JPH11255657A - 線維芽細胞増殖剤及びこれを配合した皮膚外用剤 - Google Patents
線維芽細胞増殖剤及びこれを配合した皮膚外用剤Info
- Publication number
- JPH11255657A JPH11255657A JP10061287A JP6128798A JPH11255657A JP H11255657 A JPH11255657 A JP H11255657A JP 10061287 A JP10061287 A JP 10061287A JP 6128798 A JP6128798 A JP 6128798A JP H11255657 A JPH11255657 A JP H11255657A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phytoglycogen
- fibroblast
- external use
- agent
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性に優れた線維芽細胞増殖剤を提供
する。 【解決手段】 フィトグリコーゲンを有効成分として含
有することを特徴とする。
する。 【解決手段】 フィトグリコーゲンを有効成分として含
有することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィトグリコーゲ
ンを有効成分とした新規な線維芽細胞増殖剤及びこれを
配合した皮膚外用剤に関する。
ンを有効成分とした新規な線維芽細胞増殖剤及びこれを
配合した皮膚外用剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】フィトグリコーゲンとは、動物の細胞
内、特に肝臓や筋肉に多く存在するグリコーゲンと基本
構造が同じである植物由来の冷水可溶な貯蔵多糖類であ
り、α−１，４結合からなるグルコース鎖がα−１，６
結合で高度に枝分かれした構造をしている。そのため、
皮膚外用剤において、その構造を活かし保湿剤として配
合することが従来より提案されている（特開昭６２−１
７８５０５、特開昭６３−２９０８０９）。しかしなが
ら、フィトグリコーゲンの線維芽細胞増殖効果に関して
は未だ何ら報告されていない。
内、特に肝臓や筋肉に多く存在するグリコーゲンと基本
構造が同じである植物由来の冷水可溶な貯蔵多糖類であ
り、α−１，４結合からなるグルコース鎖がα−１，６
結合で高度に枝分かれした構造をしている。そのため、
皮膚外用剤において、その構造を活かし保湿剤として配
合することが従来より提案されている（特開昭６２−１
７８５０５、特開昭６３−２９０８０９）。しかしなが
ら、フィトグリコーゲンの線維芽細胞増殖効果に関して
は未だ何ら報告されていない。
【０００３】一方、線維芽細胞は、皮膚内の膠原線維、
弾力線維、基質を産出し、皮膚の老化と密接な関係を有
している。そのため、近年、皮膚外用剤の分野におい
て、線維芽細胞の増殖効果を有する物質を配合し、皮膚
の機能そのものを活性化して、皮膚の老化症状の改善を
図る試みがなされている。このような物質としては、臓
器由来の水溶性蛋白や牛胎盤エキス等が知られている。
弾力線維、基質を産出し、皮膚の老化と密接な関係を有
している。そのため、近年、皮膚外用剤の分野におい
て、線維芽細胞の増殖効果を有する物質を配合し、皮膚
の機能そのものを活性化して、皮膚の老化症状の改善を
図る試みがなされている。このような物質としては、臓
器由来の水溶性蛋白や牛胎盤エキス等が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、臓器由
来の水溶性蛋白は、蛋白質であるため、感作性で問題が
あり、一方、牛胎盤エキスにおいては、牛由来のもので
あるため、「狂牛病」の問題から安全性で疑問視されお
り、安全性に優れた線維芽細胞増殖剤が切望されてい
る。そこで、本発明の目的は、安全性に優れた線維芽細
胞増殖剤を提供することを目的とする。
来の水溶性蛋白は、蛋白質であるため、感作性で問題が
あり、一方、牛胎盤エキスにおいては、牛由来のもので
あるため、「狂牛病」の問題から安全性で疑問視されお
り、安全性に優れた線維芽細胞増殖剤が切望されてい
る。そこで、本発明の目的は、安全性に優れた線維芽細
胞増殖剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成すべく安全性に優れた種々の多糖類について鋭
意研究を重ねた結果、フィトグリコーゲンに線維芽細胞
増殖効果を有することを見出し、本発明を完成するに至
った。 すなわち、本発明は、（１）フィトグリコーゲ
ンを有効成分として含有した線維芽細胞増殖剤、（２）
（１）の線維芽細胞増殖剤を配合した皮膚外用剤、を提
供するものである。
的を達成すべく安全性に優れた種々の多糖類について鋭
意研究を重ねた結果、フィトグリコーゲンに線維芽細胞
増殖効果を有することを見出し、本発明を完成するに至
った。 すなわち、本発明は、（１）フィトグリコーゲ
ンを有効成分として含有した線維芽細胞増殖剤、（２）
（１）の線維芽細胞増殖剤を配合した皮膚外用剤、を提
供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
尚、本発明において「％」はすべて「重量％」である。
本発明において「フィトグリコーゲン」とは、前述した
とおり、動物の肝臓や筋肉に多く存在するグリコーゲン
と基本構造が同じである植物由来の冷水可溶な貯蔵多糖
類である。フィトグリコーゲンの供給源としては、植物
由来であれば特に限定するものでないが、例えば、トウ
モロコシ、大麦、米等の種子が挙げられる。その中で
も、スイートコーンの種実は他の植物に比較し、フィト
グリコーゲンを高濃度含有していることから、供給源と
して好ましい。
尚、本発明において「％」はすべて「重量％」である。
本発明において「フィトグリコーゲン」とは、前述した
とおり、動物の肝臓や筋肉に多く存在するグリコーゲン
と基本構造が同じである植物由来の冷水可溶な貯蔵多糖
類である。フィトグリコーゲンの供給源としては、植物
由来であれば特に限定するものでないが、例えば、トウ
モロコシ、大麦、米等の種子が挙げられる。その中で
も、スイートコーンの種実は他の植物に比較し、フィト
グリコーゲンを高濃度含有していることから、供給源と
して好ましい。
【０００７】本発明で用いるフィトグリコーゲンの抽出
・精製方法は特に制限はなく、任意の方法を採用するこ
とができる。一般的な調製方法を示すと、フィトグリコ
ーゲンを含有する植物組織を粉砕等により抽出しやすい
状態とした後、植物組織の固形分に対し３〜２０倍量の
清水を加え水抽出し、デンプン、蛋白質、その他の不溶
物を遠心分離等で除去する。得られた抽出液を加熱処理
および／またはトリクロロ酢酸等で処理し蛋白質を除去
した後、この処理液にメタノール、エタノール、アセト
ン等の有機溶剤を添加しフィトグリコーゲンを沈殿させ
る。尚、沈殿の際の有機溶剤の濃度は、溶剤により異な
るが、例えば、メタノールやエタノールのようなアルコ
ールの場合は６０容量％以上、アセトンの場合は５０容
量％以上とするのが好ましい。この濃度より低い場合
は、フィトグリコーゲンの一部あるいは全部が溶解した
状態となるため、収率が低減し好ましくない。次に、回
収した沈殿物をメタノール、エタノール、アセトン、ジ
エチルエーテル等の有機溶剤で洗浄した後、乾燥し粉末
状のフィトグリコーゲンを得る。
・精製方法は特に制限はなく、任意の方法を採用するこ
とができる。一般的な調製方法を示すと、フィトグリコ
ーゲンを含有する植物組織を粉砕等により抽出しやすい
状態とした後、植物組織の固形分に対し３〜２０倍量の
清水を加え水抽出し、デンプン、蛋白質、その他の不溶
物を遠心分離等で除去する。得られた抽出液を加熱処理
および／またはトリクロロ酢酸等で処理し蛋白質を除去
した後、この処理液にメタノール、エタノール、アセト
ン等の有機溶剤を添加しフィトグリコーゲンを沈殿させ
る。尚、沈殿の際の有機溶剤の濃度は、溶剤により異な
るが、例えば、メタノールやエタノールのようなアルコ
ールの場合は６０容量％以上、アセトンの場合は５０容
量％以上とするのが好ましい。この濃度より低い場合
は、フィトグリコーゲンの一部あるいは全部が溶解した
状態となるため、収率が低減し好ましくない。次に、回
収した沈殿物をメタノール、エタノール、アセトン、ジ
エチルエーテル等の有機溶剤で洗浄した後、乾燥し粉末
状のフィトグリコーゲンを得る。
【０００８】本発明の線維芽細胞増殖剤は、上述の方法
等により得られたフィトグリコーゲンをそのまま用いて
も良いし、さらに必要に応じ賦形剤等を加配しても良
い。
等により得られたフィトグリコーゲンをそのまま用いて
も良いし、さらに必要に応じ賦形剤等を加配しても良
い。
【０００９】また、線維芽細胞増殖剤の皮膚外用剤への
配合量は、皮膚外用剤中フィトグリコーゲンが０．００
１〜５％、特に、０．０１〜２％配合することが好まし
い。その配合量が少な過ぎると皮膚の老化防止や改善効
果が発揮されにくく、一方、あまり多くし過ぎても一定
の効果以上は期待できないからである。
配合量は、皮膚外用剤中フィトグリコーゲンが０．００
１〜５％、特に、０．０１〜２％配合することが好まし
い。その配合量が少な過ぎると皮膚の老化防止や改善効
果が発揮されにくく、一方、あまり多くし過ぎても一定
の効果以上は期待できないからである。
【００１０】本発明において「皮膚外用剤」とは、頭皮
を含めた皮膚表面に用いるもので、例えば、化粧水、乳
液、クリーム、養毛剤、育毛剤、パック、口紅、リップ
クリーム、ファンデーション、ションプー、リンス、ト
リートメント、浴用剤等が挙げられる。
を含めた皮膚表面に用いるもので、例えば、化粧水、乳
液、クリーム、養毛剤、育毛剤、パック、口紅、リップ
クリーム、ファンデーション、ションプー、リンス、ト
リートメント、浴用剤等が挙げられる。
【００１１】次に、本発明を実施例・試験例に基づき、
さらに詳細に説明する。尚、本発明は、これら実施例・
試験例に制約されるものではない。
さらに詳細に説明する。尚、本発明は、これら実施例・
試験例に制約されるものではない。
【実施例】実施例１ 新鮮なスイートコーン種実１ｋｇを粉砕機（商品名「RO
BOT-COUPE CUTTING MIXER R-551 」、ティー・ケー・食
品機械（株）扱い）で粉砕し、この粉砕物に１ｋｇの清
水を加え混合後、２００メッシュストレーナーで濾過す
る。得られた濾液を遠心分離機（商品名「高速冷却遠心
機 KR-20000S」、（株）久保田製作所製）で８５００ｒ
ｐｍで５分間遠心分離し、デンプン、蛋白質、その他の
不溶物を除去した。上清を濾紙で濾過後、９５℃で２０
分間加熱し、冷却後、５０００ｒｐｍで５分間遠心分離
し凝固した蛋白質を除去した。上清を４℃に冷却して、
これに５％になるまでトリクロロ酢酸を加え、４℃で一
晩放置したのち、５０００ｒｐｍで５分間遠心分離し沈
殿物を除去し、上清を３倍量のメタノールに注加して生
じた沈殿物を５０００ｒｐｍで５分間の遠心分離で集
め、メタノール、エタノール、ジエチルエーテルで順次
洗浄したのち真空乾燥し線維芽細胞増殖剤を得た。得ら
れた線維芽細胞増殖剤には、乾物中でフィトグリコーゲ
ンを約９５％含有していた。
BOT-COUPE CUTTING MIXER R-551 」、ティー・ケー・食
品機械（株）扱い）で粉砕し、この粉砕物に１ｋｇの清
水を加え混合後、２００メッシュストレーナーで濾過す
る。得られた濾液を遠心分離機（商品名「高速冷却遠心
機 KR-20000S」、（株）久保田製作所製）で８５００ｒ
ｐｍで５分間遠心分離し、デンプン、蛋白質、その他の
不溶物を除去した。上清を濾紙で濾過後、９５℃で２０
分間加熱し、冷却後、５０００ｒｐｍで５分間遠心分離
し凝固した蛋白質を除去した。上清を４℃に冷却して、
これに５％になるまでトリクロロ酢酸を加え、４℃で一
晩放置したのち、５０００ｒｐｍで５分間遠心分離し沈
殿物を除去し、上清を３倍量のメタノールに注加して生
じた沈殿物を５０００ｒｐｍで５分間の遠心分離で集
め、メタノール、エタノール、ジエチルエーテルで順次
洗浄したのち真空乾燥し線維芽細胞増殖剤を得た。得ら
れた線維芽細胞増殖剤には、乾物中でフィトグリコーゲ
ンを約９５％含有していた。
【００１２】 実施例２ ＜処方＞ (1) 流動パラフィン １５．０％ (2) セタノール ２．０％ (3) ステアリルアルコール ５．０％ (4) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 ５．０％ (5) 実施例１の線維芽細胞増殖剤 １．０％ (6) プロピレングリコール ５．０％ (7) パラオキシ安息香酸メチル ０．１％ (8) 香料 ０．２％ (9) 精製水 ６６．７％ ＜製造方法＞(1) 〜(4) の油相成分を混合・溶解して均
一とし、７５℃に加熱した。一方、(5) 〜(7) 及び(9)
の水相成分を混合・溶解して７５℃に加熱した。次いで
上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホ
モミキサーにて均一に乳化した。その後冷却し、５０℃
にて(8) を添加・混合し、実施例１の線維芽細胞増殖剤
を配合した皮膚用クリームを得た。
一とし、７５℃に加熱した。一方、(5) 〜(7) 及び(9)
の水相成分を混合・溶解して７５℃に加熱した。次いで
上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホ
モミキサーにて均一に乳化した。その後冷却し、５０℃
にて(8) を添加・混合し、実施例１の線維芽細胞増殖剤
を配合した皮膚用クリームを得た。
【００１３】
【試験例】試験例１（線維芽細胞増殖試験） ＜試験方法＞ Ａ．線維芽細胞増殖剤のウェルへのコート 実施例１で得られた線維芽細胞増殖剤を蒸留水で溶解
し、孔径０．２２μｍのメンブレンフィルターで濾過し
た後、浮遊培養用ウェル（商品名「浮遊培養用９６穴マ
ルチプレート」、住友ベークライト（株）製）に線維芽
細胞増殖剤のコート量が固形物として１００μｇ／cm2
となるように添加し、クリーンベンチ内で無菌的に風乾
させた。
し、孔径０．２２μｍのメンブレンフィルターで濾過し
た後、浮遊培養用ウェル（商品名「浮遊培養用９６穴マ
ルチプレート」、住友ベークライト（株）製）に線維芽
細胞増殖剤のコート量が固形物として１００μｇ／cm2
となるように添加し、クリーンベンチ内で無菌的に風乾
させた。
【００１４】Ｂ．線維芽細胞の培養 ヒト真皮線維芽細胞（商品名「CryoNHDF-Neo、Strain N
o.4049」、三光純薬（株）製）を１０％ＦＢＳ（牛胎児
血清）含有Ｄ−ＭＥＭ培地で１×１０4 セル／ｍｌとな
るように分散し、線維芽細胞増殖剤をコートした各ウェ
ルに１００μｌ添加した。次に、これを、３７℃、５％
ＣＯ2 雰囲気下で培養し、３、５、６日目の細胞数を下
記のクリスタルバイオレット法により把握した。尚、線
維芽細胞増殖剤をコートしていないウェルを用い上記と
同様な方法で培養したものを対照とした。
o.4049」、三光純薬（株）製）を１０％ＦＢＳ（牛胎児
血清）含有Ｄ−ＭＥＭ培地で１×１０4 セル／ｍｌとな
るように分散し、線維芽細胞増殖剤をコートした各ウェ
ルに１００μｌ添加した。次に、これを、３７℃、５％
ＣＯ2 雰囲気下で培養し、３、５、６日目の細胞数を下
記のクリスタルバイオレット法により把握した。尚、線
維芽細胞増殖剤をコートしていないウェルを用い上記と
同様な方法で培養したものを対照とした。
【００１５】Ｃ．クリスタルバイオレット法 各ウェルに１０容量％ホルムアルデヒド含有ＰＢＳ
（−）を添加し、３０分間静置して細胞を固定した後、
培地を除去し、ＰＢＳ（−）で１回洗浄した。次に、染
色液である０．４ｗ／ｖ％クリスタルバイオレット含有
メタノールを各ウェルに５０μｌ添加し、３０分間静置
して染色した後、染色液を除去し、蒸留水で洗浄し、２
時間程度風乾し、５４５ｎｍにおける吸光度をウェルリ
ーダーＳＫ−６０（（株）サイニクス製）で測定し、６
ウェルの平均値を求めたところ、表１の結果が得られ
た。尚、吸光度０．１当たり約２．５×１０3 の細胞数
に相当する。
（−）を添加し、３０分間静置して細胞を固定した後、
培地を除去し、ＰＢＳ（−）で１回洗浄した。次に、染
色液である０．４ｗ／ｖ％クリスタルバイオレット含有
メタノールを各ウェルに５０μｌ添加し、３０分間静置
して染色した後、染色液を除去し、蒸留水で洗浄し、２
時間程度風乾し、５４５ｎｍにおける吸光度をウェルリ
ーダーＳＫ−６０（（株）サイニクス製）で測定し、６
ウェルの平均値を求めたところ、表１の結果が得られ
た。尚、吸光度０．１当たり約２．５×１０3 の細胞数
に相当する。
【００１６】
【表１】
【００１７】表１より、フィトグリコーゲンには線維芽
細胞増殖効果を有していることが理解される。
細胞増殖効果を有していることが理解される。
【００１８】試験例２（使用効果試験） 試験方法 皮膚の老化症状が顕著に認められる５０〜６０歳の女性
２０名を１群１０名に分け、一方の群には実施例２の線
維芽細胞増殖剤を配合した皮膚用クリーム（本発明
品）、他方の群には線維芽細胞増殖剤を配合せず実施例
２と同様な方法で得た皮膚用クリーム（比較品）をブラ
インドにて３ヵ月間使用させ、使用前後の皮膚のしわ、
きめの変化を写真撮影及び皮膚表面のレプリカにより観
察し、改善効果を評価したところ、表２の結果が得られ
た。尚、改善効果は、「改善」、「やや改善」、「変化
なし」の三段階で評価した。
２０名を１群１０名に分け、一方の群には実施例２の線
維芽細胞増殖剤を配合した皮膚用クリーム（本発明
品）、他方の群には線維芽細胞増殖剤を配合せず実施例
２と同様な方法で得た皮膚用クリーム（比較品）をブラ
インドにて３ヵ月間使用させ、使用前後の皮膚のしわ、
きめの変化を写真撮影及び皮膚表面のレプリカにより観
察し、改善効果を評価したところ、表２の結果が得られ
た。尚、改善効果は、「改善」、「やや改善」、「変化
なし」の三段階で評価した。
【００１９】
【表２】
【００２０】表２より、フィトグリコーゲンを有効成分
として含有した線維芽細胞増殖剤を配合した皮膚外用剤
は、皮膚の老化症状の改善に対して、良好な効果を有す
ることが理解される。
として含有した線維芽細胞増殖剤を配合した皮膚外用剤
は、皮膚の老化症状の改善に対して、良好な効果を有す
ることが理解される。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたように本発明において、多糖
類であるフィトグリコーゲンに線維芽細胞増殖効果を有
することが認められる。これより、安全性に優れた線維
芽細胞増殖剤及び皮膚の老化症状の改善に有効な皮膚外
用剤を提供することができる。
類であるフィトグリコーゲンに線維芽細胞増殖効果を有
することが認められる。これより、安全性に優れた線維
芽細胞増殖剤及び皮膚の老化症状の改善に有効な皮膚外
用剤を提供することができる。
【００２２】
【図１】試験例１における線維芽細胞の培養日数と細胞
数を把握するクリスタルバイオレット法による吸光度と
の関係を示したものである。
数を把握するクリスタルバイオレット法による吸光度と
の関係を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/48 Ａ６１Ｋ 7/48 Ｃ０８Ｂ 37/02 Ｃ０８Ｂ 37/02 // Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＤＳ Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＤＳ
Claims (2)
- 【請求項１】 フィトグリコーゲンを有効成分として含
有することを特徴とする線維芽細胞増殖剤。 - 【請求項２】 請求項１記載の線維芽細胞増殖剤を配合
することを特徴とする皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06128798A JP4762383B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 線維芽細胞増殖剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06128798A JP4762383B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 線維芽細胞増殖剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11255657A true JPH11255657A (ja) | 1999-09-21 |
| JP4762383B2 JP4762383B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=13166843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06128798A Expired - Fee Related JP4762383B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 線維芽細胞増殖剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4762383B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004502788A (ja) * | 2000-07-13 | 2004-01-29 | グロペップ・リミテッド | 皮膚ダメージの処置用組成品および方法 |
| JP2004026766A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Kyoei Kagaku Kogyo Kk | 皮膚外用剤 |
| JP2005213185A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Bizen Chemical Co Ltd | エネルギー補給および抗疲労飲食品 |
| JP2005314400A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Showa Denko Kk | 皮膚外用剤 |
| JP2007534727A (ja) * | 2004-04-28 | 2007-11-29 | リポテック，エス．アー． | 細胞接着を増加させることにより皮膚の弾力を改善させる化粧品の組成物の調整におけるｘｉｋｖａｖペプチドの使用 |
| JP2011510945A (ja) * | 2008-02-01 | 2011-04-07 | アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニ | つや効果を有する皮膚塗布用のグリコーゲンを含む化粧品組成物 |
| JP2012062273A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Ezaki Glico Co Ltd | グリコーゲンを含むヒアルロン酸およびエラスチン産生促進剤 |
| WO2013019977A2 (en) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | Purdue Research Foundation | Extraction, purification, and processing of phytoglycogen |
| JP2016023155A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 江崎グリコ株式会社 | セラミド産生促進剤及び皮膚外用剤 |
| EP2988725A4 (en) * | 2013-04-26 | 2016-03-09 | Mirexus Biotechnologies Inc | MONOPERATED GLYCOGEN AND PHYTOGLYCOGEN NANOTEHICLES AND USE THEREOF AS ADDITIVES IN COSMETIC PREPARATIONS, MEDICAMENTS AND FOOD PRODUCTS |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP06128798A patent/JP4762383B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004502788A (ja) * | 2000-07-13 | 2004-01-29 | グロペップ・リミテッド | 皮膚ダメージの処置用組成品および方法 |
| JP2004026766A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Kyoei Kagaku Kogyo Kk | 皮膚外用剤 |
| JP2005213185A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Bizen Chemical Co Ltd | エネルギー補給および抗疲労飲食品 |
| JP2005314400A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Showa Denko Kk | 皮膚外用剤 |
| JP2007534727A (ja) * | 2004-04-28 | 2007-11-29 | リポテック，エス．アー． | 細胞接着を増加させることにより皮膚の弾力を改善させる化粧品の組成物の調整におけるｘｉｋｖａｖペプチドの使用 |
| JP2011510945A (ja) * | 2008-02-01 | 2011-04-07 | アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニ | つや効果を有する皮膚塗布用のグリコーゲンを含む化粧品組成物 |
| JP2012062273A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Ezaki Glico Co Ltd | グリコーゲンを含むヒアルロン酸およびエラスチン産生促進剤 |
| WO2013019977A2 (en) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | Purdue Research Foundation | Extraction, purification, and processing of phytoglycogen |
| WO2013019977A3 (en) * | 2011-08-02 | 2013-04-18 | Purdue Research Foundation | Extraction, purification, and processing of phytoglycogen |
| EP2988725A4 (en) * | 2013-04-26 | 2016-03-09 | Mirexus Biotechnologies Inc | MONOPERATED GLYCOGEN AND PHYTOGLYCOGEN NANOTEHICLES AND USE THEREOF AS ADDITIVES IN COSMETIC PREPARATIONS, MEDICAMENTS AND FOOD PRODUCTS |
| US10172946B2 (en) | 2013-04-26 | 2019-01-08 | Mirexus Biotechnologies Inc. | Monodisperse glycogen and phytoglycogen nanoparticles and use thereof as additives in cosmetics, pharmaceuticals, and food products |
| JP2016023155A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | 江崎グリコ株式会社 | セラミド産生促進剤及び皮膚外用剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4762383B2 (ja) | 2011-08-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7005148B2 (en) | Use of an extract of at least one vaccinium-type plant as an anti-glycation agent | |
| JP4693963B2 (ja) | エストロゲン様作用剤、コラーゲン産生促進剤、及び線維芽細胞増殖剤 | |
| CN103547254B (zh) | 含有来自胎盘的成分的皱纹改善用组合物 | |
| TWI439292B (zh) | FGF-5 blockade composition, hair growth agent and animal animal topical composition | |
| JP3502415B2 (ja) | メイラード反応阻害剤 | |
| CN107531775A (zh) | 富含胶原蛋白三肽的胶原蛋白水分解物以及胶原蛋白水分解物的用途 | |
| JPH11255657A (ja) | 線維芽細胞増殖剤及びこれを配合した皮膚外用剤 | |
| WO2018124002A1 (ja) | プロテインｌ－イソアスパラギン酸メチルトランスフェラーゼ活性化用組成物 | |
| JPS61271210A (ja) | 化粧料 | |
| JP2521853B2 (ja) | 化粧料 | |
| JP2011190217A (ja) | ヒト皮膚表皮細胞増殖促進剤、それを含む皮膚外用組成物および化粧料 | |
| CN102892404A (zh) | 豌豆的肽水解产物作为保湿活性剂的用途 | |
| JPH0611686B2 (ja) | 化粧料 | |
| JP3814419B2 (ja) | 脂肪分解促進剤および痩身用皮膚化粧料 | |
| JP4460420B2 (ja) | コラーゲン生成促進剤 | |
| FR2928549A1 (fr) | Utilisation d'un extrait de l'orchidee brassocattleya marcella koss en tant qu'actif pour prevenir ou retarder l'apparition des signes du vieillissement cutane | |
| US20220287952A1 (en) | Compositions containing exosomes from animal placenta, methods for producing the same and uses thereof | |
| JP2002284632A (ja) | 酒粕を有効成分とするスーパーオキシドアニオン消去物質 | |
| JP3105664B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
| KR101618726B1 (ko) | 명태껍질로부터 엘라스틴을 포함하는 단백질추출물을 제조하는 방법 | |
| CN113908088A (zh) | 一种洗发水 | |
| JP3967238B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
| JPS5913709A (ja) | モイスチヤライザ− | |
| KR20150105721A (ko) | 구기자나무의 복합추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 노화 억제 화장료 조성물 | |
| JP2003519663A (ja) | ディクトヨタル（Ｄｉｃｔｙｏｔａｌ）抽出物の局所薬組成物の製造での使用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040910 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080422 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080620 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080715 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080904 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081016 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20081021 |
|
| A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20081114 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110608 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |