JP2003176230A - コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲食品 - Google Patents

コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲食品

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JP2003176230A
JP2003176230A JP2001379197A JP2001379197A JP2003176230A JP 2003176230 A JP2003176230 A JP 2003176230A JP 2001379197 A JP2001379197 A JP 2001379197A JP 2001379197 A JP2001379197 A JP 2001379197A JP 2003176230 A JP2003176230 A JP 2003176230A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線維芽細胞によるコラーゲンの産生を活発化
する作用を有するコラーゲン産生促進剤、エラスチンの
減少・変性に関与するエラスターゼ活性を阻害するエラ
スターゼ阻害剤、コラーゲンの減少・変性に関与するコ
ラゲナーゼ活性を阻害するコラゲナーゼ阻害剤、及びこ
れら有効成分を配合してなる優れた皮膚の老化予防・改
善作用を有する皮膚化粧料並びに美容作用を有する美容
用飲食品の提供。 【解決手段】 ショウガ科ジンギバー カッサムナー又
はクワ科フィカス ネリフォリアから抽出されるコラー
ゲン産生促進物質、エラスターゼ活性阻害物質、及びコ
ラゲナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有するコラ
ーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ
阻害剤、及びこれらを配合した皮膚化粧料並びに美容用
飲食品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線維芽細胞による
コラーゲンの産生を活発化する作用を有するコラーゲン
産生促進剤、エラスチンの減少・変性に関与するエラス
ターゼ活性を阻害するエラスターゼ阻害剤、コラーゲン
の減少・変性に関与するコラゲナーゼ活性を阻害するコ
ラゲナーゼ阻害剤、及びこれら有効成分を配合してなる
皮膚の老化予防・改善作用を有する皮膚化粧料並びに美
容作用を有する美容用飲食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚の表皮及び真皮は、表皮細胞、線維
芽細胞及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持す
るコラーゲン等の細胞外マトリックスにより構成されて
いる。中でも、若い皮膚においては、これら皮膚組織の
相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、柔軟性、
弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があって
みずみずしい状態に維持される。
【0003】ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾
燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があっ
たり、加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主
要構成成分であるコラーゲンの産生量が減少すると共に
架橋による弾力低下を起こす。その結果、皮膚は保湿機
能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始め、肌は張り
や艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようにな
る。
【0004】このような皮膚の老化に伴う変化、即ち、
シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラ
ーゲン、エラスチン等の真皮マトリックス成分の減少、
変性が関与していることが知られてきている。
【0005】近年、この変化を誘導する因子として、特
にマトリックス系プロテアーゼの関与が指摘されてい
る。マトリックス系プロテアーゼの中でも、コラゲナー
ゼ、即ち、MMP−1(マトリックスメタロプロテアー
ゼ)は、皮膚の真皮マトリックスの主な構成成分である
タイプI,IIIコラーゲンを分解する酵素として知ら
れているが、その発現は紫外線の照射により大きく増加
し、紫外線によるコラーゲンの減少・変性の一因とな
り、皮膚のシワの形成等の大きな要因となることが考え
られる。従って、コラーゲン産生の促進、コラゲナーゼ
活性及びエラスターゼ活性の阻害は、皮膚の老化を防止
・改善する上で重要である。
【0006】上述のような機構による皮膚の老化を防止
・改善するために最も普通に行われているのは、天然保
湿因子(NMF)である糖、アミノ酸、有機酸、ピロリ
ドンカルボン酸塩、コラーゲン、ヒアルロン酸等のムコ
多糖類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の
保湿作用を有する物質を塗布して皮膚の保湿性を高める
ことであるが、このような保湿剤は表皮の角質の状態を
改善するだけのものであって、真皮内の張力保持機構ま
で改善することは期待できない。また、保湿剤は皮膚か
らの水分蒸発を遅くするものであるため、使用感が悪
く、長期間使用すると皮膚障害を招くこともある。
【0007】このため、安全性、及び生産性に優れ、か
つ安価に提供することができ、優れた皮膚の老化防止・
改善効果を有するコラーゲン産生促進剤、エラスターゼ
阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤の提供が強く望まれて
いるが、未だ十分満足し得るものが提供されていないの
が現状である。
【0008】本発明は、このような状況下、従来におけ
る諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題と
する。本発明の第一の目的は、真皮層線維芽細胞におけ
るコラーゲンの産生を促進して皮膚の老化を防止及び/
又は改善し得るコラーゲン産生促進物質を有効成分とし
て含有するコラーゲン産生促進剤を提供することにあ
る。また、本発明の第二の目的は、エラスターゼ活性を
阻害することを通じてエラスチンの減少・変性を抑制
し、皮膚の老化を防止及び/又は改善し得るエラスター
ゼ活性阻害物質を有効成分として含有するエラスターゼ
阻害剤を提供することにある。また、本発明の第三の目
的は、コラゲナーゼ活性を阻害することを通じてコラー
ゲンの減少・変性を抑制し、皮膚の老化を防止及び/又
は改善し得るコラゲナーゼ活性阻害物質を有効成分とし
て含有するコラゲナーゼ阻害剤を提供することにある。
また、本発明の第四の目的は、優れたコラーゲン産生促
進作用、エラスターゼ阻害作用、及びコラゲナーゼ阻害
作用を有し、皮膚の老化を防止及び/又は改善に有用な
皮膚化粧料を提供することにある。また、本発明の第五
の目的は、飲食により優れたコラーゲン産生促進作用、
エラスターゼ阻害作用、及びコラゲナーゼ阻害作用を発
揮し得、皮膚の老化を防止及び/又は改善に有用な美容
用飲食品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、ショウガ科ジン
ギバー カッサムナーの抽出物及びクワ科フィカス ネ
リフォリアの抽出物が、線維芽細胞によるコラーゲンの
産生を活発化する作用、エラスチンの減少・変性に関与
するエラスターゼ活性を阻害する作用、及びコラーゲン
の減少・変性に関与するコラゲナーゼ活性を阻害する作
用を有することを知見し、該抽出物を有効成分として含
有する皮膚化粧料及び美容用飲食品が、高い安全性を有
し、皮膚の老化を防止及び/又は改善し得ることを見出
し、本発明をなすに至った。
【0010】即ち、本発明は、前記課題を解決するた
め、下記のコラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害
剤、コラゲナーゼ阻害剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲
食品を提供する。
【0011】請求項1の発明は、ショウガ科ジンギバー
カッサムナー(Zingibercassumuna
r)を、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶
媒で抽出して得られるコラーゲン産生促進物質を有効成
分として含有することを特徴とするコラーゲン産生促進
剤である。請求項2の発明は、クワ科フィカス ネリフ
ォリア(Ficus neriifolia)を、水若
しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して
得られるコラーゲン産生促進物質を有効成分として含有
することを特徴とするコラーゲン産生促進剤である。請
求項3の発明は、ショウガ科ジンギバー カッサムナー
(Zingibercassumunar)を、水若し
くは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得
られるエラスターゼ活性阻害物質を有効成分として含有
することを特徴とするエラスターゼ阻害剤である。請求
項4の発明は、クワ科フィカス ネリフォリア(Fic
us neriifolia)を、水若しくは親水性有
機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるエラス
ターゼ活性阻害物質を有効成分として含有することを特
徴とするエラスターゼ阻害剤である。請求項5の発明
は、ショウガ科ジンギバー カッサムナー(Zingi
bercassumunar)を、水若しくは親水性有
機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるコラゲ
ナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有することを特
徴とするコラゲナーゼ阻害剤である。請求項6の発明
は、クワ科フィカス ネリフォリア(Ficus ne
riifolia)を、水若しくは親水性有機溶媒又は
これらの混合溶媒で抽出して得られるコラゲナーゼ活性
阻害物質を有効成分として含有することを特徴とするコ
ラゲナーゼ阻害剤である。請求項7の発明は、親水性有
機溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン及びプロピレ
ングリコールから選ばれる請求項1乃至6のいずれかに
記載のコラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤又は
コラゲナーゼ阻害剤である。請求項8の発明は、請求項
1乃至7のいずれかに記載の有効成分を配合したことを
特徴とする皮膚化粧料である。請求項9の発明は、更
に、アスコルビン酸及びその誘導体、プラセンタエキ
ス、コウジ酸、ルシノール、アルブチン、エラグ酸並び
にカミツレエキスからなる群より選ばれる1種又は2種
以上の美白剤を配合した請求項8に記載の皮膚化粧料で
ある。請求項10の発明は、請求項1乃至7のいずれか
に記載の有効成分を配合したことを特徴とする美容用飲
食品である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明のコラーゲン産生促進剤、エラスター
ゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤は、ジンギバー カ
ッサムナー又はフィカス ネリフォリアから抽出される
コラーゲン産生促進物質、エラスターゼ活性阻害物質、
及びコラゲナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有す
る。
【0013】前記ジンギバー カッサムナー(Zing
iber cassumunar)は、ショウガ科に属
し、中国東南部、ネパールなどで自生又は栽培されてお
り、これらの地域から容易に入手することができる。前
記フィカス ネリフォリア(Ficus neriif
olia)は、クワ科に属し、中国東南部、ネパールな
どで自生又は栽培されており、これらの地域から容易に
入手することができる。
【0014】前記ジンギバー カッサムナー抽出物及び
フィカス ネリフォリア抽出物が、生理活性物質を含む
という報告はなく、該植物の抽出物がコラーゲン産生促
進作用物質、エラスターゼ活性阻害物質、及びコラゲナ
ーゼ活性阻害物質を含有し、皮膚の老化を防止及び/又
は改善し得る効果を有することは、本発明者らの新知見
である。
【0015】抽出原料として用いるジンギバー カッサ
ムナー及びフィカス ネリフォリアの構成部位は、特に
限定はなく、葉部、茎部、根部、樹皮、根茎又はこれら
の混合部位を用いることができるが、これらの中でも、
ジンギバー カッサムナーは根茎を用いることが好まし
い。また、フィカス ネリフォリアは樹皮を用いること
が好ましい。
【0016】抽出原料であるジンギバー カッサムナー
の根茎及びフィカス ネリフォリアの樹皮などは、採取
後ただちに乾燥し粉砕したものが適当である。乾燥は天
日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行
ってもよい。また、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒
によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使
用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、抽出
処理を効率よく行うことができる。
【0017】前記抽出溶媒としては、水若しくは親水性
有機溶媒又はこれらの混合溶媒を使用するのが好まし
い。好適な抽出溶媒の具体例としては、水、低級脂肪族
アルコール、含水の低級脂肪族アルコール等を例示で
き、これらを単独で、又はこれら2種以上の混合物とし
て使用することができる。好適な低級脂肪族アルコール
の具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロ
ピレングリコール等を例示することができる。
【0018】抽出溶媒として使用し得る水には、純水、
水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等
の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に
施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、滅菌、
ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれ
る。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る
水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リ
ン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0019】2種以上の親水性有機溶媒の混合溶媒を抽
出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整する
ことができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの
混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコール
との混合比を7:3〜2:8(質量比)とすることがで
きる。
【0020】前記抽出処理は、ジンギバー カッサムナ
ー及びフィカス ネリフォリアに含まれる可溶性成分を
抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従
って行うことができる。抽出処理の際には、特殊な抽出
方法を採用する必要はなく、室温乃至還流加熱下におい
て任意の装置を使用することができる。
【0021】例えば、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出
原料を投入し、ときどき攪拌しながら可溶性成分を溶出
させる。この際、抽出条件は抽出原料等に応じて適宜調
整し得るが、抽出溶媒量は、通常、抽出原料の5〜15
倍量(質量比)であり、抽出時間は通常1〜3時間であ
り、抽出温度は通常常温〜95℃程度である。
【0022】抽出処理により可溶性成分を溶出させた
後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得
ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液
若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精
製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、
濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0023】得られる抽出液はそのままでもコラーゲン
産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻
害剤として使用することができるが、濃縮液又はその乾
燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を
得るにあたっては、吸湿性を改善するためにデキストリ
ン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよ
い。
【0024】また、得られる抽出物は特有の匂いと味を
有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で
脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能である
が、皮膚化粧料や美容用飲食品に添加する場合には大量
に使用するものではないから、未精製のままでも実用上
支障はない。なお、精製は、具体的には活性炭処理、吸
着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことが
できる。
【0025】以上のようにして得られるコラーゲン産生
促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤
は、特に制限されないが、常法に従って製剤化して粉末
状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形として提供すること
もできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にする
ために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的
に許容され得るキャリアー、その他任意の助剤を添加す
ることができる。
【0026】<皮膚化粧料>本発明のコラーゲン産生促
進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤
は、皮膚の老化を防止及び/又は改善することができる
と共に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れて
いるため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。前記
コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラ
ゲナーゼ阻害剤の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物
の生理活性等によって適宜調整することができるが、好
適な配合率は標準的なジンギバー カッサムナー抽出物
又はフィカス ネリフォリア抽出物に換算して皮膚化粧
料全体に対し約0.01〜10質量%である。
【0027】また、本発明の皮膚化粧料には、更に美白
剤を皮膚化粧料全体に対し0.01〜10質量%、特に
0.1〜5質量%配合することが好ましい。
【0028】前記美白剤としては、例えば、アスコルビ
ン酸又はその誘導体、イオウ、胎盤加水分解物、エラグ
酸又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、グルコサ
ミン又はその誘導体、アルブチン又はその誘導体、ヒド
ロキシケイヒ酸又はその誘導体、グルタチオン、カミツ
レエキス、プラセンタエキス、ルシノール、アルニカエ
キス、オウゴンエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキ
ス、ボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物又はそ
の抽出物、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジツエ
キス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、ヨク
イニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボタン
ピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オトギ
リソウエキス、油溶性カンゾウエキス(カンゾウ疎水性
フラボン、グラブリジン、グラブレン、リコカルコン
A)などが挙げられ、これらの中でも、本発明の皮膚化
粧料においては、美白効果を向上させる観点から、アス
コルビン酸及びその誘導体、プラセンタエキス、コウジ
酸、ルシノール、アルブチン、エラグ酸並びにカミツレ
エキスから選ばれる1種又は2種以上を用いることが好
ましい。
【0029】本発明の皮膚化粧料において、前記コラー
ゲン産生促進剤、及び美白剤と共に構成成分として利用
可能なものとしては、特に制限されないが、例えば、収
斂剤、殺菌・抗菌剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活
剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、
油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール
類、エステル類、界面活性剤、香料などが用いられる。
これらの構成成分は、前記コラーゲン産生促進剤と併用
した場合、相乗的に作用して、通常期待される以上の優
れた使用効果をもたらす場合がある。
【0030】前記収斂剤としては、例えば、クエン酸又
はその塩類、酒石酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラ
ントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントイン
ジヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸
亜鉛、硫酸亜鉛、ジユエキス、エイジツエキス、ハマメ
リスエキス、ゲンノショウコエキス、チャカテキン類、
オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオウエ
キス、ヤグルマソウエキス、キズタエキス、キューカン
バーエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、メリッ
サエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】前記殺菌・抗菌剤としては、例えば、安息
香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステ
ル、塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩酸クロルヘキシジン、感光素101号、感
光素201号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソ
ルビン酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェ
ノール、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキ
チオール、メントール、キトサン、キトサン分解物、ジ
ユエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエ
キス、ユッカエキス、アロエエキス、ケイヒエキス、ガ
ジュツエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0032】前記紫外線吸収剤としては、例えば、β−
イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニ
ン酸エチル、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン
酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジ
メトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、シノキサート、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、メ
トキシケイヒ酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリ
ル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル
安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安
息香酸エチル、酸化チタン、β−カロチン、γ−オリザ
ノール、コメヌカエキス、アロエエキス、カバノキエキ
ス、シラカンバエキス、カミツレエキス、ヘンナエキ
ス、チョウチグルミエキス、イチョウ葉エキス、カミツ
レエキス、セイヨウサンザシエキス、油溶性カンゾウエ
キスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0033】前記保湿剤としては、例えば、セリン、グ
リシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解
コラーゲン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラ
チン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫
酸ヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフ
ィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸又はそ
のエステル類、エイコサペンタエン酸又はそのエステル
類、ペクチン、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母
抽出物、レイシ菌糸体培養物又はその抽出物、小麦胚芽
油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂
質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイ
ニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウ
エキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マンネン
ロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマなどが挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0034】前記細胞賦活剤としては、例えば、リボフ
ラビン又はその誘導体、ピリドキシン又はその誘導体、
ニコチン酸又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導
体、α−トコフェロール又はその誘導体、アルニカエキ
ス、ニンジンエキス、ナタネニンジンエキス、ヘチマエ
キス(サポニン)、シコンエキス、オウバクエキス、ボ
タンピエキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベ
ニバナエキス、アシタバエキス、ビワ葉エキス、ヒキオ
コシエキス、ユキノシタエキス、黄杞エキス、サルビア
エキス、ニンニクエキス、マンネンロウエキスなどが挙
げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0035】前記消炎・抗アレルギー剤としては、例え
ば、アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、イン
ドメタシン、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロ
ン酸、オキシベンゾン、グリチルリチン酸又はその誘導
体、グリチルレチン酸又はその誘導体、感光素301
号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネ
キサム酸又はその誘導体、アデノシンリン酸、エストラ
ジオール、エスロン、エチニルエストラジオール、コル
チゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プロゲステ
ロン、コルチコステロン、アルニカエキス、インチンコ
ウエキス、サンシシエキス、ジュウヤクエキス、カンゾ
ウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワレモコウエ
キス、リンドウエキス、サイコエキス、センキュウエキ
ス、セイヨウノコギリソウエキス、オウレンエキス、シ
ソエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0036】前記抗酸化・活性酸素消去剤としては、例
えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシ
アニソール、没子食酸プロピル、バイカリン、バイカレ
イン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラー
ゼ、ローズマリーエキス、メリッサエキス、オウゴンエ
キス、エイジツエキス、ビワ葉エキス、ホップエキス、
ハマメリスエキス、シャクヤクエキス、セージエキス、
キナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、シソエ
キス、イチョウ葉エキス、タイムエキス、カルダモンエ
キス、キャラウェイエキス、ナツメグエキス、メースエ
キス、ローレルエキス、クローブエキス、ターメリック
エキス、ヤナギタデエキスなどが挙げられ、これらの1
種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0037】前記油脂類としては、例えば、大豆油、ア
マニ油、ゴマ油、ヌカ油、綿実油、ナタネ油、サフラワ
ー油、トウモロコシ油、オリーブ油、ツバキ油、アーモ
ンド油、ヒマシ油、落花生油、カカオ油、パーム核油、
牛脂、ミンク油、ホホバ油、月見草油、馬油などが挙げ
られ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせ
て用いることができる。
【0038】前記ロウ類としては、例えば、カルナウバ
ロウ、キャンデリラロウ、蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、鯨ロ
ウ、セラックス、ラノリン類などが挙げられ、これらの
1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0039】前記炭化水素類としては、例えば、流動パ
ラフィン、ワセリン、マイクロスリスタリンワックス、
セレシン、スクワラン、ポリエチレン末などが挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
【0040】前記脂肪酸類としては、例えば、ステアリ
ン酸、リノール酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ヘベニン酸、ラノリン酸、オレイン酸、ウンデ
シレン酸、イソステアリン酸などが挙げられ、これらの
1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0041】前記アルコール類としては、例えば、ラウ
リルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、
オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、2−オ
クチルドデカノール、グリセリン、ソルビトール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチ
レングリコール又はその重合体、ブドウ糖、白糖、コレ
ステロール、フィトステロール、セトステアリルアルコ
ールなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0042】前記エステル類としては、例えば、オレイ
ン酸デシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリス
チル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジオレ
イン酸プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、モノ
ステアリン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリ
ン、乳酸セチルなどが挙げられ、これらの1種を単独で
又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0043】前記界面活性剤としては、例えば、ノニオ
ン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界
面活性剤、両性界面活性剤などを使用することができる
が、中でも皮膚疾患の発生のない、又は軽微な化粧品原
料基準に収載された界面活性剤が好ましい。具体的に
は、大豆レシチン、卵黄レシチン、サポニン、オリゴ配
糖体、リン脂質系バイオサーファクタント、アシルペプ
チド系バイオサーファクタント、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエ
チレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラ
ノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリ
オキシプロピレンブチルエーテル、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリリン酸ナトリウム、モ
ノオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリエチレン
グリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
タン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステ
アリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロピレングリ
コール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モ
ノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノス
テアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミ
チン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレ
ンソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノラウリ
ン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチ
レンソルビット、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなど
の界面活性剤が挙げられ、これらの1種を単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0044】前記香料としては、例えば、メントール、
カルボン、オイゲノール、アネトール、ハッカ油、スペ
アミント油、ペパーミント油、ユーカリ油、アニス油な
どが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0045】なお、本発明の皮膚化粧料は、優れた皮膚
の老化防止及び/又は改善効果を有しており、例えば、
軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ローション、パック、
口紅、リップクリーム、入浴剤等として幅広く用いるこ
とができる。
【0046】<美容用飲食品>本発明のコラーゲン産生
促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤
の有効成分は、消化管で消化されないことが確認できて
いるので、任意の飲食品や栄養補助食品に配合して、こ
れらを摂取した際のコラーゲン産生促進作用、エラスタ
ーゼ阻害作用、及びコラゲナーゼ阻害作用を通じて皮膚
の老化を防止及び/又は改善することができる。ここ
で、本発明において「美容用飲食品」とは、美肌又は皮
膚の老化防止・改善を図ることを目的とした幅広い飲食
物を意味する。
【0047】前記美容用飲食品は、前記本発明のコラー
ゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナー
ゼ阻害剤をその活性を妨げないような任意の飲食品に配
合したものであってもよいし、前記本発明のコラーゲン
産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻
害剤を主成分とする顆粒状又は錠剤状栄養補助食品であ
ってもよい。
【0048】本発明のコラーゲン産生促進剤、エラスタ
ーゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤を配合して美容用
飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デン
プン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシ
タンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソ
ロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等
の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂
類等の任意の助剤を添加して任意の剤形に製剤化するこ
とができる。
【0049】本発明の美容用飲食品におけるコラーゲン
産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻
害剤の配合量は、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考
慮して成人一日当たり抽出物の摂取量が1日当たり約1
〜1000mg程度となるように調整することが好まし
い。
【0050】前記美容用飲食品については特に限定され
ないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄
養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これら飲料の濃
縮液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイス
シャーベット、かき氷等の氷菓;そば、うどん、はるさ
め、ぎょうざの皮、シュウマイの皮、中華麺、即席麺等
の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、スナ
ック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼
き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水
産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ
油、天ぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニン
グ、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂
加工食品;ソース、たれ等の調味料;錠剤状、顆粒状等
の種々の形態の健康・栄養補助食品類;その他スープ、
シチュー、サラダ、惣菜、漬物などに配合し得る。
【0051】なお、本発明のコラーゲン産生促進剤、エ
ラスターゼ阻害剤、及びコラゲナーゼ阻害剤、これらを
配合した皮膚化粧料並びに美容用飲食品は、ヒトに対し
て好適に適用されるものであるが、特に制限はなく、ヒ
ト以外の動物に対しても適用することができる。
【0052】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例を示して本
発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例
に何ら限定されるものではない。
【0053】〔製造例1〕ジンギバー カッサムナー
(Zingiber cassumunar)の根茎の
粗粉砕物300gを、表1のNo.1〜3の抽出溶媒2
000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、7
0℃に保った後、ろ過し、ろ液を40℃で減圧下にて濃
縮し、更に、減圧乾燥機で乾燥してジンギバー カッサ
ムナー抽出物を得た。抽出物の収率は表1に示した通り
であった。
【0054】
【表1】
【0055】〔製造例2〕ジンギバー カッサムナー
(Zingiber cassumunar)の根茎の
粗粉砕物300gを、50質量%1,3−ブチレングリ
コール3Lに投入し、攪拌しながら80℃で3時間保持
した後、ろ過して、1500mLに濃縮し、ジンギバー
カッサムナー抽出液を得た。抽出液の固形分換算濃度
は表2に示した通りであった。
【0056】
【表2】
【0057】〔製造例3〕フィカス ネリフォリア(F
icus neriifolia)の樹皮の粗粉砕物3
00gを表3のNo.5〜7の抽出溶媒2000mLに
投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、70℃に保った
後、ろ過し、ろ液を40℃で減圧下にて濃縮し、更に、
減圧乾燥機で乾燥してフィカス ネリフォリア抽出物を
得た。抽出物の収率は表3に示した通りであった。
【0058】
【表3】
【0059】〔製造例4〕フィカス ネリフォリア(F
icus neriifolia)の樹皮の粗粉砕物3
00gを、50質量%1,3−ブチレングリコール3L
に投入し、攪拌しながら80℃で3時間保持した後、ろ
過して、1500mLに濃縮し、フィカスネリフォリア
抽出液を得た。抽出液の固形分換算濃度は表4に示した
通りであった。
【0060】
【表4】
【0061】〔実施例1〕 コラーゲン産生促進作用試
製造例1〜4で得られた試料No.1〜8の各抽出物に
ついて、コラーゲン産生促進作用試験を行った。具体的
には、以下のようにして試験を行った。
【0062】まず、ヒトの線維芽細胞を96well
plateに播種し、37℃、5%CO−95%ai
rの下にて、各試料添加培地(試料濃度:25ppm)
で数日間培養した後、上清90μLをELISA pl
ateに移し換え、4℃、over nightでpl
ateに吸着させた後、溶液を捨て、0.05% Tw
een−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)に
て、洗浄を行った。その後、1%ウシ血清アルブミンを
含むリン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行った。
溶液を捨て、0.05% Tween−20を含むリン
酸生理緩衝液(PBS−T)にて、洗浄を行い、抗ヒト
コラーゲンタイプI抗体(ウサギIgG;ケミコン社
製)を反応させた。溶液を捨て、0.05% Twee
n−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて、
洗浄を行い、HRP標識抗ウサギIgG抗体と反応させ
た後、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。コラ
ーゲン産生促進率は、標準品を用いて上記ELISAを
行い、検量線を作成し、試料無添加時のコラーゲン産生
量を100%として算出した。各試料のコラーゲン産生
促進率(%)を表5に示す。
【0063】
【表5】 表5の結果より、ジンギバー カッサムナー抽出物及び
フィカス ネリフォリア抽出物が、線維芽細胞のコラー
ゲン産生を促進する作用を有することが確認できた。
【0064】〔実施例2〕 エラスターゼ阻害作用の試
【0065】製造例1〜4で得られた試料No.1〜8
の各抽出物について、エラスターゼ阻害作用を試験し
た。具体的には、以下のようにして試験を行った。
【0066】まず、96ウェルプレートを用意し、1穴
に対して各試料溶液(溶媒:DMSO+水)50μL及
びエラスターゼ溶液(酵素溶液)50μLを添加し、更
に、基質溶液100μLを添加し混合した。
【0067】25℃で15分間反応させた後、波長41
5nmの吸光度を測定した。上記と同様の酵素反応と吸
光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒
のみを添加して行った。更に、それぞれの場合につい
て、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ
操作と測定を行った。
【0068】なお、エラスターゼ溶液(酵素溶液)は、
シグマ社製 エラスターゼTypeIII 5mgをp
H8の0.2mol/L トリス塩酸緩衝液1mLに溶
解し、使用時に250倍に希釈したものを使用した。基
質溶液は、シグマ社製 N−SUCCINYL−ALA
−ALA−ALAp−NITROANILIDEをDM
SOに溶解した濃度45.14mg/mLの溶液をpH
8の0.2mol/L トリス塩酸緩衝液で100倍に
希釈して使用した。
【0069】得られた測定結果から、次式によりエラス
ターゼ阻害率を求めた。 <数式1> エラスターゼ阻害率(%)=〔1−(A−B)/(C−
D)〕×100 但し、A:試料溶液添加,酵素添加時の吸光度 B:試料溶液添加,酵素無添加時の吸光度 C:試料無添加,酵素添加時の吸光度 D:試料無添加,酵素無添加時の吸光度
【0070】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、試料No.1〜4のジンギバー カッサ
ムナー抽出物については、エラスターゼの活性を50%
阻害する試料溶液濃度を内挿法により求めた。結果を表
6に示す。なお、エラスターゼの50%阻害濃度が40
0ppm以下であるとコラゲナーゼ阻害活性が充分であ
ると判断できる。また、試料No.5〜8のフィカス
ネリフォリア抽出物については、400ppm試料添加
時のエラスターゼ阻害率を求めた。結果を表7に示す。
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】表6,7の結果から、ジンギバー カッサ
ムナー抽出物及びフィカス ネリフォリア抽出物が、エ
ラスターゼ阻害作用を有することが確認された。特に、
ジンギバー カッサムナー抽出物のエラスターゼ阻害作
用の強さは、ジンギバー カッサムナー抽出物の濃度に
依存して変化し、ジンギバー カッサムナー抽出物の濃
度を調節することによりエラスターゼ阻害作用の強さを
調節できることが確認された。
【0074】〔実施例3〕 コラゲナーゼ阻害作用の試
製造例1〜4で得られた試料No.1〜8の各抽出物に
ついて、コラゲナーゼ阻害作用を試験した。具体的に
は、以下のようにして試験を行った。
【0075】まず、各試料溶液(溶媒:20mmol/
Lの塩化カルシウムを含有する0.1mol/Lトリス
塩酸緩衝液(pH7.1))50μL、コラゲナーゼ溶
液50μL及び基質溶液400μLを混合し、37℃で
30分間インキュベーションした。次いで、25mmo
l/Lクエン酸溶液1mLで反応を停止し、酢酸エチル
5mLで抽出した。得られた抽出液について、波長32
0nmの吸光度(対照液:酢酸エチル)を測定した。上
記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わり
に試料溶液と等量の前記緩衝液を添加して行った。更
に、それぞれの場合について、コラゲナーゼ溶液の代わ
りに前記緩衝液を添加して同じ操作と測定を行った。な
お、コラゲナーゼ溶液はシグマ社のコラゲナーゼTyp
e IV 5mgを前記緩衝液1mLに溶解させ、使用時
に50倍に希釈したものを使用した。基質溶液には、前
記緩衝液にBACHEM Fenichemikali
en AG社Pz−ペプチドを濃度が0.5mol/L
になるように溶解して使用した。
【0076】測定結果より、次式によりコラゲナーゼ阻
害率を算出した。 <数式2> コラゲナーゼ阻害率(%)=〔1−(A−B)/(C−
D)〕×100 但し、A:試料溶液添加,酵素添加時の吸光度 B:試料溶液添加,酵素無添加時の吸光度 C:試料無添加,酵素添加時の吸光度 D:試料無添加,酵素無添加時の吸光度
【0077】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、試料No.1〜4のジンギバー カッサ
ムナー抽出物については、コラゲナーゼの活性を50%
阻害する試料溶液濃度を内挿法により求めた。結果を表
8に示す。なお、コラゲナーゼの50%阻害濃度が40
0ppm以下であるとコラゲナーゼ阻害活性が充分であ
ると判断できる。また、試料No.5〜8のフィカス
ネリフォリア抽出物については、400ppm試料添加
時のコラゲナーゼ阻害率を求めた。結果を表9に示す。
【0078】
【表8】
【0079】
【表9】
【0080】表8,9の結果から、ジンギバー カッサ
ムナー抽出物及びフィカス ネリフォリア抽出物が、コ
ラゲナーゼ阻害作用を有することが確認された。特に、
ジンギバー カッサムナー抽出物のコラゲナーゼ阻害作
用の強さは、ジンギバー カッサムナー抽出物の濃度に
依存して変化し、ジンギバー カッサムナー抽出物の濃
度を調節することによりコラゲナーゼ阻害作用の強さを
調節できることが確認された。
【0081】〔実施例4〕 シワ改善作用(皮膚の老化
防止・改善作用)の試験 常法に従って、下記組成の「本発明乳液1」を調製し
た。 <本発明乳液1> ジンギバー カッサムナー抽出物(No.2) 0.1g セチルアルコール 0.5g ミツロウ 2.0g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.O) 1.0g モノステアリン酸グリセリル 1.0g ヒアルロン酸 0.1g プロピレングリコール 5.0g エタノール 3.0g パラオキシ安息香酸メチル 0.3g 香料 0.03g 精製水 残部(全量を100mLとする)
【0082】本発明乳液1と、ジンギバー カッサムナ
ー抽出物を含まない以外は本発明乳液1と同じ組成から
なる比較乳液とについて、下記の評価試験を行った。 <被験者>22〜51歳の女性多数の中から、皮溝・皮
丘が消え、広範囲の角質がめくれている(表10に示す
評価が1)、又は皮溝・皮丘が不鮮明で、角質が部分的
にめくれている(表10に示す評価が2)、肌荒れと判
定された20名を選抜して被験者とした。 <塗布試験>各被験者に、顔の右半分には本発明乳液1
を、左半分には比較乳液を、朝夕各1回、30日間塗布
し、下記判定1及び判定2を行った。
【0083】[判定1:シワ改善効果]塗布試験終了後、
シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS
LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをと
り、50倍の顕微鏡で皮紋の状態及び角質剥離の状態を
観察し、表10に示す評価基準で肌の状態を判定した。
判定結果を表11に示す。
【0084】
【表10】
【0085】
【表11】 表11の結果から、本発明乳液1を塗布した領域は、比
較乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老
化)が改善された。
【0086】[判定2・官能評価]使用感と肌への効果に
ついて、本発明乳液1と比較乳液とを比較した場合の優
劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表12に
示す。
【0087】
【表12】
【0088】表12の結果から、本発明乳液1は、官能
評価においても、上記判定1と同様の効果と優れた使用
感を有することが確認された。
【0089】従って、判定1及び2の結果より、ジンギ
バー カッサムナー抽出物を配合した皮膚化粧料が皮膚
の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有すると共
に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れている
ことが確認された。
【0090】〔実施例5〕 シワ改善作用(皮膚の老化
防止・改善作用)の試験 常法に従って、下記組成の「本発明乳液2」を調製し
た。 <本発明乳液2> フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.6) 0.1g セチルアルコール 0.5g ミツロウ 2.0g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.O) 1.0g モノステアリン酸グリセリル 1.0g ヒアルロン酸 0.1g プロピレングリコール 5.0g エタノール 3.0g パラオキシ安息香酸メチル 0.3g 香料 0.03g 精製水 残部(全量を100mLとする)
【0091】本発明乳液2と、フィカス ネリフォリア
抽出物を含まない以外は本発明乳液2と同じ組成からな
る比較乳液とを用いて、下記の評価試験を行った。 <被験者>22〜50歳の女性多数の中から、皮溝・皮
丘が消え、広範囲の角質がめくれている(表13に示す
評価が1)、又は皮溝・皮丘が不鮮明で、角質が部分的
にめくれている(表13に示す評価が2)、肌荒れと判
定された20名を選抜して被験者とした。 <塗布試験>各被験者に、顔の右半分には本発明乳液2
を、左半分には比較乳液を、朝夕各1回、30日間塗布
し、下記判定1及び判定2を行った。
【0092】[判定1:シワ改善効果]塗布試験終了後、
シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS
LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをと
り、50倍の顕微鏡で皮紋の状態及び角質剥離の状態を
観察し、表13に示す評価基準で肌の状態を判定した。
判定結果を表14に示す。
【0093】
【表13】
【0094】
【表14】 表14の結果から、本発明乳液2を塗布した領域は、比
較乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老
化)が改善された。
【0095】[判定2・官能評価]使用感と肌への効果に
ついて、本発明乳液2と比較乳液とを比較した場合の優
劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表15に
示す。
【0096】
【表15】
【0097】表15の結果から、本発明乳液2は、官能
評価においても、上記判定1と同様の効果と優れた使用
感を有することが確認された。
【0098】従って、判定1及び2の結果より、フィカ
ス ネリフォリア抽出物を配合した皮膚化粧料が皮膚の
老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有すると共
に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れている
ことが確認された。
【0099】〔実施例6〕 乳液 下記の組成の乳液を常法により製造した。 ホホバオイル 4g オリーブオイル 2g スクワラン 2g セタノール 2g モノステアリン酸グリセリル 2g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 2g 1,3−ブチレングリコール 3g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1g 黄杞エキス 0.1g イチョウ葉エキス 0.1g コンキオリン 0.1g オウバクエキス 0.1g カミツレエキス 0.1g グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g 香料 0.05g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.4) 0.1g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.2) 1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0100】〔実施例7〕 乳液 下記の組成の乳液を常法により製造した。 ホホバオイル 4g オリーブオイル 2g スクワラン 2g セタノール 2g モノステアリン酸グリセリル 2g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 2g 1,3−ブチレングリコール 3g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1g 黄杞エキス 0.1g イチョウ葉エキス 0.1g コンキオリン 0.1g オウバクエキス 0.1g カミツレエキス 0.1g グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g 香料 0.05g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.8) 0.1g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.6) 1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0101】〔実施例8〕 化粧水 下記の組成の化粧水を常法により製造した。 グリセリン 3g 1,3−ブチレングリコール 3g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g クエン酸 0.1g クエン酸ソーダ 0.1g 油溶性甘草エキス 0.1g 海藻エキス 0.1g キシロビオースミクスチャー 0.5g クジンエキス 0.1g 香料 0.05g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.4) 0.2g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.1) 2g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0102】〔実施例9〕 化粧水 下記の組成の化粧水を常法により製造した。 グリセリン 3g 1,3−ブチレングリコール 3g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g クエン酸 0.1g クエン酸ソーダ 0.1g 油溶性甘草エキス 0.1g 海藻エキス 0.1g キシロビオースミクスチャー 0.5g クジンエキス 0.1g 香料 0.05g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.8) 0.2g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.5) 2g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0103】〔実施例10〕 クリーム 下記の組成のクリームを常法により製造した。 流動パラフィン 5g サラシミツロウ 4g セタノール 3g スクワラン 10g ラノリン 2g ステアリン酸 1g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3g 1,3−ブチレングリコール 6g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g レチノイン酸 0.1g 酵母抽出液 0.1g シソ抽出液 0.1g シナノキ抽出液 0.1g ジユ抽出液 0.1g 香料 0.1g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.4) 0.2g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.3) 1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0104】〔実施例11〕 クリーム 下記の組成のクリームを常法により製造した。 流動パラフィン 5g サラシミツロウ 4g セタノール 3g スクワラン 10g ラノリン 2g ステアリン酸 1g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3g 1,3−ブチレングリコール 6g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g レチノイン酸 0.1g 酵母抽出液 0.1g シソ抽出液 0.1g シナノキ抽出液 0.1g ジユ抽出液 0.1g 香料 0.1g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.8) 0.2g フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.7) 1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0105】〔実施例12〕 パック 下記の組成のパックを常法により製造した。 ポリビニルアルコール 15g ポリエチレングリコール 3g プロピレングリコール 7g エタノール 10g パラオキシ安息香酸エチル 0.05g 酢酸トコフェロール 0.1g セージ抽出液 0.1g トウキ抽出液 0.1g ニンジン抽出液 0.1g 香料 0.05g ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.4) 5g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0106】〔実施例13〕 錠剤状栄養補助食品 下記の混合物を打錠して、錠剤状の栄養補助食品とし
た。 ジンギバー カッサムナー抽出物(試料No.2) 50質量部 粉糖(ショ糖) 188質量部 グリセリン脂肪酸エステル 12質量部
【0107】〔実施例14〕 錠剤状栄養補助食品 下記の混合物を打錠して、錠剤状の栄養補助食品とし
た。 フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.6) 50質量部 粉糖(ショ糖) 188質量部 グリセリン脂肪酸エステル 12質量部
【0108】〔実施例15〕 顆粒状栄養補助食品 下記の混合物を顆粒状に形成して、顆粒状栄養補助食品
とした。 フィカス ネリフォリア抽出物(試料No.5) 34質量部 ビートオリゴ糖 1000質量部 ビタミンC 167質量部 ステビア抽出物 10質量部
【0109】実施例6〜15の皮膚化粧料及び美容用飲
食品は、いずれも優れたコラーゲン産生促進作用、エラ
スターゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用を発揮し得、
皮膚の老化の防止及び/又は改善に有用なものであっ
た。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進して
皮膚の老化を防止及び/又は改善し得るコラーゲン産生
促進物質を有効成分として含有するコラーゲン産生促進
剤を提供することができる。また、本発明によれば、エ
ラスターゼ活性を阻害することを通じてエラスチンの減
少・変性を抑制し、皮膚の老化を防止及び/又は改善し
得るエラスターゼ活性阻害物質を有効成分として含有す
るエラスターゼ阻害剤を提供することができる。また、
本発明によれば、コラゲナーゼ活性を阻害することを通
じてコラーゲンの減少・変性を抑制し、皮膚の老化を防
止及び/又は改善し得るコラゲナーゼ活性阻害物質を有
効成分として含有するコラゲナーゼ阻害剤を提供するこ
とができる。また、本発明によれば、優れたコラーゲン
産生促進作用、エラスターゼ活性阻害作用、及びコラゲ
ナーゼ活性阻害作用を有し、皮膚老化の防止及び/又は
改善に有用な皮膚化粧料を提供することができる。ま
た、本発明によれば、飲食により優れたコラーゲン産生
促進作用、エラスターゼ活性阻害作用、及びコラゲナー
ゼ活性阻害作用を発揮し得、皮膚老化の防止及び/又は
改善に有用な美容用飲食品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 H K 7/48 7/48 A61P 17/16 A61P 17/16 43/00 111 43/00 111 C12N 9/99 C12N 9/99 (72)発明者 川嶋 善仁 広島県芦品郡新市町相方1089−8 丸善製 薬株式会社総合研究所内 (72)発明者 岸田 直子 広島県芦品郡新市町相方1089−8 丸善製 薬株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA032 AA071 AA082 AA111 AA122 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC311 AC422 AC442 AC482 AC841 AD042 AD112 AD332 AD391 AD512 AD532 AD622 AD641 AD642 AD662 CC02 CC04 CC05 CC07 DD23 DD27 DD31 EE12 4C088 AB34 AB81 AC05 AC06 AC11 AC13 BA10 MA02 MA03 MA07 MA08 MA52 MA63 NA14 ZA89 ZC02 ZC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショウガ科ジンギバー カッサムナー
    (Zingibercassumunar)を、水若し
    くは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得
    られるコラーゲン産生促進物質を有効成分として含有す
    ることを特徴とするコラーゲン産生促進剤。
  2. 【請求項2】 クワ科フィカス ネリフォリア(Fic
    us neriifolia)を、水若しくは親水性有
    機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるコラー
    ゲン産生促進物質を有効成分として含有することを特徴
    とするコラーゲン産生促進剤。
  3. 【請求項3】 ショウガ科ジンギバー カッサムナー
    (Zingibercassumunar)を、水若し
    くは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得
    られるエラスターゼ活性阻害物質を有効成分として含有
    することを特徴とするエラスターゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 クワ科フィカス ネリフォリア(Fic
    us neriifolia)を、水若しくは親水性有
    機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるエラス
    ターゼ活性阻害物質を有効成分として含有することを特
    徴とするエラスターゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 ショウガ科ジンギバー カッサムナー
    (Zingibercassumunar)を、水若し
    くは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得
    られるコラゲナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有
    することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】 クワ科フィカス ネリフォリア(Fic
    us neriifolia)を、水若しくは親水性有
    機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるコラゲ
    ナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有することを特
    徴とするコラゲナーゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】 親水性有機溶媒が、メタノール、エタノ
    ール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール、グ
    リセリン及びプロピレングリコールから選ばれる請求項
    1乃至6のいずれかに記載のコラーゲン産生促進剤、エ
    ラスターゼ阻害剤又はコラゲナーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の有効
    成分を配合したことを特徴とする皮膚化粧料。
  9. 【請求項9】 更に、アスコルビン酸及びその誘導体、
    プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、アルブチ
    ン、エラグ酸並びにカミツレエキスからなる群より選ば
    れる1種又は2種以上の美白剤を配合した請求項8に記
    載の皮膚化粧料。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至7のいずれかに記載の有
    効成分を配合したことを特徴とする美容用飲食品。
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