JP3802393B2 - エンジンの始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリー等で回転駆動されるセルモータでエンジンを始動するセルモータ式の始動機構と、手動によりリコイルロープを引っ張ってエンジンを始動させるリコイル式の始動機構とを備えた内燃エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンを搭載した刈払機等の小型の農業用機械において、エンジンを始動するための始動装置として、エンジンのクランクシャフトに連結したプーリに巻回されたリコイルロープを手動で引っ張ってクランクシャフトを回転させるリコイル式の始動機構と、電動モータによりクランクシャフトを回転させるセルモータ式の始動機構の両方の始動機構を搭載したものが既に知られている。これにより、通常時にはセルモータ式の始動機構で容易に始動させ、長期間放置してバッテリーが消耗してしまいセルモータ式の始動機構が使用できない時等の非常時にもリコイル式の始動機構を使用してエンジンの始動ができるようにしている。
【0003】
上記両方式の始動機構を搭載した従来の始動装置の構成は、例えば実公平5−23833号公報に記載されているように、エンジンのクランクシャフトに連結されるロータギヤとこのロータギヤを回転させるセルモータの出力軸との間に平歯車とピニオンギヤからなる減速機構が配置されており、セルモータの回転出力を上記減速機構を介してロータギヤに伝達し、このロータギヤに連結されたエンジンのクランクシャフトを回転させてエンジンを始動させるようにしている。そして、リコイル式の始動機構での始動時にリコイルロープにより回転されるリールを介してロータギヤが回転されるときに、ロータギヤ側からの回転がセルモータ側に伝達されないようにするためのワンウエイクラッチ等の一方向回転手段を減速機構のピニオンを支持している中間シャフトとピニオン間に介在させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のセルモータ式とリコイル式の両方式の始動機構を搭載したエンジンの始動装置は、複数の平歯車とピニオンからなる減速機構が必要となり、また、リコイル式の始動機構を使用してエンジンを始動させる際には、始動装置側からセルモータ側に伝達される回転を遮断させる一方向クラッチ等の部品が必要であり、これらの減速機構や一方向クラッチを配置するためめのスペースも大きく取る必要があってハウジング自体が大きくなり始動装置が大型かつ重量アップとなってしまう。また、エンジンの始動時にはエンジンのクランクシャフトに所定の始動抵抗が発生しており、エンジンをリコイルハンドルやセルモータによって始動させるためには、前記始動抵抗にうち勝つトルクでクランクシャフトを回転させる必要がある。従ってセルモータもこのトルクに見合った出力トルクの大きいモータが採用されるためモータ自体も大きくなりエンジンの始動装置の小型化と軽量化を阻害していた。
【0005】
本発明は、複数の平歯車やピニオンからなる減速機構やワンウエイクラッチ等の部品を特に使用せずに小型軽量化が可能なセルモータ式とリコイル式の両方式を搭載したエンジン始動装置を提供することを課題とする。更に本発明の別の課題は、トルクの小さな比較的小型のセルモータを使用しても確実にエンジンを始動することができて更に小型軽量化が可能なエンジン始動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係るエンジンの始動装置は、一端にリコイルハンドルを結合したリコイルロープが巻回され該リコイルロープによって回転されるロープリールと、該ロープリールと一方向回転手段を介して連結された駆動ホイールを備え、該駆動ホイールを回転駆動して駆動ホイールに連結し又は駆動ホイールと一体に形成した起動プーリーを回転させることによりエンジンを始動させるリコイル式始動機構と、前記駆動ホイールの外周にウオーム歯を形成するとともに、該ウオーム歯にセルモータの出力軸に装着されたウオームギヤを噛みあわせ、セルモータにより駆動ホイールを回転して起動プーリを回転させるセルモータ式始動装置とを備え、前記ウオームギヤを軸方向に摺動可能でかつ駆動ホイールのウオーム歯と係合する方向に付勢させてセルモータの出力軸上に装着し、セルモータ側の回転トルクをウオーム歯を介して駆動ホイールに伝達させるとともに、ウオームギヤを前記モータ軸に沿って摺動させてウオーム歯から離脱させることにより駆動ホイール側からセルモータ側への回転トルクの伝達を遮断させるように構成したことを特徴とする。
【0007】
なお、前記駆動ホイールと起動プーリー間にゼンマイ等の弾性部材で構成される緩衝蓄力手段を介在させるとともに、前記駆動ホイールをエンジンの始動回転方向にのみ回転させる一方向回転手段を設け、前記駆動ホイールの回転により緩衝蓄力手段に回転力を蓄力させ、起動プーリーを前記緩衝蓄力に蓄力された回転力により回転駆動させるようにしてもよい。
【0008】
また、前記駆動ホイールをエンジンの始動回転方向にのみ回転させる一方向回転手段が、駆動ホイールのホイール歯からのウオームギヤの係合、離脱によって行われるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、エンジンの始動装置に関する一実施形態を図1〜図5に示す。図1に示すように、エンジンの始動装置1は、ケース2の外側に露出されているリコイルハンドル3を介してリコイルロープ4を引っ張り操作することによりエンジンを始動させるリコイル式の始動機構と、ケース2内に収容されているセルモータ5を駆動してエンジンを始動させるセルモータ式の始動機構の両方が搭載されている。ケース2内には図2に示すように、リコイルハンドル3に連結されたリコイルロープ4を巻回しているロープリール6がケース2に形成された支軸7に回転自在に支持されている。ロープリール6とケース2との間にリコイル用のゼンマイ8が収容されており、ゼンマイ8の一端がロープリール6に他端がケース2に係止されており、該ゼンマイ8は、ロープリール6からリコイルロープ4を引き出す際にロープリール6が回転することによりゼンマイ8(他の弾性部材でもよい)に回転力が蓄力され、リコイルロープ4から手を放すか又は引っ張り力を緩めることによりロープリール6を逆方向に回転させてリコイルロープ4をロープリール6に巻き取る。
【0010】
上記ロープリール6と同軸上に外周面にウオーム歯9aを形成した駆動ホイール9が回転自在に支持されており、該駆動ホイール9と前記ロープリール6との間には一方向回転クラッチ(一方向回転手段)10が介在され、この一方向回転クラッチ10を介してロープリール6と駆動ホイール9は回転連結されている。図2及び図3に示すように、一方向回転クラッチ10はロープリール6と回転方向に一体に結合されたクラッチ爪11が駆動ホイール9側にクラッチバネ12(図2参照)により押圧付勢され、このクラッチ爪11と駆動ホイール9に形成された係合部13が係合することにより回転を伝達し、クラッチバネ12のバネ力に抗してクラッチ爪11が係合部13から離脱することにより回転が断絶されるように形成されており、リコイルロープ4を引っ張ったときのロープリール6側の回転を駆動ホイール9に伝達させ、リコイルロープ4をロープリール6に巻き戻す際の回転時には前記一方向回転クラッチ10により駆動ホイール9に回転力が伝達されないようにしている。
【0011】
前記支軸7には図2に示すように、エンジンのクランクシャフトへ回転力を伝達するための起動プーリー14が回転自在に支持されており、該起動プーリー14は前記駆動ホイール9と結合されており駆動ホイールの回転力が一体に伝達される。更に、前記起動プーリー14はエンジンのクランクシャフトに連結される従動プーリー15が遠心クラッチ機構16を介して連結されている。この遠心クラッチ機構16は、エンジンが始動して回転数が高くなることにより作動して、エンジンのクランクシャフトとエンジン始動装置1間の伝達を完全に遮断させる。なお、起動プーリー14は駆動ホイールと一体となるように構成してもよい。
【0012】
図4に示すように、駆動ホイール9の外周面にはバッテリー等の電力で回転駆動されるセルモータ5が設けられ、該セルモータ5の出力軸17が駆動ホイール9に対して接線方向に配置されている。前記セルモータ9の出力軸17は断面が角形に形成された角形軸として形成されており、この角形軸17に前記ウオーム歯9aと噛みあうウオームギヤ18が回転方向が一体でかつ軸方向に摺動可能に装着されている。ウオームギヤ18はウオーム歯9aと完全に噛みあう位置とウオーム歯9aとの噛み合いが完全に外れる範囲で角形軸17に沿って移動が可能であり、かつ噛み合い方向にバイアスバネ19により付勢されている。セルモータ5が回転駆動されると角形軸17を介してウオームギヤ18が回転して図5のようにウオーム歯9aと噛みあう方向に角形軸17上を摺動し、駆動ホイール9を回転駆動する。セルモータ5が駆動されずにロープリール6により駆動ホイール9側がエンジンを始動させる方向に回転すると、ウオームギヤ18は、図4のように、角形軸17上をウオーム歯9aとの噛み合いが外れる方向に摺動されて駆動ホイール9側からセルモータ5への回転が遮断される。駆動ホイール側がエンジンの始動方向と逆方向に回転しようとする場合には、ウオームギヤ18がウオーム歯9aと噛みあって回転は阻止される。
【0013】
次に、上記エンジン始動装置の作動を説明する。リコイル始動機構によりエンジンを始動させる場合には、リコイルハンドル3を引くとリコイルロープ4が引かれてロープリール6が回転し、一方向回転クラッチ10を構成しているクラッチ爪11が駆動ホイール9の係合部13に係合して駆動ホイール9に回転が伝達されて駆動ホイール9が回転し起動プーリー14を回転させる。起動プーリー14に従動プーリー15を介して連結されたエンジンのクランクシャフトが回転されてエンジンが始動される。この際、駆動ホイール9が回転することによって、ウオーム歯9aに係合していたウオームギヤ18はウオーム歯9aの回転に伴って、図4のように角形軸17に沿って摺動されてウオーム歯9aから外れる方向に移動し、ウオーム歯9aとの係合が外れてウオームギヤ18には回転が伝達されず、また、ウオームギヤ18によって駆動ホイール9の回転が阻止されることがない。エンジンが始動した後、リコイルロープ4を緩めると、ゼンマイ8の作用でロープリール6が逆回転してリコイルロープ4がロープリール6に巻き戻される。ロープリール6が逆方向に回転する場合には、一方向回転クラッチ10のクラッチ爪11がクラッチバネ12に抗して係合部13から離脱して駆動ホイール9側への逆方向回転は伝達されない。
【0014】
セルモータ5にてエンジンを始動させる場合には、セルモータ5が回転すると、バイアスバネ19によってホイール歯9aに押圧されているウオームギヤ18が角形軸17により回転されて角形軸17上をホイール歯9aと噛みあう方向に移動する(図5参照)。ウオームギヤ18がその摺動範囲の端部の停止位置26で停止するとウオームギヤ18はホイール歯9aと噛みあった状態でセルモータ5の回転を駆動ホイール9に伝達する。駆動ホイール9の回転は起動プーリー14と従動プーリー15とを介してエンジンのクランクシャフトに伝達されてエンジンを始動させる。駆動ホイール9がセルモータ5によって回転される際に、ロープリール6は一方向回転クラッチ10によって回転が切り離されているので影響し合うことがない。
【0015】
次に、図6〜図9はエンジン始動装置の他の例で、この実施形態では起動プーリ14と駆動ホイール9との間に緩衝蓄力手段20を備えており、この緩衝蓄力手段20を介して両者が連結されているいる点で前述の実施例とは異なっている。すなわち、セルモータ5やリコイルロープ4によって回転される駆動ホイール9の回転力を緩衝蓄力手段20に蓄力させて、緩衝蓄力手段20の蓄力がクランクシャフトの始動抵抗にうち勝ったときに緩衝蓄力手段20に蓄えられた回転力で一気にクランクシャフトを回転させてエンジンを始動させるものである。これにより、より小型のセルモータ5でも減速比を大きくして駆動ホイール9を回転させて、セルモータ5による回転力と緩衝蓄力手段20に蓄力された回転力の相乗効果により始動抵抗に抗して起動プーリー14を回転させることが可能となり、小さいセルモータ5でも容易にエンジンを始動させることが可能となる。
【0016】
図6に示すように駆動ホイール9の内部には収容部21が形成されており、該収容部21内に緩衝蓄力手段20を構成しているゼンマイ22が収容配置されており、ゼンマイ22の一端側が駆動ホイール9に、また、他端側が起動プーリ14に連結されており、起動プーリー14がこのゼンマイ22を介して駆動ホイール9と連結されている。リコイルロープ4の牽引により回転されるローププーリ6を介して又は、セルモータ5により駆動ホイール9が回転されると、この緩衝蓄力手段20を介して起動プーリ14が回転されるが、起動プーリー側がエンジンの始動抵抗により回転が阻止されていると、駆動ホイール9がゼンマイ22を巻き上げて回転力がゼンマイ22に蓄力される。ゼンマイ22の蓄力が起動プーリー14に作用している始動抵抗を上回るとゼンマイ22の蓄力が起動プーリー14を回転させてエンジンが始動される。
【0017】
駆動ホイール9の外周には、図7に示すように駆動ホイール9をエンジンの回転方向と同一方向の一方向にのみ回転を許容するように、ケース2に回動可能に枢支された爪部材23と駆動ホイール9の外周に形成された複数の切欠部24とで構成されたラチェット機構25が形成されている。このラチェット機構25は、引き出されたリコイルロープ4をロープリール6に巻き取る際に、駆動ホイール9をロープリール6と一体に逆転させないためと、エンジンの始動時にエンジンのクランクシャフト側から伝達される強い逆方向の回転力をリコイルハンドル3側に伝えないようにする。また、このラチェット機構25は、リコイルロープ4の牽引により駆動ホイール9を回転してエンジンを始動させる際に、緩衝蓄力手段20に蓄力された回転力により駆動ホイール9が逆転方向に回転するのを阻止して、リコイルロープ4を介してリコイルハンドル3が引き戻されるのを防止する。
【0018】
次に、上記エンジン始動装置の作動について説明する。リコイルハンドル3を引くことによりロープリール6が回転されると、一方向回転クラッチ10を介して駆動ホイール9が回転されて、起動プーリー14側に回転力が伝達される。このとき、エンジンのクランクシャフトに連結されている従動プーリー15は、エンジンの始動抵抗により回転が制限されているため係合している起動プーリー14は回転せず、駆動ホイール9との回転の差によってゼンマイ22を巻き上げて回転力が蓄力される。更にリコイルロープ4を引くと、リコイルロープ4の引き力とゼンマイ22の蓄力の相乗作用が始動抵抗にうち勝ったときに一気に起動プーリー14が回転してエンジンを始動させる。前述の実施例と同様に、駆動ホイール9が回転する際には、ホイール歯9aに係合していたウオームギヤ18は角形軸17上を摺動されてホイール歯9aから外れてセルモータ5側への動力伝達は遮断され駆動ホイール9は空転する。また、エンジンが始動した後、リコイルロープ4をロープリール6に収納する際には、駆動ホイール9とロープリール6とは、一方向回転クラッチ10によって伝達が切り離され、ゼンマイ8の作用でロープリール6のみが逆回転してリコイルロープ4がロープリール6に巻き戻される。
【0019】
セルモータ5にてエンジンを始動させる場合には、セルモータ5により角形軸17が回転すると、ウオームギヤ18が回転して角形軸17上をホイール歯9aと噛みあう方向に移動する。ウオームギヤ18は摺動範囲の端部の停止位置26でホイール歯9aと噛みあいセルモータ5の回転を駆動ホイール9に伝達する。駆動ホイール9が回転されることにより緩衝蓄力手段20のゼンマイ22が巻かれて回転力が蓄力される。以下、エンジンが始動されるまでの作動は前述のリコイルロープ4による始動時と同様である。エンジンが始動した後は、起動プーリー14はエンジンのクランクシャフト側と遠心クラッチ機構16により伝達が遮断されるので駆動ホイール9に対して起動プーリー14はゼンマイ22の蓄力が全て開放されて自由状態になる。
【0020】
エンジンの始動時にエンジンのクランクシャフト側から強い逆方向の回転力が始動装置に伝達されることがあるが、この逆転方向の回転が起動プーリー14と緩衝蓄力手段20を介して駆動ホイール9に伝達されて駆動ホイール9が逆転されようとするが、ラチェット機構25を形成している爪部材23が切欠部24に係合して駆動ホイール9の逆方向への回転が阻止されて、ロープリール6側へ逆方向の回転力が伝達されることが防止される。なお、駆動ホイール9が逆転すると、ウオームギヤ18がホイール歯9aから離脱した位置にあっても、バイアスバネ19の作用によりホイール歯9aと噛みあう位置に摺動してウオーム歯9aと噛み合い状態になる。周知のようにウオームギヤにはホイール歯側からの回転が伝達されることがないので、前述の爪部材23、切欠部24によるラチェット機構25を省略して、駆動ホイール9とウオームギヤ18に代替えさせることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように請求項1に係る発明によれば、セルモータの出力軸にウオームギヤを配置してこのウオームギヤを駆動ホイールに形成したウオーム歯と係合可能に配置しているので、従来のセルモータ式の始動装置のように平歯車とピニオン等による減速機構が不要でありこれらの収容スペースを無くして小型化が可能である。また、ウオームギヤを角形軸上に摺動自在にかつバイアス付勢させウオーム歯から係脱可能に配置し、リコイルによる始動時にはウオームギヤがウオーム歯から離脱して駆動ホイールの回転を可能とし、またセルモータでの始動時にはウオームギヤが自動的にウオーム歯と噛みあって駆動ホイールを回転させるようにしているので、セルモータの回転出力側と駆動ホイール間の一方向回転手段を構成する特別な部品を必要としない構成であるので、セルモータ式とリコイル式の両方式を採用した始動装置の構造を簡易化することが可能となり小型・軽量化が可能である。
【0022】
また、請求項2に記載の発明によれば、セルモータにより回転される駆動ホイールと起動プーリー間に緩衝蓄力手段を介在させて、この緩衝蓄力手段に蓄力した回転力により起動プーリーを一気に回転させてエンジンを始動させるようにしているので、回転トルクの小さい小型のセルモータによっても確実にエンジンを始動させることができ、セルモータ式とリコイル式の両方式を採用した始動装置の更に小型・軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施例にかかる始動装置の正面図
【図2】図1の始動装置の縦断側面図
【図3】図2における線A−A上の断面図
【図4】ウオームギヤがウオーム歯から離脱した作動状態を示す図1と同じ始動装置の背面図
【図5】ウオームギヤがウオーム歯と噛みあった作動状態を示す図4と同様の背面図
【図6】請求項2に記載の発明の実施例にかかる始動装置の縦断側面図
【図7】図6における線A−A上の断面図
【図8】ウオームギヤがウオーム歯から離脱した作動状態を示す図6と同じ始動装置の背面図
【図9】ウオームギヤがウオーム歯と噛みあった作動状態を示す図8と同様の背面図
【符号の説明】
1 エンジン始動装置
2 ケース
3 リコイルハンドル
4 リコイルロープ
5 セルモータ
6 ロープリール
7 支軸
8 ゼンマイ
9 駆動ホイール
9a ウオーム歯
10 一方向回転クラッチ
11 クラッチ爪
12 クラッチバネ
13 係合部
14 起動プーリー
15 従動プーリー
16 遠心クラッチ機構
17 出力軸(角形軸)
18 ウオームギヤ
19 バイアスバネ
20 緩衝蓄力手段
21 収容部
22 ゼンマイ
23 爪部材
24 切欠部
25 ラチェット機構
Claims (3)
- 一端にリコイルハンドルを結合したリコイルロープが巻回され該リコイルロープによって回転されるロープリールと、該ロープリールと一方向回転手段を介して連結された駆動ホイールを備え、該駆動ホイールを回転駆動して駆動ホイールに連結し又は駆動ホイールと一体に形成した起動プーリーを回転させることによりエンジンを始動させるリコイル式始動機構と、
前記駆動ホイールの外周にウオーム歯を形成するとともに、該ウオーム歯にセルモータの出力軸に装着されたウオームギヤを噛みあわせ、セルモータにより駆動ホイールを回転して起動プーリを回転させるセルモータ式始動装置とを備え、
前記ウオームギヤを軸方向に摺動可能にかつ駆動ホイールのウオーム歯と係合する方向に付勢させてセルモータの駆動軸上に装着し、セルモータ側の回転トルクをウオーム歯を介して駆動ホイールに伝達させるとともに、ウオームギヤを前記モータ軸に沿って摺動させてウオーム歯から離脱させることにより駆動ホイール側からセルモータ側への回転トルクの伝達を遮断させるように構成したことを特徴とするエンジン始動装置。 - 前記駆動ホイールと起動プーリー間にゼンマイ等の弾性部材で構成される緩衝蓄力手段を介在させるとともに、前記駆動ホイールをエンジンの始動回転方向にのみ回転させる一方向回転手段を設け、前記駆動ホイールの回転により緩衝蓄力手段に回転力を蓄力させ、起動プーリーを前記緩衝蓄力に蓄力された回転力により回転駆動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動装置。
- 前記駆動ホイールをエンジンの始動回転方向にのみ回転させる一方向回転手段が、駆動ホイールのホイール歯からのウオームギヤの係合、離脱によって行われることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの始動装置。
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