JP2002127291A - リフォーム対応化粧材及びリフォーム方法 - Google Patents

リフォーム対応化粧材及びリフォーム方法

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JP2002127291A
JP2002127291A JP2000325540A JP2000325540A JP2002127291A JP 2002127291 A JP2002127291 A JP 2002127291A JP 2000325540 A JP2000325540 A JP 2000325540A JP 2000325540 A JP2000325540 A JP 2000325540A JP 2002127291 A JP2002127291 A JP 2002127291A
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Rika Andou
理加 安藤
Yoshiko Fujita
淑子 藤田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフォーム時に接着材層の一部が壁面、家具
などの建材の表面に残るため剥離面を平滑に補修しなけ
ればならないという問題を解消したリフォーム対応化粧
材並びにリフォーム方法を提供する。 【解決手段】 その裏面側が接着剤層を介して壁面、家
具等の建材に貼着された、少なくとも、順に積層された
表面化粧基材、剥離層及び裏面基材を含み、前記剥離層
は二層の剥離材層からなり、両剥離材層は層間剥離によ
り互いに分離可能に積層され、少なくとも裏面側の剥離
材層は水溶性樹脂を含むリフォーム対応化粧材の表面基
材を、前記壁面、家具等の建材から剥離し、裏面基材上
に残る剥離材を水ぶき又は水洗し、しかる後裏面基材面
に接着剤を介して新しい化粧材を貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面、家具などの
建材の表面を被覆する表面化粧材に係り、更に詳しくは
リフォーム時に前記壁面、家具などの建材の表面を傷め
ることなく剥離し、しかる後新たに化粧材を貼着するこ
とを可能とするリフォーム対応化粧材並びにリフォーム
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の壁面、家具などの建材の表
面化粧材が開発されている。例えば、プラスチックフィ
ルムに化粧層を設け、このプラスチックフィルムを接着
剤や粘着剤を介して合板や壁面材に貼着することによ
り、壁面、家具などの建材に表面化粧が施されている。
【0003】壁面、家具などの建材の化粧面をリフォー
ムするために剥離したとき、化粧材及び化粧材の接着強
度が壁面、家具などの建材の表面層の強度よりも強いと
きは、前記表面層を剥離・破損して凹凸ができるため、
再度壁面、家具などの建材の表面の補修を行い平滑にす
る必要があった。逆に、化粧材及び化粧材の接着強度が
壁面、家具などの建材の表面層の強度よりも弱いとき
は、化粧材が破壊されて化粧材の一部が壁面、家具など
の建材の表面に残ったり、接着剤層の一部または全部が
残り、新たに表面化粧材を貼着するためには、壁面、家
具などの建材の表面に残る化粧材や接着材層を除去する
必要があった。
【0004】また、発明者は、先に、少なくとも、順に
積層された表面化粧基材、剥離層及び裏面基材を含み、
前記剥離層が水溶性樹脂からなり、表面化粧基材と裏面
基材との間に設けた剥離層の層内に易剥離性部分をもつ
ことを特徴とするリフォーム対応化粧材を開発した(特
開平2000−945666号)。しかし、このリフォ
ーム対応化粧材には、表面化粧基材を剥離すると壁面、
家具などの建材の表面に裏面基材と共に剥離層の一部が
全面にわたって残り、この化粧材を用いてリフォームを
繰り返すと壁面、家具などの建材の表面に貼着した部分
が前記表面に残る接着剤の厚さ分だけだんだんと厚くな
ってしまう。
【0005】また、壁面、家具などの建材の表面に剥離
層が残っているので新しい化粧材を強固に接着すること
ができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の化粧材の欠点、即ち、リフォームのために強制的に剥
離した場合、壁面、家具などの建材の表面が破損した
り、或いは化粧材の一部又は接着材層の一部が壁面、家
具などの建材の表面に残るため剥離面を平滑に補修しな
ければならないという問題を解消し、また、リフォーム
を繰り返すことにより剥離剤層の残存により壁面、家具
などの建材の表面に貼着した部分がだんだんと厚くなっ
てしまうという問題点、さらには剥離後に剥離剤層が残
存するために、新しい化粧材を強固に接着できないとい
う問題点を解消したリフォーム対応化粧材並びにリフォ
ーム方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記の化粧材に関する課題を解決するもので、「少
なくとも、順に積層された表面化粧基材、剥離層及び裏
面基材を含み、前記剥離層は二層の剥離剤層からなり、
両剥離剤層は層間剥離により互いに分離可能に積層さ
れ、少なくとも裏面側の剥離剤層は水溶性樹脂を含むこ
とを特徴とするリフォーム対応化粧材。」を要旨とす
る。
【0008】本発明のリフォーム対応化粧材において、
上記の表面化粧基材の裏面基材と接する側に化粧材に関
する情報を記載してもよい。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記の方法に関
する課題を解決するもので、「その裏面側が接着剤層を
介して壁面、家具等の建材に貼着された、少なくとも、
順に積層された表面化粧基材、剥離層及び裏面基材を含
み、前記剥離層は二層の剥離剤層からなり、両剥離剤層
は層間剥離により互いに分離可能に積層され、少なくと
も裏面側の剥離剤層は水溶性樹脂を含むリフォーム対応
化粧材の表面基材を、前記壁面、家具等の建材から剥離
し、裏面基材上に残る剥離材を水ぶき又は水洗し、しか
る後裏面基材面に接着剤を介して新しい化粧材を貼着す
ることを特徴とするリフォーム方法。」を要旨とする。
【0010】上記のように、本発明のリフォーム対応化
粧材によれば、リフォームが必要となったとき、表面化
粧基材を剥離し、裏面基材上に残る剥離材を水ぶき又は
水洗し、しかる後裏面基材面に接着剤を介して新しい化
粧材を貼着することにより、従来の問題点、リフォーム
を繰り返すことにより剥離剤層の残存により、壁面、家
具などの建材の表面に貼着した部分がだんだんと厚くな
ってしまうという問題点、さらには剥離後に剥離剤層が
残存するために、新しい化粧材を強固に接着できないと
いう問題点を解消することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のリフォーム対応化粧材
は、少なくとも、順に積層された表面化粧基材、剥離層
及び裏面基材を含み、前記剥離層は二層の剥離剤層から
なり、両剥離剤層は層間剥離により互いに分離可能に積
層され、少なくとも裏面側の剥離剤層は水溶性樹脂を含
む。
【0012】剥離層は、表面化粧基材と、壁面に接着す
る裏面基材とを必要に応じて両者を剥離・分離できるよ
うに、密着させる目的で設けるものである。
【0013】前記剥離層を構成する二層の剥離剤層は公
知の再剥離型粘着材を含む。前記剥離剤層はゴムラテッ
クスである天然ゴムにメチルメタアクリレートをグラフ
ト重合したアクリル変性天然ゴムなどの非剥離型粘着剤
を含む。ここにおいて、ポリメチルメタアクリレートに
よる変性は、天然ゴムが示す強力な自己粘着性を生かし
てその欠点である基材への接着性を向上させるためであ
る。さらに、これに再剥離できる密着強度、耐ブロッキ
ング性をもたせるために、シリカ、澱粉、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、クレー、タ
ルク、アルミナなどの充填剤を加える。
【0014】また、少なくとも裏面基材側の剥離剤層に
はポリビニルアルコールを含ませ、水溶性を付与する。
【0015】剥離層は、再剥離するときの二層の剥離剤
層の間の剥離面を平滑に安定させるために、天然ゴムラ
テックスに代えて、スチレン・ブタジエンゴムラテック
スや、アクリロニトリル・ブタジエンゴムラテックス、
あるいはアクリル系樹脂ラテックスなどを使用すること
もできる。これらのラテックスに配合する充填剤は、シ
リカなどの微粒子であればゴムラテックス100重量部
(以下、本明細書では固形分比で記載する。)に対し
て、5〜70重量部、澱粉などの比較的粒径の大きいも
のであれば5〜50重量部である。
【0016】剥離層は、通常ラテックスの状態で供給さ
れるから、上記の充填剤などを加えた剥離層形成用塗工
液は、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコー
トなど従来の塗工方法を使用することができる。また、
裏面基材がサイズ度が小さい多孔質の紙の場合は目止め
として繊維素誘導体、樹脂ラテックスや樹脂ワニスを塗
工して、剥離するときの紙剥げ(紙の層間破壊)を防止
することができる。また、合成紙や、プラスチックフィ
ルムのようなその表面物性がゴムラテックスとの接着が
安定して得ることができるならば、プラスチックフィル
ムが主に用いられる場合は、表面基材に設ける剥離剤の
量を最小量0.1〜0.5g/m2とし、紙が主である裏面
基材に必要量の2〜5g/m2塗工して十分な密着性を得る
ことができる。また、表面基材の裏面(裏面基材と接す
る面)に説明文などの情報を印刷・形成するときは、印
刷インキの厚さを超え、カバーする程度のラテックス量
を塗工することが好ましい。
【0017】また、本発明に使用する裏面基材は、化粧
材の基材となるもので壁面や合板とを接着材層を介して
接着できる材料が好ましい。このときに適用する接着剤
は、エマルジョンラテックスなどの水性のものが多く、
吸収性のあるセルロースからなる紙や、非吸収面の場合
はコロナ表面やプライマー処理による親水性を持たせる
ことが好ましい。
【0018】好ましい裏面基材は、クラフト紙、上質
紙、薄葉紙、合成紙、プラスチツクフィルムなどがあ
る。
【0019】また、最初に貼着したリフォーム対応化粧
材の裏面基材にプラスチックフィルムや合成紙を使用し
た場合は、リフォーム時に使用する化粧材の裏面基材を
紙質のものを使用すれば水性の接着剤で接着することが
できる。最初の裏面基材は、リフォームに使用した壁紙
や化粧シートに壁面からの水分の浸透を防止し、紙の変
質や、吸脱湿による紙の伸縮を防ぎ、リフォームした多
層基材のカーリングによる剥離を防ぐ効果を奏する。
【0020】表面基材は、化粧材の被印刷材料となるも
のならば、紙、プラスチックフィルムを問わず使用する
ことができる。その他、紙又はプラスチックフィルムに
絵柄層を設け、更にプラスチックフィルムや、熱可塑性
樹脂や反応硬化型樹脂の塗工による保護層を設けること
ができる。
【0021】絵柄層を設ける表面基材には、通常の壁
紙、化粧シート(図4に示すダブリング・エンボスによ
る化粧シート、図示はしないがウレタンシート化粧紙、
電離放射染硬化型樹脂コート化粧紙)や、不透明に着色
したポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アク
リル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、アイオノマー)やアクリル樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
体ケン化物ポリビニルブチラール塩化ビニルなどの熱可
塑性樹脂フィルムがある。
【0022】着色樹脂フィルムや、不透明な紙の場合
は、絵柄層が見える表面に印刷される。そして、絵柄層
の面にプラスチックフィルムの積層や、熱可塑性樹脂や
反応硬化型樹脂の塗工により保護層を設けることができ
る。この絵柄層の面に施す保護層に凹凸模様を賦型した
り、保護層に形成した凹部に着色インキを充填する図4
に示すワイピング加工による凹部との同調模様を形成す
ることができる。
【0023】不透明な表面基材の裏面に、リフォーム対
応化粧材に関する情報を印刷することができる。例え
ば、材料の材質、焼却の可否、廃棄方法、リサイクルマ
ークなどの記号や、裏面基材にリフォームするときに適
した接着剤の種類などの必要事項を印刷できる。
【0024】本発明の内容を、実施例に基づいて更に詳
細に説明する。 (実施例1)図1に示すように、難燃裏打紙(特殊製紙
製 DN−120W)(表面基材1)の表面となる側の
面に下記組成Aの塗料をコンマコートにて150g/m
2(乾燥時)でコートして水性エマルジョンコート層3
を形成した。
【0025】 組成A: 樹脂:エチレン酢酸ビニル共重合体のエマルジョン 100重量部 充填材:水酸化アルミニウム 120重量部 カプセル発泡剤:「F−85」(松本油脂製) 10重量部 酸化チタン 5重量部 その他 3重量部
【0026】更に水性エマルジョンコート層3の上にア
クリル系インキ(昭和インク工業所製 UE)を用いて
2色のグラビア印刷を行って絵柄印刷層4を形成した。
次いで水性エマルジョンコート層3及び絵柄印刷層4を
設けた表面基材1を加熱炉内に挿入して160℃で1分
間加熱して水性エマルジョンコート層3を発泡させた
後、赤外線ヒーターで発泡させた水性エマルジョンコー
ト層3の表面温度を180℃以上に加熱した状態で水性
エマルジョンコート層3にエンボス加工を施してエンボ
ス模様5を形成した。
【0027】更に表面基材1の反対側の面に、アクリル
系樹脂ラテックスと、シリカ、澱粉、ポリビニルアルコ
ール、防黴剤を含む塗工液を3g/m2施して剥離剤層6a
を形成した。一方、坪量75g/m2の片艶クラフト紙から
なる裏面基材7の艶面に、前記の塗工液と同一のアクリ
ル系樹脂ラテックスと、シリカ、澱粉、ポリビニルアル
コール、防黴剤を含む塗工液を3g/m2塗工し剥離剤層6
bを形成した。
【0028】そして、前記の表面基材1と裏面基材7の
面に夫々設けた剥離剤層6a、6bを互いに接触させ、
加圧して密着させ、層内に層間剥離可能な部分8を有す
る剥離層6を持つ、図1に示すようなリフォーム対応化
粧材10を得た。
【0029】(実施例2)図2に示すように、難燃裏打
紙(特殊製紙製 DN−120W)からなる表面基材1
の裏面となる側の面にこの表面基材1がポリオレフィン
系樹脂と紙で形成され焼却できる製品であることを示す
情報印刷層2をアクリル系インキ(昭和インク工業所製
UE)を用いて印刷形成した。更に、表面基材1の表
面となる側の面に実施例1において用いたのと同様な組
成Aの塗料をコンマコートにて150g/m2(乾燥時)で
コートして、水性エマルジョンコート層3を形成した。
【0030】更に水性エマルジョンコート層3の上にア
クリル系インキ(昭和インク工業所製 UE)を用いて
柄2色のグラビア印刷を行って絵柄印刷層4を形成し
た。更にその上にアクリル系インキ(昭和インク工業所
製 フラットマットOP)を用いてグラビア印刷により
ベタでコートして艶調整のためのトップコート層9を形
成した。次いで水性エマルジョンコート層3及び絵柄印
刷層4並びにトップコート層9を設けた表面基材1を加
熱炉内に挿入して160℃で1分間加熱し、水性エマル
ジョンコート層3を発泡させた後、赤外線ヒーターで発
泡させた水性エマルジョンコート層3の表面温度を18
0℃以上に加熱した状態で水性エマルジョンコート層3
にエンボス加工を施してエンボス模様5を形成した。
【0031】更に表面基材1の情報印刷層2を設けた面
に、アクリル系樹脂ラテックスと、シリカ、澱粉、ポリ
ビニルアルコール、防黴剤を含む塗工液を3g/m2施して
剥離剤層6aを形成した。一方、坪量75g/m2の片艶ク
ラフト紙からなる裏面基材7の艶面に、前記の塗工液と
同一のアクリル系樹脂ラテックスと、シリカ、澱粉、ポ
リビニルアルコール、防黴剤を含む塗工液を3g/m2塗工
し剥離剤層6aを形成した。
【0032】そして、前記の表面基材1と裏面基材7の
面に夫々設けた剥離剤層6a、6bを互いに接触させ、
加圧して密着させ、層内に層間剥離可能な部分8を有す
る剥離層6を持つ、図2に示すリフォーム対応化粧材1
0を得た。
【0033】(実施例3)図3に示すように坪量80g/
m2のクラフト紙からなる表面基材1の一方の面にグラビ
ア印刷で壁面用の木目模様をアクリル系インキ(昭和イ
ンク工業所製 UE)を用いてグラビア印刷して絵柄印
刷層4を形成した。そして、表面基材1のもう一方の面
にはこの表面基材1がポリオレフィン系樹脂と紙で形成
され焼却できる製品であることを示す情報印刷層2を同
様にグラビア印刷により形成した。
【0034】そして、実施例1で使用した剥離剤層6a
の塗工液を3g/m2塗工して表面基材1上に剥離剤層6a
を形成した。一方坪量75g/m2の片艶クラフト紙からな
る裏面基材7の艶面に、実施例1で使用した剥離剤層6
bの塗工液を3g/m2塗工して剥離剤層6bを形成した。
【0035】そして、前記の表面基材1と裏面基材7の
面に夫々設けた剥離剤層6a、6bを互いに接触させ、
加圧して密着させ、層内に層間剥離可能な部分8を有す
る剥離層6を持つ、図3に示すリフォーム対応化粧材1
0を得た。
【0036】(実施例4)図4に示すように坪量80g/
m2クラフト紙からなる表面基材1の一方の面にグラビア
印刷で壁面用の木目模様をアクリル系インキ(昭和イン
ク工業所製 UE)を用いてグラビア印刷して絵柄印刷
層4を形成した。そして、表面基材1のもう一方の面に
はこの表面基材1がポリオレフィン系樹脂と紙で形成さ
れ焼却できる製品であることを示す情報印刷層2を同様
にグラビア印刷により形成した。更に、エチレン・アク
リル酸共重合体からなる樹脂を厚み40μm となるよう
に前記の絵柄印刷層4を形成した表面基材1の面上に溶
融押し出しコーティングして保護層9を形成するのと同
時にこの保護層9の面に木目の導管模様のエンボス模様
11を形成し、その凹部にインキを充填する通常のワイ
ピング方式で導管と同調した、導管模様12を形成し
た。
【0037】そして、実施例1で使用した剥離剤層6a
の塗工液を3g/m2塗工して表面基材1上に剥離剤層6a
を形成した。一方坪量75g/m2の片艶クラフト紙からな
る裏面基材7の艶面に、実施例1で使用した剥離剤層6
bの塗工液を3g/m2塗工して裏面基材7上に剥離剤層6
bを形成した。
【0038】そして、前記の表面基材1と裏面基材7の
面に夫々設けた剥離剤層6a、6bを互いに接触させ、
加圧して密着させ、層内に層間剥離可能な部分8を有す
る剥離層3を持つ、図4に示すリフォーム対応化粧材1
0を得た。
【0039】(実施例5)図5に示すように、市販のシ
リコーン剥離紙13のシリコーンコート面にアクリル系
粘着剤15g/m2を塗工して粘着剤層14を設け、実施例
1で作製したリフォーム対応化粧剤の裏面基材7と相接
して粘着加工を施した壁紙15を作製した。
【0040】次いで、図6に示すように、表面を平滑に
仕上げたコンクリートの壁面20に、実施例1のリフォ
ーム対応化粧材10を酢酸ビニル系接着剤17を用いて
貼着し化粧した壁面を形成した。
【0041】しかる後、リフォームを想定し、リフォー
ム対応化粧材10の端部から表面化粧基材1を浮かすよ
うにして剥離すると、図7(a)に示すように、裏面基
材7及びその上の剥離剤層6bを壁面20に残し剥離層
6の層内に存在する層間剥離可能な部分8から剥離する
ことができた。また表面化粧基材1の裏面に設けた情報
2は十分に判読することができた。
【0042】更に、図7(b)に示すように、剥離剤層
6bを水ぶきすることで溶解除去した後に、図8に示す
ように、図1に示すリフォーム対応化粧材10を接着剤
17を介して貼着してリフォーム施工をすることができ
た。
【0043】そのとき剥離剤層6bを除去した後に新し
いリフォーム対応化粧材を貼着するので厚みの増加は見
られずまた剥離剤層の上に貼着するのとは異なりしっか
りと固着することができた。
【0044】図2乃至図5に示すリフォーム対応化粧材
についても同様な結果が得られた。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のリフ
ォーム対応化粧材は、少なくとも、順に積層された表面
化粧基材、剥離層及び裏面基材を含み、前記剥離層は二
層の剥離剤層からなり、両剥離剤層は層間剥離により互
いに分離可能に積層され、少なくとも裏面側の剥離剤層
は水溶性樹脂を含み、剥離層内部に層間剥離部を備え、
容易に壁面から剥離できる。したがって、壁面に傷が付
いたり凹部を発生したりすることがないのみならず壁面
を水ぶきすることで除去することができる。それ故、リ
フォームを繰り返すことにより剥離剤層の残存により壁
面、家具などの建材の表面に貼着した部分がだんだんと
厚くなってしまうという問題点、さらには剥離後に剥離
剤層が残存するために、新しい化粧材を強固に接着でき
ないという問題点を解消したリフォームを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様の模式的断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施態様の模式的断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施態様の模式的断面図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施態様の模式的断面図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施態様の化粧材を用いた離型
紙付き壁紙の模式的断面図である。
【図6】本発明の第1の実施態様の化粧材を用いて壁面
を化粧した状態を示す模式的断面図である。
【図7】リフォームのため表面基材を剥離し、新しい化
粧材を貼着するまでの過程を示し、(a)は表面基材を
剥離した状態を示し、(b)は更に剥離剤層を除去した
状態を示す。
【図8】剥離剤層を除去後に新しい化粧材を貼着した状
態を示す。
【符号の説明】
1 表面基材 2 情報印刷層 3 水性エマルジョンコート層(発泡層) 4 絵柄印刷層 5 エンボス模様 6a 剥離剤層 6b 剥離剤層 6 剥離層 7 裏面基材 8 層間剥離可能な部分 9 トップコート層(保護層) 10 リフォーム対応化粧材 11 導管模様のエンボス模様 12 導管模様12 13 シリコーン剥離紙 14 粘着剤層 15 壁紙 16 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E176 AA05 BB25 4F100 AA19H AA20H AA21H AJ07 AK01C AK21 AK25 AK68 AL05 AR00A AR00B AT00D BA04 BA05 BA10A BA10D CA01 CA12 CA13 CA23 DG10 GB08 HB00A HB21 HB31 JB09C JC00H JL00 JL01 JL05 JL14B JL14C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、順に積層された表面化粧基
    材、剥離層及び裏面基材を含み、前記剥離層は二層の剥
    離剤層からなり、両剥離剤層は層間剥離により互いに分
    離可能に積層され、少なくとも裏面側の剥離剤層は水溶
    性樹脂を含むことを特徴とするリフォーム対応化粧材。
  2. 【請求項2】 表面の化粧基材の裏面基材と接する側に
    化粧材に関する情報が記載されていることを特徴とする
    請求項1に記載のリフォーム対応化粧材。
  3. 【請求項3】 その裏面側が接着剤層を介して壁面、家
    具等の建材に貼着された、少なくとも、順に積層された
    表面化粧基材、剥離層及び裏面基材を含み、前記剥離層
    は二層の剥離剤層からなり、両剥離剤層は層間剥離によ
    り互いに分離可能に積層され、少なくとも裏面側の剥離
    剤層は水溶性樹脂を含むリフォーム対応化粧材の表面基
    材を、前記壁面、家具等の建材から剥離し、裏面基材上
    に残る剥離材を水ぶき又は水洗し、しかる後裏面基材面
    に接着剤を介して新しい化粧材を貼着することを特徴と
    するリフォーム方法。
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