JP2001080018A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JP2001080018A JP2001080018A JP25533899A JP25533899A JP2001080018A JP 2001080018 A JP2001080018 A JP 2001080018A JP 25533899 A JP25533899 A JP 25533899A JP 25533899 A JP25533899 A JP 25533899A JP 2001080018 A JP2001080018 A JP 2001080018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一般家庭において素人が壁面や天井面に容易
かつ短時間で貼着することができると共に、貼り直しが
可能であって正しい姿勢で壁面や天井面に正確に貼着す
ることができる化粧シートを提供することである。 【解決手段】 基材の一方の面に意匠層を設け、他方の
面に第１感圧接着剤層と網目状基材と第２感圧接着剤層
と離型紙とが順に設けられた化粧シートにおいて、前記
第２感圧接着剤層が前記網目状基材の網部に形成されて
いることを特徴とする化粧シート。
かつ短時間で貼着することができると共に、貼り直しが
可能であって正しい姿勢で壁面や天井面に正確に貼着す
ることができる化粧シートを提供することである。 【解決手段】 基材の一方の面に意匠層を設け、他方の
面に第１感圧接着剤層と網目状基材と第２感圧接着剤層
と離型紙とが順に設けられた化粧シートにおいて、前記
第２感圧接着剤層が前記網目状基材の網部に形成されて
いることを特徴とする化粧シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の壁面や天
井面等に極めて容易かつ正確に、短時間で施工すること
ができる（貼着することができる）化粧シートに関する
ものである。
井面等に極めて容易かつ正確に、短時間で施工すること
ができる（貼着することができる）化粧シートに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、住宅等の壁面や天井面に、印刷や
発泡、凹凸模様等を施した意匠性に優れた化粧シートが
用いられ、通常、この施工は専門業者により行われる。
具体的には、化粧シートの裏面にエマルジョン糊を塗工
して壁面や天井面に貼りつけるもので、しわの発生や気
泡の抱き込みを生じることなく壁面や天井面に化粧シー
トを貼着するのは、素人には到底できない作業であっ
た。しかし、近年、余暇の有効利用と経済的負担を軽減
する見地から、素人でも容易かつ正確に、短時間に施工
するこができる化粧シートが要望された。
発泡、凹凸模様等を施した意匠性に優れた化粧シートが
用いられ、通常、この施工は専門業者により行われる。
具体的には、化粧シートの裏面にエマルジョン糊を塗工
して壁面や天井面に貼りつけるもので、しわの発生や気
泡の抱き込みを生じることなく壁面や天井面に化粧シー
トを貼着するのは、素人には到底できない作業であっ
た。しかし、近年、余暇の有効利用と経済的負担を軽減
する見地から、素人でも容易かつ正確に、短時間に施工
するこができる化粧シートが要望された。
【０００３】これに応えて開発された一つの化粧シート
が化粧シートの裏面に再湿糊を塗工した再湿糊付き化粧
シートであり、他の一つが化粧シートの裏面に粘着剤を
塗工し、該塗工面を離型紙で保護した粘着剤付き化粧シ
ートである。前記再湿糊付き化粧シートは、再湿糊面に
水を塗布するだけで接着性を再起させるものであり、利
便性において優れているものの、水の付け方によって接
着性に差が生じ、壁面や天井面に均一に貼着することが
できないといった問題や水を塗布した化粧シートの取扱
が容易でないという問題がある。また、前記粘着剤付き
化粧シートは、離型紙を剥がして粘着剤面を出して壁面
や天井面に粘着剤面を押さえ付けるだけで化粧シートを
壁面や天井面に貼着することができるために、取扱にお
いて優れてはいるものの、初期の粘着力が高いことか
ら、一度貼着すると貼り直しが困難であり（正しい姿勢
に直すのが困難であり）、貼る位置を決めるのが結構難
しいという問題がある。
が化粧シートの裏面に再湿糊を塗工した再湿糊付き化粧
シートであり、他の一つが化粧シートの裏面に粘着剤を
塗工し、該塗工面を離型紙で保護した粘着剤付き化粧シ
ートである。前記再湿糊付き化粧シートは、再湿糊面に
水を塗布するだけで接着性を再起させるものであり、利
便性において優れているものの、水の付け方によって接
着性に差が生じ、壁面や天井面に均一に貼着することが
できないといった問題や水を塗布した化粧シートの取扱
が容易でないという問題がある。また、前記粘着剤付き
化粧シートは、離型紙を剥がして粘着剤面を出して壁面
や天井面に粘着剤面を押さえ付けるだけで化粧シートを
壁面や天井面に貼着することができるために、取扱にお
いて優れてはいるものの、初期の粘着力が高いことか
ら、一度貼着すると貼り直しが困難であり（正しい姿勢
に直すのが困難であり）、貼る位置を決めるのが結構難
しいという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題を解決する目的でなされたものであり、一般家庭に
おいて素人でも壁面や天井面に容易かつ短時間で貼着す
ることができると共に、貼り直しが可能であって正しい
姿勢で壁面や天井面に正確に貼着することができる化粧
シートを提供することである。
問題を解決する目的でなされたものであり、一般家庭に
おいて素人でも壁面や天井面に容易かつ短時間で貼着す
ることができると共に、貼り直しが可能であって正しい
姿勢で壁面や天井面に正確に貼着することができる化粧
シートを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべくなしたもので、請求項１記載の発
明は、基材の一方の面に意匠層を設け、他方の面に第１
感圧接着剤層と網目状基材と第２感圧接着剤層と離型紙
とが順に設けられた化粧シートにおいて、前記第２感圧
接着剤層が前記網目状基材の網部に形成されていること
を特徴とするものである。このように第２感圧接着剤層
を網目状基材の網部に形成した構成とすることにより、
離型紙を剥がした化粧シートをこの第２感圧接着剤層で
壁面や天井面に軽い圧力で貼着した場合に第２感圧接着
剤層が網目状のパターンからなる感圧接着剤層のために
貼り直しを可能とすることができる。また、第２感圧接
着剤層により正しい姿勢に位置合わせを完了した後に、
強い圧力で貼着することにより第１感圧接着剤層で強固
に接着し、半永久的に壁面や天井面に貼着した化粧シー
トとなる。
な問題点を解決すべくなしたもので、請求項１記載の発
明は、基材の一方の面に意匠層を設け、他方の面に第１
感圧接着剤層と網目状基材と第２感圧接着剤層と離型紙
とが順に設けられた化粧シートにおいて、前記第２感圧
接着剤層が前記網目状基材の網部に形成されていること
を特徴とするものである。このように第２感圧接着剤層
を網目状基材の網部に形成した構成とすることにより、
離型紙を剥がした化粧シートをこの第２感圧接着剤層で
壁面や天井面に軽い圧力で貼着した場合に第２感圧接着
剤層が網目状のパターンからなる感圧接着剤層のために
貼り直しを可能とすることができる。また、第２感圧接
着剤層により正しい姿勢に位置合わせを完了した後に、
強い圧力で貼着することにより第１感圧接着剤層で強固
に接着し、半永久的に壁面や天井面に貼着した化粧シー
トとなる。
【０００６】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の化粧シートにおいて、前記第２感圧接着剤層が前記
第１感圧接着剤層の接着力より弱い感圧接着剤で形成さ
れていることを特徴とするものである。このように構成
することにより、一層貼り直しを容易なものとすること
ができる。
載の化粧シートにおいて、前記第２感圧接着剤層が前記
第１感圧接着剤層の接着力より弱い感圧接着剤で形成さ
れていることを特徴とするものである。このように構成
することにより、一層貼り直しを容易なものとすること
ができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。まず、図１は本発明
にかかる化粧シートの一実施例の層構成を示す模式図、
図２は図１に示す化粧シートから離型紙を剥がした状態
を示す説明図、図３は壁面や天井面等の被着体に化粧シ
ートを貼着した状態を示す説明図であり、図中の１は化
粧シート、10は基材、20は意匠層、30は第１感圧接着剤
層、40は網目状基材、41は網部、42は網目部、50は第２
感圧接着剤層、60は離型紙、70は被着体をそれぞれ示
す。
用いて以下に更に詳しく説明する。まず、図１は本発明
にかかる化粧シートの一実施例の層構成を示す模式図、
図２は図１に示す化粧シートから離型紙を剥がした状態
を示す説明図、図３は壁面や天井面等の被着体に化粧シ
ートを貼着した状態を示す説明図であり、図中の１は化
粧シート、10は基材、20は意匠層、30は第１感圧接着剤
層、40は網目状基材、41は網部、42は網目部、50は第２
感圧接着剤層、60は離型紙、70は被着体をそれぞれ示
す。
【０００８】図１は本発明にかかる化粧シートの一実施
例の層構成を示す模式図であって、化粧シート１は基材
10の一方の面に意匠層20が設けられ、他方の面に強固な
接着力を有する第１感圧接着剤層30と網部41と網目部42
とからなる網目状基材40と第２感圧接着剤層50と離型紙
60とが順に設けられた層構成からなっている。図１にお
いて前記離型紙60を剥がすと図２に示すように前記網目
状基材40の網部41と対応する位置にある前記第２感圧接
着剤層50は前記網目状基材40の網部41側に移行し、前記
網目状基材40の網目部42と対応する位置にある前記第２
感圧接着剤層50は離型紙60側移行するように構成され、
前記網目状基材40の網部41側に移行した前記第２感圧接
着剤層50が壁面や天井面等の被着体70（図３参照）に化
粧シートを貼着する際に化粧シートを正しい姿勢にする
ために貼り直しを可能とする役割を担っている。そし
て、化粧シートが正しい姿勢になったときに、前記意匠
層20側から強く化粧シートを押圧することにより、前記
網目状基材40の網目部42から前記第１感圧接着剤層30が
壁面や天井面等の被着体70（図３参照）側に押し出さ
れ、図３に示すように壁面や天井面等の被着体70と強固
に接着する役割を担っている。ところで、前記第２感圧
接着剤層50の総面積としては、前記第２感圧接着剤層50
を形成するために用いる感圧接着剤の種類、具体的には
接着力（粘着力）の違いによって異なるが、概ね化粧シ
ートの一方の面の総面積の１／２〜１／20程度である。
例の層構成を示す模式図であって、化粧シート１は基材
10の一方の面に意匠層20が設けられ、他方の面に強固な
接着力を有する第１感圧接着剤層30と網部41と網目部42
とからなる網目状基材40と第２感圧接着剤層50と離型紙
60とが順に設けられた層構成からなっている。図１にお
いて前記離型紙60を剥がすと図２に示すように前記網目
状基材40の網部41と対応する位置にある前記第２感圧接
着剤層50は前記網目状基材40の網部41側に移行し、前記
網目状基材40の網目部42と対応する位置にある前記第２
感圧接着剤層50は離型紙60側移行するように構成され、
前記網目状基材40の網部41側に移行した前記第２感圧接
着剤層50が壁面や天井面等の被着体70（図３参照）に化
粧シートを貼着する際に化粧シートを正しい姿勢にする
ために貼り直しを可能とする役割を担っている。そし
て、化粧シートが正しい姿勢になったときに、前記意匠
層20側から強く化粧シートを押圧することにより、前記
網目状基材40の網目部42から前記第１感圧接着剤層30が
壁面や天井面等の被着体70（図３参照）側に押し出さ
れ、図３に示すように壁面や天井面等の被着体70と強固
に接着する役割を担っている。ところで、前記第２感圧
接着剤層50の総面積としては、前記第２感圧接着剤層50
を形成するために用いる感圧接着剤の種類、具体的には
接着力（粘着力）の違いによって異なるが、概ね化粧シ
ートの一方の面の総面積の１／２〜１／20程度である。
【０００９】前記基材10としては、たとえば、薄紙，チ
タン紙，樹脂含浸紙，紙間強化紙等の紙、あるいは、織
布、不織布、あるいは、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等の合成樹脂製シートなどの１種ないし２
種以上の積層体を挙げることができ、また、壁紙として
化粧シートを用いる場合は、スルファニルグアナジンや
リン酸グアニジンなどの水溶性難燃剤を含浸させたパル
プ主体の難燃紙、あるいは、水酸化アルミニウムや水酸
化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙など
の通常壁紙用裏打紙といわれているものを用いることが
できる。また、前記合成樹脂製シートには必要に応じて
難燃性を付与するために、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、三酸化
アンチモン、酸化チタン等の無機物の１種ないし２種以
上の混合物からなる無機充填剤を適宜添加されたもので
あってもよい。この基材10の総厚としては20〜300 μｍ
が適当である。
タン紙，樹脂含浸紙，紙間強化紙等の紙、あるいは、織
布、不織布、あるいは、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等の合成樹脂製シートなどの１種ないし２
種以上の積層体を挙げることができ、また、壁紙として
化粧シートを用いる場合は、スルファニルグアナジンや
リン酸グアニジンなどの水溶性難燃剤を含浸させたパル
プ主体の難燃紙、あるいは、水酸化アルミニウムや水酸
化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙など
の通常壁紙用裏打紙といわれているものを用いることが
できる。また、前記合成樹脂製シートには必要に応じて
難燃性を付与するために、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、三酸化
アンチモン、酸化チタン等の無機物の１種ないし２種以
上の混合物からなる無機充填剤を適宜添加されたもので
あってもよい。この基材10の総厚としては20〜300 μｍ
が適当である。
【００１０】また、前記第１感圧接着剤層30および第２
感圧接着剤層50としては、たとえば、天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエンラテックス、スチレン−イソプレンブロ
ック共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴム系、アクリ
ル系、シリコーン系等の周知の粘着剤を溶剤型、水性エ
マルジョン型、ホットメルト型、液状硬化型等の形状で
ロールコート法、グラビア印刷法、溶融押出し法等の周
知の塗工法で設けることができる。なお、粘着剤には必
要に応じて、増粘剤、分散剤、消泡剤、充填剤、帯電防
止剤、防腐剤等の添加剤を加えてもよい。また、前記第
１感圧接着剤層30より接着力の弱い第２感圧接着剤層50
としては、たとえば、上記粘着剤に合成シリカ、炭酸カ
ルシウム等の充填剤を適宜添加したものを用いることに
より形成することができる。前記第１感圧接着剤層30の
塗膜厚さとしては20〜50μｍ、より好ましくは25〜35μ
ｍである。また、前記第２感圧接着剤層50の塗膜厚さと
しては２〜15μｍ、より好ましくは５〜10μｍである。
感圧接着剤層50としては、たとえば、天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエンラテックス、スチレン−イソプレンブロ
ック共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴム系、アクリ
ル系、シリコーン系等の周知の粘着剤を溶剤型、水性エ
マルジョン型、ホットメルト型、液状硬化型等の形状で
ロールコート法、グラビア印刷法、溶融押出し法等の周
知の塗工法で設けることができる。なお、粘着剤には必
要に応じて、増粘剤、分散剤、消泡剤、充填剤、帯電防
止剤、防腐剤等の添加剤を加えてもよい。また、前記第
１感圧接着剤層30より接着力の弱い第２感圧接着剤層50
としては、たとえば、上記粘着剤に合成シリカ、炭酸カ
ルシウム等の充填剤を適宜添加したものを用いることに
より形成することができる。前記第１感圧接着剤層30の
塗膜厚さとしては20〜50μｍ、より好ましくは25〜35μ
ｍである。また、前記第２感圧接着剤層50の塗膜厚さと
しては２〜15μｍ、より好ましくは５〜10μｍである。
【００１１】また、前記網目状基材40としては、織布や
不織布であれば特に限定されるものではないが、前記網
目状基材40の網部41を形成する繊維の直径が０．１〜
２．０ｍｍ、前記網部41によって形成される網目が0.01
〜4.0 ｍｍ2 の面積を有する長方形や正方形等の角形状
を有するものが適当であり、たとえば、（株）クラレ製
の品番がＦ−1200〜Ｆ−2800の寒冷紗が適当である。
不織布であれば特に限定されるものではないが、前記網
目状基材40の網部41を形成する繊維の直径が０．１〜
２．０ｍｍ、前記網部41によって形成される網目が0.01
〜4.0 ｍｍ2 の面積を有する長方形や正方形等の角形状
を有するものが適当であり、たとえば、（株）クラレ製
の品番がＦ−1200〜Ｆ−2800の寒冷紗が適当である。
【００１２】また、前記離型紙60としては、上質紙、コ
ート紙、クラフト紙、グラシン紙などの紙の一方の面に
シリコーンを塗工して剥離層を形成した通常セパレート
紙と呼称されるものを用いることができ、シリコーンの
塗工量としては、通常0.5 〜2.0g／ｍ2 程度が適当であ
る。また、前記離型紙60は前記紙の一方の面に低密度ポ
リエチレンをＴダイ押出機で押し出し塗工して低密度ポ
リエチレン層を形成し、該低密度ポリエチレン層面にシ
リコーンを塗工したものであってもよい。このように構
成することによりシリコーンの塗工量を紙面に直にシリ
コーンを塗工するよりも少なくすることができる。
ート紙、クラフト紙、グラシン紙などの紙の一方の面に
シリコーンを塗工して剥離層を形成した通常セパレート
紙と呼称されるものを用いることができ、シリコーンの
塗工量としては、通常0.5 〜2.0g／ｍ2 程度が適当であ
る。また、前記離型紙60は前記紙の一方の面に低密度ポ
リエチレンをＴダイ押出機で押し出し塗工して低密度ポ
リエチレン層を形成し、該低密度ポリエチレン層面にシ
リコーンを塗工したものであってもよい。このように構
成することによりシリコーンの塗工量を紙面に直にシリ
コーンを塗工するよりも少なくすることができる。
【００１３】次に、前記意匠層20について説明する。こ
の意匠層20は化粧シート１に化粧シートとしての意匠性
を高める目的で、また、化粧シートとしての物性を持た
せる目的で設けられるものであり、たとえば、木目模様
等の印刷絵柄層、ボリューム感や立体感を付与する発泡
層、あるいは、化粧シートの表面に耐擦傷性、耐磨耗性
や耐薬品性等の表面物性を付与する表面保護層、あるい
は、エンボス版を用いて形成された凹凸模様などを構成
要素として挙げることができ、必要に応じてこれらを適
宜組み合わせて形成することができる。
の意匠層20は化粧シート１に化粧シートとしての意匠性
を高める目的で、また、化粧シートとしての物性を持た
せる目的で設けられるものであり、たとえば、木目模様
等の印刷絵柄層、ボリューム感や立体感を付与する発泡
層、あるいは、化粧シートの表面に耐擦傷性、耐磨耗性
や耐薬品性等の表面物性を付与する表面保護層、あるい
は、エンボス版を用いて形成された凹凸模様などを構成
要素として挙げることができ、必要に応じてこれらを適
宜組み合わせて形成することができる。
【００１４】
【実施例】上記発明について、以下に実施例を挙げて更
に詳しく説明する。 実施例１ まず、120g／m2の壁紙用裏打紙〔特種製紙（株）製ＤＮ
−120C〕の一方の面に表１に示す配合からなるプラスチ
ゾルを固形分で130g／m2となるように塗工・乾燥後に、
加熱発泡炉（170 ℃、１分）で前記プラスチゾルを発泡
させて発泡層を形成すると共に、前記発泡層側からエン
ボス版で凹凸を施して冷却することにより、凹凸模様を
形成した中間シートＡを作製した。次に、離型紙のシリ
コーン塗工面に接着力の弱い粘着剤〔総研化学（株）製
ＳＫダイン井1717〕を乾燥後に５μｍ厚さとなるように
ロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面に寒冷紗〔ク
ラレ（株）製Ｆ−2000〕を貼合して中間シートＢを作製
した。次に、前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面
に接着力の強い粘着剤〔総研化学（株）製ＳＫダイン15
51Ｓ〕を乾燥後に30μｍ厚さとなるようにロールコート
法で塗工・乾燥し、該塗工面に前記中間シートＢの寒冷
紗面が位置するようにして前記中間シートＡと前記中間
シートＢとを貼合して本発明の化粧シートを得た。 比較例１ 離型紙のシリコーン塗工面に接着力の強い粘着剤〔総研
化学（株）製ＳＫダイン井1717〕を乾燥後に30μｍ厚さ
となるようにロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面
に前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面が位置する
ようにして前記中間シートＡを貼合して比較例とする化
粧シートを得た。 比較例２ 離型紙のシリコーン塗工面に接着力の弱い粘着剤〔総研
化学（株）製ＳＫダイン1551Ｓ〕を乾燥後に30μｍ厚さ
となるようにロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面
に前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面が位置する
ようにして前記中間シートＡを貼合して比較例とする化
粧シートを得た。
に詳しく説明する。 実施例１ まず、120g／m2の壁紙用裏打紙〔特種製紙（株）製ＤＮ
−120C〕の一方の面に表１に示す配合からなるプラスチ
ゾルを固形分で130g／m2となるように塗工・乾燥後に、
加熱発泡炉（170 ℃、１分）で前記プラスチゾルを発泡
させて発泡層を形成すると共に、前記発泡層側からエン
ボス版で凹凸を施して冷却することにより、凹凸模様を
形成した中間シートＡを作製した。次に、離型紙のシリ
コーン塗工面に接着力の弱い粘着剤〔総研化学（株）製
ＳＫダイン井1717〕を乾燥後に５μｍ厚さとなるように
ロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面に寒冷紗〔ク
ラレ（株）製Ｆ−2000〕を貼合して中間シートＢを作製
した。次に、前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面
に接着力の強い粘着剤〔総研化学（株）製ＳＫダイン15
51Ｓ〕を乾燥後に30μｍ厚さとなるようにロールコート
法で塗工・乾燥し、該塗工面に前記中間シートＢの寒冷
紗面が位置するようにして前記中間シートＡと前記中間
シートＢとを貼合して本発明の化粧シートを得た。 比較例１ 離型紙のシリコーン塗工面に接着力の強い粘着剤〔総研
化学（株）製ＳＫダイン井1717〕を乾燥後に30μｍ厚さ
となるようにロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面
に前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面が位置する
ようにして前記中間シートＡを貼合して比較例とする化
粧シートを得た。 比較例２ 離型紙のシリコーン塗工面に接着力の弱い粘着剤〔総研
化学（株）製ＳＫダイン1551Ｓ〕を乾燥後に30μｍ厚さ
となるようにロールコート法で塗工・乾燥し、該塗工面
に前記中間シートＡの壁紙用裏打紙の表出面が位置する
ようにして前記中間シートＡを貼合して比較例とする化
粧シートを得た。
【００１５】〔表１〕 ※１：ＥＶＡはエチレン−酢酸ビニル共重合体の意
【００１６】上記で作製した実施例１、および、比較例
１、２について離型紙を剥がして、石膏ボードを被着体
にして、貼り作業性（貼り直しの可否）および被着体へ
の接着性（被着体に完全に貼着して後の被着体からの剥
離の有無）の試験を30℃60％RHの環境下で行い、その評
価結果を表２に纏めて示した。
１、２について離型紙を剥がして、石膏ボードを被着体
にして、貼り作業性（貼り直しの可否）および被着体へ
の接着性（被着体に完全に貼着して後の被着体からの剥
離の有無）の試験を30℃60％RHの環境下で行い、その評
価結果を表２に纏めて示した。
【００１７】〔表２〕 ※２：貼り作業性試験 方法：石膏ボードに化粧シートを軽く貼着して貼り直しの可否を試 験した。 評価：容易に貼り直しができる ・・・○ 石膏ボードの紙が剥がれる・・・× ※３：被着体への接着性試験 方法：石膏ボードに化粧シートを強い力で貼着（完全に貼着）して 被着体からの経時的剥離の有無を試験した。 評価：経時的な剥離なし ・・・○ 経時的に剥離あり ・・・×
【００１８】表２に示した結果からも明らかなように、
本発明の化粧シートは貼り直しが容易であり、また、被
着体に強い力で貼着（完全に貼着）することにより、経
時的な剥離もなく、半永久的に使用することができるも
のである。
本発明の化粧シートは貼り直しが容易であり、また、被
着体に強い力で貼着（完全に貼着）することにより、経
時的な剥離もなく、半永久的に使用することができるも
のである。
【００１９】
【発明の効果】本発明の化粧シートは、今まで縷々説明
してきたように、貼り直しが可能であって正しい姿勢で
壁面や天井面に正確に貼着することができ、一般家庭に
おいて素人でも壁面や天井面に容易かつ短時間で貼着す
ることができるという効果を奏するものである。
してきたように、貼り直しが可能であって正しい姿勢で
壁面や天井面に正確に貼着することができ、一般家庭に
おいて素人でも壁面や天井面に容易かつ短時間で貼着す
ることができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる化粧シートの一実施例の層構成
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図２】図１に示す化粧シートから離型紙を剥がした状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図３】壁面や天井面等の被着体に化粧シートを貼着し
た状態を示す説明図である。
た状態を示す説明図である。
１ 化粧シート 10 基材 20 意匠層 30 第１感圧接着剤層 40 網目状基材 41 網部 42 網目部 50 第２感圧接着剤層 60 離型紙 70 被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4F100 AT00B AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C BA31 BA41 CB05 CB05C DC11C DG10 DJ01 EJ40 GB08 HB00A HB21 JL05 JL13C JL14 JM01 4J004 AA05 AA10 AA11 AB01 CA02 CA04 CA05 CA06 CB03 CC02 CE01 DA04 DB02 EA06 FA01
Claims (2)
- 【請求項１】 基材の一方の面に意匠層を設け、他方の
面に第１感圧接着剤層と網目状基材と第２感圧接着剤層
と離型紙とが順に設けられた化粧シートにおいて、前記
第２感圧接着剤層が前記網目状基材の網部に形成されて
いることを特徴とする化粧シート。 - 【請求項２】 前記第２感圧接着剤層が前記第１感圧接
着剤層の接着力より弱い感圧接着剤で形成されているこ
とを特徴とする請求項１記載の化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25533899A JP2001080018A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25533899A JP2001080018A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001080018A true JP2001080018A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17277408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25533899A Withdrawn JP2001080018A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001080018A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003042313A1 (fr) * | 2001-11-12 | 2003-05-22 | Chuetsu Tech Co., Ltd. | Feuille adhesive et procede de production de celle-ci |
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| JP2010150702A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着壁紙 |
| JP2012012742A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-01-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着壁紙 |
| JP2012153751A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Lintec Corp | 粘着シート |
| KR101350578B1 (ko) | 2009-12-16 | 2014-01-13 | (주)엘지하우시스 | 재부착 용이한 벽지 제조 방법 및 벽지 |
| JP2020138445A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び壁紙 |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25533899A patent/JP2001080018A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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| JP7298188B2 (ja) | 2019-02-28 | 2023-06-27 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び壁紙 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |