JPH11107488A - 内装材の施工方法 - Google Patents

内装材の施工方法

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JPH11107488A
JPH11107488A JP26983997A JP26983997A JPH11107488A JP H11107488 A JPH11107488 A JP H11107488A JP 26983997 A JP26983997 A JP 26983997A JP 26983997 A JP26983997 A JP 26983997A JP H11107488 A JPH11107488 A JP H11107488A
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interior material
double
interior
adhesive tape
sided
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JP26983997A
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Yoshiyuki Takebe
義之 竹部
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄/雌サネのような嵌合構造を有する内装材
を、外観性を損なうことなく、確実にかつ容易に施工し
得る、内装材の施工方法を提供する。 【解決手段】 互いに嵌め合わされる突出部及び嵌合凹
部の一方を隣接する2辺の側面に、他方が残りの2辺に
設けられた内装材1を複数枚下地材上に固定するに際
し、内装材1の下面において、上記2辺1a,1bの側
面から所定幅の余白2を隔てて両面粘着テープ3を内装
材1の下面と下地材4との間に介在させつつ、既に貼付
されている内装材1Aの嵌合凹部5に内装材1の突出部
6を嵌め込みつつ固定する、内装材の施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築分野におい
て、天井材、壁材もしくは床材などの内装材を施工する
方法に関し、より詳細には、隣合う内装材に対して嵌合
し得るように、内装材を両面粘着テープを用いて下地材
に貼付・固定する内装材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天井材、壁材もしくは床材などの内装材
を下地材に固定する施工方法としては、従来、接着剤、
釘またはビスなどを用いる施工方法が用いられていた。
さらに、近年、作業の脱溶剤化を図るため、並びに外観
性や作業性を高めるために、両面粘着テープを用いて内
装材を下地材に固定する方法も種々提案されている(例
えば、実開昭63−156349号公報など)。
【0003】ところが、内装材は、一般的には、長方形
や正方形のような矩形形状を有する板状部材により構成
されている。矩形板状の内装材を下地材上に順次貼付し
ていく場合、継ぎ目(目地)部分に段差が生じないよう
に、内装材の側面に雄/雌サネ加工を施し、隣合う内装
材の一方の雄サネと、他方の内装材の雌サネとを嵌合さ
せて固定する方法が用いられている。特に、床材では、
継ぎ目に段差が生じないようにするだけでなく、床材の
部分的な浮きを防止するために、このような雄/雌サネ
加工が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、雄/雌
サネ加工が施された内装材を施工する場合、既に貼付さ
れている内装材の雌サネに、次に固定すべき内装材の雄
サネを該内装材を下地材上で滑らせつつ押し込み、雄サ
ネと雌サネとを嵌合しなければならない。
【0005】接着剤を用いて内装材を下地材に固定する
場合には、接着剤の硬化しないうちに、次に貼付すべき
内装材を下地材上で滑らせつつ雄サネを雌サネに嵌め込
み、固定することができるものの、両面粘着テープを用
いた場合には、雄サネを雌サネに確実に嵌め込んで固定
することは困難であった。
【0006】すなわち、次に貼付すべき内装材の雄サネ
を既に貼付されている内装材の雌サネに差し込む工程を
開始した時点から、粘着テープが下地材と接着し、内装
材を下地材上で滑らせることができなくなる。その結
果、雄サネを雌サネに十分に差し込み、確実に嵌め込む
ことが困難となり、目地部分に隙間が生じ、外観が損な
われるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、両面粘着テープを用いているにも係わらず、
雄/雌サネのような嵌合構造を有する内装材を、外観性
を損なうことなく、確実にかつ容易に施工し得る、内装
材の施工方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、隣接する2辺の側面に突出部が、他の2辺の側面に
上記突出部と嵌まり合う嵌合凹部が形成された複数枚の
矩形板状の内装材を、該内装材の前記突出部を隣り合う
内装材の嵌合凹部に嵌め込みつつ両面粘着テープを介し
て下地材に固定する内装材の施工方法であって、既に貼
付されている内装材の嵌合凹部もしくは突出部に、次に
固定すべき内装材の突出部もしくは嵌合凹部を嵌め込み
つつ固定するに際し、該内装材下面において隣接する2
辺の側面から所定幅の余白を隔てて両面粘着テープを内
装材下面と下地材との間に介在させつつ固定することを
特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記両面
粘着テープとして、少なくとも片面の粘着剤層に、非粘
着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されている
ものを用いることを特徴とする。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
係る内装材の施工方法が対象とする内装材については、
隣接する2辺の側面に突出部が、他の2辺の側面に該突
出部と嵌まり合い得る嵌合凹部が形成された矩形板状で
ある限り、特に限定されるものではない。このような突
出部及び嵌合凹部としては、従来より公知の雄サネか雌
サネ、あるいは突条と突条に嵌まり合う直線状の溝な
ど、適宜の構造が挙げられる。
【0011】また、上記内装材の平面形状についても、
矩形である限り、正方形であってもよく、長方形であっ
てもよい。さらに、内装材を構成する材料についても特
に限定されず、単板や積層材などの木材、あるいは合成
樹脂材、もしくは合成樹脂と木材との積層材など任意で
ある。
【0012】また、本発明において、内装材が施工され
る下地についても、特に限定されず、床面、壁面、天井
など任意であり、かつ下地材の材質についても、コンク
リートや木など特に限定されるものではない。
【0013】本発明において用いられる両面粘着テープ
についても、特に限定されるものではなく、両面に粘着
剤層を有するものである限り、任意の両面粘着テープを
用いることができる。すなわち、基材の両面に粘着剤層
を形成したものであってもよく、基材を有しない両面粘
着テープであってもよい。
【0014】また、粘着剤としては、アクリル系、天然
ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系などの粘着成分を主
成分とする適宜の粘着剤を用いることができるが、特
に、耐久性に優れかつ取扱いが容易であり、汚染が生じ
難い、アクリル系粘着剤を用いることが望ましい。
【0015】また、下地材が鋼板やベニヤ板などの場合
には、粗面接着性が要求されるため、粘着剤のガラス転
移点Tgは0℃以下であることが好ましく、粘着剤層の
厚みは50〜100μm程度とすることが望ましい。
【0016】両面粘着テープとして、基材を有するもの
を用いる場合には、その基材の材質についても特に限定
されるわけではないが、織布、不織布、熱可塑性樹脂も
しくは熱可塑性樹脂発泡体シートなどを挙げることがで
きる。基材の厚みについては、設計寸法や室内寸法に影
響を与えない程度に抑制する必要があるため、3mm以
下とすることが好ましく、より好ましくは1mm以下と
される。
【0017】両面粘着テープでは、通常、使用に先立
ち、粘着剤層が剥離紙で被覆されているが、この剥離紙
についても、クラフト紙、半晒紙、上質紙、グラシン紙
などの適宜の材質からなる紙材の表面を、例えばシリコ
ン系離型剤により離型処理したものを用いることができ
る。剥離紙の秤量については、軽すぎると剥離紙を剥が
す際に剥離紙の引き裂きが生じるおそれがあるため、5
0〜150g/m2 の範囲とすることが好ましい。剥離
紙の厚みについては、指先や爪でピックアップして容易
に剥離し得るためには、70〜150μmの範囲とする
ことが望ましい。
【0018】また、好ましくは、請求項2に記載のよう
に、上記両面粘着テープとして、少なくとも片面の粘着
剤層に、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積
層されているものが用いられる。このような非粘着性も
しくは微粘着性マスキング部材が積層されている粘着剤
層では、貼付に際して圧力を加えるまでは被着面に対し
て非粘着性もくしは微粘着性マスキング部材のみが当接
することになるため、被着面において両面粘着テープを
ずらすことができ、位置調整が可能である。従って、上
記非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層され
ている粘着剤層を下地材側に配置するように両面粘着テ
ープを用いれば、内装材の貼付工程に際し内装材を下地
材上で面方向に容易にずらすことができ、内装材を既に
固定されている内装材に容易に嵌合させて固定すること
ができる。
【0019】上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング
部材を積層されている粘着剤層の例としては、例えば、
特願平8−39467号(特開平9−227843号公
報)に開示されているように、熱可塑性樹脂発泡体シー
トの少なくとも片面に粘着剤層を形成し、該粘着剤層上
に粘着剤層の表面を均一にかつ部分的に被覆するような
形状の非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材を配置
したものが挙げられる。
【0020】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材
の平面形状についても、粘着剤層表面より突出されてお
り、粘着剤層の粘着力を発揮させ得ない限り、適宜の形
状とされ、例えば、格子状であってもよく、円形やその
他の形状の開孔が分散形成されたネット状であってもよ
く、あるいは多孔性シートにより構成されていてもよ
い。
【0021】非粘着性マスキング部材を構成する材料に
ついては特に限定されず、天然もしくは合成繊維、合成
樹脂、金属などの任意の材料を用いることができる。よ
り具体的には、綿糸や合成樹脂繊維を編み込んだもの、
ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリエチレンテ
レフタレートなどからなるメッシュやネット、ポリエス
テル繊維を用いて構成された不織布、真鍮もしくはステ
ンレスなどの金属からなる金属メッシュなどを挙げるこ
とができる。また、微粘着性マスキング部材としては、
上記非粘着性マスキング部材の表面に微粘着性粘着剤を
付与したものが挙げられる。
【0022】微粘着性粘着剤としては、一般的なプロテ
クトテープに用いられる粘着剤が使用でき、例えば、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系粘着剤、EV
A−SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合
体)系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙
げられ、また、その他に特殊な再剥離性粘着剤として、
アクリル系微球体粘着剤やポリオキシプロピレン系粘着
剤なども挙げることができる。
【0023】上記微粘着性粘着剤の粘着力としては、例
えば、対ステンレス板や対コンクリート板に対する粘着
力が50〜600g/25mmであり、ガラス転移温度
が−60〜−40℃、ゲル分率が70重量%以上のもの
を挙げることができる。
【0024】また、非粘着性もしくは微粘着性マスキン
グ部材の粘着剤層を被覆している部分の面積の粘着剤表
面に全体の面積に対する割合、すなわち被覆率は、12
〜60%の範囲であることが好ましい。被覆率が12%
未満の場合には、非粘着性もしくは微粘着性マスキング
部材を積層したとしても、加圧に先立ち粘着剤層表面が
下地材表面に粘着しがちとなり、加圧前の再剥離や位置
調整が困難となる。逆に、被覆率が60%を超えると、
最終的に接着に至るまでの位置調整は容易であるが、加
圧したとしても、粘着剤層表面を下地材に十分に粘着さ
せ難くなる。
【0025】なお、上記非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材は、両面粘着テープの下地材に貼付される側
の粘着剤層に形成されることが好ましいが、内装材側に
貼付される粘着剤層にも非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材が積層されていてもよい。この場合には、内
装材の施工において、予め内装材に両面粘着テープを貼
付する際に、両面粘着テープを後述の余白を残して内装
材の下面に確実に位置調整した状態で圧力を加えること
により内装材の下面に正確に両面粘着テープを貼付する
ことができる。
【0026】次に、本発明の内装材の施工方法の特徴
を、図1〜図4を参照して説明する。本発明に係る内装
材の施工方法では、既に貼付されている内装材の嵌合凹
部または突出部に、次に固定する内装材の突出部もしく
は嵌合凹部を嵌め込みつつ内装材を固定していく。この
場合、内装材の下面において、隣接する2辺の側面から
所定幅の余白を残して両面粘着テープを内装材と下地材
との間に介在させる。
【0027】余白の形状については、特に限定されず、
図1(a)〜(c)に示すように種々のパターンで構成
することができる。なお、図1においては、内装材1の
下面に余白2を残して両面粘着テープ3が貼付されてい
る状態が示されている。また、図1において、矢印A及
びBは、内装材1を既に貼付されている内装材に嵌合す
る方向を示す。すなわち、図2に略図的に示すように、
下地材4上において、既に貼付されている複数枚の内装
材1Aに、矢印A,Bに沿って次に貼付・固定すべき内
装材1が移動されて嵌め込まれる。
【0028】図1(a)に示す内装材1では、余白2
は、隣接する2辺1a,1bに沿うように所定幅で形成
されており、該余白2を残して両面粘着テープ3が貼付
されている。
【0029】図1(b)に示す内装材1では、2本の帯
状の両面粘着テープ3,3が内装材1に貼付されてい
る。この場合、内装材1の辺1a,1bから所定幅の余
白2を残すように両面粘着テープ3,3が貼付されてお
り、かつ両面粘着テープ3,3間にも両面粘着テープが
設けられていない領域5が構成されている。
【0030】図1(c)に示す内装材1では、帯状の粘
着テープ3,3,3,3,3が、辺1aと平行な方向に
貼付されている。ここでも、辺1a,1bから所定幅の
余白2を残すように複数の両面粘着テープ3,3,3が
貼付されている。
【0031】上記のように、所定幅の余白2を有するよ
うに両面粘着テープ3が貼付された内装材1を用いた場
合に、内装材1の雄サネを既に貼付されている内装材1
Aの雌サネに確実に嵌め込み得ることを、図3及び図4
を参照しつつ説明する。
【0032】図3に示すように、既に貼付されている内
装材1Aの側面に雌サネ5が形成されており、内装材1
の雄サネ6を雌サネ5に挿入しつつ内装材1を内装材1
Aに嵌め込む工程を考える。この場合、内装材1の下面
には両面粘着テープ3が形成されている。この両面粘着
テープ3が、図示の破線で示すように内装材1の辺1a
に至るように付与されている場合には、内装材1の雄サ
ネ6を内装材1Aの雌サネ5の奥まで確実に挿入し嵌め
込むことができない。すなわち、内装材1の雄サネ6を
内装材1Aの雌サネ5に挿入するに際しては、通常、図
3に示すように、内装材1を傾斜させ、すなわち、内装
材1の下面が下地材平面に対して傾斜させつつ差し込
む。もっとも、雄サネ6及び雄サネ5を有するため、こ
の傾斜角度については、最大でも10°程度である。
【0033】さらに、雄サネ6を雌サネ5に入り込ま
せ、内装材1を内装材1A側にさらに押し込もうとした
場合には、上記傾斜角度は、さらに小さくなり、1〜3
°程度となる。すなわち、傾斜角度をこれより大きくす
ると、雄サネ6を雌サネ5に十分に打ち込むことができ
なくなる。
【0034】ところが、上記のように傾斜を緩めた場
合、図3に示すように、両面粘着テープ3が、C点、す
なわち、辺1aと内装材1の下面とのなす端縁において
下地材4に接着し、内装材1を内装材1A側に移動させ
ることが困難となり、図4に示すように、内装材1を矢
印D方向に移動させ得なくなる。その結果、内装材1A
と内装材1との目地部分に間隙7が生じ、外観が損なわ
れる。
【0035】ところが、本発明に係る内装材の施工方法
では、上記両面粘着テープ3が、図1に示すように、余
白2を残して内装材1の下面に接着されている。従っ
て、上記のように内装材1の傾斜角度を緩めたとして
も、完全に内装材1が下地材4上に面接触しない限り、
両面粘着テープ3が下地材4に粘着しない。すなわち、
余白2の幅の分だけ内装材1を緩やかに傾斜させること
ができ、それによって雄サネ6を雌サネ5に確実に嵌め
込むことができ、しかる後、内装材1を下地材4側に加
圧することにより、内装材1を下地材4に確実に貼付・
固定することができる。
【0036】従って、本発明では、上記余白を残して両
面粘着テープを内装材の下面に用いることが必要であ
り、この余白の幅が大きいほど、内装材1の既に固定さ
れている内装材1Aへの嵌め込みを確実に行うことがで
きる。しかしながら、余白の幅が大きすぎると、内装材
の下地材に対する接着強度が低下する。従って、余白の
幅は、これらを考慮して適宜決定される。もっとも、余
白の幅の絶対値については、内装材の厚み、雄サネ/雌
サネのような突出部や嵌合凹部の形状及び寸法、両面粘
着テープの厚み等によって異なるため、一義的には定め
得ない。例えば、300mm×1820mm×厚み12
mmの内装材を雄サネ/雌サネにより嵌め合う場合、1
mm厚の両面粘着テープを用いた場合は余白を約60m
m程度、3mm厚の両面粘着テープを用いた場合には1
80mmの幅の余白を設ければよいことが確かめられて
いる。この結果をもとに、粘着テープの厚みと余白の幅
との関係を調べたところ、図5に示す結果が得られた。
従って、通常使用し得る両面粘着テープの厚みを考慮す
ると、余白の幅を、10〜200mm程度とすればよい
ことがわかる。
【0037】(作用)請求項1に記載の発明に係る両面
粘着テープの施工方法では、内装材下面において、既に
固定されている内装材に嵌合される2辺の側面から所定
幅の余白を残して両面粘着テープを内装材下面と下地材
との間に用いるため、雄サネ/雌サネのような突出部/
嵌合凹部が設けられている場合であっても、嵌め込むべ
き内装材の下地材に対する傾斜角度を従来の施工方法に
比べて緩やかにしたとしても、両面粘着テープが下地材
に直ちに粘着しない。従って、固定すべき内装材の突出
部を既に固定されている内装材の嵌合凹部に確実に嵌め
込み、該内装材を下地材に固定することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明をより具体的に説明する。
【0039】図2に示した施工方法により余白の幅を種
々変更して内装材1の下地材4への固定を行った。下地
材としては、日本ノボパン社製、パーティクルボード
(15mm×910mm×1820mm)を用いた。ま
た、内装材としては、朝日ウッドテック社製床材、商品
名:カラーフロア(12mm×300mm×1820m
mの寸法を有し、隣接する2辺に雄サネ部が、他の2辺
に雄サネ部と嵌合し得る雌サネ部が設けられているも
の)を用いた。
【0040】両面粘着テープとしては、下記の両面粘着
テープ及びを用意した。両面粘着テープ…積水化
学工業社製、品番:#538、ポリオレフィン系発泡体
基材の両面にアクリル系粘着剤層が形成されているも
の、全厚み=1.0mm。
【0041】両面粘着テープ…両面粘着テープの一
方粘着剤層表面にマスキング部材(積水化工社製、品
番:ソフNA33、厚み0.06mm)を積層したも
の。上記内装材及び両面粘着テープまたはを用い、
下地材に以下の要領で余白を設け、実施例1,2及び比
較例1として施工を行った。
【0042】(実施例1)内装材の雌サネが設けられて
いる隣接する2辺から幅100mmの余白を設けて両面
粘着テープを貼付し、下地材4上に複数枚の内装材を
積層した。
【0043】(実施例2)内装材の雌サネが設けられて
いる隣接する2辺から幅100mmの余白を設けて両面
粘着テープを貼付し、下地材4上に複数枚の内装材を
積層した。
【0044】(比較例1)内装材の下面の全面に両面粘
着テープを積層して、この内装材を複数枚用いて下地
材に施工した。
【0045】(実施例及び比較例の評価)実施例1,2
及び比較例1について、以下の要領で評価を行った。 施工性…1枚の床材を、既に固定されている床材に嵌
め込み貼付・固定するのに要した時間(単位:秒)。 歩行感…施工後に、床材上を歩行し、床の硬さを官能
評価した。 隙間…の施工性評価の後、床材感の隙間を測定した
(単位:mm)。 目開き…の施工性評価後、40℃で7日間放置した
後、隙間を測定した(単位:mm)。
【0046】結果を下記の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、既に下
地材上に固定されている内装材の嵌合凹部もしくは突出
部に、次に固定すべき内装材を突出部もくしは嵌合凹部
を嵌め込み該内装材を固定するに際し、内装材下面にお
いて突出部もしくは嵌合凹部が設けられている隣接する
2辺の側面から所定幅の余白を隔てて両面粘着テープを
内装材下面と下地材の間に介在させて内装材を嵌め込む
ため、内装材の突出部もしくは嵌合凹部を既に固定され
ている内装材の嵌合凹部もしくは突出部に嵌め込むに際
し、内装材下面の下地材に対する傾斜角度を緩やかにし
たとしても、両面粘着テープが下地材に接触し難い。従
って、内装材の突出部もしくは嵌合凹部を、既に固定さ
れている内装材の嵌合凹部もしくは突出部に確実に嵌め
込み、内装材を下地材上に固定することができる。
【0049】よって、固定された後においては、内装材
同士が確実に嵌め合わされるため、内装材間と継ぎ目に
隙間が生じ難く、施工後の外観性を高めることができる
とともに、内装材を下地材に確実に固定することができ
る。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、両面粘着
テープとしては、少なくとも片面の粘着剤層表面に、非
粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が積層されてい
るものを用いるため、該非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材が積層されている側を下地材側に接触させた
としても、非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材が
下地材に当接されるだけでなるため、その状態で内装材
を下地材上で滑らすことができる。従って、内装材の突
出部もしくは嵌合凹部を、既に固定されている内装材の
嵌合凹部もしくは突出部に、より一層確実に嵌め込むこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明にかかる
内装材の施工方法において用いられる内装材の下面を示
し、内装材下面に余白を残して両面粘着テープが貼付さ
れた例を示す各底面図。
【図2】本発明に係る内装材の施工方法において、既に
下地材上に固定されている内装材に次に内装材を固定す
る工程を説明するための斜視図。
【図3】本発明の方法及び従来法において、内装材の雄
サネ部を、既に固定されている内装材の雌サネ部に嵌め
込む工程を説明するための略図的部分切欠側面図。
【図4】従来の施工方法において、内装材の雄サネ部
を、既に固定されている内装材の雌サネ部に嵌め込むこ
とができない状態を説明するための側面図。
【図5】本発明の施工方法における内装材の両面粘着テ
ープが設けられない部分の余白の必要幅と、両面粘着テ
ープの厚みとの関係を示す図。
【符号の説明】
1…内装材 1A…内装材 1a,1b…辺 2…余白 3…両面粘着テープ 4…下地材 5…嵌合凹部としての雌サネ部 6…突出部としての雄サネ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する2辺の側面に突出部が、他の2
    辺の側面に上記突出部と嵌まり合う嵌合凹部が形成され
    た複数枚の矩形板状の内装材を、該内装材の前記突出部
    を隣り合う内装材の嵌合凹部に嵌め込みつつ両面粘着テ
    ープを介して下地材に固定する内装材の施工方法であっ
    て、 既に貼付されている内装材の嵌合凹部もしくは突出部
    に、次に固定すべき内装材の突出部もしくは嵌合凹部を
    嵌め込みつつ固定するに際し、該内装材下面において隣
    接する2辺の側面から所定幅の余白を隔てて両面粘着テ
    ープを内装材下面と下地材との間に介在させつつ固定す
    ることを特徴とする内装材の施工方法。
  2. 【請求項2】 前記両面粘着テープとして、少なくとも
    片面の粘着剤層に、非粘着性もしくは微粘着性マスキン
    グ部材が積層されているものを用いる請求項1に記載の
    内装材の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016191235A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 永大産業株式会社 腰壁セット

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