JP2003175490A - ワイヤーコード入りゴムシート材料の切断方法及びその切断に用いる切断刃 - Google Patents
ワイヤーコード入りゴムシート材料の切断方法及びその切断に用いる切断刃Info
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Abstract
切断することが出来ると共に、効率良く切断が出来、常
にタイヤの品質を確保することが出来るワイヤーコード
入りゴムシート材料の切断方法及びその切断に用いる切
断刃を提供する。 【解決手段】切断装置2は、ガイド支柱3a,3bに昇
降装置を介して昇降可能なガイドプーリ4a,4bが取
付けられ、このガイドプーリ4a,4bには、切断刃5
の送り駆動モータ6を介して回転駆動するエンドレス状
の駆動ベルト7が掛回され、この駆動ベルト7には、角
度調整装置8を介してヒータ9を備えた前記切断刃5が
吊設されている。切断刃5は、角度調整装置8に設けた
カッターホルダー10に着脱可能に取付けられ、この切
断刃5は厚さ2mm前後の板状の本体11の両側部と中
央下端部との3ヶ所に刃12a,12b及び13を形成
し、上部14はカッターホルダー10の取付け部に対応
させた形状に形成してある。
Description
入りゴムシート材料の切断方法及びその切断に用いる切
断刃に係わり、更に詳しくはタイヤ構成材料等で使用さ
れるワイヤーコード入りゴムシート材料を、ワイヤーコ
ード端末部の素線をばらけさせずに切断を可能にすると
共に、タイヤの品質を確保することが出来るゴムシート
材料の切断方法及びその切断に用いる切断刃に関するも
のである。
て、複数の素線を撚り合わせたワイヤーコードが等間隔
で、平行に埋設されたゴムシート材料をワイヤーコード
に沿って切断する工程では、切断装置の切断刃の刃先が
ワイヤー端末部の撚り線の間に入り込み、ワイヤー素線
がばらけてしまうトラブルが発生していた。このような
ゴムシート材料を使用してタイヤを成形した場合には、
成形品タイヤからワイヤーの端末部が飛び出し製品故障
を起こすと言う問題があった。
ド端末部のワイヤー素線のばらけを防止させるために、
ゴムシート材料の切断部の幅方向途中から切断刃を入れ
て端末部まで切断し、そのまま切断刃が往復して反対側
の端末部まで切断する方法を取った時、最初に切断刃を
挿入した部分のワイヤー素線の撚り合わせ間にカッター
の刃先が入り込み切断が出来なくなると言う問題があっ
た。
ムシート材料を切断する際、ワイヤーコード端末部の素
線をばらけさせずに切断することが出来ると共に、効率
良く切断が出来、常にタイヤの品質を確保することが出
来るワイヤーコード入りゴムシート材料の切断方法及び
その切断に用いる切断刃を提供することにある。
成するため、この発明のワイヤーコード入りゴムシート
材料の切断方法は、両側部と中央下端部に刃を備えた切
断刃をゴムシート材料の幅方向の途中からワイヤーコー
ド間に挿入し、切断刃をゴムシート材料の幅方向の一方
に移動させてゴム部分を切断し、部材端末部に到達して
切断刃がゴムシート材料から抜け出ないうちに切断刃の
切断進行方向を逆方向に替えてゴムシート材料の端末部
まで切断することを要旨とするものである。
刃の横移動速度とを同期させてワイヤーコードに沿って
切断するものである。
りゴムシート材料を切断することにより、ワイヤーコー
ド端末部の素線をばらけさせずに切断することが出来、
この結果、成形品タイヤからワイヤーの端末部が飛び出
して製品故障を起こすともなくなった。
シート材料の切断に用いる切断刃は、切断刃の両側部と
中央下端部との3ヶ所に刃を形成し、両側部に形成した
刃の刃先を鋭角に形成すると共に、中央下端部に形成し
た刃の刃先を丸刃に形成したことを要旨とするものであ
る。
円弧状の凹部に形成し、中央下端部の刃の刃先を両側部
の刃先に接続する円弧状の凸部に形成するものである。
鋭角に形成すると共に、中央下端部に形成した刃の刃先
を丸刃に形成したことで、切断刃の中央下端部の刃の刃
先をゴムシート材料の幅方向の途中からワイヤーコード
間に挿入しても、ワイヤーコードの素線をばらけさせず
に挿入出来ると共に、切断刃を往復移動させながら切断
してもワイヤーコード端末部の素線をばらけさせずに切
断することが出来るものである。
明の実施形態を説明する。
入りゴムシート材料の切断方法を実施するための切断装
置の概略構成図を示し、1はワイヤーコードKを等間隔
で、平行に埋設した所定幅のゴムシート材料Wを所定の
速度で搬送するベルトコンベヤ、2はベルトコンベヤ1
の途中に設置された切断装置を示している。
方向の両側に立設されたガイド支柱3a,3bに図示し
ないシリンダー等の昇降装置を介して昇降可能なガイド
プーリ4a,4bが取付けられ、このガイドプーリ4
a,4bには、切断刃5の送り駆動モータ6を介して回
転駆動するエンドレス状の駆動ベルト7が掛回され、こ
の駆動ベルト7には、角度調整装置8を介してヒータ9
を備えた前記切断刃5が吊設されている。
ンベヤ1の図示しない回転駆動モータの回転速度とは、
任意に調整出来るものである。
カッターホルダー10に着脱可能に取付けられ、この切
断刃5は、図2及び図3に示すように、厚さ2mm前後
の板状の本体11の両側部と中央下端部との3ヶ所に刃
12a,12b及び13を形成し、上部14はカッター
ホルダー10の取付け部に対応させた形状に形成してあ
る。
a,12bの刃先12xは、円弧状の凹部に形成すると
共に鋭角に形成し、また中央下端部に形成した刃13の
刃先13xは、両側部の刃先12xに接続する円弧状の
凸部に形成すると共に丸刃に形成してある。
a,12bの刃先12xは、切断刃5が横移動してゴム
シート材料Wのゴム部を効率良く切断するために、刃先
12xは、摩擦抵抗が少ない円弧状の凹部に形成すると
共に鋭角に形成してあり、また中央下端部に形成した刃
13の刃先13xは、ベルトコンベヤ1上からゴムシー
ト材料WのワイヤーコードK間のゴム部にゴム材料を溶
融させながら圧入させ、しかもワイヤーコードKの撚り
合わせ間に入らないようにするために、円弧状の凸部に
形成すると共に丸刃に形成してある。
を使用してワイヤーコード入りゴムシート材料の切断方
法を図4(a),(b)〜図7(a),(b)を参照し
ながら説明する。
に埋設した所定幅のゴムシート材料Wを、ヒータ9を備
えた切断刃5によりワイヤーコードKに沿って幅方向に
往復移動させながら切断する際には、図4(a),
(b)に示す切断刃5の待機状態から、ゴムシート材料
Wの幅方向の途中から下降させる。
2bの刃先12x及び中央下端部に形成した刃13の刃
先13xは、ヒータ9により所定温度に加熱されてお
り、この状態で図5(a),(b),(c)に示すよう
に、ゴムシート材料WのワイヤーコードK間のゴム部に
挿入する。この際、ゴム部は、所定温度に加熱された刃
13の刃先13xにより溶かされ、しかも刃先13xを
丸刃とした刃13はワイヤーコードKを切断したり、ワ
イヤーコードKの素線をバラスことなく円滑に切り込み
挿入される。
で挿入された状態で、ベルトコンベヤ1のゴムシート材
料Wの送り速度に対応させた送り駆動モータ6を回転駆
動させて図6(a),(b)に示すように、切断刃5の
刃12bの刃先12xにより切り込み部からゴムシート
材料Wの幅方向の一方に移動させてゴム部分を切断す
る。
ト材料Wの部材端末部に到達して切断刃5がゴムシート
材料Wから抜け出ないうちに切断刃5の切断進行方向を
図7(a),(b)に示すように、逆方向に替えてゴム
シート材料Wの端末部まで切断して作業を終了する。
切断は、ゴムシート材料Wの送り速度と、切断刃5の横
移動速度とを同期させることで、ワイヤーコードKに沿
って確実に切断することが出来るものである。
りゴムシート材料Wを切断することにより、ワイヤーコ
ードKの端末部の素線をばらけさせずに切断することが
出来、この結果、成形品タイヤからワイヤーの端末部が
飛び出して製品故障を起こすともない。
の両側部と中央下端部との3ヶ所に刃12a,12b及
び13を形成し、両側部に形成した刃12a,12bの
刃先12xを鋭角に形成すると共に、中央下端部に形成
した刃13の刃先13xを丸刃に形成したことで、刃先
をゴムシート材料Wの幅方向の途中からワイヤーコード
K間に挿入しても、ワイヤーコードKの素線をばらけさ
せずに挿入出来ると共に、切断刃5を往復移動させなが
ら切断してもワイヤーコードKの端末部の素線をばらけ
させずに切断することが出来るものである。
下端部に刃を備えた切断刃をゴムシート材料の幅方向の
途中からワイヤーコード間に挿入し、切断刃をゴムシー
ト材料の幅方向の一方に移動させてゴム部分を切断し、
部材端末部に到達して切断刃がゴムシート材料から抜け
出ないうちに切断刃の切断進行方向を逆方向に替えてゴ
ムシート材料の端末部まで切断するようにしたので、ワ
イヤーコード端末部の素線をばらけさせずに切断するこ
とが出来、この結果、成形品タイヤからワイヤーの端末
部が飛び出して製品故障を起こすのを防止出来る効果が
ある。
ヶ所に刃を形成し、両側部に形成した刃の刃先を鋭角に
形成すると共に、中央下端部に形成した刃の刃先を丸刃
に形成したので、切断刃の中央下端部の刃の刃先をゴム
シート材料の幅方向の途中からワイヤーコード間に挿入
しても、ワイヤーコードの素線をばらけさせずに挿入出
来ると共に、切断刃を往復移動させながら切断してもワ
イヤーコード端末部の素線をばらけさせずに切断するこ
とが出来る効果がある。
ト材料の切断方法を実施するための切断装置の概略構成
図である。
る。
ート材料を切断する際の切断刃の待機状態を示す正面図
と側面図である。
入りゴムシート材料を切断する際の切断刃の切り込み状
態の正面図と側面図である。
ート材料を切断する際の切断刃がゴムシート材料の一方
の端末部までの切断工程を示す正面図と側面図である。
ート材料を切断する際の切断刃が往復してゴムシート材
料の他方の端末部までの切断工程を示す正面図と側面図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワイヤーコードを等間隔で、平行に埋設
した所定幅のゴムシート材料を、ヒータを備えた切断刃
によりワイヤーコードに沿って幅方向に往復移動させな
がら切断するワイヤーコード入りゴムシート材料の切断
方法において、両側部と中央下端部に刃を備えた切断刃
をゴムシート材料の幅方向の途中からワイヤーコード間
に挿入し、切断刃をゴムシート材料の幅方向の一方に移
動させてゴム部分を切断し、部材端末部に到達して切断
刃がゴムシート材料から抜け出ないうちに切断刃の切断
進行方向を逆方向に替えてゴムシート材料の端末部まで
切断するワイヤーコード入りゴムシート材料の切断方
法。 - 【請求項2】 ゴムシート材料の送り速度と、切断刃の
横移動速度とを同期させてワイヤーコードに沿って切断
する請求項1に記載のワイヤーコード入りゴムシート材
料の切断方法。 - 【請求項3】 ワイヤーコードを等間隔で、平行に埋設
した所定幅のゴムシート材料をワイヤーコードに沿って
幅方向に往復移動させながら切断するヒータを備えた切
断刃において、 前記切断刃の両側部と中央下端部との3ヶ所に刃を形成
し、両側部に形成した刃の刃先を鋭角に形成すると共
に、中央下端部に形成した刃の刃先を丸刃に形成して成
るワイヤーコード入りゴムシート材料の切断に用いる切
断刃。 - 【請求項4】 前記切断刃の両側部に形成した刃の刃先
を円弧状の凹部に形成し、中央下端部の刃の刃先を両側
部の刃先に接続する円弧状の凸部に形成した請求項3に
記載のワイヤーコード入りゴムシート材料の切断に用い
る切断刃。
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