JP2003176770A - 内燃機関のスタータ装置 - Google Patents

内燃機関のスタータ装置

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JP2003176770A JP2001376228A JP2001376228A JP2003176770A JP 2003176770 A JP2003176770 A JP 2003176770A JP 2001376228 A JP2001376228 A JP 2001376228A JP 2001376228 A JP2001376228 A JP 2001376228A JP 2003176770 A JP2003176770 A JP 2003176770A
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teeth
pinion gear
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Takeshi Yamamoto
毅 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動前はリングギアに対してピニ
オンギアを噛み合わせやすく、エンジンの始動後はリン
グギアからピニオンギアを引き抜きやすくしたスタータ
装置を提供する。 【解決手段】 スタータ装置1におけるリングギア3
は、本体ギア11と、シザーズギア12を備えている。
シザーズギア12は本体ギア11と同軸に配置され、ト
ーションスプリング13によってそれらの回転方向に付
勢されている。また、本体ギア11の歯11Aおよびシ
ザーズギア12の歯12Aには、それらの回転軸の軸方
向に沿ってピニオンギア2から離れる方向にいくにした
がって拡幅するテーパが付されている。またピニオンギ
ア2における歯2Aには、出力軸4Aの軸方向に沿って
リングギア3から離れる方向にいくにしたがって拡幅す
るテーパが付されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などにおけ
る内燃機関のスタート時に使用するエンジンのスタータ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの内燃機関、たとえばエンジ
ンを始動させる際には、一般に、スタータ装置が用いら
れる。このスタータ装置は、スタータの出力軸に設けら
れたピニオンギアと、このピニオンギアに噛み合うリン
グギアを有し、リングギアには、エンジンのクランク軸
が連結されている。スタータ装置は、スタータを駆動す
ることにより、出力軸、ピニオンギア、リングギア、お
よびクランク軸を介してエンジンを回転させて始動させ
るというものである。
【0003】このスタータ装置では、エンジンが始動し
て自立したら、ピニオンギアをその軸方向に移動させる
ことにより、リングギアからピニオンギアを抜き取る。
このときにピニオンギアを円滑に抜き取ることができる
ようにするために、ピニオンギアとリングギアにある程
度のバックラッシュが設定されている。このバックラッ
シュの影響により、スタータ装置を作動させると、歯打
ち音が大きくなってしまう問題がある。
【0004】この問題に対して、特開2000−274
336号公報に開示された内燃機関の装置がある。この
内燃機関の始動装置は、ピニオンギアがシザーズギアを
有することにより、バックラッシュに基づく歯打ち音を
低減させることができるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の公
報に開示された始動装置においては、ピニオンギアはシ
ザーズギアを有し、ピニオンギアの歯は、リングギアの
歯が平行となるように形成されている。このため、エン
ジンが自立した後にリングギアからピニオンギアを引き
抜く際に、シザーズギアの拘束力が働いてリングギアか
らピニオンギアを引き抜きにくくなるという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の課題は、スタータ装置に
よってエンジンを始動させる際に、その騒音を低減する
とともに、エンジンの始動前はリングギアに対してピニ
オンギアを噛み合わせやすく、エンジンの始動後はリン
グギアからピニオンギアを引き抜きやすくすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決した本
発明は、スタータの出力軸に設けられたピニオンギアを
スライド移動させ、内燃機関のクランク軸を回転させる
リングギアに噛み合わせることにより、クランク軸を回
転させて内燃機関を始動させる内燃機関のスタータ装置
において、リングギアが、本体ギアと、本体ギアに同軸
に配置され、本体ギアに対して歯の位相をずらして配置
されたシザーズギアと、本体ギアに対してシザーズギア
をそれらの回転方向に付勢する付勢手段とを備え、ピニ
オンギアの歯、本体ギアの歯、およびシザーズギアの歯
に、ピニオンギアのスライド方向に沿って離れる方向に
いくにしたがって拡幅するテーパが付されていることを
特徴とする内燃機関のスタータ装置である。
【0008】本発明に係るスタータ装置では、リングギ
アがシザーズギアを備えているので、エンジンを始動さ
せる際の騒音を低減することができる。ここで、シザー
ズギアを設けることにより、リングギアとピニオンギア
の間の拘束力が大きくなるので、リングギアからピニオ
ンギアを引き抜くのが困難になる。これに対して、本発
明におけるピニオンギアおよびリングギアにおける本体
ギアとシザーズギアには、それぞれそれらの回転軸の軸
方向に沿って離れる方向にいくにしたがって拡幅するテ
ーパが付されている。このため、リングギアからピニオ
ンギアを引き抜くときの引き抜きが進むにしたがって、
リングギアの歯とピニオンギアの歯の間における幅が広
がるようになる。よって、リングギアからピニオンギア
を引き抜きやすくすることができる。
【0009】ここで、シザーズギアは、本体ギアよりも
ピニオンギアから遠い位置であって、本体ギアに対して
それらの回転方向に位相を進めた位置に配置されてお
り、シザーズギアが付勢手段によって回転方向に反する
方向に付勢されているのが望ましい。
【0010】この場合、エンジンが自立する前は、ピニ
オンギアは、シザーズギアよりも本体ギアの方に主に接
触することになるので、スタータの動力をピニオンギア
からリングギアに好適に伝達することができる。また、
エンジンが自立した後は、リングギアの方がピニオンギ
アよりも速度が早くなるので、本体ギアよりもシザーズ
ギアの方がピニオンギアに対して主に接触することにな
る。したがって、ピニオンギアに対する拘束力が弱まる
ので、リングギアからピニオンギアを一層引き抜き易く
することができる。
【0011】さらに、本発明は、スタータの出力軸に設
けられたピニオンギアをスライド移動させ、内燃機関の
クランク軸を回転させるリングギアに噛み合わせること
により、クランク軸を回転させて内燃機関を始動させる
内燃機関のスタータ装置において、ピニオンギアが、本
体ギアと、本体ギアに同軸に配置され、本体ギアに対し
て歯の位相をずらして配置されたシザーズギアと、本体
ギアに対してシザーズギアをそれらの回転方向に付勢す
る付勢手段とを備え、リングギアの歯、本体ギアの歯、
およびシザーズギアの歯に、ピニオンギアのスライド方
向に沿って離れる方向にいくにしたがって拡幅するテー
パが付されていることを特徴とする内燃機関のスタータ
装置とすることもできる。
【0012】このように本体ギアおよびシザーズギアを
有するのは、リングギアでなく、ピニオンギアとするこ
ともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施形態に係るエ
ンジンのスタータ装置の部分分解斜視図、図2は図1の
要部拡大斜視図である。図1に示すように、内燃機関で
あるエンジンのスタータ装置1は、ピニオンギア2およ
びリングギア3を備えている。ピニオンギア2は、スタ
ータモータ4の動力を出力する出力軸4Aに取り付けら
れており、出力軸4Aとともに出力軸4Aの軸周りに回
転可能である。したがって、たとえば図示しないドライ
バがイグニッションスイッチをONにしてスタータモー
タ4を駆動させると、出力軸4Aおよびピニオンギア2
が回転する。また、出力軸4Aには、スライド機構5が
設けられている。スライド機構5は、枢軸6周りに揺動
するリンク部材7を備えており、このリンク部材7を揺
動させることにより、出力軸4Aがその軸方向に沿って
進退する。したがって、出力軸4Aの進退に伴ってピニ
オンギア2が出力軸4Aの軸方向に沿ってスライド移動
して進退する構成となっている。また、出力軸4Aにお
けるピニオンギア2とスライド機構5の間には、オーバ
ーランニングクラッチ8が設けられている。スタータモ
ータ4を駆動してエンジンを始動した後、エンジンのク
ランク軸の周速度が出力軸の周速度を上回ったときに、
このオーバーランニングクラッチ8が作用して、スター
タモータ4の損傷を防止している。
【0015】リングギア3は、図示しないエンジンのク
ランク軸に対して取り付けられており、クランク軸の軸
周りに回転可能である。このため、リングギア3が回転
することにより、エンジンのクランク軸が回転してエン
ジンの始動が行われる。また、リングギア3は、本体ギ
ア11とシザーズギア12と、本体ギア11に対してシ
ザーズギア12を回動方向に付勢する付勢手段であるト
ーションスプリング13によって構成されている。
【0016】本体ギア11は、シザーズギア12よりも
幅広とされており、ピニオンギア2から伝達されるスタ
ータモータ4の動力を、クランク軸等を介してエンジン
に伝達するものである。シザーズギア12は、本体ギア
11と同一の歯数を有しており、本体ギア11に同軸に
配置されている。トーションスプリング13における両
端部には、それぞれフック13A,13Bが設けられて
いる。また、本体ギア11におけるシザーズギア12側
には、トーションスプリング13のフック13Aが嵌め
込まれる貫通孔14が形成されており、シザーズギア1
2には、フック13Bが嵌め込まれる嵌入孔15が形成
されている。トーションスプリング13におけるフック
13A,13Bがそれぞれ貫通孔14および嵌入孔15
に嵌め込まれることによって、シザーズギア12は、本
体ギア11の回動方向に付勢される。シザーズギア12
は、トーションスプリング13によって、本体ギア11
に対して、それらの回転方向に反する方向に付勢されて
いる。
【0017】また、本体ギア11にシザーズギア12が
組み付けられると、リングギア3の歯となる本体ギア1
1の歯11A,11A…とシザーズギア12の歯12
A,12A…はそれぞれずれて配置される。本実施形態
では、具体的に図3(a)および図4(a)に示すよう
に、シザーズギア12の歯12A,12A…の位相は、
本体ギア11の歯11A,11A…に対してそれらの回
転方向Rに進むようにずれて配置されている。ここで、
ピニオンギア2がリングギア3に噛み合うと、リングギ
ア3における本体ギア11の歯11A,11A…とシザ
ーズギア12の歯12A,12A…がほぼ同位相となる
位置に配置される。このとき、トーションスプリング1
3は、シザーズギア12の歯12A,12A…の位相が
本体ギア11の歯11A,11A…に対して進む方向に
付勢している。このトーションスプリング13の付勢力
により、本体ギア11の歯11A,11A…とシザーズ
ギア12の歯12A,12A…でピニオンギア2の歯2
A,2A…が拘束される。
【0018】また、図2に示すように、ピニオンギア2
の歯2A,2A…には、ピニオンギア2のスライド方向
に沿って、リングギア3から離れる方向にいくにしたが
って拡幅するテーパが全体的に付されている。したがっ
てピニオンギア2の歯2Aにおけるリングギア3に噛み
合わされる際の先端側は幅が狭く、その反対の後端側は
幅が広くなっている。さらに、ピニオンギア2の歯2
A,2A…には、その半径方向内側に近づくにつれて拡
幅するテーパが付されている。
【0019】リングギア3における本体ギア11の歯1
1A,11A…、およびシザーズギア12の歯12A,
12A…には、ピニオンギア2のスライド方向に沿っ
て、ピニオンギア2から離れる方向にいくにしたがって
拡幅するテーパが全体的に付されている。したがって、
本体ギア11の歯11Aおよびシザーズギア12の歯1
2Aにおけるピニオンギア2に噛み合わされる際の先端
側は幅が狭く、その反対の後端側は幅が広くなってい
る。逆に、本体ギア11の歯11A,11A間の谷部分
およびシザーズギア12の歯12A,12Aの間の谷部
分には、ピニオンギア2のスライド方向に沿って、ピニ
オンギア2に近づく方向にいくにしたがって拡幅するテ
ーパが全体的に付されている。また、本体ギア11の歯
11A,11A…およびシザーズギア12の歯12A,
12A…には、それらの半径方向内側に近づくにつれて
拡幅するテーパが付されている。
【0020】以上の構成を有するスタータ装置1の作用
について説明する。
【0021】自動車のエンジンを始動させる前は、図3
(a)に示すように、ピニオンギア2に対してリングギ
ア3は噛み合っていない。また、この段階では、図4
(a)に示すように、リングギア3における本体ギア1
1とシザーズギア12は、それらの回転方向Rにずれて
配置されている。このときの本体ギア11の歯11Aに
おける回転方向後端部とシザーズギア12の歯12Aに
おける回転方向前端部の間の開口広さは、ピニオンギア
2における歯2Aの先端部(幅狭側)の幅よりも若干広
くなるように設定されている。
【0022】このとき、図示しないドライバがイグニッ
ションスイッチをONにすると、スライド機構5が作動
し、ピニオンギア2をリングギア3の方向にスライドさ
せ、図3(b)に示すように、リングギア3に対してピ
ニオンギア2を噛み合わせる。このとき、本体ギア11
の歯11Aにおける回転方向後端部とシザーズギア12
の歯12Aにおける回転方向前端部の間の開口広さは、
ピニオンギア2における歯2Aの先端部の幅よりも広
い。また、ピニオンギア2の歯2A,2A…には、リン
グギア3から離れる方向にいくにしたがって拡幅するテ
ーパが付されている。さらに、リングギア3の本体ギア
11の歯11A,11A…およびシザーズギア12の歯
12A,12A…にもピニオンギア2から離れる方向に
いくにしたがって拡幅するテーパが付されている。この
ため、図4(b)に示すように、本体ギア11の歯11
Aとシザーズギア12の歯12Aの間にピニオンギア2
の歯2Aを容易に挿入することができる。
【0023】また、イグニッションスイッチがONにな
ると、ピニオンギア2をスライドさせてリングギア3に
噛み合わせるのとほぼ同時にスタータモータ4が駆動す
る。スタータモータ4が駆動すると、スタータの出力軸
4Aが回転し、ピニオンギア2が出力軸4A周りに回転
を始める。したがって、ピニオンギア2がリングギア3
に完全に噛み合わされる前にピニオンギア2が回転し、
ピニオンギア2は、習慣的にリングギア3における本体
ギア11にのみ噛み合っている状態となる。この状態か
ら、スライド機構5により、ピニオンギア2をさらにリ
ングギア3の方向に向けてスライドさせて、図3(b)
に示すように、ピニオンギア2をリングギア3に対して
噛み合わせる。いま、シザーズギア12は、本体ギア1
1よりもピニオンギア2から遠い位置に配置されてい
る。このため、リングギア3にピニオンギア2を噛み合
わせようとする際、シザーズギア12よりも先に本体ギ
ア11がピニオンギア2に噛み合い、その回転方向に力
を受け、本体ギア11がシザーズギア12よりも先に回
転を始める。ここで、シザーズギア12は本体ギア11
よりもその回転方向に位相を進めた位置に配置されてい
るので、本体ギア11がシザーズギア12よりも先に回
転を始めることにより、本体ギア11とシザーズギア1
2の間における開口部の幅を広くすることができる。し
たがって、ピニオンギア2の歯2Aをリングギア3の本
体ギア11の歯11Aとシザーズギア12の歯12Aの
間にさらに容易に挿入させることができる。
【0024】こうしてピニオンギア2をリングギア3に
噛み合わせると、スタータモータ4の動力がピニオンギ
ア2を介してリングギア3に伝達され、リングギア3が
回転方向Rに向けて回転を始める。ここで、シザーズギ
ア12は本体ギア11に対してその回転方向に位相を進
めた位置に配置されていることから、図4(b)に示す
ように、ピニオンギア2の歯2Aは、主にリングギア3
における本体ギア11の歯11Aに接触することにな
る。このため、スタータモータ4の動力は主に本体ギア
11に伝達されるので、動力の伝達を良好に行うことが
できる。
【0025】こうして、ピニオンギア2とリングギア3
を噛み合わせたら、スタータモータの駆動力がピニオン
ギア2とリングギア3を介して、エンジンのクランク軸
に伝達され、エンジンが始動する。このとき、リングギ
ア3にはシザーズギア12が設けられており、トーショ
ンスプリング13の付勢力により、ピニオンギア2の歯
2Aは、本体ギア11の歯11Aとシザーズギア12の
歯12Aに挟まれて拘束されている。このシザーズギア
12の作用により、バックラッシュに基づくピニオンギ
ア2とリングギア3の間の歯打ち音を低減させることが
できる。
【0026】その後、スタータモータ4の動力が伝達さ
れてエンジンが自立したら、スライド機構5を作動させ
てピニオンギア2をスライドさせ、リングギア3からピ
ニオンギア2を引き抜く動作が行われる。ここで、ピニ
オンギア2の歯2Aには、リングギア3から遠ざかるに
したがって拡幅するテーパが付されている。また、リン
グギア3における本体ギア11の歯11Aおよびシザー
ズギア12の歯12Aには、ピニオンギア2から遠ざか
るにしたがって拡幅するテーパがそれぞれ付されてい
る。このため、リングギア3からピニオンギア2を引き
抜く際の引き抜きを容易に行うことができる。
【0027】また、ピニオンギア2を引き抜く段階で
は、エンジンが自立して、リングギア3の方がピニオン
ギア2よりも速度が速くなっている。このため、オーバ
ーランニングクラッチ8が作動して、リングギア3によ
ってピニオンギア2が回転させられる状態となってい
る。この状態でピニオンギア2がリングギア3から引き
抜かれるので、ピニオンギア2はリングギア3における
本体ギア11よりもシザーズギア12の方に主に接触し
ている。この状態で、いわば微小なバックラッシュが生
じているので、リングギア3からピニオンギア2をさら
に容易に引き抜くことができる。
【0028】その後、スタータモータ4が停止して、エ
ンジンの始動が完了する。
【0029】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、上記の実施形態では、好適な態様と
してはピニオンギアよりも大径であるため、製造が容易
となるように、リングギアに本体ギア、シザーズギア、
およびトーションスプリングを設ける態様としたが、そ
れらをピニオンギアに設ける態様とすることができる。
ピニオンギアに本体ギアやシザーズギアを設ける際に
は、シザーズギアを本体ギアよりもリングギアから遠い
位置に配置し、シザーズギアが本体ギアよりもそれらの
回転方向に位相を遅らせて配置するのが好適である。
【0030】また、リングギアからピニオンギアを引き
抜く際に、単に引き抜くのみでは引き抜きにくい場合に
は、ピニオンギアにわずかな逆回転を与え、ピニオンギ
アの歯をリングギアの歯に接触させることにより、ピニ
オンギアを引き抜きやすくすることができる。さらに
は、シザーズギアにおけるトーションスプリングのばね
定数やシザーズギアの重量を適宜設定することにより、
シザーズギアおよびこれを付勢するトーションスプリン
グにダイナミックダンパとしての機能を付加することも
できる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、スター
タ装置によってエンジンを始動させる際に、その騒音を
低減することができる。このとき、エンジンの始動前は
リングギアに対してピニオンギアを噛み合わせやすく、
エンジンの始動後はリングギアからピニオンギアを引き
抜きやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスタータ装置の部分分
解斜視図である。
【図2】図1の要部拡大斜視図である。
【図3】(a)、(b)とも、リングギアにピニオンギ
アを噛み合わせる工程を説明する斜視図である。
【図4】(a)、(b)とも、リングギアにピニオンギ
アを噛み合わせる工程を説明する平面図である。
【符号の説明】
1…スタータ装置、2…ピニオンギア、2A…(ピニオ
ンギアの)歯、3…リングギア、4…スタータモータ、
4A…出力軸、5…スライド機構、11…本体ギア、1
1A…(本体ギアの)歯、12…シザーズギア、12A
…(シザーズギアの)歯、13…トーションスプリン
グ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータの出力軸に設けられたピニオン
    ギアをスライド移動させ、内燃機関のクランク軸を回転
    させるリングギアに噛み合わせることにより、前記クラ
    ンク軸を回転させて前記内燃機関を始動させる内燃機関
    のスタータ装置において、 前記リングギアが、本体ギアと、前記本体ギアに同軸に
    配置され、前記本体ギアに対して歯の位相をずらして配
    置されたシザーズギアと、前記本体ギアに対して前記シ
    ザーズギアをそれらの回転方向に付勢する付勢手段とを
    備え、 前記ピニオンギアの歯、前記本体ギアの歯、および前記
    シザーズギアの歯に、前記ピニオンギアのスライド方向
    に沿って離れる方向にいくにしたがって拡幅するテーパ
    が付されていることを特徴とする内燃機関のスタータ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記シザーズギアは、前記本体ギアより
    も前記ピニオンギアから遠い位置であって、前記本体ギ
    アに対してそれらの回転方向に位相を進めた位置に配置
    されており、 前記シザーズギアが前記付勢手段によって前記回転方向
    に反する方向に付勢されている請求項1に記載の内燃機
    関のスタータ装置。
  3. 【請求項3】 スタータの出力軸に設けられたピニオン
    ギアをスライド移動させ、内燃機関のクランク軸を回転
    させるリングギアに噛み合わせることにより、前記クラ
    ンク軸を回転させて前記内燃機関を始動させる内燃機関
    のスタータ装置において、 前記ピニオンギアが、本体ギアと、前記本体ギアに同軸
    に配置され、前記本体ギアに対して歯の位相をずらして
    配置されたシザーズギアと、前記本体ギアに対して前記
    シザーズギアをそれらの回転方向に付勢する付勢手段と
    を備え、 前記リングギアの歯、前記本体ギアの歯、および前記シ
    ザーズギアの歯に、前記ピニオンギアのスライド方向に
    沿って離れる方向にいくにしたがって拡幅するテーパが
    付されていることを特徴とする内燃機関のスタータ装
    置。
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