JPH11225774A - 免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバー、pigr−1 - Google Patents

免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバー、pigr−1

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JPH11225774A
JPH11225774A JP10232990A JP23299098A JPH11225774A JP H11225774 A JPH11225774 A JP H11225774A JP 10232990 A JP10232990 A JP 10232990A JP 23299098 A JP23299098 A JP 23299098A JP H11225774 A JPH11225774 A JP H11225774A
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pigr
polynucleotide
seq
nucleotide sequence
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ウー シュジアン
Raymond W Sweet
ダブル.スウィート レイモンド
Alemseged Truneh
トルーネ アレムシッジド
Mark R Hurle
ロバート,ハール マーク
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/70503Immunoglobulin superfamily
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    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 免疫グロブリンスーパーファミリーのメンバ
ーであるPIGR-1ポリペプチドおよびポリヌクレオチドを
提供する。 【解決手段】 配列番号2のPIGR-1ポリペプチドをコー
ドするヌクレオチド配列と全長において少なくとも80
%同一であり、かつPIGR-1ポリペプチドの活性を有する
ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、またはこ
のヌクレオチド配列に対して相補的なヌクレオチド配列
を含んでなる単離されたポリヌクレオチド。 【効果】 PIGR-1ポリペプチドおよびポリヌクレオチド
は慢性関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、
乾癬、全身性エリテマトーデス(SLE)および炎症性
腸疾患(IBD)のような症状の治療と、このような症
状の診断に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、このポリヌクレオチドによりコード
されるポリペプチド、前記のポリヌクレオチドおよびポ
リペプチドの使用、並びにその生産方法に関する。より
詳細には、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ドは免疫グロブリンスーパーファミリーに関係してお
り、以後PIGR-1と記す。本発明はまた、このようなポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドの作用を阻害または活
性化することに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】免疫
グロブリン(Ig)遺伝子スーパーファミリーは、抗体
のH鎖とL鎖のVおよびCドメインとの配列相同性を有
する、多数の細胞表面糖タンパク質から構成されてい
る。これらの分子は抗原、免疫グロブリンおよびサイト
カインならびに接着分子のための受容体として機能して
いる(A.F. Williamsら, Annu. Rev. Immunol. 6:381-40
5, 1988)。
【0003】Igスーパーファミリーの大部分のメンバ
ーは、複数のIgV- およびC- 様ドメインを含む比較
的複雑なポリドメイン分子である(T. Hunkapillerら, A
dv.Immunol. 44:1-63, 1989)。しかしながら、それらの
一サブセットは細胞外領域に単一のIgドメインのみを
含む比較的単純な構造をもっている。このタイプの受容
体の例としてCD28およびCD8がある(A. Aruffo
ら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84:8573-8577, 198
7)。最近、単一の細胞外IgVドメインを含むIg遺伝
子スーパーファミリーの新規な膜糖タンパク質であるCM
RF-35がD.G. Jacksonら(Eur. J. Immunol. 22:1157-116
3, 1992) により同定された。CMRF-35は骨髄様分化経路
とリンパ球様分化経路の両方に由来する細胞の上にもっ
ぱら検出される。しかし、この遺伝子の発現はマイトジ
ェンやサイトカインによる白血球の刺激により著しく影
響される(A. Daishら, Immunology 79:55-63, 1993)。
これにより、CMRF-35は多様な白血球型の分化および増
殖と大いに関係があることが示唆される。このことは、
こうした受容体に治療ターゲットとしての確立され実証
された歴史があることを示している。明らかに、慢性関
節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全
身性エリテマトーデス(SLE)および炎症性腸疾患
(IBD)を含むがこれらに限らない、機能障害または
疾病を予防し、改善し、治療する上で何らかの役割を果
たす新たな受容体を同定して特性付ける必要性が存在し
ている。本発明は、このような受容体を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一つの態様に
おいて、PIGR-1ポリペプチドおよび組換え物質、並びに
その生産方法に関する。本発明のもう一つの態様はPIGR
-1ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの使用方法に関
する。こうした使用には、とりわけ、慢性関節リウマチ
(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全身性エリテ
マトーデス(SLE)および炎症性腸疾患(IBD)の
治療が含まれる。他の態様では、本発明は、本発明によ
り提供される物質を用いてアゴニストおよびアンタゴニ
ストを同定する方法、並びに同定された化合物を用いて
PIGR-1の平衡異常と関連した症状を治療することに関す
る。本発明のさらに他の態様は、不適当なPIGR-1活性ま
たはPIGR-1レベルと関連した疾病を検出するための診断
アッセイに関する。
【0005】定義 下記の定義は、本明細書中で頻繁に使用される用語を理
解しやすくするためのものである。「PIGR-1」とは、特
に、配列番号2で表されるアミノ酸配列を有するポリペ
プチドまたはそのアレル変異体を意味する。「受容体活
性」または「受容体の生物学的活性」とは、類似の活
性、向上した活性、または望ましくない副作用が低下し
たこれらの活性を含めて、PIGR-1の代謝的または生理的
機能を意味する。さらに、前記PIGR-1の抗原的および免
疫原的活性も含まれる。「PIGR-1遺伝子」とは、配列番
号1で表されるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオ
チドまたはそのアレル変異体および/またはそれらの相
補体を意味する。
【0006】本明細書中で用いる「抗体」には、ポリク
ローナルおよびモノクローナル抗体、キメラ抗体、一本
鎖抗体、ヒト化抗体、さらにFabまたは他の免疫グロ
ブリン発現ライブラリーの産物を含むFabフラグメン
トが含まれる。「単離された」とは、天然の状態から
「人間の手によって」改変されたことを意味する。「単
離された」組成物または物質が天然に存在するのであれ
ば、それはそのもとの環境から変化しているか移動して
おり、またはその両方である。例えば、生存している動
物の体内に自然界で存在するポリヌクレオチドまたはポ
リペプチドは「単離された」ものではないが、その天然
状態の共存物質から分離されたポリヌクレオチドまたは
ポリペプチドは、本明細書中で用いられるように、「単
離された」ものである。
【0007】「ポリヌクレオチド」とは、一般に任意の
ポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオ
チドをさし、これは修飾されていないRNAもしくはD
NA、または修飾されたRNAもしくはDNAであり得
る。「ポリヌクレオチド」には、制限するものではない
が、一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖領域と二本鎖領
域が混じり合ったDNA、一本鎖および二本鎖RNA、
一本鎖領域と二本鎖領域が混じり合ったRNA、DNA
とRNAを含むハイブリッド分子(一本鎖でも、または
より典型的には二本鎖でもよく、一本鎖領域と二本鎖領
域が混じり合ったものでもよい)が含まれる。加えて、
「ポリヌクレオチド」はRNAもしくはDNAまたはR
NAとDNAの両方からなる三重鎖領域を意味する。
「ポリヌクレオチド」という用語はまた、1個以上の修
飾塩基を含有するDNAまたはRNA、および安定性ま
たは他の理由のために修飾された骨格を有するDNAま
たはRNAも含む。「修飾」塩基としては、例えば、ト
リチル化された塩基およびイノシンのような特殊な塩基
がある。DNAおよびRNAに対してさまざまな修飾が
行われてきた。こうして、「ポリヌクレオチド」は、自
然界に一般的に存在するポリヌクレオチドの化学的、酵
素的または代謝的に修飾された形態、並びにウイルスお
よび細胞に特徴的なDNAおよびRNAの化学的形態を
包含する。また、「ポリヌクレオチド」は、しばしばオ
リゴヌクレオチドと称される比較的短いポリヌクレオチ
ドも包含する。
【0008】「ポリペプチド」とは、ペプチド結合また
は修飾されたペプチド結合(すなわち、ペプチドアイソ
スター)により連結された2個以上のアミノ酸を含む任
意のペプチドまたはタンパク質を意味する。「ポリペプ
チド」は短鎖(通常はペプチド、オリゴペプチドまたは
オリゴマーという)と長鎖(一般的にはタンパク質とい
う)の両方をさす。ポリペプチドは20種類の遺伝子コ
ード化アミノ酸以外のアミノ酸を含んでもよい。「ポリ
ペプチド」は、翻訳後プロセシングのような天然のプロ
セスで、または当技術分野で公知の化学的修飾法のいず
れかで修飾されたアミノ酸配列を含む。このような修飾
は基本的な教科書、より詳細な学術論文および研究文献
に詳述されている。修飾はペプチド骨格、アミノ酸側
鎖、アミノまたはカルボキシル末端を含めてポリペプチ
ドのどこでも行うことができる。同じタイプの修飾が所
定のポリペプチドのいくつかの部位に同程度でまたはさ
まざまに異なる程度で存在してもよい。また、所定のポ
リペプチドが多くのタイプの修飾を含んでいてもよい。
ポリペプチドはユビキチン化のために分枝していても、
分枝のある又はない環状であってもよい。環状の、分枝
した、または分枝した環状のポリペプチドは翻訳後の天
然プロセスから生じることがあり、また、合成法によっ
て製造することもできる。修飾としては、アセチル化、
アシル化、ADP−リボシル化、アミド化、フラビンの
共有結合、ヘム部分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌ
クレオチド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の
共有結合、ホスファチジルイノシトールの共有結合、架
橋、環化、ジスルフィド結合の形成、脱メチル化、共有
架橋の形成、シスチンの形成、ピログルタメートの形
成、ホルミル化、γ−カルボキシル化、グリコシル化、
GPIアンカー形成、ヒドロキシル化、ヨウ素化、メチ
ル化、ミリストイル化、酸化、タンパク質分解処理、リ
ン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸
化、アルギニル化のようなタンパク質へのアミノ酸の転
移RNA媒介付加、ユビキチン化などがある。例えば、
PROTEINS - STRUCTURE AND MOLECULAR PROPERTIES,第2
版, T.E. Creighton, W.H. Freeman and Company, New
York, 1993; POSTTRANSLATIONAL COVALENTMODIFICATION
OF PROTEINS, B.C. Johnson 編, Academic Press, New
York, 1983中のWold, F., Posttranslational Protein
Modifications: Perspectives and Prospects, pgs. 1
-12; Seifter ら, "Analysis for protein modificatio
nsand nonprotein cofactors", Meth Enzymol (1990) 1
82:626-646; および Rattan ら, "Protein Synthesis:
Posttranslational Modifications and Aging", Ann NY
Acad Sci (1992) 663:48-62を参照のこと。
【0009】本明細書中で用いる「変異体」とは、基準
のポリヌクレオチドまたはポリペプチドと異なるが、欠
くことのできない性質を保持しているポリヌクレオチド
またはポリペプチドのことである。典型的なポリヌクレ
オチドの変異体は基準ポリヌクレオチドとヌクレオチド
配列の点で相違する。この変異体のヌクレオチド配列の
変化は、基準ポリヌクレオチドによってコードされるポ
リペプチドのアミノ酸配列を変更しても、しなくてもよ
い。ヌクレオチドの変化は、以下で述べるように、基準
配列によりコードされるポリペプチドにおいてアミノ酸
の置換、付加、欠失、融合および末端切断(トランケー
ション)を生じさせることができる。典型的なポリペプ
チドの変異体は基準ポリペプチドとアミノ酸配列の点で
相違する。一般的には、基準ポリペプチドの配列と変異
体の配列が全般的によく類似しており、多くの領域で同
一となるような差異に限られる。変異体と基準ポリペプ
チドは任意に組み合わせた1以上の置換、付加、欠失に
よりアミノ酸配列が相違していてよい。置換または挿入
されるアミノ酸残基は遺伝子コードによりコードされる
ものであっても、なくてもよい。ポリヌクレオチドまた
はポリペプチドの変異体はアレル変異体のように天然に
存在するものでも、天然に存在することが知られていな
い変異体であってもよい。ポリヌクレオチドおよびポリ
ペプチドの天然に存在しない変異体は、突然変異誘発法
または直接合成により調製することができる。
【0010】「同一性」はヌクレオチド配列またはアミ
ノ酸配列の同一性の尺度である。一般に、最大級のマッ
チ(一致)が得られるように配列を並べる。「同一性」
それ自体は当技術分野で認識された意味をもち、発表さ
れた技法を使って計算することができる。例えば、COMP
UTATIONAL MOLECULAR BIOLOGY, Lesk, A.M. 編, Oxford
University Press, New York, 1988; BIOCOMPUTING: I
NFORMATICS AND GENOME PROJECTS, Smith, D.W. 編, Ac
ademic Press, New York, 1993; COMPUTER ANALYSIS OF
SEQUENCE DATA, PART I, Griffin, A.M. and Griffin,
H.G. 編, Humana Press, New Jersey, 1994; SEQUENCE
ANALYSIS IN MOLECULAR BIOLOGY, vonHeinje, G., Aca
demic Press, 1987; および SEQUENCE ANALYSIS PRIME
R, Gribskov, M. and Devereux, J.編, M Stockton Pre
ss, New York, 1991を参照のこと。2つのポリヌクレオ
チドまたはポリペプチド配列間の同一性を決定する方法
は多数存在していると同時に、「同一性」なる用語は当
業者には公知である (Carillo, H. and Lipton, D., SI
AM J Applied Math (1988) 48:1073) 。2つの配列間の
同一性または類似性を決定するために汎用される方法と
しては、Guide to Huge Computers, Martin J. Bishop
編, Academic Press, San Diego, 1994 および Carill
o, H. and Lipton, D., SIAM J Applied Math (1988) 4
8:1073 に記載される方法があるが、これらに限らな
い。同一性および類似性の決定方法はコンピュータプロ
グラムに体系化されている。2つの配列間の同一性およ
び類似性を決定するための好適なコンピュータプログラ
ム法としては、GCSプログラムパッケージ (Devereu
x, J.ら, Nucleic Acids Research (1984) 12(1):38
7)、BLASTP、BLASTN、FASTA (Atschul, S.F.ら, J Mole
c Biol (1990) 215:403)があるが、これらに限らない。
【0011】一例として、配列番号1の基準ヌクレオチ
ド配列に対して、例えば、少なくとも95%の「同一
性」を有するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチ
ドとは、このポリヌクレオチドのヌクレオチド配列が配
列番号1の基準ヌクレオチド配列のそれぞれ100ヌク
レオチドにつき最高で5つの点突然変異を含みうること
を除けば、基準配列と同一であることを意図している。
言い換えると、基準ヌクレオチド配列と少なくとも95
%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチ
ドを得るには、基準配列中の5%までのヌクレオチドを
欠失させるか、他のヌクレオチドで置換するか、または
基準配列中の全ヌクレオチドの5%までのヌクレオチド
数を基準配列に挿入すればよい。基準配列のこれらの突
然変異は、基準ヌクレオチド配列の5'もしくは3'末端位
置、またはこれらの末端位置の間のどこかで起こり、基
準配列中のヌクレオチドの間に個々に、または基準配列
内に1以上の連続するグループとして配置することがで
きる。
【0012】同様に、配列番号2の基準アミノ酸配列に
対して、例えば、少なくとも95%の「同一性」を有す
るアミノ酸配列を有するポリペプチドとは、このポリペ
プチド配列が配列番号2の基準アミノ酸配列のそれぞれ
100アミノ酸につき最高で5つのアミノ酸変更を含み
うることを除けば、基準配列と同一であることを意図し
ている。言い換えると、基準アミノ酸配列と少なくとも
95%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドを
得るには、基準配列中の5%までのアミノ酸残基を欠失
させるか、他のアミノ酸で置換するか、または基準配列
中の全アミノ酸残基の5%までのアミノ酸数を基準配列
に挿入すればよい。基準配列のこれらの変更は、基準ア
ミノ酸配列のアミノもしくはカルボキシ末端位置、また
はこれらの末端位置の間のどこかで起こり、基準配列中
のアミノ酸残基の間に個々に、または基準配列内に1以
上の連続したグループとして配置することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のポリペプチド 一つの形態において、本発明はPIGR-1ポリペプチド(ま
たはPIGR-1タンパク質)に関する。このPIGR-1ポリペプ
チドには、配列番号2および4のポリペプチドだけでな
く、配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペプチド、そ
の全長において配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも
80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは
少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含むポリペ
プチドも含まれる。さらに、少なくとも97〜99%同
一であるものが特に好適である。また、その全長におい
て配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドと少
なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好
ましくは少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有
するポリペプチドもPIGR-1ポリペプチドに含まれる。さ
らに、少なくとも97〜99%同一であるものが特に好
適である。PIGR-1ポリペプチドはこの受容体の少なくと
も1つの生物学的活性を示すことが好ましい。
【0014】PIGR-1ポリペプチドは「成熟」タンパク質
の形であっても、融合タンパク質のような、より大きい
タンパク質の一部であってもよい。しばしば、追加のア
ミノ酸配列を含めることが有利であり、このようなアミ
ノ酸配列としては、分泌すなわちリーダー配列、プロ配
列、多重ヒスチジン残基のような精製に役立つ配列、ま
たは組換え生産の際の安定性を確保する付加的配列など
がある。
【0015】また、PIGR-1ポリペプチドの断片も本発明
に含まれる。こうした断片は全体的に前記PIGR-1ポリペ
プチドのアミノ酸配列の一部と同一であるが、全部とは
同一でないアミノ酸配列を有するポリペプチドである。
PIGR-1ポリペプチドと同様に、断片は「フリースタンデ
ィング」(それ自体で独立)していても、より大きいポ
リペプチド内に含まれていてもよく、つまりその大きい
ポリペプチドの一部または一領域、最も好ましくは一つ
の連続領域、を断片が構成していてもよい。本発明のポ
リペプチド断片の代表的な例として、およその見当でア
ミノ酸番号1−20、21−40、41−60、61−
80、81−100、および101からPIGR-1ポリペプ
チドの末端までの断片が挙げられる。ここで、「およ
そ」とは、上記の範囲の一端または両端で数個、5個、
4個、3個、2個または1個のアミノ酸が増えたり減っ
たりした範囲を含むものである。
【0016】好適な断片としては、例えば、アミノ末端
を含む一連の残基もしくはカルボキシル末端を含む一連
の残基の欠失、またはアミノ末端を含むものとカルボキ
シル末端を含むものとの二連の残基の欠失を除外すれ
ば、PIGR-1ポリペプチドのアミノ酸配列を有するトラン
ケーション(truncation)ポリペプチドが含まれる。ま
た、αヘリックスとαヘリックス形成領域、βシートと
βシート形成領域、ターンとターン形成領域、コイルと
コイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、α両親媒性
領域、β両親媒性領域、可変性領域、表面形成領域、基
質結合領域、および高抗原指数領域を含む断片のよう
な、構造的または機能的特性により特徴づけられる断片
も好適である。その他の好適な断片は生物学的に活性な
断片である。生物学的に活性な断片は、同様の活性をも
つ断片、その活性が向上した断片、または望ましくない
活性が減少した断片を含めて、受容体活性を媒介するも
のである。さらに、動物、特にヒトにおいて抗原性また
は免疫原性がある断片も含まれる。
【0017】これらのポリペプチド断片はどれも、抗原
活性を含めた該受容体の生物学的活性を保持することが
好ましい。中でも、最も好ましい断片は配列番号4のア
ミノ酸配列をもつものである。特定された配列および断
片の変異型も本発明の一部を構成する。好適な変異型は
同類アミノ酸置換により対象物と異なるもの、すなわ
ち、ある残基が同様の性質の他の残基で置換されている
ものである。典型的なこうした置換は、Ala, Val, Leu
および Ileの間;Ser とThr の間;酸性残基 AspとGlu
の間;Asn とGln の間;塩基性残基 LysとArg の間;ま
たは芳香族残基 PheとTyr の間で起こる。特に、数個、
5〜10個、1〜5個または1〜2個のアミノ酸が任意
の組合せで置換、欠失または付加されている変異型が好
適である。
【0018】本発明のPIGR-1ポリペプチドは任意の適当
な方法で製造することができる。このようなポリペプチ
ドには、単離された天然に存在するポリペプチド、組換
え的に生産されたポリペプチド、合成的に製造されたポ
リペプチド、またはこれらの方法の組合せにより製造さ
れたポリペプチドが含まれる。このようなポリペプチド
の製造のための手段は当業界でよく理解されている。
【0019】本発明のポリヌクレオチド 本発明のもう一つの態様はPIGR-1ポリヌクレオチドに関
する。PIGR-1ポリヌクレオチドには、PIGR-1ポリペプチ
ドおよび断片をコードする単離されたポリヌクレオチ
ド、並びにこれらと密接に関連したポリヌクレオチドが
含まれる。さらに特定すると、本発明のPIGR-1ポリヌク
レオチドとしては、配列番号2のPIGR-1ポリペプチドを
コードする配列番号1中に含まれるヌクレオチド配列を
含むポリヌクレオチド、および配列番号1および3の特
定配列を有するポリヌクレオチドがある。さらに、PIGR
-1ポリヌクレオチドには、配列番号2のPIGR-1ポリペプ
チドをコードするヌクレオチド配列とその全長において
少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を含むポ
リヌクレオチド、および配列番号1のヌクレオチド配列
とその全長において少なくとも80%同一であるヌクレ
オチド配列を含むポリヌクレオチドが含まれる。これに
関連して、少なくとも90%同一であるポリヌクレオチ
ドが好適であり、特に少なくとも95%同一であるもの
が好適である。さらに、少なくとも97%同一であるも
のがより好ましく、少なくとも98〜99%同一である
ものがより一層好ましく、少なくとも99%同一である
ものが最も好ましい。また、増幅反応に使用できる条件
下、またはプローブやマーカーとして使用できる条件下
でハイブリダイズするのに十分な、配列番号1中に含ま
れるヌクレオチド配列との同一性を有するヌクレオチド
配列もPIGR-1ポリヌクレオチドに含まれる。本発明はま
た、このようなPIGR-1ポリヌクレオチドと相補的なポリ
ヌクレオチドを提供する。
【0020】本発明のPIGR-1は、ヒトPIGR-1をコードす
るcDNAの塩基配列決定の結果により示されるよう
に、免疫グロブリンスーパーファミリーの他のタンパク
質と構造的に関連している。配列番号1のcDNA配列
は配列番号2の201個のアミノ酸からなるポリペプチ
ドをコードするオープンリーディングフレーム(ヌクレ
オチド番号132−734)を含んでいる。表2のアミ
ノ酸配列(配列番号2)は67個のアミノ酸残基におい
てCMRF35(D.G. Jacksonら, Eur. J. Immunol. 22:1157
-1163, 1992)と約42.65%同一である(BLASTX使
用)。さらに、PIGR-1(配列番号2)は90個のアミノ
酸残基にわたりポリIg受容体と30%同一である(P.
Krajciら, Biochem. Biophys. Res. Commun., 158:783-
789, 1989)。表1のヌクレオチド配列(配列番号1)は
118個のヌクレオチド残基においてヒトCMRF35 mR
NA(D.G. Jacksonら, Eur. J. Immunol. 22:1157-116
3, 1992)と約68.64%同一である(BLASTN使用)。
したがって、本発明のPIGR-1ポリペプチドおよびポリヌ
クレオチドは、とりわけ、それらの相同ポリペプチドお
よびポリヌクレオチドと同様の生物学的機能/特性をも
つことが予測されるが、それらの有用性は当業者には自
明である。
【0021】ヒトPIGR-1のヌクレオチド配列(配列番号
1)
【表1】 1 CCGGGTCGAC CCACGCGTCC GTGTGCAGAA GGTGCAAGCC AGAGCTCAGG 51 CAGAACTTCC AGAGTGCATC TGGGATCTGC ATTTGCCACT GGTTGCAGAT 101 CAGGCGGACG AGGAGCCGGG AAGGCAGAGC CATGTGGCTG CCCCCTGCTC 151 TGCTCCTTCT CAGCCTCTCA GGCTGTTTCT CCATCCAAGG CCCAGAGTCT 201 GTGAGAGCCC CAGAGCAGGG GTCCCTGACG GTTCAATGCC ACTATAAGCA 251 AGGATGGGAG ACCTACATTA AGTGGTGGTG CCGAGGGGTG CGCTGGGATA 301 CATGCAAGAT CCTCATTGAA ACCAGAGGGT CGGAGCAAGG AGAGAAGAGT 351 GACCGTGTGT CCATCAAGGA CAATCAGAAA GACCGCACGT TCACTGTGAC 401 CATGGAGGGG CTCAGGCGAG ATGACGCAGA TGTTTACTGG TGTGGGATTG 451 AAAGAAGAGG ACCTGACCTT GGGACTCAAG TGAAAGTGAT TGTTGACCCA 501 GAGGGAGCGG CTTCCACAAC AGCAAGCTCA CCTACCAACA GCAATATGGC 551 AGTGTTCATC GGCTCCCACA AGAGGAACCA CTACATGCTC CTGGTATTTG 601 TGAAGGTGCC CATCTTGCTC ATCTTGGTCA CTGCCATCCT CTGGTTGAAG 651 GGGTCTCAGA GGGTCCCTGA GGAGCCAGGG GAACAGCCTA TCTACATGAA 701 CTTCTCCGAA CCTCTGACTA AAGACATGGC CACTTAGAGA GATGGATCTG 751 CAGAGCCTTC CTGCCCTGGC CACGTTTCCA GAAGAGACTC GGGCTGTGGA 801 AGGAACATCT ACGAGTCCTC GGGATGCAGT GACTGAGATA GGGGCCCTGG 851 GCCTCCGCCC TGGCCTTGGA GCTGGTGGGC ACCTCCCTGT TCTGCACAGC 901 TCAGGGACTT AGCCAGGTCC TCTCCTGAGC CACCATCACC TCCTGGGGTG 951 CCAGCACCTG TTCTCTTGGT CAGGAGCTGT AGAGATGGAG CTCAAGCACT 1001 GGACGACTCT GTCCCCACTG CTGGAATAAC TCGGGCACAG AGCATGGGAC 1051 CAAAGTACAG AAAGAGGTTG GGGGAGACCC CCCCAGCCCT AGACTTCCAT 1101 CATTCCGGAG ACCAACTCAA CACCGTCTTT GCCTGAGAAC CTGATATATC 1151 CGTGTTTTTA AATTTTTTTT TTTCTAGCAA AGTTGGGTTT TAATGACTTA 1201 TGTTCATAGG AAACCTCTCT GATCCCACAC ACAAGGAGGG TGATTCTGGG 1251 ATGAGTTCCT GGTTCTAGGG CATGAGGGGC TGGATGGACC CTGTCCCCAG 1301 GGAGGACATG GCTCTGAGTC CACAGGGCTG AGGAGGCAAT GGGAACCTCC 1351 CTGGCCCGGC CCGGTGGTTG GCCTCCCCCT CCCACCTCTT CCTCCTCCTA 1401 GCTCCCCAAG CTCCCTGCCT ATTCCCCCAC CTCCGAGGGG CTGCAGCTTG 1451 GGAGCCTCCT CAGCATGACA GCTTGGGTCT CCTCCCCAAA AGAGCCTGTC 1501 AGGCCTCAAG AACCACCTCC AGGTGGGGAG GGCAGTAACG AAAACCATCG 1551 CAGGAAATGG CACCCTCCCT TTTCGGTGAT GTTGAAATCA TGTTACTAAT 1601 GAAAACTGTC CTAGGGAAGT GGTTCTGTCT CCTCACAGGC TTCACCCACG 1651 GCGATGAGGC CCTTGAATGT GGTCACTTTG TGCTGTATGG TTGAGGGACC 1701 CTCACACCAA AGGGACCTTC CCATGTGAGA TGTGCTCCCG CCCCCACCTG 1751 CCCACAAGCA AACACACCAC ACATGTTCGG CATGTTGCCG TTTGAACACC 1801 CATGAGGACG CCTCCAACCT GCTCTTGGTT CTAATAGGGA GTACTGACTG 1851 TCAGCAGTGG ATAAAGGAGA GGGGACCCTC TGGTCCCTAG CATGGCACCC 1901 AGAGCCTCCC CTCTTCTTGT CCTTCAGCCA AAGAGAAACT TTCTCTGACT 1951 TTGAACTGAA TTTAGGTCTC TGGCCAATGA TGGGCCTGAA AATTCCATAA 2001 TGGCCAGAGA GGAGAGTTCG AGCCCGGCTA AGATCCCCTG AGTCATTCTG 2051 TGAGGGACCA AGACCCACAG TCCACCAGCC CCAGGGCCCT ACCTCCTGGA 2101 ATGCTTTCCT GGATCCAGCT TCCCGAAGAT CCGACCAGAC CCAGGGAGGA 2151 CGGCACCGCT CCGCGGGAGG GAAAGCCAAA GCATGGTGCT TCACCAGCTG 2201 GACTCAGGGG CGAGGGGACA TGGGCGCTTG TCAACGTGAT GTCATTCTTT 2251 TCCCACCGTT TCTTCCTGTT GATATTCAAT GAATCCGTCA ATCTCTCTGG 2301 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAA
【0022】ヒトPIGR-1のアミノ酸配列(配列番号2)
【表2】 1 MWLPPALLLL SLSGCFSIQG PESVRAPEQG SLTVQCHYKQ GWETYIKWWC 51 RGVRWDTCKI LIETRGSEQG EKSDRVSIKD NQKDRTFTVT MEGLRRDDAD 101 VYWCGIERRG PDLGTQVKVI VDPEGAASTT ASSPTNSNMA VFIGSHKRNH 151 YMLLVFVKVP ILLILVTAIL WLKGSQRVPE EPGEQPIYMN FSEPLTKDMA 201 T
【0023】PIGR-1をコードする本発明の一つのポリヌ
クレオチドは、標準的なクローニングおよびスクリーニ
ングにより、ヒト骨髄、マクロファージ、好酸球、活性
化好中球およびT細胞の細胞に含まれるmRNAから誘
導されたcDNAライブラリーから、エクスプレスド・
シークエンス・タグ(expressed sequence tag: EST)分
析 (Adams, M.D.ら, Science (1991) 252:1651-1656; A
dams, M.D.ら, Nature(1992) 355:632-634; Adams, M.
D.ら, Nature (1995) 377 Supp:3-174) を用いて得るこ
とができる。また、本発明のポリヌクレオチドはゲノム
DNAライブラリーのような天然源から得ることがで
き、商業的に入手可能な公知の技法を用いて合成するこ
ともできる。
【0024】配列番号2のPIGR-1ポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列は、表1中に含まれるポリペプチ
ドコード配列(配列番号1のヌクレオチド番号132−
734)と同一であっても、遺伝子コードの重複性(縮
重)のため、やはり配列番号2のポリペプチドをコード
する配列であってもよい。
【0025】本発明のポリヌクレオチドをPIGR-1ポリペ
プチドの組換え生産のために用いる場合、そのポリヌク
レオチドには、成熟ポリペプチドのコード配列またはそ
の断片単独、他のコード配列(例えば、リーダーもしく
は分泌配列、プレ−、プロ−もしくはプレプロ−タンパ
ク質配列、または他の融合ペプチド部分をコードするも
の)と同じリーディングフレームにある成熟ポリペプチ
ドのコード配列またはその断片が含まれる。例えば、融
合ポリペプチドの精製を容易にするマーカー配列がコー
ドされ得る。本発明のこの態様の好ましい具体例とし
て、マーカー配列は、pQEベクター(Qiagen, Inc.)に
より提供されかつGentz ら, Proc. Natl.Acad. Sci. US
A (1989) 86:821-824に記載されるようなヘキサ−ヒス
チジンペプチド、またはHAタグである。また、このポ
リヌクレオチドは5'および3'非コード配列、例えば、転
写されるが翻訳されない配列、スプライシングおよびポ
リアデニル化シグナル、リボソーム結合部位、およびm
RNA安定化配列を含んでいてもよい。
【0026】さらに好適な具体例は、数個、5〜10
個、1〜5個、1〜3個、1〜2個、または1個のアミ
ノ酸残基が任意の組合せで置換、欠失または付加されて
いる、表2のPIGR-1ポリペプチドのアミノ酸配列(配列
番号2)を含むPIGR-1変異型をコードするポリヌクレオ
チドである。中でも、本発明の好適なポリヌクレオチド
は表4のアミノ酸配列(配列番号4)をコードする表3
のヌクレオチド配列(配列番号3)中に含まれる。
【0027】ヒトPIGR-1の部分ヌクレオチド配列(配列
番号3)
【表3】 1 TGTGCAGAAG GTGCAAGCCA GAGCTCAGGC AGAACTTCCA GAGTGCATCT 51 GGGATCTGCA TTTGCCACTG GTTGCAGATC AGGCGGACGA GGAGCCGGGA 101 AGGCAGAGCC ATGTGGCTGC CCCCTGCTCT GCTCCTTCTC AGCCTCTCAG 151 GCTGTTTCTC CATCCAAGGC CCAGAGTCTG TGAGAGCCCC AGAGCAGGGG 201 TCCCTGACGG TTCAATGCCA CTATAAGCAA GGATGGGAGA CCTACATTAA 251 GTGGTGGTGC CGAGGGGTGC GCTGGGATAC ATGCAAGATC CTCATTGAAA 301 CCAGAGGGTC GGAGCAAGGA GAGAAGAGTG ACCGTGTGTC CATCAAGGAC 351 AATCAGAAAG ACCGCACGTT CACTGTGACC ATGGAGGGGC TCAGGCGAGA 401 TGACGCAGAT GTTTACTGGT GTGGGATTGA AAGAAGAGGA CCTGACCTTG 451 GGACTCAAGT GAAAATTGAT TGTTNACCCA GAGGGAGCGG CTTTCCACAA 501 CAGCAAAGCT CACCTACCAA CAGCAATATG GCAGTGTTCA TCGGCTCCCA 551 CAAGAGGAAC CACTACATGC TCCTGGTATT TGTGAAGGTG CCCATCTTGC 601 TCATCTTGGT CAATGCCATN CTCTGGTTGA AAGGGTCTCA GAGGGTCCCT 651 GAGGAGCCAN GGGAACAGCC TATCTACATG GACTTCTCCG GACTCTGACT 701 AAAGACAT
【0028】ヒトPIGR-1の部分アミノ酸配列(配列番号
4)
【表4】 1 MWLPPALLLL SLSGCFSIQG PESVRAPEQG SLTVQCHYKQ GWETYIKWWC 51 RGVRWDTCKI LIETRGSEQG EKSDRVSIKD NQKDRTFTVT MEGLRRDDAD 101 VYWCGIERRG PDLGTQVKID CXPRGSGFPQ QQSSPTNSNM AVFIGSHKRN 151 HYMLLVFVKV PILLILVNAX LWLKGSQRVP EEPXEQPIYM DFSGL
【0029】本発明はさらに、前記の配列とハイブリダ
イズするポリヌクレオチドに関する。これに関して、本
発明は特にストリンジェントな条件下で前記のポリヌク
レオチドとハイブリダイズするポリヌクレオチドに関す
る。本明細書中で用いる「ストリンジェントな条件」と
は、配列間に少なくとも80%、好ましくは少なくとも
90%、より好ましくは少なくとも95%、より一層好
ましくは少なくとも97〜99%の同一性があるときだ
けハイブリダイゼーションが起こる条件を指す。
【0030】配列番号1中に含まれるヌクレオチド配列
またはその断片と同一であるか実質的に同一である本発
明のポリヌクレオチドは、PIGR-1ポリペプチドをコード
する全長cDNAおよびゲノムクローンを単離するため
に、また、PIGR-1遺伝子との配列類似性が高い他の遺伝
子(ヒト以外の種に由来する相同体およびオーソログ体
(ortholog)をコードする遺伝子を含む)のcDNAおよ
びゲノムクローンを単離するために、cDNAおよびゲ
ノムDNAのハイブリダイゼーションプローブとして用
いることができる。このようなハイブリダイゼーション
技法は当業者には公知である。一般的に、これらのヌク
レオチド配列は対象物のヌクレオチド配列に対して80
%、好ましくは90%、より好ましくは95%の同一性
を有する。プローブはたいてい15個以上のヌクレオチ
ドを含み、好ましくは30個以上を含み、50個以上の
ヌクレオチドを有していてもよい。特に好ましいプロー
ブは30〜50個の範囲のヌクレオチドを有するもので
ある。
【0031】一実施態様において、PIGR-1ポリペプチド
(ヒト以外の種に由来する相同体およびオーソログ体を
含む)をコードするポリヌクレオチドを得ることは、配
列番号1のヌクレオチド配列またはその断片(配列番号
3のヌクレオチド配列を含む)を有する標識プローブを
用いて、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条
件下で適当なライブラリーをスクリーニングし、前記の
ポリヌクレオチド配列を含む全長cDNAおよびゲノム
クローンを単離する各工程を含んでなる。このようなハ
イブリダイゼーション技法は当業者に公知である。スト
リンジェントなハイブリダイゼーション条件は上で定義
したとおりであるか、または、50% ホルムアミド、5×
SSC (150mM NaCl, 15mM クエン酸三ナトリウム) 、50mM
リン酸ナトリウム (pH7.6)、5×Denhardt溶液、10% デ
キストラン硫酸および20μg/mlの変性し剪断したサケ精
子DNAを含有する溶液中で42℃で一夜インキュベー
トし、次いでフィルターを 0.1×SSC 中約65℃で洗浄
する条件である。
【0032】本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チドは、動物およびヒトの疾病に対する治療薬および診
断薬を探索するための研究用の試薬および材料として利
用することができる。
【0033】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドを含有するベ
クター、このベクターにより遺伝子操作された宿主細
胞、および組換え法による本発明のポリペプチドの生産
に関する。本発明のDNA構築物から誘導されたRNA
を用いてこの種のタンパク質を生産するための無細胞翻
訳系も使用することができる。
【0034】組換え体生産に関しては、本発明のポリヌ
クレオチドの発現系またはその一部を組み入れるため
に、宿主細胞が遺伝子操作される。宿主細胞へのポリヌ
クレオチドの導入は、Davisら, BASIC METHODS IN MOLE
CULAR BIOLOGY (1986) およびSambrookら, MOLECULAR C
LONING: A LABORATORY MANUAL, 第2版, Cold SpringHa
rbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y. (1
989)などの多くの標準的な実験室マニュアルに記載され
る方法、例えば、リン酸カルシウムトランスフェクショ
ン、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクショ
ン、トランスベクション(transvection)、マイクロイン
ジェクション、カチオン性脂質媒介トランスフェクショ
ン、エレクトロポレーション、形質導入、スクレープロ
ーディング(scrape loading)、射出導入(ballistic int
roduction)または感染により行うことができる。
【0035】適当な宿主の代表的な例として、細菌細胞
(例:ストレプトコッカス、スタフィロコッカス、大腸
菌、ストレプトミセス、枯草菌)、真菌細胞(例:酵
母、アスペルギルス)、昆虫細胞(例:ドロソフィラS
2、スポドプテラSf9)、動物細胞(例:CHO、C
OS、HeLa、C 127、3T3、BHK、HEK 29
3、Bowes メラノーマ細胞)および植物細胞が挙げられ
る。
【0036】多種多様な発現系を使用することができ
る。こうした発現系として、特に、染色体、エピソーム
およびウイルス由来の系、例えば、細菌プラスミド由
来、バクテリオファージ由来、トランスポゾン由来、酵
母エピソーム由来、挿入エレメント由来、酵母染色体エ
レメント由来、ウイルス(例:バキュロウイルス、SV
40のようなパポバウイルス、ワクシニアウイルス、ア
デノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、レ
トロウイルス)由来のベクター、およびこれらの組合せ
に由来するベクター、例えば、コスミドやファージミド
のようなプラスミドとバクテリオファージの遺伝的要素
に由来するものがある。この発現系は発現を起こさせる
だけでなく発現を調節する制御配列を含んでいてもよ
い。一般的に、宿主内でのポリペプチドの産生のために
ポリヌクレオチドを維持し、増やし、発現するのに適し
た系またはベクターはどれも使用することができる。Sa
mbrookら, MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL
(前掲) に記載されるような、日常的に用いられる公知
の技法のいずれかにより、適当なヌクレオチド配列を発
現系に挿入することができる。
【0037】翻訳されたタンパク質を小胞体の内腔に、
細胞周辺腔に、または細胞外の環境に分泌させるため
に、適当な分泌シグナルを目的のポリペプチドに組み込
むことができる。これらのシグナルは目的のポリペプチ
ドに対して内因性であっても、異種シグナルであっても
よい。
【0038】スクリーニングアッセイで使用するためPI
GR-1ポリペプチドを発現させようとする場合、そのポリ
ペプチドを細胞の表面に産生させることが好適である。
この場合は、スクリーニングアッセイでの使用に先立っ
て細胞を回収する。PIGR-1ポリペプチドが培地に分泌さ
れる場合は、そのポリペプチドを回収し精製するために
培地を回収する。細胞内に産生される場合は、その細胞
をまず溶解し、その後にポリペプチドを回収する必要が
ある。
【0039】組換え細胞培養物からPIGR-1ポリペプチド
を回収し精製するには、硫酸アンモニウムまたはエタノ
ール沈殿、酸抽出、アニオンまたはカチオン交換クロマ
トグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、
疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティーク
ロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグ
ラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを含めた公
知の方法を用いることができる。最も好ましくは、高速
液体クロマトグラフィーが精製に用いられる。ポリペプ
チドが単離および/または精製中に変性されるときは、
タンパク質を再生させるための公知の技法を用いて、活
性のあるコンフォメーションを復元することが可能であ
る。
【0040】診断アッセイ 本発明はまた、診断薬としてのPIGR-1ポリヌクレオチド
の使用に関する。機能障害と関連したPIGR-1遺伝子の変
異型の検出は、PIGR-1の過少発現、過剰発現または変化
した発現により生ずる疾病またはその罹病性の診断に追
加しうる、またはその診断を下しうる診断用ツールを提
供するだろう。PIGR-1遺伝子に変異がある個体を、さま
ざまな技法によりDNAレベルで見つけ出すことができ
る。
【0041】診断用の核酸は、被験者の細胞、例えば血
液、尿、唾液、組織の生検または剖検材料から得ること
ができる。検出のためにゲノムDNAを直接使用して
も、分析前にPCRまたは他の増幅法を使って酵素的に
増幅してもよい。同様のやり方でRNAまたはcDNA
を使用することもできる。欠失および挿入変異は、正常
な遺伝子型と比較したときの増幅産物のサイズの変化に
より検出できる。点突然変異は増幅DNAを標識PIGR-1
ヌクレオチド配列とハイブリダイズさせることで同定で
きる。完全にマッチした配列とミスマッチの二重鎖とは
RNアーゼ消化により、または融解温度の差異により区
別できる。また、DNA配列の差異は、変性剤を用いる
または用いないゲルでのDNA断片の電気泳動の移動度
の変化により、または直接DNA配列決定によっても検
出できる(例えば、Myersら, Science (1985) 230:1242
を参照のこと)。特定位置での配列変化はヌクレアー
ゼプロテクションアッセイ(例えば、RNアーゼおよび
S1プロテクション)または化学的開裂法によっても確
認できる(Cottonら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA (19
85) 85:4397-4401を参照のこと)。別の実施態様では、
例えば、遺伝子変異の効率のよいスクリーニングを行う
ため、PIGR-1ヌクレオチド配列またはその断片を含むオ
リゴヌクレオチドプローブのアレイを構築することがで
きる。アレイ技法は公知で、一般的な適用可能性を有
し、遺伝子発現、遺伝的連鎖および遺伝的変異性を含め
た分子遺伝学のさまざまな問題を解きあかすために用い
られている(例えば、M. Cheeら, Science, Vol.274, p
p.610-613 (1996) を参照のこと)。
【0042】診断アッセイは、前記の方法によりPIGR-1
遺伝子の変異を検出することで、慢性関節リウマチ(R
A)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全身性エリテマト
ーデス(SLE)および炎症性腸疾患(IBD)への罹
りやすさを診断または判定する方法を提供する。
【0043】さらに、被験者から得られたサンプルから
PIGR-1ポリペプチドまたはPIGR-1mRNAのレベルの異
常な低下または増加を測定する方法により、慢性関節リ
ウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全身性
エリテマトーデス(SLE)および炎症性腸疾患(IB
D)の診断を下すことができる。発現の低下または増加
は、当技術分野で公知のポリヌクレオチド定量法のいず
れか、例えばPCR、RT−PCR、RNアーゼプロテ
クション、ノーザンブロット、その他のハイブリダイゼ
ーション法によりRNAレベルで測定することができ
る。宿主から得られたサンプル中のPIGR-1ポリペプチド
のようなタンパク質のレベルを測定するためのアッセイ
法は当業者によく知られている。こうしたアッセイ法と
して、ラジオイムノアッセイ、競合結合アッセイ、ウエ
スタンブロット分析、ELISAアッセイなどがある。
【0044】かくして、もう一つの態様において、本発
明は、特に慢性関節リウマチ(RA)、多発性硬化症
(MS)、乾癬、全身性エリテマトーデス(SLE)お
よび炎症性腸疾患(IBD)などの疾病または疾病への
罹りやすさを診断するためのキットに関し、このキット
は、(a) PIGR-1ポリヌクレオチド(好ましくは、配列番
号1のヌクレオチド配列)またはその断片、(b) (a) の
ポリヌクレオチドに相補的なヌクレオチド配列、(c) PI
GR-1ポリペプチド(好ましくは、配列番号2のポリペプ
チド)またはその断片、または(d) PIGR-1ポリペプチド
(好ましくは、配列番号2のポリペプチド)に対する抗
体、を含んでなる。このようなキットにおいて、(a) 、
(b) 、(c) または (d)が実質的な構成成分であることが
理解されよう。
【0045】染色体アッセイ 本発明のヌクレオチド配列はまた、染色体の同定にも有
用である。この配列は個々のヒト染色体上の特定の位置
を標的指向し、その特定位置とハイブリダイズすること
ができる。本発明に従って関連配列の染色体地図を作成
することは、これらの配列と遺伝子関連疾患とを相関さ
せる上で重要な第一段階である。ひとたび配列が正確な
染色体位置にマッピングされたら、その染色体上のその
配列の物理的位置を遺伝地図データと相関させることが
できる。この種のデータは、例えば、V. McKusick, Men
delian Inheritance in Man (Johns Hopkins Universit
yWelch Medical Library からオンラインで入手可能)
中に見いだせる。その後、同一の染色体領域にマッピン
グされた遺伝子と疾患との関係を連鎖分析(物理的に隣
接した遺伝子の共遺伝)により同定する。
【0046】患者と正常個体とのcDNAまたはゲノム
配列の差異も調べることができる。患者の一部または全
部に変異が観察されるが、どの正常個体にも観察されな
い場合は、その変異が疾病の原因である可能性がある。
【0047】抗体 本発明のポリペプチドまたはその断片もしくは類似体、
またはそれらを発現する細胞は、PIGR-1ポリペプチドに
免疫特異的な抗体を産生するための免疫原としても使用
することができる。「免疫特異的」とは、その抗体が従
来技術における他の関連ポリペプチドに対するその親和
性よりも本発明のポリペプチドに対して実質的に高い親
和性を有することを意味する。
【0048】PIGR-1ポリペプチドに対する抗体は、慣用
のプロトコールを用いて、動物(好ましくはヒト以外)
に該ポリペプチドまたはエピトープを含む断片、類似体
もしくは細胞を投与することにより得られる。モノクロ
ーナル抗体の調製には、連続細胞系の培養物により産生
される抗体をもたらす任意の技法を用いることができ
る。例を挙げると、ハイブリドーマ技法 (Kohler, G.お
よびMilstein, C., Nature (1975) 256:495-497)、トリ
オーマ技法、ヒトB細胞ハイブリドーマ技法 (Kozbor
ら, Immunology Today (1983) 4:72) およびEBV−ハ
イブリドーマ技法 (Coleら, MONOCLONAL ANTIBODIES AN
D CANCER THERAPY, pp.77-96, Alan R. Liss, Inc., 19
85) などがある。
【0049】本発明のポリペプチドに対する一本鎖抗体
をつくるために、一本鎖抗体の調製法(米国特許第4,94
6,778 号)を適応させることができる。また、ヒト化抗
体を発現させるために、トランスジェニックマウスまた
は他の哺乳動物を含む他の生物を利用することができ
る。前記の抗体を用いて、そのポリペプチドを発現する
クローンを単離・同定したり、アフィニティークロマト
グラフィーでそのポリペプチドを精製することもでき
る。PIGR-1ポリペプチドに対する抗体は、とりわけ、慢
性関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、乾
癬、全身性エリテマトーデス(SLE)および炎症性腸
疾患(IBD)の治療に使用できる可能性がある。
【0050】ワクチン 本発明の別の態様は、哺乳動物において免疫学的応答を
引き出す方法に関し、この方法は、特に慢性関節リウマ
チ(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全身性エリ
テマトーデス(SLE)および炎症性腸疾患(IBD)
から前記動物を防御するための抗体および/またはT細
胞免疫応答を生ずるのに十分なPIGR-1ポリペプチドまた
はその断片を哺乳動物に接種することを含んでなる。本
発明のさらに別の態様は、哺乳動物を疾病から防御する
抗体を産生させるような免疫学的応答を引き出すため
に、in vivo でPIGR-1ポリヌクレオチドの発現を指令す
るベクターを介してPIGR-1ポリペプチドを供給すること
を含んでなる、哺乳動物において免疫学的応答を引き出
す方法に関する。
【0051】本発明の更なる態様は、哺乳動物宿主に導
入したとき、その哺乳動物においてPIGR-1ポリペプチド
に対する免疫学的応答を引き出す免疫学的/ワクチン製
剤(組成物)に関し、この組成物はPIGR-1ポリペプチド
またはPIGR-1遺伝子を含有する。ワクチン製剤は適当な
担体をさらに含んでいてもよい。PIGR-1ポリペプチドは
胃の中で分解されうるので、非経口的(皮下、筋肉内、
静脈内、皮内等への注射を含む)に投与することが好ま
しい。非経口投与に適した製剤としては、酸化防止剤、
緩衝液、静菌剤およびこの製剤を受容者の血液と等張に
する溶質を含みうる水性および非水性の無菌注射液、並
びに懸濁化剤または増粘剤を含んでいてもよい水性およ
び非水性の無菌懸濁液がある。こうした製剤は1回量容
器または数回量容器(例えば、密閉アンプルおよびバイ
アル)で提供することができ、また、使用直前に無菌の
液状担体を添加するだけでよい凍結乾燥状態で保管する
こともできる。ワクチン製剤はこの製剤の免疫原性を増
強するためのアジュバント系、例えば水中油型のアジュ
バント系や当技術分野で公知の他のアジュバント系を含
んでいてもよい。投与量はワクチンの比活性で変化し、
ルーチンな実験操作により簡単に決定できる。
【0052】スクリーニングアッセイ 本発明のPIGR-1ポリペプチドは、この受容体と結合して
本発明の受容体ポリペプチドを活性化する化合物(アゴ
ニスト)またはその活性を阻害する化合物(アンタゴニ
スト)のスクリーニング法において使用することができ
る。こうして、本発明のポリペプチドは、例えば、細
胞、無細胞調製物、化学物質ライブラリーおよび天然産
物の混合物中の小分子基質およびリガンドを評価するた
めにも用いられる。これらの基質およびリガンドは天然
の基質およびリガンドであってよく、また、構造的もし
くは機能的な模擬物であってもよい(Coliganら, Curre
nt Protocols in Immunology 1(2): Chapter 5 (1991)
を参照のこと)。
【0053】PIGR-1ポリペプチドは多くの病理を含めて
多数の生物学的機能に関与している。したがって、一方
ではPIGR-1を刺激し、他方ではPIGR-1の機能を阻害し得
る化合物および薬物を見つけ出すことが望まれる。一般
的に、アゴニストは慢性関節リウマチ(RA)、多発性
硬化症(MS)、乾癬、全身性エリテマトーデス(SL
E)および炎症性腸疾患(IBD)のような症状の治療
および予防目的で用いられる。アンタゴニストは慢性関
節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬、全
身性エリテマトーデス(SLE)および炎症性腸疾患
(IBD)のような症状のさまざまな治療および予防目
的で使用しうる。
【0054】一般に、こうしたスクリーニング法は細胞
表面に本発明の受容体ポリペプチドを発現する適当な細
胞を作製することを含む。この種の細胞には哺乳動物、
酵母、ショウジョウバエ由来の細胞または大腸菌細胞が
含まれる。次いで、この受容体を発現する細胞(もしく
は発現された受容体を含む細胞膜)を試験化合物と接触
させて、その結合または機能的応答の刺激もしくは阻害
を観察する。
【0055】アッセイにより候補化合物の結合を簡単に
試験することができ、そこでは候補化合物と直接または
間接に結合された標識により、または標識した競合物質
との競合を用いるアッセイにより、該受容体を担持する
細胞への付着が検出される。さらに、これらのアッセイ
では、該受容体を表面に担持する細胞に適した検出系を
用いて、候補化合物が該受容体の活性化により生ずるシ
グナルを結果的にもたらすか否かを試験することができ
る。一般的に、活性化の阻害剤は既知のアゴニストの存
在下でアッセイされ、候補化合物の存在がアゴニストに
よる活性化に与える影響が調べられる。
【0056】さらに、これらのアッセイは、候補化合物
とPIGR-1ポリペプチドを含む溶液とを混ぜ合わせて混合
物をつくり、この混合物中のPIGR-1活性を測定し、そし
てこの混合物のPIGR-1活性を標準と比較する各ステップ
を含むだけでよい。
【0057】また、PIGR-1のcDNA、タンパク質また
はこのタンパク質に対する抗体を用いて、細胞内でのPI
GR-1mRNAまたはタンパク質の生産に及ぼす添加化合
物の作用を検出するためのアッセイを組み立てることが
できる。例えば、当技術分野で公知の標準方法によりモ
ノクローナルまたはポリクローナル抗体を用いて、PIGR
-1タンパク質の分泌レベルまたは細胞結合レベルを測定
するためのELISAを構築することができ、これは適
切に操作された細胞または組織からのPIGR-1の生産を抑
制または増強する物質(それぞれアンタゴニストまたは
アゴニストともいう)の探索に用いることができる。ス
クリーニングアッセイを行うための標準的な方法は当技
術分野でよく理解されている。
【0058】PIGR-1の可能性のあるアンタゴニストの例
としては、抗体、ある場合には、PIGR-1のリガンドと密
接な関係があるオリゴヌクレオチドもしくはタンパク質
(例えば、リガンドの断片)、または該受容体と結合す
るが応答を誘導しない(それゆえ該受容体の活性を妨げ
る)小分子などがある。
【0059】かくして、他の態様において、本発明は、
PIGR-1ポリペプチドのアゴニスト、アンタゴニスト、リ
ガンド、受容体、基質、酵素など、またはPIGR-1ポリペ
プチドの生産を低下または増加させる化合物を同定する
ためのスクリーニングキットに関し、このキットは、
(a) PIGR-1ポリペプチド(好ましくは、配列番号2のポ
リペプチド) (b) PIGR-1ポリペプチド(好ましくは、配列番号2のポ
リペプチド)を発現する組換え細胞、(c) PIGR-1ポリペ
プチド(好ましくは、配列番号2のポリペプチド)を発
現する細胞膜、または(d) PIGR-1ポリペプチド(好まし
くは、配列番号2のポリペプチド)に対する抗体、を含
んでなる。このようなキットにおいて、(a) 、(b) 、
(c) または (d)が実質的な構成成分であることが理解さ
れよう。
【0060】予防法および治療法 本発明は、PIGR-1活性の過剰量と不足量のどちらにも関
係した異常な状態の治療法を提供する。PIGR-1の活性が
過剰である場合は、いくつかのアプローチが利用可能で
ある。一つのアプローチは、リガンドのPIGR-1への結合
をブロックすることにより、または第二シグナルを抑制
することで異常な状態を軽減することにより活性化を阻
害するのに有効な量で、前記の阻害剤化合物(アンタゴ
ニスト)を製剤学上許容される担体とともに患者に投与
することを含んでなる。もう一つのアプローチでは、リ
ガンドと結合する能力がまだある可溶性形態のPIGR-1ポ
リペプチドを、内因性のPIGR-1との競合状態で投与する
ことができる。このような競合剤の典型的な例はPIGR-1
ポリペプチドの断片である。
【0061】さらに別のアプローチでは、発現阻止法を
使って内因性PIGR-1をコードする遺伝子の発現を抑制す
ることができる。こうした公知技術は、体内で生成され
るか別個に投与されるアンチセンス配列の使用を必要と
する。例えば、Oligodeoxynucleotides as Antisense I
nhibitors of Gene Expression, CRC Press, Boca Rato
n, FL (1988)中のO'Connor, J Neurochem (1991) 56:56
0 を参照のこと。あるいはまた、この遺伝子と共に三重
らせんを形成するオリゴヌクレオチドを供給することも
できる。例えば、Leeら, Nucleic Acids Res (1979) 6:
3073; Cooneyら, Science (1988) 241:456; Dervanら,
Science (1991) 251:1360 を参照のこと。これらのオリ
ゴマーはそれ自体を投与することもできるし、関連オリ
ゴマーをin vivo で発現させることもできる。
【0062】PIGR-1およびその活性の過少発現に関係し
た異常な状態を治療する場合も、いくつかのアプローチ
を取ることができる。一つのアプローチは、治療上有効
な量のPIGR-1を活性化する化合物(すなわち、前記のア
ゴニスト)を製剤学上許容される担体とともに患者に投
与して、異常な状態を緩和することを含んでなる。別法
として、患者の関連細胞においてPIGR-1を内因的に産生
させるために遺伝子治療を用いることができる。例え
ば、上で述べたような複製欠損レトロウイルスベクター
による発現のために本発明のポリヌクレオチドを遺伝子
操作する。次にレトロウイルス発現構築物を単離し、本
発明のポリペプチドをコードするRNAを含有するレト
ロウイルスプラスミドベクターで形質導入されたパッケ
ージング細胞に導入する。その結果、パッケージング細
胞は対象の遺伝子を含有する感染性のウイルス粒子を産
生するようになる。in vivo での細胞処理およびin viv
o でのポリペプチド発現のために、これらの産生細胞を
患者に投与する。遺伝子治療の概論に関しては、Human
Molecular Genetics, T Strachanand and A P Read,BIO
S Scientific Publishers Ltd (1996) 中のChapter 20,
Gene Therapy and other Molecular Genetic-based Th
erapeutic Approaches(およびその中の引用文献) を参
照のこと。
【0063】製剤および投与 可溶性形態のPIGR-1ポリペプチドのようなペプチド、ア
ゴニストおよびアンタゴニストペプチド、または小分子
は適当な製剤学上の担体と組み合わせて製剤化すること
ができる。このような製剤は治療上有効な量のポリペプ
チドまたは化合物と、製剤学上許容される担体または賦
形剤を含有する。この種の担体としては、食塩水、生理
食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エタノー
ル、およびこれらの組合せがあるが、これらに限らな
い。製剤は投与様式に適合させるべきであり、これは当
技術分野の技量の範囲内である。本発明はさらに、前記
の本発明組成物の1以上の成分を充填した1以上の容器
を含んでなる医薬用パックおよびキットに関する。本発
明のポリペプチドおよび他の化合物は単独で使用して
も、他の化合物例えば治療用化合物と一緒に使用しても
よい。
【0064】医薬組成物を全身投与するときの好ましい
形態は、注入(注射)、典型的には静注である。皮下、
筋肉内または腹腔内のような他の注入経路も使用でき
る。全身投与の別の手段は、胆汁酸塩、フシジン酸、そ
の他の界面活性剤などの浸透剤を用いた経粘膜および経
皮投与である。さらに、腸溶剤またはカプセル剤として
適切に製剤化されているのであれば、経口投与も可能で
ある。これらの化合物は軟膏、ペースト、ゲルなどの剤
形で局所に投与しても、かつ/または局在化させてもよ
い。
【0065】必要な投与量範囲はペプチドの選択、投与
経路、製剤の性質、患者の状態、そして医師の判断に左
右される。しかし、適当な投与量は患者の体重1kgあた
り0.1 〜100 μg の範囲である。利用可能な化合物が多
種多様であり、それぞれの投与経路の効率も異なるた
め、必要とされる投与量は広範に変動することを予想す
べきである。例えば、経口投与は静注による投与よりも
高い投与量を必要とすることが予想される。こうした投
与量レベルの変動は、当技術分野でよく理解されている
ような、標準的経験的な最適化手順を用いて調整するこ
とができる。
【0066】治療に用いるポリペプチドは、上述したよ
うな「遺伝子治療」と称する治療法において、患者の体
内で産生させることもできる。例えば、患者由来の細胞
を、ex vivo でポリペプチドをコードするDNAまたは
RNAのようなポリヌクレオチドにより、例えばレトロ
ウイルスプラスミドベクターを用いて、遺伝子工学的に
操作する。その後、この細胞を患者に導入する。
【0067】
【実施例】以下の実施例は、特にことわらない限り、当
業者には公知の一般的方法を用いて実施した。実施例は
単なる例示であって、本発明を制限するものではない。実施例1 全長cDNAを得るための方法はいくつかあるが、その
うちの2つを以下に説明する。 1)cDNA末端の高速増幅(Rapid Amplification of
cDNA Ends: RACE)法は5'末端を得るために利用すること
ができる。Frohmanら, Proc. Nat. Acad. Sci.USA 85,
8998-9002 (1988)を参照のこと。簡単に述べると、特定
のオリゴヌクレオチドをmRNAにアニーリングし、こ
れによりcDNA鎖の合成を開始させる。RNアーゼH
を用いてmRNAを破壊した後、cDNAの3'末端にポ
リCアンカー配列を付加し、得られた断片をネステッド
(nested)組のアンチセンスプライマーおよびアンカー配
列プライマーを用いて増幅する。増幅断片は適当なベク
ターにクローニングして、制限分析および配列解析にか
ける。 2)ポリメラーゼ連鎖反応は、2組のプライマーを用い
るネステッドPCRを連続して行うことで、ヒトcDN
Aライブラリー由来のcDNAの5'末端を増幅するため
に使用することができる。1組のアンチセンスプライマ
ーは部分cDNAの5'末端に特異的であり、もう1組の
プライマーはベクター特異的配列にアニーリングする。
増幅産物は適当なベクターにクローニングして、制限分
析および配列解析にかける。
【0068】実施例2: PIGR-1は免疫グロブリン(I
g)スーパーファミリーに属する PIGR-1の細胞外領域は、(1) IgVフォールド保存残基
の存在および(2) いくつかの他のIg様タンパク質(ポ
リIgV1 およびV4 、CMRF35、TCR VβおよびIgκ
L)に対する相同性により示されるように、V様フォ
ールド(V-like fold)をもつ単一のIgドメインを含
む。以下のアライメント(並列化)では、保存IgV残
基は下線で示され、少なくとも3つの他のメンバーと共
有するPIGR-1の残基は*で示される。
【0069】 B C C' C'' PIGR-1 IQGPESVRAPEQGSLTVQCHYKQGWETYIKWWC..RGVRWDTCKILIETRGSEQGEKSDR (配列番号2のアミノ酸18-75) ポリIgRV1 IFGPEEVNSVEGNSVSITCYYPPTSVNTRKYWC.RQGARG..CITLISSEGYVSSKYAGR (配列番号5) ポリIgRV4 PRSPTVVKGVAGSSVAVLCPYNRKESKSIKYWCLWEGAQNGRCPLLVDSEGWVKAQYEGR (配列番号6) CMRF35 LSHPMTVAGPVGGSLSVQCRYEKEHRTLNKFWC..RPPQILRCDKIVETKGS.AGKRNGR (配列番号7) TCR V β SQKPSRDICQRGTSLTIQCQV.DSQVTMMFWYRQQPGQSLTLIATANQGSEATYESGFVI (配列番号8) Igκ VL TQTPASVEVAVGGTVTIKCQASQSISTYLSWYQQKPGQRPKLLIY....RASTLASG.VS (配列番号9) * * * * * * * ** * * * * D E F PIGR-1 VSIKDNQKDRTF.TVTMEGLRRDDADVYWCGIERRGPDLGTQVKVIV (配列番号2のアミノ酸76-121) ポリIgRV1 ANLTNFPENGTF.TVILNQLSQDDSGRYKCGLGINSRGLSFDVSLEV (配列番号10) ポリIgV4 LSLLEEPGNGTF.TVILNQLTSRDAGFYWC...LTNGDTLWRTTVEI (配列番号11) CMRF35 VSIRDSPANLSF.TVTLENLTEEDAGTYWCGVDTPWLRDFHDPIVEV (配列番号12) TCR V β DKFPISRPNLTFSTLTVSNMSPEDSSIYLCSVE..GEAGDTQY.FGP (配列番号13) Igκ VL SRFKGSGSGTEF.TLTISGVECADAATYYCQQGWSSSNVEN...VFG (配列番号14) ** *** * ** * * *
【0070】実施例3: PIGR-1遺伝子発現パターン Igスーパーファミリーの新しいメンバーであるPIGR-1
が同定された。この新遺伝子の推定上のタンパク質配列
はCMRF35に対して、特に細胞外ドメインにおいて、中程
度のしかし広範囲の相同性を示す。マクロファージ、好
中球、好酸球、T細胞などの白血球から単離された、PI
GR-1を含むEST配列のライブラリー源に基づくと、そ
の発現は白血球に制限されており、このことは免疫機能
におけるPIGR-1の役割を示唆する。かくして、このタン
パク質は慢性関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(M
S)、乾癬、全身性エリテマトーデス(SLE)および
炎症性腸疾患(IBD)のような免疫系の疾病のための
候補標的となる。
【0071】実施例4: 組換え可溶性PIGR-1タンパク
PIGR-1の細胞外ドメインは、他の免疫グロブリンドメイ
ンタンパク質、例えばCD4 (K.C. Deenら, Nature 33
1:82-84 (1988))に関して記載されているように、膜貫
通ドメインの開始点(表2ではアスパラギン149また
はヒスチジン150)での切断により分泌可溶性タンパ
ク質として発現される。また、PIGR-1は、CD4(D.J.
Caponら, Nature 317:525-531 (1989))について記載さ
れているように、PIGR-1の同じ細胞外領域をH鎖IgG
のヒンジおよび定常領域に連結することで、分泌される
可溶性Ig融合タンパク質として発現される。さらに、
オリゴマーIg融合タンパク質の作製は、R.I.F. Smith
& S.L. Morrison, Biotechnology 12:683-688 (1994)
およびR.I.F. Smithら, J. Immunol. 154:2226-2236 (1
995)中にIgMテールピース(tailpiece)セグメントに
ついて例示されるように、IgGのFcドメインのC末
端へのIgMまたはIgAのテールピースセグメントの
付加により可能である。これらのタンパク質を昆虫細胞
またはCOS−7やCHOのような哺乳動物細胞におい
て産生させて、標準的な方法で精製すると、これらタン
パク質はツール(tool)、治療薬および診断薬として有用
である。かくして、これらのタンパク質は次の目的で使
用される。 a)操作された組換えタンパク質のアミノ酸配列解析に
よりN末端リーダーの開裂部位を決定する。 b)次の目的でポリクローナルおよびモノクローナル抗
体を生成する。 1)さまざまな組織および細胞型におけるPIGR-1タンパク
質発現の検出 2)細胞の分化および増殖の誘導、サイトカインの生産、
細胞死アッセイのようなPIGR-1タンパク質の機能研究 c)培養細胞に添加したときに、および免疫疾患の動物
モデルにおいて、アゴニスト/アンタゴニスト活性につ
いて試験する。 d)1以上のリガンドの検索。 e)治療薬および/または診断薬として使用可能なPIGR
-1タンパク質の小分子アゴニストまたはアンタゴニスト
についてのスクリーニングアッセイを確立する。
【0072】本明細書中に引用された、特許および特許
出願明細書を含めた全ての刊行物は、あたかも各刊行物
が明確にかつ個々に示されているかのように、その全体
を参考としてここに組み入れるものとする。
【0073】
【配列表】
SEQUENCE LISTING <110> SmithKline Beecham Corporation <120> PIGR-1, A Member of Immunoglobulin Gene Supe
rfamily <130> PA98-270 <150> U.S. Provisional Patent Appl. No. 60/056,152 <151> 1997-8-19 <150> U.S. Patent Application No. 08/955,937 <151> 1997-10-22 <160> 14 <210> 1 <211> 2345 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 1 CCGGGTCGAC CCACGCGTCC GTGTGCAGAA GGTGCAAGCC AGAGCTCAGG CAGAACTTCC 60 AGAGTGCATC TGGGATCTGC ATTTGCCACT GGTTGCAGAT CAGGCGGACG AGGAGCCGGG 120 AAGGCAGAGC CATGTGGCTG CCCCCTGCTC TGCTCCTTCT CAGCCTCTCA GGCTGTTTCT 180 CCATCCAAGG CCCAGAGTCT GTGAGAGCCC CAGAGCAGGG GTCCCTGACG GTTCAATGCC 240 ACTATAAGCA AGGATGGGAG ACCTACATTA AGTGGTGGTG CCGAGGGGTG CGCTGGGATA 300 CATGCAAGAT CCTCATTGAA ACCAGAGGGT CGGAGCAAGG AGAGAAGAGT GACCGTGTGT 360 CCATCAAGGA CAATCAGAAA GACCGCACGT TCACTGTGAC CATGGAGGGG CTCAGGCGAG 420 ATGACGCAGA TGTTTACTGG TGTGGGATTG AAAGAAGAGG ACCTGACCTT GGGACTCAAG 480 TGAAAGTGAT TGTTGACCCA GAGGGAGCGG CTTCCACAAC AGCAAGCTCA CCTACCAACA 540 GCAATATGGC AGTGTTCATC GGCTCCCACA AGAGGAACCA CTACATGCTC CTGGTATTTG 600 TGAAGGTGCC CATCTTGCTC ATCTTGGTCA CTGCCATCCT CTGGTTGAAG GGGTCTCAGA 660 GGGTCCCTGA GGAGCCAGGG GAACAGCCTA TCTACATGAA CTTCTCCGAA CCTCTGACTA 720 AAGACATGGC CACTTAGAGA GATGGATCTG CAGAGCCTTC CTGCCCTGGC CACGTTTCCA 780 GAAGAGACTC GGGCTGTGGA AGGAACATCT ACGAGTCCTC GGGATGCAGT GACTGAGATA 840 GGGGCCCTGG GCCTCCGCCC TGGCCTTGGA GCTGGTGGGC ACCTCCCTGT TCTGCACAGC 900 TCAGGGACTT AGCCAGGTCC TCTCCTGAGC CACCATCACC TCCTGGGGTG CCAGCACCTG 960 TTCTCTTGGT CAGGAGCTGT AGAGATGGAG CTCAAGCACT GGACGACTCT GTCCCCACTG 1020 CTGGAATAAC TCGGGCACAG AGCATGGGAC CAAAGTACAG AAAGAGGTTG GGGGAGACCC 1080 CCCCAGCCCT AGACTTCCAT CATTCCGGAG ACCAACTCAA CACCGTCTTT GCCTGAGAAC 1140 CTGATATATC CGTGTTTTTA AATTTTTTTT TTTCTAGCAA AGTTGGGTTT TAATGACTTA 1200 TGTTCATAGG AAACCTCTCT GATCCCACAC ACAAGGAGGG TGATTCTGGG ATGAGTTCCT 1260 GGTTCTAGGG CATGAGGGGC TGGATGGACC CTGTCCCCAG GGAGGACATG GCTCTGAGTC 1320 CACAGGGCTG AGGAGGCAAT GGGAACCTCC CTGGCCCGGC CCGGTGGTTG GCCTCCCCCT 1380 CCCACCTCTT CCTCCTCCTA GCTCCCCAAG CTCCCTGCCT ATTCCCCCAC CTCCGAGGGG 1440 CTGCAGCTTG GGAGCCTCCT CAGCATGACA GCTTGGGTCT CCTCCCCAAA AGAGCCTGTC 1500 AGGCCTCAAG AACCACCTCC AGGTGGGGAG GGCAGTAACG AAAACCATCG CAGGAAATGG 1560 CACCCTCCCT TTTCGGTGAT GTTGAAATCA TGTTACTAAT GAAAACTGTC CTAGGGAAGT 1620 GGTTCTGTCT CCTCACAGGC TTCACCCACG GCGATGAGGC CCTTGAATGT GGTCACTTTG 1680 TGCTGTATGG TTGAGGGACC CTCACACCAA AGGGACCTTC CCATGTGAGA TGTGCTCCCG 1740 CCCCCACCTG CCCACAAGCA AACACACCAC ACATGTTCGG CATGTTGCCG TTTGAACACC 1800 CATGAGGACG CCTCCAACCT GCTCTTGGTT CTAATAGGGA GTACTGACTG TCAGCAGTGG 1860 ATAAAGGAGA GGGGACCCTC TGGTCCCTAG CATGGCACCC AGAGCCTCCC CTCTTCTTGT 1920 CCTTCAGCCA AAGAGAAACT TTCTCTGACT TTGAACTGAA TTTAGGTCTC TGGCCAATGA 1980 TGGGCCTGAA AATTCCATAA TGGCCAGAGA GGAGAGTTCG AGCCCGGCTA AGATCCCCTG 2040 AGTCATTCTG TGAGGGACCA AGACCCACAG TCCACCAGCC CCAGGGCCCT ACCTCCTGGA 2100 ATGCTTTCCT GGATCCAGCT TCCCGAAGAT CCGACCAGAC CCAGGGAGGA CGGCACCGCT 2160 CCGCGGGAGG GAAAGCCAAA GCATGGTGCT TCACCAGCTG GACTCAGGGG CGAGGGGACA 2220 TGGGCGCTTG TCAACGTGAT GTCATTCTTT TCCCACCGTT TCTTCCTGTT GATATTCAAT 2280 GAATCCGTCA ATCTCTCTGG AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 2340 AAAAA 2345 <210> 2 <211> 201 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Met Trp Leu Pro Pro Ala Leu Leu Leu Leu Ser Leu Ser Gly Cys Phe 1 5 10 15 Ser Ile Gln Gly Pro Glu Ser Val Arg Ala Pro Glu Gln Gly Ser Leu 20 25 30 Thr Val Gln Cys His Tyr Lys Gln Gly Trp Glu Thr Tyr Ile Lys Trp 35 40 45 Trp Cys Arg Gly Val Arg Trp Asp Thr Cys Lys Ile Leu Ile Glu Thr 50 55 60 Arg Gly Ser Glu Gln Gly Glu Lys Ser Asp Arg Val Ser Ile Lys Asp 65 70 75 80 Asn Gln Lys Asp Arg Thr Phe Thr Val Thr Met Glu Gly Leu Arg Arg 85 90 95 Asp Asp Ala Asp Val Tyr Trp Cys Gly Ile Glu Arg Arg Gly Pro Asp 100 105 110 Leu Gly Thr Gln Val Lys Val Ile Val Asp Pro Glu Gly Ala Ala Ser 115 120 125 Thr Thr Ala Ser Ser Pro Thr Asn Ser Asn Met Ala Val Phe Ile Gly 130 135 140 Ser His Lys Arg Asn His Tyr Met Leu Leu Val Phe Val Lys Val Pro 145 150 155 160 Ile Leu Leu Ile Leu Val Thr Ala Ile Leu Trp Leu Lys Gly Ser Gln 165 170 175 Arg Val Pro Glu Glu Pro Gly Glu Gln Pro Ile Tyr Met Asn Phe Ser 180 185 190 Glu Pro Leu Thr Lys Asp Met Ala Thr 195 200 <210> 3 <211> 708 <212> DNA <213> Homo sapiens <400> 3 TGTGCAGAAG GTGCAAGCCA GAGCTCAGGC AGAACTTCCA GAGTGCATCT GGGATCTGCA 60 TTTGCCACTG GTTGCAGATC AGGCGGACGA GGAGCCGGGA AGGCAGAGCC ATGTGGCTGC 120 CCCCTGCTCT GCTCCTTCTC AGCCTCTCAG GCTGTTTCTC CATCCAAGGC CCAGAGTCTG 180 TGAGAGCCCC AGAGCAGGGG TCCCTGACGG TTCAATGCCA CTATAAGCAA GGATGGGAGA 240 CCTACATTAA GTGGTGGTGC CGAGGGGTGC GCTGGGATAC ATGCAAGATC CTCATTGAAA 300 CCAGAGGGTC GGAGCAAGGA GAGAAGAGTG ACCGTGTGTC CATCAAGGAC AATCAGAAAG 360 ACCGCACGTT CACTGTGACC ATGGAGGGGC TCAGGCGAGA TGACGCAGAT GTTTACTGGT 420 GTGGGATTGA AAGAAGAGGA CCTGACCTTG GGACTCAAGT GAAAATTGAT TGTTNACCCA 480 GAGGGAGCGG CTTTCCACAA CAGCAAAGCT CACCTACCAA CAGCAATATG GCAGTGTTCA 540 TCGGCTCCCA CAAGAGGAAC CACTACATGC TCCTGGTATT TGTGAAGGTG CCCATCTTGC 600 TCATCTTGGT CAATGCCATN CTCTGGTTGA AAGGGTCTCA GAGGGTCCCT GAGGAGCCAN 660 GGGAACAGCC TATCTACATG GACTTCTCCG GACTCTGACT AAAGACAT 708 <210> 4 <211> 195 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Met Trp Leu Pro Pro Ala Leu Leu Leu Leu Ser Leu Ser Gly Cys Phe 1 5 10 15 Ser Ile Gln Gly Pro Glu Ser Val Arg Ala Pro Glu Gln Gly Ser Leu 20 25 30 Thr Val Gln Cys His Tyr Lys Gln Gly Trp Glu Thr Tyr Ile Lys Trp 35 40 45 Trp Cys Arg Gly Val Arg Trp Asp Thr Cys Lys Ile Leu Ile Glu Thr 50 55 60 Arg Gly Ser Glu Gln Gly Glu Lys Ser Asp Arg Val Ser Ile Lys Asp 65 70 75 80 Asn Gln Lys Asp Arg Thr Phe Thr Val Thr Met Glu Gly Leu Arg Arg 85 90 95 Asp Asp Ala Asp Val Tyr Trp Cys Gly Ile Glu Arg Arg Gly Pro Asp 100 105 110 Leu Gly Thr Gln Val Lys Ile Asp Cys Xaa Pro Arg Gly Ser Gly Phe 115 120 125 Pro Gln Gln Gln Ser Ser Pro Thr Asn Ser Asn Met Ala Val Phe Ile 130 135 140 Gly Ser His Lys Arg Asn His Tyr Met Leu Leu Val Phe Val Lys Val 145 150 155 160 Pro Ile Leu Leu Ile Leu Val Asn Ala Xaa Leu Trp Leu Lys Gly Ser 165 170 175 Gln Arg Val Pro Glu Glu Pro Xaa Glu Gln Pro Ile Tyr Met Asp Phe 180 185 190 Ser Gly Leu 195 <210> 5 <211> 57 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 5 Ile Phe Gly Pro Glu Glu Val Asn Ser Val Glu Gly Asn Ser Val Ser 1 5 10 15 Ile Thr Cys Tyr Tyr Pro Pro Thr Ser Val Asn Thr Arg Lys Tyr Trp 20 25 30 Cys Arg Gln Gly Ala Arg Gly Cys Ile Thr Leu Ile Ser Ser Glu Gly 35 40 45 Tyr Val Ser Ser Lys Tyr Ala Gly Arg 50 55 <210> 6 <211> 60 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 6 Pro Arg Ser Pro Thr Val Val Lys Gly Val Ala Gly Ser Ser Val Ala 1 5 10 15 Val Leu Cys Pro Tyr Asn Arg Lys Glu Ser Lys Ser Ile Lys Tyr Trp 20 25 30 Cys Leu Trp Glu Gly Ala Gln Asn Gly Arg Cys Pro Leu Leu Val Asp 35 40 45 Ser Glu Gly Trp Val Lys Ala Gln Tyr Glu Gly Arg 50 55 60 <210> 7 <211> 57 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 7 Leu Ser His Pro Met Thr Val Ala Gly Pro Val Gly Gly Ser Leu Ser 1 5 10 15 Val Gln Cys Arg Tyr Glu Lys Glu His Arg Thr Leu Asn Lys Phe Trp 20 25 30 Cys Arg Pro Pro Gln Ile Leu Arg Cys Asp Lys Ile Val Glu Thr Lys 35 40 45 Gly Ser Ala Gly Lys Arg Asn Gly Arg 50 55 <210> 8 <211> 59 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 8 Ser Gln Lys Pro Ser Arg Asp Ile Cys Gln Arg Gly Thr Ser Leu Thr 1 5 10 15 Ile Gln Cys Gln Val Asp Ser Gln Val Thr Met Met Phe Trp Tyr Arg 20 25 30 Gln Gln Pro Gly Gln Ser Leu Thr Leu Ile Ala Thr Ala Asn Gln Gly 35 40 45 Ser Glu Ala Thr Tyr Glu Ser Gly Phe Val Ile 50 55 <210> 9 <211> 55 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 9 Thr Gln Thr Pro Ala Ser Val Glu Val Ala Val Gly Gly Thr Val Thr 1 5 10 15 Ile Lys Cys Gln Ala Ser Gln Ser Ile Ser Thr Tyr Leu Ser Trp Tyr 20 25 30 Gln Gln Lys Pro Gly Gln Arg Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Arg Ala Ser 35 40 45 Thr Leu Ala Ser Gly Val Ser 50 55 <210> 10 <211> 46 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 10 Ala Asn Leu Thr Asn Phe Pro Glu Asn Gly Thr Phe Thr Val Ile Leu 1 5 10 15 Asn Gln Leu Ser Gln Asp Asp Ser Gly Arg Tyr Lys Cys Gly Leu Gly 20 25 30 Ile Asn Ser Arg Gly Leu Ser Phe Asp Val Ser Leu Glu Val 35 40 45 <210> 11 <211> 43 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 11 Leu Ser Leu Leu Glu Glu Pro Gly Asn Gly Thr Phe Thr Val Ile Leu 1 5 10 15 Asn Gln Leu Thr Ser Arg Asp Ala Gly Phe Tyr Trp Cys Leu Thr Asn 20 25 30 Gly Asp Thr Leu Trp Arg Thr Thr Val Glu Ile 35 40 <210> 12 <211> 46 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 12 Val Ser Ile Arg Asp Ser Pro Ala Asn Leu Ser Phe Thr Val Thr Leu 1 5 10 15 Glu Asn Leu Thr Glu Glu Asp Ala Gly Thr Tyr Trp Cys Gly Val Asp 20 25 30 Thr Pro Trp Leu Arg Asp Phe His Asp Pro Ile Val Glu Val 35 40 45 <210> 13 <211> 44 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 13 Asp Lys Phe Pro Ile Ser Arg Pro Asn Leu Thr Phe Ser Thr Leu Thr 1 5 10 15 Val Ser Asn Met Ser Pro Glu Asp Ser Ser Ile Tyr Leu Cys Ser Val 20 25 30 Glu Gly Glu Ala Gly Asp Thr Gln Tyr Phe Gly Pro 35 40 <210> 14 <211> 43 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 14 Ser Arg Phe Lys Gly Ser Gly Ser Gly Thr Glu Phe Thr Leu Thr Ile 1 5 10 15 Ser Gly Val Glu Cys Ala Asp Ala Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Gly 20 25 30 Trp Ser Ser Ser Asn Val Glu Asn Val Phe Gly 35 40
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 14/47 C07K 16/18 16/18 C12P 21/02 C C12N 5/10 A61K 37/02 ABG C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 レイモンド ダブル.スウィート アメリカ合衆国 19004 ペンシルバニア 州 バラ シンウィッド,エッジヒル ロ ード 108 (72)発明者 アレムシッジド トルーネ アメリカ合衆国 19382 ペンシルバニア 州 ウェスト チェスター,ストーンハム ドライブ 1008 (72)発明者 マーク ロバート,ハール アメリカ合衆国 19403 ペンシルバニア 州 ノリスタウン,ストーニーブルック ドライブ 105

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のPIGR-1ポリペプチドをコー
    ドするヌクレオチド配列と全長において少なくとも80
    %同一であり、かつPIGR-1ポリペプチドの活性を有する
    ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、またはこ
    のヌクレオチド配列に対して相補的なヌクレオチド配列
    を含んでなる単離されたポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 前記のポリヌクレオチドが、配列番号2
    のPIGR-1ポリペプチドをコードする配列番号1中に含ま
    れるヌクレオチド配列を含んでなる、請求項1に記載の
    ポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 前記のポリヌクレオチドが、その全長に
    おいて配列番号1のヌクレオチド配列と少なくとも80
    %同一であるヌクレオチド配列を含んでなる、請求項1
    に記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 配列番号1のポリヌクレオチドである、
    請求項3に記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 DNAまたはRNAである、請求項1に
    記載のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号2のPIGR-1ポリペプチドのアミ
    ノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が付加、欠
    失または置換されており、かつPIGR-1ポリペプチドの活
    性を有するアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列
    を含んでなるポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 下記発現系が適合性の宿主細胞内に存在
    するとき配列番号2のポリペプチドと少なくとも80%
    同一であるアミノ酸配列を含むPIGR-1ポリペプチドを産
    生することができる発現系を含んでなるDNAまたはR
    NA分子。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の発現系を含有する宿主
    細胞。
  9. 【請求項9】 PIGR-1ポリペプチドを産生させるのに十
    分な条件下で請求項8に記載の宿主細胞を培養し、この
    培養物から前記ポリペプチドを回収することを含んでな
    る、PIGR-1ポリペプチドの産生方法。
  10. 【請求項10】 宿主細胞が適当な培養条件下でPIGR-1
    ポリペプチドを産生するように、請求項7に記載の発現
    系を用いて宿主細胞を形質転換またはトランスフェクシ
    ョンすることを含んでなる、PIGR-1ポリペプチドを産生
    する細胞の作製方法。
  11. 【請求項11】 全長において配列番号2のアミノ酸配
    列と少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を含んで
    なるPIGR-1ポリペプチド。
  12. 【請求項12】 配列番号2のアミノ酸配列を含む、請
    求項11に記載のポリペプチド。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドに免疫特異的な抗体。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドの増大した活性または発現を必要としている患者を治
    療するための医薬組成物であって、治療上有効な量の、 (a) 前記受容体に対するアゴニスト、および/または
    (b) 前記ポリペプチド活性のin vivo 生産をもたらす形
    の、配列番号2のPIGR-1ポリペプチドをコードするヌク
    レオチド配列と全長において少なくとも80%同一であ
    るヌクレオチド配列、または前記ヌクレオチド配列に対
    して相補的なヌクレオチド配列を含んでなる単離された
    ポリヌクレオチド、を含んでなる医薬組成物。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドの活性または発現を抑制する必要がある患者を治療す
    るための医薬組成物であって、治療上有効な量の、 (a) 前記受容体に対するアンタゴニスト、および/また
    は(b) 前記受容体をコードするヌクレオチド配列の発現
    を抑制する核酸分子、および/または(c) 前記受容体と
    そのリガンドについて競合するポリペプチド、を含んで
    なる医薬組成物。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドの発現または活性と関連した被験者の疾病またはその
    罹病性の検出方法であって、 (a) 前記被験者由来のゲノム中のPIGR-1ポリペプチドを
    コードするヌクレオチド配列に突然変異があるかどうか
    を調べる、および/または(b) 前記被験者から得られた
    サンプル中のPIGR-1ポリペプチド発現の存在または量を
    分析する、ことを含んでなる方法。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドに対するアゴニストの同定方法であって、 (a) PIGR-1ポリペプチドを産生する細胞と候補化合物と
    を接触させ、そして(b) その候補化合物がPIGR-1ポリペ
    プチドの活性化によりシグナルを発生させるか否かを調
    べる、ことを含んでなる方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法により同定さ
    れたアゴニスト。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載のPIGR-1ポリペプチ
    ドに対するアンタゴニストの同定方法であって、 (a) PIGR-1ポリペプチドを産生する細胞とアゴニストと
    を接触させ、そして(b) 前記アゴニストにより発生した
    シグナルが候補化合物の存在下で減少するか否かを調べ
    る、ことを含んでなる方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法により同定さ
    れたアンタゴニスト。
  21. 【請求項21】 請求項10に記載の方法により作製さ
    れた組換え宿主細胞またはPIGR-1ポリペプチドを発現し
    ているその膜。
JP10232990A 1997-08-19 1998-08-19 免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバー、pigr−1 Pending JPH11225774A (ja)

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US08/955937 1997-10-22
US60/056152 1997-10-22
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