JP2003175404A - ワーク供給排出装置および方法 - Google Patents

ワーク供給排出装置および方法

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JP2003175404A
JP2003175404A JP2001379013A JP2001379013A JP2003175404A JP 2003175404 A JP2003175404 A JP 2003175404A JP 2001379013 A JP2001379013 A JP 2001379013A JP 2001379013 A JP2001379013 A JP 2001379013A JP 2003175404 A JP2003175404 A JP 2003175404A
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JP
Japan
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work
discharge
spindle chuck
supply
spindle
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JP2001379013A
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Shigehiro Arai
茂弘 荒井
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸チャックへのワーク着脱時間を短縮す
る。 【解決手段】 ワーク加工完了直後に、この加工済みワ
ークを後方から吸引しながら主軸チャック2を開放して
主軸1内の排出パイプ21内を通過して排出し、同時に
主軸チャック2の前方から未加工ワーク3を保持したワ
ーク供給ヘッド12を接近させて未加工ワーク3を開放
した主軸チャック2内に挿入する。未加工ワーク3の長
手方向位置決めはワーク供給ヘッド12の位置制御によ
り行われ、主軸チャック2が未加工ワーク3をチャック
してからワーク供給ヘッド12が未加工ワーク3を離
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークを主軸チ
ャックにチャックして加工する加工装置等において、主
軸チャックにワークを供給、排出するワーク供給排出装
置および方法に関し、特に、細い棒状のワークの供給、
排出に好適なワーク供給排出装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転する主軸に設けた主軸チャ
ックにワークを供給、排出するには、主軸チャックの正
面からワーク供給排出装置によりワークを供給し、加工
等の処理を終了したワークを再びワーク供給排出装置を
使用して排出している。この方法では、加工等の処理時
間の前後に、ワーク供給時間、ワーク排出時間をシリー
ズに設定する必要があり、作業サイクルタイムの短縮を
妨げる。
【0003】作業サイクルタイムの短縮のためには、ワ
ークの供給と排出を並行して同時に行うことが好まし
い。そこで、ワークを主軸内から主軸チャックに供給
し、加工等の処理済みのワークを前方側に排出する方法
が考えられている。図6に、その例を示す。
【0004】図6においては、主軸101の正面先端部
にダイアフラムチャック102が取り付けられ、主軸1
01の中心を貫通するワーク供給孔101aにはワーク
103、103、‥‥が1列に装填されて後方から図示
しない直動アクチュエータにより押し出されるようにな
っている。ダイアフラムチャック102の正面には、ダ
イアフラムチャック102が開いてワーク供給孔101
aから処理済みのワーク103Aが押し出されるとき基
準部材104の基準面104aにワーク先端面を押し当
ててワークを保持し、基準部材104がワーク1個分だ
け後退した図6の位置で一旦停止し、処理済みのワーク
103Aの後端面を次のワーク103Bの先端面に当て
て位置決めし、この状態でダイアフラムチャック102
を閉じて次のワークをチャックすれば、軸線方向の位置
が決められる。
【0005】しかし、この方法では、処理済みのワーク
の長さのバラツキが直接次のワークの位置決め誤差とな
ってしまうので、正確な位置決めができない。また、加
工したワーク先端面を基準面に押し当てるのでワーク先
端面にキズを付けてしまう。
【0006】なお、一旦処理済みのワークを排出してか
ら正面にストッパを移動してきて停止し、このストッパ
に次のワークの先端面を当てるようにすれば、位置決め
誤差を無くすことができるが、ワーク供給排出時間とワ
ーク位置決め時間とを別に要することになり、時間短縮
にはならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、加工したワーク先端面を傷付けることな
く、ワークを正確に位置決めできて、主軸チャックへの
ワーク着脱時間を大幅に短縮するワーク供給排出装置お
よび方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のワーク供給排出装置は、ワークをチャッ
クし、開放したとき上記ワークを後方に通過可能な貫通
口が形成される主軸チャックと、この主軸チャックの前
方から主軸チャックにワークを供給するワーク供給手段
と、上記主軸チャックから開放されたワークを主軸チャ
ックの後方へ排出するワーク排出手段とを具備してい
る。
【0009】上記ワーク供給排出装置において、ワーク
排出手段が、主軸チャックを取り付けた主軸の中心に主
軸チャック後方に設けられたワーク排出管路と、このワ
ーク排出管路からワークを主軸外部へ排出するワーク排
出口と、上記ワーク排出管路に接続され主軸チャック側
からワーク排出口へ向けてワークを吸引するワーク吸引
手段とを備え、主軸チャックが開放したワークをワーク
排出管路経由でワーク排出口へ吸引排出するように構成
する。
【0010】更に、上記発明において、ワーク供給手段
が、基準面でワークを位置決め保持し、ワークを保持し
たまま所定位置まで主軸チャックに接近して、開放した
主軸チャックにワークを受け渡すようになっている。
【0011】また、上記発明において、ワーク排出管路
の主要部を着脱自在のパイプで構成する。
【0012】また、上記発明において、ワーク吸引手段
が、ワーク排出口へ向けてワーク排出管路に開口する空
気流入口を有し、ワーク排出管路に空気流を発生させる
ことによりワークを吸引排出するようし、更に、上記空
気流入口からワーク排出管路に流出する空気流の強さを
調節する空気流調節手段を設けてもよい。
【0013】この発明のワーク供給排出方法は、主軸チ
ャックがワークを開放したとき、このワークを後方に吸
引排出し、次のワークを主軸チャックの前方から開放し
た主軸チャックに供給するようにする。
【0014】また、上記ワーク供給排出方法において、
主軸チャックがワークを開放する以前に、ワークの吸引
を開始するようにしたり、主軸チャックが次のワークを
チャックする以前に、ワークの吸引を停止するようにし
たり、次のワークを供給するとき、所定のワーク軸線方
向位置で主軸チャックに受け渡すようにする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る実施形態に
ついて、図1〜図5を参照して説明する。
【0016】図1は、この発明に係るワーク供給排出装
置の一実施の形態を示す正面図、図2は、図1のワーク
供給ヘッド部の拡大図、図3は、図1の排出装置部分を
示す縦断面図、図4は、図3の主軸チャック付近の拡大
図である。
【0017】図1および図3において、1は主軸、2
は、上記主軸1の先端部に取り付けられた主軸チャッ
ク、3は、上記主軸チャック2にチャックされるワー
ク、4は、ワーク3を主軸チャック2の前方(図1の右
方)から主軸チャック2に供給するワーク供給装置、5
は、上記主軸チャック2から開放されたワーク3を主軸
チャック2の後方(図1の左方)へ排出するワーク排出
装置である。
【0018】[ワーク供給装置]ワーク供給装置4は、
図1に示すように、主軸ハウジング6に設置された摺動
台7上を前後方向に摺動自在の前後摺動テーブル8およ
びこの前後摺動テーブル8を駆動する前後駆動シリンダ
9と、上記前後摺動テーブル8に取り付けられた上下駆
動シリンダ10と、この上下駆動シリンダ10により昇
降自在のシリンダロッド11と、このシリンダロッド1
1の一端部に設けられたワーク供給ヘッド12とから構
成されている。
【0019】上記前後摺動テーブル8の前後停止位置を
規定するために、摺動台7にはストッパ7aが、また、
このストッパ7aに当接するピン8a、8bが、前後摺
動テーブル8の摺動ストローク分だけ離れてストッパ7
aを挟んで、前後摺動テーブル8にそれぞれ取り付けら
れている。上記ストッパ7aの当接面は位置調節可能
で、この調節により前後摺動テーブル8の摺動ストロー
クと前後の停止位置を調節できる。
【0020】また、上記ワーク供給ヘッド12の下降停
止位置を規定するために、前後摺動テーブル8に固定さ
れたブラケット8cにストッパ8dが、また、このスト
ッパ8dに当接するネジピン11aがシリンダロッド1
1の上部に取り付けたプレート11bにそれぞれ取り付
けられている。上記ネジピン11aはネジを回してワー
ク供給ヘッド12の下降停止位置を調節可能である。
【0021】以上の構成により、上記前後駆動シリンダ
9と上下駆動シリンダ10との作動によって、ワーク供
給ヘッド12は、図1に示すワーク供給位置と図1の右
上方の待機位置とを、後に詳細に説明するように、往復
するようになっている。
【0022】上記ワーク供給ヘッド12は、図2に示す
ように、シリンダロッド11の一端部に固定されたフレ
ーム12aと、このフレーム12aに設けられた吸引室
12bと、フレーム12aに摺動自在に設けられたガイ
ドスリーブ12cと、このガイドスリーブ12c内に適
宜の隙間を持たせて挿入され、先端に基準面12dを形
成した位置決めピン12eと、ガイドスリーブ12cの
フランジとフレーム12aとの間に弾装されたバネ12
fとを備えている。
【0023】上記吸引室12b内は吸気されて減圧され
ており、位置決めピン12eとガイドスリーブ12cと
の間の隙間からエアを吸ってガイドスリーブ12c内の
ワーク3を位置決めピン12e側に吸引し、ワーク供給
ヘッド12内でワーク3の軸線方向の位置を出して保持
されている。
【0024】ワーク3を基準面12dで軸線方向位置出
し保持したワーク供給装置4の供給ヘッド12は、ワー
ク3を保持したまま所定位置まで主軸チャック2に接近
してワークを保持せずに開放した主軸チャック2にワー
ク3を受け渡すようになっている。
【0025】[主軸チャック]主軸チャック2は、周知
のダイアフラムチャックであって、図3および図4に示
すように、主軸ヘッド13に設けられたピストン14の
作動により開閉するようになっていて、開放したときは
把持部が開いて貫通口2aとなり、この貫通口2aを通
してワーク3の出し入れが前後方向に自由で妨げられな
い状態となり、閉じたときワーク3があればこれをチャ
ックするようになっている。
【0026】15は、主軸チャック2の把持部のすぐ後
方に配置されてワーク3を案内するガイドブッシュであ
る。このガイドブッシュ15、主軸ヘッド13と主軸チ
ャック2は、主軸1に固定され、主軸1とともに回転す
る。なお、主軸1の後部には、プーリ16が取り付けら
れていて、主軸1はこのプーリ16に巻き掛けられた図
示省略のベルトにより回転駆動される。
【0027】[ワーク排出装置]主軸1の中心部と後方
には、ワーク排出装置5が配設されている。
【0028】ワーク排出装置5は、主軸チャック2を取
り付けた主軸1の中心に主軸チャック2後方に設けられ
たワーク排出管路と、このワーク排出管路からワークを
主軸外部の後方へ排出するワーク排出口17と、上記ワ
ーク排出管路に接続され主軸チャック2側からワーク排
出口17へ向けてワーク3を吸引するワーク吸引手段1
8とを備えている。
【0029】上記ワーク排出管路は、主軸1とともに回
転するガイドブッシュ15のガイド孔15a、後端部で
後述するワーク吸引手段18のエア混入路部材20に一
端部を挿入固定されたパイプ21、後述するエア混入路
部材20の貫通孔20a、および、スリット部材24の
貫通孔24aで構成されている。上記パイプ21は、主
軸1の先端に取り付けられてガイドブッシュ15がねじ
込まれているアダプタ19の中心貫通孔19aと主軸の
中心の貫通口2aとを貫いて、適度の隙間を持って、挿
入されている。
【0030】上記ワーク吸引手段18は、内部に排気室
22が形成されたケース体23と、このケース体23の
中心に挿入して取り付けられたエア混入路部材20およ
びスリット部材24と、ケース体23の側面に取り付け
られたエア供給具25およびエア排出具26とからなっ
ている。
【0031】上記ケース体23は、主軸ハウジング6か
ら張り出したアングル27に固定されている。上記エア
混入路部材20は、ケース体23から突出した部分でカ
ップリング28を介して主軸1の後部に連結され、カッ
プリング28により主軸が回転しているときも回転しな
いようになっている。すなわち、エア混入路部材20か
ら主軸中心孔内に挿入されるパイプ21はケース体23
と一体になっていて回転することはない。また、上記ス
リット部材24は、エア混入路部材20の後端面に接し
ており、このスリット部材24の後部には上記ワーク排
出口17が接続されている。
【0032】エア混入路部材20の中心には、ワーク排
出管路のパイプ21に連なりワーク排出管路の一部を形
成する貫通孔20aと、この貫通孔20aにワーク排出
口17へ向けて斜めに開口する空気流入口20bが穿設
されている。
【0033】スリット部材24の中心には、上記エア混
入路部材20の貫通孔20aに連なりワーク排出管路の
一部を形成する貫通孔24aと、この貫通孔24aの周
囲に長手方向に沿って形成された複数のスリット24b
があり、スリット24bによって貫通孔24aと排気室
22とが連通している。
【0034】エア排出具26には、上記排気室22から
外気に通じるマフラ29へとつながる通路(図示省略)
が形成されていて、この通路の一部をエア流量調節ネジ
30が絞るようになっている。すなわち、エア供給具2
5に接続されたエアホース25aから供給されるエア
は、空気流入口20bからワーク排出管路に流出し、エ
ア排出具26から外気に吐き出されるのであるが、この
空気流の強さを、エア流量調節ネジ30により調節可能
としている。また、上記エアホース25aへのエア供給
源(図示省略)には、エアの供給をオンオフ制御する開
閉弁が備えられている。
【0035】この構成により、エア供給具25からエア
排出具26へとエアが流れている間は、エアが空気流入
口20bからワーク排出管路内に合流して、「霧吹き」
の原理により、エア混入路部材の貫通孔20aよりも主
軸チャック2寄りのワーク排出管路を負圧にしていて、
後に詳細に説明するように、主軸チャック2側からワー
ク3を吸引し、ワーク排出口17から排出するようにな
っている。
【0036】上記カップリング28は、止めネジ28a
により主軸1に固定されている。従って、止めネジ28
aを緩めることにより、カップリング28とこれに接続
されたワーク排出装置5を容易に取り外すことができ
る。この取り外しにより、主軸1の中央部に主軸チャッ
ク2付近まで挿入されたパイプ21も引き出され、パイ
プ21はエア混入路部材20の端部の孔に挿入固定され
ているだけで引き抜くことができ、着脱自在なので、パ
イプ21の交換も容易である。
【0037】排出ワークの通路は、繰り返し勢いよく通
過する排出ワークにより摩損しやすいものである。そこ
で、このように、主軸1の中心孔を直接排出ワークの通
路とせず、着脱自在のパイプ21を通路として、摩損に
対処してある。
【0038】[ワーク供給排出動作]以上のように構成
されたワーク供給排出装置では、ワーク供給動作と排出
動作が連携して行われ、主軸チャック2へのワーク着脱
時間を大幅に短縮する。
【0039】以下、ワーク供給排出動作を図5を参照し
て説明する。
【0040】回転駆動される主軸チャック2にチャック
されたワーク3を図示省略の加工工具で加工している
間、ワーク供給ヘッド12は、主軸軸線よりも図1の右
上方に移動して待機位置に待機している。
【0041】この待機位置にあるワーク供給ヘッド12
のガイドスリーブ12c内に、未加工のワーク3を位置
決めして保持しておく。すなわち、図示省略の周知の搬
送装置により、未加工のワーク3が挿入されるが、この
未加工のワーク3は、吸引室12bからの吸気により、
位置決めピン12eの基準面12dに当接した状態にな
っている。
【0042】主軸チャック2にチャックされたワーク3
の加工を終了する(501)と、終了信号により、主軸
回転の駆動を止め(502)、同時にエア供給具25に
エア供給を始めて、ワーク排出装置5のワーク排出管路
の主軸チャック2側を負圧にして吸引を開始する(50
3)。また、上下駆動シリンダ10を作動して、ワーク
供給ヘッド12を下降開始する(504)。なお、連続
する加工の途中でなく、最初にワークを供給するとき
は、終了信号の代わりに供給開始信号により、上記(5
02)、(503)、(504)の動作が開始される。
【0043】上下駆動シリンダ10の作動によりワーク
供給ヘッド12が下降して、ストッパ8dにネジピン1
1aの先端が当たり、ワーク供給ヘッド12が保持する
未加工のワーク3の軸線が主軸1の軸線に一致したとこ
ろで、ワーク供給ヘッド12は停止する(505)。
【0044】主軸1の回転が完全に停止する(506)
と、次いで、主軸チャック2を開放する(507)。す
ると、ワーク排出装置5のワーク排出管路が、ワーク吸
引手段18による空気流の発生によって、負圧になって
いるから、主軸チャック2にチャックされていて加工済
みのワーク3は、勢いよく吸引されてワーク排出管路を
通過しワーク排出口17から後方へ排出される(50
8)。このように、主軸チャック2が加工済みのワーク
3を開放する以前に、ワークの吸引を開始するようにし
たから、ワーク3の吸引排出が速やかに行われる。
【0045】同時に、前後駆動シリンダ9の作動により
前後摺動テーブル8を摺動して、前方からワーク供給ヘ
ッド12を主軸チャック2へ接近させる(509)。
【0046】こうして、図1の右側のピン8bがストッ
パ7aの面に当たるまで前後摺動テーブル8を移動して
いく。この移動の過程で、ガイドスリーブ12cのフラ
ンジ面が主軸チャック2の先端面に当たって押され、バ
ネ12fを縮めながら、その後端部が吸引室12bに入
り込み、一方、位置決めピン12eは取り残されるの
で、ワーク3は開放された主軸チャック2(510)の
把持部2a内に挿入されていく。位置決めピンの基準面
12dは、前後摺動テーブル8の右側のピン8bがスト
ッパ7aに当接して前後摺動テーブル8が停止すると
き、図1のように、常に予め設定された一定の軸線方向
位置になるから、ワーク3は所定のワーク軸線方向位置
で主軸チャック2に受け渡すようになる(511)。
【0047】この受け渡しの前後で、エア供給源の開閉
弁を閉じ、ワーク排出装置5の吸引動作を停止する(5
12)。
【0048】その後、主軸チャック2がワーク3をチャ
ックし(513)、空になったワーク供給ヘッド12
は、前後駆動シリンダ9の作動により、主軸チャック2
から離れる(514)。
【0049】このように、主軸チャック2が次のワーク
3をチャックする以前に、ワークの吸引を停止するよう
にしたから、受け渡しの際、次のワーク3のチャック位
置をずらしたり、未加工のまま誤吸引排出してしまうこ
とはない。
【0050】次いで、主軸1が回転開始する(51
5)。また、主軸チャック2から離れたワーク供給ヘッ
ド12は、上下駆動シリンダ10の作動により待機位置
まで戻る(516)。
【0051】主軸1の回転が定常状態になったところ
で、図示省略の砥石等の工具でワーク3に加工を加える
(517)。そして、加工が終了すると(501)、工
具は後退し、図5の連携動作が繰り返される。このよう
にワークの排出と供給が並行して行われるから、ワーク
供給排出が短時間で行われる。
【0052】上述の実施の形態では、砥石等の加工工具
による装置に、この発明を適用した例を説明したが、こ
の発明は、部品の組み付け、検査等、ワークを主軸チャ
ックに供給排出する種々の装置に適用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、上述したように、主
軸チャックがワークを開放したとき、このワークを主軸
チャックの後方に吸引排出し、次のワークを前方から開
放した主軸チャックに供給するようにしたから、ワーク
の排出と供給とを同時に行うことができ、主軸チャック
へのワーク着脱時間を大幅に短縮することができる。供
給排出の際、排出されるワークと次に供給されるワーク
とは、接触することがなく、接触によるキズを発生する
おそれがない。
【0054】ワークを排出するワーク排出手段が、主軸
チャックを取り付けた主軸の中心に主軸チャック後方に
設けられたワーク排出管路と、このワーク排出管路から
ワークを主軸外部へ排出するワーク排出口と、上記ワー
ク排出管路に接続され主軸チャック側からワーク排出口
へ向けてワークを吸引するワーク吸引手段とを備え、上
記ワーク排出管路の主要部を着脱自在のパイプで構成す
れば、ワーク外形寸法変更やワーク排出管路の磨耗等に
よるパイプ交換が容易である。
【0055】ワークを供給するワーク供給手段が、基準
面でワークを位置決め保持し、ワークを保持したまま所
定位置まで主軸チャックに接近して開放した主軸チャッ
クにワークを受け渡すようにすれば、ワークの軸線方向
位置決めを正確に行うことができる。
【0056】ワーク吸引手段が、ワーク排出口へ向けて
ワーク排出管路に開口する空気流入口を有し、ワーク排
出管路に空気流を発生させることによりワークを吸引排
出するようにすれば、安価、簡単な構造で、安定したワ
ークの吸引排出を行うことができる。更に、上記空気流
入口からワーク排出管路に流出する空気流の強さを調節
する空気流調節手段を設ければ、吸引排出力の調節が容
易で、異なるサイズのワークに移行することも容易にな
る。
【0057】主軸チャックがワークを開放する以前に、
ワークの吸引を開始するようにすれば、吸引排出を速や
かに行え、また、主軸チャックが次のワークをチャック
する以前に、ワークの吸引を停止するようにすれば、吸
引力によるチャック時のワークの軸線方向位置ずれ発生
等のおそれがなくなり、チャック位置が一層安定、正確
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワーク供給排出装置の一実施の
形態を示す正面図。
【図2】図1のワーク供給ヘッド部の拡大図
【図3】図1の主軸チャックと排出装置部分を示す縦断
面図。
【図4】図3の主軸チャック付近の拡大図
【図5】図1のワーク供給排出装置のワーク供給排出動
作を説明する説明図。
【図6】従来のワーク供給排出装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 主軸 2 主軸チャック 2a 把持部(貫通口) 3 ワーク 4 ワーク供給装置 5 ワーク排出装置 6 主軸ハウジング 7 摺動台 7a ストッパ 8 前後摺動テーブル 8a、8b ピン 8d ストッパ 9 前後駆動シリンダ 10 上下駆動シリンダ 11 シリンダロッド 11a ネジピン 12 ワーク供給ヘッド 12a フレーム 12b 吸引室 12c ガイドスリーブ 12d 基準面 12e 位置決めピン 12f バネ 13 主軸ヘッド 15 ガイドブッシュ 15a ガイド孔 17 ワーク排出口 18 ワーク吸引手段 20 エア混入路部材 20a 貫通孔 20b 空気流入口 21 パイプ 22 排気室 23 ケース体 24 スリット部材 24a 貫通孔 24b スリット 25 エア供給具 26 エア排出具 28 カップリング 28a 止めネジ 30 エア流量調節ネジ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをチャックし、開放したとき上記
    ワークを後方に通過可能な貫通口が形成される主軸チャ
    ックと、 この主軸チャックの前方から主軸チャックにワークを供
    給するワーク供給手段と、 上記主軸チャックから開放されたワークを主軸チャック
    の後方へ排出するワーク排出手段とを具備することを特
    徴とするワーク供給排出装置。
  2. 【請求項2】 ワーク排出手段が、 主軸チャックを取り付けた主軸の中心に主軸チャック後
    方に設けられたワーク排出管路と、 このワーク排出管路からワークを主軸外部へ排出するワ
    ーク排出口と、 上記ワーク排出管路に接続され主軸チャック側からワー
    ク排出口へ向けてワークを吸引するワーク吸引手段とを
    備え、主軸チャックが開放したワークをワーク排出管路
    経由でワーク排出口へ吸引排出するようになっている請
    求項1記載のワーク供給排出装置。
  3. 【請求項3】 ワーク供給手段が、基準面でワークを位
    置決め保持し、ワークを保持したまま所定位置まで主軸
    チャックに接近して、開放した主軸チャックにワークを
    受け渡すようになっている請求項1または2に記載のワ
    ーク供給排出装置。
  4. 【請求項4】 ワーク排出管路の主要部が着脱自在のパ
    イプで構成されている請求項2または3に記載のワーク
    供給排出装置。
  5. 【請求項5】 ワーク吸引手段が、ワーク排出口へ向け
    てワーク排出管路に開口する空気流入口を有し、ワーク
    排出管路に空気流を発生させることによりワークを吸引
    排出する請求項2、3または4記載のワーク供給排出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記空気流入口からワーク排出管路に流
    出する空気流の強さを調節する空気流調節手段を有する
    請求項5記載のワーク供給排出装置。
  7. 【請求項7】 主軸チャックがワークを開放したとき、
    このワークを後方に吸引排出し、次のワークを主軸チャ
    ックの前方から開放した主軸チャックに供給することを
    特徴とするワーク供給排出方法。
  8. 【請求項8】 主軸チャックがワークを開放する以前
    に、ワークの吸引を開始するようにした請求項7記載の
    ワーク供給排出方法。
  9. 【請求項9】 主軸チャックが次のワークをチャックす
    る以前に、ワークの吸引を停止するようにした請求項7
    または8に記載のワーク供給排出方法。
  10. 【請求項10】 次のワークを供給するとき、所定のワ
    ーク軸線方向位置で主軸チャックに受け渡すようにした
    請求項7、8または9に記載のワーク供給排出方法。
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