理面
3aを(プレス)押圧することで、小凹窪6内に粘着剤
を侵入させて、前述の各寸法B,H,Cの突隆部4…を
形成する製法が、望ましい。
【0016】従って、図1のように、剥離フィルム体3
の剥離処理面3aに独立状に配置された多数の小凹窪6
…に、粘着層2の多数の突隆部4…が、各々、一対一
で、侵入して、密着している。
【0017】ところで、図6に於て、剥離フィルム体3
は、壁紙長手方向Lに平行に、左右両端縁部7,7か
ら、幅寸法Wが、10mm〜 100mmの位置において切り目線
8,8が形成されている。このような切り目線8,8を
備えれば、建物(住宅)の壁面等に、複数枚の壁紙を順
次隙間無く、美しく、貼ることができる。
【0018】以下、図6〜図10に基づいて、作業順に説
明すれば、図6(イ)から(ロ)のように、切り目線
8,8に沿って、剥離フィルム体3の中間部13を剥離し
て、左右端縁部7,7側の10mm〜 100mmの幅寸法Wの粘
着防止用帯状残部14, 14を残す。つまり、図6(ハ)に
示すように、中間部に粘着層2が露出し、左右端縁部
7,7に帯状残部14, 14が付着した状態とする。
【0019】この状態の2枚の壁紙A′,A′を、(建
物壁面・天井・扉・障子等の)被貼着面Eに対して、図
7のように、幅寸法Wの帯状残部14, 14が(全面乃至部
分的に)重なり合う状態として、押圧すると、粘着層2
は、帯状残部14, 14が存在する部位は全く貼着されず、
及び、その近傍の小幅範囲も貼着されず、しかも、それ
以外の粘着層2は貼着される。
【0020】次に、図8に示すように矢印G方向にカッ
ター15にて、重なり合った帯状残部14, 14の位置におい
て壁紙長手方向Lへ切断する。次に、最端縁部の捨て材
16,16を除去し、かつ、図9に示すように帯状残部14,
14の残り部14a,14aを矢印K,Kの如く除去して後
に、点線の矢印N,Nのように被貼着面Eに押圧すれ
ば、図10に示す如く、隙間を生じることなく(美し
く)、隣り合う2枚の壁紙A″,A″を、貼付けること
ができる。
【0021】要するに、図8に示したカッター15による
切断時に、帯状残部14, 14が存在することによって、図
8から図9・図10に示すように、捨て材16, 16等を完全
に除去可能となって、隙間無く、美しく、次々と壁紙
A″,A″…を貼着してゆくことができる。なお、この
とき粘着層2の裏面2aには多数の前記突隆部4…が存
在するので、図7〜図9の状態下で、端縁部近傍は、被
貼着面Eから再剥離可能であるので、図7〜図10の作業
が(間違えればやり直しながら)誰でも(熟練を要さず
に)できるという利点がある。
【0022】なお、図2に於て一点鎖線P1 ,P2 は壁
紙A″の最端縁部を示すが、このように、カットされる
位置が突隆部4,4に対して、何処になるか未定である
ので、P1 のカット位置ならば問題ないが、P2 のカッ
ト位置ならば、被貼着面Eから剥離しやすくなるという
欠点が残されることが分かる。これに対し、図4と図5
に示した実施の形態では、どの位置の最端縁部P1 ,P
2 でカットされようと、被貼着面Eに対して、最端縁部
1 ,P2 の貼着力は、均等化されるという利点があ
る。
【0023】なお、表面シート体1の材質としては、紙
又はプラスチックフィルム等とする。紙の種類として
は、種々のものが使用可能で、例えば坪量50g/m2
200g/m2 程度の上質紙としたり、また、プラスチッ
クフィルムとしては、ポリエステルフィルムや塩化ビニ
ルフィルム等が使用でき、厚さ寸法も自由であるが、例
えば、20μm〜 200μmとする。粘着層2の材質として
は、適度の粘性を有する種々の粘着剤を使用可能であ
る。
【0024】剥離フィルム体3の材質としては、紙又は
プラスチック等とし、紙とした場合には剥離処理面3a
側を、ポリエチレン等のプラスチックにてラミネートす
る。そのラミネートの厚さは、5μm〜 100μm程度と
する。そして、剥離フィルム体3としてプラスチックフ
ィルムを用いたときには、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等が使用可能である。
【0025】次に、この壁紙の製法について説明する
と、まず、剥離フィルム体3の剥離処理面3aに、エン
ボスや印刷等にて、独立した多数の小凹窪6…を形成す
る。
【0026】上記印刷にて小凹窪6…を形成する場合
は、剥離処理面3aの小凹窪6…を形成する箇所以外の
部分に印刷によって凸隆部を形成することにより、小凹
窪6…を形成するのである。そして、小凹窪6…を形成
した面にシリコン樹脂を塗布して、剥離処理面3aとす
る。
【0027】次に、シリコン樹脂を塗布した剥離処理面
3aに粘着剤を塗布する。すると、塗布した粘着剤の一
部は剥離フィルム体3の小凹窪6…内に充填される。こ
の粘着剤を乾燥させて粘着層2を形成する。小凹窪6…
内の粘着剤は、小凹窪6…内部の形状と略同一形状に固
まって、独立した突隆部4…となる。
【0028】次に、粘着層2の剥離フィルム体3側とは
反対の面に表面シート体1の一面側を密着させる。これ
により、粘着層2と剥離フィルム体3は、相互に強固に
密着し、壁紙Aが得られる。なお、その後、所望によっ
て、切り目線8がカッターにて形成される。
【0029】このようにして製造される本発明の壁紙A
は、剥離フィルム体3のみを容易に剥離除去することが
でき、粘着層2側の面からは突隆部4…が突出する。そ
して、この壁紙Aを被貼着面Eにかるく貼り付けると、
突隆部4…の先端部のみが被貼着面Eに密着すると共
に、連続網目状溝5によって、外部に連通する隙間が生
じる。そして、この隙間から、空気が外部に抜けるた
め、空気を貼り込んでも外部に容易に抜くことができ
る。
【0030】また、壁紙A″をかるく貼り付けた場合、
粘着層2の密着面積が小であるので、貼り付ける場所を
間違えても、再び剥がして貼り直すことが容易にでき
る。さらに、貼り付けて後、所定時間経過すると、粘着
層2の突隆部4…が塑性変形して密着面積が増加し、強
固な粘着力が発生する。
【0031】次に、四角錐台状突隆部4の一辺Bを1mm
〜10mmとした理由は、下限値未満だと、余りに小さく
て、加工が難しく、かつ、空気が外部へ逃げにくくなる
ためであり、逆に、上限値を越すと、余りに多くの面積
が被貼着面Eに貼付いて、再剥離が難しくなり、かつ、
溝5の配置が“粗”となって、空気が外部へ逃げにくく
なるためである。
【0032】また、突隆部4の高さHを、3μm〜 100
μmとしたのは、下限値未満であると、溝5の深さが過
小となって空気が外部へ逃げにくくなるためであり、逆
に、上限値を越すと、粘着剤を多量に必要となり製造費
がアップし、製造も難しくなり、貼着作業も美しくでき
にくくなるためである。
【0033】そして、間隔(寸法)Cを 0.1mm〜1mmと
した理由は、下限値未満だと、溝5の加工が難しく、ま
た空気が外部へ逃げにくくなるためであり、逆に、上限
値を越すと、壁紙A″として凹凸が目立つようになるた
めである。
【0034】次に、30°≦θ1 ≦60°,30°≦θ2 ≦60
°とした理由は、これらの範囲外では、図2の最端縁部
1 ,P2 にて説明したところの最端縁部貼着力がカッ
ト位置にて、バラツくため───端縁部が剥離し易い欠
点を生ずるため───である。
【0035】また、10mm≦W≦ 100mmとした理由は、下
限値未満だと、図7と図8のように帯状残部14, 14を重
ねることが手作業で、困難なためであり、逆に、上限値
を越えると、図10の矢印K,Kのように除去する作業が
面倒(困難)となるためである。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0037】 (請求項1によれば、)連続網目状溝
5から、壁紙A″と被貼着面Eとの間に溜まる空気を逃
がすことができるので、貼着作業が容易で、美しく密着
状に貼ることが可能となり、かつ、長期間後にガスが発
生したとしても外部へ逃げて“ふくれ”を発生しない。
また、乾式であるため、(従来のように)エマルジョン
系接着剤で貼る場合に比較して、水分が抜け易く、カビ
が発生しない。
【0038】 (請求項1によれば、)被貼着面Eに
軽く一旦押圧して後、貼る位置の修正(貼り変え)がで
きる。また、リフォーム用として、部分的に貼ること
も、容易にできる。
【0039】 (請求項2によれば、)壁紙A″が最
端縁部から剥離することを有効に防止できる。 (請求項3によれば、)(図6〜図10にて説明した
ように、)簡単に、美しく隙間のない貼着作業が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図2】要部平面図である。
【図3】要部拡大斜視図である。
【図4】他の実施の形態を示す平面図である。
【図5】要部拡大平面図である。
【図6】さらに別の実施の形態を示し、その使用方法を
説明する平面図である。
【図7】使用方法説明用拡大断面図である。
【図8】使用方法説明用拡大断面図である。
【図9】使用方法説明用拡大断面図である。
【図10】使用方法説明用拡大断面図である。
【符号の説明】
1 表面シート体 1a 裏面 2 粘着層 2a 裏面 3 剥離フィルム体 4 突隆部 5 溝 7 端縁部 8 切り目線 B 一辺 C 間隔 E 被貼着面 H 高さ L 壁紙長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日西 英二 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4J004 CB02 CC02 CE03 DA02 DB05 EA01 FA01 4L055 FA22 GA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の内装等に用いられる壁紙に於
    て、表面シート体の裏面側に粘着層が積層されており、
    該粘着層は、一辺が1mm〜10mm,高さが3μm〜100μ
    mの四角錐台状突隆部を、 0.1mm〜1mmの間隔に配設す
    るための連続網状溝が、裏面全体に形成されていること
    を特徴とする壁紙。
  2. 【請求項2】 四角錐台状突隆部の各辺が、壁紙長手方
    向に対し、30°〜60°の斜め方向に配設されている請求
    項1記載の壁紙。
  3. 【請求項3】 剥離フィルム体が粘着層の裏面に積層さ
    れ、かつ、該剥離フィルム体は、壁紙長手方向に平行
    に、両端縁部から10mm〜 100mmの位置において切り目線
    が形成されている請求項1又は2記載の壁紙。
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