JPH08506066A - ハネカム体の製法及びハネカム体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ハネカム体（１）は、相互に側面で接着された多数の小管（２）からなる。小管（２、２ａ）は、熱可塑性樹脂からなる支持体（４）を有しており、かつこの支持体は、少なくとも外側に、有利に外側及び内側に接着活性熱可塑性材料からなる被覆（５）を有している。この被覆（５）によって、ハネカムの小管（２）相互の、かつまた保護層（３）との良好な接着が可能になる（図１）。

Description

【発明の詳細な説明】 ハネカム体の製法及びハネカム体 本発明は、相互に側面で接着された多数の小管からなるハネカム体の製法に関 する。 また本発明は、特に、上記製法によって製造されているハネカム体に関する。 ハネカム体もしくは省略してハネカムは、多くの使用分野で使用されている。 特にハネカムは、ハネカムの端面の片側もしくは両側に保護層が施与されており かつ該ハネカム体と結合されている、いわゆるサンドイッチパネルの製造に使用 される。これにはポリウレタン−もしくはエポキシド樹脂接着剤は、使用するこ とができる。経済的にハネカムは、しばしばポリプロピレンからなり、このポリ プロピレンは、その機械的性質に関して著しく多くの使用目的に適当である。ハ ネカム体のための材料としてポリプロピレンが使用される場合には、ハネカムの 小管同士の接着及びハネカムの小管と保護層の接着には、ハネカム体の接触箇所 の前処理が必要とされる。この前処理は、コロナ処理によって行なうことができ 、この場合、ハネカムと保護層の接着のためにハネカム体の接触箇所は、高電圧 の処理にさらされる。さらに、このようにして処理された接触箇所は、保護層も しくは類似物と良好に接着 することができる。この場合には、コロナ処理された結合箇所は、限られた時間 しか接着活性を維持せず、その結果、保護層との接着は、該処理後直ちにかもし くは短時間のうちに行なわれなければならないのは、問題である。 しばしば、１つの保護層もしくは複数の保護層は、ハネカム製造業者によって 施与されるではなく、供給された使用者によって施与され、その場合にはこの使 用者は、必要な前処理を引き受けなければならいが、しかし、この前処理は、大 量の場合にしか価値がない。 従って、ポリプロピレン−ハネカムに先ずコロナ処理もしくは類似の処理を行 ない、かつさらに、それ自体が良好な接着ベースを形成するフリースからなる層 を接着させるかもしくは貼り合わせることもまた既に公知である。さらにこの状 態でハネカムは、最終消費者に供給することができ、この最終消費者は、フリー ス層を任意の保護層と接着させることができる。しかしながら、この場合には、 フリース層によって多量の接着剤が吸収され、かつ、このことによってサンドイ ッチ−ハネカムの重量の利点の部分が再度失われかつまた多量の接着剤物質が使 用されなければならないことは、欠点である。 上記欠点のために、ポリプロピレンもしくは一般にポリオレフィンからなるハ ネカムの使用範囲は制限され、その結果、多くの場合には、より高価な他のハネ カム材料に手をつけざるをえない。 従って本発明の課題は、殊に、冒頭に記載したハネカム体の簡単かつ経済的な 製造を可能にする方法を開発することであり、この場合、種々の熱可塑性プラス チックからなる各小管における費用のかかるコロナ−もしくは類似の中間処理は 、省略される。 総合的に使用可能であり、この場合、経済的に製造することができかつ加工す ることができる、冒頭に記載された種類のハネカムを提供することもまた本発明 の課題である。殊に、該ハネカムは、種々の材料からなる保護層と、これまで常 用の接着剤を使用して問題なく接着することも可能でなければならない。 上記課題の本発明による解決の本質は、冒頭に記載した種類の方法の場合に殊 に、付着助剤もしくは類似の接着活性熱可塑性材料からなる層を少なくとも外側 に有する各小管を同時押出法で製造し、引き続き、各小管を側面で並列させ、か つ続いての処理段階で、相互に隣接する小管の接着もしくは結合のために該小管 に熱処理を行なうことにある。 本発明による方法を用いて各小管は、接着活性層と一緒に同時押出法で迅速か つ簡単に得られる。接着活性層は、有利に熱可塑性付着助剤からなり、この付着 助剤は、小管の材料に比べ低い温度で可塑性になりかつ該付着助剤の良好な付着 性を発揮する。小管の製造後に該小管は、ハネカム体になるように、長手方向の 側面で並列される。後からの熱処理によって、小管の少なくとも外側に備えられ た付着助剤層は、活性化され、その結果、小管の冷却後にも該小管は、所望の形 で相互に保持されている。 本発明による方法の場合には、各小管のこれまで常用のコロナ処理は省略する ことができ、しかも各小管がどの材料から製造されているかに依存せずにである 。小管は、例えばポリカーボネートからなっていてもよいし、有利には弾性熱可 塑性プラスチック材料から製造されていてもよい。 引き続きなお保護層を良好にハネカム体に接着させるために、付着助剤もしく は類似物からなる外側層及び内側層を有する各小管が製造されることが有利であ る。 特に簡単かつ従って有利な方法の場合には、相互に隣接する小管の接着もしく は結合のために、該小管に熱風処理が行なわれる。このような熱風処理によって も、各小管の外側及び場合によっては内側の付着助剤層は、簡単に活性化するこ とができかつその可塑性状態にすることができる。 冒頭に記載された種類のハネカム体の場合には、本発明による解決手段の場合 には特に、ハネカムの小管は、少なくとも外側に接着活性の熱可塑性材料からな る被覆を有するポリオレフィンからなる支持体を有する。 接着活性被覆によって、一方では、小管相互の保持可能な結合が可能になり、 かつその上、このようにしてハネカムの小管の端面と保護層を良好に接着させる こともできる。接着活性被覆の施与は、小管の押出による製造の際に、本発明に よる同時押出による方法で行なうことができる。 接着活性被覆として、小管材料に比べ低い温度で可塑性となりかつその良好な 付着性を発揮する熱可塑性付着助剤は、有利である。しかし接着活性被覆として 、また例えばポリカーボネート、ポリアミド、ポリエーテルイミドもしくは類似 物は使用される。 ポリカーボネートは、特に良好に接着することができ、ポリアミドは、化学的 に特に抵抗性のある表面を形成し、かつポリエーテルイミドは、より高い耐熱性 を達成するために使用することができる。 有利に、接着活性被覆がハネカムの小管の内側及び外側に備えられている。こ の場合には外側の被覆は、隣接する小管同士の付着−もしくは接着結合に特に有 効であり、一方で内側の被覆は、保護層との特に安定した接着を生じさせる。 即ち、保護層の接着の場合には接着剤は、内側において、小管内に多少入り込 むことができ、その結果、拡大された接着結合面が形成されている。 この接着結合面の拡大は、外側においては、例えば横断面が六角形の小管の場 合には、相互に隣接する外 壁のために不可能であり、かつ、円形の小管の場合には著しく制限された状態で のみ可能である。従って接着活性材料を用いた内側の被覆によって、ハネカムに 同様に、横断面が円形の小管を良好に使用することもできるし、横断面が多角形 、特に六角形の小管を良好に使用することもできる。 次に、本発明を図につき詳説する。 図１は、保護層を有するハネカムの一部の著しく拡大された断面図を示してお り、 図２は、断面が円形の小管を有するハネカムの一部の著しく拡大された上面図を 示しており、 図３は、断面が六角形の小管を有するハネカムの著しく拡大された上面図を示し ている。 図１には、保護層３に結合している２つの隣接する小管２を有するハネカム１ の一部が示されている。明確にするためにこの部分図は、著しく拡大された尺度 で示されている。通常ハネカムの小管２は、数ミリメートル、例えば３〜５ｍｍ の直径を有している。 各小管２は、熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィンからなる支持体４及び接着 活性熱可塑性材料からなる被覆５からなる。被覆５は、この図示された実施例の 場合には各小管２の内側ならびに外側に存在している。場合によっては、外側の 被覆で十分である。 小管２は、一時的な熱処理によって活性化された外側の付着助剤層もしくは類 似物によって相互に保持さ れている。保護層３は、小管２の開口している端面に、内側の付着助剤層と良好 に付着することができる接着剤を用いて接着されている。明確にするため、この 接着剤層は、斑点模様によって特徴づけられている。 外側のみに被覆５を有している場合には、保護層３との結合範囲において著し く小さな接着面しか得られない。横断面が円形である小管２（図２）の場合には 、保護層３を保持する接着剤は、隣接する３つの小管２によって形成された間隙 ７に確かに多少入り込むことができ、その結果、少なくともこの範囲内で円形の 小管の場合には、多少拡大された接着面が存在する。 横断面が六角形の小管２ａ（図３）の場合には、このような間隙７は存在せず 、その結果、この場合には接着剤６の付着に対して、著しく薄い被覆５の端面の みを求めることができるが、しかしこのことによって特に保持を可能にするよう な結合は得られない。従って有利に、小管２、２ａが図１に示されているように 内側にも接着活性被覆５を有することが予め考慮される。このことによって接着 剤６は、保護層３とハネカムの小管２、２ａの終端部との間の境界領域内でやや 拡大された面で結合を行なうことができ、その結果、著しく安定した結合が保護 層３とハネカム体との間に存在する。 接着剤６との特に良好な結合を生じさせる接着活性被覆５は、熱可塑性樹脂に よる同時押出法によってハ ネカムの小管２、２ａの壁に施与されるか、またあるいはハネカムの小管の製造 の際に直接、該壁に熱可塑性結合される。被覆５は、ポリカーボネート、ポリア ミド、ポリエーテルイミドもしくは類似物であることができる。しかしながら接 着活性層として熱可塑性付着助剤は、有利である。 熱可塑性付着助剤からなるこのような層によって、ハネカム体の製造の際に分 散液接着剤の使用を不要にすることもできる。従って本発明による方法の場合に はハネカム体の製造に分散液接着剤を使用しなくともよいため、本発明による方 法は、環境に優しく、経済的であり、かつ、専ら熱可塑性材料の使用によって、 製造されたハネカム体を簡単に必要に応じて再びリサイクルすることも可能にす る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．相互に側面で接着された多数の小管からなるハネカム体を製造する方法にお いて、 付着助剤もしくは類似の接着活性熱可塑性材料からなる層を少なくとも外側に有 する各小管（２、２ａ）を同時押出法で製造し、引き続き、各小管（２、２ａ） を側面で並列させ、かつ続いての処理段階で、相互に隣接する小管の接着もしく は結合のために該小管に熱処理を行なうことを特徴とする、 ハネカム体の製法。 ２．付着助剤もしくは類似物からなる外側層及び内側層を有する各小管を製造す る、請求項１記載の方法。 ３．相互に隣接する小管の接着もしくは結合のために該小管に熱風処理を行なう 、請求項１又は２記載の方法。 ４．相互に側面で接着された多数の小管からなるハネカム体において、小管（２ 、２ａ）が熱可塑性樹脂からなる支持体（４）を有しており、かつこの支持体は 、少なくとも外側に接着活性熱可塑性材料からなる被覆（５）を有していること を特徴とする、ハネカム体。 ５．接着活性被覆（５）がポリカーボネート、ポリ アミド、ポリエーテルイミドもしくは類似物である、請求項４記載のハネカム体 。 ６．接着活性被覆（５）が小管（２、２ａ）の内側及び外側に備えられている、 請求項４又は５記載のハネカム体。 ７．小管（２、２ａ）が円形、丸みのあるもしくは多角形の横断面を有している 、請求項４から６までのいずれか１項に記載のハネカム体。