JP2003183319A - オレフィン重合触媒及び前記触媒を用いるポリオレフィンの製造方法 - Google Patents
オレフィン重合触媒及び前記触媒を用いるポリオレフィンの製造方法Info
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Abstract
するポリエチレン及びその共重合体を製造するのに適
し、高い触媒効率を有し、高い嵩密度及び良好な流動性
を有するポリマー粉末を製造でき、良好なコモノマー取
込み能で共重合するのに適し、安定した重合カイネチッ
ク挙動を示す新規な触媒系の提供。 【解決手段】(A)マグネシウム化合物、アルミニウム
化合物、電子供与体及びチタン化合物を共微粉砕して調
製される固体触媒成分及び(B)有機アルミニウム化合
物を含むオレフィン重合触媒及び前記触媒を用いるポリ
オレフィンの製造方法。
Description
いるポリオレフィンの製造方法に関する。より具体的に
は、本発明は、(A)マグネシウム化合物、アルミニウ
ム化合物、電子供与体及びチタン化合物を共微粉砕して
調製される固体触媒成分及び(B)有機アルミニウム化
合物を含むオレフィン重合触媒に関する。また、本発明
は前記触媒を用いるポリオレフィン(例えば、溶媒抽出
物の少ないポリエチレン及びその共重合体)の製造方法
に関する。
分を活性化有機アルミニウム化合物と混合して得られる
オレフィン重合触媒は先行文献に記載されている[Bo
or,J.Jr,「チーグラー−ナッタ触媒及び重合(Z
iegler-NattaCatalysts and Polymerization)」,ニュ
ーヨークに所在のAcademicPress(197
9年)発行;Barbe,Pier Camillo
ら,「触媒系Ti−複合体/MgCl2(The Catalytic
System Ti-Complex/MgCl2)」,Adv.Polym.
Sci.,81,1−81(1987);Dussea
ult,John J.A.,Hsu,Cheng
C.,「オレフィン重合用MgCl2担持チーグラー−
ナッタ触媒:基本構造、メカニズム及びカイネチック挙
動(MgCl2-supported Ziegler-Natta Catalysts for Ole
fin Polymerization: Basic Structure, Mechanism, an
d Kinetic Behavior)」,J.Macromol.Sc
i.Macromol.Chem.Phys.,C33
(2),103−145(1993)参照]。しかし、
高い触媒活性と優れたポリマー特性の両方が依然として
求められている。本発明はこれらの2つの目的を達成す
る。
レフィンの製造では、残留触媒成分がポリマー生成物に
同伴し、該製品中に残存する。触媒残渣が高濃度である
と、成形製品の着色や劣化、フィッシュアイの形成、繊
維状製品の糸破断や着色のような様々な欠陥及び欠点が
最終製品に生じる他、ポリマー加工機において望ましく
ない現象、例えば発錆や腐食が起こる。しかしながら、
前記した触媒残渣を得られたポリマー生成物から除去す
ることは非常に困難で且つコストがかかり、実際には除
去できない。ポリオレフィン産業で前記問題を解消する
1つの可能な方法は触媒効率を向上させるように新規触
媒を開発することであった。触媒効率は触媒活性により
影響され、その触媒活性は通常チタンまたは他の遷移金
属を含有する触媒1gあたりの製造されたポリオレフィ
ンのg数で表される。活性が高いほど、得られたポリマ
ー生成物中に残留する触媒成分の量は少ない。活性が十
分高ければ、ポリマー特性及び加工機に対して殆どまた
は全く悪影響を及ぼさない程度に触媒残渣を低減させる
ことができる。現在市販されているオレフィン重合触媒
系の殆どすべては得られたポリマー生成物から触媒残渣
を除去するステップを排除するのに十分有効であるが、
良好な品質のポリマー生成物を得るためには、かなり大
量の添加剤を添加して残留触媒成分を中和する必要があ
る。加えて、前記目的の添加剤はかなり高価である。従
って、触媒効率を更に向上させ、よって触媒残渣により
生ずる問題を多くの添加剤を使用することなく完全に解
消することが非常に望ましい。
ンポリマーまたはオリゴマーが形成される恐れがあり、
こうしたポリマーまたはオリゴマーは通常高温で炭化水
素溶媒に溶解するので、溶媒抽出物として特徴づけられ
ている。本明細書では、「溶媒抽出物」を抽出炭化水素
溶媒(例えば、ヘキサン及びヘプタン)を連続的に還流
しながら前記抽出溶媒に溶解する低分子量ポリオレフィ
ンポリマーまたはオリゴマーと定義する。
れると反応器の伝熱及び乾燥機の効率が損なわれ、その
結果製造効率が低下する。加えて、ポリオレフィン樹脂
中に溶媒抽出物が存在すると通常加工樹脂の透明性、耐
衝撃性及び粘着性が損なわれる。更に、溶媒抽出物によ
りポリマーの加工中発煙及びダイ沈着のような多くの問
題が引き起こされる。しかしながら、得られたポリマー
生成物からワックス及びオリゴマーを除去するためには
濾過のような追加の高価な設備が必要となり、ポリマー
製造方法がより複雑となる。従って、ポリマー製造過程
で溶媒抽出物の生成の少ないポリオレフィンを製造し得
る触媒系が高く望まれている。
マー粉末を製造することも望まれている。ポリマーの嵩
密度が低いと、低い伝熱、乾燥機及び遠心機の低い効
率、低い製造速度、輸送装置の目詰まり等のような反応
器の操作に関する多くの問題が生ずる。よって、操作の
安定性及び効率の観点から高い嵩密度且つ良好な流動性
を有するポリマー粉末が望ましい。
量を減らすために、ポリマー分子構造及び組成を調整
し、その結果より優れたポリマー特性を得るために良好
なコモノマー取込み能を有するオレフィン重合用触媒系
が非常に望まれている。
無水二ハロゲン化マグネシウムをボールミルを用いて活
性化し、その上に四塩化チタンを担持させることにより
調製して得た触媒を開示しているが、触媒活性及びポリ
マーの嵩密度は低く、更なる改良が望まれている。
は、二ハロゲン化マグネシウム、アルミニウムアルコキ
シド及びチタンまたはバナジウム化合物を共微粉砕して
得られる、かなり高い重合活性及びポリマー嵩密度を有
する触媒を開示している。しかしながら、この触媒を用
いたときオレフィン重合で溶媒抽出物含有量の高いポリ
オレフィンが製造されることが判明しており、触媒活性
及びポリマー嵩密度の改良が依然として望まれている。
及び四塩化チタンを共粉砕することにより改良されたオ
レフィン重合触媒が調製され得ることは当業界で公知で
ある。安息香酸エチルのような有機エステルが二ハロゲ
ン化マグネシウムの結晶サイズを小さくし、結晶変形を
誘導することが判明している。この触媒をプロピレンを
重合するために使用したとき、アイソタクチック指数が
高められ、すなわち、アタクチック可溶性ポリプロピレ
ンの量を低減できる。
は、塩化マグネシウム、安息香酸エチル及び四塩化チタ
ンを粉砕した後、場合により炭化水素溶媒の存在下で四
塩化チタンで処理することにより調製される触媒を開示
している。
は、マグネシウム化合物、有機酸エステル、及びアルコ
ール及びフェノールからなる群から選択される活性水素
含有化合物を機械的共微粉砕して固体生成物を誘導し、
この固体生成物を機械的微粉砕を行わずに反応条件下で
液体のチタン化合物と反応させて得た固体ハロゲン含有
チタン触媒成分を開示している。
は、(i)実質的に無水のハロゲン含有マグネシウム化
合物またはハロゲン含有マンガン化合物とフェノール、
ケイ素含有有機ポリマー、ハロゲン化チタン及び電子供
与体化合物と共微粉砕して、共微粉砕生成物を得、(i
i)この共微粉砕生成物を液体のハロゲン含有チタン化
合物と反応させることにより得たチタン含有触媒成分を
開示している。
は、二塩化マグネシウム、三塩化アルミニウム及びアニ
ソールを四塩化チタン−安息香酸エチル複合体と共微粉
砕して得た触媒を開示している。しかしながら、米国特
許第4,069,169号明細書、同第4,143,2
23号明細書、同第4,450,242号明細書及び同
第4,347,158号明細書に記載されている触媒が
溶媒抽出物の少ないポリエチレン及びその共重合体を製
造し得ることは全く触れられていない。更に、前記触媒
の重合活性及びポリマー嵩密度はなお満足のいかないも
のであり、改良が望まれている。加えて、前記触媒系
は、触媒活性は当初高く、経時的に迅速に低下するとい
った減衰オレフィン重合カイネチック特性(decay
olefin polymerization ki
netic characteristics)を示
す。このような減衰カイネチック挙動はポリオレフィン
製造方法として望ましくない。本発明は従来技術の欠点
をすべて解消する。
は、改良重合触媒を用いるポリオレフィンの製造方法に
関する。この発明によれば、固体担体上に担持させたチ
タン化合物及び/またはバナジウム化合物を含む成分、
有機アルミニウム化合物及び/または有機亜鉛化合物か
ら調製した触媒を用いてオレフィンを重合または共重合
することによるポリオレフィンの製造方法が提供され
る。前記固体担体は、(1)マグネシウムの有機カルボ
キシレート塩及び(2)式Al(OR)3(式中、Rは
C1−20有機基である)で示されるアルミニウム化合
物を(2):(1)が少なくとも1.6:1のモル比で
アルミニウム化合物が過剰に存在するような条件で反応
させて得られる反応生成物A、及び反応生成物Aをハロ
ゲン化剤で処理して得られる反応生成物Bから選択され
るメンバーからなる。
は、本質的に(A)(1)二ハロゲン化マグネシウム化
合物をハロゲン化アシルと共微粉砕して得た共微粉砕材
料を(2)少なくとも1個のハロゲン原子を含有する4
価チタン化合物とP−O結合を含む有機化合物、Si−
O結合を含む有機化合物、エーテル化合物、亜硝酸エス
テル化合物、亜硫酸エステル化合物、アルコール化合
物、フェノール化合物及びナフトール化合物からなる群
から選択される少なくとも1つの電子供与体化合物の混
合物または付加反応生成物と接触させて得られる固体触
媒成分、(B)トリアルキルアルミニウム化合物、及び
(C)カルボン酸エステル化合物から構成される触媒の
存在下でのプロピレンの重合または共重合方法を開示し
ている。
は、チタンを主成分とする触媒成分及び有機アルミニウ
ム化合物からなるオレフィン重合用触媒の前記触媒成分
の製造方法を開示している。前記触媒成分は(a)マグ
ネシウムの脂肪酸塩、(b)電子供与体化合物及び
(c)ハロゲン化チタンを接触させることにより容易に
得ることができる。前記触媒成分を用いてオレフィンを
重合すると、前記触媒成分の単位重量あたりの高い重合
活性及び高い立体規則性ポリマー収率で、触媒残渣の量
及びハロゲン含有量がかなり低減したポリマーが製造さ
れる。
は、ハロゲン化マグネシウム担体上に担持させたチタン
含有触媒成分を含む系でC3以上のα−オレフィンのイ
ソタクチック指数を改良する方法を記載している。前記
チタン成分は、ハロゲン化マグネシウムを1つ以上の電
子供与体と共微粉砕し、その後液体ハロゲン化チタンで
処理することにより形成される。ジアルキルアルミノキ
サン成分と通常使用されているトリアルキルアルミニウ
ム助触媒を使用することによりポリマーのイソタクチッ
ク指数が改良される。スラリー重合では、ポリマーのイ
ソタクチック指数が改良された。
ものではなく、十分な進歩性を具備するものである。
び前記触媒を用いるポリオレフィンの製造方法に関す
る。
(特に、溶媒抽出物が少なく、優れたポリマー特性を有
するポリエチレン及びその共重合体)を製造するのに適
しており、従来技術の欠点のないオレフィン重合用の新
規で且つ実用的な触媒系を提供することである。
し、触媒残渣の非常に少ないポリオレフィンを製造する
ことができ、よって過度に大量の添加化合物を用いるこ
となく優れたポリマー生成物特性及び品質を達成するこ
とができるオレフィン重合用触媒を提供することであ
る。
好な流動性を有するポリマー粉末を製造することができ
るオレフィン重合触媒系を提供することである。
α−オレフィンを良好なコモノマー取込み能で共重合す
るのに適した新規な触媒系を提供することである。
重合及び共重合のために非常に安定した重合カイネチッ
ク挙動を示す新規な触媒系を提供することである。
新規触媒を使用することにより少ない溶媒抽出物、高い
触媒効率、高いポリマー嵩密度及び良好なコモノマー取
込みのすべてが達成され得る。新規触媒は、(A)マグ
ネシウム化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物及
び電子供与体を共微粉砕して調製される固体触媒成分及
び(B)有機アルミニウム化合物を含む。本発明はま
た、前記触媒を用いるポリオレフィンの製造方法に関す
る。
マー製造過程で形成される溶媒抽出物を最小限に抑えて
ポリオレフィン(特に、ポリエチレン及びその共重合
体)を製造し得ることである。従って、得られたポリマ
ーから低分子量ワックス及びオリゴマーを除去するコス
トのかかるステップを排除し得る。本発明の新規触媒系
を用いて製造したポリマー生成物は改良された透明度、
落槍衝撃強さ及び不粘着性を示す。更に、溶媒抽出物が
多いためにポリマー加工中に生ずる発煙やダイ沈着の問
題も解消されている。更に、重合過程で溶媒抽出物が余
り形成されないために伝熱効率が改良され、その結果製
造効率が向上する。
が非常に高い重合活性を有していることである。さら
に、高い重合活性のために得られたポリマー生成物中の
触媒残渣濃度は低減し、よってポリマーの特性及び品質
が向上し、ポリマー安定剤の使用が低減される。加え
て、触媒効率が高いために同一量のポリマー生成物を製
造するのに使用する触媒量は少なくてすみ、よってポリ
マー製造方法はより効率的且つより経済的となる。
い嵩密度及び良好な流動性を有する粉末状ポリマーが製
造され、よって製造過程での乾燥機及び遠心機の効率、
伝熱効率、ポリマー輸送が向上し、最終的に製造速度が
増加することである。
リマーが狭い粒度分布及び比較的少量の微粒子を有して
いることである。このために、反応器を汚染することな
く重合反応を連続的に実施することが可能となり、ポリ
マー粒子の遠心分離及びポリマーの輸送や他の取り扱い
が容易となる。
フィンのホモ重合及び共重合に対して非常に安定した重
合カイネチック挙動及び長い活性寿命を示し、このこと
はポリオレフィン製造プロセスとして非常に望ましく、
安定な反応器方法が確実にコントロールされることであ
る。
囲の水素応答を有し、このために水素濃度をコントロー
ルすることにより製品のメルトインデックスグレードを
調節することが容易なことである。
と他の高級α−オレフィンの共重合の場合にはコモノマ
ーの取込み能を高めることができ、高い衝撃強度や格別
に高い耐環境応力亀裂性(ESCR)のような良好なポ
リマー特性を得ることができることである。
安定した重合カイネチック特性、長い活性寿命及び広範
囲の水素応答のために新規触媒が二頂分子量分布を有す
るポリエチレン製品を製造するために多段階反応器方法
に適していることである。
付図面と関連させて考慮したときに本発明はより深く理
解される。
あり、図2は本発明のオレフィン重合方法の概略図であ
る。
ウム化合物、アルミニウム化合物、電子供与体及びチタ
ン化合物を共微粉砕して調製される。
であり、0≦n≦2、Xはハロゲンである)で示され、
この化合物は実質的に無水である。マグネシウム化合物
としては二塩化マグネシウム、二臭化マグネシウム、二
フッ化マグネシウム、二ヨウ化マグネシウム、マグネシ
ウムエトキシクロリド、マグネシウムエトキシド及びマ
グネシウムイソプロポキシドが例示され、この中で二塩
化マグネシウムが特に好ましい。
基またはアリール基であり、0≦m≦3、Xはハロゲン
である)で示される。アルミニウム化合物としてはアル
ミニウムトリメトキシド、アルミニウムトリエトキシ
ド、アルミニウムトリ−n−プロポキシド、アルミニウ
ムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリ−n−ブト
キシド、アルミニウムトリ−sec−ブトキシド、アル
ミニウムトリ−t−ブトキシド、二塩化エトキシアルミ
ニウム、塩化ジエトキシアルミニウム、三塩化アルミニ
ウム及びアルミニウムフェノキシドが例示され、この中
でアルミニウムトリエトキシド及びアルミニウムトリメ
トキシドが特に好ましい。
原子、ケイ素原子、窒素原子、硫黄原子及びリン原子か
ら選択される少なくとも1個の原子を含有する有機化合
物から選択される。電子供与体としての化合物の例は、
エーテル、アルコール、エステル、ケトン、シラン、ハ
ロゲン化アシル、アミン、ホスフィン、ホスフィンアミ
ド等であり、この中でエステル、シラン及びハロゲン化
アシルが好ましい。使用し得るエステルは、式: R1COOR2 (式中、R1及びR2はそれぞれアルキル、アルケニ
ル、アラルキル、シクロアルキルまたはアリール、或い
はこれらのハロゲン置換体である)で示される飽和もし
くは不飽和エステル、または環状エステルである。前記
エステルの例にはギ酸ブチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、アクリル酸エチル、酪酸エチル、イソ酪酸イソブチ
ル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジエチル、酒石酸
ジエチル、シクロヘキサン炭酸エチル、安息香酸エチ
ル、p−メトキシ安息香酸エチル、p−メトキシ安息香
酸メチル、p−tert−ブチル安息香酸エチル、フタ
ル酸ジアルキル、フタル酸ジアリル及びα−ナフトエ酸
エチルが含まれるが、これらに限定されない。この中で
芳香族カルボン酸のアルキルエステル、特に安息香酸ま
たは核置換安息香酸(例えば、p−メチル安息香酸及び
p−メトキシ安息香酸)のC1−8アルキルエステルで
ある。安息香酸エチル及びフタル酸ジアルキルが最も好
ましい。
ルシラン及びそのハロゲンまたはアルコキシ誘導体、線
状または環状有機ポリシラン、シロキサンポリマー及び
他のケイ素含有有機化合物である。テトラヒドロカルビ
ルシラン及びそのハロゲン誘導体は、式: R3 nSiX4−n (式中、R3は最高16個の炭素原子を有するアルキル
基であり、Xはハロゲン原子であり、nは1〜4であ
る)で示される化合物である。その例はテトラメチルシ
ラン、トリメチルフェニルシラン、テトラフェニルシラ
ン、トリメチルビニルシラン、エチルトリクロロシラ
ン、ジエチルジクロロシラン、トリエチルクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシ
ラン、ビニルトリクロロシラン、ジエチルジフルオロシ
ラン等である。テトラヒドロカルビルシランのアルコキ
シ誘導体は、式: R4 nSi(OR5)4−n (式中、R4及びR5は最高16個の炭素原子を有する
アルキル基であり、nは1〜3である)で示される化合
物である。その例はトリメトキシメチルシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
エチルジエトキシシラン、トリフェニルエトキシシラン
等である。線状または環状有機ポリシランの例はヘキサ
メチルジシラン、ヘキサフェニルジシラン、デカメチル
シクロヘキサシラン等である。使用し得るシロキサンポ
リマーは、式: −R6R7SiO− (式中、R6及びR7は水素、アルキルまたはアリール
基である)の繰り返し単位を有するポリマーであり、例
えばアルキルシロキサンポリマー、アリールシロキサン
ポリマー及びアルキルアリールシロキサンポリマーであ
る。具体的には、オクタメチルトリシロキサン、オクタ
エチルトリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、エチ
ルポリシロキサン、メチルエチルポリシロキサン、ヘキ
サフェニルシクロシロキサン、ジフェニルポリシロキサ
ン、ジフェニルオクタメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン等が例示される。他のケイ素含有
有機化合物の例には、3−クロロプロピルトリメトキシ
シラン、3−メトキシプロピルトリメトキシシラン、3
−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、2
−(トリメトキシシリルエチル)ピリジン、(N,N−
ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン、ヘキサ
メチルシラザン、トリエチルイソシアンシラザン、トリ
フェニルイソシアナートシラン、シアノメチルトリメチ
ルシラン、トリメチルシリルアセトン等が含まれる。シ
ラン化合物の中でジフェニルジクロロシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメ
チルポリシロキサン及びジフェニルポリシロキサンが好
ましい。
の化合物の混合物であってもよい。ハロゲン化アシル
は、一般式: R8−CO−X (式中、R8はアルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、シクロアルケニル基、アリール基及びアラルキ
ル基からなる群から選択される最高20個の炭素原子を
有する炭化水素基、または最高3個のハロゲン原子また
はC20以下のアルコキシ基で置換された前記炭化水素
の誘導体を表し、Xはハロゲン原子である)で示される
化合物である。その例は塩化アセチル、塩化プロピオニ
ル、塩化ブチリル、塩化ステアロイル、塩化トリクロロ
アセチル、二塩化スクシニル、塩化シクロヘキサンカル
ボニル、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化ナフト
イル、臭化ナフトイル、塩化トルオイル、臭化トルオイ
ル、二塩化フタロイル、塩化アニソイル及び塩化クロロ
ベンゾイルである。ハロゲン化アシル化合物の中でハロ
ゲン化芳香族カルボニル化合物が好ましく、塩化ベンゾ
イル、臭化ベンゾイル及び塩化トルオイルが特に好まし
い。
基であり、0≦p≦4、Xはハロゲンである)で示され
る。前記チタン化合物としては四ハロゲン化チタン、例
えばTiCl4、TiBr4及びTiI4;三ハロゲン
化アルコキシチタン、例えばTi(OCH3)Cl3、
Ti(OC2H5)Cl3、Ti(O−n−C4H9)
Cl3、Ti(OC2H5)Br3、Ti(O−イソ−
C4H9)Br3及びTi(O−シクロC6H12)C
l3;三ハロゲン化アリールオキシチタン、例えばTi
(OC6H5)Cl3;二ハロゲン化アルコキシチタ
ン、例えばTi(OCH3) 2Cl2、Ti(OC2H
5)2Cl2、Ti(O−n−C4H9)2Cl2及び
Ti(OC2H5)2Br2;モノハロゲン化トリアル
コキシチタン、例えばTi(OCH3)3Cl、Ti
(OC2H5)3Cl、Ti(O−n−C4H9)3C
l及びTi(OC2H5)3Br;テトラアルコキシチ
タン、例えばTi(OCH3)4、Ti(OC2H5)
4及びTi(O−n−C4H9)4が例示される。この
中で四ハロゲン化チタンが好ましくは、四塩化チタンが
最も好ましい。チタン化合物は単独化合物でも数種のチ
タン化合物の混合物であってもよい。
的に示す。図1に示すように、フレーム1で上記した4
つの成分を共微粉砕して粉砕熱を発生させると、フレー
ム3に示すように固体触媒成分(A)が形成される。次
いで、フレーム5に示すように固体触媒成分(A)を成
分(B)の有機アルミニウム化合物と混合して、本発明
の触媒系を得る。
ミル、衝撃ミルや遊星ミルのような適当な粉砕装置を用
いて実施する。共微粉砕の目的は、単に物理的均質性を
生ずるための通常の混合ステップよりも反応物質をより
均密に接触させることである。ボールミル、特にステン
レス鋼ボールを含むボールミルを用いることが好ましい
が、セラミック、ガラスまたは他のボール材料を使用し
てもよい。共微粉砕を実質的に酸素または湿分の非存在
下で実施することが非常に好ましい。
に依存する。しかしながら、粉砕を10分〜5日間、特
に1〜50時間実施することが通常好ましい。粉砕のた
めに好適な温度、例えば−50〜200℃、特に−10
〜100℃を使用し得るが、所望により粉砕中温度を変
化させてもよい。粉砕は微粉砕装置を加熱または冷却す
ることなく実施し得る。しかしながら、通常の粉砕条件
は、粉砕中熱が発生するので本質的に一定の温度(例え
ば、周囲温度)で操作する(通常望ましい手順である)
ために粉砕装置を冷却する必要がある場合もあり得る。
冷却の必要はミルの大きさ及び粉砕条件に依存する。
添加してもよい。この目的で使用され得る希釈剤には、
脂肪族炭化水素(例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等)、脂環式炭化水素(例え
ば、シクロヘキサン、シクロペンタン等)及びハロゲン
化炭化水素(例えば、1,2−ジクロロエタン、モノク
ロロベンゼン等)が含まれる。
(c)及び(d)は任意の接触順序の組合せに従って相
互に接触され得る。接触順序の数例を以下に示す: (1)a+b+c+d、ここでは4つの成分を同時に相
互に接触させる、 (2)(a+b)+(c+d)、ここではaとb、cと
dをそれぞれ接触させた後生じた2つの混合物を相互に
接触させる、 (3)[(a+b)+c]+d、 (4)[(a+c)+b]+d、 (5)[((a+b)+c1)+c2]+d、ここで電
子供与体c1及びc2は同一でも異なっていてもよい、 (6)[((a+b)+c1)+d]+c2、 (7)(a+b)+(c+d)+b、 (8)(a+d)+b+c、 (9)(a+d)+(b+c)、 (10)[(a+b)+b]+(c+d)、及び (11)[a+b+(c+d)]+b。
しかしながら、いずれの方法を採用したにせよ、各成分
(a)、(b)、(c)及び(d)を相互に十分に接触
させることが重要である。
のモル比は0.001:1〜2:1、好ましくは0.0
05:1〜1:1、より好ましくは0.01:1〜0.
5:1の範囲であり得る。
は0.001:1〜10:1、好ましくは0.005:
1〜1:1、より好ましくは0.01:1〜0.5:1
の範囲であり得る。
タンの量が0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜1
0重量%、より好ましくは1〜8重量%の範囲であるよ
うに調節される。
には、溶媒:マグネシウム化合物の重量比は0.01:
1〜1:1、好ましくは0.01:1〜0.5:1の範
囲である。
ために有機アルミニウム化合物Bで活性化される。好適
な有機アルミニウム化合物は、通常、式: AlR′′′qY3−q (式中、R′′′は水素または約1〜12個の炭素原子
を有するアルキル基であり、Yはハロゲン原子または約
1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、1
≦q≦3)で示される化合物である。前記アルミニウム
化合物の例としてはトリエチルアルミニウム、トリ−n
−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリ(2−メチ
ルペンチル)アルミニウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウム、エチルアルミニウムセスキクロリド、塩化ジエ
チルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムエトキシド、ヨウ化ジエチルアルミニウ
ム、メチルアルミノキサン及びエチルアルミノキサンが
あり、この中でトリエチルアルミニウムが好ましい。有
機アルミニウム化合物:固体触媒A中の金属チタンのモ
ル比は10000:1〜0.1:1、好ましくは100
0:1〜0.5:1、より好ましくは200:1〜1:
1の範囲であり得る。
触媒を使用する以外はチーグラー−ナッタ型触媒を用い
る慣用方法と本質的に同じである。図2に示すように、
フレーム7において本発明の触媒系及び1つ以上のオレ
フィンを混合し、フレーム9においてスラリー、液体ま
たは気体重合を20〜300℃の温度及び1〜80バー
ルの圧力で実施すると、フレーム11において高品質の
本発明のポリオレフィン生成物が得られる。
素原子を有するオレフィンの1つ以上を重合し得る。前
記オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1
−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、1−メ
チル−1−ヘプテン、5−メチル−1−ヘプテン、6−
メチル−1−ヘプテン及び4,4−ジメチル−1−ヘキ
センが例示される。本発明に従って重合される特に好ま
しいオレフィンはエチレン、プロピレン、1−ブテン及
び1−ヘキセンである。前記オレフィンの混合物、例え
ばエチレン/プロピレン、エチレン/1−ブテン、エチ
レン/1−ヘキセン及びエチレン/1−ブテン/1−ヘ
キセンを使用してもよい。
のような不活性炭化水素を溶媒として使用するスラリー
重合方法、液化モノマーを使用するバルク重合方法、ま
たは気相にモノマーを存在させる気相重合方法により実
施され得る。重合は連続式またはバッチ式に実施され得
る。反応中酸素及び湿分を実質的に含まない条件が維持
される。オレフィンの重合条件には20〜300℃(好
ましくは、50〜180℃)の温度及び1〜80バール
(好ましくは、2〜50バール)の圧力が含まれる。
るとき、得られるポリマーの分子量は重合温度及び触媒
量のような重合条件を調節することにより容易にコント
ロールし得るが、重合系に水素を添加するとより効率的
にコントロールし得る。
応を各段階の重合条件を変更して、例えば異なる水素濃
度及び/または重合温度を使用して実施してもよい。例
えば、二頂高密度ポリエチレンの2−または3段階スラ
リー反応器方法を使用し得る。
時)は、ポリマー重量(g)を触媒重量(g)、モノマ
ー圧力(バール)及び重合時間(時)で割ることにより
算出する。
オレフィンサンプルをソックスレー抽出器及びヘキサン
溶媒を用いて16時間抽出することにより測定したポリ
オレフィン中のヘキサン抽出分の重量%である。
3)はASTM D1622手順に従って測定する。
D1238手順に従って測定する。190℃でのメルト
インデックス(MI)(g/10分)では2.16kg
の荷重、190℃での高荷重メルトインデックス(HL
MI)(g/10分)では21.6kgの荷重を用い
る。メルトフロー比はHLMI/MIの比である。
cm3)はASTM D1505及びD2839手順に
従って測定する。
従う。
施例は本発明の範囲を例示するために提示されているの
であって、本発明を限定するものではない。
リモル)、アルミニウムトリエトキシド(2.5g,1
5.4ミリモル)、安息香酸エチル(2.1g,14ミ
リモル)及び四塩化チタン(3.15g,16.6ミリ
モル)を振動ボールミルにおいて窒素雰囲気下て室温で
15分間共摩砕した。その結果、明灰色粉末状固体が得
られた。
ステンレス鋼オートクレーブを乾燥し、内部雰囲気を窒
素で置換した後、ヘキサン(1L)を充填し、加熱して
温度を50℃に上げた。次いで、トリエチルアルミニウ
ム(1ミリモル)及び上記(a)で得た固体触媒(2
0.5mg)をオートクレーブに順次添加し、撹拌しな
がら温度を85℃に上げた。窒素圧を調節することによ
りヘキサン蒸気圧から29psi(2バール)の圧力と
した系を水素を用いて87psiの全圧まで加圧し、そ
の後エチレンを用いて145psiの全圧まで加圧し
て、重合反応を開始した。重合中全圧を一定に維持する
ためにエチレンを連続供給しながら反応をこの条件で1
時間維持した。次いで、反応混合物を冷却し、混合物に
酸性化メタノール(約100ml)を添加し、生じたポ
リマーを濾過により分離し、減圧下70℃で6時間乾燥
して、15.6g/10分のMI、0.37g/cm3
の嵩密度及び0.8重量%のヘキサン抽出物を有する白
色ポリエチレン127gを得た。その触媒活性は154
9gPE/g触媒・バール・時であった。
ステンレス鋼オートクレーブを乾燥し、内部雰囲気を窒
素で置換した後、ヘキサン(1L)を充填し、加熱して
温度を50℃に上げた。次いで、トリエチルアルミニウ
ム(1ミリモル)及び上記(a)で得た固体触媒(1
0.1mg)をオートクレーブに順次添加し、撹拌しな
がら温度を80℃に上げた。窒素圧を調節することによ
りヘキサン蒸気圧から29psi(2バール)の圧力と
した系にヘキサン(10ml)及び300ml容量のス
テンレス鋼ボンベから5psiの水素を注入し、その後
145psiの全圧までエチレンを注入して、反応を開
始した。反応器圧力を一定に維持するためにエチレンを
連続供給しながら共重合を30分間実施した。反応混合
物を冷却し、混合物に酸性化メタノール(約100m
l)を添加し、生じたポリマーを濾過により分離し、減
圧下70℃で6時間乾燥して、0.5g/10分のHL
MI、0.36g/cm3の嵩密度及び0.953g/
cm3の密度を有する白色ポリエチレン137gを得
た。その触媒活性は3436gPE/g触媒・バール・
時であった。
リモル)及び四塩化チタン(3.15g,16.6ミリ
モル)を実施例1と同様にして共微粉砕して、明灰色粉
末状固体を得た。上記固体触媒20.2mgを用いた以
外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施して、8.7
g/10分のMI、0.15g/cm3の嵩密度及び
1.6重量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレ
ン84.5gを得た。触媒活性は1046gPE/g触
媒・バール・時であった。上記固体触媒10.4mgを
用いた以外は実施例1と同様にして共重合を実施して、
0.31g/10分のHLMI、0.14g/cm3の
嵩密度及び0.967g/cm3の密度を有する白色ポ
リエチレン76.6gを得た。その触媒活性は1865
gPE/g触媒・バール・時であった。
リモル)、アルミニウムトリエトキシド(2.5g,1
5.4ミリモル)及び四塩化チタン(3.15g,1
6.6ミリモル)を実施例1と同様にして共微粉砕し
て、明灰色粉末状固体を得た。上記固体触媒20.3m
gを用いた以外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施
して、12.7g/10分のMI、0.20g/cm3
の嵩密度及び2.1重量%のヘキサン抽出物を有する白
色ポリエチレン110.1gを得た。触媒活性は135
6gPE/g触媒・バール・時であった。上記固体触媒
9.9mgを用いた以外は実施例1と同様にして共重合
を実施して、0.40g/10分のHLMI、0.18
g/cm3の嵩密度及び0.965g/cm3の密度を
有する白色ポリエチレン87.4gを得た。その触媒活
性は2236gPE/g触媒・バール・時であった。
リモル)、安息香酸エチル(2.1g,14ミリモル)
及び四塩化チタン(3.15g,16.6ミリモル)を
実施例1と同様にして共微粉砕して、明灰色粉末状固体
を得た。上記固体触媒20.2mgを用いた以外は実施
例1と同様にしてホモ重合を実施して、9.6g/10
分のMI、0.24g/cm3の嵩密度及び1.3重量
%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレン103.
3gを得た。その触媒活性は1278gPE/g触媒・
バール・時であった。上記固体触媒10.2mgを用い
た以外は実施例1と同様にして共重合を実施して、0.
34g/10分のHLMI、0.22g/cm3の嵩密
度及び0.962g/cm3の密度を有する白色ポリエ
チレン84.2gを得た。その触媒活性は2091gP
E/g触媒・バール・時であった。
作条件は実施例1と同一とした。無水二塩化マグネシウ
ム(14.34g,150.6ミリモル)及びアルミニ
ウムトリエトキシド(2.5g,15.4ミリモル)を
1時間共微粉砕した。次いで、安息香酸エチル(2.1
g,14ミリモル)をミルに充填し、生じた混合物を更
に2時間微粉砕した。次いで、四塩化チタン(3.15
g,16.6ミリモル)をミルに充填し、混合物を13
時間微粉砕した。その結果、明灰色粉末状固体を得た。
実施例1と同様にしてホモ重合を実施して、15.5g
/10分のMI、0.37g/cm3の嵩密度及び0.
8重量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレン1
31.7gを得た。その触媒活性は1630gPE/g
触媒・バール・時であった。上記固体触媒10.1mg
を用いた以外は実施例1と同様にして共重合を実施し
て、0.48g/10分のHLMI、0.36g/cm
3の嵩密度及び0.955g/cm3の密度を有する白
色ポリエチレン139.4gを得た。その触媒活性は3
496gPE/g触媒・バール・時であった。
リモル)、アルミニウムトリエトキシド(2.5g,1
5.4ミリモル)、安息香酸エチル(1.1g,7.3
2ミリモル)及び四塩化チタン(3.15g,16.6
ミリモル)を実施例2と同様にして微粉砕して、明灰色
粉末状固体を得た。上記固体触媒20.1mgを用いた
以外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施して、1
3.9g/10分のMI、0.36g/cm3の嵩密度
及び1.4重量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエ
チレン115gを得た。その触媒活性は1430gPE
/g触媒・バール・時であった。上記固体触媒10.2
mgを用いた以外は実施例1と同様にして共重合を実施
して、0.43g/10分のHLMI、0.34g/c
m3の嵩密度及び0.957g/cm3の密度を有する
白色ポリエチレン133.5gを得た。その触媒活性は
3315gPE/g触媒・バール・時であった。
リモル)、アルミニウムトリエトキシド(1.5g,
9.25ミリモル)、安息香酸エチル(1.6g,1
0.7ミリモル)及び四塩化チタン(3.15g,1
6.6ミリモル)を実施例2と同様にして微粉砕して、
明灰色粉末状固体を得た。上記固体触媒20.4mgを
用いた以外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施し
て、15.1g/10分のMI、0.37g/cm3の
嵩密度及び0.7重量%のヘキサン抽出物を有する白色
ポリエチレン159.6gを得た。その触媒活性は19
56gPE/g触媒・バール・時であった。上記固体触
媒10.3mgを用いた以外は実施例1と同様にして共
重合を実施して、0.49g/10分のHLMI、0.
37g/cm3の嵩密度及び0.956g/cm3の密
度を有する白色ポリエチレン151.5gを得た。その
触媒活性は3725gPE/g触媒・バール・時であっ
た。
作条件は実施例2と同一とした。無水二塩化マグネシウ
ム(14.34g,150.6ミリモル)及びアルミニ
ウムトリエトキシド(1.5g,9.25ミリモル)を
1時間共微粉砕した。次いで、安息香酸エチル(1.6
g,10.7ミリモル)をミルに充填し、生じた混合物
を更に1時間微粉砕した。次いで、ジメチルジエトキシ
シラン(0.5g,3.37ミリモル)を混合物に添加
し、混合物を2時間共微粉砕した。次いで、四塩化チタ
ン(3.15g,16.6ミリモル)をミルに充填し、
混合物を13時間微粉砕した。その結果、灰色粉末状固
体を得た。
実施例1と同様にしてホモ重合を実施して、14.7g
/10分のMI、0.41g/cm3の嵩密度及び0.
8重量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレン1
57.8gを得た。その触媒活性は1953gPE/g
触媒・バール・時であった。上記固体触媒10.3mg
を用いた以外は実施例1と同様にして共重合を実施し
て、0.52g/10分のHLMI、0.36g/cm
3の嵩密度及び0.953g/cm3の密度を有する白
色ポリエチレン164.4gを得た。触媒活性は404
3gPE/g触媒・バール・時であった。
キシシラン(0.5g,1.84ミリモル)を用いる以
外は実施例5と同様にして触媒を調製した。その結果、
明褐色粉末状固体を得た。上記固体触媒20.5mgを
用いた以外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施し
て、13.1g/10分のMI、0.41g/cm3の
嵩密度及び0.8重量%のヘキサン抽出物を有する白色
ポリエチレン163.8gを得た。その触媒活性は19
98gPE/g触媒・バール・時であった。上記固体触
媒10.5mgを用いた以外は実施例1と同様にして共
重合を実施して、0.56g/10分のHLMI、0.
39g/cm3の嵩密度及び0.952g/cm3の密
度を有する白色ポリエチレン170.1gを得た。その
触媒活性は4103gPE/g触媒・バール・時であっ
た。
ロシラン(0.5g,1.97ミリモル)を用いる以外
は実施例5と同様にして触媒を調製した。その結果、明
褐色粉末状固体を得た。上記固体触媒20.3mgを用
いた以外は実施例1と同様にしてホモ重合を実施して、
14.5g/10分のMI、0.41g/cm3の嵩密
度及び0.9重量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリ
エチレン155gを得た。その触媒活性は1909gP
E/g触媒・バール・時であった。上記固体触媒10.
4mgを用いた以外は実施例1と同様にして共重合を実
施して、0.61g/10分のHLMI、0.38g/
cm3の嵩密度及び0.953g/cm3の密度を有す
る白色ポリエチレン166.6gを得た。その触媒活性
は4057gPE/g触媒・バール・時であった。
g,7.04ミリモル)を用いる以外は実施例2と同様
にして触媒を調製した。明灰色固体を得た。上記固体触
媒20.2mgを用いた以外は実施例1と同様にしてホ
モ重合を実施して、14.4g/10分のMI、0.3
7g/cm3の嵩密度及び0.9重量%のヘキサン抽出
物を有する白色ポリエチレン133gを得た。その触媒
活性は1646gPE/g触媒・バール・時であった。
g,14.2ミリモル)を用いる以外は実施例2と同様
にして触媒を調製した。明灰色固体を得た。上記固体触
媒20.4mgを用いた以外は実施例1と同様にしてホ
モ重合を実施して、16.4g/10分のMI、0.3
8g/cm3の嵩密度及び0.8重量%のヘキサン抽出
物を有する白色ポリエチレン119gを得た。その触媒
活性は1458gPE/g触媒・バール・時であった。
g,7.04ミリモル)を用いる以外は実施例5と同様
にして触媒を調製した。明灰色固体を得た。上記固体触
媒20.3mgを用いた以外は実施例1と同様にしてホ
モ重合を実施して、15.2g/10分のMI、0.3
7g/cm3の嵩密度及び0.9重量%のヘキサン抽出
物を有する白色ポリエチレン145gを得た。その触媒
活性は1786gPE/g触媒・バール・時であった。
ステンレス鋼オートクレーブを乾燥し、内部雰囲気を窒
素で置換した後、ヘキサン(1L)を充填し、加熱して
温度を50℃に上げた。次いで、トリエチルアルミニウ
ム(4ミリモル)、シクロヘキシルメチルジメトキシシ
ラン(0.4ミリモル)及び実施例10で得た固体触媒
(20.5mg)をオートクレーブに順次添加し、撹拌
しながら温度を70℃に上げた。窒素圧を調節すること
によりヘキサン蒸気圧から14.5psiの圧力とした
系を水素で加圧して29psiの全圧とした後、プロピ
レンで加圧して130.5psiの全圧として、重合反
応を開始した。重合中全圧を一定に維持するためにエチ
レンを連続供給しながら反応をこの条件で1時間維持し
た。次いで、反応混合物を冷却し、混合物に酸性化メタ
ノール(約100ml)を添加し、生じたポリマーを濾
過により分離し、減圧下70℃で6時間乾燥して、0.
40g/cm3の嵩密度、2.4重量%のヘキサン抽出
物及び5.6重量%のヘプタン抽出物を有する白色ポリ
プロピレン187gを得た。その触媒活性は1303g
PE/g触媒・バール・時であった。
例1と同様にして共重合を実施して、0.50g/10
分のHLMI、0.35g/cm3の嵩密度及び0.9
57g/cm3の密度を有する白色ポリエチレン158
gを得た。その触媒活性は4811gPE/g触媒・バ
ール・時であった。
ン重合を実施した。反応時間を2時間に延長した以外は
ホモ重合条件は実施例4と同一として、14.5g/1
0分のMI、0.37g/cm3の嵩密度及び0.7重
量%のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレン154
gを得た。その触媒活性は1951gPE/g触媒・バ
ール・時であった。
一条件でエチレン重合を実施して、14.5g/10分
のMI、0.37g/cm3の嵩密度及び0.6重量%
のヘキサン抽出物を有する白色ポリエチレン293gを
得た。この重合中、エチレンの流速は一定に保った。触
媒活性は1831gPE/g触媒・バール・時であっ
た。粉末状ポリマーを篩分けし、50ミクロン以下のポ
リマー粒子が0%であったことが判明した。
ステンレス鋼オートクレーブを乾燥し、内部雰囲気を窒
素で置換した後、ヘキサン(1L)を充填し、加熱して
温度を50℃に上げた。次いで、トリエチルアルミニウ
ム(1ミリモル)及び実施例4で得た固体触媒(10.
1mg)をオートクレーブに順次添加し、撹拌しながら
温度を80℃に上げた。窒素圧を調節することによりヘ
キサン蒸気圧から29psiの圧力とした系にヘキサン
(25ml)及び300ml容量のステンレス鋼ボンベ
から5psiの水素を注入した後、全圧145psiま
でエチレンを注入し、この状態で重合を25分間実施し
た。300ml容量のステンレス鋼ボンベから別に80
psiの水素を注入し、エチレン圧を145psiの全
圧に維持し、この状態で重合を120分間実施した。反
応混合物を冷却し、混合物に酸性化メタノール(約10
0ml)を添加し、生じたポリマーをガラスフィルター
を用いて分離し、減圧下70℃で4時間乾燥して、1
0.5g/10分のHLMI、0.06g/10分のM
I、0.33g/cm3の嵩密度、0.946g/cm
3の密度及び0.5重量%のヘキサン抽出物を有する白
色ポリエチレン298gを得た。ポリマー特性をGPC
により調べたところ、二頂分子量分布を示した。前記ポ
リマーをブローフィルムのために使用し、得られたフイ
ルムは以下の特性: 透明度 87.9(ASTM D1746); 曇価 6.6(ASTM D1003); MD引張強度 11050psi(ASTM D882); TD引張強度 6500psi; MD引裂強度 24g/ミル(ASTM D1992); TD引裂強度 450g/ミル; 落槍衝撃強度 350g(ASTM D1709); を示した。
ステンレス鋼オートクレーブを乾燥し、内部雰囲気を窒
素で置換した後、ヘキサン(1L)を充填し、加熱して
温度を50℃に上げた。次いで、トリエチルアルミニウ
ム(1ミリモル)及び比較例2で得た固体触媒(10.
2mg)をオートクレーブに順次添加し、撹拌しながら
温度を80℃に上げた。窒素圧を調節することによりヘ
キサン蒸気圧から29psiの圧力とした系にヘキサン
(25ml)及び300ml容量のステンレス鋼ボンベ
から5psiの水素を注入した後、全圧145psiま
でエチレンを注入し、この状態で重合を25分間実施し
た。300ml容量のステンレス鋼ボンベから別に10
0psiの水素を注入し、エチレン圧を145psiの
全圧に維持し、この状態で重合を140分間実施した。
反応混合物を冷却し、混合物に酸性化メタノール(約1
00ml)を添加し、生じたポリマーをガラスフィルタ
ーを用いて分離し、減圧下70℃で4時間乾燥して、
9.8g/10分のHLMI、0.08g/10分のM
I、0.18g/cm3の嵩密度、0.954g/cm
3の密度及び1.4重量%のヘキサン抽出物を有する白
色ポリエチレン184gを得た。ポリマー特性をGPC
により調べたところ、二頂分子量分布を示した。前記ポ
リマーをブローフィルムのために使用し、得られたフイ
ルムは以下の特性: 透明度 77.2; 曇価 23.5; MD引張強度 8550psi; TD引張強度 4500psi; MD引裂強度 12g/ミル; TD引裂強度 240g/ミル; 落槍衝撃強度 125g; を示した。
の改変及び変更が可能であることは自明である。従っ
て、本発明の範囲内で本明細書に記載されている以外の
方法で本発明を実施し得ると理解される。
Claims (20)
- 【請求項1】 (A)マグネシウム化合物、アルミニウ
ム化合物、酸素原子,ケイ素原子,窒素原子,硫黄原子
及びリン原子から選択される少なくとも1個の原子を含
有する有機化合物の電子供与体及びチタン化合物を共微
粉砕して調製される固体触媒成分及び(B)有機アルミ
ニウム化合物を含むことを特徴とするオレフィン重合触
媒。 - 【請求項2】 マグネシウム化合物が一般式: Mg(OR)2−nXn (式中、Rは最高12個の炭素原子を有するアルキル基
であり、0≦n≦2、Xはハロゲンである)で示される
ことを特徴とする請求項1に記載の触媒。 - 【請求項3】 マグネシウム化合物が二塩化マグネシウ
ム、二臭化マグネシウム、二フッ化マグネシウム、二ヨ
ウ化マグネシウム、マグネシウムエトキシクロリド、マ
グネシウムエトキシド及びマグネシウムイソプロポキシ
ドからなる群から選択されることを特徴とする請求項2
に記載の触媒。 - 【請求項4】 マグネシウム化合物が二塩化マグネシウ
ムであることを特徴とする請求項3に記載の触媒。 - 【請求項5】 アルミニウム化合物が一般式: Al(OR’)3−mXm (式中、R’は最高12個の炭素原子を有するアルキル
基またはアリール基であり、0≦m≦3、Xはハロゲン
である)で示されることを特徴とする請求項1に記載の
触媒。 - 【請求項6】 アルミニウム化合物がアルミニウムトリ
メトキシド、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウ
ムトリ−n−プロポキシド、アルミニウムトリイソプロ
ポキシド、アルミニウムトリ−n−ブトキシド、アルミ
ニウムトリ−sec−ブトキシド、アルミニウムトリ−
t−ブトキシド、二塩化エトキシアルミニウム、塩化ジ
エトキシアルミニウム、三塩化アルミニウム及びアルミ
ニウムフェノキシドからなる群から選択されることを特
徴とする請求項5に記載の触媒。 - 【請求項7】 アルミニウム化合物がアルミニウムトリ
エトキシド及びアルミニウムトリメトキシドからなる群
から選択されることを特徴とする請求項6に記載の触
媒。 - 【請求項8】 電子供与体がエーテル、アルコール、エ
ステル、ケトン、シラン、アミン、ハロゲン化アシル、
ホスフィン及びホスフィンアミドからなる群から選択さ
れることを特徴とする請求項1に記載の触媒。 - 【請求項9】 エステルが式: R1COOR2 (式中、R1及びR2はそれぞれアルキル、アルケニ
ル、アラルキル、シクロアルキルまたはアリール、或い
はこれらのハロゲン置換体である)で示される飽和もし
くは不飽和エステル、または環状エステルであることを
特徴とする請求項8に記載の触媒。 - 【請求項10】 エステルがギ酸ブチル、酢酸エチル、
酢酸ブチル、アクリル酸エチル、酪酸エチル、イソ酪酸
イソブチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジエチ
ル、酒石酸ジエチル、シクロヘキサン炭酸エチル、安息
香酸エチル、p−メトキシ安息香酸エチル、p−メチル
安息香酸メチル、p−tert−ブチル安息香酸エチ
ル、フタル酸ジアルキル、フタル酸ジアリル及びα−ナ
フトエ酸エチルからなる群から選択されることを特徴と
する請求項9に記載の触媒。 - 【請求項11】 シランがテトラヒドロカルビルシラン
及びそのハロゲンまたはアルコキシ誘導体、線状または
環状有機ポリシラン、シロキサンポリマー及び他のケイ
素含有有機化合物からなる群から選択されることを特徴
とする請求項8に記載の触媒。 - 【請求項12】 シランがテトラメチルシラン、トリメ
チルフェニルシラン、ジエチルジクロロシラン、フェニ
ルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、トリ
メトキシメチルシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、トリフェニルエトキシシラン、ヘキサフェニルジシ
ラン、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン及び2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジンか
らなる群から選択されることを特徴とする請求項11に
記載の触媒。 - 【請求項13】 チタン化合物が式: Ti(OR”)4−pXp (式中、R”は最高12個の炭素原子を有するアルキル
基であり、0≦p≦4、Xはハロゲンである)で示され
ることを特徴とする請求項1に記載の触媒。 - 【請求項14】 チタン化合物が四塩化チタン、チタン
テトラエトキシド、二塩化ジエトキシチタン、チタンテ
トラブトキシド及び三塩化エトキシチタンからなる群か
ら選択されることを特徴とする請求項15に記載の触
媒。 - 【請求項15】 触媒成分中のアルミニウム化合物:マ
グネシウム化合物のモル比が0.005:1〜1:1で
あり、電子供与体:マグネシウム化合物のモル比が0.
005:1〜1:1であり、得られる固体中のチタンの
量が0.5〜10重量%であることを特徴とする請求項
1に記載の触媒。 - 【請求項16】 有機アルミニウム化合物が式: AlR′′′qY3−q (式中、R′′′は水素または最高12個の炭素原子を
有するアルキル基であり、Yはハロゲン原子または約1
〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、1≦
q≦3)で示されることを特徴とする請求項1に記載の
触媒。 - 【請求項17】 有機アルミニウム化合物がトリエチル
アルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニ
ウム、トリ(2−メチルペンチル)アルミニウム、水素
化ジ−イソブチルアルミニウム、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、塩化ジエチルアルミニウム、二塩化エチ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキシド、ヨ
ウ化ジエチルアルミニウム、メチルアルミノキサン及び
エチルアルミノキサンからなる群から選択され、この中
でトリエチルアルミニウムが特に好ましいことを特徴と
する請求項16に記載の触媒。 - 【請求項18】 有機アルミニウム化合物:固体触媒成
分A中の金属チタンのモル比が1000:1〜0.5:
1の範囲であり得ることを特徴とする請求項1に記載の
触媒。 - 【請求項19】 エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オク
テン、1−ノネン、1−デセン、1−メチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ヘプテン、5−メチル−1−ヘ
プテン、6−メチル−1−ヘプテン及び4,4−ジメン
チル−1−ヘキセンからなる群から選択される少なくと
も1つのオレフィンを触媒の存在下で高温で反応させる
ことからなる前記オレフィンの重合方法であって、前記
触媒が(A)マグネシウム化合物、アルミニウム化合
物、酸素原子,ケイ素原子,窒素原子,硫黄原子及びリ
ン原子から選択される少なくとも1個の原子を含有する
有機化合物の電子供与体及びチタン化合物を共微粉砕し
て調製される固体触媒成分及び(B)有機アルミニウム
化合物を含むことを特徴とする前記方法。 - 【請求項20】 重合を20〜300℃の温度及び1〜
80バールの圧力で実施することを特徴とする請求項1
9に記載の方法。
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