JP2003180382A - Il−13受容体ポリペプチド - Google Patents

Il−13受容体ポリペプチド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療レベルにおける、IL-4およびIL-1
3の調節の現象の、および特にこれらの2種のサイトカ
インのいずれかによって創製される効果を分離し、別々
に制御すること。 【解決手段】 IL−13に特異的に結合することがで
きる配列番号:2の配列のフラグメントからなり、かつ
/または細胞膜のレベルでIL−13によって特異的に
生成されるシグナルの伝達に関与し、かつ/または配列
番号:2の配列のポリペプチドに特異的な抗体によって
認識され、ならびに/あるいは配列番号2の配列のポリ
ペプチドを認識する抗体を誘導することができる精製さ
れたポリペプチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターロイキン
-13(IL-13)に対して特異的な受容体活性を有す
る精製ポリペプチド、その生物学的に活性なフラグメン
ト、および相当する核酸配列、ならびにそれらの適用に
関する。
【0002】
【従来の技術】IL-13は、最近同定された(1、
2)、活性化Tリンパ球、活性化後のBリンパ球および
肥満細胞によって分泌される112アミノ酸のサイトカ
インである。IL-4と共有するその膨大な生物特性に
より、IL-13はIL-4様サイトカインとして説明さ
れている。その活性は、B-細胞(3-5)、単球(6-
10)および他の非-造血細胞(11-12)に対するI
L-4の活性に実際に類似している。一方、IL-4とは
反対に、休止または活性化T細胞に対しては特異的な効
果を何ら及ぼさないようである(13)。
【0003】単球/マクロファージ、Bリンパ球および
ある種の造血前駆体に対するIL-13の種々の生物活
性はA.J.Mintyによって、ならびにIL-13の概説論文
に詳記されている(例えば14を参照されたし)。加え
て、幾つかのデータは、このサイトカインが他の細胞型
に対して多面的な効果を有することを示している。IL
-13によって直接的に影響を受けるこれらの非-造血細
胞は、内皮細胞および小膠細胞、表皮ケラチン細胞、な
らびに腎臓および小腸のガン腫である。IL-13の抗-
炎症および免疫調節活性は、例えば、自己免疫疾患、腫
瘍およびウイルス病理の治療に有用となり得る。
【0004】しかしながら、臨床レベルにおけるこれら
の生物特性の利用には、関連する病理において生物特性
を制御および変調させることができるように、それを介
してこの効果が発揮されるシグナルおよびメカニズムの
完全な認識が要求される。細胞内の生物分子によって伝
達されるシグナルの分析におけるステージの1つは、そ
の膜受容体を同定することにある。IL-13受容体の
この側面に対して行った研究実験により、IL-13お
よびIL-4が共通の受容体、または非常に少なく見積
もっても共通受容体複合体の幾つかのコンポーネント、
ならびに共通のシグナル伝達エレメントを有することが
示されている(15-18)。この受容体は、考えられ
る細胞型によって変動し得る数で、種々の細胞型の表面
に存在する。IL-13およびIL-14受容体の比較分
布が、A.J.Minty(14)によって示されている。
【0005】Kondoら(19)は、IL-4に対して高親
和性を有する受容体の構造を記載している。この受容体
は、140kDaの糖蛋白質(IL-4R)とIL-2受
容体のγ鎖(γc)との会合によって形成されるダイマ
ーである。IL-4は高親和性(50〜100pMのK
d)で140kDaの糖蛋白質サブユニット(IL-4
Rまたはgp140)に結合することができる(1
5)。しかしながら、この親和性は、γc鎖がgp14
0と会合した場合には、2〜3倍だけ上昇する。加え
て、この会合はIL-4により媒介されるある種のシグ
ナルの伝達にも必要である(19、20)。
【0006】IL-13またはIL-4のいずれかの結合
性に関する交差-競合実験により、IL-4はIL-13
の結合性を通常妨害し得るが、IL-13は一般的にI
L-4のその受容体に対する結合性を部分的にしか妨害
できず(17、21)、IL-4受容体の2個のサブユ
ニットのいずれにも、またはそれらの会合によって形成
された複合体にも結合しないことが立証されている。こ
れらの知見に基づいて、本発明者らは、IL-13に対
して特異的な受容体が、もう1個のIL-13結合性コ
ンポーネント(IL-13Rβ)と会合した受容体複合
体IL-4よりなると予想した。
【0007】IL-13およびIL-4に応答して増殖す
ることができる赤白血球細胞系統(TF-1系統)で行
った研究実験により、これらの2種のサイトカインがそ
れらの受容体に結合した後に同様の細胞内事象を生成す
ることが示された(18)。平行して、交差-連結(cro
ss-linking)実験により、gp140が、γ鎖または新
たなサブユニットのいずれかと分子量55〜70kDa
のヘテロダイマーを形成し得ることが示された(17、
21)。
【0008】さらに、マウス胚幹細胞系統で最近行われ
た研究実験により、424アミノ酸残基のポリペプチド
(IL−13Rα)をコードするゲノムDNAおよびc
DNAを単離することが可能となったが、これは、高親
和性、すなわちその定数Kdが約10pM〜100pM
の値にある親和性を有する受容体(低親和性受容体は、
2nM〜10nMの値にある定数Kdを有している)
(22、23)を構成するように、IL-13受容体が
IL-4受容体と共通の鎖を分有していることを示して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】医療レベルにおける、
IL-4およびIL-13の調節の現象の、および特にこ
れらの2種のサイトカインのいずれかによって創製され
る効果を分離し、別々に制御することができる可能性の
明確な理解の重要性に鑑み、本発明者らは、一方では、
高親和性を有するポリペプチド特異的結合性IL-13
の特徴付けに、他方では、低親和性でIL-13に単独
で特異的に結合し、IL-4受容体と会合するとIL-1
3に対する高親和性受容体を構成するもう1種のポリペ
プチドの特徴付けに関心を持った。
【0010】
【課題を解決するための手段】今回、本発明者らは、他
の公知のヒト腎臓ガン腫系統(21)よりもより多量に
IL-13特異的受容体を発現しているヒトガン腫細胞
系統を同定し、今回、IL-4/IL-13受容体に対す
るIL-13の結合に寄与する、IL-13Rβと称する
一次サブユニットのクローニング、ならびに2種のサイ
トカイン間の交差-競合を許容する高親和性受容体を構
成するためにIL-13受容体とIL-4受容体によって
分有されている、IL-13Rαと称する共通鎖のクロ
ーニングを行った。しかるに、本発明はIL-13に特
異的に結合する精製ポリペプチドに関する。
【0011】さらに特に、本発明の対象は、そのアミノ
酸配列がIL-13に対して特異的な受容体(IL-13
RβおよびIL-13Rα)の配列に対応する精製ポリ
ペプチド、またはその生物学的に活性なフラグメントで
ある。また、本発明の対象は、該ポリペプチドまたはそ
の生物学的に活性なフラグメントをコードする単離DN
A配列でもある。加えて、本発明は、前記定義のヌクレ
オチド配列の少なくとも1種を含有する発現ベクター、
および該ヌクレオチド配列のうちの1種の複製および/
または発現を許容する条件下にてこれらの発現ベクター
でトランスフェクトした宿主細胞に関する。トランスフ
ェクトした宿主細胞による組換えIL-13Rβおよび
IL-13Rαまたはそれらの生物学的に活性なフラグ
メントの産生方法も本発明の一部である。
【0012】また、本発明は、IL-13によって創製
される免疫および炎症メカニズムを調節するための、I
L-13Rβおよび/またはIL-13Rαまたはそれら
の生物学的に活性なフラグメントを含む医薬組成物をも
含む。加えて、本発明は、IL-13Rβおよび/また
はIL-13Rαの活性を変調させることができる剤を
同定するための方法、およびこれらの剤をスクリーニン
グするためのIL-13Rβおよび/またはIL-13R
αまたはそれらのフラグメントの使用、ならびにIL-
13受容体の活性を変調させることができる新規な生成
物の製造方法に関する。
【0013】また、本発明は、IL-13Rβおよび/
またはIL-13Rαに対して特異的な抗体または抗体
の誘導体をも含む。
【0014】最後に、本発明は、IL-13Rβおよび
/またはIL-13Rα、それらの生物学的に活性なフ
ラグメントのうちの1種、またはこの受容体の活性を特
異的に変調させることができる化合物を、医薬上許容さ
れるビヒクルと組合せて患者に投与することを含む、I
L-13によって媒介される免疫反応を変調させるため
の治療処理方法に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】以降の本発明の記載においては、
以下の定義を使用する:‐高親和性でIL-13に特異
的に結合するポリペプチド(IL-13Rβ):配列番
号2のアミノ酸配列を含むポリペプチド、またはそのい
ずれかの生物学的に活性なフラグメントもしくは誘導
体;
【0016】-低親和性でIL-13に単独で特異的に結
合し、IL-4受容体と会合すると高親和性受容体を構
成するポリペプチド(IL-13Rα):配列番号4の
アミノ酸配列を含むポリペプチド、またはそのいずれか
の生物学的に活性なフラグメントもしくは誘導体;
【0017】-生物学的に活性な:IL-13に特異的に
結合することができ、かつ/または細胞膜のレベルでI
L-13によって特異的に生成されるシグナルの伝達に
関与することができ、かつ/またはIL-4およびIL-
13に結合することができる複合体を形成するように、
IL-4に対して特異的な受容体(IL-4R/gp14
0)と相互作用することができ、かつ/または配列番号
2の配列および/または配列番号4の配列のポリペプチ
ドに対して特異的な抗体によって認識され、ならびに/
あるいは配列番号2の配列および/または配列番号4の
配列のポリペプチドを認識する抗体を誘導することがで
きること;
【0018】-誘導体:配列番号2の配列および/また
は配列番号4の配列のポリペプチドの変異型であるいず
れかのポリペプチド、または配列番号2の配列または配
列番号4の配列の遺伝的および/または化学的性質の改
変から得た、すなわち1個または限定数のアミノ酸の突
然変異、欠失、付加、置換および/または化学修飾によ
って得たいずれかの分子、ならびにいずれかのイソ型配
列、すなわち、配列番号2の配列または配列番号4の配
列、それらを生物学的に活性とする少なくとも1種の保
存された特性を有するD エナンチオマー形、該変異
型、修飾またはイソ型配列中に1または2以上のアミノ
酸を含有する、それらのフラグメントのうちの1種もし
くはそれらの修飾配列のうちの1種に等しい配列。
【0019】本発明の対象は、 a)配列番号2の配列または配列番号4の配列、および b)前記定義による、配列番号2および配列番号4由来
のいずれかの生物学的に活性な配列;から選択されるア
ミノ酸配列を含む精製ポリペプチドである。誘導体の製
造は種々の対象物を有することができ、これには特にI
L-13に対する受容体の親和性を上昇させるもの、I
L-13とIL-4との間の交差-競合を変調させるも
の、それらの産生レベルを向上するもの、プロテアーゼ
に対するそれらの耐性を上昇させるもの、それらの生物
活性を改善するもの、あるいは新規な医薬的および/ま
たは生物学的特性をそれらに付与するものが含まれる。
前記定義のポリペプチドの生物学的に活性な変異型の中
では、前記のアミノ酸配列のうちの1種をコードする遺
伝子の転写物(メッセンジャーRNA)の可変スプライ
シング(alternate splicing)によって生成されたフ
ラグメントが好ましい。
【0020】有利な変異型においては、配列番号2の配
列のポリペプチドの8個のC-末端アミノ酸が以下の6
個のアミノ酸:VRCVTLによって置換されている。
もう1つの有利な態様により、本発明は、残基343、
好ましくは残基337まで伸長する配列番号2の配列の
ポリペプチドの細胞外ドメインを特に含む、IL-13
Rβsと称するIL-13Rβの可溶性形態、ならび
に、残基343、好ましくは残基336と342との間
の残基まで伸長する配列番号4の配列のポリペプチドの
細胞外ドメインを特に含む、IL-13Rαsと称する
IL-13Rαの可溶性形態に関する。
【0021】配列番号2の配列または配列番号4の配列
を含むポリペプチドは、本発明の特定の具体例を表す。
実施例から明らかとなるように、このポリペプチドは、
機能性IL-13受容体を形成するようにヒト細胞の表
面に発現させることができ、かつ/または、IL-2受
容体のγ鎖と共に、IL-4およびIL-13に共通の受
容体複合体を形成するようにIL-4受容体と結合させ
ることができる。
【0022】また、本発明の対象は、 a)配列番号1の配列、 b)配列番号3の配列、 c)配列番号1の配列もしくは配列番号3の配列、また
はそれらの相補的配列にハイブリダイズすることがで
き、かつIL-13受容体活性を有するポリペプチドを
コードし、またはIL-13およびIL-4に対して高親
和性を有する受容体を再構成することができる核酸配
列、ならびに d)遺伝コードの縮重のために、配列a)、b)および
c)由来となる核酸配列;から選択される単離核酸配列
でもある。
【0023】より特には、本発明の対象は、記載した生
物特性の少なくとも1つを保存している、IL-13R
βまたはIL-13Rαの可溶性部分をコードする配
列、およびIL-13RβまたはIL-13Rαの転写物
の可変スプライシングによって生成されるいずれかの変
異型である。
【0024】好ましい具体例は、配列番号1の配列のヌ
クレオチド番号1からヌクレオチド1081まで、好ま
しくはヌクレオチド1063まで伸長するヌクレオチド
のストレッチを含むか、またはそれからなる核酸配列に
よって表される。
【0025】もう1つの好ましい具体例は、配列番号3
の配列のヌクレオチド番号1からヌクレオチド番号10
59まで、好ましくは番号1041と1056との間の
ヌクレオチドまで伸長するヌクレオチドのストレッチを
含むか、またはそれからなる核酸配列によって表され
る。
【0026】有利には、本発明による核酸配列は、IL
-13RβまたはIL-13Rαの成熟形態に相当する蛋
白質をコードする配列であり、この成熟蛋白質はシグナ
ルペプチドの放出の結果物である。
【0027】本発明の種々のヌクレオチド配列は、人工
的な起源または他のものとし得る。それらは、配列番号
1の配列または配列番号3の配列に基づいて作製したプ
ローブにより配列ライブラリーをスクリーニングするこ
とによって得られるDNAまたはRNA配列とし得る。
かかるライブラリーは、当業者に知られている慣用的な
分子生物学的技術によって調製し得る。
【0028】本発明によるヌクレオチド配列は、化学合
成、または別法としてライブラリーのスクリーニングに
よって得た配列の化学的または酵素的修飾を含む方法の
組合せによっても調製し得る。
【0029】これらのヌクレオチド配列により、本発明
によるポリペプチドまたはその生物学的に活性なフラグ
メントをコードするヌクレオチド・プローブを調製する
ことができる。適当なハイブリダイゼーション条件は、
当業者によって日常的に使用されている温度およびイオ
ン強度条件、好ましくはTm-5℃とTm-30℃との間
の温度条件、なおより好ましくはTm-5℃とTm-10
℃との間の温度条件(高ストリンジェンシー)であり、
Tmとは50%の塩基対形成鎖が分離する温度として定
義される溶融温度である。これらは、生物試料中の本発
明のポリペプチドに特異的な転写物をハイブリダイゼー
ション実験によって検出するための、あるいは多形性、
突然変異、または不完全な(poor)スプライシングから
生じる異常な合成または遺伝的異常を検出するためのイ
ン・ビトロ(in vitro)診断ツールとして用いることが
できる。
【0030】本発明のプローブは、少なくとも10個の
ヌクレオチドを含み、最大限、配列番号1の全体のヌク
レオチド配列もしくは配列番号3の全体のヌクレオチド
配列、またはそれらの相補鎖を含む。最も短いプロー
ブ、すなわち約10〜15ヌクレオチドのものの中で
は、適当なハイブリダイゼーション条件は当業者により
日常的に使用されている温度およびイオン強度条件に相
当する。
【0031】好ましくは、本発明のプローブはその使用
前に標識する。それに関しては、例えば蛍光、放射能、
化学発光、または酵素標識のごとき幾つかの技術が、当
業者の能力の範囲内に存在する。
【0032】IL-13受容体ポリペプチドまたは生物
学的に活性なフラグメントをコードする核酸配列のレベ
ルの異型接合性および遺伝子転移の欠失のごとき異常な
合成または遺伝的異常の検出にこれらのヌクレオチドプ
ローブを用いるイン・ビトロ診断方法が本発明に包含さ
れる。かかるタイプの方法は: -所望により、後記のヌクレオチド配列を増幅させる予
備工程の後であってもよいが、本発明のヌクレオチドプ
ローブと前記のヌクレオチド配列との間のハイブリダイ
ゼーション複合体の形成を許容する条件下にて、該プロ
ーブを生物試料とを接触させ; -形成され得るハイブリダイゼーション複合体を検出
し;ついで -所望により、本発明のプローブとハイブリダイゼーシ
ョン複合体を形成するヌクレオチド配列を配列決定して
もよい;ことを含む。
【0033】加えて、本発明のcDNAプローブは染色
体異常の検出にも有利に用いることができる。本発明の
ヌクレオチド配列は、いわゆるPCR(ポリメラーゼ連
鎖反応)技術またはそのいずれか他の変形により、配列
決定反応または特異的な増幅反応用のセンスおよび/ま
たはアンチセンス・オリゴヌクレオチドプライマーの製
造および使用にも有用である。
【0034】さらに、本発明によるヌクレオチド配列
は、メッセンジャーRNAを包含する核酸配列と特異的
にハイブリダイズすることができるアンチセンス配列を
調製する治療分野においても用途を有し、遺伝子治療に
も使用することができる。かくして、本発明の対象は、
前記定義のIL-13受容体ポリペプチドの生成を、少
なくとも部分的に阻害することができるアンチセンス配
列である。かかる配列は、有利には、転写レベルのIL
-13RβまたはIL-13Rαをコードするリーディン
グフレームを構成するものからなる。それらは、より特
に、アレルギーまたは炎症の治療に使用することができ
る。
【0035】さらに、本発明によるヌクレオチド配列
は、IL-13受容体活性を有する前記定義の組換えポ
リペプチドの生成にも使用することができる。これらの
ポリペプチドは、当業者に知られている組換え産物を作
製するための技術により、前記定義のヌクレオチド配列
から作製することができる。この場合においては、使用
するヌクレオチド配列を、細胞性宿主中のその発現を許
容するシグナルの制御下に置く。使用する細胞性宿主
は、細菌のごとき原核生物系、または酵母、昆虫細胞、
CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)または
有利に商業的に入手可能ないずれかの他の系のごとき真
核生物系から選択することができる。本発明のポリペプ
チドの発現に好ましい細胞性宿主は、繊維芽細胞系統C
OS-7またはCOS-3からなる。
【0036】プロモーター、アクチベーターまたは末端
配列のごときポリペプチドの発現を制御するシグナル
は、使用する細胞性宿主に従って選択する。この終了ま
でに、本発明によるヌクレオチド配列を、選択した宿主
内の自己複製性ベクター、または選択した宿主の組込み
性ベクターに挿入することができる。かかるベクター
は、当業者によって日常的に使用されている方法に従っ
て調製され、得られたクローンは、例えばエレクトロポ
レーションのごとき標準的な方法によって適当な宿主に
導入することができるであろう。
【0037】前記定義のヌクレオチド配列の少なくとも
1種を含む発現ベクターも、本発明の一部である。CO
S-7またはCOS-3細胞の場合においては、(17)
に記載されているのと同様に、ベクターpSE-1を使
用してトランスフェクションを行うことができる。
【0038】加えて、本発明は、これらの発現ベクター
によってトランスフェクトした宿主細胞にも関する。こ
れらの細胞は、前記定義のベクターに挿入したヌクレオ
チド配列を宿主細胞に導入し、つづいてトランスフェク
トしたヌクレオチド配列の複製および/または発現を許
容する条件下にて該細胞を培養することによって得るこ
とができる。これらの細胞は、配列番号2の配列または
配列番号4の配列の組換えポリペプチドあるいはその誘
導体の産生方法に使用することができ、該方法はそれ自
体が本発明に含まれ、配列番号2の配列もしくは配列番
号4の配列の組換えポリペプチドまたは誘導体の発現を
許容する条件下にて該トランスフェクトした細胞を培養
し、該組換えポリペプチドペプチドを回収することを特
徴とする。
【0039】使用する精製工程は当業者に知られてい
る。組換えポリペプチドペプチドは、分画、クロマトグ
ラフィー法、特異的なモノクローナル抗体もしくはポリ
クローナル抗体を用いるイムノアフィニティー技術のご
ときを独立で、または組合せて用いる方法によって、細
胞溶解物および抽出物から、培養上清から精製すること
ができる。
【0040】前記定義によるIL-13Rβおよび/ま
たはIL-13Rαを特異的に認識することができるモ
ノ-またはポリクローナル抗体も本発明の一部である。
ポリクローナル抗体は、通常の手法により、IL-13
Rβおよび/またはIL-13Rαに対して免疫化した
動物の血清から得ることができる。モノクローナル抗体
は、KoehlerおよびMilstein(Nature,1975,256,495-4
97)によって記載されている慣用的なハイブリドーマ培
養法に従って得ることができる。
【0041】有利な抗体は、IL-13Rβおよび/ま
たはIL-13Rαの細胞外ドメインに対して指向され
た抗体である。本発明による抗体は、例えば、キメラ抗
体、ヒト化(humanized)抗体、FabおよびF(a
b’)2フラグメントである。それらは、標識化抗体ま
たは免疫コンジュゲートの形態としても存在し得る。例
えば、それらは、ジフテリア毒のごとき毒素と、または
放射性物と会合していてもよい。この場合においては、
これらのイムノトキシンは、IL-13Rβおよび/ま
たはIL-13Rαの過剰発現に関与するある種の病理
の治療に使用することができる治療剤を構成し得る。本
発明の抗体、特にモノクローナル抗体は、例えば、免疫
蛍光によってか、または金もしくはペルオキシダーゼ標
識によって、特定の組織切片上のIL-13受容体の免
疫組織化学分析にも使用することができる。
【0042】それらは、例えば異常な過剰発現のごとき
IL-13Rβおよび/またはIL-13Rαの発現を観
察することが要求されたり、または膜発現の調節をモニ
ターするいずれの状況においても有利に使用することが
できる。しかるに、本発明は、異常なレベルで発現され
たIL−13Rβおよび/またはIL−13Rαを含有し得
る生物試料中の、IL−13Rβおよび/またはIL−13
Rαの異常な発現と関連付けられる病理のイン・ビトロ
診断方法にも関し、該方法は、本発明の少なくとも1種
の抗体を、IL−13Rβおよび/またはIL−13Rαと
該抗体(群)との間の特異的な免疫複合体の可能な形成
を許容する条件下にて、該生物試料と接触させ、形成さ
れ得る該特異的な免疫複合体を検出することを特徴とす
る。
【0043】また、本発明は、生物試料中のIL−13R
βおよび/またはIL−13Rαの異常な発現のイン・ビ
トロ診断用の、ならびに/あるいは該試料中のIL-1
3受容体の発現レベルを測定するためのキットにも関
し、該キットは、 -所望により支持体に結合されていてもよい、IL−13
Rβおよび/またはIL−13Rαに対して特異的な少な
くとも1種の抗体、 -IL−13Rβおよび/またはIL−13Rαと該抗体
(群)との間の特異的な抗原/抗体複合体の形成を明ら
かにするための手段、および/またはこれらの複合体を
定量化するための手段を含む。
【0044】本発明のもう1つの対象は、IL−13Rβ
および/またはIL−13Rαに特異的なリガンドまたは
その活性を変調させることができる剤を同定および/ま
たは単離するための方法に関し、該方法は、所望により
未同定であってもよい、当該化合物が受容体に対する親
和性を有するであろう場合には、化合物または種々の化
合物を含有する混合物を、IL-13受容体と該化合物
との間の相互作用を許容する条件下にて、その表面にI
L−13Rβおよび/またはIL−13Rαを発現している
細胞と接触させ、IL−13Rβおよび/またはIL−13
Rαに結合した化合物、またはその生物活性を変調させ
ることができるものを検出および/または単離すること
を特徴とする。
【0045】特定の具体例において、本発明のこの方法
は、そのIL-13Rβおよび/またはIL-13Rα受
容体についてのIL-13のアゴニストおよびアンタゴ
ニストの同定および/または単離に適用される。また、
本発明は、医薬上許容される担体と結合した、有効成分
として、好ましくは可溶性形態の、前記定義に相当する
ポリペプチドを含む医薬組成物をも含む。かかるポリペ
プチドは、細胞表面に発現されたIL−13Rβおよび/
またはIL−13Rαと実際に競合して作用し、それによ
って、IL−13のその受容体への結合性に特異的なア
ンタゴニストを構成することができ、病理状態において
IL-13によって媒介される反応を変調させることを
意図した医薬生成物の合成に有利に使用することができ
る。
【0046】最後に、本発明は、医薬上許容されるビヒ
クルと結合した、IL−13Rβおよび/またはIL−13
Rαを(またはそれらの生物学的に活性なフラグメント
の1種を)、またはその生物活性を特異的に変調させる
ことができる化合物を、患者に投与することを含む、I
L-13によって媒介される免疫学的反応にリンクした
状態の治療処理方法を含む。
【0047】本発明の他の特徴および利点は、以下に説
明を表す実施例および図面と残りの説明とで明らかにな
るであろう。
【0048】
【実施例】材料および方法結合性および交差-連結実験: 結合性および交差-連結実
験は、[125I][Phe43]−IL−13−GlyTyrGly
Tyrについて記載されている(17)のと同様にして行
った。
【0049】IL−6の分泌の誘導:Caki−1細胞
(ATCC HTB46)を5×10細胞/ウェルの
密度で24−ウェルプレートに入れ、培養3日後に、密
集した単層を無ウシ胎児血清DMEM培地で3回洗浄し
た。Caki−1細胞の刺激は、Y124DIL−4ま
たは抗−gp140モノクローナル抗体の不存在または
存在下にて、30ng/mlのIL−4またはIL−1
3を用いて行った。24時間培養した後に培養培地に放
出されたIL−6の量を、ELISA技術(フランス,I
nnotest社製)によって測定した。
【0050】ヒトIL−13Rβ cDNAの単離およ
び分析 前記(25)と同様にして、合計RNAをCaki−1
細胞から抽出した。ポリ(A)RNAは、オリゴ(d
T)25で被覆した磁気ビーズ(Dynal社製)を用いて
合計RNAから単離した。2×10クローンを含有す
るcDNAライブラリーは、プライマー−アダプター法
(26)およびベクターpSE−1(27)を用いて構
築した。用いた発現用のクローニング戦略は、以前に記
載されている(17)。
【0051】ヒトIL−13Rβ cDNAの調製:
NA試料を逆転写酵素でコピーし、それを、配列+52
〜+71に相当するセンスプライマーおよび+489〜
+470に相当するアンチセンスプライマー(番号付け
は図5および6に示すcDNA配列に基いて行った)を
用いるPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)に付した。PC
R−増幅産物は、cDNAの配列+445〜+461に
相補的なプローブとハイブリダイズした。サイズマーカ
ーを図の左に示す。
【0052】ヒトIL−13Rα cDNAの単離およ
び分析 1)げっ歯類IL−13Rαプローブの調製 a)B9細胞の培養(28) B9細胞は、10%ウシ胎児血清および50μg/ml
のゲンタマイシンを補充したRPMI培地(Gibco社
製)中で培養した。 b)B9細胞のRNAの調製 該細胞を、PBS緩衝液(GIBCO−BRL社製、生理リン酸
緩衝液、参照04104040)で2回洗浄した。1,000rpmで1
0分間遠心分離した後に、細胞ペレットを以下の組成の
溶解緩衝液中に懸濁した:4M グアニジン−チオシア
ネート;25mM クエン酸ナトリウム pH7;0.
5%サルコシル;0.1M β2−メルカプトエタノー
ル。
【0053】その懸濁液を、UltraturaxソニケーターN
o.231256(JANKE and KUNDEL社製)を用い、最大出
力にて1分間超音波処理した。pH4の酢酸ナトリウム
を添加して0.2Mとした。その溶液を1容量のフェノ
ール/クロロホルム混合液(v/v:5/1)で抽出し
た。水性相に含まれるRNAを1容量のイソプロパノー
ルの援助で−20℃にて沈殿させた。そのペレットを溶
解緩衝液中に再懸濁した。その溶液をフェノール/クロ
ロホルム混合液で再度抽出し、イソプロパノールでRN
Aを沈殿させた。そのペレットを70%ついで100%
エタノールで洗浄した後に、RNAを水中に再懸濁させ
た。
【0054】c)相補的DNAの調製 cDNAは、ポリT12プライマーを用いて合計RNA
5μgから調製した。合計RNAを、30μl容量の緩
衝液:0.5mM 各デオキシヌクレオチド三リン酸お
よび30単位のRNアシン(Promega社製)を含有する
50mM トリス−HCl pH8.3、6mM Mg
Cl、10mM DTT、40mMKCl中、37℃
にて1時間、ついで50℃にて10分間、さらに37℃
にて10分間、逆転写酵素RNエースH(Gibco−BRL社
製、参照8064A)200単位と共にインキュベートし
た。65℃にて10分間加熱することによって反応を終
結させた。
【0055】d)PCR技術によるマウスIL−13R
α cDNAフラグメントの特異的増幅 重合は、以下の組成:10mM トリス−HCl pH
8.3、2.5mMMgCl、50mM KCl、
0.2mM 4種のdNTP、2種の核酸プライマー各
2μg/ml、および2.5U TAQ DNAポリメ
ラーゼ(Beckman社製);の緩衝液50μl最終容量
中、cDNA6μlを用いて行った。プライマーのペア
は、Hilton(22)によって公開されている配列上で選
択した。
【0056】センス・プライマー:ヌクレオチド249
〜268 5’AGAGGAATTACCCCTGGATG 3’ アンチセンス・プライマー:ヌクレオチド1256〜1
275 5’TCAAGGAGCTGCTTTCTTCA 3' 反応は、94℃にて1分間、58℃にて1分間、72℃
にて4分間の30サイクルにつづいて、72℃にて10
分間の最終サイクル行った。
【0057】e)PCR増幅産物の精製 TAE緩衝液(40mM、トリス−HCl、1mM E
DTA pH7.9)中の1%アガロースゲル(Sigma
社製)上、100ボルトにて1時間流した後に、同緩衝
液中の1μg/ml臭化エチジウム存在下にてゲルを染
色した。増幅産物(1027塩基対(bp)のIL−1
3RαのcDNAフラグメント)に相当するバンドをGl
ass Maxキット(Gibco社製)を用いて抽出した。
【0058】f)プローブの調製 マウスIL−13Rα受容体に相当する1027bpの
精製cDNAフラグメント25ngを、BRL Random
Primers DNA 標識化システムキットを用いて、2.
4×10dpm/μgの比活性で32Pで標識する
か;別法として、100ngを4×10dpm/μg
の比活性でBoeringherキットを用いたニックトランスレ
ーションによって標識した。
【0059】2)ヒトIL−13Rα cDNAの単離
および分析 a)合計RNAの調製 合計RNAは、1b章で前記したのと同様にしてCak
i−1細胞から抽出した。
【0060】b)メッセンジャーRNA(ポリA+画
分)の精製 RNAのポリA+画分の精製は、製造業者により推奨さ
れている手法に従ってDYNAL オリゴ(dT)25 Dyn
abeadsキット(参照610.05)を用いて行った。原理は、
それにポリ(dT)25オリゴヌクレオチドが結合して
いる超常磁性ポリスチレンビーズの使用に基く。ポリA
+画分は、磁性支持体に捕捉されたビーズに結合したオ
リゴ(dT)25オリゴヌクレオチドとハイブリダイズ
した。
【0061】c)ノザンブロット ポリA+メッセンジャーRNA5μgを、MOPS緩衝
液(10mM pH7.4、0.5mM EDTA)中
の1%アガロース、8%ホルムアルデヒド変性ゲル上に
負荷した。移動させ、20×SSC緩衝液中のN+Hybo
ndメンブレン(Amersham社製)上に転移させた後に、そ
のRNAを真空下、80℃にてオーブン中で加熱するこ
とによって固定化させた。ついでそのメンブレンを、以
下の緩衝液:1M NaCl、30%ホルムアミド;1
%SDS、5×デンハート溶液;100μg/mlサケ
精子DNA中、42℃にて2時間、プレハイブリダイズ
させた。2時間のプレハイブリダイゼーション後に、そ
のメンブレンを2.5×10dpm/mlのランダム
・プライマー法によって調製した一定濃度のマウスIL
−13Rαプローブと同緩衝液中にて16時間ハイブリ
ダイズさせた。ついでそのメンブレンを2×SSC緩衝
液、0.1%SDS中、室温にて30分間、ついで同緩
衝液中、50℃にて2時間、2回洗浄した。カセット
(Molecular Dynamics社製)中で4日間感光させた後
に、ノザンブロットをInstant Imager(Molecular Dy
namics社製)で分析した。4200bpの優勢な転写
物、および1500bpと2000bpとの二重バンド
(doublet)がCaki−1細胞、U373およびU9
37で検出された。
【0062】ヒトIL−13RαおよびIL−13Rβ
の特性の特徴付け:COS−7またはCHO細胞を前記
(17)と同様にしてペトリ皿中でトランスフェクトし
た。24時間後に、その細胞をトリプシン処理し、8×1
細胞/ウェルの密度で24−ウェルプレート中で培
養した。37℃にて48時間培養させた後に、その細胞
を、前記(17)と同様のヨウ素化IL−13を用いる
結合性実験(3回行ったアッセイは、10%未満の変動
を示した)に用いた。トランスフェクションに関して
は、COS−7またはCHO細胞を、種々のプラスミド
0.6mgを用いて25−cmプレート中でトランス
フェクトした。24時間後に、細胞単層をトリプシン処
理し、8×10細胞/ウェルにて12−ウェルプレー
ト中で培養した。3日後に、標識IL−13、ならびに
非標識IL−13および/またはIL−4を用いて結合
性および競合実験を行った。結果は、別々に行った少な
くとも3回の実験の代表なものである。
【0063】ヒトIL−13Rαおよび/またはIL−
4Rを発現している細胞の核抽出物のEMSAにおける
電気泳動移動度の比較:2×10のCHO細胞を10
cmペトリ皿に入れた。24時間後に、その細胞をプラ
スミドDNA(34)6μgでトランスフェクトした。
48時間後に、その細胞を、100ng/ml濃度のI
L−13またはIL−4を含むか、または含まない培地
3ml中、37℃にて30分間インキュベートした。つ
いで、その細胞をPBS−0.5mM EDTA緩衝液
で2回濯ぎ、ついでPBS1.2ml中に採取した。つ
いで、その細胞を遠心分離し、細胞抽出物を(35)記
載と同様にして調製した。ついで、細胞抽出物10〜2
0μg、および32Pで放射性同位元素標識化したオリ
ゴヌクレオチド・プローブ(50,000−100,00
0cpm)を用いて、(36)記載と同様にしてEMS
Aを行った。ここに該プローブはヒトCεプロモーター
のCεエレメントに相当する(37)。合成したオリゴ
ヌクレオチド・プローブは以下の配列を有する: 5'−GATCCACTTCCCAAGAACAGA−3’
【0064】実施例 実施例1: Caki−1細胞表面におけるヒトIL−13Rβの発
現の分析 最近、ヒト腎臓ガン腫細胞が、IL−4およびIL−1
3により分有されている受容体に加えて、大過剰量の特
異的なIL−13受容体を発現していることが発見され
た(21)。これらの結果に基づいて、ヒトガン腫細胞
系統の試料を前記(17)と同様にしてIL−13の結
合について実験した。IL−13に対する結合部位を特
に多数発現する特定の系統Caki−1(ATCC H
TB46)をより詳細に分析した。飽和実験から得たス
キャッチャード曲線は、446±50pMのKdおよび
7.2×10受容体/細胞の結合能力を有する結合部
位が存在することを示した(図1)。競合実験において
は、非標識IL−13は用量−依存的な様式で標識化I
L−13を完全に置換したが、IL−4は高親和性で標
識化IL−13の約10%を置換した。より高濃度のI
L−4(100nMよりも高い濃度)でも、残りの90
%の結合IL−13を置換しなかった(図2)。
【0065】これらの結果は、2種の部位、すなわち2
種のサイトカインによって分有されている1種と、IL
−13に特異的なもう1種;が存在することと合致し
た。IL−13に対する親和性による交差-連結に対す
る実験は、約70kDaの複合体を示し、これは、種々
の細胞型においてIL−13を用いた同様の交差-連結
実験において認められた複合体(17、21)と一致し
た。標識化IL−13はIL−13によって複合体から
完全に置換されたが、IL−4によっては置換されなか
った。このことは競合実験と合致した(図3)。
【0066】実施例2: IL−4またはIL−13により誘導されるIL−6の
分泌の分析 本発明者らは、Caki−1細胞でIL−4またはIL
−13によって誘導される分泌を分析した。2種のサイ
トカインは、同様なレベルのIL−6の分泌を誘導し、
該分泌はIL−4Rのα鎖に特異的な抗体によって、お
よびアンタゴニストY124DIL−4によって阻害さ
れた(図4)。このことは、Caki−1細胞中の2種
のサイトカインによって分有されている受容体がIL−
6の分泌の誘導に寄与していることを示している。IL
−4およびIL−13によって誘導される蛋白質複合体
IRS1/4PS(18)のリン酸化を抗−IL−4R
抗体およびIL−4アンタゴニストの存在または不存在
下にて分析した場合にも、同様の結果が認められた。
【0067】これらの結果は、全体として考慮すると、
Caki細胞中で発現された受容体複合体IL−4/I
L−13が以前に記載されているものと同一であるこ
と、および過剰発現しているIL−13に結合する蛋白
質(IL−13Rβ)がIL−4Rを含む機能性複合体
中のIL−13の認識に寄与する受容体のコンポーネン
トであることを示している。従って、このIL−13結
合基をクローニングするためのメッセンジャーRNAの
供給源として、これらの細胞を使用した。
【0068】実施例3: IL−13受容体の一次サブユニット(IL−13R
β)のクローニング クローニングおよび発現のストラテジーは以前に記載さ
れているもの(17)を用いた。2×10組換えクロ
ーンを含有するcDNAライブラリーは、Caki−1
細胞を用いて構築した(26)。該ライブラリーを、各
バッチのDNAがプラスミド形態であって、COS−7
細胞に導入されている(29)1000のcDNAのバ
ッチに分けた。トランスフェクトしたCOS−7細胞に
対する標識化IL−13の結合性により、IL−13受
容体をコードするクローンのバッチを同定することが可
能となった。陽性バッチを分配し、IL−13に結合す
ることができる細胞表面蛋白質の合成を行うことができ
る単一クローンが同定されるまで再スクリーニングし
た。2種の独立したIL−13Rβ cDNAを最後に
単離した。IL−13Rβ cDNAの完全ヌクレオチ
ド配列およびそれから予想されるアミノ酸配列を図5お
よび6に示す。該cDNAはポリ−Aテイルを除く12
98塩基長、および106塩基の短い3’非翻訳領域を
有する。典型的な(canonical)AATAAAポリアデニル化
シグナルは予想された部位に存在している。ヌクレオチ
ド53と1192との間のオープンリーディングフレー
ムは380アミノ酸のポリペプチドを規定する。該配列
は、潜在的なシグナルペプチド、単一の貫膜ドメイン、
および短い細胞質内テイルと共に膜蛋白質をコードす
る。4箇所の潜在的なN−グリコシル化部位は細胞外領
域に位置する。II型ファミリーのサイトカイン受容体の
特徴として考えられている2種の共通モチーフ(3
0);第1のものはN−末端ジスルフィド架橋ループ構
造由来であり、第2のものは細胞外領域のC−末端に位
置するWSXWSタイプのモチーフである;も存在して
いることは重要である。非常に短い細胞質配列は、なぜ
細胞内のシグナルを伝達するものがCaki細胞中のI
L−4およびIL−13によって分有されている受容体
複合体のみであるのかを説明しているのかも知れない。
【0069】整列実験により、ヒトIL−5Rα鎖との
相同性(51%類似および27%同一、図7)および、
より低い程度で、プロラクチン受容体との相同性が立証
された。IL−5R複合体が、IL−5に結合するがも
う1つの蛋白質を要するα鎖と、IL−3およびGM−
CSF受容体に共有されているβ鎖とからなり、シグナ
ルを伝達することができる高親和性受容体を形成するこ
とは興味深い(31)。
【0070】実施例4: 種々の細胞系統におけるヒトIL−13Rβメッセンジ
ャーRNAの検出 驚くべきことには、Caki−1細胞中においては、大
過剰量のIL−13Rβが発現されているのだが、IL
−13RβおよびIL−4Rに対する同様の量のメッセ
ンジャーRNAがノザンブロットによって検出された。
この知見は、IL−4R転写物と比較してこのmRNA
のより多量の翻訳が存在することを示しており、少数の
IL−13結合部位しか発現していない細胞系統におけ
るIL−13Rβ mRNAの検出の欠如を説明してい
る。RT−PCR分析(図8)は、Caki−1細胞で
見出された転写物が、表皮ケラチン細胞系統A431、
前骨髄細胞TF−1、プレモサイティック細胞(premoc
ytic cell)U937、および細胞系統B IM9にお
いてもより低レベルで存在することを示した。JurkatT
細胞系統またはプレ−B NALM6細胞系統において
は全く転写物が検出されなかった。これらの結果は、本
発明者らによって以前に記載されたこれらと同一の系統
で行ったIL−13結合性実験(17)、およびIL−
13の知られている生物学的標的と合致した。
【0071】実施例5: ヒトIL−13Rβ cDNAでトランスフェクトした
COS−7細胞で行った結合性分析 IL−13Rβをコードする単離cDNAでトランスフ
ェクトしたCOS−7細胞は、標識化IL−13に特異
的に結合した。飽和曲線のスキャッチャード解析は、2
50±30pMのKd値と5.6×106受容体/細胞
の最大結合能力とを有する単一のコンポーネント部位を
示した(図9)。
【0072】組換え受容体の親和性は、Caki−1細
胞中のIL−13Rβについての446pMのKd値お
よび幾つかの他の細胞において記載されているもの(1
7)とよく一致した。その結果、IL−5Rのα鎖との
配列相同性にも拘わらず、クローン化受容体は高親和性
の結合部位を再構成するために第2の鎖を必要としない
ため、それは異なる挙動をする。
【0073】同様に最近記載されたIL−15に結合す
る蛋白質(32)が、IL−15R複合体の他の2種の
コンポーネント不存在下にて、高親和性でIL−15に
結合する特徴を有することは興味深い。
【0074】競合実験においては、IL−13は、1.
5±0.5nMの阻害定数(Ki)で、クローン化受容
体に対する標識化IL−13の結合性を阻害することが
できたが、IL−4は該結合性を阻害できなかった。し
たがって、クローン化受容体の薬理学は、Caki−1
細胞中に存在するIL−13Rβのものと同様であっ
た。交差-連結実験により、70kDaの放射性同位体
標識化バンドが示された。このバンドは、Caki細胞
ならびに他の細胞(17)で認められたものと同一の移
動度を有する。この複合体は、恐らくは、標識化IL−
4を用いて行った交差-連結実験におけるIL−4Rの
140kDaバンドに加えて認められた60−70kD
aのバンドに相当する。また、このことは、機能性受容
体複合体における2種の蛋白質間に強い相互作用が存在
することも示している。しかるに、本発明者らは、IL
−13RβとIL−4Rとが細胞膜中で相互作用し、2
種のサイトカイン間の交差−競合を許容する受容体を再
構成するのかをチェックした。同時発現実験の結果を図
11および12に示す。
【0075】別々か同時かのいずれかの2種の受容体の
発現が、2種のサイトカインのいずれかを特異的に認識
する多数の受容体を生じたことは明らかなようである。
しかしながら、それらが一緒に発現した場合には、少数
の受容体しか(5〜10%)2種のサイトカインを認識
することができなかった。IL−4RおよびIL−13
Rβとのγc鎖の同時トランスフェクションは、分有さ
れる結合部位の数の増加を引き起こさなかった。これら
の結果は、IL−13RβおよびIL−4R鎖が細胞膜
中で互いに相互作用して、IL−13とIL−4とが競
合関係になり得る受容体を再構成し得ることを示してい
る。再構成受容体の低い%は、IL−13およびIL−
4が競合的に結合する受容体複合体の再構成に必要であ
るCOS細胞中に限定量でもう1つの蛋白質(IL−1
3Rα)が存在することに賛同する論拠である。
【0076】γc鎖でのトランスフェクション実験で得
られた結果は、この蛋白質が以前に示された(15)限
定因子ではないことを立証した。この結論は、Caki
−1細胞中にγcメッセンジャーRNAが存在しないこ
と(21)によっても支持された。
【0077】再構成受容体の少ない数を説明するもう1
つの可能な論拠は、不適当な化学量論の2種の蛋白質が
細胞膜中に存在することである。しかしながら、異なる
相対量のIL−4RおよびIL−13Rβを用いた同時
トランスフェクションは、再構成受容体の数における大
きな相違は示さなかった。IL−4Rと相互作用するよ
り大きな結合能力を有するもう1つのIL−13Rが存
在するという可能性が、IL−13Rα cDNAの単
離によってマウス(22)およびヒトで確認された(実
施例7を参照されたし)。γcの発現が、前記されてい
る(19)のと同様にIL−4の結合性を向上したが、
IL−13の結合性は低下させたことは注意すべきであ
り、このことは、異なる鎖の間の複合体相互作用を示し
ている。
【0078】実施例6:可溶性形態の受容体によるIL
−13のその膜受容体への結合性の阻害の実験経時的発
現(図13)または安定系統(図14)における結果を
説明する。IL−13RβおよびIL−13Rβsをコ
ードする2種のcDNA配列を、IL−2 cDNAの
代りにベクターp7055に挿入した(33)。得られ
たプラスミドは、各々、2036および2034と称す
る。
【0079】a)経時的発現 CHO細胞を3×10細胞/ウェルで12−ウェルプ
レートに接種し、翌日、COS細胞についてと同様にD
EAE−デキストラン法によって、プラスミド2036
もしくは2034、または対照としての空プラスミドp
SE−1のいずれかでトランスフェクトした。該細胞
は、プラスミド2034でトランスフェクトした細胞の
上清にIL−13Rβsが蓄積され、プラスミド203
6でトランスフェクトした細胞の膜中においてIL−1
3Rβが良好に発現されるように、3日間培養した。つ
いで、IL−13Rβs(2034)または陰性対照
(空pSE−1)でトランスフェクトした細胞の上清を
回収し、IL−13Rβでトランスフェクトした細胞を
用いてIL−13の結合性の阻害を実験した。IL−1
3Rβを発現しているCHO細胞(2036)の表面に
対するIL−13の結合性は、放射性リガンドで1.5
倍に希釈したこれらの粗製上清の存在下または不存在下
で測定し、あるいは過剰量の非-放射性同位元素標識化
IL−13(NSB)存在下にて測定した。結合性は、
300pMの放射性リガンドを含む最終容量500ml
中の全細胞に対して3回行った。
【0080】b)安定系統 2種の安定な形質転換CHO系統は、完全IL−13R
β(380残基のポリペプチド)または可溶性形態のI
L−13Rβ(IL−13Rβs、IL−13Rβの残
基1〜337に相当する切頭ポリペプチド)のコード配
列でのトランスフェクションによって得た。これらの配
列をベクターp7055に挿入した。CHO−DHFR
細胞をプラスミド2036(IL−13Rβ)および
2034(IL−13Rβs)でトランスフェクトし、
組換えクローンを以前に記載されている(33)のと同
様にして選抜した。
【0081】細胞当たり2〜5×10部位を有する、
得られたクローンのうちの1種CHO−IL−13Rβ
(CHO2036)をウェル当たり10細胞の密度に
て12−ウェルプレートに接種し、2日後に、その細胞
をIL−13Rβs存在または不存在下の結合性実験に
用いた。それに関しては、CHO−IL−13Rβs
(CHO2034)クローンを皿当たり5×10細胞
にて6cm皿に3回接種した。培養培地中に3日間蓄積
させた後に、CHO2036クローンのIL−13Rβ
に対するIL−13結合阻害実験用に培地(皿当たり5
ml)を収集した。同様にして、可溶性IL−13Rβ
を発現していないCHO細胞の上清を収集した。
【0082】CHO2036−22クローンの表面のI
L−13の結合性は、放射性リガンドで1.5倍に希釈
したこれらの粗製上清の存在下または不存在下にて、あ
るいは過剰量の非-放射性同位元素標識化IL−13
(NSB)の存在下にて測定した。結合性は、300p
Mの放射性リガンドを含む500ml容量中、全細胞に
対して3回行った。
【0083】図13および14の柱状グラフは、IL−
13Rβに対するIL−13の結合性のIL−13Rβ
sによる阻害を表す。IL−13のその受容体に対する
結合性の阻害は、幾つかのクローンで認めることができ
た。
【0084】実施例7 ヒトIL−13Rα受容体のクローニング a)Caki−1細胞のポリA+メッセンジャーRNA
からのcDNAライブラリーの調製 [32P]dCTPで標識した一本鎖相補的DNA(得
られた相補的DNAは3000dpm/ngの比活性を
有する)は、ポリA+メッセンジャーRNA0.5μg
で出発し、30μl容量の以下の緩衝液:0.5mMの
各種デオキシヌクレオチド三リン酸、[α32P]dC
TP 30μCi、およびRNアシン(Promega社製)
30Uを含有する50mM トリス−HCl pH
8.3、6mM MgCl、10mM DTT、40
mMKCl中にて、以下の配列(BamHI部位を含
む): 5’<GATCCGGGCCCTTTTTTTTTTTT<3’ を有する合成プライマーを用いて調製した。逆転写酵素
RNエースH(Giboco−BRL社製)200単位と共に3
7℃にて1時間、ついで50℃にて10分間、さらに3
7℃にて10分間インキュベートした後に、EDTA4
μlを添加した。ついで、2N NaOH溶液6μlを
添加し、65℃にて5分間インキュベートすることによ
って、RNA鋳型を分解した。
【0085】合成プライマーを除去するために、TE緩
衝液中で平衡化したSephacryl S400カラム(Pharmacia
社製)1ml上で相補的DNAを精製した。最初の2つ
の放射性画分を合し、クロロホルムで抽出した後に、1
0M酢酸アンモニウム溶液1/10容量およびエタノー
ル2.5容量で沈殿させた。ついで、ターミナルトラン
スフェラーゼ酵素(Pharmacia社製 27073001)20単
位と共にdGホモポリマー性テイルを添加することによ
ってcDNAを5’において伸長させた。つぎに、以下
の組成:30mMトリス−HCl pH7.6:1mM
塩化コバルト;140mM カコジル酸;0.1mM
DTT;1mM dGTP;を有する緩衝液20μl
中、37℃にて15分間インキュベーションを行い、つ
いで0.5M EDTA2μlを添加した。水酸化ナト
リウムでのさらなる処理を加熱することなく行い、つづ
いてS400カラム上で再精製し、クロロホルムで抽出し、
エタノールで沈殿させた。そのペレットをTE緩衝液3
3μl中に溶解した。つぎのステージは、PstIで切
断した後にホモポリマー性dCテイルが予めそれに加え
られているクローニングベクターpT7T3−18、c
DNAおよびアダプターを組合わせることにあった。c
DNA(33μl)を、ベクターpT7/T3−18
75ng(5μl)、以下の配列(Apa1部位を含
む): 5’AAAAAAAAAAAAAGGGCCCG 3’ のアダプター120ng(1μl)、200mM Na
Cl溶液10μlと接触させ、その混合物を65℃にて
5分間インキュベートし、ついでその反応物を室温まで
放冷させた。つぎのステージは、以下の組成:50mM
トリス−HClpH7.5;10mM MgCl
1mM ATP;を有する緩衝液中、酵素T4ファージ
DNAリガーゼ(Pharmacia社製)32.5単位を用い
て、反応容量100μl中のクローニングベクターと一
本鎖cDNAとを15℃にて一晩連結させることにあっ
た。ついで、フェノールでの抽出につづいてクロロホル
ムで抽出することによって蛋白質を除去し、ついで10
mM酢酸アンモニウム溶液1/10容量およびエタノー
ル2.5容量を添加した。その混合物を遠心分離し、ペ
レットを以下の組成:33mM トリス−酢酸 pH
7.9、62.5mM酢酸カリウム、1mM 酢酸マグ
ネシウムおよび1mM DTT;を有する緩衝液中に採
取し、酵素T4ファージDNAポリメラーゼ(Pharmaci
a社製)30単位および1mMの4種のデオキシヌクレ
オチド三リン酸の混合物ならびにT4ファージ遺伝子3
2の蛋白質(Pharmacia社製)2単位を含む30μl容
量中、37℃にて1時間、第2のcDNA鎖を合成し
た。その混合物をフェノールで抽出し、P10カラム
(Biogel P10−200−400メッシュ−参照15011050−Bio
rad社製)上に沈殿させることによって痕跡を除去し
た。
【0086】最終ステージは、製造業者により推奨され
ている条件下、2.5kVで使用するBiorad Gene Pu
lser装置を用いた組換えDNAのエレクトロポレーショ
ンによってE.coli MC1061細胞を形質転換
し、ついでその細菌を以下の組成:バクトトリプトン1
0g/l;酵母エキストラクト5g/l;NaCl10
g/l;を有するLB培地中で1時間培養することにあ
った。
【0087】得られた独立クローンの数は、1.5%寒
天(w/v)および100μg/mlアンピシリンを補
充したLB培地(以後、LB寒天培地と称する)を入れ
た皿上で1時間インキュベーションした後の形質転換体
からの1/1000希釈液を平板することによって測定
した。得られた独立クローンの数は1,000,000
であった。
【0088】b)cDNAライブラリーのスクリーニン
グ 全体ライブラリーをBiodyne Aメンブレン(PALL社製、
参照BNNG 132)で被覆した寒天培地(直径150mm
のペトリ皿)上に平板した。37℃にて一晩放置した後
に、新たなメンブレン上に接触させることによってクロ
ーンを転移させた。その新たなメンブレンを、下記の組
成の溶液に浸漬させたWathman 3MMペーパー上にそれを
置くことによって処理した:0.5N NaOH、1.
5M NaCl、5分間、ついで0.5M トリス−H
Cl pH8、1.5M NaCl、5分間。以下の緩
衝液:10mM トリス−HCl pH8、10mM
EDTA、50mM NaCl、0.1% SDS、1
00μg/ml プロテインキナーゼK;中、37℃に
て30分間、プロテインキナーゼKで処理した後に、そ
のメンブレンを2×SSC緩衝液(クエン酸ナトリウム
−NaCl)で完全に洗浄し、ついで真空下、オーブン
中、80℃にて20分間乾燥した。
【0089】c)メンブレンのプレハイブリダイゼーシ
ョンおよびハイブリダイゼーション ついで、そのメンブレンを以下の緩衝液:1M NaC
l;30%ホルムアミド;1%SDS;5×デンハート
溶液;100μg/mlサケ精子DNA;中、42℃に
て2時間プレハイブリダイズさせた。2時間のプレハイ
ブリダイゼーション後に、そのメンブレンを、2.5×
10dpm/mlのニックトランスレーションによっ
て調製した一定濃度のマウスIL−13Rαプローブを
含む同緩衝液中にて16時間ハイブリダイズさせた。そ
のメンブレンを2×SSC、0.1%SDS緩衝液中、
室温にて30分間、2回洗浄し、ついで同緩衝液中、5
0℃にて2時間洗浄した。Kodak X−OMATフィルム存在
下、−80℃にて一晩感光させた後に、数個の陽性クロ
ーンが検出された。
【0090】d)ヒトIL−13Rαクローンの配列決
定および該配列の分析 配列は、Applied Biosystem社製キット(参照401628)
を用いて得た。IL−13Rα cDNAの完全核酸配
列およびそれから予想されるアミノ酸配列を図15およ
び16に示す。cDNAはポリ−Aテイルを除く399
9塩基長であり、2145塩基の長い非翻訳3’領域を
有している。
【0091】典型的なポリアデニル化シグナルが予想さ
れた部位に存在している。ヌクレオチド34と1851
との間のオープンリーディングフレームは、427アミ
ノ酸のポリペプチドを規定する。該配列は、潜在的なシ
グナルペプチドならびに単一の貫膜ドメインおよび短い
細胞質外領域と共に膜蛋白質をコードしている。
【0092】10箇所の潜在的なグリコシル化部位は、
細胞外領域に位置する。サイトカイン受容体のII型フ
ァミリーの特徴と考えられる2種の共通モチーフ:1番
目のものはN−末端ジスルフィド架橋ループ構造由来の
もので、2番目のものは細胞外領域のC−末端に位置す
るWSXWS型のモチーフである;も存在することは重
要である。
【0093】実施例8 ヒトIL−13Rα cDNAでトランスフェクトした
COS−3またはCHO細胞に対して行った結合性分析 IL−13Rαをコードする単離したcDNAでトラン
スフェクトしたCHO細胞は、標識化IL−13に特異
的に結合した。飽和曲線のスキャッチャード解析は、
4.5±0.4nMのKd値と26000受容体/細胞
の最大結合能力とを有する単一のコンポーネント部位を
示した(図19Cおよび19G)。同時発現実験の結果
を図19Dおよび19Hに示す。
【0094】図19Cの結果の分析により、CHO細胞
のクローン2036においてIL−13Rαが良好に発
現されていることが示された。IL−4Rは、IL−4
RおよびIL−13Rα cDNAで同時トランスフェ
クトしたCHO細胞におけるIL−13の結合性の60
%を置換した(図19H)が、IL−13Rαに対する
7.5nMのKdを考慮すると、IL−4R部位よりも
IL−13Rα部位が10倍も多く存在するようである
ことは注意し得る。
【0095】hIL−13RαをコードするcDNAで
トランスフェクトしたhIL−4Rを発現しているCH
O−hIL4R細胞(ヒトIL−4R)は、標識化IL
−13に特異的に結合した。
【0096】飽和曲線のスキャッチャード解析は、2種
のコンポーネント部位;23±8.9pMのKd値と2
8000部位/細胞の最大結合能力とを有する高親和性
の1種、および4.2±1.4nMのKd値と1500
00部位/細胞の最大結合能力とを有する低親和性のも
う1種;を明らかに示した(図19D)。
【0097】特徴付けした2番目の部位は、単独で発現
させたhIL−13Rα(ヒトIL−13Rα)と同一
の親和性を有し、非会合IL−13Rα鎖に相当した。
なぜならば、それらはhIL−4Rよりも多量に発現さ
れていたからである。
【0098】2種のhIL−13RαおよびhIL−4
R鎖存在下にて再構成したこれらの高親和性受容体は、
2種のサイトカインを認識することができた(図19D
および19H)。このことは、IL−4が全ての結合性
IL−13を置換する匹敵量で2種のhIL−13Rα
およびhIL−4R鎖を同時発現しているCOS/pS
E1細胞でさえより明らかであった。
【0099】組換えヒトIL−13Rαの親和性は、マ
ウスIL−13Rα受容体について記載されているもの
(2−10nM)(参照22)に匹敵した。以前に記載
されたhIL−13Rβ鎖とは反対に、ヒトIL−13
Rαはそれ自体の上に高親和性結合部位を構成しなかっ
た。したがって、IL−13RαおよびIL−4Rは、
細胞膜中で相互作用して高親和性受容体を再構成する。
【0100】実施例9 hIL−13RαおよびhIL−4Rを同時発現してい
るCHO細胞におけるIL−13およびIL−4による
STAT蛋白質の活性化 ヒトPBMC細胞において、hIL−4およびIL−1
3は、後期転写因子であるSTAT6をリン酸化するJA
K(janus)ファミリーの2種のチロシンキナーゼ、Jak
1およびJak2を活性化した。この活性化された因子
は核に入り、IL−4によって調節された遺伝子のプロ
モーター中の特異的エレメントに結合した。
【0101】本発明者らは、電気泳動移動度スイッチア
ッセイ(EMSA)におけるプローブとしてヒトCεプ
ロモーターのCεエレメントを選択して、STAT6と
同様な結合因子のIL−13による活性化を立証した。
【0102】100ng/ml IL−13またはIL
−4で、37℃にて10分間刺激した、IL−13R単
独、IL−4R単独、または2種の鎖を一緒に発現して
いるCHO細胞の核抽出物を、放射性同位元素標識化C
εエレメントと共にインキュベートした。
【0103】hIL−13RαおよびhIL−4Rを同
時発現している細胞の核抽出物は、当該細胞がIL−4
またはIL−13のいずれで誘導されていようが、EM
SAにおいて同一の移動度を有する複合体を形成した
(図20を参照されたし)。一方、いずれかの鎖を単独
で発現している細胞を用いると、複合体は全く検出され
なかった。
【0104】したがって、hIL−13RαおよびhI
L−4Rαを発現しているCHO細胞においては、IL
−13およびIL−4が同一のシグナリング経路を始動
させる。
【0105】
【発明の効果】本明細書に記載したIL−13Rβおよ
びIL−13Rαのクローニングにより、IL−4によ
って誘導される応答に匹敵する、IL−13によって特
異的に誘導される応答に関与する因子の知識を改善する
ことができる。加えて、IL−13がキーとなる役割を
演ずる正常および病理状態下の受容体の発現の調節を研
究するためのツールを有することができた。さらに、c
DNAの入手可能性により、IL-4/IL-13受容体
複合体の再構成に必要な他の蛋白質を容易にクローニン
グすることができ、また、IL-13の活性の特異的な
アンタゴニストとなり得る新規な医薬生成物の製造また
は合理的なモデリングにも有用である。
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【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Sanofi-Synthelabo <120> IL-13 receptor polypeptide <130> BET 96/884 <140> PCT/FR96/01756 <141> 1996-11-07 <150> FR 95/14424 <151> 1995-12-06 <160> 4 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 1298 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 1 ggtgcctgtc ggcggggaga gaggcaatat caaggtttta aatctcggag aaatggcttt 60 cgtttgcttg gctatcggat gcttatatac ctttctgata agcacaacat ttggctgtac 120 ttcatcttca gacaccgaga taaaagttaa ccctcctcag gattttgaga tagtggatcc 180 cggatactta ggttatctct atttgcaatg gcaaccccca ctgtctctgg atcattttaa 240 ggaatgcaca gtggaatatg aactaaaata ccgaaacatt ggtagtgaaa catggaagac 300 catcattact aagaatctac attacaaaga tgggtttgat cttaacaagg gcattgaagc 360 gaagatacac acgcttttac catggcaatg cacaaatgga tcagaagttc aaagttcctg 420 ggcagaaact acttattgga tatcaccaca aggaattcca gaaactaaag ttcaggatat 480 ggattgcgta tattacaatt ggcaatattt actctgttct tggaaacctg gcataggtgt 540 acttcttgat accaattaca acttgtttta ctggtatgag ggcttggatc atgcattaca 600 gtgtgttgat tacatcaagg ctgatggaca aaatatagga tgcagatttc cctatttgga 660 ggcatcagac tataaagatt tctatatttg tgttaatgga tcatcagaga acaagcctat 720 cagatccagt tatttcactt ttcagcttca aaatatagtt aaacctttgc cgccagtcta 780 tcttactttt actcgggaga gttcatgtga aattaagctg aaatggagca tacctttggg 840 acctattcca gcaaggtgtt ttgattatga aattgagatc agagaagatg atactacctt 900 ggtgactgct acagttgaaa atgaaacata caccttgaaa acaacaaatg aaacccgaca 960 attatgcttt gtagtaagaa gcaaagtgaa tatttattgc tcagatgacg gaatttggag 1020 tgagtggagt gataaacaat gctgggaagg tgaagaccta tcgaagaaaa ctttgctacg 1080 tttctggcta ccatttggtt tcatcttaat attagttata tttgtaaccg gtctgctttt 1140 gcgtaagcca aacacctacc caaaaatgat tccagaattt ttctgtgata catgaagact 1200 ttccatatca agagacatgg tattgactca acagtttcca gtcatggcca aatgttcaat 1260 atgagtctca ataaactgaa tttttcttgc gaatgttg 1298 <210> 2 <211> 380 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Met Ala Phe Val Cys Leu Ala Ile Gly Cys Leu Tyr Thr Phe Leu Ile 1 5 10 15 Ser Thr Thr Phe Gly Cys Thr Ser Ser Ser Asp Thr Glu Ile Lys Val 20 25 30 Asn Pro Pro Gln Asp Phe Glu Ile Val Asp Pro Gly Tyr Leu Gly Tyr 35 40 45 Leu Tyr Leu Gln Trp Gln Pro Pro Leu Ser Leu Asp His Phe Lys Glu 50 55 60 Cys Thr Val Glu Tyr Glu Leu Lys Tyr Arg Asn Ile Gly Ser Glu Thr 65 70 75 80 Trp Lys Thr Ile Ile Thr Lys Asn Leu His Tyr Lys Asp Gly Phe Asp 85 90 95 Leu Asn Lys Gly Ile Glu Ala Lys Ile His Thr Leu Leu Pro Trp Gln 100 105 110 Cys Thr Asn Gly Ser Glu Val Gln Ser Ser Trp Ala Glu Thr Thr Tyr 115 120 125 Trp Ile Ser Pro Gln Gly Ile Pro Glu Thr Lys Val Gln Asp Met Asp 130 135 140 Cys Val Tyr Tyr Asn Trp Gln Tyr Leu Leu Cys Ser Trp Lys Pro Gly 145 150 155 160 Ile Gly Val Leu Leu Asp Thr Asn Tyr Asn Leu Phe Tyr Trp Tyr Glu 165 170 175 Gly Leu Asp His Ala Leu Gln Cys Val Asp Tyr Ile Lys Ala Asp Gly 180 185 190 Gln Asn Ile Gly Cys Arg Phe Pro Tyr Leu Glu Ala Ser Asp Tyr Lys 195 200 205 Asp Phe Tyr Ile Cys Val Asn Gly Ser Ser Glu Asn Lys Pro Ile Arg 210 215 220 Ser Ser Tyr Phe Thr Phe Gln Leu Gln Asn Ile Val Lys Pro Leu Pro 225 230 235 240 Pro Val Tyr Leu Thr Phe Thr Arg Glu Ser Ser Cys Glu Ile Lys Leu 245 250 255 Lys Trp Ser Ile Pro Leu Gly Pro Ile Pro Ala Arg Cys Phe Asp Tyr 260 265 270 Glu Ile Glu Ile Arg Glu Asp Asp Thr Thr Leu Val Thr Ala Thr Val 275 280 285 Glu Asn Glu Thr Tyr Thr Leu Lys Thr Thr Asn Glu Thr Arg Gln Leu 290 295 300 Cys Phe Val Val Arg Ser Lys Val Asn Ile Tyr Cys Ser Asp Asp Gly 305 310 315 320 Ile Trp Ser Glu Trp Ser Asp Lys Gln Cys Trp Glu Gly Glu Asp Leu 325 330 335 Ser Lys Lys Thr Leu Leu Arg Phe Trp Leu Pro Phe Gly Phe Ile Leu 340 345 350 Ile Leu Val Ile Phe Val Thr Gly Leu Leu Leu Arg Lys Pro Asn Thr 355 360 365 Tyr Pro Lys Met Ile Pro Glu Phe Phe Cys Asp Thr 370 375 380 <210> 3 <211> 4009 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 3 tcagcccggc cgggctccga ggcgagaggc tgcatggagt ggccggcgcg gctctgcggg 60 ctgtgggcgc tgctgctctg cgccggcggc gggggcgggg gcgggggcgc cgcgcctacg 120 gaaactcagc cacctgtgac aaatttgagt gtctctgttg aaaacctctg cacagtaata 180 tggacatgga atccacccga gggagccagc tcaaattgta gtctatggta ttttagtcat 240 tttggcgaca aacaagataa gaaaatagct ccggaaactc gtcgttcaat agaagtaccc 300 ctgaatgaga ggatttgtct gcaagtgggg tcccagtgta gcaccaatga gagtgagaag 360 cctagcattt tggttgaaaa atgcatctca cccccagaag gtgatcctga gtctgctgtg 420 actgagcttc aatgcatttg gcacaacctg agctacatga agtgttcttg gctccctgga 480 aggaatacca gtcccgacac taactatact ctctactatt ggcacagaag cctggaaaaa 540 attcatcaat gtgaaaacat ctttagagaa ggccaatact ttggttgttc ctttgatctg 600 accaaagtga aggattccag ttttgaacaa cacagtgtcc aaataatggt caaggataat 660 gcaggaaaaa ttaaaccatc cttcaatata gtgcctttaa cttcccgtgt gaaacctgat 720 cctccacata ttaaaaacct ctccttccac aatgatgacc tatatgtgca atgggagaat 780 ccacagaatt ttattagcag atgcctattt tatgaagtag aagtcaataa cagccaaact 840 gagacacata atgttttcta cgtccaagag gctaaatgtg agaatccaga atttgagaga 900 aatgtggaga atacatcttg tttcatggtc cctggtgttc ttcctgatac tttgaacaca 960 gtcagaataa gagtcaaaac aaataagtta tgctatgagg atgacaaact ctggagtaat 1020 tggagccaag aaatgagtat aggtaagaag cgcaattcca cactctacat aaccatgtta 1080 ctcattgttc cagtcatcgt cgcaggtgca atcatagtac tcctgcttta cctaaaaagg 1140 ctcaagatta ttatattccc tccaattcct gatcctggca agatttttaa agaaatgttt 1200 ggagaccaga atgatgatac tctgcactgg aagaagtacg acatctatga gaagcaaacc 1260 aaggaggaaa ccgactctgt agtgctgata gaaaacctga agaaagcctc tcagtgatgg 1320 agataattta tttttacctt cactgtgacc ttgagaagat tcttcccatt ctccatttgt 1380 tatctgggaa cttattaaat ggaaactgaa actactgcac catttaaaaa caggcagctc 1440 ataagagcca caggtcttta tgttgagtcg cgcaccgaaa aactaaaaat aatgggcgct 1500 ttggagaaga gtgtggagtc attctcattg aattataaaa gccagcaggc ttcaaactag 1560 gggacaaagc aaaaagtgat gatagtggtg gagttaatct tatcaagagt tgtgacaact 1620 tcctgaggga tctatacttg ctttgtgttc tttgtgtcaa catgaacaaa ttttatttgt 1680 aggggaactc atttggggtg caaatgctaa tgtcaaactt gagtcacaaa gaacatgtag 1740 aaaacaaaat ggataaaatc tgatatgtat tgtttgggat cctattgaac catgtttgtg 1800 gctattaaaa ctcttttaac agtctgggct gggtccggtg gctcacgcct gtaatcccag 1860 caatttggga gtccgaggcg ggcggatcac tcgaggtcag gagttccaga ccagcctgac 1920 caaaatggtg aaacctcctc tctactaaaa ctacaaaaat taactgggtg tggtggcgcg 1980 tgcctgtaat cccagctact cgggaagctg aggcaggtga attgtttgaa cctgggaggt 2040 ggaggttgca gtgagcagag atcacaccac tgcactctag cctgggtgac agagcaagac 2100 tctgtctaaa aaacaaaaca aaacaaaaca aaacaaaaaa acctcttaat attctggagt 2160 catcattccc ttcgacagca ttttcctctg ctttgaaagc cccagaaatc agtgttggcc 2220 atgatgacaa ctacagaaaa accagaggca gcttctttgc caagaccttt caaagccatt 2280 ttaggctgtt aggggcagtg gaggtagaat gactccttgg gtattagagt ttcaaccatg 2340 aagtctctaa caatgtattt tcttcacctc tgctactcaa gtagcattta ctgtgtcttt 2400 ggtttgtgct aggcccccgg gtgtgaagca cagacccctt ccaggggttt acagtctatt 2460 tgagactcct cagttcttgc cacttttttt tttaatctcc accagtcatt tttcagacct 2520 tttaactcct caattccaac actgatttcc ccttttgcat tctccctcct tcccttcctt 2580 gtagcctttt gactttcatt ggaaattagg atgtaaatct gctcaggaga cctggaggag 2640 cagaggataa ttagcatctc aggttaagtg tgagtaatct gagaaacaat gactaattct 2700 tgcatatttt gtaacttcca tgtgagggtt ttcagcattg atatttgtgc attttctaaa 2760 cagagatgag gtggtatctt cacgtagaac attggtattc gcttgagaaa aaaagaatag 2820 ttgaacctat ttctctttct ttacaagatg ggtccaggat tcctcttttc tctgccataa 2880 atgattaatt aaatagcttt tgtgtcttac attggtagcc agccagccaa ggctctgttt 2940 atgcttttgg ggggcatata ttgggttcca ttctcaccta tccacacaac atatccgtat 3000 atatcccctc tactcttact tcccccaaat ttaaagaagt atgggaaatg agaggcattt 3060 cccccacccc atttctctcc tcacacacag actcatatta ctggtaggaa cttgagaact 3120 ttatttccaa gttgttcaaa catttaccaa tcatattaat acaatgatgc tatttgcaat 3180 tcctgctcct aggggagggg agataagaaa ccctcactct ctacaggttt gggtacaagt 3240 ggcaacctgc ttccatggcc gtgtagaagc atggtgccct ggcttctctg aggaagctgg 3300 ggttcatgac aatggcagat gtaaagttat tcttgaagtc agattgaggc tgggagacag 3360 ccgtagtaga tgttctactt tgttctgctg ttctctagaa agaatatttg gttttcctgt 3420 ataggaatga gattaattcc tttccaggta ttttataatt ctgggaagca aaacccatgc 3480 ctccccctag ccatttttac tgttatccta tttagatggc catgaagagg atgctgtgaa 3540 attcccaaca aacattgatg ctgacagtca tgcagtctgg gagtggggaa gtgatctttt 3600 gttcccatcc tcttctttta gcagtaaaat agctgaggga aaagggaggg aaaaggaagt 3660 tatgggaata cctgtggtgg ttgtgatccc taggtcttgg gagctcttgg aggtgtctgt 3720 atcagtggat ttcccatccc ctgtgggaaa ttagtaggct catttactgt tttaggtcta 3780 gcctatgtgg attttttcct aacataccta agcaaaccca gtgtcaggat ggtaattctt 3840 attctttcgt tcagttaagt ttttcccttc atctgggcac tgaagggata tgtgaaacaa 3900 tgttaacatt tttggtagtc ttcaaccagg gattgtttct gtttaacttc ttataggaaa 3960 gcttgagtaa aataaatatt gtctttttgt atgtcaccca aaaaaaaaa 4009 <210> 4 <211> 427 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Met Glu Trp Pro Ala Arg Leu Cys Gly Leu Trp Ala Leu Leu Leu Cys 1 5 10 15 Ala Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Ala Ala Pro Thr Glu Thr Gln 20 25 30 Pro Pro Val Thr Asn Leu Ser Val Ser Val Glu Asn Leu Cys Thr Val 35 40 45 Ile Trp Thr Trp Asn Pro Pro Glu Gly Ala Ser Ser Asn Cys Ser Leu 50 55 60 Trp Tyr Phe Ser His Phe Gly Asp Lys Gln Asp Lys Lys Ile Ala Pro 65 70 75 80 Glu Thr Arg Arg Ser Ile Glu Val Pro Leu Asn Glu Arg Ile Cys Leu 85 90 95 Gln Val Gly Ser Gln Cys Ser Thr Asn Glu Ser Glu Lys Pro Ser Ile 100 105 110 Leu Val Glu Lys Cys Ile Ser Pro Pro Glu Gly Asp Pro Glu Ser Ala 115 120 125 Val Thr Glu Leu Gln Cys Ile Trp His Asn Leu Ser Tyr Met Lys Cys 130 135 140 Ser Trp Leu Pro Gly Arg Asn Thr Ser Pro Asp Thr Asn Tyr Thr Leu 145 150 155 160 Tyr Tyr Trp His Arg Ser Leu Glu Lys Ile His Gln Cys Glu Asn Ile 165 170 175 Phe Arg Glu Gly Gln Tyr Phe Gly Cys Ser Phe Asp Leu Thr Lys Val 180 185 190 Lys Asp Ser Ser Phe Glu Gln His Ser Val Gln Ile Met Val Lys Asp 195 200 205 Asn Ala Gly Lys Ile Lys Pro Ser Phe Asn Ile Val Pro Leu Thr Ser 210 215 220 Arg Val Lys Pro Asp Pro Pro His Ile Lys Asn Leu Ser Phe His Asn 225 230 235 240 Asp Asp Leu Tyr Val Gln Trp Glu Asn Pro Gln Asn Phe Ile Ser Arg 245 250 255 Cys Leu Phe Tyr Glu Val Glu Val Asn Asn Ser Gln Thr Glu Thr His 260 265 270 Asn Val Phe Tyr Val Gln Glu Ala Lys Cys Glu Asn Pro Glu Phe Glu 275 280 285 Arg Asn Val Glu Asn Thr Ser Cys Phe Met Val Pro Gly Val Leu Pro 290 295 300 Asp Thr Leu Asn Thr Val Arg Ile Arg Val Lys Thr Asn Lys Leu Cys 305 310 315 320 Tyr Glu Asp Asp Lys Leu Trp Ser Asn Trp Ser Gln Glu Met Ser Ile 325 330 335 Gly Lys Lys Arg Asn Ser Thr Leu Tyr Ile Thr Met Leu Leu Ile Val 340 345 350 Pro Val Ile Val Ala Gly Ala Ile Ile Val Leu Leu Leu Tyr Leu Lys 355 360 365 Arg Leu Lys Ile Ile Ile Phe Pro Pro Ile Pro Asp Pro Gly Lys Ile 370 375 380 Phe Lys Glu Met Phe Gly Asp Gln Asn Asp Asp Thr Leu His Trp Lys 385 390 395 400 Lys Tyr Asp Ile Tyr Glu Lys Gln Thr Lys Glu Glu Thr Asp Ser Val 405 410 415 Val Leu Ile Glu Asn Leu Lys Lys Ala Ser Gln 420 425
【図面の簡単な説明】
【図1】 Caki-1細胞中に存在するヒトIL-13
Rβ受容体の特徴付けを示す。[125I]で標識した
IL-13の飽和曲線のスキャッチャード解析(挿入
図)。
【図2】 Caki-1細胞中に存在するヒトIL-13
Rβ受容体の特徴付けを示す。上昇してゆく濃度の非標
識IL-13(・)およびIL-4(○)存在下における
125I][Phe43]-IL-13-GlyTyrGlyTyrの結合
性。
【図3】 Caki-1細胞中に存在するヒトIL-13
Rβ受容体の特徴付けを示す。非標識IL−13不存在
下(レーンa)、および100倍過剰量の非IL−13
(レーンb)またはIL-4(レーンc)存在下にて放
射性IL-13を用いた交差-連結実験。
【図4】 Caki-1細胞中に存在するヒトIL-13
Rβ受容体の特徴付けを示す。IL−4R鎖に対して特
異的なモノクローナル抗体およびIL−4アンタゴニス
トY124DIL−4存在下における、IL−13およ
びIL−4によって誘導されるIL−6の分泌の阻害。
【図5】 IL-13RβのcDNAのヌクレオチド配
列を示す。IL-13RβのcDNAのヌクレオチド配
列。核酸配列の予想シグナルペプチドに相当するアミノ
酸はイタリックで示し、貫膜ドメインに相当するアミノ
酸は太字で示す。潜在的なN−グリコシル化部位(Asn-
X-Ser/Thr)には下線を引いている。
【図6】 IL-13RβのcDNAのヌクレオチド配
列を示す。IL-13RβのcDNAのヌクレオチド配
列。核酸配列の予想シグナルペプチドに相当するアミノ
酸はイタリックで示し、貫膜ドメインに相当するアミノ
酸は太字で示す。潜在的なN−グリコシル化部位(Asn-
X-Ser/Thr)には下線を引いている。
【図7】 IL-5RおよびIL-13Rβの蛋白質配列
の比較を示す。IL−13RβおよびIL−5R配列の
アミノ酸の整列を示す。IL−13RおよびIL−5R
の蛋白質配列を前記(24)と同様に整列させている。
受容体のこのファミリーに特徴的なシステイン残基およ
びWSXWSモチーフは四角で囲んでいる。
【図8】 IL−13Rβ mRNAの発現パターンを
示す。RNAは以下の細胞から調製した:Caki−1
(レーンa)、A431(レーンb)、TF−1(レー
ンc)、U937(レーンd)、Jurkat(レーン
e)およびIM9(レーンf)。
【図9】 IL−13についての組換えIL−13Rβ
受容体の特徴付けを示す。COS−7細胞をIL−13
Rβ cDNAでトランスフェクトし、飽和曲線のスキ
ャッチャード解析による放射性同位元素標識化IL−1
3の結合性に関する実験(挿入図)。
【図10】 IL−13についての組換えIL−13R
β受容体の特徴付けを示す。COS−7細胞をIL−1
3Rβ cDNAでトランスフェクトし、不存在(レー
ンa)、および100倍過剰量の非標識IL−13存在
(レーンb)下にて放射性同位元素標識化IL−13を
用いた交差-連結実験。
【図11】 クローン化IL−13Rβ、IL−4R
(gp140)およびγc鎖を用いた同時トランスフェ
クション実験につづく放射性同位元素標識化IL−13
の結合性を示す。斜線棒グラフおよび白抜き棒グラフ
は、IL−13の特異的結合性を表す。
【図12】 クローン化IL−13Rβ、IL−4R
(gp140)およびγc鎖を用いた同時トランスフェ
クション実験につづく放射性同位元素標識化IL−4の
結合性を示す。斜線棒グラフおよび白抜き棒グラフは、
IL−4の特異的結合性を表す。
【図13】 経時発現の可溶性形態の受容体(IL−1
3Rβs)によるIL−13のIL−13Rβへの結合
性の阻害。2034でトランスフェクトした細胞上清中
のIL−13Rβsの発現を、IL−13Rβ(203
6)でトランスフェクトした細胞に対するIL−13の
結合性の阻害によって試験したグラフを示す。該上清
は、ヨウ素化リガンド中でそれを1.5倍に希釈するこ
とによって粗製状態で試験した。 2036NSB:過剰量の非標識IL−13存在下にお
ける非特異的結合性。 2036BT:2036でトランスフェクトした細胞に
対する合計結合性。 2036+sgt2034:2034でトランスフェク
トした細胞の上清存在下における、2036でトランス
フェクトした細胞に対する結合性。 2036+sgt pSE1:対照
【図14】 安定系統上の可溶性形態の受容体(IL−
13Rβs)によるIL−13のIL−13Rβへの結
合性の阻害を示す。T2036−22:IL−13Rβ
sを分泌するクローン上清不存在下における、IL−1
3Rβ(2036−22)に対する合計結合性(参照
100%) 2034−4 2034−6 2034−19 4種のクローン IL−13Rβs 2034−21 1274−20:IL−13Rβsを発現していないC
HO細胞の上清存在下(対照)。
【図15】 IL-13Rα cDNAのヌクレオチド
配列を示す。IL-13Rα cDNAのヌクレオチド
配列。核酸配列から予想されるシグナルペプチドに相当
するアミノ酸には点線の下線が引かれており、貫膜ドメ
インに相当するアミノ酸には二重線の下線が引かれてい
る。潜在的なN−グリコシル化部位(Asn-X-Ser/Thr)
は四角で囲んでいる。
【図16】 IL-13Rα cDNAのヌクレオチド
配列を示す。IL-13Rα cDNAのヌクレオチド
配列。核酸配列から予想されるシグナルペプチドに相当
するアミノ酸には点線の下線が引かれており、貫膜ドメ
インに相当するアミノ酸には二重線の下線が引かれてい
る。潜在的なN−グリコシル化部位(Asn-X-Ser/Thr)
は四角で囲んでいる。
【図17】 ヒトIL−13Rαおよびげっ歯類IL−
13Rαのアミノ酸の整列を示す。ヒトIL−13Rα
およびげっ歯類IL−13Rαの蛋白質配列を前記(2
4)と同様に整列している。受容体のこのファミリーに
特徴的なシステイン残基およびモチーフWSXWSは四
角で囲んでいる。
【図18】 IL−13についての組換えIL−13R
α受容体の特徴付けを示す。CHOまたはCOS−3細
胞をIL−13Rαおよび/またはIL−4R cDN
Aでトランスフェクトし:IL−13Rβ cDNAで
トランスフェクトした(図AおよびE)、IL−13R
β cDNAおよびIL−4R cDNAでトランスフ
ェクトした(図BおよびF)CHO細胞を用いた飽和曲
線のスキャッチャード解析および該CHO細胞に対する
125I]−IL−13の結合性の競合実験。白抜き
および横線棒グラフは、各々、過剰量(1,000倍多い)
のIL−13またはIL−4存在下の放射性同位元素標
識化IL−13の特異的結合性を表し、黒塗り棒グラフ
は合計結合性を表している。
【図19】 IL−13についての組換えIL−13R
α受容体の特徴付けを示す。CHOまたはCOS−3細
胞をIL−13Rαおよび/またはIL−4R cDN
Aでトランスフェクトし:IL−13Rα cDNAで
トランスフェクトした(図CおよびG)、およびIL−
13Rα cDNAおよびIL−4RcDNAでトラン
スフェクトした(図DおよびH)CHO細胞を用いた飽
和曲線のスキャッチャード解析および該CHO細胞に対
する[125I]−IL−13の結合性の競合実験。白
抜きおよび横線棒グラフは、各々、過剰量(1,000倍多
い)のIL−13またはIL−4存在下の放射性同位元
素標識化IL−13の特異的結合性を表し、黒塗り棒グ
ラフは合計結合性を表している。
【図20】 IL−4RまたはIL−13存在下にてC
HO細胞を活性化した後の(4または13)IL−4単
独に対する受容体を(CHO−4)、IL−13Rα単
独に対する受容体を(CHO−13)、または結合受容
体IL−13RαおよびIL−4Rを(CHO−4−1
3)発現している細胞抽出物のEMSAにおける電気泳
動移動度の比較。cは非活性化対照を表している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/715 C12P 21/02 C 4H045 16/28 C12Q 1/02 C12N 5/10 1/68 A C12P 21/02 C12P 21/08 C12Q 1/02 C12N 15/00 ZNAA 1/68 5/00 B // C12P 21/08 A61K 37/02 (72)発明者 パスクアル・フェララ フランス、エフ−31290アヴィニョレ−ロ ラゲ、リブイーユ・サン−アシスクル (72)発明者 パトリック・ロラン フランス、エフ−31190オテリーヴ、“ク ロシェート”、シュマン・カルモンテ (72)発明者 ナタリオ・ヴィータ フランス、エフ−31450モンジスカール、 シュマン・アル−セール45ビス番 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA63 CA04 CA05 CA09 CA11 DA02 EA04 GA11 GA18 HA03 HA08 HA12 HA14 4B063 QA01 QA12 QA18 QQ03 QQ20 QQ43 QR07 QR08 QR14 QR32 QR38 QR42 QR55 QR59 QR62 QR69 QR77 QR80 QR82 QS12 QS24 QS25 QS28 QS34 QS39 QX02 QX07 4B064 AG20 AG27 CA10 CA19 CA20 CC24 DA01 DA13 4B065 AA90X AA91X AA93Y AB01 AC14 BA01 CA24 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 AA17 BA01 BA02 BA08 BA22 BA23 CA53 DA46 ZB072 ZC412 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA40 DA50 DA76 DA86 EA20 EA50 FA72 FA74

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IL−13に特異的に結合することがで
    きる配列番号:2の配列のフラグメントからなり、かつ
    /または細胞膜のレベルでIL−13によって特異的に
    生成されるシグナルの伝達に関与し、かつ/または配列
    番号:2の配列のポリペプチドに特異的な抗体によって
    認識され、ならびに/あるいは配列番号2の配列のポリ
    ペプチドを認識する抗体を誘導することができる精製さ
    れたポリペプチド。
  2. 【請求項2】 8個のC−末端残基が以下の6個の残
    基:VRCVTLによって置換されている配列番号:2の配列
    のポリペプチドの変異型であることを特徴とする精製さ
    れたポリペプチド。
  3. 【請求項3】 残基343まで伸長する配列番号:2の
    配列のポリペプチドの可溶性形態であることを特徴とす
    る精製されたポリペプチド。
  4. 【請求項4】 残基337まで伸長する配列番号:2の
    配列のポリペプチドの可溶性形態であることを特徴とす
    る精製されたポリペプチド。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のポリペプチドをコードす
    る単離された核酸。
  6. 【請求項6】 a)ストリンジェントな条件下で配列番
    号:1の配列にハイブリダイズすることができ、かつI
    L−13β受容体活性を有するポリペプチドをコードす
    る核酸配列、および b)遺伝コードの縮重による配列a)由来の核酸配列か
    ら選択されることを特徴とする請求項5記載の単離され
    た核酸。
  7. 【請求項7】 配列番号1の配列のヌクレオチド番号1
    からヌクレオチド1081まで伸長するヌクレオチドリ
    ンケージからなることを特徴とする請求項6記載の核
    酸。
  8. 【請求項8】 配列番号1の配列のヌクレオチド番号1
    からヌクレオチド1063まで伸長するヌクレオチドリ
    ンケージからなることを特徴とする請求項6記載の核
    酸。
  9. 【請求項9】 請求項2記載のポリペプチドをコードす
    る単離された核酸。
  10. 【請求項10】 a)ストリンジェントな条件下で配列
    番号:1の配列にハイブリダイズすることができ、かつ
    IL−13β受容体活性を有するポリペプチドをコード
    する核酸配列、および b)遺伝コードの縮重による配列a)由来の核酸配列か
    ら選択されることを特徴とする請求項9記載の単離され
    た核酸。
  11. 【請求項11】 配列番号1の配列のヌクレオチド番号
    1からヌクレオチド1081まで伸長するヌクレオチド
    リンケージからなることを特徴とする請求項10記載の
    核酸。
  12. 【請求項12】 配列番号1の配列のヌクレオチド番号
    1からヌクレオチド1063まで伸長するヌクレオチド
    リンケージからなることを特徴とする請求項10記載の
    核酸。
  13. 【請求項13】 請求項3記載のポリペプチドをコード
    する単離された核酸。
  14. 【請求項14】 a)ストリンジェントな条件下で配列
    番号:1の配列にハイブリダイズすることができ、かつ
    IL−13β受容体活性を有するポリペプチドをコード
    する核酸配列、および b)遺伝コードの縮重による配列a)由来の核酸配列か
    ら選択されることを特徴とする請求項13記載の単離さ
    れた核酸。
  15. 【請求項15】 配列番号:1の配列のヌクレオチド番
    号1からヌクレオチド番号1081まで伸長するヌクレ
    オチドリンケージからなることを特徴とする請求項14
    記載の核酸。
  16. 【請求項16】 配列番号:1の配列のヌクレオチド番
    号1からヌクレオチド番号1063まで伸長するヌクレ
    オチドリンケージからなることを特徴とする請求項14
    記載の核酸。
  17. 【請求項17】 配列番号:4のアミノ酸配列からなる
    精製されたポリペプチド。
  18. 【請求項18】 残基343まで伸長する配列番号:4
    の配列のポリペプチドの可溶性形態であることを特徴と
    する精製されたポリペプチド。
  19. 【請求項19】 336および342の間の残基まで伸
    長する配列番号:4の配列のポリペプチドの可溶性形態
    であることを特徴とする精製されたポリペプチド。
  20. 【請求項20】 配列番号:3であることを特徴とする
    請求項17記載のポリペプチドをコードする単離された
    核酸。
  21. 【請求項21】 請求項18記載のポリペプチドをコー
    ドする単離された核酸。
  22. 【請求項22】 a)ストリンジェントな条件下で配列
    番号:3の配列にハイブリダイズすることができ、かつ
    IL−13α受容体活性を有するポリペプチドをコード
    する核酸配列、および b)遺伝コードの縮重による配列a)由来の核酸配列か
    ら選択されることを特徴とする請求項21記載の単離さ
    れた核酸。
  23. 【請求項23】 配列番号:3の配列のヌクレオチド番
    号1からヌクレオチド1059まで伸長するヌクレオチ
    ドリンケージからなることを特徴とする請求項22記載
    の単離された核酸。
  24. 【請求項24】 配列番号:3の配列のヌクレオチド番
    号1から1041および1056の間のヌクレオチドま
    で伸長するヌクレオチドリンケージからなることを特徴
    とする請求項22記載の単離された核酸。
  25. 【請求項25】 請求項19記載のポリペプチドをコー
    ドする単離された核酸。
  26. 【請求項26】 a)ストリンジェントな条件下で配列
    番号:3の配列にハイブリダイズすることができ、かつ
    IL−13α受容体活性を有するポリペプチドをコード
    する核酸配列、および b)遺伝コードの縮重による配列a)由来の核酸配列か
    ら選択されることを特徴とする請求項25記載の単離さ
    れた核酸。
  27. 【請求項27】 配列番号:3の配列のヌクレオチド番
    号1からヌクレオチド1059まで伸長するヌクレオチ
    ドリンケージからなることを特徴とする請求項26記載
    の単離された核酸。
  28. 【請求項28】 配列番号:3の配列のヌクレオチド番
    号1から1041および1056の間のヌクレオチドま
    で伸長するヌクレオチドリンケージからなることを特徴
    とする請求項26記載の単離された核酸。
  29. 【請求項29】 請求項5ないし8いずれか1項記載の
    核酸配列を含むクローニングおよび/または発現ベクタ
    ー。
  30. 【請求項30】 プラスミドpSE−1であることを特
    徴とする請求項29記載のベクター。
  31. 【請求項31】 請求項29または30記載のベクター
    でトランスフェクトした宿主細胞。
  32. 【請求項32】 COS−7、COS−3またはCHO
    系統の細胞であることを特徴とする請求項31記載の宿
    主細胞。
  33. 【請求項33】 請求項20記載の核酸配列を含むクロ
    ーニングおよび/または発現ベクター。
  34. 【請求項34】 プラスミドpSE−1であることを特
    徴とする請求項33記載のベクター。
  35. 【請求項35】 請求項33または34記載のベクター
    でトランスフェクトした宿主細胞。
  36. 【請求項36】 COS−7、COS−3またはCHO
    系統の細胞であることを特徴とする請求項35記載の宿
    主細胞。
  37. 【請求項37】 配列番号:3の全体またはその相補鎖
    からなることを特徴とするヌクレオチド・プローブ。
  38. 【請求項38】 生物試料中の、請求項1記載のポリペ
    プチドをコードする核酸配列をストリンジェントな条件
    下でのハイブリダイゼーションによって検出するため
    の、あるいは、異型接合性または遺伝子転移の欠失のご
    とき異常な合成または遺伝的異常を明らかにするための
    配列番号:1の配列の全体またはその相補鎖からなるこ
    とを特徴とするプローブを含むことを特徴とするイン・
    ビトロ(in vitro)診断ツール。
  39. 【請求項39】 生物試料中の、請求項17記載のポリ
    ペプチドをコードする核酸配列をストリンジェント条件
    下でのハイブリダイゼーションによって検出するため
    の、あるいは、異型接合性または遺伝子転移の欠失のご
    とき異常な合成または遺伝的異常を明らかにするための
    請求項37記載のプローブを含むことを特徴とするイン
    ・ビトロ(in vitro)診断ツール。
  40. 【請求項40】 請求項37記載のプローブを含む染色
    体異常を検出するための組成物。
  41. 【請求項41】 請求項1記載のポリペプチドをコード
    する核酸配列のレベルの異常な合成または遺伝的異常を
    検出するためのイン・ビトロ検出方法であって、 −所望により、前記ヌクレオチド配列の増幅の予備段階
    後であってもよいが、配列番号:1またはその相補鎖か
    らなるヌクレオチド・プローブを、該プローブと前記ヌ
    クレオチド配列との間のハイブリダイゼーション複合体
    の形成を許容するストリンジェントな条件下にて、生物
    試料と接触させ; −形成され得るハイブリダイゼーション複合体を検出
    し;ついで −所望により、本発明のプローブとハイブリダイゼーシ
    ョン複合体を形成するヌクレオチド配列を配列決定して
    もよいことを含むことを特徴とする該検出方法。
  42. 【請求項42】 請求項17記載のポリペプチドをコー
    ドする核酸配列のレベルの異常な合成または遺伝的異常
    を検出するためのイン・ビトロ検出方法であって、 −所望により、前記ヌクレオチド配列の増幅の予備段階
    後であってもよいが、請求項37記載のヌクレオチド・
    プローブを、該プローブと前記ヌクレオチド配列との間
    のハイブリダイゼーション複合体の形成を許容するスト
    リンジェントな条件下にて、生物試料と接触させ; −形成され得るハイブリダイゼーション複合体を検出
    し;ついで −所望により、本発明のプローブとハイブリダイゼーシ
    ョン複合体を形成するヌクレオチド配列を配列決定して
    もよいことを含むことを特徴とする該検出方法。
  43. 【請求項43】 請求項6記載の核酸配列を使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の組換えポリペプチドの産
    生方法。
  44. 【請求項44】 請求項23記載の核酸配列を使用する
    ことを特徴とする請求項17記載の組換えポリペプチド
    の産生方法。
  45. 【請求項45】 配列番号:2の配列の組換えポリペプ
    チドあるいは誘導体の発現を許容する条件下にて、請求
    項31記載のトランスフェクトした細胞を培養し、つい
    で該組換えポリペプチドを回収することを特徴とするI
    L−13β受容体組換えポリペプチドの産生方法。
  46. 【請求項46】 配列番号:2の配列の組換えポリペプ
    チドあるいは誘導体の発現を許容する条件下にて、請求
    項32記載のトランスフェクトした細胞を培養し、つい
    で該組換えポリペプチドを回収することを特徴とするI
    L−13β受容体組換えポリペプチドの産生方法。
  47. 【請求項47】 配列番号:4の配列の組換えポリペプ
    チドあるいは誘導体の発現を許容する条件下にて、請求
    項35記載のトランスフェクトした細胞を培養し、つい
    で該組換えポリペプチドを回収することを特徴とするI
    L−13α受容体組換えポリペプチドの産生方法。
  48. 【請求項48】 配列番号:4の配列の組換えポリペプ
    チドあるいは誘導体の発現を許容する条件下にて、請求
    項36記載のトランスフェクトした細胞を培養し、つい
    で該組換えポリペプチドを回収することを特徴とするI
    L−13α受容体組換えポリペプチドの産生方法。
  49. 【請求項49】 請求項1記載のポリペプチドを特異的
    に認識することができることを特徴とするモノクローナ
    ル抗体、ポリクローナル抗体、コンジュゲート抗体また
    はそれらの断片。
  50. 【請求項50】 請求項17記載のポリペプチドを特異
    的に認識することができることを特徴とするモノクロー
    ナル抗体、ポリクローナル抗体、コンジュゲート抗体ま
    たはそれらの断片。
  51. 【請求項51】 請求項49記載の抗体を含む、生物試
    料中の請求項1記載のポリペプチドを精製または検出す
    るための組成物。
  52. 【請求項52】 請求項50記載の抗体を含む、生物試
    料中の請求項17記載のポリペプチドを精製または検出
    するための組成物。
  53. 【請求項53】 請求項49または50記載の少なくと
    も1の抗体を、IL−13受容体と該抗体(群)との間
    の特異的な免疫複合体の可能な形成を許容する条件下
    で、該生物試料と接触させ、ついで形成され得る特異的
    な免疫複合体を検出することを特徴とする異常なレベル
    で発現するIL−13受容体の異常な発現と関連する病
    理をイン・ビトロ検出するための方法。
  54. 【請求項54】 生物試料中のIL−13受容体の異常
    な発現をイン・ビトロ診断し、および/または該試料中
    のIL−13受容体の発現のレベルを測定するためのキ
    ットであって: −所望により支持体に結合されていてもよい、請求項4
    9または50記載のIL−13受容体に対して特異的な
    少なくとも1種の抗体、および −IL−13受容体と該抗体(群)との間の特異的な抗
    原/抗体複合体の形成を明らかにするための手段、およ
    び/またはこれらの複合体を定量化するための手段を含
    む該キット。
  55. 【請求項55】 請求項1記載のポリペプチドまたはそ
    の活性を変調させることができる剤を同定および/また
    は単離するための方法であって、所望により未同定であ
    ってもよい化合物または種々の化合物を含有する混合物
    を、該化合物が請求項1記載のポリペプチドに対して親
    和性を有するであろう場合には、該ポリペプチドと該化
    合物との間の相互作用を許容する条件下にて、その表面
    に該ポリペプチドを発現している細胞と接触させ、つい
    で、ポリペプチドに結合した化合物、またはポリペプチ
    ドの生物活性を変調させることができる化合物を検出お
    よび/または単離することを特徴とする該方法。
  56. 【請求項56】 請求項17記載のポリペプチドまたは
    その活性を変調させることができる剤を同定および/ま
    たは単離するための方法であって、所望により未同定で
    あってもよい化合物または種々の化合物を含有する混合
    物を、該化合物が請求項17記載のポリペプチドに対し
    て親和性を有するであろう場合には、該ポリペプチドと
    該化合物との間の相互作用を許容する条件下にて、その
    表面に該ポリペプチドを発現している細胞と接触させ、
    ついで、ポリペプチドに結合した化合物、またはポリペ
    プチドの生物活性を変調させることができる化合物を検
    出および/または単離することを特徴とする該方法。
  57. 【請求項57】 請求項1記載のポリペプチドを有効成
    分として含む医薬組成物。
  58. 【請求項58】 請求項17記載のポリペプチドを有効
    成分として含む医薬組成物。
  59. 【請求項59】 請求項2記載のポリペプチドを含むこ
    とを特徴とする請求項57記載の医薬組成物。
  60. 【請求項60】 請求項18記載のポリペプチドを含む
    ことを特徴とする請求項58記載の医薬組成物。
  61. 【請求項61】 請求項1記載のポリペプチドを含む、
    IL−13Rβの活性を変調させることができる剤をス
    クリーニングするための組成物。
  62. 【請求項62】 請求項17記載のポリペプチドを含
    む、IL−13Rαの活性を変調させることができる剤
    をスクリーニングするための組成物。
  63. 【請求項63】 請求項1記載のポリペプチドを使用す
    ることを特徴とする、IL−13Rβの活性を変調させ
    ることができる生成物の製造法。
  64. 【請求項64】 請求項17記載のポリペプチドを使用
    することを特徴とする、IL−13Rαの活性を変調さ
    せることができる生成物の製造法。
  65. 【請求項65】 請求項2記載のポリペプチドを使用す
    ることを特徴とするIL−13β拮抗作用を有する医薬
    生成物の合成法。
  66. 【請求項66】 請求項18記載のポリペプチドを使用
    することを特徴とするIL−13α拮抗作用を有する医
    薬生成物の合成法。
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