JP2003178661A - リレー素子及びその実装構造 - Google Patents

リレー素子及びその実装構造

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JP2003178661A JP2001377219A JP2001377219A JP2003178661A JP 2003178661 A JP2003178661 A JP 2003178661A JP 2001377219 A JP2001377219 A JP 2001377219A JP 2001377219 A JP2001377219 A JP 2001377219A JP 2003178661 A JP2003178661 A JP 2003178661A
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Masataka Suzuki
雅孝 鈴木
Yoshiyuki Tanaka
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信五 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁コイル等の発する熱によるカバーの伸縮
によって各端子に発生する外力に対抗する応力を、端子
と配線基板との電気的接続を損ねずに吸収する。 【解決手段】 先端部11b,13bが配線基板20に
各々半田付けされる電気的接続用の複数の端子11,1
3の、熱膨張性材料製のカバー7から外部に各々導出さ
れる基端部11a,13aが、電磁コイル5の発する熱
による熱膨張によってカバー7から受ける外力の、これ
に対抗する応力を、配線基板20に実装した状態で配線
基板20よりもカバー7寄りに位置する端子11,13
の中間部11c,13cの撓み変形で吸収させるべく、
それに必要な可撓性を持たせるのに必要な所要の長さ寸
法Lが中間部11c,13cに確保されるように、端子
11,13をその延在方向において所定の長さ寸法L´
で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板上に半田
付けにより実装されて回路上の接点の開閉を行うリレー
素子と、その具体的な実装構造とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両のリレーボックスには、バッ
テリと車載の負荷との間を接続する電源ライン上に回路
的に配置されてその電源ライン上の接点の開閉を行うリ
レー素子が配設される。
【0003】このリレー素子は、常開(又は常閉)型の
開閉接点部材とこの開閉接点部材を閉成(又は開放)側
に励磁変位させる電磁コイル等とを内部に収容したカバ
ーから、回路に対する電気的接続を行うための端子を外
部に導出して構成されている。
【0004】このような構成によるリレー素子では、接
点の閉成(又は開放)側への励磁がある程度の時間継続
すると、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合
成樹脂により形成されるリレー素子のカバーが、電磁コ
イルからの発熱によって熱膨張することがある。
【0005】そして、カバーが熱膨張を起こすと、その
カバーから外部に導出されている端子の基端側の位置
を、配線基板に半田付けされている先端側の位置に対し
て、端子の延在方向と直交する方向において、カバーの
熱膨張量に応じた寸法で変位させようとする外力が発生
し、各端子の基端部に作用することになる。
【0006】ところで、従来の車両では、リレーボック
ス等に関する配線基板への実装素子の半田付けを、Sn
(錫)−Pb(鉛)合金等の共晶(共融混合物)半田を
用いて行っていたので、この半田共晶自身の冷却固化後
における剛性のなさをむしろ利用して、カバーが熱膨張
した際に各端子の基端部に作用する外力に対抗する応力
を半田にて吸収させることで、端子と配線基板との電気
的接続を損ねずに応力の吸収を図るようにしていた。
【0007】これに対し、近年の車両では、リレーボッ
クス等に関する配線基板への実装素子の半田付けを、環
境保護上の観点から、Pbを含有しない材料の半田によ
り行うことが推進されつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、Pbを含有
しない材料の材料の半田は、冷却固化後の剛性が非常に
高いことから、従来のように、カバーが熱膨張した際に
各端子の基端部に作用する外力に対抗する応力を半田に
吸収させようとするような構造を採用すると、応力の作
用した半田がそれを吸収しきれず、その応力が半田と配
線基板との間に集中して掛かり、そのため、半田が固ま
りとなって配線基板から剥がれて離脱し、端子と配線基
板との電気的接続を損ねてしまうことになってしまう。
【0009】そのため、特に、Pbを含有しない材料の
半田によって配線基板に対する端子の半田付けを行う場
合には、カバーが熱膨張した際に各端子の基端部に作用
する外力に対抗する応力を、端子と配線基板との電気的
接続を損ねてしまうことなく吸収できる場所を、配線基
板に対する端子の半田付け部の半田以外に求める必要が
ある。
【0010】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、仮に、Pbを含有しない材料の材料の
半田によって端子の先端部を配線基板に半田付けした場
合であっても、電磁コイル等の発熱因子の発する熱によ
るカバーの伸縮によって各端子に発生する外力に対抗す
る応力を、端子と配線基板との電気的接続を損ねてしま
うことなく吸収させることのできるリレー素子と、その
ようなリレー素子を実際に配線基板上に実装する際に用
いて好適なリレー素子の実装構造とを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明のリレー素子は、接点開閉用
電磁コイル等の発熱因子を内部に収容する熱膨張性材料
からなるカバーと、該カバーの互いに異なる箇所から外
部に基端部が各々導出され、先端部が同一の配線基板上
の互いに異なる箇所に、Pbを含有しない材料の半田に
よって各々半田付けされる、電気的接続用の複数の端子
とを有し、前記発熱因子の発する熱により前記カバーが
熱膨張するのに伴って、前記基端部に、前記端子の延在
方向と直交する方向に変位させようとする外力が前記カ
バーから加わるリレー素子において、前記各端子が、前
記先端部を前記配線基板に半田付けした状態で該配線基
板よりも前記カバー寄りに位置する端子部分に、前記外
力に対抗する応力を吸収するための所定の可撓性を具備
させるのに必要な、前記延在方向と直交する方向におけ
る前記端子の断面積との関係で定まる該延在方向におけ
る所要の長さ寸法が、前記先端部を前記配線基板に半田
付けした状態で前記端子部分に確保されるように、前記
延在方向において所定の長さ寸法で形成されていること
を特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した本発明のリレー
素子は、請求項1に記載した本発明のリレー素子におい
て、前記カバーから前記延在方向に沿って延設され、前
記各端子の前記先端部を前記配線基板に半田付けした状
態で該配線基板に先端が当接することで、前記所要の長
さ寸法を前記延在方向において前記端子部分に確保させ
る、間隔調整用突起をさらに備えるものとした。
【0013】さらに、請求項3に記載した本発明のリレ
ー素子は、請求項1に記載した本発明のリレー素子にお
いて、前記各端子から前記延在方向と交差する方向に膨
出形成され、これら各端子の前記先端部を前記配線基板
に半田付けした状態で該配線基板に当接することで、前
記所定の長さ寸法を前記延在方向において前記端子部分
に確保させる、間隔調整用突起をさらに備えるものとし
た。
【0014】また、請求項4に記載した本発明のリレー
素子の実装構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載し
た本発明のリレー素子を前記配線基板上に実装するため
の構造であって、前記先端部を前記配線基板に半田付け
した状態で前記端子部分に位置するように前記各端子に
放熱部材を装着することを特徴とする。
【0015】さらに、請求項5に記載した本発明のリレ
ー素子の実装構造は、請求項4に記載した本発明のリレ
ー素子の実装構造において、前記放熱部材が、前記カバ
ーよりも熱膨張係数が低い材料の単体にて構成されてお
り、該単体の放熱部材に前記各端子を貫通させること
で、該各端子に前記放熱部材が装着されているものとし
た。
【0016】請求項1に記載した本発明のリレー素子に
よれば、端子の延在方向において所定の長さ寸法で形成
された端子の、延在方向と直交する方向における断面積
との関係で定まる所要の長さ寸法が確保された、配線基
板よりもカバー寄りに位置する端子部分が、所定の可撓
性を具備していることになる。
【0017】そのため、Pbを含有しない材料の半田に
よって端子の先端部を配線基板に半田付けした状態で、
リレー素子の発熱因子が発する熱によってカバーが熱膨
張を起こし、これに起因して、端子の基端部に、端子の
延在方向と直交する方向に変位させようとする外力がカ
バーから加わると、その外力に対抗する応力が、その応
力に見合った所定の可撓性を具備している、配線基板よ
りもカバー寄りに位置する端子部分の、撓み変形により
吸収されて、配線基板に対して各端子を電気的及び機械
的に接続する半田には応力が作用しないことになる。
【0018】また、請求項2に記載した本発明のリレー
素子によれば、請求項1に記載した本発明のリレー素子
において、カバーから端子の延在方向に沿って延設され
た間隔調整用突起の先端を配線基板に当接させた状態
で、各端子の先端部を配線基板に半田付けすると、間隔
調整用突起によってカバーと配線基板との間に確保され
た隙間により、配線基板よりもカバー寄りに位置する端
子部分に、所定の可撓性を具備させるのに必要な、延在
方向と直交する方向における断面積との関係で定まる所
要の長さ寸法が、確保されることになる。
【0019】さらに、請求項3に記載した本発明のリレ
ー素子によれば、請求項1に記載した本発明のリレー素
子において、各端子からその延在方向と交差する方向に
膨出形成された間隔調整用突起を配線基板に当接させた
状態で、各端子の先端部を配線基板に半田付けすると、
間隔調整用突起によってカバーと配線基板との間に確保
された隙間により、配線基板よりもカバー寄りに位置す
る端子部分に、所定の可撓性を具備させるのに必要な、
延在方向と直交する方向における断面積との関係で定ま
る所要の長さ寸法が、確保されることになる。
【0020】また、請求項4に記載した本発明のリレー
素子の実装構造によれば、請求項1乃至3のいずれかに
記載した本発明のリレー素子の端子の先端部を配線基板
に半田付けした状態で、そのリレー素子の発熱因子が熱
を発すると、配線基板よりもカバー寄りに位置する端子
部分に装着された放熱部材にも各端子を通じてその熱が
伝達されて、放熱部材の周辺に放出される。
【0021】したがって、各端子を通じて放熱部材に伝
達された熱の分だけ、リレー素子の発熱因子から各端子
と配線基板との半田付け部分への熱の伝達が抑制乃至防
止されることになる。
【0022】尚、請求項1に記載した本発明のリレー素
子を配線基板上に実装するために、請求項4に記載した
本発明のリレー素子の実装構造を採用する場合には、配
線基板よりもカバー寄りに位置する端子部分に装着させ
た放熱部材を、端子の延在方向と直交する方向におい
て、カバーの全体に亘ってカバーと配線基板との間に位
置するように構成してもよく、その場合には、リレー素
子の発熱因子からカバーに伝わった熱の少なくとも一部
が放熱部材に伝達されて周辺に放出されることから、カ
バーの熱膨張が少なくとも抑制されることになる。
【0023】加えて、上記したように、端子の延在方向
と直交する方向において、カバーの全体に亘ってカバー
と配線基板との間に位置するように放熱部材を構成する
場合を含めて、請求項3に記載した本発明のリレー素子
の実装構造における放熱部材は、カバーよりも熱伝導率
が高い材料にて構成されていてもよく、その場合には、
リレー素子の発熱因子で発生した熱がカバーよりも放熱
部材に効率的に伝達されて周辺に放出されることから、
カバーの熱膨張がより一層抑制乃至防止されることにな
る。
【0024】また、請求項5に記載した本発明のリレー
素子の実装構造によれば、請求項4に記載した本発明の
リレー素子の実装構造において、端子の先端部を配線基
板に半田付けした状態のリレー素子の発熱因子が熱を発
しても、各端子に放熱部材を装着しない場合のカバーの
熱膨張の度合いに比べて、カバーよりも熱膨張係数が低
い材料の単体にて構成された放熱部材の熱膨張の度合い
の方が小さくなる。
【0025】したがって、各端子に放熱部材を装着しな
い場合のカバーの熱膨張により発生する外力以上の外力
が、放熱部材の熱膨張によって、配線基板よりもカバー
寄りに位置する端子部分に新たに発生することが、抑制
乃至防止されることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるリレー素子の
実施形態を、図面を参照して説明する。
【0027】図1は本発明の一実施形態に係るリレー素
子の原理的な概略構成を示す正面図であり、図1におい
て引用符号1で示す本実施形態のリレー素子は、例えば
車両のリレーボックス(図示せず。)の配線基板20の
実装面21上に実装されるものである。
【0028】そして、リレー素子1は、図1中の想像線
で示す、常開(又は常閉)型の開閉接点部材3と、この
開閉接点部材3を閉成(又は開放)側に励磁変位させる
電磁コイル5(請求項中の発熱因子に相当。)と、図1
中の実線で示す、これらを内部に収容するPBT(ポリ
ブチレンテレフタレート)等の合成樹脂製のカバー7と
を有しており、カバー7の底部の四隅には、カバー7の
高さ方向に向けて脚長Lだけ底部から突出する間隔調整
用突起9が、カバー7と一体に各々形成されている。
【0029】また、前記カバー7の底面からは、開閉接
点部材3に電気的に接続された2つの端子11,11の
基端部11a,11aと、電磁コイル5に電気的に接続
された2つの端子13,13の基端部13a,13aと
が、カバー7の高さ方向に向けて突出している。
【0030】このように構成された本実施形態のリレー
素子1は、次のようにして、図1において引用符号20
で示す配線基板の実装面21上に実装される。
【0031】まず、各端子11.13の配置に合わせて
配線基板20に貫設されたスルーホール23に、各端子
11,13を実装面21側から挿入しつつ、各間隔調整
用突起9の先端を実装面21に各々当接させて、スルー
ホール23に挿入した各端子11,13の先端部11
b,13bを、配線基板20の実装面21とは反対側に
位置するパターン面25側に各々突出させる。
【0032】次に、パターン面25側に突出させた各端
子11,13の先端部11b,13bを、パターン面2
5上に形成された配線パターン(図示せず。)の適所
に、Pbフリーの半田27(請求項中のPbを含有しな
い材料の半田に相当。)を用いて各々半田付けする。こ
れにより、各端子11,13が配線基板20に電気的に
接続されると共に機械的に固定されて、リレー素子1が
配線基板20上に実装される。
【0033】したがって、リレー素子1を配線基板20
上に実装した状態では、カバー7の間隔調整用突起9が
配線基板20の実装面21に当接することにより、実装
面21とカバー7の底面との間に位置する各端子11,
13部分に、カバー7の高さ方向における寸法が間隔調
整用突起9の脚長Lと等しい、長さLの中間部11c,
13c(請求項中の配線基板よりもカバー寄りに位置す
る端子部分に相当。)が、確保されることになる。
【0034】ところで、本実施形態のリレー素子1で
は、開閉接点部材3を閉成(又は開放)側に励磁変位さ
せるための電流が端子13,13を経由して電磁コイル
5に流れると、電磁コイル5から発せられる熱によりカ
バー7が膨張し、特に、カバー7の底部の熱膨張によ
り、この底部から突出する各端子11.13の基端部1
1a,13aに、底部の延在方向である、カバー7の高
さ方向と直交する方向に基端部11a,13aを変位さ
せようとする外力が、カバー7の底部から各々加わる。
【0035】すると、配線基板20のパターン面25に
各々半田付けされた各端子11,13の先端部11b,
13bと基端部11a,13aとの間に、カバー7の高
さ方向と直交する方向への位置ずれが生じて、この位置
ずれを解消させようとする、外力に対抗する応力が、各
端子11,13の基端部11a,13aから先端部11
b,13bまでの間と、各先端部11b,13bを配線
基板20のパターン面25に各々半田付けする半田27
とのうち、どちらかに作用することになる。
【0036】そこで、本実施形態のリレー素子1では、
上記した応力を、配線基板20よりもカバー7寄りに位
置する各端子11,13の中間部11c,13cにおい
て吸収させるべく、その応力の大きさ、換言すると、各
端子11,13の先端部11b,13bと基端部11
a,13aとの位置ずれ量に見合った可撓性が中間部1
1c,13cに備わるように、カバー7の高さ方向と直
交する方向における端子11,13の断面積や、端子1
1,13の材料(硬度)に応じて、上述した中間部11
c,13cの長さLが決定されている。
【0037】ちなみに、端子11,13の中間部11
c,13cの長さLは、カバー7の高さ方向と直交する
方向における端子11,13の断面積が大きければ、相
対的に大きい値に設定され、また、端子11,13が硬
度の高い材料であれば、相対的に大きい値に設定される
ことになる。
【0038】したがって、端子11,13の材料(硬
度)が常に同じであれば、単に、端子11,13の断面
積との関係によってのみ、中間部11c,13cの長さ
Lが決定されることになる。
【0039】そして、当然ながら、カバー7の高さ方向
における各端子11,13の長さL´は、上述した中間
部11c,13cの長さLに、配線基板20の厚さ寸法
を加えた寸法に、さらに、配線基板20のパターン面2
5における半田27による半田付け代を加えた値以上の
値に設定されている。
【0040】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態においては、カバー7の高さ方向が、請求項中の延
在方向に相当しており、カバー7の高さ方向における端
子11,13の長さL´が、請求項中の延在方向におけ
る所定の長さ寸法に相当していると共に、カバー7の高
さ方向における各端子11,13の中間部11c,13
cの寸法Lが、請求項中の延在方向における所要の長さ
寸法に相当している。
【0041】次に、上述のように構成された本実施形態
のリレー素子1の作用について説明する。
【0042】本実施形態のリレー素子1では、先に説明
したように、パターン面25の不図示の配線パターンに
対して各端子11,13を半田27により半田付けする
ことで、配線基板20にリレー素子1を実装した状態
で、電磁コイル5から発せられる熱によりカバー7が熱
膨張すると、各端子11.13の基端部11a,13a
に、カバー7の高さ方向と直交する方向に基端部11
a,13aを変位させようとする外力が、カバー7の底
部から加わる。
【0043】すると、カバー7の間隔調整用突起9の存
在によって配線基板20の実装面21とカバー7の底面
との間に確保された各端子11,13の中間部11c,
13cが、各端子11,13の先端部11b,13bと
基端部11a,13aとの位置ずれ量に見合った量で撓
み変形して、カバー7の底部から基端部11a,13a
に加わる外力に対抗する応力が、撓み変形した中間部1
1c,13cにおいて吸収される。
【0044】したがって、電磁コイル5の発する熱によ
るカバー7の熱膨張に起因して、各端子11,13の基
端部11a,13aを先端部11b,13bに対してカ
バー7の高さ方向と直交する方向に相対変位させようと
する外力が発生しても、その外力に対抗する応力が、配
線基板20に各端子11,13を半田付けするのに用い
られる半田27に作用することが、防止される。
【0045】よって、冷却固化後の剛性が非常に高い、
Pbを含有しない材料の半田を用いて、配線基板20に
対する各端子11,13の半田付けを行ったとしても、
カバー7の熱膨張に伴って各端子11,13の基端部1
1a,13aに発生する外力に対抗する応力によって、
半田が配線基板20から剥がれて離脱し各端子11,1
3と配線基板20との電気的接続が損なわれてしまうの
を、確実に防止して、Pbを含有しない材料の半田によ
る各端子11,13と配線基板20との半田付けを可能
にすることができる。
【0046】尚、上述した本実施形態のリレー素子1で
は、各端子11,13の先端部11b,13bをパター
ン面25上の不図示の配線パターンに半田27を用いて
各々半田付けして、リレー素子1を配線基板20上に実
装した状態で、リレー素子1のカバー7の底面と実装面
21との間に位置する各端子11,13部分に、カバー
7の高さ方向における寸法が長さLである中間部11
c,13cが確保されるようにするために、カバー7の
四隅に、その高さ方向に向けて脚長Lだけ底部から突出
する間隔調整用突起9を各々形成するものとした。
【0047】しかし、カバー7の四隅に間隔調整用突起
9を各々形成する代わりに、図2の原理的な概略構成の
正面図で示すように、各端子11,13の中間部11
c,13cから側方(請求項中の端子の延在方向と交差
する方向に相当。)に間隔調整用突起11d,13dを
膨出形成し、端子11,13の先端部11b,13b側
における各間隔調整用突起11d,13dの縁部を、カ
バー7の底部からカバー7の高さ方向に長さLだけ離間
した箇所に位置させる構成としてもよい。
【0048】そして、そのように構成した場合には、配
線基板20のスルーホール23に各端子11,13を実
装面21側から挿入しつつ、各間隔調整用突起11d,
13dの先端部11b,13b側の縁部を実装面21に
各々当接させ、スルーホール23を挿通して配線基板2
0のパターン面25側に突出した各端子11,13の先
端部11b,13bを、パターン面25上の不図示の配
線パターンに、半田27を用いて各々半田付けすること
になる。
【0049】このように構成しても、カバー7の四隅に
間隔調整用突起9を各々形成したリレー素子1と同様の
作用、効果を得ることができる。
【0050】また、配線基板20上に実装したリレー素
子1のカバー7の底面と実装面21との間に位置する各
端子11,13部分に、カバー7の高さ方向における寸
法が長さLである中間部11c,13cを、他の方法に
て確保させることができるのであれば、カバー7の四隅
の間隔調整用突起9や、各端子11.13の間隔調整用
突起11d,13dを省略してもよい。
【0051】次に、図1を参照して説明したリレー素子
1を配線基板20の実装面21上に実装する際に用いて
好適な、本発明の一実施形態に係るリレー素子の実装構
造について、図面を参照して説明する。
【0052】図3は本発明の一実施形態に係るリレー素
子の実装構造を原理的に示す正面図であり、図3中図1
と同様の部材、箇所には、図1において付した用いたも
のと同一の引用符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0053】そして、本実施形態の実装構造では、各端
子11,13の先端部11b,13bをパターン面25
上の不図示の配線パターンに半田27を用いて各々半田
付けして、リレー素子1を配線基板20上に実装した状
態で、実装面21とカバー7の底面との間に位置するよ
うに、各端子11,13の中間部11c,13cに平板
状の単体からなる放熱部材30を装着している。
【0054】詳しくは、配線基板20に貫設されたスル
ーホール23に各端子11,13を挿入する前に、各端
子11.13の配置に合わせて放熱部材30に貫設され
た取付孔31に各端子11,13を嵌挿し、その上で、
各端子11,13を実装面21側からスルーホール23
に挿入することで、配線基板20の実装面21とリレー
素子1のカバー7の底面との間に位置するように、各端
子11.13の中間部11c,13cに放熱部材30を
装着している。
【0055】これにより、リレー素子1の電磁コイル5
からカバー7に伝わった熱の少なくとも一部が放熱部材
30に伝達されて周辺に放出されることから、放熱部材
30に伝達される熱の分だけカバー7の熱膨張が少なく
とも抑制されて、カバー7の高さ方向と直交する方向に
基端部11a,13aを変位させようとする外力が少な
くとも減少し、この外力に対抗する応力が少なくとも減
少する。
【0056】したがって、各端子11.13の中間部1
1c,13cの撓み変形による応力の吸収がより容易に
実現され、ひいては、応力の吸収のために各端子11.
13の中間部11c,13cに必要とされる可撓性が少
なくて済むようになる分だけ、端子11,13の断面積
や端子11,13の材料(硬度)に応じて決定される、
中間部11c,13cの長さLや間隔調整用突起9の脚
長Lを、相対的に短くして、リレー素子1の小型化を図
ることが可能となる。
【0057】尚、図2を参照して説明したリレー素子1
を配線基板20の実装面21上に実装する際にも、間隔
調整用突起11d,13dから基端部11a,13aに
かけての各端子11,13部分のどこかに、図3に示す
放熱部材30を装着することで、図3に示す実装構造と
同様の作用、効果を得ることができる。
【0058】ちなみに、リレー素子1のカバー7の底面
と配線基板20の実装面21との間に位置する各端子1
1,13部分に、カバー7の高さ方向における寸法が長
さLである中間部11c,13cを、他の任意の手段に
よって確保することが可能であるならば、そのことを前
提に、図4に本発明の他の実施形態に係るリレー素子の
実装構造の正面図で示すように、カバー7の四隅の間隔
調整用突起9や、各端子11.13の間隔調整用突起1
1d,13dを省略し、カバー7の高さ方向と直交する
方向において、カバー7の全体に亘ってカバー7と配線
基板20との間に位置するように放熱部材30を構成し
てもよい。
【0059】そして、そのように構成した場合には、リ
レー素子1の電磁コイル5からカバー7に伝わった熱の
少なくとも一部が放熱部材30に伝達されて周辺に放出
されることから、カバー7の熱膨張が少なくとも抑制さ
れて、これに起因する、カバー7の高さ方向と直交する
方向に基端部11a,13aを変位させようとする外力
が少なくとも減少し、この外力に対抗する応力が少なく
とも減少ることになる。
【0060】したがって、各端子11.13の中間部1
1c,13cの撓み変形による応力の吸収がより一層容
易に実現され、ひいては、応力の吸収のために各端子1
1.13の中間部11c,13cに必要とされる可撓性
がより一層少なくて済むようになる分だけ、端子11,
13の断面積や端子11,13の材料(硬度)に応じて
決定される中間部11c,13cの長さLを、相対的に
より一層短くして、リレー素子1のより一層の小型化を
図ることが可能となる。
【0061】また、図3及び図4のいずれの実施形態の
実装構造の場合においても、或は、図示しての詳細な説
明を省略した、図2のリレー素子1の各端子11,13
部分に放熱部材30を装着する図3の変形の実施形態に
よる実装構造の場合においても、放熱部材30は、カバ
ー7よりも熱伝導率が高い材料にて構成されていてもよ
く、その場合には、リレー素子1の電磁コイル5で発生
した熱がカバー7よりも放熱部材30に効率的に伝達さ
れて周辺に放出されることから、カバー7の熱膨張がよ
り一層抑制乃至防止されて、各端子11.13の中間部
11c,13cの撓み変形による応力吸収のより一層容
易な実現や、端子11,13の中間部11c,13cの
長さL及びカバー7の間隔調整用突起9の脚長Lの短縮
化によるリレー素子1のより一層の小型化の実現が、促
進されることになる。
【0062】さらに、図3及び図4の各実施形態のよう
に、放熱部材30を平板状の単体によって構成する場合
には、カバー7よりも熱膨張係数が低い材料にて放熱部
材30を構成する方が有利である。
【0063】その理由は、端子11,13の先端部11
b,13bを配線基板20に半田付けした状態でリレー
素子1の電磁コイル5が熱を発しても、各端子11,1
3に放熱部材30を装着しない場合のカバー7の熱膨張
の度合いに比べて、カバー7よりも熱膨張係数が低い材
料の単体にて構成された放熱部材30の熱膨張の度合い
の方が小さくなるからである。
【0064】即ち、各端子11,13に放熱部材30を
装着しない場合のカバー7の熱膨張により発生する外力
以上の外力が、放熱部材30の熱膨張によって各端子1
1.13の中間部11c,13cに新たに発生すること
が、抑制乃至防止されるからであり、これにより、中間
部11c,13cの撓み変形により吸収しきれない新た
な応力の元となる大きな外力が発生するのを抑制乃至防
止し、各端子11.13と配線基板20との半田27を
用いた半田付けによる電気的接続を、良好に保つことが
できるからである。
【0065】しかし、放熱部材を各端子11,13毎に
別々に構成して、各端子11,13から各放熱部材に伝
わる熱により、或は、図4の実施形態の場合には各端子
11,13やカバー7から各放熱部材に伝わる熱によ
り、熱膨張した各放熱部材どうしが緩衝しないようにす
ることができる場合や、近隣の端子11,13に接触す
ることがないようにすることができる場合には、カバー
7に対する熱膨張係数の高低を意識して放熱部材を構成
する材料を選定する必要は、必ずしもない。
【0066】さらに、放熱部材30を各端子11,13
に装着しない場合であっても、配線基板20上に実装し
た状態のリレー素子1の底面とカバー7との間に長さL
の間隔を確保させる、カバー7の四隅の間隔調整用突起
9や、各端子11.13の間隔調整用突起11d,13
dの存在は、次のような点で意義がある。
【0067】即ち、間隔調整用突起9,11d,13d
が存在しないと、電磁コイル5が配線基板20にかなり
近接して配置されて、電磁コイル5から周辺に放出され
る熱が配線基板20の半田付け部分に伝わり易くなり、
その影響で、半田27の熱による劣化や配線基板20の
熱膨張による半田付け部の変形による、リレー素子1と
配線基板20との電気的接続状態の劣化が発生し易くな
る。
【0068】しかし、間隔調整用突起9,11d,13
dが存在してリレー素子1の底面とカバー7との間に長
さLの間隔が確保されることで、電磁コイル5が配線基
板20からある程度離間される分だけ、リレー素子1の
放出する熱が配線基板20の半田付け部分に伝わる度合
いを少なくして、その熱の影響によるリレー素子1と配
線基板20との電気的接続状態の劣化の発生を、抑制乃
至防止することができるようになる。
【0069】したがって、放熱部材30が存在しなくて
も、間隔調整用突起9,11d,13dが存在すること
は、それ単独で意義がある。
【0070】また、本発明は、上述したような、車両の
リレーボックスの配線基板20の実装面21上に実装さ
れるリレー素子1や、その実装構造として適用可能であ
ることは勿論、車両以外の分野も含めて、内部に発熱因
子を収容した熱膨張性材料からなるカバーと、このカバ
ーから外部に基端部が各々導出される電気的接続用の複
数の端子とを有するリレー素子や、そのリレー素子の配
線基板に対する実装構造の全般に、広く適用可能である
ことは、言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明のリレー素子によれば、接点開閉用電磁コイル等
の発熱因子を内部に収容する熱膨張性材料からなるカバ
ーと、該カバーの互いに異なる箇所から外部に基端部が
各々導出され、先端部が同一の配線基板上の互いに異な
る箇所に、Pbを含有しない材料の半田によって各々半
田付けされる、電気的接続用の複数の端子とを有し、前
記発熱因子の発する熱により前記カバーが熱膨張するの
に伴って、前記基端部に、前記端子の延在方向と直交す
る方向に変位させようとする外力が前記カバーから加わ
るリレー素子において、前記各端子が、前記先端部を前
記配線基板に半田付けした状態で該配線基板よりも前記
カバー寄りに位置する端子部分に、前記外力に対抗する
応力を吸収するための所定の可撓性を具備させるのに必
要な、前記延在方向と直交する方向における前記端子の
断面積との関係で定まる該延在方向における所要の長さ
寸法が、前記先端部を前記配線基板に半田付けした状態
で前記端子部分に確保されるように、前記延在方向にお
いて所定の長さ寸法で形成されている構成とした。
【0072】このため、リレー素子の発熱因子が発する
熱によってカバーが熱膨張を起こし、これに起因して、
端子の基端部に、端子の延在方向と直交する方向に変位
させようとする外力がカバーから加わっても、その外力
に対抗する応力を、配線基板よりもカバー寄りに位置す
る端子部分の撓み変形により吸収させ、配線基板に端子
を電気的に接続する、Pbを含有しない材料の半田に、
応力が作用しないようにして、カバーの熱膨張に起因し
て発生する、端子を変形させようとする外力に対抗する
応力を、端子と配線基板との電気的接続を損ねることな
く確実に吸収させ、冷却固化後の剛性が非常に高い、P
bを含有しない材料の半田による端子と配線基板との半
田付けをも可能にすることができる。
【0073】また、請求項2に記載した本発明のリレー
素子によれば、請求項1に記載した本発明のリレー素子
において、前記カバーから前記延在方向に沿って延設さ
れ、前記各端子の前記先端部を前記配線基板に半田付け
した状態で該配線基板に先端が当接することで、前記所
定の長さ寸法を前記延在方向において前記端子部分に確
保させる、間隔調整用突起をさらに備える構成とした。
【0074】このため、請求項1に記載した本発明のリ
レー素子において、各端子の先端部を配線基板に半田付
けする際に、間隔調整用突起の先端を配線基板に当接さ
せることで、配線基板よりもカバー寄りに位置する端子
部分に所要の長さ寸法を確実に確保させて、端子の基端
部に発生する外力に対抗する応力を撓み変形により吸収
し得るようにするために必要な所定の可撓性を、配線基
板よりもカバー寄りに位置する端子部分に確実に具備さ
せることができる。
【0075】さらに、請求項3に記載した本発明のリレ
ー素子によれば、請求項1に記載した本発明のリレー素
子において、前記各端子から前記延在方向と交差する方
向に膨出形成され、これら各端子の前記先端部を前記配
線基板に半田付けした状態で該配線基板に当接すること
で、前記所定の長さ寸法を前記延在方向において前記端
子部分に確保させる、間隔調整用突起をさらに備える構
成とした。
【0076】このため、請求項1に記載した本発明のリ
レー素子において、各端子の先端部を配線基板に半田付
けする際に、間隔調整用突起を配線基板に当接させるこ
とで、配線基板よりもカバー寄りに位置する端子部分に
所要の長さ寸法を確実に確保させて、端子の基端部に発
生する外力に対抗する応力を撓み変形により吸収し得る
ようにするために必要な所定の可撓性を、配線基板より
もカバー寄りに位置する端子部分に確実に具備させるこ
とができる。
【0077】また、請求項4に記載した本発明のリレー
素子の実装構造によれば、請求項1乃至3のいずれかに
記載した本発明のリレー素子を前記配線基板上に実装す
るための構造であって、前記先端部を前記配線基板に半
田付けした状態で前記端子部分に位置するように前記各
端子に放熱部材を装着する構成とした。
【0078】このため、請求項1乃至3のいずれかに記
載した本発明のリレー素子の端子の先端部を配線基板に
半田付けした状態で、そのリレー素子の発熱因子が熱を
発した場合に、各端子を通じて放熱部材に伝達された熱
の分だけ、リレー素子の発熱因子から各端子と配線基板
との半田付け部分への熱の伝達を抑制乃至防止させて、
配線基板からの半田の脱落の原因となりかねない半田の
加熱を、抑制乃至防止させることができる。
【0079】さらに、請求項5に記載した本発明のリレ
ー素子の実装構造によれば、請求項4に記載した本発明
のリレー素子の実装構造において、前記放熱部材が、前
記カバーよりも熱膨張係数が低い材料の単体にて構成さ
れており、該単体の放熱部材に前記各端子を貫通させる
ことで、該各端子に前記放熱部材が装着されている構成
とした。
【0080】このため、請求項4に記載した本発明のリ
レー素子において、端子の先端部を配線基板に半田付け
した状態のリレー素子の発熱因子が熱を発した場合に、
各端子に放熱部材を装着しない場合のカバーの熱膨張に
起因する外力よりも大きな外力が、放熱部材の熱膨張に
起因して各端子の基端部に新たに発生することを抑制乃
至防止して、単体の放熱部材を各端子に装着したことに
より、配線基板よりもカバー寄りに位置する端子部分の
撓み変形により吸収しきれない新たな応力の元となる大
きな外力が発生するのを抑制乃至防止し、端子と配線基
板との電気的接続を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリレー素子の原理的
な概略構成を示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るリレー素子の原理
的な概略構成を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るリレー素子の実装構
造を原理的に示す正面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るリレー素子の実装
構造を原理的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 リレー素子 5 電磁コイル(発熱因子) 7 カバー 9,11d,13d 間隔調整用突起 11,13 端子 11a,13a 端子基端部 11b,13b 端子先端部 11c,13c 端子中間部(配線基板よりもカバー寄
りに位置する端子部分) 20 配線基板 27 半田(Pbを含有しない材料の半田) 30 放熱部材 L 端子中間部の長さ(延在方向における所要の長さ寸
法) L´ 端子の長さ(延在方向における所定の長さ寸法)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 芳行 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 松浦 信五 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA02 AB01 AC01 BB01 CC23 CD28 GG03 GG11 5E336 AA01 BB02 CC02 CC23 CC29 CC51 EE02 GG03 GG05 GG14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点開閉用電磁コイル等の発熱因子を内
    部に収容する熱膨張性材料からなるカバーと、該カバー
    の互いに異なる箇所から外部に基端部が各々導出され、
    先端部が同一の配線基板上の互いに異なる箇所に、Pb
    を含有しない材料の半田によって各々半田付けされる、
    電気的接続用の複数の端子とを有し、前記発熱因子の発
    する熱により前記カバーが熱膨張するのに伴って、前記
    基端部に、前記端子の延在方向と直交する方向に変位さ
    せようとする外力が前記カバーから加わるリレー素子に
    おいて、 前記各端子は、前記先端部を前記配線基板に半田付けし
    た状態で該配線基板よりも前記カバー寄りに位置する端
    子部分に、前記外力に対抗する応力を吸収するための所
    定の可撓性を具備させるのに必要な、前記延在方向と直
    交する方向における前記端子の断面積との関係で定まる
    該延在方向における所要の長さ寸法が、前記先端部を前
    記配線基板に半田付けした状態で前記端子部分に確保さ
    れるように、前記延在方向において所定の長さ寸法で形
    成されている、 ことを特徴とするリレー素子。
  2. 【請求項2】 前記カバーから前記延在方向に沿って延
    設され、前記各端子の前記先端部を前記配線基板に半田
    付けした状態で該配線基板に先端が当接することで、前
    記所定の長さ寸法を前記延在方向において前記端子部分
    に確保させる、間隔調整用突起をさらに備える請求項1
    記載のリレー素子。
  3. 【請求項3】 前記各端子から前記延在方向と交差する
    方向に膨出形成され、これら各端子の前記先端部を前記
    配線基板に半田付けした状態で該配線基板に当接するこ
    とで、前記所定の長さ寸法を前記延在方向において前記
    端子部分に確保させる、間隔調整用突起をさらに備える
    請求項1記載のリレー素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のリレ
    ー素子を前記配線基板上に実装するための構造であっ
    て、 前記先端部を前記配線基板に半田付けした状態で前記端
    子部分に位置するように前記各端子に放熱部材を装着す
    る、 ことを特徴とするリレー素子の実装構造。
  5. 【請求項5】 前記放熱部材は、前記カバーよりも熱膨
    張係数が低い材料の単体にて構成されており、該単体の
    放熱部材に前記各端子を貫通させることで、該各端子に
    前記放熱部材が装着されている請求項4記載のリレー端
    子の実装構造。
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