JP2003179726A - 画像読取装置、画像読取装置に用いられる弾性部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気による種々の影響を排除し、更にはシ
ート搬送を円滑に行うことができ、更には外光による読
取画像の画質劣化を防止する。 【解決手段】 金属製の板バネ部材１３は、両端に曲げ
部１３ｄが形成された長板状の底面１３ａと、底面１３
ａの一長辺側で起立させた側面１３ｂと、側面１３ｂの
上端を折り曲げて形成された上面１３ｃとを有し、密着
型イメージセンサ８の一側面方向から底面１３ａ及び上
面１３ｃにより挟み込むようにして密着型イメージセン
サ８に装着される。板バネ部材１３の一部は装置本体１
の電気的なグランド部材１５に接続される。また、シー
ト搬送ガイドとして機能する上面１３ｃが、密着型イメ
ージセンサ８の画像読取幅の全域に対応して形成されて
おり、外光を密着型イメージセンサ８のコンタクトガラ
ス９面上において反射する前に遮光することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、密着型イメージセ
ンサを用いた画像読取装置、かかる画像読取装置に用い
られる弾性部材に関し、特にシートを搬送しながらシー
トに形成されている画像を読取るようにしたスキャナ、
ファクシミリ、複写機等に適用して好適なものである。

【０００２】

【従来の技術】密着型イメージセンサは、図６に示すよ
うに構成されている。同図に示すように、密着型イメー
ジセンサ１００は、ケーシングであるフレーム１０１内
に、光源であるＬＥＤ１０２と、レンズ・アレイ１０３
と、イメージセンサ（受光素子）１０４とが配設され、
フレーム１０１の上面にはコンタクトガラス１０５が設
置されている。

【０００３】この密着型イメージセンサ１００におい
て、シートがコンタクトガラス１０５の上部を通過する
際に、ＬＥＤ１０２により光を射出するようになってい
る。射出された光は、画像読取位置Ａにおいてシートに
照射され、この反射光がレンズ・アレイ１０３を介して
イメージセンサ（受光素子）１０４上に結像され、光電
変換された後、画像情報が電気信号として読取られる。

【０００４】このようにした密着型イメージセンサ１０
０を用いた画像読取装置では、密着型イメージセンサが
焦点深度の浅いものであるため、密着型イメージセンサ
１００上に設置されるコンタクトガラス１０５の表面に
シートを密着させて、シートに形成された画像情報が良
好に読取られるようにする必要がある。例えば、密着型
イメージセンサ１００の読取位置の対向側にプラテンロ
ーラ或いは圧板を設けて、シートを密着型イメージセン
サ１００のコンタクトガラス１０５部分に押圧させるよ
うにしている。

【０００５】図７は、密着型イメージセンサ１００を用
いた従来の画像読取装置における画像読取部の概略構成
図である。密着型イメージセンサ１００は、画像読取装
置の搬送フレームにユニットとして取付けられている。

【０００６】密着型イメージセンサ１００のシート搬送
方向上流側にはシート搬送ローラ２００が、シート搬送
方向下流側にはシート排出ローラ３００がそれぞれ配設
されている。また、密着型イメージセンサ１００の画像
読取位置Ａの対向側には、シートをコンタクトガラス１
０５に押圧し、かつ、所定の速度によって搬送するプラ
テンローラ４００が配設されている。

【０００７】また、密着型イメージセンサ１００は、加
圧スプリング５００によって加圧され、プラテンローラ
４００に対して所定の荷重で押圧される。なお、コンタ
クトガラス１０５とプラテンローラ４００との接触によ
る負荷の発生を防止するため、プラテンローラ４００は
密着型イメージセンサ１００のコンタクトガラス１０５
に対して所定の微小間隙をもって配設されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像読取装
置においては、シートが搬送されて画像読取部を通過す
る際に、密着型イメージセンサ１００のコンタクトガラ
ス１０５と接触するため高電圧の静電気が発生する。一
方で、密着型イメージセンサ１００のフレーム１０１や
これを支持する画像読取装置の搬送フレームは、軽量化
や形状の自由度を向上させるためにプラスチック成形品
である場合が多く、更に帯電し易い構造となっている。
このため、発生した静電気がコンタクトガラス１０５と
フレーム１０１との隙間から密着型イメージセンサ１０
０内のＬＥＤ１０２やイメージセンサ（受光素子）１０
４上の回路基板に飛び、光電変換のノイズとなって読取
画像の画質劣化を招き、場合によっては電気回路が誤動
作したり、イメージセンサ（受光素子）１０４が破壊し
たりするおそれがあるという問題があった。

【０００９】また、上記従来の画像読取装置における別
の問題として、画像読取装置の搬送フレームに密着型イ
メージセンサ１００が支持されており、密着型イメージ
センサ１００のコンタクトガラス１０５面がシート搬送
路の一部を形成しているため、搬送フレームで形成され
たシート搬送面に密着型イメージセンサ１００のコンタ
クトガラス１０５面を完全に一致させることは困難であ
る。特に、図７に示すように、屈曲したシート搬送路や
湾曲したシート搬送路上に密着型イメージセンサ１００
を配置する画像読取装置においては、密着型イメージセ
ンサ１００のコンタクトガラス１０５面が平面であるた
め、このコンタクトガラス１０５面を含むシート搬送路
を円滑に形成することができず、シート搬送路内でのシ
ートの円滑な搬送を妨げたり、シートの規制が困難にな
ることによって読取画像に画像ブレや解像度の低下が生
じたりし、シートの搬送不良やジャムを引き起こす原因
となっていた。

【００１０】また、上記従来の画像読取装置における更
に別の問題として、シート搬送路の上流側のシート給送
口より入り込んだ外光が搬送フレームの搬送面や密着型
イメージセンサ１００のコンタクトガラス１０５面、或
いは、所定の間隙をもって配設されたプラテンローラ４
００のローラ表面に反射して、密着型イメージセンサ１
００内のＬＥＤ１０２による正規の光以外の反射光がフ
レア光としてイメージセンサ（受光素子）１０４に入射
して、読取画像の画質を劣化させてしまうという問題が
あった。

【００１１】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、部品点数を増やすことなく、
静電気による種々の影響を排除し、更にはシート搬送を
円滑に行うことで画像ブレやシートジャムの発生を抑
え、更には外光による読取画像の画質劣化を防止するこ
とを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、シート搬送路に沿って搬送されるシートの画像を読
取る画像読取手段と、上記画像読取手段に対向して設け
られたシート規制手段と、上記画像読取手段を上記シー
ト規制手段方向に押圧する押圧手段とを備えた画像読取
装置であって、上記押圧手段は、上記画像読取手段に着
脱自在に装着される導電性を有する弾性部材であり、グ
ランド電位に電気的に接続されている点に特徴を有す
る。

【００１３】また、本発明の画像読取装置の他の特徴と
するところは、上記弾性部材には、上記シート搬送路に
沿って搬送されるシートを上記画像読取手段の画像読取
位置に導くシート搬送ガイドが一体に形成されている点
にある。また、上記シート搬送ガイドは上記画像読取手
段の画像読取幅全域に対応して形成されている点にあ
る。また、上記弾性部材は、長板状の底面と、上記底面
の少なくとも一長辺側で起立させた側面と、上記側面の
上端を折り曲げて形成された上記シート搬送ガイドとし
て機能する上面とを有し、上記底面の端部には弾性力を
発揮するための曲げ部が形成されている点にある。ま
た、上記シート搬送路の途中には、上記弾性部材が装着
された画像読取手段を着脱自在に収納する収納部が設け
られている点にある。

【００１４】本発明の弾性部材は、シート搬送路に沿っ
て搬送されるシートの画像を読取る画像読取手段を画像
読取装置に設置した状態で、上記画像読取手段をその対
向位置にあるシート規制手段方向に押圧するための弾性
部材であって、導電性を有する材質からなり、長板状の
底面と、上記底面の少なくとも一長辺側で起立させた側
面と、上記側面の上端を折り曲げて形成された上面とを
有するとともに、上記底面の端部には弾性力を発揮する
ための曲げ部が形成されている点に特徴を有する。

【００１５】また、本発明の弾性部材の他の特徴とする
ところは、上記上面が上記シート搬送路に沿って搬送さ
れるシートを上記画像読取手段の画像読取位置に導くシ
ート搬送ガイドとして機能する点にある。また、上記シ
ート搬送ガイドは上記画像読取手段の画像読取幅全域に
対応して形成されている点にある。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像読取装置、画像読取装置に用いられる弾性部材の好
適な実施の形態について説明する。

【００１７】（第１の実施の形態）図１は、第１の実施
の形態の画像読取装置であるシート搬送式スキャナの側
断面図である。同図において、画像読取装置本体１（以
下、装置本体と称する）の上部には給紙口２が設けられ
ている。給紙口２の上方には、シート積載トレイ３が傾
斜して配置され、シートである原稿Ｐは下端部を給紙口
２に挿入した状態でシート積載トレイ３に画像読取面を
下向きにしてセットされる。

【００１８】シート積載トレイ３にセットされた原稿Ｐ
は、給紙ローラ４と分離ローラ５とにより下側のシート
から順に１枚づつ分離されて、搬送ローラ６へ給送され
る。そして、１枚づつ分離されて給送される原稿Ｐは、
搬送ローラ６によって一定速度で搬送フレーム７上に配
設された画像読取手段である密着型イメージセンサ８の
位置へ搬送される。

【００１９】密着型イメージセンサ８の画像読取位置Ａ
の対向側には、原稿Ｐをコンタクトガラス９に密着させ
るとともに、原稿Ｐを所定の速度で搬送するためのシー
ト規制手段であるプラテンローラ１０が近接設置されて
いる。

【００２０】搬送ローラ６を通過した原稿Ｐは、密着型
イメージセンサ８の画像読取位置Ａにおいて画像が読取
られた後、プラテンローラ１０によりコンタクトガラス
９上の表面に沿って搬送方向を変更しながら排出ローラ
１１へ搬送され、排出口１２より装置本体１外へ排出さ
れる。

【００２１】このようにプラテンローラ１０によって搬
送方向を変更しながら搬送することにより、屈曲したシ
ート搬送路を形成できるので、縦型のシート搬送路を採
用した画像読取装置において、シートの排出をスムーズ
に行うことができる。また、シート搬送路全体をコンパ
クトにすることが可能となり、これにより装置本体１を
小型化することができる。

【００２２】図２に示すように、密着型イメージセンサ
８には、細長い筐体からなるフレーム８ｂ内に、図示し
ないが、光源であるＬＥＤと、レンズ・アレイと、イメ
ージセンサ（受光素子）とが配設され、フレーム８ａの
上面にコンタクトガラス９が設置されている。そして、
この密着型イメージセンサ８には、押圧手段である板バ
ネ部材１３が装着される。図３は、板バネ部材１３の密
着型イメージセンサ８への装着方向とその装着状態とを
示す側面図である。

【００２３】図２、３に示すように、本発明でいう弾性
部材に相当する板バネ部材１３は、長板状の底面１３ａ
と、底面１３ａの一長辺側で起立させた側面１３ｂと、
側面１３ｂの上端を折り曲げて形成された上面１３ｃと
を有する略コの字形の形状をしている。このようにした
板バネ部材１３は、図３に示すように、密着型イメージ
センサ８の一側面方向（矢印Ｂ方向）から底面１３ａ及
び上面１３ｃにより挟み込むようにして密着型イメージ
センサ８に装着される。

【００２４】密着型イメージセンサ８の底面に当接する
面、即ち板バネ部材１３の底面１３ａの両端には、下方
に向けて曲げられた曲げ部１３ｄが形成されており、こ
れら曲げ部１３ｄによって弾性力を発揮するようにされ
ている。

【００２５】また、密着型イメージセンサ８の上面（コ
ンタクトガラス９）側に位置する面、即ち板バネ部材１
３の上面１３ｃは下方に向けて傾斜している。そして、
板バネ部材１３を密着型イメージセンサ８に装着した状
態で、上面１３ｃの先端が画像読取位置Ａの手前でコン
タクトガラス９上に位置するようにされている。

【００２６】密着型イメージセンサ８のフレーム８ｂの
底面にはダボ８ａが、また、板バネ部材１３の底面には
孔１３ｅが形成されており、これらダボ８ａと孔１３ｅ
とを嵌め合わせることによって装着時に位置決めされ
る。

【００２７】図４に示すように、密着型イメージセンサ
８は、板バネ部材１３が装着された状態で、樹脂製の搬
送フレーム７に一体形成されたセンサ収納部１４に矢印
Ｃ方向から収納される。

【００２８】ここで、搬送フレーム７上に形成されたセ
ンサ収納部１４の両側には、搬送フレーム７と一体にフ
ック部７ａ、７ｂが形成されている。フック部７ａ、７
ｂは、基端のみが搬送フレーム７に連続する板状のもの
で、その先端内側には傾斜面１７ａとストッパ面１７ｂ
とを有する突起が一体形成されている。

【００２９】上記のように板バネ部材１３が装着された
密着型イメージセンサ８をセンサ収納部１４に矢印Ｃ方
向から収納すると、密着型イメージセンサ８の両端がフ
ック部７ａ、７ｂの傾斜面１７ａを押圧してフック７
ａ、７ｂを押し広げる。そして、密着型イメージセンサ
８をセンサ収納部１４に完全に収納したとき、フック部
７ａ、７ｂが元の状態に戻り、ストッパ面１７ｂが密着
型イメージセンサ８の上面の両端部分に係止することに
よって、密着型イメージセンサ８はセンサ収納部１４内
に固定される。

【００３０】この収納状態において、板バネ部材１３に
形成された曲げ部１３ｄがセンサ収納部１４の底面に当
接し、密着型イメージセンサ８は、板バネ部材１３に形
成された曲げ部１３ｄによる弾性力によって、常に上方
に加圧された状態とされる。

【００３１】本実施の形態においては、板バネ部材１３
の弾性力により密着型イメージセンサ８と板バネ部材１
３との装着や着脱を容易に行うことができる。そして、
密着型イメージセンサ８に着脱自在に装着されるので、
密着型イメージセンサ８を改造する等の必要もなくその
まま使用することができる。

【００３２】また、板バネ部材１３が装着された密着型
イメージセンサ８のセンサ収納部１４への収納や取外し
も、樹脂製の搬送フレーム７に一体に形成されたフック
７ａ、７ｂの弾性により容易に行うことができ、組立性
が向上するとともに、密着型イメージセンサ８の交換作
業が容易に行うことができる等の利点がある。

【００３３】ここで、図１に示すように、密着型イメー
ジセンサ８に装着された板バネ部材１３の上面１３ｃ
は、シート搬送路上でシート搬送ガイドとして機能す
る。本実施の形態においては、装置本体１を小型化する
ためにシート搬送路を屈曲させて形成しており、密着型
イメージセンサ８のコンタクトガラス９面がシート搬送
路に対して平行となっていないが、板バネ部材１３に形
成された上面１３ｃをシート搬送ガイドとすることによ
り、搬送されるシートを密着型イメージセンサ８の画像
読取位置Ａへ円滑に導くことができる。

【００３４】また、板バネ部材１３はリン青銅やステン
レス等の金属製とされ、導電性を有する。この板バネ部
材１３の一部が、直接或いは他の導電性部材を介して間
接的に装置本体１の電気的なグランド部材１５に接続さ
れている（図１参照）。したがって、シート搬送により
発生した静電気は、密着型イメージセンサ８の内部に飛
ぶ前に板バネ部材１３を介してグランド部材１５へ逃が
すことが可能となり、静電気による影響を未然に防止す
ることができる。

【００３５】更に、板バネ部材１３に形成されたシート
搬送ガイドとして機能する上面１３ｃが、図２に示すよ
うに、密着型イメージセンサ８の画像読取幅の全域に対
応して形成されている。したがって、装置本体１の給紙
口２からシート搬送路に沿って、給紙ローラ４と分離ロ
ーラ５及び搬送ローラ対６以外の隙間から搬送面に乱反
射しながら入り込む外光を、密着型イメージセンサ８の
コンタクトガラス９面上において反射する前に遮光する
ことが可能となるので、この外光による読取画像の画質
劣化を防止することができる。

【００３６】（第２の実施の形態）図５は、第２実施の
形態を説明するための要部の構成図であり、上記第１実
施例にて説明した構成要素と同一の構成要素には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施の形態
は、画像読取手段である密着型イメージセンサ８を、湾
曲したシート搬送路上に配置した例である。

【００３７】図５（Ａ）に示すように、シートは、搬送
ローラ６によって搬送フレーム７上に形成されたＵター
ンガイド部を通過し、排出ローラ１１によって装置本体
外に排出される。

【００３８】搬送フレーム７のＵターンガイド部には、
板バネ部材１６が装着された密着型イメージセンサ８が
配設され、また、その画像読取位置Ａの対向面には第１
の実施の形態と同様にプラテンローラ１０が近接設置さ
れている。

【００３９】ここで、本実施の形態の板バネ部材１６
は、図５（Ｂ）に示すように、底面１６ａの両長辺側で
起立させた側面１６ｂを有し、これら側面１６ｂの上端
を折り曲げて下方に傾斜させた上面１６ｃを有する。こ
れら上面１６ｃはシート搬送路上で搬送フレーム７のＵ
ターンガイド部に沿ったシート搬送ガイドとして機能す
る。なお、底面１６ａの両端に弾性力を発揮するための
曲げ部１６ｄが形成されていることは上記第１の実施の
形態の板バネ部材１３と同様である。

【００４０】また、板バネ部材１６を金属製とし、装置
本体の電気的なグランドに接続することにより、第１の
実施の形態と同様の効果が得られる。

【００４１】本実施の形態においては、シート搬送ガイ
ドとしての上面１６ｃを画像読取位置Ａの前後に設ける
ことにより、Ｕターンガイド部に合わせてシートを円滑
に搬送できると同時に、排紙口１２から入り込む外光に
対して遮光効果を高めたものである。

【００４２】なお、上記実施の形態において示した各部
の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたって
の具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはなら
ないものである。すなわち、本発明はその精神、又はそ
の主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施す
ることができる。

【００４３】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、押圧
手段は導電性を有する弾性部材とされているので、グラ
ンド電位に電気的に接続することにより、画像読取手段
の付近で発生した静電気をグランドに逃がすことができ
るので、静電気による電気部品の損傷や読取画像の画質
劣化を防止することができる。

【００４４】また、画像読取手段に着脱自在に装着され
るので、画像読取手段を改造する等の必要がなくそのま
ま使用することができ、組立や交換作業を容易に行うこ
とができる。

【００４５】更に、シート搬送路に沿ってシートを画像
読取手段の画像読取位置へ導くシート搬送ガイドを一体
に形成することにより、屈曲や湾曲したシート搬送路上
に画像読取手段を配設する場合でも、専用のガイド部材
を設けることなく搬送ガイド部材や画像読取位置へのシ
ート搬送を円滑に行うことが可能になり、コストアップ
することなく画像読取時のシート搬送の安定化を図るこ
とができる。

【００４６】更に、シート搬送ガイドを画像読取手段の
画像読取幅全域に対応して形成することにより、専用の
遮光部材を設けることなく画像読取手段に入射する外光
（フレア光）を遮光することができ、コストアップする
ことなく読取画像の劣化を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態の画像読取装置の側断面図で
ある。

【図２】密着型イメージセンサ８と板バネ部材１３とを
示す斜視図である。

【図３】板バネ部材１３の密着型イメージセンサ８への
装着方向とその装着状態とを示す側面図である。

【図４】板バネ部材１３が装着された密着型イメージセ
ンサ８をセンサ収納部１４に収納する状態を示す斜視図
である。

【図５】第２の実施の形態の画像読取装置の要部構成を
示す図である。

【図６】密着型イメージセンサの断面図である。

【図７】密着型イメージセンサ１００を用いた従来の画
像読取装置における画像読取部の概略構成図である。

【符号の説明】

１ 画像読取装置本体 ２ 給紙口 ６ 搬送ローラ ７ 搬送フレーム ８ 密着型イメージセンサ ８ａ フレーム ９ コンタクトガラス １０ プラテンローラ １１ 排出ローラ １２ 排出口 １３、１６ 板バネ部材 １３ａ、１６ａ 底面 １３ｂ、１６ｂ 側面 １３ｃ、１６ｃ 上面 １３ｄ、１６ｄ 曲げ部 １５ グランド部材 Ｐ 原稿 Ａ 画像読取位置

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート搬送路に沿って搬送されるシート
   の画像を読取る画像読取手段と、 上記画像読取手段に対向して設けられたシート規制手段
   と、 上記画像読取手段を上記シート規制手段方向に押圧する
   押圧手段とを備えた画像読取装置であって、 上記押圧手段は、上記画像読取手段に着脱自在に装着さ
   れる導電性を有する弾性部材であり、グランド電位に電
   気的に接続されていることを特徴とする画像読取装置。
2. 【請求項２】 上記弾性部材には、上記シート搬送路に
   沿って搬送されるシートを上記画像読取手段の画像読取
   位置に導くシート搬送ガイドが一体に形成されているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の画像読取装置。
3. 【請求項３】 上記シート搬送ガイドは上記画像読取手
   段の画像読取幅全域に対応して形成されていることを特
   徴とする請求項２に記載の画像読取装置。
4. 【請求項４】 上記弾性部材は、長板状の底面と、上記
   底面の少なくとも一長辺側で起立させた側面と、上記側
   面の上端を折り曲げて形成された上記シート搬送ガイド
   として機能する上面とを有するとともに、上記底面の端
   部には弾性力を発揮するための曲げ部が形成されている
   ことを特徴とする請求項２に記載の画像読取装置。
5. 【請求項５】 上記シート搬送路の途中には、上記弾性
   部材が装着された画像読取手段を着脱自在に収納する収
   納部が設けられていることを特徴とする請求項１〜４の
   いずれか１項に記載の画像読取装置。
6. 【請求項６】 シート搬送路に沿って搬送されるシート
   の画像を読取る画像読取手段を画像読取装置に設置した
   状態で、上記画像読取手段をその対向位置にあるシート
   規制手段方向に押圧するための弾性部材であって、 導電性を有する材質からなり、 長板状の底面と、上記底面の少なくとも一長辺側で起立
   させた側面と、上記側面の上端を折り曲げて形成された
   上面とを有するとともに、上記底面の端部には弾性力を
   発揮するための曲げ部が形成されていることを特徴とす
   る弾性部材。
7. 【請求項７】 上記上面が上記シート搬送路に沿って搬
   送されるシートを上記画像読取手段の画像読取位置に導
   くシート搬送ガイドとして機能することを特徴とする請
   求項６に記載の弾性部材。
8. 【請求項８】 上記シート搬送ガイドは上記画像読取手
   段の画像読取幅全域に対応して形成されていることを特
   徴とする請求項７に記載の弾性部材。