JP2003178797A - 電解液用高分子ゲル化剤前駆体 - Google Patents

電解液用高分子ゲル化剤前駆体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度アルカリ水溶液を容易にゲル化固定で
き、かつ高濃度アルカリ状態で長期間比較的高温にさら
されても、分解することがない電解液の高分子ゲル化剤
を簡便な方法で提供すること。 【解決手段】 鹸化によりカルボキシル基を生じる疎水
性基を有する疎水性モノマーAと、疎水性多官能性モノ
マーBとからなる共重合体であって、該共重合体の鹸化
物が電解液をゲル化させる性質を有することを特徴とす
る電解液用高分子ゲル化剤前駆体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解液用高分子ゲ
ル化剤前駆体、その製造方法および電解液用高分子ゲル
化剤に関し、さらに詳しくは電池の隔膜に有用な電解液
用高分子ゲル化剤の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来よりアルカリ電池の電解質は、液状
で容器に格納されているので、その電解液を長期的に安
全に収納するためには、容器を頑丈にする必要があり、
その結果、電池を薄型にすることは困難であった。
【0003】また、現在、濃厚アルカリ電解液を用いた
電池に使用されている隔膜は、織布または不織布をスル
ホン化により親水化処理をして電解液に対する親和性お
よび毛細管力を付与し、織布または不織布中に電解液を
保持している。しかし、高温下、あるいは長期間経過す
ると、親水化処理した上記織布または不織布からなる隔
膜は、その表面の親水基が分解または剥離して、織布ま
たは不織布が部分的に疎水化し、撥水性が出現して電解
液が隔膜中に不均質に分布することになり、二次電池と
しての性能が低下する原因となっている。
【0004】近年、吸液性高分子に電解液を吸収させて
膨潤ゲルにすることによって電解液を固定化し、電解液
の漏洩を防ぎ、電池の安全性を向上させるとともに、そ
のゲル状物によって電解液が固定化されることによっ
て、電池の長期の保存性の向上を図る方法が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸液性高分
子は、親水基としてカルボキシル基、スルホン酸基、エ
ーテル基などを有しており、該吸液性高分子は、架橋剤
として親水性の多官能性モノマーを選択および使用して
いる。
【0006】これらの吸液性高分子は、その架橋結合が
エステル結合、アミド結合、ウレタン結合などで形成さ
れており、電解液である濃厚アルカリ溶液中では、鹸化
反応によって上記の結合が加水分解される。従って上記
のような吸液性高分子は、アルカリ電解液を用いる電池
内では、耐久性の観点から長期あるいは高温下の使用は
困難であった。
【0007】アルカリ性水溶液中で耐久性のある高分子
を与える代表的な架橋剤(多官能性モノマー)として
は、ジビニルベンゼンがあるが、該ジビニルベンゼンは
疎水性であるために、親水性モノマーと均質に共重合で
きない、すなわち、均質な吸液性高分子を製造できない
という問題あった。例えば、親水性モノマーであるアク
リル酸と、疎水性多官能性モノマーであるジビニルベン
ゼンとの共重合体は、溶媒を使用しない塊状重合法で重
合可能であるものの、重合時の温度制御ができず、アク
リル酸とジビニルベンゼンとを実用的なレベルで均質に
共重合させることができない。
【0008】以上の如き理由から、高濃度のアルカリ液
である電解液を効率よくゲル化固定して、しかも長期間
比較的高温に曝されても分解することがない電解液の高
分子ゲル化剤は、現在のところ安定的に供給されていな
い。
【0009】従って本発明の目的は、高濃度アルカリ水
溶液を容易にゲル化固定でき、かつ高濃度のアルカリ状
態で長期間比較的高温に曝されても、分解することがな
い電解液用高分子ゲル化剤を簡便な方法で提供すること
である。さらに本発明の目的は、容易にフィルム化で
き、かつ高濃度アルカリ電解液中においても安定である
電池の隔膜としても機能させることができる高分子ゲル
化剤を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。すなわち、本発明は、鹸化により
カルボキシル基を生じる疎水性基を有する疎水性モノマ
ーAと、疎水性多官能性モノマーBとからなる共重合体
であって、該共重合体の鹸化物が電解液をゲル化させる
性質を有することを特徴とする電解液用高分子ゲル化剤
前駆体を提供する。
【0011】上記本発明において、鹸化によりカルボキ
シル基を生じる疎水性基が、炭素数1〜18のアルキル
オキシカルボニル基であること;モノマーAとモノマー
Bとの共重合比が、モノマーA100質量部当たりモノ
マーB0.01〜10質量部であること;モノマーB
が、ジビニルアリール化合物および/またはジビニルフ
ロロアルカン化合物であること;モノマー単位として、
メチルアクリレート単位、ジビニルベンゼン単位、およ
びスチレンスルホン酸単位を含むこと;モノマーAとモ
ノマーBとの共重合を、水性媒体中で行なうこと;およ
び前駆体が水分散系共重合体であり、該共重合体の粒径
が0.1〜100μmであることが好ましい。
【0012】また、本発明は、前記何れかの前駆体を、
水あるいは親水性有機溶媒を用いて酸あるいはアルカリ
により鹸化することを特徴とする電解液用高分子ゲル化
剤の製造方法、及び該方法によって得られる電解液用高
分子ゲル化剤を提供する。該製造方法においては、前駆
体が、耐アルカリ性支持体に支持されていること;支持
体が、ポリプロピレン系および/またはポリエチレン系
繊維からなる不織布、織布および/または多孔質フィル
ムであること;ポリプロピレン系および/またはポリエ
チレン系繊維からなる不織布または織布の目付量が、2
0〜100g/m2であり、繊維の太さが直径1〜10
μmであること;ポリプロピレン系および/またはポリ
エチレン系繊維からなる不織布または織布に対する前駆
体の塗布量が固形分換算で2.5〜20g/m2である
こと;ポリプロピレン系繊維からなる不織布が、0.1
〜5質量%のスルホン基を含むことが好ましい。
【0013】本発明によれば、モノマーAおよびモノマ
ーBはともに疎水性であることから、モノマーAとモノ
マーBとからなる均質な共重合体が容易に製造可能であ
る。該共重合体は疎水性であることから、疎水性である
ポリプロピレン繊維などからなる織布や不織布などの支
持体に対して強固に支持させることができる。支持体に
支持された状態で鹸化することにより、モノマーA単位
が容易にカルボキシル基を有する単位に鹸化され、濃厚
アルカリ電解液を吸収およびゲル化固定でき、しかも上
記共重合体は加水分解性の結合を有さないことから、濃
厚アルカリ中において長期間比較的高温に曝されても分
解することなく安定である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。本発明の電解液用高分
子ゲル化剤前駆体は、鹸化によりカルボキシル基を生じ
る疎水性基を有する疎水性モノマーAと、疎水性多官能
性モノマーBとからなる共重合体である。該共重合体
は、通常の鹸化によって多数のカルボキシル基を生成し
て、濃厚アルカリ電解液を吸収し、該液をゲル化および
固定することができる。
【0015】前記モノマーAは、鹸化してカルボキシル
基を生成する疎水性基を有する疎水性モノマーであり、
例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタアクリル酸
アルキルエステル、イタコン酸アルキルエステル、フマ
ル酸アルキルエステルおよび/またはマレイン酸アルキ
ルエステルが挙げられる。上記アルキル基の炭素数は1
〜18であり、好ましくは炭素数が3以下のアルキル基
である。さらに好ましくはメチルエステル、特に好まし
くはアクリル酸メチルエステル(メチルアクリレート)
である。
【0016】前記モノマーBは、2個以上の付加重合性
二重結合を有する疎水性のモノマーであり、例えば、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのジビニルア
リール化合物、1,4−ジビニルオクタフロロブタン、
1,6−ジビニルドデカフロロヘキサン、1,8−ジビ
ニルヘキサデカフロロオクタンなどのジビニルフロロア
ルカン化合物などの如く、加水分解性基を有さないもの
が好ましいが、ポリエチレングリコールのジ(メタ)ア
クリルエステル、プロピレングリコールのジ(メタ)ア
クリルエステル、多価アルコールのポリ(メタ)アクリ
ルエステルなどを併用してもよいが、得られる共重合体
の耐久性からは、ジビニルアリール化合物および/また
はジビニルオクタフロロブタンなどのジビニルフロロア
ルカン化合物が好ましい。特にジビニルベンゼンが好ま
しい。
【0017】前記モノマーAとモノマーBとの共重合比
は、モノマーA100質量部当たりモノマーB0.01
〜10質量部であることが好ましく、モノマーA100
質量部当たりモノマーB0.05〜10質量部であるこ
とがより好ましい。モノマーBの使用量が少なすぎると
得られる共重合体の架橋密度が低く、鹸化後の共重合体
がアルカリ電解液中に溶出する。一方、モノマーBの使
用量が多すぎると、鹸化後のアルカリ電解液の吸液性が
低下する。
【0018】本発明の共重合体は、前記モノマーAおよ
びモノマーBに加えて、モノマーAとモノマーBとの合
計量100質量部当たり0.5〜15質量部の他の親水
性モノマーCを共重合させることができる。好ましいモ
ノマーCとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、スチレンスルホン酸、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、末端にア
クリロイル基を有するポリエチレングリコールあるいは
そのアルキルエーテルなどの親水性モノマーが挙げられ
る。特にスチレンスルホン酸は乳化重合法における自己
乳化剤としてソープフリー重合用に有用であり、また、
共重合されたスチレンスルホン酸単位は、そのスルホン
酸基が電極から溶出する金属の捕捉剤として作用し、該
共重合体の鹸化物による電解液の吸液性の低下を防ぐな
どの重要な作用を有する。上記親水性モノマーCが多す
ぎると、モノマーCが親水性の単独ポリマーを形成し、
ジビニルベンゼンなどの疎水性多官能モノマーBを均一
に共重合体中に導入することが困難となる。
【0019】さらに本発明の共重合体は、前記モノマー
AおよびモノマーBに加えて、モノマーAとモノマーB
との合計量100質量部当たり0.5〜50質量部の他
の疎水性モノマーを共重合させることができる。好まし
い疎水性モノマーとしては、例えば、スチレン、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙
げられる。上記疎水性モノマーが多すぎると、最終的に
得られる本発明の電解液用高分子ゲル化剤の電解液吸液
性が低下する。
【0020】上記各モノマーを用いる共重合は、塊状重
合でも不可能ではないが、水性媒体に重合開始剤を溶か
した乳化重合、ソープフリー重合、分散重合、あるいは
モノマーに開始剤を溶かした懸濁重合(パール重合)、
ビーズ重合形式などで行なうことができる。共重合に際
しては、界面活性剤、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドンなどを用いてもよいが、特に共重合体を微
粒子分散液として得るには乳化重合が好ましい。
【0021】水溶性重合開始剤としては、過硫酸塩類、
例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化
水素、水溶性アゾビス系、例えば、2,2−’アゾビス
(2−メチルプロピオノアミジン)ジハイドロクロライ
ド、2,2−’アゾビス(2−(1−(2−ハイドロオ
キシエチル)−2−イミダゾリン−2イル)プロパン)
ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(シアノバ
レリン酸)などが挙げられ、モノマーに可溶な開始剤の
うちでアゾビス系としては、例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、過酸化物系としては、例えば、過酸化ベン
ゾイル、t−ブチル−ヒドロペルオキシド、ジ−t−ブ
チルペルオキシドなどが代表的なものである。
【0022】得られる共重合体の分散液(エマルジョン
またはラテックスともいう)の固形分濃度は約1〜50
質量%であることが好ましい。また、得られる共重合体
は、織布や不織布に対する含浸性をよくするために、分
散粒子の粒径も重要である。分散樹脂の好ましい粒径は
0.1〜100μmであり、特に50μm以下、より好
ましくは2μm以下である。
【0023】上記で得られた共重合体それ自体は吸水性
も吸液性も少ないが、該共重合体を鹸化することによっ
て多数のカルボキシル基が生成し、強アルカリ性の電解
液のゲル化剤となる。本発明においては前記共重合体を
重合液から分離してフィルムなどの適当な形状に成形
後、あるいは織布や不織布などの適当な支持体に支持さ
せた後に鹸化してもよい。また、共重合液をそのまま、
共重合体を分離することなく、織布や不織布などの適当
な支持体に支持させた後に鹸化してもよい。何れの場合
にも共重合体が成形し易いように、また、支持体に強固
に支持されるように、共重合液中に耐加水分解性のある
バインダーなどを添加することもできる。
【0024】耐久性のあるバインダーとしては、例え
ば、天然ゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体の合成ゴムおよびこれらの
水素付加物、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびその
鹸化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリイソブチレン、ブチラール樹脂、シリコーン樹
脂などが挙げられる。上記バインダーとして用いる共重
合体はランダム、A−B−Aブロック、マルチ型ブロッ
ク(この中にA−Bブロックが混在してもよい)、グラ
フトの何れの結合様式でもよい。好ましくはブチルゴ
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リイソブチレン、合成ゴムおよびそれらの水素付加物な
どが挙げられる。上記のバインダーも水分散液(エマル
ジョンまたはラテックス)であることが好ましい。
【0025】さらに接着付与剤として低分子であって熱
などで粘着性を発揮する物質としては、ロジン、石油系
樹脂など、可塑剤としてジシクロヘキシルフタレート、
ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジブチル
アジペート、ナフテンオイルなども添加することができ
る。これらは鹸化前の共重合体からなるフィルムの可塑
化あるいはフィルムキャスト時に貧溶媒に浸漬し、可塑
剤をフィルムより除くことによって多孔質フィルムを形
成させることができる。
【0026】以上の如き添加剤は使用しなくてもよい
が、使用する場合の添加量は、鹸化前の共重合体あるい
は鹸化後の共重合体100質量部当たり1〜100質量
部の範囲が好ましい。添加量が多すぎると、電池の電解
液用高分子ゲル化剤としての性能が低下する場合があ
る。
【0027】以上の本発明で用いる支持体としては、例
えば、耐アルカリ性に優れたポリプロピレン系および/
またはポリエチレン系繊維からなる織布および/または
不織布または多孔質フィルムが好ましい。これらの支持
体の膜厚は5〜500μmが範囲が好ましく、より好ま
しくは20〜300μmである。膜厚が5μm未満では
電池の隔膜として用いた場合に隔膜としての作用が不完
全となり易く、500μmを超えると薄膜の目的からは
ずれる。上記織布または不織布の目付量は10〜300
g/m2の範囲が好ましい。10g/m2未満では隔膜と
しての作用がなく、一方、300g/m2を超えると共
重合体分散液が支持体中に入りにくい。上記不織布また
は織布を構成する繊維の太さは1〜10μmが好まし
い。
【0028】これらの支持体は親水化処理をしてもしな
くてもよいが、一般的には親水化処理した方が好まし
い。親水化の例としては、スルホン化処理、コロナ放電
処理、カルボキシル基や水酸基を有する樹脂の液を塗布
する方法、織布または不織布に親水性繊維を一部織り込
む方法が挙げられる。代表的な例はスルホン化処理であ
る。スルホン化処理量は、織布または不織布が0.1〜
5質量%のスルホン基を有するようになる処理量であ
る。織布または不織布中のスルホン基の量が0.1質量
%未満では、織布または不織布の親水性が弱く、共重合
体の水分散液の含浸性が不十分であり、5質量%を超え
ると織布または不織布からのスルホン基の脱落が多くな
り、織布または不織布の強度が低下する。また、これら
の織布、または不織布は電池内で発生するガス(酸素な
ど)を透過させることも重要であり、織布または不織布
中に若干の疎水性部分を残すことが、前記共重合体の充
填性とともに重要である。
【0029】本発明では、共重合体単独で、またはフィ
ルムなどの状態に成形後に鹸化してもよいし、支持体に
支持させた状態の共重合体を鹸化してもよいが、支持
体、特に織布または不織布中に共重合体を含浸させた状
態で鹸化を行うことが好ましい。前記共重合体の織布ま
たは不織布に対する含浸は、一般的には、塗布方法とし
てマングル方式が好ましいが、これ以外に、スプレー、
ナイフコーター、フローコーターあるいはグラビアコー
ターなどの方式でもよい。前記共重合体の織布または不
織布に対する含浸量は、共重合体の固形分として2.5
〜20g/m2であり、また、織布または不織布中の空
間の20〜250容積%であり、より好ましくは80〜
120容積%である。
【0030】前記共重合体の鹸化は、メタノール、エタ
ノール、水系あるいはこれらの混合溶媒下で行うことが
できる。鹸化に使用する触媒としては、酸およびアルカ
リがあり、どちらを使用してもよい。酸による鹸化には
硫酸や塩酸などを用いる。アルカリによる鹸化には水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが
用いられる。鹸化によって生じるカルボキシル基はK、
Na、Liなどのアルカリ金属塩にしてもよいし、ある
いは電池中のアルカリ電解液で中和してもよい。
【0031】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。なお、文中「部」または
「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。 実施例1(共重合体Aの合成) 74部のメチルアクリレート、10.6部のスチレン、
6.3部のヒドロキシエチルメタクリレート、6.4部
のスチレンスルホン酸ソーダ、0.8部のジビニルベン
ゼン(純分55%)、1.2部の過硫酸カリおよび50
0部の脱イオン水を反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気下
で70℃で8時間重合した。該重合液中の共重合体の粒
径は200〜300nmであった。
【0032】実施例2(共重合体Bの合成) 70部のメチルアクリレート、3部のスチレンスルホン
酸ソーダ、3.66部のジビニルベンゼン(純分55
%)、1.5部の過硫酸カリおよび550部の脱イオン
水を反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気下で70℃で8時
間重合した。該重合液中の共重合体の粒径は300〜5
00nmであった。
【0033】実施例3(共重合体Cの合成) 実施例2におけるスチレンスルホン酸ソーダをメタクリ
ル酸カリウムに代えた以外は実施例2と同様に重合し
た。該重合液中の共重合体の粒径は1,000〜3,0
00nmであった。
【0034】実施例4(共重合体Dの合成) 41.7部のメチルアクリレート、3.1部のヒドロキ
シエチルメタクリレート、1.2部のジビニルベンゼン
(純分55%)、0.9部のアゾビスイソブチロニトリ
ル、4.1部のポリビニルアルコール、50部のキシレ
ンおよび600部の脱イオン水を反応容器に入れ、窒素
ガス雰囲気下で75℃で8時間重合した。約200メッ
シュのポリ塩化ビニリデン製ネットでろ過し、水で十分
洗浄してポリビニルアルコールを除去後、80℃で乾燥
した。該共重合体の粒径は5,000〜10,000n
mであった。
【0035】比較例1(共重合体Eの合成) 実施例1においてジビニルベンゼンを使用せずに、他は
実施例1と同様に重合した。比較例2(共重合体Fの合
成) 実施例2におけるジビニルベンゼンを4.45部のジメ
タクリル酸トリエチレングリコールに代えた以外は実施
例1と同様に重合した。
【0036】比較例3(共重合体Gの合成) 99部のアクリル酸と1部のジビニルベンゼン(純分5
5%)と500部のメチルエチルケトンと1部のアゾビ
スイソブチロニトリルをフラスコにとり80℃に加熱し
て重合を行なったところ、ゲル化物の分散体が塊となり
析出した。それをメタノールで洗浄し、乾燥した。
【0037】<試験方法> (1)濃水酸化カリウム試験(アルカリ吸液率(%)) 80℃に加熱した45質量%の水酸化カリウム水溶液を
作製し、この中に共重合体A〜Gの質量(M0)をそれ
ぞれ正確に測り、上記水酸化カリウム水溶液中に投入
し、5日間静置後冷却する(この間に鹸化が完了す
る)。その後、予め質量の分かった約200メッシュの
ポリ塩化ビニリデン製ネットでろ過し、十分に液を切
り、吸液したサンプルの質量(M1)を測定する。吸液
量は([M1−M0]/M0)×100で算出する。結
果を表1に示す。吸液しないものは0%、溶解あるいは
コロイダル状になってポリ塩化ビニリデン製ネットを通
過したものは−0%で表示して区別する。評価として
は、電解液を固定化できないので不良の評価とした。 <評価>アルカリ吸液率が50%以上のものは、電池の
電解液用高分子ゲル化剤として使用可能範囲である。
【0038】(2)残存率(%) (1)で測定したアルカリ吸液物をそのまま水洗、洗浄
して過剰のKOH水溶液を除いた後、乾燥した質量をM
2とする時 残存率(%)=M2/M0×100 で表示する。結果を表1に示す。
【0039】<評価>残存率が高い程、モノマーの共重
合時に架橋剤が有効に作用し、共重合体をアルカリ水溶
液に不溶性にしていることを示している。すなわち、ジ
ビニルベンゼンを使用している共重合体A〜Dは、ジビ
ニルベンゼンが均一に共重合しており、共重合体の鹸化
物は溶出が少ない。共重合体Fは、共重合したジメタク
リル酸トリエチレングリコール単位が加水分解している
ことを示し、共重合体Gは、ジビニルベンゼンが不均一
に共重合していることを示している。残存量10%以上
が電池の電解液用高分子ゲル化剤として使用可能範囲で
ある。
【0040】
【0041】応用例1 共重合体Bの分散液を、スルホン化処理をしたポリプロ
ピレン織布(厚さ=130μm、目付量31g/m2
にマングル方式で塗布および乾燥した(前駆体加工織
布)。塗布量(固形分)は5g/m2であった。この塗
布された織布を、水酸化カリウム濃度15%、メタノー
ル51%および水34%からなる溶液の中に投入して6
5℃で2時間静置する(この間に鹸化が完了する)。続
いて取り出し、メタノールで十分洗浄し過剰の水酸化カ
リウムを除き、乾燥した。この時の樹脂の含浸量は7.
5g/m2であって、これはアクリル酸メチル単位がほ
ぼ定量的にカルボン酸のナトリウム塩に鹸化され、かつ
織布より塗布樹脂が脱落しないことを示している。水、
あるいは濃厚水酸化カリウム溶液に対して素早く吸液す
ることを確認した。
【0042】この織布の電気伝導度は40%水酸化カリ
ウム水溶液を吸液した状態(吸液量70g/m2)で
0.239S(ジーメンス)/cmであった。参考のた
めに、上記と同じポリプロピレン織布に共重合体Bを含
浸させない状態で、40%水酸化カリウム水溶液を吸液
させた隔膜の電気伝導度は、0.239S(ジーメン
ス)/cmであり、上記の結果とほぼ同じであることが
確認された。
【0043】応用例2 共重合体Bの分散液を、スルホン化処理をしたポリプロ
ピレン不織布(厚さ=125μm、目付量62g/
2、比重1.0)にマングル方式で塗布および乾燥し
た(前駆体加工不織布)。塗布量は、後記表2に示す通
り種々の塗布量とした。これらの樹脂含浸不織布を、水
酸化カリウム濃度15%、メタノール51%および水3
4%からなる溶液の中に投入して65℃で2時間静置す
る(この間に鹸化が完了する)。続いて取り出し、メタ
ノールおよびイソプロピルアルコールで十分洗浄し過剰
の水酸化カリウムを除き、80℃乾燥した。
【0044】なお、共重合体Bの鹸化物単独の吸液性を
調べるために、実施例2に記載の分散液100部に10
%水酸化カリウムメタノール溶液130部を混合し、7
0℃で4時間反応させた。生成物を約200メッシュポ
リ塩化ビニリデンネットで濾過し、メタノールで十分洗
浄後、イソプロピルアルコールでメタノールを置換後乾
燥し、粗粉砕して60メッシュパスの粉体とした。この
粉体を赤外吸収スペクトルで分析したところ、エステル
基の残存は認められず鹸化反応が完全に行われているこ
とが確認された。また、上記鹸化物は、その重量の90
倍の水を吸収し、45質量%の水酸化カリウム水溶液を
15倍吸収した。
【0045】評価方法 上記共重合体Bの鹸化物を種々の量で含浸した不織布
に、電池の電解液としての45質量%の水酸化カリウム
水溶液(比重1.33)を吸液させて、アルカリ吸液
量、残存率および電気伝導度について測定し、後記表2
に示す結果を得た。残存率および電気伝導度の測定は応
用例1と同様にして行い、アルカリ吸液量については電
解液を吸液させた不織布に濾紙を押し当て、濾紙に電解
液を吸収させて不織布中の電解液を脱液した後の不織布
1m2あたり吸液されたアルカリ液の量を測定した。電
解液の残存率が30%以下である場合には、電池からの
液漏れの畏れがある。
【0046】
【0047】 A:共重合体Bの含浸量(g/m2) B:アルカリ吸液量(g/m2) C:残存率(%) D:電気電導度(S/cm)
【0048】上記表2から、不織布の対する鹸化物の含
浸量として2.5〜20g/m2が好ましく、含浸量が
2.5g/m2未満では液漏れの危険性があり、一方、
20g/m2を超えると鹸化物の量が多くなりすぎ、電
解液の枯渇により電気電導度が低下して、上記の処理不
織布は電池のセパレーターとしては不十分であることが
分かる。なお、樹脂含浸量が5g/m2の前記処理不織
布をニッケル−水素二次電池のセパレーターとして使用
したところ、優れた電池性能が得られた。
【0049】参考例1 応用例2で得られた鹸化物の粉体を、メタノール/メチ
ルエチルケトン(1/1重量比)中に10%添加し、ペ
イントシェイカーで2時間分散して分散液(平均粒径2
00μm)を作成した。この分散液に応用例2と同じ操
作で不織布中に含浸させようとしたが、均一な含浸はで
きなかった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度アルカリ水溶液
を容易にゲル化固定でき、かつ高濃度アルカリ状態で長
期間比較的高温に曝されても、分解することがない電解
液用高分子ゲル化剤を簡便な方法で提供することができ
る。また、本発明によれば、容易にフィルム化でき、か
つ高濃度アルカリ電解液中においても安定であり、電池
の隔膜としての機能を併せ有する電解液用高分子ゲル化
剤を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 岩倉 千秋 大阪府堺市三原台1−1−1−1108 (72)発明者 井上 博史 大阪府堺市大野芝町23 府大宅舎4−112 (72)発明者 古川 直治 京都府八幡市橋本北浄土ケ原50−12 (72)発明者 野原 愼士 大阪府堺市香ケ丘町2−1−8−102 (72)発明者 杉戸 善文 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 小熊 尚実 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 吉川 幸男 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 中村 道衛 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 Fターム(参考) 4J100 AB07R AB15Q AB16Q AC59Q AJ02R AJ09R AL03P AL09R AL34P AL36P AL44P AL62Q AL66Q AL66R AQ12R BA08Q BA08R BA56R CA04 CA05 CA31 HA08 HB25 HB39 HB52 HD16 HD19 JA15 5G301 CA30 CD01 5H021 AA06 BB09 BB12 CC02 EE04 EE33 HH00 HH01 HH03 HH05 5H028 AA06 AA08 BB03 BB10 EE06 EE10 FF02 FF09 HH00 HH02 HH03 HH05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鹸化によりカルボキシル基を生じる疎水
    性基を有する疎水性モノマーAと、疎水性多官能性モノ
    マーBとからなる共重合体であって、該共重合体の鹸化
    物が電解液をゲル化させる性質を有することを特徴とす
    る電解液用高分子ゲル化剤前駆体。
  2. 【請求項2】 鹸化によりカルボキシル基を生じる疎水
    性基が、炭素数1〜18のアルキルオキシカルボニル基
    である請求項1に記載の前駆体。
  3. 【請求項3】 モノマーAとモノマーBとの共重合比
    が、モノマーA100質量部当たりモノマーB0.01
    〜10質量部である請求項1に記載の前駆体。
  4. 【請求項4】 モノマーBが、ジビニルアリール化合物
    および/またはジビニルフロロアルカン化合物である請
    求項1に記載の前駆体。
  5. 【請求項5】 モノマー単位として、メチルアクリレー
    ト単位、ジビニルベンゼン単位、およびスチレンスルホ
    ン酸単位を含む請求項1〜4の何れか1項に記載の前駆
    体。
  6. 【請求項6】 水分散系共重合体であり、該共重合体の
    粒径が0.1〜100μmである請求項1〜5の何れか
    1項に記載の前駆体。
  7. 【請求項7】 モノマーAとモノマーBとの共重合を、
    水性媒体中で行なう請求項1〜6の何れか1項に記載の
    前駆体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れか1項に記載の前駆
    体を、水あるいは親水性有機溶媒を用いて酸あるいはア
    ルカリにより鹸化することを特徴とする電解液用高分子
    ゲル化剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 前駆体が、耐アルカリ性支持体に支持さ
    れている請求項8に記載の電解液用高分子ゲル化剤の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 支持体が、ポリプロピレン系および/
    またはポリエチレン系繊維からなる不織布、織布および
    /または多孔質フィルムである請求項8または9に記載
    の電解液用高分子ゲル化剤の製造方法。
  11. 【請求項11】 ポリプロピレン系および/またはポリ
    エチレン系繊維からなる不織布または織布の目付量が、
    10〜300g/m2であり、繊維の太さが直径1〜1
    0μmである請求項10に記載の電解液用高分子ゲル化
    剤の製造方法。
  12. 【請求項12】 ポリプロピレン系および/またはポリ
    エチレン系繊維からなる不織布または織布に対する前駆
    体の塗布量が、固形分換算で2.5〜20g/m 2であ
    る請求項10または11に記載の電解液用高分子ゲル化
    剤の製造方法。
  13. 【請求項13】 ポリプロピレン系繊維からなる不織布
    が、0.1〜5質量%のスルホン基を含む請求項10〜
    12の何れか1項に記載の電解液用高分子ゲル化剤の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13の何れか1項に記載の
    方法で得られたことを特徴とする電解液用高分子ゲル化
    剤。
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WO2013027767A1 (ja) 2011-08-23 2013-02-28 株式会社日本触媒 負極合剤又はゲル電解質、及び、該負極合剤又はゲル電解質を使用した電池
WO2015087810A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 三井化学株式会社 親水性硬化物用組成物

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