JPH0753348A - コラーゲン合成促進剤 - Google Patents
コラーゲン合成促進剤Info
- Publication number
- JPH0753348A JPH0753348A JP5206310A JP20631093A JPH0753348A JP H0753348 A JPH0753348 A JP H0753348A JP 5206310 A JP5206310 A JP 5206310A JP 20631093 A JP20631093 A JP 20631093A JP H0753348 A JPH0753348 A JP H0753348A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthesis promoting
- promoting agent
- collagen synthesis
- skin
- cllagen
- Prior art date
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- Pending
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 愛玉子の抽出物を含むコラーゲン合成促進
剤。 【効果】 愛玉子の抽出物は、低濃度で非常に高いコラ
ーゲン合成促進効果があり、皮膚のたるみ、小皺を防止
し、肌のつや、はりも改善する。
剤。 【効果】 愛玉子の抽出物は、低濃度で非常に高いコラ
ーゲン合成促進効果があり、皮膚のたるみ、小皺を防止
し、肌のつや、はりも改善する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコラーゲン合成促進作用
が高い化粧品、食品或いは医薬品に関する。
が高い化粧品、食品或いは医薬品に関する。
【０００２】
【従来の技術】愛玉子は学名をフィクス アウケオツァ
ング マキノ（Ficus awkeotsangMakino）と称し、和
名をカンテンイタビと称する植物の果実を乾燥させたも
のである。原産地は主として台湾南部の標高１０００〜
２０００ｍの高地に自生している高木で、台湾では水に
入れてもみ、砂糖を加えて清涼飲料として愛用されてい
る。さらに、本発明者らによって、美白作用、ヒアルロ
ニダーゼ活性阻害効果があることが見いだされている。
ング マキノ（Ficus awkeotsangMakino）と称し、和
名をカンテンイタビと称する植物の果実を乾燥させたも
のである。原産地は主として台湾南部の標高１０００〜
２０００ｍの高地に自生している高木で、台湾では水に
入れてもみ、砂糖を加えて清涼飲料として愛用されてい
る。さらに、本発明者らによって、美白作用、ヒアルロ
ニダーゼ活性阻害効果があることが見いだされている。
【０００３】一方、コラーゲンは膠原質とも呼ばれる、
動物細胞の結合組織を構成する蛋白で生体内に広く分布
する。多細胞動物には必ず存在すると考えられている。
現在までに少なくとも１１種類の分子が発見されてお
り、これらは互いに遺伝子が異なる。コラーゲンは骨格
構成の主成分であるが、血小板凝集作用を持ち、血栓形
成にも関与する。肝硬変や動脈硬化にもコラーゲンが関
与することが示唆されている。構造蛋白としての性質を
生かして人工皮膚に応用する研究がなされている。
動物細胞の結合組織を構成する蛋白で生体内に広く分布
する。多細胞動物には必ず存在すると考えられている。
現在までに少なくとも１１種類の分子が発見されてお
り、これらは互いに遺伝子が異なる。コラーゲンは骨格
構成の主成分であるが、血小板凝集作用を持ち、血栓形
成にも関与する。肝硬変や動脈硬化にもコラーゲンが関
与することが示唆されている。構造蛋白としての性質を
生かして人工皮膚に応用する研究がなされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に適用して安全であると共に、皮膚の成分の一つである
コラーゲンの合成を活発にし、皮膚のシワやタルミを予
防する化粧品、成分を提供することである。
に適用して安全であると共に、皮膚の成分の一つである
コラーゲンの合成を活発にし、皮膚のシワやタルミを予
防する化粧品、成分を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚のシ
ワやタルミを予防するため有効な成分を探索するため、
既に食用にされ、安全性が確認されている植物について
調査しているうちに、愛玉子の抽出物に非常にシワやタ
ルミを予防する効果があることを見いだして本発明を完
成した。
ワやタルミを予防するため有効な成分を探索するため、
既に食用にされ、安全性が確認されている植物について
調査しているうちに、愛玉子の抽出物に非常にシワやタ
ルミを予防する効果があることを見いだして本発明を完
成した。
【０００６】すなわち本発明は、愛玉子の抽出物を含む
コラーゲン合成促進剤である。
コラーゲン合成促進剤である。
【０００７】愛玉子の利用方法としては、親水性有機溶
媒例えばエタノール、メタノール、アセトン等で、或い
はこれらと水との混合溶媒で抽出する。しかしながら、
化粧品原料の抽出であるから、エタノール或いは水とエ
タノールの混合溶媒での抽出が好ましいのは当然であ
る。また、場合によっては、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコー
ル又は多価アルコールと水の混液も抽出に利用できる。
またさらに、凍結乾燥して、粉体として利用することも
利用方法によっては有効である。
媒例えばエタノール、メタノール、アセトン等で、或い
はこれらと水との混合溶媒で抽出する。しかしながら、
化粧品原料の抽出であるから、エタノール或いは水とエ
タノールの混合溶媒での抽出が好ましいのは当然であ
る。また、場合によっては、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコー
ル又は多価アルコールと水の混液も抽出に利用できる。
またさらに、凍結乾燥して、粉体として利用することも
利用方法によっては有効である。
【０００８】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
【０００９】
【実施例】以下に、実際の愛玉子の抽出物の製造方法で
ある製造例を記載し、更にこの製造例による実施例を記
載するが、本発明はこの製造例、実施例によって何等限
定されるものではない。
ある製造例を記載し、更にこの製造例による実施例を記
載するが、本発明はこの製造例、実施例によって何等限
定されるものではない。
【００１０】（製造例）愛玉子の果実（乾燥品）を１０
ｇに７５％エタノール水溶液３００mlを加えて時々撹拌
しつつ５日間放置した。これを濾過後凍結乾燥した。
ｇに７５％エタノール水溶液３００mlを加えて時々撹拌
しつつ５日間放置した。これを濾過後凍結乾燥した。
【００１１】 （実施例−１）ローション （重量部） オリーブ油 ０．５ 製造例の抽出物 ０．５ ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート ２．０ ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 ２．０ エタノール １０．０ １．０％ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 ５．０ 精製水 ８０．０
【００１２】 （実施例−２）クリーム Ａ スクワラン ２０．５ オリーブ油 ２．０ ミンク油 １．０ ホホバ油 ５．０ ミツロウ ５．０ セトステアリルアルコール ２．０ グリセリンモノステアレート １．０ ソルビタンモノステアレート ２．０ 製造例の抽出物 ０．５ Ｂ 精製水 ４７．９ ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート ２．０ ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 １．０ グリセリン ５．０ １．０％ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 ５．０ パラオキシ安息香酸メチル ０．１ ＡとＢをそれぞれ計量し、７０℃まで加温し、ＢにＡを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
【００１３】〔コラーゲン合成促進試験〕正常人皮膚繊
維芽細胞をプラスチックシャーレ（内径３５mm、コーニ
ング製）に、１０5個を巻き込み１０％牛胎児血清含有
Ｅａｇｌｅ’ｓＭＥＭ培地（ニッスイ製）で３〜４時間
培養し、繊維芽細胞が接着するのを確認し、培地を培地
１ml当たり製造例を１μｇを溶かした角化細胞増殖培地
（クラボウ製）に交換し、３日間３７℃、５％ＣＯ2で
培養した。この培養液をプロコラーゲン・タイプＩ・Ｃ
−ペプタイド測定キット（宝酒造製）を用いて測定し、
細胞１０5個あたりのＩ型コラーゲンの量を、対照とし
て製造例を溶かした溶液の代わりに７５％エタノールを
同量加えたものをとって比較した。 結果 製造例１ １．０μｇ／ml添加 対照を１００として、
１８７となった。
維芽細胞をプラスチックシャーレ（内径３５mm、コーニ
ング製）に、１０5個を巻き込み１０％牛胎児血清含有
Ｅａｇｌｅ’ｓＭＥＭ培地（ニッスイ製）で３〜４時間
培養し、繊維芽細胞が接着するのを確認し、培地を培地
１ml当たり製造例を１μｇを溶かした角化細胞増殖培地
（クラボウ製）に交換し、３日間３７℃、５％ＣＯ2で
培養した。この培養液をプロコラーゲン・タイプＩ・Ｃ
−ペプタイド測定キット（宝酒造製）を用いて測定し、
細胞１０5個あたりのＩ型コラーゲンの量を、対照とし
て製造例を溶かした溶液の代わりに７５％エタノールを
同量加えたものをとって比較した。 結果 製造例１ １．０μｇ／ml添加 対照を１００として、
１８７となった。
【００１４】〔使用テスト〕女性８名の顔面を左右に分
け、一方を実施例、もう一方を比較例として毎日、１回
以上使用してもらって、３ケ月後、アンケートした。な
お、比較例は実施例１、２より製造例１を水にかえたも
のである。（比較例１、２） 実施例は、前記実施例１のローションと実施例２のクリ
ームを併用した顔面の評価、比較例は、比較例１のロー
ションと、比較例２のクリームを併用した顔面の評価で
ある。評価基準は下記の通りで、評点の合計値が正で大
きくでれば実施例の方が優れ、負で大きく出れば比較例
の方が優れていることになる。
け、一方を実施例、もう一方を比較例として毎日、１回
以上使用してもらって、３ケ月後、アンケートした。な
お、比較例は実施例１、２より製造例１を水にかえたも
のである。（比較例１、２） 実施例は、前記実施例１のローションと実施例２のクリ
ームを併用した顔面の評価、比較例は、比較例１のロー
ションと、比較例２のクリームを併用した顔面の評価で
ある。評価基準は下記の通りで、評点の合計値が正で大
きくでれば実施例の方が優れ、負で大きく出れば比較例
の方が優れていることになる。
【００１５】判定基準は以下のようでアンケートの評点
の合計値を求めたのが以下の表１である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
の合計値を求めたのが以下の表１である。 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がややよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】コラーゲン合成促進試験、使用テストの
結果より明らかなように、愛玉子の抽出物は、低濃度
で、非常に高いコラーゲン合成促進効果があり、皮膚の
たるみ、小皺を防止し、肌のつや、肌のはりも改善す
る。
結果より明らかなように、愛玉子の抽出物は、低濃度
で、非常に高いコラーゲン合成促進効果があり、皮膚の
たるみ、小皺を防止し、肌のつや、肌のはりも改善す
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 愛玉子の抽出物を含むコラーゲン合成促
進剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5206310A JPH0753348A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | コラーゲン合成促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5206310A JPH0753348A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | コラーゲン合成促進剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0753348A true JPH0753348A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16521189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5206310A Pending JPH0753348A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | コラーゲン合成促進剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753348A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998031338A1 (fr) * | 1997-01-17 | 1998-07-23 | Shiseido Company, Ltd. | Composition favorisant la production de collagene |
| JP2003176230A (ja) * | 2001-12-12 | 2003-06-24 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲食品 |
| USRE39043E1 (en) | 1997-01-17 | 2006-03-28 | Shiseido Company, Ltd. | Collagen production promoter composition |
| CN104739684A (zh) * | 2013-12-25 | 2015-07-01 | 廖展昌 | 制备爱玉果胶组成物的方法及其应用 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP5206310A patent/JPH0753348A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998031338A1 (fr) * | 1997-01-17 | 1998-07-23 | Shiseido Company, Ltd. | Composition favorisant la production de collagene |
| USRE39043E1 (en) | 1997-01-17 | 2006-03-28 | Shiseido Company, Ltd. | Collagen production promoter composition |
| JP2003176230A (ja) * | 2001-12-12 | 2003-06-24 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | コラーゲン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤及び皮膚化粧料並びに美容用飲食品 |
| CN104739684A (zh) * | 2013-12-25 | 2015-07-01 | 廖展昌 | 制备爱玉果胶组成物的方法及其应用 |
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