JP2000054591A - 化粧ボードの固定方法 - Google Patents

化粧ボードの固定方法

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JP2000054591A
JP2000054591A JP10226682A JP22668298A JP2000054591A JP 2000054591 A JP2000054591 A JP 2000054591A JP 10226682 A JP10226682 A JP 10226682A JP 22668298 A JP22668298 A JP 22668298A JP 2000054591 A JP2000054591 A JP 2000054591A
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pressure
sensitive adhesive
decorative board
laminated
adhesive layer
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JP10226682A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
Hiromi Shima
裕美 島
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Sekisui House Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧ボードを壁材などに対して位置調整を行
って正確な位置にかつ容易に固定することができ、化粧
ボードの反りによる浮きや剥がれが生じ難い、化粧ボー
ドの固定方法を得る。 【解決手段】 25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜
2.0kg/cm2 である発泡体基材2の両面に粘着剤
層3,4が積層されており、一方の粘着剤層3の表面3
aに、該粘着剤層3の表面よりも突出するようにかつ粘
着剤層3の表面の10〜50%を被覆するように非粘着
性もしくは微粘着性マスキング部材5が積層されている
加圧接着型粘着シート1を、化粧ボードの裏面もしくは
壁材等にマスキング部材5が外側に露出するように積層
し、壁材等に対して化粧ボードを積層し、位置調整をし
た後、加圧することにより接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の施工に際し
ての化粧ボードの固定方法に関し、より詳細には、化粧
ボードを壁材等に対して位置調整機能を有する両面粘着
シートを用いて固定する化粧ボードの固定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅の壁面の装飾を図るため
に、不燃化粧ボードが広く用いられている。不燃化粧ボ
ードは、下地材となる壁材としての石膏ボード面に、接
着されて施工されていた。この施工に際しては、まず、
不燃化粧ボードの裏面と、石膏ボードの表面とにゴム系
接着剤を塗布し、一定時間乾燥させる。しかる後、不燃
化粧ボードの裏面を石膏ボード表面に配置し、加圧する
ことにより両者を接着していた。
【0003】もっとも、不燃化粧ボード自体に反りがあ
ることが多いため、接着後、直ちに浮きが発生すること
があり、上記接着に際しては、当て木を用い、不燃化粧
ボードと石膏ボードとが完全に接着するまで、例えば2
4時間程度、押さえる必要があった。
【0004】しかしながら、接着剤を用いた上記施工方
法では、接着剤塗布後に、接着剤を一定時間乾燥させる
ための時間、すなわちオープンタイムが必要があった。
従って、作業効率を高めることができず、さらに、季節
によってオープンタイムが異なるため、作業工程の管理
が煩雑であるという問題点があった。加えて、オープン
タイムのばらつきにより、石膏ボードの部分的な浮きや
剥がれが発生することもあった。
【0005】また、上述したように、浮きを防止するに
は、完全に接着するまで、当て木を用いて仮押さえしな
ければならず、作業が煩雑であった。加えて、有機溶剤
を含有している接着剤を用いた場合には、作業環境が溶
剤で汚染されたり、火災を引き起こしたりするおそれが
あった。
【0006】他方、上記のような問題を解決するものと
して、両面粘着テープを用いた建材固定方法が種々提案
されている。しかしながら、化粧ボードを石膏ボード等
の壁材に接着するにあたり、両面粘着テープを用いた場
合、通常の両面粘着テープでは、位置調整機能を有しな
いため、作業性が低いという問題があった。
【0007】すなわち、石膏ボードの表面に両面粘着テ
ープを一方の粘着剤層側から貼付し、他方の粘着剤層表
面に化粧ボード裏面を接着させる場合、化粧ボード裏面
が他方の粘着剤層に一旦接触すると、もはや化粧ボード
の位置を調整することが非常に困難であった。
【0008】そこで、特開平7−310057号公報に
は、位置調整機能を持たせた両面粘着シートが開示され
ている。ここでは、粘着剤層表面に、例えばメッシュな
どの固形の非粘着性物質による凸部が形成されており、
初期状態では凸部が被着体表面に接触するだけであるた
め位置調整が可能とされている。位置調整後に、粘着剤
層に非粘着性物質が埋没するように圧力を加えることに
より、粘着剤層が被着体に接着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不燃化
粧ボードは、前述したように、反りを有することが多
い。従って、特開平7−310057号公報に開示され
ているような位置調整機能を有する両面粘着シートを用
いたとしても、不燃化粧ボードの反りにより浮きや剥が
れが生じることがあった。すなわち、従来の両面粘着テ
ープを用いた場合には、化粧ボードの反りに起因する浮
きや剥がれを確実に防止することができなかった。
【0010】よって、本発明の目的は、上述した従来技
術の欠点を解消し、化粧ボードを壁材等に固定するに際
し、両面粘着テープを用いて容易に化粧ボードを固定す
ることができるだけでなく、位置調整を確実にかつ容易
に行うことができると共に、化粧ボードの反りに起因す
る浮きや剥がれが生じ難い化粧ボードの固定方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る化粧ボード
の固定方法は、発泡体基材の両面に粘着剤層が積層され
ている発泡体両面粘着シートの少なくとも一面に、該表
面よりも突出するようにかつ粘着剤層表面の10〜50
%を被覆するように非粘着性もしくは微粘着性マスキン
グ部材が積層されている加圧接着型粘着シートを、化粧
ボードの裏面もしくは該化粧ボードが固定される壁材に
マスキング部材が外側に露出するように積層し、次に壁
材に対して化粧ボードを積層し、位置調整をした後、加
圧する化粧ボードの固定方法において、上記発泡体基材
の25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜2.0kg/c
2 であり、かつ20mm幅の上記発泡体両面粘着シー
トの、石膏ボードに対する90°垂下方向への100g
定荷重剥離保持力が50mm長さ当り60分以上である
ことを特徴とする。
【0012】なお、上記壁材等とは、石膏ボードなどの
壁材を構成する部材を広く含み、さらに、壁材に限ら
ず、化粧ボードが接着固定される下地材を広く含むもの
とする。
【0013】また、上記化粧ボードについては、一般的
な不燃化粧ボードが用いられるが、これに限らず、壁面
等を装飾するのに用いられる様々な化粧ボードを広く含
むものとする。
【0014】以下、本発明の詳細を説明する。 (本発明で用いられる加圧接着型粘着シート)本発明に
係る化粧ボードの固定方法は、上記特定の加圧接着型粘
着シートを用いたことを特徴とする。この加圧接着型粘
着シートは、発泡体基材の両面に粘着剤層を積層してな
る構造を有する。すなわち、従来の両面粘着テープと同
様の構造を有する。
【0015】もっとも、少なくとも一方の粘着剤層表面
には、該表面よりも突出するように非粘着性もしくは微
粘着性マスキング部材が積層されており、それによって
位置調整機能が果たされるように構成されている。これ
を、図1及び図2を参照して説明する。
【0016】図1は、上記加圧接着型粘着シートの一構
造例を説明するための断面図である。加圧接着型粘着シ
ート1では、上記発泡体基材2の両面に粘着剤層3,4
が積層されており、粘着剤層3の表面3aに非粘着性も
しくは微粘着性マスキング部材5が部分的に積層されて
いる。従って、粘着剤層3側を加圧することなく被着体
に接触させた場合、非粘着性もしくは微粘着性マスキン
グ部材5のみが接触する。従って、その状態で加圧接着
型粘着シート1をずらすことができる。次に、位置を調
整した後に、加圧接着型粘着シートを被着体側に押圧す
ると、図2に示すように、非粘着性もしくは微粘着性マ
スキング部材5の外側表面が粘着剤層3の表面よりも内
側に移行し、粘着剤層3の表面3aが被着体に接触し、
接着される。
【0017】従って、例えば、化粧ボードの裏面に粘着
剤層4側から加圧接着型粘着シート1を貼り合わせ、化
粧ボードを壁材等に固定する場合、まず非粘着性もしく
は微粘着性マスキング部材5が接触した状態で位置を調
節し、しかる後、化粧ボード上から加圧することによ
り、壁材等に対して化粧ボードを確実に固定することが
できる。
【0018】上記加圧接着型粘着シートにおいては、化
粧ボードを押圧する力や部分的な反りによる局所的荷重
によって、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材5
が粘着剤層3の表面3a以下に沈み込まないように構成
することが必要である。また、圧着作業後には、マスキ
ング部材5が粘着剤層3の表面3a以下に吸収され得る
ように発泡体基材2が十分な柔軟性を有するように構成
される必要がある。
【0019】本発明では、上記のような観点から、発泡
体基材として、25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜
2.0kg/cm2 の範囲のものが用いられる。すなわ
ち、上記圧縮応力が2.0kg/cm2 を超えると、発
泡体基材が柔らかくなりすぎ、化粧ボードを壁材等上に
積層した場合、露出されておりかつマスキング部材によ
り被覆されていた粘着剤層表面が相手方の部材に付着
し、位置調整機能を発揮し得なくなる。他方、上記圧縮
応力が0.01kg/cm2 未満では、位置調整機能は
果たされるものの、接着に大きな加圧力を必要とし、か
つ化粧ボードの反りに起因する浮きや剥がれを防止する
ことが困難となることがある。
【0020】すなわち、上記圧縮応力を0.01〜2.
0kg/cm2 の範囲とすることにより、適度な柔軟性
を有し、従って比較的小さな圧力で化粧ボードを壁材等
に確実に接着することができると共に、位置調整機能も
確実に果たされる。
【0021】上記発泡体基材を構成する材料について
は、特に限定されるわけではないが、ポリオレフィン系
もしくはポリウレタン系発泡体を用いることができ、ま
た、独立気泡型発泡体であってもよく、半独立気泡型発
泡体であってもよく、連続気泡型発泡体であってもよ
い。一般には、軟質または半硬質系と呼ばれる発泡体が
好適に用いられる。また、好ましくは、遮音性を高める
ためには、連続気泡型の発泡体が用いられる。
【0022】発泡体基材の発泡倍率については、上述し
た圧縮応力を満足させ得る範囲で適宜選定すればよく、
特に限定されるものではない。また、発泡体基材の厚み
については、0.3〜2mm程度とすることが好まし
い。発泡体基材の厚みが薄すぎると、下地材の不陸(凹
凸部分)に追従しないことがあり、厚すぎると、段差と
なり、外観上目立つことがある。
【0023】上記発泡体基材の両面に形成される粘着剤
層を構成する粘着剤についても特に限定されず、アクリ
ル系、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系などの粘
着性ポリマーを主成分とする適宜の粘着剤を用いること
ができる。もっとも、耐久性に優れ、かつ取り扱いに際
しての汚れが少ないという理由からアクリル系粘着剤を
用いることが好ましい。
【0024】また、化粧ボードに対する接着性、並びに
寒冷期における施工を考慮すると、粘着剤のガラス転移
点Tgは0℃以下であることが好ましく、また粘着剤層
の厚みは50〜100μm程度とすることが好ましい。
【0025】上記発泡体基材の両面に形成される粘着剤
層は、同一であってもよいが、異なっていてもよい。本
発明で使用される発泡体両面粘着シートは上述の構成を
有するものであるが、上記発泡体両面粘着テープの石膏
ボードに対する90°垂下方向への100g定荷重剥離
保持力が50mm長さ当り60分以上であることが必要
である。
【0026】図3に、本発明でいう定荷重剥離保持力を
測定する方法を説明するための斜視図を示した。これを
用いて本発明でいう定荷重剥離保持力を説明する。本発
明でいう定荷重剥離保持力の測定は、まず、上記両面粘
着テープの一面に離型紙を積層し、他面に15μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを積層し、その枚葉
の粘着シートを20mm幅で80mm長さの短冊状にカ
ットしてサンプル12を作製した。
【0027】次いで、上記両面粘着テープのサンプル1
2から離型紙を剥離し、石膏ボード11に貼付して2k
gの圧着ローラーを300mm/分の速度で2往復させ
ることにより長さ50mmだけ接着した。
【0028】次いで、60℃の恒温室中に、図3に示し
たように上記発泡体両面粘着テープを貼付した面が下を
向くように水平に設置し、さらに上記両面粘着テープの
一端部に100gの荷重13を90°下方に垂下させる
ことにより測定した。
【0029】なお、測定結果は荷重13が落下するまで
の時間、もしくは60分後の剥離長さを測定することに
より求められる。上記定荷重剥離力が60分を超える粘
着剤を用いて粘着剤層を構成した場合には、石膏ボード
の反りに起因する浮きや剥がれを確実に防止することが
できない。
【0030】なお、上記定荷重剥離力を評価する場合、
重り13が落下するまでの時間から60分以内であるこ
とが必要であるが、落下しない場合には、上記加圧接着
型粘着シート12の粘着されている部分の長さ50mm
のうち、剥離した部分の長さ(mm)が測定される。好
ましくは、上記定荷重剥離力は、上記剥離長が20mm
以下であることが望ましく、それによって化粧ボードの
反りに起因する浮きや剥がれをより確実に防止すること
ができる。
【0031】本発明においては、上記粘着剤層のうち、
少なくとも一方の粘着剤層表面に上述した非粘着性もし
くは微粘着性マスキング部材が積層されている。この非
粘着性もしくは微粘着性マスキング部材は、粘着剤層表
面よりも突出するようにかつ粘着剤層表面の10〜50
%を被覆するように形成されている。マスキング部材の
外表面が、粘着剤層表面よりも突出されていないと、位
置調整機能を果たすことができない。また、粘着剤層表
面の10%未満の被覆率となるようにマスキング部材を
積層した場合には、十分な位置調整機能を果たすことが
できず、小さな圧力で粘着剤層表面が被着体に接触して
しまうことになる。逆に、マスキング部材の被覆率が5
0%を超えると、化粧ボードを壁材等に対して加圧した
としても、十分に化粧ボードを壁材等に接着固定するこ
とが困難となる。
【0032】上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング
部材を構成する材料については、非粘着性もしくは微粘
着性である限り、特に限定されるものではない。非粘着
性もしくは微粘着性マスキング部材5は、図2に示した
構造では、粘着剤層3の表面を均一にかつ部分的に被覆
するような形状とされている。この非粘着性もしくは微
粘着性マスキング部材の平面形状は、粘着剤層3の表面
3aより突出されており、粘着剤層3の粘着力を発揮さ
せない限り、適宜の形状とされる。すなわち、格子状で
あってもよく、円形やその他の形状の開口が分散形成さ
れたネットや多孔性シートにより構成されていてもよ
い。
【0033】本発明では、マスキング部材として、非粘
着性または微粘着性のものが用いられるが、非粘着性マ
スキング部材を構成する材料については、特に限定はさ
れず、天然もしくは合成繊維、合成樹脂、金属などの任
意の材料を用いることができ、より具体的には、上述し
た綿糸や合成樹脂繊維を編み込んだもの、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンもしくはポリエチレンテレフタレー
トなどからなるメッシュやネット、ポリエステル繊維を
用いて構成された不織布、真鍮やステンレスなどの金属
からなる金属メッシュなどの任意の材料からなるものを
用いることができる。
【0034】また、微粘着性マスキング部材としては、
上記非粘着性マスキング部材の表面に微粘着性の粘着剤
を付与したものが挙げられる。この微粘着性粘着剤とし
ては、一般的なプロテクトテープに用いられる粘着剤な
どが全て使用でき、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)系粘着剤、EVA/SBS(スチレン−
ブタジエン−スチレン共重合体)系粘着剤、アクリル系
粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、また、その他に特
殊な再剥離性粘着剤として、アクリル系微球体状粘着
剤、ポリオキシプロピレン系粘着剤等も挙げられる。
【0035】本発明では、上記粘着剤層及びマスキング
部材が積層された粘着剤層の外表面は、通常、離型紙に
より被覆されている。この離型紙については、従来より
粘着テープの離型紙として用いられているものを適宜用
いることができる。例えば、クラフト紙、半晒紙、上質
紙、グラシン紙などを基材とし、その表面に目止め材な
どを積層した後、シリコーン系離型剤により離型処理さ
れたものを用いることができる。この離型紙の坪量につ
いては、坪量が小さすぎると離型紙を剥離する際に離型
紙が裂けるおそれがあり、大きすぎると加圧接着型粘着
シート全体の厚みが厚くなるため、50〜150g/m
2 程度が好ましい。また、離型紙の厚みについては、指
先や爪でピックアップして容易に剥がせるように、70
〜150μm程度の範囲が好ましい。
【0036】(固定方法)本発明に係る化粧ボードの固
定方法では、化粧ボードを壁材等に接着固定するに際
し、上記加圧接着型粘着シートを用いるが、その工程に
ついては以下のような態様が考えられる。すなわち、
本発明に係る加圧接着型粘着シートを、非粘着性もしく
は微粘着性マスキング部材が外表面に露出するように化
粧ボードの裏面に貼付した後、化粧ボードを壁材等に積
層し、位置調整を行った後加圧接着する方法、あるいは
本発明に係る加圧接着型粘着シートを、非粘着性もし
くは微粘着性マスキング部材が外表面に露出するように
して、まず壁材等に貼り合わせた後、化粧ボードを積層
し、位置調整を行った後、化粧ボードを加圧し、壁材等
に接着する方法が挙げられる。
【0037】(作用)本発明の化粧ボードの固定方法で
は、上記特定の加圧接着型粘着シートを化粧ボードの裏
面もしくは壁材等にマスキング部材が外側に露出するよ
うに積層し、次に壁材等に対して化粧ボードを積層す
る。この場合、加圧前においては、マスキング部材が相
手方の表面に接触し、マスキング部材が積層されている
側の粘着剤層は相手方に接触しないため、化粧ボードの
位置を壁材等に対して調整することができる。
【0038】特に、25%圧縮時の圧縮応力が0.01
kg/cm2 〜2.0kg/cm2の範囲の発泡体基材
を用いているため、十分な柔軟性を有し、比較的低い圧
力で化粧ボードを壁材等に固定することができると共
に、確実に位置調整を行い得る。
【0039】しかも、上記粘着剤層を構成している発泡
体粘着シートの定荷重剥離力が60分以内であるため、
化粧ボードを確実に壁材等に接着した状態でその状態を
保持することができる。従って、化粧ボードの反りに起
因する浮きや剥がれが確実に抑制される。
【0040】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を説明する
ことにより、本発明をより具体的に説明する。
【0041】(1)加圧接着型粘着シートの作製 発泡体基材 下記の発泡体基材a〜dを用意した。 発泡体基材a…イノアックコーポレーション社製エーテ
ルウレタンフォーム、商品名:SDフォーム、発泡倍率
30倍、厚み1mm、25%圧縮時の圧縮応力0.03
5kg/cm2 発泡体基材b…積水化学工業社製ポリエチレン発泡体、
商品名:ソフトロン♯1001、発泡倍率10倍、厚み
1mm、25%圧縮時の圧縮応力0.80kg/cm2 発泡体基材c…積水化学工業社製ポリエチレン発泡体、
商品名:IF♯08012、発泡倍率8倍、厚み1.2
mm、25%圧縮時の圧縮応力1.25kg/cm2 発泡体基材d…積水化学工業社製ポリエチレン発泡体、
商品名:ソフトロン♯0501、発泡倍率5倍、厚み
1.0mm、25%圧縮時の圧縮応力2.5kg/cm
2
【0042】粘着剤 下記の粘着剤A〜Dを用意した。粘着剤A…綜研化学社
製アクリル系粘着剤、商品名:SKダイン801B(硬
化剤を1重量%配合したもの)、石膏ボード定荷重剥離
力=45mm 粘着剤B…創研化学社製アクリル系粘着剤、商品名:S
Kダイン1717(硬化剤を1重量%配合したもの)石
膏ボード定荷重剥離力の剥離長は10mm 粘着剤C…創研化学社製アクリル系粘着剤、商品名:S
Kダイン1700(硬化剤を1重量%配合したもの)石
膏ボード定荷重剥離力の剥離長は5mm 粘着剤D…リキダイン社製、商品名:リキダインAR−
775(硬化剤を1重量%含有)、定荷重剥離力=15
分で落下
【0043】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部
材 下記のマスキング部材イ〜ニを下記の被覆率となるよう
にして用いた。マスキング部材イ…積水化学工業社製ポ
リオレフィンネット、商品名:ソフHN33、厚み30
μm、交点の間隔60μm、被覆率27% マスキング部材ロ…倉敷紡績社製ポリエチレンネット、
商品名:クレネットPE1000、厚み250μm、交
点の間隔300μm、被覆率24% マスキング部材ハ…日石シートパレットシステム社製日
石コンウエドネット、商品名:♯5340、厚み500
μm、交点の間隔600μm、被覆率17% マスキング部材ニ…積水化学工業社製ポリオレフィンネ
ット、商品名:ソフHN77、厚み30μm、交点の間
隔60μm、被覆率65%
【0044】離型紙…サンエー化学社製、品番:WH
T80白(80gの坪量の上質紙の両面をポリエチレン
でラミネート処理したもの) 粘着テープの作製 上述したいずれかの粘着剤を、離型紙上に乾燥後の厚み
が75μmとなるように塗布し、105℃の温度で3分
間乾燥させ、しかる後、各発泡体基材に転写ラミネート
し、加圧接着型粘着シートを得た。この加圧接着型粘着
シートを40℃で、2日間養生した後、片側の粘着剤層
表面に上記各マスキング部材を貼り合わせ、加圧接着型
粘着シートを得、双方の粘着剤層表面を、上記離型紙で
再度被覆した。
【0045】(2)評価 位置調整性 不燃化粧ボードとして、日光化成社製、商品名:セラニ
カ(5mm厚×500mm×500mm)を、壁材とし
ての石膏ボードとして、吉野石膏社製、軽量不燃タイガ
ーボード(厚み15mm)を用意した。
【0046】上記石膏ボードを垂直に立てて壁面を構成
した。次に、図4に示すように、上記不燃化粧ボード1
4の片面に、幅40mmに切断した上記加圧接着型粘着
シート15を3本貼り合わせた。貼り合わせに際して
は、マスキング部材が積層されていない側の粘着剤層表
面を被覆している離型紙を剥離し、該粘着剤層側から貼
り合わせ、マスキング部材が外表面に露出するようにし
た。
【0047】しかる後、上記化粧ボード14を、石膏ボ
ードで構成された壁面に接触させ、その状態で化粧ボー
ドを上下左右に移動し得るか否かを確認した。なお、こ
の評価は、23℃、相対湿度65%の恒温・恒湿条件に
設定された部屋内で行った。
【0048】接着性 図5に示すように、厚さ12mm、600mm×600
mmの不燃化粧ボード14の上面に、厚さ2mm×幅5
0mm×長さ600mmのポリ塩化ビニルよりなるスペ
ーサー15を固定したものを用意した。この化粧ボード
14の上面において、両側縁14a,14b近傍に、幅
40mmの各加圧接着型粘着シートをマスキング部材が
積層されていない側の粘着剤層側から貼り付けた。しか
る後、マスキング部材が露出している外側の粘着剤層上
に、化粧ボード14側が内側となるように湾曲した円筒
曲面状の石膏ボード16を載置し、位置調整を行った
後、石膏ボード16を化粧ボード14側に加圧し接着
し、24時間後に側縁14a,14b近傍における剥が
れの有無を目視により確認した。結果を下記の表1〜表
3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明に係る化粧ボードの固定方法によ
れば、25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜2.0kg
/cm2 である柔軟な発泡体基材の両面に、定荷重剥離
力が60分以内である粘着剤層が積層されており、少な
くとも一方の粘着剤層表面の10〜50%を被覆するよ
うに非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層さ
れている加圧接着型粘着シートを用いるので、加圧に先
立っては、加圧接着型粘着シートのマスキング部材が相
手方の部材に接触されるだけである。従って、加圧に先
立ち、化粧ボードの位置を壁材等に対して容易にずらせ
ることができる。すなわち、加圧に先立ち、化粧ボード
の位置調整を容易にかつ確実に行うことができる。
【0053】しかも、加圧により、マスキング部材が粘
着剤層表面よりも内側に移行し、粘着剤層表面が相手方
に密着するため、化粧ボードが壁材に対して強固に接着
固定される。従って、従来の通常の両面粘着テープを用
いた施工方法に比べて、化粧ボードを壁材等に対して能
率よくかつ確実に固定することができる。
【0054】加えて、従来の位置調整機能を有した両面
粘着テープを用いた場合には、化粧ボードの反りによ
り、浮きや剥がれが生じがちであったが、本発明では、
上述した適度な柔軟性を有する発泡体基材の両面に、定
荷重剥離力が60分以内となるように粘着剤層が積層さ
れているので、化粧ボードに反りが生じている場合であ
っても、接着後に化粧ボードが壁材などに対して接着さ
れた状態が確実に保持される。従って、浮きや剥離等の
発生を確実に防止することができる。
【0055】よって、本発明によれば、化粧ボードを壁
材等に接着固定するに際し、当て木等により押さえる必
要はなく、オープンタイムをもうける必要もないため、
接着作業の簡略化を図ることができると共に、位置調整
を容易に行い得るため、化粧ボードを正確な位置にかつ
確実に固定することができ、さらに化粧ボードの反りに
起因する浮きや剥がれを確実に防止し得るので、美麗な
壁面を容易に構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる加圧接着型粘着シートの一
構造例を説明するための断面図。
【図2】図1に示した加圧接着型粘着シートにおいて、
加圧によりマスキング部材が粘着剤の表面から内側に沈
み込んだ状態を示す断面図。
【図3】粘着剤層の定荷重剥離力を測定する方法を説明
するための斜視図。
【図4】実施例及び比較例の評価において、化粧ボード
に加圧接着型粘着シートを貼り合わせた状態を示す平面
図。
【図5】実施例及び比較例の接着試験において、化粧ボ
ードと湾曲した石膏ボードとを貼り合わせた状態を示す
斜視図。
【符号の説明】
1…加圧接着型粘着シート 2…発泡体基材 3,4…粘着剤層 3a…粘着剤層の表面 5…非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材 11…石膏ボード 12…加圧接着型粘着シート 13…重り 14…化粧ボード 15…スペーサー 16…石膏ボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 裕美 大阪市北区中之島6−2−27 積水ハウス 株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA02 AA27 AA50 AB04 AB23 DA12 DC23 GA33W GA33Y GB16Y 4F100 AK03C AK25B AK25G AK51A AR00C AT00A BA03 BA07 BA10B BA10C BA15 CB05B CB05C DJ01A JK05A JK06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体基材の両面に粘着剤層が積層され
    ている発泡体両面粘着シートの少なくとも一面に、該表
    面よりも突出するようにかつ粘着剤層表面の10〜50
    %を被覆するように非粘着性もしくは微粘着性マスキン
    グ部材が積層されている加圧接着型粘着シートを、化粧
    ボードの裏面もしくは該化粧ボードが固定される壁材に
    マスキング部材が外側に露出するように積層し、次に壁
    材に対して化粧ボードを積層し、位置調整をした後、加
    圧する化粧ボードの固定方法において、 上記発泡体基材の25%圧縮時の圧縮応力が0.01〜
    2.0kg/cm2 であり、 かつ20mm幅の上記発泡体両面粘着シートの、石膏ボ
    ードに対する90°垂下方向への100g定荷重剥離保
    持力が50mm長さ当り60分以上であることを特徴と
    する化粧ボードの固定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326336A (ja) * 2001-05-07 2002-11-12 Chuetsu Tec Kk 感圧粘着式化粧シート
JP2005271341A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Diatex Co Ltd 防滑性合成樹脂シート

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09227843A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Sekisui Chem Co Ltd 加圧接着型粘着シート及び粘着剤積層装飾ボード

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