JP2003176456A5 - - Google Patents

Claims (16)

1. ａ）１ミクロン以下の平均粒子直径、表面および少なくとも１．８の屈折率を有する顔料粒子、および
   ｂ）該顔料粒子を少なくとも部分的に含むポリマーマトリックスを含むコーティングであって、
   該顔料粒子が以下の式で表される光散乱定数Ｓを有するコーティング：
   Ｓ＝ＡＶ（１−ＢＶ_ｅｆｆ ^１／３）
   式中、Ｖは該顔料粒子の顔料体積濃度であり、５から４０の範囲である；
   Ｖ_ｅｆｆは該顔料粒子の有効顔料体積濃度である；
   Ａは０より大きい値を有する定数である；
   Ｂは０から０．１５の範囲の値を有する定数である。
2. 該顔料粒子が複合体粒子として存在する、請求項１記載のコーティング。
3. 該複合体粒子のそれぞれが、
   ａ）該顔料粒子の１つ；
   ｂ）第１の複数のポリマー粒子；および
   ｃ）第２の複数の反応されたカップリング剤であって、反応されたカップリング剤のそれぞれは前記１つの顔料粒子および対応する前記第１の複数のポリマー粒子に共有結合されている、
   を含む請求項２記載のコーティング。
4. 該複合体粒子のそれぞれが、
   ａ）該顔料粒子の１つ；
   ｂ）複数のポリマー粒子であって、該ポリマー粒子のそれぞれがホスホラス酸モノマーの重合単位を含み、第１のホスホラス酸基を有し、該複数のポリマー粒子が該１つの顔料粒子上の表面に吸着されるようにし、
   該複合体粒子が該１つの顔料粒子と該複数のポリマー粒子とを、第２のホスホラス酸基を有し、少なくとも４００００の分子量を有する水溶性ポリマーを実質的に含まない水性媒体中で混合することにより形成される、
   請求項２記載のコーティング。
5. 該複合体粒子のそれぞれが、
   ａ）該顔料粒子の１つ；
   ｂ）複数のポリマー粒子であって、該ポリマー粒子のそれぞれが２未満のｐＨの水性反応媒体中で重合されたホスホラス酸モノマーの重合単位を含み、ホスホラス酸基を有し、該複数のポリマー粒子が該１つの顔料粒子上の表面に吸着されている、複数のポリマー粒子を含む、請求項２記載のコーティング。
6. ａ）顔料粒子、および
   ｂ）複数のポリマー粒子を含み、
   該ポリマー粒子のそれぞれが該顔料粒子と共有結合を形成する少なくとも１つの反応した相補的官能基を有する、複合体粒子。
7. ａ）顔料粒子、
   ｂ）第１の複数のポリマー粒子、および
   ｃ）第２の複数の反応されたカップリング剤を含み、反応されたカップリング剤のそれぞれは前記顔料粒子および対応する前記第１の複数のポリマー粒子の１つに共有結合されている、複合体粒子。
8. ａ）ｉ）顔料粒子、
   ｉｉ）第１の複数のポリマー粒子、および
   ｉｉｉ）第２の複数の反応されたカップリング剤を含み、反応されたカップリング剤のそれぞれは前記顔料粒子および対応する前記第１の複数のポリマー粒子の１つに共有結合されている、複合体粒子、並びに
   ｂ）バインダー
   を含むコーティング組成物。
9. 複合体粒子の調製方法であって、該複合体粒子が顔料粒子および、該顔料粒子に付着した第１の複数のポリマー粒子を含み、
   ａ）顔料粒子と第２の複数のカップリング剤分子を混合する工程、ここでカップリング剤のそれぞれの分子は顔料粒子と反応して第１の共有結合を形成する第１の官能基、および相補的な官能基と反応して第２の共有結合を形成する第２の官能基を有する、
   ｂ）顔料粒子と、第２の複数のカップリング剤分子の第１の官能基の少なくとも一部とを反応させ、または反応を許容することにより変性された顔料粒子を形成する工程、ここで変性された顔料粒子は、それらに共有的に結合された反応された第１の官能基を有する第３の複数のカップリング剤の分子を含む、
   ｃ）該変性された顔料粒子および第１の複数のポリマー粒子を混合する工程、ここで該第１の複数のポリマー粒子のそれぞれは相補的な官能基を含む、および
   ｄ）該カップリング剤の第３の複数の分子の第２の官能基と、該第１の複数のポリマー粒子の相補的な官能基とを反応させて、または反応を許容することにより、第１の複数のポリマー粒子の少なくとも１つがカップリング剤の第３の複数の分子の１つと共有結合するようにそれらの間に共有結合を形成し、複合体粒子を形成する工程、を含む方法。
10. ａ）ホスホラス酸モノマーの重合単位を含み、第１のホスホラス酸基を有するポリマー粒子、および
    ｂ）水性媒体、
    を含む水性ポリマーディスパージョンであって、
    実質的に第２のホスホラス酸基を有する水溶性ポリマーを含まない水性ポリマーディスパージョン。
11. ａ）複合体粒子であって、それぞれが、
    ｉ）表面を有する顔料粒子、および
    ｉｉ）ホスホラス酸モノマーの重合単位を含んでなり、第１のホスホラス酸基を有する複数のポリマー粒子を含み、
    複数のポリマー粒子が顔料粒子の表面に吸着されている複合体粒子、並びに
    ｂ）水性媒体を含む複合体粒子ディスパージョンであって、
    複合体粒子ディスパージョンが、第２のホスホラス酸基を有し少なくとも４００００の分子量を有する水溶性ポリマーを実質的に含まない、複合体粒子ディスパージョン。
12. ａ）顔料粒子、および第１のホスホラス酸基を有するポリマー粒子を含む水性組成物を調製する工程、ただし該ポリマー粒子はホスホラス酸モノマーの重合単位を有し、該水性組成物は、第２のホスホラス酸基を有し少なくとも４００００の分子量を有する水溶性ポリマーを実質的に含まない、
    ｂ）該ポリマー粒子を該顔料粒子上に吸着させ、該複合体粒子を形成する工程を含む、複合体粒子の形成方法。
13. 複合体粒子を含むコーティングであって、
    各複合体粒子が、
    ａ）表面を有する顔料粒子、および
    ｂ）ホスホラス酸モノマーの重合単位を含んでなり、第１のホスホラス酸基を有する複数のポリマー粒子を含み、複数のポリマー粒子が顔料粒子の表面に吸着されており、
    該複合体粒子が顔料粒子と複数のポリマー粒子とを水性媒体中で混合することにより調製され、
    該水性媒体が第２のホスホラス酸基を有し少なくとも４００００の分子量を有する水溶性ポリマーを実質的に含まない、コーティング。
14. ホスホラス酸モノマーの重合単位を含んでなるポリマー粒子を含む水性ディスパージョンの調製方法であって、
    ａ）ホスホラス酸モノマーを水性反応媒体中に加え、および
    ｂ）ホスホラス酸モノマーを２未満のｐＨで重合し、ポリマー粒子の水性ディスパージョンを形成する方法。
15. ホスホラス酸モノマーの重合単位を含んでなるポリマー粒子を含み、該ポリマー粒子がホスホラス酸モノマーを２未満のｐＨの水性反応媒体中で重合させることにより調製される、水性ディスパージョン。
16. 少なくとも１つの複合体粒子を含む水性組成物であって、
    ａ）表面を有する顔料粒子、および
    ｂ）２未満のｐＨの水性反応媒体中で重合されたホスホラス酸モノマーの単位を含む複数のポリマー粒子であって、該複数のポリマー粒子は該顔料粒子の表面に吸着されているポリマー粒子、
    を含んでなる少なくとも１つの複合体粒子を含む水性組成物。